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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049137
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】傘収納装置
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/12 20060101AFI20230403BHJP
   A45B 25/28 20060101ALI20230403BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20230403BHJP
   B60N 2/90 20180101ALI20230403BHJP
   B60R 7/12 20060101ALI20230403BHJP
   B63B 29/02 20060101ALI20230403BHJP
   B63B 29/04 20060101ALI20230403BHJP
   B61D 33/00 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
A47G25/12 L
A45B25/28
B60N3/00 Z
B60N2/90
B60R7/12
B63B29/02 A
B63B29/04 A
B61D33/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158700
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】519346930
【氏名又は名称】石川 洋行
(72)【発明者】
【氏名】石川 洋行
【テーマコード(参考)】
3B087
3B088
3B104
3D022
3K099
【Fターム(参考)】
3B087DE10
3B088CA01
3B104XA00
3D022CA02
3D022CA03
3D022CB01
3D022CB04
3D022CC08
3D022CC21
3D022CD01
3K099AA24
3K099BA18
3K099CA27
3K099EA26
(57)【要約】
【課題】自動車運転者の視界を確保しつつ、ドアを閉めた状態で間便に傘の出し入れ操作が可能で、急ブレーキ時にも傘が外れにくい傘収納装置を提供する。
【解決手段】図1を参照して、挿入口(21)から傘を挿入すると傘先端が斜面(11)を滑り傘側面が当接部(12)に当たって傘が回動し斜面(11)に寝かされて収納される。急ブレーキ時には傘側面が当接部(12)に、傘先端が溝(16)に当接し、生じたトルクによる力よりも溝に発生する摩擦力が高いため傘は外れにくい。傘の柄を上方に引き上げた時、傘先端が曲面(14)上を移動するため引っ掛かりを生じず、傘は挿入口(21)から取り出せる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
斜面と、
前記斜面上に立てて挿入されるべき傘より前記斜面を下った所の上方にあり、
前記傘側面に近設された当接部と、を具備し、
前記当接部直下は前記斜面であり、
前記斜面上方は前記当接部以降前記斜面を上った側が開放され、
前記斜面上に前記傘を立てて挿入した時、
前記傘先端が前記斜面上を滑り、前記傘側面が前記当接部に当接した後、前記傘先端は前記斜面上を滑りつつ、前記当接部を中心として前記傘上部は前記斜面に近づくように回動して、遂には、前記傘は前記当接部を離れ、前記斜面に倒れて収納される、傘収納装置。
【請求項2】
前記斜面上に寝かされて収納されるべき傘の上方にあり、前記収納時の傘側面に近設された前記当接部と、
前記収納時の傘先端が当接する溝を設けた下面と、を具備し、
前記収納時の傘に前記斜面開放側水平方向に外力が加わった時、
前記傘側面が前記当接部に当接し、前記傘先端が前記溝の内壁に当接し、前記傘先端には前記当接部を支点としたトルクが作用して、前記傘先端が前記溝の内壁を滑ろうとするも、前記傘先端と前記溝の内壁との摩擦力が働き、前記傘が外れにくい、請求項1記載の傘収納装置。
【請求項3】
前記溝がくさび型断面の平面である、請求項2記載の傘収納装置。
【請求項4】
前記くさび型断面の平面の一方が前記斜面と平行である、請求項3記載の傘収納装置。
【請求項5】
前記斜面と前記下面の両方に接する曲面を具備し、
前記当接部直下は前記斜面に代えて前記曲面である、
前記収納時の傘の柄を上方に持ち上げた時、
前記傘先端が途中で引っ掛かることなく前記下面、前記曲面上を滑り、取り出し位置まで移動して取り出すことが可能な、請求項1記載の傘収納装置。
【請求項6】
前記斜面と前記下面との間に前記曲面に代えて、前記斜面と同方向に傾斜した第2斜面を具備した、
前記当接部直下は前記曲面に代えて前記第2斜面である、
