(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049544
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20230403BHJP
F21V 29/77 20150101ALI20230403BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230403BHJP
【FI】
F21S2/00 375
F21V29/77
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021159334
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】天羽 裕史
(72)【発明者】
【氏名】丹下 理和
(72)【発明者】
【氏名】森木 陽介
(57)【要約】
【課題】放熱フィンに容易に取り付けることが可能で、放熱フィンの振動および損傷を抑制することが可能な天板を備えた、照明装置を得る。
【解決手段】照明装置は、発光素子が基板に実装された発光部と、板状に構成されて一方の面に発光部が取り付けられるベース部と、ベース部の他方の面から第1方向に突設する第一放熱フィンおよび第二放熱フィンと、を有する、ヒートシンク部と、第一放熱フィンおよび第二放熱フィンを覆うようにヒートシンク部に取り付けられる天板部と、を備え、天板部は、第一放熱フィンと第二放熱フィンとの間に嵌合され、第1方向に交差する第2方向から第一放熱フィンおよび第二放熱フィンを押圧する爪部を有している。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子が基板に実装された発光部と、
板状に構成されて一方の面に前記発光部が取り付けられるベース部と、前記ベース部の他方の面から第1方向に突設する第一放熱フィンおよび第二放熱フィンと、を有する、ヒートシンク部と、
前記第一放熱フィンおよび前記第二放熱フィンを覆うように前記ヒートシンク部に取り付けられる天板部と、
を備え、
前記天板部は、前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとの間に嵌合され、前記第1方向に交差する第2方向から前記第一放熱フィンおよび前記第二放熱フィンを押圧する爪部を有している、
照明装置。
【請求項2】
前記第1方向は、前記ヒートシンク部の前記ベース部に垂直な方向である、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第2方向は、前記ヒートシンク部の前記ベース部に平行な方向である、
請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記爪部は、板状に形成され、前記天板部の主面である天板主部から前記第1方向の逆向きの方向に突設されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記爪部は、
先端部と、
前記先端部に連結され、前記先端部に向かってテーパ状に形成された誘込部と、
を有し、
前記天板部が前記ヒートシンク部に取り付けられる際に、前記爪部を前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとの間に挿入するに従って、前記誘込部が前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとの間の幅を矯正する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記爪部は、
前記先端部と反対側に前記誘込部に連結され、前記第1方向に直線状に延びた振幅抑制部を有し、
前記天板部が前記ヒートシンク部に取り付けられたときに、前記振幅抑制部が前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとに当接して、前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとの間の幅を保持する、
請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記爪部は、
第一の爪部と、
前記第1方向の長さが前記第一の爪部の前記第1方向の長さよりも小さい第二の爪部と、
を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第一の爪部は前記第二の爪部よりも外周側に配置されている、
請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第一の爪部は前記第二の爪部よりも内周側に配置されている、
請求項7に記載の照明装置。
【請求項10】
前記第一の爪部と前記第二の爪部とは、前記第2方向において、互いに逆向きの方向から前記第一放熱フィンを挟むように当接するとともに、
前記第2方向において互いに逆向きの方向から前記第二放熱フィンを挟むように当接する、
請求項7~9のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記ヒートシンク部は、前記ベース部に取り付けられたコの字形状に形成された複数のフィン部を有し、
前記フィン部は、
前記第一放熱フィンと、
前記第一放熱フィンに対向して配置された前記第二放熱フィンと、
前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとを連結し、前記ベース部に固定されたフィン固定部と、
を有し、
前記第一の爪部は、前記コの字形状に形成された前記フィン部の外側に配置され、
前記第二の爪部は、前記コの字形状に形成された前記フィン部の内側に配置される、
請求項7~10のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ヒートシンクを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光源からの熱を放熱するためにヒートシンクを用いている照明装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の照明装置においては、ヒートシンクが複数の放熱フィンを有している。放熱フィンは、板金をコの字形状にプレスして形成され、上方向の2つの端部が自由端になるように、中央部分がベース板に取り付けられている。放熱フィンは、ベース板の中心から放射状に配置され、ベース板の径方向に延伸している。また、照明装置は、ヒートシンクに被せるフィンカバーを有している。フィンカバー下面には、三角形状の複数の溝が設けられている。放熱フィンの自由端がフィンカバーの三角形状の溝に嵌合されることで、放熱フィンの振動を規制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の照明装置においては、安価で軽量な板金をコの字形状に折り曲げて放熱フィンを形成している。そのため、放熱フィンは、強度が低く、風力などの外力によって振動し破損する場合がある。
【0006】
そのため、特許文献1に記載の照明装置においては、放熱フィンの自由端が嵌合される溝を有するフィンカバーが設けられている。しかしながら、コの字形状に折り曲げられた放熱フィンは、上方向の端部が自由端であるため、放熱フィンの自由端の位置が安定せずに動いてしまい、コの字形状が外側に向かってハの字状に広がってしまう傾向がある。そのため、放熱フィン同士の間の距離が不均一になる。その結果、等間隔に配置されたフィンカバーの溝のそれぞれに放熱フィンの自由端を1つずつ嵌合させながらフィンカバーを取り付けることは、作業の手間がかかり、困難である。
【0007】
また、照明装置の使用中に、照明装置の振動などの影響により、フィンカバーの溝から放熱フィンの上方向の端部が外れた場合、放熱フィン間の距離が再び不均一になってしまう。その場合には、放熱フィンを流れる空気の流れ易さが場所によって異なってしまい、風の圧力差が生じてしまう。その結果、放熱フィンが振動して、放熱フィンが損傷する可能性がある。
【0008】
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、放熱フィンに容易に取り付けることが可能で、放熱フィンの振動および損傷を抑制することが可能な天板を備えた、照明装置を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る照明装置は、発光素子が基板に実装された発光部と、板状に構成されて一方の面に前記発光部が取り付けられるベース部と、前記ベース部の他方の面から第1方向に突設する第一放熱フィンおよび第二放熱フィンと、を有する、ヒートシンク部と、前記第一放熱フィンおよび前記第二放熱フィンを覆うように前記ヒートシンク部に取り付けられる天板部と、を備え、前記天板部は、前記第一放熱フィンと前記第二放熱フィンとの間に嵌合され、前記第1方向に交差する第2方向から前記第一放熱フィンおよび前記第二放熱フィンを押圧する爪部を有しているものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る照明装置によれば、ヒートシンク部に取り付けられる天板部が、第一放熱フィンと第二放熱フィンとの間に嵌合され、第一放熱フィンおよび第二放熱フィンの突設方向である第1方向に交差する第2方向から、第一放熱フィンおよび第二放熱フィンを押圧する爪部を有している。第一放熱フィンと第二放熱フィンとの間の距離は従来の溝より大きいため、爪部を第一放熱フィンと第二放熱フィンとの間に挿入する作業は容易である。そのため、放熱フィンに天板部を容易に取り付けることができ、放熱フィンの振動および損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置1の構成を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す照明装置1の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
【
図3】
図1に示す照明装置1の上方向Z1側から視た分解斜視図である。
【
図4】
図2に示すヒートシンク部13の斜視図である。
【
図5】
図4に示すヒートシンク部13のベース部131の斜視図である。
【
図7】
図4に示すヒートシンク部13の上方向Z1から視た平面図である。
【
図11】
図9に示す天板部15を
図4に示すヒートシンク部13に取り付ける様子を示す斜視図である。
【
図12】
図4に示すヒートシンク部13のフィン部132のフィン固定部1321の斜視図である。
【
図13】
図4に示すヒートシンク部13のフィン部132の径方向から見た側面図である。
【
図14】
図2に示す天板部15の下方向Z2から視た平面図である。
【
図15】
図14に示す天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513の拡大斜視図である。
【
図16】
図9に示す天板部15の第一の爪部1512の拡大側面図である。
【
図17】
図9に示す天板部15の第二の爪部1513の拡大側面図である。
【
図18】
図9に示す天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513の設置位置および設置角度を示す平面図である。
【
図24】
図11の枠Bの部分のうち、1つのフィン部132だけを模式的に示した図である。
【
図25】
図11の枠Bの部分のうち、1つのフィン部132だけを模式的に示した図である。
【
図26】
図9に示す天板部15を
図4に示すヒートシンク部13に取り付ける様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示に係る照明装置の実施の形態について図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の実施の形態およびその変形例に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。
【0013】
実施の形態1.
