IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アクトの特許一覧

<>
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図1
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図2
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図3
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図4
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図5
  • 特開-異常検知装置及び生成システム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051080
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】異常検知装置及び生成システム
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/461 20230101AFI20230404BHJP
   C25B 1/26 20060101ALI20230404BHJP
   C25B 15/025 20210101ALI20230404BHJP
   C25B 15/023 20210101ALI20230404BHJP
【FI】
C02F1/461 Z
C02F1/461 A
C25B1/26
C25B15/025
C25B15/023
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021161540
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】506310050
【氏名又は名称】株式会社アクト
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】内海 洋
【テーマコード(参考)】
4D061
4K021
【Fターム(参考)】
4D061DA03
4D061DA04
4D061DB09
4D061DB10
4D061EA02
4D061EB01
4D061EB04
4D061EB13
4D061EB17
4D061EB19
4D061EB37
4D061EB38
4D061EB39
4D061GA12
4D061GB30
4D061GC20
4K021AB07
4K021BA03
4K021BB01
4K021BC09
4K021CA03
4K021DB02
4K021DB07
4K021DC07
(57)【要約】
【課題】膜破れを検知できる異常検知装置を具備する生成システムを提供する。
【解決手段】生成システム1は、食塩水の電解で次亜塩素酸水を生成する生成装置2と、この生成装置2の隔膜11,12の異常を検知する異常検知装置3とを具備する。異常検知装置3は、対をなす電極部と、両電極部間を流れる次亜塩素酸水の抵抗値を測定する測定部とを有する。また、異常検知装置3は、測定部が測定した抵抗値に基づいて隔膜11,12に異常があるか否かを判断する判断部を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を扱う装置の異常を検知する異常検知装置であって、
互いに対向する対をなす電極部と、
前記電極部間を流れる前記流体の電気特性を測定する測定部と、
前記測定部によって測定された前記電気特性に基づいて、前記装置に異常があるか否かを判断する判断部と
を備えることを特徴とする異常検知装置。
【請求項2】
流体である電解水を生成する生成装置の隔膜の異常を検知する異常検知装置であって、
互いに対向する対をなす電極部と、
前記電極部間を流れる前記流体の電気特性を測定する測定部と、
前記測定部によって測定された前記電気特性に基づいて、前記生成装置の前記隔膜に異常があるか否かを判断する判断部と
を備えることを特徴とする異常検知装置。
【請求項3】
判断部によって異常があると判断された場合に、その旨を報知する報知部を備える
ことを特徴とする請求項1又は2記載の異常検知装置。
【請求項4】
排出配管に接続される配管部を備え、
電極部は、前記配管部内に位置する電極板を有する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の異常検知装置。
【請求項5】
電極部は、電極板に当接した電極棒を有し、
前記電極棒は、配管部に取り付けられている
ことを特徴とする請求項4記載の異常検知装置。
【請求項6】
電極部は、電極室内に位置する電極板を有し、
前記電極板は、前記電極室に形成された凹部に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の異常検知装置。
【請求項7】
食塩水の電解によって次亜塩素酸水を生成する生成装置と、
前記生成装置の隔膜の異常を検知する異常検知装置とを具備し、
前記異常検知装置は、
互いに対向する対をなす電極部と、
前記電極部間を流れる前記次亜塩素酸水の抵抗値を測定する測定部と、
前記測定部によって測定された前記抵抗値に基づいて、前記生成装置の前記隔膜に異常があるか否かを判断する判断部とを備える
