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特開2023-51960マイクロフルイディクスチップシステム及び液滴の調製方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051960
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】マイクロフルイディクスチップシステム及び液滴の調製方法
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/00 20060101AFI20230404BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20230404BHJP
   G01N 35/08 20060101ALI20230404BHJP
   C12Q 1/6869 20180101ALI20230404BHJP
【FI】
C12M1/00 A
G01N1/00 101F
G01N35/08 C
C12Q1/6869 Z
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200239
(22)【出願日】2022-12-15
(62)【分割の表示】P 2021542250の分割
【原出願日】2019-09-27
(31)【優先権主張番号】201811151625.2
(32)【優先日】2018-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521132060
【氏名又は名称】青島華大智造普恵科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】DGI TECH (QING DAO) CO., LIMITED
【住所又は居所原語表記】Room 601, Building 2, No.2, Hengyunshan Road, Qingdao Area, Pilot Free Trade Zone Qingdao, Shandong 266000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 宜真
(72)【発明者】
【氏名】伍 涛
(72)【発明者】
【氏名】ジェンケン マイケル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マイクロフルイディクスチップシステムを用いた液滴の調製方法を提供する。
【解決手段】液滴を生成するマイクロフルイディクスチップシステム100であって、前記マイクロフルイディクスチップシステムは液滴を生成する液滴生成装置20と、液滴を生成する動力を前記液滴生成装置に供給する動力発生装置50と、前記液滴生成装置から流出した液滴を収集するための収集瓶30と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶とを連通するための接続装置40と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶を固定するための調製台10とを、含み、液滴生成装置は、連続相を受ける連続相入口及び分散相を受ける分散相入口を有するチップ本体を含む。調製方法は、動力発生装置を起動して、収集瓶、接続装置、チップ本体内に圧力差を発生させて、圧力差は分散相および連続相を合流させ収集瓶内に液滴として流入させるステップを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロフルイディクスチップシステムを用いた液滴の調製方法であって、
前記マイクロフルイディクスチップシステムは液滴を生成する液滴生成装置と、液滴を生成する動力を前記液滴生成装置に供給する動力発生装置と、前記液滴生成装置から流出した液滴を収集するための収集瓶と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶とを連通するための接続装置と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶を固定するための調製台とを、含み、
前記液滴生成装置は、連続相を受ける連続相入口及び分散相を受ける分散相入口を有するチップ本体を含み、
前記調製方法は、
前記動力発生装置を起動して、前記収集瓶、前記接続装置、前記チップ本体内に圧力差を発生させて、圧力差は前記分散相および前記連続相を合流させ前記収集瓶内に液滴として流入させるステップを含むことを特徴とする調製方法。
【請求項2】
ピペットガンまたはピペット管によって所定量の前記連続相および前記分散相をそれぞれ計量し、計量した前記連続相を前記連続相入口内に導入し、計量した前記分散相を前記分散相入口内に導入するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項3】
前記連続相は油相であることを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項4】
前記分散相は細胞液及びマイクロビーズ溶液であることを特徴とする、請求項3に記載の調製方法。
【請求項5】
前記動力発生装置をポンプにより駆動することを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項6】
前記動力発生装置は、注射装置であることを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項7】
前記分散相及び前記連続相が合流する前に、振動装置により前記分散相に振動を加えるステップを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項8】
前記動力発生装置は、前記接続装置を介して前記収集瓶に封止接続された負圧発生装置であり、
前記調製方法は、前記動力発生装置を起動して、前記収集瓶、前記接続装置および前記チップ本体内に負圧を発生させることを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項9】
前記動力発生装置は、操作部と、前記操作部の末端に形成された第1位置決め部材と、を含み、前記調製台は、第1位置決め溝を含み、
前記動力発生装置を起動する操作は、前記動力発生装置の前記操作部を予め設定された位置まで引っ張って、前記調製台上の前記第1位置決め溝で前記第1位置決め部材を固定することを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項10】
前記動力発生装置は、前記接続装置を介して前記連続相入口および前記分散相入口にそれぞれ封止接続された正圧発生装置であることを特徴とすることを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項11】
前記調製台は、固定台と、前記固定台に反転自在に連結され、前記液滴生成装置側に位置するダストカバーと、をさらに含み、前記ダストカバーは、前記液滴生成装置内へのダストの侵入を防止する、請求項1に記載の調製方法。
【請求項12】
前記マイクロフルイディクスチップシステムは、前記連続相入口と連通する連続相液溜めプールおよび前記分散相入口と連通する分散相液溜めプールをさらに含み、計量した前記連続相は前記連続相液溜めプールに導入されることにより前記連続相入口内に進入し、計量した前記分散相は前記分散相液溜めプールに導入されることにより前記分散相入口内に進入することを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項13】
前記チップ本体は、前記収集瓶に連通する液滴出口を備え、
