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特開2023-52617新たな無線技術における無線リソース管理のための無線リソース制御接続状態での無線周波数動的切替
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052617
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】新たな無線技術における無線リソース管理のための無線リソース制御接続状態での無線周波数動的切替
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/10 20090101AFI20230404BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230404BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W24/10
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023009309
(22)【出願日】2023-01-25
(62)【分割の表示】P 2021547060の分割
【原出願日】2019-10-22
(31)【優先権主張番号】62/750,464
(32)【優先日】2018-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ユー ジビン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン ルイ
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】クイ ジエ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態における同期信号ブロック(SSB)タイミンググループに基づく、隣接セルを監視するための無線リソース管理(RRM)測定を構成し実施するための方法、装置、記憶媒体及びシステムを提供する。
【解決手段】無線通信のためのアクセスノード(AN)は、SSBバーストにおけるSSBタイミンググループのセットのうちの個々ののSSBタイミンググループに関して、UEの受信機をサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えるか否かを示す受信機動作切替パターンに対応するSSBタイミンググループのセットを示す1つ以上のSSBバースト配列を1つ以上の隣接セルに関して生成し、生成したSSBバースト配列を送信し、1つ以上のRRM測定のために1つ以上のSSBバースト配列に基づいて1つ以上のSSBを生成し、生成したSSBを送信する。
【選択図】図6B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体(computer-readable media、CRM)であって、前記命令は、ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによる前記命令の実行時に、前記UEに、
1つ以上の選択された同期信号ブロック(SSB)に基づいて、SSBバーストにおけるSSBタイミンググループのセットを決定させ、
前記SSBタイミンググループのセットに基づいて、前記SSBタイミンググループのセットのうちの、個々のSSBタイミンググループに関して、前記UEの受信機を前記UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤにおいて動作するように切り替えるかどうかを示す受信機動作切替パターンを生成させ、
前記受信機動作切替パターンに基づいて、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にあるSSB測定のそれぞれのため、前記個々のSSBタイミンググループに関して、前記受信機が前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの個々の周波数間レイヤで動作するように切り替えさせる、
1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項2】
前記SSBタイミンググループのセットを決定するために、
前記命令は、前記UEに、
1つ以上のSSBバースト配列の受信時に、1つ以上のSSBバーストに関してSSBスキャン測定を前記1つ以上の周波数間レイヤで実行させ、
前記SSBスキャン測定に基づいて、前記RRC_CONNECTED状態にあり、1つ以上の周波数間レイヤそれぞれで測定されることとなる1つ以上のSSBを隣接セル監視のために選択させ、
前記選択された1つ以上のSSB及びそれらの対応するタイミング情報に基づいて、1つ以上のSSBタイミンググループを決定させる、
請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項3】
前記1つ以上のSSBを選択するために、
前記命令は、前記UEに、
前記SSBスキャン測定に基づいて、前記1つ以上のSSBの個々の品質メトリックがスキャン閾値よりも大きいことを判定させ、
前記1つ以上のSSBを選択させる、
請求項2に記載の1つ以上のCRM。
【請求項4】
前記品質メトリックのそれぞれが、前記SSBスキャン測定の基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対ノイズ干渉比(SINR)、及び受信信号強度インジケータ(RSSI)の測定結果のうちの1つに少なくとも基づく測定結果である、請求項3に記載の1つ以上のCRM。
【請求項5】
前記SSB測定のそれぞれが1つ以上のSSBトラッキング測定であり、前記命令は、実行時更に、前記UEに、前記受信機動作切替パターンに基づいて、前記RRC_CONNECTED状態における前記無線リソース管理(RRM)測定のそれぞれのために、前記個々のSSBタイミンググループに関する前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの前記個々の周波数間レイヤに関して、前記1つ以上のSSBトラッキング測定を実行させる、請求項3に記載の1つ以上のCRM。
【請求項6】
前記SSBグループのセットがSSBグループの第1のセットであり、前記SSBスキャン測定が、前記1つ以上のSSBバーストの第1のセットに関する前記1つ以上の周波数間レイヤにおける第1のSSBスキャン測定であり、実行時に、前記命令は更に、前記UEに、
前記1つ以上のSSBトラッキング測定を実行することに基づいて、1つ以上の測定SSBの個々の品質メトリックのうちの少なくとも1つの品質メトリックがトラッキング閾値よりも低いことを判定させ、
1つ以上のSSBバーストの第2のセットに関して、前記1つ以上の周波数間レイヤで第2のSSBスキャン測定を実行させる、
請求項5に記載の1つ以上のCRM。
【請求項7】
前記受信機動作切替パターンが、測定ギャップのそれぞれに対応する1つ以上のSSBバースト中に、前記SSBタイミンググループのセットのうちのSSBタイミンググループのそれぞれに関して前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えるかどうかを示す、請求項1から6のいずれか1項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項8】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記1つ以上の選択されたSSBのうちの1つの選択されたSSBのみを含む場合、前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1から6のいずれか1項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項9】
前記受信機動作切替パターンは、前記1つ以上の測定されたSSBの前記個々の品質メトリックが前記トラッキング閾値よりも低いとの前記判定まで、前記受信機を前記1つの周波数間で動作するように切り替えることを示す、請求項8に記載の1つ以上のCRM。
【請求項10】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記2つ以上の周波数間レイヤのうちの2つ以上の選択されたSSBを含む場合、前記受信機を時間多重方式で2つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1から6のいずれか1項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項11】
前記受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループが測定されない場合、前記受信機を前記サービングセルに関連付けられた周波数内レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1から6のいずれか1項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項12】
前記命令は、実行時更に、前記UEに、前記1つ以上のSSBバースト配列の受信時に、前記RRC-CONNECTED状態にある隣接セルSSBを監視することに関して、前記1つ以上のSSBバースト配列を復号させる、請求項1から6のいずれか1項に記載の1つ以上のCRM。
【請求項13】
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)であって、前記命令は、アクセスノード(AN)の1つ以上のプロセッサによる前記命令の実行時に、前記ANに、
1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上の隣接セルに関して1つ以上の同期信号ブロック(SSB)を生成させ、
前記1つ以上のSSBを送信させる、
1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項14】
前記命令は、実行時更に、前記ANに、
前記1つ以上のSSBバースト配列を生成させ、
前記1つ以上のSSBバースト配列を送信させる、
請求項13に記載の1つ以上のCRM。
【請求項15】
前記1つ以上のSSBを送信するために、前記命令が、前記ANに、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで前記1つ以上のSSBを送信させる、請求項13に記載の1つ以上のCRM。
【請求項16】
ユーザ機器(UE)の装置であって、1つ以上の同期信号ブロック(SSB)バースト配列の受信時に、SSBスキャン測定のための複数のSSBバーストのうちの複数のSSBを受信するためのインターフェース回路であって、前記複数のSSBバーストが前記1つ以上のSSBバースト配列に従って複数の周波数間レイヤに属する、インターフェース回路と、
前記インターフェース回路と結合された処理回路であって、前記処理回路は、
前記受信した複数のSSBに関してSSBスキャン測定を実行し、
前記SSBスキャン測定に基づいて、1つ以上の着信SSBバーストについてのSSBタイミンググループのセットを決定し、
前記SSBタイミンググループのセットに基づいて、前記1つ以上の着信SSBバーストの前記SSBタイミンググループのセットのうちの個々のSSBタイミンググループに関して、前記UEの受信機を前記複数の周波数間レイヤで動作するように切り替えるかどうかを示す受信機動作切替パターンを生成し、
前記受信機動作切替パターンに基づいて、前記受信機を、無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態にある前記1つ以上の着信SSBバーストの1つ以上のSSBトラッキング測定のために、前記個々のSSBタイミンググループに関して前記複数の周波数間レイヤのうちの個々の周波数間レイヤで動作するように切り替える、
処理回路と、を備える、装置。
【請求項17】
前記SSBタイミンググループのセットを決定するために、前記処理回路が、
前記SSBスキャン測定に基づいて、前記RRC_CONNECTED状態にある隣接セル監視のための前記複数の周波数間レイヤのうちの前記個々の周波数間レイヤで測定されるべき1つ以上のSSBを選択し、
