(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023052807
(43)【公開日】2023-04-12
(54)【発明の名称】負荷試験装置、負荷試験装置の抵抗ユニット
(51)【国際特許分類】
G01R 31/34 20200101AFI20230404BHJP
【FI】
G01R31/34 E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013717
(22)【出願日】2023-02-01
(62)【分割の表示】P 2020069483の分割
【原出願日】2019-03-05
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2018/009647
(32)【優先日】2018-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2018/030020
(32)【優先日】2018-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【弁理士】
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
(72)【発明者】
【氏名】濱野 伸秀
(57)【要約】
【課題】 組立や配線が容易に行える負荷試験装置を提供する。
【解決手段】 負荷試験装置は、複数の抵抗器と、複数の抵抗器を保持する保持部を有する抵抗ユニットと、抵抗ユニットを保持する筐体と、を備える。保持部は、碍子を介して、筐体の上に配置される。碍子は、保持部の下部から水平方向に突出する下突起部と、筐体の間に取り付けられる。複数の抵抗器の端子の保持部から突出する方向は、複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行である。下突起部が突出する方向は、第1方向若しくは第1方向と垂直な方向と平行である。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の抵抗器と、前記複数の抵抗器を保持する保持部を有する抵抗ユニットと、
前記抵抗ユニットを保持する筐体と、を備え、
前記保持部は、碍子を介して、前記筐体の上に配置され、
前記碍子は、前記保持部の下部から前記水平方向に突出する下突起部と、前記筐体の間に取り付けられ、
前記複数の抵抗器の端子の前記保持部から突出する方向は、前記複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行であり、
前記下突起部が突出する方向は、前記第1方向若しくは前記第1方向と垂直な方向と平行であることを特徴とする負荷試験装置。
【請求項2】
前記下突起部は、水平方向から見て略L字形状を有し、水平面と平行な面と、水平面と垂直な面を有し、
前記碍子は、前記下突起部の前記水平面と平行な面に取り付けられる、請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項3】
前記複数の抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む冷却部を更に備え、
前記冷却部の情報に前記抵抗ユニットが配置される、請求項1または請求項2に記載の負荷試験装置。
【請求項4】
前記抵抗ユニットの上部を覆う屋根部と、
前記筐体の下部に設けられた土台部とを更に備え、
前記屋根部は、寄棟造であることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項5】
複数の抵抗器と、
前記複数の抵抗器を保持する保持部と、を備えた負荷試験装置の抵抗ユニットであって、
前記保持部は、碍子を介して、前記抵抗ユニットを保持する筐体の上に配置され、
前記碍子は、前記保持部の下部から前記水平方向に突出する下突起部と、前記筐体の間に取り付けられ、
前記複数の抵抗器の端子の前記保持部から突出する方向は、前記複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行であり、
前記下突起部が突出する方向は、前記第1方向若しくは前記第1方向と垂直な方向と平行であることを特徴とする抵抗ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、発電機の負荷試験を行う負荷試験装置であって、複数の冷却装置と複数の抵抗ユニットで構成されるものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、抵抗ユニットなどの各部の組立や配線が煩雑となっていた。
【0005】
したがって本発明の目的は、組立や配線が容易に行える負荷試験装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る負荷試験装置は、複数の第1抵抗器と、複数の第1抵抗器を保持する第1保持部を有する第1抵抗ユニットと、複数の第2抵抗器と、複数の第2抵抗器を保持する第2保持部を有する第2抵抗ユニットとを備える。第2保持部は、第2碍子を介して、第1保持部の上に配置される。第2碍子は、第1保持部の上部から水平方向に突出する第1上突起部と、第2保持部の下部から水平方向に突出する第2下突起部との間に取り付けられる。
【0007】
上突起部の下部、及び下突起部の上部の空きスペースを使って、碍子をネジ止めしたり出来るので、保持部の下部に取り付けられる形態に比べて、碍子の取り付けを容易になり、各部の組立、制御部から抵抗ユニットへの配線、制御部から冷却部への配線が容易に行える。
【0008】
好ましくは、負荷試験装置は、複数の第3抵抗器と、複数の第3抵抗器を保持する第3保持部を有する第3抵抗ユニットを更に備える。第3保持部は、第3碍子を介して、第2保持部の上に配置される。第1抵抗ユニットの下面と側面と、第2抵抗ユニットの側面と、第3抵抗ユニットの上面と側面は、筐体に覆われる。第3碍子は、第2保持部の上部から水平方向に突出する第2上突起部と、第3保持部の下部から水平方向に突出する第3下突起部との間に取り付けられる。
【0009】
上突起部の下部、及び下突起部の上部の空きスペースを使って、碍子をネジ止めしたり出来るので、保持部の下部に取り付けられる形態に比べて、碍子の取り付けを容易に出来る。
【0010】
また、好ましくは、第1保持部は、第1碍子を介して、第1抵抗ユニットを保持する筐体の上に配置される。第1碍子は、第1保持部の下部から水平方向に突出する第1下突起部と、筐体の間に取り付けられる。第1上突起部は、水平方向から見て略L字形状を有し、水平面と平行な第1面と、水平面と垂直な第2面を有する。第1上突起部と第2下突起部は、それぞれ、水平方向から見て略L字形状を有し、水平面と平行な第3面と、水平面と垂直な第4面を有する。第1碍子は、第1下突起部の第3面と、筐体との間に取り付けられる。第2碍子は、第2下突起部の第3面と、第1上突起部の第1面との間に取り付けられる。
【0011】
また、好ましくは、複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部と第1抵抗ユニットの間には、冷却風を拡散させる拡散部が設けられる。拡散部は、付勢により、第1冷却部の排気口を閉じる開閉扉で構成される。開閉扉は、第1冷却部から排出される冷却風により開かれる。
【0012】
拡散部を冷却部と抵抗ユニットの間に設けることにより、冷却風を第1方向などに拡散させ、抵抗器の全体に略均一に冷却風を触れさせることが可能になる。
【0013】
また、好ましくは、複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部の吸気口と排気口と第1抵抗ユニットの排気口の少なくとも1つには、付勢によって閉じ、第1冷却部の冷却風によって開く開閉扉が設けられる。
【0014】
不使用時は、抵抗ユニット30に風が流れないので、埃などが外部から侵入しにくくなる。
【0015】
また、好ましくは、負荷試験装置は、複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部と、複数の第2抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第2冷却部と、試験対象電源に接続される電源端子部と、操作部とを含む制御部と、電源端子部と第1抵抗ユニットに接続される第1スイッチング装置と、電源端子部と第2抵抗ユニットに接続される第2スイッチング装置を含むリレー部とを更に備える。第1冷却部と第1抵抗ユニットは、複数の第1抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と第1方向に垂直で複数の第1抵抗器が並べられる第2方向に垂直な第3方向に並べられる。第1抵抗ユニットと第2抵抗ユニットを含む抵抗ユニットと、第1冷却部と第2冷却部を含む冷却部を有する抵抗グループと、リレー部が、複数組設けられる。複数組の抵抗グループは、制御部と接続される。複数組の抵抗グループが第1方向に並べられる。
【0016】
これにより、第1の抵抗グループだけが設けられる形態に比べて、制御部を共用しながら、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
【0017】
さらに好ましくは、複数組の抵抗グループは、第1の抵抗グループと第2の抵抗グループを有する。第1の抵抗グループにおける第1抵抗ユニットへの電力供給制御を行う、第1の抵抗グループにおけるリレー部のスイッチング装置の数は、第2の抵抗グループにおける第1抵抗ユニットへの電力供給制御を行う、第2の抵抗グループにおけるリレー部のスイッチング装置よりも多い。
