IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052204
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】呼吸システムのための医療用チューブ
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/08 20060101AFI20230404BHJP
【FI】
A61M16/08 300A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023000311
(22)【出願日】2023-01-04
(62)【分割の表示】P 2020116168の分割
【原出願日】2015-03-17
(31)【優先権主張番号】61/954,230
(32)【優先日】2014-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/031,666
(32)【優先日】2014-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/047,536
(32)【優先日】2014-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/131,173
(32)【優先日】2015-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】504298349
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100106655
【弁理士】
【氏名又は名称】森 秀行
(72)【発明者】
【氏名】ミュンケルト,カーチャ
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ,トーマス ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】シムズ,クリストファー ギャレス
(72)【発明者】
【氏名】フレイター,セス マクレー
(72)【発明者】
【氏名】バズウェル,マシュー リアム
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,ギャヴィン ウォルシュ
(72)【発明者】
【氏名】マコーレイ,デヴィッド レオン
(72)【発明者】
【氏名】スミス,マルコム デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ヴァーコレン,ブレンダン トーマス
(72)【発明者】
【氏名】マイケルバーグ,トーマス ジャック フェルナンド
(72)【発明者】
【氏名】マックール,キール アンソニー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】呼吸用加湿システムのための医療用チューブを提供する。
【解決手段】医療用チューブ6は、埋設されたワイヤ15を電気部品に接続するためのテール部20を含む。テール部は、電気部品への医療用チューブの取り付けを容易にするための扁平化部分22と、露出部24とを含み、テール部は第2の扁平化部分を含む。ヒータワイヤ又はセンサワイヤなどの1つ以上のワイヤが医療チューブに埋設され、1つ以上のワイヤが取り付けられるプリント回路基板を含むコネクタを含み、コネクタは、プリント回路基板を支持するための特徴を含んで、コネクタへの1つ以上のワイヤの組み付けを助け、液体の侵入から電気部品を保護する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に呼吸ガスを送るように構成された医療用チューブであって、
第1の長尺状部材と、1つ以上のワイヤを含む第2の長尺状部材を含み、
前記第2の長尺状部材が当該医療用チューブの端部にてテール部を含み、前記テール部が、露出部に先行する扁平化部分を含み、前記1つ以上のワイヤの露出部が前記テール部の前記露出部を画定する、医療用チューブ。
【請求項2】
前記第2の長尺状部材が螺旋状に巻かれている、請求項1に記載の医療用チューブ。
【請求項3】
前記第2の長尺状部材がビードを含む、請求項1又は2に記載の医療用チューブ。
【請求項4】
前記チューブがルーメンを含み、前記第2の長尺状部材が前記ルーメンを囲む壁の一部を形成するとともに、ガス流に接触するように構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項5】
前記第1の長尺状部材が中空体を含み、前記第2の長尺状部材の隣接する巻きの間に螺旋状に巻かれており、前記ルーメンを囲む前記壁の一部を形成するとともにガス流に接触するように構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項6】
前記第2の長尺状部材が非扁平化部分を含み、前記非扁平化部分が、前記第1の長尺状部材から分離されており、前記第1の長尺状部材の端部と前記テール部の前記扁平化部分との間に配置されている、請求項1に記載の医療用チューブ。
【請求項7】
前記1つ以上のワイヤが少なくとも1つのヒータワイヤ及び/又は少なくとも1つの検出ワイヤを含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの検出ワイヤが、温度、流量、湿度又は圧力のうちの1つを検出するために用いられる、請求項7に記載の医療用チューブ。
【請求項9】
前記1つ以上のワイヤが4つのワイヤを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項10】
前記1つ以上のワイヤが2つのヒータワイヤ及び2つの検出ワイヤを含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項11】
前記テール部が前記露出部に続く第2の扁平化部分を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項12】
前記1つ以上のワイヤが、前記第2の長尺状部材の非扁平化部分よりも前記露出部において比較的より離間している、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項13】
前記1つ以上のワイヤのそれぞれの間の間隔が、プリント回路基板への取り付け用に構成されている、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項14】
前記扁平化部分における前記1つ以上のワイヤのそれぞれの間の前記間隔が少なくとも1.0mmである、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項15】
当該医療用チューブの端部にコネクタが接合されている、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項16】
前記コネクタが、患者側端部コネクタ又はチャンバ側端部コネクタの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の医療用チューブ。
【請求項17】
前記コネクタが、当該医療用チューブと呼吸システム構成要素との間に電気経路及びニューマチック接続を形成するように構成されている、請求項15又は16のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項18】
前記テール部が前記コネクタに接続されている、請求項15乃至17のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項19】
前記コネクタがプリント回路基板を含み、前記テール部が前記プリント回路基板に接続されている、請求項15乃至18のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項20】
前記プリント回路基板が前記コネクタのハウジングにオーバーモールドを用いて組み込まれている、請求項19に記載の医療用チューブ。
【請求項21】
前記プリント回路基板が前記ハウジング内の通路の直径全体に及ぶ、請求項20に記載の医療用チューブ。
【請求項22】
医療用チューブであって、
1つ以上のワイヤと、当該医療用チューブの端部にあるテール部と、
を含む、医療チューブであり、前記テール部が露出部を含み、前記1つ以上のワイヤが前記露出部において露出しており、
本体と、
取付機能部を含むプリント回路基板であり、前記1つ以上のワイヤの前記露出部が前記取付機能部にはんだ付けされるように構成されている、プリント回路基板と、
はんだ付け時、前記1つ以上のワイヤを所定の位置に保持するように構成されているアライメント機能部と、
を含む、コネクタと、
を含む、医療用チューブ。
【請求項23】
前記取付機能部が取付ノッチを含み、前記アライメント機能部がアライメントノッチを含む、請求項22に記載の医療用チューブ。
【請求項24】
前記アライメント機能部が櫛部を形成する、請求項22又は23に記載の医療用チューブ。
【請求項25】
前記取付機能部が前記プリント回路基板の第1の側面に配置されている、請求項22乃至24のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項26】
前記取付機能部が前記プリント回路基板の第1の側面に配置されたはんだパッドを含む、請求項22乃至25のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項27】
前記1つ以上のワイヤが2つの検出ワイヤ及び2つのヒータワイヤを含み、前記コネクタが4つの取付機能部を含み、前記検出ワイヤが前記4つの取付機能部の内側2つにはんだ付けされており、前記ヒータワイヤが前記4つの取付機能部の外側2つにはんだ付けされている、請求項25又は26に記載の医療用チューブ。
【請求項28】
前記アライメント機能部が前記プリント回路基板の第2の側面に配置されている、請求
項22乃至27のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項29】
前記1つ以上のワイヤの前記露出部が前記プリント回路基板と前記アライメント機能部との間に延びている、請求項22乃至28のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項30】
前記プリント回路基板が前記1つ以上のワイヤを受け入れるノッチの対を含み、前記ノッチの各対が、前記プリント回路基板の第1の側面上のノッチと、前記プリント回路基板の第2の側面上のノッチと、を含み、前記ノッチの各対の1つが前記取付機能部の1つを含み、前記ノッチの各対のもう一方が前記アライメント機能部の1つを含む、請求項22又は23に記載の医療用チューブ。
【請求項31】
前記1つ以上のワイヤの少なくとも1つが、前記プリント回路基板の前記第1の側面上のノッチを少なくとも部分的に囲むパッドにはんだ付けされており、前記1つ以上のワイヤの少なくとも1つが、前記プリント回路基板の前記第2の側面上のノッチを少なくとも部分的に囲むパッドにはんだ付けされている、請求項30に記載の医療用チューブ。
【請求項32】
前記1つ以上のワイヤが少なくとも1つのヒータワイヤ及び少なくとも1つのセンサワイヤを含み、前記少なくとも1つのヒータワイヤが前記プリント回路基板の前記第1及び第2の側面のうちの1つのノッチにはんだ付けされており、前記少なくとも1つのセンサワイヤが前記プリント回路基板の前記第1及び第2の側面のもう一方のノッチにはんだ付けされている、請求項31に記載の医療用チューブ。
【請求項33】
前記1つ以上のワイヤが少なくとも1つのヒータワイヤ及び少なくとも1つのセンサワイヤを含み、前記少なくとも1つのヒータワイヤが前記プリント回路基板の第1の面上の取付機能部にはんだ付けされており、前記少なくとも1つのセンサワイヤが前記プリント回路基板の反対側の第2の面上の取付機能部にはんだ付けされている、請求項22に記載の医療用チューブ。
【請求項34】
前記本体が前記1つ以上のアライメント機能部を含む、請求項22乃至24のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項35】
前記プリント回路基板が、前記1つ以上のワイヤがはんだ付けされた前記プリント回路基板の部分に沿って延出する突起によって支持されている、請求項22乃至34のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項36】
1つ以上の突出部が、前記プリント回路基板の第2の側面上のノッチ間に画定される位置にて前記突起から外側に延出している、請求項35に記載の医療用チューブ。
【請求項37】
前記コネクタが、組み立て時、前記本体上の所定の位置に当該医療用チューブを保持するように構成された案内タブを含む、請求項22乃至36のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項38】
前記コネクタが螺旋リブを含み、当該医療用チューブが、螺旋状に巻かれた長尺状部材を含み、前記螺旋リブのピッチが前記長尺状部材のピッチに一致しており、組み立て時、前記長尺状部材に圧力を印加する、請求項22乃至37のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項39】
前記螺旋リブが前記本体を完全には囲んでいない、請求項38に記載の医療用チューブ。
【請求項40】
前記テール部の少なくとも一部がカバーと前記本体の表面との間に配置され得る、請求項22乃至39のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項41】
前記カバーが前記本体にヒンジ式に接続されている、請求項40に記載の医療用チューブ。
【請求項42】
前記カバーが、前記本体の前記表面を補完する湾曲した内部表面を有する、請求項40又は41に記載の医療用チューブ。
【請求項43】
前記カバーが1つ以上の保持部材を含む、請求項40乃至42のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項44】
前記1つ以上の保持部材が前記カバーを前記本体に固定している、請求項43に記載の医療用チューブ。
【請求項45】
前記1つ以上の保持部材が前記カバーを前記突起に固定している、請求項43又は44に記載の医療用チューブ。
【請求項46】
前記1つ以上の保持部材が前記カバーの縁に沿って前記カバーを固定している、請求項43乃至45のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項47】
前記1つ以上の保持部材が前記カバーを柱に固定している、請求項43乃至46のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項48】
前記テール部が扁平化部分を含み、前記露出部が前記扁平化部分に続き、前記テール部が前記露出部に続く第2の扁平化部分を含む、請求項40乃至47のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項49】
前記第2の扁平化部分が前記カバーと前記本体の前記表面との間に配置されている、請求項48に記載の医療用チューブ。
【請求項50】
前記医療用チューブと前記本体との間の接合部がオーバーモールド材料で被覆されている、請求項22乃至49のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項51】
