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特開2023-49783問診補助装置、問診補助システム及び問診補助方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049783
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】問診補助装置、問診補助システム及び問診補助方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20230403BHJP
   G16H 10/40 20180101ALI20230403BHJP
【FI】
G16H10/60
G16H10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021159745
(22)【出願日】2021-09-29
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)2020年度、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、「戦略的イノベーション創造プログラムAI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」「AIを用いた医療現場向けスマートコミュニケーション技術の開発およびAIプラットフォームの構築」委託研究開発、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(71)【出願人】
【識別番号】000173588
【氏名又は名称】公益財団法人がん研究会
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】肝付 浩一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 薫
(72)【発明者】
【氏名】中山 晴雄
(72)【発明者】
【氏名】上熊須 悦子
(72)【発明者】
【氏名】根本 真記
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一洋
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】問診に対する回答に基づき、未知の有害反応を知る問診補助装置、問診補助システム及び問診補助方法を提供する。
【解決手段】問診補助装置は、患者が罹患している病気に対する介入医療行為の問診で得た患者からの回答に基づき、介入医療行為に伴う有害反応が発生するリスクである有害反応リスクの程度を、有害反応毎に決定するリスク決定部22を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が罹患している病気に対する介入医療行為に関する問診で得た前記患者からの回答に基づき、前記介入医療行為に伴う有害反応が発生するリスクである有害反応リスクの程度を、前記有害反応ごとに決定するリスク決定部を備えること、
を特徴とする問診補助装置。
【請求項2】
前記リスク決定部は、
前記問診、前記問診に対する前記回答及び有害反応リスク推定値の組合せが前記問診の順序に従って階層的に記憶される回答情報を参照し、前記患者が経由した前記組合せに含まれる前記有害反応リスク推定値の一部又は全部に基づき、前記有害反応リスクの程度を決定すること、
を特徴とする請求項1に記載の問診補助装置。
【請求項3】
前記患者が操作する端末装置に前記問診を表示し、前記端末装置に前記患者が前記回答を入力するのを受け付ける入出力処理部を備えること、
を特徴とする請求項2に記載の問診補助装置。
【請求項4】
前記リスク決定部は、
前記有害反応のうち所定のものについての有害反応リスクの程度が所定の基準に達した場合、他の有害反応の発生を推定すること、
を特徴とする請求項3に記載の問診補助装置。
【請求項5】
前記リスク決定部は、
前記患者についての検査結果が存在する場合、前記検査結果に基づき、前記有害反応リスクの程度を決定すること、
を特徴とする請求項4に記載の問診補助装置。
【請求項6】
前記リスク決定部は、
前記決定した有害反応リスクの程度の大きさに基づき、又は、前記決定した有害反応リスクの程度の時系列の変化の大きさに基づき、前記有害反応を並び替え、
前記入出力処理部は、
並び替えた前記有害反応を、医療従事者が操作する端末装置に表示すること、
を特徴とする請求項5に記載の問診補助装置。
【請求項7】
患者が受けている介入医療行為に関する問診を表示し、前記患者が前記問診に対する回答を入力するのを受け付ける患者端末装置と、
前記回答に基づき、前記介入医療行為に伴う有害反応が発生するリスクである有害反応リスクの程度を、前記有害反応ごとに決定する問診補助装置と、
を備えることを特徴とする問診補助システム。
【請求項8】
問診補助装置のリスク決定部は、
