(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023050181
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】カーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金計算方法、そしてその方法を提供する料金計算システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230403BHJP
G06Q 30/0645 20230101ALI20230403BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155502
(22)【出願日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0128790
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ソンファン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB21
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カーシェアリングサービスの利用者でありながら同時にカーヘイリングサービス提供者である運転者、そしてカーヘイリングサービス利用者である乗客それぞれにカーシェアリング料金およびカーヘイリング料金を計算する方法、そしてその方法を提供する料金計算システムを提供する。
【解決手段】方法は、シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して前記運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記乗客が負担する第2時間料金を計算し、前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に第4比率を適用して前記乗客が負担する第2距離料金を計算し、前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記乗客が負担する前記ヘイリング料金を計算する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算するシステムであって、
前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記乗客が負担する第2時間料金を計算し、
前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に第4比率を適用して前記乗客が負担する第2距離料金を計算し、
前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記乗客が負担する前記ヘイリング料金を計算するサーバー
を含む、料金計算システム。
【請求項2】
前記シェアリング料金は、
前記シェアリング時間料金および前記シェアリング距離料金を含む、請求項1に記載の料金計算システム。
【請求項3】
前記サーバーは、
前記乗客が前記シェアリング車両から下車すると、
前記第2時間料金、前記第2距離料金、および前記ヘイリング料金を足して前記乗客が支払う乗客料金を計算する、請求項1に記載の料金計算システム。
【請求項4】
前記サーバーは、
前記運転者が前記シェアリング車両の運行を終了すると、
前記第1時間料金および前記第1距離料金を足して前記運転者が支払う運転者料金を計算する、請求項1に記載の料金計算システム。
【請求項5】
前記第1比率は、下記式(1)に乗客数(N)1を代入して計算され、
前記第2比率は、下記式(2)に乗客数(N)1を代入して計算される、請求項1に記載の料金計算システム。
(但し、DTRは第1比率、第1パラメータであるAは0以上1以下の整数(0≦A≦1)、Nは乗客数、PTRは第2比率)
【請求項6】
前記第3比率は、下記式(3)に乗客数(N)1を代入して計算され、
前記第4比率は、下記式(4)に乗客数(N)1を代入して計算される、請求項1に記載の料金計算システム。
(但し、DDRは第3比率、第2パラメータであるBは0以上1以下の整数(0≦B≦1)、Nは乗客数、第3パラメータであるCは0以上1以下の整数(0≦C≦1)、tは乗客がシェアリング車両に搭乗した順序に対応する自然数、PDRtはt番目にシェアリング車両に搭乗した乗客に適用される第4比率)
【請求項7】
シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で複数の乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算するシステムであって、
前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する第2時間料金を計算し、
前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に前記複数の乗客それぞれに対応する第4比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する第2距離料金を計算し、
前記複数の乗客それぞれが負担する前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記複数の乗客それぞれが負担する前記ヘイリング料金を計算するサーバー
を含む、料金計算システム。
【請求項8】
前記シェアリング料金は、
前記シェアリング時間料金および前記シェアリング距離料金を含む、請求項7に記載の料金計算システム。
【請求項9】
前記複数の乗客それぞれに対応する第4比率は、
前記複数の乗客それぞれが前記シェアリング車両に搭乗する順序に基づいて計算されることを特徴とする、請求項7に記載の料金計算システム。
【請求項10】
前記サーバーは、
前記第1時間料金および前記第1距離料金を足して前記サービス区間に対して前記運転者が支払う運転者料金を計算する、請求項7に記載の料金計算システム。
【請求項11】
前記サーバーは、
前記複数の乗客それぞれに対応する前記第2時間料金、前記第2距離料金、および前記ヘイリング料金を足して前記サービス区間に対して前記複数の乗客それぞれが支払う乗客料金を計算する、請求項7に記載の料金計算システム。
【請求項12】
前記第1比率は、下記式(1)によって計算され、
前記第2比率は、下記式(2)によって計算される、請求項7に記載の料金計算システム。
(但し、DTRは第1比率、第1パラメータであるAは0以上1以下の整数(0≦A≦1)、Nは乗客数、PTRは第2比率)
【請求項13】
前記第3比率は、下記式(3)によって計算され、
前記第4比率は、下記式(4)によって計算される、請求項7に記載の料金計算システム。
(但し、DDRは第3比率、第2パラメータであるBは0以上1以下の整数(0≦B≦1)、Nは乗客数、第3パラメータであるCは0以上1以下の整数(0≦C≦1)、tは乗客がシェアリング車両に搭乗した順序に対応する自然数、PDRtはt番目でシェアリング車両に搭乗した乗客に適用される第4比率)
【請求項14】
シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算する方法であって、
前記シェアリング車両に搭乗する乗客数の増加または減少によって区画されるサービス区間が設定されるかどうかを判断する段階、
前記判断の結果、前記サービス区間が設定されると、前記設定されたサービス区間で前記シェアリング車両に搭乗した乗客が複数かどうかを判断する段階、
前記判断の結果、前記乗客が単数であれば、前記設定されたサービス区間に対して運転者が支払う運転者料金および前記乗客が支払う乗客料金を計算する段階を含み、
前記運転者が支払う運転者料金および前記乗客が支払う乗客料金を計算する段階は、
前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して前記運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記乗客が負担する第2時間料金を計算し、
前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に第4比率を適用して前記乗客が負担する第2距離料金を計算し、
前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記乗客が負担する前記ヘイリング料金を計算する、料金計算方法。
【請求項15】
前記シェアリング料金は、
前記シェアリング時間料金および前記シェアリング距離料金を含む、請求項14に記載の料金計算方法。
【請求項16】
前記運転者が支払う運転者料金および前記乗客が支払う乗客料金を計算する段階で、
前記運転者料金は、
前記第1時間料金および前記第1距離料金を含み、
前記乗客料金は、
前記第2時間料金、前記第2距離料金、および前記ヘイリング料金を含む、請求項14に記載の料金計算方法。
【請求項17】
前記判断の結果、前記乗客が複数であれば、前記設定されたサービス区間に対して前記運転者が支払う運転者料金および前記複数の乗客それぞれが支払う乗客料金を計算する段階をさらに含み、
前記運転者が支払う運転者料金および前記複数の乗客それぞれが支払う乗客料金を計算する段階は、
前記シェアリング時間料金に前記第1比率を適用して前記運転者が負担する前記第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に前記第2比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する前記第2時間料金を計算し、