【0018】
負荷抵抗値の切り替え幅が小さい負荷試験を行う際には、主に第1の抵抗グループを用い、負荷抵抗値の切り替え幅が大きい負荷試験を行う際には、主に第2の抵抗グループを用い、負荷抵抗値が大きい負荷試験を行う際には、第1の抵抗グループと第2の抵抗グループの両方を用いることが出来る。
【0019】
また、好ましくは、第1抵抗ユニットを含む抵抗ユニットと、第1冷却部を含む冷却部を有する抵抗グループが、複数組設けられる。複数組の抵抗グループのうち少なくとも1つは、リレー部を介して制御部と接続され、複数組の抵抗グループのうち残りは、リレー部を介さずに、制御部若しくは複数組の抵抗グループのうち残りの抵抗ユニットに設けられたVCSを介して制御部と接続される。
【0020】
また、好ましくは、第1抵抗ユニットの排気口には、排気口用フードが設けられる。排気口用フードには、閉じた状態になるように付勢され、複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部からの冷却風によって開いた状態にされる。
【0021】
電気エネルギーを用いずに、自動的に排気口用フードの開閉を行うことが可能になる。
【0022】
また、好ましくは、負荷試験装置は、試験対象電源に接続される電源端子部と、操作部とを含む制御部と、電源端子部と第1抵抗ユニットに接続される第1スイッチング装置と、電源端子部と第2抵抗ユニットに接続される第2スイッチング装置を含むリレー部とを更に備える。第1抵抗ユニットの排気口には、第1排気口用フードが設けられる。複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部の吸気口には、第1吸気口用フードが設けられる。第2抵抗ユニットの排気口には、第2排気口用フードが設けられる。複数の第2抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第2冷却部の吸気口には、第2吸気口用フードが設けられる。負荷試験装置は、第1抵抗ユニットと、第2抵抗ユニットと、第1冷却部と、第2冷却部と、制御部と、リレー部を覆う筐体の上部を覆う屋根部と、筐体の下部に設けられた土台部とを更に備える。屋根部は、寄棟造である。
【0023】
負荷試験装置が屋外に設置された場合に、筐体の上部に雨や雪が直接当たるのを防ぐことが出来る。また、屋根部に雪が積もった場合でも、傾斜面を使って容易に下方に落とすことが出来る。
【0024】
また、好ましくは、負荷試験装置は、試験対象電源に接続される電源端子部と、操作部とを含む制御部と、電源端子部と第1抵抗ユニットに接続される第1スイッチング装置と、電源端子部と第2抵抗ユニットに接続される第2スイッチング装置を含むリレー部とを更に備える。第1抵抗ユニットの排気口には、上方向若しくは斜め上方向に開口する第1排気口用フードが設けられる。複数の第1抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第1冷却部の吸気口には、上方向若しくは斜め上方向に開口する第1吸気口用フードが設けられる。第2抵抗ユニットの排気口には、上方向若しくは斜め上方向に開口する第2排気口用フードが設けられる。複数の第2抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む第2冷却部の吸気口には、上方向若しくは斜め上方向に開口する第2吸気口用フードが設けられる。負荷試験装置は、第1抵抗ユニットと、第2抵抗ユニットと、第1冷却部と、第2冷却部と、制御部と、リレー部を覆う筐体と、第1排気口用フードと、第2排気口用フードと、第1吸気口用フードと、第2吸気口用フードの上部を覆う屋根部とを更に備える。
【0025】
屋根部により、第2排気口用フードの開口や第2吸気口用フードの開口に雨や雪が浸入しにくく出来る。
負荷試験装置が屋外に設置され、負荷試験装置の周囲に雪が積もった場合でも、負荷試験装置を構成する電気部品に雪や雪が解けた水が触れる可能性を低く出来る。
【0026】
本発明に係る負荷試験装置は、複数の第1抵抗器と、複数の第1抵抗器を保持する第1保持部を有する第1抵抗ユニットと、複数の第2抵抗器と、複数の第2抵抗器を保持する第2保持部を有する第2抵抗ユニットを備える。第2保持部は、第2碍子を介して、第1保持部の上に配置される。第2碍子は、第1突出領域の上部と、第2保持部から水平方向に突出する第2突出領域の下部との間に取り付けられる。
【0027】
上突起部に相当する部分と下突起部に相当する部分が、突出領域として、一体的に形成されるため、上突起部と下突起部とが別体で構成される形態に比べて、碍子を取り付ける部分の強度を高めることが出来る。
【0028】
さらに好ましくは、負荷試験装置は、複数の第3抵抗器と、複数の第3抵抗器を保持する第3保持部を有する第3抵抗ユニットを更に備える。第3保持部は、第3碍子を介して、第2保持部の上に配置される。第1抵抗ユニットの下面と側面と、第2抵抗ユニットの側面と、第3抵抗ユニットの上面と側面は、筐体に覆われる。第3碍子は、第2突出領域の上部と、第3保持部から水平方向に突出する第3突出領域の下部との間に取り付けられる。
【0029】
また、好ましくは、第1保持部は、第1碍子を介して、第1抵抗ユニットを保持する筐体の上に配置される。第1碍子は、第1保持部から水平方向に突出する第1突出領域の下部と、筐体の間に取り付けられる。第1突出領域は、水平方向から見て矩形形状の枠で構成される。第2突出領域は、水平方向から見て矩形形状の枠で構成される。
【0030】
突出領域が枠形状で構成される場合には、更に強度を高めることが出来る。
【発明の効果】
【0031】
以上のように本発明によれば、組立や配線が容易に行える負荷試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本実施形態における負荷試験装置の斜視図である。
【
図2】冷却部と抵抗ユニットを含む領域の斜視図である。
【
図3】冷却部と抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図4】冷却部と第1筐体と第1抵抗ユニットと第2抵抗ユニットと第3抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図6】負荷試験装置であって、抵抗器群やスイッチング装置の配線を示す図である。
【
図7】第1排気口用フードと第1吸気口用フードが設けられた負荷試験装置の斜視図である。
【
図8】屋根部と土台部と第1排気口用フードと第1吸気口用フードが設けられた負荷試験装置の斜視図である。
【
図9】拡散部を含む冷却部と、第1筐体と、突起部を含む第1抵抗ユニットと第2抵抗ユニットと第3抵抗ユニットと、碍子を含む領域の分解斜視図である。
【
図10】拡散部を含む冷却部と、突起部を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図11】開閉扉で構成された拡散部を含む冷却部と、突起部を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図12】第2排気口用フードと第2吸気口用フードが設けられた負荷試験装置の斜視図である。
【
図13】屋根部と第2排気口用フードと第2吸気口用フードが設けられた負荷試験装置の斜視図である。
【
図14】第1の抵抗グループと、リレー部を含む第2の抵抗グループを含む負荷試験装置の斜視図である。
【
図15】第1の抵抗グループと、リレー部を含まない第2の抵抗グループを含む負荷試験装置の斜視図である。
【
図16】第1の抵抗グループと、リレー部を含まない第2の抵抗グループを含む負荷試験装置の模式図で、第1の抵抗グループがある部分を詳細に示したものである。
【
図17】第1の抵抗グループと、リレー部を含まない第2の抵抗グループを含む負荷試験装置の模式図で、第2の抵抗グループがある部分を詳細に示したものである。
【
図18】狭窄部を含む冷却部と、突起部を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図19】拡散部が設けられた狭窄部を含む冷却部と、突起部を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図20】拡散部を含む冷却部と、棒状の突出領域を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【
図21】拡散部を含む冷却部と、枠形状の突出領域を含む抵抗ユニットを含む領域の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
本実施形態における乾式の負荷試験装置1は、抵抗ユニット30、冷却部50、制御部70、リレー部90を備える(
図1~
図6参照)。
【0034】
抵抗ユニット30は、第1筐体2a、第1抵抗ユニット30a、第2抵抗ユニット30b、第3抵抗ユニット30cを有する。
第1筐体2aは、第1抵抗ユニット30a、第2抵抗ユニット30b、第3抵抗ユニット30cを覆う。
冷却部50は、第2筐体2b、第1冷却部50a、第2冷却部50b、第3冷却部50cを有する。
第2筐体2bは、第1冷却部50a、第2冷却部50b、第3冷却部50cを覆う。
【0035】
なお、第1抵抗ユニット30aと第1冷却部50aを第1負荷試験部1aとし、第2抵抗ユニット30bと第1冷却部50bを第2負荷試験部1bとし、第3抵抗ユニット30cと第3冷却部50cを第3負荷試験部1cとして説明する。
【0036】
方向を説明するために、水平方向の一方をx方向(左右方向、第1方向)、x方向に垂直な方向をy方向(鉛直方向、第2方向)、x方向とy方向に垂直な水平方向をz方向(前後方向、第3方向)として説明する。
