(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051380
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 19/02 20060101AFI20230404BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20230404BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230404BHJP
【FI】
F21V19/02 300
F21S2/00 230
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021162000
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】関 智弥
(72)【発明者】
【氏名】清水 隆之
(72)【発明者】
【氏名】彦根 修
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA16
3K013FA07
(57)【要約】
【課題】光軸方向を回転可能な照明装置であって、利用可能な光束の減少を抑制でき、かつ、灯具の突出を抑制できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、構造体90に固定され、光軸方向に光を照射する灯具20と、構造体90に固定され、光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に灯具20を支持する支持部材70とを備え、支持部材70は、灯具20の移動及び回転の少なくとも一方をガイドする第一ガイド部71及び第二ガイド部72を有し、光軸方向は、灯具20の回転に応じて、基準光軸方向から変化し、回転軸の位置は、光軸方向に応じて異なる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造体に固定される照明装置であって、
光軸方向に光を照射する灯具と、
前記構造体に固定され、前記光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に前記灯具を支持する支持部材とを備え、
前記支持部材は、前記灯具の移動及び回転の少なくとも一方をガイドする第一ガイド部及び第二ガイド部を有し、
前記光軸方向は、前記灯具の回転に応じて、基準光軸方向から変化し、
前記回転軸の位置は、前記光軸方向に応じて異なる
照明装置。
【請求項2】
前記第一ガイド部は、前記回転軸の前記基準光軸方向における移動をガイドし、
前記第二ガイド部は、前記回転軸の前記基準光軸方向における位置を規制する
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記灯具は、前記第一ガイド部にガイドされる第一軸と、前記第二ガイド部にガイドされる第二軸とを有し、
前記第一軸は、前記回転軸であり、
前記第一ガイド部において、前記第一軸は前記基準光軸方向に延在する第一経路に沿って移動し、
前記第二ガイド部において、前記第二軸は前記基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有する第二経路に沿って移動する
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第二経路は、第一部分と、前記第一部分に接続される第二部分とを含み、
前記第一部分及び前記第二部分の各々は、前記基準光軸方向の前方に向かって凸状の湾曲形状を有する
請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記灯具は、前記第一ガイド部にガイドされる第一軸と、前記第二ガイド部にガイドされる第二軸とを有し、
前記支持部材は、前記第一軸を前記回転軸として回転自在に、かつ、前記第二軸を前記回転軸として回転自在に、前記灯具を支持する
請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第一軸を前記回転軸として前記灯具を回転させることで、前記光軸方向は、前記基準光軸方向に対して第一の向きに回転し、
前記第二軸を前記回転軸として前記灯具を回転させることで、前記光軸方向は、前記基準光軸方向に対して前記第一の向きとは逆の第二の向きに回転する
請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第一ガイド部及び前記第二ガイド部の各々は、スリットである
請求項1~6のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置として、例えば、ダウンライトのように天井板などの構造体に埋め込み配設されて鉛直方向下向きに光を照射する天井埋込型の照明装置等が知られている(例えば、特許文献1など参照)。この種の照明装置において、所望の方向を照明するために、構造体に対して光軸方向を回転(つまり、傾斜)させることが求められている。
