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特開2023-52081シロシビン誘導体を含む組成物及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052081
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】シロシビン誘導体を含む組成物及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4045 20060101AFI20230404BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20230404BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/661 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/352 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/05 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/12 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 31/045 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20230404BHJP
   A61K 47/42 20170101ALI20230404BHJP
   A61K 47/46 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20230404BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20230404BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20230404BHJP
   A61K 45/06 20060101ALI20230404BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
A61K31/4045
A61P25/22
A61P25/24
A61K45/00
A61K31/661
A61K31/352
A61K31/05
A61K31/12
A61K31/192
A61K31/045
A61K47/20
A61K47/10
A61K47/42
A61K47/46
A61K47/26
A61K47/32
A61K47/22
A61K47/12
A61K47/34
A61K47/02
A61K47/18
A61K9/14
A61K45/06
A61P43/00 121
A61P43/00 111
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022208248
(22)【出願日】2022-12-26
(62)【分割の表示】P 2019564369の分割
【原出願日】2018-02-09
(31)【優先権主張番号】62/457,123
(32)【優先日】2017-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/587,395
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/587,410
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/587,419
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/587,431
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/592,307
(32)【優先日】2017-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/592,320
(32)【優先日】2017-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/593,021
(32)【優先日】2017-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/595,321
(32)【優先日】2017-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/595,336
(32)【優先日】2017-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/598,767
(32)【優先日】2017-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/609,115
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/613,360
(32)【優先日】2018-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519291375
【氏名又は名称】カームテック、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェデアイン、アンドリュー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シロシビン誘導体を含む新たな用量製剤を提供する。
【解決手段】リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンからなる群から選択される、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたテルペン、セロトニン系薬物、及び第1の精製されたカンナビノイドからなる群から選択される、第2化合物と、を含む、組成物、を含む、用量製剤とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の精製されたシロシビン誘導体であって、前記第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と、
第2の精製されたシロシビン誘導体であって、前記第2の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、前記第2の精製されたシロシビン誘導体と、
を含む、組成物。
【請求項2】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10:1~約1:10のモル比で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約100:1~約1:100のモル比で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約1,000:1~約1:1,000のモル比で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10,000:1~約1:10,000のモル比で含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシトリプタミンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
第1の精製されたカンナビノイドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約100:1~約1:100のモル比で含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約75:1~約1:75のモル比で含む、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約50:1~約1:50のモル比で含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約25:1~約1:25のモル比で含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約10:1~約1:10のモル比で含む、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約5:1~約1:5のモル比で含む、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体及び前記第1の精製されたカンナビノイドが、均一混合物として存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
第1の精製されたテルペンを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約100:1~約1:100のモル比で含む、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約75:1~約1:75のモル比で含む、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約50:1~約1:50のモル比で含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約25:1~約1:25のモル比で含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約10:1~約1:10のモル比で含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約5:1~約1:5のモル比で含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体及び前記第1の精製されたテルペンが、均一混合物として存在する、請求項23に記載の組成物。
【請求項32】
第1の精製されたカンナビノイド及び第1の精製されたテルペンを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項33】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約100:1~約1:100であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が100:1~約1:100である、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約75:1~約1:75であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約75:1~約1:75である、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約50:1~約1:50であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約50:1~約1:50である、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が25:1~約1:25であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が25:1~約1:25である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約10:1~約1:10であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約10:1~約1:10である、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が5:1~約1:5であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約5:1~約1:5である、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体、前記第1の精製されたカンナビノイド、及び前記第1の精製されたテルペンが、均一混合物として存在する、請求項32に記載の組成物。
【請求項42】
第2の精製されたカンナビノイドを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項43】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記第2の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と、前記第1の精製されたカンナビノイド及び前記第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約100:1~約1:100のモル比で含む、請求項44に記載の組成物。
【請求項46】
前記モル比が、約75:1~約1:75である、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
前記モル比が、約50:1~約1:50である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
前記モル比が、約25:1~約1:25である、請求項47に記載の組成物。
【請求項49】
前記モル比が、約10:1~約1:10である、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記モル比が、約5:1~約1:5である、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体、前記第1の精製されたカンナビノイド、及び前記第2の精製されたカンナビノイドが、均一混合物として存在する、請求項42に記載の組成物。
【請求項52】
第1の精製されたシロシビン誘導体及び安定剤を含む、組成物。
【請求項53】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、または4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記安定剤が、抗酸化剤である、請求項52に記載の組成物。
【請求項55】
前記抗酸化剤が、アスコルビン酸、リコピン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、またはククルミン(cucurmin)から選択される化合物を含む、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記安定剤が、pH緩衝剤である、請求項52に記載の組成物。
【請求項57】
前記pH緩衝剤が、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ホウ酸、塩酸、水酸化ナトリウム、またはその塩から選択される化合物を含む、請求項56に記載の組成物。
【請求項58】
脱リン酸化剤を含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項59】
第1の精製されたカンナビノイドを含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項60】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項59に記載の組成物。
【請求項61】
第1の精製されたテルペンを含む、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
前記組成物の含水率が、0~5%質量パーセントである、請求項52に記載の組成物。
【請求項64】
前記組成物が、水溶性である、請求項52に記載の組成物。
【請求項65】
賦形剤を含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項66】
前記賦形剤が、ビタミンE TPGS、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
前記賦形剤が、ビタミンE TPGSである、請求項66に記載の組成物。
【請求項68】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、乾燥粉末である、請求項52に記載の組成物。
【請求項69】
溶媒及び賦形剤を含む、請求項52に記載の組成物。
【請求項70】
前記安定剤が、抗酸化剤である、請求項69に記載の組成物。
【請求項71】
前記抗酸化剤が、アスコルビン酸、リコピン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、またはククルミン(cucurmin)から選択される化合物を含む、請求項70に記載の組成物。
【請求項72】
前記安定剤が、pH緩衝剤である、請求項69に記載の組成物。
【請求項73】
前記pH緩衝剤が、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ホウ酸、塩酸、または水酸化ナトリウムから選択される化合物を含む、請求項72に記載の組成物。
【請求項74】
第1の精製されたカンナビノイドを含む、請求項69に記載の組成物。
【請求項75】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
第1の精製されたテルペンを含む、請求項69に記載の組成物。
【請求項77】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項76に記載の組成物。
【請求項78】
前記賦形剤が、ビタミンE TPGS、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、請求項69に記載の組成物。
【請求項79】
前記賦形剤が、ビタミンE TPGSである、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
前記溶媒が、水である、請求項69に記載の組成物。
【請求項81】
脱リン酸化剤を含む、請求項69に記載の組成物。
【請求項82】
神経伝達物質受容体に対する活性の調節方法であって、前記方法が、治療を必要とする人に対して、神経伝達物質活性調節因子を投与すること、及び第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第1の用量製剤を投与すること、を含み、前記第1の用量製剤が、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する、前記方法。
【請求項83】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、または4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化を含む、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
モノアミン酸化酵素の阻害剤を投与することを含む、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体、カンナビノイド受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体から選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記神経伝達物質活性調節因子が、セロトニン系薬物である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記セロトニン系薬物が、アルプラゾラム、アンフェタミン、アリピプラゾール、アザピロン、バルビツレート、ブロマゼパム、ブプロピオン、ブスピロン、カンナビノイド、クロルジアゼポキシド、シタロプラム、クロナゼパム、クロラゼパート、デキストロメトルファン、ジアゼパム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ロラゼパム、リゼルグ酸ジエチルアミド、リセルガミド(lysergamide)、3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、ナラトリプタン、パロキセチン、ペチジン、フェネチルアミン、プシカイン(psicaine)、オキサゼパム、レボキセチン、セレニック(serenic)、セロトニン、セルトラリン、テマゼパム、トラマドール、トリアゾラム、トリプタミン、ベンラファキシン、またはボルチオキセチンから選択される、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記神経伝達物質受容体が、アドレナリン受容体である、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
前記神経伝達物質活性調節因子が、アドレナリン系薬物である、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記アドレナリン系薬物が、アドレナリン、アグマチン、アモキサピン、アプタザピン、アトモキセチン、ブプロピオン、クロニジン、ドキセピン、デュロキセチン、エスミルタザピン、ミアンセリン、ミラベグロン、ミルタザピン、ノルエピネフリン、フェントラミン、フェニレフリン、ピペロキサン、レセルピン、リトドリン、セチプチリン、テソフェンシン、チモロール、トラゾドン、トリミプラミン、またはキシラジンから選択される、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記神経伝達物質受容体が、ドーパミン受容体である、請求項86に記載の方法。
【請求項94】
前記神経伝達物質活性調節因子が、ドーパミン系薬物である、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記ドーパミン系薬物が、アミネプチン、アポモルヒネ、ベンジルピペラジン、ブロモクリプチン、カベルゴリン、クロルプロマジン、クロザピン、ジヒドレキシジン、ドンペリドン、ドーパミン、フルフェナジン、ハロペリドール、ケタミン、ロキサピン、メタンフェタミン、オランザピン、ペモリン、ペルフェナジン、ペルゴリド、フェンシクリジン、フェネチルアミン、フェンメトラジン、ピモジド、ピリベジル、精神刺激剤、レセルピン、リスペリドン、ロピニロール、テトラベナジン、またはチオリダジンから選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
第1の精製されたカンナビノイドを含む第1の用量製剤を投与することを含む、請求項82に記載の方法。
【請求項97】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
第1の精製されたテルペンを含む第1の用量製剤を投与することを含む、請求項96に記載の方法。
【請求項99】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
賦形剤を投与することを含む、請求項82に記載の方法。
【請求項101】
前記賦形剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ビタミンE TPGS、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
心理的障害の治療方法であって、前記方法が、治療を必要とする人を特定すること、及び第1の精製されたシロシビン誘導体を、前記治療を必要とする人に投与すること、を含み、前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する、前記方法。
【請求項103】
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体から選択される、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化を含む、請求項102に記載の方法。
【請求項105】
モノアミン酸化酵素の阻害剤を投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項106】
第1の精製されたカンナビノイドを投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項107】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
第1の精製されたテルペンを投与することを含む、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
賦形剤を投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項111】
第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第2の用量製剤を投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項112】
前記第1の用量製剤及び前記第2の用量製剤が、均一混合物である、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記均一混合物が、約10%のずれをほとんど~全く有さない、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記均一混合物が、約5%のずれをほとんど~全く有さない、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記第1の用量製剤が、第1の精製されたシロシビン誘導体、第2の精製されたシロシビン誘導体、及び第1の精製されたカンナビノイドを単一の組成物に含む、請求項102に記載の方法。
【請求項116】
前記第1の用量製剤が、第1の精製されたシロシビン誘導体、第2の精製されたシロシビン誘導体、及び第1の精製されたカンナビノイドを2つ以上の組成物に含む、請求項103に記載の方法。
【請求項117】
前記心理的障害が、不安障害である、請求項102に記載の方法。
【請求項118】
前記不安障害が、急性ストレス障害、病状に起因する不安、全般性不安障害、パニック障害、パニック発作、恐怖症、心的外傷後ストレス障害、分離不安障害、社会不安障害、物質誘発性不安障害、または場面緘黙症から選択される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
抗不安薬を投与することを含む、請求項117に記載の方法。
【請求項120】
前記抗不安薬が、アルプラゾラム、アルファ遮断剤、抗ヒスタミン剤、バルビツレート、ベータ遮断剤、ブロマゼパム、カルバメート、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼパート、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オピオイド、オキサゼパム、テマゼパム、またはトリアゾラムから選択される、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記心理的障害が、抑鬱障害である、請求項102に記載の方法。
【請求項122】
前記抑鬱障害が、非定型鬱病、双極性障害、緊張病性鬱病、病状に起因する抑鬱障害、大抑鬱障害、産後鬱病、月経前不快気分障害、または季節性情動障害から選択される、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
抗鬱剤を投与することを含む、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
前記抗鬱剤が、ブプロプリオン、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、レボキセチン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記心理的障害が、強迫性障害である、請求項102に記載の方法。
【請求項126】
前記強迫性障害が、嗜癖、身体醜形障害、皮膚むしり症、ためこみ症、強迫性障害、及び抜毛癖から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
神経伝達物質活性調節因子を投与することを含む、請求項125に記載の方法。
【請求項128】
前記神経伝達物質活性調節因子が、アリピプラゾール、ブプロプリオン、シタロプラム、クロミプラミン、デキストロアンフェタミン、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、クエチアピン、レボキセチン、リスペリドン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される、請求項127に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シロシビン技術に関し、このシロシビン技術は、本開示の時点では、主に、菌類学、キノコの培養、天然キノコの調製、及び(少数例では)単離化合物であるシロシビンに関係する。
