(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052290
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】基板整列の方法および装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/68 20060101AFI20230404BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
H01L21/68 F
H01L21/68 A
【審査請求】有
【請求項の数】40
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023001865
(22)【出願日】2023-01-10
(62)【分割の表示】P 2019169840の分割
【原出願日】2019-09-18
(31)【優先権主張番号】16/570,453
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】505047094
【氏名又は名称】ブルックス オートメーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キャスパー ハンセン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】バックエンド基板処理でのノッチの外形を識別する方法を提供する。
【解決手段】搬送アーム180TA及び1以上のエンドエフェクタ200A、200Bを有する半導体ウェハ搬送装置において、光学式縁部検出センサ270は、搬送アームに連結され、エンドエフェクタにより支持されるウェハSの縁部検出を記録及び実行する。照明光源271ALは、ウェハの表面を照明する。ウェハの表面は、照明光源から反射される面照明を、光学式縁部検出センサの方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される。ウェハの周縁部は、エンドエフェクタにより支持されるウェハの横断と同時に縁部検出をもたらすように、画像コントラストにおいて浮き彫りとなって画定される。
【選択図】
図2K
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ウェハ搬送装置であって、
フレームと、
前記フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記少なくとも1つのエンドエフェクタが前記フレームに対して横断するように、前記搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームと、
前記フレームに接続され、前記フレーム上で固定式ウェハ整列ステーションに通信可能に連結される光学式縁部検出センサであって、前記光学式縁部検出センサが、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行するように構成される、光学式縁部検出センサと、
前記フレームに接続され、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの表面を照明するように構成される照明光源であって、その表面は前記ウェハの周縁部を描写し、前記照明光源は、前記表面が、前記照明光源から反射される面照明を前記光学式縁部検出センサの方向へと向け、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの前記固定式ウェハ整列ステーションへの横断と同時に、前記光学式縁部検出センサから見て、前記ウェハの前記周縁部において、背景の背景反射光を光学的に不明瞭にするように、前記光学式縁部検出センサに対して配置される、照明光源と、
を備え、
前記ウェハの前記周縁部は、ウェハ表面反射と光学的に不明瞭にされた背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成され、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの横断と同時に、縁部検出をもたらすように、前記光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される、半導体ウェハ搬送装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記フレームに対して直線状に横断する、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記フレームに対して円弧状の横断で横断する、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項4】
前記エンドエフェクタは、前記フレームに対して第1方向に、前記搬送アームと共にユニットとして横断する、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項5】
前記エンドエフェクタは、前記搬送アームに対して第2方向に横断する、請求項4記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項6】
前記光学式縁部検出センサは、各ウェハの縁部検出が、前記搬送アーム上の前記少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの前記第2方向の横断により、および、前記第2方向の横断と同時にもたらされるように構成される、請求項5記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項7】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサが、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項8】
前記光学式縁部検出センサは、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられ、前記光学式縁部検出センサは、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項9】
前記光学式縁部検出センサは、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項10】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野が、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの後側表面に向けられ、前記背景が前記ウェハの上方にあるように、配置される、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項11】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野が、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの前側表面に向けられ、前記背景が前記ウェハの下方にあるように、配置される、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項12】
前記背景に配置され、前記光学式縁部検出センサから見て、前記背景反射光を光学的に不明瞭にするように、配置される、コントラスト面をさらに備える、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項13】
前記コントラスト面は、前記ウェハ表面反射と前記光学的に空白化された背景との間で、および、前記ウェハ表面反射と前記光学的に不明瞭にされた背景とにより形成される画像コントラストを形成するようにグレースケールまたは暗色であり、前記コントラスト面は、前記周縁部を浮き彫りにして画定する前記光学式縁部検出センサによって記録される、請求項12記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項14】
前記コントラスト面は、前記コントラスト面が、前記フレームに対して前記搬送アームと共にユニットとして移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項12記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項15】
前記コントラスト面は、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられ、前記コントラスト面は、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通背景を形成する、請求項12記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項16】
前記コントラスト面は、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記コントラスト面は、前記コントラスト面を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項12記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項17】
前記照明光源は、バックライト付きの前景コントラスト面を備える、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項18】
前記照明光源は、前景コントラスト面および投光器を備える、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項19】
前記照明光源は、前記照明光源が、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項20】
前記照明光源は、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように前記搬送アームに取り付けられ、前記照明光源は、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項21】
前記照明光源は、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記照明光源は、前記照明光源を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項1記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項22】
半導体ウェハ搬送装置であって、
フレームと、
前記フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記少なくとも1つのエンドエフェクタが前記フレームに対して横断するように、前記搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームと、
前記フレームに接続され、前記フレーム上で固定式ウェハ整列ステーションに通信可能に連結される光学式縁部検出センサであって、前記光学式縁部検出センサが、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行するように構成される、光学式縁部検出センサと、
前記フレームに接続され、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの表面から反射されるコントラスト面を照明するように構成される照明光源であって、その表面は前記ウェハの周縁部を描写し、前記コントラスト面は、前記表面から前記光学式縁部検出センサの方向へと向けられる前記反射されるコントラスト面が、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの前記固定式ウェハ整列ステーションへの横断と同時に、前記光学式縁部検出センサから見て、前記ウェハの前記周縁部において、前記ウェハの前記表面からの背景光反射を光学的に不明瞭にするように、前記光学式縁部検出センサに対して配置される、照明光源と、
を備え、
前記ウェハの前記周縁部は、前記反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、前記反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成され、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持される前記ウェハの横断と同時に縁部検出をもたらすように、前記光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される、半導体ウェハ搬送装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記フレームに対して直線状に横断する、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのエンドエフェクタは、前記フレームに対して円弧状の横断で横断する、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項25】
前記エンドエフェクタは、前記フレームに対して第1方向に、前記搬送アームと共にユニットとして横断する、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項26】
前記エンドエフェクタは、前記搬送アームに対して第2方向に横断する、請求項25記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項27】
前記光学式縁部検出センサは、各ウェハの縁部検出が、前記搬送アーム上の前記少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの前記第2方向の横断により、および、前記第2方向の横断と同時にもたらされるように構成される、請求項26記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項28】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサが、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項29】
前記光学式縁部検出センサは、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように前記搬送アームに取り付けられ、前記光学式縁部検出センサは、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項30】
前記光学式縁部検出センサは、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項31】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野が、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの後側表面に向けられ、前記コントラスト面が、前記ウェハの下方にあるように、配置される、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項32】
前記光学式縁部検出センサは、前記光学式縁部検出センサの視野が前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの前側表面に向けられ、前記コントラスト面は、前記ウェハの上方にあるように、配置される、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項33】
前記照明される背景を少なくとも部分的に形成し、前記ウェハの、前記コントラスト面の反対側に配置される背景コントラスト面をさらに備える、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項34】
前記コントラスト面は、前記反射されるコントラスト面と前記照明される背景との間で、および、前記反射されるコントラスト面と前記照明される背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、前記コントラスト面は、前記周縁部を浮き彫りにして画定する前記光学式縁部検出センサによって記録される、請求項33記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項35】
前記コントラスト面は、前記コントラスト面が、前記フレームに対して前記搬送アームと共にユニットとして移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項36】
前記コントラスト面は、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記コントラスト面は、前記コントラスト面を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項37】
前記照明光源は、前記コントラスト面を背面照明するように構成される、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項38】
前記照明光源は、前記照明光源が、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられる、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項39】
前記照明光源は、前記搬送アームと共にユニットとして前記フレームに対して移動するように、前記搬送アームに取り付けられ、前記照明光源は、前記少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【請求項40】