前記収納時の傘の柄を上方に持ち上げた時、
前記傘先端が途中で抵抗が少なく前記下面、前記第2斜面上を滑り、取り出し位置まで移動して取り出すことが可能な、請求項5記載の傘収納装置。
【請求項7】
前記当接部が縦長の平面であり、
前記斜面上に寝かされて収納されるべき前記傘に前記斜面開放側水平方向に外力が加わった時、
回動した前記傘の側面を前記平面で受け止め、前記傘が外れにくい、請求項1乃至6いずれか一項記載の傘収納装置。
【請求項8】
前記下面がその角度が水平、または前記斜面と逆方向にその面上を水が流れる程度の水平に近い角度であり、
前記当接部直下は前記斜面に代えて前記下面であり、
前記当接部と前記挿入時の傘側面との当接点が前記下面に鉛直投影された点から前記斜面に近い側の前記下面端までの水平距離が、畳んでフック係止された傘の中心軸から側面までの長さ未満であり、
前記下面端からは前記斜面である、請求項7記載の傘収納装置。
【請求項9】
前記当接部直下は前記斜面に代えて前記斜面と同方向に傾斜した前記下面である、請求項7記載の傘収納装置。
【請求項10】
前記斜面上に立てて挿入されるべき前記傘挿入位置の前記斜面前側側面に、上方に開放しているコの字状の穴を具備した、請求項1乃至9いずれか一項記載の傘収納装置。
【請求項11】
前記当接部が前記斜面前側側面から後ろ側側面まで貫設された丸棒である、請求項1乃至6いずれか一項記載の傘収納装置。
【請求項12】
請求項1乃至11いずれか一項記載の自動車用ドアトリム。
【請求項13】
請求項1乃至11いずれか一項記載の自動車用椅子。
【請求項14】
請求項1乃至11いずれか一項記載の自動車。
【請求項15】
請求項1乃至11いずれか一項記載のバス用椅子。
【請求項16】
請求項1乃至11いずれか一項記載のバス。
【請求項17】
請求項1乃至11いずれか一項記載の鉄道車両用椅子。
【請求項18】
請求項1乃至11いずれか一項記載の鉄道車両。
【請求項19】
請求項1乃至11いずれか一項記載の船舶用椅子。
【請求項20】
請求項1乃至11いずれか一項記載の船舶。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、傘収納装置に関し、特に自動車その他乗り物に搭載される傘収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動車用傘収納装置は傘が長尺物であるため、ドアに直立させて収納すると、傘上部が窓側に飛び出してしまい、運転者の視界を一部塞ぐという問題があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記問題を解決するためにはドアトリムに傘を斜めに収納すればよい。これを満たす先行技術文献はある(例えば、特許文献2参照)。しかし、上記文献では、収納装置は単純な筒形状であるため、傘を収納する際には、上記筒の軸線上に傘を挿入する他なく、ドアが開いた状態でしか操作できない。よって、操作する際利用者が雨に濡れてしまうという問題があるし、開いたドアは不安定であるため、片手でドアを支えながらの操作になり煩雑であるし、また、傘が定位置まで押し込まれなかった場合、ドアを閉めるときにはみ出した傘をボディとの間に挟んでしまい、双方を傷める可能性もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実登3213641号公報
【0005】
【特許文献2】実全昭58-82177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決する、即ち運転者の視界を確保しつつ、ドアを閉めた状態で間便に傘の出し入れの操作が可能で、且つ急ブレーキ時にも傘が外れにくい傘収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、傘収納装置であって、斜面と、斜面上に立てて挿入されるべき傘より斜面を下った所の上方にあり、傘側面に近設された当接部とを具備し、当接部直下は斜面であり、斜面上方は当接部以降斜面を上った側が開放されたものである。
【0008】
このように構成すると、斜面上に傘を立てて挿入した時、傘先端が斜面上を滑り、傘側面が当接部に当接した後、傘先端は斜面上を滑りつつ当接部を中心として傘上部は斜面に近づくように回動して、遂には、傘は当接部を離れ、斜面に倒れて収納される。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明の構成において、斜面上に寝かされて収納されるべき傘の上方にあり、収納時の傘側面に近設された当接部と、収納時の傘先端が当接する溝を設けた下面とを具備したものである。
【0010】
このように構成すると、収納時の傘に斜面開放側水平方向に外力が加わった時、傘側面が当接部に当接し、傘先端が溝の内壁に当接し、傘先端には当接部を支点としたトルクが作用して、傘先端が溝の内壁を滑ろうとするも、傘先端と溝の内壁との摩擦力が働き、傘が外れにくい。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2記載の発明の構成において、溝がくさび型断面の平面であるものである。