【0003】
特許文献1に記載された照明装置は、構造体に固定される枠と、枠に対して回転可能に支持された灯具とを備える。特許文献1に記載された照明装置においては、枠に対して灯具を回転させることで、光軸方向を回転させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された照明装置においては、光軸方向を回転させた場合に、光が枠又は構造体に照射される。このため、特許文献1に記載された照明装置においては、光軸方向を回転させた場合に、光軸方向を回転させない場合より、照明に利用可能な光束が減少する。また、枠又は構造体に照射された光が反射することで、照明装置によって照明される空間に居る人が眩しく感じ得る。特許文献1に記載された照明装置において光が枠又は構造体に照射されることを抑制するために、灯具の先端を枠から突出させることは可能である。しかしながら、灯具が枠から突出していると、枠が固定される構造体から灯具が常時突出することになるため、灯具と照明装置周辺の他の物体とが干渉しやすくなる。また、照明装置の外観のデザイン性が低下する。
【0006】
そこで本発明は、光軸方向を回転可能な照明装置であって、利用可能な光束の減少を抑制でき、かつ、灯具の突出を抑制できる照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、構造体に固定される照明装置であって、光軸方向に光を照射する灯具と、前記構造体に固定され、前記光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に前記灯具を支持する支持部材とを備え、前記支持部材は、前記灯具の移動及び回転の少なくとも一方をガイドする第一ガイド部及び第二ガイド部を有し、前記光軸方向は、前記灯具の回転に応じて、基準光軸方向から変化し、前記回転軸の位置は、前記光軸方向に応じて異なる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、光軸方向を回転可能な照明装置であって、利用可能な光束の減少を抑制でき、かつ、灯具の突出を抑制できる照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係る照明装置の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態1に係る照明装置の外観を示す側面図である。
【
図3】
図3は、実施の形態1に係る照明装置の内部構造を示す断面図である。
【
図5】
図5は、比較例1の照明装置の灯具を示す側面図である。
【
図6】
図6は、比較例2の照明装置の灯具を示す側面図である。
【
図7】
図7は、実施の形態1に係る照明装置の支持部材の構成を示す図である。
【
図8】
図8は、実施の形態1に係る照明装置の灯具を示す第一の側面図である。
【
図9】
図9は、実施の形態1に係る照明装置の灯具を示す第二の側面図である。
【
図10】
図10は、実施の形態2に係る照明装置の支持部材の構成を示す図である。
【
図11】
図11は、実施の形態3に係る照明装置の外観を示す側面図である。
【
図12】
図12は、実施の形態3に係る照明装置の支持部材の構成を示す図である。
【
図13】
図13は、実施の形態3に係る照明装置の灯具を示す第一の側面図である。
【
図14】
図14は、実施の形態3に係る照明装置の灯具を示す第二の側面図である。
【
図15】
図15は、実施の形態3に係る照明装置の灯具を示す第三の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0012】
(実施の形態1)
実施の形態1に係る照明装置について説明する。
【0013】
[1-1.全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明装置10の全体構成について、
図1~
図4を用いて説明する。
図1及び
図2は、それぞれ、本実施の形態に係る照明装置10の外観を示す斜視図及び側面図である。
図3は、照明装置10の内部構造を示す断面図である。
図4は、
図3の一部を拡大して示す断面図である。
図4には、
図3の破線枠IVの内部が示されている。なお、
図2~
図4には、照明装置10が固定される構造体90も併せて破線で示されている。
【0014】
なお、各図において、照明装置10の基準光軸Ax0(
図2参照)に平行な方向をZ軸方向、基準光軸Ax0に垂直で互いに直交する2つの方向をX軸方向及びY軸方向としている。本実施の形態において、Z軸方向は、鉛直方向である。
図3は、YZ平面に平行で、かつ、基準光軸Ax0を通る断面を示している。
【0015】
図1~
図4に示される照明装置10は、光を照射する装置であり、構造体90に固定される。照明装置10が固定される構造体90は、特に限定されない。構造体90は、例えば建物の天井板等の造営材である。本実施の形態では、照明装置10は、埋込型照明装置の一例であるダウンライトである。照明装置10は、天井板などの造営材に埋め込み配設されて鉛直方向下向きに光を照射する。