前記照明光源は、前記フレームに固定的に取り付けられ、前記照明光源は、前記照明光源を通過するウェハの横断と同時に、前記エンドエフェクタにより支持される前記ウェハの縁部検出をもたらす、請求項22記載の半導体ウェハ搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的実施形態は、概して、半導体処理装置に関し、より具体的には、半導体基板整列に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造においては、半導体ウェハなどの基板は、処理および識別の追跡を含む多くの動作の前に、特定の向きに整列される必要がある。一般的に、基板は、回転アライナを用いて、または背面照明される基板を撮像することにより整列される。回転アライナは、基板の縁部を回転させ、縁部は、基板上のノッチの外形を識別するために、撮像システムにより視認される。背面照明される基板の撮像もまた、撮像システムを用いてのノッチの外形の識別を含むが、回転アライナを用いる場合のように基板が回転される必要はない。これらのアライメント工程は、ライン基板処理のフロントエンドでは良く機能するが、バックエンド基板処理では問題となる可能性がある。
【0003】
バックエンド基板処理では、基板は、成形基板の形態であり得る。成形基板は、たとえば、成形工程にて基板の上部またはフロントサイドがエポキシで被覆され、基板の底面のみが視認可能である標準の基板である。成形工程は、また、基板のノッチをエポキシで充填し、それによって、上記の回転アライメント方法および背面照明アライメント方法が、ノッチの外形を識別することが妨げられる(すなわち、ノッチの外形が見えなくなる、または、検出することが難しくなる)。
【発明の概要】
【0004】
以下において、添付の図面に関連して、開示する実施形態の前述の態様および他の特徴を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】本開示の態様を組み込む、例示的な基板処理システムである。
【
図1B】本開示の態様を組み込む、例示的な基板処理システムである。
【
図1C】本開示の態様を組み込む、例示的な基板処理システムである。
【
図2A】本開示の態様を組み込む、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略的斜視図である。
【
図2B】本開示の態様を組み込む、
図2Aの基板搬送部の一部の概略的斜視図である。
【
図2C】本開示の態様による基板搬送アームの概略図である。
【
図2D】本開示の態様による基板搬送アームの概略図である。
【
図2E】本開示の態様による基板搬送アームの概略図である。
【
図2F】本開示の態様による基板搬送アームの概略図である。
【
図2G】本開示の態様による基板搬送アームの概略図である。
【
図2H】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2I】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2J】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の概略図である。
【
図2K】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2L】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2M】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2N】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2O】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2P】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2Q】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2R】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2S】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2T】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2U】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2V】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2W】本開示の態様による、
図1A~1Cの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図2X】本開示の態様による、検出される成形ウェハの成形材中の基板特徴アーチファクトの概略図である。
【
図3A】本開示の態様による、
図2Aの基板搬送部の撮像素子を通して見た基板の一部の概略図である。
【
図3B】本開示の態様による、
図3Aに示す基板の部分の処理画像の概略図である。
【
図3C】本開示の態様による、極座標空間に変換された
図3Bの処理画像の概略図である。
【
図4A】本開示の態様を組み込む、
図1Aおよび1Bの基板搬送部の一部の概略図である。
【
図4B】本開示の態様による、
図2Aの基板搬送部の撮像素子を通してみた基板の一部の概略図である。
【
図5A】本開示の態様を組み込む、
図1Aおよび1Bのアライナの一部の概略図である。
【
図5B】本開示の態様による、
図5Aのアライナの撮像素子を通して見た基板の一部の概略図である。
【
図6A】本開示の態様による、基板の概略図である。
【
図6B】本開示の態様による、基板の一部の極座標空間への変換の概略図である。
【
図7】本開示の態様による方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の態様による方法のフローチャートである。
【
図9】本開示の態様による方法のフローチャートである。
【
図10A】本開示の態様による、例示的な処理システムの概略図である。
【
図10B】例示的な従来の処理システムの概略図である。
【
図11】本開示の態様による、
図10Aおよび10Bの処理システムの移送時間を比較する表である。
【
図12A】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図12B】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図12C】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図12D】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図13A】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図13B】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図13C】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図13D】本開示の態様による、マシンビジョンシステムの一部の概略図である。
【
図14】本開示の態様による(1つまたは複数の)方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1A、1B、および1Cは、本開示の態様による例示的な基板処理装置100、150、165を図示する。本開示の態様を、図面を参照して説明するが、本開示の態様は、多くの形態で具現化され得ることが理解されるべきである。さらに、任意の適切なサイズ、形状もしくは種類の要素または材料が使用され得る。
【0007】
本開示の態様は、基板Sの整列のための装置および方法を提供する。基板Sは、限定されないが、半導体ウェハ、フラットパネルディスプレイ、または他の任意の適切な半導体基板を含む任意の適切な基板であってもよい。本開示の態様は、1つまたは複数の半導体プロセスにも利用されてもよい。たとえば、本開示の態様は、ラインプロセスのフロントエンド140にて利用されてもよい(たとえば、概して、エッチング、化学蒸着、プラズマ蒸着、注入、計測、急速熱処理、ドライストリップ原子層、酸化/拡散、窒化物の形成、リソグラフィ、エピタキシャル成長などの、真空を使用する薄膜プロセス、または、含まないが、金属相互接続層の堆積までの、半導体にパターニングされる個別の半導体構造の製造のための他の薄膜プロセスを含む)。本開示の態様は、ラインプロセスのバックエンド160に利用されてもよい(たとえば、概して、ラインプロセスのフロントエンド140により形成される半導体構造の金属相互接続層の製造に関連し、ラインプロセスのフロントエンドの後、最終のパッシベーション層の製造まで、および最終のパッシベーション層の製造を含む任意の適切な処理ステップを含む)。本開示の態様は、バックエンドプロセス170(たとえば、概して、基板の検査、基板の裏面研削、ダイスの分割、ダイスの検査、IC(集積回路)のパッケージング、および最終検査を含む)で利用されてもよい。
【0008】
一態様では、本開示は、1つの基板保持場所から別の基板保持場所への、搬送中の/基板Sの直線状の横断および/または円弧上の横断と同時の(すなわち、基板搬送部180の基板ホルダにより運搬/保持される間のオンザフライ方式の)、基板搬送部180により保持される基板Sの搭載中の整列のための、基板搬送部180上のその場(in-situ)アライナを提供する。他の本開示の態様は、固定式基板整列ステーションを提供し、基板搬送部180は、固定式基板整列ステーションへと基板Sを整列のために搬送する。
【0009】
本開示の態様は、マシンビジョンシステムを含み、マシンビジョンシステムは、ノッチおよび/または他の特徴部の外形が、基板Sの前側表面TSを被覆するエポキシ(バックエンドプロセス170に使用される成形材370(
図3A)など)により遮られている/充填されているかどうかにかかわらず(すなわち、基板が、成形基板であるかどうかにかかわらず)、基板内のノッチ350(
図3A)および/または他の適切な特徴部を識別するように、基板Sの少なくとも一部の、制御された高コントラスト画像を提供する。マシンビジョンシステムは、本明細書において説明するコントラスト面などの要素を含み、その要素は、基板Sのノッチ350および/または他の特徴部の場所を識別するために、基板Sの一部の画像が任意の適切な方法で取り込まれて、解析されるように、基板Sの高反射表面(たとえば、バックエンドプロセス170の場合は底表面BS、またはラインプロセスのフロントエンド150およびラインプロセスのバックエンド160の場合は、たとえば前側表面TSまたは底表面BSのいずれか)の、制御された(たとえば、ノッチ350および/または他の特徴部を不明瞭にする特徴のない)コントラスト画像を提供する。基板Sの中心SCのずれ角度および設定位置ずれ(registration shift)、ならびに基板Sの縁部形状(たとえば基板Sの直径を含む)は、基板Sの一部の画像およびノッチ350の場所から、任意の適切な方法で判定されてもよい。
【0010】
図1Aを参照すると、基板処理装置100は、ロードポート120、搬送室130、および既に説明した任意の適切なラインプロセスのフロントエンド140を含む。ロードポート120は、搬送室130に連結され、任意の適切な基板キャリヤ110を搬送室130に接続する(interface)ように構成される。搬送室130は、ラインプロセスのフロントエンド140に連結され、任意の適切な開口部および/またはバルブを含み、開口部および/またはバルブを通って、基板が搬送室130とラインプロセスのフロントエンド140との間を通過する。搬送室130は、キャリヤ110とラインプロセスのフロントエンド140との間で基板を移送するように構成される基板搬送部180を含む。キャリヤ110は、正面開口式キャリヤ(
図1Aおよび1Bに図示され、その適切な例は、正面開口式一体型ポッド(FOUP)である)または底面開口式キャリヤ(その適切な例は、スタンダードメカニカルインターフェース(SMIF)ポッドである)などの任意の適切なキャリヤ110であってもよい。一態様では、キャリヤ110は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年8月11日発行の(「Side Opening Unified Pod」と題される)米国特許第9,105,673号明細書に記載されるものに実質的に類似であってもよい。一態様では、搬送室130は、ラインプロセスのフロントエンド140のものと同じ雰囲気(たとえば真空雰囲気)を有するが、他の態様では、搬送室は、大気環境を有し、ラインプロセスのフロントエンド140は、ラインプロセスのフロントエンド140の処理雰囲気の劣化なしに、ラインプロセスのフロントエンド140と搬送室130との間で基板Sを移送するために、任意の適切なロードロックを含む。
【0011】
図1Bを参照すると、基板処理装置150は、ロードポート120、搬送室130、および既に説明した任意の適切なラインプロセスのバックエンド160を含む。ロードポート120は、搬送室130に連結され、任意の適切な基板キャリヤ110を搬送室130に接続するように構成される。搬送室130は、ラインプロセスのバックエンド160に連結され、任意の適切な開口部および/またはバルブを含み、開口部および/またはバルブを通って、基板が搬送室130とラインプロセスのバックエンド160との間を通過する。搬送室130は、キャリヤ110とラインプロセスのバックエンド160との間で基板を移送するように構成される基板搬送部180を含む。キャリヤ110は、正面開口式キャリヤ(
図1Aおよび1Bに図示され、その適切な例は、正面開口式一体型ポッド(FOUP)である)または底面開口式キャリヤ(その適切な例はスタンダードメカニカルインターフェース(SMIF)ポッドである)などの任意の適切なキャリヤ110であってもよい。一態様では、キャリヤ110は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年8月11日発行の(「Side Opening Unified Pod」と題される)米国特許第9,105,673号明細書に記載されるものに実質的に類似であってもよい。一態様では、搬送室130は、ラインプロセスのバックエンド160のものと同じ雰囲気(たとえば真空雰囲気)を有するが、他の態様では、搬送室は、大気環境を有し、ラインプロセスのバックエンド160は、ラインプロセスのバックエンド160の処理雰囲気の劣化なしに、ラインプロセスのバックエンド160と搬送室130との間で基板Sを移送するために、任意の適切なロードロックを含む。
【0012】
図1Cを参照すると、基板処理装置165は、ロードポート120、搬送室130、および既に説明した任意の適切なバックエンドプロセス170を含む。ロードポート120は、搬送室130に連結され、任意の適切な基板キャリヤ110を搬送室130に接続するように構成される。搬送室130は、ラインプロセスのバックエンドプロセス170に連結され、任意の適切な開口部および/またはバルブを含み、開口部および/またはバルブを通って、基板が搬送室130とラインプロセスのバックエンドプロセス170との間を通過する。搬送室130は、キャリヤ110とバックエンドプロセス170との間で基板を移送するように構成される基板搬送部180を含む。キャリヤ110は、正面開口式キャリヤ(
図1Aおよび1Bに図示され、その適切な例は、正面開口式一体型ポッド(FOUP)である)または底面開口式キャリヤ(その適切な例はスタンダードメカニカルインターフェース(SMIF)ポッドである)などの任意の適切なキャリヤ110であってもよい。一態様では、キャリヤ110は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2015年8月11日発行の(「Side Opening Unified Pod」と題される)米国特許第9,105,673号明細書に記載されるものに実質的に類似であってもよい。
【0013】
次に、
図2Jを参照すると、本開示の態様を、大気搬送ロボット180(本明細書においては基板搬送部と呼称される)に関して説明するが、開示する実施形態の態様は、真空搬送ロボットにも等しく適用可能であることが理解されるべきである。理解できるように、基板搬送部180は、少なくともXおよび/またはY方向に移動可能であるように、リニアスライド(以下においてより詳細に説明する)またはブームアーム(その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、「Substrate Processing Apparatus」と題される、2014年8月11日に出願の米国特許出願第14/377,987号明細書に記載される)に取り付けられるが、他の態様では、基板搬送部180は、基板搬送部180の基部240が、Xおよび/またはY方向の移動から固定されるように取り付けられる。示される構成は、説明目的のみのための代表的なものであり、図示される構成用の配置、形状および設置は、要求に応じて、本発明の範囲から逸脱することなく変化してもよい。
【0014】
図2Jに見られるように、一態様では、基板搬送部180は、搬送室130のフレーム130Fに移動可能に取り付けられ、または、他の態様では、ラインプロセスのフロントエンドモジュールのフレーム、またはラインプロセスのバックエンドモジュールのフレームなどの、基板処理ツールの任意の適切なモジュールのフレームに取り付けられる。この態様では、基板搬送部180は、X、Y、Z、θおよびR(基板ホルダまたはエンドエフェクタの伸長)軸のうちの1つまたは複数に沿って基板を移動させるために、任意の適切な数の駆動軸を含む。たとえば、基板搬送部180は、搬送アーム180TAを含み、一態様では、搬送アーム180TAは、フレーム130Fに移動可能に取り付けられるように、キャリッジ241に取り付けられる。キャリッジ241は、一態様では、X方向に移動可能であるようにスライド241Sに取り付けられるが、他の態様では、キャリッジ241は、X(および/またはY方向)に固定されるように、フレーム130Fに取り付けられる。一態様では、任意の適切な駆動装置242は、フレーム130Fに取り付けられ、基部240をX方向に移動させるために、任意の適切な伝動部242Tによりキャリッジ241に駆動連結される。この態様では、伝動部242Tは、ベルトおよびプーリ伝動部であり、駆動装置242は、回転駆動装置であるが、他の態様では、駆動装置242は、任意の適切な伝動部を有して、または伝動部なしで(たとえばキャリッジが、リニアアクチュエータの駆動部を含む場合など)キャリッジ241に駆動連結されるリニアアクチュエータである。
【0015】
図2Aも参照すると、本開示の態様による基板搬送部180が図示される。基板搬送部180は、たとえば、