前記オーバーモールド材料が当該医療用チューブと前記本体との間の電気接続部を被覆している、請求項50に記載の医療用チューブ。
【請求項52】
前記オーバーモールド材料が前記第1の長尺状部材を密封している、請求項50又は51に記載の医療用チューブ。
【請求項53】
前記オーバーモールド材料が前記第2の長尺状部材を少なくとも部分的に融解する、請求項50乃至52のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項54】
前記オーバーモールド材料が前記第1の長尺状部材を少なくとも部分的に融解する、請求項50乃至53のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項55】
前記本体が、前記本体への当該医療用チューブの接続を案内する1つ以上の外部機能を含む、請求項22乃至54のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項56】
前記1つ以上の外部機能が螺旋リブを含む、請求項55に記載の医療用チューブ。
【請求項57】
前記1つ以上の外部機能が案内タブを含む、請求項55又は56に記載の医療用チューブ。
【請求項58】
前記1つ以上の外部機能がドリフト制限ポストを含む、請求項55乃至57のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項59】
前記螺旋リブが前記本体を完全には囲んでいない、請求項56に記載の医療用チューブ。
【請求項60】
前記螺旋リブのピッチが前記第1の長尺状部材のピッチに一致しており、前記第1の長尺状部材に圧力を印加する、請求項56又は59に記載の医療用チューブ。
【請求項61】
患者に呼吸ガスを送るように構成された医療用チューブとコネクタのアセンブリであって、
第1の長尺状部材及び第2の長尺状部材を含む医療用チューブであり、前記第2の長尺状部材が1つ以上のワイヤを含む、医療用チューブと、
前記医療用チューブの端部に結合されたコネクタであり、前記コネクタが本体及びプリント回路基板を含む、コネクタと、
を含む、アセンブリであって、
前記第2の長尺状部材が前記医療用チューブの端部にてテール部を含み、前記テール部が、扁平化部分と、露出部と、を含み、前記プリント回路基板との電気接続を形成するために前記1つ以上のワイヤが前記テール部の前記露出部において露出しており、前記第1の長尺状部材の端部と前記扁平化部分との間の非扁平化部分と、を含み、
前記医療用チューブと前記本体との間の接合部を被覆しているオーバーモールド材料と、
を含む、医療用チューブとコネクタのアセンブリ。
【請求項62】
前記オーバーモールド材料が前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分を少なくとも部分的に囲んでいる、請求項61に記載の医療用チューブ。
【請求項63】
前記コネクタがブリッジを含み、前記ブリッジが前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分を前記本体から離れる方に持ち上げるように構成されるように、前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分が前記ブリッジ上に延びるように構成されている、請求項62に記載の医療用チューブ。
【請求項64】
前記コネクタが前記ブリッジの一端に配置されたドリフト制限ポストを含み、前記ドリフト制限ポストが、前記プリント回路基板へと向かう前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分の動きを制限するように構成されている、請求項63に記載の医療用チューブ。
【請求項65】
前記本体が、第1端部と、第2端部と、前記第1端部と前記第2端部とを接続する長手方向のブリッジと、を有する螺旋リブを含み、前記螺旋リブ及び前記ブリッジが液体用バリアとして機能するように構成されている、請求項61又は62に記載の医療用チューブ。
【請求項66】
前記ブリッジが、前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分を前記本体から離れる方に持ち上げるように構成されるように、前記第2の長尺状部材の前記非扁平化部分が前記ブリッジ上に延びるように構成されている、請求項65に記載の医療用チューブ。
【請求項67】
前記ブリッジが、前記本体に結合されたパッドを含む、請求項63に記載の医療用チュ
ーブ。
【請求項68】
前記本体が凹部を含み、前記非扁平化部分が前記凹部上に延びるように構成されている、請求項61又は62に記載の医療用チューブ。
【請求項69】
前記本体が、前記本体に軸方向に入れられたチャネルを含み、前記非扁平化部分が前記チャネル上に延びるように構成されている、請求項61又は62に記載の医療用チューブ。
【請求項70】
前記オーバーモールド材料が、前記第1の長尺状部材と、前記第2の長尺状部材と、前記コネクタの前記本体と、前記プリント表面基板と、前記1つ以上のワイヤの前記露出部と、に接着するように構成されている、請求項61乃至69のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項71】
前記コネクタの前記本体がポリプロピレンを含む、請求項61乃至70のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項72】
前記医療用チューブの前記第1及び第2の部材がポリオレフィンエラストマーを含む、請求項61乃至71のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項73】
前記プリント回路基板が、プラズマ処理を施したガラス繊維強化エポキシ積層体を含む、請求項61乃至72のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【請求項74】
前記オーバーモールド材料がエチレン共重合体及びアクリル酸メチルを含む、請求項61乃至73のいずれか一項に記載の医療用チューブ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願で提出された出願データシートに外国又は国内優先権主張が記載されている一切の出願は、米国特許法施行規則第1.57条の下、参照により本明細書に援用される。加えて、本願は以下の出願の全体を参照により援用する。
【0002】
2012年11月14日出願の米国特許仮出願第61/726,532号明細書(FPHCR.335PR)。
【0003】
2013年3月14日出願の米国特許仮出願第61/786,141号明細書(FPHCR.335PR2)。
【0004】
2013年9月13日出願の米国特許仮出願第61/877,736号明細書(FPHCR.335PR3)。
【0005】
2013年11月14日出願の国際出願PCT/NZ2013/000208号明細書(FPHCR.335WO)。
【0006】
2011年6月3日に出願の米国特許仮出願第61/492,970号明細書(FPHCR.273PR)。
【0007】
2012年3月13日出願の米国特許仮出願第61/610,109号明細書(FPHCR.273PR2)。
【0008】
2012年5月30日出願の国際出願PCT/IB2012/001786号明細書(FPHCR.273WO)。
【0009】
2012年12月4日出願の米国特許仮出願第61/733,360号明細書(FPHCR.273PR3)。
【0010】
2012年12月4日出願の米国特許仮出願第61/733,359号明細書(FPHCR.273PR4)。
【0011】
2013年9月13日出願の米国特許仮出願第61/877,622号明細書(FPHCR.273PR5)。
【0012】
2013年12月2日出願の米国特許出願第14/123,485号明細書(FPHCR.273NP)。
【0013】
2013年12月4日出願の国際出願PCT/NZ2013/000222号明細書(FPHCR.273WO2)。
【0014】
2013年9月13日出願の米国特許仮出願第61/877,784号明細書(FPHCR.371PR)。
【0015】
2014年7月15日出願の米国特許仮出願第62/024,969号明細書(FPHCR.371PR2)。
【0016】
2014年9月15日出願の国際出願PCT/NZ2014/000201号明細書(FPHCR.371WO)。
【0017】
2014年3月17日出願の米国特許仮出願第61/954,230号明細書(FPHCR.429PR)。
【0018】
2014年7月31日出願の米国特許仮出願第62/031,666号明細書(FPHCR.429PR2)。
【0019】
2014年9月8日出願の米国特許仮出願第62/047,536号明細書(FPHCR.429PR3)。
【0020】
2015年3月10日出願の米国特許仮出願第62/131,173号明細書(FPHCR.429PR4)。
【技術分野】
【0021】
本開示は、概して、呼吸用加湿システムに関する。特に、本開示は、呼吸用加湿システムのための医療用チューブに関する。
【背景技術】
【0022】
患者に呼吸ガスを提供するために呼吸システムが用いられる。呼吸システムは、患者に供給されるガスを調整するための加湿デバイスを含んでもよい。これらガスは送気前に加熱しても加湿してもよい。ガスは患者インターフェースと流体連通する医療用チューブを介して患者に送られる。患者インターフェースの例としては、口マスク、鼻マスク、鼻カニューレ、気管マスク、気管内チューブ、又は口マスクと鼻マスクとを組み合わせたものが挙げられる。相対湿度100%及び37℃で患者に送られるガスは、空気が鼻を通り肺に入る際に起こる空気の変換により生じる特性を模したものである。これにより、効率的なガス交換及び肺の換気を促進し、気道の防御機構を補助し、治療時の患者の快適性を増加する。患者にガスを送るための医療用チューブは、加熱加湿ガスを暖かい状態に維持し、医療用チューブ内での凝縮物の形成を防ぐためのヒータワイヤ、又は医療用チューブ内のセンサからデータを伝達するためのセンサワイヤなどのワイヤを有してもよい。医療用チューブと加湿デバイス又は患者インターフェースなどの呼吸システム構成要素との間に電気及び/又はニューマチック接続を形成するためにコネクタを用いてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
呼吸システム構成要素に医療用チューブを接続するためのコネクタは先行技術に存在するものの、本明細書中に開示される実施形態のうちの少なくとも1つの特定の特徴、態様及び利点には、呼吸システム構成要素への医療用チューブの接続に付随する課題があるという認識を含む。医療用チューブは、ヒータワイヤ、センサワイヤなどのワイヤ、又は任意の他の種類の電気伝導体を有してもよい。ワイヤは、医療用チューブ内に配置しても、医療用チューブの壁に埋設しても、医療用チューブの外側に配置してもよい。医療用チューブにワイヤを含める他の手法も用いてよい。医療用チューブは、ワイヤがガス流に曝される可能性を低減又は排除するために、医療用チューブの壁に埋設されたワイヤを有してもよい。しかしながら、ワイヤは、呼吸システム構成要素への電気接続を、医療用チューブとコネクタとの間のニューマチック接続に影響を及ぼすことなく、コネクタを通じて又は介して形成することが必要となり得る。埋設されたワイヤを有する医療用チューブとコネクタとの間に信頼性の高い接続を形成することは困難な場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
先行技術における課題の解決策を提供するような手法でコネクタに接続するように構成された医療用チューブを提供する実施形態を開示する。医療用チューブは、1つ以上のワイヤを有してもよく、コネクタにて終端してもよい。医療用チューブとコネクタとの間の接続部は、電気及びニューマチック接続を容易にしてもよい。医療用チューブは、第1の長尺状部材と、第2の長尺状部材と、を含んでもよい。1つ以上のワイヤが第2の長尺状部材に埋設されてもよい。第2の長尺状部材は、1つ以上のワイヤをコネクタに取り付けることができるように1つ以上のワイヤを露出させる扁平化部分(扁平化された部分)によって終端してもよい。いくつかの実施形態では、第2の長尺状部材は、1つ以上のワイヤを露出させる扁平化部分によって終端してもよく、コネクタへの1つ以上のワイヤの取り付けを補助してもよい第2の扁平化部分を有してもよい。
【0025】
いくつかの構成においては、患者に呼吸ガスを送るための医療用チューブが構成される。医療用チューブは、第1の長尺状部材と、第2の長尺状部材と、を含む。第2の長尺状部材は、1つ以上の埋設されたワイヤを含む。第2の長尺状部材は、テール部としてのチューブの端部にて終端している。テール部は、扁平化部分と、露出部と、を含む。1つ以上のワイヤは、呼吸システム構成要素との電気接続を形成するために露出部において露出している。
【0026】
いくつかの構成においては、電気部品は、呼吸システム構成要素に医療用チューブを接続するように構成されたコネクタである。
【0027】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは、少なくとも1つのヒータワイヤ及び/又は少なくとも1つの検出ワイヤを含む。いくつかのこうした構成においては、少なくとも1つの検出ワイヤは温度、流量、湿度又は圧力のうちの1つを検出するために用いられる。
【0028】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは4つのワイヤを含む。
【0029】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは2つのヒータワイヤ及び2つの検出ワイヤを含む。
【0030】
いくつかの構成においては、テール部は露出部に続く第2の扁平化部分を含む。
【0031】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤのそれぞれの間の間隔は、呼吸システム構成要素への取り付け用に構成されている。例えば、1つ以上のワイヤは、第2の長尺状部材の非扁平化部分(扁平化されていない部分)よりも露出部において比較的より間隔をあけて配置され得る。
【0032】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤのそれぞれの間の間隔は、プリント回路基板への取り付け用に構成されている。
【0033】
いくつかの構成においては、コネクタはチューブの端部に接合されている。いくつかのこうした構成においては、コネクタは、患者側端部コネクタ及びチャンバ側端部コネクタのうちの少なくとも1つである。
【0034】
いくつかの構成においては、コネクタは、チューブの端部に接続されたハウジングを含む。いくつかのこうした構成においては、コネクタは、医療用チューブと呼吸システム構成要素との間に電気接続及びニューマチック接続を形成するように構成されている。いくつかのこうした構成においては、テール部はコネクタに接続されている。いくつかのこうした構成においては、テール部はプリント回路基板に接続されている。プリント回路基板はハウジングによって支持され得る。いくつかのこうした構成においては、プリント回路基板がコネクタのハウジングにオーバーモールドを用いて組み込まれている。いくつかのこうした構成においては、プリント回路基板はハウジング内の通路の直径全体に及ぶ。いくつかのこうした構成においては、プリント回路基板が、1つ以上のワイヤがはんだ付けされたプリント回路基板の部分に沿って延出する突起によって支持されている。