前記チップ本体には、連続相導入通路、分散相導入通路および合流通路が形成されており、前記連続相入口は前記連続相導入通路を介して前記液滴出口に連通し、前記分散相入口は前記分散相導入通路を介して前記液滴出口に連通し、
前記連続相導入通路および前記分散相導入通路は、前記合流通路の一端にて合流しており、前記合流通路の他端は、前記液滴出口に封止連通していることを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
【請求項14】
前記連続相導入通路が前記分散相の外周に周設されていることを特徴とする、請求項13に記載の調製方法。
【請求項15】
前記連続相入口と前記分散相入口とが同一直線上に分布していることを特徴とする、請求項4に記載の調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、単細胞シーケンシング分野に関し、特に、マイクロフルイディクスチップシステム及び液滴の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
単細胞ゲノム学分野は近年非常に急速に進展しており、微生物群集の生態多様性やヒトがんを含む複雑な生物学的系の多くの重要な手がかりを開示する。
【0003】
従来より、マイクロフルイディクスチップ技術によって単細胞シーケンシングを行うことが一般的であり、マイクロフルイディクスチップ技術では、付帯する単細胞サンプルの調製台を介して液滴サンプルを調製する必要がある。これらの調製台は、液滴サンプルの調製を良好に行うことができ、自動化が可能であるが、これらの調製台は、比較的構造が複雑であり、流動・液滴発生動力源として少なくとも3つのポンプを含むだけでなく、ポンプと連携する他の装置やシステムを含む。これらの調製台は、三つの試薬の流れが一致することを保証するために、各ポンプ間で同期作動する必要があり、そうでなければ、液滴の形成に影響したり、液滴のサイズ均一性に影響を与えたり、液滴生成装置での電圧降下、連続相と分散相の流速及び液滴の生成頻度の予測性、プログラミング性及び再現性が高くならない。
【0004】
また、従来の単細胞サンプル調製台は、その体積が大きく、持ち運びに不便であり、環境に対する要求が高い。
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本願では、上記課題を解決することができるマイクロフルイディクスチップシステムを提供する。
【0006】
また、本願発明は、上記課題を解決することができる液滴の調製方法を提供する。
【0007】
液滴を生成するマイクロフルイディクスチップシステムであって、前記マイクロフルイディクスチップシステムは液滴を生成する液滴生成装置と、液滴を生成する動力を前記液滴生成装置に供給する動力発生装置と、前記液滴生成装置から流出した液滴を収集するための収集瓶と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶とを連通するための接続装置と、前記液滴生成装置、前記動力発生装置および前記収集瓶を固定するための調製台とを、含む。
【0008】
さらに、前記液滴生成装置は、連続相入口及び分散相入口が形成されたチップ本体を備え、前記連続相及び分散相は前記連続相入口及び分散相入口から前記チップ本体に入る。
【0009】
さらに、前記マイクロフルイディクスチップシステムは、前記チップ本体上にそれぞれ固定されたり、または前記チップ本体外にそれぞれ形成された連続相液溜めプールおよび分散相液溜めプールを含む。
【0010】
さらに、前記調製台は、ベースと、前記ベース上に形成された液滴生成装置用スロット及び動力発生装置用スロットとを含み、前記液滴生成装置及び前記動力発生装置は、前記液滴生成装置用スロット及び前記動力発生装置用スロットに順に収容されている。
【0011】
さらに、前記ベースは、第1部と、前記第1部に接続された第2部と、を含み、前記第1部は、前記第2部よりも低く、前記液滴生成装置用スロットは、前記第1部に形成され、前記動力発生装置用スロットは、前記第2部に形成されている。
【0012】
さらに、前記収集瓶は前記液滴生成装置外に位置し、前記ベースには、前記収集瓶を収容して固定する収集瓶用スロットがさらに形成されている。
【0013】
さらに、前記収集瓶は、前記チップ本体内に収容されて固定され、前記チップ本体は、前記液滴生成装置用スロットに収容されて固定されている。
【0014】
さらに、前記マイクロフルイディクスチップシステムは、少なくとも一つの振動装置を含み、前記振動装置は前記液滴生成装置用スロット内に設けられ、前記分散相入口に対応し、分散相に振動を与える。
【0015】
さらに、前記マイクロフルイディクスチップシステムは、少なくとも一つの振動装置を含み、前記振動装置は前記チップ本体内に設けられ、前記分散相入口に対応し、分散相に振動を与える。
【0016】
さらに、動力発生装置は、操作部と、前記操作部の末端に形成された第1位置決め部材と、を含み、前記調製台は、前記第1位置決め部材を収容固定して前記操作部を所定の位置に保持する第1位置決め溝を含む。
【0017】
さらに、前記動力発生装置は、注射装置である。
【0018】
さらに、前記動力発生装置は、前記接続装置を介して前記収集瓶に封止接続された負圧発生装置である。
【0019】
さらに、前記調製台は、固定台と、前記固定台に反転自在に連結され、前記液滴生成装置側に位置するダストカバーと、をさらに含み、前記ダストカバーは、前記液滴生成装置内へのダストの侵入を防止する。
【0020】
さらに、前記動力発生装置は、前記接続装置を介して前記連続相入口および前記分散相入口にそれぞれ封止接続された正圧発生装置である。
【0021】
上記のようなマイクロフルイディクスチップシステムを用いて実施される液滴の調製方法であって、ピペットガンまたはピペット管によって所定量の連続相および分散相をそれぞれ計量し、計量した前記連続相を前記連続相入口内に導入し、計量した前記分散相を前記分散相入口内に導入するステップと、動力発生装置を起動して、収集瓶、接続装置、チップ本体内に圧力差を形成させて、圧力差が前記分散相および前記連続相を合流させ収集瓶内に液滴として流入するステップと、を含む。
【0022】
さらに、前記動力発生装置を起動させる前に、少なくとも1つの振動装置により前記分散相に振動が加えるステップをさらに含む。
【0023】
本願はマイクロフルイディクスチップシステムを提供し、以下の特徴を含む。まず、1、液滴生成装置、動力発生装置、及び収集瓶を調製台に固定し、マイクロフルイディクスチップシステムによって生成された液滴の安定性を確保する。2、液滴生成装置の液滴出口に単一の動力源を印加し、液滴生成装置内を真空にし、液滴生成装置内で細胞液やマイクロビーズ溶液や油相を同期して流動させることで、高い流束を持ち、生成された液滴のサイズの均一性が優れている。3、さらに注入装置を単一の動力源とし、理想気体法則(ideal gas law)P==Pに基いて、注射装置操作部の前後の位置を制御し、ベース上の第1位置決め溝により注射装置の第1位置決め部材を所定位置に保持し、真空状態を保持し、低コストかつ取り扱いが容易である。4、動力発生装置における圧力は、試薬の注入・流動に応じて変化し、試薬は、収集装置に充填され、動力発生装置における圧力変化も、理想気体法則に従う。5、液滴生成装置の電圧降下、全ての連続相と分散相の流速、液滴のサイズ及び生成頻度が予測可能、プログラマブル、再現可能である。6、前記イクロフルイディクスチップシステムの体積は小さく、自己組み立てが可能であるため、使用環境への要求は低く、持ち運びが容易で、かつ規模化生産が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本出願の第1実施形態に係るマイクロフルイディクスチップシステムの斜視模式図である。