前記選択された1つ以上のSSB及びそれらに対応するタイミング情報に基づいて、1つ以上のSSBタイミンググループを決定する、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記インターフェース回路が、前記受信機動作切替パターンに基づいて、前記複数の周波数間レイヤのうちの前記個々の周波数間レイヤで、前記個々のSSBタイミンググループに関して1つ以上のSSBトラッキング測定を更に実行する、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記処理回路が、前記1つ以上のSSBトラッキング測定に基づいて、1つ以上の測定されたSSBである1つ以上のSSBの個々の品質メトリックのうちの少なくとも1つの品質メトリックがトラッキング閾値よりも低いことを更に判定する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記SSBスキャン測定が第1のSSBスキャン測定であり、前記処理回路が、前記1つ以上の着信SSBバーストにおける第2のSSBスキャン測定を実行するように前記インターフェース回路を構成することを更に決定する、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
アクセスノード(AN)の装置であって、
1つ以上の隣接セルに関して1つ以上の同期信号ブロック(SSB)バースト配列を生成するための手段と、
前記1つ以上のSSBバースト配列を送信するための手段と、
1つ以上の無線リソース管理(RRM)測定のために前記1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上のSSBを生成するための手段と、
無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態において前記1つ以上のSSBを送信するための手段と、
を含む、装置。
【請求項22】
前記1つ以上のSSBが、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作する、請求項21に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年10月25日に出願された「Dynamic Radio Frequency Switching for Inter-frequency Radio Resource Management(RRM)Measurements In Radio Resource Control(RRC)_CONNECTED State」と題する米国仮特許出願第62/750,464号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本発明の実施形態は、概して、無線通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される背景技術は、本開示のコンテクストを一般的に提示する目的のためのものである。この背景技術のセクションに記載される範囲で、現在挙げられている発明者らの業績、並びに出願の時点で別途従来技術とは見なされ得ない説明の態様は、明示的にも暗黙的にも本開示に対抗する従来技術として認められるものではない。本明細書に別途記載されない限り、このセクションで説明されるアプローチは、本開示の請求項に対する従来技術ではなく、このセクションに含めることによって従来技術であると認められるものではない。
【0004】
第5世代(5G)の新たな無線技術(NR)では、ユーザ機器(UE)が隣接セルの品質を監視するための、周波数間及び/又は周波数内無線リソース管理(RRM)の測定が必要である。このような監視は、無線リソース制御(RRC)_CONNECTED状態におけるハンドオーバ及び/又はRRC_IDLE状態におけるセル再選択に使用されてもよい。5G NRでは、1つ以上のターゲット隣接セルのRRM測定は、1つ以上のターゲット隣接セルと関連付けられた1つ以上の同期信号ブロック(SSB)に関する測定に基づくことができる。RRC_CONNECTED状態では、2つ以上の周波数間レイヤを監視する必要があり得る。対応する測定ギャップ内のSSBバーストに関する既存のRRM測定に基づくと、UEが、スケジュールされた測定ギャップ内の1つのSSBバーストに対応する1つの周波数間レイヤのSSBしか測定できない場合、効率的でない可能性がある。
【0005】
実施形態は、添付図面と併せて、以下の詳細な説明によって容易に理解される。この説明を容易にするために、類似の参照番号は類似の構造要素を指定する。添付図面の図において、実施形態が、限定ではなく例として示されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】様々な実施形態による、無線ネットワーク内にユーザ機器(UE)及びアクセスノード(AN)を備えるネットワークの一例を概略的に示す。
図2】様々な実施形態によるデバイスの例示の構成要素を示す。
図3A】いくつかの実施形態による、ミリメートル波(ミリ波)RFFE及び1つ以上のサブミリメートル波無線周波数集積回路(RFIC)を組み込んだ例示的な無線周波数フロントエンド(RFFE)を示す。
図3B】いくつかの実施形態による、代替のRFFEを示す。
図4A】様々な実施形態による、SSBバーストに基づくRRC_CONNECTED状態のRRM測定の実施例を示す。
図4B】様々な実施形態による、SSBタイミンググループに基づくRRC_CONNECTED状態のRRM測定の実施例を示す。
図5】様々な実施形態による、RRC_CONNECTED状態における隣接セル監視のプロセスを容易にする例示的な動作フローを示す。
図6A】様々な実施形態による、UEがRRC-CONNECTED状態にある場合の受信機動作切替パターン決定及び実装プロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
図6B】様々な実施形態による、ANがRRC-CONNECTED状態にある場合の受信機動作切替パターン決定及び実装プロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
図7】様々な実施形態によるベースバンド回路の例示的なインターフェースを示す。
図8】様々な実施形態によるハードウェアリソースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面が参照され、ここで、全体を通じて、類似の番号は類似の部分を指定し、実践され得る実施形態が、図によって示されている。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造又はロジックの変更を行われ得ることが、理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0008】
様々な動作は、特許請求される主題を理解する上で最も有用な方法で、複数の別個のアクション又は順次の動作として説明され得る。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が必ずしも順序依存であることを示唆するものとして解釈されるべきではない。具体的には、これらの動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。説明される動作は、説明される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。追加の実施形態では、様々な追加の動作が実行されてもよく、かつ/又は説明された動作が省略されてもよい。
【0009】
本開示の目的のために、「A又はB」及び「A及び/又はB」という句は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。本開示の目的のために、「A、B、又はC」及び「A、B、及び/又はC」という句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味する。
【0010】
説明は、「一実施形態では」又は「実施形態では」という句を使用する場合があるが、これらは各々、同じ又は異なる実施形態の1つ以上を指すことができる。更に、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」などの用語は、本開示の実施形態に関連して使用される際に、同義である。
【0011】
用語「結合された」、「電子的に結合された」、「通信可能に結合された」、「接続された」、「電子的に接続された」、「通信可能に接続された」は、その派生語とともに本明細書で使用される。用語「結合された」及び/又は「接続された」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができ、2つ以上の要素が互いに間接的に接触しつつ、互いに連携若しくは相互作用することを意味することができ、かつ/又は、互いに結合されていると言われる要素の間に1つ以上の他の要素が結合又は接続されていることを意味することができる。用語「直接結合された」及び/又は「直接接続された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味し得る。用語「電子的に結合された」及び/又は「電子的に接続された」は、2つ以上の要素が、1つ以上のビア、トレース、ワイヤ、ワイヤボンド、若しくは他の相互接続を介すること、又は、無線通信チャネル若しくはリンクなどを介することを含む、回路による手段によって互いに接触し得ることを意味することができる。
【0012】
本明細書で使用される際に、「回路」という用語は、説明される機能性を提供する、集積回路(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ディスクリート回路、組み合わせロジック回路、システムオンチップ(SOC)、システムインパッケージ(SiP)の任意の組み合わせを指し、その一部であり、又はこれらを含み得る。いくつかの実施形態では、回路は、説明される機能を提供するために、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールを実行し得る。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
【0013】
従来、RRC_CONNECTED状態では、UEは、1つ以上の周波数間レイヤにおいて1つ以上のセルからの信号品質を監視するためにRRM測定を実行する必要がある。UEは、その1つ以上の受信機を、1つのSSBバースト中に監視する必要があるそれらの周波数間レイヤのうちの1つにおいて動作するように切り替えることができる。次いで、UEは、1つ以上の受信機を、次のSSBバースト中に、それらの周波数間レイヤのうちの別のものにおいて動作するように切り替えることができる。したがって、SSB測定は、SSBバーストごとの周波数間レイヤで行われてもよい。そのような測定は、測定ギャップ内で操作されてもよく、又は操作されなくてもよい。したがって、異なる周波数間レイヤのSSBの全てが、1つのSSBバーストにおいて、かつ/又は測定ギャップの間に監視されなくてもよく、これは周波数間測定の更新レートに影響を与えることができ、かつ/又は関連するUEハンドオーバ性能に影響を与えることができる。
【0014】
本明細書に記載される実施形態は、例えば、RRC_CONNECTED状態にあるSSBタイミンググループに基づいて隣接セルを監視するためのRRM測定を構成及び実施するための装置、方法、及び記憶媒体を含み得る。受信機動作切替パターンは、1つのSSBバースト内にかつ/又は測定ギャップ内の1つ以上の周波数間レイヤにおいてSSBを効果的に測定するために、UEによって決定され得る。したがって、UEは、RRC_CONNECTED状態の隣接セルを監視する際に、より効果的に動作することができる。
【0015】
図1は、本明細書の様々な実施形態による、例示的な無線ネットワーク100(以下「ネットワーク100」)を概略的に示す。ネットワーク100は、AN110と無線通信しているUE105を含み得る。UE105は、AN110に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成され得る。この例では、接続112は、通信可能な結合を可能にするためのエアインターフェースとして示されており、ミリ波及びサブ6GHzで動作する5G NRプロトコル、移動通信用のグローバルシステム(GSM)プロトコル、コード分割多元接続(CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュツートーク(PTT)プロトコルなどのようなセルラー通信プロトコルに対応することができる。
【0016】
