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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004937
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】空気入れ玩具の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A63H 9/00 20060101AFI20230110BHJP
   A63H 17/00 20060101ALI20230110BHJP
【FI】
A63H9/00 Q
A63H17/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022100441
(22)【出願日】2022-06-22
(31)【優先権主張番号】202110714548.2
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522250541
【氏名又は名称】▲ちゅう▼州恒佳体育用品有限公司
【氏名又は名称原語表記】ChuZhou Hengjia Sports Products Limited
【住所又は居所原語表記】Industrial District Area C, Laian County, Chuzhou City, Anhui Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】施 少鋒
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA25
2C150BB03
2C150CA02
2C150DA36
2C150DE03
2C150EB41
2C150FB43
2C150FD23
2C150FD24
2C150FD27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】完璧な掴み機能を実現でき、製品設計の還元度を確保するとともに、製品品質の合格率が良い空気入れ玩具の製造方法を提供する。
【解決手段】ステップ1:硬質PVCパウダー原材料と軟質PVCペースト樹脂の製造と準備。ステップ2:埋め込み品と掴み品の成形。ステップ3:スラッシュ成形/回転成形の金型処理。ステップ4:軟質PVCペースト樹脂の成形加工。ステップ5:冷却離型後の空気入れと型決め。ステップ6:掴み品の装着、合格品の検査と測定。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質PVC原材料と軟質PVC原材料を各自に均等混合して硬質PVCパウダ一原材料と軟質PVCペースト樹脂を作っておくステップ1と、
埋め込み品と掴み品を製造し、射出成形工芸を採用し、ステップ1で作られた硬質PVCパウダ一原材料をそれぞれ埋め込み品と掴み品に該当する射出成形金型に注入し、成形、離型まで待つステップ2と、
ステップ2で射出成形された硬質PVC埋め込み品をスラッシュ成形/回転成形金型の定位置に固定した後、空気入れ口パーツを金型キャビティ表面の定位置に固定するステップ3と、
ステップ1で準備された軟質PVCペースト樹脂をスラッシュ成形/回転成形金型に注入し、金型の蓋を閉めた後、スラッシュ成形/回転成形金型をスラッシュ成形/回転成形設備に押し込んで加熱成形を行うステップ4と、
成形後、スラッシュ成形/回転成形金型を取り出して冷却、離型させ、金型内で成形した軟質PVC成形品を取り出して寸法要求によって設計された治具に入れ、治具に決められる寸法まで空気入れ、型決めを行うステップ5と、
ステップ2で成形された掴み品を型決めた成形品に装着し、埋め込み品と合わせた定位置に装着し、それから成形品と掴み品の引き締め度合いと製品の完成度を検査し、検査に合格すれば、掴み品付の玩具が得られるステップ6と
を有することを特徴とする空気入れ玩具の製造方法。
【請求項2】
上記ステップ3における硬質PVC製埋め込み品の固定はスラッシュ成形/回転成形金型上の位置決め柱によって行われる請求項1に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項3】
