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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053053
(43)【公開日】2023-04-12
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20230404BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023017814
(22)【出願日】2023-02-08
(62)【分割の表示】P 2020563126の分割
【原出願日】2019-12-18
(31)【優先権主張番号】P 2018242430
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 真也
(57)【要約】
【課題】パワー半導体モジュールを縦置きとした場合には、パワー半導体モジュールからの放熱容量を十分に確保できない。
【解決手段】電力変換装置は、電力変換用の半導体部品と、前記半導体部品の少なくとも一面に形成された放熱面と熱的に接続されるように、前記半導体部品が固定される伝熱部材と、前記半導体部品及び前記伝熱部材を収納する収納空間を有する筐体と、を備え、前記筐体は、前記収納空間の内側に、前記伝熱部材と嵌合する嵌合部が形成され、前記半導体部品の前記放熱面が形成された前記一面の面積よりも、平面視における前記嵌合部の占有面積は小さい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力変換用の半導体部品と、
前記半導体部品の少なくとも一面に形成された放熱面と熱的に接続されるように、前記半導体部品が固定される伝熱部材と、
前記半導体部品及び前記伝熱部材を収納する収納空間を有する筐体と、
を備え、
前記筐体は、前記収納空間の内側に、前記伝熱部材と嵌合する嵌合部が形成され、
前記半導体部品の前記放熱面が形成された前記一面の面積よりも、平面視における前記嵌合部の占有面積は小さい、
電力変換装置。
【請求項2】
前記筐体は、前記収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部をさらに備え、
前記筐体の前記放熱壁部は、外側で水冷媒と接触する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記伝熱部材は、板形状を呈する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記筐体は、前記収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部をさらに備え、
前記嵌合部は、前記放熱壁部の平坦部から上方に向かって突出する突出部と、前記突出部内に上下方向に沿って延在し、前記伝熱部材を挿入可能に構成されたスリット部と、を含んで構成される、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記筐体は、前記収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部をさらに備え、
前記嵌合部は、前記放熱壁部の平坦部から下方に向かって突出する突出部と、前記突出部内に上下方向に沿って延在し、前記伝熱部材を挿入可能に構成されたスリット部と、を含んで構成される、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記伝熱部材は、前記嵌合部内において、少なくとも一部で伝熱材を介して前記嵌合部と熱結合する、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記筐体は、前記収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部をさらに備え、
前記半導体部品は、自身の上端に設けられた端子を介して、当該半導体部品の上方において、前記放熱壁部の平坦部と略平行に延在するように配設された回路基板と電気接続されている、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記半導体部品は、前記回路基板の下方に複数配設されており、
前記伝熱部材は、複数の前記半導体部品それぞれを保持するように複数配設されており、
前記嵌合部は、複数の前記伝熱部材それぞれを嵌合固定するように複数形成されている、
請求項7に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記半導体部品は、パワー半導体モジュールである、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項10】
前記半導体部品の前記放熱面が形成された前記一面の面積よりも、平面視における前記半導体部品と前記伝熱部材の合計面積は小さい、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項11】
