特開 2023-49086 設計支援プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023049086

(43)【公開日】2023-04-10

(54)【発明の名称】設計支援プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06F 30/13 20200101AFI20230403BHJP

   G06F 30/12 20200101ALI20230403BHJP

   G06F 3/0484 20220101ALI20230403BHJP

【ＦＩ】

G06F30/13

G06F30/12

G06F3/0484

【審査請求】未請求

【請求項の数】3

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021158624

(22)【出願日】2021-09-29

(71)【出願人】

【識別番号】000010087

【氏名又は名称】ＴＯＴＯ株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】長谷川 義之

(72)【発明者】

【氏名】小嶋 香織

(72)【発明者】

【氏名】鈴木 雅大

【テーマコード（参考）】

5B146

5E555

【Ｆターム（参考）】

5B146AA04

5B146DC05

5B146DG02

5B146DG04

5B146DL08

5E555AA79

5E555BA02

5E555BA70

5E555BB02

5E555BC18

5E555CA02

5E555CB05

5E555CB33

5E555DB20

5E555DB56

5E555DB58

5E555FA00

(57)【要約】

【課題】コンピュータを使った建築物の設計において、建築物に配置される設備の最新の情報を、容易に設計に反映させること。
【解決手段】ＢＩＭアプリケーションを実行する端末装置は、ユーザの操作に応じて、ＢＩＭデータの属性情報に含まれるパラメータを、サーバから取得した情報を基に更新する。また、端末装置は、属性情報に含まれるパラメータが更新されたことを示す情報を、表示部に表示させる。
【選択図】図７

【特許請求の範囲】

【請求項1】

コンピュータに、
ユーザの操作に応じて、ＢＩＭデータの属性情報に含まれるパラメータを、サーバから取得した情報を基に更新する更新手順と、
前記更新手順において前記属性情報に含まれるパラメータが更新されたことを示す情報を、表示部に表示させる表示制御手順と、
を実行させることを特徴とする設計支援プログラム。

【請求項2】

前記更新手順は、前記属性情報を表示するプロパティ画面に備えられた所定のボタンがユーザによって押下された場合に、前記属性情報に含まれるパラメータを更新することを特徴とする請求項１に記載の設計支援プログラム。

【請求項3】

前記表示制御手順は、前記属性情報を表示するプロパティ画面において、前記属性情報に含まれるパラメータのうち、前記更新手順において更新されたパラメータの表示態様を変更することを特徴とする請求項１に記載の設計支援プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、設計支援プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

近年、建設業界において、業務のＩＣＴ（Information and Communication Technology）化による生産性の向上を目的として、ＢＩＭ（Building Information Modelling）の導入が進められている。

【0003】

ＢＩＭは、建築物を構成するオブジェクトについて、形状情報に加えて、名称、寸法、材料、部材の仕様、性能といった属性情報を持ったモデルを構築する手法である。

【0004】

なお、オブジェクトは、例えば壁及び設備のような建築要素に相当する。また、形状情報は、例えばＣＡＤ（Computer Aided Design）データに相当する。

【0005】

従来、コンピュータを使った建築物の設計を支援するための技術が提案されている。なお、ＢＩＭを使った設計は、コンピュータを使った建築物の設計の一例である。

【0006】

例えば、特許文献１には、ＢＩＭを用いた手洗いカウンターの設計において、設置スペースとボウルの許容数に応じてモデルの形状変更を制限する技術が開示されている。特許文献１に開示された技術によれば、設計における手戻りが抑止される。

【0007】

例えば、特許文献２には、多種の部材から構築される製品の構築に必要な費用の見積もりにおいて、設計の際に割り付けられた使用不可能な部材等を排除して見積もりの精度を高める技術が記載されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0008】

【特許文献1】特開２０２１－５２６４号公報

【特許文献2】特開平７－２８２１３７号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0009】

しかしながら、従来の技術では、コンピュータを使った建築物の設計において、建築物に配置される設備の最新の情報を、容易に設計に反映させることができない場合がある。

【0010】

例えば、特許文献１及び特許文献２に記載の技術では、設備又は製品の仕様が変わった場合、又は設備又は製品が廃番になった場合に、その情報を設計中のデータに容易に反映させることができない場合がある。