患者が罹患している病気に対する介入医療行為に関する問診で得た前記患者からの回答に基づき、前記介入医療行為に伴う有害反応が発生するリスクである有害反応リスクの程度を、前記有害反応ごとに決定すること、
を特徴とする問診補助装置の問診補助方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、問診補助装置、問診補助システム及び問診補助方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、医療従事者が患者を診察する際に、コンピュータの補助を受けることが一般的になっている。引用文献1の診療支援装置は、患者の検査データを決定樹に適用し、疾病の有無を決定する。決定樹は、想定される疾病ごとに準備され、決定樹のリーフは、患者がその疾病に罹患している確率を記憶している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-310557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
病気を治療するために服用される薬剤が、有害反応を発生させることもある。有害反応を発生させることなく、主たる介入医療行為に医療資源を集中するためには、有害反応の予兆を早期に知ることが重要である。しかしながら、特許文献1の診断支援装置は、専ら検査データを疾病の有無の判断基準としており、現在受けている介入医療行為についての問診に対する回答に基づき、未知の有害反応を推定するという発想に欠ける。
そこで、本発明は、問診に対する回答に基づき、未知の有害反応を知ることを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の問診補助装置は、患者が罹患している病気に対する介入医療行為に関する問診で得た前記患者からの回答に基づき、前記介入医療行為に伴う有害反応が発生するリスクである有害反応リスクの程度を、前記有害反応ごとに決定するリスク決定部を備えること、を特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、問診に対する回答に基づき、未知の有害反応を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】問診補助装置の構成等を説明する図である。
図2】患者情報の一例である。
図3】有害反応情報の一例である。
図4】問診情報の一例である。
図5】回答情報の一例である。
図6】関連有害反応情報の一例である。
図7】検査情報の一例である。
図8】処理手順のフローチャートである。
図9】問診・回答画面の一例である。
図10】警告画面の一例である。
図11】検査結果・問診結果画面の一例である。
図12】対処画面の一例である。
図13】対処画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以降、本発明を実施するための形態(“本実施形態”という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。本実施形態において、患者は、現在罹患している病気を治癒するための介入医療行為についての問診に対して回答する。すると、問診補助装置は、有害反応を、その有害反応リスクの程度とともに決定する。
【0009】
(用語等)
介入医療行為とは、医薬品のほか、放射線治療、手術等の治療又はその併用療法である。
有害反応とは、介入医療行為を受けた患者に生じた、時間的に関連のある、好ましくない、又は、意図しない、あらゆる兆候(例えば、臨床検査値の異常)、症状、又は、疾病のことであり、当該介入医療行為との因果関係が否定できないものである。
【0010】
有害反応リスクとは、有害反応が発生する可能性、又は、有害反応が患者に及ぼす危険である。有害反応リスクは、相対的に数値化されることにより、その有害反応リスクの程度も示す。有害反応リスクが存在していることは、絶対的な数値で評価される場合もあり、“ある”又は“ない”のような2値で評価される場合もある(詳細後記)。
有害反応リスク推定値とは、有害反応リスクを決定するもとになる値であり、問診及びその回答に関連付けられている(詳細後記)。
【0011】
介入医療行為及び有害反応の組合せに対し1又は複数の問診が対応する。例えば、病気“胃がん”に罹患し介入医療行為として“薬物療法”治療を行っていることが既知である患者に対し、有害反応“手足症候群”を発見するために、1又は複数の問診が対応する。
回答とは、問診に対する返事である。回答は、“はい”又は“いいえ”である場合もあり、他の言葉又は数値である場合もある。つまり、1つの問診に対して回答の複数の選択肢が対応する。
ある問診とその回答との組合せに対して、次の問診が1つ対応する。つまり、問診及び回答は、ルートとなる問診、ブランチとなる回答、さらにブランチの先にあるリーフの問診、を必要な回数繰り返した階層的な樹形を構成する。
【0012】
(問診補助装置の構成等)
