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特開2023-51018情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051018
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230404BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021161440
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】510210759
【氏名又は名称】ジェイフロンティア株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520508837
【氏名又は名称】川口 ひびき
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】川口 ひびき
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】遠方への配送に耐え得るレシピ開発をより容易に行うことのできる情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法を提供すること。
【解決手段】管理サーバ10は、ユーザレシピ取得部34と、ユーザレシピ出力処理部35と、宅配レシピ取得部36と、レシピ管理部37と、を備える。ユーザレシピ取得部34は、宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、依頼者端末1から取得する。また、ユーザレシピ出力処理部35は、宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末2からの要求に応じてユーザレシピ情報を当該開発者端末2に出力する。また、宅配レシピ取得部36は、ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末2から取得する。また、レシピ管理部37は、ユーザ情報に宅配用食品レシピを関連付けて管理する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、ユーザ端末から取得するユーザレシピ取得部と、
前記宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末からの要求に応じて前記ユーザレシピ情報を当該開発者端末に出力するユーザレシピ出力処理部と、
前記ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末から取得する宅配レシピ取得部と、
前記ユーザ情報に前記宅配用食品レシピを関連付けて管理するレシピ管理部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記宅配用食品の一部を構成する構成食品の代替構成食品を登録する代替食品登録部を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザレシピ出力処理部は、
前記ユーザレシピ情報に含まれる構成食品のうち、使用できない使用不可食品が前記ユーザレシピ情報に含まれる場合には、前記代替食品登録部を参照し、代替構成食品を出力する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザレシピ出力処理部は、
前記ユーザレシピ情報に含まれる構成食品に基づいてサンプルレシピを出力する請求項1から3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
宅配用食品レシピに基づいて宅配用食品の販売価格を前記ユーザ端末に出力する販売価格提示処理部を備える請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記宅配用食品の通販を希望する通販希望情報を取得すると、前記宅配用食品レシピに基づいて所定の形式に沿った販売情報の生成を行い、通販事業者が指定した条件情報に基づいて通販事業者の操作する通販事業者端末に前記販売情報を出力可能な電子機器への販売情報及び販売情報の登録指令を送信する販売情報登録処理部を備える請求項1から5の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記レシピ管理部は、前記宅配用食品レシピの開発段階を区別して記憶する請求項1から6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記宅配用食品は、冷凍食品である請求項1~7の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置に、
宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、ユーザ端末から取得するユーザレシピ取得機能と、
前記宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末からの要求に応じて前記ユーザレシピ情報を当該開発者端末に出力するユーザレシピ出力処理機能と、