図2Dに示すリニアスライド搬送アーム214、または任意の適切なアームリンク機構(
図2C~2Fに図示するものなど)を有する他の任意の適切なアームなどの、(1つまたは複数の)任意の適切な搬送アーム180TAを含む。アームリンク機構の適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2009年8月25日発行の米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日発行の米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日発行の米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日発行の米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日発行の米国特許第7,891,935号明細書、2013年4月16日発行の米国特許第8,419,341号明細書、および「Dual Arm Robot」と題される、2011年11月10日出願の米国特許出願第13/293,717号明細書、「Linear Vacuum Robot with Z Motion and Articulated Arm」と題される、2013年9月5日出願の米国特許出願第13/861,693号明細書、2010年1月19日発行の米国特許第7,648,327号明細書(「Wafer Engine」と題される)、2019年1月25日出願の米国特許出願第16/257,595号明細書(「Automatic Wafer Centering Method and Apparatus」と題される)、および2015年10月30日出願の米国特許出願第14/928,352号明細書(「Wafer Aligner」と題される)に見ることができる。
【0016】
開示する実施形態の態様では、少なくとも1つの移送アーム180TAは、アッパーアーム、バンド駆動フォアアームおよびバンド拘束エンドエフェクタ含む従来のSCARA(水平多関節ロボット)型設計であっても、それに由来するものであってもよく(
図2GのSCARAアーム219参照)、あるいは、カーテシアン型リニアスライドアーム(たとえば、
図2A)などの伸縮式アームまたは他の任意の適切なアーム設計に由来するものであってもよく、そのような任意の設計構成は、スライド体220、アライナ181、および本明細書においてさらに説明する(1つまたは複数の)基板ホルダ200A、200Bも含む。たとえば一態様では、スライド体220は、任意の適切な関節搬送アームのアームリンクに取り付けられる。搬送アームの適切な例は、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、「Substrate Transport Apparatus with Multiple Movable Arms Utilizing a Mechanical Switch Mechanism」と題される、2008年5月8日出願の米国特許出願第12/117,415号明細書、および2010年1月19日発行の米国特許第7,648,327号明細書にみることができる。移送アームの動作は、互いから独立してもよく(たとえば、各アームの伸長/収縮が、互いのアームから独立する)、ロストモーションスイッチにより動作されてもよい、またはアームが少なくとも1つの共通駆動軸を共有するような任意の適切な方法で、動作可能に連結されてもよい。さらに他の態様では、搬送アームは、フロッグレッグアーム216(
図2C)構成、リープフロッグアーム217(
図2F)構成、左右対称アーム218(
図2E)構成などの、他の任意の望ましい配置を有してもよい。搬送アームの適切な例は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2001年5月15日発行の米国特許第6,231,297号明細書、1993年1月19日発行の米国特許第5,180,276号明細書、2002年10月15日発行の米国特許第6,464,448号明細書、2001年5月1日発行の米国特許第6,224,319号明細書、1995年9月5日発行の米国特許第5,447,409号明細書、2009年8月25日発行の米国特許第7,578,649号明細書、1998年8月18日発行の米国特許第5,794,487号明細書、2011年5月24日発行の米国特許第7,946,800号明細書、2002年11月26日発行の米国特許第6,485,250号明細書、2011年2月22日発行の米国特許第7,891,935号明細書、2019年1月25日出願の米国特許出願第16/257,595号明細書(「Automatic Wafer Centering Method and Apparatus」と題される)、2011年11月10日出願の米国特許出願第13/293,717号明細書(「Dual Arm Robot」と題される)、2011年10月11日出願の米国特許出願第13/270,844号明細書(「Coaxial Drive Vacuum Robot」と題される)、に見ることが出来る。
【0017】
図2Aをさらに参照すると、基板搬送部180は、回転駆動装置262、Z駆動カラム280、スライド体220および1つまたは複数の基板ホルダ200A、200B(エンドエフェクタとも呼称される)を含む。回転駆動装置262は、搬送室130のフレーム130Fまたは搬送室130のスライドキャリッジ241に取り付けられる任意の適切な回転駆動装置であり、スライドキャリッジ241は、搬送室130の長さに沿って基板搬送部180を直線状に移動させるように構成される。基板搬送部は、θ軸の周りを矢印Tの方向(たとえばθ方向、
図2Hも参照)に回転するように回転駆動装置262の出力部に取り付けられるZ駆動カラム280を含んでもよい。スライド体220は、Z駆動カラム280に移動可能に取り付けられ、Z駆動カラム280は、スライド体220をZ方向に移動させるための、任意の適切な駆動モータおよび/または伝動部を含む。理解できるように、スライド体220に対するZ駆動カラム280の相対位置は、以下においてさらに説明するように、アライナ181により基板の検出がもたらされるために十分な、基板ホルダ200A、200Bおよび基板Sの横断のために十分な間隙を提供する。
【0018】
1つまたは複数の(少なくとも1つの)基板ホルダ200A、200Bは、R方向に伸長および収縮するように、任意の適切な方法でスライド体220に移動可能に取り付けられる。2つの基板ホルダ200A、200Bが、例示目的のみのために図示されているが、任意の適切な数の基板ホルダが、スライド体220に取り付けられてもよい(すなわち、スライド体220に従属し、スライド体220に沿って移動/摺動するように、スライド体220に連結される)ことが理解されるべきである。たとえば、一態様では、本明細書において説明する方法で、(1つまたは複数の)基板の搬送および整列をもたらすためにスライド体220に取り付けられる単一の基板ホルダが存在する。他の態様では、本明細書において説明する方法で、(1つまたは複数の)基板の搬送および整列をもたらすためにスライド体220に取り付けられる3つ以上の基板ホルダが存在する。
【0019】
理解できるように、1つまたは複数の基板ホルダ200A、200Bは、搬送アーム180TAと共にユニットとして、フレーム130Fに対して第1方向(たとえばX、YおよびZ方向のうちの1つまたは複数)に横断し、搬送アーム180TAに対して、第1方向とは異なる第2方向(たとえばR方向)に直線状に横断する。スライド体220は、各基板ホルダ200A、200BをR方向に独立して移動させるように構成される、1つまたは複数のリニア駆動装置225を含む。1つまたは複数のリニア駆動装置225は、一態様では、たとえば、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる2018年11月20日に発行の米国特許第10,134,621号明細書(「Substrate Transport Apparatus」と題される)に記載されるものに実質的に類似である、任意の適切な伝動部を有する(1つまたは複数の)任意の適切な駆動装置である。基板ホルダ200A、200Bは、伸長および収縮の共通軸Rを有するように、互いに重なるようにスライド体220上に配置される。
【0020】
本開示の態様によると、基板処理装置100、150、165は、本明細書において説明する、基板を整列させるためのアライナ181を含む。一態様では、アライナ181は、基板搬送部180上でその場(in-situ)であってもよいが、他の態様では、アライナ181の少なくとも一部は、基板搬送部180の外側に(off-board)配置されてもよく、またはアライナ181は、固定式基板整列ステーションであってもよい。なお、基板搬送部180およびアライナ181は、搬送室130内に位置して図示されているが、他の態様では、基板搬送部180およびアライナ181は、限定されないが、ラインプロセスのフロントエンド140の処理モジュール、ラインプロセスのバックエンド160の処理モジュール、および/またはバックエンドプロセス170の処理モジュールを含む、基板処理装置100、150、165の任意の適切な部分に位置してもよい。
【0021】
アライナ181は、1つまたは複数の画像センサ270および1つまたは複数の制御表面271(本明細書において、コントラスト面とも呼称される)を含む整列/マシンビジョンシステムである。一態様では、
図2Aおよび2Bを参照すると、アライナ181は、(スライド体220上など)搬送アーム180TAに取り付けられる1つまたは複数の画像センサ270と、1つまたは複数の制御表面271とを含む。一態様では、画像センサ270は、1つまたは複数の画像センサ270が、搬送アーム180TAと共にユニットとしてフレーム130Fに対して移動するように、搬送アーム180TAに取り付けられるが、他の態様では、1つまたは複数の画像センサ270は、搬送アーム180TAが、画像センサ270から独立して移動するように、フレーム130Fに固定される。なお、1つまたは複数の画像センサ270は、1つまたは複数の画像センサ270が、本明細書において説明するように、搬送アーム180TAに取り付けられるか、フレーム130Fに固定されるかに応じて、別様に較正されてもよい(たとえば、基板搬送部の参照フレーム内で較正されるか、または全体の参照フレーム内で較正されてもよい)。
【0022】
1つまたは複数の画像センサ270(本明細書において、光学式縁部検出センサとも呼称される)は、任意の適切な撮像センサ/カメラであってもよい。たとえば、撮像センサ/カメラは、領域走査またはライン走査を利用するインターレーススキャン構成またはプログレッシブスキャン構成を有するアナログまたはデジタル装置であってもよい。撮像センサ/カメラは、モノクロまたはカラー画像を取り込むように構成されてもよい。撮像センサ/カメラは、グローバルシャッター(たとえば高速移動で使用される)またはローリングシャッターを有して構成されてもよい。撮像センサ/カメラは、本明細書において説明する基板Sの特徴部を撮像するための任意の適切なフレームレートおよび解像度を有してもよい。撮像センサ/カメラの適切な例には、限定されることはなく、CCD(電荷結合素子)センサ/撮像素子、CMOS(相補型金属酸化物半導体)センサ/撮像素子、または他の任意の適切な撮像センサが含まれる。
【0023】
さらに
図2Aおよび2Bを参照すると、一態様では、1つまたは複数の画像センサ270は、搬送アーム180TAに連結され、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの縁部検出を記録および実行するように構成される。1つまたは複数の画像センサ270は、ウェハ径、整列基準FID(たとえば、ノッチ/フラット、マークまたは他の特徴部)場所の位置、ウェハ中心線の場所、ウェハ中心SCの場所、または基板ホルダ200A、200Bにより運搬される(1つまたは複数の)ウェハに関する、他の任意の適切な情報などの、基板Sの1つまたは複数の所定の特徴を判定するために、基板Sの縁部SEを測定/検出するように、配置される。理解できるように、この態様では、1つまたは複数の画像センサ270は、搬送アーム180と共にユニットとしてフレーム130Fに対して移動するように、搬送アーム180TAに取り付けられ、1つまたは複数の画像センサ270は、1つまたは複数の基板ホルダ200A、200Bにより同時に支持される2つ以上のウェハSの各基板のオンザフライ方式の縁部の検出/整列をもたらす共通センサである(たとえば、各基板ホルダ200A、20Bと、その上で運搬される基板Sとに共通である)。
【0024】
以下においてより詳細に説明するように、1つまたは複数の画像センサ270は、各基板のオンザフライ方式の縁部検出が、基板搬送部180上における2つ以上の基板ホルダ200A、200Bの各基板ホルダ200A、200Bの、第2方向の直線状の横断により、および、第2方向の直線状の横断と同時にもたらされるように構成される。たとえば、各基板ホルダ200A、200Bの、第2方向の(たとえば、伸長および収縮軸Rに沿った)横断により、(1つまたは複数の)基板ホルダ200A、200Bにより同時に支持される2つ以上の基板Sのうちの、基板ホルダ200A、200B上に載置される、対応する基板Sが、基板Sの少なくとも縁部SEの検出をもたらす1つまたは複数の画像センサ270に対して、直線状に搬送される。
【0025】
既に説明したように、1つまたは複数の画像センサ270は、ウェハの縁部の位置、および/または以下においてより詳細に説明するウェハ基準(たとえば、ノッチ)を測定/検出するように構成される撮像装置である。一態様では、(1つまたは複数の)画像センサ270は、基板Sの縁部SEの(前縁部および後縁部などの)任意の適切な部分を検出し、そこから基板搬送部180の参照フレーム、基板処理装置100、150、165の全体の参照フレームおよび/または任意の適切な基板保持ステーションの参照フレームなどの、所定の参照フレームに対しての、基板の場所および位置ずれを識別するように構成される。一例として、(1つまたは複数の)画像センサ270は、(たとえば基板Sの縁部SEの円弧を画定する複数の点の検出、または基板Sの縁部SEの連続もしくは略連続スキャンにより達成される)基板Sの縁部SEの円弧(たとえば
図3Bおよび6A参照)を検出するように構成される。別の態様では、(1つまたは複数の)画像センサ270は、たとえば、英数字識別子、二次元コード、または基板S上に位置する他の適切な識別標識などの基板識別マーク特徴部を読み取るように構成されてもよいが、他の態様では、(1つまたは複数の画像センサ270とは分離し別個である)識別読取り装置230が、基板識別マーク特徴部を読み取るために、基板搬送部180上に設けられてもよい。
【0026】
いくつかの態様では、基板Sの前側表面TSは、エポキシで被覆されてもよいため、1つまたは複数の画像センサ270は、一態様では、バックエンドプロセス170、ラインプロセスのバックエンド150、およびラインプロセスのフロントエンド140のそれぞれにおいて基板整列がもたらされるように、基板Sの底表面BS(たとえば基板Sが位置する基板ホルダ200A、200Bに面する、基板Sの高反射面)および周縁部SEをスキャン/撮像するように構成されるが、他の態様では、基板Sの周縁部SEおよび/またはノッチ350を示すアーチファクト222、223が、バックエンドプロセス170の成形材370(
図2X参照のこと、また、本明細書においてより詳細に説明する)中に存在し、1つまたは複数の画像センサ270は、本明細書において説明する基板Sの所定の特徴を判定するため周縁部SEおよび/またはノッチ350を識別するために、前側表面TS(たとえば基板Sが位置する基板ホルダ200A、200Bから離れる方向/反対を向く基板Sの面)をスキャン/撮像するように構成されてもよい。さらに他の態様では、1つまたは複数の画像センサ270は、基板整列が、ラインプロセスのフロントエンド140およびラインプロセスのバックエンド160にて達成され得るように、基板Sの前側表面TS(たとえば、ラインプロセスのフロントエンド140およびラインプロセスのバックエンド160の場合は、高反射表面であってもよい)、および周縁部SEを(本明細書において説明するものに実質的に類似の方法で)スキャン/撮像するように構成されてもよい。
【0027】
図2Hおよび
図2Iも参照すると、一態様では、アライナ181は、スライド体220と共にユニットとして移動するように、スライド体220に接続される、任意の適切な回転チャック260(たとえば、スピナーとも呼称される)を含む。回転チャック260は、各基板ホルダ200A、200Bと連携し、基板ホルダ200A、200B上に載置される、対応するウェハの回転をもたらすために、基板搬送部180上に配置される。回転チャック260は、基板S上の光学的特徴認識マークを発見し、読み取り(たとえば、基板識別)、(1つまたは複数の画像センサ270によるノッチの検出に応じて、ウェハ整列のための位置変更をもたらすなどのために)ウェハを所定の向きで回転位置合わせするなどのため、基板を回転させるために利用されてもよい。回転チャック260は、チャックの回転の中心θ2が、基板ホルダ200A、200Bの中心線CLと略一致するように、スライド体220に回転可能に取り付けられるが、他の態様では回転チャック260は、基板ホルダ200A、200Bとの間で、各基板ホルダ200A、200Bと回転チャック260との間における(1つまたは複数の)基板Sの移送を可能にする任意の適切な空間的関係を有する。
【0028】
