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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023050971
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】箱内物品保持構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/497 20060101AFI20230404BHJP
【FI】
B65D5/497
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021161372
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000106715
【氏名又は名称】ザ・パック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】後藤 真菜
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB18
3E060CC14
3E060CC18
3E060CC45
3E060EA09
3E060EA13
(57)【要約】
【課題】収容箱の中で安定して物品を保持することができる箱内物品保持構造を提供する。
【解決手段】箱内物品保持構造1が、収容箱の内部での移動が規制される内底シート11と、各々が帯状に形成され、長尺側縁における一端部が内底シート11の周縁に、互いに間隔を開けて連結されて、内底シート11の中央部11aを中心とした渦状腕をなす4枚の帯状シート12と、を備え、4枚の帯状シート12が、内底シート11との境界を折り目13として折起こされるとともに渦状腕の旋回方向D11に互いに組み合わされ、各帯状シート12における渦中心側で内底シート11の表面上に、当該内底シート11と交差する軸11b回りの筒形状を有する物品保持空間1cを構築することを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱底壁及び箱側壁を有する収容箱に、前記箱底壁に載置されて収められるシート材であって、周縁の少なくとも一部が前記箱側壁に当接することで前記収容箱の内部での移動が規制される内底シートと、
各々が帯状に形成され、長尺側縁における一端部が前記内底シートの前記周縁に、互いに間隔を開けて連結されて、前記内底シートの中央部を中心とした渦状腕をなす複数の帯状シートと、を備え、
前記複数の帯状シートが、前記内底シートとの境界を折り目として折起こされるとともに前記渦状腕の旋回方向に互いに組み合わされ、各帯状シートにおける渦中心側で前記内底シートの表面上に、当該内底シートと交差する軸回りの筒形状を有する物品保持空間を構築することを特徴とする箱内物品保持構造。
【請求項2】
前記内底シートが、前記箱底壁の形状に応じた基本多角形をなす複数の辺と一対一に対応し、一の辺における前記旋回方向の下流側の一部をなぞる基本縁部分、及び前記一の辺における前記旋回方向の上流側で当該旋回方向の上流に向かう程前記内底シートの中央部に近づくように前記一の辺に対して所定の傾斜角をなして傾斜した角度付き縁部分、で各々が構成される複数の屈曲縁で囲まれた形状を有し、
前記複数の帯状シートは、前記複数の屈曲縁それぞれにおける前記角度付き縁部分に、前記基本縁部分に対応する長さの間隔を互いに開けて連結されていることを特徴とする請求項1に記載の箱内物品保持構造。
【請求項3】
前記基本多角形が四角形であり、
前記内底シートが、前記複数の屈曲縁として、前記四角形をなす4つの辺と一対一に対応する4つの屈曲縁で囲まれた形状を有し、
前記複数の帯状シートが、前記4つの屈曲縁それぞれにおける前記角度付き縁部分に連結された4枚の帯状シートであることを特徴とする請求項2に記載の箱内物品保持構造。
【請求項4】
前記内底シートが、前記箱底壁の形状に応じた多角形の形状を有し、
前記複数の帯状シートは、前記多角形の前記内底シートの複数の縁それぞれにおける前記旋回方向の上流側の一部分に、各縁における他の部分に対応する長さの間隔を互いに開けて連結されていることを特徴とする請求項1に記載の箱内物品保持構造。
【請求項5】
前記複数の帯状シートそれぞれは、前記内底シートに連結された前記長尺側縁とは反対側となる反対側縁における前記旋回方向の先端部に、当該旋回方向の下流側に隣り合う係止先帯状シートに係止するための係止部が設けられ、前記反対側縁における前記旋回方向の上流側の端部寄りには、前記旋回方向の上流側に隣り合う係止元帯状シートの前記係止部に係止されるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1~4のうち何れか一項に記載の箱内物品保持構造。
【請求項6】
前記スリットは、前記反対側縁の長手方向について複数が、互いに間隔を開けて配列されて設けられていることを特徴とする請求項5に記載の箱内物品保持構造。
【請求項7】