図1は、問診補助装置1の構成等を説明する図である。問診補助装置1は、一般的なコンピュータであり、中央制御装置11、マウス、キーボード等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を備える。これらは、バスで相互に接続されている。補助記憶装置15は、患者情報31、有害反応情報32、問診情報33、回答情報34、関連有害反応情報35及び検査情報36(詳細後記)を格納している。
【0013】
主記憶装置14における入出力処理部21及びリスク決定部22は、プログラムである。中央制御装置11は、これらのプログラムを補助記憶装置15から主記憶装置14に読み出すことによって、それぞれのプログラムの機能(詳細後記)を実現する。
【0014】
問診補助装置1は、有線又は無線のネットワーク5を介して、患者端末装置2、医療従事者端末装置3及び外部記憶装置4に接続されている。患者は、患者端末装置2を操作する。医療従事者は、医療従事者端末装置3を操作する。外部記憶装置4は、データ保存用の任意の装置である。図1の補助記憶装置15に記憶されている各情報31~36の一部又は全部、及び、主記憶装置14に読み出されている各プログラム21及び22の一部又は全部が、患者端末装置2、医療従事者端末装置3又は外部記憶装置4に分散的に記憶されていてもよい。問診補助装置1及び患者端末装置2は、問診補助システムを構成する。
【0015】
(患者情報)
図2は、患者情報31の一例である。患者情報31においては、患者ID欄101に記憶された患者IDに関連付けて、開始日欄102には開始日が、終了日欄103には終了日が、介入医療行為名欄104には介入医療行為名が、診療科名欄105には診療科名が記憶されている。
患者ID欄101の患者IDは、患者を一意に特定する識別子である。
開始日欄102の開始日は、患者に対する介入医療行為が開始された年月日、又は、患者が問診補助装置1によるサービスのユーザとなった年月日である。
終了日欄103の終了日は、患者に対する介入医療行為が終了する予定の年月日、又は、患者が問診補助装置1によるサービスのユーザから外れる予定の年月日である。
介入医療行為名欄104の介入医療行為名は、前記した介入医療行為の名称である。
診療科名欄105の診療科名は、病気が属する診療科目の名称(循環器科、消化器科、泌尿器科等)である。
【0016】
(有害反応情報)
図3は、有害反応情報32の一例である。有害反応情報32においては、介入医療行為名欄111に記憶された介入医療行為名に関連付けて、有害反応ID欄112には有害反応IDが、問診ID欄113には問診IDが、有害反応名欄114には有害反応名が記憶されている。
介入医療行為名欄111の介入医療行為名は、図2の介入医療行為名と同じである。
有害反応ID欄112の有害反応IDは、前記した有害反応を一意に特定する識別子である。
問診ID欄113の問診は、前記した問診を一意に特定する識別子である。
有害反応名欄114の有害反応名は、前記した有害反応の名称である。
【0017】
図3から明らかなように、この図3の例では、1つの介入医療行為に複数の有害反応が対応している。1つの有害反応に複数の問診が対応している。1つの有害反応に対応する複数の問診には、患者に対して表示される順序が予め定義されている。問診IDの末尾3桁の数字が小さい順に、その問診が表示される。
【0018】
(問診情報)
図4は、問診情報33の一例である。問診情報33においては、問診ID欄121に記憶された問診IDに関連付けて、問診欄122には問診が記憶されている。
問診ID欄121の問診IDは、図3の問診IDと同じである。
問診欄122の問診は、前記した問診を示す自然言語の文字列である。問診を音声波形として表した別ファイルが問診IDに関連付けて記憶されていてもよい。
【0019】
図3及び図4から明らかなように、例えば、有害反応名“抹消神経障害”に3つの問診が対応する。有害反応名“手足症候群”に4つの問診が対応する。有害反応名“便秘”4つの問診が対応する。
【0020】
(回答情報)
図5は、回答情報34の一例である。回答情報34においては、問診ID欄131に記憶された問診IDに関連付けて、回答ID欄132には回答IDが、有害反応リスク推定値欄133には有害反応リスク推定値が、回答欄134には回答が記憶されている。
問診ID欄131の問診IDは、図3の問診IDと同じである。
回答ID欄132の回答IDは、同じ問診に対する複数の回答の選択肢のなかで、その選択肢を一意に特定する識別子である。
【0021】
有害反応リスク推定値欄133の有害反応リスク推定値は、前記した有害反応リスク推定値であり、有害反応リスク推定値もまた、有害反応リスクの程度(相対数値)である。前記したように、有害反応リスクが有害反応に対して定義されるのに対し、有害反応リスク推定値は、問診とその回答との組合せに関連付けられている。
回答欄134の回答は、前記した回答である。回答を画像として表した別ファイルが回答IDに関連付けて記憶されていてもよい。
【0022】
以降は、問診に対する回答に応じて、問診補助装置1が有害反応リスクの程度を決定する処理の例である。
