(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005075
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】電力授受システム、情報処理装置、及びクレードル
(51)【国際特許分類】
G06F 1/26 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
G06F1/26 303
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021106768
(22)【出願日】2021-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 晋
(72)【発明者】
【氏名】関口 拓郎
(72)【発明者】
【氏名】南條 敏彦
【テーマコード(参考)】
5B011
【Fターム(参考)】
5B011DA01
5B011DB19
5B011EA04
5B011EA05
5B011EB06
5B011GG02
5B011JB10
(57)【要約】
【課題】クレードルと情報処理装置とが接続される電力授受システムにおいて適切に電力の授受が行われるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、電力供給源または電力受入源としての電力授受装置が接続され、所定の規格に対応する第1コネクタと、クレードルとの接続のための第2コネクタとを備え、クレードルは、電力授受装置が接続され、第1コネクタと同じ規格に対応する第3コネクタと、第2コネクタと接続される第4コネクタとを備え、第3コネクタと第4コネクタは、それぞれの対応の端子どうしがつながるようにされ、情報処理装置は、クレードルと接続された状態において、第1コネクタと第3コネクタとに対する電力授受装置の接続状況に応じて電力授受の対象となる電力授受装置と情報処理装置との間で行われる電力授受のための電力経路を形成するように電力授受システムを構成する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置とクレードルとを備え、
前記情報処理装置は、電力供給源または電力受入源としての電力授受装置が接続され、所定の規格に対応する第1コネクタと、前記クレードルとの接続のための第2コネクタとを備え、
前記クレードルは、電力授受装置が接続され、前記第1コネクタと同じ規格に対応する第3コネクタと、前記第2コネクタと接続される第4コネクタとを備え、前記第3コネクタと前記第4コネクタは、それぞれの対応の端子どうしがつながるようにされており、
前記情報処理装置は、前記第2コネクタと前記第4コネクタとの接続により前記クレードルと接続された状態において、前記第1コネクタと前記第3コネクタとに対する電力授受装置の接続状況に応じて電力授受の対象となる前記電力授受装置と前記情報処理装置との間で行われる電力授受のための電力経路を形成するように構成される
電力授受システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記第3コネクタに電源供給源の電力授受装置が接続されている場合には、前記第1コネクタに電力授受装置が接続されているか否かにかかわらず、前記第1コネクタに接続された電源供給源の電力授受装置の電力が前記情報処理装置に供給されるように前記電力経路を形成する
請求項1に記載の電力授受システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記第1コネクタに電源供給源の電力授受装置が接続され、前記第3コネクタに電力授受装置が接続されていない場合には、前記第1コネクタに接続された電源供給源の電力授受装置の電力が前記情報処理装置に供給されるように前記電力経路を形成する
請求項1または2に記載の電力授受システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記第3コネクタに電力供給源の電力授受装置が接続されており、かつ、前記第1コネクタに電力受入源の電力授受装置が接続されている場合には、前記第3コネクタに接続された電力供給源の電力授受装置の電力が前記情報処理装置に供給されるようにするとともに、前記情報処理装置から前記電力受入源の電力授受装置に電力が供給されるように前記電力経路を形成する
請求項1から3のいずれか一項に記載の電力授受システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、
前記電力授受装置と接続されることで電力授受に関する通信が可能な電力制御部と、
前記接続状況に応じて電力授受の対象となる電力授受装置を前記電力制御部と接続する経路制御部とを備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の電力授受システム。
【請求項6】
電力供給源または電力受入源としての電力授受装置が接続され、所定の規格に対応する第1コネクタと、クレードルとの接続のための第2コネクタとを備え、
前記第2コネクタにより前記クレードルの第4コネクタと接続された状態において、前記第1コネクタと前記クレードルにおける前記第1コネクタと同じ規格に対応する第3コネクタとに対する電力授受装置の接続状況に応じて電力授受の対象となる前記電力授受装置と自装置との間で行われる電力授受のための電力経路を形成するように構成される
情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置と接続するための情報処理装置対応のコネクタと、前記情報処理装置にて電力授受装置が接続可能なコネクタと同じ規格に対応し、電力授受装置が接続される電力授受装置対応のコネクタとを備え、
前記情報処理装置対応のコネクタと前記電力授受装置対応のコネクタは、互いに対応の端子どうしがつなげられて構成される
クレードル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力授受システム、情報処理装置、及びクレードルに関する。
【背景技術】
【0002】
電力供給源と接続されたクレードルに情報処理装置を装着したことに応じて、クレードルを経由して情報処理装置に電力供給源からの電力を供給可能にされた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クレードルに装着される情報処理装置に電力を供給可能とされる電力授受システムにおいては、例えば、情報処理装置やクレードルに対する外部装置の接続状況に応じて、適切に電力の授受が行われることが求められる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、クレードルに装着された情報処理装置にクレードルから電力を供給可能とされる電力授受システムにおいて、情報処理装置やクレードルに対する外部装置の接続状況に応じて、適切に電力の授受が行われるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、情報処理装置とクレードルとを備え、前記情報処理装置は、電力供給源または電力受入源としての電力授受装置が接続され、所定の規格に対応する第1コネクタと、前記クレードルとの接続のための第2コネクタとを備え、前記クレードルは、電力授受装置が接続され、前記第1コネクタと同じ規格に対応する第3コネクタと、前記第2コネクタと接続される第4コネクタとを備え、前記第3コネクタと前記第4コネクタは、それぞれの対応の端子どうしがつながるようにされており、前記情報処理装置は、前記第2コネクタと前記第4コネクタとの接続により前記クレードルと接続された状態において、前記第1コネクタと前記第3コネクタとに対する電力授受装置の接続状況に応じて電力授受の対象となる前記電力授受装置と前記情報処理装置との間で行われる電力授受のための電力経路を形成するように構成される電力授受システムである。
【0007】