前記内底シートと中心軸が交差するように前記物品保持空間へと収められる筒状物であって、内側に保持対象の物品が収容される収容筒、を更に備えたことを特徴とする請求項1~6のうち何れか一項に記載の箱内物品保持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱内物品保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばケーキ等の崩れやすい物品を持ち運び用の収容箱の中で動かないように保持する箱内物品保持構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この箱内物品保持構造は、収容箱の中に、ケーキ等の物品を保持した状態で収容される構造体であり、収容箱の中に動きが規制された状態で収容される内底シートと、内底シートに連結された帯状シートとを備えている。帯状シートが折起こされて内底シートの上面で環状に丸められて物品の収容空間を形成するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3129568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の箱内物品保持構造では、内底シートの上面における環状の収容空間の形状が、内底シートと帯状シートとの連結位置によって規制される場合がある。このような構造では、例えば小さめの物品に合わせて環を小さくしようとしても小さくなりきらずに収容空間がいびつになり、その内部に物品が動いてしまう程の大きな間隙が生じることがある。また、上述の箱内物品保持構造には、内底シートと帯状シートとが1箇所で連結された簡易的な構造も含まれる。このような構造では、内底シートの上で環状の収容空間自体が動き易く、収容箱の内部で収容空間ごと物品が動いてしまうことがある。このように、上述の箱内物品保持構造では、収容箱の中における物品の安定した保持が困難となる場合がある。
【0005】
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、収容箱の中で安定して物品を保持することができる箱内物品保持構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の箱内物品保持構造は、箱底壁及び箱側壁を有する収容箱に、前記箱底壁に載置されて収められるシート材であって、周縁の少なくとも一部が前記箱側壁に当接することで前記収容箱の内部での移動が規制される内底シートと、各々が帯状に形成され、長尺側縁における一端部が前記内底シートの前記周縁に、互いに間隔を開けて連結されて、前記内底シートの中央部を中心とした渦状腕をなす複数の帯状シートと、を備え、前記複数の帯状シートが、前記内底シートとの境界を折り目として折起こされるとともに前記渦状腕の旋回方向に互いに組み合わされ、各帯状シートにおける渦中心側で前記内底シートの表面上に、当該内底シートと交差する軸回りの筒形状を有する物品保持空間を構築することを特徴とする。
【0007】
上述の箱内物品保持構造によれば、複数の帯状シートが内底シートにその中央部を中心とした渦状腕をなすように連結されている。そして、物品保持空間は、複数の帯状シートが、渦状腕の旋回方向に互いに組み合わされ、旋回方向の下流側で内底シートの表面上に筒形状に構築される。このように構築された物品保持空間は、複数の帯状シートと内底シートとの境界で内底シートに強固に固定されることとなる。また、この物品保持空間は、各帯状シートにおいて内底シートとの連結位置からは離れた旋回方向の下流側で構築されるので、その形状は、連結位置の規制を受け難くなっている。その上で、複数の帯状シートを渦状腕の旋回方向に組み合わせるときの、その旋回方向の絞り径を物品の大きさに合わせて適宜に調節することで、物品との間隙を抑えて筒形状の物品保持空間を構築することができる。このように、上述の箱内物品保持構造によれば、連結位置の規制を受け難く物品との間隙が抑えられた物品保持空間が内底シートに強固に固定されることとなるので、収容箱の中で安定して物品を保持することができる。
【0008】
ここで、前記内底シートが、前記箱底壁の形状に応じた基本多角形をなす複数の辺と一対一に対応し、一の辺における前記旋回方向の下流側の一部をなぞる基本縁部分、及び前記一の辺における前記旋回方向の上流側で当該旋回方向の上流に向かう程前記内底シートの中央部に近づくように前記一の辺に対して所定の傾斜角をなして傾斜した角度付き縁部分、で各々が構成される複数の屈曲縁で囲まれた形状を有し、前記複数の帯状シートは、前記複数の屈曲縁それぞれにおける前記角度付き縁部分に、前記基本縁部分に対応する長さの間隔を互いに開けて連結されていることが好適である。
【0009】
