(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004994
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20230110BHJP
G06F 40/253 20200101ALI20230110BHJP
G06F 40/279 20200101ALI20230110BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
G06F40/253
G06F40/279
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022134959
(22)【出願日】2022-08-26
(62)【分割の表示】P 2022099308の分割
【原出願日】2022-06-21
(31)【優先権主張番号】P 2021105128
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】519363649
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】奥村 光平
(72)【発明者】
【氏名】植野 健一
【テーマコード(参考)】
5B091
5L049
【Fターム(参考)】
5B091AA15
5B091AB01
5B091AB08
5B091CA01
5B091CD11
5L049CC33
(57)【要約】 (修正有)
【課題】特許明細書と対応する図面との間における符号の不整合を検出し、特許出願書類の作成者であるユーザに明示することによって、特許出願書類の不備を軽減し、品質向上を図る情報処理システム、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムによる方法は、図面ファイルに含まれる第1の符号群と、文書ファイルに含まれる第2の符号群とを比較する要求をユーザから受け付ける受付ステップと、図面ファイルに含まれる全ての符号を抽出し、抽出した符号から重複するものを除外した符号群を第1の符号群として特定し、かつ、文書ファイルに含まれる全ての符号を、符号に対応する用語と組にして抽出し、抽出した符号と用語との組から重複するものを除外した組を第2の符号群として特定する特定ステップと、第1の符号群と、第2の符号群との比較を実行する比較ステップと、比較の結果を出力する出力ステップと、を実行する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、図面ファイルに含まれる第1の符号群と、文書ファイルに含まれる第2の符号群とを比較する要求をユーザから受け付け、
前記図面ファイル及び前記文書ファイルは、一方から他方を特定するための所定の条件を満たし、
特定ステップでは、前記図面ファイルに含まれる全ての符号を抽出し、該抽出した符号から重複するものを除外した符号群を前記第1の符号群として特定し、かつ、前記文書ファイルに含まれる全ての符号を、該符号に対応する用語と組にして抽出し、該抽出した符号と用語との組から重複するものを除外した組を前記第2の符号群として特定し、
比較ステップでは、前記第1の符号群と、前記第2の符号群との比較を実行し、
第1の出力ステップでは、前記比較の結果を出力する、
もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の受付ステップでは、前記図面ファイルと前記文書ファイルとのうち、前記ユーザが開いて作業を行っているファイルにおける、前記ユーザの操作入力により生成された前記要求を受け付ける、
もの。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第3の符号群を出力し、
前記第3の符号群は、前記第1の符号群に含まれる全ての符号のうち、前記第2の符号群に含まれていない符号から構成される、
もの。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記図面ファイル中の前記第3の符号群を強調表示させた図面ファイルを出力する、
もの。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第4の符号群を出力し、
前記第4の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、前記第1の符号群に含まれていない符号と該符号に対応する用語の組から構成される、
もの。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記文書ファイル中の前記第4の符号群を強調表示させた文書ファイルを出力する、
もの。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第5の符号群を出力し、
前記第5の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、同一の符号を含む組から構成される、
もの。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記文書ファイル中の前記第5の符号群を強調表示させた文書ファイルを出力する、