〈1〉有害反応F001“抹消神経障害”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q001“手、足、のど、・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A01“なかった”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“0”(図5のレコード135aの有害反応リスク推定値と同じ)であると決定する。
【0023】
〈2〉有害反応F001“抹消神経障害”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q001“手、足、のど、・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“あった”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q002“違和感やしびれ・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A01“なかった”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“1”(図5のレコード135bの有害反応リスク推定値と同じ)であると決定する。
【0024】
〈3〉有害反応F001“抹消神経障害”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q001“手、足、のど、・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“あった”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q002“違和感やしびれ・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“あった”を入力するのを受け付けたとする。
この回答応じ、入出力処理部21は、問診Q003“箸を・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A01“ない”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“2”(図5のレコード135cの有害反応リスク推定値と同じ)であると決定する。
【0025】
〈11〉有害反応F002“手足症候群”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q011“手の症状に、・・・はどれですか?”を患者に表示し、患者が回答A01“赤身や皮膚・・・”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q012“入浴時、お湯・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“痛いことがある”を入力するのを受け付けたとする。
【0026】
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q013“本を開く時、・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A03“痛みで本を・・・”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q014“以前に比べて・・・がありましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“違和感がある”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“3”であると決定する。この“3”は、図5のうち、経由したレコード136a~136dの有害反応リスク推定値のうち最大のものである。
【0027】
〈31〉有害反応F003“便秘”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q021“毎日、便はでましたか?”を患者に表示し、患者が回答A01“出ました”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“0”(図5のレコード137aの有害反応リスク推定値と同じ)であると決定する。
【0028】
〈32〉有害反応F003“便秘”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q021“毎日、便はでましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“出ない日が・・・”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q022“便が出ない日がどれくらい続きましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“3~5日”を入力するのを受け付けたとする。
【0029】
