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特開2023-52208情報処理装置、クライアント装置、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052208
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、クライアント装置、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20230404BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230404BHJP
【FI】
A61B5/00 101N
G06Q30/0601 330
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000344
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2019557064の分割
【原出願日】2018-10-18
(31)【優先権主張番号】P 2017231081
(32)【優先日】2017-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】230116816
【弁護士】
【氏名又は名称】成川 弘樹
(74)【代理人】
【識別番号】100146123
【弁理士】
【氏名又は名称】木本 大介
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 直輝
(72)【発明者】
【氏名】北村 尚美
(72)【発明者】
【氏名】松森 孝平
(72)【発明者】
【氏名】関野 めぐみ
(72)【発明者】
【氏名】森 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】風間 泰規
(57)【要約】      (修正有)
【課題】触診者の専門知識又は経験の程度に依存しない、肌状態に応じたケアなどのアドバイスを顧客に提供する情報処理装置を提供する。
【解決手段】ユーザの肌の触感に関する物理特性を得る触感センサ40によって触感情報を取得し、触感情報に基づいて、ユーザの肌状態に関してすぐ行うべきリアルタイムアドバイス、及び、複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づいて、ユーザの肌状態に関するケア方法、ケア用商品、ホルモンバランス、ストレスなどのワンタイムアドバイスの少なくとも1つを提示する手段を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する手段を備え、
前記触感情報に基づいて、前記ユーザの肌状態に関する第1情報、及び、複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づいて、前記ユーザの肌状態に関する第2情報の少なくとも1つを提示する手段を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1情報及び前記第2情報の少なくとも1つは、前記ユーザの肌のケアの方法に関するアドバイス、前記ユーザの肌のケアに適した商品に関するアドバイス、前記ユーザのホルモンバランスに関するアドバイス、前記ユーザのストレスに関するアドバイス、及び、前記ユーザの皮膚の状態に基づくアドバイスの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記触感ログ情報に基づく前記ユーザの肌状態の肌指標を推定する手段を備え、
前記推定された肌指標を提示する手段を備える、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する手段を備え、
複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づく肌状態の肌指標を推定する手段を備え、
前記推定された肌指標を提示する手段を備える、
情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザの行動に関する行動情報の履歴を示す行動ログ情報を取得する手段を備え、
前記推定する手段は、前記触感ログ情報と、前記行動ログ情報と、に基づいて、前記肌指標を推定する、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザの心身に関する心身ログ情報を取得する手段を備え、
前記推定する手段は、前記触感ログ情報と、前記心身ログ情報と、に基づいて、前記肌指標を推定する、請求項3~5の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
将来の肌の触感に関する物理特性を示す触感予測情報を取得する手段を備え、
前記推定する手段は、前記触感ログ情報と、前記触感予測情報と、に基づいて、前記肌指標を推定する、請求項3~6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得する手段は、前記触感情報を測定するように構成された触感センサから前記触感情報を取得する、請求項1~7の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記触感情報は、前記肌の振動特性、凹凸特性、接触特性、変形特性、粘着特性、温度、及び、摩擦特性の少なくとも1つを含む、請求項1~8の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
請求項1~9の何れかに記載の情報処理装置と接続可能なクライアント装置であって、
ディスプレイを備え、
前記情報処理装置によって提示された第1情報及び第2情報を前記ディスプレイに表示する手段を備える、クライアント装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1~10の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、クライアント装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、肌のケアに用いる化粧品は、肌の状態に応じて選択することが好ましい。化粧品の販売店では、肌に関する専門知識を有する販売員が、顧客の肌を直接触ることによって、顧客の肌の物理特性(例えば、肌の凹凸及び硬さ)を特定する。販売員は、特定した肌の状態に応じたアドバイス(例えば、肌のケアの方法、及び、肌のケアに用いるべき化粧品)を顧客に提案する。顧客は、販売員の提案に従って、自身の肌の状態に応じた化粧品を購入する。
【0003】
例えば、特許文献1には、肌の触感に基づく肌の状態を特定するために、触診結果に応じた肌の状態を判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5357363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の肌の触診結果は、触診を行った触診者の専門知識又は経験の程度に依存する。従って、判定結果は、触診者毎にバラツキがある。そのため、化粧品の販売店で特許文献1の技術を用いた場合、販売員が提供するアドバイスは、被験者の肌に適していない場合がある。
【0006】
本発明の目的は、肌の触感に基づく肌の状態の判定結果のバラツキを防ぐことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
ユーザの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する手段を備え、
前記触感情報に基づいて、前記ユーザの肌状態に関する第1情報、及び、複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づいて、前記ユーザの肌状態に関する第2情報の少なくとも1つを提示する手段を備える、情報処理装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、肌の触感に基づく肌の状態の判定結果のバラツキを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図1の触感センサの構成を示す概略図である。
