(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023050120
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230403BHJP
A41H 1/02 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
G06Q50/10
A41H1/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022142318
(22)【出願日】2022-09-07
(62)【分割の表示】P 2021159093の分割
【原出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 健吾
(72)【発明者】
【氏名】小島 映里
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 駿矢
(72)【発明者】
【氏名】保利 美幸
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】任意の位置の体型サイズを容易に計測すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、算出部と、送信部と、学習部とを備える。受付部は、身体の計測位置の指定を受け付ける。算出部は、ユーザの身体の身体モデルに基づいて、受付部により指定を受け付けられた計測位置のサイズを計測結果として算出する。送信部は、算出部により算出された計測結果を送信する。学習部は、計測位置の指定に基づいて、計測位置を学習する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体の計測位置の指定を受け付ける受付部と、
ユーザの身体の身体モデルに基づいて、前記計測位置のサイズを計測結果として算出する算出部と、
前記計測結果を送信する送信部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記計測位置の指定に基づいて、前記計測位置を学習する学習部、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記身体モデルによって定義された身体外部の基準位置をもとに特定された前記計測位置の指定を受け付ける
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、
前記身体モデルに基づいて推定された身体内部の基準位置をもとに特定された前記計測位置の指定を受け付ける
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付部は、
前記身体モデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに特定された前記計測位置の指定を受け付ける
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、
前記ユーザによる前記計測位置の指定の修正をさらに受け付ける
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記算出部は、
前記計測位置を補正することによって前記計測結果を算出し、
前記学習部は、
補正された前記計測位置を学習する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
身体の計測位置の指定を受け付ける受付工程と、
ユーザの身体の身体モデルに基づいて、前記計測位置のサイズを計測結果として算出する算出工程と、
前記計測結果を送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
身体の計測位置の指定を受け付ける受付手順と、
ユーザの身体の身体モデルに基づいて、前記計測位置のサイズを計測結果として算出する算出手順と、
前記計測結果を送信する送信手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの体型サイズを計測する技術が知られている。例えば、身体サイズ計測用衣服を用いてユーザの3次元モデル(適宜、「3Dモデル」)を作成し、ユーザの体型に関するサイズ情報を取得する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2019/189846号
【特許文献2】特開2020-95633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、計測される位置が決まっており、様々なサービスでの利用が難しいという問題があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、任意の位置の体型サイズを容易に計測することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、身体の計測位置の指定を受け付ける受付部と、ユーザの身体の身体モデルに基づいて、前記計測位置のサイズを計測結果として算出する算出部と、前記計測結果を送信する送信部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る事業者装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100と、事業者装置200とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100と、事業者装置200とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、
図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100や、複数台の事業者装置200が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等の装置であってもよい。
図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、LTE(Long Term Evolution)や4G(Generation)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、任意の位置の体型サイズを容易に計測するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、身体の計測位置の指定を受け付け、ユーザの身体の3次元モデルに基づいて、指定を受け付けた計測位置のサイズを計測結果として算出し、算出した計測結果を送信し、計測位置の指定に基づいて計測位置を学習する機能を有する。
【0015】
事業者装置200は、ユーザの体型サイズを活用する事業者によって利用される情報処理装置である。事業者装置200は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、事業者装置200は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図2に示す例においては、事業者装置200がデスクトップPCである場合を示す。