前記シェアリング距離料金に前記第3比率を適用して前記運転者が負担する前記第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に前記複数の乗客それぞれに対応する前記第4比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する前記第2距離料金を計算し、
前記複数の乗客それぞれが負担する前記第2距離料金に前記倍数をかけて前記複数の乗客それぞれが負担する前記ヘイリング料金を計算する、請求項14に記載の料金計算方法。
【請求項18】
前記複数の乗客それぞれに対応する前記第4比率は、
前記複数の乗客それぞれが前記シェアリング車両に搭乗する順序に基づいて計算されることを特徴とする、請求項17に記載の料金計算方法。
【請求項19】
前記運転者が支払う運転者料金および前記複数の乗客それぞれが支払う乗客料金を計算する段階で、
前記運転者料金は、
前記第1時間料金および前記第1距離料金を含み、
前記複数の乗客それぞれが支払う乗客料金は、
前記複数の乗客それぞれに対応する前記第2時間料金、前記第2距離料金、および前記ヘイリング料金を含む、請求項18に記載の料金計算方法。
【請求項20】
前記第1比率は、下記式(1)によって計算され、
前記第2比率は、下記式(2)によって計算される、請求項14に記載の料金計算方法。
(但し、DTRは第1比率、第1パラメータであるAは0以上1以下の整数(0≦A≦1)、Nは乗客数、PTRは第2比率)
【請求項21】
前記第3比率は、下記式(3)によって計算され、
前記第4比率は、下記式(4)によって計算される、請求項14に記載の料金計算方法。
(但し、DDRは第3比率、第2パラメータであるBは0以上1以下の整数(0≦B≦1)、Nは乗客数、第3パラメータであるCは0以上1以下の整数(0≦C≦1)、tは乗客がシェアリング車両に搭乗した順序に対応する自然数、PDRtはt番目でシェアリング車両に搭乗した乗客に適用される第4比率)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者がカーシェアリングサービス(Car Sharing Service)を用いて貸与したカーシェアリング車両で乗客にカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)を提供するビジネスモデルで、カーシェアリングサービス利用者でありながら同時にカーヘイリングサービス提供者である運転者、そしてカーヘイリングサービス利用者である乗客それぞれに対する料金を計算する方法およびその方法を提供するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
全世界的に共有経済(Sharing Economy)概念が社会各分野に急速に位置づけられている。自分の家を他人に共有するサービス(例えば、エアビーアンドビー)、事務室空間を他人と共有して使用するサービス(例えば、ウィーワーク)などがある。加えて、自動車市場に吹いてきた共有経済の概念であるカーシェアリング(Car Sharing)およびカーヘイリング(Car Hailing)に対する人々の関心が増加している。
【0003】
カーシェアリングは、単語通りに車両を購入するのではない、車両を時間単位で貸与して定められた時間だけ利用するサービスである。カーシェアリングサービスで料金は、貸与時間および移動距離によって計算される。また、注油料金は車両内にあるカードで計算し、支払いは移動距離による支払いで代替する。例えば、カーシェアリングサービスを提供する会社としては、ソカー(socar)、グリーンカー(green car)などがある。
【0004】
カーヘイリング(Car Hailing)は、消費者がタクシー運転手でない一般人の車を呼び出して一定の料金を支払って所望の目的地まで同乗するサービスである。あるいは、移動を所望する消費者と移動サービスを提供する事業者を実時間で連結するモビリティサービスを指して称することもある。消費者の所望の時間および場所に合わせて車両がくるため、消費者が指定された場所に行かなければならないカーシェアリングサービスに比べて便利であるという長所がある。例えば、カーヘイリングサービスを提供する会社としては、ウーバー、Grabなどがある。
【0005】
最近、運転者がカーシェアリングサービス(Car Sharing Service)を用いて貸与したカーシェアリング車両で乗客にカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)を提供する事業モデルが登場し、これに対する供給および需要が増加している。
【0006】
よって、カーシェアリングサービスの利用者でありながら同時にカーヘイリングサービス提供者である運転者、そしてカーヘイリングサービス利用者である乗客それぞれに適用することができる体系的且つ合理的な料金計算方法に対する開発が必要であるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、カーシェアリングサービスの利用者でありながら同時にカーヘイリングサービス提供者である運転者、そしてカーヘイリングサービス利用者である乗客それぞれにカーシェアリング料金およびカーヘイリング料金を計算する方法、そしてその方法を提供する料金計算システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一特徴による料金計算システムは、シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算するシステムであって、前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記乗客が負担する第2時間料金を計算し、前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に第4比率を適用して前記乗客が負担する第2距離料金を計算し、前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記乗客が負担する前記ヘイリング料金を計算するサーバーを含む。
【0009】
本発明の他の特徴による料金計算システムは、シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で複数の乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算するシステムであって、前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する第2時間料金を計算し、前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に前記複数の乗客それぞれに対応する第4比率を適用して前記複数の乗客それぞれが負担する第2距離料金を計算し、前記複数の乗客それぞれが負担する前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記複数の乗客それぞれが負担する前記ヘイリング料金を計算するサーバーを含む。
【0010】
本発明のまた他の特徴による料金計算方法は、シェアリング車両(Sharing Car)の利用に対するシェアリング料金および前記シェアリング車両で乗客に提供されるカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)に対するヘイリング料金を計算する方法であって、前記シェアリング車両に搭乗する乗客数の増加または減少によって区画されるサービス区間が設定されるかどうかを判断する段階、前記判断の結果、前記サービス区間が設定されると、前記設定されたサービス区間で前記シェアリング車両に搭乗した乗客が複数かどうかを判断する段階、前記判断の結果、前記乗客が単数であれば、前記設定されたサービス区間に対して運転者が支払う運転者料金および前記乗客が支払う乗客料金を計算する段階を含み、前記運転者が支払う運転者料金および前記乗客が支払う乗客料金を計算する段階は、前記シェアリング車両の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率を適用して前記運転者が負担する第1時間料金を計算し、前記シェアリング時間料金に第2比率を適用して前記乗客が負担する第2時間料金を計算し、前記シェアリング車両の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に第3比率を適用して前記運転者が負担する第1距離料金を計算し、前記シェアリング距離料金に第4比率を適用して前記乗客が負担する第2距離料金を計算し、前記第2距離料金に所定の倍数をかけて前記乗客が負担する前記ヘイリング料金を計算する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、運転者がカーシェアリングサービスを用いて貸与したカーシェアリング車両で乗客にカーヘイリングサービスを提供するビジネスモデルに必須的に要求される料金計算方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態によるカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金計算システムを説明する図である。
【
図2】
図1の車両端末の構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図3】