【0012】
このように構成すると、濡れた傘から落ちる水をくさびの頂点に集めることができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3記載の発明の構成において、くさび型断面の平面の一方が斜面と平行であるものである。
【0014】
このように構成すると、傘先端と下面に発生する摩擦力が更に増す。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1記載の発明の構成において、斜面と下面の両方に接する曲面を具備し、当接部直下は斜面に代えて曲面であるものである。
【0016】
このように構成すると、収納時の傘の柄を上方に持ち上げた時、傘先端が途中で引っ掛かることなく下面、曲面上を滑り、取り出し位置まで移動して取り出すことが可能になる。
【0017】
なお、取り出し位置とは、斜面上に立てて挿入される傘の挿入位置と同じ位置である。具体的には、当接部直下の平面上、あるいはその平面から繋がる斜面上の範囲を表しており、その範囲の下端は当接部と上記挿入時の傘側面との当接点を平面上に鉛直投影した点である。
【0018】
請求項6の発明は、請求項5記載の発明の構成において、斜面と下面との間に曲面に代えて、斜面と同方向に傾斜した第2斜面を具備した、当接部直下は曲面に代えて第2斜面であるものである。
【0019】
このように構成すると、収納時の傘の柄を上方に持ち上げた時、傘先端が途中で抵抗が少なく下面、第2斜面上を滑り、取り出し位置まで移動して取り出すことが可能になる。
【0020】
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれか一項記載の発明の構成において、当接部が縦長の平面であるものである。
【0021】
このように構成すると、斜面上に寝かされて収納されるべき傘に斜面開放側水平方向に外力が加わった時、回動した傘の側面を上記平面で受け止め、傘が外れにくい。
【0022】
請求項8の発明は、請求項7記載の発明の構成において、下面がその角度が水平、または斜面と逆方向にその面上を水が流れる程度の水平に近い角度であり、当接部直下は斜面に代えて下面であり、当接部と挿入時の傘側面との当接点が下面に鉛直投影された点から斜面に近い側の下面端までの水平距離が、畳んでフック係止された傘の中心軸から側面までの長さ未満であり、下面端からは斜面であるものである。
【0023】
このように構成すると、斜面上に立てて挿入される傘側面が当接部に当接後も少しでも斜面が続くため、傘は倒れて収納される。
【0024】
請求項9の発明は、請求項7記載の発明の構成において、当接部直下は斜面に代えて斜面と同方向に傾斜した下面であるものである。
【0025】
このように構成すると、当接部直下が斜面である場合と同様に傘は収納される。
【0026】
請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれか一項記載の発明の構成において、斜面上に立てて挿入されるべき傘挿入位置の斜面前側側面に、上方に開放しているコの字状の穴を具備したものである。
【0027】
このように構成すると、図1に示すようにコの字状の穴が傘の挿入口であることが一目で分かる。
【0028】
請求項11の発明は、請求項1乃至6いずれか一項記載の発明の構成において、当接部が斜面前側側面から後ろ側側面まで貫設された丸棒であるものである。
【0029】
このように構成すると、本発明品を成形し易くなる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、間便に収納操作が行える。
【0031】
請求項2記載の発明は、急ブレーキ時に収納された傘が外れにくい。
【0032】
請求項3記載の発明は、急ブレーキ時に収納された傘が外れにくい。また、排水しやすくなる。
【0033】
請求項4記載の発明は、急ブレーキ時に収納された傘が外れにくい。
【0034】
請求項5記載の発明は、間便に取り出し操作が行える。
【0035】
請求項6記載の発明は、間便に取り出し操作が行える。
【0036】
請求項7記載の発明は、急ブレーキ時に収納された傘が外れにくい。
【0037】
請求項8記載の発明は、間便に収納操作が行える。
【0038】
請求項9記載の発明は、間便に収納操作が行える。
【0039】
請求項10記載の発明は、傘の出し入れする位置が明確で分かりやすい。
【0040】
請求項11記載の発明は、簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1図1はこの発明の第1の実施の形態による傘収納装置の外観を示す斜視図である。(実施例1)