【0016】
事業者装置200は、端末装置10と同様にLTEや4G等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる装置である。また、また、事業者装置200は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0017】
なお、
図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。また、同様に、情報処理装置100と事業者装置200とが一体であってもよい。
【0018】
〔2.情報処理の一例〕
図2に示す情報処理システム1について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。
【0019】
情報処理装置100は、事業者装置200から、計測位置の指定を受け付ける(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、事業者装置200のモニタ等の出力部230に表示されたユーザの3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付ける。なお、
図2では、情報処理装置100は、ユーザU11の3DモデルM11をもとに計測位置の指定を受け付けているが、ユーザU11以外のユーザの3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付けてもよいし、計測位置の指定のために作成された汎用的な3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付けてもよい。また、
図2では、情報処理装置100は、ユーザU11の身体のサイズを示す身体モデルとして3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付けているが、ユーザU11の身体のサイズを示すモデルであれば、2次元モデル(2Dモデル)でもよく、特に限定されない。
【0020】
図2に示す例では、事業者装置200の出力部230には、ユーザU11の3DモデルM11が表示されている。ここで、3DモデルM11は、事前に3Dモデル作成時に定義されたルールにしたがって、計測位置の身体外部の基準となる基準位置(適宜、「外部基準位置」)が表示されている。すなわち、3DモデルM11上には、基準位置を示す線(以下、「基準線」と呼ぶ)として、首周りP1、胸囲P2、腕周り(右)P3-R、腕周り(左)P3-L、ウエストP4、ウエスト(腰骨上)P5、ヒップP6、腕の長さ(右)P7-R、腕の長さ(左)P7-L、太もも周り(右)P8-R、太もも周り(左)P8-L、股下(右)P9-R、股下(左)P9-L、ふくらはぎ周り(右)P10-R、ふくらはぎ周り(左)P10-L、足首周り(右)P11-R、足首周り(左)P11-Lが蛍光色等で重畳して表示されている。
【0021】
事業者装置200の操作者は、上記の基準位置をもとに、体型サイズを収集したい計測位置をマウス操作等で指定する。このとき、事業者装置200の操作者は、上記の外部基準位置を直接指定することもできるが、表示された基準線をマウス操作等で調整することによって、任意の計測位置を指定することもできる。
図2に示す例では、事業者装置200の操作者は、マウスポインタにより胸囲P2の基準線を上下にドラッグ操作することによって、指定する胸囲P2付近の計測位置を微調整している。このとき、事業者装置200の操作者は、例えば、マウスポインタにより腕の長さや股下の始点や終点を変更したり、ウエストP4の基準線とウエスト(腰骨上)P5の基準線とで囲まれる面積や体積を計測するように指定をしたりすることもできる。
【0022】
また、事業者装置200の操作者は、3Dモデルから推定される計測位置の身体内部の基準となる基準位置(適宜、「内部基準位置」)をもとに、体型サイズを収集したい計測位置をマウス操作等で指定することもできる。ここで、内部基準位置とは、3DモデルM11から作成されたユーザU11の動作に関するモデル(キネティックモデル)から推定された骨格や内臓の位置等であり、例えば、3DモデルM11上に基準位置を示す点(以下、「基準点」と呼ぶ)として蛍光色等で重畳して表示する。例えば、事業者装置200の操作者は、3DモデルM11上でマウスポインタにより、複数の関節の基準点をクリック操作することによって、任意の関節間の長さを計測するように指定することもできる。
【0023】
また、事業者装置200の操作者は、3Dモデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに、体型サイズを収集したい計測位置を指定することもできる。ここで、3Dモデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服とは、例えば特許文献1に記載される身体サイズ計測専用の衣服であるが、3Dモデル上で計測位置を指定するための情報を取得することができる衣服であれば、どのような衣服であってもよい。また、上記の身体サイズ計測用衣服は、手足や顔のサイズを計測する衣服であってもよく、特に限定されない。例えば、事業者装置200の操作者は、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服上をレーザポインタで照射することによって、任意の計測位置の長さを計測するように指定することもできる。
【0024】
さらに、事業者装置200の操作者は、3Dモデル上の描画をもとに、体型サイズを収集したい計測位置をマウス操作等で指定することもできる。例えば、事業者装置200の操作者は、3DモデルM11上でマウスポインタにより直線を引いたり、円で囲んだりすることによって、任意の計測位置の長さ、面積、体積等のサイズを計測するように指定することもできる。
【0025】
情報処理装置100は、端末装置10から、計測位置の指定を受け付ける(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、端末装置10のモニタ等の出力部13に表示されたユーザの3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付ける。なお、
図2では、情報処理装置100は、ユーザU11の3DモデルM11をもとに端末装置10から計測位置の指定を受け付けているが、ユーザU11以外のユーザの3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付けてもよいし、計測位置の指定のために作成された汎用的な3Dモデルをもとに計測位置の指定を受け付けてもよい。
【0026】
