(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023050183
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】ジオフェンスアラーム方法およびその方法を提供するシステム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20230403BHJP
G01C 21/36 20060101ALI20230403BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20230403BHJP
G08B 21/24 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
G08G1/00 D
G01C21/36
G08B21/00 U
G08B21/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022155519
(22)【出願日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0128791
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ソンファン
【テーマコード(参考)】
2F129
5C086
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129FF02
2F129HH02
2F129HH12
5C086AA52
5C086BA22
5C086CA25
5C086FA06
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC12
5H181FF10
5H181FF32
5H181MB04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】目的地区域への移動体の進入イベントまたは目的地区域からの移動体の進出イベントの発生有無を精密度高く判断できるジオフェンスアラームシステムを提供する。
【解決手段】目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングし、ジオフェンス境界線に沿って内部に第1間隔離隔して位置する内部境界線およびジオフェンス境界線に沿って外部に第2間隔離隔して位置する外部境界線を生成し、内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つを第1地図にマッピングする移動端末を含み、移動端末は、内部境界線および移動体の位置情報に基づいて目的地区域への移動体の進入有無を判断し、外部境界線および移動体の位置情報に基づいて目的地区域からの移動体の離脱有無を判断し、移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地区域への移動体の進入または前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断してアラームメッセージを生成するシステムであって、
前記目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングし、前記ジオフェンス境界線に沿って内部に所定の間隔で離隔して位置する内部境界線および前記ジオフェンス境界線に沿って外部に所定の間隔で離隔して位置する外部境界線を生成し、前記内部境界線および前記外部境界線のうちの少なくとも一つを前記第1地図にマッピングする移動端末を含み、
前記移動端末は、
前記移動体に搭載されるか前記移動体が所持する端末であり、前記内部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域への前記移動体の進入有無を判断し、前記外部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断し、
前記判断結果によって、前記移動体の進入または前記移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する、ジオフェンスアラームシステム。
【請求項2】
前記移動端末は、
前記移動体が前記内部境界線の外から内に移動すると、前記移動体が前記目的地区域に進入すると判断し、
前記移動体の進入に対応する第1アラームメッセージを生成する、請求項1に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項3】
前記移動端末は、
前記移動体が前記外部境界線の内から外に移動すると、前記移動体が前記目的地区域から離脱すると判断し、
前記移動体の離脱に対応する第2アラームメッセージを生成する、請求項2に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項4】
前記移動端末は、
前記移動体に搭乗するか前記移動体を所持する使用者から前記設定基準に関する情報を含む第1設定メッセージの入力を受け、
前記第1設定メッセージによって前記ジオフェンス境界線を生成する、請求項3に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項5】
複数の移動端末それぞれから内部境界線および外部境界線に関する情報を受信し、前記受信した情報に基づいて複数のジオフェンス境界線それぞれに対応する前記内部境界線および前記外部境界線を第2地図にマッピングするサーバー、そして
前記サーバーに接続して前記第2地図を管理者に提供する管理者端末をさらに含む、請求項4に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項6】
前記管理者端末は、
前記複数のジオフェンス境界線それぞれに対応する前記内部境界線および前記外部境界線のうちの少なくとも一つ以上に対する第1修正情報を前記管理者から入力を受け、
