(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053597
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】演奏パラメータ設定装置及び演奏パラメータ設定プログラム
(51)【国際特許分類】
G10H 1/18 20060101AFI20230406BHJP
G10H 1/24 20060101ALI20230406BHJP
G10H 1/00 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
G10H1/18 Z
G10H1/24
G10H1/00 102Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021162732
(22)【出願日】2021-10-01
(71)【出願人】
【識別番号】000001410
【氏名又は名称】株式会社河合楽器製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】吉田 俊也
【テーマコード(参考)】
5D478
【Fターム(参考)】
5D478DB01
5D478DC00
5D478DD00
(57)【要約】
【課題】楽譜の複数のパートのうちの練習パートの演奏パラメータと練習パート以外の演奏パラメータとを容易に異なる設定にすることができるようにする。
【解決手段】演奏パラメータ設定装置は、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する演奏パラメータ設定手段と、前記複数のパートの中から練習パートを指定する練習パート指定手段と、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用する演奏パラメータ適用手段とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する演奏パラメータ設定手段と、
前記複数のパートの中から練習パートを指定する練習パート指定手段と、
前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用する演奏パラメータ適用手段と
を有することを特徴とする演奏パラメータ設定装置。
【請求項2】
前記複数のパートの中から特定練習パートを指定する特定練習パート指定手段をさらに有し、
前記演奏パラメータ適用手段は、
前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、
前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、
前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用することを特徴とする請求項1に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項3】
前記複数のパートの楽譜データに対して、前記演奏パラメータ適用手段により適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成するオーディオデータ生成手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項4】
楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する演奏パラメータ設定手段と、
前記複数のパートの中から複数の練習パートを指定する練習パート指定手段と、
前記複数の練習パートの中の1つの練習パートを特定練習パートとし、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パート以外の練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用した前記複数のパートの演奏パラメータを保存する演奏パラメータ保存手段と
を有することを特徴とする演奏パラメータ設定装置。
【請求項5】
前記演奏パラメータ保存手段は、前記複数の練習パートの各々を前記特定練習パートとした前記複数のパートの演奏パラメータを、前記複数の練習パートの数だけ保存することを特徴とする請求項4に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項6】
前記複数の練習パートの中で特定練習パートとして保存する1以上の保存パートを指定する保存パート指定手段をさらに有し、
前記演奏パラメータ保存手段は、前記保存パート指定手段により指定された保存パートの各々を前記特定練習パートとした前記複数のパートの演奏パラメータを、前記保存パート指定手段により指定された保存パートの数だけ保存することを特徴とする請求項4に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項7】
前記演奏パラメータ保存手段により保存された前記複数のパートの演奏パラメータを読み出す読み出し手段をさらに有することを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項8】
前記複数のパートの楽譜データに対して、前記読み出し手段により読み出された前記複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成するオーディオデータ生成手段をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項9】
楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する演奏パラメータ設定手段と、
前記複数のパートの中から複数の練習パートを指定する練習パート指定手段と、
前記複数の練習パートの中の1つの練習パートを特定練習パートとし、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パート以外の練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記特定練習パート及び前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記複数のパートの楽譜データに対して、前記適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成し、前記オーディオデータを保存するオーディオデータ保存手段と
を有することを特徴とする演奏パラメータ設定装置。
【請求項10】
前記オーディオデータ保存手段は、前記複数の練習パートの各々を前記特定練習パートとした前記オーディオデータを、前記複数の練習パートの数だけ保存することを特徴とする請求項9に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項11】
前記複数の練習パートの中で特定練習パートとして保存する1以上の保存パートを指定する保存パート指定手段をさらに有し、