制御部70、リレー部90、負荷試験部は、x方向に並べられる。
第1負荷試験部1a、第2負荷試験部1b、第3負荷試験部1cは、y方向に並べられる。
負荷試験部における冷却部50と抵抗ユニット30は、z方向に並べられる。
かかる配置により、狭いスペース内に効率良く負荷試験装置1の部材を並べることが可能になり、各部の組立、制御部70から抵抗ユニット30への配線、制御部70から冷却部50への配線が容易に行える。
【0037】
図1、
図7、
図12、
図14、
図15では、外部から見えない箇所の図示を省略している。
また、制御部70とリレー部90との境界を示すために、第3筐体2cと第4筐体2dとの間に実線が示されているが、第3筐体2cと第4筐体2dとは、一体で構成されてもよい。
図2では、抵抗器の図示を省略し、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30c、及び第1冷却装置53a~第6冷却装置53fの輪郭部分であって外部から見えないものを点線で示している。
図3では、リレー部90側の端子(第1保持部31a~第3保持部31cからx方向に突出した領域)を除き、抵抗器における外部から見えない部分の図示を省略し、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30c、及び第1冷却装置53a~第6冷却装置53fの輪郭部分であって外部から見えないものを点線で示している。
図4と
図9では、第1抵抗ユニット30aと第2抵抗ユニット30bについては、抵抗器における外部から見えない部分の図示を省略し、第3抵抗ユニット30cについては、抵抗器における外部から見えない部分を点線で示している。
また、
図4と
図9では、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fの輪郭部分であって外部から見えないものを点線で示している。
【0038】
また、
図3と
図4と
図9は、冷却部50と抵抗ユニット30の位置関係を示すために、第1抵抗ユニット30aと第2抵抗ユニット30bと第3抵抗ユニット30cの筐体(第1筐体2a)と、第1冷却部50aと第2冷却部50bと第3冷却部50cの筐体(第2筐体2b)とが離れた状態を示すが、組立後は、
図1と
図2に示すように、第1筐体2aと第2筐体2bとが固定される。
また、第1筐体2aと第2筐体2bとが一体的に構成される形態であってもよい。
図8と
図13では、屋根部2eによって隠される第1筐体2aなどの輪郭部分を点線で示し、それ以外の外部から見えない箇所の図示を省略している。
また、
図10と
図11と
図18と
図20と
図21では、内部構造が見えるように第1筐体2aの手前側の側面部を省略し、リレー部90側の端子(第1保持部31a~第3保持部31cからx方向に突出した領域)を除き、抵抗器における外部から見えない部分の図示を省略し、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30c、及び第1冷却装置53a~第6冷却装置53fの輪郭部分であって外部から見えないものを点線で示している。
また、
図19では、内部構造が見えるように第1筐体2aの手前側の側面部を省略し、リレー部90側の端子(第1保持部31a~第3保持部31cからx方向に突出した領域)を除き、抵抗器における外部から見えない部分の図示を省略し、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cを点線で示し、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fは輪郭部分であって外部から見えるものだけを実線で示している。
【0039】
第1負荷試験部1aの構成について説明する。
第1負荷試験部1aは、試験対象電源(三相交流発電機)の3相のうちの1つ(本実施形態では、T相)の負荷試験を行うために使用されるもので、第1抵抗ユニット30a、第1冷却部50a(第1冷却装置53a、第2冷却装置53b)を有する。
【0040】
第1抵抗ユニット30aの吸気口(第1保持部31aの第1開口31a1)と、第1冷却部50a(第1冷却装置53a、第2冷却装置53b)の排気口とが対向するように、第1冷却部50aと第1抵抗ユニット30aとがz方向に並べられる。
【0041】
第2負荷試験部1bの構成について説明する。
第2負荷試験部1bは、試験対象電源(三相交流発電機)の3相のうちの1つ(本実施形態では、S相)の負荷試験を行うために使用されるもので、第1負荷試験部1aの上に載置され、第2抵抗ユニット30b、第2冷却部50b(第3冷却装置53c、第4冷却装置53d)を有する。
【0042】
第2抵抗ユニット30bの吸気口(第2保持部31bの第2開口31b1)と、第2冷却部50b(第3冷却装置53c、第4冷却装置53d)の排気口とが対向するように、第2冷却部50bと第2抵抗ユニット30bとがz方向に並べられる。
【0043】
第3負荷試験部1cの構成について説明する。
第3負荷試験部1cは、試験対象電源(三相交流発電機)の3相のうちの1つ(本実施形態では、R相)の負荷試験を行うために使用されるもので、第2負荷試験部1bの上に載置され、第3抵抗ユニット30c、第3冷却部50c(第5冷却装置53e、第6冷却装置53f)を有する。
【0044】
第3抵抗ユニット30cの吸気口(第3保持部31cの第3開口31c1)と、第3冷却部50c(第5冷却装置53e、第6冷却装置53f)の排気口とが対向するように、第3冷却部50cと第3抵抗ユニット30cとがz方向に並べられる。
【0045】
第1抵抗ユニット30aの抵抗器群(第1W相抵抗器群RW
1~第3W相抵抗器群RW
3)、第2抵抗ユニット30bの抵抗器群(第1V相抵抗器群RV
1~第3V相抵抗器群RV
3)、第3抵抗ユニット30cの抵抗器群(第1U相抵抗器群RU
1~第3U相抵抗器群RU
3)に関する電気的な接続は、制御部70の電源端子部73からのケーブルや接続バーなどの接続部材3を使って行われる(
図5、
図6参照)。
【0046】
第1抵抗ユニット30aのスイッチング装置(第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3)、第2抵抗ユニット30bのスイッチング装置(第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3)、第3抵抗ユニット30cのスイッチング装置(第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3)の制御は、制御部70の制御端子部75からのケーブル(制御線4)を使って行われる。
【0047】
制御線4は、制御部70からリレー部90に設けられたスイッチング装置(SU
1~SU
3、SV
1~SV
3、SW
1~SW
3)のオンオフ制御を行うために使用されるケーブルである(
図1~
図4、
図7~
図15の斜視図では図示を省略)。
【0048】
第1抵抗ユニット30aの構成について説明する。
第1抵抗ユニット30aは、複数の抵抗器(第1抵抗器)と、複数の第1抵抗器を保持する第1保持部31aと、第1碍子33aを有する。
【0049】
第1抵抗ユニット30aの抵抗器は、前面と背面が開口する枠体で構成された第1保持部31aの側面で保持される。
第1保持部31aの前面開口は排気口として機能し、背面開口(第1開口31a1、第1冷却部50aと対向する面)は吸気口として機能する。
第1保持部31aの下面の四隅には碍子(第1碍子33a)が設けられる。
第1保持部31aは、第1碍子33aを介して、第1筐体21の底面の上に載置される。
【0050】
第1抵抗ユニット30aに含まれる複数の抵抗器(第1抵抗器)は、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列が、y方向に1段以上並べられたもので、制御部70の電源端子部73を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のT相の負荷試験を行うために用いられる。
【0051】
第1抵抗ユニット30aに含まれる複数の抵抗器(第1抵抗器)のうち、直列又は並列に接続された1以上の抵抗器が抵抗器群を形成し、抵抗器群と他の抵抗器群は並列に接続され、抵抗器群ごとに電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置が設けられる。
試験対象電源のT相からの電圧印加を行う抵抗器群の数を変えながら、負荷試験が行われる。
【0052】
本実施形態では、第1抵抗ユニット30aは、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて8本並べられた抵抗器列が、y方向に6段並べられる。
また、上2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第1W相抵抗器群RW1を構成し、中2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第2W相抵抗器群RW2を構成し、下2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第3W相抵抗器群RW3を構成する。
【0053】