前記嵌合部は、凹凸形状である、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項12】
前記半導体部品及び前記伝熱部材は、縦置き状態で配設される、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項13】
前記筐体は、金属筐体である、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項14】
前記筐体は、箱形形状であり、
前記筐体の周囲の壁部の高さは、前記半導体部品の上端の位置よりも高い、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項15】
前記筐体には、前記嵌合部の上端の位置よりも高い位置まで延在する前記半導体部品以外の電気部品が収納されている、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項16】
前記半導体部品は、締結部材により、前記伝熱部材に締結される、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項17】
前記伝熱部材は、締結部材により、前記嵌合部に締結される、
請求項1に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車や鉄道車両等に搭載される電力変換装置(例えば、DCDCコンバータ装置、インバータ装置、及び充電装置等)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-23280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の電力変換装置においては、小型化要請が高まっており、それに伴って、当該電力変換装置内の部品配置の省スペース化が課題となっている。
【0005】
このような背景から、この種の電力変換装置を構成するパワー半導体モジュールを、当該電力変換装置の筐体内において縦置き状態(パワー半導体モジュールの長手方向が筐体の下面に対して垂直に配置された状態を表す。以下同じ)で収納することが検討されている。
【0006】
但し、この種の電力変換装置に用いられるパワー半導体モジュールは、発熱量が大きいため、当該パワー半導体モジュールの配置態様を考慮する際には、当該パワー半導体モジュールからの放熱対策をあわせて考慮する必要がある。この点、何らの工夫もなくパワー半導体モジュールを縦置きとした場合には、パワー半導体モジュールの側面のうち、筐体と接触し得る面積が減少するため、パワー半導体モジュールからの放熱容量を十分に確保できないおそれがある。
【0007】
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、パワー半導体モジュールを縦置きの配置としながら、当該パワー半導体モジュールからの放熱容量を十分に確保することを可能とする電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決する主たる本開示は、
電力変換用の半導体部品と、
前記半導体部品の少なくとも一面に形成された放熱面と熱的に接続されるように、前記半導体部品が固定される伝熱部材と、
前記半導体部品及び前記伝熱部材を収納する収納空間を有する筐体と、
を備え、
前記筐体は、前記収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部を備え、
前記放熱壁部の前記収納空間内側に、前記伝熱部材と嵌合する嵌合部が形成され、
前記半導体部品の前記放熱面の面積よりも、前記嵌合部と前記伝熱部材とが接触する面積が大きく、
前記半導体部品の前記放熱面が形成された前記一面の面積よりも、平面視における前記嵌合部の占有面積は小さい、
電力変換装置である。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る電力変換装置によれば、パワー半導体モジュールを縦置きの配置としながら、当該パワー半導体モジュールからの放熱容量を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る電力変換装置のヒートシンク構造を示す斜視図
図2】第1の実施形態に係る電力変換装置のヒートシンク構造を示す分解斜視図
図3】第1の実施形態に係るパワー半導体モジュールの構成を示す平面図
図4】第1の実施形態に係る電力変換装置のヒートシンク構造を示す側面断面図
図5】第1の実施形態に係る電力変換装置の全体構成を示す側面断面図
図6A】第1の実施形態に係る電力変換装置の組み立てプロセスを示す図
図6B】第1の実施形態に係る電力変換装置の組み立てプロセスを示す図
図6C】第1の実施形態に係る電力変換装置の組み立てプロセスを示す図
図6D】第1の実施形態に係る電力変換装置の組み立てプロセスを示す図
図7】第2の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す側面断面図