この構成によれば、各帯状シートが、各屈曲縁において旋回方向の上流に向かう程内底シートの中央部に近づくように傾斜した角度付き縁部分に連結されている。これにより、旋回方向に組み合わされて筒状の物品保持空間が構築されたとき、一の帯状シートにおける隣の帯状シートとの連結部分には内底シートの中央部から離れる方向の反発力が強く働くこととなる。その結果、帯状シートどうしの連結強度が上記の反発力によって強化されることとなり、物品保持空間の形状を安定的に維持することができる。
【0010】
また、前記基本多角形が四角形であり、前記内底シートが、前記複数の屈曲縁として、前記四角形をなす4つの辺と一対一に対応する4つの屈曲縁で囲まれた形状を有し、前記複数の帯状シートが、前記4つの屈曲縁それぞれにおける前記角度付き縁部分に連結された4枚の帯状シートであることが更に好適である。
【0011】
この構成によれば、物品保持空間が4枚の帯状シートで構築されるので、この物品保持空間に四方から加わる過重負荷を4枚の帯状シートでバランスよく支持して物品を一層安定して保持することができる。
【0012】
また、前記内底シートが、前記箱底壁の形状に応じた多角形の形状を有し、前記複数の帯状シートは、前記多角形の前記内底シートの複数の縁それぞれにおける前記旋回方向の上流側の一部分に、各縁における他の部分に対応する長さの間隔を互いに開けて連結されていることも好適である。
【0013】
この構成によれば、内底シートの周縁の略全てが箱側壁に当接するように箱内物品保持構造が収容箱に収容されるので、収容箱の中で物品を一層安定して保持することができる。
【0014】
また、前記複数の帯状シートそれぞれは、前記内底シートに連結された前記長尺側縁とは反対側となる反対側縁における前記旋回方向の先端部に、当該旋回方向の下流側に隣り合う係止先帯状シートに係止するための係止部が設けられ、前記反対側縁における前記旋回方向の上流側の端部寄りには、前記旋回方向の上流側に隣り合う係止元帯状シートの前記係止部に係止されるスリットが設けられていることが好適である。
【0015】
この構成によれば、係止部をスリットに係止させることで、例えば粘着テープやステープラ等といった固定部材を用いる場合に比べて手軽に帯状シートどうしを組み合わせて物品保持空間を構築することができる。
【0016】
また、前記スリットは、前記反対側縁の長手方向について複数が、互いに間隔を開けて配列されて設けられていることが更に好適である。
【0017】
この構成によれば、係止させるスリットの位置を変えることで、帯状シートを組み合わせるときの旋回方向の絞り径を変更し、物品の大きさに合わせた最適径の物品保持空間を手軽に構築することができる。
【0018】
また、前記内底シートと中心軸が交差するように前記物品保持空間へと収められる筒状物であって、内側に保持対象の物品が収容される収容筒、を更に備えたことが好適である。
【0019】
この構成によれば、物品保持空間へと収められる収容筒を設けることで、収容箱の中で一層安定して物品を保持することができる。
【発明の効果】
【0020】
上記の箱内物品保持構造によれば、収容箱の中で安定して物品を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】一実施形態にかかる箱内物品保持構造を収容箱とともに示す斜視図である。
図2図1に示されている2部品構成の箱内物品保持構造を分解した分解斜視図である。
図3図2に示されている保持構造本体の展開形状を示す図である。
図4図2に示されている収容筒の展開形状を示す図である。
図5】4段階の絞り径のうち、最大径、中間径、及び最小径の3つの絞り径を示す模式図である。
図6図1図5に示されている実施形態に対する第1変形例の保持構造本体を展開形状で示す図である。
図7図1図5に示されている実施形態に対する第2変形例の保持構造本体を展開形状で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、収容箱の中で安定して物品を保持することができる箱内物品保持構造の一実施形態について説明する。
【0023】
図1は、一実施形態にかかる箱内物品保持構造を収容箱とともに示す斜視図である。
【0024】
この図1に示されている箱内物品保持構造1は、例えばケーキ等の崩れやすい物品を持ち運び用の収容箱2の中で動かないように保持するものである。本実施形態における収容箱2は矩形箱状の形状を有する紙箱であり、正方形の箱底壁21と、正方形の天井壁22と、箱底壁21及び天井壁22の各辺どうしを繋いで4側面のうちの3側面をなす長方形の3つの箱側壁23と、を備えている。更に、この収容箱2では、残る一側面が、左右に開閉可能な一対の左右扉24と、上下に開閉可能な一対の上下扉25と、で構成されている。図1には、これらの左右扉24及び上下扉25が開かれて一側面が開放され、その開口2aから箱内物品保持構造1が収容される様子が図示されている。
【0025】
箱内物品保持構造1は、収容箱2と同様の紙製品であり、この矩形箱状の収容箱2の内部で1ホールのケーキ等といった物品を動かないように保持するものである。箱内物品保持構造1は、箱底壁21に応じた略正方形の内底シート11の表面上に物品が収められる物品保持空間1cが構築された構造となっている。この箱内物品保持構造1は、内底シート11の周縁の一部が箱側壁23に当接するように収容箱2に収められ、これにより収容箱2の内部での移動が規制される。この規制により、箱内物品保持構造1は、収容箱2の内部で物品を物品保持空間1cに収めて動かないように保持する。本実施形態では、箱内物品保持構造1が、保持構造本体1a及び収容筒1bという2つの紙製品で構成されている。