また、第1W相抵抗器群RW1への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第1W相スイッチング装置SW1が設けられ、第2W相抵抗器群RW2への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第2W相スイッチング装置SW2が設けられ、第3W相抵抗器群RW3への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第3W相スイッチング装置SW3が設けられる。
【0054】
第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3は、リレー部90に収納され、制御線4を介して、制御部70の制御端子部75に接続され、制御部70の操作部71のオンオフ操作に対応して、オンオフ制御が行われる。
【0055】
第2抵抗ユニット30bの構成について説明する。
第2抵抗ユニット30bは、複数の抵抗器(第2抵抗器)と、複数の第2抵抗器を保持する第2保持部31bと、第2碍子33bを有する。
【0056】
第2抵抗ユニット30bの抵抗器は、前面と背面が開口する枠体で構成された第2保持部31bの側面で保持される。
第2保持部31bの前面開口は排気口として機能し、背面開口(第2開口31b1、第2冷却部50bと対向する面)は吸気口として機能する。
第2保持部31bの下面の四隅には碍子(第2碍子33b)が設けられる。
第2保持部31bは、第2碍子33bを介して、第1抵抗ユニット30aの第1保持部31aの上面の上に載置される。
【0057】
第2抵抗ユニット30bに含まれる複数の抵抗器(第2抵抗器)は、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列が、y方向に1段以上並べられたもので、制御部70の電源端子部73を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のS相の負荷試験を行うために用いられる。
【0058】
第2抵抗ユニット30bに含まれる複数の抵抗器(第2抵抗器)のうち、直列又は並列に接続された1以上の抵抗器が抵抗器群を形成し、抵抗器群と他の抵抗器群は並列に接続され、抵抗器群ごとに電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置が設けられる。
試験対象電源のS相からの電圧印加を行う抵抗器群の数を変えながら、負荷試験が行われる。
【0059】
本実施形態では、第2抵抗ユニット30bは、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて8本並べられた抵抗器列が、y方向に6段並べられる。
また、上2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第1V相抵抗器群RV1を構成し、中2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第2V相抵抗器群RV2を構成し、下2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第3V相抵抗器群RV3を構成する。
【0060】
また、第1V相抵抗器群RV1への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第1V相スイッチング装置SV1が設けられ、第2V相抵抗器群RV2への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第2V相スイッチング装置SV2が設けられ、第3V相抵抗器群RV3への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第3V相スイッチング装置SV3が設けられる。
【0061】
第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3は、リレー部90に収納され、制御線4を介して、制御部70の制御端子部75に接続され、制御部70の操作部71のオンオフ操作に対応して、オンオフ制御が行われる。
【0062】
第3抵抗ユニット30cの構成について説明する。
第3抵抗ユニット30cは、複数の抵抗器(第3抵抗器)と、複数の第3抵抗器を保持する第3保持部31cと、第3碍子33cを有する。
【0063】
第3抵抗ユニット30cの抵抗器は、前面と背面が開口する枠体で構成された第3保持部31cの側面で保持される。
第3保持部31cの前面開口は排気口として機能し、背面開口(第3開口31c1、第3冷却部50cと対向する面)は吸気口として機能する。
第3保持部31cの下面の四隅には碍子(第3碍子33c)が設けられる。
第3保持部31cは、第3碍子33cを介して、第2抵抗ユニット30bの第2保持部31bの上面の上に載置される。
【0064】
なお、本実施形態では、第1碍子33a~第3碍子33cを直方体形状で示すが、碍子の形状は直方体形状に限定されるものではなく、略円柱形状など他の形状であってもよい。
【0065】
第3抵抗ユニット30cに含まれる複数の抵抗器(第3抵抗器)は、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて複数本並べられた抵抗器列が、y方向に1段以上並べられたもので、制御部70の電源端子部73を介して接続された三相交流発電機などの試験対象電源のR相の負荷試験を行うために用いられる。
【0066】
第3抵抗ユニット30cに含まれる複数の抵抗器(第3抵抗器)のうち、直列又は並列に接続された1以上の抵抗器が抵抗器群を形成し、抵抗器群と他の抵抗器群は並列に接続され、抵抗器群ごとに電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置が設けられる。
試験対象電源のR相からの電圧印加を行う抵抗器群の数を変えながら、負荷試験が行われる。
【0067】
本実施形態では、第3抵抗ユニット30cは、x方向に平行な棒状の抵抗器がz方向に所定の間隔を空けて8本並べられた抵抗器列が、y方向に6段並べられる。
また、上2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第1U相抵抗器群RU1を構成し、中2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第2U相抵抗器群RU2を構成し、下2段の16本の抵抗器を含む抵抗器群が第3U相抵抗器群RU3を構成する。
【0068】
また、第1U相抵抗器群RU1への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第1U相スイッチング装置SU1が設けられ、第2U相抵抗器群RU2への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第2U相スイッチング装置SU2が設けられ、第3U相抵抗器群RU3への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置として、第3U相スイッチング装置SU3が設けられる。
【0069】
第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3は、リレー部90に収納され、制御線4を介して、制御部70の制御端子部75に接続され、制御部70の操作部71のオンオフ操作に対応して、オンオフ制御が行われる。
【0070】
中性点接続のために、第1U相抵抗器群RU1と、第1V相抵抗器群RV1と、第1W相抵抗器群RW1と、第2U相抵抗器群RU2と、第2V相抵抗器群RV2と、第2W相抵抗器群RW2と、第3U相抵抗器群RU3と、第3V相抵抗器群RV3と、第3W相抵抗器群RW3とは短絡される。
【0071】
本実施形態では、例として、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cのそれぞれが、3つの抵抗器群(RW1~RW3、RV1~RV3、RU1~RU3)と、各抵抗器群への電力供給のオンオフ制御を行うスイッチング装置(SW1~SW3、SV1~SV3、SU1~SU3)を有する形態を説明するが、抵抗器群やスイッチング装置の数は3つに限られるものではない。
【0072】
また、第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cにおける抵抗器列は、x方向に平行な棒状の抵抗器が、y方向に所定の間隔を空けて複数本並べられる形態を説明したが、y方向に平行な棒状の抵抗器が、x方向に所定の間隔を空けて複数本並べられる形態であってもよい。
【0073】
第1冷却部50aの構成について説明する。
第1冷却部50aは、第1冷却装置53aと第2冷却装置53bを有する。
【0074】
第1冷却部50aの前面(第1抵抗ユニット30aの第1保持部31aの第1開口31a1と対向する面)は排気口として、背面は吸気口として開口する。
【0075】
第1冷却装置53aと第2冷却装置53bは、冷却ファンなど、水平方向(z方向)に風(
図2の破線矢印参照)を排出するもので、吸気口から導入された空気を、排気口を介して、第1抵抗ユニット30aに送り込む。
【0076】
第1冷却装置53aと第2冷却装置53bは、x方向に並べて配置される。
第1冷却装置53aは、第1抵抗ユニット30aの抵抗器におけるリレー部90に近い側の領域を冷却する。
第2冷却装置53bは、第1抵抗ユニット30aの抵抗器におけるリレー部90から離れた側の領域を冷却する。
【0077】
第1冷却部50aの複数の冷却装置からの冷却風が、第1抵抗ユニット30aの第1保持部31aの第1開口31a1のほぼ全域に当たるように、第1冷却部50aの2以上の冷却装置(第1冷却装置53a、第2冷却装置53b)のそれぞれにおける、冷却風を排出する領域のx方向の幅(当該領域の直径)w1が、第1抵抗ユニット30aの抵抗器における第1保持部31aに覆われる領域のx方向の幅w2の2/3よりも短くなるように、各部材の寸法が決定されるのが望ましい(
