(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049214
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】駐車支援装置及び駐車支援方法
(51)【国際特許分類】
B60W 30/06 20060101AFI20230403BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
B60W30/06
G08G1/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158824
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】星野 将史
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA22
3D241BA32
3D241BA60
3D241BB03
3D241BC01
3D241BC02
3D241CD26
3D241CE04
3D241DB01Z
3D241DB20Z
3D241DC31Z
3D241DC33Z
3D241DD10Z
5H181AA01
5H181BB20
5H181CC04
5H181KK01
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL17
(57)【要約】
【課題】駐車位置に車両が自動走行する場合に、車両に搭乗する同乗者を考慮した自動運転による走行をすることができる駐車支援装置及び駐車支援方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る駐車支援装置は、記憶部と、報知部を備える。記憶部は、教師走行に基づいて、車両の自動走行を行う駐車支援装置であって、前記教師走行において、前記車両の駐車位置に対して前記車両のドアの開閉の可否を決定するための開閉情報を記憶する。報知部は、前記車両を前記駐車位置に自動駐車させる際に、前記開閉情報に基づき報知を行う。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
教師走行に基づいて、車両の自動走行を行う駐車支援装置であって、
前記教師走行において、前記車両の駐車位置に対して前記車両のドアの開閉の可否を決定するための開閉情報を記憶する記憶部と、
前記車両を前記駐車位置に自動駐車させる際に、前記開閉情報に基づき報知を行う報知部と、
を備える駐車支援装置。
【請求項2】
前記報知部は、前記開閉情報に基づき、前記車両のドアの開閉ができないと判定された場合に、報知を行う、
請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記車両に同乗する同乗者を検出した検出結果を受信し、前記同乗者が乗降するドアに対応する前記開閉情報に基づき、前記同乗者が乗降するドアが開閉できない場合に報知を行う、
請求項1または2に記載の駐車支援装置。
【請求項4】
前記車両に同乗する同乗者を検出する検出部を備え、
前記検出部により前記同乗者が検出された場合、前記同乗者が乗降するドアに対応する前記開閉情報に基づき、前記報知部は、前記同乗者が前記車両から降車不可の場合に報知する、
請求項1から3の何れか1項に記載の駐車支援装置。
【請求項5】
前記開閉情報は、前記車両が前記駐車位置に駐車した状態において前記ドアが開閉できるか否かを示す開閉可否情報を含む、
請求項1から4の何れか1項に記載の駐車支援装置。
【請求項6】
前記開閉情報は、前記車両が前記駐車位置に駐車した状態における前記ドアと、障害物との距離を示す距離情報を含む、
請求項1から5の何れか1項に記載の駐車支援装置。
【請求項7】
前記記憶部は、1以上の前記駐車位置のそれぞれに対して、前記駐車位置に対応付けられた前記開閉情報を記憶する、
請求項1から6の何れか1項に記載の駐車支援装置。
【請求項8】
教師走行に基づいて、車両の自動走行を行う駐車支援装置において実行される駐車支援方法であって、
前記教師走行において、前記車両の駐車位置に対して前記車両のドアの開閉の可否を決定するための開閉情報を記憶する記憶ステップと、
前記車両を前記駐車位置に自動駐車させる際に、前記開閉情報に基づき報知を行う報知ステップ部と、を含む、
駐車支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、駐車支援装置及び駐車支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の駐車の際に自動運転または運転支援により車両を移動させる駐車支援の技術が知られている。このような駐車支援の1つに、運転者による教師走行に基づいて、駐車支援を行う技術がある。当該技術は、例えば、運転者の自宅または勤務先等の駐車場など、決まった駐車位置への駐車を繰り返し行なう場合に利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、駐車支援装置が動作している車両の駐車位置は必ずしも車両に搭乗する同乗者が降車する場所を確保できているとは限らない。
【0005】