前記ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末から取得する宅配レシピ取得機能と、
前記ユーザ情報に前記宅配用食品レシピを関連付けて管理するレシピ管理機能と、を実行させるプログラム。
【請求項10】
情報処理装置が実行する食品開発支援方法であって、
宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、ユーザ端末から取得するユーザレシピ取得ステップと、
前記宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末からの要求に応じて前記ユーザレシピ情報を当該開発者端末に出力するユーザレシピ出力処理ステップと、
前記ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末から取得する宅配レシピ取得ステップと、
前記ユーザ情報に前記宅配用食品レシピを関連付けて管理するレシピ管理ステップと、を含む食品開発支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、料理のレシピを管理するシステムが知られている。この種の技術が記載されるものとして例えば特許文献1や特許文献2がある。
【0003】
特許文献1は、ユーザの回答に基づいて料理情報を出力する料理情報管理装置である。特許文献1には、料理情報管理装置が、ユーザの繁忙の度合いと前記ユーザの料理スキルのレベルとの少なくとも一方を問い合わせるための問合せ情報を出力する問合せ部と、問合せ情報に対して入力されたユーザの回答情報を取得する回答情報取得部と、取得された回答情報に基づいて、ユーザが実行可能な調理条件を推定する第1の推定部と、記憶部に記憶された、調理条件に基づいて分類された料理情報の中から、推定された調理条件に対応する推奨料理情報を選択する選択部と、選択された推奨料理情報を出力する出力部と、を備えることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、所定レシピのユーザによる当該レシピの使用レポートを格納するレポート格納部と、使用レポートにおける、前記レシピの所定項目に関する記載の肯定感について、所定の統計処理を行い、当該統計処理の結果が示す前記記載の妥当性有無に応じて、レシピの維持または修正提案を選択的に実行する妥当性判定部と、を備えるレシピ管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-160504号公報
【特許文献2】特開2020-057347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、料理を提供する飲食店等も料理の配送を行うケースが増えている。しかしながら、飲食店による料理を遠方に配送することは困難である。遠方に配送するためには、冷凍にする等、店で提供する料理とは異なる工夫が必要になる。しかしながら、このような配送に耐え得るレシピの開発にはノウハウが必要であり、容易なことではない。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、遠方への配送に耐え得るレシピ開発をより容易に行うことができる情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、ユーザ端末から取得するユーザレシピ取得部と、前記宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末からの要求に応じて前記ユーザレシピ情報を当該開発者端末に出力するユーザレシピ出力処理部と、前記ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末から取得する宅配レシピ取得部と、前記ユーザ情報に前記宅配用食品レシピを関連付けて管理するレシピ管理部と、を備える。
【0009】
(2) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記宅配用食品の一部を構成する構成食品の代替構成食品を登録する代替食品登録部を備える。
【0010】
(3) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記ユーザレシピ出力処理部は、前記ユーザレシピ情報に含まれる構成食品のうち、使用できない使用不可食品が前記ユーザレシピ情報に含まれる場合には、前記代替食品登録部を参照し、代替構成食品を出力する。
【0011】
(4) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記ユーザレシピ出力処理部は、前記ユーザレシピ情報に含まれる構成食品に基づいてサンプルレシピを出力する。
【0012】
(5) 本発明の一態様の情報処理装置は、宅配用食品レシピに基づいて宅配用食品の販売価格を前記ユーザ端末に出力する販売価格提示処理部を備える。
【0013】
(6) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記宅配用食品の通販を希望する通販希望情報を取得すると、前記宅配用食品レシピに基づいて所定の形式に沿った販売情報の生成を行い、通販事業者が指定した条件情報に基づいて通販事業者の操作する通販事業者端末に前記販売情報を出力可能な電子機器への販売情報及び販売情報の登録指令を送信する販売情報登録処理部を備える。