図3】本実施形態の概要の説明図である。
図4】本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図5】本実施形態の触感ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図6】本実施形態の行動ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図7】本実施形態の心身ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図8】本実施形態の肌評価ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
図9】本実施形態のコンテンツマッチングテーブルのデータ構造を示す図である。
図10】本実施形態のタスク情報データベースのデータ構造を示す図である。
図11】本実施形態のコンテンツの提示の処理のシーケンス図である。
図12図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図13図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図14図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図15】本実施形態のタスクの更新の処理のシーケンス図である。
図16図15の情報処理において表示される画面例を示す図である。
図17】本実施形態の推定式の補正の処理のフローチャートである。
図18】変形例6の触感センサの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、サーバ30と、触感センサ40と、ログデバイス50と、予測情報提供サーバ70と、を備える。
クライアント装置10、サーバ30、及び、予測情報提供サーバ70は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0013】
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0014】
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
【0015】
触感センサ40は、人間の肌の触感に関する物理特性に関する情報を測定するように構成される。
【0016】
ログデバイス50は、ユーザが過ごした環境に関する環境情報、ユーザの行動に関する行動情報、及び、ユーザの心身に関する心身情報の少なくとも1つを取得する。ログデバイス50は、例えば、ユーザが装着可能なウェアラブルデバイスである。ログデバイス50は、有線又は無線によりクライアント装置10と接続される。
【0017】
予測情報提供サーバ70は、将来の予測を示す予測情報を提供する情報処理装置の一例である。予測情報提供サーバ70は、例えば、以下の情報を提供する。・将来のユーザの肌の触感の予測を示す触感予測情報
・将来のユーザの行動の予測(例えば、予定)を示す行動予測情報
・将来のユーザの心身の予測(例えば、性周期の予測日)を示す心身予測情報
【0018】
(1-1)クライアント装置の構成
図1を参照して、クライアント装置10の構成について説明する。
【0019】
図1に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、GPSモジュール15と、を備える。
【0020】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0021】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0022】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0023】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0024】
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、触感センサ40から情報を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0025】
通信インタフェース14は、クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0026】
GPSモジュール15は、GPS(Global Positioning System)衛星と通信を行うことにより、クライアント装置10の位置情報を取得するように構成される。
【0027】
(1-2)サーバの構成
図1を参照して、サーバ30の構成について説明する。
【0028】
図1に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、通信インタフェース34とを備える。
【0029】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0030】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0031】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0032】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
【0033】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0034】
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
【0035】
(1-3)触感センサの構成
本実施形態の触感センサ40の構成について説明する。図2は、図1の触感センサの構成を示す概略図である。
【0036】
図2に示すように、触感センサ40の第1例は、センサユニット40aと、ベース部40bと、コントローラ40cと、を備える。センサユニット40aは、ユーザの指FINに装着可能である。
【0037】
センサユニット40aは、加速度センサ40aaと、一対の歪ゲージ40abと、を備える。
【0038】
加速度センサ40aaは、例えば、以下の特性の少なくとも1つを測定するように構成される。・肌の振動特性(一例として、振動周波数)
・肌の凹凸特性(一例として、振動周波数から推定される値)
【0039】
一対の歪ゲージ40abは、ユーザが指FINで、ベース部40bに対して所定方向の力(例えば、下方(Y-方向)の押圧力、又は、横(X方向)のせん断力)を加えたときに、肌の特性を測定するように構成される。測定される肌の特性は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。・肌の接触特性
・肌の変形特性
・肌の摩擦特性
【0040】
コントローラ40cは、歪ゲージ40abによって測定された肌の変形特性を所定の推定式に適用することにより肌の摩擦特性を計算するように構成される。
【0041】
(1-4)本実施形態の概要
本実施形態の概要について説明する。図3は、本実施形態の概要の説明図である。
【0042】
触感センサ40は、ユーザUの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する。触感情報とは、ユーザUの肌の触感に関する物理特性を示す情報である。
【0043】
クライアント装置10は、触感センサ40から触感情報を取得し、且つ、触感情報をサーバ30に送信する。
【0044】
サーバ30は、クライアント装置10から取得した触感情報に基づいて、肌状態を推定する。肌状態とは、ユーザUの肌の触感に関する物理特性から推定される肌の状態である。
【0045】
クライアント装置10は、サーバ30による肌状態の推定結果を取得し、且つ、肌状態の推定結果に基づく2種類の情報(リアルタイム情報(「第1情報」の一例)及びワンタイム情報(「第2情報」の一例))の少なくとも1つをユーザUに提示する。
【0046】
本実施形態によれば、触感センサ40によって取得された触感情報に基づいて、肌状態の推定結果が得られる。これにより、肌の触感に基づく肌の状態の判定結果のバラツキを防ぐことができる。その結果、ユーザUの肌状態により適した情報を提供することができる。
【0047】
(2)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0048】