本開示は、車両の駐車の際に、車両に搭乗する同乗者を考慮した自動運転または運転支援による走行をすることができる駐車支援装置及び駐車支援方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る駐車支援装置は、記憶部と、報知部を備える。記憶部は、教師走行に基づいて、車両の自動走行を行う駐車支援装置であって、前記教師走行において、前記車両の駐車位置に対して前記車両のドアの開閉の可否を決定するための開閉情報を記憶する。報知部は、前記車両を前記駐車位置に自動駐車させる際に、前記開閉情報に基づき報知を行う。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る駐車支援装置及び駐車支援方法によれば、駐車位置に車両が自動走行する場合に、車両に搭乗する同乗者を考慮した自動運転による走行をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る駐車支援装置を備える車両の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る車両の運転席近傍の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る駐車支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る駐車支援の一例について説明する図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る駐車支援装置が備える機能の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る開閉情報の一例を示すテーブルである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る開閉情報の一例を示すテーブルである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る報知の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る駐車支援装置で実行される走行経路の学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態に係る駐車支援装置で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る駐車支援装置及び駐車支援方法の実施形態について説明する。
【0010】
(車両の構成例)
図1は、本実施形態に係る駐車支援装置100を備える車両1の一例を示す図である。
図1に示すように、車両1は、車体12と、車体12に所定方向に沿って配置された2対の車輪13とを備える。2対の車輪13は、1対のフロントタイヤ13f及び1対のリアタイヤ13rを備える。
【0011】
車体12は、フロントタイヤ13f側の端部である前端部Fと、リアタイヤ13r側の端部である後端部Rを有する。車体12は上面視で略矩形をしており、略矩形状の4つの角部を端部と呼ぶ場合もある。また、
図1では図示を省略するが、車両1は、表示装置、スピーカ及び操作部を備える。
【0012】
車体12の前端部F、後端部Rであって、車体12の下端付近には1対のバンパー14が設けられている。1対のバンパー14のうち、フロントバンパー14fは車体12の下端部付近の前面全体と側面の一部を覆う。1対のバンパー14のうち、リアバンパー14rは車体12の下端部付近の後面全体と側面の一部を覆う。
【0013】
車体12の所定の端部には、超音波等の音波の送受波を行う送受波部15f、送受波部15rが配置される。例えば、フロントバンパー14fには1つ以上の送受波部15fが配置され、リアバンパー14rには1つ以上の送受波部15rが配置される。以下、送受波部15f、送受波部15rを特に限定しない場合には、単に送受波部15という。また、送受波部15の数及び位置は、
図1に示す例に限定されるものではない。例えば、車両1は、左右の側方に送受波部15を備えても良い。
【0014】
本実施形態においては、超音波を使用したソナーを送受波部15の一例として説明するが、ソナーに限定するものではなく、送受波部15は、電磁波を送受波するレーダー等立体物との距離を計測可能なセンサであっても良い。車体12に搭載されたカメラにより取得した映像から立体物までの距離を計測することで対応も可能である。あるいは、車両1は、ソナーとレーダーの両方を備えても良い。また、送受波部15を単にセンサと称しても良い。
【0015】
より具体的には、送受波部15は、超音波等の音波、または電磁波を送波する送波部と、送波部から送波された音波または電磁波が物体に反射された反射音波を受波する受波部とを備える。送受波部15は、音波または電磁波の送受結果に基づいて、車両1の周囲の障害物を検出する。また、送受波部15は、音波または電磁波の送受結果に基づいて、車両1の周囲の障害物と車両1との距離を計測する。
【0016】
また、車両1は、車両1の前方を撮像する第1の撮像装置16a、車両1の後方を撮像する第2の撮像装置16b、車両1の左側方を撮像する第3の撮像装置16c及び車両1の右側方を撮像する第4の撮像装置を備える。第4の撮像装置は図示を省略する。