【0035】
いくつかの構成においては、櫛部がプリント回路基板の第1の側面に配置されており、1つ以上のワイヤは、プリント回路基板の第1の側面の裏側の、プリント回路基板の第2の側面に隣接してはんだ付けされている。いくつかのこうした構成においては、プリント回路基板の第2の側面は1つ以上のワイヤを受け入れるノッチを含む。いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤの露出部はプリント回路基板と櫛部との間に延びている。いくつかの構成においては、プリント回路基板は、1つ以上のワイヤを受け入れるノッチの対を含み、ノッチの各対は、プリント回路基板の第1の側面上のノッチと、プリント回路基板の第2の側面上のノッチと、を含み、1つ以上のワイヤのそれぞれは、ノッチの各対の1つにはんだ付けされている。いくつかのこうした構成においては、1つ以上のワイヤの少なくとも1つはプリント回路基板の第1の側面上のノッチにはんだ付けされており、1つ以上のワイヤの少なくとも1つはプリント回路基板の第2の側面上のノッチにはんだ付けされている。いくつかの構成においては、突出部が、プリント回路基板の第2の側面上のノッチ間に画定される位置にて突起から外側に延出している。
【0036】
いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは、2つの検出ワイヤと、2つのヒータワイヤと、を含み、4つの取付機能部がプリント回路基板の1つの側面に配置されている。いくつかのこうした構成においては、検出ワイヤが4つの取付機能部の内側2つにはんだ付けされており、ヒータワイヤが4つの取付機能部の外側2つにはんだ付けされている。いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは、少なくとも1つのヒータワイヤ及び少なくとも1つのセンサワイヤを含み、少なくとも1つのヒータワイヤはプリント回路基板の第1及び第2の側面のうちの1つのノッチにはんだ付けされており、少なくとも1つのセンサワイヤはプリント回路基板の第1及び第2の側面のもう一方のノッチにはんだ付けされている。いくつかの構成においては、1つ以上のワイヤは少なくとも1つのヒータワイヤ及び少なくとも1つのセンサワイヤを含み、少なくとも1つのヒータワイヤはプリント回路基板の第1の面又は表面の取付機能部にはんだ付けされており、少なくとも1つのセンサワイヤはプリント回路基板の反対側の第2の面又は表面の取付機能部にはんだ付けされている。
【0037】
いくつかの構成においては、テール部の少なくとも一部はカバーとハウジングの表面との間に配置され得る。いくつかのこうした構成においては、カバーはハウジングにヒンジ式に接続されている。いくつかのこうした構成においては、カバーは、ハウジングの表面を補完する湾曲した内部表面を有する。いくつかの構成においては、カバーは1つ以上の保持部材を含む。いくつかの構成においては、1つ以上の保持部材はカバーをハウジングに固定している。いくつかのこうした構成においては、1つ以上の保持部材はカバーを突起に固定している。いくつかのこうした構成においては、1つ以上の保持部材はカバーの縁に沿ってカバーを固定している。いくつかの構成においては、1つ以上の保持部材はカバーを柱に固定している。いくつかの構成においては、テール部の第2の扁平化部分はカバーとハウジングの表面との間に配置されている。
【0038】
いくつかの構成においては、医療用チューブとハウジングとの間の接合部はオーバーモールド材料で被覆されている。いくつかのこうした構成においては、オーバーモールド材料は、医療用チューブとハウジングとの間の電気接続も被覆している。いくつかのこうした構成においては、オーバーモールド材料は第1の長尺状部材を密封している。
【0039】
いくつかの構成においては、オーバーモールド材料は第2の長尺状部材を少なくとも部分的に融解する。
【0040】
いくつかの構成においては、オーバーモールド材料は第1の長尺状部材を少なくとも部分的に融解する。
【0041】
いくつかの構成においては、ハウジングは、ハウジングへのチューブの接続を案内する1つ以上の外的な特徴を含む。いくつかのこうした構成においては、1つ以上の外的な特徴は螺旋リブを含む。いくつかの構成においては、螺旋リブはハウジングを完全には囲んでいない。いくつかの構成においては、螺旋リブのピッチは第1の長尺状部材のピッチに一致しており、医療用チューブがハウジングに接続されたときに第1の長尺状部材に圧力を印加する。いくつかのこうした構成においては、1つ以上の外的な特徴は案内タブを含む。いくつかのこうした構成においては、1つ以上の外的な特徴はドリフト制限ポストを含む。
【0042】
いくつかの構成においては、テール部は、第1の長尺状部材の端部と扁平化部分との間の非扁平化部分を含み、オーバーモールド材料は、医療用チューブとコネクタのハウジングとの間の接合部を被覆している。いくつかのこうした構成において、オーバーモールド材料は非扁平化部分を少なくとも部分的に囲んでいる。コネクタはブリッジを含むことができ、ブリッジが非扁平化部分をハウジングから離れる方に持ち上げるように構成されるように、非扁平化部分はブリッジ上に延びるように構成され得る。いくつかのこうした構成においては、ドリフト制限ポストがブリッジの一端に配置されている。いくつかの構成においては、コネクタは、第1端部と、第2端部と、第1端部と第2端部とを接続する長手方向のブリッジと、を有する螺旋リブを含み、螺旋リブ及びブリッジは液体用バリアとして機能するように構成されている。いくつかのこうした構成においては、ブリッジが非扁平化部分をハウジングから離れる方に持ち上げるように、非扁平化部分は長手方向のブリッジ上に延びるように構成されている。いくつかの構成においては、非扁平化部分をハウジングから離れる方に持ち上げるように構成されたブリッジは、ハウジングに結合されたパッドを含む。いくつかの構成においては、ハウジングは凹部を含み、この凹部上に非扁平化部分が延びるように構成されている。いくつかの構成においては、コネクタは、ハウジング内に軸方向に入れられたチャネルを含み、このチャネル上に非扁平化部分が延びるように構成されている。
【0043】
いくつかの構成においては、医療用チューブとコネクタのハウジングとの間の接合部を被覆しているオーバーモールド材料は、第1の長尺状部材と、第2の長尺状部材と、コネクタの本体と、プリント表面基板(printed surface board)と、1つ以上のワイヤの露出部とに接着するように構成されている。いくつかのこうした構成においては、コネクタハウジングはポリプロピレンを含む。医療用チューブの第1及び第2の部材はポリオレフィンエラストマーを含み得る。いくつかの構成においては、プリント回路基板はプラズマ処理を施したガラス繊維強化エポキシ積層体を含む。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料はエチレン共重合体及びアクリル酸メチルを含む。
【0044】
本開示のこれら及び他の特徴、態様及び利点を、好適な実施形態を説明することを意図しており制限することを意図しない以下の図に関して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】患者に呼吸ガスを送るための呼吸システムの概略図である。
図2】医療用チューブの斜視図である。
図3】呼吸システム構成要素への接続を補助するための医療用チューブの終端部の異なる実施形態の斜視図である。
図4】呼吸システム構成要素への接続を補助するための医療用チューブの終端部の異なる実施形態の斜視図である。
図5】呼吸システム構成要素への接続を補助するための医療用チューブの終端部の異なる実施形態を備える医療用チューブの斜視図である。
図6】呼吸システム構成要素への接続を補助するための医療用チューブの終端部の異なる実施形態を備える医療用チューブの斜視図である。
図7】2つの導管セグメント間に接続を用いるチューブアセンブリの斜視図である。接続はコネクタによって設けられ、明確にするためにコネクタは外カバーなしで示す。
図7A】1つの導管セグメントと、各端部にあるコネクタと、を有するチューブアセンブリの斜視図である。
図7B】2つの導管セグメントを結合するために用いることができる中間点アセンブリの例示的実施形態を示す。
図7C】2つの導管セグメントを結合するために用いることができる中間点アセンブリの例示的実施形態を示す。
図7D】2つの導管セグメントを結合するために用いることができる中間点アセンブリの例示的実施形態を示す。
図7E】導管セグメントを接合するために用いることができる中間点アセンブリの別の例示的実施形態を示す。
図7F】導管セグメントを接合するために用いることができる中間点アセンブリの別の例示的実施形態を示す。
図8】チャンバ側端部コネクタの一部及び導管の端部の斜視図である。
図9】チャンバ側端部コネクタの一部及び導管の端部の斜視図である。
図10】チャンバ側端部コネクタの一部及び導管の端部の斜視図である。
図10A】チャンバ側端部コネクタの一部及び導管の端部の斜視図である。
図11A】チャンバ側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図11B】チャンバ側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図11C】チャンバ側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図12】患者側端部コネクタの一部の斜視図である。
図13】患者側端部コネクタの一部の断面図である。
図13A】患者側端部コネクタの一部の側面図である。
図14A】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図14B】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図14C】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図14D】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図14E】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図14F】患者側端部コネクタの別の例示的実施形態の図である。
図15】ブリッジ部品を含む患者側端部コネクタの一実施形態の一部の斜視図である。
図16図15のブリッジ部品の斜視図である。
図17】チャネルを含む患者側端部コネクタの一実施形態に結合された導管の一部の種々の側面図である。
図18】チャネルを含む患者側端部コネクタの一実施形態に結合された導管の一部の種々の側面図である。
図19】チャネルを含む患者側端部コネクタの一実施形態に結合された導管の一部の種々の側面図である。
図20】隣り合う凹部によって形成されたブリッジを有する患者側端部コネクタの例示的実施形態の一部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0046】
図1は、呼吸システム1を示す。呼吸システム1は、以下の構成要素、すなわち、患者3に送られるべき一定量のガスを発生させるように構成された、送風機又はベンチレータなどの加圧ガス源2と、一定量のガスを調整するように構成された加湿デバイス4と、ガスを患者3に供給するときに患者インターフェース8にガスを送るように構成された医療用チューブ6と、医療用チューブ6を加湿デバイス4に接続するように構成されたコネクタ16と、を含み得るが、これらに限定されない。
【0047】
本明細書中に記載される患者インターフェース8は、マスク、鼻マスク、鼻プロング、口マスク、気管マスク又は鼻ピローを意味してもよい。
【0048】
本明細書中に記載される加湿デバイス4は、ガスを調整する任意のデバイスを意味してもよい。これには、ガスの加熱及び/又はガスの加湿を含んでもよい。
【0049】
本明細書中に記載されるガスは、空気、酸素、二酸化炭素、又は任意のこうしたガスの混合物、又は患者インターフェース8を介して患者3に送達されてもよい1つ以上の薬剤若しくはエアロゾルと任意のこうしたガスとの組み合わせを意味してもよい。
【0050】
本明細書中に記載される医療用チューブ6は、チューブ、導管、回路又はホースを意味してもよい。図2図5及び図6では、示される医療用チューブ6は、第1の長尺状部材10及び第2の長尺状部材12を含んでもよい。図5及び図6では、図示される医療用チューブ6は1つ以上のワイヤ15を含んでもよい。1つ以上のワイヤ15は、少なくとも1つのヒータワイヤ、少なくとも1つのセンサワイヤ及び/又は任意の他の種類の電気伝導体を含んでもよい。1つ以上のワイヤ15は医療用チューブ6内にあってもよい。1つ以上のワイヤ15は医療用チューブ6の内部又は外部表面に沿って配置されていてもよい。1つ以上のワイヤ15が医療用チューブ6の壁に埋設され得るように1つ以上のワイヤ15は医療用チューブ6上又は医療用チューブ6内に螺旋状に巻かれていてもよい。
【0051】
医療用チューブ6は加熱されても加熱されなくてもよい。医療用チューブ6は、医療用チューブ6内での凝縮物の形成を低減するための絶縁体を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の長尺状部材10にこうした絶縁体を設けてもよい。凝縮物は医療用チューブ6内の加熱された加湿ガスが通過中に冷却されると形成し得る。凝縮物形成を低減又は排除するために医療用チューブ6を加熱してもよい。この加熱は、図5及び図6に示されるように、1つ以上のヒータワイヤ14を含む1つ以上のワイヤ15によって提供してもよい。いくつかの実施形態では、第2の長尺状部材12は1つ以上のワイヤ15を含んでもよい。
【0052】
医療用チューブ6と呼吸システム1の構成要素との間に電気接続が形成され得るように、医療用チューブ6の終端部を設け、1つ以上のワイヤ15をコネクタ16にて終端してもよい。図5及び図6の医療用チューブ6に関して示されるように、また、図3及び図4に拡大して示されるように、いくつかの実施形態では、終端エレメントは、テール部20又はテール部30を含んでもよい。コネクタ16では、医療用チューブ6と呼吸システム1の構成要素との間にニューマチック接続を設けてもよい。本明細書中に記載される呼吸システム1の構成要素は、患者インターフェース又は加湿デバイスを意味してもよい。コネクタ16では、医療用チューブ6と呼吸システム1の構成要素との間に電気接続及びニューマチック接続のいずれか1つ、又は電気接続及びニューマチック接続の両方を設けてもよい。
【0053】