【0014】
(7) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記レシピ管理部は、前記宅配用食品レシピの開発段階を区別して記憶する。
【0015】
(8) 本発明の一態様の情報処理装置は、前記宅配用食品は、冷凍食品である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遠方への配送に耐え得るレシピ開発をより容易に行うことができる情報処理装置、プログラム及び食品開発支援方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る管理サーバが適用される食品開発支援システムを示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る管理サーバの機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る食品開発の流れを示す模式図である。
図5】本発明の一実施形態に係る食品開発支援処理のうちユーザレシピ情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係る食品開発支援処理のうち宅配レシピ情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
<食品開発支援システム>
食品開発支援システムSの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る食品開発支援システムSの模式図である。食品開発支援システムSは、後述する宅配用食品の開発を依頼する依頼者に宅配用食品の開発から販売までの支援を行うシステムである。例えば、食品開発支援システムSは、料理を遠方に配送するための宅配用食品のレシピである宅配レシピを開発するための支援サービスを飲食店等に提供する。
【0020】
本実施形態に係る食品開発支援システムSは、情報処理装置としての管理サーバ10と、依頼者端末1と、開発者端末2と、販売支援サーバVと、を含む。管理サーバ10は、ネットワークNを介して依頼者端末1と開発者端末2と販売支援サーバVと接続される。なお、ここでいうシステムは、複数の装置や複数の手段等により構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0021】
ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、又はこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、以下の説明では、便宜上、依頼者端末1と開発者端末2の個数がそれぞれ1個の場合について説明する。しかし、依頼者端末1と開発者端末2の個数は、これに限らず、それぞれ複数台でも良い。
【0022】
管理サーバ10は、食品開発支援処理を行うための装置である。管理サーバ10は、例えばサーバ機能を有するコンピュータにより実現される。管理サーバ10には、図1に示すような食品開発支援ウェブサイトや管理用ウェブサイトが構築される。
【0023】
また、食品開発支援ウェブサイトは、依頼者によるユーザレシピ情報の入力や開発情報の管理、販売情報の管理等を行うためのユーザインターフェースである。ユーザレシピ情報の形式は、特に限定される訳ではない。ユーザレシピ情報は、ユーザによってテキストで入力される情報であってもよいし、レシピが記載された画像情報であってもよい。また、食品開発支援ウェブサイトは、食品開発者によるユーザレシピ情報や代替食材情報やサンプルレシピの取得や宅配レシピ情報の入力等を行うためのユーザインターフェースでもある。また、管理用ウェブサイトは、食品開発支援システムSの管理者がアクセスして食品開発支援システムSに関する管理の操作を行うためのユーザインターフェースである。
【0024】
依頼者端末1は、食品開発を依頼する依頼者が操作するコンピュータである。依頼者端末1は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理機能を備えた電子機器一般により実現される。また、本実施形態に係る依頼者は、例えば、店舗で料理を提供する飲食店関係者等である。また、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、依頼者が宅配用食品の開発経験が少ない場合も想定されたシステムとなっている。
【0025】
開発者端末2は、食品開発者が操作するコンピュータである。開発者端末2は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報処理機能を備えた電子機器一般により実現される。本実施形態に係る食品開発者とは、依頼者の依頼を受けて宅配用食品の開発を行う業者である。
【0026】
販売支援サーバVは、登録された商品の通信販売を支援するための処理を行う情報処理装置である。例えば、販売支援サーバVは、通信販売事業者が指定した条件情報に基づいて通信販売事業者の操作する事業者端末に登録した商品の販売情報を出力する。本実施形態に係る管理サーバ10は、開発した宅配用食品の通販を希望する通販希望情報を依頼者から取得すると、登録のためにデータベースに記憶された宅配用食品の情報に基づいて販売情報を生成し、販売支援サーバVに送信するようになっている。
