(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049318
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】表示制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20230403BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021158988
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和基
(72)【発明者】
【氏名】高橋 慎司
(72)【発明者】
【氏名】赤塚 厚司
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 佑香
(72)【発明者】
【氏名】廉野 剛
(72)【発明者】
【氏名】松林 豊
(72)【発明者】
【氏名】山田 啓明
(72)【発明者】
【氏名】重冨 日登士
(72)【発明者】
【氏名】玉川 篤史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】工務店などの建築会社に属する利用者の業務を支援することができる表示制御方法を提供する。
【解決手段】表示制御方法は、建築会社に属する利用者からの入力を受け付ける第一受付ステップS11と、受け付けられた入力に基づいて、建築会社が管理する複数の施工案件に関するデータを表示するダッシュボード画面、及び、複数の施工案件を一覧化した案件一覧画面を、利用者が使用する第一情報端末30の表示部に選択的に表示する第一表示ステップS15とを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設会社に属する利用者からの入力を受け付ける第一受付ステップと、
受け付けられた前記入力に基づいて、前記建設会社が管理する複数の施工案件に関するデータを表示するダッシュボード画面、及び、前記複数の施工案件を一覧化した案件一覧画面を、前記利用者が使用する第一情報端末の表示部に選択的に表示する第一表示ステップとを含む
表示制御方法。
【請求項2】
前記第一表示ステップにおいては、受け付けられた前記入力に基づいて、前記ダッシュボード画面、前記案件一覧画面、及び、前記複数の施工案件のそれぞれにおけるタスクを一覧化したタスク一覧画面を、前記表示部に選択的に表示する、
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記第一表示ステップにおいて、前記利用者が第一利用者である場合に表示される前記ダッシュボード画面と、前記利用者が第二利用者である場合に表示される前記ダッシュボード画面とは表示内容が異なる
請求項1または2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
さらに、
前記案件一覧画面が表示されているときに、前記複数の施工案件のうち一つの施工案件を選択する選択入力を受け付ける第二受付ステップと、
受け付けられた前記選択入力に基づいて、選択された前記一つの施工案件の進捗、前記一つの施工案件の施主情報、及び、前記一つの施工案件の施主とのコミュニケーション内容の少なくとも1つを表示する第二表示ステップとを含む
請求項1~3のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項5】
さらに、複数のテンプレートの中から前記利用者によって選択された一つのテンプレートに基づいて前記一つの施工案件の進捗を管理するための管理情報を登録する登録ステップを含み、
前記登録ステップにおいては、前記複数のテンプレートの選択画面が前記表示部に表示される
請求項4に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記一つの施工案件には、前記施主情報に基づいて第一分類情報が付与され、
前記選択画面においては、前記第一分類情報が表示される
請求項5に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記複数のテンプレートのそれぞれには、前記複数のテンプレートを分類するための第二分類情報が付与され、
前記選択画面においては、前記第一分類情報と、前記複数のテンプレートのそれぞれに付与された前記第二分類情報とが同時に表示される
請求項6に記載の表示制御方法。
【請求項8】
前記第一表示ステップにおいては、受け付けられた前記入力に基づいて、前記ダッシュボード画面、前記案件一覧画面、及び、前記利用者を含む複数の利用者のアカウントの一覧画面を、前記表示部に選択的に表示する
請求項1~7のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項9】
前記第一表示ステップにおいては、受け付けられた前記入力に基づいて、前記ダッシュボード画面、前記案件一覧画面、及び、前記複数の施工案件の依頼者である複数の施主のアカウントの一覧画面を、前記表示部に選択的に表示する
請求項1~8のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項10】
さらに、前記複数の施工案件それぞれの依頼者である施主が使用する第二情報端末の表示部に表示画面を表示する第三表示ステップを含み、
前記表示画面においては、前記施工案件の進捗、及び、前記建設会社とのコミュニケーション内容の少なくとも1つが表示される
請求項1~9のいずれか1項に記載の表示制御方法。
【請求項11】
前記表示画面においては、前記利用者のタイムライン投稿に基づいて前記施工案件の進捗が表示される
請求項10に記載の表示制御方法。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一戸建て住宅、集合住宅、ビルなどの建築物の施工を管理するための施工管理システムが知られている。特許文献1には、施主、監理者及び施工業者を含めた総合的な建築物の施工管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、工務店などの建築会社に属する利用者の業務を支援することができる表示制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る表示制御方法は、建設会社に属する利用者からの入力を受け付ける第一受付ステップと、受け付けられた前記入力に基づいて、前記建設会社が管理する複数の施工案件に関するデータを表示するダッシュボード画面、及び、前記複数の施工案件を一覧化した案件一覧画面を、前記利用者が使用する第一情報端末の表示部に選択的に表示する第一表示ステップとを含む。
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、建築会社に属する利用者の業務を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る業務支援システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る業務支援システムの表示画面の表示動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る業務支援システムによって表示される表示画面の遷移例を示す図である。