もの。
【請求項9】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、次の各ステップをさらに実行するように構成され、
第2の受付ステップでは、前記強調表示を解除する要求を前記ユーザから受け付け、
第2の出力ステップでは、前記要求に基づいて、前記強調表示を解除した図面ファイルを出力する、
もの。
【請求項10】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、次の各ステップをさらに実行するように構成され、
第2の受付ステップでは、前記強調表示を解除する要求を前記ユーザから受け付け、
第2の出力ステップでは、前記要求に基づいて、前記強調表示を解除した文書ファイルを出力する、
もの。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果を、結果ファイルとして出力する、
もの。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理システムにおいて、
前記結果ファイルは、前記図面ファイルおよび前記文書ファイルに含まれる全ての符号と、該符号の各々に対応する用語の一覧表示を含み、
前記一覧表示は、第3の符号群と、第4の符号群と、第5の符号群とが互いに判別可能であり、
前記第3の符号群は、前記第1の符号群に含まれる全ての符号のうち、前記第2の符号群に含まれていない符号から構成され、
前記第4の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、前記第1の符号群に含まれていない符号と該符号に対応する用語の組から構成され、
前記第5の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、同一の符号を含む組から構成される、
もの。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理システムにおいて、
前記一覧表示では、前記第1の符号群の各符号に対し、符号が付与されている図面の番号、前記図面の名称または前記図面を含むページの番号のうちの少なくとも一つが表示されている、
もの。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理システムにおいて、
前記一覧表示は、前記図面の番号、前記図面の名称または前記ページの番号に対する前記ユーザの操作入力により、前記図面ファイルの前記図面を含む前記ページが開かれることを可能とするように構成される、
もの。
【請求項15】
請求項12に記載の情報処理システムにおいて、
前記一覧表示では、前記第2の各符号群に対し、符号が記載されている前記文書ファイルのページの番号または段落番号が表示されている、
もの。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理システムにおいて、
前記一覧表示は、前記ページの番号または前記段落番号に対する前記ユーザの操作入力により、前記文書ファイルの前記ページまたは前記段落番号が記載されたページが開かれることを可能とするように構成される、
もの。
【請求項17】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記図面ファイルは、PowerpointファイルまたはVisioファイルであり、
前記文書ファイルは、Wordファイルである、
もの。
【請求項18】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1~請求項17の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、
もの。
【請求項19】
情報処理方法であって、
請求項1~請求項17の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許明細書の用語と符号の対応のチェックを効率的かつ確実に行うことができる特許明細書作成支援プログラムが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、特許明細書と対応する図面との間における符号の不整合を検出することができないという問題があった。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、特許明細書と対応する図面との間における符号の不整合を検出し、特許出願書類の作成者であるユーザに明示することによって、特許出願書類の不備を軽減し、品質向上を図る技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、図面ファイルに含まれる第1の符号群と、文書ファイルに含まれる第2の符号群とを比較する要求をユーザから受け付ける。図面ファイル及び文書ファイルは、一方から他方を特定するための所定の条件を満たす。特定ステップでは、図面ファイルに含まれる全ての符号を抽出し、該抽出した符号から重複するものを除外した符号群を第1の符号群として特定し、かつ、文書ファイルに含まれる全ての符号を、該符号に対応する用語と組にして抽出し、該抽出した符号と用語との組から重複するものを除外した組を第2の符号群として特定する。比較ステップでは、第1の符号群と、第2の符号群との比較を実行する。第1の出力ステップでは、比較の結果を出力する。
