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特開2023-5034エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース
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  • 特開-エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース 図1
  • 特開-エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース 図2
  • 特開-エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース 図3
  • 特開-エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース 図4
  • 特開-エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005034
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】エアコン吹き出し口に対する物品取付ベース
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/10 20060101AFI20230111BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B60N3/10 A
B60N3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021106703
(22)【出願日】2021-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】桜井 龍裕
(72)【発明者】
【氏名】鹿島 航
【テーマコード(参考)】
3B088
【Fターム(参考)】
3B088CA00
3B088CA01
3B088CA15
3B088LA03
3B088LB05
(57)【要約】
【課題】エアコン吹き出し口の下部に壁面が無い場合にも対応しつつ、着脱の容易性を向上させる事のできるエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースを提供する。
【解決手段】上下方向に傾斜を変化させて風向を調整するルーバー34と、ルーバー34を支持する枠部32とを備える車両のエアコン吹き出し口30に対する物品取付ベース10であって、少なくとも1つのルーバー34に係止されて抜出止めを図るフック部14と、フック部14の係止状態を解除する係止解除手段16と、ルーバー34と枠部32との間に挿入されて垂直荷重を受ける支承部12a1,12b1,12c1と、を有するベース本体12から成ることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に傾斜を変化させて風向を調整するルーバーと、前記ルーバーを支持する枠部とを備える車両のエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースであって、
少なくとも1つのルーバーに係止されて抜出止めを図るフック部と、
前記フック部の係止状態を解除する係止解除手段と、
前記ルーバーと前記枠部との間に挿入されて垂直荷重を受ける支承部と、を有するベース本体から成ることを特徴とするエアコン吹き出し口に対する物品取付ベース。
【請求項2】
前記フック部は、可動アームと爪を有し、前記ルーバーの後端に前記爪を係合させる構成とし、
前記ベース本体には、前記可動アームを内装可能な挿入部が設けられ、前記挿入部の基端部には前記ルーバーの前端に当接するルーバー受けが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアコン吹き出し口に対する物品取付ベース。
【請求項3】
前記可動アームを前記ルーバーへ付勢させる付勢手段を有し、
前記係止解除手段は、前記可動アームを前記ルーバーから離間させる方向の力を付与可能なレバーであり、前記レバーが前記ベース本体の外部へ突出していることを特徴とする請求項2に記載のエアコン吹き出し口に対する物品取付ベース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のエアコン吹き出し口に対する物品取付具に係り、特に、エアコン吹き出し口の周囲に支持壁面が少ない車両のエアコン吹き出し口に好適な物品取付具のベースに関する。
【背景技術】
【0002】
車両のエアコン吹き出し口を対象とした物品取付具は従来、特許文献1に開示されているように、エアコン吹き出し口に備えられたルーバーに係止されるフック部を備えた取付具と、この取付具を介して支持されるホルダ本体を有する構造とされていた。ホルダ本体には、エアコン吹き出し口の下部に位置する壁面に当接する突き当て部材が設けられ、この突き当て部材を壁面に当てる事で、ホルダ本体を安定支持させることが可能となる構成とするものが多い。
【0003】