【0017】
以下、第1の撮像装置16a、第2の撮像装置16b、第3の撮像装置16c及び第4の撮像装置を特に区別しない場合には単に撮像装置16という。撮像装置16の位置及び数は
図1に示す例に限定されるものではない。あるいは、車両1は、上述の例の他に、さらに他の撮像装置を有しても良い。
【0018】
撮像装置16は、車両1の周囲の映像を撮像可能であり、例えば、カラー画像を撮像するカメラである。なお、撮像装置16が撮像する撮像画像は、動画でも良いし、静止画でも良い。また、撮像装置16は、車両1に内蔵されたカメラであっても良いし、車両1に後付けされたカメラ等であっても良い。
【0019】
また、車両1には、駐車支援装置100が搭載される。駐車支援装置100は、駐車位置に車両1の自動走行または走行支援を行う。駐車支援装置100は、車両1に搭載可能な情報処理装置であり、例えば、車両1の内部に設けられたECU(Electronic Control Unit)、もしくはOBU(On Board Unit)である。あるいは、駐車支援装置100は、車両1のダッシュボード26付近に設置された外付けの装置であっても良い。
【0020】
車両1は、車両1を開閉可能なドア17を備える。例えば、ドア17は、1対のフロントドア17f、1対のリアドア17r及びバックドア17bを備える。
図1に示すフロントドア17fは、本実施形態における第1のドアの一例である。また、リアドア17rは、本実施形態における第2のドアの一例である。さらに、バックドア17bは、本実施形態における第3のドアの一例である。なお、
図1に示す車両1は、5つのドア17を備えるが、ドア17の数はこれに限定されるものではない。
【0021】
次に、本実施形態の車両1の運転席近傍の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る車両1の運転席近傍の構成の一例を示す図である。
【0022】
図2に示すように、車両1は運転席21及び助手席22を備える。また、運転席21の前方には表示装置20、ステアリングホイール23、操作ボタン24、フロントガラス25及びダッシュボード26が設けられる。
【0023】
表示装置20は、車両1のダッシュボード26に設けられたディスプレイである。表示装置20は、一例として、
図2に示すようにダッシュボード26の中央に位置する。表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。また、表示装置20は、タッチパネルを兼ねても良い。ステアリングホイール23は、運転席21の正面に設けられ、運転者によって操作可能である。
【0024】
操作ボタン24は、ユーザによる操作を受け付け可能なボタンである。なお、本実施形態においてユーザは、例えば、車両1の運転者である。操作ボタン24は、運転手からの押下を受け付けることにより、例えば、運転手から駐車支援の開始の操作を受け付ける。なお、操作ボタン24の位置は
図2に示す例に限定されるものでなく、例えば、ステアリングホイール23や中央部シフトレバー付近に設けられても良い。
【0025】
操作ボタン24は、本実施形態における操作部の一例である。また、表示装置20がタッチパネルを兼ねる場合は、表示装置20が操作部の一例であっても良い。また、不図示のリモートコントローラまたは電子キー等の、車両1の外部から車両1に対して信号を送信可能な操作端末を、操作部の一例としても良い。
【0026】
また、フロントガラス25は、不図示の投影装置によって画像が投影されることにより、画像を表示可能なヘッドアップディスプレイとなる。表示装置20及びヘッドアップディスプレイは、本実施形態における表示部の一例である。
【0027】
(駐車支援装置のハードウェア構成例)
図3は、本実施形態に係る駐車支援装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、駐車支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、I/F(インタフェース)34、補助記憶装置35等がバス36により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0028】
CPU31は、ECU全体を制御する演算装置である。なお、CPU31は、本実施形態の駐車支援装置100におけるプロセッサの一例であり、他のプロセッサまたは処理回路がCPU31の代わりに設けられても良い。ROM32は、CPU31による各種処理を実現するプログラム等を記憶する。
【0029】
RAM33は、例えば、駐車支援装置100の主記憶装置であり、CPU31による各種処理に必要なデータを記憶する。I/F34は、データを送受信するためのインタフェースである。また、I/F34は、車両1内のCAN(Controller Area Network)等を介して車両1に搭載された他のECUとの間で情報の送受信をしても良い。補助記憶装置35は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成される。
【0030】