図2図1に示すマイクロフルイディクスチップのチップ本体の内部構造模式図である。
図3図1に示すマイクロフルイディクスチップシステムにおけるマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体(図2の破線III-IIIに沿う断面図)は断面図である。
図4図3に示すマイクロフルイディクスチップの第1液溜めプールに油相を加え、第2液溜めプールに細胞液を加え、第3液溜めプールにマイクロビーズ溶液を加えた模式図である。
図5図4に示すマイクロフルイディクスチップシステムの動力発生装置の真空引き後の模式図である。
図6】本出願の一実施形態に係る振動装置を備えたマイクロフルイディクスチップシステムの模式図である。
図7】本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステムにより生成される液滴(マイクロビーズ及び細胞を含まない)の模式図である。
図8】本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステムにより生成される液滴(マイクロビーズ及び細胞を含む)の模式図である。
図9】本出願の第2実施形態に係るチップ本体の内部構造模式図である。
図10】本出願の第3実施形態に係るチップ本体の内部構造模式図である。
図11】本出願の第4実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図12】本出願の第5実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図13】本出願の第6実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図14】本出願の第7実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図15】本出願の第8実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図16】本出願の第9実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図17】本出願の第10実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ、収集瓶、及び動力発生装置の接続関係の模式図であって、動力発生装置及びチップ本体は断面図である。
図18】本出願の第11実施形態に係る調製台の斜視模式図である。
図19図18に示す調製台の他の状態の斜視模式図である。
図20】振動装置なしのマイクロフルイディクスチップシステムを用いて液滴を調製するフローチャートである。
図21】振動装置付きマイクロフルイディクスチップシステムを用いて液滴を調製するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本出願は、以下の詳細な説明において上記の図面と併せてさらに説明される。
【0026】
本願が所定の出願目的を達成するために取り得る技術手段及び効能を更に述べるために、以下、図1~21及び好適な実施形態を結合して、本願が提供するマイクロフルイディクスチップシステム及び液滴の調製方法の具体的な実施形態、構造、特徴、及びその効能について、以下に詳細に説明する。
【0027】
図1~6を参照して、本願の第1実施形態は、液滴200を調製するための前記マイクロフルイディクスチップシステム100を提供する。
【0028】
図1を参照して、マイクロフルイディクスチップシステム100は、調製台10と、液滴生成装置20と、収集瓶30と、接続装置40と、動力発生装置50とを備える。前記調製台10は、前記液滴生成装置20、収集瓶30、接続装置40、動力発生装置50とを固定するためのものであり、前記液滴生成装置20は液滴200を生成するためのものであり、前記収集瓶は前記液滴生成装置20から流出した前記液滴200を収集するためのものであり、前記接続装置は前記液滴生成装置20と前記収集瓶30を接続する、及び/又は、前記液滴生成装置20と前記動力発生装置50を接続する、及び/又は、前記動力発生装置50と前記収集瓶30とを接続するためのものである。ここで、「固定」とは、前記液滴生成装置20、収集瓶30、及び動力発生装置50が前記調製台10から取り外せない場合と、前記液滴生成装置20、収集瓶30、及び動力発生装置50が、前記調製台10から取り外し可能である場合を含む。本実施形態では、前記液滴生成装置20、収集瓶30、及び動力発生装置50は、前記調製台10から取り外し可能である。
【0029】
本実施形態では、前記液滴生成装置20、収集瓶30、及び動力発生装置50は、いずれも前記調製台10に固定されている。前記接続装置40は、前記液滴生成装置20と前記収集瓶30とを接続し、前記収集瓶30と前記動力発生装置50とを接続する。具体的には、前記調製台10は、ベース11と、ベース11に開設された液滴生成装置用スロット12、収集瓶用スロット13及び動力発生装置用スロット14と、を含む。前記液滴生成装置20、収集瓶30及び動力発生装置50は、前記液滴生成装置用スロット12、収集瓶用スロット13及び動力発生装置用スロット14内に順に収容されて固定されている。
【0030】
他の実施形態では、前記液滴生成装置20、収集瓶30及び動力発生装置50は、他の態様によって前記ベース11に設置又は取り付けられていてもよく、例えば、ベース11にスナップフィット又はシャック装置が設けられ、スナップフィット又はシャック等によって前記液滴生成装置20、収集瓶30及び動力発生装置50をベース11に固定してもよい。
【0031】
具体的には、前記ベース11は、第1表面111と、第1表面111と背向する第2表面112と、第1表面111および第2表面112のそれぞれを接続する第1側面113と、第1側面113と背向する第2側面114とを含む。ここで、前記液滴生成装置用スロット12および動力発生装置用スロット14は、いずれも、第1表面111および第1側面113から第2表面112および第2側面114へそれぞれ窪んで形成されており、前記収集瓶用スロット13は、第1表面111から第2表面112へ窪んで形成されている。具体的には、前記液滴生成装置用スロット12および動力発生装置用スロット14は、いずれも第1表面111および第1側面113を貫通し、前記収集瓶用スロット13は、第1表面111のみを貫通している。
【0032】
他の実施形態では、前記液滴生成装置用スロット12および動力発生装置用スロット14は、いずれも第1表面111のみを貫通している。
【0033】
前記調製台10は、3Dプリンティング方法によって作製可能であり、これに限らない。本実施形態では、前記調製台10は、3Dプリンティング方法によって作製されており、そのコストが低く、かつ、大きさが実際の需要に応じて調節可能である。
【0034】
本実施形態では、前記動力発生装置用スロット14は、第1収容部141および第2収容部142を有している。ここで、前記第1収容部141は、動力発生装置50の本体部51(図1および下文参照)を収容し、前記第2収容部142は、動力発生装置50の操作部52(図1および下文参照)を収容する。
【0035】
前記調製台10は、第1位置決め溝15および第2位置決め溝18をさらに含む。第1位置決め溝15は、前記動力発生装置50の第1位置決め部材54(図1および下文参照)を収容して固定するためのものであり、前記操作部52を所定位置に保持する。前記第2位置決め溝18は、前記動力発生装置用スロット14に連通しており、前記動力発生装置50の第2位置決め部材55を収容して固定する(図1および下文参照)。
【0036】
