(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053456
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
B25J 13/06 20060101AFI20230406BHJP
【FI】
B25J13/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021162498
(22)【出願日】2021-10-01
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】森山 克也
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707CY34
3C707JU01
3C707JU15
(57)【要約】
【課題】ロボットを制御するための制御装置において、制御装置の骨格をなすメインフレームに複数のユニットのそれぞれを容易に組み付けることが可能な制御装置を提供する。
【解決手段】ロボットを制御するための制御装置1は、制御装置1の骨格をなすメインフレーム2と、メインフレーム2に取り付けられる複数のユニット3~10とを備えている。ユニット3~10は、板状に形成されるベース部材53~60と、ベース部材53~60に取り付けられる電子部品とを備えており、メインフレーム2には、ベース部材53~60が固定されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットを制御するための制御装置において、
前記制御装置の骨格をなすメインフレームと、前記メインフレームに取り付けられる複数のユニットとを備え、
前記ユニットは、板状に形成されるベース部材と、前記ベース部材に取り付けられる電子部品とを備え、
前記メインフレームに、前記ベース部材が固定されていることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
複数の前記ユニットの中の所定の前記ユニットを冷却するためのファンを備えるとともに、前記ファンによって冷却される前記ユニットを第1ユニットとすると、前記ユニットとして、前記第1ユニットの上側に配置される第2ユニットを備え、
前記第1ユニットの前記ベース部材の、前記電子部品が取り付けられる部分である第1部品取付部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、
前記電子部品は、前記第1部品取付部の上面に取り付けられ、
前記第2ユニットの前記ベース部材の、前記電子部品が取り付けられる部分である第2部品取付部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、
前記電子部品は、前記第2部品取付部の上面に取り付けられ、
前記ファンは、上下方向において、前記第1部品取付部と前記第2部品取付部との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
複数の前記ユニットの中の所定の前記ユニットを冷却するためのファンを備え、
上下方向から見たときの前記メインフレームの外形は、長方形状となっており、
前記ファンは、上下方向から見たときに、長方形状をなす前記メインフレームの長辺部分に配置され、前記メインフレームの短辺と平行な方向に風を送ることを特徴とする請求項1または2記載の制御装置。
【請求項4】
前記メインフレームは、複数の前記ユニットの中の所定の前記ユニットの前記ベース部材の少なくとも一部が載置される載置部を備え、
前記ベース部材の、前記載置部に載置される部分である被載置部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、
上下方向に直交する所定の方向を第1方向とし、上下方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、
前記メインフレームには、前記被載置部を有する前記ユニットを前記第1方向の一方側に抜き出すための開口部が形成され、
前記被載置部は、少なくとも前記ベース部材の前記第1方向の他方側の端部に形成され、
前記載置部には、前記第2方向の一方側と上側への前記被載置部の移動を規制する規制部材と、前記第2方向の他方側と上側への前記被載置部の移動を規制する規制部材とが固定され、
前記被載置部を有する前記ユニットの前記ベース部材の前記第1方向の一方側の端部は、前記メインフレームにネジで固定されていることを特徴する請求項1から3のいずれかに記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットを制御するための制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボットを制御するための制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の制御装置は、制御盤筐体と、制御盤筐体に収容される複数のユニットとを備えている。複数のユニットには、上段ユニットと、上段ユニットの下側に配置される下段ユニットとが含まれている。また、上段ユニットには、前面ユニットと、前面ユニットの奥側に配置される奥側ユニットとが含まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の制御装置において、制御装置の組立てを容易に行うためには、複数のユニットのそれぞれを制御盤筐体の内部に容易に組み付けられることが好ましい。そこで、本発明の課題は、ロボットを制御するための制御装置において、制御装置の骨格をなすメインフレームに複数のユニットのそれぞれを容易に組み付けることが可能な制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明の制御装置は、ロボットを制御するための制御装置において、制御装置の骨格をなすメインフレームと、メインフレームに取り付けられる複数のユニットとを備え、ユニットは、板状に形成されるベース部材と、ベース部材に取り付けられる電子部品とを備え、メインフレームに、ベース部材が固定されていることを特徴とする。