図8】第3の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す側面断面図
図9】第4の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す側面断面図
図10】第5の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
尚、以下では、各構成の位置関係を明確にするため、図面の上方向を「上方向」と称し、図面の下方向を「下方向」と称して説明する。但し、これらの方向は、電力変換装置の使用時の姿勢を制限するものではない。
【0013】
(第1の実施形態)
[電力変換装置の構成]
以下、図1図5を参照して、本実施形態に係る電力変換装置の構成の一例について説明する。尚、ここでは、電力変換装置が有するパワー半導体モジュールを冷却するためのヒートシンク構造についてのみ説明する。
【0014】
本実施形態に係る電力変換装置1は、例えば、電気自動車などの車両に搭載されるDC/DCコンバータ装置、インバータ装置、及び充電装置等に適用される。
【0015】
図1は、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造を示す分解斜視図である。図3は、パワー半導体モジュール10の構成を示す平面図である。図4は、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造を示す側面断面図である。
【0016】
電力変換装置1は、パワー半導体モジュール10、回路基板20、金属筐体30、及び、ヒートシンクプレート40を備えている。
【0017】
電力変換装置1は、パワー半導体モジュール10を保持するヒートシンクプレート40、及び、ヒートシンクプレート40を嵌合固定する金属筐体30に設けられた嵌合部31によって、パワー半導体モジュール10を冷却するためのヒートシンク構造を構成している。
【0018】
パワー半導体モジュール10は、例えば、電力変換装置1の回路部内にて、スイッチング素子として機能する電力変換用の半導体部品である。パワー半導体モジュール10は、例えば、4個のパワー半導体素子(例えば、MOSFET)が1つにパッケージされて構成されている。パワー半導体モジュール10は、自身の上端に、回路基板20に電気接続するためのピン型の端子10aを有している。又、パワー半導体モジュール10は、少なくとも一方の横側面に、自身の発生した熱を放熱するための放熱面10bを有している。
【0019】
パワー半導体モジュール10は、端子10aを上方に向けて放熱面10bが上下方向に沿って延在するように、縦置き状態で、ヒートシンクプレート40に保持されている。尚、パワー半導体モジュール10は、例えば、ボルト10T(本発明の「締結部材」に相当)によって、ヒートシンクプレート40に固定されている。これにより、接着材のみでパワー半導体モジュール10をヒートシンクプレート40に固定する場合に比べて、パワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40の距離(ギャップ)を短くすることができ、パワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40間の熱抵抗を小さくする(伝熱性を高める)ことが出来る。なお、パワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40の間に放熱性グリス(不図示)が介在するように構成しても良い。これにより、さらに、パワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40の熱抵抗を小さくする(伝熱性を高める)ことが出来る。
また、後述する「組み立てプロセス」の通り、金属筐体30に収納する前に、ヒートシンクプレート40にパワー半導体モジュール10を固定している。そのため、容易にパワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40の距離(ギャップ)を短くすることができる。
【0020】
また、ボルト10Tによって、パワー半導体モジュール10をヒートシンクプレート40に締結することで、車両の振動などによる剥離の可能性を低減できる(言い換えると、耐振動性が向上する)。
【0021】
回路基板20は、電力変換装置1の電力変換機能を実現する回路部を有する基板である。回路基板20は、パワー半導体モジュール10の上方において、金属筐体30の下面側壁部30Uの平坦部30Ua(下面側壁部30Uのうち、後述する嵌合部31以外の領域を表す。以下同じ)と略平行に延在するように配設されている。そして、回路基板20は、ボルト20Tによって、ヒートシンクプレート40の上端に固定されている。
【0022】
回路基板20は、基板面内に形成された電気接続用のスルーホール内に、当該パワー半導体モジュール10の端子10aが下方から挿入された状態で配されている。これにより、回路基板20は、パワー半導体モジュール10と電気接続されている。