【背景技術】
【0002】
世界中の多くの人々が心理的障害または気分障害を患っており、こうした障害は、鬱病、不安、衝動強迫、及び心的外傷後ストレス障害などである。こうした症状の多くは、(A)神経伝達物質セロトニン(5-HTと略されることが多い)と、(B)ヒトの体に見られるいくつかの異なるサブタイプのセロトニン神経伝達物質受容体と、の間の相互作用を含めて、人のセロトニン系が関与するものであると考えられている。
【0003】
セロトニン受容体に対する活性を調節する組成物は、さまざまなものが知られている。いくつかの医薬品(抗鬱剤、セロトニン再取り込み阻害剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤など)が利用可能となっている。2014年には、Better Communication Companyによって、精神障害を治療する薬物の世界市場は2018年までに約771億ドルに達し、2013~2018年の5年間の年平均成長率は2.3%を記録するとの予測が立てられた。こうした医薬品のほとんどすべてが神経伝達物質を標的としており(例えば、セロトニン受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体などを標的とする)、その標的化様式はさまざまである。気分障害(鬱病、強迫性障害、及び/または不安障害など)を治療するための医薬品上位10個すべてがセロトニン経路を標的とするものである。
【0004】
しかしながら、こうした医薬品の疑う余地のない人気及び商業的成功にもかかわらず、こうした医薬品の使用者は、その作用発現時間が長く、その副作用が重篤であり、その効力が不十分であることに不満を抱いている。多くの症例で、こうした薬物は、使用者にとって有害なものである。例えば、セロトニンを標的とする処方薬を摂取している人の多くが、自殺念慮、性機能障害、疲労、血圧上昇、霧視、心拍数異常、嘔気、及び体重増加を感じると報告している。
【0005】
米国では、数百万人もの人が、いわゆる「マジックマッシュルーム」を娯楽的に摂取している。シロシビン(4-ホスホリルオキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、またはリン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]としても知られる)は、「マジックマッシュルーム」中に最も多く存在する向精神化合物であると考えられている。シロシン(4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン)は、2番目に最も多く存在する化合物であると考えられている。科学界に属する人の多くが、シロシンが「マジックマッシュルーム」における唯一の活性成分であると考えており、シロシビンはプロドラッグとして働くものにすぎず、それ自体は活性を有さないことを論拠としている。この理論を支援または揺るがす決定的な研究は、全く実施されていない。
【0006】
シロシン及びシロシビンは、正しく製剤化及び投与されると、ヒトの気分に即効性かつ持続性の変化をもたらす。こうした作用は、副作用がごくわずかであり、嗜癖の可能性が低く、乱用の可能性が低く、毒性リスクが低い状態で達成され得る。
【0007】
現在のところ、シロシビン技術の分野は、停滞状況にある。精製されたシロシビンを単一の活性医薬成分として利用する研究は、少数ではあるが存在するものの、精神障害を治療するための薬物製品へとシロシビンを製剤化する研究は事実上、全く行われていない。精製されたシロシビンに対する研究が少数であることは別にしても、製剤化用物質または他の成分を用いてシロシビンの特性を調節するための試みは全くなされてない。シロシビンの誘導体または他の活性分子との組み合わせを特定の組み合わせまたは用量で製剤化するための試みは全くなされてない。1つまたは複数の神経伝達物質受容体に対する活性を改変することが可能な組成物へとシロシビンを製剤化する試みは全くなされていない。
【0008】
シロシビン技術分野では、キノコの培養及び消費に主眼が置かれている。しかし残念なことに、キノコの収集及び摂取は、所望のキノコ種を外見が類似した種と区別することが困難なため、危険であり得る。例えば、シビレタケ属のキノコは、毒性の類似キノコと混同しやすいものである。シビレタケ属のキノコの誤った識別によって、重篤な疾病及び死を招く症例が毎年引き起こされている。
【0009】
「マジックマッシュルーム」が適切に識別されたときでさえ、そうしたキノコは、シロシビン、シロシン、及び他の(見過ごされることが多い)活性成分の濃度という点において大きく異なるものである。したがって、キノコを使用して特定の化合物または特定の用量を投与することは、キノコの化学組成に可変性が存在するため、不可能である。
【0010】
さらに、「マジックマッシュルーム」が適切に識別されたときでさえ、当該キノコには混入汚染が伴いやすい。混入汚染の結果として、「ウッド・ラバー・パラリシス(wood lover paralysis)」様の望ましくない副作用などの問題が引き起こされ得る。
【0011】
シロシビン製剤を探求しないという当該技術分野の一般理解が存在するため、シロシビン薬理学に関する研究はほとんど行われていない。それとは反対に、当該技術分野では、ほとんど「マジックマッシュルーム」のみに焦点が当てられているのが現状である。この主題に対して米国の最高当局は、シロシビンには「有益な目的は皆無」であるとの見方を依然として維持しており、「乱用の可能性が高い」との見方を持ち続けている。
【0012】
最近まで、シロシビンを含む治療方法の開発に関する研究はほとんど行われてこなかった。純粋な単離されたシロシビンを摂取することは、いくつかの心理的症状(心的外傷後ストレス、不安、嗜癖、鬱病、及び衝動強迫など)の治療として有望なものであることが最近の試みによって示されている。2017年11月6日のNewsweek誌では、当該技術分野の状況について以下のような説明がなされた:「1960年代には、マジックマッシュルーム(「活性シロシビン」)が実験的な医学治療として使用されており、研究者によっては、マジックマッシュルームを治療に利用しようと再び検討し始めている。例えば、2011年のパイロット試験では、不安を有するがん患者に対してキノコが有望な作用を有するものと思われた。2016には、鬱病の治療におけるその使用が試験によって実証された」。
【0013】
シロシビン研究の分野は比較的小さいものであるため、シロシビンの製剤化、またはシロシビン、その誘導体、及びそれを含む新たな製剤の薬理学の試験、に関する研究は事実上、全く行われていない。シロシビン及びその誘導体は、適切に研究、製剤化、及び投与されれば、気分及び神経学的障害(鬱病、注意欠陥多動性障害、強迫性障害、及び/または不安障害など)の治療において顕著な恩恵をもたらすものと想定される。
【0014】
リン酸二水素3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び/または4-ヒドロキシトリプタミンのうちの1つまたは複数を的確な用量製剤に含む新たな組成物及び方法が必要とされている。
【0015】
こうした製剤と、神経伝達物質の活性に影響を与える他の分子と、を組み合わせた製剤もさらに必要とされている。
【0016】
1つまたは複数の神経伝達物質受容体に対する活性を標的化及び/または調節するための、よりよい方法及び組成物が必要とされている。最近、「マジックマッシュルーム」及びその中に含まれるある分子が、この分野に有望な用途を有することが示された。しかしながら、こうした分子が有効な治療となり得る前に、当該分子が適切に研究され、一貫した特定の作用(例えば、神経伝達物質受容体に対する特定の活性)を与える組成物へと当該分子が適切に製剤化されることが必要である。
【0017】
したがって、シロシビン技術分野のための技術分野には、製剤化されたシロシビン組成物に対するアンメットニーズが存在する状況である。このニーズは、マジックマッシュルーム中の分子を単離及び同定し、その活性を、細胞薬理学を使用して研究することによって満たされ得るものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書では、シロシビン誘導体を含む新たな方法及び組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、下記のものから選択されるシロシビン誘導体を1つまたは複数含む:リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン。
【0019】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、下記のものから選択される精製されたシロシビン誘導体を1つまたは複数含む:リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン。
【0020】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第1の用量製剤を用いて神経伝達物質受容体の活性を制御することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、第2の精製されたシロシビン誘導体を含む第1の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第1の精製されたカンナビノイドを含む第1の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第1の精製されたテルペンを含む第1の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、神経伝達物質活性調節因子を含む第1の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、第1の精製されたテルペン、及び/または神経伝達物質活性調節因子を含む第1の用量製剤を投与することを含む。
【0021】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、本明細書に開示される組成物を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、本明細書に開示される組成物(例えば、1つもしくは複数のシロシビン誘導体を含む組成物、1つもしくは複数のカンナビノイドを含む組成物、1つもしくは複数のテルペンを含む組成物、及び/またはそれらの組み合わせ)を用いて心理的障害(例えば、不安障害、強迫性障害、抑鬱障害など)を治療することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、本明細書に開示される組成物及び神経伝達物質活性調節因子(例えば、セロトニン系薬物、ドーパミン系薬物など)を用いて心理的障害(例えば、不安障害、強迫性障害、抑鬱障害など)を治療することを含む。
【0022】
本明細書では、第1の精製されたシロシビン誘導体及びセロトニン系薬物を含む新たな組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、意図的に操作され、天然には生じないモル比で存在する第1の精製されたシロシビン誘導体及びセロトニン系薬物を含む。
【0023】
本明細書では、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを含む新たな組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、意図的に操作され、天然には生じないモル比で存在する第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを含む。
【0024】
本明細書では、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを含む新たな組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、意図的に操作され、天然には生じないモル比で存在する第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを含む。
【0025】
本明細書では、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む新たな組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、意図的に操作され、天然には生じないモル比で存在する第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む。
【0026】
本明細書では、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第2の精製されたカンナビノイドを含む新たな組成物が開示される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、意図的に操作され、天然には生じないモル比で存在する第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第2の精製されたカンナビノイドを含む。
【0027】
本明細書で使用される「キチン」という用語は、真菌の細胞壁に主に見られるポリマーを指す。1つの実施形態では、キチンは、半透明である。1つの実施形態では、キチンは、柔軟性を有する。1つの実施形態では、キチンは、弾性を有する。1つの実施形態では、キチンは、耐久性を有する。1つの実施形態では、キチンは、窒素を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のキチン含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~10質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のキチン含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~5質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のキチン含有率は、乾燥重量によって決定すると、1質量パーセント未満である。
【0028】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物の含水率は、乾燥重量によって決定すると、0~15質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物の含水率は、乾燥重量によって決定すると、0~10質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物の含水率は、乾燥重量によって決定すると、0~5質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物の含水率は、乾燥重量によって決定すると、0~1質量パーセントである。
【0029】
本明細書で使用される「タンパク質」という用語は、1つまたは複数のアミノ酸鎖(ポリペプチド)を含む大分子を指す。1つの実施形態では、タンパク質は、生物内で機能(例えば、代謝反応の触媒、DNA複製の促進、刺激に対する応答、分子の輸送など)を発揮する。1つの実施形態では、タンパク質は、生物における構造成分として働く。
【0030】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のタンパク質の含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~15質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のタンパク質の含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~10質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のタンパク質の含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~5質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のタンパク質の含有率は、乾燥重量によって決定すると、0~1質量パーセントである。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物のタンパク質の含有率は、乾燥重量によって決定すると、5質量パーセント未満である。
【0031】
本明細書で使用される「乾燥重量」という用語は、試料から液体をすべてまたは実質的にすべて除去した後の試料の質量の測定値を指す。1つの実施形態では、液体の除去は、脱水、加熱、撹拌、ろ過、及び/または液体水に適した任意の他の方法を含む。1つの実施形態では、乾燥重量は、ポンドで測定される。1つの実施形態では、乾燥重量は、オンスで測定される。1つの実施形態では、乾燥重量は、グラム(例えば、ミリグラム、キログラムなど)で測定される。
【0032】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、乾燥粉末の形態をとる。
【0033】
本明細書で使用される「乾燥粉末」という用語は、微粒子から構成され、液体材料をほとんど含まないか、または全く含まない物質を指す。1つの実施形態では、乾燥粉末は、溶液からアルコールを蒸発させて乾燥粒子を残すことによって得られる。1つの実施形態では、乾燥粉末は、溶液からの沈殿物である。1つの実施形態では、乾燥粉末は、植物(例えば、キノコ)から収集され、例えば乳鉢及び乳棒を使用して、微粉砕されて粉末となった固体である。
【0034】
1つの実施形態では、乾燥粉末は、結晶構造を有する粒子から構成される。
【0035】
1つの実施形態では、乾燥粉末は、純粋な結晶から構成される。
【0036】
1つの実施形態では、乾燥粉末は、結晶の混合物から構成される。
【0037】
本開示との関連では、液体を除去するためのいずれの方法も、乾燥粉末の調製(例えば、加熱、混合、ろ過、蒸発など)に適する。
【0038】
1つの実施形態では、本明細書に開示される化合物(例えば、シロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペンなど)は、乾燥粉末の形態をとる。
【0039】
1つの実施形態では、乾燥粉末は、抗凝集剤(例えば、乾燥剤)を含む。
【0040】
本開示との関連では、試料の最終測定において無視できる少量の液体を試料は含み得ると理解される。1つの例では、本開示の組成物の許容可能な含水率は、質量パーセントによって測定すると、最大で1%である。
【0041】
本明細書で使用される「質量パーセント(mass percent)」(「質量パーセント(percent by mass)」としても知られる)、「質量%(mass%)」などの用語は、試料の全質量に対する化合物の量を、100に占める割合としたものを指す。1つの実施形態では、質量パーセントは、目的化合物に対して下記の式を用いて計算される:
(目的化合物の質量(グラム))/(組成物の全質量(グラム))x100%
【0042】
1つの例では、組成物は、重量が100gであり、0.5gの第1の精製されたシロシビン誘導体、8gの第1の精製されたカンナビノイド、及び2.5gの第1の精製されたテルペンを含む。第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンの質量パーセントは、それぞれ0.5%、8%、及び2.5%である。
【0043】
1つの例では、組成物25gにつき、シロシビン誘導体2gを含む。組成物中のシロシビン誘導体の量は、下記の式によって決定される:
シロシビン誘導体2.0g÷組成物25.0gx100%=8.0%
【0044】
本開示との関連では、「精製された」という用語は、他の材料(植物または真菌の材料(例えば、タンパク質、キチン、セルロース、または水)など)から分離されていることを意味する。1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物が他の材料を実質的に含まないことを指す。1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物が第2のトリプタミン化合物を実質的に含まないことを指す。1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物がヒスチジンを実質的に含まないことを指す。1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物が生物学的材料(カビ、真菌、植物、または細菌など)を実質的に含まないことを指す。1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物が麻痺性物質(paralytic)を実質的に含まないことを指す。
【0045】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物または組成物が結晶されたものであることを示す。
【0046】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物または組成物が、例えばガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー(例えば、LC、HPLCなど)などによって、クロマトグラフィーに供されたものであることを指す。
【0047】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物または組成物が蒸留されたものであることを指す。
【0048】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物または組成物が昇華されたものであることを指す。
【0049】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物または組成物が、結晶化、クロマトグラフィー、蒸留、または昇華から選択される2つ以上の段階に供されたものであることを指す。
【0050】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物の純度が80~100%であることを指し、その化合物が、組成物の全質量の80~100%を構成することを意味する。
【0051】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物の純度が90~100%であることを指し、その化合物が、組成物の全質量の90~100%を構成することを意味する。
【0052】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物の純度が95~100%であることを指し、その化合物が、組成物の全質量の95~100%を構成することを意味する。
【0053】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物の純度が99~100%であることを指し、その化合物が、組成物の全質量の99~100%を構成することを意味する。
【0054】
1つの実施形態では、「精製された」という用語は、化合物の純度が99.9~100%であることを指し、その化合物が、組成物の全質量の99.9~100%を構成することを意味する。
【0055】
さらに、本明細書に開示される化合物は、化学分析中に、いわゆる「抱合」形態または「誘導体化」形態で見られることが多い。1つの例では、シロシビン誘導体は、ヒト血清のアッセイでは、グルクロニド誘導体の形態をとる。酵素的に加水分解すると、グルクロニド誘導体は、非グルクロニド形態へと変換される。抽出前に、グルクロニド誘導体を加水分解することが有用であり得る。
【0056】
例えば、シロシンをその尿中抱合体(グルクロニド誘導体形態としても知られる)から遊離させるためにベータ-グルクロニダーゼを使用し、次に、シロシンをそのトリメチルシリル誘導体へと誘導体化するためにMSTFA(N-メチル-N-トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド)を使用することによって、GC/MSによってシロシンの濃度を推定することができる。
【0057】
生物学的検体におけるシロシンを同定及び定量化するためにGC/MSを使用することができる。
【0058】
タンデム質量分析(LC/MS/MS)と共に、またはタンデム質量分析(LC/MS/MS)なしで、液体クロマトグラフィーを使用することによってもシロシン及びシロシビンを同定することができる。LC/MSを使用するとき、分析前に誘導化する方法は不必要であることが多い。向精神キノコにおけるシロシン及びシロシビンを分析するために液体クロマトグラフィーをタンデム質量分析と組み合わせることでも、有用な実例を得ることができる。天然起源の試料中の向精神化合物の存在及び量は、高度に可変であると考えられることが、あらゆるデータによって示されている。
【0059】
本明細書では、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び/または4-ヒドロキシトリプタミン、ならびにその塩及び誘導体を特定の比で含む新たな組成物が開示される。
【0060】
本明細書で使用される「特定の比」という用語は、別の化合物(複数可)の量に対する化合物の量を指す。1つの実施形態では、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]と4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンとは、約1:1の比で存在する。1つの実施形態では、化合物の特定の比は、同一の単位で測定され、例えば、グラム、キログラム、ポンド、オンスなどで測定される。1つの実施形態では、化合物の特定の比は、モルで測定されるものであり、すなわち、モル比率またはモル比である。
【0061】
1つの例では、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]と4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンとは、1キログラム:2グラムという特定の比で存在する。
【0062】
本明細書では、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び/または4-ヒドロキシトリプタミン、ならびにその塩及び誘導体を特定の量で含む新たな組成物が開示される。
【0063】
本明細書で使用される「特定の量」という用語は、化合物(複数可)の量を指す。1つの実施形態では、特定の量は、試料中の2つの化合物を統合した量である。1つの実施形態では、特定の量は、乾燥重量によって測定される。1つの実施形態では、特定の量の有効桁数は、1、2、3、または4である。
【0064】
本明細書では、下記の分子のうちの1つまたは複数の含有量のずれがほとんどないか、または全くない新たな組成物が開示される(ずれは、当該組成物の試料間のずれである):リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び/または4-ヒドロキシトリプタミン、ならびにその塩及び誘導体。
【0065】
本明細書では、
第1の精製されたシロシビン誘導体であって、第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、第1の精製されたシロシビン誘導体と、
第2の精製されたシロシビン誘導体であって、第2の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、第2の精製されたシロシビン誘導体と、
を含む新たな組成物が開示される。
【0066】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10:1~約1:10のモル比で含む。
【0067】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第2の精製されたシロシビン誘導体とを約100:1~約1:100のモル比で含む。
【0068】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第2の精製されたシロシビン誘導体とを約1,000:1~約1:1,000のモル比で含む。
【0069】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10,000:1~約1:10,000のモル比で含む。
【0070】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0071】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンである。