図1及び
図2に示されるように、照明装置10は、灯具20と、支持部材70とを備える。本実施の形態では、照明装置10は、枠80をさらに備える。
【0016】
枠80は、構造体90に固定される部材である。本実施の形態では、枠80は、矩形環状の形状を有し、枠80の内部に灯具20が配置される。枠80の構造体90に対する固定態様は特に限定されない。枠80は、例えば、板バネ(不図示)などを用いて構造体90に固定される。
【0017】
支持部材70は、構造体90に固定され、灯具20の光軸Ax(
図2参照)の方向である光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に灯具20を支持する部材である。ここで、回転には、回転軸の周りに1周以上(つまり360度以上)回転することだけでなく、回転軸の周りに360度未満の所定の角度だけ傾斜させることも含まれる。また、回転には、一方向の回転だけでなく、両方向の回転も含まれる。本実施の形態では、支持部材70は、光軸方向に垂直な回転軸の周りに回転自在に灯具20を支持する。
【0018】
本実施の形態では、照明装置10は、2個の支持部材70を備える。支持部材70は、枠80に固定される。言い換えると、支持部材70は、枠80を介して構造体90に固定される。支持部材70は、板状の部材である。支持部材70は、灯具20の移動及び回転の少なくとも一方をガイドする第一ガイド部71及び第二ガイド部72を有する。本実施の形態では、第一ガイド部71及び第二ガイド部72の各々は、板状の支持部材70に形成されたスリットである。これにより、第一ガイド部71及び第二ガイド部72を簡素化された構成で実現することができる。
【0019】
灯具20は、光軸方向に光を照射する器具である。灯具20は、
図2~
図4に示される灯具20の下端から、下方に向かって光を出射する。灯具20は、
図2~
図4に示される構造体90に対して光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に支持される。言い換えると、灯具20は、光軸方向と平行でない直線を回転の軸として回転自在に支持される。これにより、灯具20の光軸方向は、灯具20の回転に応じて基準光軸方向から変化する。基準光軸Ax0は、回転自在な光軸Axのうち基準となる軸である。本実施の形態では、基準光軸Ax0は、各図のZ軸方向に平行な光軸Axである。
【0020】
灯具20は、第一ガイド部71にガイドされる第一軸A1と、第二ガイド部72にガイドされる第二軸A2とを有する。第一軸A1及び第二軸A2は、光軸方向と平行でない。本実施の形態では、第一軸A1及び第二軸A2は、光軸方向と垂直である。第一軸A1と第二軸A2とは平行である。
図3及び
図4に示されるように、灯具20は、本体32と、基台34と、放熱部材36と、光源40と、反射部材44と、連結部材50と、第一軸部材61と、第二軸部材62とを備える。
【0021】
本体32は、灯具20の主要構造部材である。本実施の形態では、本体32は、二つの開口部を有する筒状の部材である。本体32の一方(
図3の上方)の開口部には、放熱部材36が配置され、本体32の他方(
図3の下方)の開口部から光が出射される。
【0022】
放熱部材36は、光源40などにおいて発生する熱を放散するための部材である。放熱部材36は、本体32の一方の開口部に配置される。本実施の形態では、放熱部材36は、本体32の一方の開口部の少なくとも一部を覆う板状部材と、板状部材に立設される複数の放熱フィンとを有する。
【0023】
基台34は、本体32に固定される部材である。本実施の形態では、基台34は、光源40及び反射部材44が配置される板状部材である。板状の基台34の一方の主面(
図3に示される下側の主面)に光源40及び反射部材44が配置される。
【0024】
光源40は、光を出射する発光部であり、基台34に配置される。本実施の形態では、灯具20は、複数の光源40を有する。具体的には、灯具20は、灯具20の回転軸に沿って一列に配列された9個の光源40を有する。光源40は、基台34を介して本体32に固定される。本実施の形態では、光源40は基板上にLED(Light Emitting Diode)チップを直接実装したCOB(Chip on Board)構造を有する。光源40は、例えば、青色LEDチップと、黄色蛍光体と、レンズとを有するLEDモジュールである。
【0025】
反射部材44は、光源40の配光を制御する部材である。反射部材44は、光源40からの光のうち、光源40の光軸Axから離れる向きに拡散する光を光軸に近づく向きに反射することで、光源40の配光を制御する。本実施の形態では、反射部材44は、三角形状の形状を有し、光源40の光軸方向に対して傾斜した姿勢で、基台34に固定される。反射部材44の光源40の光軸からの距離は、光源40から遠ざかるにしたがって、増大する。本実施の形態では、4個の反射部材44が、筒を形成するように配置される。当該筒は、各光源40の光軸を囲む。また、当該筒の内径は、光源40から遠ざかるにしたがって増大する。反射部材44の内面(つまり、光源40からの光を反射する面)は、グレアを抑制するグレア抑制面であってもよい。グレア抑制面は、例えば、黒色に塗装した面に艶消し処理を施すことにより実現できる。また、グレア抑制面は、黒色の部材からなる面に微細加工を施すことによっても実現できる。