前記第1修正情報を含む第1修正メッセージを前記サーバーに伝送し、
前記第1修正情報は、
前記内部境界線および前記外部境界線それぞれに対する移動方向および移動距離、縮小間隔、拡大間隔、および修正位置のうちの少なくとも一つ以上の情報を含む、請求項5に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項7】
前記サーバーは、
第1修正メッセージに対応する内部境界線および外部境界線を伝送した移動端末を抽出し、
前記抽出された移動端末に第2修正情報を含む第2修正メッセージを伝送し、
前記第2修正情報は、
前記抽出された移動端末に対応する内部境界線および外部境界線それぞれに対する移動方向および移動距離、縮小間隔、拡大間隔、および修正位置のうちの少なくとも一つ以上の情報を含む、請求項6に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項8】
前記移動端末は、
前記第2修正情報に基づいて前記内部境界線および前記外部境界線を修正し、
前記修正された内部境界線および前記修正された外部境界線を前記第1地図にマッピングする、請求項7に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項9】
前記移動端末は、
サーバーから前記設定基準に関する情報を含む第2設定メッセージを受信し、
前記第2設定メッセージによって前記ジオフェンス境界線を生成する、請求項3に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項10】
前記移動端末は、
前記サーバーから前記内部境界線および前記外部境界線に関する情報を含む第3設定メッセージを受信し、
前記第3設定メッセージによって前記内部境界線および前記外部境界線を生成する、請求項9に記載のジオフェンスアラームシステム。
【請求項11】
移動体に搭載されるか前記移動体が所持する移動端末が、目的地区域への前記移動体の進入または前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断してアラームメッセージを生成する方法であって、
前記目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングするジオフェンス境界線生成段階、
前記ジオフェンス境界線に沿って内部に所定の間隔で離隔して位置する内部境界線および前記ジオフェンス境界線に沿って外部に所定の間隔で離隔して位置する外部境界線を生成し、前記内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つを前記第1地図にマッピングする内外部境界線生成段階、そして
前記内部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域への前記移動体の進入有無を判断し、前記外部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断し、前記判断結果によって前記移動体の進入または前記移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する段階を含む、ジオフェンスアラーム方法。
【請求項12】
前記アラームメッセージを生成する段階は、
前記移動体が前記内部境界線の外から内に移動すると、前記移動体が前記目的地区域に進入すると判断し、
前記移動体の進入に対応する第1アラームメッセージを生成する、請求項11に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項13】
前記アラームメッセージを生成する段階は、
前記移動体が前記外部境界線の内から外に移動すると、前記移動体が前記目的地区域から離脱すると判断し、
前記移動体の離脱に対応する第2アラームメッセージを生成する、請求項12に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項14】
前記ジオフェンス境界線生成段階は、
前記移動体に搭乗するか前記移動体を所持する使用者から前記設定基準に関する情報を含む第1設定メッセージの入力を受け、
前記第1設定メッセージによって前記ジオフェンス境界線を生成する、請求項13に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項15】
前記内外部境界線生成段階以後に、
前記ジオフェンス境界線、前記内部境界線、および前記外部境界線に関する情報をサーバーに伝送する段階、
前記内部境界線および前記外部境界線に対する修正情報を含む修正メッセージが前記サーバーから伝送されるかどうかを判断する段階、そして、
前記判断の結果、前記サーバーが伝送した修正メッセージを受信すると、前記修正情報に基づいて前記内部境界線および前記外部境界線を修正する段階をさらに含む、請求項14に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項16】
前記修正情報は、
前記内部境界線および前記外部境界線それぞれに対する移動方向および移動距離、縮小間隔、拡大間隔、および修正位置のうちの少なくとも一つ以上の情報を含む、請求項15に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項17】
前記ジオフェンス境界線生成段階は、
サーバーから前記設定基準に関する情報を含む第2設定メッセージを受信し、
前記第2設定メッセージによって前記ジオフェンス境界線を生成する、請求項13に記載のジオフェンスアラーム方法。
【請求項18】
前記内外部境界線生成段階は、
前記サーバーから前記内部境界線および前記外部境界線に関する情報を含む第3設定メッセージを受信し、