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q023“便秘の薬を飲みましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“1~3回飲んだ”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q024“薬を飲んだら、便は出ましたか?”を患者に表示し、患者が回答A01“はい”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“2”であると決定する。この“2”は、図5のうち、経由したレコード137b~137eの有害反応リスク推定値のうち最大のものである。
【0030】
〈33〉有害反応F003“便秘”の有害反応リスクを決定する処理として、入出力処理部21は、問診Q021“毎日、便は出ましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“出ない日が・・・”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q022“便が出ない日がどれくらい続きましたか?”を患者に表示し、患者が回答A03“6日以上”を入力するのを受け付けたとする。
【0031】
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q023“便秘の薬を飲みましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“1~3回飲んだ”を入力するのを受け付けたとする。
この回答に応じ、入出力処理部21は、問診Q024“薬を飲んだら、便は出ましたか?”を患者に表示し、患者が回答A02“いいえ”を入力するのを受け付けたとする。
この場合、リスク決定部22は、有害反応リスクが“3”(図5のレコード137fの有害反応リスク推定値と同じ)であると決定する。レコード137fは、特別規定ダミーレコードであり、患者が問診Q022に対して回答A03“6日以上”を入力し、かつ、問診Q024に対して回答A02“いいえ”を入力した場合、有害反応リスクが“3”となることを示している。
【0032】
以上で明らかなように、図示はしないが、補助記憶装置15には、以下を定めたリスク規則が記憶されている。
・どの問診に対しどの回答をした場合、次のどの問診に進むか
・どの問診に対しどの回答をした場合、問診が終了するか
・経由した問診及び回答の組合せのうち、どの組合せに対応する有害反応リスク推定値に基づいて、どのように最終的な有害反応リスクを決定するか
結局、問診補助装置1のリスク決定部22は、問診、回答及び有害反応リスク推定値の組合せが問診の順序に従って階層的に記憶される回答情報34を参照し、患者が経由した組合せに含まれる有害反応リスク推定値の一部又は全部に基づき、有害反応のリスクの程度を決定する。
【0033】
(関連有害反応情報)
図6は、関連有害反応情報35の一例である。関連有害反応情報35においては、介入医療行為名欄141に記憶された介入医療行為名に関連付けて、有害反応ID欄142には有害反応IDが、リスク表現欄143にはリスク表現が、条件欄144には条件が、有害反応名欄145には有害反応名が記憶されている。
【0034】
介入医療行為名欄141の介入医療行為名は、図2の介入医療行為名と同じである。
有害反応ID欄142の有害反応IDは、図3の有害反応IDと同じである。
リスク表現欄143のリスク表現は、有害反応リスクの程度を表現する方法である。そのうち、“相対数値”は、有害反応リスクが相対数値(例えば“1”~“3”)で表現されることを示す。“絶対数値”は、有害反応リスクが絶対数値(例えば血圧計の読みそのもの)で表現されることを示す。“2値(あり、なし)”は、有害反応リスクが“あり”又は“なし”で表現されることを示す。
【0035】
条件欄144の条件は、当該有害反応リスクを1又は複数の他の有害反応リスクに基づき推定する論理和又は論理積の条件式である。有害反応に対応する条件が存在しない場合もある(詳細後記)。
有害反応名欄145の有害反応名は、図3の有害反応名と同じである。
【0036】
例えば、図6のレコード146は、以下のことを示している。
・患者が介入医療行為aを受けていることは、既知である。
・問診及び回答の結果、患者に有害反応F001“抹消神経障害”、有害反応F002“手足症候群”及び有害反応F004“食思不振”の有害反応リスクが発生していることがわかった。
・しかしながら、有害反応F007“甲状腺機能低下”が発生することを問診及び回答の結果から直接的に予想することは困難である。
・このとき、有害反応F001“抹消神経障害”の有害反応リスクが“2”以上であり、かつ、有害反応F002“手足症候群”の有害反応リスクが“1”以上である場合、有害反応F007“甲状腺機能低下”の有害反応リスクは“あり”であると推定される。
【0037】
同様に、レコード147は、以下のことを示している。
・患者が介入医療行為aを受けていることは、既知である。