【0026】
連結部材50は、本体32と支持部材70とを連結する部材である。連結部材50は、本体32に固定される。本実施の形態では、連結部材50は、折り曲げられた板状部材で構成され、第一軸部材61及び第二軸部材62を固定するためのねじ穴が、それぞれ、第一軸A1及び第二軸A2に対応する位置に形成されている。本実施の形態では、灯具20は、2個の連結部材50を備える。
【0027】
第一軸部材61は、第一軸A1に沿って延在する長尺状の部材である。本実施の形態では、灯具20は、2個の第一軸部材61を有する。第一軸部材61は、ねじであり、ねじの軸は、第一軸A1上に位置する。第一軸部材61は、連結部材50に固定される。具体的には、連結部材50に形成されたねじ穴に第一軸部材61がねじ込まれている。第一軸部材61は、支持部材70の第一ガイド部71に配置される。本実施の形態では、ねじからなる第一軸部材61の軸が、スリットからなる第一ガイド部71に挿入される。
【0028】
第二軸部材62は、第二軸A2に沿って延在する長尺状の部材である。本実施の形態では、灯具20は、2個の第二軸部材62を有する。第二軸部材62は、ねじであり、ねじの軸は、第二軸A2上に位置する。第二軸部材62は、連結部材50に固定される。具体的には、連結部材50に形成されたねじ穴に第二軸部材62がねじ込まれている。第二軸部材62は、支持部材70の第二ガイド部72に配置される。本実施の形態では、ねじからなる第二軸部材62の軸が、スリットからなる第二ガイド部72に挿入される。
【0029】
枠80、支持部材70、並びに、灯具20を構成する本体32、放熱部材36、基台34、反射部材44、連結部材50、第一軸部材61、及び第二軸部材62を形成する材料は特に限定されない。これらの構成要素は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料で形成される。
【0030】
[1-2.効果]
次に、本実施の形態に係る照明装置10の効果について、比較例の照明装置と比較しながら、
図5~
図9を用いて説明する。
図5及び
図6は、それぞれ、比較例1の照明装置901及び比較例2の照明装置902の灯具920を示す側面図である。
図5及び
図6には、支持部材971及び972、並びに、枠80の輪郭も併せて破線で示されている。
図5においては、光軸方向を傾斜させた状態の灯具920が示されている。
図7は、本実施の形態に係る照明装置10の支持部材70の構成を示す図である。
図8及び
図9は、本実施の形態に係る照明装置10の灯具20を示す側面図である。
図8においては、光軸方向が基準光軸方向である状態の灯具20が示されており、
図9においては、光軸方向を傾斜させた状態の灯具20が示されている。
図8、及び
図9には、支持部材70、枠80、及び構造体90の輪郭も併せて破線で示されている。
【0031】
比較例1の照明装置901は、灯具920と、支持部材971と、枠80とを備える。灯具920は、第一軸A9及び第一軸部材961を有し、第二軸A2及び第二軸部材62を有さない点において、本実施の形態に係る灯具20と相違し、その他の点において一致する。支持部材971は、第一軸A9を回転軸として回転自在に灯具920を支持する。
【0032】
比較例2の照明装置902は、灯具920と、支持部材972と、枠80とを備える。比較例2の照明装置902は、支持部材972と、灯具920との相対位置において、比較例1の照明装置901と相違し、その他の点において一致する。比較例2の照明装置902においては、
図6に示されるように、灯具920が傾斜していない状態において、灯具920が枠80から下方に突出している。
【0033】
比較例1の照明装置901においては、
図5に示されるように、灯具920の光軸方向を、基準光軸方向から回転させた場合に、灯具920の下端(つまり、光が出射される端部)の一部が、枠80の内部に移動する。このため、灯具920から出射される光の一部が枠80及び構造体90に照射される。このため、照明装置901においては、光軸方向を傾斜させた場合に、光軸方向が基準光軸方向である場合より、照明に利用可能な光束が減少する。また、枠80及び構造体90に照射された光が反射することで、照明装置901によって照明される空間に居る人が眩しく感じ得る。これにより、反射部材44の内面がグレア抑制面であっても、照明装置901のグレアを抑制できない。
【0034】