【0023】
金属筐体30は、パワー半導体モジュール10、回路基板20、ヒートシンクプレート40、及び、電力変換装置1を構成するその他の電気部品を収納する。金属筐体30は、収納する電気部品を周囲の水分等から保護するため、これらを密閉状態で収納している(図1図2中では、説明の便宜として、壁面の一部のみを記載している)。金属筐体30は、例えば、アルミ部材によって、略直方体形状に形成されている。尚、金属筐体30は、銅又は鉄等の他の金属部材を用いて構成されてもよい。また、本実施例では金属筐体30として説明するが、放熱性を有する筐体30であれば、金属でなくても良い。例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂で構成されていてもよい。
【0024】
また、金属筐体30は、具体的には、下面側壁部30Uと、下面側壁部30Uの外周から略垂直方向に延在する4つの側壁とが一体に形成された略直方体形状の構成であり、開口された上面に蓋が被せられることにより周囲の水分等から保護される。(図5参照)
【0025】
このように、下面側壁部30U、4つの側壁および蓋によって覆われる空間が、パワー半導体モジュール10、回路基板20、およびヒートシンクプレート40等を収納する収納空間として機能する。
【0026】
なお、下面側壁部30Uと一体に形成された側壁の高さは、パワー半導体モジュール10が金属筐体30内に収納・配置された際のボルト10Tまでの高さよりも高い(図4図5参照)。すなわち、金属筐体30の側壁が存在することにより、パワー半導体モジュール10を金属筐体30内に収納・配置した後に、水平方向にボルト10Tで締結することは困難である。
【0027】
そのため、本願では、ヒートシンクプレート40を別途備え、ヒートシンクプレート40にパワー半導体モジュール10を締結した後にヒートシンクプレート40を金属筐体30内に配置し、ヒートシンクプレート40をボルト40Tで金属筐体30(嵌合部31)に垂直方向の上方から固定できる構成とした。
【0028】
これにより、上面のみ開口された略直方体形状の金属筐体30であっても、パワー半導体モジュール10をボルト10Tでヒートシンクプレート40に締結する(すなわち、距離(ギャップ)を短くし、伝熱性を高める)ことを可能にしつつ、ヒートシンクプレート40を介して、パワー半導体モジュール10を金属筐体30に固定することができる。
【0029】
なお、金属筐体30として、上面のみ開口された略直方体形状に蓋を被せる構成を用いることで、下面側壁部のみからなる形状に、側壁と上壁が一体成型された蓋を被せる構成に比べて、電力変換装置1の入力コネクタまたは出力コネクタを金属筐体30の側壁に設けることが容易になる。
【0030】
金属筐体30は、自身の下面側壁部30Uの外側において、冷媒(ここでは、水冷媒)と接触するように配設される。そして、パワー半導体モジュール10から発生される熱は、下面側壁部30Uを介して、外部に放出する。
【0031】
金属筐体30は、自身の下面側壁部30Uの内側に、ヒートシンクプレート40を嵌合固定する凹凸形状の嵌合部31を有している。嵌合部31は、下面側壁部30Uの一部として、下面側壁部30Uと一体的に形成されている。嵌合部31は、当該ヒートシンクプレート40を、縦置き状態(ヒートシンクプレート40が上下方向に沿って延在する状態を表す。以下同じ)で嵌合固定する。
【0032】
嵌合部31は、例えば、下面側壁部30Uの平坦部30Uaから上方に向かって突出する突出部31aと、当該突出部31aの上端から当該突出部31a内に上下方向に沿って延在し、ヒートシンクプレート40を挿入可能に構成されたスリット部31bと、を含んで構成される。
【0033】
スリット部31bは、ヒートシンクプレート40(挿入部40b)の外形に沿った形状を呈している。ここでは、スリット部31bは、ヒートシンクプレート40を、当該ヒートシンクプレート40の板面に沿って挿入可能に構成されている。
【0034】
スリット部31b内には、ヒートシンクプレート40(挿入部40b)と嵌合部31との間の熱結合を補強する伝熱材32が配設されている。伝熱材32は、典型的には、ゲル状樹脂又は熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)等によって構成される。伝熱材32を熱硬化性樹脂のように接着性を有する部材で構成した場合には、ヒートシンクプレート40をより固定できるという効果を奏する。但し、ヒートシンクプレート40(挿入部40b)と嵌合部31との間の熱結合を補強する材料としては、ポッティング材が用いられてもよい。
【0035】
尚、嵌合部31の上面には、ボルト40Tと締結するボルト穴31cが配設されている。
【0036】
伝熱材32は、ヒートシンクプレート40(挿入部40b)と突出部31aの内壁との間の隙間を埋めるように配設される。尚、伝熱材32は、例えば、予め、スリット部31b内に液状にして充填しておき、スリット部31b内にヒートシンクプレート40が挿入された後に固体化されるように配設される。但し、伝熱材32は、スリット部31b内にヒートシンクプレート40が挿入された状態で、当該嵌合部31内に追加的に充填される構成としてもよい。なお、伝熱材32は、液漏れしない程度に半固体化するものであってもよい。