本開示に係る照明装置は、ヒートシンクを備えたものであり、ヒートシンクの放熱フィンの振動および損傷を抑制するものである。
【0014】
以下、本開示に係る実施の形態として、天井等の被取付部に取り付けられる照明装置1について説明する。
【0015】
なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明装置を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」または「後」等が挙げられる。また、以下に説明する各図において、Z軸は上下方向を示し、X軸は、左右方向すなわち幅方向を示し、Y軸は、前後方向すなわち奥行方向を示す。X軸、Y軸、Z軸は、直交しており、X軸およびY軸は水平方向であり、Z軸は垂直方向(例えば、鉛直方向)である。なお、これらの呼称は説明のために便宜上定めたものであり、装置および部品等の配置および向き等を限定するものではない。なお、Z方向は「第1方向」と呼ばれることがあり、XY方向は「第2方向」と呼ばれることがある。
【0016】
[照明装置1の構成]
図1~
図10を用いて照明装置1の各部の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明装置1の構成を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す照明装置1の下方向Z2側から視た分解斜視図である。
図3は、
図1に示す照明装置1の上方向Z1側から視た分解斜視図である。
図4は、
図2に示すヒートシンク部13の斜視図である。
図5は、
図4に示すヒートシンク部13のベース部131の斜視図である。
図6は、
図4に示すフィン部132の斜視図である。
図7は、
図4に示すヒートシンク部13の上方向Z1から視た平面図である。
図8は、
図2に示す連結部14の斜視図である。
図8の(a)は左方向X2側から視た斜視図であり、
図8の(b)は右方向X1側から視た斜視図である。
図9は、
図2に示す天板部15の平面図である。
図9(a)は、天板部15を上方向Z1から視た状態を示し、
図9(b)は、天板部15を下方向Z2から視た状態を示している。
図10は、
図1に示すアーム20の斜視図である。
【0017】
照明装置1は、光源ユニット10と、天井などの被取付部に取り付けられるアーム20と、光源ユニット10とアーム20とを連結する接続部材30と、を備えている。光源ユニット10は、接続部材30によりアーム20に取り付けられ、アーム20に対して接続部材30を軸にして奥行方向Yへ回転可能に保持されている。
【0018】
光源ユニット10は、
図2に示すように、発光部11と、カバー部12と、ヒートシンク部13と、連結部14と、天板部15と、電源装置16とを備えている。
【0019】
発光部11は、複数の発光素子111と、複数の発光素子111が実装される基板112とを備えている。
基板112は、円形の平板形状の電子基板である。基板112の一方の面である実装面1121には複数の発光素子111が実装されている。また、基板112には、複数の発光素子111の電極に電気的に接続された配線用の導体(図示省略)が設けられている。また、基板112の一端側には給電用の基板端子113が設けられている。基板端子113は、電源装置16からの電力供給を受けるために、電源装置16の二次電源線部1612に接続される。
【0020】
カバー部12は、透過性を有する材料で形成され、発光部11を保護するものである。カバー部12は、発光部11を覆うように、ヒートシンク部13のベース部131(
図4参照)に取り付けられる。
カバー部12は、上方向Z1側が開口する箱状のカバー主部121と、カバー主部121の開口の周部から水平方向XYに突出するカバー鍔部122とを有する。カバー鍔部122には、カバー部12をベース部131に固定するためにカバー貫通孔123が形成されている。
なお、カバー部12は、カバー主部121の発光部11と対向する面に、発光素子111からの光を所定の配光に制御するレンズ(図示せず)を設けても良い。
【0021】
ヒートシンク部13は、発光部11が取り付けられるものである。ヒートシンク部13には、発光部11が発光する際に発生する熱が伝熱される。ヒートシンク部13は、当該伝熱された熱を放熱するものである。
ヒートシンク部13は、
図4に示すように、ベース部131と、フィン部132とを有している。ベース部131およびフィン部132は、それぞれ、板状の金属部材を加工して形成されている。金属部材は、例えば、放熱性が良く、鉄などより軽い、アルミニウムである。アルミニウムを用いることで、ヒートシンク部13を軽くすることができ、放熱性を高めることができる。
【0022】
ベース部131は、
図5に示すように、ベース主部1311と、ベース鍔部1312と、を有している。ベース部131は、アルミニウムなどの放熱性が良く、鉄などより軽い材料の板材をプレス加工などにより曲げて形成されている。
【0023】
ベース主部1311には、発光部11が取り付けられる。ベース主部1311は、板状の金属部材を矩形形状に形成したものである。
ベース主部1311の一方の面(下方向Z2側の面)は、
図2に示すように、発光部11を保持する光源取付部1311aになっている。また、ベース主部1311の他方の面(上方向Z1側の面)は、
図3に示すように、フィン取付部1311bになっている。
光源取付部1311aには、
図2に示すように、発光部11の基板112の実装面1121とは反対側の面が当接するように、発光部11が取り付けられる。
フィン取付部1311bは、
図3に示すように、フィン部132が取り付けられる。
また、ベース主部1311には、
図5に示すように、ベース電線挿通部1311cが設けられている。ベース電線挿通部1311cは、ベース主部1311を上下方向Zに貫通する貫通孔であり、電源装置16の二次電源線部1612が挿通される。ベース電線挿通部1311cは、ベース主部1311に発光部11が配置された状態において、発光部11の基板端子113が配置された側の端部と隣接するように設けられている。
【0024】
ベース鍔部1312は、
図5に示すように、矩形形状のベース主部1311の各側辺より下方向Z2側に突出した部分である。ベース鍔部1312は、ベース主部1311に対して直交するように設けられており、ベース主部1311の剛性を補強するものである。
ベース鍔部1312は、鍔本体部1312aと、嵌め込み部1312bと、を有している。鍔本体部1312aは、ベース主部1311の各側辺において、空隙を設けて2つ配設されている。嵌め込み部1312bは、2つの鍔本体部1312aの間の当該空隙から構成される部分であり、連結部14の後述する保持垂直部1441(
図8参照)が嵌め込まれる凹部である。
また、ベース鍔部1312は下方向Z2側に突出しているため、上方向Z1側に突出する場合と比較して、ベース主部1311に埃または雨水および結露水などの水が溜まるのを抑制することができる。
【0025】
フィン部132は、
図4に示すように、ベース部131のフィン取付部1311bに、複数配設されている。フィン部132は、フィン取付部1311bの中央であるベース中央部1310を中心に、
図7に示すように、渦巻状になるように配設されている。フィン部132は、