上記ステップ4において、軟質PVCペ一スト樹脂を入れる前にスラッシュ成形/回転成形金型を予熱し、上記ステップ6において、成形製品の完成度を検査する時、空気を入れた後水に完全に浸して気密性を検査する請求項1に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項4】
軟質PVC成形品本体(1)、空気入れ口(2)、埋め込み品(3)、及び掴み品(4)を含み、上記軟質PVC成形品本体の下側に空気入れ口(2)、上記軟質PVC成形品本体の上側に埋め込み品(3)、上記埋め込み品(3)の上側に掴み品(4)を設置し、上記掴み品(4)は半円リング状である請求項1に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項5】
上記埋め込み品(3)内に装着スロット(5)、上記掴み品(4)の両端の下側に装着柱(6)を設置し、上記掴み品(4)は装着柱(6)と装着スロット(5)の組み合せを通じて埋め込み品(3)に装着、接続する請求項4に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項6】
上記埋め込み品(3)内にフイットネジ穴(7)、上記掴み品(4)の両端に装着ネジ(8)を設置し、上記掴み品(4)は装着ネジ(8)とフイィットネジ穴(7)の組み合せを通じて埋め込み品(3)に装着、接続する請求項4に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項7】
上記埋め込み品(3)の上側にボルト柱(9)、上記掴み品(4)の下側に挿入スロット(10)を設置し、上記ボルト柱(9)と挿入スロット(10)の組み合せ、またロックピン(11)を通じて接続をロックする請求項4に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【請求項8】
上記掴み品(4)の下側は埋め込み品(3)の開口部にある軟質PVC成形品本体(1)に当たり、上記掴み品(4)は空気入れ玩具の耳又は単独のハンドルとする請求項4に記載の空気入れ玩具の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気入れ玩具の技術分野に関し、特に空気入れ玩具の製造方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
跳跳馬は児童向けの健身運動型玩具である。安全、衛生、新奇等の特性を持つので、児童が運動、健身をするのに最適な製品である。使用時、児童に身体の姿勢を適時に調整する、重心のバランスを保つことを鍛えさせるので、バランス能カ、視覚、聴覚と運動センスの調節能力を強化することができる。そのため、このような玩具は運動、健身の機能を兼備するだけでなく、安全で新奇、児童に最適な製品とも言える。
【0003】
現在市販されているPVC跳跳馬及び類似エ芸で作られた空気入れ玩具は、全て回転成形かスラッシュ成形エ芸かで単一に作られたものである。本来PVCの回転成形・スラッシュ成形エ芸では非型締めライン以外の部位でリング状ハンドルを作れないので、手が滑ったりして転びやすい。それと同時に、動物形状の製品を設計する時、PVC一次成形される空気入れ動物製品の耳又は形状還元要求の高い部位はよく空気が入った後ひどく変形するので、製品品質の合格率が非常に低い。このように既存技術にある課題を解決するために、本発明は空気入れ玩具の製造方法を提出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記課題に対し、本発明は空気入れ玩具の製造方法を提出することを目的とする。該当空気入れ玩具の製造方法として、射出成形工芸で作られた硬質PVC製埋め込み品を回転・スラッシュ成形の金型で、回転・スラッシュ成形工芸を使って軟質PVC本体に二次成形させる。それに、スナップフィット設計又はネジフィット設計を通じて掴み品と埋め込み品を引き締めることで、本来PVCの回転・スラッシュ成形工芸では製品の型締めライン以外の部位でリング状のハンドルを製造できない課題を解決し、完璧な掴み機能を実現した。それと同時に、成形後耳やその他部位の成形品を装着することで、耳が変形しないだけでなく、製品設計の還元度も確保した。