UE105は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、無線ハンドセット、顧客構内設備(CPE)、固定無線アクセス(FWA)デバイス、車載UE、又は無線通信インターフェースを含む任意のコンピューティングデバイスなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE105は、IoT(Internet of Things)UEを含むことができ、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセスレイヤを含み得る。IoT UEは、PLMN(パブリックランドモバイルネットワーク)、ProSe(Proximity-Based Service)又はD2D(device-to-device)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTC(machine-type communication)サーバ若しくはデバイスとデータを交換するための、狭帯域IoT(NB-IoT)、M2M(machine-to-machine)、又はMTCなどの技術を利用することができる。M2M又はMTCデータ交換は、データの機械起動の交換であってもよい。NB-IoT/MTCネットワークは、相互に接続するNB-IoT/MTC UEを記述し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。NB-IoT/MTC UEは、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新、位置関連サービスなど)を実行し得る。
【0017】
AN110は、接続112を可能にするか、又は終了することができる。AN110は、基地局(BS)、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、次世代ノードB(gNB又はng-gNB)、NG-RANノード、セル、サービングセル、隣接セル、プライマリセル(PCell)、セカンダリセル(SCell)、プライマリSCell(PSCell)などと呼ばれることが可能であり、地理的エリア内のカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又は衛星局を備えることができる。
【0018】
AN110は、UE105の最初の接触点であり得る。いくつかの実施形態では、AN110は、様々なロジック機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線リソース制御(c)、無線ベアラ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理とデータパケットスケジューリング、並びに移動性管理を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、AN110からUE105へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は、同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内の下りリンクの物理的リソースである。このような時間-周波数平面表現は、直交波周波数分割多重(OFDM)システムの一般的な方法であり、それは無線リソース割り当てを直感的なものにする。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間領域内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを説明する。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数領域において、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理下りリンクチャネルが存在する。
【0020】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ及び上位レイヤシグナリングをUE105に搬送することができる。物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送することができる。又、それは、アップリンク共有チャネルに関する伝送フォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE105に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE105に割り当てる)は、UE105のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、AN110で実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE105に対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0021】
PDCCHは、制御チャネルエレメント(CCE)を使用して制御情報を伝達してもよい。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つの組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、リソースエレメントグループ(REG)として知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI)のサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。
【0022】
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用する拡張型物理ダウンリンク制御チャネル(ePDCCH)を利用することができる。ePDCCHは、1つ以上の拡張された制御チャネル要素(ECCE)を用いて送信されてもよい。上記と同様に、各ECCEは、拡張されたリソース要素グループ(EREG)として知られる4つの物理リソース要素からなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0023】
図1に示されるように、UE105は、機能に応じてグループ化されたミリメートル波の通信回路を含み得る。ここで図示される回路は説明目的のものであり、UE105は、図3A及び3Bに示される別の回路を含んでもよい。UE105は、プロトコル処理回路115を含むことができ、これはメディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)、無線リソース制御(RRC)及び非アクセスレイヤ(NAS)に関連した1つ以上のレイヤ操作を実施することができる。プロトコル処理回路115は、命令を実行するための1つ以上の処理コア(図示せず)と、プログラム及びデータ情報を記憶するための1つ以上のメモリ構造(図示せず)とを含み得る。
【0024】
UE105は、デジタルベースバンド回路125を更に含んでもよく、これは、HARQ機能、スクランブリング及び/又はデスクランブリング、符号化及び/又は復号、レイヤマッピング及び/又はデマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル及び/又はビットメトリック判定、マルチアンテナポートプリコーディング及び/又は復号のうちの1つ以上を含む物理レイヤ(PHY)機能を実装することができ、これは空間時間、空間周波数、又は空間符号化、参照信号生成及び/又は検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又は復号、同期シーケンス生成及び/又は検出、制御チャネル信号ブラインド復号、及びその他の関連する機能を含み得る。
【0025】
UE105は、送信回路135と、受信回路145と、無線周波数(RF)回路155と、1つ以上のアンテナパネル175を含むか又はこれに接続され得るRFフロントエンド(RFFE)165とを更に含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、RF回路155は、送信又は受信機能の1つ以上のための複数の並列なRFチェーン又は分枝を含み得る。各チェーン又は分枝は、1つのアンテナパネル175と結合され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、プロトコル処理回路115は、デジタルベースバンド回路125(又は単純に「ベースバンド回路125」)、送信回路135、受信回路145、無線周波数回路155、RFFE165、及び1つ以上のアンテナパネル175の制御機能を提供するための制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含み得る。
【0028】
UE受信は、1つ以上のアンテナパネル175、RFFE165、RF回路155、受信回路145、デジタルベースバンド回路125、及びプロトコル処理回路115によって、又はこれらを介して、確立され得る。1つ以上のアンテナパネル175は、1つ以上のアンテナパネル175の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信された受信ビーム形成信号による、AN110からの送信を受信し得る。UE105アーキテクチャに関する更なる詳細は、図2図3A/3B、及び図6に示されている。AN110からの送信は、AN110のアンテナによって送信ビーム形成され得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路125は、送信回路135及び受信回路145の両方を含み得る。別の実施形態では、ベースバンド回路125は別々のチップ又はモジュールに実装されてもよく、例えば1つのチップは送信回路135を含み、別のチップは受信回路145を含んでもよい。
【0029】
UE105と同様にAN110は、機能に応じてグループ化されたミリ波/サブミリ波の通信回路を含み得る。AN110は、プロトコル処理回路120、デジタルベースバンド回路130(又は単純に「ベースバンド回路130」)、送信回路140、受信回路150、RF回路160、RFFE170、及び1つ以上のアンテナパネル180を含み得る。
【0030】
セル送信は、プロトコル処理回路120、デジタルベースバンド回路130、送信回路140、RF回路160、RFFE170、及び1つ以上のアンテナパネル180によって、又はこれらを介して確立され得る。1つ以上のアンテナパネル180は、送信ビームを形成することによって、信号を送信し得る。図3は、RFFE170及びアンテナパネル180に関する詳細を更に示す。
【0031】
AN110は、本明細書の様々な実施形態による測定ギャップ構成を含むメッセージを生成及び送信することができる。UE105は、本明細書の様々な実施形態に従って、AN100によって送信されたメッセージを復号して、構成された測定ギャップの開始点を決定することができる。
【0032】
図2は、いくつかの実施形態によるデバイス200の例示の構成要素を示す。図1とは対照的に、図2は、受信及び/又は送信機能の観点からUE105又はAN110の例示的な構成要素を示しており、図1で説明された構成要素の全てを含むとは限らない。いくつかの実施形態では、デバイス200は、少なくとも図示されるように、アプリケーション回路202、ベースバンド回路204、RF回路206、RFFE回路208、及び複数のアンテナ210を一緒に含み得る。ベースバンド回路204は、いくつかの実施形態のベースバンド回路125と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。複数のアンテナ210は、ビーム形成のための1つ以上のアンテナパネルを構成し得る。図示されるデバイス200の構成要素は、UE又はANに含まれてもよい。いくつかの実施形態では、デバイス200は、より少ない要素しか含まなくてもよい(例えば、セルは、アプリケーション回路202を利用しなくてもよく、代わりに、EPCから受信したIPデータを処理するためのプロセッサ/コントローラを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、デバイス200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入出力(I/O)インターフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下に記載する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記回路は、クラウドRAN(C-RAN)実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい)。