【0007】
本開示によれば、特許明細書と対応する図面との間における符号の不整合を検出し、特許出願書類の作成者であるユーザに明示することによって、特許出願書類の不備を軽減し、品質向上を図る技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。
【
図2】情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
【
図4】図面ファイルDRを表示するウィンドウの表示例を示した図である。
【
図5】図面ファイルDRの表示例を示した図である。
【
図6】文書ファイルDOの表示例を示した図である。
【
図7】図面ファイルDREの表示例を示した図である。
【
図8】文書ファイルDOE1の表示例を示した図である。
【
図9】文書ファイルDOE2の表示例を示した図である。
【
図10】文書ファイルDOE3の表示例を示した図である。
【
図11】結果ファイルRFの表示例を示した図である。
【
図12】情報処理システム1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【
図13】プログラムの構成例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含み得る。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、およびメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム1
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1は、ユーザ端末2と、情報処理装置3とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素について、さらに説明する。ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つまたはそれ以上の装置または構成要素からなるものである。したがって、情報処理装置3単体であっても、システムの一例となる。また、情報処理装置3は、図示しない別の情報処理装置と連携して、以下に説明する各機能を実現するように構成してもよい。
【0015】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、不図示の通信部と、記憶部と、制御部とを備え、ネットワークを介して情報処理装置3と通信可能に構成されている。ユーザ端末2と、情報処理装置3とは、必要に応じて様々な情報のやりとりをするように実施してもよい。通信部、記憶部および制御部の説明は、情報処理装置3における通信部31、記憶部32および制御部33と略同様のため、省略する。
【0016】
1.3 情報処理装置3
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備え、これらの構成要素が、情報処理装置3の内部において、通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素について、さらに説明する。
【0017】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、通信部31は、これら複数の通信手段の集合として実施されることがより好ましい。すなわち、情報処理装置3は、通信部31を介して、ユーザ端末2とネットワークを介して、種々の情報を通信する。
【0018】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。記憶部32は、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施され得る。また、記憶部32は、これらの組み合わせであってもよい。特に、記憶部32は、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラム、後述する図面ファイルDRと文書ファイルDOとを作成及び編集するためのプログラム等を記憶する。記憶部32は、これ以外にも、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶している。本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータに情報処理システム1の各ステップを実行させるものである。
【0019】
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行され得る。各機能部については、次節において、更に詳述する。なお、制御部33は、単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施されてもよい。また、制御部33は、複数の制御部の組み合わせであってもよい。