【
図4】
図4は、ログイン画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、経営者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、営業担当者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、工務担当者及び設計担当者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【
図8A】
図8Aは、施主用のダッシュボード画面の一例を示す第一図である。
【
図8B】
図8Bは、施主用のダッシュボード画面の一例を示す第二図である。
【
図9】
図9は、案件一覧画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、テンプレートの選択画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、工務店メンバー一覧画面の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、施主アカウント一覧画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0011】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る業務支援システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る業務支援システムの機能構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示される業務支援システム10は、工務店などの比較的小規模な建築会社の従業者または経営者(以下、単に業務支援システム10の利用者とも記載される)の日々の業務管理を支援するためのシステムである。業務支援システム10は、具体的には、工務店が施主から依頼された建築業務に関する情報を管理し、工務店の従業者または経営者と、工務店へ建物の建築を依頼する施主とに提供する。業務支援システム10は、具体的には、サーバ装置20と、第一情報端末30と、第二情報端末40とを備える。
【0013】
サーバ装置20は、工務店の建築業務に関する情報を管理し、当該情報を工務店の経営者または従業者が使用する第一情報端末30に提供する。また、サーバ装置20は、当該情報を工務店に建物の建築を依頼する施主が使用する第二情報端末40へも提供する。サーバ装置20は、通信部21と、情報処理部22と、記憶部23とを備える。
【0014】
通信部21は、サーバ装置20が第一情報端末30及び第二情報端末40とインターネットなどの広域通信ネットワーク50を介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部21は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。通信部21が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0015】
情報処理部22は、工務店の建築業務に関する情報を管理し、工務店の従業者または経営者の要求に応じて当該情報を第一情報端末30へ提供する。また、情報処理部22は、上記建築業務に関する情報を、施主の要求に応じて第二情報端末40へ提供する。情報処理部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部22の機能は、例えば、情報処理部22を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部23に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0016】
記憶部23は、情報処理部22によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部23は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0017】
第一情報端末30は、工務店の従業者または経営者が、サーバ装置20から建築業務に関する情報の提供を受けるために使用する情報端末である。第一情報端末30は、例えば、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であるが、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末であってもよい。第一情報端末30は、入力受付部31と、表示部32と、情報処理部33と、記憶部34と、通信部35とを備える。
【0018】
入力受付部31は、ユーザの入力を受け付ける。入力受付部31は、例えば、マウスまたはキーボードなどの入力デバイスであり、ユーザの操作(クリック操作など)を入力として受け付ける。また、入力受付部31は、タッチパネルなどのその他の入力デバイスであってもよく、この場合、ユーザのタップ操作などを入力として受け付ける。
【0019】
表示部32は、建築業務に関する情報に関する画像を表示する。つまり、表示部32は、建築業務に関する情報を可視化する。表示部32は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。
【0020】
情報処理部33は、建築業務に関する情報の登録及び管理についての情報処理、並びに、上記画像の表示に関連する情報処理などを行う。情報処理部33は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部33の機能は、例えば、情報処理部33を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部34に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0021】
記憶部34は、情報処理部33によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部34は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0022】
通信部35は、第一情報端末30がサーバ装置20と広域通信ネットワーク50を介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部35は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。通信部35が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0023】
第二情報端末40は、施主が、サーバ装置20から建築業務に関する情報の提供を受けるために使用する情報端末である。第二情報端末40は、例えば、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であるが、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末であってもよい。第二情報端末40は、入力受付部41と、表示部42と、情報処理部43と、記憶部44と、通信部45とを備える。