図6に示すように、板状の金属板をコの字形状に折り曲げて形成されている。フィン部132は、コの字形状の中央部分のフィン固定部1321と、第一放熱フィン1322と、第二放熱フィン1323とを有している。第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とは板状に形成されており、フィン固定部1321にそれぞれ連結されている。フィン固定部1321は、ベース部131のフィン取付部1311bに固定される。第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とはベース主部1311から第1方向に延びている。すなわち、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とはベース主部1311に交差する方向に延びている。第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とは、例えば、ベース主部1311に直交するように上方向Z1へ突設している。なお、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とを総じて放熱フィン1320と呼ぶことがある。
フィン部132は、
図7に示すように、ベース中央部1310を中心に、周方向に並んで配置されているとともに、ベース中央部1310から放射状に径方向に延びる直線L(
図20参照)に対して交差するように配設されている。すなわち、フィン部132は、ベース中央部1310から径方向に延びる直線Lに対して、予め設定された角度ε(
図20参照)だけ傾斜して配置されている。なお、
図7に示すように、フィン取付部1311bのベース中央部1310の周辺には、フィン部132が配置されていない。従って、ベース中央部1310の周辺の上方向Z1側には、フィン部132が配置されてない空間が設けられている。これにより、ヒートシンク部13の放熱性が向上される。
【0026】
複数のフィン部132は、周方向に隣接するフィン部132と間隔を設けて配設されている。すなわち、複数のフィン部132は、後述する
図21に模式的に示すように、隣接する2つのフィン部132の一方を第1フィン部132とし、他方を第2フィン部132としたとき、第1フィン部132と第2フィン部132とは間隔を空けて配置されている。そのため、第1フィン部132の板状の面である第二放熱フィン1323が、第2フィン部132の第一放熱フィン1322に対向して配置される。このように、各フィン部132の第二放熱フィン1323は、隣接する他のフィン部132の第一放熱フィン1322に対向して配置される。同様に、各フィン部132の第一放熱フィン1322は、隣接する他のフィン部132の第二放熱フィン1323に対向して配置される。また、複数のフィン部132は、水平方向XYにおいて、フィン取付部1311bの中心であるベース中央部1310を挟んで径方向に対向する他のフィン部132との間に空間を設けて配設されている。なお、フィン部132の形状を説明する際に、ベース中央部1310側を内周部と呼び、ベース中央部1310側の反対側を外周部と呼んで説明する。
【0027】
フィン部132のフィン固定部1321は、
図7および後述する
図12に示すように、台形形状に形成されており、ネジなどの固定部材またはかしめ加工などにより、フィン取付部1311bに固定される。フィン固定部1321は、外周側から内周側に向かうにつれて幅Wが徐々に小さくなっている。
【0028】
第一放熱フィン1322および第二放熱フィン1323は、それぞれ、
図6に示すように、フィン固定部1321の対向する側部から、上方向Z1へ突出するように設けられている。
図6に示すように、水平方向XYにおいて、第二放熱フィン1323の長さL2が、第一放熱フィン1322の長さL1よりも短くなるように形成されている。第二放熱フィン1323の長さL2が第一放熱フィン1322の長さL1よりも短くなるように形成することで、フィン部132をベース部131に配置した際に、周方向に隣接するフィン部132のベース中央部1310側の間隔を広くとることができる。よって、ベース中央部1310側において、空気の流路を確保することができる。
【0029】
フィン部132は、第一放熱フィン1322に、フィン凸部1324が設けられている。フィン凸部1324は、天板部15の後述する天板開口部1511(
図9参照)に差し込まれるものである。フィン凸部1324は、第一放熱フィン1322の上方向Z1側の側部である上端部1325から、上方向Z1側へ突出するように設けられている。フィン凸部1324は、複数のフィン部132がベース部131に配設された際に、ベース中央部1310を中心とする円周状に配置されるように設けられている。
【0030】
フィン部132は、
図6および
図12に示すように、水平方向XYにおいて、第二放熱フィン1323の下端部1320aの長さL5が、フィン固定部1321の長さL6よりも長く形成されている。そのため、
図7に示すように、第二放熱フィン1323の下端部1320aが、ベース中央部1310からベース鍔部1312に向う方向において突設するように長く形成されている。また、第一放熱フィン1322の下端部1320aの長さL1も、フィン固定部1321の長さL6よりも長く形成されている。そのため、
図7に示すように、第一放熱フィン1322の下端部1320aが、ベース中央部1310からベース鍔部1312に向かう方向およびベース中央部1310に向かう方向の両方において突設するように長く形成されている。
【0031】
連結部14は、
図2および
図3に示すように、ヒートシンク部13と天板部15とを接続するものであり、光源ユニット10の幅方向Xおよび奥行方向Yのそれぞれで対向するようにあわせて4つ配設されている。連結部14は、
図8に示すように、柱主部141と、柱側部142と、ベース固定部143と、カバー保持部144と、天板載置部145とを有している。
また、連結部14は、
図3に示すように、上下方向Zにおいてベース固定部143から天板載置部145までの長さL3(
図8参照)が、放熱フィン1320がフィン取付部1311bから突出している長さL4(
図4参照)と同じになるように形成されている。すなわち、連結部14の上下方向Zにおける長さL3は、連結部14に天板部15が取り付けられた際に、放熱フィン1320の上方向Z1側で且つ外周部側の端部1320bが天板部15と当接するような長さに形成されている。
なお、連結部14は、ベース部131と比較して、ベース部131よりも強度の高い金属部材を用いて構成しても良い。その場合には、連結部14は、例えば、鉄またはステンレスなどから構成される。あるいは、連結部14は、ベース部131と同様に、アルミニウムなどの熱伝導率の大きい材料にすることで、放熱能力を向上させることも可能である。
【0032】
柱主部141は矩形の板形状であり、ベース主部1311から上方向Z1側へ突設するように配置される。
柱主部141は、接続部材30が接続される柱接続部1411を有している。柱接続部1411は、
図8(a)において、柱主部141の外側である右方向X1側から内側である左方向X2へ向かって突設するように設けられており、幅方向Xに貫通する開口を有している。柱接続部1411の開口の内面は、螺旋状の溝が形成されており、接続部材30が螺合して取り付けられる。
【0033】
柱側部142は、柱主部141の奥行方向Yの両側辺に形成されており、
図8において、右方向X1側である外側から左方向X2である内側へ突出している。
【0034】
ベース固定部143は、柱主部141の下方向Z2側の側辺に形成されている。ベース固定部143は、柱側部142と同じように、
図8に示すように、右方向X1側である外側から左方向X2である内側へ突出している。ベース固定部143には、上下方向Zに貫通する貫通孔である連結部固定部1431が設けられている。連結部固定部1431の内面には、螺旋状の溝が形成されている。ネジ形状をしたカバー固定部材40(
図2および