【0027】
[管理サーバのハードウェア構成]
次に、本実施形態の管理サーバ10のハードウェアの構成について図2を参照して説明する。ここで、図2は、本発明の実施形態に係る管理サーバ10のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0028】
管理サーバ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力部14と、出力部15と、記憶部16と、通信部17と、電源部18と、バス19と、入出力インターフェース20と、を備えている。
【0029】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部16からRAM13にロードされたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。RAM13には、かかるプログラム以外にも、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0030】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス19を介して相互に接続されている。このバス19にはまた、入出力インターフェース20も接続されている。入出力インターフェース20には、入力部14、出力部15、記憶部16、通信部17及び電源部18が接続されている。
【0031】
入力部14は、各種ボタンやマイク等で構成され、ユーザの指示操作や指示音声に応じて各種情報を入力する。
【0032】
出力部15は、液晶ディスプレイ等で構成され、CPU11が出力する画像データや映像データに対応する画像や映像を出力する。
【0033】
記憶部16は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記憶する。本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、記憶部16に登録するユーザレシピ情報や宅配レシピ情報やユーザ情報等を記憶するデータベースが設けられている。
【0034】
通信部17は、ネットワークNを介して他の装置(例えば、依頼者端末1や開発者端末2)との間でCPU11が通信を行うための制御を行う。
【0035】
電源部18は、外部電源に接続されることによって管理サーバ10の各部に電力を供給可能に構成される。
【0036】
次に、管理サーバ10の機能的構成について図3を用いて説明する。図3は、図2の管理サーバ10の機能的構成のうち、食品開発支援処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0037】
まず、管理サーバ10の食品開発支援処理を実行する各機能ブロックについて説明する。本実施形態の制御部30は、図3に示すように、通信処理部31と、出力処理部32と、入力処理部33と、ユーザレシピ取得部34と、ユーザレシピ出力処理部35と、宅配レシピ取得部36と、レシピ管理部37と、代替食品登録部38と、販売価格提示処理部39と、販売情報登録処理部40と、を有する。
【0038】
通信処理部31は、外部の機器と通信を行うための処理を行う。例えば、依頼者端末1から送信された後述するユーザレシピ情報やユーザ情報を通信部17が受信した場合に、通信処理部31は、当該情報を受け付けて後述するユーザレシピ取得部34に伝達する。
【0039】
出力処理部32は、出力部15の画面に画像を表示する制御を行う。例えば、記憶部16に記憶されている管理ウェブサイトの画面を出力部15の画面に表示する制御を行う。これにより、管理ウェブサイトの画面は、管理サーバ10の出力部15の画面に表示され、管理サーバ10の管理者により閲覧可能となる。
【0040】
入力処理部33は、入力部14に入力された管理サーバ10の管理者による操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力処理部33は、管理者による入力部14への食品開発支援システムSの管理を行うための入力操作を受け付ける。
【0041】
ユーザレシピ取得部34は、宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、ユーザ端末としての依頼者端末1から取得する。例えば、ユーザレシピ取得部34は、食品開発支援ウェブサイトを介して依頼者端末1から入力された宅配用食品の開発対象の料理の食品レシピを示すユーザレシピ情報及び依頼者のユーザ情報を取得する。
【0042】
ユーザレシピ出力処理部35は、宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末2からの要求に応じてユーザレシピ情報を当該開発者端末2に出力する。例えば、ユーザレシピ出力処理部35は、食品開発支援ウェブサイトを介して開発者端末2から登録されたユーザレシピ情報の出力要求を取得すると、通信処理部31に指令して通信部17を介して指定されたユーザレシピ情報を開発者端末2に送信する。
【0043】
また、ユーザレシピ出力処理部35は、レシピ情報に含まれる構成食品のうち、使用できない使用不可食品がレシピ情報に含まれる場合には、後述する代替食品登録部38を参照し、代替構成食品を出力する。例えば、ユーザレシピ出力処理部35は、開発者端末2からのユーザレシピ情報の出力要求を取得した時に対象のユーザレシピ情報に使用不可食品が含まれる場合に代替食品登録部38を参照して代替構成食品を探す。次に、ユーザレシピ出力処理部35は、ユーザレシピ情報における使用不可食品について代替構成食品に構成しなおして開発者端末2に出力する処理を行う。