本発明の一態様は、電力供給源または電力受入源としての電力授受装置が接続され、所定の規格に対応する第1コネクタと、クレードルとの接続のための第2コネクタとを備え、前記第2コネクタにより前記クレードルの第4コネクタと接続された状態において、前記第1コネクタと前記クレードルにおける前記第1コネクタと同じ規格に対応する第3コネクタとに対する電力授受装置の接続状況に応じて電力授受の対象となる前記電力授受装置と自装置との間で行われる電力授受のための電力経路を形成するように構成される情報処理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、情報処理装置と接続するための情報処理装置対応のコネクタと、前記情報処理装置にて電力授受装置が接続可能なコネクタと同じ規格に対応し、電力授受装置が接続される電力授受装置対応のコネクタとを備え、前記情報処理装置対応のコネクタと前記電力授受装置対応のコネクタは、互いに対応の端子どうしがつなげられて構成されるクレードルである。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、クレードルに装着された情報処理装置にクレードルから電力を供給可能とされる電力授受システムにおいて、クレードルと情報処理装置の状況に応じて、適切に電力供給が行われるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態における電力授受システムの構成例を示す図である。
【
図2】第1実施形態におけるACアダプタの接続状況に応じた電力供給の規定内容例を示す図である。
【
図3】第1実施形態におけるタブレット端末とクレードル20についての、ACアダプタとUSBデバイスへの対応の可否の設定内容例を示す図である。
【
図4】第1実施形態におけるタブレット端末とクレードルの電力授受に関する回路構成例を示す図である。
【
図5】第2実施形態におけるタブレット端末とクレードルの電力授受に関する回路構成例を示す図である。
【
図6】第2実施形態における第1接続パターンの場合の第1経路制御部、第2経路制御部の動作例を示す図である。
【
図7】第2実施形態における第2接続パターンの場合の第1経路制御部、第2経路制御部の動作例を示す図である。
【
図8】第2実施形態における第4接続パターンの場合の第1経路制御部、第2経路制御部の動作例を示す図である。
【
図9】第2実施形態における第5接続パターンの場合の第1経路制御部、第2経路制御部の動作例を示す図である。
【
図10】本実施形態の第1変形例におけるタブレット端末とクレードルとのコネクタの結合状態の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における電力授受システムの構成例を示している。本実施形態の電力授受システムは、タブレット端末10(情報処理装置の一例)とクレードル20とを備える。
【0012】
タブレット端末10は、コネクタ11(第1コネクタの一例)を有している。コネクタ11は、「USB Type-C」に対応するコネクタである。「USB Type-C」に対応するコネクタ11に対しては、ACアダプタ30(電力供給源の一例)やUSBデバイス40(デバイスの一例)を接続することができる。
【0013】
ACアダプタ30は、商用交流電源を直流に変換し、変換後の直流による電力を出力することができる。ACアダプタ30は、「USB Type-C」に対応しており、所定電圧値の直流による電力を、「USB Type-C」に対応するコネクタ31から出力するようにされる。コネクタ31は、ACアダプタ30の本体から延伸される「USB Type-C」対応のケーブルの端部に設けられてよい。
【0014】
USBデバイス40は、「USB Type-C」に対応するコネクタ41により、タブレット端末10等の情報処理装置と接続可能なデバイスである。USBデバイス40としての機器の種別については特に限定されないが、例えばメディアドライブなどであってよい。コネクタ41は、USBデバイス40の本体から延伸される「USB Type-C」対応のケーブルの端部に設けられてよい。
【0015】
また、タブレット端末10は、コネクタCNTを有する。タブレット端末10は、クレードル20に対して着脱可能とされている。コネクタCNTは、タブレット端末10がクレードル20に対して装着されている状態において、クレードル20のコネクタCNCと物理的に接続(結合)されるようになっている。
コネクタCNTとコネクタCNCとは、例えばコネクタ11のように、或る特定の規格に従った形状等を有していなくともよい。つまり、コネクタCNTとコネクタCNCの形状は、タブレット端末10とクレードル20とのセットに固有であってよい。
【0016】
クレードル20は、上記のようにタブレット端末10が着脱可能とされる。また、クレードル20は、コネクタ21を有する。コネクタ21は、「USB Type-C」に対応するものであってよい。ただし、コネクタ21は、「USB Type-C」に対応するコネクタの仕様で規定された端子のうち、電源用端子とCC信号(Configuration Channel信号:電力供給制御信号の一例)用端子との2つの端子が有効とされればよい。
クレードル20に対応してACアダプタ50を接続することができる。クレードル20とACアダプタ50との接続は、それぞれが「USB Type-C」に対応するクレードル20のコネクタ21とACアダプタ50のコネクタ51とを結合して行われる。コネクタ51は、ACアダプタ50の本体から延伸される「USB Type-C」対応のケーブルの端部に設けられてよい。
【0017】
なお、タブレット端末10またはクレードル20に直流による電力を供給する電力供給源は、ACアダプタ30、50でなくともよい。例えば、電力供給源は、モバイルバッテリや、電力供給が可能なようにされたパーソナルコンピュータ等をはじめとする各種電子機器であってよい。
【0018】
本実施形態の電力授受システムでは、タブレット端末10がクレードル20に装着されている状態にあって、タブレット端末10とクレードル20とのいずれに対してもACアダプタを接続可能である。このため、タブレット端末10がクレードル20に装着されている状態では、タブレット端末10とクレードル20とのいずれか一方にACアダプタが接続されている場合もあれば、タブレット端末10とクレードル20とのいずれにもACアダプタが接続されている場合もあり得る。
このため、本実施形態の電力授受システムでは、タブレット端末10とクレードル20とに対するACアダプタの接続状況に応じて、タブレット端末10への電力供給を行うACアダプタが適切に選定されるように規定することが求められる。
【0019】
図2は、本実施形態の電力授受システムにおけるACアダプタの接続状況に応じた電力供給の規定内容を示している。同図は、タブレット端末10とクレードル20とのそれぞれのACアダプタの接続の有無の組み合わせごとに対応するタブレット端末10への電力供給源とクレードル動作設定とが示される。クレードル動作設定は、クレードル20が電力供給に応じた動作の実行の可否についての設定である。
【0020】
タブレット端末10とクレードル20とのいずれに対してもACアダプタが接続されていない場合には、タブレット端末10自体のバッテリが、タブレット端末10への電力供給源となる。この場合、クレードル動作設定として、クレードル20は電力供給に応じた動作を実行しない。
タブレット端末10にACアダプタが接続され、クレードル20にACアダプタが接続されていない場合には、タブレット端末10に接続されているACアダプタがタブレット端末10への電力供給源となる。この場合、クレードル20は電力供給に応じた動作を実行しない。
タブレット端末10にACアダプタが接続されておらず、クレードル20にACアダプタが接続されている場合には、クレードル20に接続されているACアダプタがタブレット端末10への電力供給源となる。この場合、クレードル20は電力供給に応じた動作を実行する。