しかし、車両に設けられたエアコン吹き出し口は、そのデザインが多岐に亘り、必ずしもエアコン吹き出し口の下部に壁面が存在しない形態も見られるようになってきている。このため、従来の物品取付具では安定した取付が困難となる場合も多くなってきた。こうした実状を鑑み、特許文献2や特許文献3に開示されているような、エアコン吹き出し口の枠部を利用して支持を図るタイプの物品取付具も提案されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-42346号公報
【特許文献2】特開2005-262952号公報
【特許文献3】特開2014-177169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
確かに、特許文献2、3に開示されているような支持形態を有する物品取付具であれば、エアコン吹き出し口の下部(枠外)に壁面が存在しない場合でも、安定した取付が可能になると考えられる。
【0006】
しかし、特許文献2、3に開示されている物品取付具ではいずれも、取付状態を安定化させるために、ルーバーへの係止状態を調節する必要がある。このため、作業状況によっては取り付けに時間がかかる場合がある。
【0007】
これに対し、本発明では、エアコン吹き出し口の下部に壁面が無い場合にも対応しつつ、着脱の容易性を向上させる事のできるエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースは、上下方向に傾斜を変化させて風向を調整するルーバーと、前記ルーバーを支持する枠部とを備える車両のエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースであって、少なくとも1つのルーバーに係止されて抜出止めを図るフック部と、前記フック部の係止状態を解除する係止解除手段と、前記ルーバーと前記枠部との間に挿入されて垂直荷重を受ける支承部と、を有するベース本体から成ることを特徴とする。
【0009】
また、上記のような特徴を有するエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースにおいて前記フック部は、可動アームと爪を有し、前記ルーバーの後端に前記爪を係合させる構成とし、前記ベース本体には、前記可動アームを内装可能な挿入部が設けられ、前記挿入部の基端部には前記ルーバーの前端に当接するルーバー受けが設けられているようにすると良い。このような特徴を有する事によれば、可動アームの爪と、ベース本体に設けられたルーバー受けにより、ルーバーを安定保持することが可能となる。
【0010】
さらに、上記のような特徴を有するエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースでは、前記可動アームを前記ルーバーへ付勢させる付勢手段を有し、前記係止解除手段は、前記可動アームを前記ルーバーから離間させる方向の力を付与可能なレバーであり、前記レバーが前記ベース本体の外部へ突出しているようにすると良い。このような特徴を有する事によれば、係止解除手段を構成するレバーを操作するだけで、エアコン吹き出し口に対する物品取付ベースの着脱(主に離脱)が可能となる。
【発明の効果】
【0011】
上記のような特徴を有するエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースによれば、エアコン吹き出し口の下部に壁面が無い場合にも安定した取付が可能となる。また、エアコン吹き出し口に対する着脱の容易性も得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースの構成を示す側断面図である。
図2】第1実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースと、エアコン吹き出し口との関係を示す側断面図である。
図3】第1実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースをエアコン吹き出し口に着脱している状態を示す側断面図である。
図4】第1実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースをエアコン吹き出し口に装着した状態を示す側断面図である。
図5】第2実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースをエアコン吹き出し口に装着した状態を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明のエアコン吹き出し口に対する物品取付具のうちの好適な形態の一部であり、その機能を発揮する事ができる限りにおいて、構成の一部に変更を加えたとしても、本発明の一部とみなす事ができる。
【0014】
まず、図1から図4を参照して、実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベースの構成について説明する。なお、図面において、図1は、実施形態に係る物品取付ベースの断面構成を示す図であり、図2は、実施形態に係る物品取付ベースと、エアコン吹き出し口の関係を示す図である。また、図3は、エアコン吹き出し口に対する物品取付ベースの着脱時の様子を示す側断面図である。さらに図4は、エアコン吹き出し口に対して物品取付ベースを装着した状態を示す側断面図である。
【0015】
[構成:第1実施形態]