前記オーディオデータ保存手段は、前記保存パート指定手段により指定された保存パートの各々を前記特定練習パートとした前記オーディオデータを、前記保存パート指定手段により指定された保存パートの数だけ保存することを特徴とする請求項9に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項12】
前記テンプレートは、複数のテンプレートの中から選択されたテンプレートであることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項13】
前記演奏パラメータ設定手段は、ミキサー機能の演奏パラメータを設定することを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項14】
前記演奏パラメータは、音量、音像定位、エフェクト量、又はイコライザであることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項15】
前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートは、前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、音量又は音像定位が異なることを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項16】
前記演奏パラメータのテンプレートは、演奏パラメータの相対値を含むことを特徴とする請求項1~15のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置。
【請求項17】
コンピュータを、請求項1~16のいずれか1項に記載の演奏パラメータ設定装置として機能させるための演奏パラメータ設定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏パラメータ設定装置及び演奏パラメータ設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のトラックにわたる一連の演奏データからなる曲データに基づく自動演奏を行う自動演奏装置が記載されている。対応記憶手段は、それぞれに1つ以上のトラックを含むように複数のトラックがグループ分けされてなる、トラックの数よりも少数の複数のパートと、各パートに属するトラックとの対応関係を記憶する。第1の態様記憶手段は、複数のトラックそれぞれの再生態様を記憶する。第2の態様記憶手段は、複数のパートそれぞれの再生態様を記憶する。選択手段は、第1の再生態様記憶手段および第2の態様記憶手段の一方の態様記憶手段を選択する。自動演奏手段は、曲データを、選択手段により第1の態様記憶手段が選択された場合に、第1の態様記憶手段に記憶された再生態様に基づいて自動演奏し、選択手段により第2の態様記憶手段が選択された場合に、第2の態様記憶手段に記憶された再生態様と、対応記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて自動演奏する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
練習用カラオケ演奏を行うためには、複数のパートのそれぞれの音量を調整した後に、ユーザは、練習曲毎に、自分のパートの音量を下げる操作を行う必要があり、操作が煩雑である。
【0005】
本発明の目的は、楽譜の複数のパートのうちの練習パートの演奏パラメータと練習パート以外の演奏パラメータとを容易に異なる設定にすることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
演奏パラメータ設定装置は、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する演奏パラメータ設定手段と、前記複数のパートの中から練習パートを指定する練習パート指定手段と、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パートの演奏パラメータに対して、前記練習パートのための演奏パラメータのテンプレートを適用し、前記演奏パラメータ設定手段により設定された前記練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、前記練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレートを適用する演奏パラメータ適用手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、楽譜の複数のパートのうちの練習パートの演奏パラメータと練習パート以外の演奏パラメータとを容易に異なる設定にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、演奏パラメータ設定装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、ミキサー設定ウィンドウと楽譜表示ウィンドウの例を示す図である。
【
図3】
図3(A)は演奏パラメータ設定装置の機能構成例を示す図であり、
図3(B)はテンプレートとミキサー設定データと楽譜データの例を示す図であり、
図3(C)は演奏パラメータ設定装置の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、ミキサー設定ウィンドウと楽譜表示ウィンドウの例を示す図である。
【
図5】
図5(A)は演奏パラメータ設定装置の機能構成例を示す図であり、
図5(B)はテンプレートとミキサー設定データと楽譜データの例を示す図であり、
図5(C)は演奏パラメータ設定装置の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、練習パートと保存パートの指定例を示す図である。
【
図7】
図7(A)は演奏パラメータ設定装置の機能構成例を示す図であり、
図7(B)はソプラノ用演奏パラメータとアルト用演奏パラメータの例を示す図であり、
図7(C)は演奏パラメータ設定装置の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【
図8】
図8(A)は演奏パラメータ設定装置の機能構成例を示す図であり、
図8(B)はソプラノ用オーディオデータとアルト用オーディオデータの例を示す図であり、
図8(C)は演奏パラメータ設定装置の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による演奏パラメータ設定装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。演奏パラメータ設定装置100のハードウェアは、例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置である。
【0010】