(2-1)ユーザ情報データベース
本実施形態のユーザ情報データベースについて説明する。図4は、本実施形態のユーザ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0049】
図4のユーザ情報データベースには、ユーザに関する情報(以下「ユーザ情報」という)が格納される。
ユーザ情報データベースは、「ユーザID」フィールドと、「ユーザ名」フィールドと、「ユーザ属性」フィールドと、「推定式」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0050】
「ユーザID」フィールドには、ユーザを識別するユーザIDが格納される。
【0051】
「ユーザ名」フィールドには、ユーザ名を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0052】
「ユーザ属性」フィールドには、ユーザの属性に関する情報(以下「ユーザ属性情報」という)が格納される。ユーザ属性情報は、ユーザが任意に決定する情報である。「ユーザ属性」フィールドは、「性別」フィールドと、「年齢」フィールドと、を含む。
「性別」フィールドには、ユーザの性別を示す情報が格納される。
「年齢」フィールドには、ユーザの年齢を示す情報が格納される。
【0053】
「推定式」フィールドには、ユーザの肌状態を推定するための推定式が格納される。推定式は、ユーザの肌に影響を与える因子(例えば、触感センサ40によって取得された触感情報)毎の係数を含む。
【0054】
推定式は、ユーザの肌状態の指標(以下「肌指標」という)毎に用意される。つまり、推定式に含まれる係数は、肌指標毎に異なる。肌指標とは、ユーザの肌の状態を表す定量値である。肌指標は、例えば、以下の少なくとも1つである。・角層水分量
・肌理
・肌色
・肌のかさつき
・肌の滑らかさ
・肌の透明感
・肌の美白の程度
・肌荒れの有無
・肌の炎症の程度
・肌の小じわの程度
・肌のハリ
・肌のやわらかさ
【0055】
(2-2)触感ログ情報データベース
本実施形態の触感ログ情報データベースについて説明する。図5は、本実施形態の触感ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0056】
図5の触感ログ情報データベースには、触感ログ情報が格納される。触感ログ情報は、触感センサ40から取得される触感情報の履歴に関する情報である。
触感ログ情報データベースは、「触感ログID」フィールドと、「日時」フィールドと、「触感情報」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。触感ログ情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
【0057】
「触感ログID」フィールドには、触感ログ情報を構成する触感情報を識別する触感ログIDが格納される。
【0058】
「日時」フィールドには、触感情報が取得された日時を示す情報が格納される。
【0059】
「触感情報」フィールドは、「振動」フィールドと、「凹凸」フィールドと、「接触」フィールドと、「変形」フィールドと、「摩擦」フィールドと、を含む。
【0060】
「振動」フィールドには、肌の振動特性に関する振動特性情報(例えば、加速度センサ40aaによって測定された振動周波数)が格納される。
【0061】
「凹凸」フィールドには、肌の凹凸特性に関する凹凸特性情報(一例として、加速度センサ40aaによって測定された振動周波数から推定される値)が格納される。
【0062】
「接触」フィールドには、肌の接触特性に関する接触特性情報(一例として、歪ゲージ40abによって測定された値)が格納される。
【0063】
「変形」フィールドには、肌の変形特性に関する変形特性情報(一例として、歪ゲージ40abによって測定された変形量)が格納される。
【0064】
「摩擦」フィールドには、肌の摩擦特性に関する摩擦特性情報(一例として、ベース部40bによって計算された摩擦力)が格納される。
【0065】
(2-3)行動ログ情報データベース
本実施形態の行動ログ情報データベースについて説明する。図6は、本実施形態の行動ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0066】
図6の行動ログ情報データベースには、行動情報の履歴を示す情報(以下「行動ログ情報」という)が格納される。行動ログ情報は、ログデバイス50から取得される情報、ユーザ指示(例えば、アンケートに対するユーザの回答、又は、ユーザの自発的な入力)に応じて決まる情報、又は、それらの組合せである。
行動ログ情報データベースは、「行動ログID」フィールドと、「日時」フィールドと、「行動」フィールドと、「開始時間」フィールドと、「終了時間」フィールドと、「カロリー変化」フィールドと、「位置情報」フィールドと、「環境情報」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。行動ログ情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
【0067】
「行動ログID」フィールドには、行動ログ情報を構成する行動情報を識別する行動ログIDが格納される。
【0068】
「日時」フィールドには、行動情報が取得された日時を示す情報が格納される。
【0069】
「行動」フィールドには、ユーザの行動に関する情報が格納される。
ユーザの行動は、以下の少なくとも1つを含む。
・食事(例えば、食事の内容)
・運動(例えば、運動の種目)
・睡眠(例えば、睡眠中の寝返り回数)
・ケア行動(例えば、朝の洗願を実施したか否か、スキンケアを実施したか否か、ケアの内容、ケアに使用した商品に関する情報)
【0070】
「開始時間」フィールドには、行動の開始時間を示す情報が格納される。
【0071】
「終了時間」フィールドには、行動の終了時間を示す情報が格納される。
【0072】
「カロリー変化」フィールドには、行動に応じた摂取カロリー又は消費カロリーを示す情報が格納される。
【0073】
「位置情報」フィールドには、GPSモジュール15によって取得された位置情報が格納される。
【0074】
「環境情報」フィールドには、位置情報が示す位置における環境に関する環境情報が格納される。環境情報は、以下の少なくとも1つを含む。・温度
・湿度
・紫外線曝露量
【0075】
(2-4)心身ログ情報データベース
本実施形態の心身ログ情報データベースについて説明する。図7は、本実施形態の心身ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0076】
図7の心身ログ情報データベースには、ユーザの心身情報の履歴を示す情報(以下「心身ログ情報」という)が格納される。心身ログ情報は、ログデバイス50から取得される情報、ユーザ指示(例えば、アンケートに対するユーザの回答)、又は、それらの組合せに応じて決まる情報である。
心身ログ情報データベースは、「心身ログID」フィールドと、「日時」フィールドと、「脈拍値」フィールドと、「性周期」フィールドと、「ストレス」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。心身ログ情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
【0077】
「心身ログID」フィールドには、心身ログ情報を構成する心身情報を識別する心身ログIDが格納される。
【0078】
「日時」フィールドには、心身情報が取得された日時を示す情報が格納される。
【0079】
「脈拍値」フィールドには、ユーザの脈拍値が格納される。脈拍値は、例えば、ログデバイス50から取得される情報である。
【0080】
「性周期」フィールドには、性周期を示す情報(ホルモンバランス情報の一例)が格納される。
【0081】
「ストレス」フィールドには、ストレスの指標を示すストレス情報が格納される。ストレス情報は、例えば、ストレスの強さ、ストレスの要因、ストレスの種類、又は、それらの組合せを示す。ストレス情報は、脈拍値、性周期、又は、それらの組合せによって決まる。
【0082】
(2-5)肌評価ログ情報データベース
本実施形態の肌評価ログ情報データベースについて説明する。図8は、本実施形態の肌評価ログ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0083】