【0072】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0073】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンである。
【0074】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0075】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、4-ヒドロキシトリプタミンである。
【0076】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0077】
1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体は、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンである。
【0078】
本明細書で使用される「シロシビン誘導体」という用語は、化合物であるリン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル](「シロシビン」としても知られる)と類似したコア構造を有する化合物を指す。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、脱リン酸化したものであり、フェノールまたはその誘導体などである。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、アミノエチル基に存在する窒素原子に共有結合で結合したアルキル基の含有数が0、1、2、または3である。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、アミン(-NH)基を含む。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、ヒドロキシル(-OH)基を含む。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、カルボニル基を含む。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、エステル基を含む。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、カルボキシル基を含む。1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、アミド基を含む。
【0079】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物中のシロシビン誘導体は、下記の構造式Aによって定義される化合物であり:
【化1】

式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、及びR10はそれぞれ、電子対、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ハロゲン化物、ヒドロキシル、カルボニル、アルデヒド、ハロホルミル、炭酸エステル、カルボキシレート、カルボキシル、エステル、ヒドロペルオキシ、ペルオキシ、エーテル、ヘミアセタール、ヘミケタール、アセタール、ケタール、オルトエステル、メチレンジオキシ、オルト炭酸エステル(orthocarbonate ester)、カルボキサミド、アミン、イミン、アミド、アジド、アゾ、シアネート、ナイトレート、ニトリル、イソニトリル、ニトロソオキシ、ニトロ、ピリジル、チオール、スルフィド、スルフィニル、スルホニル、チオシアネート、カルボノチオイル、またはホスフェートから選択される。
【0080】
1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、構造式Aによって定義される化合物であり、式中、R、R、及びRはそれぞれ、電子対、水素、またはアルキルから独立して選択され、Rは、水素であり、Rは、ヒドロキシル、エーテル、またはホスフェートから選択され、R、R、R、R、及びR10はそれぞれ、水素である。
【0081】
1つの実施形態では、シロシビン誘導体は、構造式Aによって定義される化合物であり、式中、R、R、及びRはそれぞれ、電子対、水素、またはアルキルから独立して選択され、R及びRはそれぞれ、水素であり、Rは、ヒドロキシル、エーテル、またはホスフェートから選択され、R、R、R、及びR10はそれぞれ、水素である。
【0082】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0083】
本明細書で使用される「リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化2】
【0084】
リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]は、「シロシビン」という名称によって説明されることが多い。シロシビンは、シビレタケ属のキノコに見られることが多い向精神プロドラッグである。American Chemical Society,Molecule of the Week(October 2,2017)を参照のこと。シロシビンを摂取すると、シロシビンは、ヒトの体において化学的プロセス及び/または生物学的プロセスを介してシロシンに変換される(同文献)。本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じてリン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]は、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0085】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンである。
【0086】
本明細書で使用される「4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化3】
【0087】
4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンは、「シロシン」という名称によっても知られる。本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じて4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンは、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0088】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0089】
本明細書で使用される「リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化4】
【0090】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じてリン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]は、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0091】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンである。
【0092】
本明細書で使用される「4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミン」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化5】
【0093】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じて4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンは、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0094】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0095】
本明細書で使用される「リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化6】
【0096】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じてリン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]は、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0097】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンである。
【0098】
本明細書で使用される「4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化7】
【0099】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じて4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンは、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0100】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である。
【0101】
本明細書で使用される「リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化8】
【0102】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じてリン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]は、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0103】
1つの実施形態では、「第1のシロシビン誘導体」は、4-ヒドロキシトリプタミンである。
【0104】
本明細書で使用される「4-ヒドロキシトリプタミン」という用語は、下記の構造式を有する化合物及び/またはその塩を指す:
【化9】
【0105】
本開示との関連では、別段の指定がない限り、状況(例えば、溶液または組成物のpH)に応じて4-ヒドロキシトリプタミンは、そのプロトン化形態または脱プロトン化形態(塩もしくは遊離塩基)あるいはそれらの混合物として存在し得る。
【0106】
本明細書で使用される「塩」という用語は、中和されたイオン性化合物を指す。1つの実施形態では、塩は、酸及び塩基が中和されることで形成される。1つの実施形態では、塩は、電気的に中性である。
【0107】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1のカンナビノイドを投与することを含む。1つの実施形態では、第1のカンナビノイドは、第1の精製されたカンナビノイドである。
【0108】
本明細書で使用される「カンナビノイド」という用語は、カンナビス属の植物に一般に見られるクラスの分子またはその誘導体に由来する化合物を指す。1つの実施形態では、カンナビノイドは、動物に内在性のものであり、すなわち、内在性カンナビノイドである。1つの実施形態では、カンナビノイドは、植物(例えば、カンナビス属の植物)に由来するものであり、すなわち、植物カンナビノイドである。1つの実施形態では、カンナビノイドは、実験室で人工的に調製されるものであり、すなわち、合成カンナビノイドである。カンナビノイドの多くは、その化学名に「カンナビ」という文字が入っていることによって同定することができる。カンナビスから単離された異なるカンナビノイドは少なくとも113存在し、これらのカンナビノイドは、多様な(同様または異なる)作用を示す。
【0109】
本開示と関連するカンナビノイドの例には、下記の分子が含まれる:カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビシクロール酸(CBLA)、カンナビシクロバリン(CBLV)、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジオルコル(Cannabidiorcol)(CBD-C1)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビエルソイン酸B(CBEA-B)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビエルソイン酸A(CBEA-A)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビゲロール酸(CBGA)、カンナビゲロール酸モノメチルエーテル(CBGAM)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロバリン酸(CBGVA)、カンナビノジオール(CBND)、カンナビノジバリン(CBDV)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノール-C2(CBN-C2)、カンナビノール-C4(CBN-C4)、カンナビノール酸(CBNA)、カンナビオルコール(Cannabiorcool)(CBN-C1)、カンナビバリン(CBV)、カンナビノトリオール(CBT)、カンナビノトリオールバリン(CBTV)、10-エトキシ-9-ヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、カンナビシトラン(Cannbicitran)(CBT)、カンナビリプソール(CBR)、8,9-ジヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール(Δ8-THC)、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール酸(Δ8-THCA)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール-C4(THC-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸-C4(THCA-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビオルコール(THC-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビオルコール酸(THCA-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)、10-オキソ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール(OTHC)、カンナビクロマノン(CBCF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビグレンドール(Cannabiglendol)、デルタ-9-シス-テトラヒドロカンナビノール(シス-THC)、トリヒドロキシ-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(トリOH-THC)、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、及び3,4,5,6-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-アルファ-アルファ-2-トリメチル-9-n-プロピル-2,6-メタノ-2H-1-ベンゾオキソシン-5-メタノール。
【0110】
1つの実施形態では、「カンナビノイド」という用語は、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される化合物を指す。
【0111】
本明細書で使用される「THC」という用語またはテトラヒドロカンナビノールは、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化10】
【0112】
本開示との関連では、「THC」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THC及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHC及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THC及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHC及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0113】
本明細書で使用される「THCA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化11】
【0114】
本開示との関連では、「THCA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0115】
本明細書で使用される「THCV」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化12】
【0116】
本開示との関連では、「THCV」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCV及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCV及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0117】
本明細書で使用される「THCVA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化13】
【0118】
本開示との関連では、「THCVA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCVA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCVA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、THCVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたTHCVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0119】
本明細書で使用される「CBC」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化14】
【0120】
本開示との関連では、「CBC」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBC及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBC及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBC及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBC及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0121】
本明細書で使用される「CBCA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化15】
【0122】
本開示との関連では、「CBCA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0123】
本明細書で使用される「CBCV」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化16】
【0124】
本開示との関連では、「CBCV」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCV及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCV及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0125】
本明細書で使用される「CBCVA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化17】
【0126】
本開示との関連では、「CBCVA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCVA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCVA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBCVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBCVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0127】
本明細書で使用される「CBD」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化18】
【0128】
本開示との関連では、「CBD」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBD及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBD及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBD及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBD及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0129】
本明細書で使用される「CBDA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化19】
【0130】
本開示との関連では、「CBDA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0131】
本明細書で使用される「CBDV」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化20】
【0132】
本開示との関連では、「CBDV」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDV及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDV及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0133】
本明細書で使用される「CBDVA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化21】
【0134】
本開示との関連では、「CBDVA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDVA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDVA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBDVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBDVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0135】
本明細書で使用される「CBG」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化22】
【0136】
本開示との関連では、「CBG」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBG及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBG及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBG及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBG及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0137】
本明細書で使用される「CBGA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化23】
【0138】
本開示との関連では、「CBGA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0139】
本明細書で使用される「CBGV」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化24】
【0140】
本開示との関連では、「CBGV」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGV及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGV及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGV及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0141】
本明細書で使用される「CBGVA」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化25】
【0142】
本開示との関連では、「CBGVA」という用語は、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGVA及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGVA及び第1のシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、CBGVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたCBGVA及び第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0143】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約100:1~約1:100という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0144】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約75:1~約1:75という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0145】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約50:1~約1:50という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0146】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約25:1~約1:25という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0147】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約10:1~約1:10という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0148】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとを、約5:1~約1:5という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0149】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第2の精製されたカンナビノイドを含む。
【0150】
1つの実施形態では、第2の精製されたカンナビノイドは、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される。