【0020】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行され得る。
【0021】
図3は、情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム1の一例である情報処理装置3は、制御部33を備え、制御部33は、受付部331と、特定部332と、比較部333と、出力部334とを備える。
【0022】
受付部331は、第1の受付ステップとして、図面ファイルDRに含まれる第1の符号群と、文書ファイルDOに含まれる第2の符号群とを比較する要求をユーザから受け付ける。図面ファイルDRは、例えば、PowerpointファイルまたはVisioファイルである。また、文書ファイルDOは、例えば、Wordファイルである。図面ファイルDR及び文書ファイルDOは、一方からその他方を特定するための所定の条件を満たすことが望ましい。この所定の条件は、例えば、図面ファイルDR及び文書ファイルDOが同じ識別情報(文字列等)を含むファイル名であること、図面ファイルDR及び文書ファイルDOが同じフォルダやディレクトリに格納されていること、図面ファイルDR及び文書ファイルDOの関連付けを記述した別のファイルが存在すること等であり、これらのいずれかも満たすことが望ましい。
【0023】
また、第1の受付ステップでは、図面ファイルDRと文書ファイルDOとのうち、ユーザが開いて作業を行っているファイルにおける、ユーザの操作入力により生成された要求を受け付ける。ユーザが開いて作業を行っているファイルとは、例えば、当該ファイルに対応するアプリケーションソフトウェアにより、ユーザが視認可能な状態に展開され、編集等を行うことができる状態になっているファイルである。ここで、要求の受付について説明する。
図4は、図面ファイルDRを表示するウィンドウの表示例を示した図である。図面ファイルDRは、クイックアクセスツールバーQAや、リボンRBを含むウィンドウ内に表示される。クイックアクセスツールバーQAとリボンRBは、いずれも、要求を受け付けるためのオブジェクトが配置されており、例えば、リボンRBには、ボタンB1、ボタンB2等が配置されている。また、リボンRBは、タブTBを選択することにより、表示するオブジェクトを切り替えることができる。タブTBは、例えば、表示するオブジェクトに対応する要求の種別毎に、設けられる。第1の受付ステップでは、ボタンB1に対するユーザの操作を要求として受け付ける。同様に、文書ファイルDOにも、要求を受け付けるためのボタン等のオブジェクトが設けられる。このボタンB1等は、図面ファイルDRと文書ファイルDOとを作成及び編集するためのプログラムへのアドオン又はマクロにより追加する。なお、アドオンやマクロに代えて、独立したプログラムを動作させ、図面ファイルDRや文書ファイルDOとは独立したウィンドウ、例えば、ポップアップウィンドウに、ボタンB1に相当するオブジェクトを配置するようにしてもよい。
【0024】
ここで、第1の符号群と、第2の符号群について説明する。
図5は、図面ファイルDRの表示例を示した図である。また、
図6は、文書ファイルDOの表示例を示した図である。図面ファイルDRには、符号Sが含まれている。図面ファイルDRには、図面の番号DNと、符号Sが含まれている。
図5に示した例では、「1」、「11」、「12」、「13」、「14」、「15」、「16」、「17」が符号Sであり、第1の符号群に相当する。文書ファイルDOには、文章中にページの番号CPと、段落番号PN、符号S、その符号Sに対応する用語Tが含まれている。符号Sは、通常、用語Tの直後に記載されている。
図6に示した例では、「IPレトロフォン1」、「IPレトロフォン11」、「スピーカー11」、「ディスプレイ12」、「センターボタン13」、「通話ボタン14」、「ダイヤルボタン16」、「マイク17」、「アンテナ18」が符号Sと用語Tの組であり、第2の符号群に相当する。
【0025】
また、受付部331は、第2の受付ステップとして、図面ファイルDRまたは文書ファイルDOにおける第3の符号群、第4の符号群または第5の符号群の強調表示、例えば強調表示HS3、強調表示HS4および強調表示HS5を解除する要求をユーザから受け付ける。この解除の要求は、例えば、ユーザがボタンB2を押下することで受け付けられる。
【0026】
特定部332は、図面ファイルDRに含まれる全ての符号を抽出し、その抽出した符号から重複するものを除外した符号群を第1の符号群として特定する。また、特定部332は、文書ファイルDOに含まれる全ての符号を、各符号に対応する用語と組にして抽出し、その抽出した符号と用語との組から重複するものを除外した組を第2の符号群として特定する。
図6に示した例の場合、特定部332は、「IPレトロフォン1」と「IPレトロフォン11」については、用語は同一であるが符号が異なるため、重複しないものとして特定し、「IPレトロフォン11」と「スピーカー11」については、符号が同一のものであるが用語が異なるため、重複しないものとして特定する。
【0027】