一態様では、回転チャック260は、能動的縁部把持チャック(チャックが、ウェハの縁部を把持する可動式グリッパを含む)、受動的把持チャック(たとえばウェハが、チャックの受動的支持パッド上に載置される)、または真空把持チャックである。一態様では、回転チャック260は、少なくとも2つの自由度を含む。たとえば、回転チャック260は、軸θ2の周りを回転可能であり、軸θ2に沿ってZ方向に直線状に移動可能である。回転チャック260は、駆動シャフト277をそれぞれ回転および直線運動で駆動する回転駆動装置275およびZ軸駆動装置276を含むチャック駆動装置260Dを含む。たとえば、チャック駆動装置260Dは、回転スプライン軸受け278を含み、回転スプライン軸受け278内に駆動シャフト277は位置する。駆動シャフト277は、回転スプライン軸受け278が回転すると、駆動シャフト277がともに回転するように、回転スプライン軸受け278のスプラインと接続するスプラインを含む。プーリ278Pは、回転スプライン軸受け278に固定され、伝動部275Tを通して回転駆動装置275により駆動される。理解できるように、プーリ278Pが回転すると、回転スプライン軸受け278が共に回転する。駆動シャフト277は、ベルト276TBがZ方向に移動すると、キャリッジ277Cが共に移動するように、たとえば、垂直駆動伝動部276Tのベルト276TBに固定されるキャリッジ277Cによって、回転スプライン軸受け278内でZ方向に支持される。ベルト276TBは、プーリを用いて、または他の任意の適切な方法で、Z軸駆動装置276により駆動される。キャリッジ277Cは、キャリッジ277C内で駆動シャフト277を支持するように構成される、任意の適切な軸受け279(たとえば、スラスト軸受けなど)を含む。他の態様では、伝動部276T、275Tおよび駆動装置275、276は、駆動シャフト277、およびそこに取り付けられる回転チャック260を軸θ2およびZ軸の方向に移動させるための任意の適切な構成を有する。チャック駆動装置260Dは、スライド体220の下方に図示されているが、他の態様では、チャック駆動装置260Dの少なくとも一部は、スライド体220の側面に位置することが理解されるべきである。
【0029】
他の態様では、基板搬送部180は、回転チャック260を含まなくてもよい。たとえば、任意の適切な回転チャック(すなわち、外側のチャック(off-board chuck))は、搬送室130内に、またはラインプロセスのフロントエンド140のモジュールもしくはラインプロセスのバックエンド160のモジュール内に位置してもよい。基板搬送部180は、制御装置199が、外側のチャックに、基板搬送部180の1つまたは複数の画像センサ270により判定される、基板Sのノッチの位置/向きに基づいて、基板Sを望ましい向きへと回転させるように命令し得るように、基板Sのノッチの位置/向きを、基板処理装置100、150、165の制御装置199に通信するように構成されてもよい。
【0030】
図2A、2B、および3A~3Cを参照すると、
図2Aおよび2Bに図示する態様では、アライナ181は、少なくとも1つの照明光源271AL、271BLと、スライド体220に取り付けられる前景制御コントラスト表面またはコントラスト面271Aとを含む。一態様では、少なくとも1つの照明光源271AL、271BLは、バックライト付きの前景コントラスト面(照明光源271ALが、前景制御コントラスト表面またはコントラスト面271A、271A’、271A”の後方に配置される場合などの、
図2A、12B、13B参照)、またはバックライト付きの背景コントラスト面(照明光源271BLが、背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”の後方に配置される場合などの、
図12D、13D参照)を備えてもよい。バックライト付きのコントラスト面は、自己照明式コントラスト面と呼称され得る。他の態様では、照明光源は、投光器/照射光を備える(たとえば、光が照明光源からコントラスト面に放射される、または投光される。
図2L、2N~2U、12A、12C、13A、13Cの照明光源を参照)。
【0031】
一態様では、少なくとも1つの照明光源271AL、271BLは、少なくとも1つの照明光源271AL、271BLから出射される光が、任意の適切な方法で、少なくともそれぞれのコントラスト面の方向に向けられる拡散光であるように、任意の適切な拡散器を含んでもよい。たとえば、照明光源271AL、271BLがコントラスト面を背面照明する場合、コントラスト面が、照明光源271AL、271BLからの光を拡散させる。照明光源271AL、271BLが、投光器/照射光である場合、拡散器1200(
図12A、12C、13A、13C)は、光を拡散させるために、光路内に設けられてもよい。少なくともそれぞれのコントラスト面の方向に光を向けるために、照明光源271AL、271BLは、光をそれぞれのコントラスト面の方向に向けるように、配置される、任意の適切な反射器1210(
図12A~12D、13A~13D)を含んでもよい。一態様では、拡散光は、照明光源271AL、271BLにより、基板Sの前側表面TSまたは底表面BSの方向に向けられてもよく、光は、それぞれのコントラスト面を照明するために、ウェハ表面からそれぞれのコントラスト面の方向に反射される。
【0032】
1つまたは複数の照明光源271AL、271Bは、本明細書において説明する画像コントラストを生成するために、背景反射を光学的に空白化するように、またはコントラスト面を基板表面に略均一に反射するように、基板Sの周りの周囲光に勝るために十分な強度を有してもよい。一態様では、周囲光に打ち勝つ照明強度は、画像センサ270の露光時間を設定することで、または他の任意の適切な方法で達成される。1つまたは複数の照明光源271AL、271Bは、ある光スペクトルの光を生成してもよく、光スペクトルは、本明細書において説明する画像コントラストを生成するために、背景反射を光学的に空白化するように、またはコントラスト面を基板表面に略均一に反射するように、基板Sの周りの周囲光および表面状態に基づいて決定される。
【0033】
一態様では、照明光源271AL、271BLは、(直接または間接的に)フレーム130Fに接続され、基板Sの表面から反射されるコントラスト面を照明するように構成され(たとえば
図2A、2B、12A、12B、13A、13B参照)、基板Sは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持され、その表面は、基板Sの周縁部SEを描写し、コントラスト面は、画像センサ270において表面から向けられる反射されるコントラスト面が、基板の周縁部SEにおいて、少なくとも1つの基板ホルダにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に、(本明細書において説明する)画像センサ270から見て基板の表面からの背景光反射を光学的に空白化するように、画像センサ270に対して配置される。ここでは、基板の周縁部SEは、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって(in relief)画定され、画像コントラストは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、画像センサ270によって記録される。
【0034】
別の態様では、少なくとも1つの照明光源271AL、271BLは、(たとえば直接または間接的に)フレーム130Fに接続され、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される(その表面が基板Sの周縁部SEを画定する)基板の表面(たとえば、底表面BSまたは前側表面TSなど)、および/またはコントラスト面(そのコントラスト面は、基板Sにより反射されない)を照明するように構成される(たとえば、
図12C、12D、13C、13D参照)。少なくとも1つの照明光源271AL、271BLは、表面が、照明光源271AL、271BLから反射される面照明を画像センサ270に向け、基板Sの周縁部において、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に、背景の背景反射光267を、画像センサ270から見て光学的に空白化するように、画像センサ270に対して配置される。
【0035】
図2A、2B、12A~12D、および13A~13Dを参照すると、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”およびそれぞれの画像センサ270は、基板Sの底表面BS(または前側表面TS)により反射される、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”の反射300が画像センサ270に可視であるように、互いに対して、および基板Sに対して位置決めされ、基板の周縁部SEは、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定され、画像コントラストは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、画像センサ270によって記録される。たとえば、前景制御コントラスト表面271Aの反射300は、縁部SEを含んで縁部SEに隣接する、基板Sの底表面BS(または前側表面TS)上に、光学的に空白の反射/外観を提供するように、基板Sの周縁部SEに沿って/隣接して延在する(たとえば、光学的に空白とは、センサ視野内の、画像センサによって記録された特徴が存在しない背景からの外観/反射光のレンダリングであり、基板の反射表面は、特徴が存在しない前景制御コントラスト表面271A以外、他の物体がそれによって反射されていない状態で、実質的に単一の色でレンダリングされる)。
【0036】
一態様では、アライナ181はまた、(基板の、前景制御コントラスト表面271Aの反対側の)背景267に配置され、画像センサ270から見て、背景反射光を光学的に空白化する(重ねて、光学的に空白とは、センサ視野内の、画像センサによって記録される特徴が存在しない背景からの外観/反射光のレンダリングである)ように、配置される、コントラスト面を含んでもよい。たとえば、
図2Aおよび2Bに図示する態様では、対照的な背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”は、搬送室130の内表面130Sであるが、他の態様では、対照的な背景制御コントラスト表面271Bは、少なくとも部分的に、画像センサ270の視野FOV内の基板Sの上方に配置され、特徴が存在せず(すなわち、空白化された)、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”の色に対する対比色を有する略均一の画像背景を生成するように構成される、基板搬送部180に取り付けられるか、または基板搬送部180と分離した、他の任意の表面であってもよい。
【0037】
一態様では(たとえば
図12A、12B、13A、13B参照)、対照的な前景制御コントラスト表面またはコントラスト面271A、271A’、271A”は、光の反射を少なくとも部分的に形成し、基板Sの画像(
図3Aおよび4Bの画像399、399’参照)において、背景が暗く見え、基板S上の、反射される前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”が、暗い背景に対して明るく見えるように、基板の、背景制御コントラスト表面271B、271B’、271B”の反対側に配置される。別の態様では(たとえば
図12C、12D、13C、13D参照)、対照的な背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”は、照明される背景を少なくとも部分的に形成し、基板Sの画像(
図5Bの画像399”参照)において、背景が明るく見え、基板S上の反射された前景制御コントラスト表面271A、271A’が、明るい背景に対して暗く見えるように、基板の、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”の反対側に配置される。理解できるように、背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”は、基板Sと比較して大型であってもよい。(たとえば、対照的な背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”は、画像センサ270から見たときに、対照的な背景制御コントラスト表面またはコントラスト面271B、271B’、271B”が、画像センサ270により撮像された画像の空白化された背景を形成するように、基板Sの周縁部SEを越えて延在するように、基板Sよりもサイズが大きい)。
【0038】
前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B、271B’のうちの1つまたは複数は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される(たとえば、背景制御コントラスト表面271B、271B’により形成される)、画像コントラストを形成するように、グレースケールであるか、または暗色であり、画像コントラストは、周縁部SEを(画像399、399’、399”内で)浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。ここでは、一例として、画像センサ270により撮像される画像399にて、基板Sおよびその縁部SEは、明るい無地(solid-colored)の表面として表され、基板Sの背部の画像399の領域は、暗い対照的な背景として表される。理解できるように、基板の底表面BS上の暗い反射と明るい色の背景、または基板Sの反射する底表面BSと、基板Sの反対側(たとえば、前側表面TS)上の空間291(たとえば、基板Sの上方または後方の空間)との間で画像コントラストをもたらす他の任意の色/明るさの組合せなど、他の対照的な色の組合せが利用されてもよい。
【0039】
一態様では、上記の画像コントラストは、前景制御コントラスト表面271Aおよび背景制御コントラスト表面271Bのうちの一方の照明によりもたらされてもよいが、前景制御コントラスト表面271Aおよび背景制御コントラスト表面271Bのうちの他方は、照明が弱い(より暗い)か、またはまったく照明されない。たとえば、背景制御コントラスト表面271Bが、基板Sの周りを通過する、光源271ALからの環境光により照明される一方で、前景制御コントラスト表面271Aは、任意の適切な光源271ALにより(たとえば、発光ダイオードまたはLEDなどにより)(たとえば、自発光式で)背面照明されてもよい。
【0040】
一態様では、
図2Aおよび2Bに見られるように、光源271ALは、背景制御コントラスト表面271Bよりも、基板Sの底表面BSに近位である。理解できるように、光の逆2乗の法則により、光源271ALにより近位である表面(すなわち、基板の底部BS)は、基板Sの底部BSが背景制御コントラスト表面271B(
図3A参照)の対照的な、より暗い表面よりも明るく表されるように、背景制御コントラスト表面271Bよりも強い光度に曝露される(すなわち、光の減衰)。他の態様では、画像センサ270は、(光源271ALと併せて、または光源271ALの代わりに)基板Sの底表面BSにより反射される前景制御コントラスト表面271Aの反射と、背景制御コントラスト表面271Bとの画像コントラストをもたらすように構成される開口サイズを含んでもよい、および/またはシャッタ速度(すなわち、撮像時間)を有してもよい。一態様では、光の逆2乗の法則、開口サイズ、および/またはシャッタ速度が、画像コントラストを生成するために利用され、背景制御表面のコントラスト表面271Bは、省略されてもよい。
【0041】
さらに他の態様では、基板Sの底表面BSにより反射される前景制御コントラスト表面271Aの反射と、背景制御コントラスト表面271Bとの間のコントラストは、前景制御コントラスト表面271Aおよび背景制御コントラスト表面271Bのそれぞれを背面照明するか、または照明する(たとえば照らす)ように構成される、別々の色の照明器によって生成されてもよい。たとえば、光源271ALは、前景制御コントラスト表面271Aに投射される暖色(たとえば、赤、黄色、またはオレンジ色など)を有してもよく、一方で、別の光源271BLは、背景制御コントラスト表面271Bに投射される寒色(たとえば、暖色に対して対照的な色である青、緑または紫など)を有する(たとえば、前景制御コントラスト表面271Aは、画像399では赤で表され、一方で、背景制御コントラスト表面271Bは、画像399では青で表される)。他の態様では、光源271ALが、寒色を有してもよく、照明光源271BLが、暖色を有してもよい。他の態様では、照明光源271AL、271BLは、同じ色であるが、画像399内にて、それぞれの前景制御コントラスト表面271Aと、背景制御コントラスト表面271Bとの間のコントラストを生成する異なる強度であってもよい(たとえば、光源271Aが、照明光源271BLよりも明るい強度であるか、またはその逆である)。なお、前景制御コントラスト表面271Aおよび背景制御コントラスト表面271Bの照明は、基板Sの縁部SEおよびノッチ350が画像399にて識別されるように、画像399において基板Sの反射する底表面BSと、背景制御コントラスト表面271Bとの間で十分なコントラストが存在する限り、均一な照明でなくてもよい。
【0042】
さらに他の態様では、コントラストは、前景制御コントラスト表面271Aおよび背景制御コントラスト表面271Bのそれぞれの色により生成されてもよい。たとえば、背景制御コントラスト表面271Bは、寒色であるか、または遮光された(shaded)黒色/灰色である一方で、前景制御コントラスト表面271Aは、暖色または白色であってもよく、またはその逆であってもよい。
【0043】
さらに、
図3Aを参照すると、上記の方法で生成された画像コントラストは、ノッチ350が成形材370(たとえば
図3A参照)で充填されているかどうかにかかわらず、ノッチ350が画像内で識別されるような画像コントラストである。たとえば、基板Sの底表面BS上のコントラスト表面271の反射は、基板Sの姿勢判定特徴部(たとえば、ノッチ350)における成形物が、基板Sの底表面BS上の、コントラスト表面の反射により形成される非鏡面表面と対比されるように、基板S上に、成形材370の色と対比される、暗いか、または明るい非鏡面表面を効果的に形成する。一態様では、たとえば、前景制御コントラスト表面271A、271A’により、基板S上に形成される非鏡面表面は、たとえば、背景制御コントラスト表面271B(
図3Aおよび4Bの画像399、399’参照)により形成される暗い背景と比較して、色が明るくてもよく、一方で、他の態様では、たとえば前景制御コントラスト表面271A、271A’により、基板S上に形成される非鏡面表面は、たとえば、背景制御コントラスト表面271Bにより形成される明るい背景と比較して色が暗くてもよい(
図5Bの画像399”参照)。たとえば、基板Sの縁部SEを越えて延在する成形材370の外形は、(ラインプロセスのバックエンド160などにおいて)成形材370と、背景制御コントラスト表面271B、および基板Sの底部BSにて反射される、前景制御コントラスト表面271Bの反射のうちの1つまたは複数との間の、色/強度におけるコントラストにより識別され、ノッチ350を充填する成形材370は、(ラインプロセスのバックエンド160などにおいて)成形材370と、基板Sの底部BSにて反射される前景制御コントラスト表面271Bの反射との間の色/強度におけるコントラストにより識別され、および/または、ノッチ350は(ラインプロセスのフロントエンド140などにおいて)、基板Sの底部BSにて反射される前景制御コントラスト表面271Bの反射と、背景制御コントラスト表面271Bとの間の、色/強度におけるコントラストにより識別される。