【0151】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約100:1~約1:100という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0152】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約75:1~約1:75という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0153】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約50:1~約1:50という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0154】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約25:1~約1:25という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0155】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約10:1~約1:10という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0156】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と、第1の精製されたカンナビノイド及び第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約5:1~約1:5という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0157】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1のテルペンを投与することを含む。1つの実施形態では、第1のテルペンは、第1の精製されたテルペンである。
【0158】
本明細書で使用される「テルペン」という用語は、炭素5個のイソプレン単位から生合成されることが多い大きなクラスの化合物に属する化合物を指す。1つの実施形態では、テルペンは、さまざまな植物(例えば、針葉樹、カンナビス、バジルなど)によって生成されるものである。1つの実施形態では、テルペンは、昆虫(例えば、シロアリまたはアゲハチョウ)によって生成されるものである。1つの実施形態では、テルペンは、揮発性化合物である。1つの実施形態では、テルペンは、匂いを放つものである。1つの実施形態では、テルペンは、天然樹脂の主要成分であり、例えば、樹脂から得られるターペンタインである。1つの実施形態では、テルペンは、イソプレンの単位(Cという分子式を有する)から生合成的に得られるものである。1つの実施形態では、テルペンの分子式は、(C(nは、イソプレン単位の連結数である)の倍数である。
【0159】
本開示との関連では、炭素骨格の酸化または転位などによってテルペンが化学的に改変されるときに得られる化合物は、テルペノイドと称される。関連技術分野では、テルペノイドは、イソプレノイドと称されることもある。
【0160】
1つの実施形態では、テルペンは、植物及び/または花に由来する精油の主成分(複数可)である。精油は、香水、医療、及び代替医療(例えば、アロマセラピー)において芳香剤として広く使用される。
【0161】
1つの実施形態では、テルペンは、化合物におけるイソプレン(C)単位の数に応じて分類され、例えば、モノテルペン(C1016)、セスキテルペン(C1524)、ジテルペン(C2032)、トリテルペン(C3048)、またはテトラテルペン(C4064)に分類される。
【0162】
1つの実施形態では、第1の精製されたテルペンは、アセトアニソール、アセチルセドレン、アネトール、アニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ボルニル、ボルネオール、カジネン、カフェストール、コーヒー酸、カンフェン、カンファー、カプサイシン、カレン、カロテン、カルバクロール、カルボン、アルファ-カリオフィレン、ベータ-カリオフィレン、カリオフィレンオキシド、セドレン、セドレンエポキシド、セカナール(cecanal)、セドロール、センブレン、桂皮アルデヒド、桂皮酸、シトロネラル、シトロネロール、シメン、エイコサン、エレメン、エストラゴール、酢酸エチル、桂皮酸エチル、エチルマルトール、ユーカリプトール/1,8-シネオール、オイデスモール、オイゲノール、オイホール、ファルネセン、ファルネソール、フェンコン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、グアイア-1(10),11-ジエン、グアヤコール、グアイオール、グアイエン、グルジュネン、ヘルニアリン、ヘキサアルデヒド、ヘキサン酸、フムレン、イオノン、イプスジエノール、酢酸イソアミル、イソアミルアルコール、ギ酸イソアミル、イソボルネオール、イソミルセノール、イソプレン、イソプレゴール、イソ吉草酸、ラバンジュロール、リモネン、ガンマ-リノレン酸、リナロール、ロンギホレン、リコピン、メントール、酪酸メチル、3-メルカプト-2-メチルペンタナール、ベータ-メルカプトエタノール、メルカプト酢酸、サリチル酸メチル、メチルブテノール、2-メチル吉草酸メチル、チオ酪酸メチル、ベータ-ミルセン、ガンマ-ムウロレン、ネペタラクトン、ネロール、ネロリドール、酢酸ネリル、ノナンアルデヒド、ノナン酸、オシメン、オクタナール、オクタン酸、酪酸ペンチル、フェランドレン、フェニルアセトアルデヒド、フェニル酢酸、フェニルエタンチオール、フィトール、ピネン、プロパンチオール、プリスチメリン、プレゴン、レチノール、ルチン、サビネン、スクアレン、タキサジエン、テルピネオール、テルピン-4-オール、テルピノレン、ツジョン、チモール、ウンベリフェロン、ウンデカナール、ベルドキサン(verdoxan)、またはバニリンから選択される。
【0163】
1つの実施形態では、第1の精製されたテルペンは、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される。
【0164】
本明細書で使用される「酢酸ボルニル」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化26】
【0165】
本開示との関連では、「酢酸ボルニル」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、酢酸ボルニル及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製された酢酸ボルニル及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、酢酸ボルニル及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製された酢酸ボルニル及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0166】
本明細書で使用される「アルファ-ビサボロール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化27】
【0167】
本開示との関連では、「アルファ-ビサボロール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、アルファ-ビサボロール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたアルファ-ビサボロール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、アルファ-ビサボロール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたアルファ-ビサボロール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0168】
本明細書で使用される「ボルネオール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化28】
【0169】
本開示との関連では、「ボルネオール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ボルネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたボルネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ボルネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたボルネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0170】
本明細書で使用される「カンフェン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化29】
【0171】
本開示との関連では、「カンフェン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カンフェン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカンフェン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カンフェン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカンフェン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0172】
本明細書で使用される「カンファー」という用語は、下記の構造式のいずれかを有する化合物を指す:
【化30】
【0173】
本開示との関連では、「カンファー」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カンファー及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカンファー及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カンファー及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカンファー及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0174】
本明細書で使用される「カレン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化31】
【0175】
本開示との関連では、「カレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、カレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたカレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0176】
本明細書で使用される「ベータ-カリオフィレン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化32】
【0177】
本開示との関連では、「ベータ-カリオフィレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ベータ-カリオフィレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたベータ-カリオフィレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ベータ-カリオフィレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたベータ-カリオフィレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0178】
本明細書で使用される「セドレン」という用語は、下記の構造式のいずれかを有する化合物を指す:
【化33】
【0179】
本開示との関連では、「セドレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、セドレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたセドレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、セドレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたセドレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0180】
本明細書で使用される「シメン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化34】
【0181】
本開示との関連では、「シメン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、シメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたシメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、シメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたシメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0182】
本明細書で使用される「エレメン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化35】
【0183】
本開示との関連では、「エレメン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、エレメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたエレメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、エレメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたエレメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0184】
本明細書で使用される「ユーカリプトール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化36】
【0185】
本開示との関連では、「ユーカリプトール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ユーカリプトール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたユーカリプトール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ユーカリプトール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたユーカリプトール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0186】
本明細書で使用される「オイデスモール」という用語は、下記の構造式のいずれかを有する化合物を指す:
【化37】
【0187】
本開示との関連では、「オイデスモール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、オイデスモール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたオイデスモール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、オイデスモール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたオイデスモール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0188】
本明細書で使用される「ファルネセン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化38】
【0189】
本開示との関連では、「ファルネセン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ファルネセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたファルネセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ファルネセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたファルネセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0190】
本明細書で使用される「フェンコール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化39】
【0191】
本開示との関連では、「フェンコール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フェンコール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフェンコール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フェンコール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフェンコール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0192】
本明細書で使用される「ゲラニオール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化40】
【0193】
本開示との関連では、「ゲラニオール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ゲラニオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたゲラニオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ゲラニオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたゲラニオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0194】
本明細書で使用される「グアヤコール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化41】
【0195】
本開示との関連では、「グアヤコール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、グアヤコール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたグアヤコール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、グアヤコール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたグアヤコール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0196】
本明細書で使用される「フムレン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化42】
【0197】
本開示との関連では、「フムレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フムレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフムレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フムレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフムレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0198】
本明細書で使用される「イソボルネオール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化43】
【0199】
本開示との関連では、「イソボルネオール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、イソボルネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたイソボルネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、イソボルネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたイソボルネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0200】
本明細書で使用される「リモネン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化44】
【0201】
本開示との関連では、「リモネン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、リモネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたリモネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、リモネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたリモネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0202】
本明細書で使用される「リナロール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化45】
【0203】
本開示との関連では、「リナロール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、リナロール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたリナロール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、リナロール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたリナロール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0204】
本明細書で使用される「メントール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化46】
【0205】
本開示との関連では、「メントール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、メントール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたメントール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、メントール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたメントール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0206】
本明細書で使用される「ベータ-ミルセン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化47】
【0207】
本開示との関連では、「ベータ-ミルセン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ベータ-ミルセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたベータ-ミルセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ベータ-ミルセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたベータ-ミルセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0208】
本明細書で使用される「ネロリドール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化48】
【0209】
本開示との関連では、「ネロリドール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ネロリドール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたネロリドール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ネロリドール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたネロリドール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0210】
本明細書で使用される「オシメン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化49】
【0211】
本開示との関連では、「オシメン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、オシメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたオシメン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、オシメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたオシメン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0212】
本明細書で使用される「フェランドレン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化50】
【0213】
本開示との関連では、「フェランドレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フェランドレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフェランドレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フェランドレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフェランドレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0214】
本明細書で使用される「フィトール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化51】
【0215】
本開示との関連では、「フィトール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フィトール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフィトール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、フィトール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたフィトール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0216】
本明細書で使用される「ピネン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化52】
【0217】
本開示との関連では、「ピネン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ピネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたピネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、ピネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたピネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0218】