前記第3設定メッセージによって前記内部境界線および前記外部境界線を生成する、請求項17に記載のジオフェンスアラーム方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジオフェンス技術に基づいて目的地区域への移動体の進入または離脱に対応するアラームメッセージを生成するジオフェンスアラーム方法およびその方法を提供するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ジオフェンス(Geo-Fence)技術は、位置情報ソリューションに基づいて特定区域(zone)に対する仮想柵である境界(boundary)を設定する技術である。最近、ジオフェンス(Geo-Fencing)技術は多様なサービスと結合して、車両端末または顧客端末などに適用されている。この時、ジオフェンス(Geo-Fence)は「地理的(geographic)」および「柵(fence)」の合成語である。
【0003】
例えば、車両が既設定の区域の仮想柵である境界線(Boundary Line)内に進入または境界線外に進出する時、ジオフェンス技術を提供する車両端末は、境界線内に車両が入った状態または出た状態に対するアラームを運転者に提供することができる。この時、境界線は所定の基準により管理者によって設定することができる。そうすれば、車両の運転者は既設定の区域の進入または進出を認知することができる。
【0004】
一方、運転者は目的地が位置する地域が不慣れな場合、目的地の入口などを探すために目的地周辺を徘徊することがある。この時、車両は目的地区域の境界線を進入または進出を繰り返すことがある。即ち、実際に車両が目的地に到着していないにも拘わらず誤ったアラームが運転者に頻繁に提供されることがある。これによって、車両に搭乗した運転者は混乱していることがある。
【0005】
図1は、従来のカーシェアリング(Car Sharing)サービスに適用されるジオフェンス技術を説明する一例示図である。
【0006】
図1を参照すれば、カーシェアリング(Car Sharing)サービスを車両に提供するサーバーは、車両が返納されるべき区域(または場所)の位置情報を車両内に設置された車両端末(例えば、ナビゲーション端末)に伝送することができる。この時、サーバーは、GPS基盤で車両のリアルタイムの位置と返納区域(Return Zone)の境界線をモニタリングし、車両が返納区域に進入または進出する状況(イベント、event)発生時、それに対応するアラームメッセージを車両端末に伝送することができる。
【0007】
しかし、
図1を参照すれば、返納区域の境界線設定のエラーb1、b3、反対車線に対する認識エラーb2、GPSドリフティングによって返納区域への車両進入の誤認識b5、GPS誤差b6の問題などによって、車両が実際返納区域に進入または進出しない状況でも車両の進入または車両の進出イベントに対応するアラームメッセージが車両端末に誤って伝送されて使用者の誤認/混同を誘発することがある。
【0008】
よって、ジオフェンス技術が所定の技術分野に適用される時、移動体(例えば、車両、使用者など)が実際に目的地区域に進入または進出する場合にのみアラームメッセージを生成できるロジックが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、目的地区域への移動体の進入イベントまたは目的地区域からの移動体の進出イベントの発生有無を精密度高く判断することができるジオフェンスアラーム方法およびその方法を提供するシステムを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一特徴によるジオフェンスアラームシステムは、目的地区域への移動体の進入または前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断してアラームメッセージを生成するシステムであって、前記目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングし、前記ジオフェンス境界線に沿って内部に所定の間隔で離隔して位置する内部境界線および前記ジオフェンス境界線に沿って外部に所定の間隔で離隔して位置する外部境界線を生成し、前記内部境界線および前記外部境界線のうちの少なくとも一つを前記第1地図にマッピングする移動端末を含み、前記移動端末は、前記移動体に搭載されるか前記移動体が所持する端末であり、前記内部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域への前記移動体の進入有無を判断し、前記外部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断し、前記判断結果によって前記移動体の進入または前記移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する。
【0011】
本発明の他の特徴によるジオフェンスアラーム方法は、移動体に搭載されるか前記移動体が所持する移動端末が、目的地区域への前記移動体の進入または前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断してアラームメッセージを生成する方法であって、前記目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングするジオフェンス境界線生成段階、前記ジオフェンス境界線に沿って内部に所定の間隔で離隔して位置する内部境界線および前記ジオフェンス境界線に沿って外部に所定の間隔で離隔して位置する外部境界線を生成し、前記内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つを前記第1地図にマッピングする内外部境界線生成段階、そして前記内部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域への前記移動体の進入有無を判断し、前記外部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて前記目的地区域からの前記移動体の離脱有無を判断し、前記判断結果によって前記移動体の進入または前記移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する段階を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、目的地区域の境界線であるジオフェンス境界線(Geo-Fence Boundary Line)の内部および外部に判断遅延のための所定の境界線を追加的に生成して、移動体が実際に目的地区域に進入または離脱する場合にのみアラームを生成できる。