本実施形態では、前記第一位置決め溝15は、前記第1表面111及び第1側面113からそれぞれ第2表面112及び第2側面114に向けて窪んで形成された凹溝である。他の実施形態では、前記第1側面113が、第1位置決め溝15が有するストッパとして機能したり、第1位置決め溝15が、前記第1表面111のみを貫通し、第1側面113を貫通しない凹溝であったりしてもよい。
【0037】
ここで、前記液滴生成装置20は、チップ本体21を含む。前記チップ本体21には、連続相入口及び分散相入口が開設され、前記チップ本体21の内部には、連続相導入通路及び分散相導入通路が開設されており、前記連続相入口は前記連続相導入通路に連痛し、前記分散相入口は前記分散相導入通路に連通しており、前記連続相導入通路及び前記分散相導入通路が交差して前記合流通路の一端に連通する。連続相は前記連続相入口から前記連続相導入通路に入り、分散相は前記分散相入口から前記分散相導入通路に入り、前記連続相および前記分散相は前記連続相導入通路と前記分散相導入通路との交差する所で合流して合流通路に入る。
【0038】
ここで、前記連続相は油相などであってもよく、前記分散相は細胞液、マイクロビーズ溶液、水等であってもよい。本実施形態では、前記連続相は油相であり、前記分散相は細胞液及びマイクロビーズ溶液である。
【0039】
具体的には、本実施形態では、前記チップ本体21は、第3表面211と、第3表面211と背向する第4表面212と、を含む。油相入口213(連続相入口)、細胞液入口214(分散相入口)、マイクロビーズ溶液入口215(分散相入口)及び液滴出口216は、それぞれ第3表面211から第4表面212に向かって窪んで形成されている。前記油相入口213、細胞液入口214、マイクロビーズ溶液入口215及び液滴出口216は、前記第3表面211のみを貫通している。他の実施形態では、前記液滴出口216は、第3表面211と第4表面212とを接続する1つの側面に設けられていてもよい。
【0040】
また、前記チップ本体21内には、油相導入通路217(連続相導入通路)、細胞液導入通路218(分散相導入通路)、及び、マイクロビーズ溶液導入通路219(分散相導入通路)がさらに形成されている。また、前記油相入口213は、前記油相導入通路217を介して前記液滴出口216に連通し、前記細胞液入口214は、前記細胞液導入通路218を介して前記液滴出口216に連通し、前記マイクロビーズ溶液入口215は、前記マイクロビーズ溶液導入通路219を介して前記液滴出口216に連通している。
【0041】
また、前記チップ本体21内には、合流通路210がさらに形成されており、前記油相導入通路217、細胞液導入通路218及びマイクロビーズ溶液導入通路219は、前記合流通路210の一端にて合流しており、前記合流通路210の他端は、前記液滴出口216に封止連通している。
【0042】
本実施形態においては、前記チップ本体21内には、2本の油相導入通路217、2本の細胞液導入通路218、及び1本のマイクロビーズ溶液導入通路219がさらに形成されている。具体的には、2本の前記油相導入通路217が前記細胞液入口214及び2本の前記細胞液導入通路218を取り囲むように配置され、2本の前記細胞液導入通路218が前記マイクロビーズ溶液入口215及び前記マイクロビーズ溶液導入通路219を取り囲むように配置されている。前記油相導入通路217、前記細胞液導入通路218および前記マイクロビーズ溶液導入通路219が合流する前には、2本の前記油相導入通路217と2本の前記細胞液導入通路218は、前記マイクロビーズ溶液導入通路219の両側に対称的に分布されている。
【0043】
本実施形態では、前記油相入口213、細胞液入口214及びマイクロビーズ溶液入口215は、同一直線上に分布している。
【0044】
本実施形態では、前記油相入口213、細胞液入口214、マイクロビーズ溶液入口215及び液滴出口216は、同一直線上に分布してない。
【0045】
また、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、さらに、前記連続相入口と連通する連続相液溜めプールおよび前記分散相入口と連通する分散相液溜めプールを含んでもよい。また、前記連続相液溜めプールと前記分散相液溜めプールとは、前記チップ本体21上に位置していてもよいし、前記チップ本体21外に位置していてもよい。
【0046】
具体的には、図3を参照して、本実施形態において、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、第1液溜めプール22(連続相液溜め)、第2液溜めプール23(分散相液溜め)及び第3液溜めプール24(分散相液溜め)を含む。前記第1液溜めプール22は油相入口213に連通し、前記第2液溜めプール23は細胞液入口214に連通し、前記第3液溜めプール24は前記マイクロビーズ溶液入口215に連通する。
【0047】
本実施形態では、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24は、前記チップ本体21上に位置している。具体的には、前記チップ本体21と、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24との間は一体で形成されている。別の実施形態において、前記第1液溜め22、第2液溜め23及び第3液溜め24は、前記油相入口213、細胞液入口214及びマイクロビーズ溶液入口215内に直接挿着されていてもよい。
【0048】
本実施形態において、前記第1液溜めプール22は、油相80を一時的に保存するためのものである。前記第1液溜めプール22の保存体積は、100マイクロリットル、200マイクロリットル、500マイクロリットルおよび1ミリリットルであり得るが、これらに限らない。
【0049】
本実施形態において、前記第2液溜めプール23は、細胞液60を一時的に保存するためのものである。前記第2液溜めプール23の保存体積は、100マイクロリットル、200マイクロリットル、500マイクロリットルおよび1ミリリットルであり得るが、これらに限らない。
【0050】
本実施形態では、前記第3液溜めプール24は、マイクロビーズ溶液70を一時的に保存するためのものである。前記第3液溜めプール24の保存体積は、100マイクロリットル、200マイクロリットル、500マイクロリットルおよび1ミリリットルであり得るが、これらに限らない。
また、前記マイクロビーズ溶液70は、ポリスチレンマイクロビーズ溶液、樹脂マイクロビーズ溶液、又は磁気ビーズ溶液等のいずれであってもよい。
【0051】
また、前記第1液溜プール22、第2液溜プール23及び第3液溜プール24には、前記油相80、細胞液60及びマイクロビーズ溶液70を、前記第1液溜プール22、第2液溜プール23及び第3液溜プール24内に転移するためにいずれも開口(図示せず)が形成されている。
【0052】
また、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24における上記油相80、細胞液60及びマイクロビーズ溶液70の体積比は、2:1:1にすることがでるが、これに限定されない。本実施形態では、前記細胞液60は200マイクロリットルであり、前記マイクロビーズ溶液70は200マイクロリットルであり、前記油相80は400マイクロリットルである。
【0053】
他の実施形態では、前記液滴生成装置20は、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24を含まないようにしてもよい。このとき、前記油相80を前記油相入口213に直接入れ、前記細胞液60を前記細胞液入口214内に直接入れ、前記マイクロビーズ溶液70を前記マイクロビーズ溶液入口215内に直接入れてもよい。
【0054】