【0033】
アプリケーション回路202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含み得る。例えば、アプリケーション回路202は、限定されないが、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができる。(1つ又は複数の)プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の任意の組み合わせを含んでもよい。プロセッサは、メモリ/記憶装置に連結されてもよいし、メモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
【0034】
ベースバンド回路204は、限定されないが、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができる。ベースバンド回路204は、いくつかの実施形態のベースバンド回路125及びベースバンド回路130と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するための、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含むことができる。ベースバンド回路204は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、かつRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインターフェース接続することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)及び/又はNRベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中か将来開発されることになる世代(例えば、第2世代(2G)、第6世代(6G)など)用の他のベースバンドプロセッサ(単数又は複数)204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、ベースバンドプロセッサ204A~Dのうちの1つ以上)は、RF回路206を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を処理することができる。別の実施形態では、ベースバンドプロセッサ204A~Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号、無線周波数シフトなどを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能性を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の符号化/復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含んでもよい。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの実施例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の音声デジタル信号プロセッサ(DSP)(単数又は複数)204Fを含み得る。(1つ又は複数の)音声DSP204Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含んでもよく、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含んでもよい。ベースバンド回路の構成要素は、いくつかの実施形態では、単一のチップ内、単一のチップセット内で好適に組み合わされてもよく、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204及びアプリケーション回路202の構成要素の一部又は全部は、例えば、SOC上に、一緒に実装されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路204が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と称される場合がある。
【0037】
RF回路206は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路206は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、1つ以上のスイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでもよい。RF回路206は、RFFE回路208から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路204に提供するための回路を含み得る、受信機回路206Aを含み得る。RF回路206は又、ベースバンド回路204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をRFFE回路208に提供するための回路を含み得る送信機回路206Bも含み得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、アナログベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実施形態では、RF回路206は、アナログデジタル変換器(ADC)及びデジタルアナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路204は、RF回路206と通信するためのデジタルベースバンドインターフェースを含んでもよい。
【0039】
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線集積回路(IC)回路が提供されてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0040】
RFFE回路208は、1つ以上のアンテナ210から受信したRFビーム上で動作するように構成された回路を含み得る、受信信号経路を含んでもよい。RFビームは、ミリ波又はサブミリ波周波数範囲で動作している間にAN110によって形成及び送信された送信ビームであり得る。1つ以上のアンテナ210と結合したRFFE回路208は、送信ビームを受信し、更なる処理のためにこれらをRF回路206に進めることができる。RFFE回路208は又、ビーム形成の有無にかかわらず、アンテナ210のうちの1つ以上によって送信するためにRF回路206によって提供される送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る、送信信号経路を含んでもよい。様々な実施形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路206のみにおいて、RFFE回路208のみにおいて、又はRF回路206及びRFFE回路208の両方において行われてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、RFFE回路208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含んでもよい。RFFE回路208は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。RFFE回路208の受信信号経路は、受信したRFビームを増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路206に)提供するための低雑音増幅器(LNA)を含んでもよい。RFFE回路208の送信信号経路は、(例えば、RF回路206によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、ビーム形成及び(例えば、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上による)後続の送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
【0042】
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用することができ、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路202のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に、レイヤ4の機能(例えば、伝送通信プロトコル(TCP)及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)レイヤ)を実行してもよい。本明細書で言及するように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載する無線リソース制御(RRC)レイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、及びパケットデータ収束プロトコル(PDCP)レイヤを含み得る。本明細書で言及するように、レイヤ1は、以下に更に詳細に説明される、UE/ANの物理(PHY)レイヤを含み得る。
【0043】
図3Aは、ミリ波RFFE305及び1つ以上のサブ6GHz無線周波数集積回路(RFIC)310を組み込んだ無線周波数フロントエンド300の一実施形態を示す。ミリ波RFFE305は、いくつかの実施形態のRFFE165、RFFE170、及び/又はRFFE回路208と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。ミリ波RFFE305は、FR2又はミリ波で動作している間にUE105に使用されてもよい。RFIC310は、FR1、サブ6GHz、又はLTE帯域で動作している間にUE105に使用されてもよい。この実施形態では、1つ以上のRFIC310は、ミリ波RFFE305から物理的に分離され得る。RFIC310は、1つ以上のアンテナ320との接続を含み得る。RFFE305は、1つ以上のアンテナパネルを構成し得る、複数のアンテナ315と結合され得る。
【0044】
図3Bは、RFFE325の代替実施形態を示す。この態様では、ミリメートル波及びサブ6GHzの両方の無線機能が、同じ物理的RFFE330に実装され得る。RFFE330は、ミリメートル波アンテナ335及びサブ6GHzアンテナ340の両方を組み込んでもよい。RFFE330は、いくつかの実施形態のRFFE165、RFFE170、及び/又はRFFE回路208と類似であってもよく、実質的に交換可能であり得る。
【0045】
図3A及び図3Bは、UE105又はAN110のいずれかの様々なRFFEアーキテクチャの実施形態を示す。
【0046】
図4Aは、様々な実施形態による、RRC_CONNECTED状態における、SSBバーストに基づくRRM測定の実施例を示す。最後の行は、UE105のサービングセルの周波数内レイヤf0400を表す。中間の行は、サービングセルの周波数間レイヤf1405を表し、上部の行は、サービングセルの別の周波数間レイヤf2410を表す。この例示的な説明では、隣接セルの全ては、同じバーストパターンを有してもよく、それらは互いに時間同期されてもよい。本明細書に開示される様々な実施形態は、時間的に同期されていないSSB及び/又は異なるSSBバーストパターンに適用することができることに留意されたい。
【0047】
隣接セルの送信は、第1のSSBバースト1 415A及び第2のSSBバースト2 415B、並びにより多くの同様のSSBバースト(図示せず)を含み得る。図4Aに例示されるSSBバーストのそれぞれにおいて、第1の周波数間レイヤf1405に4つのSSB(SSB1_f1、SSB2_f1、SSB3_f1及びSSB4_f1)、そして第2の周波数間レイヤf2410に4つのSSB(SSB1_f2、SSB2_f2、SSB3_f2及びSSB4_f2)が存在してもよい。RRC_CONNECTED状態では、UE105は、少なくとも2つの周波数間レイヤを監視する必要があり得、これは、UE105がその受信機(単数又は複数)又はRF受信機(単数又は複数)を、それらの周波数で動作し、送信されたSSBを受信し、かつ/又はRRM測定を実行することができるように切り替えることを意味する。RRM測定はSSBバーストに基づくため、UE105は、受信機を、第1の測定ギャップ418A内の第1のSSBバースト1 415Aの持続時間には周波数間レイヤf2410で動作し、そして第2の測定ギャップ418B内の第2のSSBバースト2 415Bの持続時間には周波数間レイヤf1405で動作するよう切り替えることができる。これらの受信機がオンの2つの期間は、図4AのRx_ON_f1及びRX-ON_f2として示されている。したがって、SSBバースト1 415Aに対応するSSB1_f2、SSB2_f2、SSB3_f2、及びSSB4_f2、並びにSSBバースト2 415Bに対応するSSB1_f1、SSB2_f1、SSB3_f1、SSB4_f1は、図4Aのグレー色のSSBブロックによって示される2つの測定ギャップでUE105によって測定することができる。更に、非測定ギャップ時間には、UE105は、受信機を、RX_ON_f0 420として示されるダウンリンクデータ受信のために、周波数内レイヤf0400に戻すように切り替えることができる。なお、周波数内レイヤとは、UEのサービングセルによって使用される周波数と同じ周波数に関連付けられた周波数を指し、周波数間レイヤとは、UEのサービングセルによって使用される周波数とは異なる周波数に関連付けられた周波数を指す。
