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▶ 昭和電線ホールディングス株式会社の特許一覧

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  • 特開-案件管理システム 図1
  • 特開-案件管理システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051227
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】案件管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/016 20230101AFI20230404BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20230404BHJP
【FI】
G06Q30/00 330
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021161780
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002255
【氏名又は名称】昭和電線ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森下 博
(72)【発明者】
【氏名】西塚 宗浩
(72)【発明者】
【氏名】吉田 史崇
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB00
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】工事案件ごとに使用製品を管理しうる案件管理システムであって、工事案件ごとに使用製品の選定の労力軽減や廃棄軽減を実現することができる案件管理システムを提供する。
【解決手段】サーバ3と複数の端末装置5とがインターネット7を介して接続される案件管理システム1が開示されている。案件管理システム1では、サーバ3には注文内容および工事名を含む項目を互いに紐づけた状態で格納するデータベースが備えられている。端末装置5からサーバ3にアクセスした場合に、サーバ3がデータベースの項目を並び替え、端末装置5の要求に応じた項目ごとに、データベースの情報を部分的に端末装置5に配信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと複数の端末装置とがインターネットを介して接続される案件管理システムにおいて、
前記サーバには注文内容および工事名を含む項目を互いに紐づけた状態で格納するデータベースが備えられ、
前記端末装置から前記サーバにアクセスした場合に、前記サーバが前記データベースの項目を並び替え、前記端末装置の要求に応じた項目ごとに、前記データベースの情報を部分的に前記端末装置に配信することを特徴とする案件管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の案件管理システムにおいて、
前記データベースには追加または余剰の注文内容が格納され、
前記端末装置から前記サーバにアクセスした場合に、前記サーバが前記データベースの情報を部分的に前記端末装置に配信するとき、前記データベースの追加または余剰の注文内容も付随的に前記端末装置に配信することを特徴とする案件管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は案件管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電線・ケーブルや電設資材といった製品は使用目的(工事案件)ごとに選定され、同種の工事では同種の製品が使用されることが多い。
特許文献1ではケーブル製品の情報を提示する電子カタログ提示システムが開示されている。特許文献1の技術では、製品選定に際して、どのような場所に用いられ、どのような布設工法によって設置されるかなどが考慮され、状況に応じた製品紹介がなされるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-168033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで現状、工事案件の受注業者は受注案件の内容に沿って電線・ケーブルや電設資材といった多数の製品をカタログやwebサイトからその都度選定し購入しており、工事着工前から使用製品の選定や購入には多大な労力を費やしている。選定に漏れがあれば、追加的に製品を購入するという2重の労力を費やすこともあり、工事着工の遅れにつながることもある。選定に余剰があれば、廃棄せざるを得ないこともある。
本発明の主な目的は、工事案件ごとに使用製品を管理しうる案件管理システムであって、工事案件ごとに使用製品の選定の労力軽減や廃棄軽減を実現することができる案件管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明によれば、
サーバと複数の端末装置とがインターネットを介して接続される案件管理システムにおいて、
前記サーバには注文内容および工事名を含む項目を互いに紐づけた状態で格納するデータベースが備えられ、
前記端末装置から前記サーバにアクセスした場合に、前記サーバが前記データベースの項目を並び替え、前記端末装置の要求に応じた項目ごとに、前記データベースの情報を部分的に前記端末装置に配信することを特徴とする案件管理システムが提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、工事案件ごとに使用製品を管理可能であり、工事案件ごとに使用製品の選定の労力軽減や廃棄軽減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】案件管理システムの概略構成を示す図である。
図2】サーバのデータベースの概略構成を示す図である。
図3】サーバのデータベースの概略構成を示す図である。
図4】端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。
【0009】
図1は案件管理システムの概略構成を示す図である。
図1に示すとおり、案件管理システム1はサーバ3と複数の端末装置5とがインターネット7を介して接続される構成を有している。サーバ3には複数のデータベースが設置されており、端末装置5で当該データベースから情報を引き出したり、端末装置5から当該データベースに情報を入力したりすることができる。
【0010】
図2および図3はサーバ3のデータベース3A、3Bの概略構成を示す図である。
図2に示すとおり、データベース3Aには商品コード、商品名、金額、商品画像が互いに紐付けられた状態でリストとして格納されている。
図3に示すとおり、サーバ3のデータベース3Bには注文日、注文番号、注文内容(商品とその数量)、注文金額、工事番号、工事名がリストとして格納され、これらが互いに紐づけられた状態で格納されている。
【0011】
端末装置5はPC(Personal Computer)やタブレット、スマートホンなどであり、ユーザが使用する端末である。ユーザは端末装置5からサーバ3にアクセスし、データベース3Aおよびデータベース3Bの情報を端末装置5に表示させることができる。
【0012】
案件管理システム1では、ユーザが端末装置5からサーバ3にアクセスしデータベース3Aの中から製品を注文すると、サーバ3はその製品情報をデータベース3Aから抜き出し、購入履歴としてデータベース3Bに記録するようになっている。
かかる場合、サーバ3はデータベース3Bに対し注文日、注文番号、工事番号、発注書番号を自動で付与するようになっている。サーバ3は購入履歴の項目ごとにデータベース3Bのリストを並び替えることができ、端末装置5の要求に応じてそのリストを部分的に端末装置5に配信することができる。
【0013】
併せてユーザは端末装置5からサーバ3を通じてデータベース3Bに対し工事名を任意に付与することができる。
これに連動し、サーバ3は同一工事名の項目において追加で製品が注文された場合にはデータベース3Bにおいてその旨を認識することができるし、ユーザは端末装置5からサーバ3を通じて工事中または工事後に余剰の製品があれば、その情報をデータベース3Bに付与することもできる。
かかる場合、サーバ3はデータベース3Bにおける追加または余剰の注文内容(商品とその数量)も付随的に端末装置5に配信することができる
【0014】
図4は端末装置5の表示画面の一例を示す図である。
ユーザが端末装置5からサーバ3にアクセスすると、端末装置5には図4の表示画面が表示される。図4の表示画面では入力部(上段)とそれに対応する出力部(下段)とが準備されている。入力部には注文番号、工事番号、工事名、商品コード、商品名、発注書番号、注文日を入力するための項目が準備され、出力部には入力部に対応する項目が準備されている。
【0015】
ユーザが入力部のいずれかの項目に入力すると、サーバ3がデータベース3Bの購入履歴を並び替え、ユーザの入力項目に応じた過去の購入履歴が出力部に出力される。
たとえば、ユーザが入力部の工事名のところに「トンネル工事」と入力すると、過去のトンネル工事に関する購入履歴が出力部に出力される。
特に注文内容の項目には商品名とその数量が出力され、その工事案件で追加購入した商品や余剰の商品にはその旨の表示がなされる。
【0016】
以上の本実施形態によれば、サーバ3のデータベース3Bにはユーザの購入履歴が格納記録され、ユーザの要求に応じて購入履歴の項目ごとにリストが並び替えられる。そのためユーザは工事案件ごとに過去の購入履歴を端末装置5で確認することができ、工事案件ごとに過去に使用した製品を管理することができる。
特に本実施形態によれば、過去の工事案件において追加購入した商品や余剰の商品にはその旨の表示がなされ、これから着手する工事案件における商品選定で漏れや余剰を予測することができ、工事案件ごとに使用製品の選定の労力軽減や廃棄軽減を実現することもできる。
【符号の説明】
【0017】
1 案件管理システム
3 サーバ
3A データベース
3B データベース
5 端末装置
7 インターネット
図1
図2
図3
図4