【0037】
ヒートシンクプレート40は、パワー半導体モジュール10を保持すると共に、パワー半導体モジュール10から発せされる熱を下面側壁部30Uに伝熱することで、パワー半導体モジュール10を冷却する伝熱部材である。ヒートシンクプレート40は、例えば、板形状を呈している。
【0038】
ヒートシンクプレート40は、自身の側面の上部側に、パワー半導体モジュール10が取り付けられる取付部40aを有すると共に、自身の側面の下部側に、嵌合部31に嵌合される挿入部40bを有している。
【0039】
取付部40aは、パワー半導体モジュール10の放熱面10bの面形状に対応する面形状(ここでは、平坦形状)を有し、パワー半導体モジュール10の放熱面10bと面接触した状態(熱的に接続した状態)で、パワー半導体モジュール10を保持する。ここで、取付部40aは、パワー半導体モジュール10を縦置き状態で保持している。尚、取付部40aには、ボルト10Tにより、パワー半導体モジュール10が固定されている。
【0040】
挿入部40bは、ヒートシンクプレート40が縦置き状態となるように(即ち、略垂直方向に延在するように)、嵌合部31に嵌合されている。より詳細には、挿入部40bは、ヒートシンクプレート40の延在方向に沿って、金属筐体30のスリット部31bに挿入されている。そして、挿入部40bは、スリット部31b内で、突出部31aの内壁と接触した状態で配設され、突出部31aと熱結合する。尚、挿入部40bは、スリット部31b内で、突出部31aの内壁と接触せず、伝熱材32のみを介して突出部31aと熱結合してもよい。
【0041】
又、ヒートシンクプレート40は、ボルト40Tを挿通する貫通穴40cを有している。貫通穴40cは、上面視で、嵌合部31のボルト穴31cと重なるように設けられている。そして、ボルト40T(本発明の「締結部材」に相当)は、ヒートシンクプレート40の上方から、当該ヒートシンクプレート40の貫通穴40cを介して、嵌合部31のボルト穴31cに挿入され、締結固定される。これにより、ヒートシンクプレート40は、嵌合部31に固定される。
【0042】
ヒートシンクプレート40は、このように、取付部40aにてパワー半導体モジュール10から発せられる熱の伝達を受け、挿入部40bにて当該熱を金属筐体30の突出部31aに対して伝熱する。
【0043】
尚、ヒートシンクプレート40及び嵌合部31の形状は、種々に変形可能である。但し、これらの形状は、以下の2つの条件を充足するように設定される。
【0044】
第1に、嵌合部31とヒートシンクプレート40とが接触する面積が、パワー半導体モジュール10の放熱面10bの面積よりも大きいことである。そして、第2に、平面視における嵌合部31の占有面積(即ち、金属筐体30の下面側壁部30Uに対する嵌合部31が占有する面積)が、パワー半導体モジュール10の放熱面10bが形成された一面の面積よりも小さいことである。
【0045】
この第1の条件と第2の条件とを充足するように、ヒートシンクプレート40及び嵌合部31の形状を設計すれば、パワー半導体モジュール10を配置するための必要スペースが、パワー半導体モジュール10を横置きとした場合よりも増加する事態や、パワー半導体モジュール10からの放熱速度が、嵌合部31とヒートシンクプレート40との接触領域における放熱速度に律速する事態が生じることを防止できる。
なお、この第1の条件と第2の条件とを充足すれば、下面側壁部30U(金属筐体30の収納空間の外側で冷媒と面する放熱壁部)におけるパワー半導体モジュール10を放熱するための必要スペース(占有面積)を小さくすることが可能であるが、さらに、平面視におけるパワー半導体モジュール10とヒートシンクプレート40の合計面積が、パワー半導体モジュール10の放熱面10bが形成された一面の面積よりも小さいことが好ましい。
これにより、下面側壁部30Uの占有面積だけでなく、パワー半導体モジュール10を放熱するための水平方向に必要スペース(占有面積)を小さくすることができる。
【0046】
図5は、本実施形態に係る電力変換装置1の全体構成を示す側面断面図である。
【0047】
図1図2図4では、一個のパワー半導体モジュール10に対するヒートシンク構造のみを示したが、本実施形態に係る電力変換装置1は、かかるパワー半導体モジュール10を複数収納する。そして、複数のパワー半導体モジュール10それぞれに、同様のヒートシンク構造を設けている。
【0048】
図5において、A1、A2、A3、A4は、それぞれ、パワー半導体モジュール10及び当該パワー半導体モジュール10を冷却するためのヒートシンク構造を示している。又、B1、B2、B3は、それぞれ、電力変換装置1が有するその他の電気部品(例えば、コンデンサ、又はコイル等)を示している。又、R領域は、金属筐体30の下面側壁部30Uの外側に通流する冷媒流路(ここでは、水流路)を示している。なお、冷媒は冷却水に限らず、ファンや走行風による空気であっても良い。