演奏パラメータ設定装置100は、CPU102、ROM103、RAM104、表示装置105、キーボード106、マウス107、音源部108、通信インタフェース109、VRAM110、キースキャン回路111、マウススキャン回路112、バス113、サウンドシステム114及び外部機器115を有する。表示装置105は、VRAM110を介して、バス113に接続される。キーボード106は、キースキャン回路111を介して、バス113に接続される。マウス107は、マウススキャン回路112を介して、バス113に接続される。なお、マウス107は、タブレット、タッチスクリーン、又はタッチパネル等のポインティングデバイスであってもよい。
【0011】
ユーザは、マウス107を用いて、操作指示することにより、表示装置105上に表示されるカーソルを移動させ、指示を行うことができる。マウススキャン回路112は、マウス107の移動及び操作を検出し、バス113を介して、検出信号をCPU102に出力する。
【0012】
キーボード106は、文字、数字及び記号等を入力するためのキーを有する。キースキャン回路111は、キーボード106のキーのオン/オフを検出し、検出信号をCPU102に出力する。
【0013】
外部機器115は、例えば、外部記憶装置、外部コンピュータ、プリンタ又はMIDI機器等である。外部記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ、CD-ROM、MOディスク、DVD又はメモリカード等である。通信インタフェース109は、USB、LAN、インターネット若しくは電話回線等の通信ネットワーク、又はMIDI用ネットワークに接続されるインタフェースであり、外部機器115に接続される。
【0014】
CPU102は、外部機器115のハードディスクドライブに記憶されているプログラムをRAM104に展開し、RAM104に展開されたプログラムを実行することにより、演奏パラメータ設定装置100の全体を制御する。外部機器115のハードディスクドライブは、CPU102が実行する演奏パラメータ設定プログラムと、楽譜情報と、演奏パラメータを記憶する。RAM104は、CPU102の処理に使用される情報を一時記憶する。
【0015】
表示装置105は、例えば、液晶表示器(LCD)等の表示器である。表示装置105は、楽譜等を表示する。
【0016】
音源部108は、音源としてのソフトウェアや効果付与のためのDSPを含み、楽譜に対応する音を発音させるためのオーディオデータを生成する。音源部108は、楽譜に対応するノートナンバ、音色、ステップ、ゲートタイム及びベロシティ等の楽譜データを基に、オーディオデータをサウンドシステム114に出力する。サウンドシステム114は、D/A変換器、アンプ及びスピーカを有し、音源部108により生成されたオーディオデータを基に、楽譜に対応する音を発音することができる。
【0017】
図2は、CPU102が表示装置105に表示するミキサー設定ウィンドウ201と楽譜表示ウィンドウ202の例を示す図である。CPU102は、外部機器115のハードディスクドライブに記憶されている楽譜データを読み出し、楽譜データに基づく楽譜を楽譜表示ウィンドウ202に表示する。楽譜は、複数のパートを有する。
【0018】
CPU102は、ミキサー設定ウィンドウ201を表示する。ミキサー設定ウィンドウ201では、ユーザは、第1のパート(ソプラノ)と第2のパート(アルト)と第3のパート(ピアノ伴奏)のそれぞれのミキサー機能の演奏パラメータを設定することができる。例えば、ユーザは、演奏パラメータとして、リバーブ(REV)、コーラス(CHO)、音像定位(PAN)、及び音量を設定することができる。演奏パラメータは、例えば、音量、音像定位、エフェクト量、又はイコライザである。
【0019】
ミキサー設定ウィンドウ201の第1のパート(ソプラノ)は、楽譜表示ウィンドウ202に表示される楽譜の第1のパートの演奏パラメータを設定することができる。ミキサー設定ウィンドウ201の第2のパート(アルト)は、楽譜表示ウィンドウ202に表示される楽譜の第2のパートの演奏パラメータを設定することができる。ミキサー設定ウィンドウ201の第3のパート(ピアノ伴奏)は、楽譜表示ウィンドウ202に表示される楽譜の第3のパートの演奏パラメータを設定することができる。
【0020】
例えば、ユーザは、練習用カラオケ演奏を行うため、第1のパート(ソプラノ)の練習パートボタン203をマウスでクリックすることにより、第1のパート(ソプラノ)を練習パートとして指定することができる。その場合、第2のパート(アルト)と第3のパート(ピアノ伴奏)は、練習パート以外のパートである。
【0021】
ユーザが再生ボタンをマウスでクリックすると、練習パートである第1のパート(ソプラノ)の音量が下げられ、練習パート以外のパートである第2のパート(アルト)と第3のパート(ピアノ伴奏)の音量が変更なしで、楽譜データに基づくオーディオデータが再生される。
【0022】
図3(A)は、第1の実施形態による演奏パラメータ設定装置100の機能構成例を示す図である。演奏パラメータ設定装置100は、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、演奏パラメータ適用部305と、オーディオデータ生成部306を有する。演奏パラメータ設定装置100は、CPU102がプログラムを実行することにより、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、演奏パラメータ適用部305と、オーディオデータ生成部306の機能を実現する。
【0023】
図3(B)は、テンプレート311とミキサー設定データ312と楽譜データ313の例を示す図である。
図3(C)は、演奏パラメータ設定装置100の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【0024】
ステップS321では、テンプレート生成部301は、ユーザの操作に応じて、テンプレート311を生成し、テンプレート311をハードディスクドライブに保存する。テンプレート311は、複数のテンプレート314及び315を含む。テンプレート314は、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート314aと、練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート314bを有する。テンプレート315は、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート315aと、練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート315bを有する。
【0025】
例えば、練習パートのテンプレート314aは、音量が0の設定であり、練習パート以外のパートのテンプレート314bは、音量を変更しない設定である(カラオケ)。例えば、テンプレート314aは、音量を0にするための音量の絶対値0のパラメータを含むことができる。
【0026】
例えば、練習パートのテンプレート315aは、音量を変更しない設定であり、練習パート以外のパートのテンプレート315bは、音量が0の設定である(ソロ)。
