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特開2023-52575反射防止コーティングを有する複合フィルム
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  • 特開-反射防止コーティングを有する複合フィルム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052575
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】反射防止コーティングを有する複合フィルム
(51)【国際特許分類】
   G02B 1/111 20150101AFI20230404BHJP
【FI】
G02B1/111
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023008152
(22)【出願日】2023-01-23
(62)【分割の表示】P 2020570720の分割
【原出願日】2019-06-14
(31)【優先権主張番号】62/687,560
(32)【優先日】2018-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ヨンチョン
(72)【発明者】
【氏名】ムールケルケ、ロブレヒト
(72)【発明者】
【氏名】リーエンハルト、ファビアン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高い可視光透過率(「VLT」)、低いヘイズ値、低い反射率又はその組合せなどの特定の特性を有し得る、複合フィルムを提供する。
【解決手段】複合フィルム100は、第1の透明基板110及び第1の透明基板110の第1の表面112に積層された第1の反射防止コーティング120を含み得る。第1の反射防止コーティングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の反射防止コーティング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。第1の反射防止コーティングは、少なくとも約0.01及び約1.3以下の比AC1SiO2/AC1Bをさらに含み得る。複合フィルムは、少なくとも約93.0%のVLT及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の透明基板、及び
前記第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合
フィルムであって、
前記第1の反射防止コーティングが、
第1のUV硬化性アクリラート結合剤、
光開始剤成分、
前記第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子、及び
少なくとも約0.01及び約1.3以下の比AC1SiO2/AC1を含み、AC1
SiO2が、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対する、前記第1の反射防止コ
ーティング中の前記シリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1が、前記
第1の反射防止コーティングの総重量に対する、前記第1の反射防止コーティング中の前
記第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度であり、
前記複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、
前記複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、上記複合フィルム。
【請求項2】
第1の透明基板、及び
前記第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含む、複
合フィルムであって、
前記第1の反射防止コーティングが、
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約40重量%及び約9
5重量%以下の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤、
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約2.0重量%及び約
10重量%以下の濃度の光開始剤成分、及び
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約5重量%及び約60
重量%以下の濃度で前記第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含
み、
前記複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、
前記複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、上記複合フィルム。
【請求項3】
前記第1の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm及び約500nm以下の厚
さを有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項4】
前記第1の反射防止コーティングが、少なくとも約0.01及び約1.3以下の比 A
C1SiO2/AC1を含み、AC1SiO2が、前記第1の反射防止コーティングの
総重量に対する、前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子の重量パーセ
ントでの濃度であり、AC1が、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対する、
前記第1の反射防止コーティング中の前記第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パ
ーセントでの濃度である、請求項2に記載の複合フィルム。
【請求項5】
前記第1の反射防止コーティング中の前記第1のUV硬化性アクリラート結合剤が、S
R351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アク
リラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Eb
ecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、
請求項1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項6】
前記第1の反射防止コーティングが、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対し
て少なくとも約40重量%及び約95重量%以下の濃度で前記第1のUV硬化性アクリラ
ート結合剤を含む、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項7】
前記第1の反射防止コーティング中の前記光開始剤成分が、Omnirad 184、
Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光
開始剤又はその任意の組合せを含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の複合フィル
ム。
【請求項8】
前記第1の反射防止コーティングが、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対し
て少なくとも約5重量%及び約60重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、請求項1
に記載の複合フィルム。
【請求項9】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子
である、請求項1及び2のいずれか一項に記載の反射防止コーティング。
【請求項10】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、ポリシロキサン、アクリ
ラート又はその組合せで表面処理されている、請求項9に記載の反射防止コーティング。
【請求項11】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、概して固体シリカナノ粒
子である、請求項1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項12】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、少なくとも約1nm及び
約500nm以下の平均粒径(D50)を有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載
の複合フィルム。
【請求項13】
前記第1の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、請求
項1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【請求項14】
前記第1の反射防止コーティングが、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対し
て少なくとも約5.0重量%及び約60重量%以下の濃度で前記第2のUV硬化性アクリ
ラート結合剤を含む、請求項13に記載の複合フィルム。
【請求項15】
複合フィルムを形成する方法であって、
第1の反射防止コーティング配合物を提供するステップであって、前記第1の反射防止
コーティング配合物が、
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.4重量%
及び約5.5重量%以下の濃度の原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.2重量%
及び約2.0重量%以下の濃度の原料光開始剤成分、並びに
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.7重量%
及び約1.9重量%以下の濃度のシリカナノ粒子を含む、上記ステップ、
前記第1の反射防止コーティング配合物を透明基板へ適用するステップ、並びに
前記反射防止コーティング配合物を乾燥させて、前記透明基板に積層された第1の反射
防止コーティングを含む複合フィルムを形成するステップを含み、
前記複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、
前記複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、上記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複合フィルムに関する。特に、本開示は、特定の太陽エネルギー及び光学特
性を備えた反射防止コーティングを有する複合フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
複合フィルムは、各種のガラス構成要素に適用される被覆材として使用され、ガラスを
強化し、透過、反射及び吸収による日射の通過を制御することができる。例えば医療用フ
ード、保護シールド、保護メガネなどの医療用ガラス構成要素への適用材及び被覆材など
の、ある複合フィルムの用途では、複合フィルムは高い可視光透過率(「VLT」)、低
いヘイズ値及び低い反射率を呈する必要がある。機能のこの組合せは、特定のシステムに
とってきわめて重要である。したがって、そのような用途で使用する改良された複合フィ
ルムに対する要求が引き続き存在する。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、複合フィルムは、第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表
面に積層された第1の反射防止コーティングを含み得る。第1の反射防止コーティングは
、第1の紫外線(UV)硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の反射防止コ
ーティング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。第1の反射防止コーティングは、少
なくとも約0.01及び約1.3以下の比 AC1SiO2/AC1をさらに含むこと
ができ、AC1SiO2は、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射
防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1は、第
1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のU
V硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である。複合フィルムは、少なく
とも約93.0%のVLT及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る。
【0004】
また別の態様によれば、複合フィルムは、第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の
表面に積層された第1の反射防止コーティングを含み得る複合フィルムを含み得る。第1
の反射防止コーティングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第
1の反射防止コーティング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。第1の反射防止コー
ティングは、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%及び
約95重量%以下の濃度で、第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。第1の反
射防止コーティングは、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2.
0重量%及び約10重量%以下の濃度で、光開始剤成分をさらに含み得る。第1の反射防
止コーティングは、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%
及び約60重量%以下の濃度で、シリカナノ粒子も含み得る。複合フィルムは、少なくと
も約93.0%のVLT及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る。
【0005】
なお別の態様によれば、複合フィルムを形成する方法は、第1の反射防止コーティング
配合物を提供すること、第1の反射防止コーティング配合物を透明基板に塗布すること、
及び第1の反射防止コーティング配合物を乾燥させて、透明基板に積層された第1の反射
防止コーティングを含み得る複合フィルムを形成することを含み得る。第1の反射防止コ
ーティング配合物は、原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、原料光開始剤成
分及びシリカナノ粒子を含み得る。第1の反射防止コーティング配合物は、第1の反射防
止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.4重量%及び約5.5重量%以下の濃
度で、第1の原料UV硬化性アクリラート結合剤成分を含み得る。第1の反射防止コーテ
ィング配合物は、第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して少なくとも約0.
2重量%及び約2.0重量%以下の濃度で、原料光開始剤成分をさらに含み得る。第1の
反射防止コーティング配合物は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくと
も約0.7重量%及び約1.9重量%以下の濃度で、シリカナノ粒子も含み得る。複合フ
ィルムは、少なくとも約93.0%のVLT及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る
【0006】
なお別の態様によれば、複合フィルムを形成する方法は、第1の反射防止コーティング
配合物を提供すること、第1の反射防止コーティング配合物を透明基板に塗布すること、
及び第1の反射防止コーティング配合物を乾燥させて、透明基板に積層された第1の反射
防止コーティングを含み得る複合フィルムを形成することを含み得る。第1の反射防止コ
ーティング配合物は、原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、原料光開始剤成
分及びシリカナノ粒子を含み得る。当該方法によって形成された第1の反射防止コーティ
ングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の反射防止コーテ
ィング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。第1の反射防止コーティングは、少なく
とも約0.01及び約1.3以下の比AC1SiO2/AC1をさらに含み得て、AC
SiO2は、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティ
ング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1は、第1の反射防止
コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アク
リラート結合剤の重量パーセントでの濃度である。複合フィルムは、少なくとも約93.