【0026】
図2は、図1に示されている2部品構成の箱内物品保持構造を分解した分解斜視図である。
【0027】
この図2に示されているように、箱内物品保持構造1は、保持構造本体1aにおいて内底シート11の表面上に4枚の帯状シート12の組合せによって構築された物品保持空間1cに収容筒1bが収められる構成となっている。帯状シート12で構築される物品保持空間1cは各帯状シート12が湾曲した湾曲矩形筒状の空間となるが、ここに円筒状の収容筒1bが収められる。収容筒1bは、内底シート11と中心軸が交差するように物品保持空間1cへと収められる筒状物であって、内側に保持対象の物品が収容される部位である。1ホールのケーキ等の物品は、この円筒状の収容筒1bの内側に収められた状態で物品保持空間1cに収容されて保持される。これらの保持構造本体1a及び収容筒1bは、次のような展開形状から形成される。
【0028】
図3は、図2に示されている保持構造本体の展開形状を示す図である。
【0029】
繰返しになるが、この保持構造本体1aは、内底シート11と、4枚の帯状シート12と、を備えている。
【0030】
内底シート11は、収容箱2に、箱底壁21に載置されて収められるシート材である。この内底シート11は、周縁の一部が箱側壁23に当接することで収容箱2の内部での移動が規制される。
【0031】
4枚の帯状シート12は、各々が帯状に形成され、長尺側縁121における一端部121aが内底シート11の周縁に、互いに間隔を開けて連結されて、内底シート11の中央部11aを中心とした旋回方向D11に延在する渦状腕をなす。これら4枚の帯状シート12が、図2に示されているように、長尺側縁121の一端部121aと内底シート11との境界を折り目13として折起こされるとともに湾曲されつつ渦状腕の旋回方向D11に互いに組み合わされる。そして、4枚の帯状シート12は、この組合せにより、各帯状シート12における渦中心側で内底シート11の表面上に、当該内底シート11と交差する軸11b回りの筒形状を有する物品保持空間1cを構築する。
【0032】
ここで、本実施形態では、この内底シート11は、4つの屈曲縁111で囲まれた略正方形に形成されている。各屈曲縁111は、箱底壁21の形状に応じた四角形、具体的には正方形の基本多角形26をなす4つの辺261と一対一に対応している。そして、屈曲縁111は、基本縁部分111a及び角度付き縁部分111bの2つの縁部分で構成されている。基本縁部分111aは、基本多角形26の一の辺261における旋回方向D11の下流側の一部をなぞる縁部分である。角度付き縁部分111bは、基本多角形26の一の辺261における旋回方向D11の上流側で当該一の辺261に対して所定の傾斜角θ11をなして傾斜した縁部分である。この角度付き縁部分111bの傾斜は、旋回方向D11の上流に向かう程内底シート11の中央部11aに近づく内向き傾斜であって、その傾斜角θ11は、本実施形態においては凡そ10°程度となっている。4枚の帯状シート12は、4つの屈曲縁111それぞれにおける角度付き縁部分111bに、基本縁部分111aに対応する長さの間隔L11を互いに開けて連結されている。この内底シート11は、図1に一点鎖線で示されているように、基本縁部分111aが箱側壁23に当接するように収容箱2に収められる。
【0033】
4枚の帯状シート12それぞれは、内底シート11に一端部121aが連結された長尺側縁121と、当該長尺側縁121とは反対側となる反対側縁122と、上流側端縁123と、下流側端縁124と、を有する四角形帯状に形成されている。上流側端縁123は、長尺側縁121と反対側縁122との2つの側縁を旋回方向D11の上流側で繋ぐ端縁である。また、下流側端縁124は、2つの側縁を旋回方向D11の下流側で繋ぐ端縁である。本実施形態では、上流側端縁123は、長尺側縁121との間に鋭角θ12をなして反対側縁122との間に鈍角θ13をなすように傾斜している。そして、下流側端縁124は、長尺側縁121との間に鈍角θ14をなして反対側縁122との間に鋭角θ15をなすように傾斜している。このような4枚の帯状シート12は、次のような係止構造によって互いに組み合わされる。
【0034】