【0027】
また、練習パートのテンプレートは、音像定位を左にする設定であり、練習パート以外のパートのテンプレートは、音像定位を右にする設定でもよい。
【0028】
また、練習パートのテンプレートは、音量を下げる設定であり、練習パート以外のパートのテンプレートは、音量を変更しない設定でもよい(ガイドカラオケ)。例えば、テンプレートは、音量を所定量下げるための音量のマイナスの相対値のパラメータ、又は、音量を所定量上げるための音量のプラスの相対値のパラメータを含むことができる。
【0029】
また、練習パートのテンプレートは、音量を変更しない設定であり、練習パート以外のパートのテンプレートは、音量を下げる設定でもよい(強調)。
【0030】
例えば、練習パートのための演奏パラメータのテンプレートは、練習パート以外のパートの演奏パラメータに対して、音量又は音像定位が異なる。上記以外のテンプレートでもよい。テンプレート314及び315は、3個以上でもよい。ユーザは、マウスを用いて、テンプレート311を編集することができる。
【0031】
ステップS322では、テンプレート選択部302は、ユーザの操作に応じて、複数のテンプレート314及び315の中から1つのテンプレートを選択する。
【0032】
ステップS323では、演奏パラメータ設定部303は、
図2のミキサー設定ウィンドウ201において、ユーザの操作に応じて、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する。例えば、演奏パラメータ設定部303は、楽曲として好ましく聞こえるように、各パートの音量をバランスよく設定する。演奏パラメータ設定部303は、ミキサー機能の演奏パラメータを設定する。例えば、演奏パラメータは、音量、音像定位、エフェクト量、又はイコライザである。演奏パラメータ設定部303は、
図2のミキサー設定ウィンドウ201の演奏パラメータの設定を、
図3(B)のミキサー設定データ312として生成する。ミキサー設定データ312は、ミキサー設定ウィンドウ201の複数のパートの演奏パラメータであり、ミキサー設定データ312a~312cを有する。ミキサー設定データ312aは、第1のパート(ソプラノ)のミキサー設定データ(演奏パラメータ)である。ミキサー設定データ312bは、第2のパート(アルト)のミキサー設定データ(演奏パラメータ)である。ミキサー設定データ312cは、第3のパート(ピアノ伴奏)のミキサー設定データ(演奏パラメータ)である。
【0033】
ステップS324では、練習パート指定部304は、
図2のミキサー設定ウィンドウ201上のユーザの操作に応じて、複数のパートの中から練習パートを指定する。例えば、練習パート指定部304は、
図2の練習パートボタン203がクリックされたパートを練習パートとして指定する。
図2の場合、第1のパート(ソプラノ)の練習パートボタン203がクリックされたので、練習パート指定部304は、第1のパート(ソプラノ)を練習パートとして指定する。第2のパート(アルト)と第3のパート(ピアノ伴奏)は、練習パート以外のパートになる。
【0034】
ステップS325では、演奏パラメータ適用部305は、ステップS323で設定された練習パートの演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート314aを適用する。そして、演奏パラメータ適用部305は、
図2の楽譜表示ウィンドウ202の楽譜に対応する複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを生成する。楽譜データ313は、第1のパート(ソプラノ)の楽譜データ313aを有する。第1のパートの楽譜データ313aには、第1のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312aと、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート314aが反映される。例えば、テンプレート314aが音量0の設定の場合、第1のパートの楽譜データ313aの音量は0になる。
【0035】
なお、テンプレート314aは、音量を所定量下げるための音量のマイナスの相対値であってもよい。その場合、演奏パラメータ適用部305は、演奏パラメータ312aに対して、音量のマイナスの相対値を適用することにより、演奏パラメータ312aの音量を相対値だけ下げる。ただし、その結果、音量が最小値より小さくなってしまった場合には、演奏パラメータ適用部305は、音量を最小値にする。
【0036】
同様に、テンプレート314aは、音量を所定量上げるための音量のプラスの相対値であってもよい。その場合、演奏パラメータ適用部305は、演奏パラメータ312aに対して、音量のプラスの相対値を適用することにより、演奏パラメータ312aの音量を相対値だけ上げる。ただし、その結果、音量が最大値より大きくなってしまった場合には、演奏パラメータ適用部305は、音量を最大値にする。
【0037】
また、演奏パラメータ適用部305は、ステップS323で設定された練習パート以外のパートの演奏パラメータ312b及び312cに対して、ステップS322で選択された練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート314bを適用する。そして、演奏パラメータ適用部305は、
図2の楽譜表示ウィンドウ202の楽譜に対応する複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを生成する。楽譜データ313は、第2のパート(アルト)の楽譜データ313bと、第3のパート(ピアノ伴奏)の楽譜データ313cを有する。第2のパートの楽譜データ313bには、第2のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312bと、練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート314bが反映される。第3のパートの楽譜データ313cには、第3のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312cと、練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート314bが反映される。例えば、テンプレート314bが音量の変更なしの設定の場合、第2のパートの楽譜データ313bの音量は、第2のパートのミキサー設定データ312bの音量が反映される。第3のパートの楽譜データ313cの音量は、第3のパートのミキサー設定データ312cの音量が反映される。
【0038】
ステップS326では、オーディオデータ生成部306は、ユーザが再生ボタンをクリックすると、音源部108を用いて、複数のパートの楽譜データ313に対して、ステップS325で適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成し、サウンドシステム114によりオーディオデータを発音させる。