【0005】
本発明の目的を果たすために、次の技術方案を通じて空気入れ玩具の製造方法を実現する。本発明は次のステップを含む。
【0006】
ステップ1では、硬質PVC原材料と軟質PVC原材料を各自に均等混合して硬質PVCパウダ一原材料と軟質PVCペースト樹脂を作っておく。
【0007】
ステップ2では、埋め込み品と掴み品を製造し、射出成形工芸を採用し、ステップ1で作られた硬質PVCパウダ一原材料をそれぞれ埋め込み品と掴み品に該当する射出成形金型に注入し、成形、離型まで待つ。
【0008】
ステップ3では、ステップ2で射出成形された硬質PVC埋め込み品をスラッシュ成形/回転成形金型の定位置に固定した後、空気入れ口パーツを金型キャビティ表面の定位置に固定する。
【0009】
ステップ4では、ステップ1で準備された軟質PVCペースト樹脂をスラッシュ成形/回転成形金型に注入し、金型の蓋を閉めた後、スラッシュ成形/回転成形金型をスラッシュ成形/回転成形設備に押し込んで加熱成形を行う。
【0010】
ステップ5では、成形後、スラッシュ成形/回転成形金型を取り出して冷却、離型させ、金型内で成形した軟質PVC成形品を取り出して寸法要求によって設計された治具に入れ、治具に決められる寸法まで空気入れ、型決めを行う。
【0011】
ステップ6では、ステップ2で成形された掴み品を型決めた成形品に装着し、埋め込み品と合わせた定位置に装着し、それから成形品と掴み品の引き締め度合いと製品の完成度を検査し、検査に合格すれば、掴み品付の玩具が得られる。
【0012】
さらなる改善では、上記ステップ3における硬質PVC製埋め込み品の固定はスラッシュ成形/回転成形金型上の位置決め柱によって行われる。
【0013】
さらなる改善では、上記ステップ4において、軟質PVCペ一スト樹脂を入れる前にスラッシュ成形/回転成形金型を予熱し、上記ステップ6において、成形製品の完成度を検査する時、空気を入れた後水に完全に浸して気密性を検査する。
【0014】
空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具の特徴は次の通りである。軟質PVC成形品本体、空気入れ口、埋め込み品と掴み品を含み、上記軟質PVC成形品本体の上側に埋め込み品、上記埋め込み品の上に掴み品を設置し、上記掴み品は半円リング状である。
【0015】
さらなる改善では、上記埋め込み品内に装着スロット、上記掴み品の両端の下側に装着柱を設置し、上記掴み品は装着柱と装着スロットの組み合せを通じて埋め込み品に装着、接続する。
【0016】
さらなる改善では、上記埋め込み品内にフイットネジ穴、上記掴み品の両端に装着ネジを設置し、上記掴み品は装着ネジとフイィットネジ穴の組み合せを通じて埋め込み品に装着、接続する。
【0017】
さらなる改善では、上記埋め込み品の上側にボルト柱、上記掴み品の下側に挿入スロットを設置し、上記ボルト柱と挿入スロットの組み合せ、またロックピンを通じて接続をロックする。
【0018】
さらなる改善では、上記掴み品の下側は埋め込み品の開口部にある軟質PVC成形品本体に当たり、上記掴み品は空気入れ玩具の耳又は単独のハンドルとする。
【0019】
本発明による有益な効果として、射出成形工芸で作られた硬質PVC製埋め込み品を回転・スラッシュ成形の金型で、回転・スラッシュ成形工芸を使って軟質PVC本体に二次成形させる。それに、スナップフィット設計又はネジフィット設計を通じて掴み品と埋め込み品を引き締めることで、本来PVCの回転・スラッシュ成形工芸では製品の型締めライン以外の部位でリング状のハンドルを製造できない課題を解決し、完璧な掴み機能を実現した。それと同時に、成形後耳やその他部位の成形品を装着することで、耳が変形しないだけでなく、製品設計の還元度も確保した。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の製造プロセス図である。
図2】本発明の空気入れ玩具の全体構成図である。
図3】本発明実施例1の埋め込み品と掴み品の装着接続断面図である。