次に、本実施形態の車両1が備える機能について説明する。本実施形態の車両1は、教師走行に基づいて走行経路を学習し、当該学習結果を利用して、駐車支援を行う。このような駐車支援は、例えば、運転者の自宅の車庫、集合住宅の契約駐車位置、または勤務先等の駐車場内の規定の駐車位置等、決まった駐車位置への駐車を繰り返し行う場合に、運転者の駐車の手間を低減するために有効である。
【0031】
図4は、本実施形態に係る駐車支援の一例について説明する図である。
図4に示す走行経路50は、走行開始位置51から駐車位置52まで車両1が移動する経路である。
【0032】
駐車位置52は、例えば、車両1の運転者の自宅44の車庫53内に位置するが、これに限定されるものではない。
図4に示す例では、走行開始位置51は車道40上にある。車道40は、公道であるものとする。また、車道40には、車道40に沿って配設される壁41と、壁41に隣接して、障害物42と、電柱43が位置する。
【0033】
自宅44は壁45に面している。また、車庫53内には、障害物46、障害物47が位置する。車庫53は、自宅44と、住宅48の間に位置する。住宅48は壁49に面している。車両1は車道40から、壁45と壁49の間を通過し、障害物46と障害物47を避けて車庫53へ移動する。
【0034】
本実施形態の駐車支援装置100は、走行経路50の学習及び学習した走行経路50に基づいて車両1を駐車位置52に駐車させる駐車支援を実行する。駐車位置52は、駐車支援による走行経路50のゴールであり、目標駐車位置ともいう。なお、
図4に示す走行経路50は一例であり、本実施形態の駐車支援が適用可能な環境はこれに限定されるものではない。
【0035】
(駐車支援装置の機能例)
図5は、本実施形態に係る駐車支援装置100が備える機能一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の駐車支援装置100は、取得部101、抽出部102、学習部103、推定部104、生成部105、記憶部106、車両制御部107、設定部108、検出部109、判定部110及び報知部111を備える。
【0036】
取得部101は、車両1に搭載された送受波部15、撮像装置16、各種センサ、または他のECUから、車両情報及び環境情報を取得する。
【0037】
車両情報は、車両1の挙動に関する情報である。車両情報は、例えば、車両1の速度、車輪速パルス、操舵角、加速度、減速度及びシフト情報に関する情報を含む。
【0038】
環境情報は、車両1の周囲の環境に関する情報である。例えば、環境情報は、車両1の周囲の障害物の有無及び車両1と障害物との距離を含む。より詳細には、取得部101は、送受波部15によって検出された障害物の有無及び送受波部15によって計測された車両1の周囲の障害物と車両1との距離を取得する。
【0039】
なお、環境情報は、さらに他の情報を含んでも良い。例えば、車両1の周囲が撮像された画像も、環境情報に含まれても良い。取得部101は、撮像装置16から、車両1の周囲が撮像された画像を取得する。以下、当該画像を周辺画像という。より具体的には、取得部101は、車両1が教師走行に基づく走行経路50の学習をする際及び車両1が学習された走行経路50に基づく自動走行をする際に、複数の周辺画像を取得する。取得部101は、周辺画像から障害物を検出し、障害物の有無、車両1からの位置、距離を取得してもよい。
【0040】
抽出部102は、周辺画像から特徴点を抽出する。抽出部102による特徴点の抽出の手法は特に限定されるものではなく、公知の手法を適用してよい。例えば、抽出部102は、FAST(Features from Accelerated Segment Test)またはORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)等の手法により特徴点を抽出する。
【0041】
学習部103は、運転者による教師走行に基づいて、駐車位置52に車両1を駐車させる走行経路50を学習する。また、学習部103は、走行開始位置51、駐車位置52、走行経路50の領域を含む駐車領域に対して座標系を設定し、走行経路50の学習の際、教師走行中に撮像装置16により撮像された複数の車両周辺画像から抽出された特徴点に対して、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を活用し、駐車領域の地図情報を作成、各特徴点の位置を示す座標を検出して記憶部106に記憶する。
【0042】
また、学習部103は、走行経路50の学習に際しては、走行経路50をほぼ同じ距離間隔で存在する点の集合で表し、各点は位置を示す座標とその位置における車両1の向きを表す方位、走行速度をパラメータとして保持する経路点群データとして記憶部106に記憶する。
【0043】
本実施形態の教師走行は、運転者が手動運転によって駐車位置52外の走行開始位置51から駐車位置52まで車両1を移動させる走行である。本実施形態においては、学習部103は、教師走行における走行開始位置51を、走行経路50の開始位置として学習する。なお、教師走行には、運転者による運転だけではなく、運転者の操作を伴わず自動で車両が自動走行し、駐車位置52外の走行開始位置51から駐車位置52まで車両1を移動させる走行も含まれる。
【0044】