図5及び図6に示されるように、1つ以上のワイヤ15は、また、1つ以上の検出ワイヤ18を含んでもよい。1つ以上の検出ワイヤ18は、温度、流量、湿度又は圧力などのガスの特性を検出するために用いてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の検出ワイヤ18は温度を検出するために用いてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の検出ワイヤ18は1つ以上のセンサに接続してもよく、1つ以上のセンサはこれらガスの特性の1つ以上を検出するために用いてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、図5及び図6に示すように、1つ以上のワイヤ15は医療用チューブ6に埋設されている。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15は第2の長尺状部材12に埋設されていてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15は第1の長尺状部材10に埋設されていてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のヒータワイヤ14及び1つ以上の検出ワイヤ18の両方が第2の長尺状部材12に埋設されていてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のヒータワイヤ14及び1つ以上の検出ワイヤ18の両方が第1の長尺状部材10に埋設されていてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のヒータワイヤ14及び1つ以上の検出ワイヤ18の少なくとも1つが第2の長尺状部材12に埋設されていてもよく、1つ以上のヒータワイヤ14及び1つ以上の検出ワイヤ18の少なくとももう1つが第1の長尺状部材10に埋設されていてもよい。いくつかの実施形態では、第2の長尺状部材12内にヒータワイヤ14がなくてもよい。いくつかの実施形態では、第2の長尺状部材12内に検出ワイヤ18がなくてもよい。任意の他のこうした組み合わせがあってもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、1つ以上のヒータワイヤ14は2つのヒータワイヤを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の検出ワイヤ18は2つの検出ワイヤを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の検出ワイヤ18は1つ以上のヒータワイヤ14の近傍に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のヒータワイヤ14は第1のヒータワイヤ及び第2のヒータワイヤを含んでもよく、1つ以上の検出ワイヤ18は第1のヒータワイヤと第2のヒータワイヤとの間に配置されていてもよい。
【0056】
第1の長尺状部材10と第2の長尺状部材12は異なる材料から作製してもよい。例えば、第1の長尺状部材10は可撓性であってもよく、及び/又は医療用チューブ6に断熱性を付与してもよい。第2の長尺状部材12は、例えば、医療用チューブ6に強化特性及び/又は構造支持を付与する材料から作製してもよい。いくつかの実施形態では、第1の長尺状部材10が医療用チューブ6の補強性及び/又は構造的な支持を付与してもよい。いくつかの実施形態では、第2の長尺状部材12は可撓性であってもよい及び/又は断熱性を付与してもよい。異なる組み合わせも提供してよい。いくつかの実施形態では、医療用チューブ6は1つの長尺状部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、医療用チューブ6は2つ以上の第1の長尺状部材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、医療用チューブ6は2つ以上の第2の長尺状部材を含んでもよい。
【0057】
図5及び図6に示されるように、いくつかの実施形態では、テール部20、30は第2の長尺状部材12から延出してもよい。いくつかの実施形態では、テール部20、30は第1の長尺状部材10から延出してもよい。いくつかの実施形態では、テール部20、30は第1の長尺状部材10と第2の長尺状部材12とを組み合わせたものから延出してもよい。同様に、2つを超える長尺状部材が用いられる場合、テール部20、30は、システム内の長尺状部材の任意の1つから、又はシステム内の1つより多い長尺状部材から延出してもよい。本明細書中に記載されるテール部20、30は、電気部品への第1の長尺状部材10及び/又は第2の長尺状部材12の接続を可能にするように構成された、第1の長尺状部材10及び/又は第2の長尺状部材12の終端部を意味する。電気部品は、例えば、プリント回路基板又は電気コネクタを意味してもよい。
【0058】
図3及び図5に示されるように、テール部20は扁平化部分22及び露出部24を含んでもよい。いくつかの実施形態では、テール部20は、第1の長尺状部材10及び/又は第2の長尺状部材12と扁平化部分22との間に、扁平化されていない又は扁平化部分22よりも扁平化の度合いが小さい移行部又は予備部を含んでもよい。図4及び図6に示すように、テール部30は、第1の扁平化部分32と、露出部34と、第2の扁平化部分36と、を含んでもよい。いくつかの実施形態では、テール部30は、第1の長尺状部材10及び/又は第2の長尺状部材12と、第1の扁平化部分32との間に、扁平化されていない又は第1の扁平化部分32よりも扁平化の度合いが小さい移行部又は予備部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、テール部20、30はそれぞれ、露出部24、34のみを含んでもよい。しかしながら、扁平化部分22、第1の扁平化部分32及び/又は第2の扁平化部分36は、電気部品への1つ以上のワイヤ15のハンドリング及び接続を補助してもよい。扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32は第2の長尺状部材12と同じ材料から作製してもよい。いくつかの実施形態では、扁平化部分22、第1の扁平化部分32及び/又は第2の扁平化部分36の幅Wは多くとも11.0mm、多くとも9.0mm又は多くとも8.5mmであってもよい。いくつかの実施形態では、扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32の長さL1は少なくとも8.0mmであってもよい。いくつかの実施形態では、露出部24及び/又は露出部34の長さL2は少なくとも8.0mm又は少なくとも10.0mmであってもよい。いくつかの実施形態では、第2の扁平化部分36の長さL3は露出部34の長さの少なくとも2倍、多くとも32.0mm又は多くとも25.0mmであってもよい。
【0059】
扁平化部分22はテール部20の一部であり、第1の扁平化部分32はテール部30の一部である。1つ以上のワイヤ15は間隔を置いて配置されてもよい。本明細書中で記載される間隔は、1つ以上のワイヤ15の離隔距離又は離散距離を意味してもよく、扁平化部分22、第1の扁平化部分32及び/又は第2の扁平化部分36内の1つ以上のワイヤ15の位置若しくは配置を意味してもよい。1つ以上のワイヤ15が2つ以上のヒータワイヤ、少なくとも1つのヒータワイヤと少なくとも1つの検出ワイヤとの組み合わせ、2つ以上の検出ワイヤ、又は電気伝導体の任意の他の組み合わせなどの1つより多いワイヤを含む場合、1つ以上のワイヤ15のそれぞれは、互いに対し間隔を置いて配置してもよい。この間隔は電気部品への1つ以上のワイヤ15の取り付けを補助するためであってもよい。この間隔は、扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32の幅によって決定してもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15それぞれの間の間隔は、2.5mm、多くとも4.0mm又は少なくとも1.0mmであってもよい。いくつかの構成においては、任意の2つの最も外側のワイヤの間の距離は、9.0mm未満であっても8.0mm未満であってもよい。1つ以上のワイヤ15のそれぞれの間に様々な離隔距離又は離間距離を用いてもよい。
【0060】
1つ以上のワイヤ15が間隔を置いて配置されると、扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32は1つ以上のワイヤ15の両側を越えて延びてもよい。扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32は1つ以上のワイヤ15を収容してもよい。1つ以上のワイヤ15を収容する扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32の量は、様々な値の範囲内であってもよい。いくつかの実施形態では、扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32は1つ以上のワイヤ15の両側に0.25mm延びてもよい。扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32は、必要に応じて、1つ以上のワイヤ15の両側に0.25mm超又は0.25mm未満延びてもよい。
【0061】
第2の長尺状部材12の扁平化部分22及び第1の扁平化部分32は既知の扁平化技術を用いて形成してもよい。扁平化された材料の長さは、間隔及び1つ以上のワイヤ15の間隔の維持に関して重要となり得る。1つ以上のワイヤ15が1つより多いワイヤを含む場合、扁平化部分22及び第1の扁平化部分32を形成する扁平化された材料の長さは1つ以上のワイヤ15のそれぞれを互いに離間するのを補助してもよい。1つ以上のワイヤ15のそれぞれは1つ以上のワイヤ15を露出させる前に互いに離間させてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15は1つ以上のワイヤ15を露出させた後に互いに離間させてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15のそれぞれは1つ以上のワイヤ15を露出させるときに互いに離間させてもよい。1つ以上のワイヤ15のそれぞれの互いの間隔により、1つ以上のワイヤ15の順序を混同する可能性を低下させてもよい。これにより、組立オペレータを使用性及びハンドリングに関して補助してもよい。ワイヤ間の間隔は上記のものとすることができる。
【0062】
露出部24、34はそれぞれ扁平化部分22又は第1の扁平化部分32に追従する別個の部分であってもよい。1つ以上のワイヤ15は露出部24、34において露出させてもよい。露出部24、34の長さは重要であってもよい。1つ以上のワイヤ15の露出部は電気部品に取り付けてもよい。扁平化部分22及び/又は第1の扁平化部分32の一部を露出させるための任意の適切な方法を用いてもよい。露出部24、34は電気部品への1つ以上のワイヤ15の取り付けを容易にする長さを有してもよい。
【0063】
図4及び図6は、電気部品への第2の長尺状部材12の取り付けを容易にするために第2の扁平化部分36が用いられ得る実施形態を示す。第2の扁平化部分36は、露出部34の、第1の扁平化部分32に対する他端から離して配置されていても、露出部34の、第1の扁平化部分32に対する他端に配置されていてもよい。第2の扁平化部分36は1つ以上のワイヤ15を覆っていてもよく、1つ以上のワイヤ15の長さを超えて延びていてもよい。第2の扁平化部分36は電気部品に第2の長尺状部材12を取り付けるのに有用であってもよい。例えば、第2の扁平化部分36は、電気部品及び/又はコネクタ16などのコネクタへのテール部30の巻き付けを容易にしてもよい。第2の扁平化部分36は、また、更に、テール部30内において1つ以上のワイヤ15の間隔を維持してもよい。第2の扁平化部分36は第2の長尺状部材12と同じ材料を用いて作製してもよい。いくつかの実施形態では、第2の扁平化部分36は異なる材料を用いて作製してもよい。第2の扁平化部分36は1つ以上のワイヤ15のハンドリングを補助してもよい。例えば、1つ以上のワイヤ15のそれぞれを個々にハンドリングする必要がなくてもよく、コネクタ16などのコネクタに医療用チューブ6を組み付ける効率が向上してもよい。いくつかの実施形態では、第2の扁平化部分36を使用しなくてもよい。1つ以上のワイヤ15の位置決め及び間隔を維持するための他の機構又は技術も用いることができる。
【0064】
電気部品を1つ以上のワイヤ15に取り付けてもよい。電気部品は、例えば、オーバーモールド若しくは接着剤によって、又はクリッピング機構を用いることによって医療用チューブ6に接続してもよい。コネクタ16は医療用チューブ6と呼吸システム1の電気部品又は別の構成要素との間の接続を形成してもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ16は医療用チューブ6と加湿デバイス4との間の接続を形成してもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ16は、医療用チューブ6と患者インターフェース8との間の接続を形成してもよい。コネクタ16は、また、医療用チューブ6と送風機2との間の接続を形成するために用いてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ16は医療用チューブ6と少なくとも1つの他の医療用チューブとの間の電気及びニューマチック接続を形成するために用いてもよい。医療用チューブ6は、乳児、小児又は成人が使用するためのものであってもよい。いくつかの実施形態では、医療用チューブ6は、少なくとも1つの他の医療用チューブに空気的に接続してもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のワイヤ15は電気接続を形成することなくコネクタ16にて終端させてもよい。これら実施形態においては、医療用チューブ6をコネクタ16に接続するのを助けるためにテール部20、30をさらに用いてもよい。いくつかの実施形態では、テール部20、30は使用しなくても省略してもよい。いくつかの実施形態では、医療用チューブ6をコネクタ16に取り付けるための既知の方法を用いてもよい。したがって、コネクタ16はそれが形成し得る接続に限定されず、医療用チューブと呼吸システム1の構成要素との間の他の接続を、本開示の特定の特徴、態様及び利点に従い配置及び構成してもよい。
【0065】
コネクタのハウジング16は透明材料から形成してもよい。透明材料は、オペレータが1つ以上のワイヤ15が分離されたか及び/又はコネクタ16上に適切に配置されたかどうかを評価することを可能としてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ16のハウジングは着色された材料であってもよい。いくつかの実施形態では、使用者が材料を見通すことができなくてもよいように、コネクタ16のハウジングは不透明材料であってもよい。
【0066】