【0013】
本発明によると、ジオフェンスアラームサービスの提供を受ける使用者が移動体の現在位置および目的地進入有無を正確に認知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】従来のカーシェアリングサービス(Car Sharing Service)に適用されるジオフェンス技術を説明する一例示図である。
【
図2】一実施形態によるジオフェンスアラームシステムを説明するブロック図である。
【
図3】
図2の移動端末の構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図4】
図2の管理者端末の構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図5】
図2のサーバーの構成を詳細に説明するブロック図である。
【
図6】一実施形態によるジオフェンスアラーム方法を説明するフローチャートである。
【
図7】一実施形態によって移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する方法を説明するための一例示図である。
【
図8】一実施形態によって移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する方法を説明するための他の例示図である。
【
図9】一実施形態によって重畳した外部境界線を修正する方法に対する一例示図である。
【
図10】一実施形態によって重畳した外部境界線を修正する方法に対する一例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付された図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳しく説明し、同一であるか類似の構成要素には同一、類似の図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」および/または「部」は明細書作成の容易さのみが考慮されて付与されるか混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するのではない。また、本明細書に開示された実施形態を説明することにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を不明瞭にすることがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解することができるようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解されなければならない。
【0016】
第1、第2などのように序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用することができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならない。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されなければならない。
【0018】
本出願で、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするのであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解されなければならない。
【0019】
図2は一実施形態によるジオフェンスアラームシステムを説明するブロック図であり、
図3は
図2の移動端末の構成を詳細に説明するブロック図であり、
図4は
図2の管理者端末の構成を詳細に説明するブロック図であり、
図5は
図2のサーバーの構成を詳細に説明するブロック図である。
【0020】
図2を参照すれば、ジオフェンスアラームシステムは、移動端末100、管理者端末200、そしてサーバー300を含む。
【0021】
以下、カーシェアリング(Car Sharing)サービスに適用されるジオフェンスアラーム方法およびその方法を提供するシステムとして説明するが、これに限定されるのではない。本発明は、ショッピングモールで移動する顧客が売り場の所定半径内に進入したかどうかによる広告提供サービスなど多様な実施形態に適用することができる。
【0022】
移動端末100は、移動体に搭乗した運転者(使用者)に目的地区域の進入または離脱有無に対するアラームサービスを提供することができる。移動端末100は、ナビゲーション、AVN(AUDIO、VIDEO、NAVIGATION)またはIVI(In-Vehicle Infotainment)システムなどを搭載することができる。
図1で、移動端末100は車両に設置される車両端末(ナビゲーション端末など)として表わしているが、これに限定されるのではない。本発明の移動端末100は、移動体(移動体、自転車、キックボードなど)に搭載される端末、および移動体(顧客など)が所持する端末を含むことができる。
【0023】
図3を参照すれば、移動端末100は、通信部110、位置測定部120、第1入出力部130、第2入出力部140、メモリ150、そして制御部160を含む。
【0024】