また、前記収集瓶30は、液滴200を収集するためのものである。前記収集瓶30は、2つの貫通孔(図示せず)が形成されたカバー31を含む。前記カバー31は、収集瓶30の本体と分離可能に接続されるか、あるいは分離不能に接続されている。
【0055】
また、前記収集瓶30の体積は、1ミリリットル、5ミリリットルであり得るが、これらに限定されない。本実施形態では、前記収集瓶30の体積は1ミリリットルである。
【0056】
本実施形態では、前記接続装置40は、第1接続管41及び第2接続管42を含む。前記第1接続管41は、一端が前記動力発生装置50と連通し、他端が前記収集瓶30と連通し、前記第2接続管42は、一端が前記チップ本体21に接続され、前記液滴出口216と連通し、他端が前記収集瓶30と連通する。
【0057】
具体的には、本実施形態では、前記第2接続管42の一端は第3表面211に接続され、他端は前記収集瓶30のカバー31の一方の貫通孔に接続されて前記収集瓶30に連通している。前記第1接続管41は、一端が前記動力発生装置50に接続され、他端が前記カバー31の他方の貫通孔内に接続されて前記収集瓶30に連通している。
【0058】
本実施形態では、前記第1接続管41及び第2接続管42は、いずれも10センチメートル長さのホースである。
【0059】
また、前記動力発生装置50は、前記液滴生成装置20に液滴200を生成する動力を供給して、第1液溜めプール22、第2液溜めプール23および第3液溜めプール24における油相80、細胞液60およびビーズ溶液70が、それぞれ、液滴生成装置20の油相導入通路217、細胞液導入通路218およびマイクロビーズ溶液導入通路219内を流れ、その後、前記合流通路210において合流して、前記液滴出口216から流出し、さらに前記収集瓶30に流入する液滴200を形成する。
【0060】
本実施形態では、前記動力発生装置50は、負圧発生装置である。前記動力発生装置50は、本体部51と、操作部52と、気体出入口端53とを備えている。また、前記本体部51は、収容空間511を含み、前記操作部52の一端は、前記収容空間511内に収容され、他端は、前記本体部51外に突出している。前記操作部52の収容空間511内に収容された一端は、収容空間511の内壁に密着している。前記本体部51以外に位置する操作部52の一端は、外力の作用により前記操作部52を作動し、前記操作部52は、前記収容空間511内をスライドする。前記気体出入口端53は、外部に露出した前記操作部52から離れた前記本体部51の一端に固定され、前記収容空間511に連通している。前記第2接続管42は、収集瓶30から遠い一端が前記気体出入口端53に接続されている。
【0061】
具体的には、本実施形態では、前記動力発生装置50は、注射装置である。
【0062】
本実施形態では、前記動力発生装置50は、さらに、前記操作部52の本体部51に露出する一端に設けられた第1位置決め部材54および第2位置決め部材55を備える。前記第1位置決め部材54は、前記第1位置決め溝15と係合して、前記操作部52を一定の位置まで引っ張ることにより、前記動力発生装置50の内部を真空に維持する。前記第2位置決め部材55は、前記本体部51に固定され、前記第2位置決め部材55と前記第2位置決め溝18との係合により、前記操作部52を引っ張る過程で前記本体部51の移動を規制する。
【0063】
前記操作部52が外力によって移動して、その上の前記第1位置決め部材54を移動させて前記第1位置決め溝15内に移動させて位置規制すると、前記第2接続管42、収集瓶30、第1接続管41およびチップ本体21の前記液滴出口216、合流通路210、マイクロビーズ溶液導入通路219、細胞液導入通路218、油相導入通路217が初期体積V1から体積V2に増長され、理想気体の状態方程式P1V1=P2V2(P1とP2は初期体積V1と体積V2にそれぞれ対応するときの圧力)に基づき、この時、前記第2接続管42、収集瓶30、第1接続管41およびチップ本体21の前記液滴出口216、合流通路210、マイクロビーズ溶液導入通路219、細胞液導入通路218、油相導入通路217、第1液溜めプール22、第2液溜めプール23、第3液溜めプール24内の圧力は、大気圧力より小さくなり、発生した圧力差により、前記液滴生成装置20内の前記分散相と前記連続相が液滴の形で収集瓶30内に流入する。
【0064】
また、前記動力発生装置50の動力は、以下のようにして発生させることができる。1、前記チップ本体21に接続する前に、密閉容器内に予め発生させておく。2、前記動力発生装置50をポンプで駆動する。3、注射器(又はこれに類似した装置)のプランジャーを引っ張るか、又は押すことにより発生する。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、さらに、少なくとも1つの振動装置を含み、前記振動装置は、前記第3液溜めプール/または第2液溜めプールに対応して設けられ、前記マイクロビーズ溶液70および/または細胞液60に振動を与える。
【0066】
また、図6を参照して、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、少なくとも1つの振動装置をさらに含み、前記振動装置は、分散相に振動を与える。
【0067】
具体的には、本実施形態では、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、さらに、第1振動装置25および第2振動装置26を含む。また、前記第1振動装置25および第2振動装置26は、前記液滴生成装置用スロット12内に固定され、前記細胞液入口214およびマイクロビーズ溶液入口215のそれぞれに対応する。
【0068】
また、前記第1振動装置25及び第2振動装置26は、いずれもセラミック振動チップであってもよい。
【0069】
また、前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26は、起動後に振動を発生し、前記細胞液60と前記マイクロビーズ溶液70とに振動が加わり、前記細胞液60及びマイクロビーズ溶液70の実験過程で生じる細胞やマイクロビーズ沈降の問題を効果的に改善し、前記細胞液60及びマイクロビーズ溶液70の濃度の整合性を保証することができる。
【0070】
他の実施形態では、前記第1振動装置25及び第2振動装置26がチップ本体21上に位置していてもよく、例えば、第1振動装置25及び第2振動装置26が、前記チップ本体21の第4表面212上に位置し、且つ、前記細胞液入口214及びマイクロビーズ溶液入口215にそれぞれ対応し、あるいは、チップ本体21の第3表面211と第4表面212とを接続する側壁上に位置し、且つ、細胞液入口214及びマイクロビーズ溶液入口215に対応する位置に位置している。細胞液60及びマイクロビーズ溶液70の細胞やマイクロビーズ沈降の問題を改善するために、前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26の起動後に発生する振動が、前記細胞液60とビーズ溶液70とに加えるだけでよい。
【0071】
他の実施形態では、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、1つの振動装置のみを含んでもよく、例えば、前記第2振動装置26のみを含んでもよく、第2振動装置26は、前記液滴生成装置用スロット12内に固定されてビーズ溶液入口215に対応する。第2振動装置26は、チップ本体21の第4表面212に固定されて前記マイクロビーズ溶液入口215に対応していてもよい。これにより、実験過程におけるマイクロビーズ溶液70のマイクロビーズ沈降の問題を効果的に改善し、マイクロビーズ溶液70の濃度の整合性を保証することができる。
【0072】