【0044】
また、ユーザレシピ出力処理部35は、ユーザレシピ情報に含まれる構成食品に基づいてサンプルレシピを出力する。例えば、ユーザレシピ出力処理部35は、開発者端末2からのサンプルレシピ出力要求を取得した場合に、出力要求に含まれるユーザレシピ情報の指定情報を確認する。次に、ユーザレシピ出力処理部35は、指定されたユーザレシピ情報の構成食品に基づいて記憶部16のデータベースを参照してサンプルレシピを出力する処理を行う。
【0045】
宅配レシピ取得部36は、ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品のレシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末2から取得する。例えば、開発された宅配用食品の宅配レシピ情報が開発者端末2を介して食品開発者により食品開発支援ウェブサイトに入力された場合に、宅配レシピ取得部36は、入力された宅配レシピ情報を取得する。
【0046】
レシピ管理部37は、ユーザ情報に宅配用食品レシピを関連付けて管理する。言い換えると、レシピ管理部37は、ユーザレシピ取得部34が取得したユーザレシピ情報及びユーザ情報と、宅配レシピ取得部が取得した宅配レシピ情報を関連付けて記憶部16のデータベースに記憶させる処理を行っている。本実施形態では、サンプルレシピについても、宅配用食品レシピを関連付ける。
【0047】
更に、レシピ管理部37は、宅配用食品レシピの開発段階を区別して記憶する処理を行っている。即ち、レシピ管理部37は、各レシピ情報をユーザ情報と、開発段階を区別したステータス情報とに関連付けて記憶部16のデータベースに記憶させて管理している。例えば、レシピ管理部37は、依頼者端末1からのステータス情報の一覧の出力要求を取得した場合に、依頼者端末1に関連付けられたユーザ情報を確認し、更にユーザ情報に関連付けられたステータス情報を一覧にして、依頼者端末1に出力する処理を行う。
【0048】
代替食品登録部38は、宅配用食品の一部を構成する構成食品の代替構成食品を登録する。例えば、依頼者や開発者等の開発関係者は、宅配用食品に使用予定の調味料の味に近い代替調味料がある場合に、食品開発支援ウェブサイトにアクセスして宅配レシピ情報について代替調味料の登録操作を行う。次に、代替食品登録部38は、当該代替調味料の情報を取得して記憶部16のデータベースに当該調味料の代替品として代替調味料の情報を記憶させる。
【0049】
販売価格提示処理部39は、宅配レシピ情報に基づいて宅配用食品の販売価格を依頼者端末1に出力する。例えば、販売価格提示処理部39は、依頼者端末1から送信された販売価格提示要求を取得した場合に、記憶部16のデータベースを参照しつつ要求に含まれる対象の宅配用食品の宅配レシピ情報に基づいて販売価格を算出し、通信処理部31に指令して通信部17を介して依頼者端末1に送信する。
【0050】
販売情報登録処理部40は、宅配用食品の通販を希望する通販希望情報を取得すると、宅配用食品に対応する販売情報の生成を行い、通販事業者が指定した条件情報に基づいて通販事業者の操作する通販事業者端末に販売情報を出力可能な電子機器としての販売支援サーバVへの販売情報及び販売情報の登録指令を送信する。
【0051】
販売情報とは、販売支援サーバVに登録する宅配用食品に関する情報である。例えば、販売情報は、説明テキストを含み、説明テキストによって販売情報に含まれる価格や使用している食材等の宅配用食品の特徴や依頼者の特徴等が所定の形式に沿って説明される。所定の形式とは、通販事業者が商品を通販に採用の判断をするために必要な情報の入力が要求される書式である。即ち、販売情報が所定の形式に沿って生成されていることで、通販事業者は、当該販売情報に基づいて通販への採用の判断ができる。
【0052】
例えば、販売情報登録処理部40は、依頼者端末1から送信された通販希望情報を取得した場合に、記憶部16のデータベースを参照して所定の形式を参照しつつ通販希望情報に含まれる宅配レシピ情報に基づいて販売情報を生成する。次に、販売情報登録処理部40は、生成した販売情報及び販売情報の登録指令を通信処理部31に指令して通信部17を介して販売支援サーバVに送信する。これにより、販売支援サーバVでは、通販候補として当該宅配レシピ情報の宅配用食品が登録される。
【0053】
<食品開発支援処理>
次に、本実施形態に係る食品開発支援システムSを利用して行われる食品開発から販売までのフローについて図4を用いて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る食品開発の流れを説明する模式図である。
【0054】
図4は、上方から下方に行くに従い食品開発の段階が進むように記載されている。また、図4では、依頼者、管理サーバ、食品開発者の食品開発におけるやり取りの内容が記載されている。やり取りの内容の下方に示される矢印は、やり取りを行う者から行われる者に向かうように表示されている。
【0055】