図2に示す例では、端末装置10の出力部13には、ユーザU11の3DモデルM11が表示されており、ユーザU11は、3DモデルM11上で指によりスライド操作することによって、膝周り(左)の計測位置を指定する。また、ユーザU11は、3DモデルM11上に表示された外部基準位置の基準線や、内部基準位置の基準点をもとに体型サイズを収集したい計測位置を指定することもできる。また、ユーザU11は、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに、計測位置を指定することもできる。さらに、ユーザU11は、3DモデルM11上の描画をもとに、計測位置を指定することもできる。
【0027】
事業者装置200による計測位置の指定(ステップS101)と、端末装置10による計測位置の指定(ステップS102)との関係について説明する。
図2に示すステップS101の処理、ステップS102の処理は一例であり、
図2とは異なる順序で実行されてもよいし、省略される処理があってもよい。すなわち、事業者装置200による計測位置の指定のみであってもよいし、端末装置10による計測位置の指定のみであってもよい。また、先に指定を受け付けた計測位置を優先してもよいし、後に指定を受け付けた計測位置を優先してもよい。
【0028】
また、事前に事業者装置200によって指定された計測位置を、ユーザU11が修正するように計測位置を指定してもよい。例えば、事業者装置200の操作者がブラジャーの製造に活用するために、トップバスト、アンダーバストを計測位置として指定した場合、ユーザU11は、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服上でトップバスト、アンダーバストの正確な位置を示すことによって、計測位置の指定を修正することができる。このとき、ユーザU11の端末装置10からレーザを照射し、身体サイズ計測用衣服上で計測位置を示してもよいし、身体サイズ計測用衣服自体が発光することによって計測位置を示してもよいし、端末装置10の出力部13に表示された3Dモデル上で計測位置を示してもよい。
【0029】
上述したステップS101、S102の説明のように、情報処理装置100は、身体の計測位置の指定を受け付ける装置である。また、情報処理装置100は、身体モデルによって定義された身体外部の基準位置をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける装置である。また、情報処理装置100は、身体モデルに基づいて推定された身体内部の基準位置をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける装置である。また、情報処理装置100は、身体モデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける装置である。さらに、情報処理装置100は、ユーザによる計測位置の指定の修正を受け付ける装置である。
【0030】
情報処理装置100は、ユーザの3Dモデルをもとに計測位置のサイズを算出する(ステップS103)。例えば、情報処理装置100は、
図2で示す基準線以外の位置の外周を計測位置として指定された場合には、ユーザU11の3DモデルM11の作成時に取得された情報をもとに上記の外周を算出する。このとき、情報処理装置100は、指定された計測位置に対応する情報が存在しない場合には、3DモデルM11から推定される情報をもとに体型サイズを算出してもよいし、端末装置10に対して再計測する旨の指示を送信してもよい。
【0031】
また、情報処理装置100は、計測位置のサイズを算出するときには、指定された計測位置を補正することもできる。例えば、ユーザU11が3DモデルM11上で指により計測位置を指定した場合には、始点と終点を指定した直線や面を地面と平行になるように補正し、補正後の直線や面を指定された計測位置として体型サイズを算出する。このとき、情報処理装置100は、端末装置10の出力部13上に、補正が必要であるか否かを確認するメッセージや補正方式を選択する画面を表示してもよい。
【0032】
上述したステップS103の説明のように、情報処理装置100は、ユーザの身体の3Dモデルに基づいて、計測位置のサイズを計測結果として算出する装置である。また、情報処理装置100は、計測位置を補正することによって計測結果を算出する装置である。
【0033】
情報処理装置100は、算出した計測結果を事業者装置200に送信する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、事業者装置200が指定した計測位置のサイズ情報を送信する。このとき、情報処理装置100は、端末装置10が指定した計測位置のサイズ情報を送信してもよいし、ユーザU11によって修正された計測位置のサイズ情報や、補正後の計測位置のサイズ情報を送信してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザU11によって許可された計測位置のサイズ情報のみを送信してもよい。さらに、情報処理装置100は、計測結果をその他の端末(不図示)に送信してもよい。
【0034】
情報処理装置100は、算出した計測結果を端末装置10に送信する(ステップS105)。例えば、情報処理装置100は、端末装置10が指定した計測位置のサイズ情報を送信する。このとき、情報処理装置100は、事業者装置200が指定した計測位置のサイズ情報を送信してもよいし、補正後の計測位置のサイズ情報を送信してもよい。さらに、情報処理装置100は、計測結果をその他の端末(不図示)に送信してもよい。
【0035】
上述したステップS104、S105の説明のように、情報処理装置100は、算出した計測結果を送信する装置である。なお、
図2に示すステップS104の処理、ステップS105の処理は一例であり、
図2とは異なる順序で実行されてもよいし、省略される処理があってもよい。
【0036】
情報処理装置100は、受け付けた計測位置の指定を学習する(ステップS106)。例えば、情報処理装置100は、学習モデルを用いて、事業者装置200が指定した計測位置として、各事業者の指定した計測位置を学習する。すなわち、情報処理装置100は、事業者ごとの体型サイズを収集したい計測位置の部位や、外部基準位置からの調整の傾向を学習する。また、情報処理装置100は、学習モデルを用いて、ユーザU11が修正した計測位置や、補正した計測位置を学習する。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が修正したアンダーバストの位置を学習し、他のユーザのアンダーバストの位置の計測結果を算出するときに、学習後の計測位置をもとにアンダーバストのサイズを算出することができる。
【0037】
上述したステップS106の説明のように、情報処理装置100は、計測位置の指定に基づいて、計測位置を学習する装置である。また、情報処理装置100は、補正された計測位置を学習する装置である。
【0038】