さらに他の実施形態では、マイクロフルイディクスチップシステム100は、1つの振動装置のみを含み、前記振動装置は、同時に細胞液入口214とマイクロビーズ溶液入口215とに対応して設けられ、同時に細胞液60とマイクロビーズ溶液70とに振動を与える。
【0073】
前記動力発生装置50に動力を加えると、前記動力発生装置50内部は真空となり、真空により前記分散相と連続相とを前記チップ本体10内で流動させ、動力発生装置として注射装置を採用することで、簡単な動作で真空になることができる。試薬(分散相と連続相)が前記チップ本体内で流れ始めると、動力発生装置内の空気の体積が正圧又は負圧システムにより膨張又は圧縮されてしまい、チップ入口(連続相入口及び分散相入口)及び出口(液滴出口)の電圧降下が起こり、試薬の流速が徐々に遅くなり、前記試薬の流速変化により液滴サイズが変化する。これにより、前記チップ本体10内の電圧降下、前記分散相及び連続相の流速、液滴のサイズ及び生成頻度は、予測可能な、プログラマブル、再現可能となる。
【0074】
図7を参考すると、図7は本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステムにより生成される液滴(マイクロビーズ及び細胞を含まない)の模式図である。図7から分かるように、本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステム100により生成される液滴の液滴サイズ変化は小さく、均一性が良い。本実施形態では、前記液滴のサイズが55.7μmであり、前記液滴のサイズ変化が2%である。
【0075】
図8を参考すると、図8は、本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステム100により生成される液滴(マイクロビーズ及び細胞を含む)の模式図である。図8から分かるように、本発明が提供するマイクロフルイディクスチップシステムは、前記マイクロビーズと細胞とを前記油相内に包み込むことができる。
【0076】
図9を参考すると、図9は、本出願の第2実施形態に係るチップ本体110の内部構造模式図である。前記チップ本体110の内部構造は、本出願の第1実施形態にかかる前記チップ本体21の内部構造とほぼ同じであり、その相違点は、前記チップ本体110内には、2本の油相導入通路217、1本の細胞液導入通路218、及び2本のマイクロビーズ溶液導入通路219が形成されている。具体的には、2本の前記油相導入通路217が、前記マイクロビーズ溶液入口215及び2本の前記マイクロビーズ溶液導入通路219を取り囲むように配置され、2本の前記マイクロビーズ溶液導入通路219が、前記細胞液入口214及び1本の前記細胞液導入通路218を取り囲むように配置されている。前記油相導入通路217、前記細胞液導入通路218および前記マイクロビーズ溶液導入通路219が合流する前には、2本の前記油相導入通路217と2本の前記マイクロビーズ溶液導入通路は、前記マイクロビーズ溶液導入通路219の両側に対称的に分布されている。
【0077】
本実施形態では、前記油相入口213、細胞液入口214、マイクロビーズ溶液入口215及び液滴出口216は、同一直線上に分布している。
【0078】
図10を参考すると、図10は、本出願の第3実施形態に係るチップ本体120の内部構造模式図である。前記チップ本体120の内部構造は、本出願の第1実施形態にかかる前記チップ本体21の内部構造とほぼ同じであり、その相違点は、前記チップ本体120内には、2本の油相導入通路217、1本の細胞液導入通路218、及び1本のマイクロビーズ溶液導入通路219が形成されている。具体的には、2本の前記油相導入通路217が、前記マイクロビーズ溶液入口215及び1本の前記マイクロビーズ溶液導入通路219、前記細胞液入口214及び1本の前記細胞液導入通路218を取り囲むように配置されている。1本の前記細胞液導入通路218および1本の前記マイクロビーズ溶液導入通路219が対称的に分布され、2本の前記油相導入通路217は1本の前記細胞液導入通路218および1本の前記マイクロビーズ溶液導入通路219の両側に分布されている。
【0079】
本実施形態では、前記油相入口213及び液滴出口216は、同一直線上に分布され、前記油相入口213、細胞液入口214、マイクロビーズ溶液入口215及び液滴出口216は、同一直線上に分布してない。
【0080】
図11を参考すると、図11は、本出願の第4実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図3に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係とほぼ同じであり、その相違点は、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23、及び第3液溜めプール24は、前記チップ本体21外に形成され、第3接続管43、第4接続管44、及び第5接続管45によって、前記油相入口213、細胞液入口214、及びマイクロビーズ溶液入口215にそれぞれ封止連通されている。
【0081】
図12を参考すると、図12は、本出願の第5実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図9に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係と基本的に同じであり、その相違点は、前記液滴生成装置20は、前記チップ本体21上に形成された凸部27をさらに備え、前記収集瓶30は前記凸部27内に載置され、前記合流通路210と前記収集瓶30とは密封連通され、前記第1接続管41を介して前記収集瓶30が前記動力発生装置50に密封連通されている。
【0082】
図13を参考すると、図13は、本出願の第6実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図12に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係とほぼ同じであり、その相違点は、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24は、前記チップ本体21上に形成され、前記第1液溜めプール22は油相入口213と密封連通し、前記第2液溜めプール23は細胞液入口214と密封連通し、前記第3液溜めプール24は前記マイクロビーズ溶液入口215と密封連通する。
【0083】
図14を参考すると、図14は、本出願の第7実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図3に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係とほぼ同じであり、その相違点は、前記動力発生装置50は、正圧発生装置である。具体的には、前記動力発生装置50は、注射装置である。前記動力発生装置50は、前記第1接続管41を介して前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23および第3液溜めプール24のそれぞれに連通する。本実施形態では、前記第1接続管41は、複数端子の分岐接続管である。具体的には、前記第1接続管41は、主接続セグメント411、第1分岐接続セグメント412、第2分岐接続セグメント413および第3分岐接続セグメント414を含み、前記主接続セグメント411の一端は前記動力発生装置50の前記気体出入口端53に接続されて且つ封止連通しており、前記主接続セグメント411の他端は前記第1分岐接続セグメント412、第2分岐接続セグメント413および第3分岐接続セグメント414にそれぞれ接続されて且つ封止連通されている。
【0084】
もちろん、本実施形態における構造は、図9及び図10に示すチップ本体の構造にも適用可能である。