枠80及び構造体90に光が照射されることを抑制するために、比較例2の照明装置902のように灯具920を枠80及び構造体90から突出させることは可能である。しかしながら、比較例2の照明装置902のように、灯具920が枠80及び構造体90から突出していると、枠80及び構造体90から灯具920が常時突出することになるため、灯具920と照明装置902周辺の他の物体とが干渉し得る。また、照明装置902の外観のデザイン性が低下する。
【0035】
これらの比較例の各照明装置に対して、本実施の形態に係る照明装置10は、
図7に示されるような支持部材70を備える。上述したとおり、支持部材70は、第一ガイド部71及び第二ガイド部72を有する。本実施の形態では、第一ガイド部71は、基準光軸方向に延在するスリットであり、内部に挿入される第一軸部材61の基準光軸方向における移動をガイドし、基準光軸方向と垂直な方向における位置を規制する。第一軸部材61の軸と一致する第一軸A1は、灯具20の回転軸である。したがって、第一ガイド部71は、灯具20の回転軸の基準光軸方向における位置をガイドし、基準光軸方向と垂直な方向における位置を規制する。これにより、第一ガイド部71において、第一軸A1は、基準光軸方向に延在する第一経路R10(
図7に太線矢印で示される二つの経路のうち、下方の経路)に沿って移動する。
【0036】
第二ガイド部72は、基準光軸方向に交差する方向に延在するスリットであり、内部に挿入される第二軸部材62の移動をガイドし、第二軸部材62の基準光軸方向における位置を規制する。これにより、第二軸部材62の軸と一致する第二軸A2の基準光軸方向における位置が規制される。ここで、第二軸A2と第一軸A1との相対位置は変化しないため、支持部材70は、第二軸A2の基準光軸方向における位置を規制することによって、第一軸A1、つまり、灯具20の回転軸の基準光軸方向における位置を規制する。本実施の形態では、第二ガイド部72を形成するスリットは、基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有する。したがって、第二ガイド部72において、第二軸A2は基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有する第二経路R20(
図7に太線矢印で示される二つの経路のうち、上方の経路)に沿って移動する。ここで、基準光軸方向の後方に向かう向きとは、光が伝搬する向きと逆の向きを意味する。第二経路R20は、第一部分R21と、第一部分R21に接続される第二部分R22とを含む。第一部分R21及び第二部分R22の各々は、直線状の形状を有する。なお、第一軸A1及び第二軸A2が移動し得る経路は、必ずしも線状に限定されず、所定の幅を有してもよい。言い換えると、第一軸部材61は、第一ガイド部71において、基準光軸方向と垂直な方向に所定の距離だけ移動できてもよい。また、第二軸部材62は、第二ガイド部72において、第二経路R20と垂直な方向に所定の距離だけ移動できてもよい。
【0037】
以上のように、第一ガイド部71は、基準光軸方向に沿って延在し、第二ガイド部72は、基準光軸方向に交差する方向に延在する。このため、第一軸A1が、第一ガイド部71において、基準光軸方向に沿って移動する際に、第二軸A2は、第二ガイド部72において、基準光軸方向と交差する方向に移動する。したがって、灯具20の回転軸である第一軸A1の基準光軸方向における位置に応じて、灯具20の光軸方向が変化する。言い換えると、回転軸の位置は、光軸方向に応じて異なる。より詳しくは、光軸方向の基準光軸方向に対する傾斜角度が大きくなるにしたがって、回転軸の位置は、基準光軸方向の前方に移動する。
【0038】
本実施の形態に係る照明装置10では、以上のような構成を有するため、
図8に示されるように、光軸方向が基準光軸方向である場合に、灯具20が枠80及び構造体90から突出しない。このため、本実施の形態に係る照明装置10によれば、灯具20と照明装置10周辺の他の物体との干渉を抑制でき、照明装置10の外観のデザイン性の低下を抑制できる。
【0039】
また、
図9に示されるように光軸方向を傾斜させる場合には、灯具20の光軸方向は、灯具20の回転に応じて基準光軸方向から変化し、回転軸である第一軸A1の基準光軸方向における位置は、光軸方向に応じて異なる。本実施の形態では、灯具20の光軸を傾斜させるにしたがって、灯具20の回転軸である第一軸A1が基準光軸方向の前方向き(光の伝搬する向き)に移動することで、灯具20の下端が枠80の内部に移動することが抑制される。これにより、光が枠80及び構造体90に照射されることを抑制できるため、利用可能な光束の減少を抑制できる。また、枠80及び構造体90に照射された光が反射することで照明装置210によって照明される空間に居る人が眩しく感じることを抑制できる。
【0040】
以上のように本実施の形態に係る照明装置10によれば、利用可能な光束の減少を抑制でき、かつ、灯具20の突出を抑制できる。
【0041】