【課題を解決するための手段】

【0011】

実施形態の一態様に係る設計支援プログラムは、コンピュータに、ユーザの操作に応じて、ＢＩＭデータの属性情報に含まれるパラメータを、サーバから取得した情報を基に更新する更新手順と、更新手順において属性情報に含まれるパラメータが更新されたことを示す情報を、表示部に表示させる表示制御手順と、を実行させる。

【発明の効果】

【0012】

実施形態の一態様によれば、コンピュータを使った建築物の設計において、建築物に配置される設備の最新の情報を、容易に設計に反映させることができる。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】図１は、実施形態に係る設計支援システムの構成例を示す図である。

【図2】図２は、実施形態に係るサーバの構成例を示す図である。

【図3】図３は、ＢＩＭデータを説明する図である。

【図4】図４は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。

【図5】図５は、商品情報の例を示す図である。

【図6】図６は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面の例を示す図である。

【図7】図７は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面の例を示す図である。

【図8】図８は、設計支援処理の流れを示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0014】

以下に、本願に係るＢＩＭデータ及び設計支援プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。

【0015】

まず、図１を用いて、実施形態に係る設計支援システムの構成について説明する。図１は、実施形態に係る設計支援システムの構成例を示す図である。

【0016】

図１に示すように、設計支援システム１は、サーバ１０及び端末装置２０を有する。サーバ１０及び端末装置２０の数は、図１に示すものに限られない。

【0017】

また、サーバ１０と端末装置２０は、ネットワークＮを介して接続されている。ネットワークＮは、例えばインターネットである。

【0018】

サーバ１０は、端末装置２０にＢＩＭデータを提供する。また、端末装置２０は、サーバ１０から取得したＢＩＭデータを用いて、ＢＩＭアプリケーションを実行する。端末装置２０は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型端末等である。

【0019】

ＢＩＭアプリケーションは、ＢＩＭを用いて建築物の設計を行うためのアプリケーションである。例えば、ＢＩＭアプリケーションは、Autodesk（登録商標）社のRevit（登録商標）である。

【0020】

ＢＩＭデータは、ＢＩＭアプリケーションにおいてＢＩＭパーツを構築するためのデータである。ＢＩＭデータには、ＢＩＭパーツの３次元形状を表示するための形状情報及びパラメータの集合である属性情報が含まれる。

【0021】

ＢＩＭパーツは、建築物のＢＩＭモデルに配置される建築要素ごとに作成されるものであってもよい。

【0022】

図１に示すように、端末装置２０は、開発者又は設計者によって操作される。

【0023】

例えば、開発者は、設備機器メーカに所属し、端末装置２０にインストールされたＢＩＭアプリケーションを用いて、設備機器に関するＢＩＭデータを作成する。

【0024】

また、例えば、設計者は、設計事務所及び建設会社等に所属し、端末装置２０にインストールされたＢＩＭアプリケーションを用いて、建築物の設計を行う。例えば、設計者は、ＢＩＭデータから構築したＢＩＭパーツを、建築物のＢＩＭモデルに配置する操作を行う。

【0025】

図２を用いて、サーバ１０の構成を説明する。図２は、実施形態に係るサーバの構成例を示す図である。

【0026】

図２に示すように、サーバ１０は、通信部１１、記憶部１２及び制御部１３を有する。

【0027】

通信部１１は、ネットワークを介して、他の装置との間でデータ通信を行う。例えば、通信部１１はＮＩＣ（Network Interface Card）である。

【0028】

記憶部１２は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、光ディスク等の記憶装置、又は、ＳＳＤ（Solid State Drive）、ＲＡＭ（Random Access Memory）、フラッシュメモリ等の半導体メモリである。

【0029】

記憶部１２は、サーバ１０で実行されるＯＳ（Operating System）及び各種プログラムを記憶する。記憶部１２は、形状情報１２１及び属性情報１２２を記憶する。