また、運転者は、走行開始位置51とは異なる位置、例えば、車庫53の外の所望の位置で車両1が停止している状態から教師走行を開始し、車両1を後進させて車庫53内の駐車位置52まで走行させる。なお、教師走行は後進に限定されず、前進であっても良い。
【0045】
当該教師走行中に、上述の取得部101は、周辺画像及び車両情報を取得する。また、当該教師走行中に、上述の抽出部102は、取得部101によって取得された周辺画像から特徴点を抽出する。学習部103は、抽出された特徴点と、車両情報とに基づいてSLAM技術により地図情報と走行経路50を生成、記録する。
【0046】
具体的には、運転者が後進によって車両1を駐車位置52に駐車させる教師走行を行った場合、走行経路50も、車両1が後進によって駐車位置52に駐車する経路となる。また、本実施形態においては、教師走行が開始された位置が、走行経路50の走行開始位置51となる。学習部103は、記録した走行経路50を定義する地図情報を記憶部106に保存する。なお、走行経路50の学習の手法及び走行経路50の定義の態様は当該例に限定されるものではない。
【0047】
推定部104は、取得部101により取得された周辺画像と車両情報に基づいて、車両1の位置を推定する。より具体的には、推定部104は、後述の設定部108によって運転者によって駐車支援の開始の操作が設定された場合に、記憶部106から特徴点の集合で表される地図情報を読み出す。そして、推定部104は、地図情報と、抽出部102によって周辺画像から抽出された特徴点と車両情報から推定される移動量に基づいて、車両1の位置を推定する。
【0048】
推定部104は、学習時の地図情報である特徴点と、駐車支援の開始の操作が受け付けられた時点の周辺画像の特徴点とを比較する。推定部104は、これらの特徴点の差異に基づいて、駐車支援の開始の操作が受け付けられた時点の車両1の位置及び向きを推定する。
【0049】
なお、推定部104は、走行開始位置51と車両1の現在位置を、絶対位置として特定しなくとも良く、走行開始位置51と車両1の現在位置の相対的な位置関係を特定すれば良いものとする。なお、推定部104による車両1の位置と走行開始位置51の推定の手法は当該例に限定されるものではない。
【0050】
推定部104は、車両1が後述の車両制御部107によって自動走行している間も、地図情報に含まれる特徴点と、自動走行中に取得された周辺画像から抽出された特徴点と車両情報から推定される移動量に基づいて、車両1の位置を推定する。推定部104は、推定した車両1の位置を、車両制御部107に送出する。
【0051】
生成部105は、駐車位置52に対して、車両1のドア17の開閉の可否を決定するための開閉情報を生成する。また、生成部105は、教師走行の学習時に開閉情報を生成する。
【0052】
ここで、開閉情報について説明する。
図6は、本実施形態に係る開閉情報の一例を示すテーブルである。
図6に示すように、テーブルには、駐車位置52のそれぞれに対して、運転席21を除くドア17の開閉の可否を決定するための開閉情報が示されている。
【0053】
また、開閉情報の内容として、駐車位置52に駐車した状態においてドア17が開閉できるか否かを示す開閉可否情報が示されている。
図6のテーブルに記憶されている駐車位置Aには
図4の駐車位置52であると仮定する。また、車両1の向きは、車両1の前方が車道40に面していると仮定する。
【0054】
例えば、駐車位置52に車両1を駐車した場合、取得部101は、送受波部15によって検出された自宅44と、住宅48と、車庫53に位置する障害物46、障害物47との情報を取得する。取得部101により取得された障害物の情報に基づいて、生成部105は、駐車位置Aに対応するドア17の情報として、助手席22の外は障害物47があり、ドア17の開閉ができないと判断して「不可」と生成する。
【0055】
また、生成部105は、上述した内容と同様に、後部右席の外は障害物がなくドア17の開閉ができると判断して「可」、後部左席の外は障害物46があり、ドア17の開閉ができないと判断して「不可」、バックドア17bの外は障害物がなくドア17の開閉ができると判断して「可」と生成する。なお、ドア開閉の判断に必要な駐車位置52での周辺障害物との距離、位置関係の検出は駐車位置52に停車した時点に限らず、駐車位置52への駐車走行時に検出しても良い。また、撮像装置16による撮像画像から周辺障害物を検知し、周辺障害物との距離を測定しても良い。
【0056】
なお、運転者は駐車位置52で車両1を停止させ、駐車目標位置を表示装置20上で表示される車両の全周囲画像と操作ボタン24等を使用して開閉情報の微調整を行う場合もある。生成部105は、微調整による移動距離を考慮した上で開閉情報を生成する。
【0057】
生成部105が生成した開閉情報は記憶部106に記憶される。なお、開閉情報を記憶する記憶媒体はこれに限定されない。なお、開閉情報は、運転席21に対応するドア17の開閉情報を含めても良い。なお、生成するテーブルの情報はこれに限定されない。
【0058】
また、開閉情報は、車両1が駐車位置52に駐車した時の車両1のドア17と、駐車位置52の周辺に存在する障害物との距離を示す距離情報を含む。
図7は、本実施形態に係る開閉情報の一例を示すテーブルである。