まず、食品開発支援システムSでは、管理サーバ10は、図4に示すように食品開発ウェブサイトを介して依頼者から新規アカウント契約申し込みを受けユーザ登録が行われる(ステップA10)。これにより、依頼者は、食品開発ウェブサイトにアクセスして食品開発支援システムSが提供する開発支援を受けることができる。
【0056】
次に、食品開発支援システムSは、図4に示すように食品開発支援ウェブサイトを介して依頼者からユーザレシピ情報登録の入力を受け付ける(ステップA11)。ユーザレシピ情報とは、宅配用食品として開発対象となる料理のレシピである。また、ユーザレシピ情報には、食材の仕入れ先にこだわり等がある場合は、食材の仕入れ先の提案情報も入力できるようになっている。また、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、依頼者端末1は、既に登録されたユーザレシピ情報がある場合に食品開発支援ウェブサイトにアクセスしてサンプルレシピ情報の出力を受けることができる。
【0057】
一方、管理サーバ10は、ユーザレシピ情報が登録されると開発者端末2にユーザレシピ情報が登録された旨の通知情報を送信する。開発者端末2は、通知情報を確認した食品開発者の操作により管理サーバ10の食品開発支援ウェブサイトにアクセスしてユーザレシピ情報を取得する(ステップA12)。言い換えると、開発者端末2は、例えば食品開発支援ウェブサイトにアクセスして画面にユーザレシピ情報を表示させたり、プリンタ等にユーザレシピ情報を印刷させたりする。また、既に登録されたユーザレシピ情報がある場合には、開発者端末2は、食品開発支援ウェブサイトにアクセスしてサンプルレシピ情報の出力を受けることができる。
【0058】
次に、ユーザレシピ情報の出力を受けた食品開発者は、食品開発を開始する。例えば、食品開発者は、ユーザレシピ情報に基づいて宅配用食品の試作品を作る。本実施形態では、主に宅配用食品は、冷凍食品である。しかし、これに限らず、常温保存したものでも良い。また、冷凍食品の開発の場合に多くの不具合が発生することがあり、代替食品等の対策等は経験やノウハウが要求される。しかし、本実施形態に係る管理サーバ10は、開発者端末2の不具合相談情報を取得すると、不具合相談情報に基づいたアドバイス情報を出力可能である(ステップA13)。例えば、本実施形態に係る管理サーバ10では、開発者端末2からの不具合相談情報として食品の代替品の問い合わせがあった場合に、代替食品登録部38は、記憶部16のデータベースを参照させて代替食品を出力する。
【0059】
次に、食品開発者と依頼者は、試作品の作成段階において管理サーバ10を介してサンプル送付依頼や問い合わせ(ステップA14)及び回答等のやり取り(ステップA15)を行う。また、食品開発者は、サンプルができたら依頼者に発送する。依頼者による味の確認や改良の依頼を受けて食品開発者の試作品の改良が行われる。当該開発業務を繰り返して依頼者によってサンプルが合格判定となり宅配用食品及び宅配レシピ情報が完成する。また、管理サーバ10は、開発業務中の状況をステータス情報として記憶部16のデータベースに記憶、更新させており、開発関係者は、開発業務中の状況についてステータス情報を検索して検索を行うことができる。
【0060】
宅配レシピ情報が完成すると、宅配レシピ情報は、食品開発者によって開発者端末2から管理サーバ10に送信される。管理サーバ10の宅配レシピ取得部36は、宅配レシピ情報を取得して記憶部16のデータベースに記憶させる(ステップA16)。また、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、データベースに記憶させた宅配レシピ情報は、依頼者に開示する設定としていない。しかし、これに限らない。
【0061】
例えば、ステップA16において、宅配レシピ取得部36は、通信処理部31に指令して通信部17を介して依頼者端末1に宅配レシピ情報の登録の通知情報を送信しても良い。更に、依頼者端末1は、受信した通知情報を確認した依頼者の操作によって食品開発支援ウェブサイトにアクセスし記憶部16のデータベースに記憶させた宅配レシピ情報の出力を受けることができても良い。
【0062】
また、本実施形態では、依頼者は、宅配用食品の価格設定について開発者から提案を受けることができる。なお、管理サーバ10は、依頼者端末1の価格提案要求を受信した場合に、記憶部16のデータベースに記憶された宅配レシピ情報に基づいて宅配用食品の価格の提案を出力しても良い。
【0063】
また、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、依頼者端末1は、依頼者の操作によって食品開発支援ウェブサイトにアクセスし宅配レシピ情報を食品開発支援システムSが提携する販売システムへ登録するための申し込みを行う処理を受けることができる(ステップA17)。本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、販売システムは、販売支援サーバVにより実現される。以上のように、本実施形態に係る食品開発支援システムSは、依頼者の食品開発を支援し、依頼者は、より効率的に開発を進めることができる。
【0064】
次に、本実施形態に係る食品開発支援システムSの管理サーバ10が実行する食品開発支援処理について、フローチャートを用いて、より詳しく説明する。食品開発支援システムSには、ユーザレシピ情報取得処理及び宅配レシピ情報取得処理が含まれる。ユーザレシピ情報取得処理とは、依頼者端末1からのユーザレシピ情報の取得から開発者端末2へのユーザレシピ情報の送信までの処理である。また、宅配レシピ情報取得処理とは、開発者端末2からの宅配レシピ情報の取得から依頼者端末1への宅配レシピ情報の送信までの処理である。