本明細書で使用される「プレゴン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化53】
【0219】
本開示との関連では、「プレゴン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、プレゴン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたプレゴン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、プレゴン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたプレゴン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0220】
本明細書で使用される「サビネン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化54】
【0221】
本開示との関連では、「サビネン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、サビネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたサビネン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、サビネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたサビネン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0222】
本明細書で使用される「テルピネオール」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化55】
【0223】
本開示との関連では、「テルピネオール」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、テルピネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたテルピネオール及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、テルピネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたテルピネオール及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0224】
本明細書で使用される「テルピノレン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化56】
【0225】
本開示との関連では、「テルピノレン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、テルピノレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたテルピノレン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、テルピノレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたテルピノレン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0226】
本明細書で使用される「バレンセン」という用語は、下記の構造式を有する化合物を指す:
【化57】
【0227】
本開示との関連では、「バレンセン」という用語は、その任意の異性体バリエーション、構造バリエーション、及び/または鏡像異性体バリエーションを含めて、その任意の誘導体及び/または塩を含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、バレンセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたバレンセン及び第1のシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、バレンセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、精製されたバレンセン及び第1の精製されたシロシビン誘導体の製剤を投与することを含む。
【0228】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約100:1~約1:100という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0229】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約75:1~約1:75という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0230】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約50:1~約1:50という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0231】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約25:1~約1:25という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0232】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約10:1~約1:10という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0233】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとを、約5:1~約1:5という特定の比(例えば、モル比)で含む。
【0234】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む。
【0235】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約100:1~約1:100という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約100:1~約1:100という特定の比(例えば、モル比)である。
【0236】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約75:1~約1:75という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約75:1~約1:75という特定の比(例えば、モル比)である。
【0237】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約50:1~約1:50という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約50:1~約1:50という特定の比(例えば、モル比)である。
【0238】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約25:1~約1:25という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約25:1~約1:25という特定の比(例えば、モル比)である。
【0239】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約10:1~約1:10という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約10:1~約1:10という特定の比(例えば、モル比)である。
【0240】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたカンナビノイドとの含有比が、約5:1~約1:5という特定の比(例えば、モル比)であり、第1の精製されたシロシビン誘導体と第1の精製されたテルペンとの含有比が、約5:1~約1:5という特定の比(例えば、モル比)である。
【0241】
1つの実施形態では、第1の精製されたテルペンは、神経伝達物質活性調節因子(例えば、セロトニン系薬物、アドレナリン系薬物、ドーパミン系薬物、シロシビン誘導体など)の活性を調節する。
【0242】
本明細書で使用される「セロトニン系薬物」という用語は、セロトニン受容体に結合する化合物、セロトニン受容体を遮断する化合物、またはその他の様式(例えば、アロステリック反応を介するもの)でセロトニン受容体に対する活性に影響を与える化合物を指す。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、セロトニン受容体に結合する。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、例えばセロトニン受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、セロトニン受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、アゴニストであり、例えば、セロトニン受容体を活性化する化合物である。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、アンタゴニストであり、例えば、セロトニン受容体に結合するが、セロトニン受容体を活性化しない(例えば、受容体を遮断する)化合物である。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、エフェクター分子であり、例えば、アロステリック制御のために酵素に結合する化合物である。1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、複数の型の受容体(例えば、5HT受容体、ドーパミン受容体、アドレナリン受容体、アセチルコリン受容体など)に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0243】
1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、抗鬱剤である。
【0244】
1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、抗不安薬である。
【0245】
1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤である。
【0246】
1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、選択的セロトニンノルエピネフリン再取り込み阻害剤である。
【0247】
セロトニン系薬物のいくつかの例には、下記の分子が含まれる:6-アリル-N,N-ジエチル-NL、N,N-ジブチル-T、N,N-ジエチル-T、N,N-ジイソプロピル-T、5-メトキシ-アルファ-メチル-T、N,N-ジメチル-T、2,アルファ-ジメチル-T、アルファ,N-ジメチル-T、N,N-ジプロピル-T、N-エチル-N-イソプロピル-T、アルファ-エチル-T、6,N,N-トリエチル-NL、3,4-ジヒドロ-7-メトキシ-1-メチル-C、7-メトキシ-1-メチル-C、N,N-ジブチル-4-ヒドロキシ-T、N,N-ジエチル-4-ヒドロキシ-T、N,N-ジイソプロピル-4-ヒドロキシ-T、N,N-ジメチル-4-ヒドロキシ-T、N,N-ジメチル-5-ヒドロキシ-T、N,N-ジプロピル-4-ヒドロキシ-T、N-エチル-4-ヒドロキシ-N-メチル-T、4-ヒドロキシ-N-イソプロピル-N-メチル-T、4-ヒドロキシ-N-メチル-N-プロピル-T、4-ヒドロキシ-N,N-テトラメチレン-Tイボガイン、N,N-ジエチル-L、N-ブチル-N-メチル-T、N,N-ジイソプロピル-4,5-メチレンジオキシ-T、N,N-ジイソプロピル-5,6-メチレンジオキシ-T、N,N-ジメチル-4,5-メチレンジオキシ-T、N,N-ジメチル-5,6-メチレンジオキシ-T、N-イソプロピル-N-メチル-5,6-メチレンジオキシ-T、N,N-ジエチル-2-メチル-T、2,N,N-トリメチル-T、N-アセチル-5-メトキシ-T、N,N-ジエチル-5-メトキシ-T、N,N-ジイソプロピル-5-メトキシ-T、5-メトキシ-N,N-ジメチル-T、N-イソプロピル-4-メトキシ-N-メチル-T、N-イソプロピル-5-メトキシ-N-メチル-T、5,6-ジメトキシ-N-イソプロピル-N-メチル-T、5-メトキシ-N-メチル-T、5-メトキシ-N,N-テトラメチレン-T、6-メトキシ-1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-C、5-メトキシ-2,N,N-トリメチル-T、N,N-ジメチル-5-メチルチオ-T、N-イソプロピル-N-メチル-T、アルファ-メチル-T、N-エチル-T、N-メチル-T、6-プロピル-NL、N,N-テトラメチレン-T、トリプタミン、及び7-メトキシ-1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-C、アルファ,N-ジメチル-5-メトキシ-T。これらの化合物に関する追加情報については、Shulgin,A.T.,& Shulgin,A.(2016).Tihkal:The Continuation.Berkeley,CA:Transform Pressを参照のこと。
【0248】
1つの実施形態では、セロトニン系薬物は、アルプラゾラム、アンフェタミン、アリピプラゾール、アザピロン、バルビツレート、ブロマゼパム、ブプロピオン、ブスピロン、カンナビノイド、クロルジアゼポキシド、シタロプラム、クロナゼパム、クロラゼパート、デキストロメトルファン、ジアゼパム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ロラゼパム、リゼルグ酸ジエチルアミド、リセルガミド(lysergamide)、3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、ナラトリプタン、パロキセチン、ペチジン、フェネチルアミン、プシカイン(psicaine)、オキサゼパム、レボキセチン、セレニック(serenic)、セロトニン、セルトラリン、テマゼパム、トラマドール、トリアゾラム、トリプタミン、ベンラファキシン、ボルチオキセチン、及び/またはその誘導体から選択される。
【0249】
本明細書で使用される「セロトニン」という用語は、下記の構造式を有する神経伝達化合物を指す:
【化58】
【0250】
1つの実施形態では、セロトニンは、例えば5-HT受容体に対するリガンドとして作用することによって、セロトニン受容体に作用する。1つの実施形態では、セロトニンは、生物内で神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、セロトニン受容体に対する活性を増加させる。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、セロトニン受容体に対する活性を減少させる。
【0251】
本明細書で使用される「セロトニン受容体」という用語は、シグナルを受容し、細胞応答を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外タンパク質の集合体を指す。1つの実施形態では、セロトニン受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。1つの実施形態では、セロトニン受容体は、生物の末梢神経系内の細胞上に見られる。1つの実施形態では、セロトニンは、セロトニン受容体に対する天然のリガンドである。1つの実施形態では、セロトニン受容体は、神経伝達物質(例えば、グルタメート、ガンマ-アミノ酪酸、ドーパミン、エピネフリン(ノルエピネフリンとしても知られる)、アセチルコリンなど)の放出を調節する。1つの実施形態では、セロトニン受容体は、ホルモン(例えば、オキシトシン、プロラクチン、バソプレッシン、コルチゾール、コルチコトロピン、物質Pなど)の放出を調節する。
【0252】
セロトニン受容体の例には、限定はされないが、5-HT1A、5-HT1B、5-HT1D、5-HT1E、5-HT1F、5-HT2A、5-HT2B、5-HT2C、5-HT、5-HT、5-HT5A、5-HT5B、5-HT、及び5-HTが含まれる。
【0253】
本明細書で使用される「アドレナリン系薬物」という用語は、アドレナリン受容体に結合する化合物、アドレナリン受容体を遮断する化合物、またはその他の様式(例えば、アロステリック反応を介するもの)でアドレナリン受容体に対する活性に影響を与える化合物を指す。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、アドレナリン受容体に結合する。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、例えばアドレナリン受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、アドレナリン受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、アゴニストであり、例えば、アドレナリン受容体を活性化する化合物である。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、アンタゴニストであり、例えば、アドレナリン受容体に結合するが、アドレナリン受容体を活性化しない(例えば、受容体を遮断する)化合物である。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、エフェクター分子であり、例えば、アロステリック制御のために酵素に結合する化合物である。1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、複数の型の受容体(例えば、5HT受容体、ドーパミン受容体、アドレナリン受容体、アセチルコリン受容体など)に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0254】
1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、抗鬱剤である。
【0255】
1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、ノルエピネフリントランスポーターの阻害剤である。
【0256】
1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、小胞モノアミントランスポーターの阻害剤である。
【0257】
1つの実施形態では、アドレナリン系薬物は、アドレナリン、アグマチン、アモキサピン、アプタザピン、アトモキセチン、ブプロピオン、クロニジン、ドキセピン、デュロキセチン、エスミルタザピン、ミアンセリン、ミラベグロン、ミルタザピン、ノルエピネフリン、フェントラミン、フェニレフリン、ピペロキサン、レセルピン、リトドリン、セチプチリン、テソフェンシン、チモロール、トラゾドン、トリミプラミン、またはキシラジンから選択される。
【0258】
本明細書で使用される「アドレナリン」(「エピネフリン」としても知られる)という用語は、下記の構造式を有する神経伝達化合物を指す:
【化59】
【0259】
1つの実施形態では、アドレナリンは、例えばアドレナリン受容体に対するリガンドとして作用することによって、アドレナリン受容体に作用する。1つの実施形態では、アドレナリンは、生物内で神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、アドレナリン受容体に対する活性を増加させる。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、アドレナリン受容体に対する活性を減少させる。
【0260】
本明細書で使用される「アドレナリン受容体」という用語は、シグナルを受容し、細胞応答を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外タンパク質の集合体を指す。1つの実施形態では、アドレナリン受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。1つの実施形態では、アドレナリン受容体は、生物の交感神経系内の細胞上に見られる。
【0261】
アドレナリン受容体の例には、限定はされないが、αA、αB、αD、αA、αB、αC、β、β、及びβが含まれる。
【0262】
本明細書で使用される「ノルエピネフリン」という用語は、下記の構造式を有する神経伝達化合物を指す:
【化60】
【0263】
1つの実施形態では、ノルエピネフリンは、例えばアドレナリン受容体に対するリガンドとして作用することによって、アドレナリン受容体に作用する。1つの実施形態では、ノルエピネフリンは、生物内で神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、アドレナリン受容体に対する活性を増加させる。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、アドレナリン受容体に対する活性を減少させる。
【0264】
本明細書で使用される「ドーパミン系薬物」という用語は、ドーパミン受容体に結合する化合物、ドーパミン受容体を遮断する化合物、またはその他の様式(例えば、アロステリック反応を介するもの)でドーパミン受容体に対する活性に影響を与える化合物を指す。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、ドーパミン受容体に結合する。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、例えばドーパミン受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、ドーパミン受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、アゴニストであり、例えば、ドーパミン受容体を活性化する化合物である。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、アンタゴニストであり、例えば、ドーパミン受容体に結合するが、ドーパミン受容体を活性化しない(例えば、受容体を遮断する)化合物である。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、エフェクター分子であり、例えば、アロステリック制御のために酵素に結合する化合物である。1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、複数の型の受容体(例えば、5HT受容体、ドーパミン受容体、アドレナリン受容体、アセチルコリン受容体など)に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0265】
1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、ドーパミントランスポーターの阻害剤である。
【0266】
1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、小胞モノアミントランスポーターの阻害剤である。
【0267】
1つの実施形態では、ドーパミン系薬物は、アミネプチン、アポモルヒネ、ベンジルピペラジン、ブロモクリプチン、カベルゴリン、クロルプロマジン、クロザピン、ジヒドレキシジン、ドンペリドン、ドーパミン、フルフェナジン、ハロペリドール、ケタミン、ロキサピン、メタンフェタミン、オランザピン、ペモリン、ペルフェナジン、ペルゴリド、フェンシクリジン、フェネチルアミン、フェンメトラジン、ピモジド、ピリベジル、精神刺激剤、レセルピン、リスペリドン、ロピニロール、テトラベナジン、またはチオリダジンから選択される。
【0268】
本明細書で使用される「ドーパミン」という用語は、下記の構造式を有する神経伝達化合物を指す:
【化61】
【0269】
1つの実施形態では、ドーパミンは、例えばドーパミン受容体に対するリガンドとして作用することによって、ドーパミン受容体に作用する。1つの実施形態では、ドーパミンは、生物内で神経伝達物質として使用するためにその生物によって生成される。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、ドーパミン受容体に対する活性を増加させる。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、ドーパミン受容体に対する活性を減少させる。
【0270】
本明細書で使用される「ドーパミン受容体」という用語は、シグナルを受容し、細胞応答を引き起こす内部シグナル伝達経路を活性化することが可能な細胞外タンパク質の集合体を指す。1つの実施形態では、ドーパミン受容体は、生物の中枢神経系内の細胞上に見られる。
【0271】
ドーパミン受容体の例には、限定はされないが、D、D、D2Sh、D2Lh、D、D、及びDが含まれる。
【0272】
1つの実施形態では、第1の精製されたテルペンは、神経伝達物質の、その天然の受容体に対する活性(例えば、セロトニンの、セロトニン受容体に対する活性、ドーパミンの、ドーパミン系薬物に対する活性、ノルエフェドリンの、アドレナリン受容体に対する活性など)を調節する。
【0273】
1つの実施形態では、第1の精製されたテルペンは、1つまたは複数の受容体(例えば、セロトニン受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体)に対して活性を有する。
【0274】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、賦形剤を含む。
【0275】
本明細書で使用される「賦形剤」という用語は、活性成分(複数可)の生物学的利用率を向上させる上で有用な化合物を指す。1つの実施形態では、賦形剤は、ヒトの体への活性成分の吸収促進を可能にする。1つの実施形態では、賦形剤は、化合物に結合し、それによって膜、障壁、壁などを横切る透過速度を向上させる。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、2つ以上の賦形剤(例えば、pH緩衝剤、抗酸化剤など)を投与することを含む。1つの実施形態では、賦形剤は、安定剤としても機能する。1つの実施形態では、賦形剤は、2つ以上の化合物に結合して溶液中に均一混合物を形成し、例えば、精製された非水溶性化合物(例えば、カンナビノイドまたはテルペン)及び精製されたシロシビン誘導体(水溶性)に結合して水中に均一混合物を形成する。
【0276】
賦形剤の例は、限定はされないが、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ビタミンE TPGS、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムである。
【0277】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、モノアミン酸化酵素の阻害剤を含む。
【0278】
本明細書で使用される「モノアミン酸化酵素の阻害剤」という用語は、モノアミン酸化酵素に結合し、それによってモノアミン酸化酵素の活性を低減する分子を指す。本開示との関連では、モノアミン酸化酵素の阻害剤の例には、オーロリクス、デプレニル、エルデプリル、エムサム、ヒューモリル(humoryl)、ヒドラカルバジン、イソカルボキサジド、リネゾリド、マネリクス、ニドラジド、フェネルジン、ピラジドール(pirazidol)、プロカルバジン、ラサギリン、及びトラニルシプロミンが含まれる。1つの実施形態では、モノアミン酸化酵素は、モノアミン(例えば、セロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリン、アンフェタミン、アドレナリンなど)の酸化を触媒する。
【0279】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、安定剤を含む。
【0280】
本明細書で使用される「安定剤」という用語は、活性成分(例えば、シロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペンなど)の分解を阻止する上で有用な化合物を指す。1つの実施形態では、安定剤は、第1のシロシビン誘導体の分解を阻止する。1つの実施形態では、安定剤は、組成物における他の化合物(例えば、カンナビノイド、テルペン、塩基、酸など)と第1のシロシビン誘導体が反応することを阻止する。1つの実施形態では、安定剤は、環境雰囲気(例えば、熱、光、水、及び/または酸素)によって第1のシロシビン誘導体が反応することを阻止する。1つの実施形態では、安定剤は、抗酸化剤を含む。1つの実施形態では、安定剤は、pH緩衝剤を含む。