図4】本発明実施例2の埋め込み品と掴み品の装着接続断面図である。
図5】本発明実施例3の埋め込み品と掴み品の装着接続断面図である。
図6】本発明実施例4の埋め込み品と掴み品の装着接続断面図である。
図7】本発明実施例5の埋め込み品と掴み品の装着接続断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
これから本発明実施例中の添付図と合わせながら、本発明実施例の技術方案を漏れなくはっきりと説明する。無論、説明する実施例は本発明実施例の一部であり、全部ではない。本発明中の実施例に基づき、この分野の一般技術者が創造性労働のない以上、取得するその他実施例は全て本発明の保護範囲内に属する。
【0022】
本発明の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「内」や「外」等用語が示す方位又は位置関係は添付図の示す方位又は位置関係に基づく。それは装置や素子が必ずしも特定の方位を持つ、特定の方位で構造、操作することを指示、暗示しているのではなく、本発明を説明しやすくし、説明を簡潔化するためのみであり、本発明に対する制限として理解してはいけない。また、「第一」、「第二」、「第三」や「第四」等用語は単なる目的説明に用いるので、相対重要性の指示や暗示として理解してはいけない。
【0023】
本発明の説明において、別途規定と限定が明記されるほか、「装着」、「繋ぐ」、「接続」といった用語を広義的に理解すべきである。例えば、固定接続、取外し可能な接続、一体化接続のどちらでもよい。機械接続、電気接続のどちらでもよい。直接繋ぐ、中間媒介による間接的に繋ぐ、二つ素子間の内部接続のどちらでもよい。この分野の一般技術者にとって、具体的な状況に応じて本発明における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0024】
<実施例1>
図1、2、3の示す通り、本実施例は空気入れ玩具の製造方法を提供したものであり、次のステップを含む。
【0025】
ステップ1では、硬質PVC原材料と軟質PVC原材料を各自に均等混合して硬質PVCパウダ一原材料と軟質PVCペースト樹脂を作っておく。
【0026】
ステップ2では、埋め込み品と掴み品を製造し、射出成形工芸を採用し、ステップ1で作られた硬質PVCパウダ一原材料をそれぞれ埋め込み品と掴み品に該当する射出成形金型に注入し、成形、離型まで待つ。
【0027】
ステップ3では、ステップ2で射出成形された硬質PVC埋め込み品をスラッシュ成形/回転成形金型の定位置に固定した後、空気入れ口パーツを金型キャビティ表面の定位置に固定する。
【0028】
ステップ4では、ステップ1で準備された軟質PVCペースト樹脂をスラッシュ成形/回転成形金型に注入し、金型の蓋を閉めた後、スラッシュ成形/回転成形金型をスラッシュ成形/回転成形設備に押し込んで加熱成形を行う。
【0029】
ステップ5では、成形後、スラッシュ成形/回転成形金型を取り出して冷却、離型させ、金型内で成形した軟質PVC成形品を取り出して寸法要求によって設計された治具に入れ、治具に決められる寸法まで空気入れ、型決めを行う。
【0030】
ステップ6では、ステップ2で成形された掴み品を型決めた成形品に装着し、埋め込み品と合わせた定位置に装着し、それから成形品と掴み品の引き締め度合いと製品の完成度を検査し、検査に合格すれば、掴み品付の玩具が得られる。
【0031】
上記ステップ3における硬質PVC製埋め込み品の固定はスラッシュ成形/回転成形金型上の位置決め柱によって行われる。
【0032】
上記ステップ4において、軟質PVCペ一スト樹脂を入れる前にスラッシュ成形/回転成形金型を予熱し、上記ステップ6において、成形製品の完成度を検査する時、空気を入れた後水に完全に浸して気密性を検査する。
【0033】
空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具の特徴は次の通りである。軟質PVC成形品本体1、空気入れ口2、埋め込み品3と掴み品4を含み、上記軟質PVC成形品本体の下側に空気入れ口2、上記軟質PVC成形品本体の上側に埋め込み品3、上記埋め込み品3の上に掴み品vを設置し、上記掴み品4は半円リング状である。