0%のVLT及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る。
【0007】
なお別の態様によれば、複合フィルムを形成する方法は、第1の反射防止コーティング
配合物を提供すること、第1の反射防止コーティング配合物を透明基板に塗布すること、
及び第1の反射防止コーティング配合物を乾燥させて、透明基板に積層された第1の反射
防止コーティングを含み得る複合フィルムを形成することを含み得る。第1の反射防止コ
ーティング配合物は、原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、原料光開始剤成
分及びシリカナノ粒子を含み得る。当該方法によって形成された第1の反射防止コーティ
ングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の反射防止コーテ
ィング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。当該方法によって形成された第1の反射
防止コーティングは、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重
量%及び約95重量%以下の濃度で、第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。
当該方法によって形成された第1の反射防止コーティングは、第1の反射防止コーティン
グの総重量に対して少なくとも約2.0重量%及び約10重量%以下の濃度で、光開始剤
成分をさらに含み得る。当該方法によって形成された第1の反射防止コーティングは、第
1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%及び約60重量%以下
の濃度で、シリカナノ粒子も含み得る。複合フィルムは、少なくとも約93.0%のVL
T及び約3%以下のヘイズ値をさらに有し得る。
【0008】
実施形態は例として示され、添付図面に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの一例の図を含む。
図2】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図3】本明細書に記載にある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図4】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図5a】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図5b】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図6a】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
図6b】本明細書に記載のある実施形態による複合フィルムの別の例の図を含む。
【0010】
当業者は、図の要素が簡単明瞭のために示され、必ずしも一定の縮尺で描かれていない
ことを認識している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の議論は、特定の教示の実装及び実施形態に焦点を当てる。詳細な説明は、ある実
施形態の説明を助けるために提供され、開示又は教示の範囲又は適用性を制限するものと
して解釈されるべきでない。本明細書で提供される開示及び教示に基づいて、他の実施形
態を使用できることが認識される。
【0012】
「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(in
cludes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する
(having)」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的包含を含むものとす
る。例えば、特徴のリストを含む方法、物品又は装置は、それらの特徴だけに必ずしも限
定されないが、そのような方法、物品又は装置に明示的に列挙されない又は固有の他の特
徴を含み得る。さらに、それとは反対に明示的に記述されない限り、「又は」は、包括的
論理和(inclusive-or)を示し、排他的論理和(exclusive-or
)を示さない。例えば、条件A又はBは、次のいずれか一項によって満足される:Aは真
である(又は存在する)及びBは偽である(又は存在しない)、Aは偽である(又は存在
しない)及びBは真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存
在する)。
【0013】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明す
るために用いられる。これは単に便宜のために、及び本発明の範囲の一般的な意味を与え
るために行われる。この説明は、別途それが意味していることが明確ではない限り、1つ
、少なくとも1つ又は単数形を含み、複数形も含み、逆もまた同様であることが読み取ら
れるべきである。例えば、本明細書において単一の項目が説明される場合、1を超える項
目が、単一の項目の代わりに使用され得る。同様に、本明細書において1を超える項目が
説明される場合、単一の項目は、その1を超える項目に置換され得る。
【0014】
本明細書で使用する場合、「可視光透過率」、即ち「VLT」という用語は、複合スタ
ック/透明基板システムを透過した、人間の目に見える(即ち380nmから780nm
の間の波長を有する)光全体の比を示し、BYK製のHaze Gard装置を使用して
、T-H ASTM C法に従って測定され得る。
【0015】
本明細書で使用する場合、「ヘイズ値」という用語は、入射ビームの方向から2.5°
を超えて偏向される複合フィルムを透過した光のパーセンテージを示し、BYK製のHa
ze Gard装置を使用してT-H ASTM C法に従って測定され得る。
【0016】
本明細書で使用する場合、「反射率」という用語は、光源によって照射したときに複合
フィルム表面から反射される可視光の測定値を示し、HunterLab装置を使用する
ことによってASTM E-1349に従って測定され得る。
【0017】
本明細書に記載する実施形態は概して、第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表
面に積層された第1の反射防止コーティングを含み得る複合フィルムに関する。第1の反
射防止コーティングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の
反射防止コーティング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。本明細書に記載の実施形
態に従って形成された複合フィルムは、高いVLT、低いヘイズ値、低い反射率又はその
組合せなどの特定の特性を有し得る。
【0018】
これらの概念は、本開示の範囲を例示し、限定しない、以下に記載する実施形態を考慮
してより良好に理解される。
【0019】
図1は、本明細書に記載の実施形態による例示的な複合フィルム100の一部の断面図
の例示を含む。図1に示すように、複合フィルム100は、第1の透明基板110及び第
1の透明基板110の第1の表面112に積層された第1の反射防止コーティング120
を含み得る。
【0020】
特定の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム100は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム10
0は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム100が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有し得ることがさらに認識される。
【0021】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム100は、約3.0%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下
又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2
.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以
下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約
1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム100が上
記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム1
00が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ること
がさらに認識される。
【0022】
また他の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム100は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム10
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0023】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の厚さを有し
得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、少なくとも約50nm、例えば少
なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも
約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約12
0nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150
nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180n
m又は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有し得る。なお他の
実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約490
nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450
nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410
nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370
nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330
nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以下の厚
さを有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及
びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第1の反射防
止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含
む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
【0024】
なお別の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の比 AC1
SiO2/AC1を有し得て、AC1SiO2は、第1の反射防止コーティング120
の総重量に対する、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子の重量パーセ
ントでの濃度であり、AC1は、第1の反射防止コーティング120の総重量に対する
、第1の反射防止コーティング120中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パ
ーセントでの濃度である。例えば、第1の反射防止コーティング120は、少なくとも約
0.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.
1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少
なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも
約0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC1SiO2/AC1を有し得る。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、約1.3以下、例え
ば約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又
は約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC1SiO2/AC1
を有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及び
それらの値のいずれをも含む範囲内の比AC1SiO2/AC1を有し得ることが認識
される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む任意の値の比AC1SiO2/AC1を有し得ることがさらに
認識される。
【0025】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1のUV硬化性
アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティン
グ120中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、例えばSR351LV、SR35
5、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペン
タエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Eb
ecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
【0026】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング12
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少
なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少な
くとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なく
とも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少
なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の
実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティング
の総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は
約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は
約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以
下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング
120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コー
ティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意
の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0027】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、光開始剤成分を含
み得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中の光開始剤成
分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、
CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
【0028】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の光開
始剤成分を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コ
ーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又
は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量
%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7
重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4
.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも
約5.2重量%又はさらに少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。ま
た他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーテ
ィングの総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量
%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8
.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下
又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重
量%以下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第1の反射防止
コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む
範囲内の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング1
20が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開
始剤成分濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0029】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度のシリ
カナノ粒子を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止
コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は
少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくと
も約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも
約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約
16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約1
9重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22
重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約
25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第1の反射防
止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以
下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量
%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量
%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約3
0重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120が上
記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子
濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及
び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し
得ることがさらに認識される。
【0030】
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は
、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティ
ング120中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
【0031】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、ポリシロキサン、
アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
【0032】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は
、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平
均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば
、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例え
ば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約
5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少な
くとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約
13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm
又は少なくとも約17nm又はさらに少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し
得る。他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は
、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以
下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は
約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55n
m以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又
は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第1の反射防止
コーティング120中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの
値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第1の反
射防止コーティング120中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識さ
れる。
【0033】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、スリップ剤をさら
に含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で使
用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegora
d 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、
BYK307及びその任意の組合せであり得る。
【0034】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度のスリ
ップ剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コー
ティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.5重量%又
はさらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によ
れば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対
して約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を
有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及び
それらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第1
の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のい
ずれをも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0035】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、湿潤剤をさらに含
み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意
の既知の湿潤剤、例えばBYK-377、BYK-UV 3500、Tego 270、
又はその任意の組合せであり得る。
【0036】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の湿潤
剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は
少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の
反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3
重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し
得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反
射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれ
をも含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0037】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、表面エネルギー調
整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェッ
トコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK-
315、BYK-300、BYK-310、BY-378又はその任意の組合せであり得
る。
【0038】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の表面
エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反
射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.
05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお
他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.