【0048】
RRM測定には、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対ノイズ及び干渉比(SINR)、並びに受信信号強度インジケータ(RSSI)のSSBに対する測定、並びに/又は、NRにおけるチャネル状態情報参照信号(CSI_RS)を含み得るが、これらに限定されない。基準信号のサブキャリア間隔(SCS)に応じて、SSBは1つ又は最大64のSSBを含んでもよい。SSBバーストは、5ミリ秒(ms)~160msであり得る、予め設定された繰り返し周期(RP)で周期的に送信されてもよい。NRでは、SSBバースト送信を示すSSBバースト配列は、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を介し、隣接セルを介して、AN110によってUE105に提供され得る。
【0049】
いくつかの実施形態による、SSBバーストに基づいて実行されるRRM測定であって、UE105が、1つのスケジュールされた測定ギャップの間に、1つ以上の周波数間レイヤで動作するよう切り替えできない場合、そのRRM測定は、本明細書においてSSBスキャン測定と呼ぶ場合がある。このようなスキャン測定では、UE105が2つ以上の周波数間レイヤでSSBを監視する必要がある場合、UEは、2つ以上の測定ギャップ内で各周波数間レイヤを監視することができる。
【0050】
NR RRC_CONNECTED状態では、UEは、2つ以上の周波数間レイヤで隣接セルを監視し測定する必要がある場合がある。これは、高移動性の状況での周波数間ハンドオーバに備えて用いられ、通話の中断及び/又は他の同様の問題を低減又は最小化する。RRM測定は、AN110によって、1つ以上の予め設定された測定ギャップパターンに基づき、周波数内ダウンリンクPDSCH及び/又はPDCCH受信を中断することによって実行されてもよい。UE105は、受信機を測定ギャップ中に周波数間レイヤで動作するように切り替え、それに従ってRRM測定を実行してもよい。上述のように、SSBバーストに基づくRRM測定は、1つの測定ギャップ期間中に1つの周波数間レイヤのみを測定することができる。対照的に、SSBタイミンググループに基づくRRM測定は、1つの測定ギャップ期間中に2つ以上の周波数間レイヤを測定して、各測定ギャップの測定更新レートを改善することができる。
【0051】
図4Bは、様々な実施形態による、RRC_CONNECTED状態における、SSBタイミンググループに基づくRRM測定の例を示す。図4Aと同様に、最後の行は周波数内レイヤf0400を表す。中間の行は周波数間レイヤf1405を表し、上部の行は周波数間レイヤf2410を表す。この例示的な説明では、隣接セルの全ては、同じバーストパターンを有してもよく、それらは互いに時間同期されてもよい。本明細書に開示される様々な実施形態は、時間的に同期されていないSSB及び/又は異なるSSBバーストパターンに適用することができることに留意されたい。
【0052】
隣接セルの送信は、第1のSSBバースト1 435A及び第2のSSBバースト2 435B、並びにより同様の多くのSSBバースト(図示せず)を含み得る。SSBバーストのそれぞれにおいて、周波数間レイヤf1405及び周波数間レイヤf2410の両方に、4つのSSBグループ(SSBグループ1、SSBグループ2、SSBグループ3、及びSSBグループ4)が存在してもよい。SSBグループは、SSBタイミンググループと呼ぶことができ、全てのSSBを、UE105に到着した時に時間スケールが整合している場合、1つのSSBグループにグループ化する。なお、SSBの整合は、正確でなくてもよく、ある程度の許容度を可能にしてもよい。例えば、時間t0又はその前後にUE受信機に到着する1つ以上のSSBが存在し得る。これらのSSBの全ては、SSBグループ1としてグループ化することができる。これらのグループ化されたSSBは全て、同じ又は異なるキャリア周波数を有してもよく、かつ/又は異なる周波数間レイヤにあってもよい。したがって、これらのSSBは、周波数間レイヤf1405及び周波数間レイヤf2410にあってもよく、又は図4Bに示されていない他のいずれかの周波数間レイヤ(単数又は複数)にあってもよい。
【0053】
実施形態では、UE105は、SSBバースト内のRRC_CONNECTED状態にある隣接セルからのSSB(単数又は複数)を測定することができる。したがって、UE105は、1つ以上の周波数間レイヤで動作する隣接セルからの、SSBを含む1つ以上のSSB時間グループを決定することができる。そのような決定は、1つ以上のSSBバースト及び/又は測定ギャップ内のRRM測定に従った、SSBの電力レベル及び/又は他の信号品質指標のそれぞれに基づいてもよい。この点に関する更なる詳細は、図5に関して以下に説明する。したがって、受信機動作切替パターンは、測定される必要があるSSB(例えば、1つ以上の予め選択されたSSB)に基づいて決定することができる。図4Bに示す例では、SSBグループ1及びSSBグループ3は、周波数間レイヤf1に予め選択され時間同期されたSSBを有してもよく、SSBグループ2は、周波数間レイヤf1及び周波数間レイヤf2に予め選択され時間同期されたSSBを有してもよく、そしてSSBグループ4は、周波数間レイヤf2に予め選択され時間同期されたSSBを有してもよい。したがって、受信機動作切替パターン440を決定することができる。受信機動作切替パターン440に従って、UE105は、その受信機(単数又は複数)を、第1のSSBバースト1 435A及び第2のSSBバースト2 435B、並びに/又は測定ギャップ418A/418Bの間に、SSBグループ1及びSSBグループ3を周波数間レイヤf1で受信及び測定するように切り替えることができる。UE105は、受信機(単数又は複数)を、第1のSSBバースト1 435A及び/又は測定ギャップ438Aの間は周波数間レイヤf1で、並びに第2のSSBバースト2 435B及び/又は測定ギャップ438Aの間は周波数間レイヤf2で、時間多重方式でSSBグループ2を受信かつ測定するように切り替えることができる。UE105は、受信機(単数又は複数)を、第1及び第2のSSBバースト435A/435B及び/又は測定ギャップ438A/438Bの間に、周波数間レイヤf1でSSBグループ4を受信かつ測定するように切り替えることができる。
【0054】
UE105は、受信機(単数又は複数)を、図4Bに示す「RX_ON_f0」に示されるように、測定ギャップがスケジュールされていない場合には、周波数内レイヤf0での動作に戻すように切り替えることができる。図4Bでは、測定されるSSBタイミンググループは灰色で着色されている。図4Bの例では、2つの周波数間レイヤ(f1及びf2)は、両方とも1つの測定ギャップ内で測定される。UE105は2つの周波数間レイヤのみ監視するため、SSBタイミンググループ1、3、及び4それぞれの測定更新レートは、1つの測定ギャップ毎に1であり、SSBタイミンググループ2の測定更新レートは、2つの測定ギャップ毎に1である。
【0055】
実施形態では、UE105は、図4Aに関して例示されるようなバーストに基づく測定に従って、1つ以上の測定ギャップを有するSSBのスキャン測定に基づいて、測定すべき対応する周波数間レイヤを有する1つ以上のSSBタイミンググループを決定し得る。このようなスキャン測定は、1つ以上の測定ギャップで実行されてもよい。例えば、UE105が隣接セルに対する3つの周波数間レイヤを監視しようとする場合、UE105は、3つの周波数間レイヤのそれぞれに対して3つの測定ギャップでスキャン測定を実行する必要があり得る。次いで、UE105は、決定された1つ以上のSSBに基づいて、1つ以上のSSBタイミンググループを決定することができるが、SSBはRRC_CONNECTED状態で測定される必要がある。
【0056】
実施形態では、UE105は、特定の周波数レイヤにおける1つ以上のSSB又はSSBタイミンググループを測定するための検出/判定後に、SSBバーストパターンの代わりに、SSBタイミンググループパターンに基づいて受信機動作切替パターンを決定してもよい。
【0057】
実施形態では、SSBタイミンググループが、異なる周波数間レイヤ、例えば、図4BのSSBグループ2からの時間的に衝突するSSBを有する場合、UE105は、時間多重方式で、異なる周波数レイヤでSSBを測定することを決定することができる。例えば、図4Bは、UE受信機が、第1のSSBバースト1 435A及び/又は第1の測定ギャップ438Aにおいて周波数間レイヤf1で動作するように切り替えられて、周波数間レイヤf1でSSBグループ2を測定し、周波数間レイヤf2で動作するように切り替えられて、第2のSSBバースト1 435B及び/又は第2の測定ギャップ438Bにおいて、周波数間レイヤf2でSSBグループ2を測定することができることを示す。
【0058】
実施形態では、SSBグループが、1つの周波数間レイヤ、例えば、図4BのSSBグループ1、3、又は4のみで監視する必要があるSSBを含む場合、UE105は、測定更新レートが1つの測定ギャップ毎に1であり得るように、各スケジュールされた測定ギャップ内のその周波数間レイヤでSSBグループを測定することを決定してもよい。測定更新レートとは、測定ギャップにおける特定のSSBに対して、隣接セルの監視に関するRRM測定を実行できるレートを指す。
【0059】
実施形態では、UE105は、測定ギャップがスケジュールされていない場合、データ送信及び/又は受信のために、受信機を周波数内レイヤで動作するように切り替えることを決定することができる。
【0060】
図4A及び4Bの周波数間レイヤにおけるRX_ON時間を比較することによって、UE105がSSBタイミンググループに基づくRRM測定に従って、1つのSSBバースト及び/又は測定ギャップ内の異なる周波数間レイヤでSSBを監視/測定することができることを結論付けることができる。更に、測定更新レートのそれぞれは、状況に応じて増加され得る。例えば、周波数間レイヤf1におけるSSB1及び3、並びに周波数間レイヤf2におけるSSB4は、それらのそれぞれの測定更新レートを50%から100%まで増加させることができる。
【0061】
図5は、図4A及び図4Bに関連して例示される様々な実施形態に係る、RRC_CONNECTED状態における隣接セル監視のプロセスを容易にするための例示的な動作フロー500を示す。動作フロー500は、2つのモード、SSBスキャンモード505、及びSSBトラッキングモード510を含み得る。SSBスキャンモード505では、UE105は、図4Aに関して説明したSSBバーストに基づいた、RRM測定と同じか又は実質的に同様であり得る、1つ以上のSSBスキャン測定を実行することができる。SSBトラッキングモード510では、UE105は、図4Bに関して説明したSSBタイミンググループに基づいた、RRM測定と同じか又は実質的に同様であり得る、1つ以上のSSBトラッキング測定を実行することができる。
【0062】
実施形態において、1つ以上のSSBは、1つ以上の測定ギャップ内のSSBスキャンモード505におけるSSBスキャン測定のうちの1つ以上に基づいて選択することができる。これらのSSBの品質メトリックがスキャン閾値よりも大きい場合、UE105はSSBトラッキングモード510に切り替わることができる。品質メトリックとしては、SSBの基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対ノイズ及び干渉比(SINR)、並びに受信信号強度インジケータ(RSSI)測定結果を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、UE105は、スキャン測定に基づいて、最も強い1つ以上のSSBを選択することができる。UE105は、SSBの品質メトリックに関する他の基準に基づいて1つ以上のSSBを選択することができる。品質メトリックは、SSBに関するこれらの測定結果のうちの1つ以上を考慮することができる。1つの値又は値のセットを含み得る1つのスキャン閾値は、AN110に従って構成されるか、又はUE105によって事前に決定されてもよい。UE105は、選択されたSSBのタイミング情報に基づいて、1つ以上の選択されたSSBを1つ以上のSSBタイミンググループに含めてもよい。