図2図2図1のCーCラインの断面図である。
図3図3図2の下部、下面(13)付近を拡大した図である。
図4図4図1の正面図に挿入時の傘(41)を描いたものである。
図5図5図1の正面図に収納時の傘(51)を描いたものである。
図6図6図1のCーCラインの断面図に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時の傘(61)を描いたものである。
図7図7図6の下部を拡大した図である。
図8図8図1の正面図に取り出し操作を開始した後の傘(71)を描いたものである。
図9図9図1のCーCラインの断面図に取り出し操作を開始した後の傘(71)を描いたものの下部を拡大した図である。
図10図10はこの発明の第2の実施の形態による傘収納装置の外観を示す斜視図である。(実施例2)
図11図11はこの発明の第3の実施の形態による傘収納装置の断面形状を示した図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。(実施例3)
図12図12はこの発明の第4の実施の形態による傘収納装置の外観を示す正面図である。(実施例4)
図13図13はこの発明の第5の実施の形態による傘収納装置の断面形状に畳んでフック係止された傘(81)を挿入して傘側面が当接部に当接した状態を示した図である。(実施例5)
図14図14はこの発明の第6の実施の形態による傘収納装置の断面形状を示した図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。(実施例6)
【発明を実施するための形態】
【実施例0042】
図1はこの発明の第1の実施の形態による傘収納装置の外観を示す斜視図であり、図2図1のCーCラインの断面図であり、図3図2の下部、下面(13)付近を拡大した図であり、図4図1の正面図に挿入時の傘(41)を描いたものであり、図5図1の正面図に収納時の傘(51)を描いたものである。
【0043】
これらの図を参照して、傘収納装置(1)は、斜面(11)と、斜面(11)上に立てて挿入されるべき傘(41)より斜面(11)を下った所の上方にあり、傘(41)側面に近設された縦長平面(12a)と、斜面(11)上に寝かされて収納されるべき傘(51)の上方にあり、傘(51)側面に近設され、平面(12a)の下端から続く上面(18)との間にある曲面(12b)と、本体下面(13)と、斜面(11)と下面(13)両方に接する曲面(14)と、下面(13)の収納時の傘先端(53)が当接する断面くさび型の溝(16)と、溝(16)は、図3左側の平面(16a)と、図3右側の斜面(11)と平行な平面(16b)とに分かれ、下面(13)図中左側端から上方に設けられた下側面(17)と、下面(13)の上方に上面(18)と、斜面後ろ側側面、つまり本体裏面(19)と、斜面前側側面、つまり本体前面(20)と、上記挿入時の傘(41)挿入位置の斜面前側側面(20)に平面(12a)を対向する一辺と成す上方に開放しているコの字状の穴(21)とで構成される。
【0044】
平面(12a)は挿入時の傘(41)側面が当接する平面を差し、曲面(12b)は収納時の傘(51)に斜面(11)開放側水平方向に、つまり図中右側から左側に水平に外力が加わった時に傘側面が当接する部位であり、どちらも当接部(12)と呼んで妥当と捉えられ、今後もこのように呼称する。
【0045】
なお、この傘収納装置(1)で利用される傘の形態は、畳んでフック係止されていないもの、または畳んでフック係止されたものである。
【0046】
斜面(11)はこの傘収納装置(1)が自動車などの乗り物に使われる場合、設置される場所において収納時の傘(51)上部が窓に飛び出さない角度に設定される。
【0047】
斜面前側側面(20)と斜面後ろ側側面(19)間の水平距離、つまり本体内部奥行は、畳んでフック係止された傘の直径より若干広めに採っている。なぜならその状態は傘の断面積が一番大きいからである。フック係止されていない畳んだ傘は自由度が高く、空いてる方向へ広がるため、例えば図中上下に広がった場合、奥行側は狭まる。よって本体内部奥行を狭くしても収納できる。ただ、それでは畳んでフック係止された傘が収納できないため、上記の長さとした。
【0048】
断面くさび型平面の溝(16)の図中左側の平面(16a)は収納時の傘先端(53)の縁が当接し、図中右側の平面(16b)は斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時の傘先端の縁が当接する。より正確には、平面(16a)は平面(16b)と直角になるようにとってあり、収納時の傘先端(53)の縁が傘(51)の自重により両平面の間の曲面の最下端に当接しようとするが、収納時の傘(51)は斜面(11)に対して若干起きるようにして収納されるため、傘先端(53)は平面(16a)上端から下面(13)にかけての曲面に当接する。収納時の傘先端(53)が溝(16)に嵌るように平面(16a)の幅と、平面(16a)図中左側端と下側面(17)との間の隙間を調整する必要がある。