図8の肌評価ログ情報データベースには、肌状態に関する定性的な評価(以下「肌評価」という)の履歴を示す情報(以下「肌評価ログ情報」という)が格納される。
肌評価ログ情報データベースは、「肌評価ログID」フィールドと、「日時」フィールドと、「肌スコア」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。肌評価ログ情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
【0084】
「肌評価ログID」フィールドには、肌評価ログ情報を構成する肌評価を識別する肌評価ログIDが格納される。
【0085】
「日時」フィールドには、肌評価が生成された日時を示す情報が格納される。
【0086】
「肌スコア」フィールドには、触感情報及び推定式から得られる肌スコアが格納される。「肌スコア」フィールドは、「第1肌スコア」フィールドと、「第2肌スコア」フィールドと、を含む。
「第1肌スコア」フィールドには、第1肌スコア(第1肌指標の一例)が格納される。第1肌スコアは、触感ログ情報から推定される現在(例えば、触感情報が取得された時)の肌状態を示す。
「第2肌スコア」フィールドには、第2肌スコア(第2肌指標の一例)が格納される。第2肌スコアは、触感ログ情報及び触感予測情報から推定される将来(例えば、触感情報が取得された日の1週間後)の肌状態を示す。
【0087】
(2-6)コンテンツマッチングテーブル
本実施形態のコンテンツマッチングテーブルについて説明する。図9は、本実施形態のコンテンツマッチングテーブルのデータ構造を示す図である。
【0088】
図9のコンテンツマッチングテーブルは、肌評価と、ユーザに対して提示すべき2種類の情報(リアルタイム情報及びワンタイム情報)のコンテンツとの関係を示すデータ構造を有する。
コンテンツマッチングテーブルは、「基準スコア」フィールドと、「リアルタイムコンテンツ」フィールドと、「ワンタイムコンテンツ」フィールドと、を含む。
【0089】
「基準スコア」フィールドには、リアルタイムコンテンツ又はワンタイムコンテンツを特定するための基準スコアが格納される。
【0090】
「リアルタイムコンテンツ」フィールドには、リアルタイム情報を構成するリアルタイムコンテンツを識別するコンテンツIDが格納される。リアルタイムコンテンツは、例えば、テキスト、画像、音声、URL(Uniform Resource Locator)、又は、それらの組合せである。
リアルタイムコンテンツは、例えば、以下を含む。
・すぐにケア行動を行うことを促すメッセージ
・すぐに行うべきケアの方法に関するアドバイス
・ケアに適した商品に関するアドバイス(例えば、当該商品を購入するためのウェブサイトのURL)・過去の肌状態を示す第1肌スコア
【0091】
「ワンタイムコンテンツ」フィールドには、ワンタイム情報を構成するワンタイムコンテンツを識別するコンテンツIDが格納される。ワンタイムコンテンツは、例えば、テキスト、画像、音声、URL、又は、それらの組合せである。
ワンタイムコンテンツは、例えば、以下を含む。
・就寝前にケア行動を行うことを促すメッセージ
・就寝前に行うべきケアの方法に関するアドバイス
・ケアに適した商品に関するアドバイス(例えば、当該商品を購入するためのウェブサイトのURL)・未来の肌状態を示す第2肌スコア
【0092】
(2-7)タスク情報データベース
本実施形態のタスク情報データベースについて説明する。図10は、本実施形態のタスク情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0093】
図10のタスク情報データベースには、ユーザが行うべきケア行動に関する情報(以下「タスク情報」という)が格納される。
タスク情報データベースは、「タスクID」フィールドと、「基準コンテンツ」フィールドと、「登録日時」フィールドと、「終了日時」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。タスク情報データベースは、ユーザIDに関連付けられている。
【0094】
「タスクID」フィールドには、タスク情報を識別するタスクIDが格納される。
【0095】
「基準コンテンツ」フィールドには、ケア行動の基準となる基準コンテンツ(リアルタイムコンテンツ又はワンタイムコンテンツ)を識別するコンテンツIDが格納される。
【0096】
「登録日時」フィールドには、タスク情報がタスク情報データベースに登録された日時を示す情報が格納される。
【0097】
「終了日時」フィールドには、タスク情報に対応するケア行動が終了した日時を示す情報が格納される。コード「NOT」は、ケア行動が終了していないことを意味する。
【0098】
(3)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
【0099】
(3-1)コンテンツの提示の処理
本実施形態のコンテンツの提示の処理について説明する。図11は、本実施形態のコンテンツの提示の処理のシーケンス図である。図12図14は、図11の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0100】
図11に示すように、クライアント装置10は、触感情報の取得(S100)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、一定時間毎に、触感センサ40から触感情報を取得する。
プロセッサ12は、触感情報と、ステップS100の実行日時(つまり、触感情報を取得した日時)を示す情報と、を関連付けて記憶装置11に記憶する。
プロセッサ12は、画面P100(図12)をディスプレイに表示する。
【0101】
図12に示すように、画面P100は、表示オブジェクトA100と、ボタンオブジェクトB100と、を含む。
表示オブジェクトA100には、触感センサ40から取得された触感情報(例えば、振動周波数、凹凸量、接触力、変形量、及び、摩擦の推定値)が表示される。
ボタンオブジェクトB100は、コンテンツリクエスト(S101)を開始するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0102】
ステップS100の後、クライアント装置10は、コンテンツリクエスト(S101)を実行する。
具体的には、ユーザが、ボタンオブジェクトB100を操作すると、プロセッサ12は、コンテンツリクエストデータをサーバ30に送信する。
コンテンツリクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・ステップS100で取得された触感情報(つまり、表示オブジェクトA100に含まれる触感情報)・ステップS100の実行日時を示す情報
【0103】
ステップS101の後、サーバ30は、コンテンツリクエストデータに基づいて、データベースの更新(S300)を実行する。
【0104】
具体的には、プロセッサ32は、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた触感ログ情報データベース(図5)に、新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「触感ログID」フィールド…新規触感ログID
・「日時」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれるステップS100の実行日時を示す情報・「振動」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる振動特性情報
・「凹凸」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる凹凸特性情報
・「接触」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる接触特性情報
・「変形」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる変形特性情報
・「摩擦」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる摩擦特性情報
・「粘着」フィールド…コンテンツリクエストデータに含まれる粘着特性情報
これにより、ステップS100で取得された触感情報がサーバ30に記録される。
