(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049220
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】荷物保持具
(51)【国際特許分類】
A47G 29/00 20060101AFI20230403BHJP
B60R 7/10 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
A47G29/00 C
A47G29/00 K
B60R7/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158832
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】719005563
【氏名又は名称】小川 辰二郎
(72)【発明者】
【氏名】小川 辰二郎
【テーマコード(参考)】
3D022
3K100
【Fターム(参考)】
3D022CB05
3D022CC13
3D022CD09
3K100AA02
3K100AC01
3K100AD10
3K100AE20
3K100AF02
3K100AH30
(57)【要約】
【課題】自動車のバックドアに荷物を掛けられるようにする保持具を提供する。
【解決手段】荷物掛け部10は、フック部11、穴部12、差し込み部13を備え、台座部30は上側に穴部34a、34bがある壁面32、33を備えている。差し込み部13を穴部34a、34bに差し込み、差し込み部13を軸として回転させることで荷物掛け部10と台座部30とが結合する。台座部30の下側には吸着用部材20、突出形状25を備え、荷物の荷重Wが掛かった際に、突出形状25が吸着用部材20越しに、バックドア40に突き当たることで、荷物掛け部10および台座部30の変位を抑制し、荷物掛け部10および台座部30がバックドア40又はバックドア内装トリム41に接触して傷がつくのを防ぐ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被吸着部材に吸着するための吸着用部材と、前記吸着用部材を保持するための保持用開口と、前記保持用開口よりも下部に位置して前記吸着用部材の上面に近接する突出形状と、切り欠き形状を有する穴部を設けている壁面と、前記壁面の下部にある基面と、を備える台座部及び、
穴部又は、突出した形状のフック部のいずれか、あるいは両方の荷物を掛けるための形状と、前記台座部の壁面の穴部に差し込まれる突出形状を有する差し込み部と、前記荷物を掛けるための穴部又は、前記フック部から前記差し込み部を接続する接続部と、を備える荷物掛け部と、で構成され、
前記台座部の突出形状は、前記荷物を掛けるための穴部又は、フック部に荷物を掛けた際に、前記吸着部材の上面に接して吸着部材越しに被吸着部材に突き当たり、前記台座部及び前記荷物掛け部の変位を抑制することと、
前記台座部の切り欠き形状を有する穴部を設けている壁面と、前記壁面の穴部に差し込まれる前記荷物掛け部の突出形状を有する差し込み部は、前記差し込み部を軸に回転させた状態において、壁面の穴部の切り欠き形状と差し込み部の突出形状とが干渉せずに、差し込み部は壁面の穴部を通過することができ、差し込み部を前記壁面の穴部に挿入して荷物掛け部を垂下させた状態では、差し込み方向には壁面と差し込み部の突出形状とが干渉して荷物掛け部は壁面の穴部から抜けなくなる構造となっていることと、を特徴とする荷物保持具
【請求項2】
前記台座部の壁面穴部に前記荷物掛け部の差し込み部が差し込まれた状態で荷物掛け部を回転させる際に、台座部の壁面穴部周囲に配置された突出形状と、前記差し込み部の突出形状が干渉し、前記壁面が弾性変形をして、干渉していないときよりも大きな回転させる力が必要となることと、
前記荷物掛け部を前記壁面の穴部に挿入して垂下させた状態では、前記壁面穴部周囲に配置された突出形状と前記差し込み部の突出形状との間及び、前記差し込み部の突出形状と前記壁面の下部にある基面との間には隙があり、荷物掛け部は差し込み部を回転軸にして回転する遊びがあることと、を特徴とする請求項1の荷物保持具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のバックドアに荷物を掛けるための保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の形状には、後席の後方に荷室とバックドアを備えたステーションワゴンやSUV等の形状があり、セダン形状の自動車と比較すると、荷室が広いことで多くの荷物を搭載できる。