【0024】
入力受付部41は、ユーザの入力を受け付ける。入力受付部41は、例えば、マウスまたはキーボードなどの入力デバイスであり、ユーザの操作(クリック操作など)を入力として受け付ける。また、入力受付部41は、タッチパネルなどのその他の入力デバイスであってもよく、この場合、ユーザのタップ操作などを入力として受け付ける。
【0025】
表示部42は、建築業務に関する情報に関する画像を表示する。つまり、表示部42は、建築業務に関する情報を可視化する。表示部42は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
【0026】
情報処理部43は、上記画像の表示に関連する情報処理などを行う。情報処理部43は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部43の機能は、例えば、情報処理部43を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部44に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0027】
記憶部44は、情報処理部43によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部44は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0028】
通信部45は、第二情報端末40がサーバ装置20と広域通信ネットワーク50を介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部45は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。通信部45が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0029】
[表示画面の表示動作例]
業務支援システム10は、利用者(工務店の経営者または従業者)の要求に応じた情報を含む表示画面を第一情報端末30の表示部32に表示することができる。以下、業務支援システム10の表示画面の表示動作(言い換えれば、表示制御方法)について説明する。
図2は、表示動作の一例を示すシーケンス図である。なお、サーバ装置20の記憶部23には、第一情報端末30への利用者の入力等に基づいて、建築業務に関する情報(サーバ装置20から第一情報端末30へ提供される情報)が記憶されているものとする。
【0030】
第一情報端末30の利用者は、表示画面を表示するための各種入力を行い、入力受付部31は、このような入力を受け付ける(S11)。情報処理部33は、受け付けられた入力に応じて、要求情報をサーバ装置20へ送信する(S12)。要求情報は、入力に応じた表示画面情報(表示画面を表示するために必要な情報)の提供をサーバ装置20へ要求するための情報である。要求情報は、より具体的には、通信部35によってサーバ装置20へ送信される。要求情報には、受け付けられた入力の内容(どのような入力が行われたか)を示す情報が含まれる。
【0031】
サーバ装置20の通信部21は、要求情報を受信する。情報処理部22は、受信された表示要求に含まれる上記情報に基づいて、表示画面を表示するための表示画面情報を生成する(S13)。また、情報処理部22は、生成した表示画面情報を第一情報端末30へ送信する(S14)。表示画面情報は、より具体的には、通信部21によって第一情報端末30へ送信される。
【0032】
第一情報端末30の通信部35は、表示画面情報を受信する。情報処理部33は、受信された表示画面情報に基づいて、表示部32に表示画面を表示する(S15)。
【0033】
このように、業務支援システム10は、利用者の要求に応じた情報を含む表示画面を第一情報端末30の表示部32に表示することができる。
【0034】
なお、後述のように、業務支援システム10は、施主の要求に応じた情報を含む表示画面を第二情報端末40の表示部42に表示することもできる。この場合のシーケンス図については
図2と同様であり、
図2の説明において第一情報端末30が第二情報端末40に適宜読み替えられればよいため、詳細な説明が省略される。
【0035】
業務支援システム10によって表示される表示画面は、例えば、
図3のように遷移する。
図3は、業務支援システム10によって表示される表示画面の遷移例を示す図である。
図3に示されるように、業務支援システム10によって表示される表示画面には、工務店用画面(
図3において破線で囲まれた複数の表示画面)と、施主用画面と、利用者及び施主に共通のログイン画面とが含まれる。
【0036】
工務店用画面は、利用者が使用する第一情報端末30の情報処理部33が、入力受付部31が受け付けた入力(より詳細には、入力に応じてサーバ装置20から取得した表示画面情報)に基づいて表示する表示画面である。工務店用画面には、ダッシュボード画面、案件一覧画面、案件詳細画面、案件作成画面、顧客カルテ入力画面、ワークフロー登録画面、タスク一覧画面、工務店メンバー一覧画面、及び、施主アカウント一覧画面などが含まれる。これらの工務店用画面は、利用者の入力に基づいて第一情報端末30の表示部32に選択的に表示される。
【0037】
施主用画面は、施主が使用する第二情報端末40の情報処理部43が、入力受付部41が受け付けた入力(より詳細には、入力に応じてサーバ装置20から取得した表示画面情報)に基づいて表示する表示画面である。
【0038】
ログイン画面は、第一情報端末30の情報処理部33、及び、第二情報端末40の情報処理部43のそれぞれが入力受付部が受け付けた入力(より詳細には、入力に応じてサーバ装置20から取得した表示画面情報)に基づいて表示する表示画面である。以下、
図3に示される各表示画面について説明する。
【0039】
[ログイン画面]
まず、ログイン画面について説明する。ログイン画面は、利用者が第一情報端末30(情報処理部33)に専用のアプリケーションプログラムを実行させた直後、あるいは、ブラウザを実行させ、かつ、所定のウェブサイトへアクセスした直後に表示される。また、ログイン画面は、施主が第二情報端末40(情報処理部43)に専用のアプリケーションプログラムを実行させた直後、あるいは、ブラウザを実行させ、かつ、所定のウェブサイトへアクセスした直後に表示される表示画面でもある。
図4は、ログイン画面の一例を示す図である。
【0040】
図4に示されるように、ログイン画面は、ログインID及びパスワードを入力するための画面である。工務店メンバーまたは施主アカウントの新規登録(後述)が行われると、登録されたメールアドレス宛にログインID及びパスワードの登録を求める電子メールが送付される。利用者(または施主)は、このとき登録されたログインID及びパスワードを入力する。利用者(または施主)によって正しいログインID及びパスワードが入力されれば、入力受付部31(または入力受付部41)はこれを受け付け、サーバ装置20の情報処理部22は認証処理を行う。情報処理部22は、認証処理に成功すると、ダッシュボード画面を表示するための表示画面情報を第一情報端末30(または第二情報端末40)へ送信する。そうすると、情報処理部33(または情報処理部43)は、ダッシュボード画面を表示部32(または表示部42)に表示する。