[1-3.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る照明装置10は、構造体90に固定される。照明装置10は、光軸方向に光を照射する灯具20と、構造体90に固定され、光軸方向と平行でない回転軸の周りに回転自在に灯具20を支持する支持部材70とを備える。支持部材70は、灯具20の移動及び回転の少なくとも一方をガイドする第一ガイド部71及び第二ガイド部72を有し、光軸方向は、灯具20の回転に応じて、基準光軸方向から変化し、回転軸の位置は、光軸方向に応じて異なる。
【0042】
このように、照明装置10においては、回転軸の位置が光軸方向に応じて異なることにより、灯具20の基準光軸方向における位置を光軸方向に応じて変化させることができる。したがって、光軸方向が、基準光軸方向と一致する場合に、灯具20が構造体90から突出することを抑制し、かつ、光軸方向が基準光軸方向から変化した場合に、光が構造体90などに照射されることを抑制することが可能となる。
【0043】
また、照明装置10において、第一ガイド部71は、回転軸の基準光軸方向における移動をガイドし、第二ガイド部72は、回転軸の基準光軸方向における位置を規制してもよい。
【0044】
これにより、回転軸の基準光軸方向における位置と、光軸方向とを連動させて変化させることができる。
【0045】
また、照明装置10において、灯具20は、第一ガイド部71にガイドされる第一軸A1と、第二ガイド部72にガイドされる第二軸A2とを有し、第一軸A1は、回転軸であってもよい。第一ガイド部71において、第一軸A1は基準光軸方向に延在する第一経路R10に沿って移動し、第二ガイド部72において、第二軸A2は基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有する第二経路R20に沿って移動してもよい。
【0046】
これにより、光軸方向の基準光軸方向に対する傾斜角度が大きくなるにしたがって、回転軸の位置を、基準光軸方向の前方に移動させることができる。したがって、光軸方向の基準光軸方向に対する傾斜角度が大きくなる場合に、光が、構造体90などに照射されることを抑制できる。
【0047】
また、照明装置10において、第一ガイド部71及び第二ガイド部72の各々は、スリットである。
【0048】
これにより、第一ガイド部71及び第二ガイド部72を簡素化された構成で実現することができる。
【0049】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る照明装置について説明する。本実施の形態に係る照明装置は、支持部材の構成において、実施の形態1に係る照明装置10と相違する。以下、本実施の形態に係る照明装置について、実施の形態1に係る照明装置10との相違点を中心に
図10を用いて説明する。
図10は、本実施の形態に係る照明装置の支持部材170の構成を示す図である。
【0050】
本実施の形態に係る照明装置は、実施の形態1に係る照明装置10と同様に、灯具20と、支持部材170と、枠80とを備える。本実施の形態に係る支持部材170は、
図10に示されるように、第一ガイド部171と、第二ガイド部172とを有する。本実施の形態に係る第一ガイド部171は、実施の形態1に係る第一ガイド部71と同様の構成を有する。したがって、第一ガイド部171において、第一軸A1は基準光軸方向に延在する第一経路R110(
図10に太線矢印で示される二つの経路のうち、下方の経路)に沿って移動する。
【0051】
本実施の形態に係る第二ガイド部172は、実施の形態1に係る第二ガイド部72と同様にスリットからなるが、形状において、実施の形態1に係る第二ガイド部72と相違する。第二ガイド部172は、基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有し、かつ、二つの湾曲した部分を有する。二つの湾曲した部分の各々は、基準光軸方向の前方に向かって凸状の形状を有する。本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、第二ガイド部172において、灯具20の第二軸A2は基準光軸方向の後方に向かって凸状の形状を有する第二経路R120(
図10に太線矢印で示される二つの経路のうち、上方の経路)に沿って移動する。本実施の形態においては、第二経路R120は、第一部分R121と、第一部分R121に接続される第二部分R122とを含み、第一部分R121及び第二部分R122の各々は、基準光軸方向の前方に向かって凸状の湾曲形状を有する。
【0052】
本実施の形態に係る照明装置においても実施の形態1に係る照明装置10と同様の効果が奏される。さらに、本実施の形態においては、第二経路R120が上述したような形状を有することにより、実施の形態1に係る照明装置10と比較して、構造体90及び枠80からの灯具20の突出を、より一層抑制することが可能となる。また、本実施の形態においては、実施の形態1に係る照明装置10より、灯具20の下端が、枠80の内部に移動することを、より一層抑制することが可能となる。したがって、光が構造体90及び枠80に照射されることを、より一層抑制することが可能となる。つまり、本実施の形態においては、光軸方向を回転させる際に、灯具20を基準光軸方向において理想的な位置に維持することが可能となる。