ここで、図7を参照すると、チューブ6は呼吸管50を画定する構成にて示される。示される呼吸管50は、チャンバ側端部コネクタ52と患者側端部コネクタ54とを有する。チャンバ側端部コネクタ52は、2014年9月15日出願の国際出願PCT/NZ2014/000201号明細書(FPHCR.371WO)及び2013年12月4日出願の国際出願PCT/NZ2013/000222号明細書(FPCHR.273WO2)(これらはそれぞれその全体が参照により本明細書に援用される)に記載されるように構成され得る。患者側端部コネクタ54は、2013年11月14日出願の国際出願PCT/NZ2013/000208号明細書(FPHCR.335WO)及び2013年12月4日出願の国際出願PCT/NZ2013/000222号明細書(FPCHR.273WO2)(これらはそれぞれその全体が参照により本明細書に援用される)に記載されるように構成され得る。いくつかの構成においては、示される構成と同様に、呼吸管50は、また、中間コネクタ56を含む。中間コネクタ56は、2013年11月14日出願の国際出願PCT/NZ2013/000208号明細書(FPHCR.335WO)及び2013年12月4日出願の国際出願PCT/NZ2013/000222号明細書(FPCHR.273WO2)(これらはそれぞれその全体が参照により本明細書に援用される)に記載されるように構成され得る。外カバーなしで示されているものの、コネクタ52、54、56のそれぞれは、例えば、図10A図11C及び図14F並びに関連の記載に示されかつ記載されているような、美的に好ましい外観を与えるための、把持又は他の操作のための人間工学的な外部表面を与えるための、並びに本明細書中に記載される電気的、機械的及びニューマチック的接合部を画定する構成要素を覆い隠すための適切な外カバーを含み得る。いくつかの構成においては、呼吸管50は1つより多い中間コネクタ56を含み、中間コネクタ56の他の構成を用いてもよい。
【0067】
いくつかの構成においては、中間コネクタ56は第1のチューブセグメント60と第2のチューブセグメント62を結合させる。第1のチューブセグメント60はチャンバ側端部コネクタ52に接続させることができ、第2のチューブセグメント62は患者側端部コネクタ54に接続させることができる。これら構成要素がともに固定されると、電気経路が、チャンバ側端部コネクタ52から第1のチューブセグメント60を通り中間コネクタ56へと延び、中間コネクタ56を横断し、中間コネクタ56から第2のチューブセグメント62を通り患者側端部コネクタ54へと延びる。実際には、途切れのない電気的な接続がチャンバ側端部コネクタ52から患者側端部コネクタ54まで延びる。同様に、ニューマチック経路が、チャンバ側端部コネクタ52から第1のチューブセグメント60を通り中間コネクタ56へと延び、中間コネクタ56を通り、中間コネクタ56から第2のチューブセグメント62を通り患者側端部コネクタ54へと延びる。事実上、チャンバ側端部コネクタ52から患者側端部コネクタ54まで途切れのないニューマチック接続が延びる。途切れのないニューマチック接続は、また、チャンバ側端部コネクタ52に接続されたニューマチック用構成要素(例えば、加湿器チャンバ、図示せず)から、患者側端部コネクタ54に接続されたニューマチック用構成要素(例えば、患者インターフェース、図示せず)へと延び得る。事実上、これら構成要素を組み合わせて、2つ以上のセグメントを含む1つの医療用チューブを画定する。
【0068】
第1のチューブセグメント60は第1端部64及び第2端部66を含む。いくつかの構成においては、第1端部64及び第2端部66の少なくとも1つはテール部70を含む。いくつかの構成においては、第1端部64はテール部70を含む一方で、第2端部66もまたテール部72を含む。テール部70、72は、テール部20、30によって具現化されるいずれの構成も含む任意の適切な構成を有し得る。
【0069】
同様に、第2のチューブセグメント62は第1端部74及び第2端部76を含む。いくつかの構成においては、第1端部74及び第2端部76の少なくとも1つはテール部80を含む。いくつかの構成においては、第1端部74がテール部80を含む一方で、第2端部76もまたテール部82を含む。テール部80、82は、テール部20、30によって具現化されるいずれの構成も含む任意の適切な構成を有し得る。
【0070】
いくつかの構成においては、例えば、図7Aに示されるように、呼吸管50を画定する構成のチューブ6は、チャンバ側端部コネクタ52と患者側端部コネクタ54とを含んでもよいが、中間コネクタは含まない。更に他の実施形態においては、呼吸管50を画定する構成のチューブ6は、チャンバ側端部コネクタ52と、患者側端部コネクタ54と、中間点アセンブリと、を含み得る。中間点アセンブリ400の例示的実施形態は図7B図7Dに示す。中間点アセンブリ400に関する更なる詳細について以下に記載する。
【0071】
ここで、図8を参照すると、チャンバ側端部コネクタ52の一部が示される。特に、チャンバ側端部コネクタ52が外カバー又はハウジングなしで示される。チャンバ側端部コネクタ52はプラグ部90を含む。プラグ部90はプリント回路基板すなわちPCB92を支持し得る。
【0072】
プラグ部90は本体94を含む。本体94は略円筒状とすることができる。取付フランジ96は本体94から遠ざかる方に延出し得る。取付フランジ96は本体94から外側に延出し得る。取付フランジ96は構造体を画定することができ、この構造体に外カバー又はハウジングを接続できる。示される構成においては、取付フランジ96は、プリント回路基板92が延在し得る通路98を画定する。示される構成においては、取付フランジ96から側板99が延出し、PCB92とともに延在する通路98の伸張部を全体として形成する。
【0073】
通路98に隣接して、サポートレッジ100が形成され得る。サポートレッジ100はプリント回路基板92の下にあるように配置及び構成されている。いくつかの構成においては、サポートレッジ100は本体94から径方向外側に延出する。いくつかの構成においては、サポートレッジ100は、本体94から径方向外側に延出する軸方向延出隆起である。いくつかの構成においては、サポートレッジ100は取付フランジ96に接続されている。
【0074】
いくつかの構成においては、サポートレッジ100は1つ以上の突出部102によって補強され得る。示される構成においては、サポートレッジ100は3つの突出部102によって補強される。示される構成においては、すべての突出部102がサポートレッジ100の1つの側から外側に延出する。
【0075】
いくつかの構成においては、サポートレッジ100は上向きのフック104を含み得る。上向きのフック104は取付フランジ96の方に折り返すことができる。上向きのフック104はプリント回路基板92の少なくとも一部に重なるように配置及び構成されている。いくつかの構成においては、上向きのフック104の内側に突起物が配置され得る。この突起物は軸方向に延び、この突起物は、プリント回路基板92の軸方向端部に画定される凹部内に受け入れられ得る。いくつかの構成においては、上向きのフック104はサポートレッジ100よりも大きな横寸法を有する。いくつかの構成においては、上向きのフック104と上向きのフック104の下にあるサポートレッジ100の一部は両方とも、上向きのフック104の下にないサポートレッジ100の一部よりも大きな横寸法を有する。いくつかの構成においては、上向きのフック104はサポートレッジ100の軸方向端部から延出する。
【0076】
示されるように、プリント回路基板92は1つ以上のはんだパッド106を含む。示されるように、プリント回路基板92は、はんだパッド106によって少なくとも部分的に囲まれた取付ノッチ108を含み得る。取付ノッチ108は、任意の適切な構成を有し得る。示される構成においては、取付ノッチ108は、突出部102間に配置された間隙に合致する位置に配置されている。いくつかの構成においては、取付ノッチ108は、プリント回路基板92の端部が上向きのフック104内に配置されると、突出部102間に画定される間隙と整列する位置に配置されている。
【0077】
プリント回路基板92は、また、例えば、アライメントノッチ110などであるがこれに限定されないワイヤアライメント構成要素を含み得る。いくつかの構成においては、図8に示されるように、取付ノッチ108はプリント回路基板92の一方の側にあり、アライメントノッチ110はプリント回路基板92の反対側にある。アライメントノッチ110はテール部70のワイヤを受け入れることができる。アライメントノッチ110は、概して、取付ノッチ108の位置と整列し得る。アライメントノッチ110はテール部70のワイヤが互いに交差する可能性を低減又は排除するのを助けることができるとともに、プリント回路基板92へのはんだ付け時にテール部70のワイヤをぴんと張られた状態に維持するのを助けることができる。いくつかの構成においては、アライメントノッチ110の2つ以上は対応する取付ノッチ108間の離隔距離よりも大きな距離で分離することができ、テール部70のワイヤを取付ノッチ108からアライメントノッチ110へと広げ、はんだ付けへのアクセスを向上し、テール部70のワイヤが互いに交差する可能性を更に低下させる。アライメントノッチ110はテール部70のワイヤを収容するような大きさ及び構成にすることができる。アライメントノッチ110はプリント回路基板92の一部として示されるものの、アライメントノッチ110は、例えば、サポートレッジ100又は上向きのフック104などであるが、これに限定されない別個の構成要素で形成することができる。
【0078】
示される構成においては、テール部70のワイヤが取付ノッチ108及びアライメントノッチ110内に固定されるように、上向きのフック104は、テール部70が所定の位置に引き込まれたときにプリント回路基板92がねじれに抵抗するのを助ける。加えて、突出部102は、はんだパッド106へのテール部70のワイヤのはんだ付け時、プリント回路基板92が曲がったり反ったりする可能性を低下させるのを助ける。
【0079】
ここで、図9を参照すると、導管112を取り付けたプラグ部90が示されている。導管112は本明細書中の別の場所に記載されている任意の構成を含む任意の適切な構成を有し得る。示される導管112は、第1の要素114及び第2の要素116を含む。いくつかの構成においては、第1の要素114は第2の要素116の前で終端してもよく、テール部70は第2の要素116から延びている。換言すると、第2の要素116のテール部70は第1の要素114ではなくプラグ部90に沿って更に延びてもよい。いくつかの構成においては、テール部70は第1の要素114から延びてもよい。いくつかの構成においては、テール部70は第1の要素114と第2の要素116とを組み合わせからものから延びてもよい。いくつかの構成においては、第1の要素114及び第2の要素116は特定のピッチで螺旋状に巻かれている。
【0080】
第2の要素116は、1つ以上のワイヤ118を組み込むビードを含み得る。ワイヤ118は任意の適切な構成を有し得る。いくつかの構成においては、ワイヤ118は2つ以上の色を有するようにコーティングされ得る。換言すると、いくつかの構成においては、ワイヤ118は異なるようにコーティングされ得る、又はそうでなければワイヤ118のいくつか、例えば最も外側のワイヤ118を、他のワイヤ118、例えば最も内側のワイヤ118から視覚的に区別できるような色にされ得る。ワイヤ118間での又は中での視覚的区別を可能にするこうした構成又は別の構成により、有利には、プリント回路基板92のはんだパッド106にはんだ付けされる前に、ワイヤ118が各取付ノッチ108内において所望の位置及び順序にあることを確認することが可能になる。
【0081】
いくつかの構成においては、テール部70は第1の扁平化領域(第1の扁平化された領域))120と第2の扁平化領域(第2の扁平化された領域)122とを含むことができ、ワイヤ118は第1の扁平化領域120と第2の扁平化領域122との間に露出され得る。テール部70は、したがって、本明細書中に記載したもののいずれも含む任意の適切な構成を有し得る。いくつかの構成においては、第2の扁平化領域122は省略され得る。いくつかの構成においては、第1の扁平化領域120及び第2の扁平化領域122は省略され得る。第1の扁平化領域120及び第2の扁平化領域122は、しかしながら、製造中又は製造後におけるワイヤ118間の接触の可能性を低下させるのを助ける。いくつかの構成においては、テール部70は、第1の要素114及び/又は第2の要素116と第1の扁平化領域120との間に、扁平化されていない又は第1の扁平化領域120よりも扁平化の度合いが小さい移行部又は予備部を含み得る。
【0082】
図8及び図9を参照すると、第2の扁平化領域122は、製造中、カバー124を用いて所定の位置に拘束され得る。カバー124はプラグ部90と一体形成され得る。カバー124はプラグ部90とは別個に形成され得る。別個に形成されたカバー124は任意の適切な構成にてプラグ部90に固定され得る。示される構成においては、一体形成されたカバー124をプラグ部90に固定するためにリビングヒンジ126を用いることができる。他の適切な構成も用いることができる。
【0083】
図9に示されるように、カバー124は湾曲した内部表面128を含み得る。湾曲した内部表面128は、第2の扁平化領域122の少なくとも一部をプラグ部90の外部表面130に対して固定するために用いることができる。いくつかの構成においては、第2の扁平化領域122の少なくとも一部がプラグ部90の外部表面130とカバー124の湾曲した内部表面128との間に固定され得る。いくつかの構成においては、第1の扁平化領域120の少なくとも一部はプラグ部90の外部表面130とカバー124の内部表面128との間に固定され得る。いくつかの構成においては、第1の扁平化領域120と第2の扁平化領域122との間に露出するワイヤ118の少なくとも一部はプラグ部90の外部表面130とカバー124の内部表面128との間に固定され得る。
【0084】
カバー124は1つ以上の保持部材132を含み得る。示される構成においては、2つの保持部材132が設けられている。保持部材132のそれぞれは、フック部材134を含み得る。2つの保持部材132はタブ136によって互いに隔てられ得る。タブ136は、カバー124をプラグ部90に対し閉じるためにオペレータが押すための面を提供することができる。タブ136は、また、カバー124がプラグ部90に対して閉じられたときに第2の扁平化領域120の少なくとも一部を覆うことができる。第2の扁平化領域120の組立及び被覆の容易さの提供を望んでいることに留意しつつ、タブ136を含まない他の構成を用いることもできる。プラグ部90は1つ以上のキャッチ138を含み得る。キャッチ138はサポートレッジ100上に配置され得る。キャッチ138はサポートレッジ100の下面に配置され得る。カバー124を、第2の扁平化領域122を捉える閉位置に固定することを望んでいることに留意しつつ、他の構成も可能である。組み立て時、第2の扁平化領域122がプラグ部90の外部表面130に沿って配置された状態で、保持部材132がキャッチ138に係合するまでリビングヒンジ126の周りにおいてカバー124を回転させることができ、これにより、外部表面130とカバー124の湾曲した内部表面128との間に第2の扁平化領域122を捕捉する。
【0085】
いくつかの構成においては、導管112とプラグ部90との間の接続部及び/又はワイヤ118とプリント回路基板92との間の接続部はオーバーモールドされ得る。いくつかの構成においては、カバー124はオーバーモールドされ得る。いくつかの構成においては、導管112とプラグ部90との間の接続部、及びワイヤ118とプリント回路基板92との間の接続部、及びカバー124はオーバーモールドされ得る。
【0086】