【0085】
図15を参考すると、図15は、本出願の第8実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図14に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係とほぼ同じであり、その相違点は、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23、及び第3液溜めプール24は、前記チップ本体21外に形成され、第3接続管43、第4接続管44、及び第5接続管45によって、前記油相入口213、細胞液入口214、及びマイクロビーズ溶液入口215にそれぞれ封止連通されている。
【0086】
図16を参考すると、図16は、本出願の第9実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図15に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係と基本的に同じであり、その相違点は、前記液滴生成装置20は、前記チップ本体21上に形成された凸部27をさらに備え、前記収集瓶30は前記凸部27内に載置され、前記合流通路210が前記収集瓶30に密封連通されている。
【0087】
図17を参考すると、図17は、本出願の第10実施形態に係るマイクロフルイディクスチップ本体21、収集瓶30、及び動力発生装置50の接続関係の模式図であって、動力発生装置50は断面図である。本実施形態では、前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係は、図16に示す前記チップ本体21、収集瓶30及び動力発生装置50の接続関係と基本的同じであり、その相違点は、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24は、前記チップ本体21上に形成され、前記第1液溜めプール22は油相入口213と密封連通し、前記第2液溜めプール23は細胞液入口214と密封連通し、前記第3液溜めプール24は前記マイクロビーズ溶液入口215と密封連通する。
【0088】
図18-19を参考すると、図18-19は、本出願の第11実施形態に係る調製台の斜視模式図である。本実施形態では、前記調製台101の構造は、第1実施形態における前記調製台10の構造と類似しており、その相違点は、前記圧力発生装置が負圧発生装置である場合、前記調製台101の前記ベース11は、第1部115と、前記第1部115に接続された第2部116と、を含み、前記第1部115は、前記第2部116よりも低く、前記液滴生成装置用スロット12は、前記第1部115に形成され、前記動力発生装置用スロット14は、前記第2部116上に形成される。他の実施形態では、前記液滴生成装置用スロット12を省略して、直接、前記液滴生成装置20を前記第1部115に固定してもよい。本実施の形態では、前記収集瓶用スロット13は、前記第2部116上に形成されている。もちろん、前記収集瓶30が前記チップ本体21内に形成されると、前記第2部116には前記収集瓶用スロット13が設けられない。調製台101は、第1部115に固定された固定台16と、固定台16に反転自在に連結されたダストカバー17と、をさらに含む。前記ダストカバー17は、前記チップ本体21側に位置し、ダストが前記チップ本体21内に入り込むことを防止する。具体的には、前記ダストカバー17は、前記連続相入口及び/又は分散相入口の上方に位置するか、又は、前記連続相液溜めプール及び/又は分散相液溜めプールの上方に位置する。
【0089】
図20~21を参照すると、本願好適な実施形態は、液滴を調製するための調製方法を提供し、前記調製方法は上記紹介されたマイクロフルイディクスチップシステム100またはこれに類似したシステムと組み合わせて実行され、前記調製方法は以下のステップを含む。
【0090】
ステップS801は、ピペットガンまたはピペット管によって所定量の連続相および分散相をそれぞれ計量し、計量した前記連続相を前記連続相入口内に導入し、計量した前記分散相を前記分散相入口内に導入する。
【0091】
具体的には、本実施形態において、前記ステップS801は、以下のように表記できる。ピペットガン又はピペット管を用いて油相80、細胞液60及びマイクロビーズ溶液70をそれぞれ所定量計量し、計量した油相80をマイクロフルイディクスチップシステム100の油相入口213内に導入し、計量した細胞液60を細胞液入口214内に導入し、計量したマイクロビーズ溶液70をマイクロビーズ溶液入口215内に導入する。
【0092】
前記マイクロフルイディクスチップシステム100が、連続相液溜めプールおよび分散相液溜めプールをさらに含む場合、前記ステップS801は、以下のように表記できる。ピペットガンまたはピペット管によって所定量の連続相および分散相をそれぞれ計量し、計量した前記連続相を前記連続相液溜めプール内に導入し、計量した前記分散相を前記分散相液溜めプール内に導入する。
【0093】
具体的には、本実施形態では、前記マイクロフルイディクスチップシステム100は、第1液溜めプール22、第2液溜めプール23及び第3液溜めプール24をさらに含んでいるので、ステップS801は、具体的には、ピペットガンまたはピペット管を用いて所定量の油相80、細胞液60およびマイクロビーズ溶液70をそれぞれ計量し、計量した油相80を第1液溜めプール22内に導入し、計量した細胞液60を第2液溜めプール23内に導入し、計量したマイクロビーズ溶液70を第3液溜めプール24内に導入し、油相80を前記第1液溜めプール22を介して前記油相入口213内に導入し、前記細胞液60を前記第2液溜めプール23を介して細胞液入口214内に導入し、前記マイクロビーズ溶液70を前記第3液溜めプール24を介して前記マイクロビーズ溶液入口215内に導入する。
【0094】
本実施形態では、前記細胞液60は200マイクロリットルであり、前記マイクロビーズ溶液70は200マイクロリットルであり、前記油相80は400マイクロリットルである。
【0095】
また、前記細胞液60、マイクロビーズ溶液70、及び油相80の装填順序は、先に細胞液60を追加、そしてマイクロビーズ溶液70を追加、最後に油相80を追加してもよいし、または、先にマイクロビーズ溶液70を追加、そして細胞液60を追加、最後に油相80を追加してもよいし、または、前記細胞液60、マイクロビーズ溶液70、及び油相80を同時に追加してもよい。
【0096】
ステップS802は、動力発生装置50を起動して、収集瓶30、接続装置40、チップ本体21内の圧力と大気圧力との間に圧力差を形成し、圧力差は前記分散相および前記連続相を合流させ収集瓶30内に液滴として流入させる。
【0097】
具体的には、ステップS802において、動力発生装置50を起動して、収集瓶30、第2接続管42およびチップ本体21内の液滴出口216、合流通路210、少なくとも1つの分散相導入通路、前記分散相入口および連続相入口内の圧力と大気圧力との間に圧力差を形成し、圧力差は連続相および分散相を合流通路210に流動させ、合流通路210において合流して液滴200が形成し、液滴200は圧力差によってさらに液滴出口216と第2接続管42を通って収集瓶30内に流入する。
【0098】
本実施形態では、前記ステップS802は、以下のように表記できる。動力発生装置50を起動して、収集瓶30、第2接続管42及びチップ本体21内の液滴出口216、合流通路210、マイクロビーズ溶液導入通路219、細胞液導入通路218及び油相導入通路217、前記マイクロビーズ溶液入口215、細胞液入口214及び油相入口213内の圧力と大気圧力との間に圧力差を形成し、圧力差により細胞液60、マイクロビーズ溶液70及び油相80を合流通路210へ流動させ、合流通路210で液滴200を形成し、液滴200は、圧力差によってさらに液滴出口216と第2接続管42を通って収集瓶30内に流入する。