・問診及び回答の結果、患者に有害反応F008“倦怠感”及び有害反応F004“食思不振”の有害反応リスクが発生していることがわかった。
・検査(詳細後記)の結果、患者に有害反応F009“TSH高値”の有害反応リスクが発生していることがわかった。
・しかしながら、有害反応F007“甲状腺機能低下”が発生することを検査、問診及び回答の結果から直接的に予想することは困難である。
・このとき、有害反応F008“倦怠感”の有害反応リスクが“2”以上であり、かつ、有害反応F004“食思不振”の有害反応リスクが“あり”であり、かつ、有害反応F009“TSH高値”の有害反応リスクが“2”以上である場合、有害反応F007“甲状腺機能低下”の有害反応リスクは“あり”であると推定される。
【0038】
前記から明らかなように、問診補助装置1は、検査、問診及び回答の結果から直接的には導き出せない有害反応リスクを、既に明らかとなった他の有害反応リスクに基づき推定することができる。図6において、F001“抹消神経障害”のレコードの条件欄144は、空欄である。このことは、“抹消神経障害”は、検査、問診及び回答の結果から直接的に導き出されない限り、他の有害反応に基づき推定されることは困難であることを示している。
【0039】
(検査情報)
図7は、検査情報36の一例である。検査情報36においては、検査対象欄151に記憶された検査対象に関連付けて、性別欄152には性別が、有害反応リスク欄153には有害反応リスクが、単位欄154には単位が、最小値欄155には最小値が、最大値欄156には最大値が記憶されている。
検査対象欄151の検査対象は、検査によって知られる患者の生体情報の種類である。問診の前後において医療従事者は、患者に対して検査を実施する。問診とは異なり、検査においては、接触式又は非接触式の器具を介して患者の生体情報が取得される。又は、患者から取得された検体が分析される。例えば、“好中球濃度”が“好中球減少”に対応するように、検査対象は、有害反応名に対応している。
【0040】
性別欄152の性別は、患者の性別である。
有害反応リスク欄153の有害反応リスクは、検査対象に対応する有害反応リスクである。
単位欄154の単位は、検査対象である生体情報の単位である。
最小値欄155の最小値は、その有害反応リスクに対応する生体情報の値の範囲の下限である。“#”は、異なる数値を省略的に示している(以下同様)。
最大値欄156の最大値は、その有害反応リスクに対応する生体情報の値の範囲の上限である。
例えば、検査結果としての好中球濃度が“700”である場合、有害反応F006“好中球減少”(図6)の有害反応リスクは、“3”となる。
【0041】
(検査結果)
補助記憶装置15は、検査結果を格納している(図示せず)。検査結果とは、患者ID、検査実施日、検査対象、及び、測定・分析された検査対象の値の組合せの集合である。
【0042】
(処理手順)
以降で、本実施形態の処理手順を説明する。処理手順が開始される前提として、患者情報31(図2)、有害反応情報32(図3)、問診情報33(図4)、回答情報34(図5)、関連有害反応情報35(図6)及び検査情報(図7)が完成した状態で補助記憶装置15に格納されている。
【0043】
図8は、処理手順のフローチャートである。フローチャートの説明の途中で適宜図面を参照する。
ステップS201において、問診補助装置1の入出力処理部21は、患者IDを受け付ける。具体的には、第1に、入出力処理部21は、患者端末装置2との通信を確保する。
第2に、入出力処理部21は、患者が患者端末装置2に患者IDを入力するのを受け付ける。
【0044】
ステップS202において、問診補助装置1のリスク決定部22は、介入医療行為名を取得する。具体的には、リスク決定部22は、ステップS201の“第2”において受け付けた患者IDを検索キーとして患者情報31(図2)を検索し、該当するレコードの介入医療行為名を取得する。説明の便宜上、ここでは“介入医療行為a”が取得されたとする。
【0045】
ステップS203において、リスク決定部22は、有害反応の候補を取得する。具体的には、リスク決定部22は、“介入医療行為a”を検索キーとして有害反応情報32(図3)を検索し、該当するレコードの有害反応IDを取得する。ここでは、“F001”、“F002”、“F003”及び“F004”が取得されることになる。
【0046】
ステップS204において、リスク決定部22は、表示するべき問診を取得する。具体的には、第1に、リスク決定部22は、ステップS203において取得された有害反応IDのうち、未処理の任意の有害反応IDを取得する。説明の便宜上、ここでは“F001”が取得されたとする。
第2に、リスク決定部22は、“F001”を検索キーとして有害反応情報32を検索し、該当するレコードの問診IDをすべて取得する。ここでは、“Q001”、“Q002”及び“Q003”が取得される。
【0047】