【0065】
<食品開発支援処理>
本実施形態に係る食品開発支援システムSで実行されるユーザレシピ情報取得処理及び宅配レシピ情報取得処理についてそれぞれ図5、6を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る食品開発支援処理のうちユーザレシピ情報取得処理の一例を示すフローチャートである。図6は、本発明の一実施形態に係る食品開発支援処理のうち宅配レシピ情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【0066】
まずは、本実施形態に係る食品開発支援システムSで実行されるユーザレシピ情報取得処理における動作について図5を用いて説明する。ユーザレシピ情報取得処理は、管理サーバ10の食品開発支援ウェブサイトのユーザレシピ情報入力画面において依頼者端末1からユーザレシピ情報の登録操作が行われたタイミングで実行される。
【0067】
なお、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、依頼者端末1は、管理サーバ10にアクセスしてユーザレシピ情報の入力操作を行うが、これに限らない。例えば、依頼者端末1がユーザレシピ情報を生成可能な専用のアプリケーションプログラムを有し、依頼者端末1は、専用のアプリケーションプログラムで生成したユーザレシピ情報を管理サーバ10に送信し、登録させても良い。
【0068】
まず、ユーザレシピ取得部34は、登録操作が行われたユーザレシピ情報及び登録操作を行ったユーザ情報を取得する(ステップS10)。次に、レシピ管理部37は、ユーザレシピ取得部34が取得したユーザレシピ情報をユーザ情報に関連付けつつ記憶部16のデータベースに記憶させる処理を行う(ステップS11)。次に、ユーザレシピ出力処理部35は、通信処理部31に指令して通信部17を介して開発者端末2にユーザレシピ情報取得についての通知情報を送信する(ステップS12)。
【0069】
次に、ユーザレシピ出力処理部35は、通信処理部31が通信部17を介して開発者端末2からのユーザレシピ情報の出力要求を受け付けたか否かを確認する(ステップS13)。通信処理部31がユーザレシピ情報の出力要求を受け付けた場合、ユーザレシピ出力処理部35は、通信処理部31に指令して通信部17を介して開発者端末2にユーザレシピ情報を送信して(ステップS14)処理を終了させる。
【0070】
次に、本実施形態に係る食品開発支援システムSで実行される宅配レシピ情報取得処理における動作について図6を用いて説明する。宅配レシピ情報取得処理は、管理サーバ10の食品開発支援ウェブサイトの宅配レシピ情報入力画面において開発者端末2から宅配レシピ情報の登録操作が行われたタイミングで実行される。
【0071】
なお、本実施形態に係る食品開発支援システムSでは、開発者端末2は、管理サーバ10にアクセスして宅配レシピ情報の入力操作を行うが、これに限らない。例えば、開発者端末2が宅配レシピ情報を生成可能な専用のアプリケーションプログラムを有し、開発者端末2は、専用のアプリケーションプログラムで生成した宅配レシピ情報を管理サーバ10に送信し、登録させても良い。
【0072】
まず、宅配レシピ取得部36は、登録操作が行われた宅配レシピ情報を取得する(ステップS20)。次に、レシピ管理部37は、宅配レシピ取得部36が取得した宅配レシピ情報をユーザ情報に関連付けしつつ記憶部16のデータベースに記憶させる処理を行う(ステップS21)。次に、宅配レシピ取得部36は、通信処理部31に指令して通信部17を介して依頼者端末1に宅配レシピ情報取得についての通知情報を送信して(ステップS22)処理を終了させる。
【0073】
以上から本実施形態に係る管理サーバ10は、宅配用食品の元になる食品レシピを示すユーザレシピ情報及び当該食品レシピの登録者を示すユーザ情報を、依頼者端末1から取得するユーザレシピ取得部34と、宅配用食品を作成する宅配用食品開発者の開発者端末2からの要求に応じてユーザレシピ情報を当該開発者端末2に出力するユーザレシピ出力処理部35と、ユーザレシピ情報に基づいて作成される宅配用食品レシピを示す宅配レシピ情報を開発者端末2から取得する宅配レシピ取得部36と、ユーザ情報に宅配用食品レシピを関連付けて管理するレシピ管理部37と、を備える。
【0074】
飲食店で提供される食品を好きな場所であったり好きなタイミングであったりで食べたいというニーズへの答えとして食品の宅配がある。しかし、食品の宅配の為には食品の保存が必要であり、食品を味や形状を保ちつつ保存して宅配を行うためには宅配用食品の宅配レシピの開発が必要である。
【0075】
宅配レシピの開発には、ノウハウ等の技術や冷凍機等の専用の設備が必要である。本実施形態では、依頼者が当該技術や専用の設備を有さない場合でも、当該技術や専用設備を有する食品開発者との開発を支援したり、食品開発支援システムS自体でノウハウを提供したりすることができる。更に、食品開発支援システムSは、開発した宅配レシピを用いた通販等の販売の実現のための支援サービスを飲食店等に行うことも可能である。
【0076】