【0030】

形状情報１２１及び属性情報１２２はＢＩＭデータに含まれる。図３を用いて、ＢＩＭデータについて説明する。図３は、ＢＩＭデータを説明する図である。

【0031】

図３の例では、ＢＩＭデータの形状情報１２１は、便器の３次元形状を表示するための情報である。例えば、形状情報１２１は３ＤＣＡＤデータである。また、図３の例では、ＢＩＭデータの属性情報１２２は、便器に関するパラメータの集合である。

【0032】

また、属性情報１２２は、パラメータの名称と値を含む。例えば、図３には、パラメータ「給水単位」の値が「5.000000」であることが示されている。

【0033】

商品情報１２３は、商品に関する情報である。ここでは、商品は便器等の設備であるものとする。商品情報１２３は、商品の仕様変更等に伴う属性情報の更新履歴が格納される。

【0034】

図５は、商品情報の例を示す図である。図５に示すように、商品情報１２３は、属性情報１２２と同様のパラメータ、値といった項目加えて、商品の名前及び更新日時を含む。

【0035】

図５には、名前が「#NW1(ホワイト)」である商品のパラメータ「給水水平距離（既定値）」の値が、「２０２１／３／４」に「７６０．０」に更新されたことが示されている。

【0036】

また、図５には、名前が「#NW1(ホワイト)」である商品のパラメータ「給水水平距離（既定値）」の値が、「２０２１／９／２０」に「７５０．０」に更新されたことが示されている。

【0037】

さらに、図５には、名前が「#NW1(ホワイト)」である商品のパラメータ「給水高さ（既定値）」の値が、「２０２１／９／２０」に「１６０．０」に更新されたことが示されている。

【0038】

制御部１３は、サーバ１０全体を制御する。制御部１３は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＭＰＵ（Micro Processing Unit）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等により実現される。

【0039】

制御部１３は、プログラムを実行することで、例えば格納部１３１及び提供部１３２として機能する。

【0040】

格納部１３１は、形状情報１２１及び属性情報１２２を記憶部１２に格納する。例えば、格納部１３１は、端末装置２０を介して開発者によって提供されたＢＩＭデータを、形状情報１２１及び属性情報１２２として記憶部１２に格納する。

【0041】

また、格納部１３１は、商品情報１２３に記憶されたパラメータの更新履歴に基づいて、属性情報１２２を更新することができる。これにより、格納部１３１は、商品情報１２３と属性情報１２２とのデータ連携を実現する。

【0042】

提供部１３２は、形状情報１２１及び属性情報１２２を端末装置２０に提供する。例えば、Ｗｅｂサイトを介してサーバ１０に対してＢＩＭデータのダウンロードの要求があった場合、提供部１３２は、形状情報１２１及び属性情報１２２をＢＩＭデータとして提供する。

【0043】

図４を用いて、端末装置２０の構成を説明する。図４は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。

【0044】

図４に示すように、端末装置２０は、通信部２１、入力部２２、表示部２３、記憶部２４及び制御部２５を有する。

【0045】

通信部２１は、ネットワークを介して、他の装置との間でデータ通信を行う。例えば、通信部１１はＮＩＣである。

【0046】

入力部２２は、ユーザからのデータの入力を受け付ける。例えば、入力部２２は、マウス及びキーボード等の入力装置である。なお、以降の説明において特に説明がない場合、ユーザは設計者を意味するものとする。

【0047】

表示部２３は、画面を表示する。例えば、表示部２３は、ディスプレイ等の表示装置である。

【0048】

記憶部２４は、ＨＤＤ、光ディスク等の記憶装置、又は、ＳＳＤ、ＲＡＭ、フラッシュメモリ等の半導体メモリである。

【0049】

記憶部２４は、端末装置２０で実行されるＯＳ及び各種プログラムを記憶する。記憶部２４は、形状情報２４１、属性情報２４２及びアプリケーション情報２４３を記憶する。

【0050】

形状情報２４１及び属性情報２４２は、サーバ１０から提供されたＢＩＭデータに含まれる。

【0051】

アプリケーション情報２４３は、ＢＩＭアプリケーションを実行するための情報である。例えば、アプリケーション情報２４３は、端末装置２０においてＢＩＭアプリケーションを実行するためのファイルの集合である。

【0052】

制御部２５は、端末装置２０全体を制御する。制御部２５は、例えば、ＣＰＵ、ＭＰＵ、ＧＰＵ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ等により実現される。