【0006】
本発明の制御装置では、ユニットは、板状に形成されるベース部材を備えており、ベース部材がメインフレームに固定されている。すなわち、本発明では、板状に形成されるベース部材がメインフレームに固定されることで、メインフレームにユニットが取り付けられている。そのため、本発明では、複数のユニットのそれぞれをメインフレームに容易に組み付けることが可能になる。また、本発明では、複数のユニットのそれぞれにおいて、板状に形成されるベース部材に電子部品が取り付けられているため、ユニットの構成を簡素化することが可能になる。
【0007】
本発明において、制御装置は、複数のユニットの中の所定のユニットを冷却するためのファンを備えるとともに、ファンによって冷却されるユニットを第1ユニットとすると、ユニットとして、第1ユニットの上側に配置される第2ユニットを備え、第1ユニットのベース部材の、電子部品が取り付けられる部分である第1部品取付部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、電子部品は、第1部品取付部の上面に取り付けられ、第2ユニットのベース部材の、電子部品が取り付けられる部分である第2部品取付部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、電子部品は、第2部品取付部の上面に取り付けられ、ファンは、上下方向において、第1部品取付部と第2部品取付部との間に配置されていることが好ましい。
【0008】
このように構成すると、上下方向を厚さ方向とする平板状の第1部品取付部と第2部品取付部との間に、ファンから供給される風の流路を形成して、ファンから供給される風を制御装置の外部に向かって速やかに流すことが可能になる。したがって、ファンから供給される風が制御装置の内部で滞留するのを防止することが可能になり、その結果、第1ユニットを効果的に冷却することが可能になる。
【0009】
本発明において、制御装置は、複数のユニットの中の所定のユニットを冷却するためのファンを備え、上下方向から見たときのメインフレームの外形は、長方形状となっており、ファンは、上下方向から見たときに、長方形状をなすメインフレームの長辺部分に配置され、メインフレームの短辺と平行な方向に風を送ることが好ましい。
【0010】
このように構成すると、上下方向から見たときに、ファンが、長方形状をなすメインフレームの短辺部分に配置されていて、メインフレームの長辺と平行な方向に風を送る場合と比較して、ファンから供給される風を制御装置の外部に速やかに排出することが可能になる。したがって、ファンから供給される風が制御装置の内部で滞留するのを防止することが可能になり、その結果、ファンによって冷却される所定のユニットを効果的に冷却することが可能になる。
【0011】
本発明において、メインフレームは、複数のユニットの中の所定のユニットのベース部材の少なくとも一部が載置される載置部を備え、ベース部材の、載置部に載置される部分である被載置部は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成され、上下方向に直交する所定の方向を第1方向とし、上下方向と第1方向とに直交する方向を第2方向とすると、メインフレームには、被載置部を有するユニットを第1方向の一方側に抜き出すための開口部が形成され、被載置部は、少なくともベース部材の第1方向の他方側の端部に形成され、載置部には、第2方向の一方側と上側への被載置部の移動を規制する規制部材と、第2方向の他方側と上側への被載置部の移動を規制する規制部材とが固定され、被載置部を有するユニットのベース部材の第1方向の一方側の端部は、メインフレームにネジで固定されていることが好ましい。
【0012】
このように構成すると、メインフレームの載置部に規制部材が固定されていない場合と比較して、メインフレームにベース部材を固定するために必要なネジの本数を減らすことが可能になる。したがって、制御装置の構成を簡素化することが可能になる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明では、ロボットを制御するための制御装置において、制御装置の骨格をなすメインフレームに複数のユニットのそれぞれを容易に組み付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態にかかる制御装置の斜視図である。
【
図6】(A)は、
図1に示すユニットの斜視図であり、(B)は、
図1に示す主回路基板等の斜視図である。
【
図8】
図2に示すユニット支持部へのベース部材の取付部分の構成を説明するための側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
(制御装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる制御装置1の斜視図である。
図2は、
図1に示すメインフレーム2の斜視図である。
【0017】
本形態の制御装置1は、ロボット(図示省略)を制御するためのロボットコントローラであり、たとえば、液晶ディスプレイ用のガラス基板を搬送する水平多関節型の産業用ロボットを制御する。制御装置1は、制御装置1の骨格を構成するメインフレーム2と、メインフレーム2に取り付けられる複数のユニット3~10と、制御装置1の主回路基板11と、メインフレーム2に取り付けられる複数のファンユニット12、13と、メインフレーム2に取り付けられる複数のサーボドライバ14とを備えている。
【0018】
ユニット3~10、主回路基板11、ファンユニット12、13およびサーボドライバ14は、メインフレーム2の中に収容されている。メインフレーム2は、導電性を有する金属材料で形成されている。本形態のメインフレーム2は、平板状の複数の鋼板と所定形状に折り曲げられた複数の鋼板とが溶接やリベット等によって互いに接合されることで形成されている。メインフレーム2の外形は、直方体状となっている。また、上下方向から見たときのメインフレーム2の外形は、長方形状となっている。