通信部110は、無線通信網に連結されてサーバー300とデータを送受信することができる。通信部110はGSM/3GPP系列の通信方式(GSM、HSDPA、LTEアドバンスト)、3GPP2系列の通信方式(CDMAなど)、またはワイマックスなどの無線通信プロトコルを通じて無線通信網に連結することができるが、これに限定されるのではない。例えば、通信部110は、従来の通信プロトコルまたは今後技術の開発によって開発される通信プロトコルを通じて通信網に連結することもできる。
【0025】
位置測定部120は、移動端末100の位置を検出することができる。例えば、位置測定部120は、GPS(Global Positioning System)衛星から伝送されるGPS信号に基づいて移動端末100の位置を検出することができる。他の例を挙げれば、位置測定部120は複数個の基地局と通信して移動端末100の位置を検出することができる。また、位置測定部120は、従来の位置検出方法だけでなく、今後技術の開発によって提供される他の位置検出方法を用いて移動端末100の位置を検出することもできる。
【0026】
第1入出力部130は、表示パネル131およびタッチパネル133を含むことができる。
【0027】
表示パネル131は、制御部160によって処理される結果を表示することができる。即ち、表示パネル131は、ジオフェンスアラームサービスを提供するために必要な各種情報を表示することができる。例えば、表示パネル131は、ジオフェンス境界線(Geo-Fence Boundary Line)、内部境界線(Inbound Boundary Line)、および外部境界線(Outbound Boundary Line)が適用された第1地図を表示することができる。表示パネル131は、LCD(Liquid Crystal Display)およびOLED(Organic Light Emitting Diode)のうちの少なくとも一つであってもよい。しかし、これに必ずしも限定されない。
【0028】
タッチパネル133は、運転者のタッチ動作を感知して運転者が入力する情報を受信することができる。例えば、タッチパネル133は、ジオフェンス境界線を設定する基準(以下、設定基準)に関する情報を運転者から入力を受けることができる。タッチパネル133は、タッチ検出手段およびタッチ制御器のうちの少なくとも一つを含むことができる。タッチ検出手段は、運転者のタッチ位置を検出すると同時にタッチ動作による信号を検出し、そのタッチ情報をタッチ制御器に送信する。タッチ制御器は、タッチ検出手段からタッチ情報を受信し該当する情報を接触点座標に変換して制御部160に送信することができる。また、タッチ制御器は制御部160から命令語を受信して実行することができる。
【0029】
第2入出力部140は、マイク部141およびスピーカ部143を含むことができる。
【0030】
マイク部141は、運転者のアナログ形態の音声信号を受信し、受信されたアナログ形態の音声信号をデジタル形態に変換して制御部160に伝送することができる。例えば、マイク部141は、ジオフェンス境界線を設定する設定基準に関する情報を運転者から音声信号形態に受信することができる。
【0031】
スピーカ部143は、制御部160で処理された結果を音声信号として出力することができる。例えば、マイク部141は、目的地区域への移動体の進入または目的地区域からの移動体の離脱に対応するアラームメッセージを音声信号として出力することができる。
【0032】
メモリ150は、通信部110、位置測定部120、第1入出力部130、第2入出力部140、そして制御部160で処理されたデータ、プログラムまたはジオフェンスアルゴリズムを保存することができる。例えば、メモリ150は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリなど)、ラム(Random Access Memory、RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(Read-Only Memory、ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうちの少なくとも一つのタイプの保存媒体であってもよい。
【0033】
制御部160は、移動端末100を全般的に制御して目的地区域への移動体の進入または目的地区域からの移動体の離脱有無を判断し、移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成することができる。例えば、制御部160は、移動端末100を所持する顧客または移動端末100が設置された移動体の使用者(運転者または搭乗者)に目的地区域に到着または離脱有無を知らせるジオフェンスアラームサービスを提供することができる。
【0034】
管理者端末200は、ジオフェンスアラームサービスを全般的に管理する管理者が使用する端末であってもよい。例えば、管理者端末200は、サーバー300に接続して複数の移動端末100それぞれで生成したジオフェンス境界線、内部境界線、および外部境界線を確認することができる。一実施形態によって、隣接する複数のジオフェンス境界線の一部が重畳する場合、管理者端末200は、管理者から入力を受けた所定の第1修正情報を含む第1修正メッセージをサーバー300に伝送して複数のジオフェンス境界線間の重畳問題を解決することができる。
【0035】
図4を参照すれば、管理者端末200は、端末通信部210、端末入出力部230、端末メモリ250、そして端末制御部270を含む。
【0036】
端末通信部210は、無線通信網に連結されてサーバー300とデータを送受信することができる。端末通信部210は、前述の移動端末100の通信部110と同一または同様に各種通信プロトコルを通じて無線通信網に連結されてサーバー300とデータを送受信することができる。
【0037】
端末入出力部230は、ジオフェンスアラームサービスを移動体に提供するために必要な各種情報を表示し、管理者の各種入力を受信する。具体的に、端末入出力部230は、複数の移動端末100それぞれで生成したジオフェンス境界線、内部境界線および外部境界線が適用された第2地図を表示することができる。端末入出力部230は、管理者から所定の修正命令の入力を受けることができる。