【0105】
ステップS300の後、サーバ30は、肌状態の推定(S301)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ユーザ情報データベース(図4)を参照して、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた推定式を特定する。
【0106】
プロセッサ32は、ステップS300で更新した触感ログ情報データベースに格納された触感ログ情報のレコードのうち、「日時」フィールドの値がステップS100の実行日から遡って一定期間(例えば、1週間)に含まれるレコード(以下「触感参照レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、触感参照レコードの「触感情報」フィールドの各サブフィールド(「振動」フィールド、「凹凸」フィールド、「接触」フィールド、「変形」フィールド、及び、「摩擦」フィールド)の値の平均値を算出する。
プロセッサ32は、算出した平均値を、特定した推定式に適用することにより、第1肌スコアを算出する。
【0107】
第1肌スコアは、以下の指標毎に算出される。
・角層水分量に関する肌スコア
・肌理に関する肌スコア
・肌色に関する肌スコア
・肌の定性状態に関する肌スコア
・肌荒れに関する肌スコア
・炎症レベルに関する肌スコア
・肌の小じわの程度に関する肌スコア
・肌のはり
・肌のやわらかさ
【0108】
プロセッサ32は、予測情報提供サーバ70から触感予測情報を取得する。
プロセッサ32は、触感参照レコードの「触感情報」フィールドの各サブフィールドの値の平均値と、触感予測情報とを、特定した推定式に適用することにより、第2肌スコアを算出する。第2肌スコアは、第1肌スコアと同様の指標毎に算出される。
【0109】
プロセッサ32は、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた肌評価ログ情報データベース(図8)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「肌評価ログID」…新規肌評価ログID
・「日時」フィールド…ステップS100の実行日時を示す情報
・「第1肌スコア」フィールド…第1肌スコア
・「第2肌スコア」フィールド…第2肌スコア
【0110】
ステップS301の後、サーバ30は、コンテンツの選択(S302)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、コンテンツマッチングテーブル(図9)の「基準スコア」フィールドを参照して、ステップS301で算出された第1肌スコアに対応するコンテンツIDを特定する。例えば、第1肌スコア「30」の場合、基準スコア「20~39」に関連付けれたコンテンツID「REAL001」が特定される。
プロセッサ32は、「基準スコア」フィールドを参照して、ステップS301で算出された第2肌スコアに対応するコンテンツIDを特定する。例えば、第2肌スコア「60」の場合、基準スコア「60~89」に関連付けられたコンテンツID「ONE003」が特定される。
【0111】
ステップS302の後、サーバ30は、コンテンツレスポンス(S303)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、コンテンツレスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
コンテンツレスポンスデータは、以下の情報を含む。
・ステップS301で算出された第1肌スコア及び第2肌スコア
・ステップS301で第1肌スコアを算出するために参照された触感情報
・ステップS301で第2肌スコアを算出するために参照された触感ログ情報
・ステップS302で特定されたコンテンツID、及び、当該コンテンツIDによって識別されるコンテンツ(リアルタイムコンテンツ又はワンタイムコンテツ)
【0112】
ステップS303の後、クライアント装置10は、コンテンツレスポンスデータに基づいて、コンテンツの提示(S102)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P102(図13)をディスプレイに表示する。
【0113】
画面P102は、表示オブジェクトA102a~A102bと、ボタンオブジェクトB102a~B102dと、を含む。
【0114】
表示オブジェクトA102aには、コンテンツレスポンスデータに含まれる触感ログ情報の少なくとも一部に対応するグラフ(例えば、振動特性、凹凸特性、接触特性、及び、変形特性の時間変化を示すグラフ)が表示される。
表示オブジェクトA102bには、コンテンツレスポンスデータに含まれる第1肌スコア及び第2肌スコアが表示される。
【0115】
ボタンオブジェクトB102aは、リアルタイムコンテンツ画面P104a(図14A)を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ボタンオブジェクトB102bは、ワンタイムコンテンツ画面P104b(図14B)を表示させるためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ボタンオブジェクトB102cは、タスクの提示(図15のS111)のユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ボタンオブジェクトB102dには、リアルタイムコンテンツ又はワンタイムコンテンツに従ってケアを行う時に有用なケアアイテムを購入するためのショッピングサイトへアクセスするためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0116】
ユーザがボタンオブジェクトB102aを指定すると、プロセッサ12は、画面P104a(図14A)をディスプレイに表示する。
画面P104aは、表示オブジェクトA104aと、ボタンオブジェクトB104aと、を含む。
【0117】
表示オブジェクトA104aには、コンテンツレスポンスデータに含まれるコンテンツIDによって識別されるリアルタイムコンテンツが表示される。
【0118】
ボタンオブジェクトB104aは、表示オブジェクトA104aに表示されたリアルタイムコンテンツが示すケアを終了したことをサーバ30に通知するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0119】
ユーザがボタンオブジェクトB102bを指定すると、プロセッサ12は、画面P104b(図14B)をディスプレイに表示する。
画面P104bは、表示オブジェクトA104bと、ボタンオブジェクトB104bと、を含む。
【0120】
表示オブジェクトA104bには、コンテンツレスポンスデータに含まれるコンテンツIDによって識別されるワンタイムコンテンツが表示される。
【0121】
ボタンオブジェクトB104bは、表示オブジェクトA104bに表示されたワンタイムコンテンツが示すケアを終了したことをサーバ30に通知するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
【0122】
ステップS102の後、クライアント装置10は、タスク更新リクエスト(S103)を実行する。
【0123】
第1例として、ユーザが、ボタンオブジェクトB104a(図14A)を指定すると、プロセッサ12は、タスク更新リクエストデータをサーバ30に送信する。
タスク更新リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・表示オブジェクトA104aに表示されたリアルタイムコンテンツのコンテンツID・ステップS103の実行日時を示す情報
【0124】
第2例として、ユーザが、ボタンオブジェクトB104b(図14B)を指定すると、プロセッサ12は、タスク更新リクエストデータをサーバ30に送信する。
タスク更新リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・表示オブジェクトA104bに表示されたワンタイムコンテンツのコンテンツID
・ステップS103の実行日時を示す情報
【0125】