2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング12
0は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エ
ネルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は
、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネ
ルギー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0039】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第2のUV硬化性
アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のUV硬化性ア
クリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラート
モノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラー
ト(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマ
ー又はUV樹脂であり得る。
【0040】
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の第2
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング12
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少な
くとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくと
も約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも
約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤
濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第
1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は
約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は
約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリ
ラート結合剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び
最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート
結合剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は、上記の
最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性
アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0041】
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、特定の厚さを有し得る。例えば
、第1の透明基板110は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なく
とも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約1
0ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、約15
ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル
以下の厚さを有し得る。第1の透明基板110の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、
及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第1の透明基板1
10の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0042】
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、接着剤によって共に積層された
複数の透明フィルムであり得る。例えば、第1の透明基板110は、接着剤によって共に
積層された少なくとも2枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも3枚
のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも4枚のフィルム又は接着剤によ
って共に積層された少なくとも5枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なく
とも6枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも7枚のフィルム又は接
着剤によって共に積層された少なくとも8枚のフィルム又は接着剤によって共に積層され
た少なくとも9枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも10枚のフィ
ルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも11枚のフィルム又は接着剤によって
共に積層された少なくとも12枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくと
も13枚のフィルム又は共に積層された少なくとも14枚又はさらに15枚のフィルムで
あり得る。
【0043】
また他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、ポリエチレンテレフタラート(
PET)フィルムを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、P
ETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明な
PETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透
明なPETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光
学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は
、単層の光学的に透明なPETフィルムからなり得る。
【0044】
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110のPETフィルムは、特定の厚さを
有し得る。例えば、第1の透明基板110のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例
えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも
約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば
、第1の透明基板110のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又
は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第1の透明
基板110のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値の
いずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第1の透明基板110のPETフィ
ルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0045】
図2は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム200の一部の断
面図の例示を含む。図2に示すように、複合フィルム200は、第1の透明基板210、
第1の透明基板210の第1の表面212に積層された第1の反射防止コーティング22
0及び第1の透明基板210の第2の表面214に積層された第2の反射防止コーティン
グ230を含み得る。
【0046】
図2に示すような複合フィルム200及び複合フィルム200に関して記載されるすべ
ての構成要素は、図1の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれを
も有し得ることが認識される。特に、図2に示す複合フィルム200、透明基板210及
び第1の反射防止コーティング220の特性は、それぞれ図1に示す複合フィルム100
、透明基板110及び第1の反射防止コーティング120に関して本明細書に記載される
対応する特性のいずれをも有し得る。
【0047】
特定の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム200は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム20
0は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム200が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
【0048】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム200は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム200が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム200
が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに
認識される。
【0049】
また他の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム200は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム20
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0050】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の厚さを有し
得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、少なくとも約50nm、例えば少
なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも
約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約12
0nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150
nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180n
m又は少なくとも約190nm又はさらに少なくとも約200nmの厚さを有し得る。な
お他の実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約
490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約
450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約
410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約
370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約
330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以
下の厚さを有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間
の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第2の
反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれ
をも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
【0051】
なお別の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の比AC2
iO2/AC2を有し得て、AC2SiO2は、第2の反射防止コーティング230の
総重量に対する、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子の重量パーセン
トでの濃度であり、AC2は、第2の反射防止コーティング230の総重量に対する、
第2の反射防止コーティング230中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パー
セントでの濃度である。例えば、第2の反射防止コーティング230は、少なくとも約0
.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1
又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少な
くとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約
0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC2SiO2/AC2を有し得る。な
お他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、約1.3以下、例えば
約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は
約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC2SiO2/AC2
有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む範囲内の比AC2SiO2/AC2を有し得ることが認識さ
れる。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれら
の値のいずれをも含む任意の値の比AC2SiO2/AC2を有し得ることがさらに認
識される。
【0052】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1のUV硬化性
アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティン
グ230中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、S
R399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリ
スリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecr
yl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
【0053】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング23
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少
なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少な
くとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なく
とも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少
なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の
実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティング
の総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は
約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は
約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以
下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング
230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コー
ティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意
の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0054】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、光開始剤成分を含
み得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中の光開始剤成
分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、
CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
【0055】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の光開
始剤成分を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コ
ーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又
は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量
%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7
重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4
.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも
約5.2重量%又はさらに少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。ま
た他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーテ
ィングの総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量
%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8
.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下
又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重
量%以下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第2の反射防止
コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む
範囲内の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング2
30が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開
始剤成分濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0056】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度のシリ
カナノ粒子を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止
コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は
少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくと
も約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも
約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約
16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約1
9重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22
重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約
25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第2の反射防
止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以
下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量
%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量
%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約3
0重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上
記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子
濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及
び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し
得ることがさらに認識される。
【0057】
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は
、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティ
ング230中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
【0058】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、ポリシロキサン、
アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
【0059】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は
、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平
均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば
、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例え
ば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約
5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少な
くとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約
13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm
又は少なくとも約17nm又はさらに少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し
得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は
、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以
下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は
約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55n
m以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又
は約30nm以下又はさらに約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第2の反
射防止コーティング230中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第
2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、
及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに
認識される。
【0060】
さらに他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、スリップ剤をさ
らに含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で
使用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegor
ad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306
、BYK307及びその任意の組合せであり得る。
【0061】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度のスリ
ップ剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コー
ティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.5重量%又
はさらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によ
れば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対
して約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を
有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第2の
反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれ
をも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0062】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、湿潤剤をさらに含
み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意
の既知の湿潤剤、例えばBYK-377、BYK-UV 3500、Tego 270、
又はその任意の組合せであり得る。
【0063】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の湿潤
剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は
少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の
反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3
重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し
得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれら
の値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射
防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0064】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、表面エネルギー調
整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェッ
トコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK-
315、BYK-300、BYK-310、BY-378又はその任意の組合せであり得
る。
【0065】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の表面
エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反
射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.
05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお
他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.
2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング23
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エネ
ルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上
記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネルギ
ー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0066】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第2のUV硬化性
アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のUV硬化性ア
クリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラート
モノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラー
ト(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマ
ー又はUV樹脂であり得る。
【0067】
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の第2
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング23
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少な
くとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくと
も約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも
約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤
濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第
1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は
約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は
約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリ
ラート結合剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート結
合剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小
値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性アク
リラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0068】
図3は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム300の一部の断
面図の例示を含む。図3に示すように、複合フィルム300は、第1の透明基板310、
第1の透明基板310の第1の表面312に積層された第1の反射防止コーティング32
0、第1の透明基板310の第2の表面314に積層された第2の反射防止コーティング
330及び第1の反射防止コーティング320の表面322に積層された第1の接着剤層
340を含み得る。
【0069】
図3に示すような複合フィルム300及び複合フィルム300に関して記載されるすべ
ての構成要素は、図1及び2の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のい
ずれをも有し得ることが認識される。特に、図3に示す複合フィルム300、透明基板3
10、第1の反射防止コーティング320及び第2の反射防止コーティング330の特性
は、図2図1)にそれぞれ示す複合フィルム200(100)、透明基板210(11
0)、第1の反射防止コーティング220(120)及び第2の反射防止コーティング2
30に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
【0070】
特定の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム300は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム30
0は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム300が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
【0071】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム300は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム300が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム300
が上記の値のいずれかの間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有するこ
とがさらに認識される。
【0072】
また他の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム300は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム30
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0073】
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、接着剤産業で使用するための任
意の既知の感圧接着剤、例えばAshland製の Aroset 1452、Aros
et 1450、Aroset 6428、Duro-Tak 222A、Duro-T
ak 80-1093又はその組合せを含み得る。
【0074】
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、特定の厚さを有し得る。例えば
、第1の接着剤層340は、少なくとも約2μm、例えば少なくとも約5μm又は少なく
とも約7μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも15μ
m又は少なくとも約17μm又はさらに少なくとも約20μmの厚さを有し得る。なお他
の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、約50μm以下、例えば約48μm以下
又は約45μm以下又は約43μm以下又は約40μm以下又は約38μm以下又は約3
5μm以下又は約33μm以下又はさらに約30μm以下の厚さを有し得る。第1の接着
剤層340が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の
厚さを有し得ることが認識される。第1の接着剤層340が上記の最小値及び最大値の間
の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される
【0075】
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、ナノ粒子を含み得る。なお他の
実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であ
り得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング340中のシリカナノ粒子
は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
【0076】
また他の実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、特定の平均粒径(
D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は
、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第1の接着剤層3
40中のナノ粒子は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約2μm又は少なくとも約
3μm又は少なくとも約4μm又は少なくとも約5μm又は少なくとも約6μm又は少な
くとも約7μm又は少なくとも約8μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約11
μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも約13μm又は少なくとも約14μm又は
少なくとも約15μm又は少なくとも約16μm又は少なくとも約17μm又はさらに少
なくとも約18μmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第1の接
着剤層340中のナノ粒子は、約500μm以下、例えば約400μm以下又は約300
μm以下又は約200μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm
以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又は約65μm以下又は
約60 μm以下又は約55 μm以下又は約50 μm以下又は約45 μm以下又は
約40 μm以下又は約35 μm以下又は約30 μm以下又はさらに約25μm以下
の平均粒径(D50)を有し得る。第1の接着剤層340中のナノ粒子が上記の最小値及
び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得
ることが認識される。第1の接着剤層340中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間
の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさ
らに認識される。
【0077】
図4は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム400の一部の断
面図の例示を含む。図4に示すように、複合フィルム400は、第1の透明基板410、
第1の透明基板410の第1の表面412に積層された第1の反射防止コーティング42
0、第1の透明基板410の第2の表面414に積層された第2の反射防止コーティング
430、第1の反射防止コーティング420の表面422に積層された第1の接着剤層4
40及び第1の接着剤層440に積層された第2の透明基板450を含み得る。
【0078】