即ち、各帯状シート12は、反対側縁122における旋回方向D11の先端部に、当該旋回方向D11の下流側に隣り合う係止先帯状シート12aに係止するための係止部125が設けられている。係止部125は、帯状シート12の先端部に内側に係止スリット125aを挟んで鉤状に突出した部位となっている。他方、帯状シート12の反対側縁122における旋回方向D11の上流側の端部寄りには、旋回方向D11の上流側に隣り合う係止元帯状シート12bの係止部125に係止されるスリット126が設けられている。図3に矢印で模式的に示されているように、また、図2に係止状態で示されているように、各帯状シート12の係止部125は、下流側係止方向D12へと係止先帯状シート12aのスリット126に係止する。また、各帯状シート12のスリット126には、上流側係止方向D13へと係止元帯状シート12bの係止部125が係止する。このような係止により、内底シート11の表面上に湾曲矩形筒状の物品保持空間1cが形成される。そして、この物品保持空間1cに円筒状の収容筒1bが収められる。
【0035】
図4は、図2に示されている収容筒の展開形状を示す図である。
【0036】
この図4に示されているように、収容筒1bの展開形状は、長方形帯状のシートとなっている。収容筒1bは、この長方形帯状のシートが長手方向D14に丸められて筒状に形成されたものである。このとき、長方形帯状のシートにおける短辺14の長さが、図2に示されているように、収容筒1bにおける軸方向の高さL12となる。この収容筒1bの高さL12は、図1に示されているように、物品保持空間1cに収められたときに上縁側が若干露出するように、帯状シート12が折起こされたときの内底シート11からの折起こし高さL13よりも高くなっている。
【0037】
ここで、本実施形態では、長方形帯状のシートが円筒状に丸められて形成される収容筒1bでは、長手方向D14のシート端部たる2つの短辺14は、例えば粘着テープやステープラ等といった固定部材で固定されることなく自由端のままとなっている。そして、長方形帯状のシートにおける長辺15の長さは、後述する4段階の絞り径のうち図1図2に示されている最大径の物品保持空間1cに収容筒1bが収められても、円筒状が維持されるのに十分な長さとなっている。丸められた収容筒1bは、物品保持空間1cに収められると、両端が自由端のままなので反発力で元の長方形帯状に戻ろうとして広がり、物品保持空間1cを内側から円筒状に広げるように押圧することでその円筒形状が安定する。
【0038】
また、本実施形態では、スリット126は、反対側縁122の長手方向について4つが、互いに間隔を開けて配列されて設けられている。各帯状シート12の係止部125を係止させるスリット126の位置を変えることで、帯状シート12を組み合わせるときの旋回方向D11の絞り径φ11(図2)が4段階に変更可能となっている。
【0039】
図5は、4段階の絞り径のうち、最大径、中間径、及び最小径の3つの絞り径を示す模式図である。
【0040】
この図5には、最大径φ111の保持構造本体1a及び箱内物品保持構造1、中間径φ112の保持構造本体1a及び箱内物品保持構造1、及び最小径φ113の保持構造本体1a及び箱内物品保持構造1、が上面図と斜視図で示されている。最大径φ111の保持構造本体1aは、帯状シート12の4つのスリット126のうち最も根本側(上流側)のスリット126に係止部125を係止させて構成される。中間径φ112の保持構造本体1aは、両端以外の2つの中間位置の何れかのスリット126に係止部125を係止させて構成される。最小径φ113の保持構造本体1aは、最も先端寄り(下流側)のスリット126に係止部125を係止させて構成される。そして、これら各絞り径の物品保持空間1cに、両端が自由端のまま丸められた収容筒1bが収められて箱内物品保持構造1が構成される。収容筒1bは、両端が自由端なので反発力で広がり、帯状シート12で湾曲矩形筒状に形成された物品保持空間1cになじむように内面に押圧されて各絞り径に応じた円筒形状になる。
【0041】
以上に説明した実施形態の箱内物品保持構造1によれば、4枚の帯状シート12が内底シート11にその中央部11aを中心とした渦状腕をなすように連結されている。そして、物品保持空間1cは、4枚の帯状シート12が、渦状腕の旋回方向D11に互いに組み合わされ、渦中心側で内底シート11の表面上に筒形状に構築される。このように構築された物品保持空間1cは、4枚の帯状シート12と内底シート11との境界で内底シート11に強固に固定されることとなる。また、この物品保持空間1cは、各帯状シート12において内底シート11との連結位置からは離れた渦中心側で構築されるので、その形状は、連結位置の規制を受け難くなっている。その上で、4枚の帯状シート12を渦状腕の旋回方向D11に組み合わせるときの、その旋回方向D11の絞り径φ11を物品の大きさに合わせて適宜に調節することで、物品との間隙を抑えて筒形状の物品保持空間1cを構築することができる。このように、上述の箱内物品保持構造によれば、連結位置の規制を受け難く物品との間隙が抑えられた物品保持空間1cが内底シート11に強固に固定されることとなるので、収容箱2の中で安定して物品を保持することができる。
【0042】