本実施形態に係るエアコン吹き出し口に対する物品取付ベース(以下、単に物品取付ベース10と称す)は、ベース本体12を基本とし、フック部14と、係止解除手段16、及び支承部12a1,12b1,12c1を有する。ベース本体12は、ドリンクホルダや、携帯電話ホルダなどの物品を取り付けるためのホルダ50等を安定保持するための要素であり、そのケーシングに、詳細を後述するフック部14や係止解除手段16、及び支承部を備え、外部にはホルダ50等を係合可能な構成としている。
【0016】
ベース本体12には、挿入部12a,12bと支承部12a1,12b1,12c1、及びホルダ50を係合するための係合部(不図示)が構成されている。挿入部12a,12bは、エアコン吹き出し口30に配置されているルーバー34(34aから34e)の隙間に挿入される要素であり、挿入部12aの内部には、詳細を後述するフック部が内装されている。また、挿入部12a,12bの基端部には、詳細を後述するルーバー受け12a2,12b2が設けられている。
【0017】
フック部14は、エアコン吹き出し口30に備えられたルーバー34(本実施形態においては、ルーバー34b)に対する係止を担う要素である。なお、ルーバー34は、上下方向に傾斜を変化させて風向を調整することができるものであると良い。本実施形態の場合フック部14は、可動アーム14aと、この可動アーム14aの先端に設けられた爪14bとによって構成されている。このような構成のフック部14は、爪14bをルーバー34bの後端に引っかける事により、物品取付ベース10全体の抜け止めを図る。なお、爪14bと可動アーム14aによって構成されるフック部14の先端形状は、例えばJ字状の断面を持つなど、ルーバー34bの後端を包み込むような、いわゆる“返し”を設けた形状とすると良い。このような構成とすることで、ルーバー34bの後端に対する係合状態を安定させることができるからである。
【0018】
挿入部12a,12bの基端部に設けられているルーバー受け12a2,12b2は、ベース本体12の外殻であるケーシングに設けられた凹凸により構成される。ルーバー34(本実施形態では、ルーバー34a,34b)の前端に当接するルーバー受け12a2,12b2と、ルーバー34の下部平坦面に当接する支承部12a1,12b1の作用により、ルーバー34の動きを規制すると共に、フック部14による係合状態の安定化を図ることができる。
【0019】
フック部14を構成する可動アーム14aの基端側には回転軸18が設けられ、この回転軸18を基点として可動アーム14aが回動する事により、爪14bによる係合が成り立つこととなる。可動アーム14aには、係合対象とするルーバー34b側に可動アーム14aを押し付ける力を付与する付勢手段20が付帯されている。本実施形態では、図1に示すように、回転軸18を基点として、可動アーム14aの押し付け方向(矢印Aで示す方向)と反対側に延設される付勢突起22を配置し、この付勢突起22を押圧するように付勢手段20を設けている。なお、付勢手段20とは、所望する方向に付勢力を生じさせることができる要素であれば、その具体的な構成や構造を限定するものではない。一例としては、弦巻バネを挙げることができる。
【0020】
可動アーム14aは、少なくとも係合位置(図1において実線で示す位置)と、退避位置(図1において二点鎖線で示す位置)との範囲で回動可能とし、退避位置においては爪14bが、挿入部12aの内部に収容される構造とすることで、物品取付ベース10のスムーズな着脱と係合状態の安定化を図る事が可能となる。なお、このような構成のフック部14では爪14bの先端側に、挿入部12aの挿入方向と反対側(垂直を基準とした場合)に傾きを持つ傾斜面を設けるようにすると良い。このような構成とすることで、物品取付ベース10をエアコン吹き出し口30に装着する際には、ルーバー34bの前端に接触した爪14bが自動で可動アーム14aを退避位置に回動させることとなるからである(図3に示す状態)。
【0021】
係止解除手段16は、その操作によって係止位置にある可動アーム14aを退避位置に回動させる事ができる構成であれば良い。本実施形態では、可動アーム14aの回転軸18を基点として、付勢突起22と反対側に延設した解除レバーにより係止解除手段16を構成している。このような構成の係止解除手段16では、解除レバーを挿入部12aの延設方向、エアコン吹き出し口30に装着した状態(図4参照)では、エアコン吹き出し口30側に傾倒させるように力を加えることで、可動アーム14aを退避位置に回動させることができ、フック部14による係合状態を解除することができる。
【0022】
支承部12a1,12b1,12c1は、物品取付ベース10に係合されるホルダ50等に物品が配置された際の垂直荷重を受けるための要素である。本実施形態では、ルーバー34aとルーバー34bの間に押し込まれる挿入部12aの上面を支承部12a1とし、下端に位置するルーバー34aと、枠部32との間に押し込まれる挿入部12bの上面を支承部12b1としている。さらに図1から図4に示す形態の場合、ベース本体12の下部に、エアコン吹き出し口30の枠部32の下方に延設される傾斜面に当接可能な当接突起12cを設け、この当接突起12cにおける傾斜面との当接面これを支承部12c1としている。
【0023】
本実施形態に係る物品取付ベース10の場合、ホルダ50に配置される物品の質量に応じた重力に起因した荷重は、ベース本体の下部に位置する枠部との接点P0(図4参照)、あるいは当接突起12cの先端部と傾斜面の接点P1(図4参照)を支点として作用が反転する。このため、物品の配置に起因した荷重が物品取付ベース10に付加されると、支承部12c1が傾斜面に押し付けられると共に、挿入部12a,12bの支承部12a1,12b1がルーバー34b,34aの下部平坦面に押し付けられ、これにより、垂直荷重が支承されることとなる。