【0053】

制御部２５は、取得部２５１、表示制御部２５２及び更新部２５３として機能する。また、取得部２５１、表示制御部２５２及び更新部２５３は、設計支援プログラムを実行する。

【0054】

なお、設計支援プログラムは、ＢＩＭアプリケーションの１つの機能として実現されてもよい。また、設計支援プログラムは、ＢＩＭアプリケーションのアドインプログラムであってもよい。

【0055】

取得部２５１は、サーバ１０からＢＩＭデータを取得する。取得部２５１は、取得したＢＩＭデータを形状情報２４１及び属性情報２４２として記憶部２４に格納する。

【0056】

表示制御部２５２は、表示制御手順及び判定手順を実行する。また、更新部２５３は、更新手順を実行する。

【0057】

表示制御部２５２は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面を表示部２３に表示させる。図６は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面の例を示す図である。図６に示すように、表示部２３に表示されるＢＩＭアプリケーションの実行画面には、プロパティウィンドウ２３１（プロパティ画面）及び描画領域２３２が含まれる。

【0058】

表示制御部２５２は、形状情報２４１に基づき、ＢＩＭパーツである便器の３次元形状の投影図を描画領域２３２に表示させる。また、表示制御部２５２は、属性情報２４２に基づき、ＢＩＭパーツである便器の各パラメータの情報をプロパティウィンドウ２３１に表示させる。

【0059】

プロパティウィンドウ２３１は、ＢＩＭパーツに関する属性情報２４２の表示及び変更を行うためのウィンドウである。また、描画領域２３２は、形状情報２４１に従って、ＢＩＭパーツの３次元形状の投影図が描画される領域である。

【0060】

ここで、更新部２５３は、ユーザの操作に応じて、ＢＩＭデータの属性情報２４２に含まれるパラメータを、サーバ１０から取得した情報を基に更新する。

【0061】

例えば、更新部２５３は、属性情報２４２を表示するプロパティ画面に備えられた更新ボタンがユーザによって押下された場合に、属性情報２４２に含まれるパラメータを更新する。更新ボタンの押下は、例えばマウスのクリック及びタッチパネルディスプレイのタップ等により行われる。

【0062】

そして、表示制御部２５２は、更新手順において属性情報２４２に含まれるパラメータが更新されたことを示す情報を、表示部２３に表示させる。

【0063】

図６のアプリケーション実行画面は、２０２１／９／２１のものであり、少なくとも２０２１／９／１９以降に、更新ボタンは押下されていないものとする。

【0064】

図５に示すように、パラメータ「給水水平距離（既定値）」とパラメータ「給水高さ（既定値）」は、「２０２１／９／２１」に更新されている。更新部２５３は、図５に示す商品情報１２３を参照し、属性情報２４２のパラメータ「給水水平距離（既定値）」とパラメータ「給水高さ（既定値）」を更新する。

【0065】

この場合、更新部２５３は、パラメータ「給水水平距離（既定値）」の値を「７６０．０」から「７５０．０」に更新する。また、更新部２５３は、パラメータ「給水高さ（既定値）」の値を「１５０．０」から「１６０．０」に更新する。

【0066】

更新部２５３によるパラメータの更新が完了すると、表示制御部２５２は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面を図７に示すような画面に遷移させる。図７は、ＢＩＭアプリケーションの実行画面の例を示す図である。

【0067】

表示制御部２５２は、属性情報２４２を表示するプロパティ画面において、属性情報２４２に含まれるパラメータのうち、更新手順において更新されたパラメータの表示態様を変更する。

【0068】

図７の例では、表示制御部２５２は、プロパティウィンドウ２３１において、更新されたパラメータ「給水水平距離（既定値）」及びパラメータ「給水高さ（既定値）」の行に、所定のパターンを付している。これにより、表示制御部２５２は、更新されたパラメータを強調表示している。

【0069】

また、表示制御部２５２は、新されたパラメータの行の文字又は領域の色を変更してもよい。

【0070】

さらに、表示制御部２５２は、プロパティウィンドウ２３１にパラメータの更新日時を表示させる。図７の例では、表示制御部２５２は、パラメータ「給水水平距離（既定値）」及びパラメータ「給水高さ（既定値）」の行を指す吹き出しの中に「２０２１／９／２０ 更新」というメッセージを表示している。