ことを特徴とする生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常を適切に検知できる異常検知装置及び生成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された電解水生成装置が知られている。
【0003】
この従来の電解水生成装置は、電解液を収納する電解液室と、それぞれ隔膜を介して前記電解液室に対向する陽極および陰極が設けられた電極室と、前記陽極および陰極に給電する給電部と、前記電解液を電解することで得られる陽極生成水と陰極生成水を混合して混合生成水とする生成水混合部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-162607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の装置では、例えば膜破れ等の異常が発生した場合であっても、その異常を検知できないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、異常を検知できる異常検知装置及び生成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る異常検知装置は、流体を扱う装置の異常を検知する異常検知装置であって、互いに対向する対をなす電極部と、前記電極部間を流れる前記流体の電気特性を測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記電気特性に基づいて、前記装置に異常があるか否かを判断する判断部とを備えるものである。
【0008】
また、本発明に係る異常検知装置は、流体である電解水を生成する生成装置の隔膜の異常を検知する異常検知装置であって、互いに対向する対をなす電極部と、前記電極部間を流れる前記流体の電気特性を測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記電気特性に基づいて、前記生成装置の前記隔膜に異常があるか否かを判断する判断部とを備えるものである。
【0009】
さらに、本発明に係る生成システムは、食塩水の電解によって次亜塩素酸水を生成する生成装置と、前記生成装置の隔膜の異常を検知する異常検知装置とを具備し、前記異常検知装置は、互いに対向する対をなす電極部と、前記電極部間を流れる前記次亜塩素酸水の抵抗値を測定する測定部と、前記測定部によって測定された前記抵抗値に基づいて、前記生成装置の前記隔膜に異常があるか否かを判断する判断部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来検知できなかった異常を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施の形態に係る異常検知装置を備えた生成システムを説明するための図である。
図2】同上異常検知装置を説明するための図である。
図3】同上異常検知装置の配管接続部分の正面図である。
図4】同上異常検知装置の配管接続部分の斜視図である。
図5】(a)及び(b)は本発明の第2の実施の形態に係る異常検知装置を説明するための図である。
図6】2つの排出配管に異常検知装置を設置した生成システムを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図4を参照して説明する。
【0013】
図1において、1は生成システム(電解水生成システム)で、この生成システム1は、例えば流体(液体)である電解水を生成する生成装置(電解水生成装置)2と、この生成装置2の異常、すなわち例えば膜破れ等を検知する異常検知装置(膜破れ検知装置)3とを具備している。
【0014】
生成装置2は、例えば電解液である食塩水の電解によって、少なくとも酸性電解水である次亜塩素酸水(電解除菌水)を生成するための三室型電解装置(次亜塩素酸水生成装置)である。
【0015】
この生成装置2は、図1に示すように、三室型の電解槽(電解セル)5を備えている。電解槽5は、一方の電極室(第1電極室)である陽極室6と、他方の電極室(第2電極室)である陰極室7と、これら陽極室6及び陰極室7間に位置する中間室8とを有している。
【0016】
陽極室6と中間室8とは、一方の隔膜(第1隔膜)である陰イオン交換膜11で仕切られている。陰極室7と中間室8とは、他方の隔膜(第2隔膜)である陽イオン交換膜12で仕切られている。つまり、電解槽5内は、2つの隔膜11,12によって、3つの室6,7,8に仕切られている。
【0017】
そして、陽極室6内には陽極13が設けられ、この陽極13は陰イオン交換膜11と近接して対向している。陰極室7内には陰極14が設けられ、この陰極14は陽イオン交換膜12と近接して対向している。これら陽極13及び陰極14には、電力を供給する電源部15が接続されている。
【0018】
また、生成装置2は、電解槽5の中間室(電解液室)8に電解液である食塩水を供給する食塩水供給部21を備えている。
【0019】
食塩水供給部21は、食塩水が貯留されるタンク22と、このタンク22内の食塩水を中間室8に供給する供給配管23と、この供給配管23の途中に設けられたポンプ24と、中間室8内の食塩水をタンク22に戻す戻し配管25とを有している。なお、図1に図示した循環式の構成には限定されず、例えば電解液を循環させない構成等でもよい。