【0049】
金属筐体30内においては、図5に示すように、複数のパワー半導体モジュール10が縦置きの状態で回路基板20の下方に配列されている。そして、複数のパワー半導体モジュール10は、それぞれ、回路基板20と電気接続している。
【0050】
そして、ヒートシンクプレート40は、複数のパワー半導体モジュール10それぞれを保持するように複数配設され、嵌合部31は、複数のヒートシンクプレート40それぞれを嵌合固定するように下面側壁部30Uに複数形成されている。
【0051】
つまり、複数のパワー半導体モジュール10は、それぞれ、下面側壁部30Uに形成された複数の嵌合部31、及び、複数のヒートシンクプレート40によって構成されるヒートシンク構造によって保持されている。
【0052】
このように、パワー半導体モジュール10を縦置きの状態で配設することによって、金属筐体30内の部品配置の省スペース化を図ることが可能である。
【0053】
尚、金属筐体30内に収納されたその他の電気部品(例えば、コンデンサ、又はコイル等)B1、B2、B3は、パワー半導体モジュール10と同様に、回路基板20の下方に配設されている。これらの電気部品B1、B2、B3は、嵌合部31の上端の位置よりも高い位置まで延在している。
【0054】
[電力変換装置のヒートシンク構造における熱伝達経路]
ここで、図4を参照して、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造における熱伝達経路について、説明する。尚、図4中の矢印Heatは、パワー半導体モジュール10から発せられる熱の熱流(熱の流れ)を表している。
【0055】
まず、パワー半導体モジュール10から発せられる熱は、当該パワー半導体モジュール10の放熱面10bを介して、ヒートシンクプレート40の取付部40aに伝達する。そして、ヒートシンクプレート40の取付部40aに伝達された熱は、ヒートシンクプレート40の挿入部40b(及び伝熱材32)を介して、金属筐体30の嵌合部31に伝達する。そして、金属筐体30の嵌合部31に伝達された熱は、金属筐体30の下面側壁部30Uの外側の冷媒へ放熱されることになる。
【0056】
ここで、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造においては、パワー半導体モジュール10の放熱面10bとヒートシンクプレート40の取付部40aとの接触領域が、上下方向に沿って延在し、且つ、ヒートシンクプレート40の挿入部40bと嵌合部31との接触領域が、上下方向に沿って延在する構成となっている。これにより、部材間を跨ぐ領域の放熱経路を十分に確保すること可能とし、部材間の熱抵抗を低減することができる。
【0057】
加えて、本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造においては、嵌合部31を下面側壁部30Uの一部として形成している。これによって、嵌合部31と下面側壁部30Uを別体で構成して締結する場合と比べて、嵌合部31と下面側壁部30Uとの間における熱抵抗を低減し、嵌合部31から下面側壁部30Uの外側に配設された冷媒へ円滑に熱伝達が生じることを可能としている。
【0058】
[電力変換装置の組み立てプロセス]
以下、図6A図6Dを参照して、本実施形態に係る電力変換装置1の製造プロセスのうち、金属筐体30内にパワー半導体モジュール10を収納する際の組み立てプロセスの一例について説明する。
【0059】
図6A図6Dは、本実施形態に係る電力変換装置1の組み立てプロセスを示す図である。図6A図6B図6C図6Dは、各部の状態を時系列に示している。尚、本実施形態では、自動搬送装置によって、電力変換装置1内にパワー半導体モジュール10を取り付ける。
【0060】
まず、自動搬送装置は、ボルト10Tを用いて、パワー半導体モジュール10を、ヒートシンクプレート40の取付部40aに取り付ける(図6Aを参照)。
【0061】
次に、自動搬送装置は、ボルト20Tを用いて、ヒートシンクプレート40の上端部に、回路基板20を取り付ける(図6Bを参照)。
【0062】
次に、自動搬送装置は、パワー半導体モジュール10の端子を、回路基板20に形成されたスルーホールに挿入し、半田接続によって、両者を電気的に接続する(図6Cを参照)。
【0063】
次に、自動搬送装置は、金属筐体30の嵌合部31(スリット部31b)に液状の伝熱材32(ここでは、熱硬化性樹脂)を注入した後、ヒートシンクプレート40の挿入部40bを金属筐体30の嵌合部31(スリット部31b)に挿入する(図6Dを参照)。そして、自動搬送装置は、ボルト40Tを用いて、ヒートシンクプレート40を金属筐体30の嵌合部31に固定する。そして、その後、伝熱材32を熱硬化させる。
【0064】
以上のような工程によって、金属筐体30内にパワー半導体モジュール10を収納することができる。尚、ヒートシンクプレート40及び嵌合部31が、ボルト40Tで締結されることにより、ヒートシンクプレート40及びパワー半導体モジュール10が金属筐体30に固定されるとともに、ヒートシンクプレート40の姿勢を規定することとなる。