図1の運転者端末の構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図4】
図1の乗客端末の構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図5】
図1のサーバーの構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図6】一実施形態によるカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金を計算する方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳しく説明し、同一であるか類似の構成要素には同一、類似の図面符号を付与しこれに対する重複する説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および/または「部」は明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されるか混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するのではない。また、本明細書に開示された実施形態を説明することにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明瞭にすることがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解することができるようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解されなければならない。
【0014】
第1、第2などのように序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用することができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0015】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならない。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されなければならない。
【0016】
本出願で、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするのであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解されなければならない。
【0017】
図1は一実施形態によるカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金計算システムを説明する図であり、
図2は
図1の車両端末の構成を詳細に説明するブロック図であり、
図3は
図1の運転者端末の構成を詳細に説明するブロック図であり、
図4は
図1の乗客端末の構成を詳細に説明するブロック図であり、
図5は
図1のサーバーの構成を詳細に説明するブロック図である。
【0018】
図1を参照すれば、料金計算システムは、車両端末100、運転者端末200、乗客端末300、そしてサーバー400を含む。
【0019】
一実施形態によって、運転者はカーシェアリングサービス(Car Sharing Service)の利用者であり、同時にカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)の提供者であり得る。乗客はカーヘイリングサービスの利用者であり得る。
【0020】
料金計算システムは、カーシェアリングサービスの提供者である車両所有者(または車両所有企業)に帰属するシェアリング料金を運転者および乗客に所定の比率で割り当てて請求することができる。シェアリング料金は、シェアリング車両1を利用した時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金およびシェアリング車両1を利用して移動した距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金を含むことができる。
【0021】
料金計算システムは、カーヘイリングサービスの提供者である運転者に帰属するヘイリング料金を乗客に請求することができる。ヘイリング料金は、乗客がシェアリング車両1に搭乗して目的地まで運転者のヘイリングサービスの提供を受けることに対して支払う費用であり得る。例えば、料金計算システムは、シェアリング車両1を利用して移動した距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金に所定の倍数(n)をかけてヘイリング料金を計算することができる。
【0022】
車両端末100は、カーシェアリングサービスに提供されるシェアリング車両1に搭載される端末である。例えば、車両端末200は、AVN(AUDIO、VIDEO、NAVIGATION)、IVI(In-Vehicle Infotainment)システムなどを搭載することができる。カーシェアリングサービスを要請した運転者とシェアリング車両1がマッチングされると、車両端末100はシェアリング車両1の貸与期間、運転者に対する情報などをサーバー400から伝達を受けることができる。一実施形態によって、車両端末100は、シェアリング車両1が貸与期間の間に移動した総移動距離、乗客の搭乗有無、乗客が搭乗した利用時間および乗客が搭乗して移動した移動距離などに関する情報をサーバー400に伝送することができる。
【0023】
図2を参照すれば、車両端末100は、車両通信部110、車両位置検出部130、車両入出力部150、車両保存部170、そして車両制御部190を含む。
【0024】
車両通信部110は、通信網に連結されてサーバー200とデータを送受信することができる。車両通信部110はGSM/3GPP系列の通信方式(GSM、HSDPA、LTEアドバンスト)、3GPP2系列の通信方式(CDMAなど)、またはワイマックスなどの無線通信プロトコルを通じて通信網に連結することができるが、これに限定されるのではない。
【0025】
車両位置検出部130は、車両端末100の位置を検出することができる。例えば、車両位置検出部130はGPS(Global Positioning System)衛星から伝送されるGPS信号に基づいて車両端末100の位置を検出することができるが、これに限定されるのではない。他の例を挙げれば、車両位置検出部130は複数個の基地局と通信して車両端末100の位置を検出することができる。
【0026】
車両入出力部150は、目的地の入力を受けるためのインターフェースを表示して運転者から目的地情報の入力を受けることができる。また、車両入出力部150は、予め保存された地図またはサーバー400から転送された地図に目的地までの経路を表示することができる。この時、目的地までの経路は、サーバー400から転送されたものであってもよい。
【0027】
車両入出力部150は、例えば、運転者から目的地情報の入力を受けるために、キーパッドなどのようなタッチ入力手段を含むことができる。車両入出力部150は、他の例を挙げれば、前述の情報表示のために、ディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)などのような表示手段を含むことができ、入出力が全て可能なタッチスクリーン形態で実現することもできる。
【0028】
車両保存部170は、車両端末100が動作することに必要なデータ、アルゴリズムなどを保存することができる。一実施形態によって、車両保存部170は、カーシェアリングサービスに関連する第1アプリ、車両入出力部150を通じて運転者から入力を受けた目的地情報、車両位置検出部130によって検出された車両端末100の位置、そして目的地までの経路を表示するナビゲーションプログラムなどを保存することができるが、これに限定されるのではない。
【0029】
車両制御部190は、車両端末100を全般的に制御して、運転者にカーシェアリングサービスを提供することができる。例えば、車両制御部190は、車両通信部110を通じて乗客の搭乗有無、乗客が搭乗した利用時間および乗客が搭乗して移動した移動距離などに関する情報をサーバー400に伝送することができる。
【0030】
運転者端末200は、カーヘイリングサービスを提供する運転者が所持する端末である。例えば、運転者端末200は、カーシェアリングサービスを利用するための第1アプリケーション(以下、第1アプリ)、そしてカーヘイリングサービスを提供するための第2アプリケーション(以下、第2アプリ)を搭載することができる。一実施形態によって、サーバー400は、運転者がシェアリング車両1の運行を終了すると、運転者に請求する総運転者料金に関する情報を運転者端末200に伝送することができる。また、サーバー400は、乗客から受けた総乗客料金を運転者に伝達するために総乗客料金に関する情報を運転者端末200に伝送することができる。
【0031】
図3を参照すれば、運転者端末200は、第1通信部210、第1入出力部230、第1保存部250、そして第1制御部270を含む。
【0032】
第1通信部210は、多様な無線通信プロトコルを通じて通信網に連結されてサーバー400とデータを送受信することができる。
【0033】