ステップS103の後、サーバ30は、データベースの更新(S304)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、タスク更新リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたタスク情報データベース(図10)に新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「タスクID」フィールド…新規タスクID
・「コンテンツID」フィールド…タスク更新リクエストデータに含まれるコンテンツID・「登録日時」フィールド…タスク更新リクエストデータに含まれるステップS103の実行日時を示す情報・「終了日時」フィールド…コード「NOT」
これにより、ユーザが画面P104a又はP104b(図14)で指定したタスクがサーバ30に記録される。
【0126】
(3-2)タスクの更新の処理
本実施形態のタスクの更新の処理について説明する。図15は、本実施形態のタスクの更新の処理のシーケンス図である。図16は、図15の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0127】
図15に示すように、クライアント装置10は、タスク提示リクエスト(S110)を実行する。
具体的には、ユーザがボタンオブジェクトB102c(図13)を指定すると、プロセッサ12は、タスク提示リクエストデータをサーバ30に送信する。
タスク提示リクエストデータは、ユーザIDを含む。
【0128】
ステップS110の後、サーバ30は、タスク提示レスポンス(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、タスク提示リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたタスク情報データベース(図10)を参照して、「終了日時」フィールドにコード「NOT」が格納されているレコード(つまり、未終了タスクに関するタスク情報が格納されているレコード)のタスクID及びコンテンツIDを特定する。
【0129】
プロセッサ32は、タスク提示レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
タスク提示レスポンスデータは、以下の情報を含む。
・未終了タスクのタスクID
・未終了タスクのタスクIDに関連付けられたコンテンツID
【0130】
ステップS310の後、クライアント装置10は、タスクの提示(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、タスク提示レスポンスデータに基づいて、画面P110(図16)をディスプレイに表示する。
【0131】
画面P110は、表示オブジェクトA110a~A110bと、ボタンオブジェクトB110a~B110bと、を含む。
【0132】
表示オブジェクトA110a~A110bには、タスク提示レスポンスデータに含まれるコンテンツIDによって識別されるコンテンツが表示される。
【0133】
ボタンオブジェクトB110a~B110bは、それぞれ、表示オブジェクトA110a~A110bに表示されたコンテンツに対応するタスクの終了をサーバ30に通知するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。ボタンオブジェクトB110a~B110bには、それぞれ、表示オブジェクトA110a~A110bに表示されたコンテンツを識別するコンテンツIDに関連付けられたタスクIDが割り当てられている。
【0134】
ステップS111の後、クライアント装置10は、タスク更新リクエスト(S112)を実行する。
具体的には、ユーザがボタンオブジェクトB110a(図16)を指定すると、プロセッサ12は、タスク更新リクエストデータをサーバ30に送信する。
タスク更新リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ユーザID
・ユーザが指定したボタンオブジェクトB110aに割り当てられたタスクID
・ステップS112の実行日時を示す情報
【0135】
ステップS112の後、サーバ30は、データベースの更新(S311)を実行する。
【0136】
具体的には、プロセッサ32は、タスク更新リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたタスク情報データベース(図10)を特定する。
プロセッサ32は、特定したタスク情報データベースのうち、タスク更新リクエストデータに含まれるタスクIDを含むレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定したレコードの「終了日時」フィールドに、タスク更新リクエストデータに含まれるステップS112の実行日時を示す情報を格納する。
【0137】
プロセッサ32は、タスク更新リクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた行動ログ情報データベース(図6)を特定する。
プロセッサ32は、特定した行動ログ情報データベースに新規レコードを追加する。
新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
・「行動ログID」フィールド…新規行動ログID
・「日時」フィールド…タスク更新リクエストデータに含まれるステップS112の実行日時を示す情報・「行動」フィールド…タスク更新リクエストデータに含まれるタスクID
【0138】
これにより、ユーザが画面P110(図16)で指定したタスクの終了と、当該タスクを終了させるために実施したケア行動と、がサーバ30に記録される。
【0139】
(3-3)推定式の補正の処理
本実施形態の推定式の補正の処理について説明する。図17は、本実施形態の推定式の補正の処理のフローチャートである。
【0140】
図17の処理は、専用の測定装置(例えば、化粧品の販売店に配置された装置)にユーザのユーザIDを登録した後に実行される。
【0141】
図17に示すように、サーバ30は、測定結果の取得(S320)を実行する。
具体的には、ユーザが専用の測定装置(例えば、化粧品の販売店に配置された装置)を用いて、肌状態に関する基準値REFを測定すると、プロセッサ32は、測定装置から、ユーザIDと、基準値REFと、を取得する。
【0142】
ステップS320の後、サーバ30は、式1を用いて、基準値REFと肌スコアfとの差分値(以下「乖離値」という)Dを算出する(S321)。
(式1)D=|REF-f|
【0143】
ステップS321で算出された乖離値Dが所定の閾値Th未満である場合(S322-NO)、図17の処理が終了する。
【0144】
ステップS321で算出された乖離値Dが所定の閾値Th以上である場合(S322-YES)、サーバ30は、推定式の補正(S323)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、乖離値Dが所定の閾値Th未満になるように、ステップS320で取得したユーザIDに関連付けられた推定式(図4)の係数を変更する。
これにより、推定式がユーザ毎に調整される。
【0145】
図17の処理は、肌指標毎に実行される。
【0146】
(4)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
【0147】
(4-1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、触感ログ情報(図5)、及び、行動ログ情報(図6)の組合せを用いて、コンテンツの提示の処理(図11)を実行する例である。
【0148】
具体的には、変形例1の推定式は、ユーザの行動の係数と、行動情報に応じて決まるパラメータと、を含む。
【0149】
ステップS301(図11)において、プロセッサ32は、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた行動ログ情報データベース(図6)のレコードのうち、「日時」フィールドの値がステップS100の実行日から遡って一定期間(例えば、1週間)に含まれるレコード(以下「行動参照レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、行動参照レコードの「行動」フィールド、「開始時間」フィールド、「終了時間」フィールド、「カロリー変化量」フィールド、及び、「位置情報」フィールドの少なくとも1つと、触感参照レコードから算出した平均値とを推定式に適用することにより、第1肌スコアを算出する。第1肌スコアは、触感ログ情報及び行動ログ情報から推定される現在の肌状態を示す。