タブレット端末10とクレードル20とのいずれに対してもACアダプタが接続されている場合には、クレードル20に接続されているACアダプタがタブレット端末10への電力供給源となる。この場合、クレードル20は電力供給に応じた動作を実行する。
【0021】
このように、本実施形態の電力授受システムにおいては、クレードル20にACアダプタが接続されている場合には、タブレット端末10にACアダプタが接続されているか否かにかかわらず、クレードル20に接続されているACアダプタが電力供給源として優先されるようになっている。
【0022】
また、
図3は、本実施形態の電力授受システムにおけるタブレット端末10とクレードル20についての、ACアダプタとUSBデバイスが接続された場合の対応の可否の設定内容を示している。
同図に示されるように、ACアダプタについては、タブレット端末10とクレードル20とのいずれもが対応可能である。一方、USBデバイスについては、タブレット端末10は対応可能であるが、クレードル20は対応不可である。
このためUSBデバイスについては、タブレット端末10に接続された場合には、例えばタブレット端末10の周辺機器として動作可能で、タブレット端末10からの電力供給を受けることができる。
しかし、クレードル20に接続されたUSBデバイスの場合には、タブレット端末10の周辺機器として動作せず、電力供給を受けることもできない。
【0023】
図4は、タブレット端末10とクレードル20の電力授受に関する回路構成例を示している。また、同図においては、ACアダプタ30、USBデバイス40、及びACアダプタ50の電力授受に関する回路構成例も示されている。
【0024】
ACアダプタ30は、電力供給部PWD-30とバス電力制御部PWT-30を備える。電力供給部PWD-30は、コネクタ31の電力端子tm31から所定の電圧値の直流による電力を出力する。バス電力制御部PWT-30は、「USB Type-C」経由での電力の授受に関する制御(バス電力制御)を実行する。バス電力制御にあたり、バス電力制御部PWT-30は、バス電力制御部12との電力制御に関する通信を、通信端子tm32を介したCC信号の授受により行う。
【0025】
「USB Type-C」の規格のもとでは、バス電力制御として、まず、相互に接続された装置のバス電力制御部間でCC信号の授受を行うことで、装置の電力仕様の情報の共有が行われる。その後に、共有した情報に基づいて、電力供給側となる装置が電圧、最大電流等を設定して電力の出力を行うようにされる。
【0026】
USBデバイス40は、電源入力部PWIを備える。電源入力部PWIは、電力端子tm41を介して供給される電力が入力される。電源入力部PWIに供給された電力は、USBデバイス40の電源として利用される。また、USBデバイス40において、通信端子tm42に対してはプルダウン抵抗Rpdが接続される。
【0027】
ACアダプタ50は、電力供給部PWD-50とバス電力制御部PWT-50を備える。電力供給部PWD-50は、コネクタ51の電力端子tm51から所定の電圧値の直流による電力を出力する。バス電力制御部PWT-50は、通信端子tm52経由でCC信号を授受し、バス電力制御を実行する。
【0028】
なお、以降の説明において、ACアダプタ30の電力供給部PWD-30とACアダプタ50の電力供給部PWD-50について特に区別しない場合には、電力供給部PWDと記載する。
また、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50について特に区別しない場合には、バス電力制御部PWTと記載する。
また、ACアダプタ30、USBデバイス40、及びACアダプタ50等は、外部に電力を供給するもしくは外部から電力を受ける装置であることから、総括して、「外部電力授受装置」とも記載する場合がある。
【0029】
次にタブレット端末10について説明する。タブレット端末10において「USB Type-C」に対応するコネクタ11は、電力端子tm11と通信端子tm12とを備える。
タブレット端末10がACアダプタ30のコネクタ31と接続される場合には、タブレット端末10のコネクタ11の電力端子tm11、通信端子tm12が、それぞれACアダプタ30のコネクタ31の電力端子tm31、通信端子tm32と接続される。この場合、タブレット端末10には、コネクタ11の電力端子tm11を介して電力供給部PWD-30からの電力が供給可能となる。また、タブレット端末10におけるバス電力制御部12とACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とが通信可能となる。
【0030】
また、タブレット端末10がUSBデバイス40と接続される場合には、タブレット端末10のコネクタ11の電力端子tm11、通信端子tm12が、それぞれコネクタ41の電力端子tm41、通信端子tm42と接続される。この場合、タブレット端末10のコネクタ11の電力端子tm11からUSBデバイス40のコネクタ41の電力端子tm41を介して、USBデバイス40の電源入力部PWIに電力を供給可能となる。また、タブレット端末10におけるバス電力制御部12とUSBデバイス40の通信端子tm42とが接続される。
【0031】
タブレット端末10において、コネクタ11の電力端子tm11は、スイッチS11、S12の直列接続を介してシステム14と接続される。システム14は、タブレット端末10におけるコンピュータシステムに対応する部位である。タブレット端末10に接続されたバッテリ(図示は省略)の充電・放電の制御はシステム14が実行するようにされてよい。
また、コネクタ11の電力端子tm11は、スイッチS13を介して外部デバイス電源部15と接続される。外部デバイス電源部15は、システム14から供給される電力の供給を受けてUSBデバイス40向けの電源を生成し、生成した電源をコネクタ11経由で接続されたUSBデバイス40に供給する。外部デバイス電源部15は、USBデバイス40の電源として、所定の電圧値による直流の電力を出力する。
【0032】
タブレット端末10において、コネクタ11の通信端子tm12は、バス電力制御部12と接続されている。バス電力制御部12は、通信端子tm12経由で外部電力授受装置(ACアダプタ30またはUSBデバイス40)のバス電力制御部PWTとCC信号の授受を行い、バス電力制御を実行する。バス電力制御部12は、バス電力制御として、ACアダプタ30からタブレット端末10に電力が供給されるようにする、あるいはタブレット端末10からUSBデバイス40に電力が供給されるように制御する。
【0033】
エンベデッドコントローラ(EC(Embedded Controller))13は、システム14とは個別にタブレット端末10における制御を実行する部位である。エンベデッドコントローラ13は、例えばワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)として構成されてよい。エンベデッドコントローラは、電源管理機能を有しており、コネクタ11に外部電力授受装置が接続されている場合には、バス電力制御部12と連携して外部電力授受装置との間での電力の授受に関する制御を実行する。
エンベデッドコントローラ13は、スイッチS12とスイッチS14のオン・オフを制御する。スイッチS14は、コネクタCNTの電力端子tm1とシステム14との間に挿入される。
なお、バス電力制御部12がスイッチS12、S14のオン・オフを制御可能に構成されてよい。
【0034】
次にクレードル20について説明する。クレードル20において「USB Type-C」に対応するコネクタ21は、電力端子tm21と通信端子tm22とを備える。
コネクタ21がACアダプタ50のコネクタ51と結合される場合には、コネクタ21の電力端子tm21、通信端子tm22が、それぞれACアダプタ50のコネクタ51の電力端子tm51、通信端子tm52と接続される。この場合、クレードル20には、コネクタ21の電力端子tm21を介して電力供給部PWD-50からの電力が供給可能となる。また、クレードル20におけるバス電力制御部22とACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とが通信可能となる。