図7に示すテーブルには、駐車位置52と運転席21を除くドア17と、障害物との距離情報が示されている。
図6と同様に、テーブルに記憶されている駐車位置Aには
図4の駐車位置52であると仮定する。また、車両1の向きは、車両1の前方が車道40に面していると仮定する。
【0059】
例えば、駐車位置52に車両1を駐車した場合、取得部101は、送受波部15によって検出された自宅44と、住宅48と、車庫53に位置する障害物46、障害物47との距離情報を取得する。取得部101により取得された距離情報に基づいて、生成部105は駐車位置Aに車両1を駐車した場合、駐車位置Aに対応するドア17と障害物との距離情報として、助手席22の外は障害物47があり、ドア17の開閉距離が「20cm」と生成する。
【0060】
また、生成部105は、上述した内容と同様に、後部右席はドア17の開閉距離が「100cm」、後部左席は障害物46があり、ドア17の開閉距離が「20cm」、バックドア17bはドア17の開閉距離が「90cm」と生成する。生成部105が生成した距離情報は記憶部106に記憶される。なお、運転席21に対応するドア17の距離情報を含めても良い。なお、生成するテーブルの情報はこれに限定されない。
【0061】
図5に戻る。記憶部106は、例えば、ROM32、RAM33、または補助記憶装置35によって構成される。なお、
図5では1つの記憶部106が駐車支援装置100に含まれるように記載したが、複数の記憶媒体が記憶部106として機能しても良い。記憶部106は、駐車支援装置100で実行される各種の処理で使用されるプログラム及びデータを記憶する。
【0062】
例えば、本実施形態の駐車支援装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(取得部101、抽出部102、学習部103、推定部104、生成部105、記憶部106、車両制御部107、設定部108、検出部109、判定部110及び報知部111)を含むモジュール構成となっている。
【0063】
実際のハードウェアとしてはCPU31が記憶部106からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM33上にロードされ、取得部101、抽出部102、学習部103、推定部104、生成部105、記憶部106、車両制御部107、設定部108、検出部109、判定部110及び報知部111がRAM33上に生成されるようになっている。
【0064】
車両制御部107は、学習部103による学習結果に基づいて、駐車位置52に車両1の自動走行を行う。また、車両制御部107は、走行経路50と推定部104による自車位置推定に基づく自動運転により駐車位置52に車両1を移動させる。車両制御部107は、車両1の操舵、制動及び加減速を制御することにより、車両1を自動走行させる。
【0065】
本実施形態においては、車両制御部107は、学習された走行経路50に沿って車両1を自動走行させる。なお、本実施形態においては、車両制御部107の自動走行中は運転者が車両1の運転席21に着座していても良いし、車両1から降車していても良い。
【0066】
また、車両制御部107は、車両1が走行経路50から外れた場合に、フィードバック制御により、車両1を走行経路50に戻すように移動させる。例えば、車両制御部107は、推定部104によって推定された車両1の位置に基づいて、車両1の位置と走行経路50との差異を推定し、当該差異を小さくするように車両1を走行させる。
【0067】
また、
図5では駐車支援装置100が車両制御部107を備えるものとして図示しているが、車両制御部107は、駐車支援装置100外の他のECUによって実現されても良い。
【0068】
設定部108は、運転者からの各種操作を設定する。例えば、設定部108は、操作ボタン24が押下された場合に、駐車支援の開始の操作を設定する。設定部108は、操作支援の開始の操作を設定すると、車両1に対し目標となる駐車位置52を設定する。また、表示装置20がタッチパネルである場合に、設定部108は、当該タッチパネル上の画像ボタンが押下された場合に、駐車支援の開始の操作を受け付けても良い。また、設定部108は、当該タッチパネル上の駐車支援に関する設定情報が複数ある場合は運転者に対してどの設定情報を用いるか選択の操作を受け付けても良い。
【0069】
また、設定部108は、目標となる駐車位置52に対応する開閉情報を設定する。より具体的には、設定部108は、生成部105が生成した開閉情報を記憶部106から取得し、目標となる駐車位置52に対応する開閉情報を設定する。
【0070】
検出部109は、車両1に同乗する同乗者を検出する。例えば、検出部109は、同乗者が同乗する座席に搭載される着座センサ、同乗者が装着するシートベルトに搭載されるシートベルトセンサ、車両1内に搭載され、車両内外を撮像するイメージセンサのうちの、少なくとも1つが含まれるセンサにより検出される。また、イメージセンサは、例えば、車両1に内蔵されたカメラである。
【0071】
また、
図5では駐車支援装置100が検出部109を備えるものとして図示しているが、検出部109は、駐車支援装置100外の他のECUによって実現されても良い。その場合、駐車支援装置100は、車両1に同乗する同乗者を検出した結果を取得する。