【0041】
なお、ログインIDは、工務店メンバーのアカウントまたは施主アカウントと対応付けられて記憶部23に記憶されている。サーバ装置20の情報処理部22は、認証処理に成功した場合、ログインIDに対応付けられたアカウントの属性に応じて異なる表示画面情報を第一情報端末30(または第二情報端末40)へ送信する。ここでの属性には、施主、工務店の経営者、営業担当者、工務担当者、及び、設計担当者などが含まれる。つまり、ダッシュボード画面は、ログインした人の属性(ログインした人が誰であるか)に応じて異なる。
【0042】
[ダッシュボード画面:経営者]
ログインした人が経営者である場合には、経営者用のダッシュボード画面が表示される。
図5は、経営者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【0043】
経営者用のダッシュボード画面は、工務店が管理する複数の施工案件に関するデータを表示する画面であり、経営者用にカスタマイズされている。
図5に示されるように、経営者用のダッシュボード画面には、売上高の年間目標設定用のアイコン61a、売上高の年間/月間の切替タブ61b、売上高のグラフ61c、イベントカレンダー61d、実績集計データ61e、及び、スタッフデータ61fが表示される。
【0044】
アイコン61aは、経営者が工務店全体の売上高の年間目標を設定するためのアイコンである。アイコン61aがクリックされると、年間目標を設定するための表示画面(図示せず)に遷移し、経営者は、売上高、問い合わせ数、契約数、及び、完工数などの各項目について年間目標を設定することができる。
【0045】
切替タブ61bは、切替タブ61bの直下に表示される売上高の実績及び目標(グラフ61cを含む)、を年間表示にするか月間表示にするかを切り替えるためのタブである。なお、売上高の実績は、後述の顧客カルテの契約金額を集計することによって算出される。売上高の目標は、上述の年間目標を設定するための表示画面を通じて設定される。
【0046】
グラフ61cは、売上高の実績及び目標をグラフ化したものである。グラフ61cの横軸のスケール(年単位または月単位)は、切替タブ61bへの入力によって切り替えられる。
【0047】
イベントカレンダー61dは、顧客カルテに入力されたイベントの日時を示す。ここでのイベントは、具体的には、請負契約、地鎮祭、着工予定日、上棟予定日、竣工引き渡し、各種立会日、及び、完成見学会などである。
【0048】
実績集計データ61eは、完了したタスク(後述)の数を集計した数字を示す。タスクには、具体的には、問い合わせ、面談、申し込み、契約、着工、上棟、及び、完工などの種類が含まれる。
【0049】
スタッフデータ61fは、工務店の従業員の個人の実績を示す。例えば、従業員が営業担当である場合、受注数、担当案件の単価(担当案件の契約金額の平均値)、及び、接客数などが実績として集計される。従業員が設計担当である場合、プラン数、及び、建築確認申請の数などが実績として集計され、従業員が工務担当である場合、受注数、及び、担当案件の単価(担当案件の契約金額の平均値)が実績として集計される。
【0050】
[ダッシュボード画面:営業]
ログインした人が営業担当者である場合には、営業担当者用のダッシュボード画面が表示される。
図6は、営業担当者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【0051】
営業担当者用のダッシュボード画面は、工務店が管理する複数の施工案件に関するデータを表示する画面であり、営業担当者用にカスタマイズされている。
図6に示されるように、営業担当者用ダッシュボード画面には、年間売上高62a、担当案件のワークフロー進捗状況62b、タスク一覧62c、お願いごと一覧62d、掲示板一覧62e、タイムライン投稿用のアイコン62f、及び、イベントカレンダー(
図6で図示せず)が表示される。
【0052】
年間売上高62aは、工務店全体の年間売上高の実績及び目標を数値化したものである。なお、売上高の実績は、後述の顧客カルテの契約金額を集計することによって算出される。売上高の目標は、上述のように経営者用のダッシュボード画面を通じて経営者によって設定されたものである。
【0053】
ワークフロー進捗状況62bは、ログインした営業担当者の担当案件の進捗状況を示す。1つの案件とは、1つの建物について建築依頼を受けて建築が完了するまでのことを意味し、例えば、図の「田中太郎様邸」が1つの案件に相当する。ワークフローは、1つの案件(施工案件)の進捗を管理するための管理情報の一例である。ワークフローには、集客、プラン提案、及び、仕様決め、などの1以上のフェーズが含まれる。1以上のフェーズのそれぞれは、1以上のタスクによって構成され、全てのタスクが完了すると、そのフェーズは完了したものとして取り扱われ、フェーズに対応する丸形のアイコンにチェックマークが付与される。
【0054】
未完のフェーズを示す丸形のアイコンには、チェックマークの代わりに残りのタスクの数が付与される。未完のフェーズを示す丸形のアイコンがクリックされると、そのフェーズを構成するタスクの具体的な内容がタスク一覧62cに表示される。タスク一覧62cに表示される各タスクには、ステータスが付与される。ステータスは、具体的には、完了、進行中、着手前などであり、プルダウンで変更可能である。
【0055】
お願いごと一覧62dは、お願いごとの一覧を表示する。お願いごとは、営業担当者が施主とのコミュニケーションを図るためのツールの1つであり、営業担当者が施主へ何らかの依頼を行う必要があるときに使用される。1つのお願いごとは、案件名、依頼者、内容、担当者、ステータス、及び、新着通知などによって構成される。ステータスは、具体的には、完了、進行中、着手前などであり、プルダウンで変更可能である。
【0056】
掲示板一覧62eは、掲示板の一覧を表示する。掲示板は、営業担当者が設計担当者、工務担当者、及び、施主とのコミュニケーションを図るためのツールの1つであり、営業担当者が、設計担当者、工務担当者、及び、施主と情報共有をしたい場合などに使用される。掲示板は、案件名、件名、内容、掲載者、及び、新着通知などによって構成される。
【0057】
アイコン62fは、営業担当者が、建築中の建物の画像(写真)、及び、コメントなどを投稿するタイムライン投稿を行うためのアイコンである。アイコン62fがクリックされると、タイムライン投稿画面(図示せず)が表示され、営業担当者はタイムライン投稿を行うことができる。タイムライン投稿された画像、及び、コメントなどは、施主用のダッシュボード画面に反映(表示)される。
【0058】
イベントカレンダー(
図6で図示せず)は、担当案件のイベントの日時を示すものであり、イベントカレンダー61dと同様の外観である。ここでのイベントは、具体的には、請負契約、地鎮祭、着工予定日、上棟予定日、竣工引き渡し、各種立会日、及び、完成見学会などである。
【0059】
[ダッシュボード画面:工務及び設計]
ログインした人が工務担当者または設計担当者である場合には、工務担当者及び設計担当者用のダッシュボード画面が表示される。
図7は、工務担当者及び設計担当者用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
【0060】
工務担当者及び設計担当者用のダッシュボード画面は、工務店が管理する複数の施工案件に関するデータを表示する画面であり、工務担当者及び設計担当者用にカスタマイズされている。