【0035】
クレードル20において、コネクタ21の電力端子tm21とコネクタCNCの電力端子tm2との間には、スイッチS21、S22が直列に挿入される。
スイッチS21は、バス電力制御部22によりオン・オフの制御が行われる。スイッチS22は、電力出力制御部23によりオン・オフの制御が行われる。電力出力制御部23は、バス電力制御部22から出力される信号に応じてスイッチS22のオン・オフを切り替える。
【0036】
タブレット端末10がクレードル20に接続された状態では、タブレット端末10のコネクタCNTにおける電力端子tm1とクレードル20のコネクタCNCにおける電力端子tm2とが接続される。
【0037】
図2のようにクレードル20にタブレット端末10が接続された状態のもとでの外部電力授受装置の接続パターンに応じた電力経路制御について説明する。
【0038】
1つ目の接続パターンは、タブレット端末10のコネクタ11に外部電力授受装置としてACアダプタ30が接続され、クレードル20のコネクタ21には外部電力授受装置が接続されないというパターンである。
【0039】
この場合には、タブレット端末10のバス電力制御部12が、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とCC信号を授受することにより、コネクタ11に接続された外部電力授受装置は電力供給源であることを認識する。そこで、バス電力制御部12は、ACアダプタ30からの電力がシステム14に供給される電力経路が形成されるように制御する。つまり、この場合のバス電力制御部12は、スイッチS11をオンとし、スイッチS13をオフとするように制御する。また、バス電力制御部12は、エンベデッドコントローラ13に対して、コネクタ11に接続された外部電力授受装置からの電力供給に応じた制御の実行を指示する。
エンベデッドコントローラ13は、電位検出点Pの電位を検出する。電位検出点Pの電位は、例えば電力端子tm1とグランド間の電位である。電位検出点Pの電位は、クレードル20から電力が供給されているか否かに応じて異なる値を示す。
エンベデッドコントローラ13は、電位検出点Pの電位に基づき、クレードル20から電力が供給されていない状態にあると判定した場合には、指示に応じて、スイッチS12をオンとし、スイッチS14をオフとするように制御する。
これにより、ACアダプタ30の電力供給部PWD-30から出力された電力は、コネクタ11からスイッチS11、S12を介してシステム14に供給される。
【0040】
なお、クレードル20にタブレット端末10が装着されていない状態において、コネクタ11にACアダプタ30のコネクタ31が結合された場合にも、バス電力制御部12は、上記と同様の制御を実行する。この結果、ACアダプタ30の電力供給部PWD-30から出力された電力がシステム14に供給される。
【0041】
2つ目の接続パターンは、タブレット端末10のコネクタ11には外部電力授受装置が接続されていないが、クレードル20のコネクタ21には外部電力授受装置としてACアダプタ50が接続されているというパターンである。この場合には、以下のようにして、ACアダプタ50からの電力をタブレット端末10に供給することができる。
【0042】
この場合、クレードル20のバス電力制御部22は、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とCC信号を授受することにより、コネクタ21に接続された外部電力授受装置が電力供給を行うものであることを認識する。
この場合のバス電力制御部22は、ACアダプタ50からの電力がタブレット端末10に伝送されるように制御する。つまり、この場合のバス電力制御部22は、スイッチS21とスイッチS22をオンとするように制御する。スイッチS22をオンとするにあたり、バス電力制御部22は、電力出力制御部23に、タブレット端末10への電力伝送を指示するようにされる。バス電力制御部22からの指示に応じて、電力出力制御部23はスイッチS22をオンとする。
これにより、ACアダプタ50の電力供給部PWD-50から出力された電力は、コネクタ21からスイッチS21、S22を介し、さらに電力端子tm2を介して、タブレット端末10の電力端子tm1に伝達される。
【0043】
タブレット端末10においてスイッチS14は、コネクタ11にACアダプタ30(即ち、電力供給源となる装置)が接続されていない状態のもとでは、エンベデッドコントローラ13によりオンとなるように制御される。エンベデッドコントローラ13は、バス電力制御部12から出力される信号により、コネクタ11に電力供給源となる装置が接続されている状態であるか否かに応じて動作を実行できる。
また、コネクタ11に電力供給源となる装置が接続されていない状態のもとでは、バス電力制御部12は、スイッチS11、S12、S13がそれぞれオフとなるように制御する。
【0044】
これにより、クレードル20からタブレット端末10の電力端子tm1に伝送された電力は、オンの状態のスイッチS14を介してシステム14に供給される。
【0045】
なお、クレードル20は、USBデバイスの接続には対応しないようにされている。仮にコネクタ21に対してUSBデバイスが接続された場合、クレードル20のバス電力制御部22は、接続されたUSBデバイスのバス電力制御部との通信により、接続された外部電力授受装置は電力供給を受けるべきデバイスであると認識することになる。この場合、クレードル20のバス電力制御部22は、スイッチS21、S22をオフとするように制御したままで、以降の動作を停止するようにされてよい。
【0046】
3つ目の接続パターンは、タブレット端末10のコネクタ11に外部電力授受装置としてACアダプタ30が接続されており、クレードル20のコネクタ21にも外部電力授受装置としてACアダプタ50が接続されているというパターンである。
本実施形態においては、
図2に示されるように、クレードル20にACアダプタ50が接続されている場合には、クレードル20に接続されたACアダプタ50が優先して電力を供給するようにされる。この場合には、以下のようにして、電力経路が形成されることで、ACアダプタ50からの電力をタブレット端末10に供給することができる。
【0047】
この場合、クレードル20のバス電力制御部22と電力出力制御部23は、2つ目の接続パターンの場合と同様にスイッチS21、S22をオンとするように制御を行う。
また、この場合のタブレット端末10のバス電力制御部12は、コネクタ11にACアダプタ30が接続されていることで、1つ目の接続パターンの場合と同様に、スイッチS11をオン、スイッチS13をオフとし、エンベデッドコントローラ13にコネクタ11に接続された外部電力授受装置からの電力供給に応じた制御の実行を指示する。
この場合、エンベデッドコントローラ13は、指示を受けたことに応じて、電位検出点Pの電位を検出し、検出した電位に基づき、クレードル20から電力が供給されている状態にあると判定する。そこで、この場合のエンベデッドコントローラ13は、スイッチS14をオンとして、スイッチS12をオフとするように制御する。これにより、システム14には、タブレット端末10に接続されたACアダプタ30からの電力ではなく、クレードル20に接続されたACアダプタ50からの電力を供給することができる。
【0048】
4つ目の接続パターンは、タブレット端末10のコネクタ11には外部電力授受装置としてUSBデバイス40が接続され、クレードル20のコネクタ21には外部電力授受装置としてACアダプタ50が接続されているというパターンである。この場合には、以下のようにして、ACアダプタ50からの電力をタブレット端末10に供給するとともに、タブレット端末10からUSBデバイス40に電力を供給するようにされる。
【0049】