図3参照)は、下方向Z2から、カバー貫通孔123、連結部固定部1431およびベース貫通孔1311dに挿し込まれる。そして、カバー固定部材40が螺合され、カバー部12と発光部11とヒートシンク部13と連結部14とが一体になるように接続される。
【0035】
カバー保持部144は、柱主部141の下方向Z2側の側辺から、ベース固定部143よりも下方向Z2側へ突出するように設けられている。カバー保持部144は、保持垂直部1441と、保持水平部1442と、を有している。
保持垂直部1441は、ベース固定部143よりも下方向Z2側へ突出し、嵌め込み部1312b(
図5参照)に嵌め込まれるものである。
保持水平部1442は、保持垂直部1441の下方向Z2側の端部から、
図8において右方向X1側である外側から左方向X2である内側へ突出したものである。保持垂直部1441は、カバー部12および連結部14がベース部131に取り付けられた状態において、カバー鍔部122の下方向Z2側に配置されており、カバー部12の落下を抑制している。
【0036】
天板載置部145は、柱主部141の上方向Z1側の側辺に形成されている。天板載置部145は、柱側部142およびベース固定部143と同じように、
図8において、右方向X1側である外側から左方向X2である内側へ突出している。天板載置部145には、天板部15が載置される。天板載置部145には、上下方向Zに貫通する貫通孔である天板固定部1451が設けられている。天板固定部1451の内面には螺旋状の溝が形成されており、ネジ形状をした天板固定部材50(
図2および
図3参照)が上方向Z1から螺合され、天板部15が連結部14に接続される。
【0037】
天板部15は、ヒートシンク部13に埃などが溜まらないように設けられており、
図9に示すように、天板主部151と、天板連結部152と、を有している。天板部15は、板材をプレス加工などにより形成されている。天板部15は、放熱性が良く、鉄よりも軽い材料の板材から構成される。天板部15は、例えば、アルミニウムから構成される。
【0038】
天板主部151は、円板形状に形成されており、フィン部132の上方向Z1側の上端部1325を覆うように設けられている。天板主部151には、天板開口部1511と、第一の爪部1512と、第二の爪部1513と、が設けられている。
天板主部151は、ヒートシンク部13のベース中央部1310に対して上下方向Zで対向する天板中央部150を有している。また、天板主部151は、天板中央部150を中心とした円周状に、天板開口部1511と、第一の爪部1512と、第二の爪部1513と、が設けられている。
天板開口部1511、第一の爪部1512、および、第二の爪部1513は、それぞれ、ベース中央部1310を中心とする同心円の周方向に、一定の間隔を空けて配置されている。
また、天板開口部1511、第一の爪部1512、および、第二の爪部1513は、天板中央部150から放射状に向かう径方向において、天板開口部1511が天板中央部150に最も近い位置に配設され、つづいて第二の爪部1513が設けられている。第一の爪部1512は、天板中央部150から最も離れた位置に配設されている。
【0039】
天板開口部1511は、フィン凸部1324が挿し込まれる開口であり、天板中央部150を中心とした円周に沿って延びた楕円形状をした長穴である。1つの天板開口部1511に対して、複数のフィン凸部1324が挿し込めるように形成されている。
天板開口部1511は、天板中央部150を中心とした円周状に複数設けられている。
【0040】
第一の爪部1512および第二の爪部1513は、それぞれ、後述する
図14に示すように、天板主部151の下方向Z2側の面から突出するように設けられている。第一の爪部1512および第二の爪部1513は、それぞれ、ヒートシンク部13の放熱フィン1320の突設方向と逆向きに延びている。すなわち、ヒートシンク部13の放熱フィン1320は、Z方向の上方向Z1に向かって延びており、第一の爪部1512および第二の爪部1513は、Z方向の下方向Z2に向かって延びている。第一の爪部1512および第二の爪部1513は、天板中央部150を中心とした円周状に複数設けられている。
【0041】
天板連結部152は、天板部15を連結部14に固定するものであり、天板主部151の各側面より水平方向XYへ突設するように設けられている。天板連結部152は、連結部14に応じて幅方向Xおよび奥行方向Yのそれぞれから対になるように突出している。天板連結部152には、上下方向Zに貫通するよう設けられた天板貫通孔1521が設けられている。また、4つの天板連結部152のうち、後方向Y2の天板連結部152には、後方向Y2側の側部から天板中央部150に向けて長尺状に切り欠きされた天板切り欠き部1522が設けられている。
【0042】
天板部15は、天板連結部152が、連結部14の天板載置部145(
図8参照)に載置される。そして、天板貫通孔1521と天板固定部1451とが連通した状態で、上方向Z1側から天板固定部材50(
図2および
図3参照)が天板貫通孔1521に挿し込まれて天板固定部1451に螺合させることで、連結部14に固定される。
【0043】
電源装置16は、外部から供給される電力を変換して発光部11の点灯制御をするものであり、天板部15の上方向Z1側の面と対向するように配置され、連結部14に固定されている。電源装置16は、
図2および
図3に示すように、略直方体の箱形状の外形形状を有している。電源装置16の長手方向は、奥行方向Yに沿うように配設されている。電源装置16は、電源本体部161と、電源カバー部162と、を有している。
【0044】
電源本体部161は、長尺の箱形状をしており、一次電源線部1611と、二次電源線部1612と、電源脚部1613とを有している。
電源本体部161は、内部に発光回路部(図示省略)が収容されている。発光回路部は商用電源などの外部電源から一次電源線部1611を介して供給され、供給された電力を発光部11が点灯するために必要な電流に変換し、二次電源線部1612を介して発光部11に供給するものである。
一次電源線部1611および二次電源線部1612は、電源本体部161の前方向Y1側の側面から突出するように配設されている。二次電源線部1612の先端は、天板切り欠き部1522およびベース電線挿通部1311cを介して基板112側に配設され、基板112の図示しない電子部品と接続し、変換された電力を供給する。
電源脚部1613は、電源装置16を連結部14に固定するものである。電源本体部161の奥行方向Yの両端に設けられており、天板固定部材50により天板部15とともに連結部14に固定される。
【0045】
電源カバー部162は、電源本体部161の二次電源線部1612を覆うものであり、上下二面が開口した箱形状をしている。電源装置16は、二次電源線部1612を電源カバー部162で覆うことで、二次電源線部1612が外部に露出することを防ぐことができる。
【0046】
アーム20は、照明装置1を天井などの被取付部に固定するための部材であり、
図10に示すように、被取付部と当接するアーム主部21と、光源ユニット10を保持するアーム支持部22と、を有している。アーム20は、アーム主部21およびアーム支持部22の各部が板状の金属部材を加工して一体に形成されており、例えば、鉄、ステンレスなどの強度の強い金属部材で形成されている。
【0047】
アーム主部21は、幅方向Xに長い矩形状に形成されており、固定金具である吊りボルトが挿し込まれる主部貫通孔211が対に設けられている。
主部貫通孔211は、アーム20が光源ユニット10に取り付けられた状態において、ベース部131と対向する位置に設けられている。
主部貫通孔211は、第一の主部貫通孔2111と、第二の主部貫通孔2112と、を有している。