ステップS205において、問診補助装置1の入出力処理部21は、問診を表示する。具体的には、第1に、入出力処理部21は、順序が最も早い“Q001”を検索キーとして問診情報33(図4)を検索し、該当するレコードの問診を取得する。ここでは、問診“手、足、のど・・・がありましたか?”が取得される。
第2に、入出力処理部21は、問診・回答画面41(図9、詳細後記)を患者端末装置2に表示し、問診欄42に、問診“手、足、のど・・・がありましたか?”を表示するとともに、その問診の音声も出力する。
【0048】
ステップS206において、入出力処理部21は、回答の選択肢を表示する。具体的には、第1に、入出力処理部21は、“Q001”を検索キーとして回答情報34(図5)を検索し、該当したレコードの回答をすべて取得する。ここでは、回答“なかった”及び“あった”が取得される。
第2に、入出力処理部21は、図9の問診・回答画面41の回答欄43a及び43bに、回答“なかった”及び“あった”を選択肢として表示する。フローチャートの途中であるが、説明は、一旦図9に移動する。
【0049】
図9は、問診・回答画面41の一例である。入出力処理部21は、問診欄42に問診を表示し、回答欄43a及び43bに回答の選択肢を表示している。入出力処理部21は、回答欄43a及び43bに画像(有害反応が発生している身体の部分の画像等)を表示してもよい。患者が問診・回答画面41の“戻る”ボタン45を押下すると、入出力処理部21は、画面を1つ前の問診に戻す。患者が回答ボタン44a又は44bのうちのいずれかを選択したうえで、“進む”ボタン46を押下すると、入出力処理部21は、画面を1つ後の問診に進める。入出力処理部21は、最初の回答が表示された後最後の問診に対する回答が終了するまでの予想時間と、現在までの経過時間とを帯グラフ47で表示する。帯グラフ47は、すべての問診の数のうち終了した問診の数が占める割合であってもよい。説明は、図8に戻る。
【0050】
ステップS207において、入出力処理部21は、回答を受け付ける。具体的には、入出力処理部21は、患者が回答ボタン44a又は44bのうちのいずれかを選択したうえで、“進む”ボタン46を押下するのを受け付ける。
【0051】
ステップS205~S207の処理は、予め表示される順序が予定されていた問診ごとに繰り返される(内側ループ)。ステップS204~S207の処理は、有害反応ID“F001”、“F002”、“F003”及び“F004”のすべてについて繰り返される(外側ループ)。
【0052】
ステップS208において、問診補助装置1のリスク決定部22は、検査情報36(図7)及び検査結果を取得する。具体的には、リスク決定部22は、補助記憶装置15から検査情報36及び検査結果を取得する。
【0053】
ステップS209において、リスク決定部22は、有害反応リスクを決定する。具体的には、リスク決定部22は、図5の説明において前記した方法で、有害反応F001、F002、F003及びF004のすべての有害反応リスクの程度(例えば“1”~“3”の相対数値)を決定する。
【0054】
ステップS210において、リスク決定部22は、関連する有害反応の有害反応リスクを決定する。具体的には、リスク決定部22は、図6の説明において前記した方法で、有害反応F001、F002、F003及びF004以外の他の有害反応の有害反応リスクの程度(例えば“あり”、“なし”の2値)を決定する。ここでは、説明の便宜上、リスク決定部22は、有害反応F001、F002、F003及びF004の有害反応リスクに基づいて、有害反応F007“甲状腺機能低下”の有害反応リスクが“あり”であることを推定したとする。
【0055】
ステップS211において、リスク決定部22は、有害反応リスクの順に有害反応を並べ変える。具体的には、リスク決定部22は、ステップS209及びS210において決定した有害反応及び関連する有害反応の有害反応リスクを以下の並べ替え規則に従って並べ替える。
・有害反応リスクの相対数値が大きいものほど上位とする。
・有害反応リスクの相対数値が同じ場合、時系列の上昇幅が大きいほど上位とする。
・有害反応リスクの2値が“あり”であるものは下位とする。
・有害反応リスクの相対数値が“0”であるものは、並べ替えの対象から除く。
【0056】
例えば、以下の4つの有害反応又は関連する有害反応の有害反応リスクがわかっているとする。
・有害反応F001”抹消神経障害”:前回有害反応リスク“2”→今回有害反応リスク“3”
・有害反応F002”手足症候群”:前回有害反応リスク“1”→今回有害反応リスク“3”
・有害反応F003”便秘”:今回有害反応リスク“2”
・有害反応F004“食思不振”:今回有害反応リスク“0”
・関連する有害反応F007”腹痛”:今回有害反応リスク“あり”
この場合、リスク決定部22は、“手足症候群、抹消神経障害、便秘、腹痛”の順に有害反応リスクを並べることになる。
【0057】
ステップS212において、問診補助装置1の入出力処理部21は、有害反応及び有害反応リスクを表示する。具体的には、入出力処理部21は、警告画面51(図10)を出力装置13又は医療従事者端末装置3に表示する。フローチャートの途中であるが、説明は、一旦図10に移動する。
【0058】