【0053】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る照明装置について説明する。本実施の形態に係る照明装置は、灯具が有する第一軸及び第二軸の位置と、支持部材の構成とにおいて実施の形態1に係る照明装置10と相違する。以下、本実施の形態に係る照明装置について、実施の形態1に係る照明装置10との相違点を中心に説明する。
【0054】
[3-1.全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明装置の全体構成について、
図11を用いて説明する。
【0055】
図11は、本実施の形態に係る照明装置210の外観を示す側面図である。
図11には、照明装置210が固定される構造体90も併せて破線で示されている。
図11に示されるように、本実施の形態に係る照明装置210は、灯具220と、支持部材270と、枠80とを備える。
【0056】
本実施の形態に係る支持部材270について、
図11と併せて
図12も用いて説明する。
図12は、本実施の形態に係る照明装置210の支持部材270の構成を示す図である。
図11及び
図12に示されるように、支持部材270は、第一ガイド部271と、第二ガイド部272とを有する。本実施の形態に係る第一ガイド部271及び第二ガイド部272の各々は、スリットである。第二ガイド部272は、基準光軸Ax0に対して第一ガイド部271と対称な位置に配置される。第一ガイド部271と第二ガイド部272とは、基準光軸Ax0から遠ざかる向きに凸状の湾曲形状を有する。支持部材270は、灯具220の第一軸A201(
図11参照)を回転軸として回転自在に、かつ、灯具220の第二軸A202(
図11参照)を回転軸として回転自在に、灯具220を支持する。
【0057】
図11に示される灯具220は、第一ガイド部271にガイドされる第一軸A201と、第二ガイド部272にガイドされる第二軸A202とを有する。第二軸A202は、基準光軸に対して第一軸A201と対称な位置に配置される。灯具220は、実施の形態1に係る灯具20と同様に、本体32と、基台34と、放熱部材36と、光源40と、反射部材44と、連結部材250と、第一軸部材261と、第二軸部材262とを備える。
【0058】
第一軸部材261は、第一軸A201に沿って延在する長尺状の部材である。本実施の形態では、第一軸部材261は、ねじであり、ねじの軸は、第一軸A201上に位置する。第一軸部材261は、連結部材250に固定される。具体的には、連結部材250に形成されたねじ穴に第一軸部材261がねじ込まれている。第一軸部材261は、支持部材270の第一ガイド部271に配置される。本実施の形態では、ねじからなる第一軸部材261の軸が、スリットからなる第一ガイド部271に挿入される。
【0059】
第二軸部材262は、第二軸A202に沿って延在する長尺状の部材である。本実施の形態では、第二軸部材262は、ねじであり、ねじの軸は、第二軸A202上に位置する。第二軸部材262は、連結部材250に固定される。具体的には、連結部材250に形成されたねじ穴に第二軸部材262がねじ込まれている。第二軸部材262は、支持部材270の第二ガイド部272に配置される。本実施の形態では、ねじからなる第二軸部材262の軸が、スリットからなる第二ガイド部272に挿入される。
【0060】
連結部材250は、本体32と支持部材270とを連結する部材である。連結部材250は、本体32に固定される。本実施の形態では、連結部材250は、折り曲げられた板状部材で構成され、第一軸部材261及び第二軸部材262を固定するためのねじ穴が、それぞれ、第一軸A201及び第二軸A202に対応する位置に形成されている。
【0061】
[3-2.効果]
次に、本実施の形態に係る照明装置210の効果について
図12~
図15を用いて説明する。
図13~
図15の各々は、本実施の形態に係る照明装置210の灯具220を示す側面図である。
図13においては、光軸方向が基準光軸方向である状態の灯具220が示されている。
図14においては、基準光軸方向に対して光軸方向を第一の向きに回転させた状態の灯具220が示されている。
図15においては、基準光軸方向に対して光軸方向を第一の向きとは逆の第二の向きに回転させた状態の灯具220が示されている。
図13~
図15には、支持部材270、枠80、及び構造体90の輪郭も併せて破線で示されている。
【0062】
本実施の形態に係る照明装置210は、
図12に示されるような支持部材270を備える。上述したとおり、支持部材270は、第一ガイド部271及び第二ガイド部272を有する。また、支持部材270は、灯具220を、第一軸A201を回転軸として回転自在に、かつ、第二軸A202を回転軸として回転自在に、支持する。
【0063】
照明装置210が上述したような支持部材270を備えることにより、灯具220の光軸方向が基準光軸方向に一致する場合には、