ここで、本実施形態では、内底シート11が、収容箱2の箱底壁21の正方形状に応じた基本多角形26に基づいた4つの屈曲縁111で囲まれた形状を有し、各帯状シート12は各屈曲縁111の角度付き縁部分111bに連結されている。この構成によれば、各帯状シート12は、各屈曲縁111において旋回方向D11の上流に向かう程内底シート11の中央部11aに近づくように傾斜した角度付き縁部分111bに連結されている。これにより、旋回方向D11に組み合わされて筒状の物品保持空間1cが構築されたとき、一の帯状シート12における隣の帯状シート12との連結部分には内底シート11の中央部11aから離れる方向の反発力が強く働くこととなる。その結果、帯状シート12どうしの連結強度が上記の反発力によって強化されることとなり、物品保持空間1cの形状を安定的に維持することができる。
【0043】
また、本実施形態では、基本多角形26が四角形、具体的には正方形で、内底シート11が4つの屈曲縁111で囲まれた形状を有し、各屈曲縁111の角度付き縁部分111bに連結された4枚の帯状シート12が設けられている。この構成によれば、物品保持空間1cが4枚の帯状シート12で構築されるので、この物品保持空間1cに四方から加わる過重負荷を4枚の帯状シート12でバランスよく支持して物品を一層安定して保持することができる。
【0044】
また、本実施形態では、各帯状シート12における旋回方向D11の先端部(下流側)に係止部125が設けられ、反対側(上流側)にスリット126が設けられている。この構成によれば、係止部125をスリット126に係止させることで、例えば粘着テープやステープラ等といった固定部材を用いる場合に比べて手軽に帯状シート12どうしを組み合わせて物品保持空間1cを構築することができる。
【0045】
また、本実施形態では、スリット126が複数、具体的には4つ設けられている。この構成によれば、係止させるスリット126の位置を変えることで、帯状シート12を組み合わせるときの旋回方向D11の絞り径φ11を変更し、物品の大きさに合わせた最適径の物品保持空間1cを手軽に構築することができる。
【0046】
また、本実施形態では、物品保持空間1cへと収められる収容筒1bが設けられている。この構成によれば、物品保持空間1cへと収められる収容筒1bを設けることで、収容箱2の中で一層安定して物品を保持することができる。
【0047】
また、本実施形態では、収容筒1bは、帯状のシートが筒状に丸められたものとなっている。この構成によれば、丸められたシートが、その反発力で広がって物品保持空間1cを内側から押圧することで、その物品保持空間1cの大きさに依らずに収容筒1bの形状を安定した円筒状に落ち着かせることができる。
【0048】
また、本実施形態では、各帯状シート12は、内底シート11側の長尺側縁121と、反対側縁122と、傾斜した上流側端縁123と、傾斜した下流側端縁124と、を有する四角形帯状に形成されている。この構成によれば、各帯状シート12における旋回方向D11の下流側が鋭角形状となっているので先細りで湾曲させ易く、良好な作業性の下で物品保持空間1cを構築することができる。また、各帯状シート12における旋回方向D11の上流側では、上流側端縁123が内底シート11から斜めに立ち上がるので、この上流側における物品保持空間1cからの余分な突出部分が抑えられる。これにより、箱内物品保持構造1を収容箱2に収めるときの両者の干渉が抑えられて良好な作業性の下で収容箱2への収容作業を行うことができる。
【0049】
以上で、図1図5を参照した実施形態の説明を終了し、以下では、この実施形態に対する変形例を2例挙げて説明する。これら2つの変形例は、何れも保持構造本体の形状が上述の実施形態とは異なっている。以下では、各変形例における保持構造本体を、実施形態との違いが最も分かりやすい展開形状を用いて説明する。
【0050】
図6は、図1図5に示されている実施形態に対する第1変形例の保持構造本体を展開形状で示す図である。
【0051】
この第1変形例の保持構造本体3aは、内底シート31の形状が、上述の実施形態と異なっている。他方、内底シート31以外の構成要素は図3の構成要素と同等であり、図6ではこれら同等な構成要素には図3と同じ符号が付され、以下では、それら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
【0052】
第1変形例では、内底シート31が、図1に示されている収容箱2の箱底壁21の形状に応じた多角形、具体的には正方形の形状を有している。4枚の帯状シート12は、正方形の内底シート31の4つの縁311それぞれにおける旋回方向D11の上流側の一部分311bに、各縁311における他の部分311aに対応する長さの間隔L31を互いに開けて連結されている。
【0053】
以上に説明した第1変形例でも、上述の実施形態と同様に、収容箱2の中で安定して物品を保持することができることは言うまでもない。
【0054】
また、第1変形例では、内底シート31が、箱底壁21の形状に応じた正方形であり、各縁311における旋回方向D11の上流側の一部分311bに帯状シート12が連結されている。この構成によれば、内底シート31の周縁の略全てが箱側壁23に当接するように箱内物品保持構造が収容箱2に収容されるので、収容箱2の中で物品を一層安定して保持することができる。
【0055】