この場合、クレードル20においては、2つ目あるいは3つ目の接続パターンの場合と同様に、スイッチS21、スイッチS22がオンとなるように制御される。また、エンベデッドコントローラ13は、2つ目あるいは3つ目の接続パターンの場合と同様に、スイッチS12をオフとし、スイッチS14をオンとするように制御する。
また、この場合のタブレット端末10のバス電力制御部12は、USBデバイス40の通信端子tm42がプルダウン抵抗Rpdと接続されていることによって得られる電位に基づき、コネクタ11に接続された外部電力授受装置が電力供給を受けるデバイスであると認識する。そこで、この場合のバス電力制御部12は、スイッチS11をオフとし、スイッチS13をオンとするように制御する。
これにより、クレードル20に接続されたACアダプタ50からの電力をシステム14に供給する一方で、電力端子tm11には供給しないようにできる。また、外部デバイス電源部15からの電力を、タブレット端末10と接続されたUSBデバイス40に供給することができる。
【0050】
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態のタブレット端末10とクレードル20とによる電力授受システムにおいては、タブレット端末10とクレードル20とのそれぞれが、「USB Type-C」に対応するコネクタを介して外部電力授受装置と接続することが可能とされている。このように、タブレット端末10とクレードル20とのそれぞれが、「USB Type-C」に対応する外部電力授受装置との接続に対応していることで、タブレット端末10とクレードル20は、いずれもバス電力制御部(12、22)を有するようにされている。
しかしながら、タブレット端末10とクレードル20とのいずれもがバス電力制御部(12、22)を有していることで、上記の外部電力授受装置の接続パターンごとに対応して適切に電力授受が行われるようにするためのバス電力制御部(12、22)間での制御が複雑になり、設計も複雑化する。
そこで、第2実施形態では、以下に説明するようにして、外部電力授受装置の接続パターンに対応する電力授受の制御の簡易化が図られるように構成される。
【0051】
図5は、第2実施形態におけるタブレット端末100とクレードル200の電力授受に関する回路構成例を示している。また、同図においては、ACアダプタ30、USBデバイス40、及びACアダプタ50の電力授受に関する回路構成も示されている。
図5において、
図4と同一とされる部位については、同一符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態においても、
図2のACアダプタの接続状況に応じた電力供給の規定と、
図3のACアダプタとUSBデバイスが接続された場合の対応の可否設定とが適用される。
【0052】
タブレット端末100においては、
図4と同様に、電力端子tm11とシステム14との間にスイッチS11、S12が直列に挿入され、電力端子tm11と外部デバイス電源部15とがスイッチS13を介して接続される。また、タブレット端末100においては、
図4と同様に、システム14と電力端子tm1との間にスイッチS14が挿入される。
【0053】
タブレット端末100においては、第1経路制御部101と第2経路制御部102とが備えられる。第1経路制御部101と第2経路制御部102はハードウェアとして構成されてよい。
【0054】
第1経路制御部101は、タブレット端末100にACアダプタ30が接続されており、かつ、クレードル200にACアダプタ50が接続されていない場合には、バス電力制御部12とACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とが接続されるように経路を形成する。
また、第1経路制御部101は、コネクタ11にUSBデバイス40が接続されているか否かを示す接続識別信号Sdをエンベデッドコントローラ13に出力可能とされている。
【0055】
第2経路制御部102は、クレードル200にACアダプタ50が接続されている場合に、タブレット端末100にACアダプタ30が接続されているか否かにかかわらず、バス電力制御部12とACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とが接続されるように経路を形成する。
【0056】
クレードル200においてコネクタ21の電力端子tm21は、コネクタCNCの電力端子tm2と接続される。また、コネクタ21の通信端子tm22は、通信端子tm4と接続される。
クレードル200のコネクタCNCとタブレット端末100のコネクタCNTとが接続された状態では、コネクタCNCの電力端子tm2がコネクタCNTの電力端子tm1と接続され、コネクタCNCの通信端子tm4がコネクタCNTの通信端子tm3と接続される。タブレット端末100において、通信端子tm3は、第2経路制御部102と接続される。
つまり、本実施形態では、クレードル200にタブレット端末100が装着された状態のもとで、クレードル200にACアダプタ50が接続されている場合には、ACアダプタ50の電力供給部PWD-50からの電力が、特にスイッチ等を介在することなく、タブレット端末100に伝送される。また、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50が、タブレット端末100における第2経路制御部102を介してバス電力制御部12と通信可能になる。
【0057】
このような構成のクレードル200は、コネクタ21にACアダプタ50が接続された場合には、接続されたACアダプタ50からの電力をそのままタブレット端末100に伝送し、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とタブレット端末100のバス電力制御部12とが通信可能な経路が形成される。
このようなクレードル200の構成では、タブレット端末100のバス電力制御部12とは個別に、クレードル200においてもバス電力制御部22は設けなくともよい。また、クレードル200において、ACアダプタ50から出力される電力の経路をオン・オフするスイッチも設けなくともよい。
【0058】
図5のように、本実施形態のクレードル200にタブレット端末100が接続された状態のもとでの外部電力授受装置の接続パターンに応じた第1経路制御部101、第2経路制御部102の動作例について説明する。
【0059】
以下に、本実施形態のタブレット端末100とクレードル200の構成のもとでの外部電力授受装置の接続パターンに応じた電力経路制御について説明する。
先ず、第1接続パターンの場合の電力経路制御について説明する。第1接続パターンは、タブレット端末100にACアダプタ30が接続されているが、クレードル200には外部電力授受装置が接続されていないとの接続パターンである。
【0060】
図6は、第1接続パターンの場合の第1経路制御部101、第2経路制御部102の動作例を示している。
同図においては、タブレット端末100における第1経路制御部101、第2経路制御部102、バス電力制御部12、及びエンベデッドコントローラ13を抜き出して示している。なお、同図において、ACアダプタ30については、電力供給部PWD-30の図示は省略している。
【0061】
ACアダプタ30において、バス電力制御部PWT-30から引き出された信号線にはプルアップ抵抗Ru1が接続されている。
【0062】
タブレット端末100における第1経路制御部101は、スイッチ素子Q11、Q12、Q13、抵抗Rd、R11、R12を備える。スイッチ素子Q11、Q12、Q13は、MOS-FETであってよい。
スイッチ素子Q11のソースは、抵抗Rdを介して電源ラインと接続されるとともに、エンベデッドコントローラ13と接続される。スイッチ素子Q11のドレインとゲートは、通信端子tm12と接続される。
スイッチ素子Q12は、ゲートがスイッチ素子Q13のドレインと接続され、ソースが通信端子tm12と接続され、ドレインがバス電力制御部12と接続される。
スイッチ素子Q13は、ゲートが抵抗R11を介して通信端子tm12と接続され、ドレインが抵抗R12を介して通信端子tm12と接続され、ソースがグランドと接続される。また、スイッチ素子Q13のゲートは、第2経路制御部102のスイッチ素子Q21のゲートと接続される。