【0039】
以上のように、ユーザは、第1のパートを練習パートに指定すれば、第1のパートの音量を0にしたカラオケ用の楽譜データを再生することができる。また、ユーザは、第2のパートを練習パートに指定すれば、第2のパートの音量を0にしたカラオケ用の楽譜データを再生することができる。その際、ユーザは、
図2のミキサー設定ウィンドウ201の第1のパート又は第2のパートの音量を0に設定する必要がなく、練習パートを指定するだけで、練習パートの音量を0にすることができるので、操作が簡単である。
【0040】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態によるCPU102が表示装置105に表示するミキサー設定ウィンドウ401と楽譜表示ウィンドウ402の例を示す図である。CPU102は、外部機器115のハードディスクドライブに記憶されている楽譜データを読み出し、楽譜データに基づく楽譜を楽譜表示ウィンドウ402に表示する。楽譜は、複数のパートを有する。以下、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
【0041】
CPU102は、ミキサー設定ウィンドウ401を表示する。ミキサー設定ウィンドウ401では、ユーザは、第1のパート(ソプラノ)と第2のパート(アルト)と第3のパート(ピアノ伴奏)のそれぞれのミキサー機能の演奏パラメータを設定することができる。
【0042】
ミキサー設定ウィンドウ401の第1のパート(ソプラノ)は、楽譜表示ウィンドウ402に表示される楽譜の第1のパートの演奏パラメータを設定することができる。ミキサー設定ウィンドウ401の第2のパート(アルト)は、楽譜表示ウィンドウ402に表示される楽譜の第2のパートの演奏パラメータを設定することができる。ミキサー設定ウィンドウ401の第3のパート(ピアノ伴奏)は、楽譜表示ウィンドウ402に表示される楽譜の第3のパートの演奏パラメータを設定することができる。
【0043】
ユーザは、第1のパート(ソプラノ)の特定練習パートボタン403をマウスでクリックすることにより、第1のパート(ソプラノ)を特定練習パートとして指定することができる。また、ユーザは、第2のパート(アルト)の練習パートボタン404をマウスでクリックすることにより、第2のパート(アルト)を練習パートとして指定することができる。その場合、第3のパート(ピアノ伴奏)は、特定練習パート及び練習パート以外のパートである。
【0044】
図5(A)は、第2の実施形態による演奏パラメータ設定装置100の機能構成例を示す図である。
図5(A)は、
図3(A)に対して、特定練習パート指定部501を追加したものである。演奏パラメータ設定装置100は、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、特定練習パート指定部501と、演奏パラメータ適用部305と、オーディオデータ生成部306を有する。演奏パラメータ設定装置100は、CPU102がプログラムを実行することにより、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、特定練習パート指定部501と、演奏パラメータ適用部305と、オーディオデータ生成部306の機能を実現する。
【0045】
図5(B)は、テンプレート311とミキサー設定データ312と楽譜データ313の例を示す図である。
図5(B)は、
図3(B)に対して、テンプレート311が異なる。
【0046】
図5(C)は、演奏パラメータ設定装置100の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
図5(C)は、
図3(C)に対して、ステップS521を追加したものである。
【0047】
ステップS321では、テンプレート生成部301は、ユーザの操作に応じて、テンプレート311を生成し、テンプレート311をハードディスクドライブに保存する。テンプレート311は、複数のテンプレート314及び315を含む。テンプレート314は、特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aと、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bと、特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを有する。テンプレート315は、特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート512aと、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート512bと、特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート512cを有する。
【0048】
例えば、特定練習パートのテンプレート511aは、音量が0の設定であり、練習パートのテンプレート511bは、音量を変更しない設定であり、特定練習パート及び練習パート以外のパートのテンプレート511cは、音量を変更しない設定である(カラオケ)。
【0049】
例えば、特定練習パートのテンプレート512aは、音量を変更しない設定であり、練習パートのテンプレート512bは、音量が0の設定であり、特定練習パート及び練習パート以外のパートのテンプレート512cは、音量が0の設定である(ソロ)。
【0050】
また、特定練習パートのテンプレートは、音像定位を左にする設定であり、練習パートのテンプレートは、音像定位を右にする設定であり、特定練習パート及び練習パート以外のパートは、音像定位を変更しない設定でもよい。
【0051】
また、特定練習パートのテンプレートは、音量を下げる設定であり、練習パートのテンプレートは、音量を変更しない設定であり、特定練習パート及び練習パート以外のパートのテンプレートは、音量を変更しない設定でもよい(ガイドカラオケ)。
【0052】
また、特定練習パートのテンプレートは、音量を変更しない設定であり、練習パートのテンプレートは、音量を下げる設定であり、特定練習パート及び練習パート以外のパートのテンプレートは、音量を変更しない設定でもよい(強調)。
【0053】
上記以外のテンプレートでもよい。テンプレート314及び315は、3個以上でもよい。ユーザは、マウスを用いて、テンプレート311を編集することができる。
【0054】
ステップS322では、テンプレート選択部302は、ユーザの操作に応じて、複数のテンプレート314及び315の中から1つのテンプレートを選択する。
【0055】
ステップS323では、演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401において、ユーザの操作に応じて、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する。演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401の演奏パラメータの設定を、