【0044】
一態様では、
図2K、4Aおよび4Bを参照すると、基板搬送部180は、基板搬送部180に取り付けられる前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B’の両方を有して図示される。たとえば、前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B’は、スライド体220および/またはZ駆動カラム280などの、基板搬送部180の(1つまたは複数の)任意の適切な部分に取り付けられてもよい。一態様では、前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B’の両方は、スライド体に取り付けられるが、他の態様では、前景制御コントラスト表面271A、271A’は、スライド体に取り付けられ、背景制御コントラスト表面271B’は、Z駆動カラム280に(たとえば、片持ち支持されて)取り付けられる。前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B’は、上記のものに実質的に類似の方法で、1つまたは複数の画像センサ270により取得される画像399’内にてコントラストをもたらすように構成される。
【0045】
(
図4Aおよび4Bに図示するような)一態様では、前景制御コントラスト表面271A’は、中央開口部400を有する円盤として図示されるが、他の態様では、前景制御コントラスト表面271A’は、任意の適切な形状およびサイズを有してもよい。前景制御コントラスト表面271A’は、基板Sの中心SCが中央開口部400の中心の上方を通過するかを、または中心に隣接して通過すると、前景制御コントラスト表面271A’の反射が基板S上にもたらされるように、基板ホルダ200A、200Bの中心線CLに沿って中央に揃えられてもよい。他の態様では、前景制御表面271A’のそれぞれの部分が、基板Sの縁部SEに沿って、および基板Sの縁部SEに隣接して、基板Sにより、それぞれの画像センサ270に反射される限り、前景制御コントラスト表面271A’は、基板ホルダ200A、200Bに対する任意の適切な空間的関係を有してもよい。ここでは、前景制御コントラスト表面271A’は、スライド体220に取り付けられる1つまたは複数の画像センサ270のそれぞれに共通であってもよいが、他の態様では、前景制御コントラスト表面271A’は、区切られた表面であってもよく、各画像センサ270が、区切られた表面のそれぞれの区分を撮像する。他の態様では、前景制御コントラスト表面271A’は、上記の前景制御コントラスト表面271Aに実質的に類似であってもよい。一態様では、上記のものと類似の任意の適切な光源が、前景制御コントラスト表面271A’および背景制御コントラスト表面271B’のうちの1つまたは複数を背面照明または照明するように設けられてもよい。なお、
図4Aおよび4Bにおいて、基板Sはラインプロセスのフロントエンド140に使用される標準の(未成形の)基板として図示されているが、他の態様では、基板は、ラインプロセスのバックエンド160に使用される成形ウェハであってもよいことが理解されるべきである。
【0046】
1つまたは複数の画像センサ270は、(
図4Bの画像399’に示す)前景制御コントラスト表面271A’の中央開口部400を通して、基板Sの縁部SE、およびその上の前景制御コントラスト表面271A’の反射を撮像するように位置決めされてもよく、他の態様では、1つまたは複数の画像センサ270は、基板の縁部SEおよびその上の前景制御コントラスト表面271A’の反射を撮像するために、前景制御コントラスト表面271A’の径方向外側に(たとえば、中央開口部400を通して基板Sを見ない。たとえば
図13A~13D参照)位置決めされてもよい。
【0047】
この態様では、背景制御コントラスト表面271B’は、1つまたは複数の画像センサ270の視野内にあるように、径方向に基板の縁部SEを越えて延びる円盤として図示されるが、他の態様では、背景制御コントラスト表面271B’は、背景制御コントラスト表面271B’が、画像399、399’において、基板Sの底表面BS上での前景制御コントラスト表面271A、271A’の反射に対するコントラストをもたらす限りは、任意の適切な、(区分けされるか、または連続的な)形状およびサイズを有してもよい。
【0048】
図2L~2Rを参照すると、撮像システムの他の例示的な構成を図示し、画像センサ270の視野FOVは、コントラスト面により形成される背景が、基板Sの上方に(たとえば、底部の反対側である、基板の前側に)配置されている状態で、基板ホルダ200A、200B上に支持される基板Sの後側表面BSに向けられてもよく、および/またはコントラスト面により形成される背景が、基板Sの下方に配置されている状態で、基板ホルダ200A、200B上に支持される基板Sの前側表面TSに向けられてもよい。たとえば、以下において説明するように、一態様では、コントラスト面のうちの1つまたは複数は、コントラスト面が、搬送アーム180TAと共にユニットとして、フレーム130Fに対して移動するように、搬送アームに取り付けられてもよい。一態様では、コントラスト面は、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより同時に支持される2つ以上の基板Sの各基板Sの縁部検出をもたらす、共通の背景を形成する。一態様では、少なくとも1つのコントラスト面は、フレーム130Fに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの縁部検出をもたらす。一態様では、照明光源271ALは、照明光源271ALが、搬送アームと共にユニットとして、フレーム130Fに対して移動するように、搬送アーム180TAに取り付けられる。一態様では、照明光源271ALは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより同時に支持される2つ以上の基板Sの各基板Sの縁部検出をもたらす共通の照明を形成する。一態様では、照明光源271ALは、フレーム130Fに固定的に取り付けられ、照明光源271ALは、照明光源271ALを通過する基板の直線状の横断と同時に、基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板の縁部検出をもたらす。
【0049】
図2N、2Q、2R、および2Wを参照すると、一態様では、基板搬送部180は、画像センサ270が、(基板搬送部180と共に移動しないように)フレーム130Fに固定され、少なくとも1つのコントラスト面は、搬送アーム180TAに連結されて共に移動するように構成されてもよい。ここでは、画像センサ270は、フレーム130Fに固定的に取り付けられ、画像センサ270の視野FOVを通過する基板の直線状の横断と同時に、基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの縁部検出をもたらす。たとえば、
図2Nは、フレーム130Fに固定されている画像センサ270および前景制御コントラスト表面271A’を図示しており、一方で、背景制御コントラスト表面271B’は、搬送アーム180TAと共に移動するように、搬送アーム180TAに(Z駆動カラム280またはスライド体220などに)連結されている(他の態様では、前景制御コントラスト表面271A’は、
図2Qに示すように、搬送アーム180TAに連結されてもよく、背景制御コントラスト表面271B’は、
図2Rに示すように、フレーム130Fに固定されてもよい)。
図2Qは、フレーム130Fに固定されている画像センサ270を図示しており、前景制御コントラスト表面271A’および背景制御コントラスト表面271B’の両方は、搬送アーム180TAに(Z駆動カラム280またはスライド体220などに)連結されている。
図2Rは、フレーム130Fに固定されている、画像センサ270、前景制御コントラスト表面271A’、背景制御コントラスト表面271B’のそれぞれを図示している。
図2Wは、
図2Aのものと類似の構成を図示するが、この態様では、画像センサ270は、基板の底表面BSではなく、基板の前側表面TSを撮像するために配置される。
図2Wでは、前景制御コントラスト表面271Aおよび画像センサ270の両方は、フレーム130Fに固定され、一方で、背景制御コントラスト表面271Bは、搬送アーム180TAに固定される(この場合、背景制御コントラスト表面271Bは、スライド体220により形成されてもよい)。理解できるように、
図2N、2Q、2R、および2Wに示す撮像システムは、基板Sの前側表面TSを撮像するように構成されるが、他の態様では、撮像システムは、
図2S~2U、12A~12D、および13A~13Dに図示するように、画像センサ270、前景制御コントラスト表面271A’、および背景制御コントラスト表面271B’の順番を逆にすることなどによって、基板Sの後側表面BSを撮像するように構成されてもよい。
【0050】
他の態様では、
図2L、2M、2O、2P、および2Vを参照すると、画像センサ270は、搬送アーム180TAに連結され、搬送アーム180TAと共に移動してもよく、少なくとも1つのコントラスト面は、フレーム130Fに固定され、画像センサ270は、基板Sの底表面BS(
図2Lおよび2M参照)および/または基板Sの前側表面TS(
図2Oおよび2P参照)を撮像するように、配置される。たとえば、
図2Lは、スライド体220に取り付けられる画像センサ270を図示しており、前景制御コントラスト表面271A’および背景制御コントラスト表面271B’の両方は、フレーム130Fに固定されている。
図2Mは、スライド体220に取り付けられる画像センサ270および前景制御コントラスト表面271Aを図示しており、背景制御コントラスト表面271B’は、フレーム130Fに固定されている。
図2Oは、Z駆動カラム280に取り付けられる画像センサ270および背景制御コントラスト表面271B’を図示しており(なお、背景制御コントラスト表面271B’は、スライド体220に取り付けられてもよい)、前景制御コントラスト表面271A’は、フレーム130Fに固定されている。
図2Pは、Z駆動カラム280に取り付けられる画像センサ270を図示しており、前景制御コントラスト表面271A’および背景制御コントラスト表面271B’の両方は、フレーム130Fに固定されている。
図2Vは、
図2Aのものと類似の構成を図示するが、この態様では、画像センサ270は、基板の底表面BSではなく、基板の前側表面TSを撮像するために配置される。
図2Vでは、前景制御コントラスト表面271Aおよび画像センサ270の両方は、Z駆動カラム280に固定され、背景制御コントラスト表面271Bは、スライド体220に固定されている(この場合、背景制御コントラスト表面271Bは、スライド体220により形成されてもよい)。一態様では、Z駆動カラム280に取り付けられる場合、Z駆動カラムに取り付けられる画像センサ270、背景制御コントラスト表面271B、271B’、271B”、および前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”のうちの1つまたは複数は、固定の高さとして配置されてもよく(すなわち、Z方向に移動しない)、一方で、他の態様では、Z駆動カラムに取り付けられる画像センサ270、背景制御コントラスト表面271B、271B’、271B”、および前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”のうちの1つまたは複数は、基板ホルダ200A、200Bと一致して、または独立してZ方向に移動するように、可動式キャリッジ上に配置されてもよい。
【0051】
理解できるように、
図2K~2Wに図示する本開示の態様は、例示的であり、他の態様では、任意の適切な方法で互いに組み合されてもよい。さらに他の態様では、画像センサ270、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”、および背景制御コントラスト表面271B、271B’、271B”は、本明細書において説明する方法で、基板Sを撮像するための任意の適切な配置を有してもよい。
【0052】
図2N~2R、2V、2W、2X、12A~12D、および13A~13Dを参照すると、基板Sの前側表面TSを撮像するために位置する画像センサ270は、バックエンドプロセス170中などにおいて、基板Sの前側表面TS上の成形材370(
図2X参照)を撮像してもよい。ここでは、照明光源271AL、271BL、前景制御コントラスト表面271A、271A’、271A”、および背景制御コントラスト表面271B、271B’、271B”により提供される画像コントラストは、基板Sのアーチファクト222、223が成形材370を通して識別されるような画像コントラストであってもよい。たとえば、一態様では、成形材が、基板Sの前側表面TSの外側へ移動して周縁部SEの外形/形状に従うアーチファクト222を形成する場合など、成形材370は、基板Sの周縁部SEに対応する凸部および/または凹部222Aを含んでもよい。同様に、成形材が、前側表面TS外側へ、および基板Sのノッチを有する領域内へと移動して、ノッチ350の外形/形状に一致するアーチファクト223を形成する場合など、成形材370は、基板Sのノッチ350に対応する凸部および/または凹部223Aを含んでもよい。照明光源271AL、271BLによる基板Sの照明(コントラスト面から直接の、またはコントラスト面からの反射による前側表面TSまたは後側表面BSのいずれかの照明)は、凸部および/または凹部222A、223Aに対応するコントラスト(たとえば、影と明るさの線など)の変化を引き起こし、画像センサ270および制御装置199は、コントラストの変化、および対応する周縁部SEおよび/またはノッチ350を識別するように構成される。
【0053】
別の態様では、アーチファクト222、223は、成形材370の半透明性により生成されてもよく、基板Sの前側表面TSに接合されない成形材370の部分(ノッチ350を充填する成形材370、および周縁部SEを越えて延在する成形材370など)は、(たとえば、照明光源271AL、271BLに背面照明されたときなど)前側表面TSに接合される成形材370の部分と比較して、明るく表される。照明光源271AL、271BLによる基板Sの照明(コントラスト面から直接の、またはコントラスト面からの反射による前側表面TSまたは後側表面BSのいずれかの照明)は、コントラスト(たとえば、
図3Aに示す、成形材370と基板Sとの間のコントラストに類似である、半透明の成形材370の明るい部分および暗い部分)の変化を引き起こし、画像センサ270および制御装置199は、コントラストの変化、および対応する周縁部SEおよび/またはノッチ350を識別するように構成される。
【0054】
上記のように、1つまたは複数の画像センサ270(および撮像システム)は、1つまたは複数の画像センサ270が、搬送アーム180TAに固定されるか、またはフレーム130Fに取り付けられるかどうかに応じて、別様に較正されてもよい(たとえば、基板搬送部の参照フレーム内で較正される、またはグローバル参照フレーム内で較正される)。たとえば、1つまたは複数の画像センサ270が、搬送アーム180TAに取り付けられる場合、1つまたは複数の画像センサ270(および撮像システム)は、基板搬送部180の参照フレーム内で、基板Sの1つまたは複数の所定の特徴を識別するように較正されてもよく、任意の適切な制御装置199は、基板Sの情報(たとえば、
図6Aに関して説明するような、ノッチの場所、基板のオフセット、基板の中心線など)を、必要に応じて、基板Sを基板処理装置100、150、165の基板保持場所に配置するため(たとえば、以下において説明するような任意の適切な自動基板センタリングアルゴリズムに従う、自動基板センタリング)、基板処理装置100、150、165のグローバル参照フレームに変換する。たとえば、1つまたは複数の画像センサ270が、フレーム130Fに固定される場合、1つまたは複数の画像センサ270(および撮像システム)は、基板処理装置100、150、165のグローバル参照フレーム内で、基板Sの1つまたは複数の所定の特徴を識別するように較正されてもよく、任意の適切な制御装置199は、基板Sの情報(たとえば、
図6Aに対して説明するような、ノッチの場所、基板のオフセット、基板の中心線など)を、必要に応じて基板Sを基板処理装置100、150、165の基板保持場所に配置するため(たとえば、以下において説明するような任意の適切な自動基板センタリングアルゴリズムに従う、自動基板センタリング)、基板搬送部参照フレームに変換する。
【0055】
図5Aおよび5Bを参照すると、基板整列ステーション500を図示する。基板整列ステーション500は、基板整列ステーション500のフレーム500Fに取り付けられる前景制御コントラスト表面271A”および背景制御コントラスト表面271B”を含む。前景制御コントラスト表面271A”および背景制御コントラスト表面271B”は、上記の前景制御コントラスト表面271A、271A’および背景制御コントラスト表面271B、271B’に実質的に類似であってもよく、1つまたは複数の画像センサ270により、上記のものに実質的に類似の方法で、取得される画像399”においてコントラストを提供するように構成される。ここでは、1つまたは複数の画像センサ270および前景制御コントラスト表面271A”は、基板Sの上方に配置され、背景制御コントラスト表面271A”は、基板Sの下方に配置される(すなわち、基板整列ステーション500は、ラインプロセスのフロントエンド140にて基板Sの前側表面TSを撮像するように構成される)が、他の態様では、1つまたは複数の画像センサ270および前景制御コントラスト表面271A”は、基板Sの下方に配置され、背景制御コントラスト表面271A”は、基板Sの上方に配置される(すなわち、基板整列ステーション500は、ラインプロセスのバックエンド160にて、基板Sの底部BSを撮像するように構成される)。
【0056】