第一の主部貫通孔2111は、アーム主部21の幅方向Xにおける中央よりも右方向X1側に形成されている。第一の主部貫通孔2111は、幅方向Xに伸びる長孔と、円形の孔とが組み合わさった形状である。
第二の主部貫通孔2112は、アーム主部21の幅方向Xにおける中央よりも左方向X2側に形成されている。第二の主部貫通孔2112は奥行方向Yに延びる長孔である。
主部貫通孔211に吊りボルトが挿し込まれ、アーム主部21が、天井などの被取付部と吊りボルトを螺合するナットとに挟みこまれることによって、照明装置1は被取付部に固定される。
なお、ここでは、第一の主部貫通孔2111と第二の主部貫通孔2112とが異なる形状を有している場合について説明したが、その場合に限らず、第一の主部貫通孔2111と第二の主部貫通孔2112とは同じ形状であっても良い。
【0048】
アーム支持部22は、アーム主部21の幅方向Xの両端のそれぞれから下方向Z2に向かって突設して形成されている。
アーム支持部22は、下方向Z2の端部に、半円板状に形成されたアーム接続部221を有している。アーム接続部221には、丸穴形状をしたアーム挿通孔2211が設けられている。
アーム接続部221は、光源ユニット10の連結部14に接続部材30により連結される箇所である。アーム接続部221は、接続部材30がアーム挿通孔2211に挿通された状態で、接続部材30を連結部14の柱接続部1411に締結させることで、連結部14の柱主部141と当接して接続される。
【0049】
アーム20は、2つのアーム支持部22により、光源ユニット10を幅方向Xに挟むように保持する。アーム20は、アーム接続部221が連結部14の柱主部141を押圧するように、接続部材30を柱接続部1411に締め込むことで、光源ユニット10を回動しないように保持することができる。一方、アーム20は、接続部材30の柱接続部1411の締め込みを緩めることで、光源ユニット10を奥行方向Yに回動できるように保持することができる。このように、光源ユニット10の回動の可否は、接続部材30の締め込み度合いの強弱で切り替えることができる。
【0050】
接続部材30は、
図2に示すように、円柱形状をした螺合部31と、螺合部31の一端側に設けられた頭部32と、を備えた、ボルト形状を有している。
螺合部31は、円柱形状であり、外周にネジ加工がされており、柱接続部1411に締め込まれるものである。
頭部32は、螺合部31の径よりも大きく形成された六角柱形状をしている。頭部32は、螺合部31が柱接続部1411に締め込まれることにより、螺合部31側の面でアーム接続部221を柱主部141に押圧する。
なお、頭部32は、六角柱形状でなく多角形をした柱形状でも良く、ドライバーなどの工具が挿し込める窪みが設けられたものでも良い。
また、接続部材30は、頭部32がワッシャーなどを介して柱主部141を押圧するようにしても良い。
【0051】
以上が、照明装置1の各部の構成の説明である。
【0052】
[天板部15によるフィン部132の振動および損傷の抑制作用]
次に、天板部15によるヒートシンク部13のフィン部132の振動および損傷を抑制する作用について、
図11~
図20を用いて説明をする。
【0053】
図11は、
図9に示す天板部15を
図4に示すヒートシンク部13に取り付ける様子を示す斜視図である。
図12は、
図4に示すヒートシンク部13のフィン部132のフィン固定部1321の斜視図である。
図13は、
図4に示すヒートシンク部13のフィン部132の径方向から見た側面図である。
図14は、
図2に示す天板部15の下方向Z2から視た平面図である。
図14は、
図2に対して、Z方向の上下が逆になっていることに注意されたい。
図15は、
図14に示す天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513の拡大斜視図である。
図16は、
図9に示す天板部15の第一の爪部1512の拡大側面図である。
図17は、
図9に示す天板部15の第二の爪部1513の拡大側面図である。
図18は、
図9に示す天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513の設置位置および設置角度を示す平面図である。
図19および
図20は、
図18の部分拡大平面図である。
図19は、
図18の枠Cの部分を示している。
【0054】
図11に示すように、天板部15は、ヒートシンク部13に対して、矢印Aの方向から取り付けられる。
【0055】
図14に示すように、天板部15には、複数の第一の爪部1512と、複数の第二の爪部1513と、が設けられている。上述したように、天板部15は、例えば、アルミニウム等の板金から構成されている。第一の爪部1512および第二の爪部1513は、例えば、切り起こし等の曲げ加工によって形成される。切り起こしとは、板金に対して、曲げたい部分の周囲に切り目を入れ(以下、抜き加工と呼ぶ)、当該曲げたい部分に金型をセットして、その部分だけを曲げ加工する加工技術である。第一の爪部1512および第二の爪部1513を切り起こしによって形成した場合、第一の爪部1512および第二の爪部1513を、天板部15に対して別部品で構成しなくてよいため、安価に且つ容易に形成することができる。また、切り起こしの場合、抜き加工の際に、抜き金型を用いて切り目を形成することができるため、第一の爪部1512および第二の爪部1513の設置位置および設置角度の精度を向上させることができる。なお、この場合に限らず、第一の爪部1512および第二の爪部1513を別部品で構成して、天板部15に対して溶接などにより接合してもよい。
【0056】
図15および
図16に示すように、第一の爪部1512は、板状に形成され、板状の主面は、略三角形の外形形状を有している。第一の爪部1512は、振幅抑制部1512aと、誘込部1512bと、先端部1512cと、付根部1512dとを有している。上方向Z1側の端部である付根部1512dは、天板主部151に連結されている。付根部1512dは、天板主部151と平行な方向に延びている。振幅抑制部1512aは、付根部1512dに連結されている。振幅抑制部1512aは、第一の爪部1512の両側部に設けられている。振幅抑制部1512aは、天板主部151に対して垂直または略垂直な方向に延びた直線部である。すなわち、振幅抑制部1512aは、天板主部151から下方向Z2に突出し延びている。誘込部1512bは、振幅抑制部1512aに連結された傾斜部である。誘込部1512bは、第一の爪部1512の両側部に設けられている。誘込部1512bは、それぞれ、振幅抑制部1512aと交差する方向に延びている。誘込部1512bは、それぞれ、天板主部151に対して、角度αだけ傾斜して直線状に延びている。角度αは、例えば、45°~75°程度の角度である。誘込部1512bは、下方向Z2に向かって、すなわち、先端部1512cに向かってテーパ状に形成されている。先端部1512cは、誘込部1512bに連結されている。先端部1512cは、第一の爪部1512の下方向Z2側の端部に設けられている。先端部1512cは、1つの曲率を有する曲線(例えば、円弧形状)または複数の曲率を有する曲線(例えば、複数の円弧を組み合わせた形状)から構成された曲線部である。
【0057】
図15および