図5(B)のミキサー設定データ312として生成する。
【0056】
ステップS324では、練習パート指定部304は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401上のユーザの操作に応じて、複数のパートの中から練習パートを指定する。例えば、練習パート指定部304は、
図4の練習パートボタン404がクリックされたパートを練習パートとして指定する。
図4の場合、第2のパート(アルト)の練習パートボタン404がクリックされたので、練習パート指定部304は、第2のパート(アルト)を練習パートとして指定する。
【0057】
ステップS521では、特定練習パート指定部501は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401上のユーザの操作に応じて、複数のパートの中から特定練習パートを指定する。例えば、特定練習パート指定部501は、
図4の特定練習パートボタン403がクリックされたパートを特定練習パートとして指定する。
図4の場合、第1のパート(ソプラノ)の特定練習パートボタン403がクリックされたので、特定練習パート指定部501は、第1のパート(ソプラノ)を特定練習パートとして指定する。第3のパート(ピアノ伴奏)は、特定練習パート及び練習パート以外のパートになる。
【0058】
ステップS325では、演奏パラメータ適用部305は、ステップS323で設定された特定練習パートの演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用する。そして、演奏パラメータ適用部305は、
図4の楽譜表示ウィンドウ402の楽譜に対応する複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを生成する。楽譜データ313は、第1のパート(ソプラノ)の楽譜データ313aを有する。第1のパートの楽譜データ313aには、第1のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312aと、特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aが反映される。例えば、テンプレート511aが音量0の設定の場合、第1のパートの楽譜データ313aの音量は0になる。
【0059】
また、演奏パラメータ適用部305は、ステップS323で設定された練習パートの演奏パラメータ312bに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用する。そして、演奏パラメータ適用部305は、
図4の楽譜表示ウィンドウ402の楽譜に対応する複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを生成する。楽譜データ313は、第2のパート(アルト)の楽譜データ313bを有する。第2のパートの楽譜データ313bには、第2のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312bと、練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bが反映される。例えば、テンプレート511bが音量の変更なしの設定の場合、第2のパートの楽譜データ313bの音量は、第2のパートのミキサー設定データ312bの音量が反映される。
【0060】
また、演奏パラメータ適用部305は、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパートの演奏パラメータ312cに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用する。そして、演奏パラメータ適用部305は、
図4の楽譜表示ウィンドウ402の楽譜に対応する複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを生成する。楽譜データ313は、第3のパート(ピアノ伴奏)の楽譜データ313cを有する。第3のパートの楽譜データ313cには、第3のパートのミキサー設定データ(演奏パラメータ)312cと、特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cが反映される。例えば、テンプレート511cが音量の変更なしの設定の場合、第3のパートの楽譜データ313cの音量は、第3のパートのミキサー設定データ312cの音量が反映される。
【0061】
ステップS326では、オーディオデータ生成部306は、ユーザが再生ボタンをクリックすると、音源部108を用いて、複数のパートの楽譜データ313に対して、ステップS325で適用された演奏パラメータを反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成し、サウンドシステム114によりオーディオデータを発音させる。
【0062】
以上のように、ユーザは、第1のパートを特定練習パートに指定すれば、第1のパートの音量を0にしたカラオケ用の楽譜データを再生することができる。また、ユーザは、第2のパートを特定練習パートに指定すれば、第2のパートの音量を0にしたカラオケ用の楽譜データを再生することができる。その際、ユーザは、
図4のミキサー設定ウィンドウ401の第1のパート又は第2のパートの音量を0に設定する必要がなく、特定練習パートを指定するだけで、特定練習パートの音量を0にすることができるので、操作が簡単である。また、テンプレート511aとテンプレート511bとテンプレート511cの3種類の演奏パラメータを設定することができる。
【0063】
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態による練習パートと保存パートの指定例を示す図である。以下、本実施形態が第1及び第2の実施形態と異なる点を説明する。
図2のミキサー設定ウィンドウ201では、例えば、第1のパート(ソプラノ)と、第2のパート(アルト)と、第3のパート(テノール)と、第4のパート(バス)と、第5のパート(ピアノ伴奏)の演奏パラメータを設定可能である。
【0064】
ユーザは、マウスを用いて、各パートの練習パートボックスをクリックすることにより、複数のパートの中から練習パートを指定することができる。例えば、第1~第4のパートが練習パートに指定される。
【0065】
また、ユーザは、マウスを用いて、各パートの保存パートボックスをクリックすることにより、練習パートの中から1以上の保存パートを指定することができる。例えば、第1及び第2のパートが保存パートに指定される。
【0066】
まず、演奏パラメータ設定装置100は、保存パートの1つである第1のパートを特定練習パートにし、第2~第4のパートを練習パートにし、第5のパートを特定練習パート及び練習パート以外のパートとした演奏パラメータを保存する。
【0067】
次に、演奏パラメータ設定装置100は、保存パートの他の1つである第2のパートを特定練習パートにし、第1、第3及び第4のパートを練習パートにし、第5のパートを特定練習パート及び練習パート以外のパートとした演奏パラメータを保存する。