図2A、2B、3A~3C、4B、5B、6A~6B、および7を参照すると、1つまたは複数の画像センサ270により撮像された画像399、399’、399”が、たとえば、制御装置199のような任意の適切な制御装置により解析される。制御装置199は、基板ホルダ200A、200Bの基板保持場所の中心点600、および/または基板ホルダ200A、200Bの中心線601に対するなど、所定の参照フレームに対するノッチ350の角度βおよび基板Sの中心SCのうちの、少なくとも1つまたは複数を識別するように構成される任意の適切な画像処理ソフトウェアを用いてプログラムされる。例示目的のため、角度βおよび/または基板Sの中心SCの識別には、画像399、399’、399”の極座標空間330(
図3C、5B、および6B参照)への変換、テンプレートマッチング(
図3B参照)、および/またはノッチ350の識別のための基板Sの縁部SEに沿った強度の測定が含まれる。
【0057】
図3Aは、1つまたは複数の画像センサ270により撮像された例示的な画像399(画像399’、399”に類似である)を図示している。
図3Bは、たとえば基板ホルダ200A、200B上に中心がある、較正された基板の半径(または直径D)に基づく、基板の縁部(たとえば、投影された基板の縁部)のテンプレート310を示す処理された画像399Pを図示している。処理された画像399Pはまた、画像399から取得された、基板Sの観察された縁部315を図示しており、観察された縁部315は、処理された画像399Pにおいてテンプレート310と重ねられる。制御装置199は、処理された画像399P中のノイズではなく、基板Sの観察された縁部315に属する、処理された画像399P中の点を判定する(
図7、ブロック700)。処理された画像399P中のどの点が基板Sの観察された縁部315に属するかを判定するために、観察された縁部315により画定される曲線の終点320、321が、判定される。例示目的のため、終点320を、右境界点と呼称し、終点321を、左境界点と呼称する。
【0058】
左境界点および右境界点320、321の場所を判定するために、観察された縁部315の右端の点320’および観察された縁部315の左端の点321’は、右端の点320’および左端の点321’の両方を通過する半径を用いて円の中心600’を計算するために使用される。右端の点320’は、観察された縁部315に沿って固定保持され、一方で、左端の点321’は、観察された縁部315に沿って、右端の点320’に向かって移動し、中心600Aは、(たとえば、固定された右端の点320’および移動する左端の点321’のそれぞれの場所の両方を通過する半径を用いて)左端の点321’の移動ごとに計算される。中心点600、600Aは比較され、互いに対する中心点600、600Aの場所が、所定の許容範囲外である場合、観察された縁部315の左側に沿った点は、ノイズと見なされ、中心点600、600Aが、安定するか、または互いに収束する(すなわち、左端の点321’が、右端の点320’に向かって、中心点600、600Aが互いから所定の許容誤差内にある、観察された縁部315に沿った場所に移動する)まで破棄される。中心600、600Aが安定する(たとえば互いに収束する)、左端の点321’の場所は、処理された画像399P中の有効な基板の縁部としての左端の境界点321を表す。
【0059】
左端の点321’は、観察された縁部315に沿って固定保持され、一方で、右端の点320’は、観察された縁部315に沿って、左端の点321’に向かって移動し、中心600Bは、(たとえば、固定された左端の点321’および移動する右端の点320’のそれぞれの場所の両方を通過する半径を用いて)右端の点320’の移動ごとに計算される。中心点600、600Bは比較され、互いに対する中心点600、600Bの場所が、所定の許容範囲外である場合、観察された縁部315の右側に沿った点は、ノイズと見なされ、中心点600、600Bが、安定するか、または互いに収束する(すなわち、右端の点320’が、左端の点321’に向かって、中心点600、600Bが互いから所定の許容誤差内にある、観察された縁部315に沿った場所に移動する)まで破棄される。中心600、600Bが安定する、右端の点320’の場所は、処理された画像399P中の有効な基板の縁部としての右端の境界点320を表す。他の態様では、境界点320、321は、任意の適切な方法で判定されてもよい。
【0060】
基板ずれまたはオフセットXC、YC(
図6A)が、検出された基板の中心600と、たとえば基板ホルダ200A、200Bの較正された基板保持場所660との比較により、制御装置199によって判定される(
図7、ブロック710)。
【0061】
観察された縁部315により形成される弧状部分の開始角度α
Sおよび終了角度α
Eは、右端の境界点320および左端の境界点321(
図3Bおよび6A参照)に基づき、任意の適切な方法で判定される(
図7、ブロック720)。処理された画像399Pは、観察された縁部315を略直線に変換するために部分線形極座標アルゴリズム(partial linear polar algorithm)を用いることなどによって、任意の適切な方法で極座標空間330に変換される(
図7、ブロック730)。部分線形極座標アルゴリズムは、パイソンプログラミング言語(python programming language)で提供される「warpPolar」または「linearPolar」関数など既存のデカルト座標-極座標変換の拡張である。比較すると、(warpPolarおよびLinearPolar関数などの)従来のデカルト座標-極座標変換は、入力画像を、半径0-R
max(ユーザ規定の半径)の、0~2пラジアンの全円の極座標にマッピングする一方、部分線形極座標アルゴリズムは、入力画像を、
図6Aおよび6Bに示す極座標の部分集合にマッピングする。一態様では、極座標空間への変換は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、1998年10月20日発行の米国特許第5,825,913号明細書(「System for Finding Orientation of a Wafer」と題される)に記載されるものに実質的に類似の方法で実行されてもよい。
【0062】
極変換の一例として、(たとえば、基板Sの縁部SEを表す)円の一部を含む処理された画像399Pがあるとすると、開始角度αSおよび終了角度αE、円の中心点XC、YC、ならびに円の半径Rは、処理された画像399P内の各(x’、y’)点を、極空間画像331において対応する(x、y)点にマッピングし、ここでは、以下の通りとなる。
【0063】
x’=r×cos(観察された縁部315に沿った点の角度)+XC
【0064】
極空間画像331の幅Wは、入力として提供される角度αS、αEの幅に適用される入力倍率により決定される。
【0065】
Y’=r×sin(観察された縁部315に沿った点の角度)+YC
【0066】
極空間画像331の高さHは、入力r_startおよびr_endとして提供される極半径の開始点および終了点に適用される入力倍率により決定される。
【0067】
制御装置199は、極空間画像331内のノッチ350の存在、およびノッチ350の場所を検出/判定する(
図7、ブロック740)ための任意の適切な検出アルゴリズムを含んでもよい。例示目的のみのため、制御装置199は、XmaxおよびYmaxに位置する最高点333を判定するために、極空間画像331を解析してもよい。最高点333から始まり、制御装置199は、最高点333の左側のたとえば、SEMI規格のノッチ幅の半分までの各点の傾斜334を計測するように構成され、画像の終点に達した場合は、早期に停止する。計測された傾斜334が、SEMI規格のノッチ形状を記述する関数(たとえば、等式)から所定の範囲または許容誤差外である場合、制御装置199は、累積誤差変数にある値を加える。累積誤差変数が、観察された点の合計数のなかで、誤差点の許容可能な割合を超える場合は、画像はノッチ350を含まない。最高点333の左側の各計測点の傾斜は、最高点333が、どれほど観察された縁部315の他の部分から隆起しているか(たとえば、高さH1)を判定するために合計される。高さH1が、SEMI規格のノッチ深さの所定の範囲または許容誤差内でない場合、画像はノッチ350を含まない。
【0068】
最高点333の左側の計測された点の解析から、画像がノッチ350を含むと判定される場合、ノッチ350が実際に存在することを確かめるために、最高点333の右側の点が解析される。最高点333から始まり、制御装置199は、たとえば、SEMI規格のノッチ幅の半分までの、最高点333の右側の各点の傾斜度335を計測するように構成され、画像の終点に達すると早期に終了する。計測された傾斜度335が、SEMI規格のノッチ形状を記述する関数(たとえば等式)による所定の範囲または許容誤差外である場合、制御装置199は、累積誤差変数にある値を加える。累積誤差変数が、観察された点の合計数のなかで、誤差点の許容可能な割合を超える場合、画像はノッチ350を含まない。最高点333の右側の各計測された点の傾斜度は、最高点333が、どれほど(たとえば、高さH1)観察された縁部315の他の部分から隆起しているかを判定するために合計される。高さH1が、SEMI規格のノッチ深さの所定の範囲または許容誤差内でない場合、画像はノッチ350を含まない。最高点333の右側の計測された点の解析に基づいて、ノッチ350が存在すると確認される場合、以下の数式を用いて、処理された画像399P内のノッチ350の角度β(
図6A参照)が表される。
【0069】
β=((Xmax/W)×(αS-αE))+αS
【0070】
最終ステーション調節整列オフセットは、ウェハずれXC、YC、計測されたノッチ角度β、および所望のノッチ角度に基づき任意の適切な方法で判定される(
図7、ブロック750)。最終ステーション調節整列オフセットの判定の適切な一例は、その開示内容の全てが参照により本明細書に組み込まれる、2011年4月12日発行の米国特許第7,925,378号明細書、2018年11月20日発行の米国特許第10,134,623号明細書、および2019年1月25日出願の米国特許出願公開第16/257,595号明細書(「Automatic Wafer Centering Method and Appratus」と題される)にみることができる。
【0071】
たとえば、
図2A~2Uおよび
図8を参照して、基板Sの周縁部SEを検出する方法を説明する。搬送アーム180TAが提供され(
図8、ブロック800)、フレーム130Fに移動可能に取り付けられる。搬送アーム180TAは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bがフレーム130Fに対して直線状に横断するように、搬送アーム180TAに移動可能に取り付けられる少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bを有する。搬送アーム180TAに連結される画像センサ270は、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの縁部検出を記録および実行する(
図8、ブロック810)。照明光源271ALは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの表面を照明し、その表面は、基板Sの周縁部SEを描写する。照明光源271ALは、表面が、照明光源271ALから反射される面照明を画像センサ270に向け、基板Sの周縁部SEにおいて、画像センサから見て、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、画像センサ270に対して配置される。基板Sの周縁部SEは、基板表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、基板表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定され、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板の直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、画像センサ270により記録される。
【0072】
たとえば、
図2A~2Uおよび
図9を参照して、基板Sの周縁部SEを検出する方法を説明する。搬送アーム180TAが提供され(
図9、ブロック900)、フレーム130Fに移動可能に取り付けられる。搬送アーム180TAは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bがフレーム130Fに対して直線状に横断するように、搬送アーム180TAに移動可能に取り付けられる少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bを有する。画像センサ270は、搬送アーム180TAに連結され、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの縁部検出を記録および実行する(
図9、ブロック910)。照明光源271ALは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの表面から反射されるコントラスト面(
図9、ブロック920)を照明し、その表面は、基板Sの周縁部SEを描写する。コントラスト面は、表面から画像センサ270に向けられる反射されるコントラスト面が、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に、基板Sの周縁部SEにおいて、画像センサ270から見て、基板Sの表面からの背景光反射を光学的に空白化するように、画像センサ270に対して配置される。基板Sの周縁部SEは、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定され、画像コントラストは、少なくとも1つの基板ホルダ200A、200Bにより支持される基板Sの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、画像センサ270により記録される。
【0073】
図2A~2Uおよび
図14を参照すると、ウェハSを整列する方法(たとえば、オンザフライ方式の整列)が提供される。方法は、フレーム130Fに移動可能に取り付けられる搬送アーム180TAを提供すること(
図14、ブロック1400)を含む。搬送アーム180TAは、フレーム130Fに対して直線状に横断するように、搬送アーム180TAに移動可能に取り付けられる少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bを有する。方法は、搬送アーム180TAに連結される光学式縁部検出センサ270を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの縁部検出を、ウェハSが所定の参照位置に対して第1の位置(第1の位置が、基板保持ステーションに対して不整列な位置であってもよい、任意の適切な基板保持ステーションなど)にある状態で、記録および実行すること(
図14、ブロック1410)を含む。ウェハSは、光学式縁部検出センサ270からの縁部検出データに基づき、第1の(不整列な)位置から第2の位置(第2の位置は、基板保持ステーションでの所定の位置および向きで、ウェハSを基板保持ステーションに配置するように、たとえば基板保持ステーションと整列するウェハSの位置である)へと、所定の参照位置に対してウェハSの整列の変化をもたらすように、少なくとも搬送アーム180TAを部分的に用いて移動させられる(
図14、ブロック1420)。ここでは、縁部検出データは、フレーム130Fに接続される照明光源271AL、271BLを用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハの表面を(本明細書において説明するように)照明すること(
図14、ブロック1430)により生成され、その表面はウェハSの周縁部SEを描写し、照明光源271AL、271BLは、表面が、照明光源271AL、271BLから反射される面照明を光学式縁部検出センサ270に、または光学式縁部検出センサ270の方向へと向け、ウェハSの周縁部SEにおいて、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサ270から見て、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサ270に対して配置される。ウェハSの周縁部SEは、(本明細書において説明するように)ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定され、画像コントラストは、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサ270によって記録される。
【0074】
さらに、
図2A~2Uおよび
図14を参照すると、ウェハSを整列する方法(たとえば、オンザフライ方式の整列)が提供される。方法は、フレーム130Fに移動可能に取り付けられ、フレーム130Fに対して直線状に横断するように搬送アーム180TAに移動可能に取り付けられる少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bを有する搬送アーム180TA(
図14、ブロック1400)を設けることを含む。方法は、搬送アーム180TAに連結される光学式縁部検出センサ270を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの縁部検出を記録および実行すること(
図14、ブロック1410)も含み、光学式縁部検出センサ270からの縁部検出データは、(制御装置199または他の任意の適切な制御装置などにより)搬送アーム180TAに通信されるウェハ整列データを判定する。ウェハSの表面は、フレーム130Fに接続される照明光源271AL、271BLを用いて照明され(
図14、ブロック1430)、ウェハSは、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持され、その表面はウェハSの周縁部SEを描写する。照明光源271AL、271BLは、表面が、照明光源271AL、271BLから反射される面照明を光学式縁部検出センサ270に、または光学式縁部検出センサ270の方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの直線状の横断と同時に、ウェハSの周縁部SEにおいて、光学式縁部検出センサ270から見て、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサ270に対して配置される。ウェハSの周縁部SEは、(本明細書において説明するように)ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定され、画像コントラストは、少なくとも1つのエンドエフェクタ200A、200Bにより支持されるウェハSの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサ270によって記録される。