図4参照、w1<w2×2/3)。
【0078】
第2冷却部50bの構成について説明する。
第2冷却部50bは、第3冷却装置53cと第4冷却装置53dを有する。
【0079】
第2冷却部50bの前面(第2抵抗ユニット30bの第2保持部31bの第2開口31b1と対向する面)は排気口として、背面は吸気口として開口する。
【0080】
第3冷却装置53cと第4冷却装置53dは、冷却ファンなど、水平方向(z方向)に風(
図2の破線矢印参照)を排出するもので、吸気口から導入された空気を、排気口を介して、第2抵抗ユニット30bに送り込む。
【0081】
第3冷却装置53cと第4冷却装置53dは、x方向に並べて配置される。
第3冷却装置53cは、第2抵抗ユニット30bの抵抗器におけるリレー部90に近い側の領域を冷却する。
第4冷却装置53dは、第2抵抗ユニット30bの抵抗器におけるリレー部90から離れた側の領域を冷却する。
【0082】
第2冷却部50bの複数の冷却装置からの冷却風が、第2抵抗ユニット30bの第2保持部31bの第2開口31b1のほぼ全域に当たるように、第2冷却部50bの2以上の冷却装置(第3冷却装置53c、第4冷却装置53d)のそれぞれにおける、冷却風を排出する領域のx方向の幅(当該領域の直径)w1が、第2抵抗ユニット30bの抵抗器における第2保持部31bに覆われる領域のx方向の幅w2の2/3よりも短くなるように、各部材の寸法が決定されるのが望ましい(w1<w2×2/3)。
【0083】
第2冷却部50bは、第1冷却部50aの上に設けられる。
【0084】
第3冷却部50cの構成について説明する。
第3冷却部50cは、第5冷却装置53eと第6冷却装置53fを有する。
【0085】
第3冷却部50cの前面(第3抵抗ユニット30cの第3保持部31cの第3開口31c1と対向する面)は排気口として、背面は吸気口として開口する。
【0086】
第5冷却装置53eと第6冷却装置53fは、冷却ファンなど、水平方向(z方向)に風(
図2の破線矢印参照)を排出するもので、吸気口から導入された空気を、排気口を介して、第3抵抗ユニット30cに送り込む。
【0087】
第5冷却装置53eと第6冷却装置53fは、x方向に並べて配置される。
第5冷却装置53eは、第3抵抗ユニット30cの抵抗器におけるリレー部90に近い側の領域を冷却する。
第6冷却装置53fは、第3抵抗ユニット30cの抵抗器におけるリレー部90から離れた側の領域を冷却する。
【0088】
第3冷却部50cの複数の冷却装置からの冷却風が、第3抵抗ユニット30cの第3保持部31cの第3開口31c1のほぼ全域に当たるように、第3冷却部50cの2以上の冷却装置(第5冷却装置53e、第6冷却装置53f)のそれぞれにおける、冷却風を排出する領域のx方向の幅(当該領域の直径)w1が、第3抵抗ユニット30cの抵抗器における第3保持部31cに覆われる領域のx方向の幅w2の2/3よりも短くなるように、各部材の寸法が決定されるのが望ましい(w1<w2×2/3)。
【0089】
第3冷却部50cは、第2冷却部50bの上に設けられる。
【0090】
第1冷却装置53a~第6冷却装置53fは、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fを覆う筐体(第2筐体2b)に取り付けられる形態であってもよいし、第1筐体2aに取り付けられる形態であってもよい。
【0091】
制御部70の構成について説明する。
制御部70は、第3筐体2c、操作部71、電源端子部73、制御端子部75、電力供給制御部77を有する。
操作部71、電源端子部73、制御端子部75、電力供給制御部77は、第3筐体2c(制御部70の筐体)に収納される。
第3筐体2cは、操作部71、電源端子部73、制御端子部75、電力供給制御部77を覆う。
【0092】
第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cのスイッチング装置(SW
1~SW
3、SV
1~SV
3、SU
1~SU
3)や、第1冷却装置53a~第5冷却装置53eや、電力供給制御部77は、試験対象電源とは別の電源(負荷試験装置駆動用電源)で駆動される(
図5参照)。
操作部71の操作、操作部71と負荷試験装置駆動用電源とのケーブル接続、電源端子部73と試験対象電源とのケーブル接続は、第3筐体2cに設けられた扉を空けた状態で行われる。
【0093】
操作部71は、モードスイッチMS、ファンスイッチFS、第1操作スイッチS1~第3操作スイッチS3を有する(不図示)。
【0094】
モードスイッチMSは、回転式、若しくはスライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、負荷試験装置1のオンオフを選択するために使用されるが、さらに試験対象の電源の種類などを選択する(モード切替する)ためにも使用される形態であってもよい。
【0095】
負荷試験を行う場合には、モードスイッチMSをオンの操作位置に合わせる。負荷試験装置1をオフにする場合は、モードスイッチMSをオフの操作位置に合わせる。
【0096】
ファンスイッチFSは、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、モードスイッチMSがオン状態で、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fのオンオフ制御を行うためのスイッチである。ファンスイッチFSを省略し、モードスイッチMSをオンの操作位置に合わせた時に、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fが動作する形態であってもよい。
【0097】
第1操作スイッチS1~第3操作スイッチS3は、スライド式(若しくはトグル式若しくは押しボタン式)の操作スイッチで、第1抵抗ユニット30aの抵抗器群(第1W相抵抗器群RW1~第3W相抵抗器群RW3)のスイッチング装置(第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3)、第2抵抗ユニット30bの抵抗器群(第1V相抵抗器群RV1~第3V相抵抗器群RV3)のスイッチング装置(第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3)、第3抵抗ユニット30cの抵抗器群(第1U相抵抗器群RU1~第3U相抵抗器群RU3)のスイッチング装置(第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3)のオンオフ制御を行うためのスイッチである。
【0098】
モードスイッチMSがオン状態で、第1操作スイッチS1をオン状態にすると、第1W相スイッチング装置SW1、第1V相スイッチング装置SV1、第1U相スイッチング装置SU1がオン状態(導通状態)にされて、第1W相抵抗器群RW1に、W相端子WTを介して負荷試験装置1に接続された試験対象電源のT相からの電流が流れうる状態にされ、第1V相抵抗器群RV1に、V相端子VTを介して負荷試験装置1に接続された試験対象電源のS相からの電流が流れうる状態にされ、第1U相抵抗器群RU1に、U相端子UTを介して負荷試験装置1に接続された試験対象電源のR相からの電流が流れうる状態にされる。
【0099】
第2操作スイッチS2~第3操作スイッチS3も、同様で、モードスイッチMSがオン状態で、オン状態にすると、対応する抵抗器群のスイッチング装置がオン状態(導通状態)にされて、当該抵抗器群に、W相端子WTとV相端子VTとU相端子UTを介して負荷試験装置1に接続された試験対象電源からの電流が流れうる状態にされる。
【0100】
モードスイッチMSをオンの操作位置に合わせ、ファンスイッチFSをオンの操作位置に合わせた場合に、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fは駆動され、第1操作スイッチS1~第3操作スイッチS3の操作状態に基づき第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cの抵抗器群それぞれのスイッチング装置のオンオフ制御が行われる。
【0101】
電源端子部73は、試験対象の電源を接続するための端子で、三相交流発電機と接続するために使用されるU相端子UT、V相端子VT、W相端子WTを有する。
【0102】
三相交流発電機の負荷試験の場合に、三相交流発電機のR相、S相、T相からのケーブルが、それぞれU相端子UT、V相端子VT、W相端子WTに接続される。
【0103】
制御端子部75は、リレー部90のスイッチング装置(第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3)との制御線4を接続させる端子を有する。
【0104】
制御端子部75が、制御線4を介して、リレー部90のスイッチング装置(第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3)と接続された場合に、第1操作スイッチS1~第3操作スイッチS3のオンオフ状態に応じて、第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3のオンオフ制御が行われる。
【0105】
たとえば、モードスイッチMSやファンスイッチFSをオンの操作位置に合わせ、第2操作スイッチS2がオン状態にされ、第1操作スイッチS1、第3操作スイッチS3がオフ状態にされた場合には、第2W相スイッチング装置SW2、第2V相スイッチング装置SV2、第2U相スイッチング装置SU2がオン状態にされ、他のスイッチング装置はオフ状態にされる。