【0034】
上記埋め込み品3内に装着スロット5、上記掴み品4の両端の下側に装着柱6を設置し、上記掴み品4は装着柱6と装着スロット5の組み合せを通じて埋め込み品3に装着、接続する。
【0035】
上記掴み品4の下側は埋め込み品3の開口部にある軟質PVC成形品本体1に当たり、上記掴み品4は空気入れ玩具の耳又は単独のハンドルとする。
【0036】
<実施例2>
図1、2、4の示す通り、本実施例は空気入れ玩具の製造方法を提供したものであり、次のステップを含む。
【0037】
ステップ1では、硬質PVC原材料と軟質PVC原材料を各自に均等混合して硬質PVCパウダ一原材料と軟質PVCペースト樹脂を作っておく。
【0038】
ステップ2では、埋め込み品と掴み品を製造し、射出成形工芸を採用し、ステップ1で作られた硬質PVCパウダ一原材料をそれぞれ埋め込み品と掴み品に該当する射出成形金型に注入し、成形、離型まで待つ。
【0039】
ステップ3では、ステップ2で射出成形された硬質PVC埋め込み品をスラッシュ成形/回転成形金型の定位置に固定した後、空気入れ口パーツを金型キャビティ表面の定位置に固定する。
【0040】
ステップ4では、ステップ1で準備された軟質PVCペースト樹脂をスラッシュ成形/回転成形金型に注入し、金型の蓋を閉めた後、スラッシュ成形/回転成形金型をスラッシュ成形/回転成形設備に押し込んで加熱成形を行う。
【0041】
ステップ5では、成形後、スラッシュ成形/回転成形金型を取り出して冷却、離型させ、金型内で成形した軟質PVC成形品を取り出して寸法要求によって設計された治具に入れ、治具に決められる寸法まで空気入れ、型決めを行う。
【0042】
ステップ6では、ステップ2で成形された掴み品を型決めた成形品に装着し、埋め込み品と合わせた定位置に装着し、それから成形品と掴み品の引き締め度合いと製品の完成度を検査し、検査に合格すれば、掴み品付の玩具が得られる。
【0043】
上記ステップ3における硬質PVC製埋め込み品の固定はスラッシュ成形/回転成形金型上の位置決め柱によって行われる。
【0044】
上記ステップ4において、軟質PVCペ一スト樹脂を入れる前にスラッシュ成形/回転成形金型を予熱し、上記ステップ6において、成形製品の完成度を検査する時、空気を入れた後水に完全に浸して気密性を検査する。
【0045】
空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具の特徴は次の通りである。軟質PVC成形品本体1、空気入れ口2、埋め込み品3と掴み品4を含み、上記軟質PVC成形品本体の下側に空気入れ口2、上側に埋め込み品3、上記埋め込み品3の上に掴み品4を設置し、上記掴み品4は半円リング状である。
【0046】
上記埋め込み品3内にフイットネジ穴7、上記掴み品4の両端に装着ネジ8を設置し、上記掴み品4は装着ネジ8とフイィットネジ穴7の組み合せを通じて埋め込み品3に装着、接続する。
【0047】
上記掴み品4の下側は埋め込み品3の開口部にある軟質PVC成形品本体1に当たり、上記掴み品4は空気入れ玩具の耳又は単独のハンドルとする。
【0048】
<実施例3>
図1、2、5の示す通り、本実施例は空気入れ玩具の製造方法を提供したものであり、次のステップを含む。
【0049】
ステップ1では、硬質PVC原材料と軟質PVC原材料を各自に均等混合して硬質PVCパウダ一原材料と軟質PVCペースト樹脂を作っておく。
【0050】
ステップ2では、埋め込み品と掴み品を製造し、射出成形工芸を採用し、ステップ1で作られた硬質PVCパウダ一原材料をそれぞれ埋め込み品と掴み品に該当する射出成形金型に注入し、成形、離型まで待つ。
【0051】
ステップ3では、ステップ2で射出成形された硬質PVC埋め込み品をスラッシュ成形/回転成形金型の定位置に固定した後、空気入れ口パーツを金型キャビティ表面の定位置に固定する。
【0052】
ステップ4では、ステップ1で準備された軟質PVCペースト樹脂をスラッシュ成形/回転成形金型に注入し、金型の蓋を閉めた後、スラッシュ成形/回転成形金型をスラッシュ成形/回転成形設備に押し込んで加熱成形を行う。