図17に示すように、第二の爪部1513は、板状に形成され、板状の主面は、略台形の外形形状を有している。第二の爪部1513は、振幅抑制部1513aと、誘込部1513bと、先端部1513cと、付根部1513dとを有している。上方向Z1側の端部である付根部1513dは、天板主部151に連結されている。付根部1513dは、天板主部151と平行な方向に延びている。振幅抑制部1513aは、付根部1513dに連結されている。振幅抑制部1513aは、第二の爪部1513の両側部に設けられている。振幅抑制部1513aは、第二の爪部1513の上方向Z1側の端部である付根部1513dに連結されている。振幅抑制部1513aは、天板主部151に対して垂直または略垂直な方向に延びた直線部である。すなわち、振幅抑制部1513aは、天板主部151から下方向Z2側に突出し延びている。誘込部1513bは、振幅抑制部1513aに連結された傾斜部である。誘込部1513bは、第二の爪部1513の両側部に設けられている。誘込部1513bは、それぞれ、振幅抑制部1513aと交差する方向に延びている。誘込部1513bは、それぞれ、天板主部151に対して、角度βだけ傾斜して直線状に延びている。角度βは、例えば、25°~50°程度の角度である。角度βは、角度αより小さい。誘込部1513bは、下方向Z2側に向かって、すなわち、先端部1513cに向かってテーパ状に形成されている。誘込部1513bは、直線状に限らず、曲線状であってもよい。その場合、誘込部1513bは、1つの曲率を有する曲線(例えば、円弧形状)または複数の曲率を有する曲線(例えば、複数の円弧を組み合わせた形状)から構成された曲線部から構成される。先端部1513cは、誘込部1513bに連結されている。先端部1513cは、第二の爪部1513の下方向Z2側の端部に設けられている。先端部1513cは、1つの曲率を有する曲線(例えば、円弧形状)または複数の曲率を有する曲線(例えば、複数の円弧を組み合わせた形状)から構成された曲線部である。また、先端部1513cは、天板主部151に平行または略平行な直線部であってもよい。また、
図16に示すように、第一の爪部1512のZ方向の長さをL7とし、
図17に示すように、第二の爪部1513のZ方向の長さをL8としたとき、長さL8は、長さL7より小さい。
【0058】
図18~
図20に示すように、フィン部132は、ベース部131の一方の面であるフィン取付部1311bに、ベース中央部1310を中心に、渦巻状に配置されている。フィン部132は、
図20に示すように、ベース中央部1310を通る径方向の直線Lに対して傾斜して配置されている。すなわち、
図20に示すように、フィン部132の第一放熱フィン1322は、ベース中央部1310を通る径方向の直線Lに対して、角度εだけ傾斜して配置されている。また、上述したように、フィン固定部1321は、
図7および
図12に示すように、台形形状に形成されている。そのため、1つのフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間の幅W(
図7参照)は、一定ではなく、ベース中央部1310からベース鍔部1312に向かう方向に漸増している。
【0059】
天板部15がヒートシンク部13に装着されたときに、第一の爪部1512は、
図20に示すように、隣接するフィン部132の間に配置される。すなわち、第一の爪部1512は、コの字形状に形成されたフィン部132の外側に配置される。ここで、説明のために、隣接するフィン部132の一方を第1フィン部132と呼び、他方を第2フィン部132と呼ぶこととする。第一の爪部1512は、第1フィン部132の第二放熱フィン1323と、第2フィン部132の第一放熱フィン1322との間に配置される。第一の爪部1512の付根部1512dと第1フィン部132の第二放熱フィン1323とが成す角度をγとする。角度γは、90°前後の角度である。すなわち、角度γは、85°~110°程度であることが望ましい。天板部15がヒートシンク部13に装着されたとき、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aのそれぞれが、後述する
図23に模式的に示すように、第1フィン部132の第二放熱フィン1323と、第2フィン部132の第一放熱フィン1322とに、当接する。これにより、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aのそれぞれが、第2方向から(すなわち、右方向X1および左方向X2から)、第1フィン部132の第二放熱フィン1323と、第2フィン部132の第一放熱フィン1322とを押圧する。そのため、フィン部132の振動が規制され、フィン部132の損傷が抑制される。
【0060】
また、
図20に示すように、第二の爪部1513は、コの字形状に形成されたフィン部132の内側に配置される。すなわち、第二の爪部1513は、1つのフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間に配置される。第二の爪部1513の付根部1513dとフィン部132の第一放熱フィン1322とが成す角度をδとする。角度δは、90°前後の角度である。すなわち、角度δは、85°~110°程度であることが望ましい。天板部15がヒートシンク部13に装着されたとき、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aのそれぞれが、後述する
図25に模式的に示すように、1つのフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とに、当接する。これにより、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aのそれぞれが、第2方向から(すなわち、右方向X1および左方向X2から)、フィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とを押圧する。そのため、フィン部132の振動が規制され、フィン部132の損傷がさらに抑制される。
【0061】
[天板部15のヒートシンク部13への装着方法]
次に、天板部15のヒートシンク部13への装着方法について、
図21~
図26を用いて説明をする。
【0062】
図21~
図23は、
図11の枠Bの部分を模式的に示した図である。なお、
図21は、天板部15をヒートシンク部13に装着する前の状態を示している。
図22は、天板部15の第一の爪部1512の先端部1512cが、フィン部132の上端部1325に当接する直前の状態を示している。
図23は、天板部15の第一の爪部1512の振幅抑制部1512aが、フィン部132の上端部1325に当接した状態を示している。
【0063】
図24~
図25は、
図11の枠Bの部分のうち、1つのフィン部132だけを模式的に示した図である。なお、
図24は、天板部15の第二の爪部1513の先端部1513cが、フィン部132の上端部1325に当接する直前の状態を示している。
図25は、天板部15の第二の爪部1513の振幅抑制部1513aが、フィン部132の上端部1325に当接した状態を示している。
【0064】
また、
図26は、
図9に示す天板部15を
図4に示すヒートシンク部13に取り付ける様子を示す側面図である。なお、
図26(a)は、天板部15の第一の爪部1512の先端部1512cが、フィン部132の上端部1325に当接する直前の状態を示している。
図26(b)は、天板部15の第二の爪部1513の先端部1513cが、フィン部132の上端部1325に当接する直前の状態を示している。
図26(c)は、天板部15がヒートシンク部13に装着された状態を示している。
【0065】
図16および
図17を用いて説明したように、第一の爪部1512のZ方向の長さL7は、第二の爪部1513のZ方向の長さL8より大きい。そのため、天板部15をフィン部132に装着する場合、
図26(a)および(b)に示すように、はじめに、第一の爪部1512の先端部1512cが、フィン部132の上端部1325に当接する。
図6に示すように、フィン部132は、上述したように、板状の金属板をコの字形状に折り曲げて形成されている。そのため、フィン部132の上端部1325は、自由端になっている。