図4に示すような複合フィルム400及び複合フィルム400に関して記載されるすべ
ての構成要素は、図1、2及び3の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性
のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図4に示す複合フィルム400、透明基
板410、第1の反射防止コーティング420、第2の反射防止コーティング430及び
第1の接着剤層440の特性は、それぞれ図3図2図1)に示す複合フィルム300
(200、100)、透明基板310(210、110)、第1の反射防止コーティング
320(220、120)、第2の反射防止コーティング330(230)及び第1の接
着剤層340に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
【0079】
特定の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム400は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム40
0は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム400が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
【0080】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム400は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム400が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム400
が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに
認識される。
【0081】
また他の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム400は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム40
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0082】
なお他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、特定の厚さを有し得る。例えば
、第2の透明基板450は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なく
とも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約1
0ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、約15
ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル
以下の厚さを有し得る。第2の透明基板450の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、
及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第2の透明基板4
50の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0083】
また他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、PETフィルムを含み得る。な
お他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、PETフィルムからなり得る。他の
実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また
他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムからなり得る
。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムを含
み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフ
ィルムからなり得る。
【0084】
なお他の実施形態によれば、第2の透明基板450のPETフィルムは、特定の厚さを
有し得る。例えば、第2の透明基板450のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例
えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも
約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば
、第2の透明基板450のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又
は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第2の透明
基板450のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値の
いずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第2の透明基板450のPETフィ
ルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0085】
図5aは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム500の一部の
断面図の例示を含む。図5aに示すように、複合フィルム500は、第1の透明基板51
0、第1の透明基板510の第1の表面512に積層された第1の反射防止コーティング
520、第1の透明基板510の第2の表面514に積層された第2の反射防止コーティ
ング530、第1の反射防止コーティング520の表面522に積層された第1の接着剤
層540、第1の接着剤層540に積層された第2の透明基板550、第2の透明基板5
50の表面552に積層された第2の接着剤層560及び第2の接着剤層560に積層さ
れた第3の透明基板570を含み得る。
【0086】
図5aに示す複合フィルム500及び複合フィルム500に関して記載されるすべての
構成要素は、図1、2、3及び4の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性
のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図5aに示す複合フィルム500、透明
基板510、第1の反射防止コーティング520、第2の反射防止コーティング530、
第1の接着剤層540及び第2の透明基板550の特性は、それぞれ図4図3図2
図1)に示す複合フィルム400(300、200、100)、透明基板410(310
、210、110)、第1の反射防止コーティング420(320、220、120)、
第2の反射防止コーティング430(330、230)、第1の接着剤層440(340
)及び第2の透明基板450に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有
し得る。
【0087】
特定の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム500は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム50
0は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム500が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
【0088】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム500は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム500が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム500
が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有することがさら
に認識される。
【0089】
また他の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム500は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム50
0が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0090】
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、接着剤産業で使用するための任
意の既知の感圧接着剤、例えばAshland製の Aroset 1452、Aros
et 1450、Aroset 6428、Duro-Tak 222A、Duro-T
ak 80-1093又はその組合せを含み得る。
【0091】
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、特定の厚さを有し得る。例えば
、第2の接着剤層560は、少なくとも約2μm、例えば少なくとも約5μm又は少なく
とも約7μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも15μ
m又は少なくとも約17μm又はさらに少なくとも約20μmの厚さを有し得る。なお他
の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、約50μm以下、例えば約48μm以下
又は約45μm以下又は約43μm以下又は約40μm以下又は約38μm以下又は約3
5μm以下又は約33μm以下又はさらに約30μm以下の厚さを有し得る。第2の接着
剤層560が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の
厚さを有し得ることが認識される。第2の接着剤層560が上記の最小値及び最大値の間
の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される
【0092】
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、ナノ粒子を含み得る。なお他の
実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であ
り得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング560中のシリカナノ粒子
は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
【0093】
また他の実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、特定の平均粒径(
D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は
、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第2の接着剤層5
60中のナノ粒子は、少なくとも約1nm、例えば少なくとも約2nm又は少なくとも約
3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少な
くとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11
nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は
少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又はさらに少
なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第2の接
着剤層560中のナノ粒子は、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300
nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm
以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は
約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40n
m以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)
を有し得る。第2の接着剤層560中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及び
それらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。
第2の接着剤層560中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値の
いずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
【0094】
なお他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、特定の厚さを有し得る。例えば
、第3の透明基板570は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なく
とも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約1
0ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、約15
ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル
以下の厚さを有し得る。第3の透明基板570の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、
及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第3の透明基板5
70の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0095】
また他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、PETフィルムを含み得る。な
お他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、PETフィルムからなり得る。他の
実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また
他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムからなり得る
。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムを含
み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフ
ィルムからなり得る。
【0096】
なお他の実施形態によれば、第3の透明基板570のPETフィルムは、特定の厚さを
有し得る。例えば、第3の透明基板570のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例
えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも
約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば
、第3の透明基板570のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又
は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第3の透明
基板570のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値の
いずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第3の透明基板570のPETフィ
ルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値
であり得ることがさらに認識される。
【0097】
図5bは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム501の一部の
断面図の例示を含む。図5aに示すように、複合フィルム500は、第1の透明基板51
0、第1の透明基板510の第1の表面512に積層された第1の反射防止コーティング
520、第1の透明基板510の第2の表面514に積層された第2の反射防止コーティ
ング530、第1の反射防止コーティング520の表面522に積層された第1の接着剤
層540、第1の接着剤層540に積層された第2の透明基板550及び第2の接着剤層
560に積層された第3の透明基板570をそれぞれ含む、4個の反復上部透明基板構成
要素590を含み得る。
【0098】
図5bに示す反復上部透明基板構成要素590の数は例示的であり、限定されるもので
はないことが認識される。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態による複
合フィルム501は、特定の数の反復上部層構成要素、例えば少なくとも3個の反復上部
透明基板構成要素590又は少なくとも4個の反復上部透明基板構成要素590又は少な
くとも5個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも6個の反復上部透明基板構
成要素590又は少なくとも7個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも8個
の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも9個の反復上部透明基板構成要素59
0又は少なくとも10個の反復上部透明基板構成要素590を含み得る。
【0099】
特定の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム501は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム50
1は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム501が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
【0100】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム501は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム501が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム501
が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ることがさ
らに認識される。
【0101】
また他の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム501は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム50
1が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0102】
図6aは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム600の一部の
断面図の例示を含む。図6aに示すように、複合フィルム600は、第1の透明基板61
0、第1の透明基板610の第1の表面612に積層された第1の反射防止コーティング
620、第1の透明基板610の第2の表面614に積層された第2の反射防止コーティ
ング630、第1の反射防止コーティング620の表面622に積層された第1の接着剤
層640、第1の接着剤層640に積層された第2の透明基板650及び第2の透明基板
650の表面652に積層された第3の反射防止コーティング680を含み得る。
【0103】
図6aに示す複合フィルム600及び複合フィルム600に関して記載されるすべての
構成要素は、図1、2、3、4、5a及び5bの対応する構成要素に関して本明細書に記
載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図6aに示す複合フィルム
600、透明基板610、第1の反射防止コーティング620、第2の反射防止コーティ
ング630、第1の接着剤層640及び第2の透明基板650の特性は、それぞれ図5
又は5b(図4図3図2図1)に示す複合フィルム500(400、300、20
0、100)、透明基板510(410、310、210、110)、第1の反射防止コ
ーティング520(420、320、220、120)、第2の反射防止コーティング5
30(430、330、230)、第1の接着剤層540(440、340)及び第2の
透明基板550(450)に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し
得る。
【0104】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の厚さを有し
得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、少なくとも約50nm、例えば少
なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも
約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約12
0nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150
nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180n
m又は少なくとも約190nm又はさらに少なくとも約200nmの厚さを有し得る。な
お他の実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約
490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約
450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約
410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約
370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約
330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以
下の厚さを有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間
の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第3の
反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれ
をも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
【0105】
なお別の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の比AC3
iO2/AC3を有し得て、AC3SiO2は、第3の反射防止コーティング680の
総重量に対する、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子の重量パーセン
トでの濃度であり、AC3は、第3の反射防止コーティング680の総重量に対する、
第3の反射防止コーティング680中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パー
セントでの濃度である。例えば、第3の反射防止コーティング680は、少なくとも約0
.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1
又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少な
くとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約
0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC3SiO2/AC3 を有し得る。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、約1.3以下、例え
ば約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又
は約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC3SiO2/AC3
を有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及び
それらの値のいずれをも含む範囲内の比AC3SiO2/AC3を有し得ることが認識
される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む任意の値の比AC3SiO2/AC3を有し得ることが認識さ
れる。
【0106】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1のUV硬化性
アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティン
グ680中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、S
R399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリ
スリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecr
yl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
【0107】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング68
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少
なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少な
くとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なく
とも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少
なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の
実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティング
の総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は
約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は
約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以
下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング
680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1
のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コー
ティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意
の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0108】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、光開始剤成分を含
み得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中の光開始剤成
分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、
CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
【0109】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の光開
始剤成分を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コ
ーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又
は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量
%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7
重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4
.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも
約5.2重量%又は少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。また他の
実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティング
の総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下
又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重
量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約
7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以
下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第3の反射防止コーテ
ィング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内
の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が
上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開始剤成
分濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0110】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度のシリ
カナノ粒子を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止
コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は
少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくと
も約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも
約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約
16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約1
9重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22
重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約
25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第3の反射防
止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以
下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量
%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量
%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約3
0重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680が上
記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子
濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及
び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し
得ることがさらに認識される。
【0111】
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は
、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティ
ング680中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
【0112】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、ポリシロキサン、
アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
【0113】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は
、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平
均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば
、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例え
ば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約
5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少な
くとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約
13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm
又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。
他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、約5
00nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は
約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80
nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下
又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約3
0nm以下又はさらに約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第3の反射防止
コーティング680中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの
値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第3の反
射防止コーティング680中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識さ
れる。
【0114】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、スリップ剤をさら
に含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で使
用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegora
d 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、
BYK307及びその任意の組合せであり得る。
【0115】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度のスリ
ップ剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コー
ティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%又は少なくとも約0.5重量%又は
さらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれ
ば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対し
て約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を有
し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそ
れらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第3の
反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいず
れをも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0116】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、湿潤剤をさらに含
み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意
の既知の湿潤剤、例えばBYK-377、BYK-UV 3500、Tego 270、
又はその任意の組合せであり得る。
【0117】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の湿潤
剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は
少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の
反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3
重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し
得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反
射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれ
をも含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0118】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、表面エネルギー調
整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェッ
トコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK-
315、BYK-300、BYK-310、BY-378又はその任意の組合せであり得
る。
【0119】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の表面
エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反
射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.