【0019】
以下の説明では、上下方向に直交する方向であって、上下方向から見たときに長方形状をなすメインフレーム2の短辺に平行な方向(
図1等のX方向)を「前後方向」とし、上下方向と前後方向とに直交する方向(すなわち、上下方向から見たときに長方形状をなすメインフレーム2の長辺に平行な方向、
図1等のY方向)を「左右方向」とする。また、前後方向の一方側である
図1等のX1方向側を「前」側とし、前側の反対側である
図1等のX2方向側を「後ろ」側とし、左右方向の一方側である
図1等のY1方向側を「右」とし、右側の反対側である
図1等のY2方向側を「左」側とする。
【0020】
制御装置1では、制御装置1の各機能が機能別にユニット化されて、ユニット3~10のそれぞれが構成されている。ユニット3、4は、メインフレーム2の内部の上端部に配置されている。ユニット3とユニット4とは、前後方向で隣り合うように配置されている。本形態では、ユニット3が前側に配置され、ユニット4が後ろ側に配置されている。ユニット5は、ユニット3、4の下側に配置されている。
【0021】
ユニット6は、ユニット5の下側に配置されている。ユニット7は、ユニット6の下側に配置されている。ユニット8は、ユニット3、4の下側に配置されるとともに、ユニット5、6の左側に配置されている。ユニット9は、ユニット8の下側に配置されるとともに、ユニット7の左側に配置されている。ユニット10は、ユニット5の下側に配置されるとともに、ユニット6、7の後ろ側に配置されている。複数のサーボドライバ14は、ユニット3、4、8、9の左側に配置されている。
【0022】
(メインフレームの構成)
メインフレーム2は、メインフレーム2の後面を構成するとともに制御装置1の後面を構成するカバー部材19(
図1参照)を備えている。カバー部材19は、薄い金属製の平板であり、たとえば、鋼板によって形成されている。カバー部材19の厚さ方向は、前後方向と一致している。メインフレーム2の前面の右上端部には、ロボットを非常停止させるための非常停止スイッチ20が取り付けられている。非常停止スイッチ20は、ユニット3の前側に配置されている。なお、
図2では、カバー部材19の図示を省略している。
【0023】
メインフレーム2の前面の右上端部を除いた部分は、制御装置1の前面を構成するカバー(図示省略)に覆われ、メインフレーム2の左右方向の側面は、制御装置1の左右方向の側面を構成するカバー(図示省略)に覆われ、メインフレーム2の上面は、制御装置1の上面を構成するカバー(図示省略)に覆われている。これらのカバーは、薄い金属製の平板であり、たとえば、鋼板によって形成されている。これらのカバーは、メインフレーム2に固定されている。メインフレーム2の下端には、支持脚21が取り付けられている。
【0024】
また、メインフレーム2は、ユニット3、4を下側から支持する平板状のユニット支持部24、25と、ユニット5を下側から支持する平板状のユニット支持部26、27と、ユニット6を下側から支持する平板状のユニット支持部28と、ユニット7を下側から支持する平板状のユニット支持部29と、複数のサーボドライバ14が取り付けられる平板状のドライバ取付部30とを備えている。
【0025】
ユニット支持部24、25は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、ユニット支持部24、25は、前後方向を長辺の方向とする細長い長方形の平板状に形成されており、ユニット支持部24、25の厚さ方向と上下方向とが一致している。ユニット支持部24、25は、メインフレーム2の前後方向の全域に亘って形成されている。ユニット支持部24とユニット支持部25とは、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。本形態では、ユニット支持部24が左側に配置され、ユニット支持部25が右側に配置されている。ユニット支持部24の上面には、ユニット3の左端部の移動を規制するための2個の規制部材31が固定されている。規制部材31は、たとえば、リベットによってユニット支持部24に固定されている。
【0026】
ユニット支持部26、27は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、ユニット支持部26、27は、前後方向を長辺の方向とする細長い長方形の平板状に形成されており、ユニット支持部26、27の厚さ方向と上下方向とが一致している。ユニット支持部26、27は、メインフレーム2の前後方向の全域に亘って形成されている。ユニット支持部26とユニット支持部27とは、左右方向に間隔をあけた状態で配置されている。本形態では、ユニット支持部26が左側に配置され、ユニット支持部27が右側に配置されている。
【0027】
ユニット支持部26、27は、ユニット支持部24、25よりも下側に配置されている。ユニット支持部26は、ユニット支持部24よりも右側に配置されている。ユニット支持部27は、ユニット支持部25よりも右側に配置されている。ユニット支持部26の上面には、ユニット5の左端部の移動を規制するための2個の規制部材32が固定されている。規制部材32は、たとえば、リベットによってユニット支持部26に固定されている。
【0028】
ユニット支持部28は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、ユニット支持部28は、長方形または正方形の平板状に形成されており、ユニット支持部28の厚さ方向と上下方向とが一致している。ユニット支持部28は、ユニット支持部26、27よりも下側に配置されている。
【0029】
ユニット支持部29は、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、ユニット支持部29は、長方形の平板状に形成されており、ユニット支持部29の厚さ方向と上下方向とが一致している。ユニット支持部29は、ユニット支持部28よりも下側に配置されている。ユニット支持部29は、メインフレーム2の底面を構成している。ユニット支持部29の上面には、ユニット7の後端部の移動を規制するための2個の規制部材33が固定されている。規制部材33は、たとえば、リベットによってユニット支持部29に固定されている。