【0106】
このときに、三相交流発電機のR相、S相、T相からのケーブルを、それぞれU相端子UT、V相端子VT、W相端子WTに接続していると、三相交流発電機のR相からの電流が、第2U相抵抗器群RU2の抵抗器に流れうる状態にされ、三相交流発電機のS相からの電流が、第2V相抵抗器群RV2の抵抗器に流れうる状態にされ、三相交流発電機のT相からの電流が、第2W相抵抗器群RW2の抵抗器に流れうる状態にされる。
【0107】
電力供給制御部77は、真空遮断機など、モードスイッチMSやファンスイッチFSのオンオフ状態に応じて、試験対象電源から第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cへの電力供給を制御する(モードスイッチMSとファンスイッチFSの少なくとも一方がオフのときに、電力供給を遮断する)装置である。
【0108】
具体的には、電力供給制御部77は、U相端子UTから、第1U相抵抗器群RU1~第3U相抵抗器群RU3の抵抗器に伸びる線、V相端子VTから、第1V相抵抗器群RV1~第3V相抵抗器群RV3の抵抗器に伸びる線、W相端子WTから、第1W相抵抗器群RW1~第3W相抵抗器群RW3の抵抗器に伸びる線に配置され、リレー(不図示)を介して、モードスイッチMSとファンスイッチFSの少なくとも一方がオフ状態にされている場合に、これらの3線を遮断する。
【0109】
リレー部90の構成について説明する。
リレー部90は、第4筐体2d、第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3を有する。
第4筐体2dは、第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3を覆う。
【0110】
本実施形態では、第1U相スイッチング装置SU
1が、電力供給制御部77と第1U相抵抗器群RU
1の間に配置され、第2U相スイッチング装置SU
2が、電力供給制御部77と第2U相抵抗器群RU
2の間に配置され、第3U相スイッチング装置SU
3が、電力供給制御部77と第3U相抵抗器群RU
3の間に配置される(
図6参照)。
また、第1V相スイッチング装置SV
1が、電力供給制御部77と第1V相抵抗器群RV
1の間に配置され、第2V相スイッチング装置SV
2が、電力供給制御部77と第2V相抵抗器群RV
2の間に配置され、第3V相スイッチング装置SV
3が、電力供給制御部77と第3V相抵抗器群RV
3の間に配置される。
また、第1W相スイッチング装置SW
1が、電力供給制御部77と第1W相抵抗器群RW
1の間に配置され、第2W相スイッチング装置SW
2が、電力供給制御部77と第2W相抵抗器群RW
2の間に配置され、第3W相スイッチング装置SW
3が、電力供給制御部77と第3W相抵抗器群RW
3の間に配置される。
【0111】
ただし、各スイッチング装置は、抵抗器群の短絡点と当該抵抗器群の間に配置される形態であってもよい。
例えば、第1U相スイッチング装置SU1が、第1第1U相抵抗器群RU1と、第1V相抵抗器群RV1と、第1W相抵抗器群RW1とが短絡する箇所と第1U相抵抗器群RU1の間に配置される。
【0112】
第4筐体2dは、x方向から見た側面が開口し、開口した領域を介して、抵抗ユニット30、冷却部50、制御部70、及びリレー部90に含まれる電気部材のケーブル接続が行われる。
このため、第1筐体2aの第4筐体2dと接する側の面には、少なくともケーブルを通すための第1開口2a1が設けられる。
また、第2筐体2bの第4筐体2dと接する側の面には、少なくともケーブルを通すための第2開口2b1が設けられる。
また、第3筐体2cの第4筐体2dと接する側の面には、少なくとも、ケーブルを通すための開口が設けられる。
【0113】
第4筐体2dには、スイッチング装置(第1W相スイッチング装置SW1~第3W相スイッチング装置SW3、第1V相スイッチング装置SV1~第3V相スイッチング装置SV3、第1U相スイッチング装置SU1~第3U相スイッチング装置SU3)が収納される。
【0114】
本実施形態では、1つの抵抗ユニットを冷却する(1つの抵抗ユニットの開口に冷却風を送り込む)冷却装置が複数設けられる。
このため、1つの冷却装置で1つの抵抗ユニットを冷却する形態に比べて、大きさや定格容量が小さい冷却装置を用いることが出来る。
冷却装置の大きさや定格容量を小さく出来るので、複数の冷却装置を用いたとしても、大きな1つの冷却装置を用いる形態に比べて、冷却装置による騒音を軽減することが可能になる。
【0115】
また、抵抗器群の多くの領域に直接冷却風をあてることが出来るため、1つの冷却装置で冷却を行う形態に比べて、抵抗器群の温度上昇を抑えることが出来る。
また、大きさが小さい冷却装置を用いることが出来るため、厚さ方向(冷却ファンの軸方向)の寸法を抑えて、負荷試験装置1の小型化にも貢献出来る。
【0116】
特に、抵抗器が延びる方向(x方向)に、複数の冷却装置が並べられた場合には、x方向に長い抵抗器を使って抵抗ユニットを構成することが可能になる。
【0117】
なお、本実施形態では、1つの抵抗ユニットを冷却する複数の冷却装置は、抵抗器が延びる方向(x方向)に並べられる形態を説明したが、当該抵抗ユニットが鉛直方向(y方向)に長い場合などには、当該複数の冷却装置が、抵抗器が並べられる方向(y方向)に並べられる形態であってもよい。
【0118】
また、抵抗器が延びる方向(x方向)と、抵抗器が並べられる方向(y方向)の何れか一方ではなく、両方に複数の冷却装置が並べられる形態であってもよい。
具体的には、x方向に4個、y方向に3個で、計4×3=12個の冷却装置が、抵抗ユニットの1つの保持部の開口と対向するように並べられる例が考えられる。
【0119】
また、本実施形態では、冷却装置が水平方向に冷却風を排出する形態を説明したが、冷却装置が鉛直方向に冷却風を排出する形態であってもよい。
この場合には、複数の冷却装置を含む冷却部の上方に冷却対象となる抵抗ユニットが配置される。
【0120】
また、抵抗ユニット30の排気口には、第1排気口用フード35aが設けられ、冷却部50の吸気口には、第1吸気口用フード55aが設けられてもよい(
図7参照)。
【0121】
第1排気口用フード35aは、第1上面部35a1と第1側面部35a2を有する。
第1排気口用フード35aは、抵抗ユニット30の排気口からz方向に突出し、下方向若しくは斜め下方向に開口する。
【0122】
第1吸気口用フード55aは、第2上面部55a1と第2側面部55a2を有する。
第1吸気口用フード55aは、冷却部50の吸気内からz方向に突出し、下方向若しくは斜め下方向に開口する。
【0123】
冷却部50は、第1吸気口用フード55aを介して、下方向若しくは斜め下方からの空気を吸い込み、吸い込んだ空気は、抵抗ユニット30と第1排気口用フード35aを介して、下方向若しくは斜め下方に排出される。
【0124】
第1排気口用フード35aは、常時、抵抗ユニット30からz方向に突出した状態が維持される形態であってもよいが、不使用時に、第1上面部35a1と第1側面部35a2が抵抗ユニット30に収納されたり、第1上面部35a1と第1側面部35a2の少なくとも一部が折りたたまれたりする形態であってもよい。
この場合には、不使用時に、第1排気口用フード35aが抵抗ユニット30からz方向に突出しない状態に出来る。
【0125】
第1排気口用フード35aの開閉は、手動で行われるものであってもよいが、不図示のアクチュエーターを介して電動で行われるものであってもよい。
また、第1排気口用フード35aは、閉じた状態になるように付勢され、冷却部50からの冷却風によって、開いた状態にされる形態であってもよい。
この場合には、電気エネルギーを用いずに、自動的に第1排気口用フード35aの開閉を行うことが可能になる。
【0126】
第1吸気口用フード55aは、常時、冷却部50からz方向に突出した状態が維持される形態であってもよいが、不使用時に、第2上面部55a1と第2側面部55a2が冷却部50に収納されたり、第2上面部55a1と第2側面部55a2の少なくとも一部が折りたたまれたりする形態であってもよい。
この場合には、不使用時に、第1吸気口用フード55aが冷却部50からz方向に突出しない状態に出来る。
【0127】
第1吸気口用フード55aの開閉は、手動で行われるものであってもよいが、不図示のアクチュエーターを介して電動で行われるものであってもよい。
【0128】
また、第1筐体2a~第4筐体2dの上部を覆う屋根部2eが設けられてもよい(
図8参照)。
屋根部2eは、寄棟造など、上部に傾斜面が設けられる形状を有する。
これにより、負荷試験装置1が屋外に設置された場合に、第1筐体2a~第4筐体2dの上部に雨や雪が直接当たるのを防ぐことが出来る。また、屋根部2eに雪が積もった場合でも、傾斜面を使って容易に下方に落とすことが出来る。
【0129】
また、第1筐体2a~第4筐体2dの下部に、これらを支える土台部2fが設けられても良い。
第1筐体2a~第4筐体2dに含まれる電気部品が、土台部2fの高さ分だけ高い位置に配置される。
このため、負荷試験装置1が屋外に設置され、負荷試験装置1の周囲に雪が積もった場合でも、負荷試験装置1を構成する電気部品に雪や雪が解けた水が触れる可能性を低く出来る。
【0130】
また、冷却部50の冷却装置(第1冷却装置53a~第6冷却装置53f)と、抵抗ユニット30(第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30c)の間には、拡散部57が設けられる。