【0075】
図2A~2U、10Aおよび10Bを参照すると、理解できるように、本明細書において説明するオンザフライ方式の整列の利点は、各基板Sが、分類、整列および/または識別される間に、たとえば(EFEMまたは他の適切な移送室などの)移送室130内で費やされる時間の著しい短縮に関する。この時間短縮は、本明細書において説明するオンザフライ方式の整列で達成可能であるスループットレートの向上、および/または所与の基板が、基板キャリヤ110により提供される保護エンベロープから離れている時間の著しい短縮に関連する。この利点は、整列、および/または所与の基板キャリヤ110内のすべてのウェハの光学式文字認識(OCR)読み取りを提供する共通分類レシピに対し、特に明らかである。たとえば、
図10Bを参照すると、従来のシステム870は、概して、全体のハイスループットレートを達成するために、双型固定アライナ800A、800Bに依存するが、この構造は、基板移動距離、ロボットの動作、および各基板がミニエンバイロメント(minienvironment)内で費やす経過時間の増加という結果をもたらす。たとえば、
図10Bは、ウェハの分類、整列および/または識別のための移送室130内での、基板の移送のための従来の例示的な移送経路を図示する。基板移送経路TP1~TP8は、基板キャリヤ110A、110Bのうちの1つの中の所定の基準場所DL1、DL2から、固定アライナ800A、800Bのうちの1つの中の所定の基準場所DL3、DL4まで、その後に、ロードロック11010A、11010Bのうちの1つの中の所定の基準場所DL5、DL6まで、または基板キャリヤ110A、110Bのうちの1つの中の所定の基準場所DL1、DL2へと戻る。比較すると、
図10Aを参照すると、基板Sの分類、整列および/または識別についての移送室130内での基板の移送のための、システム869(上記の基板処理装置100、150、165に実施的に類似である、
図1A~1C参照)のウェハ移送経路TP10~TP13が、本開示の態様に従い、図示される。
図10Aに見ることができるように、移送経路TP10~TP15のいずれか1つは、
図10Bに示す、従来の移送経路TP1~TP8のいずれか1つよりも短い。理解できるように、基板Sが、ピックアップされた基板キャリヤ内か、または隣接するロードポートにある隣接する基板キャリヤ内に分類されて再度配置される移送経路TP14、TP15は、最短経路であり、
図10Bに図示する、基板キャリヤ110A、110Bからアライナ800A、800Bのうちの1つへ、その後に、基板キャリヤ110A、110Bのうちの1つへと戻る、対応する経路よりも著しく短い。たとえば、
図10Aの経路TP14、TP15に従い分類する際に、基板ホルダ200A、200Bは、基板キャリヤ110Aまたは基板キャリヤ110Bなど、共通の基板キャリヤから、(基板Sが組み替えられるように)基板Sを順次に取り出す。各基板Sが、各基板Sの格納中に基板キャリヤ110A、110Bから順次に取り出されると、各基板Aは、既に説明したように、基板Sの周縁部SEを検出するために、画像センサ270の傍を通過する。基板Sは、各基板が順次に整列されるように、基板搬送部180上で組み替えられる。整列された基板は、所定の分類された順番で、基板キャリヤ110A、110Bのうちの1つまたは複数の中に配置される。
【0076】
図11を参照すると、(1つまたは複数の)基板が移送室130内に存在する時間は、双型固定アライナ800A、800Bを使用する従来のシステム870を用いる場合よりも、システム869内においての方が短い。たとえば、
図11に示す表は、
図10Bの従来の移送/整列システム870(たとえば「従来の移送時間」)に関して、それぞれが特定の移送時間を有する移送動作を図示する。
図11の表は、また、本開示の態様による
図10Aの移送/整列システム869に関して、それぞれが特定の移送時間を有する移送動作を示す。表において見ることができるように、従来の移送/整列システム870およびシステム869の両方は、基板キャリヤ110A、110Bからの1つまたは複数の基板Sの取り出しに関連する時間、および1つまたは複数の基板Sをロードロック11010A、11010Bに配置することに関連する時間を含むが、ここで、移送時間における類似性は終了する。たとえば、システム869内で行われるように、基板を、基板キャリヤ110A、110Bから、基板保持場所(基板保持場所は、基板が取り出された場所であるロードポートにある基板キャリヤ、隣接するロードポートにある別の基板キャリヤ、およびロードロックのうちの1つまたは複数である)へと、実質的に直接移送するよりも、従来のシステムは、固定アライナ800A、800Bのうちの1つの所定の基準場所DL3、DL4から、および、固定アライナ800A、800Bのうちの1つの所定の基準場所DL3、DL4に(1つまたは複数の)基板を移送するための追加の移送時間を含む。さらに、従来のシステム870は、基板Sがアライナ800A、800B内に位置し、整列される休止移送時間を含む。(1つまたは複数の)基板は、(1つまたは複数の)基板が、基板搬送部180の(1つまたは複数の)基板ホルダ200A、200B上で、所定の基準場所DL1、DL2と、(基板がロードロックに移送される)所定の基準場所DL5、DL6と、(基板が、分類中などに(1つまたは複数の)基板キャリヤに戻される)所定の基準場所DL1、DL2との間に位置する間に、移送中に整列されるため、この「整列時間」は、システム869において実質的に排除される。さらに、ウェハが、スライド体220を(ロードロック11010A、11010Bの前方などに)固定して保持する基板搬送部とシステム869内で整列される場合であっても、基板を基板ホルダ200A、200Bから回転チャック260(
図2I参照)へと移送する時間は、たとえば、Z方向の移動距離が短いため、基板を従来の基板ホルダから固定アライナ800A、800Bへと移送する時間よりも著しく短い。たとえば、本開示の態様による基板の整列および識別を行うために、回転チャック260は、下げきった基準位置CD(
図2I)からZ方向に小さい量Z1だけ(たとえば約20mmまたはそれより小さく)移動され、基板ホルダ200A、200Bは、基板ホルダ200A、200Bと回転チャック260との間で基板Sを移送するために、R方向に部分的にのみ伸長する。これに対し、本開示の態様のオンザフライ方式の整列を用いない基板搬送部は、たとえば、搬送室130の所定のウェハ移送平面から、固定アライナ800A、800Bのウェハ支持表面のレベルに、基板Sを移送するためにより大きなZ方向の移動を課する必要があり、たとえば、X、Yおよびθ軸のうちの1つまたは複数の追加の移動により、基板ホルダの基準点をアライナ800A、800Bの基準点DL3、DL4と整列させる間に、基板ホルダをR方向に完全に伸長させる必要がある。
【0077】
理解できるように、本開示の態様によるシステム869のウェハ移送時間の短縮により、基板キャリヤ110の扉が開放される経過時間の短縮が可能になる。この、「キャリヤ扉開放」時間の短縮は、たとえば、大気環境からの基板キャリヤ110内部の汚染を減少させ、基板キャリヤ110の内部、およびそこに位置する基板Sのための不活性ガス保護の向上も提供する。理解できるように、「キャリヤ扉開放」時間の短縮により、基板キャリヤ110内の環境の変化および汚染が最小となり、また、基板キャリヤ110内の不活性ガス回復時間(および回復のために必要とされる不活性ガスの量)が削減される。反対に、搬送室130の環境外乱もまた、減少する。上記からわかるように、本明細書において説明する本開示の態様は、より高いウェハ・スループットだけでなく、清浄性の向上および基板Sの環境曝露の減少も提供する。
【0078】
本開示の1つまたは複数の態様によると、半導体ウェハ搬送装置は、
【0079】
フレームと、
【0080】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、少なくとも1つのエンドエフェクタがフレームに対して直線状に横断するように、搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームと、
【0081】
搬送アームに連結され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行するように構成される光学式縁部検出センサと、
【0082】
フレームに接続され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面を照明するように構成される照明光源であって、その表面はウェハの周縁部を描写し、照明光源は、表面が、照明光源から反射される面照明を光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される、照明光源とを備え、
【0083】
ウェハの周縁部は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0084】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0085】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0086】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、各ウェハの縁部検出は、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされるように構成される。
【0087】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられる。
【0088】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0089】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0090】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、背景がウェハの上方にあるように、配置される。
【0091】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、背景がウェハの下方にあるように、配置される。
【0092】
本開示の1つまたは複数の態様によると、半導体ウェハ搬送装置は、背景に配置され、光学式縁部検出センサから見て、背景反射光を光学的に空白化するように、配置される、コントラスト面をさらに備える。
【0093】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0094】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0095】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、コントラスト面は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通背景を形成する。
【0096】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0097】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、バックライト付きの前景コントラスト面を備える。
【0098】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、前景コントラスト面および投光器を備える。
【0099】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0100】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0101】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0102】
本開示の1つまたは複数の態様によると、半導体ウェハ搬送装置は、
【0103】
フレームと、
【0104】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、少なくとも1つのエンドエフェクタがフレームに対して直線状に横断するように、搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームと、
【0105】
搬送アームに連結され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行するように構成される光学式縁部検出センサと、
【0106】
フレームに接続され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面から反射されるコントラスト面を照明するように構成される照明光源であって、その表面はウェハの周縁部を描写し、コントラスト面は、光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向けられる、表面から反射されるコントラスト面が、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、ウェハの表面からの背景光反射を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される、照明光源とを備え、
【0107】
ウェハの周縁部は、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0108】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0109】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0110】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、各ウェハの縁部検出が、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされるように構成される。
【0111】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられる。
【0112】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0113】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0114】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、コントラスト面が、ウェハの下方にあるように、配置される。
【0115】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野がエンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、コントラスト面は、ウェハの上方にあるように、配置される。
【0116】
本開示の1つまたは複数の態様によると、半導体ウェハ搬送装置は、照明される背景を少なくとも部分的に形成し、ウェハの、コントラスト面の反対側に配置される背景コントラスト面をさらに備える。
【0117】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0118】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0119】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0120】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、コントラスト面を背面照明するように構成される。
【0121】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0122】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0123】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0124】
本開示の1つまたは複数の態様によると、ウェハの縁部を検出するための方法は、
【0125】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、少なくとも1つのエンドエフェクタがフレームに対して直線状に横断するように、搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームを提供することと、
【0126】
搬送アームに連結される光学式縁部検出センサを用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行することと、
【0127】
フレームに接続される照明光源を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面を照明することであって、その表面はウェハの周縁部を描写し、照明光源は、表面が、照明光源からの反射面照明を光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される、ウェハの表面を照明することとを含み、
【0128】
ウェハの周縁部は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0129】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0130】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0131】
本開示の1つまたは複数の態様によると、各ウェハの縁部検出は、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされる。
【0132】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられる。