【0049】
溝(16)を断面くさび型としたのは、くさびの頂点に水を貯めやすいためである。この特許では触れていないがこの傘収納装置(1)には排水口を備えたい。水を一か所に集めれば排水もされやすい。もし一般的な断面コの字型にすれば最下面が平面であるため水が残りやすくなる。
【0050】
本体上方は上面(18)を除いて開放されている。傘(41)挿入後収納されるまでに傘(41)が動く範囲のためであるが、製造上の条件でもある。
【0051】
斜面前側側面(20)上側は収納された傘(51)側面が隠れる程度の高さになっている。上に行くほど低くなっているのは、同じく製造上の条件からである。
【0052】
同じく製造上の条件により、上面(18)は上に行くに従い斜面(11)と離れていくように角度をを取らないといけない。最低でも斜面(11)と平行でなければならない。この傘収納装置(1)では上面(18)と斜面(11)は平行としている。
【0053】
同じく製造上の条件により、下側面(17)と当接部(12a)との水平距離はコの字状の穴(21)の対向する辺間の距離の半分としている。
【0054】
当接部(12)直下は曲面(14)である。
【0055】
図4図1の正面図に挿入時の傘(41)を描いたものである。図5図1の正面図に収納時の傘(51)を描いたものである。
【0056】
これらの図を参照して、傘収納装置(1)に傘(41)が挿入され、収納されるまでのことを説明する。利用者は傘の柄(42)を持ち、片手で操作する。挿入時の傘(41)は立ててコの字状の穴(21)に横から入れられ、利用者によってそこから落とされ傘先端(43)が斜面(11)もしくは曲面(14)に当接する。または、そこから更に上から下へと挿入されてから傘先端(43)が斜面(11)もしくは曲面(14)に当接した後利用者が手を放す。
【0057】
次に自由になった傘はその自重により傘先端(43)が斜面(11)にあった時は斜面(11)から曲面(14)に、曲面(14)にあった時は曲面(14)を下方に滑って行く。次に傘側面が当接部(12a)に当接する。その後も傘先端(43)は曲面(14)を下方に滑り続ける。それは当接部(12b)を中心にして傘上部が斜面(11)に近づくように回動することを意味する。そして遂には傘側面が当接部(12b)から離れ、傘先端(43)を中心として傘の柄(42)が斜面(11)に近づくように回動する。最終的には斜面(11)上に寝かされて収納される。
【0058】
その一方で傘先端(43)は曲面(14)を滑り降り、惰性で下面(13)を超え溝(16)に嵌る。
【0059】
以上のことにより、この傘収納装置(1)は間便に傘(41)を収納することができる。
【0060】
なお、斜面(11)と下面(13)に接する曲面(14)は、その半径を出来るだけ大きく採るとよい。傘先端(43)を確実に溝(16)に収納するためである。もし、小さすぎる場合は傘先端(43)は下面(13)上に留まってしまう可能性があり、それでは設計意図とは違う結果になる。
【0061】
また、傘(41)挿入後、傘先端(43)が斜面(11)もしくは曲面(14)に当接した瞬間に、傘中心軸の角度は鉛直である必要はない。もし、斜面(11)側、つまり図中右側に傾いて置かれた場合は当接部(12)に傘側面が当接することなく斜面(11)側に倒れるのが自明の理である。もし、当接部(12)側、つまり図中左側に傾いて挿入された場合は、傘(41)はその体制のまま側面が当接部(12)に当接する。傘(41)の重心は当接部(12)より上方にある。傘(41)の自重が重心に掛かると考えて、重心には、傘中心軸とは斜面開放側に直角方向の力と傘中心軸下向きの力とに分かれる。直角方向の力は傘(41)側面と当接部(12)との接点を支点としてトルクを発生し、てこの原理によって傘先端(43)には傘中心軸とは斜面(11)側に直角に力が掛かる。このトルクによる力で傘先端(43)は摩擦力を越えて斜面(11)もしくは曲面(14)を上る方向へ力を持つ。一方、もう一方の分力である下向きの力はそのまま傘先端(43)に働き、それも摩擦力を越えて斜面(11)もしくは曲面(14)を下る方向へ力を持つ。トルクによる上へ向かおうとする力よりも傘中心軸下向きの力による下へ向かおうとする力の方が強いため、傘先端(43)は斜面(11)もしくは曲面(14)を下る方向へ滑り、傘(41)は傘の柄(42)が斜面(11)に近づくように回動するため問題ない。なお、挿入時の傾きが大きいほどトルクによる上へ向かおうとする力が強まり、傘中心軸下向きの力による下へ向かおうとする力は弱まるため、傾けすぎには注意が必要である。
【0062】
図6図1のCーCラインの断面図に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時の傘を描いたものである。図7図6の下部を拡大した図である。
【0063】