【0071】

表示制御部２５２は、プロパティウィンドウ２３１に更新日時を表す列を追加して、当該列に更新日時を表示してもよい。また、表示制御部２５２は、ポップアップウィンドウ及びツールチップ等により更新日時を表示してもよい。

【0072】

さらに、商品情報１２３には、商品のバージョンを特定するための情報（バージョンの番号、名称等）が含まれていてもよい。この場合、表示制御部２５２は、更新日時と同様の方法により、商品のバージョンを特定するための情報を表示する。

【0073】

なお、更新部２５３は、更新ボタンが押下された場合、プロパティウィンドウ２３１に対応付けられている設備のパラメータを更新してもよい。一方で、更新部２５３は、更新ボタンが押下された場合、プロパティウィンドウ２３１に対応付けられている設備が配置された建築物に配置された全ての設備のパラメータを一括で更新してもよい。

【0074】

図８は、設計支援処理の流れを示すフローチャートである。端末装置２０は、設計支援プログラムにより設計支援処理を実行することができる。

【0075】

まず、端末装置２０は、サーバ１０からＢＩＭデータを取得する（ステップＳ１０１）。次に、端末装置２０は、ＢＩＭアプリケーションを起動する（ステップＳ１０２）。

【0076】

続いて、端末装置２０は、ＢＩＭデータに従って便器の３次元形状を表示する（ステップＳ１０３）。

【0077】

ここで、端末装置２０は、設計者が更新ボタンを押下するまで（ステップＳ１０４、Ｎｏ）、３次元形状を表示し続け待機する（ステップＳ１０３）。

【0078】

端末装置２０は、設計者が更新ボタンを押下した場合（ステップＳ１０４、Ｙｅｓ）、サーバ１０を参照して、ＢＩＭデータを更新する（ステップＳ１０５）。

【0079】

そして、端末装置２０は、更新されたパラメータを強調表示し、さらに更新日時を表示する（ステップＳ１０６）。その後、端末装置２０は、ステップＳ１０３に戻る。

【0080】

これまで説明してきたように、設計支援プログラムは、コンピュータに、ユーザの操作に応じて、ＢＩＭデータの属性情報に含まれるパラメータを、サーバから取得した情報を基に更新する更新手順と、更新手順において属性情報に含まれるパラメータが更新されたことを示す情報を、表示部に表示させる表示制御手順と、を実行させる。

【0081】

ＢＩＭデータの属性情報に対する更新は、ＢＩＭアプリケーションを介して設計に反映される。このため、実施形態によれば、コンピュータを使った建築物の設計において、建築物に配置される設備の最新の情報を、容易に設計に反映させることができる。

【0082】

さらに、実施形態によればＢＩＭデータを最新の状態に保つことができるため、ＢＩＭデータをそのまま建築に関する見積もり及び発注に利用することができる。例えば、実施形態によれば、変更前の仕様で見積もりがされること、及び廃番された商品に対する発注がされることを抑止することができる。

【0083】

更新手順は、属性情報を表示するプロパティ画面に備えられた所定のボタンがユーザによって押下された場合に、属性情報に含まれるパラメータを更新する。これにより、ユーザの希望に合わせたタイミングで更新を行うことができる。

【0084】

表示制御手順は、属性情報を表示するプロパティ画面において、属性情報に含まれるパラメータのうち、更新手順において更新されたパラメータの表示態様を変更する。これにより、ユーザは更新されたパラメータを直感的に把握することができる。

【0085】

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

【符号の説明】

【0086】

Ｎ ネットワーク
１ 設計支援システム
１０ サーバ
１１、２１ 通信部
１２、２４ 記憶部
１３、２５ 制御部
２０ 端末装置
２２ 入力部
２３ 表示部
１２１、２４１ 形状情報
１２２、２４２ 属性情報
１２３ 商品情報
１３１ 格納部
１３２ 提供部
２３１ プロパティウィンドウ
２３２ 描画領域
２４３ アプリケーション情報
２５１ 取得部
２５２ 表示制御部
２５３ 更新部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】