上述したステップS101~S106のように、情報処理装置100は、事業者装置200やユーザU11の端末装置10から計測位置の指定を受け付け、ユーザU11の3DモデルM11をもとに計測位置のサイズを算出し、算出した計測結果を事業者装置200やユーザU11の端末装置10に送信する。このため、従来は、ウエストP4、ヒップP6のように計測する位置が定義されており、様々なサービスでの利用が難しかったが、任意の位置のサイズを計測することができるようになり、より利用しやすい体型サイズを収集することが可能となる。すなわち、アンダーウェア、ダイエット、ヘルスケア、スポーツ、ゲーム、ファッション等の様々なサービスに必要な体型データを求める事業者への細やかなデータの提供を期待することができる。
【0039】
また、情報処理装置100は、ユーザU11の計測位置の指定の修正を受け付けたり、計測位置の補正をしたり、受け付けた計測位置の指定を学習することもできる。このため、従来は、計測位置の指定や修正に手間がかかっていたが、その手間を軽減することが可能となる。また、従来と比較して、より正確なサイズの計測が期待できる。
【0040】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0041】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10、事業者装置200等との間で情報の送受信を行う。
【0042】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、事業者情報記憶部122とを有する。
【0043】
ユーザ情報記憶部121は、各ユーザに関する情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、各ユーザの識別情報として「ユーザID」、各ユーザの3Dモデルの情報として「3Dモデル情報」、各ユーザの体型サイズである「サイズ情報」、サイズ情報の計測時期である「時期情報」、各ユーザによる計測位置の指定や修正を示す「ユーザ位置情報」等を記憶する。
【0044】
事業者情報記憶部122は、各事業者に関する情報を記憶する。例えば、事業者情報記憶部122は、各事業者の識別情報として「事業者ID」、各事業者による計測位置の指定や修正を示す「事業者位置情報」等を記憶する。
【0045】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0046】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、算出部132と、送信部133と、学習部134とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0047】
(受付部131)
受付部131は、身体の計測位置の指定を受け付ける。例えば、受付部131は、身体モデルによって定義された身体外部の基準位置をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける。すなわち、受付部131は、3Dモデル作成時に定義された、首周り、胸囲、腕周り、ウエスト、ウエスト(腰骨上)、ヒップ、腕の長さ、太もも周り、股下、ふくらはぎ周り、足首周り等の身体外部の基準位置をもとに特定された任意の計測位置の指定を受け付ける。また、受付部131は、事業者装置200の操作者やユーザU11の端末上での操作により特定された任意の計測位置の指定を受け付ける。
【0048】
また、受付部131は、身体モデルに基づいて推定された身体内部の基準位置をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける。すなわち、受付部131は、ユーザの3Dモデルおよび動作に関する情報から作成されたキネティックモデルによって推定された、複数の骨や関節を含む骨格、筋肉、内臓、血管等の身体内部の基準位置をもとに特定された任意の計測位置の指定を受け付ける。また、受付部131は、事業者装置200の操作者やユーザU11の端末上での操作により特定された任意の計測位置の指定を受け付ける。
【0049】
また、受付部131は、身体モデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける。すなわち、受付部131は、事業者装置200の操作者の操作により、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服上をレーザポインタで照射したり、身体サイズ計測用衣服を発光させたり、表示された3DモデルM11上で計測位置を示したりすることによって、任意の計測位置の体型サイズを計測するように指定を受け付ける。また、受付部131は、ユーザU11の操作により、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服上で接触した位置を感知することによって、任意の計測位置の長さを計測するように指定することもできる。
【0050】
また、受付部131は、身体モデル上の描画をもとに、体型サイズを収集したい計測位置をマウス操作等で指定することもできる。例えば、受付部131は、3DモデルM11上でマウスポインタにより描画された直線や円をもとに、任意の計測位置の長さ、面積、体積等のサイズを計測するように指定を受け付けることもできる。
【0051】
さらに、受付部131は、ユーザによる計測位置の指定の修正を受け付ける。すなわち、事前に事業者装置200によって指定された計測位置を、ユーザU11が修正するように計測位置を指定してもよい。
【0052】
また、受付部131は、学習モデルを用いて計測位置の指定を受け付ける。すなわち、受付部131は、学習部134によって学習された計測位置の指定、調整、修正をもとに、ユーザごとの計測位置の指定を受け付ける。
【0053】
受付部131は、ユーザ情報記憶部121や事業者情報記憶部122から各種情報を取得する。また、受付部131は、ユーザ情報記憶部121や事業者情報記憶部122に各種情報を格納する。
【0054】
(算出部132)
算出部132は、ユーザの身体の身体モデルに基づいて、計測位置のサイズを計測結果として算出する。例えば、算出部132は、定義された身体外部の基準線以外の位置の外周を計測位置として指定された場合には、ユーザU11の3DモデルM11の作成時に身体サイズ計測衣服によって取得された情報をもとに上記の外周を算出する。
【0055】
また、算出部132は、計測位置を補正することによって計測結果を算出する。例えば、ユーザU11が3DモデルM11上で指により計測位置を指定した場合には、始点と終点を指定した直線や面を地面と平行になるように補正し、補正後の直線を指定された計測位置として体型サイズを算出する。
【0056】
さらに、算出部132は、学習モデルを用いて計測位置を補正する。すなわち、算出部132は、学習部134によって学習された計測位置の補正をもとに、ユーザごとの計測位置を補正する。
【0057】
(送信部133)
送信部133は、計測結果を送信する。例えば、事業者装置200の操作者によって指定された計測位置のサイズ情報を事業者装置200や端末装置10に送信する。また、ユーザU11によって指定された計測位置のサイズ情報を端末装置10や事業者装置200に送信する。また、送信部133は、ユーザU11によって許可された計測位置のサイズ情報のみを事業者装置200送信してもよい。さらに、送信部133は、計測結果をその他の端末(不図示)に送信してもよい。