比較部333は、第1の符号群と、第2の符号群との比較を実行する。具体的には、比較部333は、第1の符号群に含まれる各符号と、第2の符号群に含まれる符号と用語との組の各符号とを比較する。また、比較部333は、第2の符号群の各組を比較するようにしてもよい。この場合、比較部333は、第2の符号群の各組の用語同士の比較と、各組の符号同士の比較を行う。
【0028】
出力部334は、第1の出力ステップとして、比較の結果を出力する。この第1の出力ステップでは、比較の結果として、第3の符号群を出力する。第3の符号群は、第1の符号群に含まれる全ての符号Sのうち、第2の符号群に含まれていない符号Sから構成される。具体的には、出力部334は、第1の出力ステップとして、図面ファイルDR中の第3の符号群を強調表示させた図面ファイルDREを出力する。第3の符号群を強調表示させた図面ファイルDREは、例えば、
図7に示すように、強調表示HS3を含むものとなる。
図7は、図面ファイルDREの表示例を示した図である。なお、図面ファイルDREは、図面ファイルDRを更新する態様で出力されてもよく、図面ファイルDRとは、別のファイルとして出力されてもよい。
【0029】
また、第1の出力ステップでは、出力部334は、比較の結果として、第4の符号群を出力する。第4の符号群は、第2の符号群に含まれる符号Sと用語Tとの全ての組のうち、第1の符号群に含まれていない符号Sと当該符号Sに対応する用語Tの組から構成される。具体的には、出力部334は、第1の出力ステップとして、文書ファイルDO中の第4の符号群を強調表示させた文書ファイルDOE1を出力する。第4の符号群を強調表示させた文書ファイルDOE1は、例えば、
図8に示すように、強調表示HS4を含むものとなる。
図8は、文書ファイルDOE1の表示例を示した図である。なお、文書ファイルDOE1は、文書ファイルDOを更新する態様で出力されてもよく、文書ファイルDOとは、別のファイルとして出力されてもよい。
【0030】
また、第1の出力ステップでは、出力部334は、比較の結果として、第5の符号群を出力する。第5の符号群は、第2の符号群に含まれる符号Sと用語Tとの全ての組のうち、同一の符号Sを含む組から構成される。具体的には、出力部334は、第1の出力ステップとして、文書ファイルDO中の第5の符号群を強調表示させた文書ファイルDOE2を出力する。第5の符号群を強調表示させた文書ファイルDOE2は、例えば、
図9に示すように、強調表示HS5を含むものとなる。
図9は、文書ファイルDOE2の表示例を示した図である。なお、文書ファイルDOE2は、文書ファイルDOを更新する態様で出力されてもよく、文書ファイルDOとは、別のファイルとして出力されてもよい。また、出力部334は、
図10に示すように、第4の符号群を強調表示させた強調表示HS4と、第5の符号群を強調表示させた強調表示HS5を含む文書ファイルDOE3を出力するようにしてもよい。
図10は、文書ファイルDOE3の表示例を示した図である。この文書ファイルDOE3は、文書ファイルDOを更新する態様で出力されてもよく、文書ファイルDOとは、別のファイルとして出力されてもよい。
【0031】
また、出力部334は、第2の出力ステップとして、第2の受付ステップで受け付けた解除の要求に基づいて、強調表示HS3を解除した図面ファイル又は強調表示HS4、強調表示HS5を解除した文書ファイルを出力する。出力部334は、例えば、第1の出力ステップで図面ファイルDRを更新して図面ファイルDREを出力していた場合には、更に図面ファイルDREを更新して強調表示HS3を解除した図面ファイルを出力し、第1の出力ステップで図面ファイルDRとは別のファイルとして図面ファイルDREを出力していた場合には、図面ファイルDREを閉じて図面ファイルDRを開くことで、強調表示HS3を解除した図面ファイルを出力することに代えてもよい。また、出力部334は、図面ファイルDREに編集が施されていた場合には、当該編集を反映した図面ファイルDREを更新して強調表示HS3を解除した図面ファイルを出力するようにしてもよい。
【0032】
同様に、出力部334は、第1の出力ステップで文書ファイルDOを更新して文書ファイルDOE1を出力していた場合には、更に文書ファイルDOE1を更新して強調表示HS4を解除した図面ファイルを出力し、第1の出力ステップで文書ファイルDOとは別のファイルとして文書ファイルDOE1を出力していた場合には、文書ファイルDOE1を閉じて文書ファイルDOを開くことで、強調表示HS4を解除した図面ファイルを出力することに代えてもよい。また、出力部334は、文書ファイルDOE1に編集が施されていた場合には、当該編集を反映した文書ファイルDOE1を更新して強調表示HS4を解除した図面ファイルを出力するようにしてもよい。なお、出力部334は、文書ファイルDOE2、文書ファイルDOE3に対しても同様に処理を行う。
【0033】
ところで、出力部334は、第1の出力ステップとして、比較の結果を、結果ファイルRFとして出力することもできる。