【0038】
端末入出力部230は、例えば、前述の情報表示のために、ディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)パネル、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)パネル、または有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)パネル、能動型有機発光ダイオード(Active-matrix Organic Light-Emitting Diode、AMOLED)パネルなどのような表示手段を含むことができる。
【0039】
端末入出力部230は、例えば、管理者から情報の入力を受けるために、キーパッド、プッシュボタン(push button)、またはメンブレンボタン(membrane button)などのようなボタン入力手段、タッチパッド(touch pad)などのようなタッチ入力手段を含むことができ、入出力が全て可能なタッチスクリーン形態に実現することもできる。
【0040】
端末メモリ250は、管理者端末200が動作することに必要なデータ、アルゴリズムなどを保存することができる。一実施形態によって、端末メモリ250は、端末通信部210を通じて受信された第2地図を保存することができる。
【0041】
端末制御部270は、管理者端末200を全般的に制御する。例えば、端末制御部270は、端末通信部210を通じてサーバー300から第2地図に関する情報を受信し、端末入出力部230を通じて受信した第2地図を表示する。また、端末制御部270は、端末入出力部230を通じて管理者の第1修正情報の入力を受け、第1修正情報を含む第1修正メッセージを端末通信部210を通じてサーバー300に伝送することができる。
【0042】
サーバー300は、複数の移動端末100それぞれで行われるジオフェンスアラームサービスを統合して管理することができる。例えば、サーバー300は、管理者端末200から第1修正メッセージを受信し、第1修正メッセージに対応する内部境界線および外部境界線を伝送した移動端末100を少なくとも一つ以上抽出することができる。サーバー300は、抽出された移動端末100それぞれに第2修正情報を含む第2修正メッセージを伝送することができる。より詳細な説明は以下、
図6~
図10と共に説明する。
【0043】
図5を参照すれば、サーバー300は、サーバー通信部310、サーバーメモリ330、そしてサーバー制御部350を含む。
【0044】
サーバー通信部310は、移動端末100および管理者端末200それぞれと通信可能な通信プロトコルを用いて移動端末100および管理者端末200それぞれとデータを送受信することができる。
【0045】
サーバーメモリ330は、ジオフェンスアラームサービスを統合して管理するために必要な各種情報を保存することができる。例えば、サーバーメモリ330は、複数の移動端末100それぞれから伝送したジオフェンス境界線、内部境界線、および外部境界線に関する情報を保存することができる。また、サーバーメモリ330は、複数の移動端末100それぞれから伝送したジオフェンス境界線、内部境界線、および外部境界線が適用された第2地図を保存することができる。
【0046】
サーバー制御部350は、サーバー300の全般を制御することができる。例えば、サーバー制御部350は、複数の移動端末100それぞれで行われるジオフェンスアラームサービスを統合して管理することができる。また、サーバー制御部350は、管理者端末200から伝送される第1修正メッセージによって複数の移動端末100それぞれに対応する第2修正メッセージを生成することができる。
【0047】
図6は一実施形態によるジオフェンスアラーム方法を説明するフローチャートであり、
図7は一実施形態によって移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する方法を説明するための一例示図であり、
図8は一実施形態によって移動体の進入または移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する方法を説明するための他の例示図であり、
図9および
図10は一実施形態によって重畳した外部境界線を修正する方法に関する一例示図である。
【0048】
以下、
図2~
図10を参照して、ジオフェンスアラーム方法およびその方法を提供するシステムを詳細に説明する。
【0049】
図6を参照すれば、まず、移動端末100は目的地区域(Destination Zone)の境界線であるジオフェンス境界線(Geo-Fence Boundary Line)を所定の設定基準によって生成して第1地図にマッピングする(S110)。
【0050】
図6で、移動端末100を車両端末と表わすが、これに限定されるのではなく、移動端末100は、使用者(顧客)が所持する携帯端末などを含むことができる。
【0051】
目的地区域は、ジオフェンス技術が適用される区域であってもよい。ジオフェンス技術は、所定の対象(以下、移動体)が目的地区域に進入するか、または目的地区域を離脱する時、このような状況をジオフェンスアラームサービスの利用者に知らせる技術である。
【0052】
ジオフェンス境界線は、目的地区域の境界線であってもよい。例えば、所定の設定基準によって目的地区域が設定されると、その目的地区域の境界線をジオフェンス境界線として決定することができる。
【0053】
第1地図は、移動端末100が表示する地図であってもよい。即ち、第1地図は、移動端末100が生成したジオフェンス境界線、内部境界線および外部境界線がマッピングされる地図であってもよい。
【0054】
一実施形態によって、移動端末100は、移動体の運転者から設定基準に関する情報を含む第1設定メッセージの入力を受け、第1設定メッセージによって目的地区域の境界であるジオフェンス境界線を生成して第1地図にマッピングすることができる。