【0063】
実施形態では、UE105は、スケジュールされた測定ギャップそれぞれの内のSSBトラッキングモード510において、対応するSSBタイミンググループのうちの選択されたSSBに関して、SSBトラッキング測定を実行してもよい。測定されたSSBの対応する品質メトリックがトラッキング閾値よりも小さい場合、それは測定結果に対応し、この点に関して使用される1つの値又は値のセット(例えば、RSRP、RSRQ、SINR、RSSI、又はそれらの組み合わせ)を含み得、UE105は、SSBスキャンモード505に戻るように切り替えられることができる。様々なアルゴリズム及び/又は加重値が、この点に関して決定アプローチを形成するために使用され得ることに留意されたい。
【0064】
実施形態において、スキャン閾値は、選択されたSSBが、RRC_CONNECTED状態で監視かつ/又は測定される特定の品質を上回るべきであることを確実にするように使用され得る。トラッキング閾値は、UE移動性、干渉、及び他の同様の原因などのネットワーク内の様々な理由に起因して、選択されたSSBの品質が劣化する場合、SSBを再選択すべきであることを確実にすることができる。
【0065】
図6Aは、図4A/4B及び図5に関連して例示される様々な実施形態に係る、UE105によるRRC_CONNECTED状態にある受信機動作切替パターン決定及び実装のプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造600を示す。動作フロー/アルゴリズム構造600は、UE105又はその回路によって実行され得る。
【0066】
動作フロー/アルゴリズム構造600は、610において、1つ以上の選択されたSSBに基づいて、SSBバーストにおけるSSBタイミンググループのセットを決定することを含み得る。1つ以上の選択されたSSBは、図4Aに関して説明した様々な実施形態に従って、1つ以上のSSBスキャン測定に基づいて決定することができる。SSBタイミンググループのセットの各SSBタイミンググループは、時間が相関している1つ以上のSSBを含み得る。例えば、1つのSSBタイミンググループにおけるSSBは、AN110において同じ送信時間か十分に近い送信時間を有してもよく、及び/又は、UE105において同じ受信時間か十分に近い受信時間を有してもよい。同じ時間にあるSSBは、UE105によるSSBの受信と結合されている復号された1つ以上のSSBバースト配列に基づいて決定されてもよい。
【0067】
実施形態では、SSBスキャン測定は、周波数レイヤ毎に、又は隣接セル毎に実行されてもよい。SSBスキャン測定は、復号された1つ以上の隣接セルSSBバースト配列に従って、SSBバーストに基づいて実行されてもよい。
【0068】
追加的に又は代替的に、UE105は、1つ以上の隣接セルに関する1つ以上のSSBバースト配列に基づいてSSBタイミンググループを決定してもよい。UE105は、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)又は他のシステムシグナリングを介して、1つ以上の隣接セルSSBバースト配列を受信及び/又は取得することができる。各隣接セルSSBバースト配列は、1つ以上の周波数間レイヤにおいて隣接セルと共に送信される1つ以上のSSBバーストを示し得る。
【0069】
動作フロー/アルゴリズム構造600は、620において、SSBタイミンググループのセットに基づいて、UEの受信機を、RRC_CONNECTED状態にあるSSBタイミンググループのセットのうちの、個々のSSBタイミンググループに関して、UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えるか否かを示す、受信機動作切替パターンを生成することを含み得る。受信機動作切替パターンを使用して、UE105の1つ以上の受信機をオン及びオフに切り替えるようにUE105を構成することができる。1つ以上の受信機は、図1及び/又は図2に関する説明に関して、1つ以上のRF部分及び1つ以上のベースバンド部分を含み得る。1つ以上の受信機は、FR2範囲で動作する受信機のための1つ以上の中間周波数(IF)セクションを更に含んでもよい。
【0070】
動作フロー/アルゴリズム構造600は、630において、受信機動作切替パターンに基づいて、受信機を、RRC_CONNECTED状態におけるSSB測定のそれぞれのために、個々のSSBタイミンググループに関して、1つ以上の周波数間レイヤのうちの個々の周波数間レイヤで動作するように切り替えることを含み得る。SSB測定は、図5に関して説明されたように、SSBトラッキング測定と呼んでもよい。
【0071】
実施形態では、SSBタイミンググループのセットを決定するために、UE105は、1つ以上のSSBバーストに関して1つ以上の周波数間レイヤで1つ以上のSSBスキャン測定を実行し、RRC_CONNECTED状態にある隣接セル監視のために、1つ以上の周波数間レイヤのそれぞれで測定されるべき1つ以上のSSBを選択し、選択された1つ以上のSSB及びそれらの対応するタイミング情報に基づいて1つ以上のSSBタイミンググループを決定することができる。
【0072】
図6Bは、図4A及び図4Bに関連して示される様々な実施形態による、AN110によるRRC_CONNECTED状態における受信機動作切替パターン決定及び実装のプロセスを容易にするための動作フロー/アルゴリズム構造605を示す。AN110は、EN-DCモード、NR CAモード、NR-NR DCモード、又は他のNRスタンドアローンモードで動作する、NR関連ネットワーク内のeNBであってもよい。動作フロー/アルゴリズム構造605は、AN110又はその回路によって実行され得る。
【0073】
動作フロー/アルゴリズム構造605は、615において、1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上の隣接セルに関して1つ以上のSSBを生成することを含み得る。1つ以上のSSBは、UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作してもよい。異なる隣接セルに関するSSBは、同じ又は異なるSSBバーストパターンに対応し得る。
【0074】
動作フロー/アルゴリズム構造605は、625において1つ以上のSSBを送信することを更に含んでもよい。1つ以上のSSBは、隣接セル監視目的及び/又は他の同様の目的のために送信されてもよい。
【0075】
実施形態では、AN110は、1つ以上の隣接セルに関して、1つ以上のSSBバースト配列をUEに更に送信してもよい。1つ以上のSSBバースト配列は、1つ以上の隣接セルに対応する1つ以上のSSBの送信を示し得る。
【0076】
図7は、いくつかの実施形態によるベースバンド回路の例示的なインターフェースを示す。上記に議論したように、図2のベースバンド回路204は、プロセッサ204A~204Eと、当該プロセッサによって利用されるメモリ204Gと、を含み得る。UE105のプロセッサ204A~204Eは、図4A/4B及び図5に関する様々な実施形態に従って、動作フロー/アルゴリズム構造600の一部又は全てを実行し得る。AN110のプロセッサ204A~204Eは、図4A/4B及び図5に関する様々な実施形態に従って、動作フロー/アルゴリズム構造605の一部又は全てを実行し得る。プロセッサ204A~204Eのそれぞれは、メモリ204Gとの間でデータを送信/受信するために、メモリインターフェース704A~704Eをそれぞれ含み得る。UE105のプロセッサ204A~204Eは、SFTD測定を処理するために使用され得る。AN110のプロセッサ204A~204Eは、SFTD測定構成を生成するために使用され得る。
【0077】
ベースバンド回路204は、他の回路/デバイスに通信可能に連結するための1つ以上のインターフェースを更に含むことができ、それは、メモリインターフェース712(例えば、ベースバンド回路204の外部のメモリとの間でデータを送信/受信するインターフェース)、アプリケーション回路インターフェース714(例えば、図2のアプリケーション回路202との間でデータを送信/受信するためのインターフェース)、RF回路インターフェース716(例えば、図2のRF回路206との間でデータを送信/受信するインターフェース)、無線ハードウェア接続インターフェース718(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素との間でデータを送信/受信するインターフェース)、及び、電力管理インターフェース720(例えば、電力又は制御信号を送信/受信するためのインターフェース)などである。
【0078】
図8は、いくつかの例示的な実施形態による、機械可読又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じられる方法のうちのいずれか1つ以上を実行することが可能な構成要素を示すブロック図である。具体的には、図8は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)810、1つ以上のメモリ/記憶装置820、及び1つ以上の通信リソース830を含むハードウェアリソース800の図式表現を示し、これらの各々は、バス840を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、ネットワーク機能仮想化(NFV))が利用される実施形態では、ハードウェアリソース800を利用するために1つ以上のネットワークスライス/サブスライスに実行環境を提供するために、ハイパーバイザ802が実行されてもよい。
【0079】
プロセッサ810(例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複雑命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)、他のプロセッサ、又はいずれか適切なこれらの組み合わせ)は、例えば、プロセッサ812及びプロセッサ814を含み得る。
【0080】
メモリ/記憶装置820は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はいずれか適切なこれらの組み合わせを含み得る。メモリ/記憶装置820は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどのような任意のタイプの揮発性又は不揮発性メモリを含み得るが、これらに限定されない。
【0081】
通信リソース830は、ネットワーク808を介して1つ以上の周辺機器804又は1つ以上のデータベース806と通信するための、相互接続又はネットワークインターフェースコンポーネントを含み得る。例えば、通信リソース830は、有線通信構成要素(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介した結合のための)、セルラー通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含み得る。
【0082】
命令850は、プロセッサ810のうちの少なくともいずれかに、本明細書で論じられた方法論、例えば動作フロー600及び605のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能なコードを含み得る。例えば、ハードウェアリソース800がUE105内に実装される実施形態では、命令850はUEに、動作フロー/アルゴリズム構造600の一部又は全てを実行させることができる。別の実施形態では、ハードウェアリソース800は、AN110内に実装され得る。命令850はAN110に、動作フロー/アルゴリズム構造605の一部又は全てを実行させることができる。命令850は、プロセッサ810(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/記憶装置820、又はいずれか適切なこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つの中に、完全に又は部分的に常駐し得る。更に、命令850の任意の部分は、周辺機器804又はデータベース806の任意の組み合わせからハードウェアリソース800に転送されてもよい。従って、プロセッサ810のメモリ、メモリ/記憶装置820、周辺機器804、及びデータベース806は、コンピュータ可読及び機械可読媒体の例である。