図7に示されるように、工務担当者及び設計担当者用ダッシュボード画面には、年間売上高63a、担当案件のフェーズ進捗カレンダー63b、タスク一覧63c、お願いごと一覧63d、及び、掲示板一覧63eが表示される。
【0061】
年間売上高63aは、工務店全体の年間売上高の実績及び目標を数値化したものである。なお、売上高の実績は、後述の顧客カルテの契約金額を集計することによって算出される。売上高の目標は、上述のように経営者用のダッシュボード画面を通じて経営者によって設定されたものである。
【0062】
フェーズ進捗カレンダー63bは、ログインした工務担当者または設計担当者の担当案件の進捗状況をカレンダー上で示す。フェーズは、カレンダー上で、始点(始期)及び終点(終期)を表す横長のバー形状のオブジェクトによって示される。カレンダー内の日付がクリックされると、その日付けを含むフェーズを構成するタスクの具体的な内容がタスク一覧63cに表示される。タスク一覧63cに表示される各タスクには、ステータスが付与される。ステータスは、具体的には、完了、進行中、着手前などであり、プルダウンで変更可能である。
【0063】
お願いごと一覧63dは、お願いごとの一覧を表示する。お願いごとは、工務担当者または設計担当者が施主とのコミュニケーションを図るためのツールの1つであり、工務担当者または設計担当者が施主へ何らかの依頼を行う必要があるときに使用される。1つのお願いごとは、案件名、依頼者、内容、担当者、ステータス、及び、新着通知などによって構成される。ステータスは、具体的には、完了、進行中、着手前などである。
【0064】
掲示板一覧63eは、掲示板の一覧を表示する。掲示板は、工務担当者または設計担当者が営業担当者、及び、施主とのコミュニケーションを図るためのツールの1つであり、工務担当者または設計担当者が、営業担当者、及び、施主と情報共有をしたい場合などに使用される。掲示板は、案件名、件名、内容、掲載者、及び、新着通知などによって構成される。
【0065】
[ダッシュボード画面:施主]
ログインした人が施主である場合には、施主用のダッシュボード画面(
図3の施主用画面に相当)が表示される。
図8A及び
図8Bは、施主用のダッシュボード画面の一例を示す図である。
図8A及び
図8Bに示されるように、施主用ダッシュボード画面には、お願いごとの未読件数64a、掲示板の未読件数64b、タイムライン64c、お願いごと一覧64d、掲示板一覧64e、共有情報64f、イベントカレンダー64g、及び、メンバー一覧64hが表示される。
【0066】
お願いごとの未読件数64aは、ログインした施主宛てのお願いごとの未読件数を示す。「一覧を見る」アイコンがクリックされると、お願いごとの一覧画面が表示される。お願いごとの一覧画面によれば、施主は、お願いごとの具体的な内容を確認することができる。
【0067】
掲示板の未読件数64bは、ログインした施主が宛先として含まれる掲示板の未読件数を示す。「一覧を見る」アイコンがクリックされると、掲示板の一覧画面が表示される。掲示板の一覧画面によれば、施主は、掲示板の具体的な内容を確認することができる。
【0068】
タイムライン64cには、タイムライン投稿された画像が表示される。画像がクリックされると、クリックされた画像が拡大表示される。「一覧を見る」アイコンがクリックされると、過去の投稿内容の一覧画面が表示される。過去の投稿内容の一覧画面によれば、施主は、過去の投稿内容を確認することができる。
【0069】
お願いごと一覧64dは、お願いごとの概要を一覧表示する。1件のお願いごとに対応する矩形の領域がクリックされれば、当該お願いごとの具体的内容が表示される。また、「一覧を見る」アイコンがクリックされると、お願いごとの一覧画面(お願いごと一覧64dよりも詳細な一覧画面)が表示される。
【0070】
掲示板一覧64eは、掲示板の概要を一覧表示する。1件の掲示板に対応する矩形の領域がクリックされれば、当該掲示板の具体的内容が表示される。また、「一覧を見る」アイコンがクリックされると、掲示板の一覧画面(掲示板一覧64eよりも詳細な一覧画面)が表示される。
【0071】
共有情報64fは、施主と利用者とによって共有される情報である。利用者は、後述の案件詳細画面を通じて共有情報を入力することができ、共有情報64fには、入力された共有情報の内容が反映される。
【0072】
イベントカレンダー64gは、施主が建築を依頼した建物に関するイベントの日時を示す。ここでのイベントは、具体的には、請負契約、地鎮祭、着工予定日、上棟予定日、竣工引き渡し、各種立会日、及び、完成見学会などである。
【0073】
メンバー一覧64hは、施主が建築を依頼した建物の、工務店側の担当メンバーの一覧を示す。担当者の名前をクリックするとメンバーのメッセージ(図中の「いつでもお気軽に連絡ください」など)が表示される。
【0074】
[案件一覧画面、及び、案件詳細画面]
図5~
図7のダッシュボード画面の左側には、選択領域が設けられ、選択肢として「ダッシュボード」、「案件一覧」、「タスク一覧」、「工務店メンバー」、及び、「施主アカウント」が設けられている。利用者(工務店の経営者、営業担当者、工務担当者、または、設計担当者)は、「ダッシュボード」以外の選択肢をクリックすることで選択領域の右側の表示内容を変更することができる。
【0075】
例えば、「案件一覧」が選択された場合、選択領域の右側には案件一覧画面が表示される。
図9は、案件一覧画面の一例を示す図である。
【0076】
案件一覧画面は、工務店が管理する複数の施工案件を一覧化した画面である。
図9に示されるように、案件一覧画面においては、ログインした利用者の担当案件(または関係する案件)が一覧表示される。具体的には、各案件の、案件名、ステータス、ワークフロー、及び、説明が表示される。案件は絞り込みが可能であり、利用者は、絞り込み条件の入力部65aに絞り込み条件を入力することで、一覧表示される案件を絞り込むことができる。絞り込み条件は、例えば、案件名、ワークフロー、及び、ステータスの3つの条件を含む。
【0077】
また、案件一覧画面の右上部には、新規に案件を追加するためのアイコン65bが表示される。アイコン65bがクリックされると、案件作成画面(図示せず)が表示され、利用者は案件を新規に作成することができる。なお、案件作成画面においては、案件名、説明、開始日、及び、終了日などの概要のみが入力され、案件の詳細(ワークフローなど)は後述の案件詳細画面から入力される。
【0078】
また、案件一覧画面が表示されているときに、利用者によって一覧表示された案件の1つが選択されると、案件詳細画面が表示される。
図10は、案件詳細画面の一例を示す図である。
【0079】
案件詳細画面においては、案件の概要66aと、案件の担当メンバー66bと、共有情報66cと、内部情報66dと、掲示板一覧66eと、お願いごと一覧66fとが表示される。
【0080】
案件の概要66aは、具体的には、案件名、施主名、住所、開始日、及び、終了日などである。利用者は、案件の概要66aの欄の右端部分に設けられた編集用アイコンをクリックすることにより、案件の概要66aを編集することができる。
【0081】
案件の担当メンバー66bは、当該案件を担当する工務店のメンバーを示す。案件の担当メンバーとしては、例えば、案件担当のメンバーの顔写真(またはアイコン)と、名前とが表示される。