いくつかの構成においては、図10に示すように、オーバーモールド時、オーバーモールド材料142の流れを制限することができる。オーバーモールド材料142は任意の適切な材料とすることができる。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は、低圧オーバーモールドに用いるのに好適な任意の材料とすることができる。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は、チューブ6を形成するために用いられる材料と類似する又は同じである熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性硫化物(TPV)又はポリオレフィンエラストマー(POE)などの熱可塑性エラストマー(TPE)とすることができる。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は、低密度ポリエチレン(LDPE)又はポリプロピレン(PP)などの熱可塑性ポリマーとされ得る。いくつかの構成においては、プラグ部90がポリプロピレンである場合、チューブ6(テール部70、72を含む)はポリオレフィンエラストマーであり、プリント回路基板92はガラス繊維強化エポキシ積層体であり、オーバーモールド材料142はアクリル酸メチル成分を含有するエチレン共重合体とすることができ、プラグ部90、テール部70、72及びプリント回路基板92に接着し、それにより、ニューマチック漏れ保護及び液体侵入保護を提供する。いくつかの構成においては、プリント回路基板92はプラグ部90の一部としてインサート成形してもよく、そうでなければプラグ部90に接着してもよい。オーバーモールド材料142はプラグ部90及びテール部70、72に接着するように選択された熱可塑性エラストマーとされ得る。
【0087】
いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は第1の要素114の少なくとも一部に流入することができる。換言すると、第1の要素114は長尺状の中空要素とすることができ、オーバーモールド材料142は長尺状の中空要素の少なくとも一部に流入し、漏れの可能性を低下させるのを助けることができる。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は第2の要素116を少なくとも部分的に融解し得る。第2の要素116を少なくとも部分的に融解することによって、オーバーモールド材料142及び第2の要素116は漏れの可能性を低下させるのを助けることができる。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料142は電気部品に対する保護を提供することができる(例えば、電気部品を効果的に絶縁体に埋め込むことができる)。
【0088】
図8図10に示されるように、プラグ部90は案内タブ144を含み得る。案内タブ144はプラグ部90と一体形成され得る。案内タブ144は、プラグ部90への導管112の組み付け時、導管112のための押し込み式停止部として機能し得る。示される構成においては、プラグ部90は螺旋リブ146を含む。いくつかの構成においては、螺旋リブ146は導管112のピッチと整列し得る。プラグ部90は、案内タブ144がテール部70と導管112との間に配置されるまで導管112内に挿入され得る。螺旋リブ146は、その後、導管112を第1の要素114に押し込むことによってプラグ部90上の所定の位置に保持するのを助けることができる。いくつかの構成においては、案内タブ144は取付フランジ96の方に曲げられ、これにより、テール部70をプリント回路基板92の方に向けるのを助けることができる。テール部70の長さ及び第1の扁平化領域120の長さは既知であるため、第1の要素114の端部と、露出したワイヤ118の、プリント回路基板92のはんだパッド106への接続箇所との間に所望の長さを付与することが可能である。導管112の終端部をプリント回路基板92に対して適切に配置することを望んでいることに留意しつつ他の構成も可能である。
【0089】
図10Aを参照すると、チャンバ側端部コネクタ52の一部、導管112の一部及び/又はプリント回路基板92の一部を含むが、これらに限定されない上述のアセンブリを第1の外カバー148及び第2の外カバー150によって覆うことができる。2つの外カバー148、150は任意の適切な手法で固定され得る。示される構成においては、2つの外カバー148、150はプラグ部90の取付フランジ96にスナップ嵌合され得る。他の構成も可能である。
【0090】
図11A図11Cは、チャンバ側端部コネクタ352の別の例示的実施形態を示す。図11A図11Bは、チャンバ側端部コネクタ352を外カバー又はハウジングなしで示し、図11Cは、互いに及び/又はコネクタ352の下にある構成要素に固定された第1の外カバー348及び第2の外カバー350によって覆われたチャンバ側端部コネクタ352を示す。
【0091】
チャンバ側端部コネクタ352は、プリント回路基板すなわちPCB392を支持し得るプラグ部390を含む。プラグ部390は、略円筒状とされ得る本体394を含む。取付フランジ396は本体394から遠ざかる方に延出し得る。取付フランジ396はPCB392が延在し得る通路398を画定する。取付フランジ396は、また、通路398から延出し、PCB392が通路398内に延びる場合にはPCB392から延出する通路398の伸張部398aを画定する。図8に示される実施形態においては、ID抵抗器などであるがこれに限定されない電子部品93が、取付フランジ96のチャンバ側、すなわち、取付フランジ96の、アライメントノッチ110とは反対側のPCB92上に配置されている。図11A図11Cの実施形態においては、ID抵抗器などであるがこれに限定されない電子部品393は、取付フランジ396の導管側、すなわち、取付フランジ396の、アライメントノッチ310と同じ側のPCB392上に配置されている。電子部品393を取付フランジ396の導管側に配置すると、電子部品393を本明細書中に記載されるオーバーモールド材料によって被覆することが可能になり、電子部品393の液体からの保護を有利に助ける。通路398の伸張部398aは、組み立て時、電子部品393が取付フランジ396を通るための開口部を提供する。
【0092】
サポートレッジ300は通路398に隣接して形成することができる。サポートレッジ300はPCB392の下にあり、これを支持するように配置及び構成されている。図示される実施形態においては、サポートレッジ300は通路398の底部よりも0.02~0.1mm高い、すなわち、プラグ部390の中心軸線から離れた高さを有する。この増加された高さにより、取付フランジ396の導管側のPCB392の一部はわずかに上方に、すなわち、プラグ部390の中心軸線から離れる方に曲がる又は持ち上がる。次いで、これにより、取付フランジ396のチャンバ側のPCB392の一部はわずかに下方に、すなわち、プラグ部390の中心軸線へと近付く方に撓む又は曲がる。これにより、PCB392のチャンバ側端部、すなわち、取付フランジ396のチャンバ側のPCB392の端部をチャンバ側端部コネクタ352の下にある表面に強制的によりしっかりと接触させる。図11Cに示すように、プラグ部390及びPCB392の一部を収容するように構成された第2の外カバー350は突起351を含む。突起351は、PCB392のチャンバ側端部の下にあり、PCB392のチャンバ側端部を支持するように構成されている。取付フランジ396の導管側のPCB392の一部を上方に押すサポートレッジ300の高さによって取付フランジ396のチャンバ側のPCB392の一部を下方に押しやり、PCB392のチャンバ側端部が突起351の上面と面一に又は突起351の上面よりもわずかに下に配置されるのを促す。これにより、PCB392が周囲の物体に引っかかる可能性を阻み、PCB392と突起351とが離れる可能性を低下させる。いくつかの構成においては、突起351は、PCB392の少なくとも一部を受け入れる凹部を含み得る。図示される実施形態においては、サポートレッジ300は2つの突出部302によって補強されている。サポートレッジ300はPCB392の一部に重なる上向きのフック304を含み得る。
【0093】
示されるように、PCB392は、1つ以上の取付ノッチ308と、取付ノッチ308を少なくとも部分的に囲むはんだパッド306と、アライメントノッチ310と、を含む。この実施形態においては(及び図11Bに最も良くに示されるように)、PCB392は、4つのはんだパッド306によって少なくとも部分的に囲まれた4つの取付ノッチ308と、4つの対応するアライメントノッチ310と、を含む。最も外側の2つの取付ノッチ308a及びはんだパッド306aはPCB392の第1の縁端に配置されており、対応する最も外側の2つのアライメントノッチ310aはPCB392の第2の対向する縁端に、取付ノッチ308aと整列して配置されている。内側2つの取付ノッチ308b及びはんだパッド306bはPCB392の第2の縁端に、外側アライメントノッチ310aの間に配置されており、内側2つのアライメントノッチ310bは、PCB392の第1の縁端に、取付ノッチ308aの間に取付ノッチ308bと整列して配置されている。
【0094】
いくつかの実施形態では、外側はんだパッド306aはヒータワイヤ14にはんだ付けされるように構成されており、内側はんだパッド306bは検出ワイヤ18にはんだ付けされるように構成されている。ヒータワイヤ14を、外側はんだパッド306aと、PCB392の、検出ワイヤはんだパッド306bに対向する縁端とにはんだ付けすることで、ヒータワイヤはんだパッド306aと検出ワイヤはんだパッド306bとの間の離隔距離を有利に増加する。これにより、ヒータワイヤはんだパッド306aと検出ワイヤはんだパッド306bとの間の液体橋絡の可能性を阻止又は低下させ、ゆえに、検出ワイヤ18へのヒータワイヤ14の短絡の可能性を阻止又は低下させる。図示される実施形態においては、PCB392はスロット395も含む。示されるように、スロット395はPCB392の導管側においてPCB392の一部に沿って長手方向に延びる。スロット395は外側はんだパッド306aと内側はんだパッド306bとの間に配置されている。本明細書中に記載されるオーバーモールドプロセス中、オーバーモールド材料はスロット395へと流れ、これによりまた、ヒータワイヤはんだパッド306aが検出ワイヤはんだパッド306bから分離することを助け、それらの間を液体が橋絡することを阻止するのを助ける。ヒータワイヤはんだパッド306aと検出ワイヤはんだパッド306bとの間の分離は、また、ヒータワイヤと検出ワイヤとの間の熱伝達の可能性を低下させるのを助ける。
【0095】
図11A図11Cのチャンバ側端部コネクタ352は、製造中、第2の扁平化領域122を拘束するように構成されたカバー(図示せず)も含み得る。このカバーは、図8及び図9に示されるカバー124に類似し得る。しかしながら、図11A図11Cに示される実施形態のカバーは、1つの保持部材132のみを含んでもよい。換言すると、このカバーはサポートレッジ300の2つの端部に取り付けるよりもむしろサポートレッジ300の一端のみに取り付けてもよい。
【0096】
いくつかの実施形態では、プラグ部390、ワイヤ118、導管112及びPCB392の一部及び/又は接続部は図8図10Aの実施形態と同様にオーバーモールドされ得る。上述のように、図11A図11Cの実施形態においては、PCB392の導管側への電子部品393の配置により、電子部品393もまたオーバーモールドされ得る。図11A図11Bに示すように、プラグ部390は隔壁397を含み得る。隔壁397は、PCB392の下の、取付フランジ396と、サポートレッジ300の突出部302との間のスペースを分割する。このスペースを隔壁397によって2つの小さなスペースに分割することで、オーバーモールド材料がボイドを形成する又はオーバーモールド材料が冷却される際に過度に収縮する可能性を低下させるのを有利に助ける。
【0097】
プラグ部390は、プラグ部390への導管112の組み付け時、導管112のための押し込み式停止部として機能し得る案内タブ344を含み得る。図示される実施形態においては、案内タブ344は、図8図10Aの実施形態のように角度を成すのではなくむしろ、プラグ部390の壁と垂直に、プラグ部390から突出している。プラグ部390は2つの螺旋リブ346、347を含む。いくつかの実施形態では、第1の螺旋リブ346及び/又は第2の螺旋リブ347は導管112のピッチと整列し得る。図示される実施形態においては、第2の螺旋リブ347は、プラグ部390の外部表面から第2の螺旋リブ347の外部表面への傾斜の鋭い移行部又は変化部を形成する略台形断面を有する一方で、第1の螺旋リブ346は、より滑らかな移行部を形成する略半円状の断面を有する。第2の螺旋リブ347の鋭角は、液体が第2の螺旋リブ347上を通る可能性を妨げる又は低下させるのを助ける。プラグ部390は案内タブ344が第1の要素114の切込部に配置されるまで導管112内に挿入され得る。第1の螺旋リブ346は、その後、導管112を第1の要素114に押し込むことによってプラグ部90上に保持するのを助けることができる。示されるように、案内タブ344は第1の螺旋リブ346から延出し得る。第2の螺旋リブ347は第1の螺旋リブ346とサポートレッジ300との間に配置されている。図11Aに示すように、第2の螺旋リブ347がプラグ部390の周りを完全に一周するように、第2の螺旋リブ347は長手方向のブリッジングセグメント347aを含む。第2の螺旋リブ347は、導管112からPCB392へと液体が伝わるのを阻止するための液体用バリアとして機能し得る。
【0098】
ここで図12を参照すると、患者側端部コネクタ54は導管160の端部に結合された状態で示されている。患者側端部コネクタ54は、1つの一体形成された本体158を含み得る。他の構成もまた可能である。
【0099】
上述のように、導管160は、本明細書中の別の場所に記載されている任意の構成を含む任意の適切な構成を有し得る。示される導管160は第1の要素162及び第2の要素164を含む。第1の要素162は第2の要素164の前で終端してもよく、テール部82(図12では示されていない)は第2の要素164から延びている。換言すると、第2の要素164のテール部82は第1の要素162ではなく患者側端部コネクタ54の本体158に沿って更に延びてもよい。いくつかの構成においては、テール部82は第1の要素162から延びてもよい。いくつかの構成においては、テール部82は第1の要素162と第2の要素164を組み合わせたものから延びてもよい。いくつかの構成においては、第1の要素162及び第2の要素164は特定のピッチで螺旋状に巻かれている。
【0100】
第2の要素164は1つ以上のワイヤ166を組み込むビードを含み得る。ワイヤ166は任意の適切な構成を有し得る。いくつかの構成においては、ワイヤ166は2つ以上の色を有するようにコーティングされ得る。換言すると、いくつかの構成においては、ワイヤ166は異なるようにコーティングされ得る、又はそうでなければワイヤ166のいくつか、例えば最も外側のワイヤ166を、他のワイヤ166、例えば最も内側のワイヤ166から視覚的に区別できるような色にされ得る。ワイヤ166間での又は中での視覚的区別を可能にするこうした構成又は別の構成により、有利には、ワイヤ166がプリント回路基板168への接続のための所望の位置及び順序にあることを確認することが可能になる。
【0101】
いくつかの構成においては、テール部82は第1の扁平化領域170と第2の扁平化領域172(図12では示されていない)とを含むことができ、ワイヤ166は第1の扁平化領域170と第2の扁平化領域172との間に露出され得る。テール部82は、したがって、本明細書中の別の場所に記載したもののいずれも含む任意の適切な構成を有し得る。いくつかの構成においては、第2の扁平化領域172は省略され得る。いくつかの構成においては、第1の扁平化領域170及び第2の扁平化領域172は省略され得る。第1の扁平化領域170及び第2の扁平化領域172は、しかしながら、製造中又は製造後におけるワイヤ166間の接触の可能性を低下させるのを助ける。いくつかの構成においては、テール部82は、第1の要素162及び/又は第2の要素164と、第1の扁平化領域170との間に、扁平化されていない又は第1の扁平化領域170よりも扁平化の度合いが小さい移行部又は予備部を含み得る。