05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお
他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティ
ングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.
2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング68
0は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エ
ネルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は
、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネ
ルギー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0120】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第2のUV硬化性
アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第3のUV硬化性ア
クリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラート
モノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラー
ト(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマ
ー又はUV樹脂であり得る。
【0121】
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の第2
のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング68
0は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少な
くとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくと
も約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも
約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤
濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第
1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は
約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は
約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリ
ラート結合剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び
最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート
結合剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は、上記の
最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性
アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
【0122】
図6bは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム601の一部の
断面図の例示を含む。図6bに示すように、複合フィルム601は、第1の透明基板61
0、第1の透明基板610の第1の表面612に積層された第1の反射防止コーティング
620、第1の透明基板610の第2の表面614に積層された第2の反射防止コーティ
ング630及び第1の反射防止コーティング620の表面622に積層された、4個の反
復上部反射防止構成要素695を含み得る。各反復上部反射防止構成要素695は、第1
の接着剤層640、第1の接着剤層640に積層された第2の透明基板650及び第2の
透明基板650に積層された第3の反射防止コーティング680を含み得る。
【0123】
図6bに示す反復上部反射防止構成要素695の数は例示的であり、限定されるもので
はないことが認識される。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態による複
合フィルム601は、特定の数の反復上部層構成要素、例えば少なくとも3個の反復上部
反射防止構成要素695又は少なくとも4個の反復上部反射防止構成要素695又は少な
くとも5個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも6個の反復上部反射防止構
成要素695又は少なくとも7個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも8個
の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも9個の反復上部反射防止構成要素69
5又は少なくとも10個の反復上部反射防止構成要素695を含み得る。
【0124】
特定の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定のVLTを有し得る。例えば、
複合フィルム601は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少
なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少な
くとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なく
とも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくと
も約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少な
くとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム60
1は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム601が上記の最小値及び最
大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識され
る。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも
含む任意の値のVLTを有し得ることがさらに認識される。
【0125】
なお他の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定のヘイズ値を有し得る。例え
ば、複合フィルム601は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は
約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3
%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又
は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.
4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム601が上記の
値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム601
が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ることがさ
らに認識される。
【0126】
また他の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定の反射率を有し得る。例えば
、複合フィルム601は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又
は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.
3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下
又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5
.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以
下の反射率を有し得る。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれ
らの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム60
1が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率
を有し得ることがさらに認識される。
【0127】
本明細書に記載の実施形態によれば、本明細書に記載の反射防止コーティングは、マイ
ヤーロッド法、グラビア法、逆グラビア法、ミニグラビア法、スロットダイ法、スプレー
コーティング法又は浸漬コーティング法などの湿式コーティング法を使用して、別の層、
例えば基板又は別のコーティングに適用され得る。本明細書に記載のまた他の実施形態に
よれば、新たに適用されたコーティングは、溶媒を除去するためにオーブン内で乾燥され
得る。また他の実施形態によれば、乾燥させたコーティングは、次いでUV光、電子ビー
ム及び他の高エネルギービーム加熱によって硬化され得る。
【0128】
なお他の実施形態によれば、本明細書に記載の感圧接着剤層は、マイヤーロッド法、グ
ラビア法、逆グラビア法、ミニグラビア法、スロットダイ法、スプレーコーティング法又
は浸漬コーティング法などの湿式コーティング法を使用して、基板又は別のコーティング
に適用され得る。
【0129】
多くの各種の態様及び実施形態が可能である。その態様及び実施形態のいくつかは、本
明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、これらの態様及び実施形態が
例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを認識する。実施形態は、以下に挙げる実
施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
【0130】
実施形態1.第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射
防止コーティングを含む複合フィルムであって、第1の反射防止コーティングが、第1の
UV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分、第1の反射防止コーティング中に分散さ
れたシリカナノ粒子及び少なくとも約0.01及び約1.3以下の比AC1SiO2/A
C1を含み、AC1SiO2が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1
の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1
が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第
1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度であり、複合フィルムが少
なくとも約93.0%のVLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、
複合フィルム。
【0131】
実施形態2.第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射
防止コーティングを含む複合フィルムであって、第1の反射防止コーティングが、第1の
反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約40重量%及び約95重量%以下
の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤、第1の反射防止コーティングの総重量に
対して、少なくとも約2.0重量%及び約10重量%以下の濃度の光開始剤成分、及び第
1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約5重量%及び約60重量%以
下の濃度で第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含み、複合フィ
ルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を
有する、複合フィルム。
【0132】
実施形態3.少なくとも約93.2%又は少なくとも約93.4%又は少なくとも約9
3.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94
.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.
8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4
%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又は少なくとも約96.0%
のVLTを有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム
【0133】
実施形態4.約3%以下又は約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又
は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.
2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下
又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又は約1
.3%以下のヘイズ値を有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム
【0134】
実施形態5.約7.0%以下又は約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以
下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約
6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%
以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は
約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を含
む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0135】
実施形態6.第1の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくとも約
60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm
又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又
は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は
少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少
なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態1及び2の
いずれか一つに記載の複合フィルム。
【0136】
実施形態7.第1の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm以下
又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下
又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下
又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下
又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下
又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、実施
形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0137】
実施形態8.第1の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも約0
.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は
少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくと
も約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約0.
30の比AC1SiO2/AC1 を含み、AC1SiO2が、第1の反射防止コーテ
ィングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセ
ントでの濃度であり、AC1が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1
の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの
濃度である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0138】
実施形態9.第1の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約1.
1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.
6以下又は約0.5以下の比AC1SiO2/AC1を含み、AC1SiO2が、第1
の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中のシリカナノ
粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1が、第1の反射防止コーティングの総重
量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重
量パーセントでの濃度である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0139】
実施形態10.第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤
が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能
性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)
、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を
含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0140】
実施形態11.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約40重量%、又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重
量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量
%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%
又は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アク
リラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
【0141】
実施形態12.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%
以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%
以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1のU
V硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィ
ルム。
【0142】
実施形態13.第1の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad 1
84、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同
様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複
合フィルム。
【0143】
実施形態14.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重
量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.
2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約
4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくと
も約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少な
くとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに
記載の複合フィルム。
【0144】
実施形態15.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3
重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は
約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%
以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6.