【0150】
プロセッサ32は、予測情報提供サーバ70から行動予測情報を取得する。
プロセッサ32は、行動参照レコードの「行動」フィールド、「開始時間」フィールド、「終了時間」フィールド、「カロリー変化」フィールド、及び、「位置情報」フィールドの少なくとも1つの情報と、触感参照レコードから算出した平均値と、行動予測情報と、を推定式に適用することにより、第2肌スコアを算出する。第2肌スコアは、触感ログ情報、行動ログ情報、及び、行動予測情報から推定される将来の肌状態を示す。
【0151】
リアルタイムコンテンツ及びワンタイムコンテンツは、更に、ユーザの行動に関するアドバイスを含む。
【0152】
変形例1によれば、触感ログ情報及び行動ログ情報に基づいて、肌状態を推定する。これにより、ユーザの肌の触感に関する物理特性、及び、ユーザの行動の組合せに応じたコンテンツを提供することができる。
【0153】
(4-2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、触感ログ情報(図5)、及び、心身ログ情報(図7)の組合せを用いて、コンテンツの提示の処理(図11)を実行する例である。
【0154】
具体的には、変形例2の推定式は、ユーザの心身の係数と、心身ログ情報に応じて決まるパラメータと、を含む。
【0155】
ステップS301(図11)において、プロセッサ32は、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられた心身ログ情報データベース(図7)のレコードのうち、「日時」フィールドの値がステップS100の実行日から遡って一定期間(例えば、1週間)に含まれるレコード(以下「心身参照レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、心身参照レコードの「脈拍値」フィールド、「性周期」フィールド、及び、「ストレス」フィールドの少なくとも1つと、触感参照レコードから算出した平均値とを推定式に適用することにより、第1肌スコアを算出する。第1肌スコアは、触感ログ情報及び心身ログ情報から推定される現在の肌状態を示す。
【0156】
プロセッサ32は、予測情報提供サーバ70から心身予測情報を取得する。
プロセッサ32は、心身参照レコードの「脈拍値」フィールド、「性周期」フィールド、及び、「ストレス」フィールドの少なくとも1つの情報と、触感参照レコードから算出した平均値と、心身予測情報と、を推定式に適用することにより、第2肌スコアを算出する。第2肌スコアは、触感ログ情報、心身ログ情報、及び、心身予測情報から推定される将来の肌状態を示す。
【0157】
リアルタイムコンテンツ及びワンタイムコンテンツは、更に、以下の情報を含む。
・ユーザのホルモンバランスに関するアドバイス
・ユーザのストレスに関するアドバイス
【0158】
変形例2によれば、触感ログ情報及び心身ログ情報の組合せに基づいて、肌状態を推定する。これにより、ユーザの肌の触感に関する物理特性、及び、ユーザの心身の組合せに応じたコンテンツを提供することができる。
【0159】
(4-3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、ユーザのケア行動を考慮して将来の肌状態を推定する例である。
【0160】
具体的には、変形例3の推定式は、ユーザのケア行動の係数と、タスク情報に応じて決まるパラメータと、を含む。
【0161】
ステップS301(図11)において、プロセッサ32は、平均値を算出した後、コンテンツリクエストデータに含まれるユーザIDに関連付けられたタスク情報データベース(図10)を参照して、一定期間内(例えば、ステップS301の実行日から遡って1週間)のレコード(以下「参照レコード」という)を特定する。
プロセッサ32は、特定した参照レコードの情報(つまり、一定期間内のケア行動に関する情報)と、算出した平均値と、を推定式に適用することにより、第2肌スコアを算出する。
【0162】
変形例3によれば、ユーザのケア行動の履歴を考慮して、将来の肌状態を推定する。これにより、各ユーザに適合した将来の肌状態を提示することができる。
【0163】
(4-4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、肌スコアをクライアント装置10以外の外部装置に出力する例である。
【0164】
具体的には、サーバ30には、肌スコアに基づいて化粧品を生成する化粧品生成装置に接続されている。化粧品生成装置には、複数のカートリッジが配置されている。各カートリッジには、化粧品の成分となる原料、又は、複数の原料の混合物(以下「化粧料」という)が収容されている。原料は、例えば、液体、粉体、固体、又は、それらの組合せである。
【0165】
ステップS301(図11)において、プロセッサ32は、第1肌スコア及び第2肌スコアを、化粧品生成装置に送信する。
【0166】
化粧品生成装置は、サーバ30から送信された第1肌スコア及び第2肌スコアの少なくとも1つに基づいて、各カートリッジに収容された原料又は化粧料の使用量を決定する。
化粧品生成装置は、決定した使用量の原料又は化粧料を各カートリッジから抽出して、ユーザに提供する。
【0167】
変形例4によれば、ユーザの肌の触感に関する物理特性に応じた原料又は化粧料を用いて生成される化粧品をユーザに提供することができる。
【0168】
(4-5)変形例5
変形例5について説明する。変形例5は、リアルタイムコンテンツ及びワンタイムコンテンツの少なくとも1つに含まれるアドバイスの変形例である。
【0169】
変形例5のリアルタイムコンテンツ及びワンタイムコンテンツの少なくとも1つは、皮膚の状態に基づくアドバイスを更に含む。
【0170】
具体的には、サーバ30は、ステップS301(図11)において、皮膚の状態を更に推定する。この場合、サーバ30は、皮膚の状態の指標に関する第1肌スコア及び第2肌スコアを更に算出する。
皮膚の状態は、例えば、皮膚バランスである。皮膚バランスとは、皮膚の健康状態に関する指標である。皮膚バランスは、皮膚の状態(一例として、角層、表皮、真皮、及び、血流の状態)に関する測定値から導き出される。
【0171】
サーバ30は、ステップS302において、皮膚の状態に応じたコンテンツを更に選択する。皮膚の状態に応じたコンテンツは、皮膚の状態に基づくアドバイスを含む。
【0172】
クライアント装置10は、ステップS102において、皮膚の状態に基づくアドバイスをユーザUに更に提示する。
【0173】
変形例5によれば、皮膚の状態に応じた情報をユーザに提供することができる。
【0174】
(4-6)変形例6
変形例6について説明する。変形例6は、触感センサ40の変形例である。図18は、変形例6の触感センサの構成を示す概略図である。
【0175】
変形例6の触感センサ40の第1例は、図18Aの粘着感センサ41である。粘着感センサ41は、ベース部材41aと、複数の接触子41bと、を備える。
【0176】
各接触子41bは、ベース部材41aに対して伸縮可能である。複数の接触子41bは、ベース部材41a上において、マトリクス状に配置される。複数の接触子41bの表面には、粘着物質が塗布されてもよい。複数の接触子41bは、接触した肌SKの物理量を検出するように構成される。
【0177】
ユーザの肌SKが複数の接触子41bに対して下方(Y-方向)の押圧力を加えると、粘着感センサ41は、接触子41bによって検出された物理量に基づいて、以下の少なくとも1つのパラメータを示す電気信号を生成する。・肌の粘着力(例えば、接触子41bから肌SKを離す際に生じる力の時空間変化から推定される値)・接触力の分布(例えば、接触子41bで肌SKを押す際に生じる接触力の分布)
・接触面積(例えば、接触子41bで肌SKを押したときに接触する接触子41bの数から推定される値)
【0178】
変形例6の触感センサ40の第2例は、図18Bの柔軟感センサ42である。柔軟感センサ42は、ピエゾ振動子42aと、ロードセル42bと、を備える。
【0179】
ピエゾ振動子42aは、ユーザの肌SKに押し付けられたときに、以下の生体情報を取得する。・肌の粘弾性(一例として、ピエゾ振動子42aによって測定された肌SKへの押込量、押込速度、及び、反力から推定される値)・肌SKの表面の柔軟性の指標(一例として、ピエゾ振動子42aによって測定された肌SKの表面の周波数変化量)