【0102】
引き続き図12を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の扁平化領域172は、製造中、カバー174を用いて所定の位置に拘束され得る。カバー174は本体158と一体形成され得る。カバー174は本体158とは別個に形成され得る。別個に形成されたカバー174は任意の適切な構成にて本体158に固定され得る。示される構成においては、一体形成されたカバー174をプラグ部90に固定するためにリビングヒンジ176を用いることができる。示される構成においては、2つの別個のリビングヒンジ176が用いられている。他の適切な構成も用いることができる。いくつかの実施形態では、第2の扁平化領域172は、露出したワイヤ118をはんだパッド106にはんだ付けした後に切り落とすことができ、カバーは使用されない。
【0103】
示される構成においては、カバー174は、第1の縁端188と第2の縁端190とを含み、かつ第1の縁端188に沿って配置され得る凹部178を含む。カバー174を閉位置にて固定するために本体158の柱180を用いることができる。柱180と凹部178は相互作用し、カバー174を閉位置にて固定することができる。突起部192は導管160のピッチと整列し得る。いくつかの構成においては、第2の縁端190は突起部192のピッチと整列し得る(又は略平行に延び得る)。第2の縁端190と突起部192は、このように、整列すると相互作用することができ、凹部178が柱180から離れる動きを防ぐことによって、カバー174を閉位置にて固定するのを助ける。上述したように、カバー174は、第2の扁平化領域172及び/又はワイヤ166を、本体158とカバー174との間の所定の位置に固定することができる。
【0104】
図12を参照すると、本体158は、例えば、櫛部182などであるがこれに限定されないワイヤアライメント構成要素を含み得る。櫛部182は、ワイヤ166を受け入れる間隙又はアライメントノッチにより間隔を置いて配置された複数の指状部を含み得る。櫛部182はワイヤ166が互いに交差する可能性を低下させる又は排除するのを助けることができるとともに、プリント回路基板168へのはんだ付け時にワイヤ166をぴんと張られた状態に維持するのを助けることができる。示される図12の構成においては、櫛部182はプリント回路基板168に対し略垂直に延びる。
【0105】
図13に示されるように、プリント回路基板168は本体158の直径全体に延びることが好ましい。換言すると、プリント回路基板168のいずれかの端部又は両端部において、プリント回路基板168の少なくとも一部が本体158を越えて露出し得る。図13に示されるように、プリント回路基板168は、広いヘッド部分168bと、本体158のガス流路内に延びる狭い幹部分168aと、を有する。ヘッド部分168bの少なくとも一部は本体158を越えて延びることが好ましい。いくつかの実施形態では、図13に示されるように、幹部分168aの少なくとも一部は本体158を越えて延びる。いくつかの実施形態では、幹部分168aの少なくとも一部は本体158の厚みの範囲内で延びるが、本体158を越えては延びない。幹部分168aは本体158の厚みの範囲内においてヘッド部分168bに結合している。換言すると、図13に示すように、ヘッド部分168bの少なくとも一部は本体158の壁内に埋設されている。ヘッド部分168bははんだパッド106を含み、ヘッド部分168bの一部を本体158の壁に埋設することで、組み立て時、プリント回路基板168が撓みに耐えるのを助ける。
【0106】
引き続き図13を参照すると、プリント回路基板168を、サーミスタ184をプリント回路基板168に取り付けた状態で示す。サーミスタ184は表面実装サーミスタとされ得る。他のセンサもプリント回路基板168に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、サーミスタ184を用いて温度を検出し、この温度を示す値をプリント回路基板168に戻すとともに、プリント回路基板168から更なる医療デバイスへと送る。
【0107】
患者側端部コネクタ54の形成時、サーミスタ184とプリント回路基板168はオーバーモールドされ得る。オーバーモールドプロセス時に生じる型締圧及び材料の流れによる圧のせいで、構成要素の向き及びプリント回路基板168の曲げ又は撓みが重要な問題になる。このため、サーミスタ184は、患者側端部コネクタ54内におけるガス流の方向に、長手方向に実装されている。ガス流の方向における長手方向の実装により、オーバーモールド作業時に起こり得るプリント回路基板168の撓みの影響が低減される。換言すると、サーミスタ184はその端子がプリント回路基板168の最小量の撓みを有する方向に互いに相対して配向された状態で実装されることが好ましい。
【0108】
サーミスタ184はプリント回路基板168の延長部に配置され得る。プリント回路基板168の延長部は、プリント回路基板168の他の部分、及び本体158へのプリント回路基板168の取付部に対し更に上流側に、ガス流中に延びる。サーミスタ184をこのプリント回路基板168の延長部に配置することで、サーミスタ184は、プリント回路基板168の他の部分及び本体158へのプリント回路基板168の取付部によって生成し得るガス流中の乱流の前の、より層状のガス流中に配置される。加えて、サーミスタ184をプリント回路基板168の延長部に配置すると、プリント回路基板168の他の電子部品及び/又は環境条件によって発生した温度変化に起因しうる、幹状部によるサーミスタ184の読み取り値への作用の影響を低減させることができると考えられる。
【0109】
引き続き図12を参照すると、本体158は案内タブ186を含み得る。案内タブ186は本体158と一体形成され得る。案内タブ186は、本体158への導管160の組み付け時に押し込み式停止部として機能し得る。示される構成においては、本体158は螺旋リブ194を含む。螺旋リブ194は導管160のピッチに合致又は類似し得る。したがって、第1の要素162(例えば、導管160の長尺状の中空部)が案内タブ186に当たるまで導管160を本体158上にねじ込むことができる(又は本体158を導管160内にねじ込むことができる)。いくつかの実施形態では、案内タブ186は導管160の本体から離れる方に曲げてもよく、これにより、テール部82をプリント回路基板168の方に向けるのを助けることができる。いくつかの実施形態では、案内タブ186は本体158と垂直に突出している。テール部82の長さ及び第1の扁平化領域170の長さは既知であるため、第1の要素162の端部と、露出したワイヤ166の、プリント回路基板168のはんだパッド106への接続部との間に所望の長さを付与することが可能である。導管160の終端部をプリント回路基板168に対して適切に配置することを望んでいることに留意しつつ、他の構成も可能である。
【0110】
上述のチャンバ側端部コネクタ52と同様に、導管160と本体158との間の接続部及び/又はプリント回路基板168とワイヤ166との間の接続部はオーバーモールドされ得る。図13Aを参照すると、導管160と本体158との間の接合部にオーバーモールド材料189が示される。オーバーモールド材料189はプリント回路基板168及びワイヤ166を覆うことができる。オーバーモールド材料189は上述のオーバーモールド材料142に類似し得るとともに、これと類似の特徴を有し得る。加えて、図示しないが、導管160と本体158との間の接続部を覆い隠すために本体158にカバー部材を接続することができる。
【0111】
中間コネクタ56もまた、ワイヤ166及び導管160への類似の接続部を用いることができる。
【0112】
場合によっては、導管160と本体158との間の接合部の、本体158の外部表面と導管160の内部表面との間に間隙又はスペースがあってもよい。凝縮物が導管160内に形成した場合、小さな間隙であっても導管160と本体158との間に液体がしみ込むことを可能とし、プリント回路基板168及び/又は露出したワイヤ166に到達させる可能性がある。電気部品又は接続部に液体が到達する可能性を阻む又は低下させるために、本体158は、オーバーモールド材料189が任意の間隙に流れ込むことを可能にし、導管160と本体158との間の接合面を密封するのを助けるための特徴を含み得る。オーバーモールド材料189は、したがって、電気部品を凝縮物又は他の液体からより良好に保護するのを助けることができる。オーバーモールド材料189は、また、導管160と本体158との間に改良されたニューマチックシールを形成するのを助けることができる。図15図19は、こうした特徴の例示的実施形態を示す。
【0113】
図15を参照すると、いくつかの構成においては、患者側端部コネクタ54はブリッジ部品210を含む。ブリッジ部品210は本体158の外部表面に配置され得る。ブリッジ部品210は本体158の外部表面と導管160の少なくとも一部との間に配置され得る。いくつかの構成においては、記載されるように、ブリッジ部品210は本体158の外部表面と導管160の第2の要素164又はビードとの間に配置され得る。
【0114】
図16は、ブリッジ部品210の斜視図を示す。示されるように、ブリッジ部品210は、パッド部212と、伸張部分214と、ペグ216と、を含む。
【0115】
パッド部212は略正方形又は矩形とされ得る。他の構成もまた可能である。パッド部212はコネクタに接するように構成された下面を有する。パッド部212は、導管160又は導管160の第2の要素164若しくはビードに接するように構成された上面を有する。
【0116】
伸張部分214はパッド部212から外向き及び上方に延びる。図示される実施形態においては、伸張部分214は略三角形であるが、他の形状又は構成も可能である。伸張部分214は側面を有する。
【0117】
ペグ216は伸張部分214から延出する。示される構成においては、ペグ216は伸張部分214の側面から延出する。
【0118】
図12及び図13に示すように、本体158から延出するプリント回路基板168の幹部分168aは穴202を含む。図15に示すように、ペグ216は穴202に受け入れられるように構成されている。ペグ216が穴202に挿入された状態で、ブリッジ部品210は本体158に結合される。いくつかの実施形態では、プリント回路基板168の幹部分168aは延びる又はわずかに広がり、ペグ216及びブリッジ部品210に対し更なる強度及びより良好な支持を付与する。
【0119】
図15に示される実施形態においては、ブリッジ部品210は、本体158上の、案内タブ186に近接しかつ案内タブ186の基端側に配置されている。ブリッジ部品210は、導管160が本体158に結合されると、ビードを含む第2の要素164がパッド部212の上に延びるように配置されている。パッド部212は、したがって、第2の要素164を本体158の外部表面から離れる方に持ち上げ、これにより、第2の要素164と、パッド部212の両側の(すなわちコネクタの周方向の)本体158の外部表面との間に間隙を設ける。導管160と本体158との間の接合部にオーバーモールド材料189が塗布されると、オーバーモールド材料189はブリッジ部品210によって設けられた間隙に流れ込むことができ、これにより、第2の要素164を本体158の外部表面に接着する。第2の要素164を本体158の外部表面に接着することで、本体158の外部表面と導管160の第2の要素164又はビードとの間に液体がしみ込むことを阻止する又は防ぐことができるため、液体が電気接続に到達する可能性を低下又は排除できる。
【0120】
図20は、ブリッジ部材が、幹部分168aとタブ186との間に配置された2つの隣り合う凹部211によって本体158上に形成される別の実施形態を示す。第2の要素164は凹部211上に延びて、オーバーモールド部が第2の要素164を囲み、第2の要素164を本体158の外部表面に接着するように、オーバーモールド材料が凹部211に流れ込むことを可能にする。第2の要素164を本体158の外部表面に接着することで、本体158の外部表面と第2の要素164との間に液体がしみ込むことを阻止する又は防ぐことができ、液体が電気経路に到達する可能性を低下させる又は排除する。
【0121】
図17図19を参照すると、いくつかの構成においては、患者側端部コネクタ54は本体158に形成されたチャネル220を含む。チャネル220により、オーバーモールド材料189が導管160の内部表面と本体158の外部表面との間を流れることが可能になる。示されるように、チャネル220は本体158の外部表面から凹設されている又は本体158の外部表面に凹部として形成されている。
【0122】
チャネル220は任意の適切な構成を有し得る。チャネル220は本体158の周囲の少なくとも一部に延在し得る。いくつかの構成においては、チャネル220は螺旋状に又は一部螺旋状に延在し得る。チャネル220は、第2の要素164が、チャネル220上に、チャネル220に沿って又はチャネル220内に延在するように配置及び形成され得る。オーバーモールド材料189が導管160と本体158との間の接合部に塗布されると、オーバーモールド材料189はチャネル220内及び第2の要素164の下に流れ込むことができ、これにより、第2の要素164を本体158の外部表面に接着する。いくつかの構成においては、オーバーモールド材料189は、第2の要素164又は導管160を、チャネル220によって画定される凹設面に接着する。
【0123】
導管160と本体158との間のシールの形成を助けるために、チャネル220及び第2の要素164は、チャネル220が第2の要素164の両側へと(すなわちコネクタの軸方向に)延びるように配置され得る。図17に示すように、チャネル220の少なくとも一部222は第2の要素164の基端側にある。いくつかの構成においては、チャネル220は螺旋状に巻く第2の要素164の2つ以上のラップの下に延出し得る。いくつかの構成においては、リップ又は隆起224をチャネル220に沿って又は隣接させて構成することができ、リップ又は隆起224は第2の要素164を横切って延びるように方向付けることができる。リップ又は隆起224は、上述のパッドと同様に、第2の要素164を本体158の外部表面から離れる方に持ち上げることができる。
【0124】
図14A図14Fは、患者側端部コネクタ354の別の例示的実施形態を示す。患者側端部コネクタ354は、一体形成された本体358と、プリント回路基板すなわちPCB368と、を含み得る。この実施形態においては、テール部82の第2の扁平化領域172は、露出したワイヤ118がはんだパッドにはんだ付けされた後に切り落とされるため、カバーは使用されない。本体358は櫛部382などのワイヤアライメント構成要素を含み得る。櫛部382はアライメントノッチを含み得る。アライメントノッチは、ワイヤ166を受け入れ、ワイヤ166を互いに分離された状態に維持し、かつPCB368へのはんだ付け時にぴんと張られた状態に維持するのを助ける。
【0125】