図11は、結果ファイルRFの表示例を示した図である。結果ファイルは、図面ファイルDRおよび文書ファイルDOに含まれる全ての符号と、該符号の各々に対応する用語の一覧表示を含む。この一覧表示は、第3の符号群と、第4の符号群と、第5の符号群とが互いに判別可能である。第3の符号群は、第1の符号群に含まれる全ての符号のうち、第2の符号群に含まれていない符号から構成される。第4の符号群は、第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、第1の符号群に含まれていない符号と該符号に対応する用語の組から構成される。第5の符号群は、第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、同一の符号を含む組から構成される。
【0034】
図11に示した例では、結果ファイルRFは、符号欄RS、用語欄RT、場所欄RL1、場所欄RL2、詳細欄RMIが配置されている。符号欄RSには、図面ファイルDRと文書ファイルDOとの少なくとも一方に付与または記載されている符号Sが配置される。用語欄RTには、符号Sに対応する用語Tが配置される。場所欄RL1は、図面ファイルDR中の符号Sが付されている場所が、図面の番号DN、図面の名称または図面を含むページの番号のうちの少なくとも一つで示したものが配置される。場所欄RL2は、文書ファイルDO中の符号Sが記載されている場所が、ページの番号CPと段落番号PNの少なくとも一方で示したものが配置される。詳細欄RMIは、図面ファイルDR中の符号Sが付されていない場合または文書ファイルDO中の符号Sが記載されていない場合に、その旨を示す情報が配置される。
【0035】
これにより、結果ファイルRFの一覧表示では、第1の符号群の各符号Sに対し、符号Sが付与されている図面の番号DN、図面の名称または図面を含むページの番号のうちの少なくとも一つが表示され、第2の各符号群に対し、符号Sが記載されている文書ファイルDOのページの番号CPまたは段落番号PNが表示されていることになる。この一覧表示は、例えば、図面の番号DN、図面の名称またはページの番号、ページの番号CP、段落番号PN等に、図面ファイルDRまたは文書ファイルDOの該当箇所へのリンクを含む。これにより、この一覧表示では、図面の番号DN、図面の名称またはページの番号に対するユーザの操作入力により、図面ファイルDRの図面を含むページが開かれることを可能とするように構成される。また、この一覧表示では、ページの番号CPまたは段落番号PNに対するユーザの操作入力により、文書ファイルDOのページまたは段落番号PNが記載されたページが開かれることを可能とするように構成される。
【0036】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム1の情報処理方法について説明する。
図12は、情報処理システム1の動作の流れを示すアクティビティ図である。
【0037】
情報処理システム1は、動作を開始すると、比較要求を受け付ける(A101)。比較要求を受け付けると、情報処理システム1は、比較要求の操作がされた一方のファイルから他方のファイルを特定する(A102)。例えば、情報処理システム1は、図面ファイルDRが開かれた状態でボタンB1が操作された場合には、図面ファイルDRのファイル名や格納されているフォルダ等に基づいて対応する文書ファイルDOを特定する。また、情報処理システム1は、文書ファイルDOが開かれた状態で図示しないボタンが操作された場合には、文書ファイルDOのファイル名や格納されているフォルダ等に基づいて対応する図面ファイルDRを特定する。
【0038】
次に、情報処理システム1は、第1の符号群の特定を行うとともに(A103)、第2の符号群の特定を行う(A104)。そして、情報処理システム1は、第1の符号群と第2の符号群の比較を実行する(A105)。
【0039】
続いて、情報処理システム1は、強調表示のある図面ファイルDREの出力(A106)、強調表示のある文書ファイルDOE1等の出力(A107)、結果ファイルRFの出力(A108)の、少なくとも1つを行う。いずれのファイルを出力するかは、予め設定されていることが好ましい。なお、推奨される設定は、図面ファイルDREと文書ファイルDOE1と文書ファイルDOE2の3ファイル、図面ファイルDREと文書ファイルDOE3の2ファイル、結果ファイルRFの1ファイルのいずれかを出力するものである。
【0040】
また、情報処理システム1は、図面ファイルDREに対する強調表示解除要求を受け付けると(A109)、強調表示の解除を実行し(A110)、文書ファイルDOE1等に対する強調表示解除の要求を受け付けると(A111)、強調表示の解除を実行する(A112)。
【0041】
4.プログラムの構成
本節では、情報処理装置3を情報処理システム1として動作させるプログラムの構成例について説明する。なお、前述したように、情報処理システム1は、複数の情報処理装置により構成できるが、ここでは、情報処理装置3で情報処理システム1を構成するものとする。
図13は、プログラムの構成例を説明するための図である。同図に示すように、情報処理装置3では、図面処理を行うための図面処理アプリケーションARと、文書処理を行うための文書処理アプリケーションAOが動作しているものとする。図面処理アプリケーションARは、図面ファイルDR等を処理するアプリケーションであり、文書処理アプリケーションAOは、文書ファイルDOを処理するアプリケーションである。
【0042】