これらの図を参照して、収納時の傘(51)に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時のことを説明する。
【0064】
収納時の傘(51)の重心に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わると考える。傘(51)は傘の柄(52)が斜面(11)から離れるように回動し、傘(61)側面が当接部(12b)に当接し、傘先端(63)の縁が溝(16)の平面(16b)に当接し、図6、7の状態になる。
【0065】
傘重心(64)に掛かる力は、傘中心軸とは斜面開放側に直角方向の力と傘中心軸下向きの力とに分かれる。傘中心軸下向きの力は傘(61)を本体に押さえつける働きをする。直角方向の力は傘(61)側面と当接部(12b)との当接点を支点としてトルクを発生し、てこの原理によって傘先端(43)には傘中心軸とは斜面(11)側に直角に力が平面(16b)に掛かる。平面(16b)は斜面(11)と平行だから、この力の方向と平面(16b)との角度は90度から傘(61)中心軸と斜面(11)の成す角度を引いたもので、十分大きいため、摩擦力が大きく傘先端(63)は滑りにくい。つまり、溝(16)から外れにくい。なお、平面(16b)の水平と成す角度が小さくなるほど摩擦力が減少し外れやすくなる。
【0066】
万が一、傘先端(63)が溝(16)から外れて傘の柄(62)が斜面(11)から離れる方へ回動してしまっても、当接部(12)が縦長の平面(12a)であるため、平面(12a)で傘側面を広く受けるため本体から外れることはない。
【0067】
以上のことからこの傘収納装置(1)は急ブレーキ時に収納された傘(51)が外れにくい。
【0068】
図8図1の正面図に取り出し操作を開始した後の傘(71)を描いたものである。図9図1のCーCラインの断面図に取り出し操作を開始した後の傘(71)を描いたものの下部を拡大した図である。
【0069】
これらの図を参照して、収納時の傘(51)を取り出す時のことを説明する。
【0070】
収納時の傘(51)を取り出すために斜面(11)に沿って傘(51)を引き上げる必要はない。もしそうすると、ドアを閉めた状態では取り出せず課題に反する。利用者は収納された傘(51)の柄を片手で引っ掛けるように軽く持ち、上方へ持ち上げる。傘の柄(72)の利用者の手を引っ掛けたところを中心に傘(71)はその自重により回ろうとする。そのため傘先端(73)は溝(16)の平面(16b)上に始まり、下面(13)、曲面(14)、最終的には斜面(11)上をなぞるようにして移動する。但し、取り出し位置が曲面(14)上であれば斜面(11)まで移動させずともよい。傘先端(73)が取り出し位置まで来たら、利用者は持ち上げるのを止め、傘先端(73)を中心として傘の柄(72)が斜面(11)から離れる方向へ回動させる。傘(71)が取り出し位置で立った状態になったら上方に引き上げ、コの字状の穴(21)から手前に引き出す。以上の操作は最初に傘の柄(72)を上方に引き上げることだけを意識すれば後は自然に出来てしまうものである。
【0071】
以上のことからこの傘収納装置(1)は間便に収納された傘(51)を取り出すことができる。
【0072】
なお、ここで曲面(14)がない場合を考えてみよう。下面(13)と斜面(11)との交点が極小さい曲面か角の場合である。この場合に上記のように取り出し操作をしていくと、傘先端(73)が交点に着いた時に利用者は抵抗を感じるはずである。すると利用者の心理としてその場で回動動作を始めたくなるものである。交点が取り出し可能な位置にない位置で回動動作をした場合、傘側面が当接部(12b)に当接し、傘先端(73)と斜面(11)との間に生じた摩擦力により引っ掛かってしまう可能性がある。その場合でも再び傘の柄(72)を上方へ引き上げれば傘先端(73)は滑り斜面(11)上を上るので取り出すことは可能であるが煩雑である。
【0073】
間便な取り出しのためには取り出し位置まで出来るだけ抵抗をなくすことが必要である。よって前述のとおり、曲面(14)はできるだけその半径を大きく採るのが良い。
【実施例0074】
図10はこの発明の第2の実施の形態による傘収納装置の外観を示す斜視図である。
【0075】
図を参照して、傘収納装置(1)は、当接部(12)が丸棒で構成され、他の構成は上面(18)と斜面前側側面(20)に設けられたコの字状の穴(21)とが省かれた他は第1の実施の形態と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。
【0076】
下面(13)上方、斜面(11)上方が開放されている。第1の実施の形態と違い、上面(18)が無いため、製造し易いという利点がある。当接部(12)の丸棒は別体で製造される。傘(41)挿入位置と取り出し位置は前述したように同じ位置にあり、傘(41)は当接部(12)より図中右側の空間に上方から挿入される。傘(41)挿入時には傘側面には当接部(12)の図中右端の縁が当接し、収納時の傘(51)に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時には傘側面には当接部(12)の上記より下側の縁が当接する。