第1入出力部230は、運転者にカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスのために必要な各種情報を表示し、運転者から各種入力を受信する。例えば、第1入出力部230は運転者から各種情報の入力を受けるためにキーパッドなどのようなタッチ入力手段を含むことができる。第1入出力部230は、運転者にカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスのために必要な各種情報を表示するためにディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)などのような表示手段を含むことができ、入出力が全て可能なタッチスクリーン形態で実現することもできる。
【0034】
第1保存部250は、運転者端末200を運営するのに必要な各種プログラムを保存することができる。例えば、第1保存部250は、カーシェアリングサービスを利用するための第1アプリおよびカーヘイリングサービスを提供するための第2アプリを保存することができる。
【0035】
第1制御部270は、運転者がカーシェアリングサービスを利用し、カーヘイリングサービスを提供することができるように運転者端末200全般を制御することができる。例えば、運転者が第1入出力部230を通じて入力する情報を第1通信部210を通じてサーバー400に伝送することができる。また、第1制御部270は、第1通信部210を通じてサーバー400から総運転者料金に関する情報を受信し、受信した総運転者料金に関する情報を第1入出力部230を通じて表示することができる。
【0036】
乗客端末300は、カーヘイリングサービスを利用する乗客が所持する端末である。例えば、乗客端末300は、カーヘイリングサービスを利用するための第2アプリケーション(以下、第2アプリ)を搭載することができる。一実施形態によって、サーバー400は、乗客がシェアリング車両1から下車する場合、乗客に請求する総乗客料金に関する情報を乗客端末300に伝送することができる。
【0037】
図4を参照すれば、乗客端末300は、第2通信部310、第2入出力部330、第2保存部350、そして第2制御部370を含む。例えば、乗客端末300は、運転者端末200と同一または類似の携帯端末装置であってもよい。
【0038】
第2通信部310は、多様な無線通信プロトコルを通じて通信網に連結されてサーバー400とデータを送受信することができる。
【0039】
第2入出力部330は、乗客にカーヘイリングサービスのために必要な各種情報を表示し、乗客から各種入力を受信する。例えば、第2入出力部330は、乗客から各種情報の入力を受けるためにキーパッドなどのようなタッチ入力手段を含むことができる。第2入出力部330は、乗客にカーヘイリングサービスのために必要な各種情報を表示するためにディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)などのような表示手段を含むことができ、入出力が全て可能なタッチスクリーン形態で実現することもできる。
【0040】
第2保存部350は、乗客端末300を運営するのに必要な各種プログラム、およびカーヘイリングサービスを利用するための第2アプリを保存することができる。
【0041】
第2制御部370は、乗客がカーヘイリングサービスを利用することができるように乗客端末300全般を制御することができる。例えば、乗客が第2入出力部330を通じて入力する情報を第2通信部310を通じてサーバー400に伝送することができる。また、第2制御部370は、第2通信部310を通じてサーバー400から総乗客料金に関する情報を受信し、受信した総乗客料金に関する情報を第2入出力部330を通じて表示することができる。
【0042】
サーバー400は、カーシェアリングサービスを利用してシェアリング車両1を貸与した運転者がカーヘイリングサービスをN人の乗客に提供するビジネスモデルで、カーシェアリングサービスの利用に対するシェアリング料金およびカーヘイリングサービスの利用に対するヘイリング料金を計算し、これを運転者および乗客に請求することができる。
【0043】
図5を参照すれば、サーバー400は、サーバー通信部410、サーバー保存部430、そしてサーバー制御部450を含む。
【0044】
サーバー通信部410は、車両端末100、運転者端末200、そして乗客端末300それぞれと通信できる無線通信プロトコルを用いて車両端末100、運転者端末200、そして乗客端末300それぞれとデータを送受信することができる。
【0045】
サーバー保存部430は、シェアリング料金およびヘイリング料金を計算するのに必要な各種情報を保存することができる。例えば、シェアリング料金およびヘイリング料金を計算するのに必要な各種パラメータ値、乗客の搭乗有無、乗客が搭乗した利用時間および乗客が搭乗して移動した移動距離などに関する情報を保存することができる。
【0046】
サーバー制御部450は、シェアリング料金およびヘイリング料金を計算するのに必要な各種情報を用いて、総運転者料金および総乗客料金を計算することができる。サーバー制御部450は、サーバー通信部410を通じて総運転者料金に関する情報を運転者端末200に伝送することができる。また、サーバー制御部450は、サーバー通信部410を通じて総乗客料金を乗客端末300に伝送することができる。
【0047】
図6は、一実施形態によるカーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金を計算する方法を説明するフローチャートである。
【0048】
図1~
図6を参照して、カーシェアリングサービスおよびカーヘイリングサービスの料金計算方法、そしてその方法を提供する料金計算システムを詳細に説明する。
【0049】
図6を参照すれば、運転者がシェアリング車両1を利用してカーヘイリングサービス(Car Hailing Service)を開始すると(S101)、サーバー400はサービス区間が設定されるかどうかを判断する(S103)。この時、シェアリング車両1は、運転者がカーシェアリングサービスを利用して貸与した車両であってもよい。
【0050】
サービス区間は、シェアリング車両1に搭乗する乗客の人数(N、以下、乗客数)の変動(増加または減少)によって区画することができる。一実施形態によって、サーバー400は、シェアリング車両1が運行される間、乗客数(N)が変動する地点を基準にしてサービス区間の開始地点および終結地点を決定することができる。一実施形態によって、下記表1では、乗客数(N)が変動する地点を基準にして第0区間、第1区間、第2区間、第3区間、第4区間、および第5区間に分けて運転者料金および/または乗客料金を計算することができる。
【0051】
下記表1で、サーバー400は、乗客数が0人から1人に増加する地点(即ち、第1乗客(A)が搭乗する地点)を第0区間の終結地点と決定することができる。即ち、サーバー400はシェアリング車両1に搭乗した乗客数(N)がゼロ(zero)である場合には、乗客が新しく搭乗する地点(即ち、第1乗客(A)が搭乗する地点)で乗客数(N)0人に対応する以前サービス区間(第0区間)は終結し、乗客数(N)1人に対応する新たなサービス区間(第1区間)が始まることと決定することができる。一実施形態によって、サービス区間が終結すると、終結したサービス区間は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。
【0052】
同様に、サーバー400は、乗客数が1人から2人に増加する地点(即ち、第2乗客(B)が搭乗する地点)を第1区間の終結地点と設定することができる。そうすれば、サーバー400は、第1区間は終結(または、設定)し、第2区間は新しく始まることと決定することができる。また、サーバー400は、乗客数が2人から3人に増加する地点(即ち、第3乗客(C)が搭乗する地点)を第2区間の終結地点と設定することができる。そうすれば、サーバー400は、第2区間は終結(または、設定)し、第3区間は新しく始まることと決定することができる。また、サーバー400は、乗客数が3人から2人に減少する地点(即ち、第3乗客(C)が下車する地点)を第3区間の終結地点と設定することができる。そうすれば、サーバー400は、第3区間は終結(または、設定)され、第4区間は始まることと決定することができる。同一の判断過程で第4区間および第5区間も設定(setting)することができる。
【0053】
その次に、判断の結果、サービス区間が設定されなければ(S103、No)、サーバー400は、現在のサービス区間が継続して延長されることと判断することができる。
【0054】
その次に、判断の結果、サービス区間が設定されれば(S103、Yes)、サーバー400は、設定されたサービス区間でシェアリング車両1に搭乗した乗客が存在するかどうかを判断する(S105)。
【0055】
その次に、判断の結果、乗客が搭乗しない状態であれば(S105、No)、サーバー400は、設定されたサービス区間に対するシェアリング時間料金およびシェアリング距離料金を算定し、算定されたシェアリング時間料金およびシェアリング距離料金を運転者が負担する運転者料金と決定することができる(S107)。
【0056】
サーバー400は、設定されたサービス区間でシェアリング車両1の利用時間に基づいてシェアリング時間料金を算定することができる。また、サーバー400は、設定されたサービス区間でシェアリング車両1の移動距離に基づいてシェアリング距離料金を算定することができる。サーバー400は、算定されたシェアリング時間料金およびシェアリング距離料金を運転者が負担する運転者料金と決定することができる。
【0057】
下記表1は、シェアリング料金およびヘイリング料金の計算を理解するための一例示である。
【表1】
【0058】