【0003】
荷室には荷室側面に荷物を掛けられるように荷物掛けが備えられ、利便性を向上させていることがあるが、バックドアに荷物を掛けられるように荷物掛けが備えられている自動車は一般的ではない。
【0004】
ウインタースポーツやマリンスポーツ等のレジャーでは多くの荷物を荷室に搭載するが、ウェアやウエットスーツ等の濡れた荷物を地面に置くと汚れるため、荷物の出し入れや整頓をする際に荷室内での置き場所の配慮を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で示すように、バックドアのラッチ部に固定する、ストライカ形状を持つパイプ状のものがある。
特許文献1の構成はパイプ形状の両端に荷物掛け(フック)を備え、パイプ形状の中間にバックドアのラッチ部に固定するための形状を設けているため、フックの位置移動はパイプ長を変更しない限りできない。
バックドアへの傷付き防止にクッション部材(ピロー)を設けているため製造コストが多くなる。
パイプの片側のみに荷物を掛けた際は、パイプ両端にクッション部材(ピロー)を設けているがバックドアの形状やバックドアの内装トリム部品の形状は車両ごとに異なるため、パイプ中間のラッチ部を回転中心にして、荷物が掛かっていない反対側は持ち上がってしまい姿勢が安定しない。
ラッチ部への取り付けを容易にするため案内プレートを設けているが、案内プレートによるラッチ部へのこすれ傷防止は配慮されていない。また、案内プレートやフック部のパイプへの取り付けはナットを使用しているため、組み立てのために工具を必要とする。
【0007】
本発明は上記事情を鑑みてなされたもので、その目的は、組み立て・分解に工具を必要とせず、バックドア端部の任意の位置に安定した姿勢で荷物掛けを設置でき、傷付きを防止するためだけの部材を用いずにバックドアへの傷付きを防止した荷物保持具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために本発明では、吸着部と荷物掛け部が別体で形成されているが工具を必要とせずに組み立て・分解を行える構造と、車両のバックドアに安定した姿勢で取り付けられるために吸着部に対して荷物掛け部が回転できる構造と、吸着部材を傷付き防止の部材としても利用しつつ荷物保持具の姿勢を安定させる形状と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容易に組み立てが行え、バックドアの任意の位置に安定して荷物掛けを取り付けことができ、荷物掛けを使用しても傷付き防止専用の部材を使用せずにバックドアへの傷付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態を示す。車両の開放されたバックドア端部に、荷物保持具を吸着させた状態の側面図である。
【
図3】台座部の、吸着用部材を除いた状態の底面側斜視図である。
【
図5】台座部の、吸着用部材を取り付けた状態の斜視図である。
【
図6】台座部及び、荷物掛け部のみを回転させた姿勢の斜視図である。
【
図7】荷物掛け部を回転させた姿勢で、台座部に差し込んだ状態の斜視図である。
【
図8】荷物掛け部を使用時の姿勢にした、荷物保持具の斜視図である。
【
図9】荷物掛け部を使用時の姿勢にした、荷物保持具の側面図である。
【
図10】車両の開放されたバックドア端部に荷物保持具を吸着させ、フック部および穴部に荷重を掛けた状態の側面図である。
【
図11】車両の開放されたバックドアが傾斜面の場合で、荷物保持具を吸着させた状態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、
図1~
図11を参照して説明する。なお、各図において矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
【0012】
図1を用いて荷物保持具1の構成の概要及び、車両への取り付け方法を示す。