【0281】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗酸化剤を含む。
【0282】
本明細書で使用される「抗酸化剤」という用語は、酸化を阻止する上で有用な化合物及び/または組成物を指す。1つの実施形態では、抗酸化剤は、「フリーラジカル」から活性成分を保護する。開示との関連では、「フリーラジカル」は、不対価電子を有する原子、分子、またはイオンである。1つの実施形態では、抗酸化剤は、電子供与体である。
【0283】
1つの実施形態では、抗酸化剤は、アスコルビン酸、リコピン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、ククルミン(cucurmin)、及び/またはその塩もしくは誘導体から選択される。
【0284】
1つの実施形態では、抗酸化剤は、アスコルビン酸及び/またはその塩もしくは誘導体である。本開示との関連では、「アスコルビン酸」という用語は、ビタミンC及び/またはその塩もしくは誘導体を含む。
【0285】
1つの実施形態では、抗酸化剤は、本明細書に開示される化合物(例えば、シロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペン、及び/またはそれらの混合物)を1つまたは複数含む組成物の酸化を阻止し、例えば、シロシビン誘導体に結合したフェノール基の酸化を阻止する。
【0286】
本明細書で使用される「酸化」という用語は、電子の形式損失及び/または形式酸化状態の増加及び/または酸素原子(複数可)の付加を指す。「還元」は、電子の形式増加及び/または形式酸化状態の減少を指す。Zumdahl,Steven S.,et al.Chemistry,7th.Cengage Learning,2018。
【0287】
1つの実施形態では、抗酸化剤は、本明細書に開示される化合物(例えば、シロシビン誘導体またはその混合物)を1つまたは複数含む組成物の酸化を阻止する。
【0288】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、pH緩衝剤を含む。
【0289】
本明細書で使用される「pH緩衝剤」という用語は、組成物のpHを維持する上で有用な化合物または組成物を指す。1つの実施形態では、pH緩衝剤は、弱酸及び対応する共役塩基を含む。1つの実施形態では、pH緩衝剤は、弱塩基及び対応する共役酸を含む。1つの実施形態では、pH緩衝剤は、強酸及び/または強塩基が添加されても組成物のpHを変化させない。
【0290】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを7付近に維持する。
【0291】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを7未満に維持する。
【0292】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを7超に維持する。
【0293】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを2~6に維持する。
【0294】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを5~7に維持する。
【0295】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを6~8に維持する。
【0296】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、組成物のpHを7~10に維持する。
【0297】
1つの実施形態では、pH緩衝剤は、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ホウ酸、塩酸、及び/または水酸化ナトリウムを含む。
【0298】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、酸を含む製剤を投与することを含む。
【0299】
本明細書で使用される「酸」という用語は、プロトン(すなわち、H)の供与及び/または電子の受容が可能な分子またはイオンを指す。1つの実施形態では、「酸」は、ルイス酸を指す。1つの実施形態では、「酸」は、ブレンステッド酸を指す。1つの実施形態では、組成物のpHによって酸が決定される。1つの実施形態では、pHが7未満であることによって酸の存在が示される。
【0300】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、塩基を含む製剤を投与することを含む。
【0301】
本明細書で使用される「塩基」という用語は、プロトン(すなわち、H)の受容が可能な分子またはイオンを指す。1つの実施形態では、「塩基」は、電子対の供与が可能な分子(すなわち、ルイス塩基)を指す。1つの実施形態では、化合物のpHによって塩基の存在が決定される。1つの実施形態では、pHが7を超えることによって塩基の存在が示される。
【0302】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、水溶性組成物を投与することを含む。
【0303】
本明細書で使用される「水溶性」という用語は、標準的な温度及び圧力で化合物が水に溶解可能であることを指す。1つの例では、水1Lに化合物1gが溶解する。1つの例では、水1Lに化合物2gが溶解する。1つの例では、水1Lに化合物5gが溶解する。1つの例では、水1Lに化合物10gが溶解する。1つの実施形態では、水への化合物の溶解度は、化合物の固有特性である。1つの実施形態では、水への化合物の溶解度は、別の化合物(例えば、賦形剤)によって促進される。
【0304】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、溶媒を含む。
【0305】
本明細書で使用される「溶媒」という用語は、別のもの(溶質)を溶解し、それによって溶液を創出する化合物または組成物を指す。1つの実施形態では、溶媒は、水である。1つの実施形態では、溶媒は、油である。1つの実施形態では、溶媒は、アルコールである。
【0306】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の用量製剤中に均一混合物として存在し、及び/または第1の用量製剤中の均一混合物中に含まれる第1の精製されたシロシビン誘導体を投与することを含む。
【0307】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の用量製剤中に均一混合物として存在し、及び/または第1の用量製剤中の均一混合物中に含まれる第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを投与することを含む。
【0308】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の用量製剤中に均一混合物として存在し、及び/または第1の用量製剤中の均一混合物中に含まれる第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを投与することを含む。
【0309】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の用量製剤中に均一混合物として存在し、及び/または第1の用量製剤中の均一混合物中に含まれる第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを投与することを含む。
【0310】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、第1の用量製剤中に均一混合物として存在し、及び/または第1の用量製剤中の均一混合物中に含まれる第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、第1の精製されたテルペン、及び賦形剤を投与することを含む。
【0311】
本明細書で使用される「均一混合物」という用語は、1つの状態または物の中に化合物が2つ以上存在する固体、液体、またはガス状の組成物(例えば、無色透明な溶液)を指す。1つの実施形態では、本明細書に開示される均一混合物は、その成分の比率、濃度、及び/または比が、異なる試料にわたって同一である。1つの実施形態では、均一混合物における成分は、同一の物質状態にある。1つの実施形態では、均一混合物は、溶液中に1つまたは複数の化合物を含み、例えば、透明な溶液中に第1のシロシビン誘導体及び第1のカンナビノイドを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、均一混合物として存在し、例えば、微粒子が存在しない溶液、試料にわたって濃度が等しい溶液、粒子サイズが同様の粉末などとして存在する。
【0312】
1つの実施形態では、均一混合物は、第1の精製されたシロシビン誘導体を含む溶液である。
【0313】
1つの実施形態では、均一混合物は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを含む溶液である。
【0314】
1つの実施形態では、均一混合物は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを含む溶液である。
【0315】
1つの実施形態では、均一混合物は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む溶液である。
【0316】
1つの実施形態では、均一混合物は、本明細書に開示される組成物から取得された異なる試料にわたって化学組成にずれがほとんどないか、または全くない。
【0317】
本明細書で使用される「ずれがほとんどないか、または全くない」という語句は、同一の組成物に由来する異なる試料が内部的に一貫していることを意味する。例えば、同一の試料100gから取得した2つの異なる1g分量は、クロマトグラフィー及び/または分光法によって特徴付けると、それら2つの異なる1g分量が実質的に同一の化学組成を共有するとき、「ずれがほとんどないか、または全くない」ことになる。対照的に、天然に生じる真菌子実体(キノコとしても知られる)または植物は、ある特定の化合物の化学的濃度がかなりずれることが多い。
【0318】
例えば、シロシビン及び/またはシロシンの濃度は、天然に生じる真菌子実体の種によって非常に異なり、例えば、乾燥植物材料のグラム当たりのシロシビン及び/またはシロシンは、0~15mgである。Stafford,Peter.Psychedelics Encyclopedia:Third Expanded Edition.Ronin Publishing,1993。同様に、こうした高度に可変な試料から取得された抽出物もまた、同様に可変である。
【0319】
シロシビン及び/またはシロシンの濃度は、種間で非常に異なり、同一の培養物から収集及び/または増殖した1つの種の検体間でさえ非常に異なる。Bigwood J,Beug MW(1982).“Variation of psilocybin and psilocin levels with repeated flushes(harvests)of mature sporocarps of Psilocybe cubensis(Earle)Singer”.Journal of Ethnopharmacology.5(3):287-91。
【0320】
さらに、異なる試料中の分子の濃度は、分解(酸化分解及び/または酵素分解など)に起因して異なる速度で変化し得る。
【0321】
当該技術分野の状況を超える進歩として、本明細書に開示される方法は、特定のバッチから取得された一定分量の間でずれがほとんどないか、または全くない組成物を投与することを含む。1つの実施形態では、重量が100グラムの試料組成物では、それぞれの1グラム分量の化学的濃度のずれは、現在利用可能な技術と比較すると約10%未満である。別の実施形態では、重量が100グラムの試料では、それぞれの1グラム分量の化学的濃度のずれは、現在利用可能な技術と比較すると約5%未満である。別の実施形態では、重量が100グラムの試料では、それぞれの1グラム分量の化学的濃度のずれは、現在利用可能な技術と比較すると約1%未満であると想定される。
【0322】
1つの実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、脱リン酸化剤を含む。
【0323】
本明細書で使用される「脱リン酸化剤」という用語は、リン酸基を含む分子からのリン酸基の除去を促進することが可能な化合物または組成物を指す。1つの実施形態では、脱リン酸化剤は、活性成分(例えば、組成物中の精製されたシロシビン誘導体)から物理的に分離(例えば、フィルム、コーティング、または混合を阻止する他の障壁によるもの)されるように保持される。1つの実施形態では、脱リン酸化剤によってシロシビン誘導体からリン酸基が除去され、例えば、シロシビンからリン酸基が除去される。
【0324】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、シロシビン誘導体の脱リン酸化を含む。
【0325】
本明細書で使用される「脱リン酸化」という用語は、リン酸基を有する分子からリン酸基を除去することを指す。1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化は、加水分解を介して化学結合を切断することを含む。1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化によって1つまたは複数の神経伝達物質受容体に対する活性が変化(例えば、増加)する。1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化は、生物内で生じる。1つの実施形態では、第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化は、組成物の投与前に生じる。
【0326】
本明細書では、神経伝達物質受容体に対する活性の調節方法が開示され、この方法は、
治療を必要とする人に対して、
神経伝達物質活性調節因子を投与すること、及び
第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第1の用量製剤を投与すること、
を含み、第1の用量製剤は、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する。
【0327】
本明細書で使用される「神経伝達物質活性調節因子の活性の調節」という用語は、神経伝達物質受容体に影響を与える化合物または組成物の能力を変更、操作、及び/または調整することを指す。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の活性の調節は、神経伝達物質受容体に対するアゴニストを投与することを含む。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の活性の調節は、神経伝達物質受容体に対するアンタゴニストを投与することを含む。
【0328】
本明細書で使用される「投与」という用語(例えば、薬物の投与)は、投薬、治療、提供、及び/または付与を指す。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の投与は、神経伝達物質受容体を有する生物(例えば、ヒト)に神経伝達物質活性調節因子を与えることを含む。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の投与は、精製されたシロシビン誘導体と共に神経伝達物質活性調節因子を与えることを含み、例えば、神経伝達物質活性調節因子及び精製されたシロシビン誘導体のそれぞれを単一の用量に含む製剤を与えることを含む。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の投与は、経皮組成物を適用することを含み、例えば、神経伝達物質活性調節因子及び精製されたシロシビン誘導体のそれぞれを含む局所用組成物を皮膚に適用することを含む。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子の投与は、経粘膜調製物を与えることを含み、例えば、神経伝達物質活性調節因子及び精製されたシロシビン誘導体のそれぞれを含む吸収促進剤含有速溶性錠剤を与えることを含む。
【0329】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、血液脳関門を通過するための組成物を経粘膜的に投与することを含む。
【0330】
本明細書で使用される「経粘膜的に投与すること」という用語は、粘膜を介す移入または粘膜を横切る移入によって化合物を与えることを指し、例えば、組成物の経口投与を指す。1つの実施形態では、経粘膜的に投与することは、頬と歯茎との間の空洞を介して薬物(例えば、液体組成物、速溶性錠剤、パッチなど)を送達することを指す。1つの実施形態では、経粘膜的に投与することは、舌下に薬物(例えば、液体組成物、速溶性錠剤、パッチなど)を送達することを指す。1つの実施形態では、経粘膜的に投与することは、上部消化管系を介して薬物(例えば、透過促進剤を含む舌下製剤または液体調製物、錠剤、食品など)を送達することを指す。
【0331】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、組成物を経皮的に投与することを含む。
【0332】
本明細書で使用される「経皮的に投与すること」という用語は、生物の真皮または皮膚を介す血液または体への移入によって化合物を与えることを指す。1つの実施形態では、経皮的に投与することは、生物の皮膚に組成物を適用することを含み、例えば、局所用組成物を適用すること、液体組成物を適用することなどを含む。1つの実施形態では、組成物を経皮的に投与することは、組成物を埋め込んだパッチを生物の皮膚に適用することを含む。
【0333】
本明細書で使用される「神経伝達物質活性調節因子」という用語は、神経伝達物質受容体と反応するか、または神経伝達物質受容体に対する活性に影響を与える化合物または組成物を指し、こうした神経伝達物質受容体は、例えば、セロトニン系薬物、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体などである。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、神経伝達物質受容体に結合する。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、例えば神経伝達物質受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、アゴニストである。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、アンタゴニストである。1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、複数の型の神経伝達物質受容体に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0334】
1つの実施形態では、神経伝達物質活性調節因子は、アリピプラゾール、ブプロプリオン、シタロプラム、クロミプラミン、デキストロアンフェタミン、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、クエチアピン、レボキセチン、リスペリドン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される。
【0335】
本明細書で使用される「第1の用量製剤」という用語は、反応、作用、及び/または結果を生物内で生じさせる目的のために選択される化合物(複数可)を指し、例えば、神経伝達物質受容体に対する活性の誘起、他の化合物との反応、他の活性成分の作用の増進、化合物の生合成の阻害などを生物内で生じさせる目的のために選択される化合物(複数可)を指す。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体を含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたカンナビノイドを含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第2の精製されたシロシビン誘導体を含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第1の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び神経伝達物質活性調節因子を含む。
【0336】
1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体を含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第2の精製されたシロシビン誘導体を含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたカンナビノイドを含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたカンナビノイドを含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体、第1の精製されたカンナビノイド、及び第1の精製されたテルペンを含む。1つの実施形態では、第2の用量製剤は、第1の精製されたシロシビン誘導体及び神経伝達物質活性調節因子を含む。
【0337】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第2の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第3の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、第4の用量製剤を投与することを含む。1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、5つ以上の用量製剤を投与することを含む。
【0338】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、1つまたは複数の活性成分(例えば、シロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペン、神経伝達物質活性調節因子など)を単一の用量(例えば、単一の錠剤、単一の組成物、単一の製剤など)で投与することを含む。
【0339】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法は、1つまたは複数の活性成分(例えば、シロシビン誘導体、カンナビノイド、テルペン、神経伝達物質活性調節因子など)を3つ以上の用量(例えば、2つ以上の錠剤、2つ以上の組成物、2つ以上の製剤など)で投与することを含む。
【0340】
本明細書では、心理的問題の治療方法が開示され、この方法は、
治療を必要とする人を特定すること、及び
第1の精製されたシロシビン誘導体を、治療を必要とする人に投与すること、
を含み、第1の精製されたシロシビン誘導体は、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する。
【0341】
本明細書で使用される「治療を必要とする人を特定すること」という用語は、神経伝達物質受容体に対する活性を調製する組成物を人が必要とするかどうかを分析、診断、及び/または決定することを指す。1つの実施形態では、治療を必要とする人を特定することは、病状(例えば、神経学的障害、化学的不均衡、遺伝性症状など)を有する人を診断することを含む。1つの実施形態では、治療を必要とする人を特定することは、精神鑑定を実施することを含む。1つの実施形態では、治療を必要とする人を特定することは、血液検査を実施することを含む。1つの実施形態では、治療を必要とする人を特定することは、人が強迫性障害を有するかどうかを決定することを含む。1つの実施形態では、治療を必要とする人を特定することは、強迫性障害を有することを自身が認めることを含む。
【0342】
本明細書で使用される「心理的障害」という用語は、複数の生活分野に影響を与える行動学的症状及び/または心理学的症状のパターンを人が示し、こうした症状によってこうした症状を経験している人に苦痛が生じる状態を指す。1つの実施形態では、心理的障害は、遺伝性障害によって引き起こされる。1つの実施形態では、心理的障害は、生物学的状態(例えば、ホルモンの過剰産生、神経伝達物質受容体に対する活性の欠如、神経伝達物質の産生の欠如など)によって引き起こされる。1つの実施形態では、神経伝達物質受容体は、セロトニン受容体である。
【0343】
1つの実施形態では、心理的問題は、不安障害である。1つの実施形態では、心理的問題は、抑鬱障害である。1つの実施形態では、心理的問題は、強迫性障害である。
【0344】
本明細書で使用される「不安障害」という用語は、事象及び/または状況を予期することに起因して懸念、不確実性、及び/または恐怖が生じる状態を指す。不安障害は、人の身体的機能及び心理学的機能をかく乱し得る。こうしたかく乱によって、小さな妨げが、人の日々の生活にとっての衰弱性ハンディキャップとなり得る。不安障害は、生理学的症状(例えば、筋肉の緊張、心臓の動悸、発汗、眩暈、息切れなど)を引き起こし得る。不安障害は、心理学的症状(例えば、死の恐怖、困惑または屈辱の恐怖、事象発生の恐怖など)も引き起こし得る。
【0345】
1つの実施形態では、不安障害は、急性ストレス障害、病状に起因する不安、全般性不安障害、パニック障害、パニック発作、恐怖症、心的外傷後ストレス障害、分離不安障害、社会不安障害、物質誘発性不安障害、または場面緘黙症を含む。
【0346】
本明細書で使用される「急性ストレス障害」という用語は、1つまたは複数の心的外傷事象を体験した後に発症する症状を指す。心的外傷事象の例には、限定はされないが、戦争体験、強姦もしくは性的暴行、身体的攻撃、強盗、幼少期の身体的暴行もしくは性的暴行、誘拐もしくは人質体験、テロ攻撃、拷問、自然災害、及び/または重大事故が含まれる。1つの実施形態では、急性ストレス障害は、心的外傷事象を体験した日のうちに生じる。1つの実施形態では、急性ストレス障害は、心的外傷事象の体験から3日以内に生じる。場合によっては、急性ストレス障害は、心的外傷事象の体験から1週間以内に生じる。場合によっては、急性ストレス障害は、心的外傷事象の体験から1ヶ月以内に生じる。
【0347】
本明細書で使用される「別の病状に起因する不安」という用語は、無関係な疾患、損傷、及び/または疾病(例えば、内分泌疾患、循環器障害、呼吸器疾病、代謝障害、神経学的疾病など)の生理学的かつ心理学的な結果に起因して不安症状を発症する状態を指す。
【0348】
本明細書で使用される「全般性不安障害」という用語は、さまざまな領域(職場、学校、社会的環境など)についての個人制御困難な不安及び憂慮が持続的かつ過剰に生じる状態を指す。さらに、こうした個人は、身体的症状を経験し、こうした身体的症状には、不穏、覚醒、及び/または神経過敏、易疲労性、集中困難または思考停止困難、易刺激性、筋肉の緊張、ならびに睡眠障害が含まれる。
【0349】
本明細書で使用される「パニック障害」という用語は、再発性かつ不測のパニック発作を個人が経験する状態を指す。こうした個人は、パニック発作を追加発症することを絶え間なく憂慮しており、こうしたパニック発作に起因して不適応な方法(例えば、運動、不慣れな場所、見知らぬ人を避けるなど)で自身の行動を変える。
【0350】
本明細書で使用される「パニック発作」という用語は、短時間(例えば、数秒、数分、数時間など)の内にピークに達する強い恐怖または強い不快感が急激に高まることを指す。場合によっては、パニック発作は、身体的及び/または認知的な症状を含む。パニック発作は、典型的には恐怖される対象または状況に応じて生じるなど、予測可能なものであり得る。場合によっては、パニック発作は、明確な理由がなくても生じる。
【0351】
本明細書で使用される「恐怖症」という用語は、束縛される対象及び/または状況について恐怖を感じるか、不安を感じるか、またはそれを回避する状態を指す。場合によっては、恐怖症は、持続性であり、かつ実際に生じるリスクに不釣り合いな程度にまで状況によって誘導される恐怖、不安、または回避を含む。恐怖症の例には、限定はされないが、動物、自然環境、注入損傷などの恐怖または不安が含まれる。
【0352】