拡散部57は、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fから抵抗ユニット発せられる冷却風を、xy方向(特にx方向)に拡散させるもので、例えば、y方向に延びる棒状部材で構成される(
図9、
図10参照)。
本実施形態では、拡散部57は、y方向に延びる12本の棒状部材で構成される例を示すが、棒状部材の数は12本に限るものではない。
また、拡散部57は、冷却装置ごとに別々に設けられる形態であってもよい。
ただし、拡散部57は、xz断面が冷却部50側が尖った略V字形状などで構成されてもよい。
拡散部57を冷却部50と抵抗ユニット30の間に設けることにより、冷却風をx方向などに拡散させ、抵抗器の全体に略均一に冷却風を触れさせることが可能になる。
【0131】
また、拡散部57は、冷却部50の冷却装置(第1冷却装置53a~第6冷却装置53f)の排気口を閉じる開閉扉で構成されてもよい(
図11参照)。
この場合には、不使用時は、付勢により拡散部57が冷却部50の冷却装置(第1冷却装置53a~第6冷却装置53f)の排気口を閉じ、使用時は、冷却風により当該開閉扉が押されて開き、拡散部57が冷却部50の冷却装置(第1冷却装置53a~第6冷却装置53f)の排気口を開く。
これにより、不使用時は、抵抗ユニット30に風が流れないので、埃などが外部から侵入しにくくなる。
【0132】
当該開閉扉には、冷却部50の冷却装置(第1冷却装置53a~第6冷却装置53f)がオフ状態の時に、当該開閉扉が開くのを抑制し、オン状態の時に、かかる抑制状態を解除するストッパー57aが設けられるのが望ましい(
図11参照)。
ストッパー57aは、第1冷却装置53aなどのオンオフ状態に連動して、オンオフ制御される。
具体的には、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fの少なくとも1つがオン状態にされた時に、ストッパー57aによる開閉扉が開くのを抑制する状態が解除され、冷却風によって開閉扉が開く。
また、第1冷却装置53a~第6冷却装置53fのすべてがオフ状態にされた時、開閉扉が閉じた後に、ストッパー57aは開閉扉が開くのを抑制し、開閉扉が閉じた状態を維持する。
これにより、冷却装置の不使用時に開閉扉が風で開くのを防止出来る。
【0133】
なお、当該開閉扉と同じように、付勢により閉じ、冷却風による負圧で開く開閉扉が、冷却部50の吸気口に設けられる形態であってもよい。
この場合、吸気口用フードを設ける形態よりも、冷却部50からz方向に飛び出ない形で、不使用時に冷却部50の吸気口を閉じ、使用時に冷却部50の吸気口を開くことが出来る。
【0134】
また、当該開閉扉と同じように、付勢により閉じ、冷却風によって押されて開く開閉扉が、抵抗ユニット30の排気口に設けられる形態であってもよい。
この場合、排気口用フードを設ける形態よりも、抵抗ユニット30からz方向に飛び出ない形で、不使用時に抵抗ユニット30の排気口を閉じ、使用時に抵抗ユニット30の排気口を開くことが出来る。
【0135】
また、第1抵抗ユニット30aと第1筐体2aとを繋ぐ第1碍子33aが、第1保持部31aの下部に取り付けられる形態を説明した。
同様に、第2抵抗ユニット30bと第1抵抗ユニット30aとを繋ぐ第2碍子33bが、第2保持部31bの下部に取り付けられる形態を説明した。
同様に、第3抵抗ユニット30cと第2抵抗ユニット30bとを繋ぐ第3碍子33cが、第3保持部31cの下部に取り付けられる形態を説明した。
【0136】
しかしながら、各抵抗ユニットの外形を構成する直方体(保持部)の上部と下部から水平方向(x方向、z方向など)に突出する突起部を設け、当該突起部の間に碍子を取り付ける形態であってもよい(
図9、
図10参照)。
【0137】
具体的には、第1保持部31aの上部には、x方向に突出する第1上突起部32aが設けられる。
第2保持部31bの上部には、x方向に突出する第2上突起部32bが設けられる。
第3保持部31cの上部には、x方向に突出する第3上突起部32cが設けられる。
第1保持部31aの下部には、x方向に突出する第1下突起部32dが設けられる。
第2保持部31bの下部には、x方向に突出する第2下突起部32eが設けられる。
第3保持部31cの下部には、x方向に突出する第3下突起部32fが設けられる。
【0138】
第1上突起部32a~第3上突起部32cは、x方向から見て略L字形状を有し、xz面と平行な第1面と、当該第1面からy方向下方に延びるxy平面と平行な第2面を有する。
第1下突起部32d~第3下突起部32fは、x方向から見て略L字形状を有し、xz面と平行な第3面と、当該第3面からy方向上方に延びるxy平面と平行な第4面を有する。
【0139】
第1碍子33aは、第1下突起部32dの第3面と、第1筐体2aとの間に取り付けられる。
第2碍子33bは、第2下突起部32eの第3面と、第1上突起部32aの第1面と間に取り付けられる。
第3碍子33cは、第3下突起部32fの第3面と、第2上突起部32bの第1面との間に取り付けられる。
【0140】
上突起部の下部、及び下突起部の上部の空きスペースを使って、碍子をネジ止めしたり出来るので、保持部の下部に取り付けられる形態に比べて、碍子の取り付けを容易に出来る。
【0141】
なお、
図9~
図11に示すように、1つの保持部のx方向に突出する上突起部と下突起部が別体であってもよいし、
図20と
図21に示すように、一体で構成されてもよい。
上突起部に相当する部分と下突起部に相当する部分が一体的に構成される場合には、第1保持部31aには、x方向に突出する第1突出領域32adが設けられる。
第2保持部31bには、x方向に突出する第2突出領域32beが設けられる。
第3保持部31cには、x方向に突出する第3突出領域32cfが設けられる。
【0142】
第1突出領域32ad、第2突出領域32be、及び第3突出領域32cfは、x方向から見て略コの字形状(
図20参照)、若しくは略矩形形状(
図21参照)を有し、xz面に平行な上面と下面、当該上面と下面をつなぐ側面を有する。
第1碍子33aは、第1突出領域32adの下部(下面)と、第1筐体2aとの間に取り付けられる。
第2碍子33bは、第2突出領域32beの下部(下面)と、第1突出領域32adの上部(上面)との間に取り付けられる。
第3碍子33cは、第3突出領域32cfの下部(下面)と、第2突出領域32beの上部(上面)との間に取り付けられる。
【0143】
上突起部に相当する部分と下突起部に相当する部分が、突出領域として、一体的に形成されるため、上突起部と下突起部とが別体で構成される形態に比べて、碍子を取り付ける部分の強度を高めることが出来る。
特に、
図21に示すように、突出領域が枠形状で構成される場合には、
図20に示すように、突出領域が棒形状で構成される形態に比べて、更に強度を高めることが出来る。
【0144】
また、抵抗ユニット30の排気口には、第2排気口用フード35bが設けられ、冷却部50の吸気口には、第2吸気口用フード55bが設けられてもよい(
図12参照)。
【0145】
第2排気口用フード35bは、第1下面部35b1と第3側面部35b2を有する。
第2排気口用フード35bは、抵抗ユニット30の排気口からz方向に突出し、上方向若しくは斜め上方向に開口する。
【0146】
第2吸気口用フード55bは、第2下面部55b1と第4側面部55b2を有する。
第2吸気口用フード55bは、冷却部50の吸気内からz方向に突出し、上方向若しくは斜め上方向に開口する。
【0147】
冷却部50は、第2吸気口用フード55bを介して、上方向若しくは斜め上方からの空気を吸い込み、吸い込んだ空気は、抵抗ユニット30と第2排気口用フード35bを介して、上方向若しくは斜め上方に排出される。
この場合、第2排気口用フード35bを介して排出される熱風が、第2排気口用フード35bの近くに居る作業者などに当たりにくく出来る。
【0148】
ただし、上方向若しくは斜め上方向に開口する開口部から雨や雪が浸入する可能性があるため、第1筐体2a~第4筐体2d、第2排気口用フード35b、第2吸気口用フード55bの上部を覆う屋根部2eが設けられるのが望ましい(
図13参照)。
【0149】
また、
図1~
図13で示される形態では、抵抗ユニット30と冷却部50とリレー部90が1組だけ設けられる形態を説明したが、複数組設けられて、1つの制御部70を使って、複数組の抵抗ユニット30と冷却部50とリレー部90を使って負荷試験が行われる形態であってもよい(
図14参照)。
【0150】
図14は、負荷試験装置1が、制御部70にx方向で隣接するリレー部90を含む第1の抵抗グループG1と当該第1の抵抗グループG1にx方向で隣接する第2の抵抗グループG2を含む例を示す。
この場合、第1の抵抗グループG1の第1筐体2a及び第2筐体2bにおける第2の抵抗グループG2と接する側の面には、少なくともケーブルを通す開口が設けられるのが望ましい。
これにより、殆どのケーブルが筐体の外側に見えない状態で、負荷試験装置1を組み上げることが可能になる。
また、第2の抵抗グループG2にx方向で隣接する第3の抵抗グループ(不図示)を更に設ける形態であってもよい。
【0151】
制御部70の各部(操作部71、制御端子部75、電力供給制御部77)は、第1の抵抗グループG1の冷却ファンなどに接続され、且つ第2の抵抗グループG2の冷却ファンなどに接続される。
【0152】
なお、第2の抵抗グループG2の抵抗ユニット30のそれぞれに設けられる抵抗器群の数は、第1の抵抗グループG1の抵抗ユニット30のそれぞれに設けられる抵抗器群の数と同じでもよいが、第1の抵抗グループG1の抵抗ユニット30のそれぞれに設けられる抵抗器群の数よりも少なくても良い。
【0153】