【0099】
本実施形態では、前記マイクロフルイディクスチップシステム100の液滴生成装置20は、さらに、前記第1液溜めプール22、第2液溜めプール23および第3液溜めプール24を含むので、ステップS802では、動力発生装置50を起動して、収集瓶30、第2接続管42、およびチップ本体21内の液滴出口216、合流通路210、マイクロビーズ溶液導入通路219、細胞液導入通路218、油相導入通路217、前記第3液溜めプール24、第2液溜めプール23および第1液溜めプール22内の圧力と大気圧力との間に圧力差を形成し、圧力差により細胞液60、マイクロビーズ溶液70および油相80を合流通路210へ流動させ、合流通路210において液滴200を合流形成し、液滴200は、圧力差によりさらに液滴出口216と第2接続管42を通って収集瓶30内に流入する。
【0100】
本実施形態では、前記動力発生装置50は負圧発生装置であるので、ステップS802において、具体的には、前記動力発生装置50を起動して、収集瓶30、第2接続管42およびチップ本体21内の液滴出口216、マイクロビーズ溶液導入通路219、細胞液導入通路218、油相導入通路217内に負圧を発生させて、前記負圧により細胞液60、マイクロビーズ溶液70および油相80を合流通路210へと流動させて、合流通路210で液滴200を形成し、液滴200は、圧力差によりさらに液滴出口216と第2接続管42を通って収集瓶30内に流入する。さらに、負圧を発生させる具体的な操作は、動力発生装置50の操作部52を予め設定された位置まで引っ張って、ベース11上の第1位置決め溝15で第1位置決め部材54を固定する。
【0101】
他の実施形態では、前記動力発生装置50が正圧発生装置であるので、ステップS802において、具体的には、前記動力発生装置50を起動して、チップ本体21内の分散相導入通路、連続相導入通路、液滴出口216および収集瓶30内に正圧を発生させて、前記正圧は分散相と連続相を合流通路210へ流動させ、合流通路210で液滴200を合流形成し、液滴200は、前記正圧によって更に液滴出口216を介して収集瓶30内に流入する。
【0102】
図19を参照すると、他の実施形態では、前記調製方法は、動力発生装置50を起動する前に、ステップS900をさらに含んでもよい。前記ステップS900は、第1振動装置25及び第2振動装置26により、前記マイクロビーズ溶液70と細胞液60とに振動が加えられ、例えば、ベース11上に設けられた前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26の電源スイッチ(図示せず)をオンにして、前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26が、前記マイクロビーズ溶液70と細胞液60とに振動が加わるように振動を開始する。
【0103】
マイクロフルイディクスチップシステム100は1つの振動装置のみを含むことができるため、他の実施形態ではステップS900は以下のように表記することがことできる。即ち、少なくとも1つの振動装置によりビーズ溶液70及び/又は細胞液60に振動を加える。
【0104】
他の実施形態では、前記ステップS900は、以下のように表記できる。第1振動装置25及び第2振動装置26により、前記分散相に振動を加えて、例えば、ベース11上に設けられた前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26の電源スイッチ(図示せず)をオンにして、前記第1振動装置25及び前記第2振動装置26が、前記分散相に振動を加わるように振動を開始する。
【0105】
本出願はマイクロフルイディクスチップシステムを提供し、以下の特徴を含む。まず、1、液滴生成装置、動力発生装置、及び収集瓶を調製台に固定し、マイクロフルイディクスチップシステムによって生成された液滴の安定性を確保する。2、液滴生成装置の液滴出口に単一の動力源を印加し、液滴生成装置内を真空にし、液滴生成装置内で細胞液やマイクロビーズ溶液や油相を同期して流動させることで、高い流束を持ち、生成された液滴のサイズの均一性が優れている。3、さらに注入装置を単一の動力源とし、理想気体法則(ideal gas law)P==Pに基いて、注射装置操作部の前後の位置を制御し、ベース上の第1位置決め溝により注射装置の第1位置決め部材を所定位置に保持し、真空状態を保持し、低コストかつ取り扱いが容易である。4、動力発生装置における圧力は、試薬の注入・流動に応じて変化し、試薬は、収集装置に充填され、動力発生装置における圧力変化も、理想気体法則に従う。5、液滴生成装置の電圧降下、全ての連続相と分散相の流速、液滴のサイズ及び生成頻度が予測可能、プログラマブル、再現可能である。6、マイクロフルイディクスチップシステムに配置された振動装置は、細胞液及び/又はマイクロビーズ溶液の実験過程で生じる細胞及び/又はマイクロビーズの沈降の問題を効果的に改善し、細胞液及び/又はマイクロビーズ溶液濃度の整合性を保証することができる。
【0106】
なお、本出願が提供するマイクロフルイディクスチップシステムは、250、000個の液滴を2分間で調製可能であり、10000個の単細胞標的生成物、すなわち、1個の液滴内に1個の磁気ビーズと1個の細胞とが含まれているものを得ることを意味する。また、実際のニーズに応じて、液滴生成時間を調節して、試薬標的産物量を制御することができる。マイクロフルイディクスチップシステム全体の体積は、アップル社製のipad(登録商標)miniの大きさのみであり、使用者はその使用スペースを大きく広げることができる。
【0107】
上記の実施形態は、本出願の好適な実施の形態にすぎず、いかなる形態においても本出願を限定するものではない。好適な実施の形態は、上記のように開示されているが、本出願を限定することを意図するものではない。本出願の技術案を逸脱しない限り、上記した開示の技術案を利用して幾つかの変更や修飾により作成された同等な実施形態は、本出願の技術案を逸脱しない限り、上述した実施の形態による任意の簡単な変更、均等の変化や修飾は、本出願の技術案に実質的に属する。
【符号の説明】
【0108】
100 マイクロフルイディクスチップシステム
10、101 調製台
11 ベース
111 第1表面
112 第2表面
113 第1側面
114 第2側面
115 第1部
116 第2部
12 液滴生成装置用スロット
13 収集瓶用スロット
14 動力発生装置用スロット
141 第1収容部
142 第2収容部
15 第1位置決め溝
18 第2位置決め溝
16 固定台
17 ダストカバー
20 液滴生成装置
21、110、120 チップ本体
211 第3表面
212 第4表面
213 油相入口
214 細胞液入口
215 マイクロビーズ溶液入口
216 液滴出口
217 油相導入通路
218 細胞液導入通路
219 マイクロビーズ溶液導入通路
210 合流通路
22 第1液溜めプール
23 第2液溜めプール
24 第3液溜めプール
25 第1振動装置
26 第2振動装置
30 収集瓶
31 カバー
40 接続装置
41 第1接続管
42 第2接続管
50 動力発生装置
51 本体部
511 収容空間
52 操作部
53 気体出入口端
54 第1位置決め部材
55 第2位置決め部材
60 細胞液
70 マイクロビーズ溶液
80 油相
200 液滴
43 第3接続管
42 第4接続管
45 第5接続管
27 凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図19
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