図7は、図1図5に示されている実施形態に対する第2変形例の保持構造本体を展開形状で示す図である。尚、図7では、上述の図6と同様、上述の実施形態と形状が異なる内底シート41以外の、実施形態と同等な構成要素については図3と同じ符号が付され、以下では、それら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
【0056】
この第2変形例の保持構造本体4aでは、内底シート41は、詳細には、正三角形を基本多角形56とし、この基本多角形56に基づく3つの屈曲縁411で囲まれた形状に形成されている。各屈曲縁411は、基本多角形56の一の辺561における旋回方向D41の下流側の一部をなぞる基本縁部分411aと、当該一の辺561に対し凡そ10°の傾斜角θ41で内向きに傾斜した角度付き縁部分411bと、を有している。そして、3枚の帯状シート12が、3つの屈曲縁411それぞれにおける角度付き縁部分411bに、基本縁部分411aに対応する長さの間隔L41を互いに開けて連結されている。
【0057】
第2変形例では、内底シート41が、略三角形に形成されており、図1に示されている収容箱2の箱側壁23には周縁の一部である一の頂点と、一の基本縁部分411aで当接することで収容箱2の内部での移動が規制される。あるいは、例えば三角柱形状の収容箱の箱側壁に2つの基本縁部分411aで当接することで箱内での移動が規制されること等としてもよい。
【0058】
以上に説明した第2変形例でも、上述の実施形態と同様に、収容箱2の中で安定して物品を保持することができることは言うまでもない。
【0059】
尚、前述した実施形態及び変形例は代表的な形態を示したに過ぎず、箱内物品保持構造は、これらの実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、種々変形して実施することができる。
【0060】
例えば、前述した実施形態及び変形例では、箱内物品保持構造の一例として、1ホールのケーキ等といった円柱状の物品を略円筒状の物品保持空間1cに保持する箱内物品保持構造1が例示されている。しかしながら、箱内物品保持構造は、これに限るものではなく、ケーキ以外の物品を保持するものであってもよく、その物品及び物品保持空間の形状も、円柱状及び略円筒状以外の形状であってもよい。例えば矩形ブロック状の物品を湾曲矩形筒状の物品保持空間に保持するもの等であってもよく、具体的な物品形状や物品保持空間の筒形状は適宜に設定し得るものである。
【0061】
また、前述した実施形態及び変形例では、箱内物品保持構造が収容される収容箱の一例として、矩形箱状の形状を有し、一側面が開放されて箱内物品保持構造1が収容される収容箱2が例示されている。しかしながら、第2変形例において言及したように、収容箱の形状は、このような形状に限るものではない。収容箱の形状は、箱内物品保持構造の内底シートが、その周縁の一部で箱側壁に当接して箱内での移動が規制されるのであれば、その形状は用途に応じて適宜に設定し得るものである。また、箱内物品保持構造の収容口も側面に限るものではなく、例えば上面が開放されて上方から箱内物品保持構造が収容されること等としてもよい。
【0062】
また、前述した実施形態及び変形例では、収容箱や箱内物品保持構造の各一例として、紙製の収容箱2や箱内物品保持構造1が例示されている。しかしながら、収容箱や箱内物品保持構造は、紙製に限るものではなく、例えば箱内物品保持構造において内底シートに対する帯状シートの折起こしが可能な程度に薄手の樹脂シート等で形成されたものであってもよい。
【0063】
また、前述した実施形態及び第2変形例では、箱内物品保持構造の一例として、屈曲縁111,411の角度付き縁部分111b,411bに帯状シート12が連結された箱内物品保持構造が例示されている。しかしながら、箱内物品保持構造は、これらに限るものではなく、例えば第1変形例で例示されているように、屈曲していない真っ直ぐな縁で囲まれた内底シート31の各縁に帯状シート12が連結されたものであってもよい。ただし、角度付き縁部分111b,411bに帯状シート12が連結された構成によれば、帯状シート12どうしの連結強度が強化されて物品保持空間1cの形状を安定的に維持することができる点は上述した通りである。尚、屈曲縁111,411の角度付き縁部分111b,411bに帯状シート12が連結された構成を採用する場合でも、内底シートの形状は略四角形や略三角形に限るものではなく、帯状シートの枚数も4枚や3枚に限るものではない。内底シートの形状や帯状シートの枚数は、収容箱の形状等に応じて適宜に設定し得るものである。
【0064】
また、前述の実施形態では、箱内物品保持構造の一例として、四角形の基本多角形26に基づき4つの屈曲縁111で囲まれた内底シート11と、4枚の帯状シート12と、を備えた箱内物品保持構造1が例示されている。しかしながら、第1及び第2変形例で例示されているように、屈曲しない真っ直ぐな縁で囲まれた内底シート31や、三角形の基本多角形56に基づき3つの屈曲縁411で囲まれた内底シート41を備えるもの等であってもよい。ただし、四角形の基本多角形26に基づく内底シート11と、これに連結された4枚の帯状シート12を備えた箱内物品保持構造1によれば、四方からの過重負荷をバランスよく支持して物品を一層安定して保持することができる点は上述した通りである。