【0030】
ドライバ取付部30は、左右方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、ドライバ取付部30は、長方形の平板状に形成されており、ドライバ取付部30の厚さ方向と左右方向とが一致している。ドライバ取付部30は、ユニット支持部24、26、28よりも左側に配置されている。ユニット支持部24の左端面は、ドライバ取付部30の右面に接触している。また、ドライバ取付部30は、ユニット支持部29よりも上側に配置されている。ドライバ取付部30は、メインフレーム2の上下方向の全域に亘って形成されるとともに、メインフレーム2の前後方向の全域に亘って形成されている。
【0031】
メインフレーム2には、ユニット3~5を右側に抜き出すための開口部36と、ユニット6を右側に抜き出すための開口部37と、ユニット7を前側に抜き出すための開口部38とが形成されている。開口部36、37は、メインフレーム2の右面に形成されている。開口部36、37は、メインフレーム2の前後方向のほぼ全域に亘って形成されている。開口部37は、開口部36の下側に形成されている。開口部38は、メインフレーム2の前面に形成されている。
【0032】
(各ユニット等の構成およびメインフレームへの固定方法)
図3(A)は、
図1に示すユニット3の斜視図であり、
図3(B)は、
図1に示すユニット4の斜視図であり、
図3(C)は、
図1に示すユニット5の斜視図である。
図4(A)は、
図1に示すユニット6の斜視図であり、
図4(B)は、
図1に示すユニット7の斜視図である。
図5(A)は、
図1に示すユニット8の斜視図であり、
図5(B)は、
図1に示すユニット9の斜視図である。
図6(A)は、
図1に示すユニット10の斜視図であり、
図6(B)は、
図1に示す主回路基板11等の斜視図である。
図7は、
図1に示すファンユニット12の斜視図である。
図8は、
図2に示すユニット支持部24へのベース部材53の取付部分の構成を説明するための側面図である。
【0033】
ユニット3は、ユニット支持部24、25に載置されている。また、ユニット3は、ユニット支持部24、25に固定されている。ユニット3は、ロボットを非常停止させるための各種の電子部品43と、板状に形成されるベース部材53とを備えている。電子部品43は、ベース部材53に取り付けられている。ベース部材53は、導電性を有する金属板(板金)によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材53が形成されている。
【0034】
ベース部材53は、電子部品43が取り付けられる部分である部品取付部53aと、ユニット支持部24に下側から支持される被支持部53bと、ユニット支持部25に下側から支持される被支持部53cとを備えている。部品取付部53aは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、部品取付部53aは、長方形の平板状に形成されており、部品取付部53aの厚さ方向と上下方向とが一致している。電子部品43は、部品取付部53aの上面に取り付けられている。
【0035】
被支持部53b、53cは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、被支持部53b、53cは、前後方向に細長い長方形の平板状に形成されており、被支持部53b、53cの厚さ方向と上下方向とが一致している。被支持部53bは、部品取付部53aの左側に配置されており、ベース部材53の左端部を構成するとともにユニット3の左端部を構成している。被支持部53cは、部品取付部53aの右側に配置されており、ベース部材53の右端部を構成するとともにユニット3の右端部を構成している。被支持部53b、53cは、部品取付部53aよりも下側に配置されている。
【0036】
被支持部53bは、ユニット支持部24に載置されている。ユニット支持部24の上面には、上述のように、2個の規制部材31が固定されている。規制部材31は、被支持部53bの前後方向の両側に配置されている。
図8に示すように、規制部材31は、ユニット支持部24に固定されるとともに被支持部53bの前後方向の外側に配置される平板状の被固定部31aと、被支持部53bの前後方向の端部を上側から覆う平板状の規制部31bとを備えている。
【0037】
被支持部53bの前側に配置される規制部材31は、被支持部53bの上側および前側への移動を規制し、被支持部53bの後ろ側に配置される規制部材31は、被支持部53bの上側および後ろ側への移動を規制している。すなわち、2個の規制部材31は、ユニット3の左端部の、前後方向の両側への移動と上側への移動を規制しており、ユニット支持部24に対するユニット3の左端部の取付構造は、引掛け構造となっている。被支持部53bの上面と規制部31bの下面との間には、設計上、隙間が形成されている。たとえば、被支持部53bの厚さが1.5(mm)である場合、被支持部53bの上面と規制部31bの下面との間の隙間は、0.5(mm)となっている。
【0038】
被支持部53cは、ユニット支持部25に載置されている。被支持部53cは、ネジ63によってユニット支持部25に固定されている。すなわち、ベース部材53の右端部は、ネジ63によってメインフレーム2に固定されている。このように、ユニット支持部24に載置される被支持部53bの前後方向の両側への移動と上側への移動とが規制部材31によって規制されるとともに、ユニット支持部25に載置される被支持部53cがネジ63によってユニット支持部25に固定されることで、メインフレーム2にベース部材53が固定されている。ユニット3の右側部分は、非常停止スイッチ20の後ろ側に配置されている。
【0039】