本明細書で使用される「心的外傷後ストレス障害」という用語は、心的外傷事象を体験及び/または目撃した後に発症する症状、あるいは愛する人に心的外傷事象が起こったことを知った後に発症する症状を指す。場合によっては、人は、心的外傷事象の体験から1週間以内に心的外傷後ストレス障害の症状を示す。場合によっては、人は、心的外傷事象の体験から1ヶ月以内に心的外傷後ストレス障害の症状を示す。場合によっては、人は、心的外傷事象の体験から1年以内に心的外傷後ストレス障害の症状を示す。場合によっては、人は、心的外傷事象の体験から1年以上経過した後に心的外傷後ストレス障害の症状を示す。場合によっては、心的外傷後ストレス障害は、事象、フラッシュバック、及び/または悪夢の侵入的かつ悲惨な回想を介して人が心的外傷事象を追体験することを含む。場合によっては、心的外傷後ストレス障害の症状は、心的外傷を思い出させる場所、人、及び活動の感情麻痺及び回避を含む。場合によっては、心的外傷後ストレス障害の症状は、覚醒の増加(睡眠困難及び集中困難、不安感、ならびに易刺激性及び怒りっぽい状態など)を含む。
【0353】
本明細書で使用される「分離不安障害」という用語は、愛着人物からの離別について発達的に不適当な程度にまで個人が恐怖及び/または不安を感じる状態を指す。場合によっては、分離不安障害は、愛着人物に及ぶ危害についての恐怖または不安を含む。場合によっては、分離不安障害は、愛着人物の喪失または愛着人物からの離別に繋がる事象の恐怖及び愛着人物から離れることへの嫌気を含む。場合によっては、分離不安障害は、悪夢及び/または苦痛の精神的症状を含む。
【0354】
本明細書で使用される「社会不安障害」という用語は、詳細な調査を受ける可能性のある社会的な相互作用及び状況について個人が恐怖を感じるか、不安を感じるか、またはそれを回避する状態を指す。こうした社会的な相互作用及び状況には、見知らぬ人との出会い、個人が飲食を見られ得る状況、他人の前で個人が何かを行う状況などが含まれる。場合によっては、社会不安障害は、他人に否定的に評価される恐怖によって、困惑させられることによって、屈辱を受けることによって、拒絶されることによって、及び/または他人の感情を害することによって、引き起こされる。
【0355】
本明細書で使用される「物質誘発性不安障害」という用語は、物質中毒及び/または離脱によって不安が引き起こされるか、あるいは医学治療に対して不安が生じる状態を指す。場合によっては、物質からの離脱によって不安が増長される。
【0356】
本明細書で使用される「場面緘黙症」という用語は、他の状況では個人が話をするにもかかわらず、話をすることが求められる社会的な状況(例えば、学校、講義、会議など)ではその個人が話すことに一貫して失敗することによって特徴付けられる状態を指す。話ができないということは、学業での成果、職場環境での成果に著しい影響を及ぼし、及び/またはその他の形で、通常の社会的コミュニケーションの妨げとなる。
【0357】
場合によっては、不安障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edによる基準及び分類に基づく医学的診断を含む。場合によっては、不安障害は、独自の医学的評価に基づく医学的診断を含む。場合によっては、不安障害は、自己評価に基づく医学的診断を含む。
【0358】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗不安薬を投与することを含む。
【0359】
本明細書で使用される「抗不安薬」という用語は、神経伝達物質受容体と反応するか、または神経伝達物質受容体に対する活性に影響を与える化合物または組成物を指し、こうした神経伝達物質受容体は、例えば、セロトニン系薬物、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体などである。1つの実施形態では、抗不安薬は、神経伝達物質受容体に結合する。1つの実施形態では、抗不安薬は、例えば神経伝達物質受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、抗不安薬は、アゴニストである。1つの実施形態では、抗不安薬は、アンタゴニストである。1つの実施形態では、抗不安薬は、複数の型の神経伝達物質受容体に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0360】
1つの実施形態では、抗不安薬は、アルプラゾラム、アルファ遮断剤、抗ヒスタミン剤、バルビツレート、ベータ遮断剤、ブロマゼパム、カルバメート、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼパート、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オピオイド、オキサゼパム、テマゼパム、またはトリアゾラムから選択される。
【0361】
本明細書で使用される「抑鬱障害」という用語は、気分が落ち込み、活動嫌悪がある状態を指し、この状態は、ある一定期間継続的に人の思考、行動、感情、及び幸福感に影響を及ぼし得る。1つの実施形態では、抑鬱障害は、人の身体的機能及び心理学的機能をかく乱する。1つの実施形態では、抑鬱障害は、生理学的症状(例えば、体重減少、痛みまたは疼痛、頭痛、筋痙攣、消化器の異常など)を引き起こす。1つの実施形態では、抑鬱障害は、心理学的症状(例えば、悲嘆の持続、不安、絶望感及び易刺激性、罪悪感、無価値感または無力感、趣味及び活動に対する関心及び満足の低下、集中困難、記憶困難、または決断困難など)を引き起こす。
【0362】
1つの実施形態では、抑鬱障害は、非定型鬱病、双極性障害、緊張病性鬱病、病状に起因する抑鬱障害、大抑鬱障害、産後鬱病、月経前不快気分障害、または季節性情動障害から選択される。
【0363】
本明細書で使用される「非定型鬱病」という用語は、気分反応性(すなわち、実際もしくは潜在的な肯定的事象に応じて気分が上向く)、著しい体重増加、食欲増加、過眠、腕もしくは脚の重苦しい感覚、及び/または持続パターンを有する対人拒絶感、の徴候を個人が示す状態を指し、こうした徴候は、社会的または職業的な著しい機能障害を招く。非定型鬱病の症例には、限定はされないが、日常的な悲嘆または憂鬱気分、かつては快かった物事に楽しみを見出せないこと、大きな体重変化(増加もしくは減少)または食欲変化、ほぼ毎日の不眠または過眠、他人が認知可能な身体的不穏状態または疲労衰弱状態、日常的な疲労または活力減退、ほぼ毎日の絶望感、無価値感、または過剰な罪悪感、集中または決断に関するほぼ毎日の問題、死もしくは自殺の反復思考、自殺計画、または自殺未遂が含まれる。
【0364】
本明細書で使用される「双極性障害」という用語は、気分レベル、活力レベル、活動レベル、日々の課題を実施する能力の異常な変化を個人が経験する状態を指す。双極性障害を有する個人は、異常に激しい情動、睡眠パターン及び活動レベルの変化、ならびに異常行動が生じる期間を経験する。こうした特徴的な期間は、「気分エピソード」と呼ばれる。気分エピソードは、その人にとって典型的な気分及び行動とは大幅に異なる。度を超した過剰行動の症例には、限定はされないが、異常に陽気、神経質、または興奮した行動と、活動、活力、または興奮の増加と、誇大な幸福感及び自信感と、必要な睡眠の減少と、異常な多弁と、競争思考と、散漫性と、決断力不足(例えば、豪遊すること、性的リスクを冒すこと、または愚かな投資を実施すること)と、が含まれる。抑鬱エピソード(気分の落ち込み)の症例には、限定はされないが、憂鬱気分(悲嘆感、空虚感、絶望感、または涙があふれる感情など)、すべてまたはほとんどすべての活動に対する関心の著しい低下または満足感の完全消失、著しい体重減少、体重増加、または食欲減少もしくは食欲増加、不眠または過眠、不穏または行動の鈍化、疲労または活力減退、無価値感または過剰もしくは不適当な罪悪感、思考力もしくは集中力の低下または優柔不断、及び自殺計画または自殺試行についての思考が含まれる。
【0365】
本明細書で使用される「緊張病性鬱病」という用語は、個人が長時間無言かつ無動のままとなる状態を指す。緊張病性鬱病の症例には、限定はされないが、悲嘆感(日常的に生じ得る)、ほとんどの活動に対する関心の低下、体重の急増もしくは急減、食欲変化、寝付き困難、床離れ困難、不穏感、易刺激性、無価値感、罪悪感、疲労、集中困難、思考困難、決断困難、自殺もしくは死の思考、及び/または自殺未遂が含まれる。
【0366】
本明細書で使用される「病状に起因する抑鬱障害」という用語は、別の疾病によって引き起こされる抑鬱症状を個人が経験する状態を指す。抑鬱障害を引き起こすことが知られる病状の例には、限定はされないが、HIV/AIDS、糖尿病、関節炎、脳卒中、脳障害(パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症、及びアルツハイマー病など)、代謝性症状(例えば、ビタミンB12欠乏)、自己免疫性症状(例えば、ループス及び関節リウマチ)、ウイルス性または他の感染症(肝炎、単核球症、疱疹)、背部痛、ならびにある特定のがん(例えば、膵癌)が含まれる。
【0367】
本明細書で使用される「大抑鬱障害」という用語は、ほとんどの状況にわたって存在するある一定期間の気分の落ち込みによって特徴付けられる状態を指す。大抑鬱障害は、自尊心の低さ、通常は楽しめる活動に対する関心の低下、活力の低さ、及び明確な原因が存在しない疼痛を伴うことが多い。場合によっては、大抑鬱障害は、期間が2週間であることによって特徴付けられる。場合によっては、個人は、期間が数年間あく鬱病を経験する。場合によっては、個人は、症状がほとんど常に存在する鬱病を経験する。大抑鬱障害は、人の個人的な職場生活または学校生活ならびに睡眠、食習慣、及び総体的な健康に負の影響を与え得る。大抑鬱障害を有する成人の2~7%が自殺し、自殺者の最大60%が大抑鬱障害または別の関連気分障害を有していた。気分変調症は、認知的及び身体的な問題が大抑鬱障害と同一であり、重症度は低いものの、症状が長引くサブタイプの大抑鬱障害である。大抑鬱障害の症例には、限定はされないが、悲嘆感、涙があふれる感情、空虚感、または絶望感、憤怒、易刺激性または欲求不満(ささいなことにさえ生じる)、ほとんどまたはすべての通常の活動に対する関心または満足の低下、睡眠障害(不眠または過眠を含む)、疲労及び活力不足、食欲減少、体重減少、または体重増加、不安、興奮、または不穏、思考、話、または体の動きの鈍化、無価値感または罪悪感、過去の失敗に対するこだわりまたは自己非難、思考困難、集中困難、決断困難、及び物事の記憶困難、死を頻繁に思考すること、自殺念慮、自殺未遂、または自殺、ならびに原因不明の身体的問題(背部痛または頭痛など)が含まれる。
【0368】
本明細書で使用される「産後鬱病」という用語は、出産及びホルモン変化、親になることへの心理学的調整、及び/または疲労の結果として生じる症状を指す。産後鬱病は、女性と関連することが多いが、男性が産後鬱病を患うこともあり得る。産後鬱病の症例には、限定はされないが、悲嘆感、絶望感、空虚感、または圧倒される感覚、泣く頻度が通常を上回るか、または明確な理由なく泣くこと、過度の憂慮または不安感、不機嫌、怒りっぽい、または休まらない感覚、寝過ごすことまたは乳児が眠っているときでさえ睡眠が不可能であること、集中困難、詳細記憶困難、及び決断困難を有すること、怒りまたは激怒の経験、通常は楽しめる活動に対する関心の低下、身体的な痛み及び疼痛(高頻度の頭痛、胃の異常、及び筋痛を含む)に起因する苦痛、過度の小食または大食、友達及び家族からの離脱または回避、乳児への情緒的愛着をはぐくむことまたは形成することに困難を伴うこと、自身または育児能力を疑い続けること、ならびに自身または乳児に危害を加えることについての思考が含まれる。
【0369】
本明細書で使用される「月経前不快気分障害」という用語は、月経周期の月経前期の間に繰り返して生じ、月経開始付近またはその後すぐに弱まる気分不安定性、易刺激性、情動不安、及び不安症状を個人が示す状態を指す。月経前不快気分障害の症例には、限定はされないが、不安定性(例えば、気分変動)、易刺激性または怒り、憂鬱気分、不安及び緊張、通常の活動に対する関心の低下、集中困難、無気力及び活力不足、食欲変化(例えば、過食または特定の大食症)、過眠または不眠、圧倒される感覚または制御不能な感情、身体的症状(例えば、乳房の圧痛または腫れ、関節痛または筋痛、「膨満」感、及び体重増加)、自虐的思考、緊張感またはイライラ感、通常の活動(例えば、職場、学校、友達、趣味)に対する関心の低下、自覚的集中困難、ならびに易疲労性が含まれる。
【0370】
本明細書で使用される「季節性情動障害」という用語は、1年の時期に応じて個人が気分変化を経験する状態を指す。場合によっては、個人は、秋季及び/または冬季の間に気分の落ち込み、活力の低さ、または他の抑鬱症状を経験する。場合によっては、個人は、春季及び/または夏季の間に気分の落ち込み、活力の低さ、または他の抑鬱症状を経験する。季節性情動障害の症例には、限定はされないが、1日のほとんどまたはほぼ毎日生じる抑鬱感があること、かつては楽しみを見出せた活動に対する関心が低下すること、持てる活力の低いこと、睡眠に関する問題を有すること、食欲または体重の変化を経験すること、怠惰感または興奮感、集中困難を有すること、絶望感、無価値感、または罪悪感があること、ならびに死または自殺を頻繁に思考すること、が含まれる。
【0371】
1つの実施形態では、抑鬱障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edによる基準及び分類に基づく医学的診断を含む。1つの実施形態では、抑鬱障害は、独自の医学的評価に基づく医学的診断を含む。
【0372】
1つの実施形態では、本明細書に開示される方法及び組成物は、抗鬱剤を投与することを含む。
【0373】
本明細書で使用される「抗鬱剤」という用語は、神経伝達物質受容体と反応するか、または神経伝達物質受容体に対する活性に影響を与える化合物(複数可)を指し、こうした神経伝達物質受容体は、例えば、セロトニン系薬物、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体などである。1つの実施形態では、抗鬱剤は、神経伝達物質受容体に結合する。1つの実施形態では、抗鬱剤は、例えば神経伝達物質受容体に対する他の分子の反応性に影響を与える相互作用を介して、神経伝達物質受容体に間接的に影響を与える。1つの実施形態では、抗鬱剤は、アゴニストである。1つの実施形態では、抗鬱剤は、アンタゴニストである。1つの実施形態では、抗鬱剤は、複数の型の神経伝達物質受容体に対して(直接的または間接的に)作用する。
【0374】
1つの実施形態では、抗鬱剤は、ブプロプリオン、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、レボキセチン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される。
【0375】
本明細書では、頭痛及び/または片頭痛の治療方法が開示され、この方法は、治療を必要とする人を特定すること、及び本明細書に開示される組成物を、治療を必要とする人に投与すること、を含む。
【0376】
本明細書では、ニコチン嗜癖の治療方法が開示され、この方法は、治療を必要とする人を特定すること、及び本明細書に開示される組成物を、治療を必要とする人に投与すること、を含む。
【0377】
本明細書では、薬物嗜癖の治療方法が開示され、この方法は、治療を必要とする人を特定すること、及び本明細書に開示される組成物を、治療を必要とする人に投与すること、を含む。
【0378】
本明細書では、アルコール嗜癖の治療方法が開示され、この方法は、治療を必要とする人を特定すること、及び本明細書に開示される組成物を、治療を必要とする人に投与すること、を含む。
【0379】
本明細書に開示される組成物は、ヒトの強迫性障害、さまざまな難治性の精神障害、慢性鬱病、心的外傷後ストレス障害、及び薬物依存またはアルコール依存の治療に有用である。本明細書に開示される組成物は、さまざまな背景の瞑想的、精神的、及び宗教的な慣習との関連においても有用である。
【0380】
本明細書で使用される「強迫性障害」という用語は、不安、恐怖、懸念などの感情を引き起こす強迫観念を個人が有し、上記不安感を軽減するために課題を実施したいという衝動強迫を個人が有する状態を指す。強迫観念は、個人がそれを無視または克服しようと努力するにもかかわらず、再発及び持続する思考である。場合によっては、強迫観念は、不均衡が残る間は通常通りに生活を続行できないという考えを伴う一般的な混乱感覚または緊張感覚が関与する比較的曖昧なものである。他の場合では、強迫観念は、より激しいものであり、自身に近しい誰かが死にかけているという思考もしくはイメージまたは関係性の正しさと関連する侵入が頭から離れないというものであり得る。他の強迫観念は、自分自身以外の誰かまたは何か(神、悪魔、または疾患など)がその人、その人々、またはその人が気に掛ける物のいずれかに危害を及ぼすことになる可能性を憂慮するというものである。場合によっては、個人は、強迫的な儀式を行い、この原因は、こうした個人がどうゆうわけかそうする必要があると感じることにある。場合によっては、個人は、特定の強迫観念から生じる不安を軽減するために強迫的な儀式を行う。こうした人は、こうした行動をとることで、非常に恐ろしい事象の発生が何らかの形で阻止されることになるか、または自身の思考から当該事象が排除されることになると感じる。
【0381】
1つの実施形態では、強迫性障害は、嗜癖、身体醜形障害、皮膚むしり症、ためこみ症、強迫性障害、及び抜毛癖から選択される。
【0382】
本明細書で使用される「嗜癖」という用語は、物質、活動、及び/または任意の他の習慣に対する身体的及び/または心理学的な依存を指す。1つの実施形態では、嗜癖は、刺激(例えば、セロトニンを大量に放出する物質、アドレナリンを大量に放出する活性など)に応じて個人の脳化学が変わることによって引き起こされる。1つの実施形態では、嗜癖は、物質(例えば、薬物、アルコール、ニコチン、食物など)に対する依存である。1つの実施形態では、嗜癖は、活動(例えば、賭博、摂食、買い物など)に対する依存である。
【0383】
本明細書で使用される「身体醜形障害」という用語は、個人の外見の何らかの面に重度の欠陥があり、それを隠すまたは直すために例外的な措置をとることが当然だという強迫観念によって特徴付けられる状態を指す。身体醜形障害の症例には、限定はされないが、他人には認知できないか、または些細に見える外見に認められる欠陥に極度に気を取られていること、外見上の欠点が個人を見苦しくまたは醜くするという考え、他人が個人の外見を否定的な形で重くとらえるか、または他人が個人をあざ笑うという考え、認められる欠陥を直そうとするか、または隠そうとする抵抗困難または制御困難な行動をとること(高頻度の鏡の確認、身繕い、または皮膚むしりなど)、認められる欠陥をスタイリング、化粧、または衣服で隠そうとすること、自身の外見を他人と絶えず比較すること、自身の外見について他人から常に安堵を得ようとすること、完璧主義者の傾向を有すること、美容処置を頻繁に求めるが満足がほとんど得られない状態、社会的な状況の回避、及び自身の外見にとらわれすぎるあまり、その個人の社会的生活、職場、学校、または他の機能分野において外見による大きな苦痛または問題が生じること、が含まれる。
【0384】
本明細書で使用される「皮膚むしり症」という用語は、自分自身の皮膚をむしりたいという衝動が繰り返し生じる状態を指す。場合によっては、皮膚むしり症では、人が自身の皮膚を損傷が生じる程度にまでむしることが多い。
【0385】
本明細書で使用される「ためこみ症」という用語は、所有物を、その価値にかかわらず、捨てるか、または手放すことに困難が伴い続ける状態を指す。ためこみ症の症例には、限定はされないが、所有物を捨てることができないこと、物を捨てようとするときの不安が重度であること、所有物の分類または整頓に伴う困難が大きいこと、何をとっておくか、または物をどこにしまうかを決断できないこと、苦痛(所有物によって圧倒または困惑させられる感覚など)、他の人が物に触れたという嫌疑、強迫的な思考及び行動、物を切らす恐怖または将来に物が必要になる恐怖、誤って物を捨てていないかごみを確認すること、及び機能障害(例えば、生活空間の減少、社会的孤立、家族または夫婦の不和、経済的困難、健康被害など)が含まれる。
【0386】
本明細書で使用される「強迫性障害」という用語は、何度も繰り返したいという衝動を自身が感じる制御不能な再発性の思考及び行動を個人が有する状態を指す。場合によっては、強迫性障害は、病原菌、汚れ、または化学物質が個人を汚染することになる恐怖を減らすために浄化が必要であると個人が感じることで、それ自体が顕在化するものであり、こうした個人は、自身の洗浄または自身の周囲の物の浄化に何時間も費やすことになる。場合によっては、強迫性障害は、不安を一掃する必要があると個人が感じることで、それ自体が顕在化する。個人は、名前、語句を口にするか、行動を数回繰り返し得る。こうした個人は、こうして繰り返しても実際には損傷が防がれることはないことを分かっているが、こうして繰り返さないと危害を受けるのではという恐怖が生じることになる。場合によっては、強迫性障害は、例えば、ドアの鍵を掛けることの失念または電気器具を切ることの失念、日常的に行う確認方法をつくることの失念などによって自身に危害が及ぶ恐怖またはこうした失念によって他人から危害を受ける恐怖を減らす必要があると個人が感じることで、それ自体が顕在化する。場合によっては、強迫性障害は、例えばある特定の順序で物をしまう、特定の様式または対称的な様式で家財道具を整頓するなどして、自身の周囲の物を整理及び整頓して不快感を減らすことが必要であると個人が感じることで、それ自体が顕在化する。場合によっては、強迫性障害は、例えば祈るもしくは語句を言うことで不安を減らすか、または非常に恐ろしい未来事象を阻止して、侵入的な強迫思考に応じる必要があると個人が感じることで、それ自体が顕在化する。場合によっては、強迫性障害は、別の病状によって引き起こされる。場合によっては、強迫性障害は、物質によって引き起こされる。
【0387】
本明細書で使用される「抜毛癖」という用語は、例えば自分自身の毛髪を抜くことで、自己誘導性かつ再発性に毛髪が減少する状態を指す。場合によっては、抜毛癖は、個人が自身の1箇所の毛髪を抜くことを含む。場合によっては、抜毛癖は、個人が自身の複数箇所の毛髪を抜くことを含む。抜毛癖の症例には、限定はされないが、自身の毛髪を繰り返し抜く結果、毛髪の減少が目立つこと、毛髪を抜く直前または当該行動に抗うときに緊張感が増すこと、毛髪を抜くときに満足、喜び、または安堵が得られること、当該障害が別の精神障害によって説明がつかないか、または一般的な病状(すなわち、皮膚科学的状態)に起因しないこと、毛髪を抜くことを減らすか、またはやめようと繰り返し試みていること、障害によって社会的、職業的、または他の重要な機能分野において著しい苦痛または機能障害が生じていること、苦痛(制御喪失、困惑、恥の感覚を含む)があること、及び職場、学校、または他の公的状況の回避に起因する機能障害があること、が含まれる。
【0388】
1つの実施形態では、強迫性障害は、Diagnostic and Statistical Manual of Medical Disorders,5th Edによる基準及び分類に基づく医学的診断を含む。1つの実施形態では、強迫性障害は、独自の医学的評価に基づく医学的診断を含む。
【0389】
本明細書では、本明細書に開示される組成物と、セロトニン受容体に作用しない少なくとも1つの化合物と、を含む製剤が開示される。
【0390】
開示の発明は、さまざまな実施形態例を参照して説明されているが、こうした実施形態は、単に、本発明の原理及び用途を例示するものにすぎないことが理解されよう。こうした実施形態例に対して、本発明の範囲を逸脱することなくさまざまな改変を実施できることを当業者なら認識されよう。
【0391】
特定の化合物への参照がなされる場合、本開示は、その化合物の塩及び誘導体ならびに分解生成物(明示的に開示される分子の酸化バージョンなど)も企図することが理解されよう。
【0392】
さらに、本明細書の異なる実施形態のさまざまな特性及び/または特徴を互いに組み合わせることができることが理解されよう。したがって、例示の実施形態に対して多数の改変を実施することができ、本発明の範囲を逸脱することなく他の配列を考案できることが理解されよう。
【0393】
さらに、本発明の他の実施形態は、本明細書に開示される本発明の明細及び実施を踏まえれば当業者には明らかであろう。明細及び例は、例示にすぎないものであると考えられることが意図されており、範囲及び趣旨は、特許請求の範囲によって示される。
【0394】
最後に、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される「a」、「an」、及び「the」という単数形は、明確かつ明解に1つの指示対象に限定されない限り、複数の指示対象を含み、逆もまた同様であることに留意されたい。本明細書で使用される「含む(include)」または「含む(comprising)」という用語及びその文法的異形は、非限定が意図されており、その結果、項目(複数可)の列挙は、当該列挙項目(複数可)の代替または追加となり得る他の同様の項目を除外するものではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンからなる群から選択される、第1の精製されたシロシビン誘導体と、
第1の精製されたテルペン、セロトニン系薬物、及び第1の精製されたカンナビノイドからなる群から選択される、第2化合物と、
を含む、組成物。を含む、用量製剤。
【請求項2】
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、及びバレンセンからなる群から選択される、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項3】
前記セロトニン系薬物が、アルプラゾラム、アンフェタミン、アリピプラゾール、アザピロン、バルビツレート、ブロマゼパム、ブプロピオン、ブスピロン、カンナビノイド、クロルジアゼポキシド、シタロプラム、クロナゼパム、クロラゼパート、デキストロメトルファン、ジアゼパム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ロラゼパム、リゼルグ酸ジエチルアミド、リセルガミド(lysergamide)、3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、ナラトリプタン、パロキセチン、ペチジン、フェネチルアミン、プシカイン(psicaine)、オキサゼパム、レボキセチン、セレニック(serenic)、セロトニン、セルトラリン、テマゼパム、トラマドール、トリアゾラム、トリプタミン、ベンラファキシン、及びボルチオキセチンからなる群から選択される、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項4】
前記第1の精製されたカンナビノイドが、カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロメバリン(CBCV)、カンナビクロメバリン酸(CBCVA)、カンナビジオール(CBD)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジバリン酸(CBDVA)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロール酸(CBGA)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロバリン酸(CBGVA)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、及びデルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)からなる群から選択される、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項5】
賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項6】
前記賦形剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ビタミンE TPGS、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、及び塩化ベンザルコニウムからなる群から選択される、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項7】
モノアミン酸化酵素の阻害剤をさらに含む、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項8】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体 対 前記第2化合物 のモル比約100:1~約1:100でそれらが含まれる、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項9】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体 対 前記第2化合物 のモル比約10:1~約1:10でそれらが含まれる、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項10】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体 対 前記第2化合物 のモル比約5:1~約1:5でそれらが含まれる、請求項1に記載の用量製剤。