5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複
合フィルム。
【0145】
実施形態16.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は
少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なく
とも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくと
も約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも
約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約
20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約2
3重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ粒
子を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0146】
実施形態17.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%
以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%
以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%
以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態1及び2のいずれか
一つに記載の複合フィルム。
【0147】
実施形態18.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカナ
ノ粒子である、実施形態2に記載の反射防止コーティング。
【0148】
実施形態19.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン、
アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態18に記載の反射防止コー
ティング。
【0149】
実施形態20.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリカ
ナノ粒子である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0150】
実施形態21.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1n
m又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくと
も約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は
少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくと
も約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16
nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する
、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0151】
実施形態22.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以下
又は約400nm以下又約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又
は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75
nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下
又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約2
5nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複
合フィルム。
【0152】
実施形態23.第1の反射防止コーティングがスリップ剤を含む、実施形態1及び2の
いずれか一つに記載の複合フィルム。
【0153】
実施形態24.スリップ剤がTego glide 410、Tegorad 210
0、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK30
7及びその任意の組合せを含む、実施形態23に記載の複合フィルム。
【0154】
実施形態25.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度でスリップ剤を含む、実施形態23に記載の
複合フィルム。
【0155】
実施形態26.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約5重量%以下の濃度でスリップ剤を含む、実施形態23に記載の複合フィルム
【0156】
実施形態27.第1の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態1及び2のいず
れか一つに記載の複合フィルム。
【0157】
実施形態28.湿潤剤が、BYK-377、BYK-UV 3500、Tego 27
0又はその任意の組合せを含む、実施形態27に記載の複合フィルム。
【0158】
実施形態29.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態27に記載の複合
フィルム。
【0159】
実施形態30.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態27に記載の複合フィルム
【0160】
実施形態31.第1の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形態
1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0161】
実施形態32.表面エネルギー調整剤が、BYK-315、BYK-300、BYK-
310、BY-378又はその任意の組合せを含む、実施形態31に記載の複合フィルム
【0162】
実施形態33.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態3
1に記載の複合フィルム。
【0163】
実施形態34.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態31に記載
の複合フィルム。
【0164】
実施形態35.第1の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を
含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0165】
実施形態36.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355
、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタ
エリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebe
cryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態35に記載の複合
フィルム。
【0166】
実施形態37.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む
、実施形態35に記載の複合フィルム。
【0167】
実施形態38.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形
態35に記載の複合フィルム。
【0168】
実施形態39.第1の透明基板がPETフィルムを含む、先行実施形態のいずれか一つ
に記載の複合フィルム。
【0169】
実施形態40.第1の透明基板が光学的に透明なPETフィルムを含む、先行実施形態
のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0170】
実施形態41.第1の透明基板が単層の光学的に透明なPETフィルムを含む、先行実
施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0171】
実施形態42.PETフィルムが、少なくとも約5ミル又は少なくとも約6ミル又は少
なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又は少なくとも約10
ミルの厚さを含む、実施形態39、40及び41のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0172】
実施形態43.PETフィルムが、約15ミル以下又は約14ミル以下又は約13ミル
以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを含む、実施形態39、40及び41
のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0173】
実施形態44.複合フィルムが、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分
、及び第2の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含む第2の反射防止
コーティングをさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0174】
実施形態45.第2の反射防止コーティングが第1の透明基板の第2の表面に積層され
、第1の透明基板の第2の表面が第1の透明基板の第1の表面に平行かつ反対である、実
施形態44に記載の複合フィルム。
【0175】
実施形態46.第2の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくとも
約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90n
m又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm
又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又
は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は
少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態45に記
載の複合フィルム。
【0176】
実施形態47.第2の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm以
下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以
下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以
下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以
下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以
下又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、実
施形態45に記載の複合フィルム。
【0177】
実施形態48.第2の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも約
0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又
は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なく
とも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約0
.30の比AC2SiO2/AC2を含み、AC2SiO2が、第2の反射防止コーテ
ィングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセ
ントでの濃度であり、AC2が、第2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2
の反射防止コーティング中の第2のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの
濃度である、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0178】
実施形態49.第2の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約1
.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0
.6以下又は約0.5以下の比AC2SiO2/AC2を含み、AC2SiO2が、第
2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中のシリカナ
ノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC2が、第2の反射防止コーティングの総
重量に対する、第2の反射防止コーティング中の第2のUV硬化性アクリラート結合剤の
重量パーセントでの濃度である、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0179】
実施形態50.第2の結合剤反射防止コーティング中のUV硬化性アクリラートが、S
R351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アク
リラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Eb
ecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、
実施形態45に記載の複合フィルム。
【0180】
実施形態51.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約40重量%又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量
%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%
又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又
は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アクリ
ラート結合剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0181】
実施形態52.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%
以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%
以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1のU
V硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0182】
実施形態53.第2の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad 1
84、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同
様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0183】
実施形態54.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重
量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.
2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約
4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくと
も約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少な
くとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態45に記載の複合フィルム
【0184】
実施形態55.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3
重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は
約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%
以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6.
5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0185】
実施形態56.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は
少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なく
とも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくと
も約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも
約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約
20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約2
3重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ粒
子を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0186】
実施形態57.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%
以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%
以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%
以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態45に記載の複合フ
ィルム。
【0187】
実施形態58.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカナ
ノ粒子である、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0188】
実施形態59.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン、
アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態58に記載の反射防止コー
ティング。
【0189】
実施形態60.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリカ
ナノ粒子である、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0190】
実施形態61.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1n
m又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくと
も約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は
少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくと
も約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16
nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する
、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0191】
実施形態62.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以下
又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下
又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約7
5nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以
下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約
25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0192】
実施形態63.第2の反射防止コーティングがスリップ剤を含む、実施形態45に記載
の複合フィルム。
【0193】
実施形態64.スリップ剤がTego glide 410、Tegorad 210
0、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK30
7及びその任意の組合せを含む、実施形態63に記載の複合フィルム。
【0194】
実施形態65.第2の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度でスリップ剤を含む、実施形態63に記載の
複合フィルム。
【0195】
実施形態66.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量
に対して約5重量%以下の濃度でスリップ剤を含む、実施形態63に記載の複合フィルム
【0196】
実施形態67.第2の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態45に記載の複
合フィルム。
【0197】
実施形態68.湿潤剤が、BYK-377、BYK-UV 3500、Tego 27
0又はその任意の組合せを含む、実施形態67に記載の複合フィルム。
【0198】
実施形態69.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態67に記載の複合
フィルム。
【0199】
実施形態70.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態67に記載の複合フィルム
【0200】
実施形態71.第2の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形態
45に記載の複合フィルム。
【0201】
実施形態72.表面エネルギー調整剤が、BYK-315、BYK-300、BYK-
310、BY-378又はその任意の組合せを含む、実施形態71に記載の複合フィルム
【0202】
実施形態73.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態7
1に記載の複合フィルム。
【0203】
実施形態74.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態71に記載
の複合フィルム。
【0204】
実施形態75.第2の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を
含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
【0205】
実施形態76.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355
、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタ
エリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebe
cryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態75に記載の複合
フィルム。
【0206】
実施形態77.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む
、実施形態75に記載の複合フィルム。
【0207】
実施形態78.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量
に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形
態75に記載の複合フィルム。
【0208】
実施形態79.複合フィルムが、第1の反射防止フィルムの表面に積層された第1の接
着剤層をさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0209】
実施形態80.第1の接着剤層が、Ashland製の Aroset 1452、A
roset 1450、Aroset 6428、Duro-Tak 222A、Dur
o-Tak 80-1093又はその組合せを含む、実施形態79に記載の複合フィルム
【0210】
実施形態81.第1の接着剤層が少なくとも約1μmの厚さを有する、実施形態79に
記載の複合フィルム。
【0211】
実施形態82.第1の接着剤層が約50μm以下の厚さを有する、実施形態79に記載
の複合フィルム。
【0212】
実施形態83.第1の接着剤層がナノ粒子を含む、実施形態79に記載の複合フィルム
【0213】
実施形態84.第1の接着剤層のナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子を含む、実施形
態83に記載の複合フィルム。
【0214】
実施形態85.第1の接着剤層中のナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約
2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少な
くとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10n
m又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少
なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも
約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態83に記
載の複合フィルム。
【0215】
実施形態86.第1の接着剤層中のナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以
下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下
又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約6
5nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以
下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均
粒径(D50)を有する、実施形態83に記載の複合フィルム。
【0216】
実施形態87.複合フィルムが、第1の接着剤層に積層された第2の透明基板をさらに
含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0217】
実施形態88.第2の透明基板がPETフィルムを含む、実施形態87に記載の複合フ
ィルム。
【0218】
実施形態89.第2の透明基板が光学的に透明なPETフィルムを含む、実施形態87
に記載の複合フィルム。
【0219】
実施形態90.第2の透明基板が単層の光学的に透明なPETフィルムを含む、実施形
態87に記載の複合フィルム。
【0220】
実施形態91.第2の透明基板が、少なくとも約1ミル又は少なくとも約2ミル又は少
なくとも約3ミル又は少なくとも約4ミル又は少なくとも約5ミルの厚さを含む、実施形
態87に記載の複合フィルム。
【0221】
実施形態92.第2の透明基板が、約15ミル以下又は約14ミル以下又は約13ミル
以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを含む、実施形態87に記載の複合フ
ィルム。
【0222】
実施形態93.複合フィルムが、第2の透明基板の表面に積層された第2の接着剤層を
さらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0223】
実施形態94.第2の接着剤層が、Ashland製の Aroset 1452、A
roset 1450、Aroset 6428、Duro-Tak 222A、Dur
o-Tak 80-1093又はその組合せを含む、実施形態93に記載の複合フィルム
【0224】
実施形態95.第2の接着剤層が少なくとも約1μmの厚さを有する、実施形態93に
記載の複合フィルム。
【0225】
実施形態96.第2の接着剤層が約50μm以下の厚さを有する、実施形態93に記載
の複合フィルム。
【0226】
実施形態97.第2の接着剤層がナノ粒子を含む、実施形態93に記載の複合フィルム
【0227】
実施形態98.第2の接着剤層のナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子を含む、実施形
態93に記載の複合フィルム。
【0228】
実施形態99.第2の接着剤層中のナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約
2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少な
くとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10n
m又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少
なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも
約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態93に記
載の複合フィルム。
【0229】
実施形態100.第2の接着剤層中のナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm
以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以
下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約
65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm
以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平
均粒径(D50)を有する、実施形態93に記載の複合フィルム。
【0230】
実施形態101.複合フィルムが、第2の透明基板の表面に積層された第3の反射防止
コーティングをさらに含み、第3の反射防止コーティングが、第1のUV硬化性アクリラ
ート結合剤、光開始剤成分及び第2の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒
子を含む、第2の反射防止コーティングを含む、実施形態93に記載の複合フィルム
【0231】
実施形態102.第3の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくと
も約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90
nm又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120n
m又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm
又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又
は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態101
に記載の複合フィルム。
【0232】
実施形態103.第3の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm
以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm
以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm
以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm
以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm
以下又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、
実施形態101に記載の複合フィルム。
【0233】
実施形態104.第3の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも
約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12
又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少な
くとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約
0.30の比AC3SiO2/AC3を含み、AC3SiO2が、第3の反射防止コー
ティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パー
セントでの濃度であり、AC3が、第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第
3の反射防止コーティング中の第3のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントで
の濃度である、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0234】
実施形態105.第3の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約
1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約
0.6以下又は約0.5以下の比AC3SiO2/AC3を含み、AC3SiO2が、
第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中のシリカ
ナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC3が、第3の反射防止コーティングの
総重量に対する、第3の反射防止コーティング中の第3のUV硬化性アクリラート結合剤
の重量パーセントでの濃度である、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0235】
実施形態106.第3の反射防止コーティング中のUV硬化性アクリラート結合剤が、
SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性ア
クリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、E
becry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む
、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0236】
実施形態107.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約40重量%又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重
量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量
%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%
又は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アク
リラート結合剤を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0237】
実施形態108.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量
%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量
%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1の
UV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0238】
実施形態109.第3の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad
184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の
同様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0239】
実施形態110.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5
重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3
.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも
約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なく
とも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少
なくとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態101に記載の複合フィ
ルム。
【0240】
実施形態111.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.
3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又
は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量
%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6
.5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0241】
実施形態112.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又
は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少な
くとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なく
とも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくと
も約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも
約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約
23重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ
粒子を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0242】
実施形態113.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量
%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量
%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量
%以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態101に記載の複
合フィルム。
【0243】
実施形態114.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカ
ナノ粒子である、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0244】
実施形態115.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン
、アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態101に記載の複合フィ
ルム。
【0245】
実施形態116.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリ
カナノ粒子である、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0246】
実施形態117.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1
nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なく
とも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又
は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なく
とも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約1
6nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有す
る、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0247】
実施形態118.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以
下又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以
下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約
75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm
以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は
約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態101に記載の複合フィルム。
【0248】
実施形態119.第3の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態1及び2のい
ずれか一つに記載の複合フィルム。
【0249】
実施形態120.湿潤剤が、BYK-377、BYK-UV 3500、Tego 2
70又はその任意の組合せを含む、実施形態119に記載の複合フィルム。
【0250】
実施形態121.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態119に記載の
複合フィルム。
【0251】
実施形態122.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態119に記載
の複合フィルム。
【0252】
実施形態123.第3の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形
態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0253】
実施形態124.表面エネルギー調整剤が、BYK-315、BYK-300、BYK
-310、BY-378又はその任意の組合せを含む、実施形態123に記載の複合フィ
ルム。
【0254】
実施形態125.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態
123に記載の複合フィルム。
【0255】
実施形態126.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態123に
記載の複合フィルム。
【0256】
実施形態127.第3の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤
を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
【0257】
実施形態128.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR35
5、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペン
タエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Eb
ecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態127に記載の
複合フィルム。
【0258】
実施形態129.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含
む、実施形態127に記載の複合フィルム。
【0259】
実施形態130.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重
量に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施
形態127に記載の複合フィルム。
【0260】
実施形態131.複合フィルムを形成する方法であって、第1の反射防止コーティング
配合物を提供するステップであって、第1の反射防止コーティング配合物が、第1の反射
防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.4重量%及び約5.5重量
%以下の濃度の原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、第1の反射防止コーテ
ィング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.2重量%及び約2.0重量%以下の濃
度の原料光開始剤成分、並びに第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少
なくとも約0.7重量%及び約1.9重量%以下の濃度のシリカナノ粒子を含む、ステッ
プ、第1の反射防止コーティング配合物を透明基板へ適用するステップ、並びに反射防止
コーティング配合物を乾燥させて、透明基板に積層された第1の反射防止コーティングを
含む複合フィルムを形成するステップを含み、複合フィルムが少なくとも約93.0%の
VLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、方法。
【0261】
実施形態132.第1の反射防止コーティング配合物を適用するステップが、マイヤー
ロッド法、グラビア法、ディップコーティング法、スロットダイ法及び他のコーティング
方法を使用してコーティングを適用することを含む、実施形態131に記載の方法。
【0262】
実施形態133.反射防止コーティング配合物を乾燥させるステップが、オーブン内で
コーティングを乾燥させ、次いで、UV光、電子ビーム又は他の高エネルギー光線を使用
してコーティングを硬化させることを含む、実施形態131に記載の方法。
【0263】

本明細書に記載の概念は、以下の例にさらに記載されるが、例は特許請求の範囲に記載
される本発明の範囲を限定するものではない。
【0264】
例1
本明細書に記載の実施形態に従って、11個のサンプル複合フィルムS1~S11を形
成した。
【0265】
第1のサンプル複合フィルムS1は、メチルエチルケトン(MEK)溶液中に混合した
以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記
載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1)3.10重量部の表面処理シリ
カナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.1重量部のトリメチロプロパ
ントリアクリラート及び96.52重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第
1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.28重量部の光開始剤(10.00%固
体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤー
ロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃
のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させ
て、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止
コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルム
(SKCフィルム、韓国)の第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間
乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上
に第2の反射防止コーティングを形成した。
【0266】
第2のサンプル複合フィルムS2は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、1)4.00重量部の表面処理シリカナノ粒子
(Nanobyk 3650分散液)、2)0.08重量部のトリメチロプロパントリア
クリラート)及び75.00重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のU
V硬化性アクリラート結合剤、3)20.00重量部のプロピレングリコールモノメチル
エーテルアセタートの溶媒並びに4)0.20重量部の光開始剤(10.00%固体CP
I 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッド
を使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオー
ブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、P
ETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーテ
ィング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2
の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させた
コーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを
形成した。
【0267】
第3のサンプル複合フィルムS3は、メチルエチルケトン溶液中に混合した原料成分を
含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従
って形成した。原料成分としては、1)2.7重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nan
obyk 3650分散液)、2)1.2重量部のトリメチロプロパントリアクリラート
及び95.8重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリ
ラート結合剤及び3)0.30重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976の
MEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミ
ルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間
乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上
に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、
#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティ
ングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングを
UV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
【0268】
第4のサンプル複合フィルムS4は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、1)2.34重量部の表面処理シリカナノ粒子
(Nanobyk 3650分散液)、2)1.30重量部のトリメチロプロパントリア
クリラート及び96.04重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV
硬化性アクリラート結合剤及び3)0.32重量部の光開始剤(10.00%固体CPI
6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを
使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブ
ンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PE
Tフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティ
ング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の
面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコ
ーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形
成した。
【0269】
第5のサンプル複合フィルムS5は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、1.97重量部の表面処理シリカナノ粒子(N
anobyk 3650分散液)、2)1.40重量部のトリメチロプロパントリアクリ
ラート及び96.28重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化
性アクリラート結合剤及び3)0.35重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6
976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用
して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで
30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフ
ィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング
溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面に
コーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーテ
ィングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成し
た。
【0270】
第6のサンプル複合フィルムS6は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、0.80重量部の表面処理シリカナノ粒子(N
anobyk 3650分散液)、2)1.80重量部のトリメチロプロパントリアクリ
ラート及び96.95重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化
性アクリラート結合剤及び3)0.45重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6
976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用
して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで
30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフ
ィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング
溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面に
コーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーテ
ィングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成し
た。
【0271】
第7のサンプル複合フィルムS7は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、1.20重量部の表面処理シリカナノ粒子(N
anobyk 3650分散液)、2)1.60重量部のトリメチロプロパントリアクリ
ラート及び96.80重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化
性アクリラート結合剤及び3)0.40重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6
976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用
して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで
30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフ
ィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング
溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面に
コーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーテ
ィングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成し
た。
【0272】
第8のサンプル複合フィルムS8は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料
成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形
態に従って形成した。原料成分としては、1.60重量部の表面処理シリカナノ粒子(N
anobyk 3650分散液)、2)1.50重量部のトリメチロプロパントリアクリ
ラート及び96.52重量部の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化
性アクリラート結合剤及び3)0.38重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6
976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用
して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで
30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフ
ィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング
溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面に
コーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーテ
ィングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成し
た。
【0273】
第9のサンプル複合フィルムは、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分
を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に
従って形成した。原料成分としては、1.20重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nan
obyk 3650分散液)、2)1.60重量部のトリメチロプロパントリアクリラー
ト及び95.80重量部のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートを含む、
第1のUV硬化性アクリラート結合剤、3)0.20重量部のスリップ剤(10.00%
固体Tego Rad 2500のMEK溶液)並びに4)1.20重量部の光開始剤(
10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を
、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティン
グし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをU
V光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで
、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38
PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた
。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反
射防止コーティングを形成した。
【0274】
第10のサンプル複合フィルムS10は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に記
載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載の
実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用し
て7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで3
0秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィ
ルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶
液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコ
ーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティ
ングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した
。S9に記載したものと同じ反射防止コーティング溶液を、上記の手順に従って、2ミル
のMelinex 453 PETフィルム(DuPont)の両面にコーティングし、
UV硬化させた。第1の感圧接着剤(PSA)コーティング(固体8.3%のArose
t 1452のMEK及びトルエン溶液)を、ARコーティングされた2ミルのPETフ
ィルムの片面に約4.0 μmのPSAコーティング厚で適用した(110℃オーブンで
2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティングされた7ミルのPETフィルムを、AR
コーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムの第1のPSAコ
ーティングに積層した。
【0275】
第11のサンプル複合フィルムS11は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に記
載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載の
実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用し
て7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで3
0秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィ
ルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶
液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコ
ーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティ
ングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した
。S9に記載したものと同じ反射防止コーティング溶液を、上記の手順に従って、2ミル
のMelinex 453 PETフィルム(DuPont)の両面にコーティングし、
UV硬化させた(2枚のARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PE
Tフィルムを同じ方法で作製した)。第1の感圧接着剤(PSA)(固体8.3%のAr
oset 1452のMEK及びトルエン溶液)コーティングを、第1のARコーティン
グされた2ミルのPETフィルムの片面に約4.0 μmのPSAコーティング厚で適用
した(110℃のオーブンで2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティングされた7ミ
ルのPETフィルムを、ARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PE
Tフィルムの第1のPSAコーティングに積層して、9ミルの複合フィルムを作製した。
第2のPSA(固体8.3%のAroset 1452のMEK及びトルエン溶液)を、
第2の、ARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムの2
枚目の片面に適用した(110°Cのオーブンで2分間乾燥)。次に、上記の9ミルのA
Rコーティングされた複合フィルムの2ミルの面を、第2のPSAコーティング上に積層
した。
【0276】
3つの比較サンプル複合フィルムCS1~CS3を形成した。
【0277】
第1の比較サンプル複合フィルムCS1は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下
の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって形成した。原料成分
としては、1)4.7重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散
液)、2)0.6重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び94.55重量部の
1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)
0.15重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。
反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PET
フィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、
乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コー
ティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを
使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオ
ーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、
PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
【0278】
第2の比較サンプル複合フィルムCS2は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下
の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって形成した。原料成分
としては、1)5.0重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散
液)、2)0.50重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び94.37重量部
の1-メトキシ-2-プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3
)0.13重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む
。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PE
Tフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで
、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コ
ーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッド
を使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃の
オーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて
、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
【0279】
第3の比較サンプル複合フィルムCS3は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に
記載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載
の実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用
して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで
30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフ
ィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング
溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面に
コーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーテ
ィングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成し
た。第1の感圧接着剤(PSA)(固体8.3%のAroset 1452のMEK及び
トルエン中溶液)コーティングを、2ミルのMelinex 453 PETフィルムの
片面に適用した(110℃のオーブンで2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティング
された7ミルのPETフィルムを、2ミルのMelinex 453 PETフィルムの
第1のPSAコーティングに積層した。
【0280】
サンプル複合フィルムS1~S8並びに比較サンプル複合フィルムCS1及びCS2の
それぞれの乾燥反射防止コーティングの組成を、以下の表1にまとめる。
【表1】
【0281】
サンプル複合フィルムS1~S8並びに比較サンプル複合フィルムCS1及びCS2は
、BYK Gardnerで可視光透過率(VLT)及びヘイズ値で測定された。VLT
とヘイズ値の測定結果を以下の表2にまとめる。
【表2】
【0282】
上記の一般的な説明又は例に記載した作業すべてが必要なわけではなく、特定の作業の
一部が不要である場合があり、記載した作業に加えて1つ以上の作業が実施され得ること
に留意されたい。さらに、作業を示した順序は、必ずしも作業を実施する順序ではない。
【0283】
特定の実施形態に関して、利益、他の利点及び問題の解決策を上述した。ただし、利益
、利点、問題の解決策並びに利益、利点又は解決策を生じさせ得る、又はより顕著にし得
るいずれの特徴も、特許請求の範囲の一部又は全部の極めて重要な、所要の又は本質的な
特徴とみなすべきものではない。
【0284】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解
を提供することを意図する。明細書及び例示は、本明細書に記載の構造又は方法を使用す
る装置及びシステムの要素及び特徴の全ての徹底的及び包括的説明として機能することを
意図しない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組合せて提供されてもよく
、反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈に記載の様々な特徴もまた、別個に又は
任意の下位組合せで提供されてもよい。さらに、範囲内に記載の値への言及は、その範囲
内の各値及び全ての値を含む。多数の他の実施形態は、本明細書を読んだ後にのみ当業者
に明らかとなり得る。構造的置換、論理的置換、又は別の変更が本開示の範囲から逸脱す
ることなくなされることができるように、他の実施形態が使用され、かつそれから派生し
てもよい。したがって、本開示は、制限的であるよりも、むしろ例証的であるとみなされ
るべきである。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
【手続補正書】
【提出日】2023-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の透明基板、及び
前記第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合フィルムであって、
前記第1の反射防止コーティングが、
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約40重量%及び約85重量%以下の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤、
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも3重量%及び約7.5重量%以下の濃度の光開始剤成分、
前記第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約15重量%及び約60重量%以下の濃度で前記第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子、及び
少なくとも約0.01及び約1.0以下の比AC1SiO2/AC1を含み、AC1SiO2が、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対する、前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1が、前記第1の反射防止コーティングの総重量に対する、前記第1の反射防止コーティング中の前記第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度であり、
前記複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、
前記複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、上記複合フィルム。
【請求項2】
前記第1の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm及び約500nm以下の厚さを有する、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項3】
前記第1の反射防止コーティング中の前記第1のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、請求項1に記載の複合フィルム
【請求項4】
前記第1の反射防止コーティング中の前記光開始剤成分が、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項5】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子である、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項6】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理されている、請求項5に記載の複合フィルム。
【請求項7】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、概して固体シリカナノ粒子である、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項8】
前記第1の反射防止コーティング中の前記シリカナノ粒子が、少なくとも約1nm及び約500nm以下の平均粒径(D50)を有する、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項9】
前記第1の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、請求項1に記載の複合フィルム。
【請求項10】
請求項1に記載の複合フィルムを形成する方法であって、
第1の反射防止コーティング配合物を提供するステップであって、前記第1の反射防止コーティング配合物が、
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.4重量%及び約5.5重量%以下の濃度の原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.2重量%及び約2.0重量%以下の濃度の原料光開始剤成分、並びに
前記第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.7重量%及び約1.9重量%以下の濃度のシリカナノ粒子を含む、上記ステップ、
前記第1の反射防止コーティング配合物を透明基板へ適用するステップ、並びに
前記反射防止コーティング配合物を乾燥させて、前記透明基板に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合フィルムを形成するステップを含み、
前記複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、
前記複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、上記方法。
【外国語明細書】