図21に示すように、天板部15をヒートシンク部13に装着する前の状態では、自由端である上端部1325は、X方向の移動が規制されていないので、上方向Z1に向かって徐々にハの字に外側に広がっていく傾向がある。そのため、
図21に示すように、隣接する第1フィン部132の第二放熱フィン1323と第2フィン部132の第一放熱フィン1322との間の幅W2が狭くなっている。そこで、
図22に示すように、第一の爪部1512の先端部1512cを、隣接するフィン部132の間に挿入させる。すなわち、第一の爪部1512の先端部1512cを、第1フィン部132の第二放熱フィン1323と、第2フィン部132の第一放熱フィン1322との間に挿入させる。先端部1512cは、
図16に示すように、曲線状に滑らかに形成されているため、先端部1512cは、隣接するフィン部132の間にスムーズに挿入させることができる。その後、さらに、第一の爪部1512を、隣接するフィン部132の間に挿入させていくと、第一の爪部1512のテーパ状の傾斜部である誘込部1512bの挿入圧によって、徐々に、隣接するフィン部132の間の幅W2が広がっていく。これにより、隣接する第1フィン部132の第二放熱フィン1323と第2フィン部132の第一放熱フィン1322との間の幅W2が広くなる。その後、さらに、第一の爪部1512を、隣接するフィン部132の間に挿入させていく。すると、
図23に示すように、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aが、隣接する第1フィン部132の第二放熱フィン1323と第2フィン部132の第一放熱フィン1322とに当接する。いったん、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aが嵌合されると、その後、振幅抑制部1512aは、隣接する第1フィン部132の第二放熱フィン1323と第2フィン部132の第一放熱フィン1322とを第2方向(右方向X1および左方向X2)から押圧する。その結果、
図21の状態では広がっていた単一のフィン部132の自由端である上端部1325同士の幅W1が狭まるとともに、上端部1325の移動が規制される。
【0066】
第一の爪部1512のZ方向の長さL7は、第二の爪部1513のZ方向の長さL8より大きい。そのため、天板部15をフィン部132に配置する場合、はじめに、第一の爪部1512の先端部1512cがフィン部132の上端部1325に当接し、その後、第二の爪部1513の先端部1513cがフィン部132の上端部1325に当接する。第二の爪部1513は、上述したように、単一のフィン部132の内側に配置される。すなわち、第二の爪部1513は、単一のフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間に配置される。以下、第二の爪部1513の挿入方法について説明する。
図24の状態においては、第一の爪部1512が先に隣接するフィン部123に挿入されたことにより、第一の爪部1512の挿入圧の影響で、フィン部132の放熱フィン1230間の距離である幅W1が狭められている。このとき、まず、
図24に示すように、第二の爪部1513の先端部1513cを、単一のフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間に挿入させていく。先端部1513cは、
図24では模式的に示しているが、実際には、
図17に示すように、曲線状に滑らかに形成されている。そのため、先端部1513cは、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間にスムーズに挿入させることができる。その後、さらに、第二の爪部1513を、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間に挿入させていく。すると、第二の爪部1513のテーパ状の傾斜部である誘込部1513bの挿入圧によって、徐々に、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間の幅W1が広がっていく。その後、さらに、第二の爪部1513を、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間に挿入させていくと、
図25に示すように、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aが、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とに当接する。いったん、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aが嵌合されると、その後、振幅抑制部1513aは、フィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とを第2方向(右方向X1および左方向X2)から押圧する。これにより、単一のフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間の幅W1が保持され、上端部1325の移動が規制される。
【0067】
このように、第一の爪部1512により幅W2が保持され、第二の爪部1513により幅W1が保持される。すなわち、第一の爪部1512の作用により、単一のフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323との間の距離が広がることが規制される。一方、第二の爪部1513の作用により、単一のフィン部132の第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とが第一の爪部1512の作用によって近づきすぎることが規制される。その結果、幅W1と幅W2とが、それぞれ、ヒートシンク部13全体において均等になり、ヒートシンク部13全体において、風が均等に流れる。そのため、風による圧力差が生じにくくなるので、ヒートシンク部13の放熱フィン1320の振動を抑制することができる。
【0068】
[実施の形態1の効果]
上述したように、実施の形態1においては、天板部15の第一の爪部1512は、1つのフィン部132の外側に配置され、天板部15の第二の爪部1513は、1つのフィン部132の内側に配置される。そのため、第一放熱フィン1322と第二放熱フィン1323とは、それぞれ、第一の爪部1512と第二の爪部1513とに挟まれるように当接されて押圧されるので、振動が抑制される。
【0069】
実施の形態1においては、第一の爪部1512の突設する方向の長さL7は、第二の爪部1513の長さL8よりも大きい。そのため、天板部15は、三角形状に形成された第一の爪部1512が、第二の爪部1513よりも先に放熱フィン1320に当接する。第一の爪部1512は、三角形状に沿って移動する。こうして、第一の爪部1512が先に放熱フィン1320間に挿入されて、放熱フィン1320間の幅W1および幅W2を矯正することで、第二の爪部1513と放熱フィン1320間の幅W1との位置決めがなされる。これにより、第二の爪部1513が放熱フィン1320間に挿入しやすくなる。よって、天板部15とヒートシンク部13との取り付けが容易になる。
【0070】