上記表1を参照すれば、運転者は12時間(貸与時間)シェアリング車両1を貸与し、貸与したシェアリング車両1で総60kmを運行しながらカーヘイリングサービスを提供したと仮定する。第0区間は乗客が搭乗せず、第1区間は単数の乗客(N=1)がシェアリング車両1に搭乗し、第2区間~第5区間は複数の乗客(N>1)がシェアリング車両1に搭乗したと仮定する。また、単位時間当り(例えば、1時間)シェアリング時間料金は1000ウォンであり、単位距離当り(例えば、1km)シェアリング距離料金は200ウォンと仮定する。
【0059】
前記表1で、例えば、第0区間は第1乗客(A)が搭乗する地点で終結し、終結したサービス区間(第0区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第0区間は乗客が搭乗しない区間(S107段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0060】
第0区間で、例えば、サーバー400は、2時間に対するシェアリング時間料金(2,000ウォン=2時間×1,000ウォン)および10kmに対するシェアリング距離料金(2,000ウォン=10km×200ウォン/1km)を足して第0区間に対する運転者料金を計算することができる。即ち、乗客が搭乗しない場合、カーシェアリングサービスの利用料金であるシェアリング料金(シェアリング時間料金およびシェアリング距離料金)は運転者が全て負担することができる。
【0061】
その次に、判断の結果、乗客が搭乗した状態であれば(S105、Yes)、サーバー400は、設定されたサービス区間でシェアリング車両1に搭乗した乗客が複数かどうか判断する(S109)。
【0062】
その次に、判断の結果、乗客が単数であれば(S109、No)、サーバー400は、設定されたサービス区間に対して運転者が支払う運転者料金および乗客が支払う乗客料金を計算する(S111)。
【0063】
S111段階で、サーバー400は、シェアリング車両1の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率(DTR)を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算することができる。また、サーバー400は、シェアリング時間料金に第2比率(PTR)を適用して乗客が負担する第2時間料金を計算することができる。
【0064】
第1比率(DTR)は、下記式(1)によって計算することができる。第2比率(PTR)は下記式(2)によって計算することができる。例えば、シェアリング車両1に搭乗した乗客が単数である区間(例えば、第1区間)では、式(1)および式(2)それぞれに乗客数(N)は1を代入することができる。この時、第1パラメータ(A)は0以上1以下の整数(0≦A≦1)であり、Nは乗客の総人数(以下、乗客数)である。第1パラメータ(A)はシェアリング時間料金(FC)を運転者と乗客の分担比率を指示するパラメータであり、乗客数(N)とは無関係であり得る。
【0065】
一実施形態によって、サーバー400は、シェアリング時間料金(FC)を運転者と乗客に同一分担比率で割り当てることができる。この時、第1パラメータ(A)は1/2である。乗客が1人であれば(N=1)、第1比率(DTR)は式(1)によって1/2であり、第2比率(PTR)は式(2)によって1/2である。そうすれば、サーバー400は、運転者および第1乗客(A)に1/2比率でシェアリング時間料金(FC)を負担させることができる。以下、計算で、運転者および乗客に同一比率を適用することを仮定し、第1パラメータ(A)は0.5を適用する。但し、これに限定されるのではなく、シェアリング時間料金(FC)に対する運転者と乗客の比率は多様に設定することができる。
【0066】
S111段階で、サーバー400は、シェアリング車両1の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金(AC)に第3比率(DDR)を適用して運転者が負担する第1距離料金を計算することができる。サーバー400は、シェアリング距離料金(AC)に第4比率(PDRt)を適用して乗客が負担する第2距離料金を計算することができる。
【0067】
第3比率(DDR)は、下記式(3)によって計算することができる。第4比率(PDRt)は下記式(4)によって計算することができる。例えば、シェアリング車両1に搭乗した乗客が単数である区間(例えば、第1区間)では、式(2)および式(3)それぞれに乗客数(N)は1を代入することができる。この時、第2パラメータ(B)は0以上1以下の整数(0≦B≦1)であり、Nは乗客数である。第2パラメータ(B)はシェアリング距離料金(AC)について運転者と乗客の分担比率を指示するパラメータであり、乗客数(N)とは無関係であり得る。第3パラメータ(C)は複数の乗客相互間の分担比率を指示するパラメータである。
【0068】
一実施形態によって、シェアリング車両1に搭乗した乗客がある場合(例えば、単数の乗客が搭乗)、サーバー400は基準距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金(AC)を乗客に全て負担させることができる。この時、第2パラメータ(B)は0であり得る。乗客が1人であれば(N=1)、第3比率(DDR)は式(3)によって0であり、第4比率(PDRt)は式(4)によって1である。そうすれば、サーバー400は第1乗客(A)に1比率でシェアリング距離料金(AC)を割り当てることができる。以下、単数乗客または複数乗客を問わずシェアリング車両1に乗客が搭乗した場合、シェアリング距離料金(AC)は乗客が全部負担すると仮定し、この時、第2パラメータ(B)は0を適用する。但し、これに限定されるのではなく、シェアリング距離料金(AC)に対する運転者と乗客の比率は多様に設定することができる。
【0069】
S111段階で、サーバー400は、第2距離料金に所定の倍数をかけて乗客が負担するヘイリング料金を計算することができる。この時、nは0以上の整数である。以下、所定の倍数(n)は計算の便宜上3と仮定するが、これに限定されるのではなく、多様な正の整数に設定することができる。
【0070】
S111段階で、シェアリング車両1の利用時に追加料金(SC)が発生する場合、サーバー400は、追加料金(SC)に第5比率(SDR)を適用して運転者が負担する第1追加料金(SC1)を計算することができる。サーバー400は、追加料金(SC)に第6比率(PSDRt)を適用して乗客が負担する第2追加料金(SC2)をさらに計算することができる。追加料金(AC)は、シェアリング車両1が費用が発生する有料道路、有料トンネル、または有料橋などを利用することによって発生する費用であり得るが、これに限定されるのではなく、シェアリング車両1の運行時に発生可能な多様な追加的な費用を含むことができる。
【0071】
第5比率(SDR)は下記式(5)によって計算することができる。第6比率(PSDR
t)は下記式(6)によって計算することができる。例えば、シェアリング車両1に搭乗した乗客が単数である区間(例えば、第1区間)では、式(5)および式(6)それぞれに乗客数(N)として1を代入することができる。この時、第4パラメータ(D)は0以上1以下の整数(0≦D≦1)であり、Nは乗客数である。第4パラメータ(D)は追加料金(SC)について運転者と乗客の分担比率を指示するパラメータであり、乗客数(N)とは無関係であり得る。第5パラメータ(E)は複数の乗客相互間の分担比率を指示するパラメータである。
【0072】
一実施形態によって、シェアリング車両1に搭乗した乗客がある場合(例えば、単数の乗客が搭乗)、サーバー400は追加料金(SC)を乗客に全て負担させることができる。この時、第4パラメータ(D)は0であり得る。乗客が1人であれば(N=1)、第5比率(SDR)は式(5)によって0であり、第6比率(PSDRt)は式(6)によって1である。そうすれば、サーバー400は第1乗客(A)に1比率で第2追加料金(SC2)を割り当てることができる。以下、単数乗客または複数乗客を問わずシェアリング車両1に乗客が搭乗した場合、追加料金(SC)は乗客が全部負担すると仮定し、この時、第4パラメータ(D)は0を適用する。但し、これに限定されるのではなく、追加料金(SC)に対する運転者と乗客の比率は多様に設定することができる。
【0073】
前記表1で、例えば、第1区間は第2乗客(B)が搭乗する地点で終結し、終結したサービス区間(第1区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第1区間はシェアリング車両1に搭乗した乗客が単数である区間(S111段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0074】
前記表1の第1区間で、サーバー400は第1区間に対するシェアリング時間料金(2,000ウォン=2時間×1,000ウォン)を計算する。そして、サーバー400は第1区間に対するシェアリング時間料金(FC=2000ウォン)に第1比率(DTR)である1/2を適用して運転者が負担する第1時間料金である1,000ウォン(1,000ウォン=2,000ウォン×1/2)を計算する。サーバー400は第1区間に対するシェアリング時間料金(FC=2,000ウォン)に第2比率(DTR)である1/2を適用して第1乗客(A)が負担する第2時間料金1,000ウォン(1,000ウォン=2,000ウォン×1/2)を計算することができる。
【0075】