【0053】
ステップ5では、成形後、スラッシュ成形/回転成形金型を取り出して冷却、離型させ、金型内で成形した軟質PVC成形品を取り出して寸法要求によって設計された治具に入れ、治具に決められる寸法まで空気入れ、型決めを行う。
【0054】
ステップ6では、ステップ2で成形された掴み品を型決めた成形品に装着し、埋め込み品と合わせた定位置に装着し、それから成形品と掴み品の引き締め度合いと製品の完成度を検査し、検査に合格すれば、掴み品付の玩具が得られる。
【0055】
上記ステップ3における硬質PVC製埋め込み品の固定はスラッシュ成形/回転成形金型上の位置決め柱によって行われる。
【0056】
上記ステップ4において、軟質PVCペ一スト樹脂を入れる前にスラッシュ成形/回転成形金型を予熱し、上記ステップ6において、成形製品の完成度を検査する時、空気を入れた後水に完全に浸して気密性を検査する。
【0057】
空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具の特徴は次の通りである。軟質PVC成形品本体1、空気入れ口2、埋め込み品3と掴み品4を含み、上記軟質PVC成形品本体の下側に空気入れ口2、上側に埋め込み品3、上記埋め込み品3の上に掴み品4を設置し、上記掴み品4は半円リング状である。
【0058】
上記埋め込み品3の上側にボルト柱9、上記掴み品4の下側に挿入スロット10を設置し、上記ボルト柱9と挿入スロット10の組み合せ、またロックピン11を通じて接続をロックする。
【0059】
上記掴み品4の下側は埋め込み品3の開口部にある軟質PVC成形品本体1に当たり、上記掴み品4は空気入れ玩具の耳又は単独のハンドルとする。
【0060】
<実施例4>
図6の示す通り、本実施例は空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具を提供した。その特徴は次の通りである。上記埋め込み品3の上側に内ネジスロット12、上記掴み品4の両端の下側にタッピングボルト13を設置し、上記掴み品4はタッピングボルト13と内ネジスロット12の組み合せを通じて埋め込み品3に装着、接続する。
【0061】
<実施例5>
図7の示す通り、本実施例は空気入れ玩具の製造方法で作られる空気入れ玩具を提供した。その特徴は次の通りである。埋め込み品3内にフィットスロット14、上記掴み品4の両端の下側にタッピングピン15を設置し、上記掴み品4はタッピングピン15とフィットスロット14との90°回転組み合せを通じて埋め込み品3に装着、接続する。
【0062】
該当空気入れ玩具の製造方法として、射出成形工芸で作られた硬質PVC製埋め込み品を回転・スラッシュ成形の金型で、回転・スラッシュ成形工芸を使って軟質PVC本体に二次成形させる。それに、スナップフィット設計又はネジフィット設計を通じて掴み品と埋め込み品を引き締めることで、本来PVCの回転・スラッシュ成形工芸では製品の型締めライン以外の部位でリング状のハンドルを製造できない課題を解決し、完璧な掴み機能を実現した。それと同時に、成形後耳やその他部位の成形品を装着することで、耳が変形しないだけでなく、製品設計の還元度も確保した。
【0063】
上記は本発明の基本原理、主要特徴とメリットを表現、説明した。この業界の技術者は、本発明が上記実施例に制限されずに、上記実施例と説明書が本発明の原理を説明するだけであり、本発明の精神と範囲を超えない前提で、本発明が様々な変化と改善をする。これらの変化と改善は本発明の保護必要範囲に属する。本発明の請求保護範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれに等価するものによる。
【符号の説明】
【0064】
1 軟質PVC成形品本体
2 空気入れ口
3 埋め込み品
4 掴み品
5 装着スロット
6 装着柱
7 フィットネジ穴
8 装着ネジ
9 ボルト柱
10 挿入スロット
11 ロックピン
12 内ネジスロット
13 タッピングボルト
14 フィットスロット
15 タッピングピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7