【0082】
共有情報66cは、施主と利用者とによって共有される情報である。利用者は、共有情報66cの欄の右端部分に設けられた追加用アイコンをクリックすることにより、共有情報66cを追加することができる。
【0083】
内部情報66dは、施主には公開されず利用者によってのみ共有される情報である。利用者は、内部情報66dの欄の右端部分に設けられた追加用アイコンをクリックすることにより、内部情報66dを追加することができる。
【0084】
掲示板一覧66eは、当該案件に関連する掲示板の概要を一覧表示する。掲示板一覧66eに表示される掲示板は、当該案件の施主用ダッシュボード画面の掲示板一覧64eに表示される掲示板と一致する。利用者は、掲示板一覧66eの欄の右端部分に設けられた追加用アイコンをクリックすることにより、掲示板を追加することができる。
【0085】
お願いごと一覧66fは、当該案件に関連するお願いごとの概要を一覧表示する。お願いごと一覧66fに表示されるお願いごとは、当該案件の施主用ダッシュボード画面のお願いごと一覧64dに表示されるお願いごとと一致する。利用者は、お願いごと一覧66fの欄の右端部分に設けられた追加用アイコンをクリックすることにより、お願いごとを追加することができる。
【0086】
ここで、案件の概要66aの欄には、案件トップのタブに加えて、案件ワークフローのタブ66g、及び、顧客カルテのタブ66hが設けられている。なお、
図10は案件トップのタブが選択されているときの表示画面である。
【0087】
案件ワークフローのタブ66gが選択されると、ワークフローを登録(作成)するためのワークフロー登録画面(図示せず)が表示される。ワークフロー登録画面においては、デフォルトのワークフロー、カスタムしたワークフロー、及び、過去案件のワークフローをテンプレートとしてワークフローを登録(生成)することができる。また、登録後のワークフローに対して、タスク及びフェーズの追加を行うこともできる。
【0088】
一方、顧客カルテのタブ66hが選択されると、顧客(施主)の詳細情報を入力するための顧客カルテ入力画面が表示される。利用者は、顧客カルテ入力画面を通じて、施主プロフィール、施主の住宅に関する希望条件、建築予定地、建物への希望、建築についての予定日、案件・施主に関する各種制度・補助金、施主が加入しているローン・保険、案件の立会検査の結果、及び、契約金額などの各種情報を入力することができる。
【0089】
ところで、上述のワークフロー登録画面においては、テンプレートの選択画面が表示される。
図11は、テンプレートの選択画面の一例を示す図である。
【0090】
テンプレートの選択画面においては、アイコン66iと、おすすめタグ情報66jと、選択領域66kと、確定用アイコン66lとが表示される。
【0091】
アイコン66iは、利用者がテンプレートの種別を選択するためのアイコンである。テンプレートの種別は、例えば、デフォルトのワークフロー、カスタムしたワークフロー、及び、過去案件のワークフローの3種である。アイコン66iの選択結果に応じて、選択領域66kに表示される選択候補のテンプレートが変更される。
【0092】
おすすめタグ情報66jは、複数の案件を分類するための第一分類情報の一例である。テンプレートの選択画面には、案件一覧画面から選択された一つの案件(施工案件)に付与されたおすすめタグ情報66jが表示される。情報処理部22は、顧客カルテ入力画面に入力された各種情報に基づいて、案件におすすめタグ情報66jを付与する。例えば、顧客カルテ入力画面において、解体工事の有/無において「有」、補助金の有/無において「有」が入力されている場合、おすすめタグ情報66jとして、「解体あり」「補助金」が表示される。なお、その他のおすすめタグ情報66jとしては、「土地あり」「住宅性能表示」「長期優良住宅」「フラット35」などが例示される。
【0093】
選択領域66kは、利用者がアイコン66iを通じて選択された種別に属する複数のテンプレートの中から1つを選択するための領域である。
図11の破線矢印に示されるように、利用者は、プルダウンによって、選択したテンプレート(ワークフロー)に含まれる複数のタスクを確認することができる。
【0094】
選択領域66kには、選択候補の複数のテンプレートのそれぞれに付与されたタグ情報66mが表示される。タグ情報66mは、複数のテンプレートを分類するための第二分類情報の一例であり、あらかじめ複数のテンプレートのそれぞれに付与されている。
【0095】
テンプレートの選択画面においては、おすすめタグ情報66jと、選択中のテンプレートに付与されたタグ情報66mとが同時に表示される。これにより、利用者は、おすすめタグ情報66jと、タグ情報66mとを比較しながら、案件に適したテンプレートを容易に選択することができる。
【0096】
確定用アイコン66lは、利用者がテンプレートの選択を確定するためのアイコンである。確定用アイコン66lがクリックされると、情報処理部22は、選択が確定されたテンプレートに付与されていたタグ情報66mを案件に付与する。つまり、案件にテンプレートのタグ情報66mが自動的に付与される。
【0097】
[タスク一覧画面]
ダッシュボード画面の選択領域に設けられた選択肢のうち、「タスク一覧」が選択された場合、選択領域の右側にはタスク一覧画面が表示される。
図12は、タスク一覧画面の一例を示す図である。
【0098】
図12に示されるように、タスク一覧画面においては、ログインした利用者の担当案件(または関係する案件)に含まれるタスクが一覧表示される。具体的には、各タスクの、案件名、フェーズ名、タスク名、ステータス、ワークフロー、及び、職種名が表示される。タスクは絞り込みが可能であり、利用者は、絞り込み条件の入力部67aに絞り込み条件を入力することで、一覧表示される案件を絞り込むことができる。絞り込み条件は、例えば、案件名、職種名、担当者、ステータス、及び、キーワードの5つの条件を含む。
【0099】
また、タスク一覧画面には、タスクの担当者を変更するためのアイコン67bが表示される。利用者は、タスクを選択(チェックボックスをクリック)した後、アイコン67bをクリックすることで選択したタスクの担当者を変更することができる。
【0100】
[工務店メンバー一覧画面]
ダッシュボード画面の選択領域に設けられた選択肢のうち、「工務店メンバー」が選択された場合、選択領域の右側には工務店メンバー一覧画面が表示される。
図13は、工務店メンバー一覧画面の一例を示す図である。
【0101】
図13に示されるように、工務店メンバー一覧画面においては、工務店メンバーが一覧表示される。具体的には、各工務店メンバーの、顔写真(アイコン)、名前、メールアドレス、及び、職種名が表示される。また、各工務店メンバーの欄には、詳細表示用のリンクが設けられている。利用者は、リンクをクリックすることで工務店メンバーの詳細情報を確認することができる。
【0102】
また、工務店メンバー一覧画面の右上部には、新規に工務店メンバーを追加するためのアイコン68aが表示される。アイコン68aがクリックされると、工務店メンバーの新規登録画面(図示せず)が表示され、利用者は工務店メンバーを新規に登録することができる。なお、新規登録画面においては、画像(アイコン)、名前、権限、職種、見守り設定、メールアドレス、及び、施主用ダッシュボード画面に表示されるメッセージなどを登録することが可能である。