【0020】
さらに、生成装置2は、電解槽5の陽極室6及び陰極室7に電解原水である水(例えば軟水器を通った水道水等)を供給する水供給部31と、電解槽5の陽極室6及び陰極室7で生成された電解水を電解槽5外に排出する電解水排出部32とを備えている。
【0021】
水供給部31は、第1電極室である陽極室6に水を供給する第1供給配管33と、第2電極室である陰極室7に水を供給する第2供給配管34とを有している。
【0022】
電解水排出部32は、陽極室6で生成された酸性電解水である次亜塩素酸水(HClO水溶液)を排出する第1排出配管36と、陰極室7で生成されたアルカリ性電解水である苛性ソーダ水(NaOH水溶液)を排出する第2排出配管37とを有している。
【0023】
そして、図1に図示した例では、生成装置2の陰イオン交換膜(隔膜)11の異常(膜破れ等)を検知するための異常検知装置3が、次亜塩素酸水を排出する第1排出配管36の途中に接続されて設けられている。
【0024】
異常検知装置(異常監視装置)3は、図2ないし図4に示すように、電解槽5の陽極室6から延びる合成樹脂製の第1排出配管36の途中に接続された合成樹脂製の配管部41と、この配管部41に設けられ互いに離間対向する対をなす1対の電極部42と、配管部41内において両電極部42間を流れる流体である次亜塩素酸水(電解水)の電気特性である抵抗値(電気特性値)を測定する測定部43と、この測定部43によって測定された抵抗値に基づいて、陽極室6内の陰イオン交換膜11に異常があるか否かを判断する判断部44と、この判断部44によって異常があると判断された場合にその旨を報知する報知部45とを備えている。
【0025】
ここで、配管部41は、軸方向両端面が開口した円筒状の配管本体部46と、この配管本体部46の内面に突設された対をなす1対の電極板保持部47とを有している。
【0026】
配管本体部46は、短円筒状の上流側接続口48を軸方向一端部に有し、かつ、短円筒状の下流側接続口49を軸方向他端部に有している。電極板保持部47は、矩形板状の電極板61の両側端部(流体の流れ方向に対して直交する方向の両端部)を挟持する複数(例えば4枚)の挟持板50を有している。
【0027】
挟持板50は、配管本体部46の内面から突出した細長い板状のもので、この挟持板50の長手方向両端面が位置決め面(位置決め部)51となっている。なお、挟持板50の長手方向寸法は、電極板61の長手方向寸法と同じ(略同じを含む)である。挟持板50の短手方向寸法は、電極板61の短手方向寸法よりも短い。電極板61の短手方向中央部は、挟持板50で覆われておらず、配管部41内で露出している。
【0028】
そして、第1排出配管36の上流側配管部材53は、上流側の位置決め面51との当接により配管部41に対して所定位置に位置決めされた状態で、当該配管部41の配管本体部46の上流側接続口48の内周側に嵌合接続され、かつ、第1排出配管36の下流側配管部材54は、下流側の位置決め面51との当接により配管部41に対して所定位置に位置決めされた状態で、当該配管部41の配管本体部46の下流側接続口49の内周側に嵌合接続されている。こうして、2枚の電極板61は、両配管部材53,54によって挟持された状態となっている(図3参照)。
【0029】
なお、配管部41は、第1排出配管36に対して後付けにより接続可能である。第1排出配管36は、少なくとも上流側配管部材53及び下流側配管部材54を含む複数の配管部材等で構成されている。
【0030】
電極部42は、電極板保持部47で保持されて配管部41の配管本体部46内に位置する矩形板状の電極板61と、配管部41の配管本体部46に取り付けられ、先細状の先端部が電極板61に当接した丸軸状の電極棒62とを有している。つまり、両電極部42の各々は、例えば電極板保持部47に着脱可能に取り付けられた1枚の電極板61と、配管本体部46に着脱可能に取り付けられて電極板61に接触する1本の電極棒62とで構成されている。
【0031】
配管部41内で互いに平行状に配置された2枚の電極板61は、所定距離を介して互いに離間対向しており、これら両電極板61間の空間部60を電解槽5から排出される次亜塩素酸水(電解槽からの排出水)が流れる。
【0032】
電極棒62は、円柱状部66と、円錐状部67とを有し、その円柱状部66の外周面にはねじ溝部63が形成されている。また、配管部41の配管本体部46の軸方向中央部には、そのねじ溝部63と螺合する孔部であるねじ孔部64が形成されている。そして、電極棒62は、配管本体部46のねじ孔部64に着脱可能に螺着され、その先端部が電極板61に当接して接続されている。また、電極棒62の基端部は、電線65を介して測定部(塩分測定部)43に接続されている。
【0033】
測定部43は、例えば両電極部42間に所定の電圧を印加し、その際の電流値に基づいて両電極板61間を流れる次亜塩素酸水の抵抗値、すなわち例えば電解槽5の陽極室6から排出された直後の次亜塩素酸水の抵抗値を測定する。
【0034】
また、判断部44は、測定部43によって測定された抵抗値(測定抵抗値)が予め設定された設定値(基準値)を超えるか否かによって、陰イオン交換膜11の異常(例えば膜破れ等)の有無を判断する。
【0035】
そして、判断部44によって異常があると判断された場合には、例えば報知部45がランプの点灯等によってその異常を報知する。なお、報知部45は、例えばモニタに異常表示をしたり、ブザー音で異常を報知してもよい。また、判断部44が異常があると判断した場合に、例えば電源部15やポンプ24等を停止するようにしてもよい。