【0063】
タブレット端末100における第2経路制御部102は、スイッチ素子Q21、Q22、抵抗R21、R22を備える。
スイッチ素子Q21は、ゲートがスイッチ素子Q22のドレインと接続され、ソースがコネクタCNTの通信端子tm3と接続され、ドレインがバス電力制御部12と接続される。
スイッチ素子Q22は、ゲートが抵抗R21を介して通信端子tm3と接続され、ドレインが抵抗R22を介して通信端子tm3と接続され、ソースがグランドと接続される。
【0064】
同図のように、タブレット端末100にACアダプタ30が接続されると、プルアップ抵抗Ru1により所定電圧とされているバス電力制御部PWT-30の信号線の電位が、タブレット端末100の通信端子tm12にて得られる。
これにより、第1経路制御部101においては、スイッチ素子Q13のドレイン-ソース間が導通してオンとなる。スイッチ素子Q13がオンとなったことに応じて、スイッチ素子Q12もソース-ドレイン間が導通してオンとなる。また、この状態では、スイッチ素子Q11のゲート-ソース間に電位差が生じないためスイッチ素子Q11はオフとなる。
従って、この場合には、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とタブレット端末100のバス電力制御部PWT-30とが接続された状態が得られる。
【0065】
また、この場合には、クレードル200には外部電力授受装置が接続されていないことから、コネクタCNTの通信端子tm3は開放と等価の状態となる。この場合、第2経路制御部102おいては、スイッチ素子Q22のゲート-ソース間に電位差が生じないためスイッチ素子Q22はオフである。スイッチ素子Q22がオフであることに応じてスイッチ素子Q21もオフの状態である。このため、第2経路制御部102の通信端子tm3とバス電力制御部12とは切断された状態となる。
【0066】
このように、第1接続パターンの場合には、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とタブレット端末100のバス電力制御部12とが通信可能に接続されることになる。
【0067】
このように第1接続パターンのもとでACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とタブレット端末100のバス電力制御部12とが通信可能とされた場合における電力経路の制御について、
図5を再度参照して説明する。
【0068】
この場合、バス電力制御部12は、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30とCC信号を授受することにより、タブレット端末100またはクレードル200に電力供給源が接続されていることを認識する。この場合、バス電力制御部12は、タブレット端末100とクレードル200とのいずれに電力供給源が接続されていることまでは認識していない。
【0069】
この場合、バス電力制御部12は、スイッチS11をオンにするとともに、エンベデッドコントローラ13に対して、タブレット端末100とクレードル200との少なくともいずれか一方に電力供給源が接続されていることを示す接続識別信号Siを出力する。
接続識別信号Siが入力されたエンベデッドコントローラ13は、電位検出点Pの電位を検出することで、クレードル200に電力供給源(ACアダプタ50)が接続されているか否かを判定する。本実施形態のクレードル200の場合には、コネクタ21の電力端子tm21とコネクタCNCの電力端子tm2との間にはスイッチ等が介在せずに直結されている。このため、コネクタ21に電力供給源が接続されていれば、ACアダプタ50の電力供給部PWD-50から供給される電力に応じた電位が電位検出点Pにて得られる。
この場合、エンベデッドコントローラ13は、電位検出点Pの電位に基づき、クレードル200に電力供給源が接続されていないと判定する。クレードル200に電力供給源が接続されていない場合、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS12をオン、スイッチS14をオフとするように制御する。これにより、タブレット端末100に接続されたACアダプタ30の電力供給部PWD-30から出力される電力が、スイッチS11、S12を経由してシステム14に供給される。
【0070】
また、この場合には、接続識別信号Sdはエンベデッドコントローラ13に入力されていない。接続識別信号Sdが入力されていない場合、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS13をオフとするように制御する。つまり、エンベデッドコントローラ13は、タブレット端末に100にUSBデバイス40が接続されていない場合には、スイッチS13をオフとする。
【0071】
なお、クレードル200にタブレット端末100が装着されていない状態において、コネクタ11にACアダプタ30が接続された場合にも、第1経路制御部101と第2経路制御部102は、
図6にて説明したのと同じ動作となる。従って、この場合にも、ACアダプタ30の電力供給部PWD-30から出力された電力がシステム14に供給される。
【0072】
続いて、第2接続パターンにおける電力経路制御について説明する。第2接続パターンは、タブレット端末100にACアダプタ30が接続され、クレードル200にもACアダプタが接続されている接続パターンである。
【0073】
図7は、第2接続パターンの場合の、第1経路制御部101、第2経路制御部102の動作例を示している。
なお、同図において、ACアダプタ50における電力供給部PWD-50の図示は省略している。また、ACアダプタ50のコネクタ51とタブレット端末100のコネクタCNTとの間に介在するクレードル200のコネクタ21、コネクタCNCについては図示を省略し、通信端子tm52と通信端子tm3とを直接接続して示している。
【0074】
ACアダプタ50において、バス電力制御部PWT-50から引き出された信号線にはプルアップ抵抗Ru2が接続されている。
【0075】
同図のようにクレードル200にACアダプタ50が接続されると、プルアップ抵抗Ru2により所定電圧とされているバス電力制御部PWT-50の信号線の電位が、タブレット端末100のコネクタCNTの通信端子tm3にて得られる。
これにより、第2経路制御部102においては、スイッチ素子Q22のゲート-ソース間に電位差が生じてスイッチ素子Q22がオンとなる。スイッチ素子Q22がオンとなったことに応じてスイッチ素子Q21のゲート-ソース間に電位差が生じてスイッチ素子Q21もオンとなる。スイッチ素子Q21がオンとなったことに応じて、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とタブレット端末100のバス電力制御部12との間で信号線が導通する。
【0076】
上記のように第2経路制御部102においてスイッチ素子Q22が導通したことで、第1経路制御部101におけるスイッチ素子Q13のゲート電位はグランド電位となる。このため、スイッチ素子Q13は、ゲート-ソース間に電位差が生じないことからオフとなる。スイッチ素子Q13がオフであることにより、第1経路制御部101においては、スイッチ素子Q12もオフとなる。また、この状態でのスイッチ素子Q11については、ゲート-ソース間に電位差が生じないためオフとなる。スイッチ素子Q11がオフである場合には、スイッチ素子Q11のドレインと接続されたエンベデッドコントローラ13に接続識別信号Sdは出力されない。
【0077】
従って、第2接続パターンの場合には、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50がタブレット端末100のバス電力制御部12と通信可能な状態となる。ACアダプタ30はタブレット端末100と接続されているが、ACアダプタ30のバス電力制御部PWT-30は、タブレット端末100のバス電力制御部12との通信は不可である。