ユニット3をメインフレーム2に組み付けるときには、まず、メインフレーム2の右側に配置されるユニット3を左側に向かって移動させて開口部36からメインフレーム2の中に入れ、ユニット3をユニット支持部24、25に載置する。このときには、前後方向において2個の被固定部31aの間に被支持部53bを入れるとともに、2個の規制部31bの下側に被支持部53bを入れる。その後、ネジ63によって、被支持部53cをユニット支持部25に固定する。
【0040】
本形態のユニット支持部24は、ベース部材53の一部が載置される載置部となっており、被支持部53bは、載置部であるユニット支持部24に載置される被載置部となっている。また、本形態では、メインフレーム2とユニット3との関係において、左右方向(Y方向)は、第1方向であり、前後方向(X方向)は、第2方向である。メインフレーム2には、ユニット3を第1方向の一方側である右側に抜き出すための開口部36が形成され、被載置部である被支持部53bは、ベース部材53の、第1方向の他方側の端部である左端部に形成されている。また、ベース部材53の、第1方向の一方側の端部である右端部は、被支持部53cとなっており、被支持部53cは、メインフレーム2にネジ63で固定されている。
【0041】
ユニット4は、ユニット支持部24、25に載置されている。また、ユニット4は、カバー部材19に固定されている。ユニット4は、CPUおよびI/Oポートを含む各種の電子部品44と、板状に形成されるベース部材54とを備えている。電子部品44は、ベース部材54に取り付けられている。ベース部材54は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材54が形成されている。
【0042】
ベース部材54は、電子部品44が取り付けられる部分である部品取付部54aを備えている。部品取付部54aは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、部品取付部54aは、長方形の平板状に形成されており、部品取付部54aの厚さ方向と上下方向とが一致している。電子部品44は、部品取付部54aの上面に取り付けられている。部品取付部54aの後端には、カバー部材19に固定される被固定部(図示省略)が繋がっている。この被固定部は、ネジによってカバー部材19に固定されている。すなわち、ベース部材54は、メインフレーム2に固定されている。
【0043】
ユニット4をメインフレーム2に組み付けるときには、まず、メインフレーム2の右側に配置されるユニット4を左側に向かって移動させて開口部36からメインフレーム2の中に入れ、ユニット4をユニット支持部24、25に載置する。その後、ベース部材54の被支持部をネジによってカバー部材19に固定する。
【0044】
ユニット5は、ユニット支持部26、27に載置されている。また、ユニット5は、ユニット支持部26、27に固定されている。ユニット5は、電源を含む電子部品45と、板状に形成されるベース部材55とを備えている。電子部品45は、ベース部材55に取り付けられている。ベース部材55は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材55が形成されている。
【0045】
ベース部材55は、電子部品45が取り付けられる部分である部品取付部55aと、ユニット支持部27に下側から支持される被支持部55bとを備えている。部品取付部55aは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、部品取付部55aは、長方形の平板状に形成されており、部品取付部55aの厚さ方向と上下方向とが一致している。電子部品45は、部品取付部55aの上面に取り付けられている。
【0046】
被支持部55bは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、被支持部55bは、前後方向に細長い長方形の平板状に形成されており、被支持部55bの厚さ方向と上下方向とが一致している。被支持部55bは、部品取付部55aの右側に配置されており、ベース部材55の右端部を構成するとともにユニット3の右端部を構成している。被支持部55bは、部品取付部55aよりも下側に配置されている。
【0047】
部品取付部55aの左端部は、ユニット支持部26に載置されている。ユニット支持部26に載置される部品取付部55aの左端部は、ベース部材55の左端部を構成するとともに、ユニット5の左端部を構成している。ユニット支持部26の上面には、上述のように、2個の規制部材32が固定されている。規制部材32は、部品取付部55aの左端部の前後方向の両側に配置されている。規制部材32は、規制部材31と同様に、ユニット支持部26に固定されるとともに部品取付部55aの左端部の前後方向の外側に配置される平板状の被固定部と、部品取付部55aの左端部の前後方向の端部を上側から覆う平板状の規制部とを備えている。
【0048】
部品取付部55aの左端部の前側に配置される規制部材32は、部品取付部55aの左端部の上側および前側への移動を規制し、部品取付部55aの左端部の後ろ側に配置される規制部材32は、部品取付部55aの左端部の上側および後ろ側への移動を規制している。すなわち、2個の規制部材32は、ユニット5の左端部の、前後方向の両側への移動と上側への移動を規制しており、ユニット支持部26に対するユニット5の左端部の取付構造は、引掛け構造となっている。部品取付部55aの左端部の上面と規制部材32の規制部の下面との間には、設計上、隙間が形成されている。たとえば、部品取付部55aの厚さが1.5(mm)である場合、部品取付部55aの左端部の上面と規制部材32の規制部の下面との間の隙間は、0.5(mm)となっている。
【0049】
被支持部55bは、ユニット支持部27に載置されている。被支持部55bは、ネジ63によってユニット支持部27に固定されている。すなわち、ベース部材55の右端部は、ネジ63によってメインフレーム2に固定されている。このように、ユニット支持部26に載置される部品取付部55aの左端部の前後方向の両側への移動と上側への移動とが規制部材32によって規制されるとともに、ユニット支持部27に載置される被支持部55bがネジ63によってユニット支持部27に固定されることで、メインフレーム2にベース部材55が固定されている。