図10は、警告画面51の一例である。入出力処理部21は、患者名欄52に患者名を表示し、介入医療行為名欄53に既知の介入医療行為名を表示している。入出力処理部21は、有害反応欄54に有害反応を表示し、有害反応リスク欄55に有害反応リスクを表示している。このとき、入出力処理部21は、有害反応を、ステップS211において並べ替えた順に表示する。入出力処理部21は、患者に有害反応リスクが存在しない(例えば、すべての候補の有害反応リスクが“0”である)場合、有害反応欄54に“この患者には、有害反応リスクはありません”という文言を表示してもよい。説明は、図8に戻る。
【0059】
ステップS213において、入出力処理部21は、検査結果及び問診結果を表示する。具体的には第1に、入出力処理部21は、医療従事者が特定の患者名(図10の欄52)を選択するのを受け付ける。説明の便宜上、ここでは“日立太郎”が選択されたとする。
第2に、入出力処理部21は、検査結果・問診結果画面61(図11)を出力装置13又は医療従事者端末装置3に表示する。フローチャートの途中であるが、説明は、一旦図11に移動する。
【0060】
図11は、検査結果・問診結果画面61の一例である。入出力処理部21は、欄62に“日立太郎”についての検査結果及び問診結果を表示している。警告画面51(図10)は、特に医療従事者に注目して欲しい有害反応を表示する。これに対し検査結果・問診結果画面61は、結果的に有害反応リスクがないことがわかった“下痢”も含め、候補となったすべての有害反応を表示する。★は、その有害反応リスクが所定の基準より大きいことを示す。入出力処理部21は、医療従事者が任意の有害反応(図11では“嘔吐”)を選択する(クリックする)のを受け付けると、欄63にその有害反応について表示された問診及びその回答を表示する。説明は、図8に戻る。
【0061】
ステップS214において、入出力処理部21は、対処方法を表示する。具体的には、第1に、入出力処理部21は、図11の欄62において医療従事者が任意の有害反応を選択する(ダブルクリックする)のを受け付ける。説明の便宜上、“好中球濃度”及び“血小板濃度”が選択されたとする。
第2に、入出力処理部21は、対処画面71(図12)を出力装置13又は医療従事者端末装置3に表示する。フローチャートの途中であるが、説明は、一旦図12及び図13に移動する。
【0062】
図12及び図13は、対処画面71の一例である。入出力処理部21は、欄72に“好中球濃度”についての対処案、患者向け指導及び医療従事者向けガイダンスを表示する(図12)。これらの情報は、有害反応“好中球減少”に関連付けて補助記憶装置15に記憶されている。同様に、入出力処理部21は、欄73に“血小板濃度”についての対処案、患者向け指導及び医療従事者向けガイダンスを表示する(図12)。これらの情報も、有害反応“血小板減少”に関連付けて補助記憶装置15に記憶されている。
【0063】
いま、医療従事者が図12において“好中球濃度”を選択したとする。すると、入出力処理部21は、図12の対処画面71を図13の対処画面71に遷移する。そして、さらに医療従事者が、対処案“薬剤bの減量”を選択したとする(図13)。すると、入出力処理部21は、欄74に、薬剤bの減量時の投与量を表示する(図13)。
説明は、図8に戻る。その後、処理手順を終了する。
【0064】
(本実施形態の効果)
本実施形態の問診補助装置の効果は以下の通りである。
(1)問診補助装置は、問診及び回答に基づき有害反応リスクの程度を決定することができる。したがって、例えば、対面の診察前の時間を有効に使うことができる。
(2)問診補助装置は、患者に対し順に表示される問診に対する回答に関連付けられた有害反応リスク推定値に基づいて、有害反応リスクの程度を決定することができる。有害反応リスク推定値を様々な値に設定しておくことで、有害反応リスクを定量的に比較可能に決定することができる。
(3)問診補助装置は、患者に対して問診を直接的に表示し、患者から回答を直接的に受け付けることができる。
【0065】
(4)問診補助装置は、実際に表示された問診に対する回答からは直接的に導き出せない有害反応を推定することができる。
(5)問診補助装置は、検査結果が存在する場合、検査結果を併用して有害反応リスクの程度を決定することができる。
(6)問診補助装置は、有害反応リスクの程度の大きさ等に基づき有害反応を並び替えて表示することができる。
【0066】
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 問診補助装置
2 患者端末装置
3 医療従事者端末装置
4 外部記憶装置
5 ネットワーク
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
16 通信装置
21 入出力処理部
22 リスク決定部
31 患者情報
32 有害反応情報
33 問診情報
34 回答情報
35 関連有害反応情報
36 検査情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13