前述した情報処理装置3を情報処理システム1として動作させるプログラムは、プログラムP1、プログラムP2、プログラムP3のいずれか、または組み合わせにより、情報処理装置3を動作させる。プログラムP1は、図面処理アプリケーションARを介して情報処理装置3を動作させるもので、例えば、マクロと称されるものに相当する。プログラムP2は、文書処理アプリケーションAOを介して情報処理装置3を動作させるもので、例えば、マクロと称されるものに相当する。プログラムP3は、図面処理アプリケーションARおよび文書処理アプリケーションAOとは独立したもので、アプリケーションやスクリプト等と称されるものに相当する。
【0043】
プログラムP1のみで情報処理装置3を情報処理システム1として動作させる場合、プログラムP1は、図面処理アプリケーションARおよび文書処理アプリケーションAOを制御する。同様に、プログラムP2のみで情報処理装置3を情報処理システム1として動作させる場合、プログラムP2は、図面処理アプリケーションARおよび文書処理アプリケーションAOを制御し、プログラムP3のみで情報処理装置3を情報処理システム1として動作させる場合、プログラムP3は、図面処理アプリケーションARおよび文書処理アプリケーションAOを制御する。なお、プログラムP3は、図面処理アプリケーションARおよび文書処理アプリケーションAOを制御せずに、図面ファイルDR等と、文書ファイルDO等とを編集するものとして構成することもできる。
【0044】
また、プログラムP1とプログラムP2の組み合わせで、情報処理装置3を情報処理システム1として動作させる場合、プログラムP1とプログラムP2は、それぞれ、図面処理アプリケーションARと文書処理アプリケーションAOを制御する。この場合、図面ファイルDR等に対する処理である第1符号群の特定等は、プログラムP1で行い、文書ファイルDO等に対する処理である第2符号群の特定等は、プログラムP2で行い、その他の処理は、プログラムP1とプログラムP2のいずれかで行う。
【0045】
同様に、プログラムP1、プログラムP2、プログラムP3の組み合わせで、情報処理装置3を情報処理システム1として動作させる場合、プログラムP1とプログラムP2は、それぞれ、図面処理アプリケーションARと文書処理アプリケーションAOを制御する。この場合、図面ファイルDR等に対する処理である第1符号群の特定等は、プログラムP1で行い、文書ファイルDO等に対する処理である第2符号群の特定等は、プログラムP2で行い、その他の処理は、プログラムP3で行う。
【0046】
5.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0047】
(1)情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、第1の受付ステップでは、図面ファイルに含まれる第1の符号群と、文書ファイルに含まれる第2の符号群とを比較する要求をユーザから受け付け、前記図面ファイル及び前記文書ファイルは、一方から他方を特定するための所定の条件を満たし、特定ステップでは、前記図面ファイルに含まれる全ての符号を抽出し、該抽出した符号から重複するものを除外した符号群を前記第1の符号群として特定し、かつ、前記文書ファイルに含まれる全ての符号を、該符号に対応する用語と組にして抽出し、該抽出した符号と用語との組から重複するものを除外した組を前記第2の符号群として特定し、比較ステップでは、前記第1の符号群と、前記第2の符号群との比較を実行し、第1の出力ステップでは、前記比較の結果を出力する、もの。
【0048】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の受付ステップでは、前記図面ファイルと前記文書ファイルとのうち、前記ユーザが開いて作業を行っているファイルにおける、前記ユーザの操作入力により生成された前記要求を受け付ける、もの。
【0049】
(3)上記(1)または(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第3の符号群を出力し、前記第3の符号群は、前記第1の符号群に含まれる全ての符号のうち、前記第2の符号群に含まれていない符号から構成される、もの。
【0050】
(4)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記図面ファイル中の前記第3の符号群を強調表示させた図面ファイルを出力する、もの。
【0051】
(5)上記(1)~(4)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第4の符号群を出力し、前記第4の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、前記第1の符号群に含まれていない符号と該符号に対応する用語の組から構成される、もの。
【0052】
(6)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記文書ファイル中の前記第4の符号群を強調表示させた文書ファイルを出力する、もの。
【0053】