図13に示されるように、灯具220の第一軸A201は、第一ガイド部271の基準光軸方向の最後方に位置する。また、灯具220の第二軸A202は、第二ガイド部272の基準光軸方向の最後方に位置する。したがって、灯具220が構造体90及び枠80から突出することを抑制できる。このため、本実施の形態に係る照明装置210によれば、灯具220と照明装置210周辺の他の物体との干渉を抑制でき、照明装置210の外観のデザイン性の低下を抑制できる。
【0064】
また、
図14に示されるように、第一軸A201を回転軸として灯具220を回転させることで、光軸方向は、基準光軸方向に対して第一の向きに回転(傾斜)する。この場合、第二軸A202は、第二ガイド部272において、
図12に示される第二経路R220(
図12に太線矢印で示される二つの経路のうち、右側の経路)に沿って移動する。ここで、第二経路R220は、基準光軸Ax0から遠ざかる向きに凸状の湾曲形状を有する。
【0065】
また、
図15に示されるように、第二軸A202を回転軸として灯具220を回転させることで、光軸方向は、基準光軸方向に対して第一の向きとは逆の第二の向きに回転(傾斜)する。この場合、第一軸A201は、第一ガイド部271において、
図12に示される第一経路R210(
図12に太線矢印で示される二つの経路のうち、左側の経路)に沿って移動する。ここで、第一経路R210は、基準光軸Ax0から遠ざかる向きに凸状の湾曲形状を有する。
【0066】
以上のように、本実施の形態に係る照明装置210では、灯具220を、第一の向きに回転させる場合と、第二の向きに回転させる場合とで、回転軸の位置が異なる。
【0067】
図14及び
図15に示されるように、照明装置210によれば、回転軸の位置を光軸方向に応じて異ならせることで、灯具220の下端が基準光軸方向の後方に向かって移動することを抑制できる。これにより、光が枠80及び構造体90に照射されることを抑制できるため、利用可能な光束の減少を抑制できる。また、枠80及び構造体90に照射された光が反射することで照明装置210によって照明される空間に居る人が眩しく感じることを抑制できる。
【0068】
(他の変形例など)
以上、本発明に係る照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0069】
例えば、上記各実施の形態に係る照明装置として、造営材に埋め込み配設される埋込型照明装置を示したが、本発明に係る照明装置は、これに限定されない。本発明に係る照明装置は、埋込型照明装置以外のスポットライトなどの照明装置であってもよい。また、本発明に係る照明装置を固定するための構造体は、造営材に限定されず、ダクトレール(つまり、ライティングダクト)などの任意の構造体であってよい。
【0070】
また、上記各実施の形態では、灯具は、複数の光源40を有したが、灯具は、単一の光源40を備えてもよい。つまり、灯具は、1個以上の光源40を有してもよい。
【0071】
また、上記の実施の形態において、光源40は基台上にLEDチップを直接実装したCOB構造を有したが、これに限定されない。例えば、COB構造のLEDモジュールに代えて、SMD(Surface Mount Device)構造のLEDモジュールを用いても構わない。SMD構造のLEDモジュールは、樹脂製のパッケージ(容器)の凹部の中にLEDチップ(発光素子)を実装して当該凹部内に封止部材(蛍光体含有樹脂)を封入したパッケージ型のLED素子(SMD型LED素子)を、1個又は複数個、基板に実装した構成である。
【0072】
また、上記の実施の形態において、光源40は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限定されない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップとを組み合わせることによりに白色光を放出するように構成しても構わない。
【0073】
また、上記の各実施の形態では、光源40において用いる発光素子としてLEDを例示したが、発光素子としては、半導体レーザ等の半導体発光素子、又は、有機EL(Electro Luminescence)素子や無機EL等のその他の固体発光素子を用いてもよい。
【0074】
また、上記の各実施の形態では、支持部材が有する各ガイド部は、スリットであったが、各ガイド部の構成は、これに限定されない。各ガイド部は、例えば、溝などであってもよい。
【0075】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
10、210 照明装置
20、220 灯具
70、170、270 支持部材
71、171、271 第一ガイド部
72、172、272 第二ガイド部
90 構造体
A1、A201 第一軸
A2、A202 第二軸
Ax 光軸
Ax0 基準光軸
R10、R110、R210 第一経路
R20、R120、R220 第二経路
R21、R121 第一部分
R22、R122 第二部分