【0068】
図7(A)は、第3の実施形態による演奏パラメータ設定装置100の機能構成例を示す図である。
図7(A)は、
図3(A)に対して、演奏パラメータ適用部305を削除し、保存パート指定部701と演奏パラメータ保存部702と読み出し部703を追加したものである。演奏パラメータ設定装置100は、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、保存パート指定部701と、演奏パラメータ保存部702と、読み出し部703と、オーディオデータ生成部306を有する。演奏パラメータ設定装置100は、CPU102がプログラムを実行することにより、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、保存パート指定部701と、演奏パラメータ保存部702と、読み出し部703と、オーディオデータ生成部306の機能を実現する。
【0069】
図7(B)は、ソプラノ用演奏パラメータ711とアルト用演奏パラメータ712の例を示す図である。
図7(C)は、演奏パラメータ設定装置100の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
図7(C)は、
図3(C)に対して、ステップS325を削除し、ステップS721~S725を追加したものである。
【0070】
ステップS321では、テンプレート生成部301は、ユーザの操作に応じて、
図5(B)のテンプレート311を生成し、テンプレート311をハードディスクドライブに保存する。テンプレート311は、複数のテンプレート314及び315を含む。
【0071】
ステップS322では、テンプレート選択部302は、ユーザの操作に応じて、複数のテンプレート314及び315の中から1つのテンプレートを選択する。
【0072】
ステップS323では、演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401において、ユーザの操作に応じて、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する。演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401の演奏パラメータの設定を、
図5(B)のミキサー設定データ312として生成する。
【0073】
ステップS324では、練習パート指定部304は、ユーザの操作に応じて、複数のパートの中から練習パートを指定する。例えば、練習パート指定部304は、
図6の練習パートチェックボックスがクリックされたパートを練習パートとして指定する。
図6の場合、練習パート指定部304は、第1~第4のパートを練習パートとして指定する。
【0074】
ステップS721では、保存パート指定部701は、ユーザの操作に応じて、練習パートの中で特定練習パートとして保存する1以上の保存パートを指定する。例えば、保存パート指定部701は、
図6の保存パートチェックボックスがクリックされたパートを保存パートとして指定する。
図6の場合、保存パート指定部701は、第1及び第2のパートを保存パートとして指定する。ユーザが保存を指示すると、処理は、ステップS722に進む。
【0075】
ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS721で指定された保存パートの中の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、演奏パラメータ保存部702は、第1のパートを特定練習パートとして設定する。
【0076】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第1のパート)の演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第2~第4のパート)の演奏パラメータ312b~312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、
図7(B)の第1のパート(ソプラノ)用演奏パラメータ711としてハードディスクドライブに保存する。
【0077】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、すべての保存パートの処理が終了しているか否かを判定する。演奏パラメータ保存部702は、2つの保存パートのうちの1つの保存パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0078】
ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS721で指定された保存パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、演奏パラメータ保存部702は、第2のパートを特定練習パートとして設定する。
【0079】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第2のパート)の演奏パラメータ312bに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第3及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312c,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、
図7(B)の第2のパート(アルト)用演奏パラメータ712としてハードディスクドライブに保存する。
【0080】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、2つの保存パートのすべての保存パートの処理が終了しているので、ステップS725に進む。
【0081】
以上のように、演奏パラメータ保存部702は、ステップS721で指定された保存パートの各々を特定練習パートとした上記の複数のパートの演奏パラメータを、ソプラノ用演奏パラメータ711及びアルト用演奏パラメータ712として、ステップS721で指定された保存パートの数だけ保存する。
【0082】
ステップS725では、読み出し部703は、ユーザの操作に応じて、ステップS723で保存されたソプラノ用演奏パラメータ711及びアルト用演奏パラメータ712の中の1つを選択して読み出す。
【0083】
ステップS326では、オーディオデータ生成部306は、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、ステップS725で読み出されたソプラノ用演奏パラメータ711又はアルト用演奏パラメータ712を反映させた楽譜データを基にオーディオデータを生成し、サウンドシステム114によりオーディオデータを発音させる。
【0084】
次に、他の例を説明する。
図6の保存パートチェックボックスを削除し、