【0050】
ユニット5をメインフレーム2に組み付けるときには、まず、メインフレーム2の右側に配置されるユニット5を左側に向かって移動させて開口部36からメインフレーム2の中に入れ、ユニット5をユニット支持部26、27に載置する。このときには、前後方向において2個の規制部材32の被固定部の間に部品取付部55aの左端部を入れるとともに、2個の規制部材32の規制部の下側に部品取付部55aの左端部を入れる。その後、ネジ63によって、被支持部55bをユニット支持部27に固定する。
【0051】
本形態のユニット支持部26は、ベース部材55の一部が載置される載置部であり、部品取付部55aの左端部は、載置部であるユニット支持部26に載置される被載置部である。また、本形態では、メインフレーム2とユニット5との関係において、左右方向(Y方向)は、第1方向であり、前後方向(X方向)は、第2方向である。メインフレーム2には、ユニット5を第1方向の一方側である右側に抜き出すための開口部36が形成され、被載置部である部品取付部55aの左端部は、ベース部材55の、第1方向の他方側の端部である左端部に形成されている。また、ベース部材55の、第1方向の一方側の端部である右端部は、被支持部55bとなっており、被支持部55bは、メインフレーム2にネジ63で固定されている。
【0052】
ユニット6は、ユニット支持部28に載置されている。また、ユニット6は、ユニット支持部28に固定されている。ユニット6は、リレーを含む各種の電子部品46と、板状に形成されるベース部材56とを備えている。電子部品46は、ベース部材56に取り付けられている。ベース部材56は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材56が形成されている。ベース部材56は、ネジ63によってユニット支持部28に固定されている。すなわち、ベース部材56は、メインフレーム2に固定されている。
【0053】
ユニット6をメインフレーム2に組み付けるときには、まず、メインフレーム2の右側に配置されるユニット6を左側に向かって移動させて開口部37からメインフレーム2の中に入れ、ユニット6をユニット支持部28に載置する。その後、ベース部材56をネジ63によってユニット支持部28に固定する。
【0054】
ユニット7は、ユニット支持部29に載置されている。また、ユニット7は、ユニット支持部29に固定されている。ユニット7は、ラインフィルタを含む各種の電子部品47と、板状に形成されるベース部材57とを備えている。電子部品47は、ベース部材57に取り付けられている。ベース部材57は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材57が形成されている。
【0055】
ベース部材57は、電子部品47が取り付けられる部分である部品取付部57aと、ユニット支持部29に下側から支持される被支持部57b、57cとを備えている。部品取付部57aは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、部品取付部57aは、長方形の平板状に形成されており、部品取付部57aの厚さ方向と上下方向とが一致している。電子部品47は、部品取付部57aの上面に取り付けられている。
【0056】
被支持部57b、57cは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、被支持部57b、57cは、左右方向に細長い長方形の平板状に形成されており、被支持部57b、57cの厚さ方向と上下方向とが一致している。被支持部57bは、部品取付部57aの後ろ側に配置されており、ベース部材57の後端部を構成するとともにユニット7の後端部を構成している。被支持部57cは、部品取付部57aの前側に配置されており、ベース部材57の前端部を構成するとともにユニット7の前端部を構成している。被支持部57b、57cは、部品取付部57aよりも下側に配置されている。
【0057】
被支持部57bは、ユニット支持部29に載置されている。ユニット支持部29の上面には、上述のように、2個の規制部材33が固定されている。規制部材33は、被支持部57bの左右方向の両側に配置されている。規制部材33は、規制部材31と同様に、ユニット支持部29に固定されるとともに被支持部57bの左右方向の外側に配置される平板状の被固定部と、被支持部57bの左右方向の端部を上側から覆う平板状の規制部とを備えている。
【0058】
被支持部57bの左側に配置される規制部材33は、被支持部57bの上側および左側への移動を規制し、被支持部57bの右側に配置される規制部材33は、被支持部57bの上側および右側への移動を規制している。すなわち、2個の規制部材33は、ユニット7の後端部の、左右方向の両側への移動と上側への移動を規制しており、ユニット支持部29に対するユニット7の後端部の取付構造は、引掛け構造となっている。被支持部57bの上面と規制部材33の規制部の下面との間には、設計上、隙間が形成されている。たとえば、被支持部57bの厚さが1.5(mm)である場合、被支持部57bの上面と規制部材33の規制部の下面との間の隙間は、0.5(mm)となっている。
【0059】
被支持部57cは、ユニット支持部29に載置されている。被支持部57cは、ネジ63によってユニット支持部29に固定されている。すなわち、ベース部材57の前端部は、ネジ63によってメインフレーム2に固定されている。このように、ユニット支持部29に載置される被支持部57bの左右方向の両側への移動と上側への移動とが規制部材33によって規制されるとともに、ユニット支持部29に載置される被支持部57cがネジ63によってユニット支持部29に固定されることで、メインフレーム2にベース部材57が固定されている。
【0060】
ユニット7をメインフレーム2に組み付けるときには、まず、メインフレーム2の前側に配置されるユニット7を後ろ側に向かって移動させて開口部38からメインフレーム2の中に入れ、ユニット7をユニット支持部29に載置する。このときには、左右方向において2個の規制部材33の被固定部の間に被支持部57bを入れるとともに、2個の規制部材33の規制部の下側に被支持部57bを入れる。その後、ネジ63によって、被支持部57cをユニット支持部29に固定する。