前記表1の第1区間で、サーバー400は第1区間に対するシェアリング距離料金(2,000ウォン=10km×200ウォン/1km)を計算する。一実施形態によって、乗客が搭乗した場合、シェアリング距離料金を運転者には負担させず、乗客にのみ負担させるために第2パラメータ(B)を0に選択することができる。そうすれば、サーバー400は第1区間に対するシェアリング距離料金(AC=2,000ウォン)に第3比率(DDR)である0を適用して運転者が負担する第1距離料金0ウォンを計算することができる。また、サーバー400は第1区間に対するシェアリング距離料金(2,000ウォン)に第4比率(PDRt)である1を適用して第1乗客(A)が負担する第2距離料金2,000ウォンを計算することができる。この時、サーバー400は式(3)および式(4)それぞれに第2パラメータ(B=0)、乗客数N(1)を代入して第3比率(DDR)および第4比率(PDRt)をそれぞれ計算することができる。
【0076】
前記表1の第1区間で、サーバー400は第1乗客(A)が負担する第2距離料金(2,000ウォン)に所定の倍数(n=3)をかけて、第1乗客(A)が負担するヘイリング料金6,000ウォンを計算することができる。
【0077】
第1区間に対する料金を整理すれば、サーバー400は第1時間料金(1,000ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を足して運転者が支払う運転者料金1,000ウォンを計算することができる。サーバー400は第2時間料金(1,000ウォン)、第2距離料金(2,000ウォン)、およびヘイリング料金(6,000ウォン)を足して第1乗客(A)が負担する乗客料金9,000ウォンを計算することができる。
【0078】
前記表1の第1区間には表示されなかったが、第1区間で追加料金(SC)1,000ウォンが発生したと仮定することができる。そうすれば、サーバー400は第2時間料金(1,000ウォン)、第2距離料金(2,000ウォン)、およびヘイリング料金(6,000ウォン)に第2追加料金(1,000ウォン)まで足して、第1乗客(A)が負担する乗客料金10,000ウォンを計算することができる。整理すれば、サーバー400は追加料金(SC)が発生した区間に対して、運転者および乗客に第1追加料金(SC1)および第2追加料金(SC2)を割り当てることができる。
【0079】
その次に、判断の結果、乗客が複数であれば(S109、Yes)、サーバー400は、設定されたサービス区間に対して運転者が支払う運転者料金および複数の乗客それぞれが支払う乗客料金を計算する(S113)。
【0080】
S113段階で、サーバー400はシェアリング車両1の利用時間に基づいて算定されるシェアリング時間料金に第1比率(DTR)を適用して運転者が負担する第1時間料金を計算することができる。また、サーバー400はシェアリング時間料金に第2比率(PTR)を適用して複数の乗客それぞれが負担する第2時間料金を計算することができる。
【0081】
第1比率(DTR)は、上記式(1)によって計算することができる。第2比率(PTR)は、上記式(2)によって計算することができる。一実施形態によって、サーバー400は、シェアリング時間料金(FC)を運転者と乗客に同一分担比率で負担させることができる。この時、第1パラメータ(A)は1/2である。例えば、乗客が2人であれば(N=2)、第1比率(DTR)は式(1)によって1/3であり、第2比率(PTR)は式(2)によって1/3である。そうすれば、サーバー400は運転者、第1乗客(A)および第2乗客(B)それぞれに1/3比率でシェアリング時間料金(FC)を負担させることができる。
【0082】
S113段階で、サーバー400は、シェアリング車両1の移動距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金(AC)に第3比率(DDR)を適用して運転者が負担する第1距離料金を計算することができる。サーバー400は、シェアリング距離料金(AC)に複数の乗客それぞれに対応する第4比率(PDRt)を適用して複数の乗客それぞれが負担する第2距離料金を計算することができる。
【0083】
第3比率(DDR)は、前記式(3)によって計算することができる。第4比率(PDRt)は、前記式(4)によって計算することができる。一実施形態によって、サーバー400はシェアリング車両1に複数の乗客がいる場合、シェアリング距離料金(AC)を運転者には負担させず複数の乗客に均等に負担させることができる。この時、第2パラメータ(B)は0であり、第3パラメータ(C)は0.5であり得る。例えば、乗客が2人であれば(N=2)、第3比率(DDR)は式(3)によって0である。第4比率(PDRt)は式(4)によって乗客がシェアリング車両1に搭乗した順序によって決定することができる。具体的に、1番目に搭乗(t=1)した第1乗客(A)に適用される第4比率(PDR1)は式(4)によって1/3である。2番目に搭乗(t=2)した第2乗客(B)に適用される第4比率(PDR2)は式(4)によって2/3である。
【0084】
S113段階で、サーバー400は、複数の乗客それぞれが負担する第2距離料金に所定の倍数をかけて複数の乗客それぞれが負担する前記ヘイリング料金を計算することができる。
【0085】
サーバー400は、シェアリング距離料金(AC)において乗客が負担するシェアリング距離料金(AC_t)に所定の倍数(n)をかけて計算されるヘイリング料金(HC_t)を乗客に割り
当てることができる。例えば、複数の乗客それぞれに適用されるヘイリング料金(HC_t)は下記式(7)によって計算することができる。
【0086】
複数の乗客それぞれに対応する第2距離料金(AC_t)はシェアリング車両1に搭乗した順序(t)によって決定され、サーバー400はシェアリング車両1に搭乗した順序(t)によって決定される第2距離料金(AC_t)に所定の倍数(n)をかけて複数の乗客それぞれに対応するヘイリング料金(HC_t)を計算することができる。即ち、複数の乗客それぞれに対応するヘイリング料金(HC_t)も、シェアリング車両1に搭乗した順序(t)によって異なってもよい。以下、nは0以上の整数である。以下、計算でnは3と仮定する。この時、倍数(n)に3を適用したことは一例示であり、適切なヘイリング料金を算出するために多様な正の整数を選択することができる。
【0087】
S113段階で、シェアリング車両1の利用時に追加料金(SC)が発生する場合、サーバー400は追加料金(SC)に第5比率(SDR)を適用して運転者が負担する第1追加料金(SC1)を計算することができる。サーバー400は、追加料金(SC)に第6比率(PSDRt)を適用して乗客が負担する第2追加料金(SC2)をさらに計算することができる。
【0088】
第5比率(SDR)は、前記式(5)によって計算することができる。第6比率(PSDRt)は、前記式(6)によって計算することができる。一実施形態によって、サーバー400はシェアリング車両1に複数の乗客がいる場合、追加料金(SC)を運転者には負担させず複数の乗客に均等に負担させることができる。この時、第4パラメータ(D)は0であり、第5パラメータ(E)は0.5であり得る。
【0089】
例えば、乗客が2人であれば(N=2)、第5比率(SDR)は式(5)によって0である。第6比率(PSDRt)は、式(6)によって乗客がシェアリング車両1に搭乗した順序によって決定することができる。具体的に、1番目に搭乗(t=1)した第1乗客(A)に適用される第6比率(PSDR1)は式(6)によって1/3である。2番目に搭乗(t=2)した第2乗客(B)に適用される第6比率(PSDR2)は式(6)によって2/3である。
【0090】
例えば、前記表1で、第2区間は第3乗客(C)が搭乗する地点で終結し、終結したサービス区間(第2区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第2区間はシェアリング車両1に搭乗した乗客が複数である区間(S113段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0091】
前記表1の第2区間で、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング時間料金(4,000ウォン=4時間×1,000ウォン)を計算する。そして、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング時間料金(FC=4,000ウォン)に第1比率(DTR)である1/3を適用して運転者が負担する第1時間料金である1,333ウォン(1,333ウォン=4,000ウォン×1/3)を計算することができる。サーバー400は、第2区間に対するシェアリング時間料金(FC=4,000ウォン)に第2比率(DTR)である1/3を適用して第1乗客(A)および第2乗客(B)がそれぞれ負担する第2時間料金1,333ウォン(1,333ウォン=4,000ウォン×1/3)を計算することができる。
【0092】
前記表1の第2区間で、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング距離料金(4,000ウォン=20km×200ウォン/1km)を計算する。一実施形態によって、第2パラメータ(B)は0であり、第3パラメータ(C)は0.5であり得る。そうすれば、サーバー400は、運転者に第2区間に対するシェアリング距離料金(AC=4,000ウォン)に第3比率(DDR)である0を適用して運転者が負担する第1距離料金0ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング距離料金(4,000ウォン)に1番目に搭乗(t=1)した第1乗客(A)に適用される第4比率(PDR1)である1/3を適用して第1乗客(A)が負担する第2距離料金1,333ウォン(1,333ウォン=4,000ウォン×1/3)を計算することができる。また、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング距離料金(4,000ウォン)に2番目に搭乗(t=2)した第2乗客(B)に適用される第4比率(PDR2)である2/3を適用して第2乗客(B)が負担する第2距離料金2,667ウォン(2,667ウォン=4,000ウォン×2/3)を計算することができる。