図7を参照すれば、目的地区域は、運転者などの意思によって任意に設定することができる。例えば、目的地区域は、現在位置(P)を中心にして500m半径を有する地域に設定することができる。この時、ジオフェンス境界線(GFB)は500m半径の円から構成できる。
【0055】
他の実施形態によって、移動端末100は、サーバー300から既設定の目的地設定基準に関する情報を含む第2設定メッセージを受信し、受信した第2設定メッセージによってジオフェンス境界線を生成して第1地図にマッピングすることができる。
図8を参照すれば、目的地区域(zone)は既設定の区域であってもよい。例えば、目的地区域は、行政区域、共用駐車場などに設定することができる。この時、ジオフェンス境界線は、行政区域または共用駐車場の境界線から構成できる。
図8に示された目的地区域(Zone)は、カーシェアリングサービスに提供される移動体を返納する駐車場であってもよい。
図8で、ジオフェンス境界線(GFB)は実線で表示される。
【0056】
その次に、移動端末100は、ジオフェンス境界線に沿って内部に第1間隔離隔して位置する内部境界線(Inbound Boundary Line)およびジオフェンス境界線に沿って外部に第2間隔離隔して位置する外部境界線(Outbound Boundary Line)を生成して第1地図にマッピングする(S120)。
【0057】
一実施形態によって、第1間隔および第2間隔に対する値は既設定のものであってもよい。即ち、ジオフェンス境界線が設定されると、移動端末100はジオフェンス境界線に沿って第1間隔離隔するように内部境界線を自動で設定し、ジオフェンス境界線に沿って第2間隔離隔するように外部境界線を自動で設定することができる。例えば、第1間隔および第2間隔は同一な値に設定することができるが、これに限定されるのではなく、多様な値に第1間隔および第2間隔それぞれ設定することができる。
【0058】
図7を参照すれば、現在位置(P)を中心にして500m半径の円でジオフェンス境界線(GFB)が設定されると、移動端末100は500m半径の円に沿って50m間隔離隔するように内部境界線(IB)を自動で設定し、500m半径の円に沿って50m間隔離隔するように外部境界線(OB)を自動で設定することができる。この時、第1間隔および第2間隔はそれぞれ50mに既設定のものであってもよいが、これに限定されるのではない。
【0059】
図8を参照すれば、移動体を返納する駐車場の境界線であるジオフェンス境界線(GFB)が設定されると、移動端末100は駐車場の境界線に沿って50m間隔離隔するように内部境界線(IB)を自動で設定し、駐車場の境界線に沿って50m間隔離隔するように外部境界線(OB)を自動で設定することができる。この時、第1間隔および第2間隔はそれぞれ50mに既設定のものであってもよいが、これに限定されるのではない。
【0060】
他の実施形態によって、第1間隔および第2間隔に対する値は、移動端末100が移動体の運転者からの入力を受けるか、移動端末100がサーバー300から受信することができる。例えば、移動端末100は、サーバー300から内部境界線および外部境界線に関する情報を含む第3設定メッセージを受信することができる。移動端末100は、第3設定メッセージによって内部境界線および外部境界線を生成することができる。即ち、移動端末100は、内部境界線の第1間隔に関する情報および外部境界線の第2間隔に関する情報を受信し、これに基づいて内部境界線および外部境界線を生成することができる。
【0061】
その次に、移動端末100はジオフェンス境界線(GFB)、内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つに関する情報をサーバー300に伝送する(S130)。
【0062】
一実施形態によって、サーバー300から指示を受けず、移動端末100がジオフェンス境界線(GFB)、内部境界線および外部境界線を生成した場合、これに関する情報をサーバー300に伝送することができる。
【0063】
S130段階で、サーバー300は、複数の移動端末100それぞれから内部境界線および外部境界線に関する情報を受信し、受信した情報に基づいて複数のジオフェンス境界線それぞれに対応する内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つを第2地図にマッピングすることができる(S131)。
【0064】
第2地図は、複数の移動端末100で実行される複数のジオフェンス境界線、複数のジオフェンス境界線それぞれに対応する内部境界線および外部境界線がマッピングされる地図であってもよい。
【0065】
S130段階で、サーバー300は、管理者端末200に第2地図に関する情報を伝送する(S132)。または、管理者端末200はサーバー300に接続して第2地図に関する情報を受信することができる。
【0066】
S130段階で、管理者端末200は第2地図を管理者に表示し、複数のジオフェンス境界線それぞれに対応する内部境界線および外部境界線のうちの少なくとも一つ以上に対する第1修正情報を管理者から入力を受ける(S133)。
【0067】
図9を参照すれば、第1ジオフェンス境界線(GFB_1)の外部境界線(OB_1)および第2ジオフェンス境界線(GFB_2)の外部境界線(OB_2)が互いに重畳している。二つのジオフェンス境界線を識別するなどの方法を使用しない場合、移動体が第1目的地領域(zone1)から第2目的地領域(zone2)に移動する場合、重畳した領域(R_zone)で移動体の離脱に対応するアラームメッセージが生成されないことがある。または、重畳した領域(R_zone)の存在によって、アラームメッセージを生成することにエラーが発生することもある。
【0068】