【0103】
なお、権限は、具体的には、工務店メンバーの新規登録の可否、案件の作成の可否、案件内容の確認の可否、お願いごとの追加の可否、掲示板の追加の可否、内部情報の追加の可否、共有情報の追加の可否、及び、タイムライン投稿の可否などである。権限は、職種とは別に設定することができる。
【0104】
職種は、経営者、営業、工務、及び、設計などであり、1人の工務店メンバーに複数の職種を設定することも可能である(経営者、かつ、営業など)。
【0105】
見守り設定は、選択した工務店メンバーのタスクに関する通知を受け取るための設定である。例えば、ベテランの工務店メンバーに対して、新人の工務店メンバーを選択しておくことで、ベテランの工務店メンバーが新人の工務店メンバーのタスクに関する通知を受け取ることができる。
【0106】
既に登録済みの工務店メンバーの登録内容を編集するときには、利用者は、各工務店メンバーの欄に設けられた編集アイコン68bをクリックする。これにより、工務店メンバーの編集画面(図示せず)が表示され、利用者は工務店メンバーの登録内容を編集することができる。また、既に登録済みの工務店メンバーを削除するときには、各工務店メンバーの欄に設けられた削除アイコン68cがクリックされる。
【0107】
なお、工務店メンバー一覧画面において、工務店メンバーは絞り込みが可能であってもよい。この場合、工務店メンバー一覧画面には、絞り込み条件の入力部が設けられる。
【0108】
[施主アカウント一覧画面]
ダッシュボード画面の選択領域に設けられた選択肢のうち、「施主アカウント」が選択された場合、選択領域の右側には施主アカウント一覧画面が表示される。
図14は、施主アカウント一覧画面の一例を示す図である。
【0109】
図14に示されるように、施主アカウント一覧画面においては、施主アカウントが一覧表示される。具体的には、各施主アカウントの、案件名、施主名、及び、メールアドレスが表示される。
【0110】
また、施主アカウント一覧画面の右上部には、新規に施主アカウントを追加するためのアイコン69aが表示される。アイコン69aがクリックされると、施主アカウントの新規登録画面(図示せず)が表示され、利用者は施主アカウントを新規に登録することができる。なお、新規登録画面においては、案件名、施主名、及び、メールアドレスなどを登録することが可能である。なお、施主アカウントの新規登録は、顧客カルテ入力画面からも可能であり、例えば、顧客カルテ入力画面には、顧客カルテの情報を施主アカウントとして登録するためのアイコンが準備されている。
【0111】
既に登録済みの、施主アカウントの登録内容を編集するときには、利用者は、各施主アカウントの欄に設けられた編集アイコン69bをクリックする。これにより、施主アカウントの編集画面(図示せず)が表示され、利用者は施主アカウントの登録内容を編集することができる。また、既に登録済みの施主アカウントを削除するときには、各施主アカウントの欄に設けられた削除アイコン69cがクリックされる。
【0112】
なお、施主アカウント一覧画面において、施主アカウントは絞り込みが可能であってもよい。この場合、施主アカウント一覧画面には、絞り込み条件の入力部が設けられる。
【0113】
[変形例]
上記実施の形態で説明された表示画面は一例であり、業務支援システム10は、上述した表示画面の全てを表示する必要はなく、少なくとも一部を表示すればよい。例えば、業務支援システム10(第一情報端末30)は、利用者の入力に基づいて、ダッシュボード画面、案件一覧画面、タスク一覧画面、工務店メンバー一覧画面、及び、施主アカウント一覧画面を選択的に表示部32に表示したが、これらの表示画面のうち少なくとも2つを選択的に表示部32に表示すればよい。
【0114】
また、例えば、業務支援システム10(第一情報端末30)は、案件詳細画面において、共有情報66c、掲示板一覧66e、及び、お願いごと一覧66fを含む案件トップ画面と、ワークフロー登録画面と、顧客カルテ入力画面とを選択的に表示部32に表示した。しかしながら、案件詳細画面においては、案件トップ画面、ワークフロー登録画面、及び、顧客カルテ入力画面の少なくとも1つが表示されればよい。
【0115】
また、業務支援システム10(第二情報端末40)は、施主用のダッシュボード画面において、タイムライン64c、お願いごと一覧64d、掲示板一覧64e、及び、共有情報64fなどを表示部42に表示した。しかしながら、施主用のダッシュボード画面においては、タイムライン64c、お願いごと一覧64d、掲示板一覧64e、及び、共有情報64fなどの少なくとも1つが表示されればよい。
【0116】
[効果等]
以上説明したように、業務支援システム10などのコンピュータが実行する表示制御方法は、工務店に属する利用者からの入力を受け付ける第一受付ステップと、受け付けられた入力に基づいて、工務店が管理する複数の施工案件に関するデータを表示するダッシュボード画面、及び、複数の施工案件を一覧化した案件一覧画面を、利用者が使用する第一情報端末30の表示部32に選択的に表示する第一表示ステップとを含む。工務店は、建築会社の一例である。
【0117】
このような表示制御方法は、ダッシュボード画面、及び、案件一覧画面を選択的に表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0118】
また、例えば、第一表示ステップにおいては、受け付けられた入力に基づいて、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、複数の施工案件のそれぞれにおけるタスクを一覧化したタスク一覧画面を、表示部32に選択的に表示する。
【0119】
このような表示制御方法は、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、タスク一覧画面を選択的に表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0120】
また、例えば、第一表示ステップにおいて、利用者が第一利用者である場合に表示されるダッシュボード画面と、利用者が第二利用者である場合に表示されるダッシュボード画面とは表示内容が異なる。第一利用者は、例えば、工務店の経営者、営業担当者、工務担当者、及び、設計担当者のうちの一人であり、第二利用者は、例えば、工務店の経営者、営業担当者、工務担当者、及び、設計担当者のうちの他の一人である。
【0121】
このような表示制御方法は、属性(職種)に応じたダッシュボード画面を表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0122】
また、例えば、表示制御方法は、さらに、案件一覧画面が表示されているときに、複数の施工案件のうち一つの施工案件を選択する選択入力を受け付ける第二受付ステップと、受け付けられた選択入力に基づいて、選択された一つの施工案件の進捗、一つの施工案件の施主情報、及び、一つの施工案件の施主とのコミュニケーション内容の少なくとも1つを表示する第二表示ステップとを含む。施工案件の進捗は、例えば、
図10のタブ66gが選択されたときに表示されるワークフロー登録画面において表示される。施主情報は、例えば、
図10のタブ66hが選択されたときに表示される顧客カルテ入力画面において表示される。施主とのコミュニケーション内容は、例えば、