【請求項11】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が80~100%の純度である、請求項1~10のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項12】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が90~100%の純度である、請求項1~10のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項13】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体がリン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項14】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項15】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体がリン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項16】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項17】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体がリン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項18】
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の用量製剤。
【請求項19】
心理的障害の治療のための医薬の製造における、請求項1~18のいずれか一項に記載の用量製剤の使用。
【請求項20】
心理的障害の治療のための、請求項1~18のいずれか一項に記載の用量製剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0394
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0394】
最後に、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される「a」、「an」、及び「the」という単数形は、明確かつ明解に1つの指示対象に限定されない限り、複数の指示対象を含み、逆もまた同様であることに留意されたい。本明細書で使用される「含む(include)」または「含む(comprising)」という用語及びその文法的異形は、非限定が意図されており、その結果、項目(複数可)の列挙は、当該列挙項目(複数可)の代替または追加となり得る他の同様の項目を除外するものではない。
本発明の一態様を以下に示すが、本発明はそれに限定されない。
[発明1]
第1の精製されたシロシビン誘導体であって、前記第1の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と、
第2の精製されたシロシビン誘導体であって、前記第2の精製されたシロシビン誘導体は、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、及び4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、前記第2の精製されたシロシビン誘導体と、
を含む、組成物。
[発明2]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10:1~約1:10のモル比で含む、発明1に記載の組成物。
[発明3]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約100:1~約1:100のモル比で含む、発明1に記載の組成物。
[発明4]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約1,000:1~約1:1,000のモル比で含む、発明1に記載の組成物。
[発明5]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第2の精製されたシロシビン誘導体とを約10,000:1~約1:10,000のモル比で含む、発明1に記載の組成物。
[発明6]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、発明1に記載の組成物。
[発明7]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミンである、発明1に記載の組成物。
[発明8]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、発明1に記載の組成物。
[発明9]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミンである、発明1に記載の組成物。
[発明10]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、発明1に記載の組成物。
[発明11]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシトリプタミンである、発明1に記載の組成物。
[発明12]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]である、発明1に記載の組成物。
[発明13]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンである、発明1に記載の組成物。
[発明14]
第1の精製されたカンナビノイドを含む、発明1に記載の組成物。
[発明15]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明14に記載の組成物。
[発明16]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約100:1~約1:100のモル比で含む、発明15に記載の組成物。
[発明17]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約75:1~約1:75のモル比で含む、発明16に記載の組成物。
[発明18]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約50:1~約1:50のモル比で含む、発明17に記載の組成物。
[発明19]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約25:1~約1:25のモル比で含む、発明18に記載の組成物。
[発明20]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約10:1~約1:10のモル比で含む、発明19に記載の組成物。
[発明21]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとを約5:1~約1:5のモル比で含む、発明20に記載の組成物。
[発明22]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体及び前記第1の精製されたカンナビノイドが、均一混合物として存在する、発明21に記載の組成物。
[発明23]
第1の精製されたテルペンを含む、発明1に記載の組成物。
[発明24]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明23に記載の組成物。
[発明25]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約100:1~約1:100のモル比で含む、発明24に記載の組成物。
[発明26]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約75:1~約1:75のモル比で含む、発明25に記載の組成物。
[発明27]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約50:1~約1:50のモル比で含む、発明26に記載の組成物。
[発明28]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約25:1~約1:25のモル比で含む、発明27に記載の組成物。
[発明29]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約10:1~約1:10のモル比で含む、発明28に記載の組成物。
[発明30]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとを約5:1~約1:5のモル比で含む、発明29に記載の組成物。
[発明31]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体及び前記第1の精製されたテルペンが、均一混合物として存在する、発明23に記載の組成物。
[発明32]
第1の精製されたカンナビノイド及び第1の精製されたテルペンを含む、発明1に記載の組成物。
[発明33]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明32に記載の組成物。
[発明34]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明33に記載の組成物。
[発明35]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約100:1~約1:100であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が100:1~約1:100である、発明34に記載の組成物。
[発明36]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約75:1~約1:75であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約75:1~約1:75である、発明35に記載の組成物。
[発明37]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約50:1~約1:50であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約50:1~約1:50である、発明36に記載の組成物。
[発明38]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が25:1~約1:25であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が25:1~約1:25である、発明37に記載の組成物。
[発明39]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が約10:1~約1:10であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約10:1~約1:10である、発明38に記載の組成物。
[発明40]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたカンナビノイドとの含有モル比が5:1~約1:5であり、前記第1の精製されたシロシビン誘導体と前記第1の精製されたテルペンとの含有モル比が約5:1~約1:5である、発明39に記載の組成物。
[発明41]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体、前記第1の精製されたカンナビノイド、及び前記第1の精製されたテルペンが、均一混合物として存在する、発明32に記載の組成物。
[発明42]
第2の精製されたカンナビノイドを含む、発明14に記載の組成物。
[発明43]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明42に記載の組成物。
[発明44]
前記第2の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明43に記載の組成物。
[発明45]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体と、前記第1の精製されたカンナビノイド及び前記第2の精製されたカンナビノイドの総和と、を約100:1~約1:100のモル比で含む、発明44に記載の組成物。
[発明46]
前記モル比が、約75:1~約1:75である、発明45に記載の組成物。
[発明47]
前記モル比が、約50:1~約1:50である、発明46に記載の組成物。
[発明48]
前記モル比が、約25:1~約1:25である、発明47に記載の組成物。
[発明49]
前記モル比が、約10:1~約1:10である、発明48に記載の組成物。
[発明50]
前記モル比が、約5:1~約1:5である、発明49に記載の組成物。
[発明51]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体、前記第1の精製されたカンナビノイド、及び前記第2の精製されたカンナビノイドが、均一混合物として存在する、発明42に記載の組成物。
[発明52]
第1の精製されたシロシビン誘導体及び安定剤を含む、組成物。
[発明53]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、または4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、発明52に記載の組成物。
[発明54]
前記安定剤が、抗酸化剤である、発明52に記載の組成物。
[発明55]
前記抗酸化剤が、アスコルビン酸、リコピン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、またはククルミン(cucurmin)から選択される化合物を含む、発明54に記載の組成物。
[発明56]
前記安定剤が、pH緩衝剤である、発明52に記載の組成物。
[発明57]
前記pH緩衝剤が、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ホウ酸、塩酸、水酸化ナトリウム、またはその塩から選択される化合物を含む、発明56に記載の組成物。
[発明58]
脱リン酸化剤を含む、発明52に記載の組成物。
[発明59]
第1の精製されたカンナビノイドを含む、発明52に記載の組成物。
[発明60]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明59に記載の組成物。
[発明61]
第1の精製されたテルペンを含む、発明60に記載の組成物。
[発明62]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明61に記載の組成物。
[発明63]
前記組成物の含水率が、0~5%質量パーセントである、発明52に記載の組成物。
[発明64]
前記組成物が、水溶性である、発明52に記載の組成物。
[発明65]
賦形剤を含む、発明52に記載の組成物。
[発明66]
前記賦形剤が、ビタミンE TPGS、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、発明65に記載の組成物。
[発明67]
前記賦形剤が、ビタミンE TPGSである、発明66に記載の組成物。
[発明68]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、乾燥粉末である、発明52に記載の組成物。
[発明69]
溶媒及び賦形剤を含む、発明52に記載の組成物。
[発明70]
前記安定剤が、抗酸化剤である、発明69に記載の組成物。
[発明71]
前記抗酸化剤が、アスコルビン酸、リコピン、トコフェロール、メラトニン、レチノール、アスタキサンチン、ルテイン、アピゲニン、カルノシン、セレン、亜鉛、またはククルミン(cucurmin)から選択される化合物を含む、発明70に記載の組成物。
[発明72]
前記安定剤が、pH緩衝剤である、発明69に記載の組成物。
[発明73]
前記pH緩衝剤が、クエン酸、酢酸、リン酸一ナトリウム、N-シクロヘキシル-2-アミノエタンスルホン酸、ホウ酸、塩酸、または水酸化ナトリウムから選択される化合物を含む、発明72に記載の組成物。
[発明74]
第1の精製されたカンナビノイドを含む、発明69に記載の組成物。
[発明75]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明74に記載の組成物。
[発明76]
第1の精製されたテルペンを含む、発明69に記載の組成物。
[発明77]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明76に記載の組成物。
[発明78]
前記賦形剤が、ビタミンE TPGS、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、発明69に記載の組成物。
[発明79]
前記賦形剤が、ビタミンE TPGSである、発明78に記載の組成物。
[発明80]
前記溶媒が、水である、発明69に記載の組成物。
[発明81]
脱リン酸化剤を含む、発明69に記載の組成物。
[発明82]
神経伝達物質受容体に対する活性の調節方法であって、前記方法が、治療を必要とする人に対して、神経伝達物質活性調節因子を投与すること、及び第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第1の用量製剤を投与すること、を含み、前記第1の用量製剤が、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する、前記方法。
[発明83]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、リン酸二水素[3-(2-ジメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N,N-ジメチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-メチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシ-N-メチルトリプタミン、リン酸二水素[3-(アミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、4-ヒドロキシトリプタミン、リン酸二水素[3-(2-トリメチルアミノエチル)-1H-インドール-4-イル]、または4-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルトリプタミンから選択される、発明82に記載の方法。
[発明84]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化を含む、発明83に記載の方法。
[発明85]
モノアミン酸化酵素の阻害剤を投与することを含む、発明82に記載の方法。
[発明86]
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体、カンナビノイド受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体から選択される、発明82に記載の方法。
[発明87]
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体である、発明86に記載の方法。
[発明88]
前記神経伝達物質活性調節因子が、セロトニン系薬物である、発明87に記載の方法。
[発明89]
前記セロトニン系薬物が、アルプラゾラム、アンフェタミン、アリピプラゾール、アザピロン、バルビツレート、ブロマゼパム、ブプロピオン、ブスピロン、カンナビノイド、クロルジアゼポキシド、シタロプラム、クロナゼパム、クロラゼパート、デキストロメトルファン、ジアゼパム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ロラゼパム、リゼルグ酸ジエチルアミド、リセルガミド(lysergamide)、3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、ナラトリプタン、パロキセチン、ペチジン、フェネチルアミン、プシカイン(psicaine)、オキサゼパム、レボキセチン、セレニック(serenic)、セロトニン、セルトラリン、テマゼパム、トラマドール、トリアゾラム、トリプタミン、ベンラファキシン、またはボルチオキセチンから選択される、発明88に記載の方法。
[発明90]
前記神経伝達物質受容体が、アドレナリン受容体である、発明86に記載の方法。
[発明91]
前記神経伝達物質活性調節因子が、アドレナリン系薬物である、発明90に記載の方法。
[発明92]
前記アドレナリン系薬物が、アドレナリン、アグマチン、アモキサピン、アプタザピン、アトモキセチン、ブプロピオン、クロニジン、ドキセピン、デュロキセチン、エスミルタザピン、ミアンセリン、ミラベグロン、ミルタザピン、ノルエピネフリン、フェントラミン、フェニレフリン、ピペロキサン、レセルピン、リトドリン、セチプチリン、テソフェンシン、チモロール、トラゾドン、トリミプラミン、またはキシラジンから選択される、発明91に記載の方法。
[発明93]
前記神経伝達物質受容体が、ドーパミン受容体である、発明86に記載の方法。
[発明94]
前記神経伝達物質活性調節因子が、ドーパミン系薬物である、発明93に記載の方法。
[発明95]
前記ドーパミン系薬物が、アミネプチン、アポモルヒネ、ベンジルピペラジン、ブロモクリプチン、カベルゴリン、クロルプロマジン、クロザピン、ジヒドレキシジン、ドンペリドン、ドーパミン、フルフェナジン、ハロペリドール、ケタミン、ロキサピン、メタンフェタミン、オランザピン、ペモリン、ペルフェナジン、ペルゴリド、フェンシクリジン、フェネチルアミン、フェンメトラジン、ピモジド、ピリベジル、精神刺激剤、レセルピン、リスペリドン、ロピニロール、テトラベナジン、またはチオリダジンから選択される、発明94に記載の方法。
[発明96]
第1の精製されたカンナビノイドを含む第1の用量製剤を投与することを含む、発明82に記載の方法。
[発明97]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明96に記載の方法。
[発明98]
第1の精製されたテルペンを含む第1の用量製剤を投与することを含む、発明96に記載の方法。
[発明99]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明98に記載の方法。
[発明100]
賦形剤を投与することを含む、発明82に記載の方法。
[発明101]
前記賦形剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、スクロース、アルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メチオニン、ビタミンE TPGS、ジメチルスルホキシド、タートラジン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フュームドシリカ、タルク、炭酸マグネシウム、または塩化ベンザルコニウムから選択される化合物を含む、発明100に記載の方法。
[発明102]
心理的障害の治療方法であって、前記方法が、治療を必要とする人を特定すること、及び第1の精製されたシロシビン誘導体を、前記治療を必要とする人に投与すること、を含み、前記第1の精製されたシロシビン誘導体が、神経伝達物質受容体に対する活性を調節する、前記方法。
[発明103]
前記神経伝達物質受容体が、セロトニン受容体、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、GABA受容体、グルタミン受容体、ヒスタミン受容体、コリン受容体、オピオイド受容体、またはグリシン受容体から選択される、発明102に記載の方法。
[発明104]
前記第1の精製されたシロシビン誘導体の脱リン酸化を含む、発明102に記載の方法。
[発明105]
モノアミン酸化酵素の阻害剤を投与することを含む、発明102に記載の方法。
[発明106]
第1の精製されたカンナビノイドを投与することを含む、発明102に記載の方法。
[発明107]
前記第1の精製されたカンナビノイドが、THC、THCA、THCV、THCVA、CBC、CBCA、CBCV、CBCVA、CBD、CBDA、CBDV、CBDVA、CBG、CBGA、CBGV、またはCBGVAから選択される、発明106に記載の方法。
[発明108]
第1の精製されたテルペンを投与することを含む、発明107に記載の方法。
[発明109]
前記第1の精製されたテルペンが、酢酸ボルニル、アルファ-ビサボロール、ボルネオール、カンフェン、カンファー、カレン、ベータ-カリオフィレン、セドレン、シメン、エレメン、ユーカリプトール、オイデスモール、ファルネセン、フェンコール、ゲラニオール、グアヤコール、フムレン、イソボルネオール、リモネン、リナロール、メントール、ベータ-ミルセン、ネロリドール、オシメン、フェランドレン、フィトール、ピネン、プレゴン、サビネン、テルピネオール、テルピノレン、またはバレンセンから選択される、発明108に記載の方法。
[発明110]
賦形剤を投与することを含む、発明102に記載の方法。
[発明111]
第1の精製されたシロシビン誘導体を含む第2の用量製剤を投与することを含む、発明102に記載の方法。
[発明112]
前記第1の用量製剤及び前記第2の用量製剤が、均一混合物である、発明111に記載の方法。
[発明113]
前記均一混合物が、約10%のずれをほとんど~全く有さない、発明112に記載の方法。
[発明114]
前記均一混合物が、約5%のずれをほとんど~全く有さない、発明113に記載の方法。
[発明115]
前記第1の用量製剤が、第1の精製されたシロシビン誘導体、第2の精製されたシロシビン誘導体、及び第1の精製されたカンナビノイドを単一の組成物に含む、発明102に記載の方法。
[発明116]
前記第1の用量製剤が、第1の精製されたシロシビン誘導体、第2の精製されたシロシビン誘導体、及び第1の精製されたカンナビノイドを2つ以上の組成物に含む、発明103に記載の方法。
[発明117]
前記心理的障害が、不安障害である、発明102に記載の方法。
[発明118]
前記不安障害が、急性ストレス障害、病状に起因する不安、全般性不安障害、パニック障害、パニック発作、恐怖症、心的外傷後ストレス障害、分離不安障害、社会不安障害、物質誘発性不安障害、または場面緘黙症から選択される、発明117に記載の方法。
[発明119]
抗不安薬を投与することを含む、発明117に記載の方法。
[発明120]
前記抗不安薬が、アルプラゾラム、アルファ遮断剤、抗ヒスタミン剤、バルビツレート、ベータ遮断剤、ブロマゼパム、カルバメート、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、クロラゼパート、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オピオイド、オキサゼパム、テマゼパム、またはトリアゾラムから選択される、発明119に記載の方法。
[発明121]
前記心理的障害が、抑鬱障害である、発明102に記載の方法。
[発明122]
前記抑鬱障害が、非定型鬱病、双極性障害、緊張病性鬱病、病状に起因する抑鬱障害、大抑鬱障害、産後鬱病、月経前不快気分障害、または季節性情動障害から選択される、発明121に記載の方法。
[発明123]
抗鬱剤を投与することを含む、発明121に記載の方法。
[発明124]
前記抗鬱剤が、ブプロプリオン、シタロプラム、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、レボキセチン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される、発明123に記載の方法。
[発明125]
前記心理的障害が、強迫性障害である、発明102に記載の方法。
[発明126]
前記強迫性障害が、嗜癖、身体醜形障害、皮膚むしり症、ためこみ症、強迫性障害、及び抜毛癖から選択される、発明125に記載の方法。
[発明127]
神経伝達物質活性調節因子を投与することを含む、発明125に記載の方法。
[発明128]
前記神経伝達物質活性調節因子が、アリピプラゾール、ブプロプリオン、シタロプラム、クロミプラミン、デキストロアンフェタミン、デュロキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、ミルナシプラン、ミルタザピン、パロキセチン、クエチアピン、レボキセチン、リスペリドン、セルトラリン、及びベンラファキシンから選択される、発明127に記載の方法。
【外国語明細書】