【0077】
当接部(12)の直下は曲面(14)であるため、第1の実施の形態と同様に傘(41)は収納される。
【0078】
収納時の傘(51)に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時には当接部(12)と溝(16)の位置関係が第1の実施の形態と同様なので外れにくい。
【0079】
曲面(14)も第1の実施の形態と同様なので取り出ししやすい。
【0080】
以上のことからこの傘収納装置(1)も第1の実施の形態と同様に間便に傘(41)の出し入れが可能であり、急ブレーキ時にも収納された傘(51)が外れにくい。
【0081】
なお、第1の実施の形態の説明の箇所で前述したように、傘(41)挿入時には、傘(41)中心軸が鉛直である必要はない。傘の柄(42)が斜面(11)から離れる方向にある時、つまり傘(41)が図中左側に傾いていても収納されるため問題ない。
【実施例0082】
図11はこの発明の第3の実施の形態による傘収納装置の断面形状を示した図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。
【0083】
図を参照して、傘収納装置(1)は下面(13)が斜面(11)と直角に構成され、他の構成は曲面(14)と溝(16)と下側面(17)が省かれた他は第2の実施の形態と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。
【0084】
下面(13)は斜面(11)との角度が90度より小さくても大きくてもよい。但し、大き過ぎると傘(41)挿入時に傘(41)が下面(13)を乗り越えてこの傘収納装置から飛び出してしまう危険性がある。また、小さくすると型がその分大きくなり、製造コストがかかる。
【0085】
当接部(12)の直下が斜面(11)であるため、第1の実施の形態と同様に傘(41)は収納される。
【0086】
以上のことにより、この傘収納装置(1)は間便に傘(41)を収納することができる。
【0087】
なお、第2の実施の形態に比べて下側面(17)が無く、下面(13)は斜面(11)と直角になっているため、第2の実施の形態に比べてより製造がし易くなる。
【0088】
収納時の傘(51)に斜面(11)開放側水平方向に外力が加わった時には、当接部(12)を斜面(11)からの距離を小さく、下面(13)からの距離を大きく採れば収納時の傘(51)は外れにくくなるが、同時に取り出し時の上方に引き上げる長さが増すため、利便性を損なう。よって、この傘収納装置(1)は乗り物には利用すべきではない。例えば、スーパーやホームセンターのショッピングカートや、学校の机などの利用が考えられる。
【0089】
また、下面(13)と斜面(11)の間に曲面(14)や第2斜面(15)を付けるべきでなはい。収納時に傘先端(43)が下面(13)上端を乗り越える可能性があるためである。これにより、間便な取り出しは期待できない。
【実施例0090】
図12はこの発明の第4の実施の形態による傘収納装置の外観を示す正面図である。
【0091】
図を参照して、傘収納装置(1)は曲面(14)に代えて第2斜面(15)で構成され、他の構成は溝(16)を省いた他は第1の実施の形態と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。
【0092】
当接部(12)直下は第2斜面(15)であるため、第1の実施の形態と同様に傘(41)は収納される。
【0093】
当接部(12)が縦長の平面のため、第1の実施の形態と同様に急ブレーキ時にも収納時の傘(51)は外れにくい。
【0094】
この傘収納装置(1)は取り出し操作の際、利用者が抵抗を感じるのは2か所である。下面(13)、斜面(11)両平面との交点である。曲面(14)も第2斜面(15)も無しの場合に比べて交わる2面間の角度が小さいため抵抗は少ないという利点がある。よって、間便に取り出し操作ができると言える。
【0095】
以上のことからこの傘収納装置(1)も第1の実施の形態と同様に間便に傘(41)の出し入れが可能であり、急ブレーキ時にも収納された傘(51)が外れにくい。
【0096】
なお、設計する場合には第2斜面と斜面(11)との交点をできるだけ取り出し位置に近づけて採るようにするとよい。その交点で抵抗を感じた場所で回動を始めればよいからである。つまり、第2斜面をこのように設けると回動位置の把握が簡単で使いやすくなる。
【実施例0097】
図13はこの発明の第5の実施の形態による傘収納装置の断面形状に畳んでフック係止された傘(81)を挿入して傘側面が当接部(12)に当接した状態を示した図である。