【0072】
判定部110は、目標駐車位置に車両1を自動駐車させる際に、車両1に同乗者が存在し、かつ、設定部108により設定された目標駐車位置に対応する開閉情報により、車両1のドア17の開閉が可能か否かを判定する。
【0073】
より具体的には、判定部110は、検出部109によりどの座席に同乗者を検出されているかを判定する。また、判定部110は、設定部108により設定された開閉情報を参照する。さらに、判定部110は、検出部109による検出された同乗者が存在する場合、設定部108により特定された開閉情報により、車両1のドア17の開閉が可能か否かを判定する。判定部110は、同乗者の席がドア17の開閉ができない場合、ドア17が開閉できないことを報知部111に送出する。なお、本実施形態における自動駐車は、アクセル,ブレーキ,シフト、ステアリング操作の一部を自動で行う駐車制御、又は全てを自動で行う駐車制御を含む。
【0074】
報知部111は、判定部110の判定に基づき、駐車動作前に予め降車が必要な同乗者に対して報知を行う。例えば、
図6で示す駐車位置Aに車両1が目標駐車位置として設定した場合、報知部111は、助手席22及び後部左席のうち、存在する同乗者に対し、報知を行う。
【0075】
ここで、報知部111が同乗者に対して報知を行う内容について説明する。
図8は、本実施形態に係る報知の一例を示す図である。
図8に示すように、報知部111は、車両1が走行開始位置51に移動すると、表示装置20に「助手席、後部左席のかたは駐車前に降車してください。」等のメッセージM1を表示させる。
【0076】
また、報知部111は、ヘッドアップディスプレイに降車を促す記号または図形等を表示させることにより、ドア17が開閉状態ではないことを車両1の搭乗者に報知しても良い。報知部111により、降車を促す案内が報知されることで、同乗者は車両1を駐車位置52へ移動する前に、降車することができる。
【0077】
なお、報知部111による報知の手法は表示に限定されるものではなく、報知部111は、車両1のスピーカから音声でメッセージを出力させても良い。なお、本実施形態においては、判定部110と報知部111とを分けて説明したが、これらの機能は1つの機能部が備えても良い。
【0078】
次に、以上のように構成された本実施形態の駐車支援装置100で実行される駐車支援処理の流れについて説明する。
【0079】
(駐車支援装置の学習処理の例)
図9は、本実施形態に係る駐車支援装置100で実行される走行経路50の学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、運転者が駐車開始位置に車両を停車し地図情報の登録の開始操作をした場合に開始される。
【0080】
まず、取得部101は、車両1に搭載された送受波部15、撮像装置16、各種センサ、または他のECUから、車両情報及び環境情報を取得する(ステップS1)。
【0081】
続いて、取得部101は、撮像装置16が撮像した車両1の周辺画像を取得する(ステップS2)。
【0082】
そして、抽出部102は、取得部101が取得した周辺画像から特徴点を抽出する(ステップS3)。
【0083】
学習部103は、駐車領域に対して座標系を設定し、教師走行時に抽出した各特徴点の位置を示す座標を検出して駐車領域の地図情報を作成、記憶部106に記憶される(ステップS4)。また、学習部103は、教師走行時の車両1の位置座標を蓄積した走行軌跡を元として、駐車位置52に車両1を駐車させる走行経路50を学習する(ステップS5)。車両1の位置座標の検出には推定部104を用いても良い。
【0084】
また、設定部108は、操舵ボタン24等から教師走行終了の操作を設定されたか否かを判定する(ステップS6)。駐車位置52で車両を停車し、教師走行終了の操作を設定されるまで(ステップS6:No)、ステップS1からステップS5の処理を繰り返す。
【0085】
教師走行終了の操作を受け付けた場合(ステップS6:Yes)、生成部105は、取得部101が取得した各ドアと障害物の距離の検出結果から開閉情報を生成する(ステップS7)。また、生成部105は生成した開閉情報を記憶部106に保存すると、本処理は終了する。
【0086】
(駐車支援装置の駐車支援処理の例)
図10は、本実施形態に係る駐車支援装置100で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10では、自動運転または運転支援が開始するまでの処理について説明する。このフローチャートの処理は、例えば、ユーザが駐車の走行開始位置51付近で車両を停車し、設定部108によって駐車支援の開始操作が設定された場合に開始する。なお、このフローチャートの処理が実行される前に、学習部103によって教師走行に基づく走行経路50と地図情報が学習されているものとする。
【0087】
まず、取得部101は、車両1に搭載された送受波部15、撮像装置16、各種センサ、または他のECUから、車両情報及び環境情報を取得する(ステップS21)。
【0088】
続いて、取得部101は、撮像装置16が撮像した車両1の周辺画像を取得する(ステップS22)。
【0089】
そして、抽出部102は、取得部101が取得した周辺画像から特徴点を抽出する(ステップS23)。