図21に示すように、ヒートシンク部13において、幅W1が広がり、幅W2が狭まっていると、それぞれの幅W1および幅W2における空気の流れ易さが異なってしまう。すなわち、幅W1と幅W2とが、ヒートシンク部13全体において、不均一になっていると、場所によって、空気の流れ易さが異なってしまう。その結果、風による圧力差が生じ、ヒートシンク部13の放熱フィン1320が振動する恐れがある。一方、実施の形態1では、天板部15に、第一の爪部1512と第二の爪部1513とを設けている。第一の爪部1512と第二の爪部1513とは、幅W1と幅W2とが、それぞれ、均等になるように、放熱フィン1320の上端部1325の移動を規制する。それにより、放熱フィン1320の間隔が同じになることで、風による圧力差が生じにくくなるので、ヒートシンク部13の放熱フィン1320の振動を抑制することができる。その結果、ヒートシンク部13の放熱フィン1320の振動による損傷も防止できる。
【0071】
このように、実施の形態1では、ヒートシンク部13の放熱フィン1320の間に、天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513とが入り込むことで、照明装置1の振動または風などの影響による放熱フィン1320の振動を抑制することができる。天板部15の第一の爪部1512と第二の爪部1513とは、放熱フィン1320間の距離を均一に揃えることができる。
【0072】
実施の形態1においては、第一の爪部1512が、放熱フィン1320の狭くなる傾向のある幅W2に入り込みながら、放熱フィン1320の上端部1325の位置を矯正している。第一の爪部1512を、放熱フィン1320間の広い方、すなわち、1つのフィン部132の外側に配置することで、第一の爪部1512が天板部15の組み立て時のガイドになり、第二の爪部1513が挿入しやすくなり、組み立て工程を容易にさせている。
【0073】
実施の形態1においては、第一の爪部1512が、傾斜部からなる誘込部1512bを有しているため、容易に、放熱フィン1320の狭くなる傾向のある幅W2を広げることができる。また、第一の爪部1512は、直線部からなる振幅抑制部1512aを有しているため、天板部15のヒートシンク部13への装着後は、振幅抑制部1512aが放熱フィン1320に当接して押圧するので、放熱フィン1320の移動を規制することができる。
図20を用いて説明したように、角度γが90°または略90°になるように、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aは、放熱フィン1320に当接する。そのため、いったん、第一の爪部1512の振幅抑制部1512aが隣接する放熱フィン1320間に嵌合された後は、第一の爪部1512が放熱フィン1320の間から脱落することを抑制できる。なお、誘込部1512bは、組み立て時のために設けられているものであるため、天板部15のヒートシンク部13への装着後は、特に機能しない。そのため、振幅抑制部1512aが放熱フィン1320に当接して、放熱フィン1320の移動を確実に規制することができる。
【0074】
同様に、実施の形態1においては、第二の爪部1513が、傾斜部からなる誘込部1513bを有しているため、容易に、放熱フィン1320の間の幅W1を広げることができる。また、第二の爪部1513は、直線部からなる振幅抑制部1513aを有しているため、天板部15のヒートシンク部13への装着後は、振幅抑制部1513aが放熱フィン1320に当接して押圧するので、放熱フィン1320の移動を規制することができる。
図20を用いて説明したように、角度δが90°または略90°になるように、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aは、放熱フィン1320に当接する。そのため、いったん、第二の爪部1513の振幅抑制部1513aが放熱フィン1320に嵌合された後は、第二の爪部1513が放熱フィン1320から脱落することを抑制できる。なお、誘込部1513bは、組み立て時のために設けられているものであるため、天板部15のヒートシンク部13への装着後は、特に機能しない。そのため、振幅抑制部1513aが放熱フィン1320に当接して、放熱フィン1320の移動を確実に規制することができる。
【0075】
実施の形態1においては、第一の爪部1512が、第二の爪部1513よりも、外周側に配置されている。すなわち、第一の爪部1512が天板部15の外周側に配置され、第二の爪部1513が天板部15の内周側に配置されている。当該構成により、外周側と内周側との2箇所で、逆向きに、放熱フィン1320を挟むように当接して固定することができる。そのため、幅W1と幅W2との両方を確実に保持することができる。さらに、当該構成により、天板部15において、第一の爪部1512と第二の爪部1513とが近接して配置されていない。これにより、天板部15の構成を簡易にすることができ、天板部15の製造工程(切り起こし工程)の作業性が向上し、作業を容易にすることができる。なお、実施の形態1では、第一の爪部1512が天板部15の外周側に配置され、第二の爪部1513が天板部15の内周側に配置されている場合を例に挙げて説明したが、それに限定されない。すなわち、第二の爪部1513が天板部15の外周側に配置され、第一の爪部1512が天板部15の内周側に配置されていてもよい。その場合においても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0076】
なお、本開示にて、ヒートシンク部13は、フィン部132をベース中央部1310に対して渦形状に配設した形状を説明したが、ベース中央部1310に対して放射状に配設してもよく、幅方向Xおよび奥行方向Yに併設するように配設する形状でも良い。
【0077】
以上、本開示の実施形態に係る照明装置について説明したが、上記の実施形態は本開示の技術思想を具体化するための照明装置を例示するものであって、本開示をこれらに特定するものではない。すなわち、本開示は、各実施形態または各実施例に適宜変更を加えたもの、および、これらを組み合わせたもの等、その他の実施形態のものにも等しく適用される。
【符号の説明】
【0078】
1 照明装置、10 光源ユニット、11 発光部、12 カバー部、13 ヒートシンク部、14 連結部、15 天板部、16 電源装置、20 アーム、21 アーム主部、22 アーム支持部、30 接続部材、31 螺合部、32 頭部、40 カバー固定部材、50 天板固定部材、111 発光素子、112 基板、113 基板端子、121 カバー主部、122 カバー鍔部、123 カバー貫通孔、131 ベース部、132 フィン部、141 柱主部、142 柱側部、143 ベース固定部、144 カバー保持部、145 天板載置部、150 天板中央部、151 天板主部、152 天板連結部、161 電源本体部、162 電源カバー部、211 主部貫通孔、221 アーム接続部、1121 実装面、1310 ベース中央部、1311 ベース主部、1311a 光源取付部、1311b フィン取付部、1311c ベース電線挿通部、1311d ベース貫通孔、1312 ベース鍔部、1312a 鍔本体部、1312b 嵌め込み部、1320 放熱フィン、1320a 下端部、1320b 端部、1321 フィン固定部、1322 第一放熱フィン、1323 第二放熱フィン、1324 フィン凸部、1325 上端部、1411 柱接続部、1431 連結部固定部、1441 保持垂直部、1442 保持水平部、1451 天板固定部、1511 天板開口部、1512 第一の爪部、1512a 振幅抑制部、1512b 誘込部、1512c 先端部、1512d 付根部、1513 第二の爪部、1513a 振幅抑制部、1513b 誘込部、1513c 先端部、1513d 付根部、1521 天板貫通孔、1522 天板切り欠き部、1611 一次電源線部、1612 二次電源線部、1613 電源脚部、2111 第一の主部貫通孔、2112 第二の主部貫通孔、2211 アーム挿通孔。