【0098】
図を参照して、傘収納装置(1)は下面(13)が水平な、または下記に述べる排水の関係から、斜面(11)とは逆方向にその面上を水が流れる程度の水平に近い角度で傾斜した平面で構成され、他の構成は曲面(14)と溝(16)とが省かれた他は第1の実施の形態と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。
【0099】
当接部(12)直下は下面(13)であり、当接部(12)と挿入時の傘(41)との当接点が下面(13)に鉛直投影された点(35)から斜面(11)に近い側の下面端(36)までの水平距離が、畳んでフック係止された傘(81)中心軸から傘側面までの長さ未満であり、下面端(36)からは斜面(11)である。
【0100】
当接部(12)直下は斜面(11)ではないが、当接部(12)に傘側面が当接した瞬間には傘先端(83)は斜面(11)上であり、その後も少しだが斜面(11)が続くため、挿入された傘(81)がバランスを崩して斜面(11)に向かって倒れていくから、第1の実施の形態と同様に収納される。
【0101】
傘がフック係止されていない場合はフック係止されている場合より広がっているため、つまり傘中心軸から傘側面までの長さが長いため、フック係止されている状態より先に当接部(12)に当接し回動を始めるため問題ない。
【0102】
当接部(12)が縦長の平面のため、第1の実施の形態と同様に急ブレーキ時にも収納時の傘(51)は外れにくい。
【0103】
以上のことからこの傘収納装置(1)も第1の実施の形態と同様に間便に傘(41)の収納が可能であり、急ブレーキ時にも収納された傘(51)が外れにくい。
【0104】
なお、当接部(12)が低い位置にあるときは傘中心軸から傘側面までの長さはその最小となる位置、つまり先端での値にしておくとよい。
【0105】
この傘収納装置(1)の利用方法は例えば、この傘収納装置(1)をバスの椅子に設置した場合、図中左側がバスの進行方向として椅子の側面に設置されるものとする。排水口の位置は通常は収納時の傘先端(53)が当接する地点(37)付近が適している。収納時の傘(51)に付いた雫が傘側面を伝い傘先端(53)に集まるからである。しかし、上記バスの椅子の側面にこの傘収納装置(1)が設置され、そのように排水口を設けると、利用者が椅子に座った時の足元、更に言うと靴の踵付近に排水口が近づいて設置されることになり、排水された水が靴の中へ入る可能性がある。それをできるだけ防ぐために排水口をそれよりも後方、つまり斜面(11)に近い側の下面端(36)付近に設けてやればよい。この傘収納装置(1)の形状にすればそれは可能である。
【実施例0106】
図14はこの発明の第6の実施の形態による傘収納装置の断面形状を示した図であって、第1の実施の形態による図2に対応した図である。
【0107】
図を参照して、傘収納装置(1)は下面(13)が斜面(11)と同じ方向に傾いた平面で構成され、他の構成は第5の実施の形態と同様であるのでここでの説明は繰り返さない。
【0108】
当接部(12)直下は下面(13)である。下面(13)が斜面(11)と同じ方向に傾いた平面であるため、第1の実施の形態と同様収納される。
【0109】
当接部(12)が縦長の平面のため、第1の実施の形態と同様に急ブレーキ時にも収納時の傘(51)は外れにくい。
【0110】
この傘収納装置(1)は取り出し操作の際、利用者が抵抗を感じるのは1か所である。下面(13)と斜面(11)との交点である。第4の実施の形態に比べて抵抗は少ないという利点がある。よって、間便に取り出し操作ができると言える。
【0111】
以上のことからこの傘収納装置(1)も第1の実施の形態と同様に間便に傘(41)の出し入れが可能であり、急ブレーキ時にも収納された傘(51)が外れにくい。
【0112】
なお、第4の実施の形態と同様に、下面(13)の斜面(11)側端の位置を取り出し位置にすることによって、傘(71)取り出し時の傘先端(73)がそこに到達したときの抵抗により、そこで傘(71)の回動動作を始める目安とすることができる。
【0113】
また、この傘収納装置(1)は当接部(12)から下側面(17)までの距離、つまり傘先端(53)が収納される穴の奥行を余り採れないときに有効である。
【産業上の利用可能性】
【0114】
乗り物に限らず、個人が一時的に所有するスペースには設置可能と考えられる。例えばスーパーやホームセンターにあるショッピングカート、学校の机などである。
【符号の説明】
【0115】
1 傘収納装置
11 斜面
12 当接部
13 下面
14 曲面
15 第2斜面
16 溝
41 挿入時の傘
51 収納時の傘
61 急ブレーキ時の傘
71 取り出し時の傘
81 畳んでフック係止された傘
42、62、72 傘の柄
43、53、63、73、83 傘先端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14