(7)上記(1)~(6)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果として、第5の符号群を出力し、前記第5の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、同一の符号を含む組から構成される、もの。
【0054】
(8)上記(7)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記文書ファイル中の前記第5の符号群を強調表示させた文書ファイルを出力する、もの。
【0055】
(9)上記(4)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、次の各ステップをさらに実行するように構成され、第2の受付ステップでは、前記強調表示を解除する要求を前記ユーザから受け付け、第2の出力ステップでは、前記要求に基づいて、前記強調表示を解除した図面ファイルを出力する、もの。
【0056】
(10)上記(6)または(8)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、次の各ステップをさらに実行するように構成され、第2の受付ステップでは、前記強調表示を解除する要求を前記ユーザから受け付け、第2の出力ステップでは、前記要求に基づいて、前記強調表示を解除した文書ファイルを出力する、もの。
【0057】
(11)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の出力ステップでは、前記比較の結果を、結果ファイルとして出力する、もの。
【0058】
(12)上記(11)に記載の情報処理システムにおいて、前記結果ファイルは、前記図面ファイルおよび前記文書ファイルに含まれる全ての符号と、該符号の各々に対応する用語の一覧表示を含み、前記一覧表示は、第3の符号群と、第4の符号群と、第5の符号群とが互いに判別可能であり、前記第3の符号群は、前記第1の符号群に含まれる全ての符号のうち、前記第2の符号群に含まれていない符号から構成され、前記第4の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、前記第1の符号群に含まれていない符号と該符号に対応する用語の組から構成され、前記第5の符号群は、前記第2の符号群に含まれる符号と用語との全ての組のうち、同一の符号を含む組から構成される、もの。
【0059】
(13)上記(12)に記載の情報処理システムにおいて、前記一覧表示では、前記第1の符号群の各符号に対し、符号が付与されている図面の番号、前記図面の名称または前記図面を含むページの番号のうちの少なくとも一つが表示されている、もの。
【0060】
(14)上記(13)に記載の情報処理システムにおいて、前記一覧表示は、前記図面の番号、前記図面の名称または前記ページの番号に対する前記ユーザの操作入力により、前記図面ファイルの前記図面を含む前記ページが開かれることを可能とするように構成される、もの。
【0061】
(15)上記(12)~(14)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記一覧表示では、前記第2の各符号群に対し、符号が記載されている前記文書ファイルのページの番号または段落番号が表示されている、もの。
【0062】
(16)上記(15)に記載の情報処理システムにおいて、前記一覧表示は、前記ページの番号または前記段落番号に対する前記ユーザの操作入力により、前記文書ファイルの前記ページまたは前記段落番号が記載されたページが開かれることを可能とするように構成される、もの。
【0063】
(17)上記(1)~(16)の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記図面ファイルは、PowerpointファイルまたはVisioファイルであり、前記文書ファイルは、Wordファイルである、もの。
【0064】
(18)プログラムであって、コンピュータに上記(1)~(17)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
【0065】
(19)情報処理方法であって、上記(1)~(17)の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0066】
1 :情報処理システム
2 :ユーザ端末
3 :情報処理装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :受付部
332 :特定部
333 :比較部
334 :出力部
AO :文書処理アプリケーション
AR :図面処理アプリケーション
B1 :ボタン
B2 :ボタン
DO :文書ファイル
DOE1 :文書ファイル
DOE2 :文書ファイル
DOE3 :文書ファイル
DR :図面ファイル
DRE :図面ファイル
HS3 :強調表示
HS4 :強調表示
HS5 :強調表示
P1 :プログラム
P2 :プログラム
P3 :プログラム
QA :クイックアクセスツールバー
RB :リボン
RF :結果ファイル
RL1 :場所欄
RL2 :場所欄
RMI :詳細欄
RS :符号欄
RT :用語欄
S :符号
T :用語
TB :タブ