【0180】
ロードセル42bは、ピエゾ振動子42aが肌SKに押し付けられたときの接触特性を測定するように構成される。測定された接触特性は、肌SKの全体の柔軟性の指標である。接触力は、例えば、以下の少なくとも1つを含む。・接触力の最大値
・ヒステリシス性
・応力緩和
・波形特性
【0181】
なお、変形例6の第2例において、ピエゾ振動子42aは省略可能である。この場合、ロードセル42bは、肌SKに直接押し付けられたときの接触力を測定するように構成される。
【0182】
変形例6の触感センサ40の第3例は、温度センサ(不図示)である。
温度センサは、肌の温度を測定するように構成される。
【0183】
(4-7)変形例7
変形例7について説明する。変形例7は、予測情報提供サーバ70による触感予測情報の生成方法の例である。
【0184】
図1の予測情報提供サーバ70には、触感の予測値を計算するための計算式が格納されている。この計算式は、以下の少なくとも1つの情報の関数である。・触感ログ情報
・行動ログ情報
・心身ログ情報
【0185】
予測情報提供サーバ70は、クライアント装置10又はサーバ30からユーザIDを取得すると、当該ユーザIDに関連付けられた以下のデータベースの少なくとも1つを参照する。・触感ログ情報データベース(図5
・行動ログ情報データベース(図6
・心身ログ情報データベース(図7
【0186】
予測情報提供サーバ70は、参照したデータベースの情報を計算式に適用することにより、触感の予測値を計算する。
【0187】
(5)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
【0188】
本実施形態の第1態様は、
ユーザの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する手段(例えば、ステップS300の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
触感情報に基づいて、ユーザの肌状態に関する第1情報、及び、複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づいて、ユーザの肌状態に関する第2情報の少なくとも1つを提示する手段(例えば、ステップS303の処理を実行するプロセッサ32)を備える、情報処理装置である。
【0189】
第1態様によれば、肌の触感に関する物理特性に基づいて、肌の状態が判定される。これにより、触診者が触診により肌状態を判定した場合に生じる判定結果のバラツキを防ぐことができる。その結果、ユーザは、コンテンツ(例えば、リアルタイムコンテンツ、及び、ワンタイムコンテンツの少なくとも1つ)を介して、肌に適したアドバイスの提供を受けることができる。
【0190】
本実施形態の第2態様は、
第1情報及び第2情報の少なくとも1つは、ユーザの肌のケアの方法に関するアドバイス、ユーザの肌のケアに適した商品に関するアドバイス、ユーザのホルモンバランスに関するアドバイス、及び、ユーザのストレスに関するアドバイスの少なくとも1つを含む、情報処理装置である。
【0191】
第2態様によれば、肌のケアの方法、肌のケアに適した商品、ホルモンバランス、及び、ストレスの少なくとも1つに関するアドバイスの少なくとも1つが提示される。これにより、ユーザは、より詳細なアドバイスに従って肌のケアを実施することができる。
【0192】
本実施形態の第3態様は、
触感ログ情報に基づくユーザの肌状態の肌指標を推定する手段(例えば、ステップS301の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
推定された肌指標を提示する手段(例えば、ステップS303の処理を実行するプロセッサ32)を備える、情報処理装置である。
【0193】
第3態様によれば、肌の触感に関する物理特性に基づく肌状態の肌指標が提示される。これにより、ユーザは、正確な肌状態を知ることができる。
【0194】
本実施形態の第4態様は、
ユーザの肌の触感に関する物理特性を示す触感情報を取得する手段(例えば、ステップS300の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
複数の触感情報を含む触感ログ情報に基づく肌状態の肌指標を推定する手段(例えば、ステップS301の処理を実行するプロセッサ32)を備え、
推定された肌指標を提示する手段(例えば、ステップS303の処理を実行するプロセッサ32)を備える、情報処理装置である。
【0195】
第4態様によれば、肌の触感に関する物理特性に基づく肌指標が提示される。これにより、ユーザは、正確な肌状態を知ることができる。
【0196】
本実施形態の第5態様は、
ユーザの行動に関する行動情報の履歴を示す行動ログ情報を取得する手段を備え、
推定する手段は、触感ログ情報と、行動ログ情報と、に基づいて、肌指標を推定する、情報処理装置である。
【0197】
第5態様によれば、肌の触感に関する物理特性、及び、行動ログの組合せに基づく肌指標が提示される。これにより、ユーザは、自身の肌の触感に関する物理特性、及び、自身の行動の両方に基づく肌状態を知ることができる。
【0198】
本実施形態の第6態様は、
ユーザの心身に関する心身ログ情報を取得する手段を備え、
推定する手段は、触感ログ情報と、心身ログ情報と、に基づいて、肌指標を推定する、情報処理装置である。
【0199】
第6態様によれば、肌の触感に関する物理特性、及び、心身ログの組合せに基づく肌指標が提示される。これにより、ユーザは、自身の肌の触感に関する物理特性、及び、自身の心身の両方に基づく肌状態を知ることができる。
【0200】
本実施形態の第7態様は、
将来の肌の触感に関する物理特性を示す触感予測情報を取得する手段を備え、
推定する手段は、触感ログ情報と、触感予測情報と、に基づいて、肌指標を推定する、情報処理装置である。
【0201】
第7態様によれば、肌の触感に関する物理特性のログ及び予測に基づく肌状態が提示される。これにより、ユーザは、自身の肌の触感に関する物理特性の過去及び未来の状態に基づく肌の状態を知ることができる。
【0202】
本実施形態の第8態様は、
取得する手段は、触感情報を測定するように構成された触感センサ40から触感情報を取得する、情報処理装置である。
【0203】
本実施形態の第9態様は、
触感情報は、肌の振動特性、凹凸特性、接触特性、変形特性、温度、及び、肌の摩擦特性の少なくとも1つを含む、情報処理装置である。
【0204】
本実施形態の第10態様によれば、
情報処理装置(例えば、サーバ30)と接続可能なクライアント装置10であって、
ディスプレイを備え、
情報処理装置(例えば、サーバ30)によって提示された第1情報及び第2情報をディスプレイに表示する手段(例えば、ステップS102の処理を実行するプロセッサ12)を備える、クライアント装置である。
【0205】
本実施形態の第11態様によれば、
コンピュータ(例えば、プロセッサ12又は32)を上記各手段として機能させるためのプログラムである。
【0206】
(6)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
【0207】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0208】
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。
【0209】
触感ログ情報、及び、行動ログ情報は、クライアント装置10に内蔵されたモジュールによって取得してもよい。
触感ログ情報、行動ログ情報、及び、心身ログ情報は、サーバ30とは異なる外部サーバから取得してもよい。
【0210】
ステップS301において、第1肌スコア及び第2肌スコアの一方の推定は省略可能である。
【0211】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0212】
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :GPSモジュール
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
40 :触感センサ
41 :粘着感センサ
42 :柔軟感センサ
50 :ログデバイス
70 :予測情報提供サーバ
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