図1は車両のバックドア40が開放された状態でのバックドア40端部の側面視である。荷物掛け部10は、フック部11、穴部12、差し込み部13及び、前記差し込み部13と前記穴部12を接続する接続部14で構成される。
台座部30は、吸着用部材20、吸着用部材座面部21、前側壁面32及び、後ろ側壁面33で構成される。荷物掛け部10は差し込み部13を台座部前側壁面32及び、後ろ側壁面33に差し込むことで台座部30に保持される。
車両への取り付けは、接続部14とバックドア40端部が干渉しないよう配置し、吸着用部材20により吸着して行う。
【0013】
図2から
図5を用いて構成の詳細を示す。
図2に示すように、吸着部材20は弾力のある材料でできていて、吸盤部20aと、円筒状の突出部20bと、吸盤部20aと突出部20bとの間に位置し、円筒状の突出部20bの直径より小さい溝部20cを備えている。
【0014】
図3に示すように、台座部30の基面31の底面側には吸着部材座面部21が備えられている。吸着部材座面部21には吸着部材20を内通させるための内通用開口22と、内通用開口22と隣接して吸着部材を保持する保持用開口23と、内通用開口22と保持用開口23の接続部に位置し、保持用開口23の幅より僅かに狭い幅の返し形状24a、24bと、を備えている。
内通用開口22の直径は突出部20bの直径より僅かに大きく、保持用開口23の幅は突出部20bの直径よりも小さく、溝部20cの幅よりも僅かに大きくなっている。吸着部材座面部21の板厚は溝部20cの高さより僅かに薄くなっている。吸着部材20は、突出部20bを内通用開口22に通し、溝部20cを返し形状24a、24bの間に通過させ、保持用開口23に移動させることで保持される。
突出形状25は吸着部材座面部21の下面の、保持用開口23よりも後方に備えられ、荷物保持具1をバックドア40へ取り付ける際に吸着部材20が吸着するのを阻害せず、荷物保持具1をバックドア40へ取り付けた際は吸着部材20から僅かに離れる高さの凸形状である。(
図1参照)
【0015】
図4に示すように荷物掛け部10は、フック部11、穴部12、差し込み部13及び、前記差し込み部13と前記穴部12を接続する接続部14で構成される。
穴部12は、外周部に補強形状17が備えられていて、実施形態においてバックドア内装トリム41と干渉しない吸着用部材20の直下付近に配置されている。(
図1参照)
差し込み部13は円筒形状であり、突出形状15a、15bが備えられている。接続部14は、差し込み部13の後方から、バックドア40後端のさらに後方を車両下方へ通り、実施形態においてバックドア40とバックドア内装トリム41と干渉しないように穴部12へ配策され、補強形状16a、16b、16cで補強されている。(
図1参照)
【0016】
図5に示すように台座部30の基部31の上面には、前記差し込み部13の軸線18a(
図4参照)に対して直交方向に前側壁面32及び、後ろ側壁面33が備えられている。前側壁面32及び、後ろ側壁面33には軸線18a方向に、差し込み部13の直径よりも僅かに大きな穴部34a、34bが貫通して空けられている。穴部34a、34bは軸線18aと同軸上に配置される。穴部34a、34bの外周下部は基部31と干渉しないが近接する高さに配置されている。なお、軸線38aは穴部34a、34bの軸線であるため、軸線18aと同一方向の線である。
穴部34a、34bの外周部には前記突出形状15aよりも僅かに大きい切り欠き形状35a、35bが、軸線18a(=軸線38a)と平行な線38bと同一線上に備えられている。穴部34bの外周部には前記突出形状15bよりも僅かに大きな切り欠き形状36が設けられている。切り欠き形状35a、35b、36は基部31と干渉しないように設けられている。前側壁面32の前方側には突出部37が設けられている。
【0017】
図6から
図9を用いて組み立て手順を示す。
図6に示すように、荷物掛け部10を、前記軸線18aを軸に前記穴部12が上方を向くよう90°回転させ、軸線18aと前記軸線38aが同一線上となるように荷物掛け部10を配置する。
また、突出形状15aを通る軸線18aと平行な線18b(
図4参照)と、切り欠き形状35a、35bを通る軸線18aと平行な線38b(