【0065】
尚、本実施形態に係る電力変換装置1の製造プロセスにおいては、金属筐体30の下面側壁部30Uと平行な方向から、部材間を固定するボルト10T、20T、40T等を挿通する作業が不要である。そのため、金属筐体30内にパワー半導体モジュール10を固定する際に、金属筐体30の横側の壁部に固定作業が阻害されるおそれがない。かかる観点から、本実施形態に係る電力変換装置1は、製造プロセスの効率化にも資する。
【0066】
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電力変換装置1によれば、パワー半導体モジュール10からの放熱容量を十分に確保しながら、金属筐体30内に、パワー半導体モジュール10を縦置き状態で収納することが可能である。これによって、パワー半導体モジュール10の冷却能力の向上と、金属筐体30内の部品配置の省スペース化を同時に実現することができる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、第2の実施形態に係る電力変換装置1の構成について説明する。図7は、第2の実施形態に係る電力変換装置1の構成を示す側面断面図である。
【0068】
本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造は、ヒートシンクプレート40と金属筐体30の嵌合部31の嵌合構造の点で、第1の実施形態と相違する。尚、第1の実施形態と共通する構成については、説明を省略する(以下、他の実施形態についても同様)。
【0069】
本実施形態に係るヒートシンクプレート40は、挿入部40bが複数の突起部(ここでは、3つの突起部)によって形成されている。又、嵌合部31は、ヒートシンクプレート40の挿入部40bの複数の突起それぞれに対応するように、複数のスリット部31b(ここでは、3つのスリット部31b)を有している。
【0070】
本実施形態に係る電力変換装置1は、かかる構成において、ヒートシンクプレート40の挿入部40bの複数の突起それぞれが、嵌合部31の複数のスリット部31bに挿入された状態で配される。
【0071】
このような構成とすることによって、ヒートシンクプレート40と嵌合部31との間の接触面積を増加させることが可能であり、ヒートシンクプレート40から嵌合部31へ熱伝達する際の熱抵抗をより低減することができる。
【0072】
(第3の実施形態)
次に、図8を参照して、第3の実施形態に係る電力変換装置1の構成について説明する。図8は、第3の実施形態に係る電力変換装置1の構成の一例を示す側面断面図である。
【0073】
本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造は、ヒートシンクプレート40と嵌合部31との嵌合構造の点で、第1の実施形態と相違する。
【0074】
本実施形態に係るヒートシンクプレート40は、嵌合部31と嵌合する部分(即ち、ヒートシンクプレート40の下端側部分)が、二股に分岐した構造となっている。又、本実施形態に係る嵌合部31(突出部31a)は、ヒートシンクプレート40の二股に分岐した部位と嵌合する形状を有している。
【0075】
本実施形態に係る電力変換装置1は、かかる構成において、ヒートシンクプレート40の二股に分岐した部位が、嵌合部31(突出部31a)を外側から挟み込むように配される。
【0076】
このような構成によっても、パワー半導体モジュール10からの放熱容量を十分に確保しながら、金属筐体30内に、パワー半導体モジュール10を縦置き状態で収納することが可能である。
【0077】
なお、第3の実施形態の場合には、製造する際にヒートシンクプレート40と金属筐体30を逆さにし、ヒートシンクプレート40の二股に分岐した部位に伝熱材32を充填させて嵌合部31を嵌合させることで伝熱材32をヒートシンクプレート40と嵌合部31の間隙に充填させることが可能である。その他、ヒートシンクプレート40の二股に分岐した部位に伝熱材32を充填させて、伝熱材32を半固体の状態にしてから嵌合部31を嵌合させることで伝熱材32を介在させても良い。
【0078】
(第4の実施形態)
次に、図9を参照して、第4の実施形態に係る電力変換装置1の構成について説明する。図9は、第4の実施形態に係る電力変換装置1の構成を示す側面断面図である。
【0079】
本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造は、ヒートシンクプレート40と嵌合部31との嵌合構造の点で、第1の実施形態と相違する。
【0080】
本実施形態に係る嵌合部31の突出部31aは、下方側壁部30Uの平坦部30Uaから下方側に突出する構成となっている。換言すると、下方側壁部30U自体も、下方側の外側に突出する。そして、突出部31a内に、上下方向に沿って、ヒートシンクプレート40を挿入するためのスリット部31bが形成されている。
【0081】
本実施形態に係る電力変換装置1は、かかる構成において、第1の実施形態に係る電力変換装置1と同様に、ヒートシンクプレート40がスリット部31bに挿入された状態で配される。