図10を参照すれば、管理者は以下説明する第1修正情報を管理者端末200に入力することができる。例えば、第1修正情報は、第1外部境界線(OB_1)の右側方向の第2間隔そして第2外部境界線(OB_2)の左側方向の第2間隔をそれぞれ所定間隔で縮小するのを含むことができる。そして、第1修正情報は、第1目的地領域(zone1)への移動体の進入判断を迅速に行うために第1内部境界線(IB_1)を第1ジオフェンス境界線(GFB_1)の右側に隣接するように移動させるのを含むことができる。そして、第1修正情報は、第2目的地領域(zone2)への移動体の進入判断を迅速に行うために第2内部境界線(IB_2)を第2ジオフェンス境界線(GFB_2)の左側に隣接するように移動させるのを含むことができる。
【0069】
S130段階で、管理者端末200は第1修正情報を含む第1修正メッセージをサーバー300に伝送する(S134)。
【0070】
第1修正情報は、内部境界線および外部境界線それぞれに対する移動方向および移動距離、縮小間隔、拡大間隔、および修正位置のうちの少なくとも一つ以上の情報を含むことができる。
図10を参照すれば、第1外部境界線(OB_1)の右側方向の第2間隔および第2外部境界線(OB_2)の左側方向の第2間隔をそれぞれ所定間隔で縮小、第1内部境界線(IB_1)を第1ジオフェンス境界線(GFB_1)の右側に隣接するように移動、第2内部境界線(IB_2)を第2ジオフェンス境界線(GFB_2)の左側に隣接するように移動させる情報を含むことができる。
【0071】
S130段階で、サーバー300は、第1修正メッセージに対応する内部境界線および外部境界線を伝送した移動端末を抽出する(S135)。
【0072】
図10を参照すれば、例えば、サーバー300は、第1内部境界線(IB_1)および第1外部境界線(OB_1)に関する情報を伝送した第1移動端末、そして第2内部境界線(IB_2)および第2外部境界線(OB_2)に関する情報を伝送した第2移動端末を抽出することができる。
【0073】
S130段階で、サーバー300は、抽出された移動端末100それぞれに第2修正情報を含む第2修正メッセージを伝送する(S136、S137)。
【0074】
第2修正情報は、抽出された移動端末に対応する内部境界線および外部境界線それぞれに対する移動方向および移動距離、縮小間隔、拡大間隔、および修正位置のうちの少なくとも一つ以上の情報を含むことができる。
【0075】
図10を参照すれば、例えば、サーバー300は、第1外部境界線(OB_1)の右側方向の第2間隔を所定間隔で縮小および第1内部境界線(IB_1)を第1ジオフェンス境界線(GFB_1)の右側に隣接するように移動に対する第2修正情報を含む第2修正メッセージを第1移動端末に伝送することができる。また、サーバー300は、第2外部境界線(OB_2)の左側方向の第2間隔を所定間隔で縮小および第2内部境界線(IB_2)を第2ジオフェンス境界線(GFB_2)の左側に隣接するように移動に対する第2修正情報を含む第2修正メッセージを第2移動端末に伝送することができる。
【0076】
その次に、移動端末100は、サーバー300から内部境界線および外部境界線に対する修正情報を含む第2修正メッセージがサーバー300から伝送されるかを判断する(S140)。
【0077】
前記判断の結果、修正メッセージが伝送されると(S140、Yes)、移動端末100は第2修正メッセージに含まれている第2修正情報に基づいて内部境界線および外部境界線を修正する(S150)。
【0078】
前記判断の結果、修正メッセージが伝送されないか(S140、No)または内部境界線および外部境界線が修正されると、移動端末100は内部境界線および移動体の位置情報に基づいて目的地区域への移動体の進入有無を判断し、外部境界線および前記移動体の位置情報に基づいて目的地区域からの移動体の離脱有無を判断し、前記判断結果によって移動体の進入または前記移動体の離脱に対応するアラームメッセージを生成する(S160)。
【0079】
移動端末100は、移動体が内部境界線の外から内に移動すると、移動体が目的地区域に進入すると判断し、移動体の進入に対応する第1アラームメッセージを生成することができる。移動端末100は、移動体が外部境界線の内から外に移動すると、移動体が前記目的地区域から離脱すると判断し、移動体の離脱に対応する第2アラームメッセージを生成することができる。
【0080】
即ち、移動端末100はジオフェンス境界線を基準にして移動体の進入または離脱を判断するのではなく、内部境界線および外部境界線を基準にして移動体の進入または離脱を判断する。そうすれば、移動端末100はジオフェンス境界線近隣を徘徊する場合、GPS誤差などの問題によって誤ったアラームメッセージが生成されるのを防止することができる。
【0081】
図7および
図8を参照すれば、移動体が内部境界線(IB)の外から内に移動する第4状況(a4)が発生する場合にのみ、移動端末100は移動体の進入に対応する第1アラームメッセージを生成することができる。即ち、移動端末100は第5状況(a5)および第6状況(a6)では第1アラームメッセージを生成しない。また、移動体が外部境界線(OB)の内から外に移動する第1状況(a1)が発生する場合にのみ、移動端末100は移動体の離脱に対応する第2アラームメッセージを生成することができる。即ち、移動端末100は第2状況(a2)および第3状況(a3)では第2アラームメッセージを生成しない。
【0082】
以上で本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるのではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0083】
100:移動端末
110:通信部
120:位置測定部
130:第1入出力部
131:表示パネル
133:タッチパネル
140:第2入出力部
141:マイク部
143:スピーカ部
150:メモリ
160:制御部
200:管理者端末
210:端末通信部
230:端末入出力部
250:端末メモリ
270:端末制御部
300:サーバー
310:サーバー通信部
330:サーバーメモリ
350:サーバー制御部