図5参照)が同一線上となるように荷物掛け部10を配置し、さらに、突出形状15bを通る軸線18aと平行な線18c(
図4参照)と、切り欠き形状36を通る軸線18aと平行な線38c(
図5参照)が同一線上となるように荷物掛け部10を配置する。
【0018】
図7に示すように、
図6に示す状態から荷物掛け部10を前記軸線18aの方向に移動すると、まず、差し込み部13は後ろ側壁面33の穴部34bを通過し、突出形状15aは欠き形状35bを通過する。さらに前記軸線18aの方向に移動すると、差し込み部13は前側壁面32の穴部34aを通過し、突出形状15aは欠き形状35aを通過し、突出形状15bは後ろ側壁面33の欠き形状36を通過する。
【0019】
図8に示すように、
図7に示す状態から荷物掛け部10を、前記軸線18aを軸に前記穴部12が側面視方向を向くように90°回転させると、組み立て状態となる。回転させたことで、突出形状15aは前側壁面32の欠き形状35aと合致しなくなり、突出形状15bは後ろ側壁面33の欠き形状36と合致しなくなり、荷物掛け部10を軸線18a方向後方に移動させようとしても、突出形状15aは前側壁面32と干渉し、突出形状15bは後ろ側壁面33と干渉し、荷物掛け部10は移動できなくなる。
回転時には前側壁面32にある突出部37と突出形状15aは干渉するが、前側壁面32は軸線18a方向に弾性変形することで、干渉していないときよりも大きな回転させる力が必要ながらも、突出形状15aは突出部37を通過する。組み立て状態から荷物掛け部10を組み立て時の回転とは逆回転させるには、同様に干渉していないときよりも大きな回転させる力が必要なため、不意の回転による荷物掛け部10と台座部30の分離の防止となる。
なお、突出形状15bと基部31は離れていることで、突出形状15bと基部31とが干渉しない範囲において、荷物掛け部10は軸線18aを中心に車両前方から見て時計回りに回転できる。また、突出形状15aと前記突出部37は離れていることで、突出形状15aと前記突出部37とが干渉しない範囲において、荷物掛け部10は軸線18aを中心に車両前方から見て反時計回りに回転できる。
【0020】
図9に示すように、
図8に示す状態から、荷物掛け部10を前記軸線18a方向前方側に移動させようとしても、補強形状16aと基部31が干渉することで移動できない。
【0021】
図6から
図9に示すように、工具を必要とすることなく組み立てを行うことができる。分解は前記組み立て手順の逆で行うことができる。
【0022】
図1、
図10、
図11を用いて荷重が掛かった際の荷物保持具1の姿勢を安定させるための特徴を示す。
図1で示すように、車両に取り付けると、吸着用部材座面部21、接続部14、及び、穴部12は、バックドア40及びバックドア内装トリム41に近接する配置となる。フック部11または、穴部12に荷物の荷重Wが掛かった際に、吸着用部材20は弾力のある材料であるため吸着用部材20は車両後方側へたわみ、荷物保持具1が変位し、接続部14、吸着用部材座面部21及び、穴部12が、バックドア40又はバックドア内装トリム41に接触し、バックドア40又はバックドア内装トリム41に傷がついてしまうか、吸着用部材20がバックドア40から剥がれて荷物保持具1が脱落してしまう。
図10に示すように、荷物の荷重Wが掛かった際に、突出形状25が吸着用部材20越しに、バックドア40に突き当たることで、吸着用部材座面部21及び荷物掛け部10の変位を抑制し、バックドア40又はバックドア内装トリム41に接触して傷がつくことを防いでいる。また、吸着用部材20は弾力のある材料であるため、突出形状25によりバックドア40に傷がつくことを防いでいる。
【0023】
荷物掛け部10は軸線18aを軸にして回転することができるため(
図8参照)、
図11で示すように、車両背面視でバックドア40が傾斜している形状において荷重Wが掛かっても、荷物掛け部10は垂直方向への垂下を維持することができる。荷物掛け部10と台座部30とが回転できない構造だった場合は、荷重Wが掛かると軸線18aを軸にねじりの力が発生し、吸着部材20が剥がれて荷物保持具1が脱落するが、荷物掛け部10が回転し、垂直方向へ垂下することで脱落を防止している。
【0024】
前記特徴から傷付きを防止する専用の保護部材を使用しない構成となっているので、製造工数、製造コスト、重量を減らすことができる。