【0090】
推定部104は、ステップS23で抽出部102が抽出した特徴点と、学習時の地図情報である特徴点と、を比較し、マッチング処理を行い、車両情報と合わせて使用して、車両1が地図情報の中でどの座標位置にいるか位置を推定する(ステップS24)。
【0091】
そして、車両制御部107は、ステップS24で推定部104が推定した車両1の座標位置と、学習した走行経路50の走行開始位置51の座標位置との差分から、車両1が走行開始位置51で停止したか否かを判定する(ステップS25)。車両1が走行開始位置51まで到達していない場合(ステップS25:No)、車両制御部107は、車両1が走行開始位置51まで到達して停止するまで待機する。
【0092】
そして、ユーザの運転により車両1が走行開始位置51まで到達して停止した場合(ステップS25:Yes)、ステップS26へ進む。
【0093】
設定部108は、設定部108は、目標となる駐車位置52に対応する開閉情報を設定する(ステップS26)。
【0094】
次に、判定部110は、検出部109により検出された同乗者がいるか否かを判定する(ステップS27)。同乗者が検出されない場合(ステップS27:No)、ステップS30へ進む。
【0095】
また、判定部110は、設定部108により設定された開閉情報を読み出す。さらに、判定部110は、検出部109による検出された同乗者が存在する場合、設定部108により設定された開閉情報により、同乗者が乗降する際の車両1のドア17の開閉が可能か否かを判定する(ステップS28)。
【0096】
車両1が目標駐車位置で同乗者が乗降する際のドア17の開閉ができる場合(ステップS28:Yes)、ステップS30へ進む。車両1が目標駐車位置で同乗者が乗降する際のドア17の開閉ができない場合(ステップS28:No)、ドア17が開閉状態できないことを報知部112に送出する。
【0097】
報知部112は、同乗者に対して、降車案内を報知する(ステップS29)。
【0098】
次に、車両制御部107は、自動走行を開始する(ステップS30)。車両制御部107は、記憶部106に記憶された地図情報と走行経路50に基づいて車両1を制御する。また、車両制御部107は、目標駐車位置に車両1を移動すると、本処理は終了する。
【0099】
以上説明したように、本実施形態の駐車支援装置100は、教師走行において、車両1の駐車位置52に対して車両のドア17の開閉の可否を決定するための開閉情報を記憶する。また、車両1を駐車位置52に自動駐車させる際に、開閉情報に基づき報知を行う。
【0100】
これにより、車両1が目標駐車位置へ移動するとドア17が開閉できないとき、降車する案内をするため、同乗者は事前にドア17が開閉できないことを知ることができ、目標駐車位置へ移動する前に降車することができる。
【0101】
(変形例1)
上述の各実施形態では、報知部112は、車両1に同乗者が存在する場合、駐車位置52へ車両1を移動すると、同乗者が降車できない場合、降車案内を報知する例を説明したが、報知する内容は同乗者の降車に関する内容に限定されるものではない。例えば、報知部112は、目標駐車位置に車両1を駐車させると、バックドア17bが開閉できない場合に、運転者に対して、バックドア17bが開閉できない旨を報知する。
【0102】
バックドア17bの開閉できるか否かを判定するために、例えば、判定部110は、目標駐車位置に車両1を自動駐車させる際に、設定部108により設定された開閉情報により、車両1のドア17の開閉ができない否かを判定し、バックドア17bが開閉状態できないことを報知部112に送出する。これにより、運転者は目標駐車位置へ車両1を移動する前に、荷室から荷物を取り出すことができる。
【0103】
(変形例2)
また、例えば、生成部105は距離情報を用いて、ドア17の開閉可否情報を生成しても良い。例えば、ドア17の開閉可能な距離を50cmとし、障害物とドア17の距離が50cmを超える場合、ドア17は開閉可能と判断しても良い。また、ドア17が開閉可能な距離を閾値として設定し、閾値を変更できるようにしても良い。生成部105は閾値を設けることで、車両1に搭乗するユーザ、例えば、ユーザの体格に応じて、ドア17の開閉可否情報を生成することができる。
【0104】
本実施形態の駐車支援装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0105】
また、本実施形態の駐車支援装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の駐車支援装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の駐車支援装置100で実行されるプログラムを、ROM32等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0107】
1 車両
20 表示装置
50 走行経路
51 走行開始位置
52 駐車位置
53 車庫
100 駐車支援装置
101 取得部
102 抽出部
103 学習部
104 推定部
105 生成部
106 記憶部
107 車両制御部
108 設定部
109 検出部
110 判定部
111 報知部