図10の共有情報66c、掲示板一覧66e、及び、お願いごと一覧66fにおいて表示される。
【0123】
このような表示制御方法は、一つの施工案件に関連する情報を表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0124】
また、例えば、表示制御方法は、さらに、複数のテンプレートの中から前記利用者によって選択された一つのテンプレートに基づいて一つの施工案件の進捗を管理するための管理情報を登録する登録ステップを含む。登録ステップにおいては、複数のテンプレートの選択画面が表示部32に表示される。管理情報は、例えば、上記実施の形態のワークフローに相当する。
【0125】
このような表示制御方法は、テンプレートの提供により、利用者が管理情報を登録することを支援することができる。
【0126】
また、例えば、一つの施工案件には、施主情報に基づいて第一分類情報が付与され、選択画面においては、第一分類情報が表示される。第一分類情報は、例えば、上記実施の形態のおすすめタグ情報66jに相当する。
【0127】
このような表示制御方法は、第一分類情報を表示することにより、利用者がテンプレートを選択することを支援することができる。
せこうあ利用者が管理情報を登録することを支援することができる。
【0128】
また、例えば、複数のテンプレートのそれぞれには、複数のテンプレートを分類するための第二分類情報が付与される。選択画面においては、第一分類情報と、複数のテンプレートのそれぞれに付与された第二分類情報とが同時に表示される。第二分類情報は、例えば、上記実施の形態のタグ情報66mに相当する。
【0129】
このような表示制御方法は、第一分類情報及び第二分類情報を同時に表示することにより、利用者がテンプレートを選択することを支援することができる。
【0130】
また、例えば、第一表示ステップにおいては、受け付けられた入力に基づいて、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、利用者を含む複数の利用者のアカウントの一覧画面を、表示部32に選択的に表示する。この場合のアカウントの一覧画面は、例えば、上記実施の形態の工務店メンバー一覧画面に相当する。
【0131】
このような表示制御方法は、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、複数の利用者のアカウントの一覧画面を選択的に表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0132】
また、例えば、第一表示ステップにおいては、受け付けられた入力に基づいて、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、複数の施工案件の依頼者である複数の施主のアカウントの一覧画面を、表示部32に選択的に表示する。この場合のアカウントの一覧画面は、例えば、上記実施の形態の施主アカウント一覧画面に相当する。
【0133】
このような表示制御方法は、ダッシュボード画面、案件一覧画面、及び、複数の施主のアカウントの一覧画面を選択的に表示することにより、工務店に属する利用者の業務を支援することができる。
【0134】
また、例えば、表示制御方法は、さらに、複数の施工案件それぞれの依頼者である施主が使用する第二情報端末40の表示部42に表示画面を表示する第三表示ステップを含む。表示画面においては、施工案件の進捗、及び、工務店とのコミュニケーション内容の少なくとも1つが表示される。このような表示画面は、例えば、
図8A及び
図8Bに示される施主用のダッシュボード画面である。施工案件の進捗は、例えば、
図8Aのタイムライン64cにおいて表示される。工務店とのコミュニケーション内容は、例えば、
図8Aのお願いごと一覧64d、
図8Bの掲示板一覧64e、及び、
図8Bの共有情報64fにおいて表示される。
【0135】
このような表示制御方法は、工務店に属する利用者と施主との情報共有により、利用者の業務を支援することができる。
【0136】
また、例えば、上記表示画面においては、利用者のタイムライン投稿に基づいて施工案件の進捗が表示される。
【0137】
このような表示制御方法は、利用者のタイムライン投稿に基づいて施工案件の進捗を表示することにより、利用者の業務を支援することができる。
【0138】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0139】
例えば、上記実施の形態において開示された表示画面、及び、表示画面への入力操作は一例であり、業務支援システムにおいては、同様の機能を有する他の表示画面、及び、同様の目的で行われる他の操作が採用されてもよい。例えば、上記実施の形態では、アイコンがクリックされると説明されたが、アイコンはタップ操作されてもよい。
【0140】
また、上記実施の形態では、業務支援システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、業務支援システムは、制御端末または情報端末に相当する単一の装置として実現されてもよい。業務支援システムが複数の装置によって実現される場合、業務支援システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0141】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(例えば、無線ルータなど)が介在してもよい。
【0142】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0143】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0144】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0145】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0146】
例えば、本発明は、第一情報端末、第二情報端末、サーバ装置、または、業務支援システムとして実現されてもよい。本発明は、業務支援システムなどのコンピュータが実行する表示制御方法として実現されてもよい。本発明は、このような表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。このようなプログラムには、情報端末にインストールされる専用のアプリケーションプログラムが含まれる。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0147】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0148】
30 第一情報端末
32、42 表示部
40 第二情報端末
64c タイムライン(施工案件の進捗)
64d お願いごと一覧(建設会社とのコミュニケーション内容)
64e 掲示板一覧(建設会社とのコミュニケーション内容)
64f 共有情報(建設会社とのコミュニケーション内容)
66c 共有情報(施主とのコミュニケーション内容)
66e 掲示板一覧(施主とのコミュニケーション内容)
66f お願いごと一覧(施主とのコミュニケーション内容)
66j おすすめタグ情報(第一分類情報)
66m タグ情報(第二分類情報)