【0025】
本実施形態によれば、工具を必要とせず、吸着部材20は吸着部材座面部21の内通用開口22から保持用開口23に移動させることで組み立てることができ、荷物掛け部10は台座部30の前側壁面32及び、後ろ側壁面33にある穴部34a、34bに差し込み部13を差し込み、90°回転させることで組み立てることができ、逆の手順で分解することもできる。
組み立て状態で台座部30から荷物掛け部10を軸線18aに移動させようとしても、前方へは補強形状16aと基部31が干渉し、後方へは突出形状15aは前側壁面32と干渉し、突出形状15bは後ろ側壁面33と干渉し、移動させることができない。
荷物掛け部10を台座部30に組み付けた状態で荷物掛け部10を回転させるには、前側壁面32にある突出部37と突出形状15aが干渉して前側壁面32は軸線18a方向に弾性変形して、干渉していないときよりも大きな回転させる力が必要となることで、不意の回転による荷物掛け部10と台座部30の分離の防止をしている。
台座部30は吸着部材20を備え、荷物掛け部10は軸線18aを軸にして回転することで、バックドア40が傾斜している形状であっても荷物掛け部10は垂直方向への垂下を維持することができるので、端部の任意の位置に荷物掛け部10を安定して配置することができる。
荷物の荷重Wが掛かった際に、突出形状25が吸着用部材20上面越しに、バックドア40に突き当たることで、吸着用部材座面部21及び荷物掛け部10の変位を抑制し、バックドア40又はバックドア内装トリム41に接触して傷がつくのを防ぐことができる。
また、傷付きを防止するためだけの保護部材を使用しない構成となっているので、製造工数、製造コスト、重量を減らすことができる。
【0026】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
【0027】
台座部30と吸着用部材座面部21とは別体部品であってもよい。内通用開口22及び、保持用開口23の上側に基部31をもうけなくてもよい。また、吸着用部材座面部21を設けず、基部31に内通用開口22、保持用開口23、返し形状24a、24b、突出形状25を設け、差し込み部13と突出部20bとが干渉しないように穴部34a、34bの位置を変更してもよい。
内通用開口22及び、保持用開口23は車両前後方向に並ぶ必要は無く、車幅方向に並んでいてもよい。
【0028】
基部31の上面の壁面の数は前側壁面32、後ろ側壁面33の2つよりも多く設けてもよい。
基部31は平面である必要は無く、湾曲や段差があってもよい。
【0029】
組み立て時に回転させる角度は90°に限定せず、突出形状15a、15b、及び、切り欠き形状35a、35bの配置を変更し90°以外にしてもよい。また、回転方向は上記実施形態の回転方向である必要は無く、突出形状15a、15b、及び、切り欠き形状35a、35bの配置を変更して逆回転でもよい。
【0030】
荷物掛け部10にフック部11、穴部12はどちらかがあればよく、両方がある必要はない。穴部12が備わらない場合は、接続部14の下端からフック部11を設けてもよい。
【0031】
フック部11は穴部12の車両後方側にある必要はなく、穴部12の前方側に配置してもよい。また、フック部11、穴部12は複数あってもよい。接続部14の途中にフック部11を配置してもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 荷物保持具
10 荷物掛け部
11 フック部
12 穴部
13 台座部差し込み部
14 接続部
15a 突出形状
15b 突出形状
16a 補強形状
16b 補強形状
16c 補強形状
17 補強形状
18a 軸線
18b 軸線と平行な線
18c 軸線と平行な線
20 吸着用部材
20a 吸盤部
20b 内通用突出部
20c 溝部
21 吸着用部材座面部
22 内通用開口
23 保持用開口
24a 返し形状
24b 返し形状
25 突出形状
30 台座部
31 基面
32 前側壁面
33 後ろ側壁面
34a 穴部
34b 穴部
35a 切り欠き形状
35b 切り欠き形状
36 切り欠き形状
37 突出形状
38a 軸線
38b 軸線と平行な線
38c 軸線と平行な線
40 バックドア
41 バックドア内装トリム