【0065】
また、前述の第1変形例では、箱内物品保持構造の一例として、正方形の内底シート31の真っ直ぐな縁311に帯状シート12が連結された箱内物品保持構造が例示されている。しかしながら、実施形態や第2変形例で例示されているように、箱内物品保持構造は、これに限るものではなく、屈曲縁111,411の角度付き縁部分111b,411bに帯状シート12が連結されたものであってもよい。ただし、内底シート31の真っ直ぐな縁311に帯状シート12が連結された構造によれば、内底シート31の周縁の略全てを収容箱2の箱側壁23に当接させて物品を一層安定して保持することができる点は上述した通りである。
【0066】
また、前述した実施形態及び変形例では、各帯状シート12に係止部125とスリット126が設けられた箱内物品保持構造1が例示されている。しかしながら、箱内物品保持構造は、これに限るものではなく、各帯状シートに係止部やスリット等の係止手段を設けることなく、粘着テープやステープラ等の固定部材で帯状シートどうしを固定して組み合わせることとしてもよい。ただし、帯状シート12に係止部125とスリット126を設けることで、手軽に帯状シート12どうしを組み合わせて物品保持空間1cを構築することができる点は上述した通りである。
【0067】
また、前述した実施形態及び変形例では、帯状シートに設けるスリットの一例として、帯状シート12に4つ設けられるスリット126が例示されている。しかしながら、帯状シートにおけるスリットの数は4つ等といった複数に限るものではなく、スリットを1つだけ設けることとしてもよい。ただし、帯状シート12にスリット126を複数設けることで、物品の大きさに合わせた最適径の物品保持空間1cを手軽に構築することができる点は上述した通りである。尚、スリットを複数設ける場合でも、その数は4つに限るものではなく、4つ以外の数のスリットを帯状シートに設けることとしてもよい。
【0068】
また、前述した実施形態及び変形例では、箱内物品保持構造の一例として、物品保持空間1cへと収められる収容筒1bを備えた箱内物品保持構造1が例示されている。しかしながら、箱内物品保持構造は、これに限るものではなく、如何なる収容筒も設けないこととしてもよい。ただし、収容筒1bを設けることで、収容箱2の中で一層安定して物品を保持することができる点は上述した通りである。
【0069】
また、前述した実施形態及び変形例では、収容筒の一例として、帯状のシートが筒状に丸められた収容筒1bが例示されている。しかしながら、収容筒は、これに限るものではなく、物品保持空間に収められる筒構造を有するものであれば、例えば当初から筒状に形成された樹脂筒や金属筒等であってもよい。また、形状は円筒状でなく、角筒状などであってもよい。ただし、帯状のシートが筒状に丸められた収容筒1bによれば、物品保持空間1cの大きさに依らずに収容筒1bの形状を安定した円筒状に落ち着かせることができる点は上述した通りである。
【0070】
また、前述した実施形態及び変形例では、帯状シートの一例として、傾斜した上流側端縁123及び下流側端縁124を有する四角形帯状に形成された帯状シート12が例示されている。しかしながら、帯状シートは、これに限るものではなく、その形状は任意に設定し得るものである。ただし、傾斜した上流側端縁123及び下流側端縁124を有する帯状シート12によれば、良好な作業性の下で物品保持空間1cを構築できるとともに、収容箱2との干渉を抑えて良好な作業性の下で箱内物品保持構造1を収容できる点は上述した通りである。
【符号の説明】
【0071】
1 箱内物品保持構造
1a,3a,4a 保持構造本体
1b 収容筒
1c 物品保持空間
2 収容箱
2a 開口
11,31,41 内底シート
11a 中央部
11b 軸
12 帯状シート
12a 係止先帯状シート
12b 係止元帯状シート
13 折り目
14 短辺
15 長辺
21 箱底壁
22 天井壁
23 箱側壁
24 左右扉
25 上下扉
26,56 基本多角形
111,411 屈曲縁
111a,411a 基本縁部分
111b,411b 角度付き縁部分
121 長尺側縁
121a 一端部
122 反対側縁
123 上流側端縁
124 下流側端縁
125 係止部
125a,126 スリット
261,561 一の辺
311 縁
311a 他の部分
311b 上流側の一部分
D11,D41 旋回方向
D12 下流側係止方向
D13 上流側係止方向
D14 長手方向
L11,L31,L41 間隔
L12 高さ
L13 折起こし高さ
θ11,θ41 傾斜角
θ12,θ15 鋭角
θ13,θ14 鈍角
φ11 絞り径
φ111 最大径
φ112 中間径
φ113 最小径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7