即ち、本実施形態に係る食品開発支援システムSにより、ユーザは、遠方への配送に耐え得るレシピ開発をより容易に行うことができる。
【0077】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、宅配用食品の一部を構成する構成食品の代替構成食品を登録する代替食品登録部38を備える。
【0078】
これにより、開発関係者は、宅配用食品の構成食品の変更が必要となった場合でも、迅速に代替構成食品の検討ができる。
【0079】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、ユーザレシピ出力処理部35は、ユーザレシピ情報に含まれる構成食品のうち、使用できない使用不可食品がユーザレシピ情報に含まれる場合には、代替食品登録部38を参照し、代替構成食品を出力する。
【0080】
これにより、開発関係者は、レシピ情報に使用不可食品が含まれていても管理サーバ10により自動で代替構成食品が出力されるため、誤って使用不可食品を使用して開発を進めてしまったり、代替構成食品の検討をする労力が発生してしまったりすることを抑制できる。
【0081】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、ユーザレシピ出力処理部35は、ユーザレシピ情報に含まれる構成食品に基づいてサンプルレシピを出力する。
【0082】
これにより、開発関係者は、サンプルレシピを宅配用食品のレシピ開発の参考にすることができ、より迅速に開発を進めることができる。
【0083】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、宅配用食品レシピに基づいて宅配用食品の販売価格を依頼者端末1に出力する販売価格提示処理部39を備える。
【0084】
これにより、飲食店等の依頼者は、開発した宅配用食品の販売価格の検討をより簡便に行うことができる。また、飲食店等の依頼者は、宅配用食品の販売価格の設定に関するノウハウが不足していても販売価格の設定が可能となる。
【0085】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、宅配用食品の通販を希望する通販希望情報を取得すると、宅配用食品レシピに基づいて所定の形式に沿った販売情報の生成を行い、通販事業者が指定した条件情報に基づいて通販事業者の操作する通販事業者端末に販売情報を出力可能な販売支援サーバVへの販売情報及び販売情報の登録指令を送信する販売情報登録処理部40を備える。
【0086】
これにより、本実施形態に係る管理サーバ10は、開発した宅配用食品を自動で通販事業者が閲覧可能な販売支援サーバVに登録できるため、飲食店等の依頼者は、宅配用食品の販売までに必要な営業活動における労力を削減することができる。
【0087】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、レシピ管理部37は、宅配用食品レシピの開発段階を区別して記憶する。
【0088】
これにより、管理サーバ10は、食品の開発状況を自動で記憶できるため、開発関係者は、開発進捗状況についての情報を迅速に得ることができ、より効率的に開発を進めていくことができる。
【0089】
また、本実施形態に係る管理サーバ10において、宅配用食品は、冷凍食品である。
【0090】
これにより、飲食店等の依頼者は、よりノウハウが要求される冷凍食品の開発を容易に行うことができる。
【0091】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0092】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図3に示した機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が管理サーバ10に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。また、他にも、例えば、管理サーバ10の各機能ブロックが複数のサーバ装置で実現されても良い。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0093】
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
【0094】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0095】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2のROM12や記憶部16に含まれる半導体メモリ等で構成される。
【0096】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、記録媒体に記録されるプログラムにより実行されるステップは、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、任意の順番に実行されてよい。
【符号の説明】
【0097】
1 依頼者端末
2 開発者端末
10 管理サーバ
34 ユーザレシピ取得部
35 ユーザレシピ出力処理部
36 宅配レシピ取得部
37 レシピ管理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6