【0082】
このような構成によっても、パワー半導体モジュール10からの放熱容量を十分に確保しながら、金属筐体30内に、パワー半導体モジュール10を縦置き状態で収納することが可能である。尚、本実施形態に係るヒートシンク構造によれば、下方側壁部30Uと冷媒との接触面積を増加させることも可能であり、より冷却能力を高めることができる。
【0083】
(第5の実施形態)
次に、図10を参照して、第5の実施形態に係る電力変換装置1の構成について説明する。図10は、第5の実施形態に係る電力変換装置1の構成を示す側面断面図である。
【0084】
本実施形態に係る電力変換装置1のヒートシンク構造は、両側の横側面に放熱面10ba、10bbを有するパワー半導体モジュール10を冷却するための構造である点で、第1の実施形態と相違する。
【0085】
本実施形態に係る電力変換装置1は、パワー半導体モジュール10の一方側の放熱面10baに取り付けられる第1ヒートシンクプレート40Aと、パワー半導体モジュール10の他方側の放熱面10bbに取り付けられる第2ヒートシンクプレート40Bと、を有している。第1ヒートシンクプレート40A、及び第2ヒートシンクプレート40Bの構造は、第1の実施形態で説明したヒートシンクプレート40と同様である。
【0086】
又、本実施形態に係る嵌合部31は、第1ヒートシンクプレート40Aを挿入するための第1スリット部31ba、及び第2ヒートシンクプレート40Bを挿入するための第2スリット部31bbを有している。
【0087】
本実施形態に係る電力変換装置1は、かかる構成において、パワー半導体モジュール10の放熱面10ba、10bbそれぞれに第1ヒートシンクプレート40A及び第2ヒートシンクプレート40Bが取り付けられ、そして、第1ヒートシンクプレート40Aが第1スリット部31baに挿入され、第2ヒートシンクプレート40Bが第2スリット部31bbに挿入された状態で配される。このような構成とすることによって、パワー半導体モジュール10からの放熱経路を倍増させることが可能である。
【0088】
以上のように、本実施形態に係る電力変換装置1によれば、パワー半導体モジュール10からの放熱容量をより増加させることが可能である。
【0089】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0090】
例えば、金属筐体30の側壁の高さが、パワー半導体モジュール10が金属筐体30内に収納・配置された際のボルト10Tまでの高さよりも高い場合を例示したが、これに限らず、ボルト10Tまでの高さよりも低くても良い。
【0091】
金属筐体30の側壁の高さが、ボルト10Tまでの高さよりも低い場合であっても、パワー半導体モジュール10の周囲にボルト10Tまでの高さよりも高い部品(例えば、トランスやコンデンサ)が存在する場合には、パワー半導体モジュール10を金属筐体30内に収納・配置した後に、水平方向にボルト10Tで締結することが困難であるという同様の課題を有するためである。(図5参照)
【0092】
すなわち、パワー半導体モジュール10を金属筐体30内に収納・配置した後に、水平方向にボルト10Tで締結することが困難である金属筐体30の構造、または、部品配置であれば本発明の効果が顕著に現れる。
【0093】
また、上記実施形態では、金属筐体30の下面側壁部30Uを放熱面(外側において冷媒と接触する)として説明したため、下面側壁部30Uの一部として嵌合部31が形成される例を示したが、嵌合部31は下面側壁部30U以外に形成されても良い。
【0094】
例えば、下面側壁部のみからなる形状に、側壁と上壁が一体成型された蓋を被せることにより金属筐体30が構成される場合において、上壁の外側において冷媒と接触するときには、上壁の一部として嵌合部31が形成されても良い。
【0095】
すなわち、筐体の収納空間の外側で冷媒と面する壁部(放熱壁部)の一部として、筐体の収納空間内に、嵌合部が形成される構造であれば本発明を適用可能である。
【0096】
2018年12月26日出願の特願2018-242430の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本開示に係る電力変換装置によれば、パワー半導体モジュールを縦置きの配置としながら、当該パワー半導体モジュールからの放熱容量を十分に確保することができる。
【符号の説明】
【0098】
1 電力変換装置
10 パワー半導体モジュール(半導体部品)
10a 端子
10b、10ba、10bb 放熱面
20 回路基板
30 金属筐体
30U 下面側壁部
30Ua 平坦部
31 嵌合部
31a 突出部
31b、31ba、31bb スリット部
31c ボルト穴
32 接着材(伝熱材)
40、40A、40B ヒートシンクプレート(伝熱部材)
40a 取付部
40b 挿入部
40c 貫通穴
10T、20T、40T ボルト(締結部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10