【0083】
いくつかの非限定的な実施例は、以下のとおりである。以下の実施例は、更なる実施形態に関連し、実施例における詳細は、前述の1つ以上の実施形態において任意の場所で使用されてもよい。以下の実施例のいずれも、本明細書で論じられる任意の他の実施例又は任意の実施形態と組み合わせることができる。
【0084】
実施例1は、1つ以上の選択された同期信号ブロック(SSB)に基づいて、SSBバーストにおけるSSBタイミンググループのセットを決定することと、SSBタイミンググループのセットに基づいて、無線リソース制御_接続(RRC_CONNECTED)状態におけるSSBタイミンググループのセットのうちの、個々のSSBタイミンググループに関して、UEの受信機をUEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤにおいて動作するように切り替えるかどうかを示す受信機動作切替パターンを生成することと、受信機動作切替パターンに基づいて、RRC_CONNECTED状態の無線リソース管理(RRM)の測定のそれぞれのために、個々のSSBタイミンググループに関して受信機を1つ以上の周波数間レイヤのうちの個々の周波数間レイヤで動作するように切り替えることと、を含む方法を含むことができる。
【0085】
実施例2は、実施例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上の周波数間レイヤがユーザ機器(UE)によるRRM測定によって監視及び/又は測定される。
【0086】
実施例3は、実施例1から2及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上の周波数間レイヤは、UEとUEのサービングセルとの間で使用されるキャリア周波数とは異なる1つ以上のキャリア周波数を指す。
【0087】
実施例4は、実施例1から2及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、RRM測定がSSBスキャン測定又はSSBトラッキング測定である。
【0088】
実施例5は、実施例1から4及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、SSBタイミンググループのセットを決定することは、1つ以上のSSBバースト配列の受信時に、1つ以上のSSBバーストに関して1つ以上の周波数レイヤでのSSBスキャン測定を実行し、SSBスキャン測定に基づいて、RRC_CONNECTED状態における隣接セル監視のためのそれぞれの1つ以上の周波数間レイヤで測定されるべき1つ以上のSSBを選択し、選択された1つ以上のSSB及びそれらの対応するタイミング情報に基づいて、1つ以上のSSBタイミンググループを決定することである。
【0089】
実施例6は、実施例5及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBを選択することは、SSBスキャン測定に基づいて、1つ以上のSSBの個々の品質メトリックがスキャン閾値よりも大きいことを判定し、1つ以上のSSBを選択することである。
【0090】
実施例7は、実施例6及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、それぞれの品質メトリックは、前記SSBスキャン測定の基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対ノイズ干渉比(SINR)、及び受信信号強度インジケータ(RSSI)測定結果のうちの1つに少なくとも基づく測定結果である。
【0091】
実施例8は、実施例6及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンに基づいて、受信機の切り替えパターンに基づいて、RRC_CONNECTED状態におけるそれぞれの無線リソース管理(RRM)測定のための個々のSSBタイミンググループに関する、1つ以上の周波数レイヤの個々の周波数間レイヤに関して1つ以上のSSBトラッキング測定を実行することを、更に含むことができる。
【0092】
実施例9は、実施例8及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、SSBグループのセットがSSBグループの第1のセットであり、SSBスキャン測定が、1つ以上のSSBバーストの第1のセットに関する1つ以上の周波数間レイヤにおける第1のSSBスキャン測定である。
【0093】
実施例10は、実施例9及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBトラッキング測定を実行することに基づいて、1つ以上の測定SSBの個々の品質メトリックの少なくとも1つの品質メトリックがトラッキング閾値よりも低いことを判定することと、1つ以上のSSBバーストの第2のセットに関して、1つ以上の周波数間レイヤで第2のSSBスキャン測定を実行することと、を更に含む。
【0094】
実施例11は、実施例1から10及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンは、それぞれの測定ギャップに対応する1つ以上のSSBバースト中に、SSBタイミンググループのセットのそれぞれのSSBタイミンググループに関して1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように受信機を切り替えるかどうかを示す。
【0095】
実施例12は、実施例1から10及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループのセットの1つのSSBタイミンググループに関して、1つのSSBタイミンググループが1つ以上の選択されたSSBのうちの1つの選択されたSSBのみを含む場合、1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように受信機を切り替えることを示す。
【0096】
実施例13は、実施例12及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンは、1つ以上の測定されたSSBの個々の品質メトリックがトラッキング閾値よりも低いとの判定まで、受信機を1つの周波数間で動作するように切り替えることを示す。
【0097】
実施例14は、実施例1から10及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループのセットの1つのSSBタイミンググループに関して、1つのSSBタイミンググループが2つ以上の周波数間レイヤのうちの2つ以上の選択されたSSBを含む場合、時間多重方式で、2つ以上の周波数間レイヤで動作するように受信機を切り替えることを示す。
【0098】
実施例15は、実施例1から10及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループが測定されない場合、サービングセルに関連付けられた周波数内レイヤで動作するように受信機を切り替えることを示す。
【0099】
実施例16は、実施例1から10及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBバースト配列の受信時に、RRC-CONNECTED状態の隣接セルSSBを監視することに関して、1つ以上のSSBバースト配列を復号することを更に含む。
【0100】
実施例17は、実施例16及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBバースト配列を受信することを更に含み、1つ以上のSSBバースト配列は隣接セルSSBを監視することに関する。
【0101】
実施例18は、1つ以上のSSBバースト配列の受信時に、1つ以上のSSBバーストに関して複数の周波数間レイヤでSSBスキャン測定を実行することと、SSBスキャン測定に基づいて、1つ以上の着信SSBバーストに対するSSBタイミンググループのセットを決定することと、SSBタイミンググループのセットに基づいて、1つ以上の着信SSBバーストのSSBタイミンググループのセットの個々のSSBタイミンググループに関して、複数の周波数間レイヤで動作するようにUEの受信機を切り替えるかどうかを示す受信機動作切替パターンを生成することと、受信機動作切替パターンに基づいて、無線リソース制御_接続(RRC_CONNECTED)状態で、1つ以上の着信SSBバーストの1つ以上のSSBトラッキング測定のために、複数の周波数間レイヤの個々の周波数間レイヤで動作するように、受信機を切り替えることと、を含む方法を含む。
【0102】
実施例19は、実施例18及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、SSBタイミンググループのセットを決定することは、SSBスキャン測定に基づいて、RRC_CONNECTED状態における隣接セル監視のための複数の周波数間レイヤの個々の周波数間レイヤで測定されるべき1つ以上のSSBを選択し、選択された1つ以上のSSB及びそれらの対応するタイミング情報に基づいて、1つ以上のSSBタイミンググループを決定することである。
【0103】
実施例20は、実施例18及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、受信機動作切替パターンに基づいて、複数の周波数間レイヤの個々の周波数間レイヤで、個々のSSBタイミンググループに関して1つ以上のSSBトラッキング測定を実行することを更に含む。
【0104】
実施例21は、実施例20及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBトラッキング測定に基づいて、測定された1つ以上のSSBである1つ以上のSSBの個々の品質メトリックの少なくとも1つの品質メトリックがトラッキング閾値よりも低いと判定することを更に含む。
【0105】
実施例22は、実施例18から20及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、SSBスキャン測定は第1のSSBスキャン測定であり、方法は、1つ以上の着信SSBバーストにおける第2のSSBスキャン測定を実行することを決定することを更に含む。
【0106】
実施例23は、実施例1から22及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、方法はUE又はその一部によって実行される。
【0107】
実施例24は、1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上の隣接セルに関して1つ以上の同期信号ブロック(SSB)を生成することと、1つ以上のSSBを送信することと、を含む方法を含むことができる。
【0108】
実施例25は、実施例24及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBを送信することは、1つ以上の周波数間レイヤで1つ以上のSSBを送信することである。
【0109】
実施例26は、実施例25及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上の周波数間レイヤは、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関する1つ以上の周波数間レイヤである。
【0110】
実施例27は、実施例24から26及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBバースト配列を生成することと、1つ以上のSSBバースト配列を送信することと、を更に含む。
【0111】
実施例28は、実施例27及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、1つ以上のSSBバースト配列は1つ以上の隣接セルに対応する。
【0112】
実施例29は、実施例24から28及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例の方法を含むことができ、方法はAN又はその一部によって実行される。
【0113】
実施例30は、実施例1から29のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載されるその他いずれかの方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を含む装置を含むことができる。