【0058】
(学習部134)
学習部134は、計測位置の指定に基づいて、計測位置を学習する。例えば、学習部134は、ユーザU11の3DモデルM11上で実行された計測位置の指定、調整、修正をもとに、他のユーザの3Dモデル上での対応する計測位置を特定するように、学習モデルを学習する。また、学習部134は、補正された計測位置を学習する。例えば、学習部134は、ユーザU11の3DモデルM11上で実行された計測位置の補正をもとに、他のユーザの3Dモデル上での対応する計測位置の体型サイズを算出するように、学習モデルを学習する。このとき、学習部134は、バックプロパゲーション等により学習モデルを学習してもよい。
【0059】
〔4.端末装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0060】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0061】
(入力部12)
入力部12は、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザU11からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0062】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0063】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0064】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、指定部142と、送信部143とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0065】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、情報処理装置100からユーザU11の3DモデルM11を表示するための情報を受信する。また、情報処理装置100からユーザU11によって指定された計測位置のサイズ情報を受信する。
【0066】
(指定部142)
指定部142は、ユーザU11の操作によって、3DモデルM11上に表示された外部基準位置の基準線や、内部基準位置の基準点をもとに体型サイズを収集したい計測位置を指定する。また、指定部142は、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに、計測位置を指定することもできる。さらに、指定部142は、3Dモデル上の描画をもとに、計測位置を指定することもできる。
【0067】
(送信部143)
送信部143は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部143は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部143は、ユーザの操作により指定部142によって指定、または修正された計測位置であるユーザ位置情報を送信する。
【0068】
〔5.事業者装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る事業者装置200の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る事業者装置200の構成例を示す図である。
図5に示すように、事業者装置200は、通信部210と、入力部220と、出力部230と、制御部240とを有する。
【0069】
(通信部210)
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0070】
(入力部220)
入力部220は、操作者からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部220は、タッチパネル機能により表示面を介して操作者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部220は、事業者装置200に設けられたボタンや、事業者装置200に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0071】
(出力部230)
出力部230は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部230は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0072】
(制御部240)
制御部14は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、事業者装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、事業者装置200にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部240は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0073】
図5に示すように、制御部240は、受信部241と、指定部242と、送信部243とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0074】
(受信部241)
受信部241は、各種情報を受信する。受信部241は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部241は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部241は、情報処理装置100からユーザU11の3DモデルM11を表示するための情報を受信する。また、情報処理装置100から事業者装置200の操作者によって指定された計測位置のサイズ情報を受信する。
【0075】
(指定部242)
指定部142は、事業者装置200の操作者の操作によって、3DモデルM11上に表示された外部基準位置の基準線や、内部基準位置の基準点をもとに体型サイズを収集したい計測位置を指定する。また、指定部242は、ユーザU11が着衣した身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに、計測位置を指定することもできる。さらに、指定部242は、3Dモデル上の描画をもとに、計測位置を指定することもできる。
【0076】
(送信部243)
送信部243は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部243は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部243は、事業者装置200の操作者の操作により指定部242によって指定、または修正された計測位置である事業者位置情報を送信する。