【0036】
次に、上記異常検知装置3を具備した生成システム1の作用等を説明する。
【0037】
例えば、生成装置2の電解槽5内の陰イオン交換膜11が劣化等により破損して膜破れが生じた場合には、電解槽5の中間室8内の食塩水が陽極室6に流入する。
【0038】
そして、その流入した食塩水(塩分)は、電解槽5の陽極室6内で生成された次亜塩素酸水に混ざって、第1排出配管36内を流れて電解槽5外に排出される。
【0039】
すると、第1排出配管36の途中に設置された異常検知装置3が、塩分を含んだ次亜塩素酸水の抵抗値(測定値)に基づいて陰イオン交換膜11の膜破れを検知(感知)してその異常を報知する。そして、陰イオン交換膜11の膜破れの異常を知った作業者は、その破損した膜を新しい陰イオン交換膜11に交換する作業等を行う。
【0040】
したがって、このような異常検知装置3を具備した生成システム1によれば、従来検知できなかった陰イオン交換膜11の膜破れ等の異常を適切に検知することができ、よって、生成システム1の信頼性や安全性等の向上を図ることができる。
【0041】
また、異常検知装置3は、互いに離間対向する対をなす電極板61を内部に設けた配管部41を備えたものであるから、異常検知装置3を第1排出配管36の途中(後述するが第2排出配管の途中でもよい)に容易に設置することができ、例えば後付けも容易である。
【0042】
なお、異常検知装置3は、排出配管の途中に組み込んで設置するものには限定されず、例えば図5に示すものでもよい。
【0043】
この図5(a)及び(b)に示す異常検知装置3の各電極部42は、例えば三室型の電解槽5における一方の電極室である陽極室6内に位置する矩形板状の電極板71を有している。なお、図5(a)の電解槽5は、例えば2つの外板部5a,5bと、これら両外板部5a,5b間に位置する中板部5cとを有している。電極板71を内部に設けた陽極室6は、外板部5a内に形成されている。
【0044】
また、陽極室6内で互いに離間対向する2枚の電極板71は、陽極室6に形成された凹部72の両側にそれぞれ嵌着されており、当該嵌着された電極板71は電線73を介して測定部43に接続されている。凹部72は、外板部5aの内側面75の下部に凹設されている。その外板部5aの内底面76のうち凹部72の近傍位置には、陽極室6内の次亜塩素酸水を室外へ排出する排出口77が設けられている。つまり、陽極室6内で生成された次亜塩素酸水が排出口77に向かって流れる箇所に、2枚の電極板71が配置されている。
【0045】
そして、陽極室6内においては、2枚の電極板71間を次亜塩素酸水が下方の排出口77に向かって流れるが、この際に、当該両電極板71間を流れる次亜塩素酸水の抵抗値が測定部43で測定され、判断部44がその測定値に基づいて異常の有無を判断し、異常があると判断した場合には報知部45がその旨を報知する。
【0046】
したがって、図5に示す異常検知装置3であっても、上記のものと同様、従来検知できなかった陰イオン交換膜11の膜破れ等の異常を適切に検知することができる。
【0047】
また、例えば図6に示すように、生成装置2の第1排出配管36及び第2排出配管37の両方の途中に異常検知装置3(3a,3b)を設置してもよい。
【0048】
そして、この図6に示す構成では、例えば陽イオン交換膜12に膜破れが生じた場合、第2排出配管37の途中に設置された異常検知装置3(3b)が、塩分を含んだ苛性ソーダ水の抵抗値(測定値)に基づいて陽イオン交換膜12の膜破れを検知してその異常を報知する。
【0049】
したがって、陰イオン交換膜11の異常のみならず、陽イオン交換膜12の異常(膜破れ等)も知ることができ、両隔膜の異常の有無を監視できる。
【0050】
なお、この場合、例えば共通の報知部である1つの表示部81を用いて、それぞれの隔膜の異常表示を区別して表示するようにしてもよい。また、例えば膜破れ等の異常に関する異常情報を作業者の通信端末(例えばパソコン、スマホ等)に通知するようにしてもよい。さらに、例えば第2排出配管のみに異常検知装置を設置した構成等でもよい。
【0051】
また、例えば図示しないが、陽イオン交換膜の異常を検知するために、図5に示す異常検知装置3の2枚の電極板71を電解槽5の陰極室7内に設けるようにしてもよい。
【0052】
また一方、生成装置は、上述した三室型電解装置には限定されず、例えば一室型電解装置や二室型電解装置等でもよく、また、複数の電解槽を連続して設置するものでもよく、この場合は各電解槽ごとに異常検知装置を設ける。
【0053】
また、流体(例えば異常発生時に電解質を含む水溶液等の液体)を扱う任意の装置に対して異常検知装置を適用することも可能である。
【0054】
なお、本発明のいくつかの実施形態及びその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 生成システム
2 生成装置(流体を扱う装置)
3 異常検知装置
6,7 電極室
11,12 隔膜
36,37 排出配管
41 配管部
42 電極部
43 測定部
44 判断部
45 報知部
61,71 電極板
62 電極棒
72 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6