【0093】
前記表1の第2区間で、サーバー400は、第1乗客(A)が負担する第2距離料金(4,000ウォン×1/3)に所定の倍数(例えば、n=3)をかけて、第1乗客(A)が負担するヘイリング料金4,000ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)が負担する第2距離料金(4,000ウォン×2/3)に所定の倍数(例えば、n=3)をかけて、第2乗客(B)が負担するヘイリング料金8,000ウォンを計算することができる。
【0094】
第2区間に対する料金を整理すれば、サーバー400は、第1時間料金(1,333ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を足して運転者が支払う運転者料金1,333ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第1乗客(A)に対応する第2時間料金(1,333ウォン)、第2距離料金(1,333ウォン)、およびヘイリング料金(4,000ウォン)を足して第1乗客(A)が負担する乗客料金6,667ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)に対応する第2時間料金(1,333ウォン)、第2距離料金(2,667ウォン)、およびヘイリング料金(8,000ウォン)を足して第2乗客(B)が負担する乗客料金12,000ウォンを計算することができる。
【0095】
前記表1の第2区間には表示されなかったが、第2区間で追加料金(SC)3,000ウォンが発生したと仮定することができる。一実施形態によって、第4パラメータ(D)は0であり、第5パラメータ(E)は0.5であり得る。そうすれば、サーバー400は、運転者に第2区間に対する追加料金(SC=3,000ウォン)に第5比率(SDR)である0を適用して運転者が負担する第1追加料金(SC1)0ウォンを計算することができる。
【0096】
また、サーバー400は、第2区間に対する追加料金(SC=3,000ウォン)に1番目に搭乗(t=1)した第1乗客(A)に適用される第6比率(PSDR1)である1/3を適用して第1乗客(A)が負担する第2追加料金(SC2)1,000ウォン(1,000ウォン=3,000ウォン×1/3)を計算することができる。また、サーバー400は、第2区間に対する追加料金(SC=3,000ウォン)に2番目に搭乗(t=2)した第2乗客(B)に適用される第6比率(PSDR2)である2/3を適用して第2乗客(B)が負担する第2追加料金(SC2)2,000ウォン(2,000ウォン=3,000ウォン×2/3)を計算することができる。そうすれば、サーバー400は、第1乗客(A)に対応する第2時間料金(1,333ウォン)、第2距離料金(1,333ウォン)、およびヘイリング料金(4,000ウォン)に第2追加料金(1,000ウォン)まで足して第1乗客(A)が負担する乗客料金7,667ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)に対応する第2時間料金(1,333ウォン)、第2距離料金(2,667ウォン)、およびヘイリング料金(8,000ウォン)に第2追加料金(2,000ウォン)まで足して第2乗客(B)が負担する乗客料金14,000ウォンを計算することができる。
【0097】
整理すれば、サーバー400は、追加料金(SC)が発生した区間に対して、運転者および乗客に計算された追加料金(SC)を第5比率(SDR)および第6比率(PSDRt)を適用して割り当てることができる。以下、前記表1の第3区間~第5区間でも追加料金(SC)が発生する場合、前記と同様な方法で運転者および乗客に第1追加料金(SC1)および第2追加料金(SC2)を割り当てることができ、具体的な説明は省略する。
【0098】
他の例を挙げれば、前記表1の第3区間は第3乗客(C)が下車する地点で終結し、終結したサービス区間(第3区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第3区間はシェアリング車両1に搭乗した乗客が複数である区間(S113段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0099】
前記表1の第3区間で、サーバー400は、第3区間に対するシェアリング時間料金(2,000ウォン=2時間×1,000ウォン)を計算する。そして、サーバー400は、第2区間に対するシェアリング時間料金(FC=2,000ウォン)に第1比率(DTR)である1/4を適用して運転者が負担する第1時間料金である500ウォン(500ウォン=2,000ウォン×1/4)を計算することができる。サーバー400は、第3区間に対するシェアリング時間料金(FC=2,000ウォン)に第2比率(DTR)である1/4を適用して第1乗客(A)、第2乗客(B)、および第3乗客(C)がそれぞれ負担する第2時間料金500ウォン(500ウォン=2,000ウォン×1/4)を計算することができる。
【0100】
一実施形態によって、複数の乗客(N>1)がシェアリング車両1に搭乗した場合、サーバー400は、基準距離に基づいて算定されるシェアリング距離料金(AC=2,000ウォン)を複数の乗客それぞれに対応する第4比率(PDRt)を適用して複数の乗客それぞれが負担する第2距離料金を計算することができる。
【表2】
【0101】
上記表2は、前記表1の3区間に対する距離料金(AC)を導出する過程を詳細に示すための表である。上記表2に示された第1乗客(A)、第2乗客(B)、および第3乗客(C)それぞれに対する演算式は、前記式(4)に基づいて算出することができる。
【0102】
前記表2を参照すれば、第1乗客(A)が先に搭乗したので搭乗順序(t)は1であり、第2乗客(B)の搭乗順序(t)は2、第3乗客(C)の搭乗順序(t)は3である。サーバー400は、シェアリング距離料金(AC=2,000ウォン)に1番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR1)である0.25/1.75(約0.14)を適用して第1乗客(A)に286ウォンを割り当てることができる。サーバー400は、シェアリング距離料金(AC=2,000ウォン)に2番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR2)である0.5/1.75(約0.28)を適用して第2乗客(B)に571ウォン(少数点以下は四捨五入)を割り当てることができる。サーバー400は、シェアリング距離料金(AC=2,000ウォン)に3番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR3)である1/1.75(約0.57)を適用して第3乗客(C)に1,143ウォン(少数点以下は四捨五入)を割り当てることができる。この時、サーバー400は、式(3)および式(4)それぞれに第2パラメータ(B=0)、第3パラメータ(C=0.5)、乗客数N(3)を代入して第3比率(DDR)、1番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR1)、2番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR2)、および3番目搭乗順序に対応する第4比率(PDR3)をそれぞれ計算することができる。
【0103】
前記表1の第3区間で、サーバー400は第1乗客(A)が負担する第2距離料金(286ウォン=2,000ウォン×0.25/1.75)に所定の倍数(例えば、n=3)をかけて、第1乗客(A)が負担するヘイリング料金858ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)が負担する第2距離料金(571ウォン=2,000ウォン×0.5/1.75)に所定の倍数(例えば、n=3)をかけて、第2乗客(B)が負担するヘイリング料金1,713ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第3乗客(C)が負担する第2距離料金(1,143ウォン=2,000ウォン×1/1.75)に所定の倍数(例えば、n=3)をかけて、第3乗客(C)が負担するヘイリング料金3,429ウォンを計算することができる。
【0104】
第3区間に対する料金を整理すれば、サーバー400は、第1時間料金(500ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を足して運転者が支払う運転者料金500ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第1乗客(A)に対応する第2時間料金(500ウォン)、第2距離料金(286ウォン)、およびヘイリング料金(858ウォン)を足して第1乗客(A)が負担する乗客料金1,644ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)に対応する第2時間料金(500ウォン)、第2距離料金(571ウォン)、およびヘイリング料金(1,713ウォン)を足して第2乗客(B)が負担する乗客料金2,784ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第3乗客(C)に対応する第2時間料金(500ウォン)、第2距離料金(1,143ウォン)、およびヘイリング料金(3,429ウォン)を足して第3乗客(C)が負担する乗客料金5,072ウォンを計算することができる。