【0078】
このように第2接続パターンのもとで、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とタブレット端末100のバス電力制御部12とが通信可能とされた場合における電力経路の制御について、
図5を再度参照して説明する。
【0079】
この場合、バス電力制御部12は、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とCC信号を授受することにより、タブレット端末100またはクレードル200に電力供給源が接続されていることを認識する。この場合にも、第1接続パターンの場合と同様、バス電力制御部12は、タブレット端末100とクレードル200とのいずれに電力供給源が接続されていることまでは認識していない。
この場合にも、バス電力制御部12は、第1接続パターンの場合と同様に、スイッチS11をオンにするとともに、エンベデッドコントローラ13に対して、タブレット端末100とクレードル200とのいずれに電力供給源が接続されていることを示す接続識別信号Siを出力する。
この場合の接続識別信号Siが入力されたエンベデッドコントローラ13は、電位検出点Pの電位を検出することで、クレードル200に電力供給源(ACアダプタ50)が接続されていると判定する。クレードル200に電力供給源が接続されている場合、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS12をオフ、スイッチS14をオンとするように制御する。これにより、タブレット端末100において、クレードル200に接続されたACアダプタ50の電力供給部PWD-50からスイッチS14を介して、システム14に電力が供給される。
また、この場合にも、エンベデッドコントローラ13には接続識別信号Sdが入力されていない。そこで、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS13をオフとする。
【0080】
次に、第3接続パターンにおける電力経路制御について説明する。第3接続パターンは、クレードル200にACアダプタ50が接続されているが、タブレット端末100にACアダプタ30が接続されていない接続パターンである。第3接続パターンは、
図7からACアダプタ30を省略した接続パターンである。
この場合、第2経路制御部102は、
図7の場合と同様に動作することから、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-30とタブレット端末100のバス電力制御部12との間で信号線が導通する。
【0081】
また、第3接続パターンにおいては、コネクタ11の通信端子tm12が開放の状態において第2経路制御部102のスイッチ素子Q22が導通することで、第1経路制御部101におけるスイッチ素子Q13のゲート電位がグランド電位となる。従って、この場合のスイッチ素子Q12は、第2接続パターンの場合と同様にオフとなる。また、このときにはスイッチ素子Q11のゲート-ソース間に電位差が生じていないことから、スイッチ素子Q11もオフとなり、接続識別信号Sdは出力されない。
【0082】
つまり、第3接続パターンの場合、第1経路制御部101と第2経路制御部102の動作は、第2接続パターンの場合と同じとなる。従って、第3接続パターンの場合にも、タブレット端末100において、クレードル200に接続されたACアダプタ50の電力供給部PWD-50からスイッチS14を介してシステム14に電力が供給される。
【0083】
次に、第4接続パターンにおける電力経路制御について説明する。第4接続パターンは、タブレット端末100にUSBデバイス40が接続されており、クレードル200にACアダプタ50が接続されている接続パターンである。
【0084】
図8は、第4接続パターンにおける第1経路制御部101、第2経路制御部102の動作例を示している。同図においては、USBデバイス40の電源入力部PWIについての図示は省略している。
第4接続パターンの場合には、第2経路制御部102は、
図7にて説明した第2接続パターンと同じ動作となる。また、第2経路制御部102が第2接続パターンと同じ動作となることに伴い、第1経路制御部101におけるスイッチ素子Q12もオフとなる。これにより、タブレット端末100のバス電力制御部12は、クレードル200に接続されたACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50と通信可能に接続される。
【0085】
そのうえで、第4接続パターンの場合には、タブレット端末100にUSBデバイス40が接続されることで、USBデバイス40のプルダウン抵抗Rpdが第1経路制御部101のスイッチ素子Q11のゲートと接続されることになる。これにより、スイッチ素子Q11のゲート-ソース間に電位差が生じ、スイッチ素子Q11がオンとなる。スイッチ素子Q11がオンとなることに応じて、スイッチ素子Q11のドレインと接続されたエンベデッドコントローラ13に接続識別信号Sdが出力される。接続識別信号Sdが入力されたエンベデッドコントローラ13は、タブレット端末100にUSBデバイス40が接続されたことを認識する。
【0086】
このような第4接続パターンのもとでの電力経路の制御について、
図5を再度参照して説明する。
この場合には、タブレット端末100におけるバス電力制御部12は、第2接続パターンの場合と同様の動作を行う。従って、タブレット端末100においては、スイッチS11をオンとする。また、エンベデッドコントローラ13も第2接続パターンの場合と同様に、バス電力制御部12から接続識別信号Siが入力されたことに応じて電位検出点Pの電位を検出し、スイッチS14をオンとする。
【0087】
そのうえで、第4接続パターンにおいては、エンベデッドコントローラ13は、さらに第1経路制御部101から接続識別信号Sdが入力される。接続識別信号Sdの入力に応じて、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS13をオンとする。これにより、外部デバイス電源部15は、スイッチS13を介して、コネクタ11に接続されているUSBデバイス40の電源入力部PWIに電力を供給することができる。
【0088】
このように、第4接続パターンでは、クレードル200に接続されたACアダプタ50の電力がタブレット端末100に供給されるとともに、タブレット端末100に接続されたUSBデバイス40に対して、タブレット端末100から電力が供給される。
【0089】
次に、第5接続パターンについて説明する。第5接続パターンは、タブレット端末100にUSBデバイス40が接続されているが、クレードル200に電力授受装置が接続されていない接続パターンである。
【0090】
図9は、第5接続パターンにおける第1経路制御部101、第2経路制御部102の動作例を示している。
この場合には、クレードル200に電力授受装置が接続されていないため、タブレット端末100における第2経路制御部102におけるスイッチ素子Q21はオフである。
また、この場合には、USBデバイス40のプルダウン抵抗Rpdが第1経路制御部101のスイッチ素子Q11のゲートと接続されることで、スイッチ素子Q11のゲート-ソース間に電位差が生じ、スイッチ素子Q11がオンとなる。スイッチ素子Q11がオンとなったことで、エンベデッドコントローラ13に接続識別信号Sdが入力される。
また、この場合には第1経路制御部101におけるスイッチ素子Q13はオフとなるので、スイッチ素子Q12もオフとなる。
【0091】
このような第5接続パターンのもとでの電力経路の制御について、
図5を再度参照して説明する。