【0024】
[作用:装着]
上記のような物品取付ベース10は、挿入部12bを下端部に位置するルーバー34aと枠部32との間に、挿入部12aを下端部に位置するルーバー34aとその上部に位置するルーバー34bとの隙間にそれぞれ挿入することで、エアコン吹き出し口30に対する装着が完了する。
【0025】
具体的には、挿入部12aを2つのルーバー34a,34bの間に挿入すると、挿入方向(図2において矢印Bで示す方向)の力と、爪14bの先端側に設けられた傾斜面の作用により、ルーバー34bに爪14bが接触すると、可動アーム14aが退避位置に移動する。
【0026】
挿入部12aの押し込みにより、爪14bがルーバー34bの後端よりも奥側に到達すると、付勢手段20の作用により可動アーム14aが係止位置に押し戻される。これにより、爪14bはルーバー34bの後端に係止され、抜け止めが図られる。
【0027】
[作用:離脱]
エアコン吹き出し口30に装着された物品取付ベース10を取り外す場合には、係止解除手段16を構成する解除レバーを挿入部12aの延設方向に傾倒させる(図2に矢印Bで示す方向)。この動作により、可動アーム14aが退避位置に回動し、ルーバー34bの後端に対する爪14bの係合状態が解除される。この状態で、ベース本体12をエアコン吹き出し口30から引き抜くことで、物品取付ベース10の取り外し(離脱)が完了する。
【0028】
[効果]
上記のような特徴を有する物品取付ベース10によれば、エアコン吹き出し口30の下部に壁面が無い場合にも安定した取付状態を維持することが可能となる。また、装着時には、ルーバー34a,34bの隙間に挿入部12aを押し込むだけで装着が可能となり、離脱時には、係止解除手段16を構成する解除レバーを操作してベース本体12をエアコン吹き出し口30から引き抜くだけで取り外しが可能となる。このため、高い着脱容易性を得ることができる。
【0029】
[構成:第2実施形態]
次に、図5を参照して、第2実施形態に係る物品取付ベース10Aについて説明する。なお、本実施形態に係る物品取付ベース10Aの殆どの構成は、上述した第1実施形態に係る物品取付ベース10と同様である。よって、その構成を同様とする箇所には、図面に同一符号を附して詳細な説明は省略することとする。
【0030】
本実施形態に係る物品取付ベース10Aと、第1実施形態に係る物品取付ベース10との相違点は、フック部14の付勢方向にある。第1実施形態に係る物品取付ベース10では、下端部に位置するルーバー34aと、その上側に位置するルーバー34bとの間に挿入部12aを挿入し、可動アーム14aをルーバー34b側に付勢させることで、爪14bがルーバー34bに係止する構成としていたのに対し、第2実施形態に係る物品取付ベース10は、可動アーム14aを下端に位置するルーバー34a側に付勢させる構成としている。
【0031】
このため、第1実施形態に係る物品取付ベース10におけるフック部14では、可動アーム14aの先端に設ける爪14bは、図中上側に突出していたのに対し、本実施形態に係る可動アーム14aでは、爪14bを図中下側に突出させるように構成している。また、第1実施形態に係る物品取付ベース10では、付勢手段20が付勢突起22を押圧することで、可動アーム14aに対する付勢力を生じさせていたが、本実施形態では、付勢手段20は付勢突起22に引っ張りの力を加える構成としている。付勢手段20をこのような構成とした場合、係合解除手段16を構成する解除レバーは、挿入部12aの延設方向と反対側(矢印Cで示す方向)に傾倒させることで、可動アーム14aを退避位置に回動させることができるようになる。
【0032】
[効果]
このような構成の物品取付ベース10Aであっても、上記第1実施形態に係る物品取付ベース10と同様な効果を得ることができる。
【0033】
[応用形態]
上記実施形態では、その構造を簡素化するために、可動アーム14aと付勢突起22、及び係止解除手段16を構成する解除レバーは、単一部材により構成されているように示した。しかしながら、可動アーム14aと付勢突起22、及び解除レバーは、必ずしも単一部材により構成する必要は無い。すなわち、各要素の間にカムやリンクを介在させ、付勢の方向や力のかけ具合を調整するようにしても良い。このような構成としても、物品取付ベースとしては、同様な効果を得ることができるからである。
【0034】
また、ルーバー34の幅と、ルーバー受け12a2と爪14bとの幅(例えば図1参照)が合わない場合には、ルーバー受け12a2と爪14bとの間に図示しないアダプタを設けることで、係合状態の安定化図るようにしても良い。
【符号の説明】
【0035】
10,10A………物品取付ベース、12………ベース本体、12a………挿入部、12a1………支承部、12a2………ルーバー受け、12b………挿入部、12b1………支承部、12b2………ルーバー受け、12c………当接突起、12c1………支承部、14………フック部、14a………可動アーム、14b………爪、16………係止解除手段、18………回転軸、20………付勢手段、22………付勢突起、30………エアコン吹き出し口、32………枠部、34(34a,34b,34c,34d,34e)………ルーバー、50………ホルダ
図1
図2
図3
図4
図5