【0133】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0134】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0135】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、背景がウェハの上方にあるように、配置される。
【0136】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、背景がウェハの下方にあるように、配置される。
【0137】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、背景に配置され、光学式縁部検出センサから見て、背景を光学的に空白化するように、配置される。
【0138】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストを形成するようにグレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0139】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0140】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、コントラスト面は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通背景を形成する。
【0141】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0142】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、バックライト付きの前景コントラスト面を備える。
【0143】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、前景コントラスト面および投光器を備える。
【0144】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0145】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0146】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0147】
本開示の1つまたは複数の態様によると、ウェハの縁部を検出するための方法は、
【0148】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、少なくとも1つのエンドエフェクタがフレームに対して直線状に横断するように搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームを提供することと、
【0149】
搬送アームに連結される光学式縁部検出センサを用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行することと、
【0150】
フレームに接続される照明光源を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面から反射されるコントラスト面を照明することであって、その表面はウェハの周縁部を描写し、コントラスト面は、光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向けられる、表面から反射されるコントラスト面が、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、ウェハの表面からの背景光反射を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される、コントラスト面を照明することとを含み、
【0151】
ウェハの周縁部は、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0152】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0153】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0154】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、各ウェハの縁部検出が、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされるように構成される。
【0155】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0156】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0157】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0158】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、コントラスト面が、ウェハの下方にあるように、配置される。
【0159】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、コントラスト面が、ウェハの上方にあるように、配置される。
【0160】
本開示の1つまたは複数の態様によると、背景コントラスト面は、照明される背景を少なくとも部分的に形成し、ウェハの、コントラスト面の反対側に配置される。
【0161】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、反射されるコントラスト面と照明される背景との間で、および、反射されるコントラスト面と照明される背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0162】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0163】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0164】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、コントラスト面を背面照明するように構成される。
【0165】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0166】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0167】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0168】
本開示の1つまたは複数の態様によると、ウェハを整列させるための方法が提供される。方法は、
【0169】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、少なくとも1つのエンドエフェクタがフレームに対して直線状に横断するように、搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームを提供することと、
【0170】
搬送アームに連結される光学式縁部検出センサを用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を、ウェハが所定の参照位置に対して第1の位置にある状態で記録および実行することと、
【0171】
光学式縁部検出センサからの縁部検出データに基づいて、第1の位置から第2の位置へと、所定の参照位置に対するウェハの整列に変化をもたらすように、少なくとも部分的に搬送アームを用いて、ウェハを移動させることとを含み、
【0172】
縁部検出データは、フレームに接続される照明光源を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面を照明することによって生成され、その表面はウェハの周縁部を描写し、照明光源は、表面が、照明光源からの反射面照明を光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置され、
【0173】
ウェハの周縁部は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0174】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0175】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0176】
本開示の1つまたは複数の態様によると、各ウェハの縁部検出は、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされる。
【0177】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0178】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0179】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0180】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、背景がウェハの上方にあるように、配置される。
【0181】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、背景がウェハの下方にあるように、配置される。
【0182】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、背景に配置され、光学式縁部検出センサから見て、背景を光学的に空白化するように、配置される。
【0183】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0184】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0185】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、コントラスト面は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通背景を形成する。
【0186】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0187】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、バックライト付きの前景コントラスト面を備える。
【0188】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、前景コントラスト面および投光器を備える。
【0189】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0190】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0191】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0192】
本開示の1つまたは複数の態様によると、ウェハを整列させるための方法が提供される。方法は、
【0193】
フレームに移動可能に取り付けられ、少なくとも1つのエンドエフェクタを有する搬送アームであって、少なくとも1つのエンドエフェクタは、フレームに対して直線状に横断するように、搬送アームに移動可能に取り付けられる搬送アームを提供することと、
【0194】
搬送アームに連結される光学式縁部検出センサを用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出を記録および実行することであって、光学式縁部検出センサからの縁部検出データにより、搬送アームに通信されるウェハ整列データが判定される、ウェハの縁部検出を記録および実行することと、
【0195】
フレームに接続される照明光源を用いて、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの表面を照明することであって、その表面はウェハの周縁部を描写し、照明光源は、表面が、照明光源からの反射面照明を光学式縁部検出センサに、または光学式縁部検出センサの方向へと向け、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に、光学式縁部検出センサから見て、ウェハの周縁部において、背景の背景反射光を光学的に空白化するように、光学式縁部検出センサに対して配置される、ウェハの表面を照明することとを含み、
【0196】
ウェハの周縁部は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成され、少なくとも1つのエンドエフェクタにより支持されるウェハの直線状の横断と同時に縁部検出をもたらすように、光学式縁部検出センサによって記録される画像コントラストにおいて、浮き彫りとなって画定される。
【0197】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、フレームに対して第1方向に、搬送アームと共にユニットとして直線状に横断する。
【0198】
本開示の1つまたは複数の態様によると、エンドエフェクタは、搬送アームに対して第2方向に、直線状に横断する。
【0199】
本開示の1つまたは複数の態様によると、各ウェハの縁部検出は、搬送アーム上の少なくとも1つのエンドエフェクタの各エンドエフェクタの第2方向の横断により、および、第2方向の横断と同時にもたらされる。
【0200】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサが、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0201】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、光学式縁部検出センサは、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通センサである。
【0202】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、フレームに固定的に取り付けられ、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0203】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの後側表面に向けられ、背景がウェハの上方にあるように、配置される。
【0204】
本開示の1つまたは複数の態様によると、光学式縁部検出センサは、光学式縁部検出センサの視野が、エンドエフェクタにより支持されるウェハの前側表面に向けられ、背景がウェハの下方にあるように、配置される。
【0205】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、背景に配置され、光学式縁部検出センサから見て、背景を光学的に空白化するように、配置される。
【0206】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景との間で、および、ウェハ表面反射と光学的に空白化された背景とにより形成される画像コントラストを形成するように、グレースケールまたは暗色であり、コントラスト面は、周縁部を浮き彫りにして画定する光学式縁部検出センサによって記録される。
【0207】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、コントラスト面が、フレームに対して搬送アームと共にユニットとして移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0208】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、コントラスト面は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通背景を形成する。
【0209】
本開示の1つまたは複数の態様によると、コントラスト面は、フレームに固定的に取り付けられ、コントラスト面は、コントラスト面を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0210】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、バックライト付きの前景コントラスト面を備える。
【0211】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、前景コントラスト面および投光器を備える。
【0212】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、照明光源が、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられる。
【0213】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、搬送アームと共にユニットとしてフレームに対して移動するように、搬送アームに取り付けられ、照明光源は、少なくとも1つのエンドエフェクタにより同時に支持される2つ以上のウェハの各ウェハの縁部検出をもたらす共通照明を形成する。
【0214】
本開示の1つまたは複数の態様によると、照明光源は、フレームに固定的に取り付けられ、照明光源は、照明光源を通過するウェハの直線状の横断と同時に、エンドエフェクタにより支持されるウェハの縁部検出をもたらす。
【0215】
前述の説明は、本開示の態様の単なる例示であることが理解されるべきである。様々な代替例および修正例が、当業者により本開示の態様から逸脱することなく考案され得る。したがって、本開示の態様は、本明細書に添付される請求項の範囲内に入るそのような代替例、修正例および変形例のすべてを包括するように意図される。さらに、単に、異なる特徴が相互に異なる従属請求項または独立請求項に記載されるということは、これらの特徴の組合せが有利に使用され得ないということを意味せず、そのような組み合わせは、本開示の態様の範囲内に留まる。
【外国語明細書】