この場合には、タブレット端末100のバス電力制御部12は、第1経路制御部101と第2経路制御部102とのいずれによっても外部電力授受装置のバス電力制御部と接続されない。この場合、バス電力制御部12は、スイッチS11をオフとしてよい。また、この場合のバス電力制御部12は、エンベデッドコントローラ13に接続識別信号Siを出力しない。接続識別信号Siが出力されないということは、タブレット端末100とクレードル200とのいずれに対しても電力供給源が接続されていないことを示す。
接続識別信号Siが入力されないばあい、エンベデッドコントローラ13は、スイッチS12、S14をオフとする。
一方で、第5接続パターンでは、第1経路制御部101におけるスイッチ素子Q11がオンとなることから、エンベデッドコントローラ13に接続識別信号Sdが入力される。そこで、この場合のエンベデッドコントローラ13は、スイッチS13についてはオンとする。これにより、外部デバイス電源部15から出力される電力が、スイッチS13を介してUSBデバイス40に電源として供給される。この場合、外部デバイス電源部15は、バッテリからの電力を利用して所定電圧による電源としての電力を生成し、生成した電力をUSBデバイス40に出力する。
【0092】
これまでの説明のように、第2実施形態では、タブレット端末100がクレードル200に装着(接続)されている状態のもとで、上記の各接続パターンに応じて、しかるべき外部電力授受装置からタブレット端末100への電力供給、もしくは外部電力授受装置への電力供給が行われる。つまり、本実施形態においては、外部電力授受装置とタブレット端末100との間での電力授受が適切に行われるように上記の各接続パターンに応じて電力経路を切り替えるようにされている。
上記のような電力経路の切り替えを実現するにあたり、先の第1実施形態においては、タブレット端末10におけるバス電力制御部12とクレードル20におけるバス電力制御部22とが協働して制御を行うようにされていた。
【0093】
これに対して、第2実施形態では、クレードル200に装着されたタブレット端末100に経路制御部(第1経路制御部101、第2経路制御部102)を設けることで、接続パターンに応じて、適宜、バス電力制御部12と接続される外部電力授受装置のCC信号の信号線の切り替えを行うようにされる。
このような構成に伴い、本実施形態のクレードル200においては、コネクタ21に接続された電力供給源(ACアダプタ50)から出力される電力とCC信号授受のための信号線とをタブレット端末100側にバイパスさせるようにして接続させればよい。この場合、クレードル200においてバス電力制御部を動作させたりスイッチを制御する必要がなくなる。つまり、本実施形態においては、タブレット端末100側に設けられた1のバス電力制御部12は、クレードル200側のバス電力制御部と協働しなくとも、接続パターンに応じた電力経路の切り替えを実現できる。これにより、接続パターンに応じた電力経路切り替えのための設計を簡易化できる。
【0094】
また、本実施形態におけるクレードル200においては、バス電力制御部や電力経路におけるスイッチ等の部品を設ける必要がなくなる。これにより、クレードル200のコストダウンを図ることが可能となる。
【0095】
<変形例>
以下、上記各実施形態における変形例について説明する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせが可能である。
【0096】
[第1変形例]
図10(A)は、第1変形例に対応するタブレット端末100のコネクタCNTとクレードル200のコネクタCNCとを示している。
図10(A)においては、コネクタCNTとコネクタCNCとは接続されていない状態にある。同図においては、コネクタCNC側の端子がピン端子TMpとされ、コネクタCNT側の端子がピン受け端子TMrとされた例を示している。
コネクタCNCのピン端子TMpのうち、ピン端子TMp-CCはCC信号の信号線と接続されるものである。ピン端子TMp-CCは、
図5における通信端子tm3に対応し、コネクタCNCにおいてピン端子TMp-CCに対応するピン受け端子TMrは、
図5における通信端子tm4に対応する。
本変形例では、ピン端子TMp-CC以外のピン端子TMpは、例えばピン受け端子TMのサイズに応じて定められた標準の長さを有している。これに対して、ピン端子TMp-CCは、標準よりも短い所定の長さとされている。
【0097】
図10(B)は、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合状態が不十分である場合の状態を示している。同図では、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合状態が不十分であるため、標準の長さのピン端子TMpについては、それぞれ、先端側の部分が対応のピン受け端子TMrに嵌合している状態であるが、標準よりも短いピン端子TMp-CCは対応のピン受け端子TMrに嵌合していない状態が示されている。
【0098】
図10(C)は、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合状態が十分である場合の状態を示している。同図では、標準の長さのピン端子TMpと標準よりも短いピン端子TMp-CCとのいずれについても、対応のピン受け端子TMrに嵌合している状態が示されている。
【0099】
例えば、ピン端子TMp-CCも他のピン端子TMpと同じように標準の長さである場合、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合が不十分な状態のもとでは、ピン端子TMp-CCと対応のピン受け端子TMrとが接触したり接触しなかったりするような接触不良が生じ得る。このような接触不良が生じると、クレードル200に接続されたACアダプタ50からの電力供給の動作が不安定となる。
そこで、本変形例では、ピン端子TMp-CCについは標準よりも短い所定の長さとしている。これにより、
図10(B)に示されるように、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合状態が不十分である場合には、確実にピン端子TMp-CCを対応のピン受け端子TMrと接触させないようにできる。このような状態であれば、ACアダプタ50のバス電力制御部PWT-50とタブレット端末100のバス電力制御部12とが通信を行うことができない。つまり、コネクタCNTとコネクタCNCとの結合状態が不十分である場合には、確実にACアダプタ50からの電源供給が行われないようにして、不安定な動作となることを防止できる。
【0100】
[第2変形例]
上記各実施形態においては、クレードル200に装着(接続)される情報処理装置がタブレット端末100である場合を例に挙げたが、クレードル200に装着される情報処理装置は、タブレット端末に限定されるものではなく、例えばスマートフォン、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ、ゲーム装置、リモートコントローラ等であってもよい。
【0101】
[第3変形例]
タブレット端末100及びクレードル200と外部電力授受装置とを接続するための規格は、「USB Type-C」に限定されるものではなく、他のバス伝送、データインターフェース、電力伝送等の規格が採用されてよい。
【0102】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上記の実施形態において説明した各構成は、矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
【0103】
また、上述した実施形態におけるタブレット端末100の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0104】
11 コネクタ、12 バス電力制御部、13 エンベデッドコントローラ、14 システム、15 外部デバイス電源部、20 クレードル、21 コネクタ、30,50 ACアダプタ、40 USBデバイス、100 タブレット端末、101 第1経路制御部、102 第2経路制御部、200 クレードル