示されるように、PCB368は本体358の直径全体に延び、広いヘッド部分368bと、狭い幹部分368aとを含む。ヘッド部分368bははんだパッド306を含む。図示される実施形態においては、外側2つのはんだパッド306aはヘッド部分368bの、櫛部382とは逆に面する側に配置されており、内側2つのはんだパッド306bはヘッド部分368bの反対側に、すなわち、櫛部382に面して配置されている。外側2つのはんだパッド306aはヒータワイヤ14にはんだ付けされるように構成することができ、内側2つのはんだパッド306bは検出ワイヤ18にはんだ付けされるように構成することができる。この構成により、ヒータワイヤはんだパッド306aと検出ワイヤはんだパッド306bとの間の離隔距離が有利に増加し、それらの間が液体橋絡し、短絡を引き起こす可能性を低下させるのを助ける。
【0126】
上述のチャンバ側端部コネクタ352と同様に、患者側端部コネクタ354は、組み立て時、導管160を第1の要素162に押し込むことによって本体358上に保持するのを助ける第1の螺旋リブ494と、本体358上への導管160の組み付け時、導管160のストッパとして機能する案内タブ386と、液体が導管160からPCB368に到達することを阻止するための液体用バリアとして機能する第2の螺旋リブ495と、を含み得る。図示される実施形態においては、案内タブ386は本体358から、本体358と垂直に突出する。図14Aに示すように、コネクタ352上にねじ込まれた導管160の端部にある導管160の第1の要素162は第1の要素162の中間にて切断することができ、案内タブ386が第1の要素162の切断された縁端に対して配置されるまで本体358を導管160に挿入することができる。
【0127】
図14Cに示すように、第2の螺旋リブ495が本体358を完全に一周して液体用バリアを設けるように、第2の螺旋リブ495は長手方向のブリッジングセグメント495aを含む。案内タブ396は、第1の螺旋リブ494に最も近い長手方向のブリッジングセグメント495aの端部に配置されている。ドリフト制限ポスト388が長手方向のブリッジングセグメント495aの、案内タブ396とは反対の端部に配置されている。テール部82がPCB368へと延びる際にテール部82は長手方向のブリッジングセグメント495a上に延びる。ドリフト制限ポスト388はテール部82がPCB368の幹部分368aへと遠くまで移動し過ぎるのを阻止することを補助し、オーバーモールド時、テール部82を所望の位置に維持するのを助ける。図14Bに示すように、PCB368の幹部分368aはヘッド部分368bに対してオフセットしている又は中央に位置合わせされていない。これにより、幹部分368aの露出した端部をドリフト制限ポスト388から更に遠くに離して有利に移動させる。
【0128】
チャンバ側端部コネクタ52、352及び図12図13Aの患者側端部コネクタ54の実施形態について記載したように、導管160と患者側端部コネクタ354の本体358との間の接続部及び/又は導管160とPCB368との間の接続部はオーバーモールドされ得る。患者側端部コネクタ354は、オーバーモールド材料が任意の間隙に流れ込むことを可能にし、導管160と本体358との間の接合面をより良好に密封する特徴を含み得る。例えば、図14C及び図14Dに示すように、本体358は、テール部82を本体358から離れる方に持ち上げ、オーバーモールド材料がテール部82を完全に覆うことを可能にするための一連のブリッジ部材を含む。第2の螺旋リブ495の長手方向のブリッジングセグメント495aは第1のブリッジ部材を形成する。2つの更なるブリッジ部材389a、389bが長手方向のブリッジングセグメント495aとPCBのヘッド部分368bとの間に配置されるが、より多数又はより少数のブリッジ部材もまた可能である。付加的に又は代替的に、本体358は、ブリッジ部材を囲む領域において縮小された外径を有することができる。例えば、図14Eに示すように、外径は、ドリフト制限ポスト388とブリッジ部材389aとの間の、ドリフト制限ポスト388に隣接するエリア358aにおいて(図14Eの基準弧Dによって示される、本体358が円形である場合に有するであろう直径と比べて)縮小することができる。いくつかの構成においては、外径は、次いで、領域358aからPCB368のヘッド部分368bに隣接する領域358bへと徐々に増加することができる。本体358のこの減少した外径部分によって、より多くのオーバーモールド材料がテール部82の下を流れ、テール部82をより完全に覆うことも可能にさせることができる。図14Fに示すように、カバー部材355は、また、本体358に接続することができ、導管160と本体358との間の接続部を覆い隠す。
【0129】
図7B図7Dは、図7に示される導管セグメント60及び62などの2つの導管セグメントを結合するために用いることができる中間点アセンブリ400の例示的実施形態を示す。示される中間点アセンブリ400は、本体402と、PCB404と、パワーダイオード401と、を含む。いくつかの構成においては、中間点アセンブリ400は、また、センサダイオード及びサーミスタなどのセンサを含んでもよい。中間点アセンブリ400は、本明細書中に示されかつ記載されるチャンバ側端部コネクタ352及び患者側端部コネクタ354のものに構造及び/又は機能が類似する種々の特徴を含み得るものの、中間点アセンブリ400はこれらの特徴の多くのうち各2つを各端部に1つずつ含み得る。これは、中間点アセンブリ400が各端部にて導管に結合するように構成されているためである。例えば、中間点アセンブリ400は、櫛部410a、410bなどの2つのアライメント構成要素を含む。第1の櫛部410aはPCB404の一方の側にてPCB404と略垂直に延出し、第2の櫛部410bはPCB404の他方の側にてPCB404と略垂直に延出する。図7B及び図7Dに示すように、はんだパッド406をPCB404のいずれかの側にて交互に配置し、PCB404の各側の隣接するはんだパッド406間の離隔距離を有利に増加し、短絡の可能性を低減する。中間点アセンブリ400の各端部は、導管を本体402上にねじ込むことを可能にする第1の螺旋リブ412と、導管とPCB404との間の液体用バリアとして機能し、第2の螺旋リブ414が本体402を完全に一周するように長手方向のブリッジングセグメント414aを含む第2の螺旋リブ414と、を含む。各端部は、また、長手方向のブリッジングセグメント414aの一端に案内タブ416を含む。各端部は2つのブリッジング部材420を更に含む。2つのブリッジング部材420は、導管セグメントのテール部を本体402から離れる方に持ち上げ、オーバーモールド材料がテール部を完全に封入することを可能にする。
【0130】
図7E図7Fは、中間点アセンブリの別の例示的実施形態を示す。示される中間点アセンブリは図7B図7Dの中間点アセンブリ400に類似し得る。しかしながら、図7B図7Dの実施形態では、中間点アセンブリのチャンバ側端部の第1の螺旋リブ412及び第2の螺旋リブ414と、中間点アセンブリの患者側端部の第1の螺旋リブ412及び第2の螺旋リブ414とは、実質的に同じ周方向位置(例えば、5°又は10°以内)にて開始及び終了する。中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部の長手方向のブリッジングセグメント414aは、実質的に同じ周方向位置(例えば、5°又は10°以内)に配置され得る。図7E図7Fの実施形態においては、中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部のうちの1つの第1の螺旋リブ412及び第2の螺旋リブ414の開始及び終了は、中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部のもう一方の第1の螺旋リブ412及び第2の螺旋リブ414の開始及び終了に対して周方向にオフセットしている又はずれている。いくつかの実施形態では、中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部のうちの1つの長手方向のブリッジングセグメント414aは、中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部のもう一方の長手方向のブリッジングセグメント414aに対して周方向にオフセットしている又はずれている。図示される構成に示すように、中間点アセンブリのチャンバ側端部及び患者側端部のうちの1つの第1及び第2の螺旋リブ並びに/又は長手方向のブリッジングセグメントの開始及び終了は、チャンバ側端部及び患者側端部のもう一方の第1及び第2の螺旋リブ並びに/又は長手方向のブリッジングセグメントの開始及び終了に対して周方向に90°オフセットしている又はずれている。この配置は、チャンバ側端部コネクタ、中間点アセンブリ及び患者側端部コネクタを、製造時、チューブセグメントの1つがよじれることなく組立ジグ内にて正しい向きに配置することを有利に可能にする。いくつかの構成においては、中間点アセンブリは、中間点アセンブリの向きを示すためのインジケータを含み得る。例えば、示される構成においては、中間点アセンブリは、中間点アセンブリの患者側端部の方を指す矢印403を含む。
【0131】
いくつかの構成においては、はんだ付けする前に、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことができる。いくつかの構成においては、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことができ、各第2の扁平化部分36又は第2の扁平化領域122、172は省略されている。いくつかの構成においては、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことができ、各第2の扁平化部分36又は第2の扁平化領域122、172は省略されていない。ワイヤの錫メッキははんだ付けプロセスを向上及び簡略化できる。加えて、ワイヤの錫メッキは、ワイヤが交差したり互いに接触したりする可能性を低下させることができる。いくつかの構成においては、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことができ、各カバー124、174が、尚、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上の一部を所定の位置に固定するために用いられている。いくつかの構成においては、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことができ、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上の一部を所定の位置に固定するために各カバー124、174は用いられていない。いくつかの構成においては、上述のように、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことはできず、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上の一部を所定の位置に固定するために各カバー124、174が用いられている。いくつかの構成においては、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上にて露出するワイヤに錫メッキを施すことはできず、テール部20、30、70、72、80、82の1つ以上の一部を所定の位置に固定するために各カバー124、174は用いられていない。任意の他の適切な構成を用いることもできる。
【0132】
文脈で明確に求められない限り、明細書及び特許請求の範囲の全体において、「含む、「含んでいる」等の語は、排他的又は網羅的意味とは対照的に、包含的な意味、すなわち、「含むが、これに限定されない」の意味で解釈すべきである。
【0133】
本明細書における任意の先行技術への言及は、この先行技術が世界中の任意の国の同種の技術分野における共通一般知識の一部を成すという承認又は任意の提案の形態であると解釈されず、また、解釈されるべきではない。
【0134】
本明細書中に記載される実施形態に対し多くの変形及び修正を施してもよいことは強調すべきであり、その要素は数ある中の許容可能な例であると解釈すべきである。あらゆるこうした修正及び変更は、本開示の範囲内である本明細書中に含まれ、かつ以下の特許請求の範囲によって保護されるものとする。更に、前述の開示のいずれも、任意の特定の構成要素、特性又は工程段階が必要である又は必須であることを意味するものではない。
【0135】
本明細書中に記載される方法及びデバイスに種々の修正及び代替的形態を施す余地があり得る一方で、その特定の実施例が図面に示されており、本明細書中に詳細に記載されている。しかしながら、本発明は開示される特定の形態又は方法に限定されず、これとは反対に、本発明は、記載されている種々の実装形態並びに添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内にあるあらゆる修正形態、均等物及び代替形態を包含することは理解すべきである。更に、本明細書中における、実装形態又は実施形態に関連する任意の特定の特徴、態様、方法、特性、特徴、質、属性、要素等の開示は本明細書中で説明する他のあらゆる実装形態又は実施形態において用いることができる。本明細書中に開示されるいかなる方法も列挙した順序にて実施する必要はない。本明細書中に開示される方法は医師によって行われる特定の行為を含んでもよい。しかしながら、当該方法は、また、任意の第三者の、明示又は黙示のいずれかによるこれら行為の指示を含むことができる。本明細書中に開示される範囲は、一切の重なり、部分範囲及びこれらの組み合わせも含む。「以下」、「少なくとも」、「超えて」、「未満」、「間」等のような語は、列挙した数を
含む。記載した数値は例として提供されるものであり、これらの特定の値に限定されるものではない。むしろ、本開示の範囲は、こうした状況下で妥当であるとされる記載した値の、およそ妥当な範囲、ほぼ妥当な範囲又は妥当な範囲内である値を含む。換言すると、大きさに関する用語(例えば、数)の数学的な厳密さを回避するために、特定の数が値として示される場合、当該値は、大きさに関する用語によって達成される機能又は目的を無効にしない重要でない変分を含むことが明白に企図される。「約」、「ほぼ」等のような文言はこうした大きさに関する用語と関連付けて暗示すべきであり、均等論はこれら大きさに関する用語の重要でない変分の取り扱いに依拠する。同様に、「実質的に」又は「略」などの用語によって先行される文言は、列挙した文言を含み、状況に基づき(例えば、こうした状況下で可能な限り妥当に)解釈すべきである。例えば、「略垂直に」は「垂直に」を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図8
図9
図10
図10A
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図13A
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に呼吸ガスを送るように構成された医療用チューブであって、
第1の長尺状部材と、1つ以上のワイヤを含む第2の長尺状部材を含み、
前記第2の長尺状部材が当該医療用チューブの端部にてテール部を含み、前記テール部
が、露出部に先行する扁平化部分を含み、前記1つ以上のワイヤの露出部が前記テール部
の前記露出部を画定する、医療用チューブ。
【外国語明細書】