【0061】
本形態のユニット支持部29は、ベース部材57の一部が載置される載置部となっており、被支持部57bは、載置部であるユニット支持部29に載置される被載置部となっている。また、本形態では、メインフレーム2とユニット7との関係において、前後方向(X方向)は、第1方向であり、左右方向(Y方向)は、第2方向である。メインフレーム2には、ユニット7を第1方向の一方側である前側に抜き出すための開口部38が形成され、被載置部である被支持部57bは、ベース部材57の、第1方向の他方側の端部である後端部に形成されている。また、ベース部材57の、第1方向の一方側の端部である前端部は、被支持部57cとなっており、被支持部57cは、メインフレーム2にネジ63で固定されている。
【0062】
ユニット8は、電子部品48として複数のコンデンサを備えるとともに、板状に形成されるベース部材58を備えている。電子部品48は、ベース部材58に取り付けられている。ベース部材58は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材58が形成されている。ベース部材58は、ネジによってメインフレーム2に固定されている。
【0063】
ユニット9は、電子部品49として複数の回生抵抗を備えるとともに、板状に形成されるベース部材59と、回生抵抗である電子部品49を冷却するためのファン(送風機)64とを備えている。ファン64は、羽根とモータとが一体になったファンモータである。電子部品49およびファン64は、ベース部材59に取り付けられている。ベース部材59は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材59が形成されている。ベース部材59は、ネジによってメインフレーム2に固定されている。
【0064】
ユニット10は、電源入力用の端子台を含む各種の電子部品50と、板状に形成されるベース部材60とを備えている。電子部品50は、ベース部材60に取り付けられている。ベース部材60は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材60が形成されている。ベース部材60は、ネジによってメインフレーム2に固定されている。
【0065】
主回路基板11は、板状に形成されるベース部材65に取り付けられている。ベース部材65は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材65が形成されている。ベース部材65は、ネジによってベース部材55の部品取付部55aに取り付けられている。主回路基板11およびベース部材65は、部品取付部55aの上側に配置されている。
【0066】
本形態では、ユニット3の電子部品43、ユニット4の電子部品44、および、ユニット5の電子部品45には、比較的多くの数の接続用の配線が接続される回路基板等の部品が含まれている。また、主回路基板11には、比較的多くの数の接続用の配線が接続されている。本形態では、ユニット5のベース部材55の上側であって、かつ、ドライバ取付部30の右側に、これらの部品が近接するように配置されているため、部品間の配線をすっきりさせることが可能になっている。
【0067】
サーボドライバ14は、ドライバ取付部30の左面に取り付けられている。すなわち、サーボドライバ14は、メインフレーム2に直接、取り付けられている。本形態の制御装置1は、5個のサーボドライバ14を備えている。5個のサーボドライバ14は、上下方向で重なるように配置されている。
【0068】
ファンユニット12は、ユニット5を冷却するためのファン66と、板状に形成されるベース部材67とを備えている。ファン66は、羽根とモータとが一体になったファンモータである。ファン66は、ベース部材67に取り付けられている。ベース部材67は、導電性を有する金属板によって形成されている。本形態では、鋼板を所定形状に折り曲げることでベース部材67が形成されている。ベース部材67は、ネジによってメインフレーム2に固定されている。
【0069】
ベース部材67は、メインフレーム2の前面部に固定されている。ファン66は、ユニット5の前側に配置されており、上下方向において、部品取付部53a、54aと部品取付部55aとの間に配置されている。また、ファン66は、後ろ側に向かって風を送る。すなわち、ファン66は、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の長辺部分に配置され、メインフレーム2の短辺に平行な方向である後ろ方向に風を送る。カバー部材19の、ユニット5の後ろ側に配置される部分には、排気用の穴が複数形成されている。
【0070】
ファン66の前側には、フィルタ68が配置されている。フィルタ68は、ベース部材67に固定されている。本形態のユニット5は、ファン66によって冷却される第1ユニットとなっており、ユニット3、4は、第1ユニットであるユニット5の上側に配置される第2ユニットとなっている。また、本形態の部品取付部55aは、第1部品取付部となっており、部品取付部53a、54aは、第2部品取付部となっている。
【0071】
ファンユニット13は、ファンユニット12と同様に構成されており、ファン66と同様のファンと、ベース部材67と同様のベース部材69とを備えている。ベース部材69は、ネジによってメインフレーム2の前面部に固定されている。本形態では、制御装置1は、サーボドライバ14と同数のファンユニット13を備えている。すなわち、制御装置1は、5個のファンユニット13を備えている。
【0072】
5個のファンユニット13は、上下方向で重なるように配置されており、5個のファンユニット13のそれぞれのファンは、5個のサーボドライバ14のそれぞれの前側に配置されている。ファンユニット13のファンは、後ろ側に向かって風を送る。カバー部材19の、5個のサーボドライバ14の後ろ側に配置される部分には、排気用の穴が複数形成されている。ファンユニット13のファンの前側には、フィルタ68が配置されている。フィルタ68は、ベース部材69に固定されている。