すなわち、第1の抵抗グループG1における第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cの各抵抗器群への電力供給制御を行う、第1の抵抗グループG1におけるリレー部90のスイッチング装置(第1U相スイッチング装置SU1など)の数は、第2の抵抗グループG2における第1抵抗ユニット30a~第3抵抗ユニット30cの各抵抗器群への電力供給制御を行う、第2の抵抗グループG2におけるリレー部90のスイッチング装置の数よりも多い。
【0154】
この場合、負荷抵抗値の切り替え幅が小さい負荷試験を行う際には、主に第1の抵抗グループG1が用いられ、負荷抵抗値の切り替え幅が大きい負荷試験を行う際には、主に第2の抵抗グループG2が用いられ、負荷抵抗値が大きい負荷試験を行う際には、第1の抵抗グループG1と第2の抵抗グループG2の両方が用いられる。
これにより、第1の抵抗グループG1だけが設けられる形態に比べて、制御部70を共用しながら、負荷量の大きい負荷試験を行うことが可能になる。
【0155】
第2の抵抗グループG2の抵抗ユニット30のそれぞれに設けられる抵抗器群が1つの場合には、第2の抵抗グループG2にリレー部90は設けられず、リレー部90を介さずに、VCS(真空開閉器)を介して、制御部70の電力供給制御部77と第2の抵抗グループG2の抵抗ユニット30のそれぞれに設けられる抵抗器群とが接続される(
図15、
図17参照)。
図16は、負荷試験装置1のうち、第1の抵抗グループG1と制御部70の接続関係を示し、第2の抵抗グループG2の詳細は省略している。
図17は、負荷試験装置1のうち、第2の抵抗グループG2と制御部70の接続関係を示し、第1の抵抗グループG1の詳細は省略している。
VCSは、第2の抵抗グループG2の抵抗ユニット30に設けられる形態であってもよいし、制御部70に設けられる形態であってもよい。
【0156】
また、冷却部50と抵抗ユニット30の間には、冷却風を抵抗ユニット30における抵抗器がある部分に集中させるための狭窄構造のフード(狭窄部58)が設けられても良い(
図18参照)。
【0157】
狭窄部58は、冷却部50側が広い下底(下底開口)で、抵抗ユニット30側が狭い上底(上底開口)で、略四角錐台形状の外形を有し、下底と上底が開口する。
下段の狭窄部58の上底は、第1保持部31aと接しない状態で、第1保持部31aの内側に配置される。
中段の狭窄部58の上底は、第2保持部31bと接しない状態で、第2保持部31bの内側に配置される。
上段の狭窄部58の上底は、第3保持部31cと接しない状態で、第3保持部31cの内側に配置される。
狭窄部58を設けることにより、冷却部50からの冷却風を第1保持部31a~第3保持部31cの内側に集中させることが可能になる。
【0158】
狭窄部58に、更に、拡散部57が設けられても良い(
図19参照)。
図19は、狭窄部58の上底開口に棒状の拡散部57が設けられた例を示す。
【0159】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0160】
1 負荷試験装置
1a~1c 第1負荷試験部~第3負荷試験部
2a 第1筐体(抵抗ユニットの筐体)
2a1 第1開口
2b 第2筐体(冷却部の筐体)
2b1 第2開口
2c 第3筐体(制御部の筐体)
2d 第4筐体(リレー部の筐体)
2e 屋根部
2f 土台部
3 接続部材
4 制御線
30 抵抗ユニット
30a~30c 第1抵抗ユニット~第3抵抗ユニット
31a~31c 第1保持部~第3保持部
31a1~31c1 第1開口~第3開口
32a~32c 第1上突起部~第3上突起部
32d~32f 第1下突起部~第3下突起部
32ad 第1突出領域
32be 第2突出領域
32cf 第3突出領域
33a~33c 第1碍子~第3碍子
35a 第1排気口用フード
35a1 第1上面部
35a2 第1側面部
35b 第2排気口用フード
35b1 第1下面部
35b2 第3側面部
50 冷却部
50a~50c 第1冷却部~第3冷却部
53a~53f 第1冷却装置~第6冷却装置
55a 第1吸気口用フード
55a1 第2上面部
55a2 第2側面部
55b 第2吸気口用フード
55b1 第2下面部
55b2 第4側面部
57 拡散部
57a ストッパー
58 狭窄部
70 制御部
71 操作部
73 電源端子部
75 制御端子部
77 電力供給制御部
90 リレー部
FS ファンスイッチ
G1 第1の抵抗グループ
G2 第2の抵抗グループ
MS モードスイッチ
RU1~RU3 第1U相抵抗器群~第3U相抵抗器群
RV1~RV3 第1V相抵抗器群~第3V相抵抗器群
RW1~RW3 第1W相抵抗器群~第3W相抵抗器群
S1~S3 第1操作スイッチ~第3操作スイッチ
SU1~SU3 第1U相スイッチング装置~第3U相スイッチング装置
SV1~SV3 第1V相スイッチング装置~第3V相スイッチング装置
SW1~SW3 第1W相スイッチング装置~第3W相スイッチング装置
UT U相端子
VT V相端子
WT W相端子
【手続補正書】
【提出日】2023-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る負荷試験装置は、複数の抵抗器と、複数の抵抗器を保持する保持部を有する抵抗ユニットと、抵抗ユニットを保持する筐体と、保持部は、碍子を介して、筐体の上に配置される。碍子は、保持部の下部から水平方向に突出する下突起部と、筐体の間に取り付けられる。複数の抵抗器の端子の保持部から突出する方向は、複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行である。下突起部が突出する方向は、第1方向若しくは第1方向と垂直な方向と平行である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
下突起部の上部の空きスペースを使って、碍子をネジ止めしたり出来るので、保持部の下部に取り付けられる形態に比べて、碍子の取り付けを容易になり、各部の組立、制御部から抵抗ユニットへの配線、制御部から冷却部への配線が容易に行える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
好ましくは、下突起部は、水平方向から見て略L字形状を有し、水平面と平行な面と、水平面と垂直な面を有する。碍子は、下突起部の水平面と平行な面に取り付けられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
さらに好ましくは、負荷試験装置は、複数の抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む冷却部を更に備える。冷却部の上方に抵抗ユニットが配置される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
また、好ましくは、負荷試験装置は、抵抗ユニットの上部を覆う屋根部と、筐体の下部に設けられた土台部とを備える。屋根部は、寄棟造である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
本発明に係る負荷試験装置の抵抗ユニットは、複数の抵抗器と、複数の抵抗器を保持する保持部と、を備える。保持部は、碍子を介して、筐体の上に配置される。碍子は、保持部の下部から水平方向に突出する下突起部と、筐体の間に取り付けられる。複数の抵抗器の端子の保持部から突出する方向は、複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行である。下突起部が突出する方向は、第1方向若しくは第1方向と垂直な方向と平行である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の抵抗器と、前記複数の抵抗器を保持する保持部を有する抵抗ユニットと、
前記抵抗ユニットを保持する筐体と、を備え、
前記保持部は、碍子を介して、前記筐体の上に配置され、
前記碍子は、前記保持部の下部から前記水平方向に突出する下突起部と、前記筐体の間に取り付けられ、
前記複数の抵抗器の端子の前記保持部から突出する方向は、前記複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行であり、
前記下突起部が突出する方向は、前記第1方向若しくは前記第1方向と垂直な方向と平行であることを特徴とする負荷試験装置。
【請求項2】
前記下突起部は、水平方向から見て略L字形状を有し、水平面と平行な面と、水平面と垂直な面を有し、
前記碍子は、前記下突起部の前記水平面と平行な面に取り付けられる、請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項3】
前記複数の抵抗器に冷却風を送り込む冷却装置を含む冷却部を更に備え、
前記冷却部の上方に前記抵抗ユニットが配置される、請求項1または請求項2に記載の負荷試験装置。
【請求項4】
前記抵抗ユニットの上部を覆う屋根部と、
前記筐体の下部に設けられた土台部とを更に備え、
前記屋根部は、寄棟造であることを特徴とする請求項1に記載の負荷試験装置。
【請求項5】
複数の抵抗器と、
前記複数の抵抗器を保持する保持部と、を備えた負荷試験装置の抵抗ユニットであって、
前記保持部は、碍子を介して、前記抵抗ユニットを保持する筐体の上に配置され、
前記碍子は、前記保持部の下部から前記水平方向に突出する下突起部と、前記筐体の間に取り付けられ、
前記複数の抵抗器の端子の前記保持部から突出する方向は、前記複数の抵抗器のそれぞれが延びる第1方向と平行であり、
前記下突起部が突出する方向は、前記第1方向若しくは前記第1方向と垂直な方向と平行であることを特徴とする抵抗ユニット。