【0105】
また他の例を挙げれば、前記表1の第4区間は第1乗客(A)が下車する地点で終結し、終結したサービス区間(第4区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第4区間は、シェアリング車両1に搭乗した乗客が複数である区間(S113段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0106】
表1の第4区間で、サーバー400は、先に説明した第2区間と同様な方法で第4区間に対するシェアリング時間料金(1,000ウォン=1時間×1,000ウォン)、運転者が負担する第1時間料金である333ウォン(333ウォン=1,000ウォン×1/3)、第1乗客(A)および第2乗客(B)がそれぞれ負担する第2時間料金333ウォン(333ウォン=1,000ウォン×1/3)を計算することができる。
【0107】
表1の第4区間で、サーバー400は、先に説明した第2区間と同様な方法で第4区間に対するシェアリング距離料金(1,000ウォン=5km×200ウォン/1km)、運転者が負担する第1距離料金(0ウォン)、1番目に搭乗(t=1)した第1乗客(A)が負担する第2距離料金(333ウォン=1,000ウォン×1/3)、2番目に搭乗(t=1)した第2乗客(B)がそれぞれ負担する第2距離料金(667ウォン=1,000ウォン×2/3)を計算することができる。
【0108】
表1の第4区間で、先に説明した第2区間と同様な方法で第4区間に対して第1乗客(A)が負担するヘイリング料金(1,000ウォン)および第2乗客(B)が負担するヘイリング料金(2,000ウォン)を計算することができる。
【0109】
第4区間に対する料金を整理すれば、サーバー400は、第1時間料金(333ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を足して運転者が支払う運転者料金333ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第1乗客(A)に対応する第2時間料金(333ウォン)、第2距離料金(333ウォン)、およびヘイリング料金(1,000ウォン)を足して第1乗客(A)が負担する乗客料金1,666ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)に対応する第2時間料金(333ウォン)、第2距離料金(667ウォン)、およびヘイリング料金(2,000ウォン)を足して第2乗客(B)が負担する乗客料金3,000ウォンを計算することができる。
【0110】
また他の例を挙げれば、前記表1の第5区間は第2乗客(B)が下車する地点で終結し、終結したサービス区間(第5区間)は料金を計算することができる設定(setting)された状態とみることができる。即ち、第5区間はシェアリング車両1に搭乗した乗客が単数である区間(S111段階)に対する設定された状態(setting)の一例示であり得る。
【0111】
表1の第5区間で、サーバー400は、先に説明した第1区間と同様な方法で、サーバー400は第5区間に対するシェアリング時間料金(1,000ウォン=1時間×1,000ウォン)およびシェアリング距離料金(1,000ウォン=5km×200ウォン/1km)を計算することができる。また、サーバー400は、運転者が負担する第1時間料金(500ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)が負担する第2時間料金(500ウォン)、第2距離料金(1,000ウォン)、およびヘイリング料金(3,000ウォン)を計算することができる。
【0112】
第5区間に対する料金を整理すれば、サーバー400は、第1時間料金(500ウォン)および第1距離料金(0ウォン)を足して運転者が支払う運転者料金500ウォンを計算することができる。また、サーバー400は、第2乗客(B)に対応する第2時間料金(500ウォン)、第2距離料金(1,000ウォン)、およびヘイリング料金(3,000ウォン)を足して第2乗客(B)が負担する乗客料金4,500ウォンを計算することができる。
【0113】
その次に、サーバー400は、計算した運転者料金および/または乗客料金を保存する(S115)。例えば、サーバー400は、サービス区間に対応する運転者料金および/または乗客料金をマッピングしてサーバー保存部430に保存することができる。
【0114】
その次に、サーバー400は、乗客がシェアリング車両1から下車したかどうかを判断することができる(S117)。
【0115】
その次に、判断の結果、乗客がシェアリング車両1から下車すれば(S117、Yes)、サーバー400は、下車した乗客の総乗客料金を計算する(S119)。
【0116】
例えば、表1を参照すれば、第1乗客(A)が第5区間の開始地点(または第4区間の終結地点)で下車した場合、サーバー400は、第1区間、第2区間、第3区間、および第4区間それぞれで第1乗客(A)に対して計算した乗客料金を全て足して第1乗客(A)の総乗客料金を計算することができる。即ち、サーバー400は、第1区間での第1乗客(A)の乗客料金(9,000ウォン)、第2区間での第1乗客(A)の乗客料金(6,667ウォン)、第3区間での第1乗客(A)の乗客料金(1,644ウォン)、および第4区間での第1乗客(A)の乗客料金(1,666ウォン)を足して、第1乗客(A)の総乗客料金(18,977ウォン)を計算することができる。
【0117】
その次に、判断の結果、乗客がシェアリング車両1から下車しなかったら(S117、No)、下車した乗客に対する総乗客料金を計算した後(S119)、サーバー400は、カーヘイリングサービスを終了するかどうかを判断する(S121)。
【0118】
例えば、運転者がシェアリング車両1を貸与した貸与期間が終了する場合、サーバー400は、運転者がシェアリング車両1でカーヘイリングサービスを提供することができなくて、カーヘイリングサービスが終了したと判断することができる。しかし、これに限定されるのではなく、多様な状況で、サーバー400は、カーヘイリングサービスの終了を判断することができる。
【0119】
その次に、判断の結果、カーヘイリングサービスが終了しなければ(S121、No)、サーバー400は、S103段階から繰り返すことができる。
【0120】
その次に、判断の結果、カーヘイリングサービスが終了すると(S121、Yes)、サーバー400は、運転者の総運転者料金を計算する(S123)。
【0121】
例えば、表1を参照すれば、第5区間が終結する時、カーヘイリングサービスが終了したと仮定すれば、サーバー400は、第0区間、第1区間、第2区間、第3区間、第4区間、および第5区間それぞれで運転者に対して計算した運転者料金を全て足して運転者の総運転者料金を計算することができる。即ち、サーバー400は、第0区間での運転者料金(4,000ウォン)、第1区間での運転者料金(1,000ウォン)、第2区間での運転者料金(1,333ウォン)、第3区間での運転者料金(500ウォン)、第4区間での運転者料金(333ウォン)、および第5区間での運転者料金(500ウォン)を足して総運転者料金(7,666ウォン)を計算することができる。
【0122】
本発明は、運転者が複数の乗客を相乗りさせる場合にも、運転者に帰属するヘイリング料金(HC)は同一なように構成する。表1を参照すれば、運転者が20kmを運転する第2区間で運転者に帰属する全体ヘイリング料金は12,000ウォンである。また、運転者が10kmを運転する第3区間で運転者に帰属する全体ヘイリング料金は6,000ウォンである。即ち、10km当り運転者に帰属するヘイリング料金は第2区間および第3区間で全て6,000ウォンであって同一である。整理すれば、本発明は、運転者がカーヘイリングサービスを提供する時、運転者自分の利益のために複数の乗客を相乗りさせようとする試みを予防することができる効果を有する。
【0123】
また、本発明は、シェアリング距離料金(AC)を複数の乗客(N>1)に分割する時、先に搭乗した乗客が後に搭乗した乗客より分担する比率が少ないように構成する(式(4)、式(5)、および表1参考)。これは、先に搭乗した乗客が不便を甘受して以後に搭乗する乗客の相乗りを許諾することに対する補償を意味することができる。または、後に搭乗する乗客の目的地によって先に搭乗した乗客がシェアリング車両1に搭乗して移動する距離が増加することがある問題に対する補償を意味することができる。
【0124】
以上で本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるのではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0125】
100:車両端末
110:車両通信部
130:車両位置検出部
150:車両入出力部
170:車両保存部
190:車両制御部
200:運転者端末
210:第1通信部
230:第1入出力部
250:第1保存部
270:第1制御部
300:乗客端末
310:第2通信部
330:第2入出力部
350:第2保存部
370:第2制御部
400:サーバー
410:サーバー通信部
430:サーバー保存部
450:サーバー制御部