【0073】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の制御装置1では、ユニット3は、板状に形成されるベース部材53を備えており、ベース部材53がメインフレーム2に固定されている。すなわち、本形態では、板状に形成されるベース部材53がメインフレーム2に固定されることで、メインフレーム2にユニット3が取り付けられている。また、本形態では、同様に、板状に形成されるベース部材54~60のそれぞれがメインフレーム2に固定されることで、メインフレーム2にユニット4~10のそれぞれが取り付けられている。そのため、本形態では、複数のユニット3~10のそれぞれをメインフレーム2に容易に組み付けることが可能になる。また、本形態では、ユニット3~10のそれぞれにおいて、板状に形成されるベース部材53~60のそれぞれに電子部品43~50のそれぞれが取り付けられているため、ユニット3~10のそれぞれの構成を簡素化することが可能になる。
【0074】
本形態では、ベース部材53の部品取付部53a、ベース部材54の部品取付部54aおよびベース部材55の部品取付部55aは、上下方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、本形態では、ユニット5を冷却するためのファン66が、上下方向において、部品取付部53a、54aと部品取付部55aとの間に配置されている。そのため、本形態では、上下方向を厚さ方向とする平板状の部品取付部53a、54aと部品取付部55aとの間に、ファン66から供給される風の流路を形成して、ファン66から供給される風を制御装置1の外部に向かって速やかに流すことが可能になる。したがって、本形態では、ファン66から供給される風が制御装置1の内部で滞留するのを防止することが可能になり、その結果、ユニット5を効果的に冷却することが可能になる。
【0075】
本形態では、ファン66は、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の長辺部分となるメインフレーム2の前面部に配置されており、メインフレーム2の短辺に平行な方向である後ろ方向に風を送っている。そのため、本形態では、ファン66が、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の短辺部分に配置されていて、メインフレーム2の長辺と平行な方向に風を送る場合と比較して、ファン66から供給される風を制御装置1の外部に速やかに排出することが可能になる。したがって、本形態では、ファン66から供給される風が制御装置1の内部で滞留するのを防止することが可能になり、その結果、ユニット5を効果的に冷却することが可能になる。
【0076】
また、本形態では、ファンユニット13のファンが、メインフレーム2の前面部に配置されており、メインフレーム2の短辺に平行な方向である後ろ方向に風を送っているため、ファンユニット13のファンが、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の短辺部分に配置されていて、メインフレーム2の長辺と平行な方向に風を送る場合と比較して、ファンユニット13のファンから供給される風を制御装置1の外部に速やかに排出することが可能になる。したがって、本形態では、ファンユニット13のファンから供給される風が制御装置1の内部で滞留するのを防止することが可能になり、その結果、サーボドライバ14を効果的に冷却することが可能になる。
【0077】
本形態では、ユニット3のベース部材53の被支持部53bは、2個の規制部材31によってユニット支持部24に対する前後方向の両側への移動と上側への移動を規制されているが、ネジ63によってユニット支持部24に固定されてはいない。そのため、本形態では、メインフレーム2にベース部材53を固定するために必要なネジ63の本数を減らすことが可能になる。同様に、本形態では、ユニット5のベース部材55の部品取付部55aの左端部がネジ63によってユニット支持部26に固定されておらず、また、ユニット7のベース部材57の被支持部57bがネジ63によってユニット支持部29に固定されていないため、メインフレーム2にベース部材55、57を固定するために必要なネジ63の本数を減らすことが可能になる。したがって、本形態では、制御装置1の構成を簡素化することが可能になる。
【0078】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0079】
上述した形態において、ベース部材53の被支持部53bは、ネジ63によってユニット支持部24に固定されていても良い。同様に、上述した形態において、ベース部材55の部品取付部55aの左端部がネジ63によってユニット支持部26に固定されていても良いし、ベース部材57の被支持部57bがネジ63によってユニット支持部29に固定されていても良い。
【0080】
上述した形態において、ファン66は、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の短辺部分に配置されていて、メインフレーム2の長辺と平行な方向に風を送っても良い。また、上述した形態において、ファンユニット13のファンは、上下方向から見たときに外形が長方形状をなすメインフレーム2の短辺部分に配置されていて、メインフレーム2の長辺と平行な方向に風を送っても良い。
【符号の説明】
【0081】
1 制御装置
2 メインフレーム
3、4 ユニット(第2ユニット)
5 ユニット(第1ユニット)
6~10 ユニット
24、26、29 ユニット支持部(載置部)
31~33 規制部材
36、38 開口部
43~50 電子部品
53~60 ベース部材
53a、54a 部品取付部(第2部品取付部)
53b、57b 被支持部(被載置部)
55a 部品取付部(第1部品取付部、被載置部)
63 ネジ
66 ファン
X 第2方向、第1方向
Y 第1方向、第2方向