【0114】
実施例31は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、電子デバイスに、実施例1から29のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載されるその他いずれかの方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行させるための命令を含む、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0115】
実施例32は、実施例1から29のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載されるその他いずれかの方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、及び/又は回路を含む装置を含むことができる。
【0116】
実施例33は、実施例1から29のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はこれらの部分又は部品を含むことができる。
【0117】
実施例34は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに実施例1から29のいずれかに記載の、又はこれらに関連する方法、技術若しくはプロセス、又はこれらの部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含む装置を含むことができる。
【0118】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図又はブロック図を参照して説明されている。フローチャート図又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図又はブロック図のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施され得ることが、理解されるだろう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施するための手段を作り出すように、マシンを作成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0119】
これらのコンピュータプログラム命令は又、コンピュータ可読媒体に記憶されてもよく、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施する命令手段を含む製造物品を作成するように、特定の方法で機能するようにコンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置に指示することができる。
【0120】
コンピュータプログラム命令は又、コンピュータ又はその他のプログラマブル装置上で実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロック(単数又は複数)で指定された機能/作用を実施するためのプロセスを提供するように、コンピュータ実施プロセスを作成するためにコンピュータ又はその他のプログラマブル装置上で一連の動作ステップを実行させるために、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置上にロードされてもよい。
【0121】
要約書に記載されているものを含む、例示された実装形態の本明細書での説明は、網羅的であることも、開示された形態に本開示を限定することも、意図するものではない。特定の実装形態及び例が例示目的のために本明細書に記載されているが、当業者によって認識されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、同じ目的を達成するために計算された様々な代替又は同等の実施形態又は実装形態が、上記の詳細な説明に照らしてなされ得る。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体(computer-readable media、CRM)であって、前記命令は、アクセスノード(AN)の1つ以上のプロセッサによる前記命令の実行時に、前記ANに、
同期信号ブロック(SSB)バーストにおけるSSBタイミンググループのセットのうちの個々のSSBタイミンググループに関して、ユーザ機器(UE)の受信機を前記UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えるか否かを示す受信機動作切替パターンに対応する前記SSBタイミンググループのセットを示す1つ以上のSSBバースト配列を生成させ、
前記1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上の隣接セルに関して1つ以上のSSBを生成させ、
前記1つ以上のSSB及び前記1つ以上のSSBバースト配列を前記UEに送信させる、
1つ以上のコンピュータ可読媒体(CRM)。
【請求項2】
前記命令は、実行時にさらに前記ANに、前記1つ以上のSSBバースト配列を送信させる、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項3】
前記1つ以上のSSBを送信するために、前記命令が、前記ANに、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで前記1つ以上のSSBを送信させる、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項4】
前記受信機動作切替パターンが、測定ギャップのそれぞれに対応する1つ以上のSSBバースト中に、前記SSBタイミンググループのセットのうちのSSBタイミンググループのそれぞれに関して前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えるかどうかを示す、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項5】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記1つ以上の選択されたSSBのうちの1つの選択されたSSBのみを含む場合、前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項6】
前記受信機動作切替パターンは、前記1つ以上の測定されたSSBの前記個々の品質メトリックが前記トラッキング閾値よりも低いとの判定まで、前記受信機を前記1つの周波数間で動作するように切り替えることを示す、請求項5に記載の1つ以上のCRM。
【請求項7】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記2つ以上の周波数間レイヤのうちの2つ以上の選択されたSSBを含む場合、前記受信機を時間多重方式で2つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項8】
前記受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループが測定されない場合、前記受信機を前記サービングセルに関連付けられた周波数内レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項1に記載の1つ以上のCRM。
【請求項9】
無線通信のためのアクセスノード(AN)であって、
同期信号ブロック(SSB)バーストにおけるSSBタイミンググループのセットのうちの個々のSSBタイミンググループに関して、ユーザ機器(UE)の受信機を前記UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えるか否かを示す受信機動作切替パターンに対応する前記SSBタイミンググループのセットを示す1つ以上のSSBバースト配列を1つ以上の隣接セルに関して生成するための手段と、
前記1つ以上のSSBバースト配列を送信するための手段と、
1つ以上の無線リソース管理(RRM)測定のために前記1つ以上のSSBバースト配列に基づいて1つ以上のSSBを生成するための手段と、
無線リソース制御接続(RRC_CONNECTED)状態において前記1つ以上のSSBを送信するための手段と、
を含む、アクセスノード(AN)。
【請求項10】
前記1つ以上のSSBが、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作する、請求項9に記載のAN。
【請求項11】
前記受信機動作切替パターンが、測定ギャップのそれぞれに対応する1つ以上のSSBバースト中に、前記SSBタイミンググループのセットのうちのSSBタイミンググループのそれぞれに関して前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えるかどうかを示す、請求項9に記載のAN。
【請求項12】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記1つ以上の選択されたSSBのうちの1つの選択されたSSBのみを含む場合、前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項9に記載のAN。
【請求項13】
前記受信機動作切替パターンは、前記1つ以上の測定されたSSBの前記個々の品質メトリックが前記トラッキング閾値よりも低いとの判定まで、前記受信機を前記1つの周波数間で動作するように切り替えることを示す、請求項12に記載のAN。
【請求項14】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記2つ以上の周波数間レイヤのうちの2つ以上の選択されたSSBを含む場合、前記受信機を時間多重方式で2つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項9に記載のAN。
【請求項15】
前記受信機動作切替パターンは、SSBタイミンググループが測定されない場合、前記受信機を前記サービングセルに関連付けられた周波数内レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項9に記載のAN。
【請求項16】
アクセスノード(AN)の方法であって、
同期信号ブロック(SSB)バーストにおけるSSBタイミンググループのセットのうちの個々のSSBタイミンググループに関して、ユーザ機器(UE)の受信機を前記UEのサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで動作するように切り替えるか否かを示す受信機動作切替パターンに対応する前記SSBタイミンググループのセットを示す1つ以上のSSBバースト配列を生成することと、
前記1つ以上のSSBバースト配列に基づいて、1つ以上の隣接セルに関して1つ以上のSSBを生成することと、
前記1つ以上のSSB及び前記1つ以上のSSBバースト配列を前記UEに送信することと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記1つ以上のSSBバースト配列を送信することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上のSSBバースト配列を送信することは、ユーザ機器(UE)のサービングセルに関連付けられた1つ以上の周波数間レイヤで前記1つ以上のSSBを送信することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記受信機動作切替パターンが、測定ギャップのそれぞれに対応する1つ以上のSSBバースト中に、前記SSBタイミンググループのセットのうちのSSBタイミンググループのそれぞれに関して前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えるかどうかを示す、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記受信機動作切替パターンは、前記SSBタイミンググループの前記セットのうちの1つのSSBタイミンググループに関して、前記1つのSSBタイミンググループが前記1つ以上の選択されたSSBのうちの1つの選択されたSSBのみを含む場合、前記受信機を前記1つ以上の周波数間レイヤのうちの1つの周波数間レイヤで動作するように切り替えることを示す、請求項16に記載の方法。
【外国語明細書】