【0077】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。なお、
図6に示すステップS201~S204の処理は一例であり、
図6とは異なる順序で実行されてもよいし、省略される処理があってもよい。
【0078】
図6に示すように、情報処理装置100は、指定受付処理を実行する(ステップS201)。すなわち、情報処理装置100は、事業者装置200や端末装置10から計測位置の指定を受け付ける。
【0079】
情報処理装置100は、サイズ算出処理を実行する(ステップS202)。すなわち、情報処理装置100は、指定された計測位置の体型サイズを算出する。
【0080】
情報処理装置100は、計測結果送信処理を実行する(ステップS203)。すなわち、情報処理装置100は、サイズ情報を含む計測結果を事業者装置200や端末装置10に送信する。
【0081】
情報処理装置100は、計測位置学習処理を実行する(ステップS204)。すなわち、情報処理装置100は、指定された計測位置を学習する。
【0082】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部131と、算出部132と、送信部133とを有する。受付部131は、身体の計測位置の指定を受け付ける。算出部132は、ユーザの身体の3次元モデルに基づいて、計測位置のサイズを計測結果として算出する。送信部133は、計測結果を送信する。
【0083】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0084】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、学習部134をさらに有する。学習部134は、計測位置の指定に基づいて、計測位置を学習する。
【0085】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、計測位置を学習することよって入力の手間を軽減しつつ、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0086】
また、受付部131は、3次元モデルによって定義された身体外部の基準位置をもとに特定された前記計測位置の指定を受け付ける。
【0087】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、定義された身体外部の計測位置をもとに指定を受け付けることよって入力の手間を軽減しつつ、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0088】
また、受付部131は、3次元モデルに基づいて推定された身体内部の基準位置をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける。
【0089】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、推定された身体内部の計測位置をもとに指定を受け付けることよって入力の手間を軽減しつつ、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0090】
また、受付部131は、3次元モデルの作成に用いられる身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに特定された計測位置の指定を受け付ける。
【0091】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、身体サイズ計測用衣服に対する操作をもとに計測位置の指定を受け付けることよって入力の手間を軽減しつつ、任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0092】
また、受付部131は、ユーザによる計測位置の指定の修正をさらに受け付ける。
【0093】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザによる計測位置の指定の修正を反映した、より正確な任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0094】
また、算出部132は、計測位置を補正することによって計測結果を算出し、学習部134は、補正された計測位置を学習する。
【0095】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、計測位置の補正を反映した、より正確な任意の位置の体型サイズを容易に計測することができる。
【0096】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100及び事業者装置200は、例えば、
図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図7は、端末装置10、情報処理装置100及び事業者装置200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0097】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0098】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0099】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0100】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0101】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100及び事業者装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、制御部130及び制御部240の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0102】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0103】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0104】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0105】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0106】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 事業者情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 算出部
133 送信部
134 学習部
141 受信部
142 指定部
143 送信部
200 事業者装置
210 通信部
220 入力部
230 出力部
240 制御部
241 受信部
242 指定部
243 送信部
N ネットワーク