図7(A)の保存パート指定部701を削除し、
図7(C)のステップS721を削除することができる。その場合の処理を、以下に説明する。
【0085】
ステップS321~S324は、上記の処理と同じである。その後、ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS324で指定された練習パートの中の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、練習パートは、第1~第4のパートであり、演奏パラメータ保存部702は、第1のパートを特定練習パートとして設定する。
【0086】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第1のパート)の演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第2~第4のパート)の演奏パラメータ312b~312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、
図7(B)の第1のパート(ソプラノ)用演奏パラメータ711としてハードディスクドライブに保存する。
【0087】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、すべての練習パートの処理が終了しているか否かを判定する。演奏パラメータ保存部702は、4つの練習パートのうちの1つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0088】
ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、演奏パラメータ保存部702は、第2のパートを特定練習パートとして設定する。
【0089】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第2のパート)の演奏パラメータ312bに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第3及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312c,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、
図7(B)の第2のパート(アルト)用演奏パラメータ712としてハードディスクドライブに保存する。
【0090】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、4つの練習パートのうちの2つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0091】
ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、演奏パラメータ保存部702は、第3のパートを特定練習パートとして設定する。
【0092】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第3のパート)の演奏パラメータ312cに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第2及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312b,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、第3のパート(テノール)用演奏パラメータとしてハードディスクドライブに保存する。
【0093】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、4つの練習パートのうちの3つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0094】
ステップS722では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、演奏パラメータ保存部702は、第4のパートを特定練習パートとして設定する。
【0095】
ステップS723では、演奏パラメータ保存部702は、ステップS323で設定された特定練習パート(第4のパート)の演奏パラメータ312dに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1~第3のパート)の演奏パラメータ312a,312b,312cに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用した複数のパートの演奏パラメータを、第4のパート(バス)用演奏パラメータとしてハードディスクドライブに保存する。
【0096】
ステップS724では、演奏パラメータ保存部702は、4つの練習パートのすべての練習パートの処理が終了しているので、ステップS725に進む。ステップS725及びS326の処理は、上記と同様である。
【0097】
以上のように、演奏パラメータ保存部702は、ステップS324で指定された複数の練習パートの各々を特定練習パートとした上記の複数のパートの演奏パラメータを、ソプラノ用演奏パラメータ711とアルト用演奏パラメータ712とテノール用演奏パラメータとバス用演奏パラメータとして、ステップS324で指定された練習パートの数だけ保存する。
【0098】
(第4の実施形態)
図8(A)は、第4の実施形態による演奏パラメータ設定装置100の機能構成例を示す図である。以下、本実施形態が第1~第3の実施形態と異なる点を説明する。
図8(A)は、
図7(A)に対して、演奏パラメータ保存部702と読み出し部703とオーディオデータ生成部306を削除し、オーディオデータ保存部801と読み出し部802と再生部803を追加したものである。演奏パラメータ設定装置100は、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、保存パート指定部701と、オーディオデータ保存部801と、読み出し部802と、再生部803を有する。演奏パラメータ設定装置100は、CPU102がプログラムを実行することにより、テンプレート生成部301と、テンプレート選択部302と、演奏パラメータ設定部303と、練習パート指定部304と、保存パート指定部701と、オーディオデータ保存部801と、読み出し部802と、再生部803の機能を実現する。
【0099】
図8(B)は、ソプラノ用オーディオデータ811とアルト用オーディオデータ812の例を示す図である。
図8(C)は、演奏パラメータ設定装置100の演奏パラメータ設定方法を示すフローチャートである。
図8(C)は、
図7(C)に対して、ステップS723とS725とS326を削除し、ステップS821~S823を追加したものである。
【0100】
ステップS321では、テンプレート生成部301は、ユーザの操作に応じて、
図5(B)のテンプレート311を生成し、テンプレート311をハードディスクドライブに保存する。テンプレート311は、複数のテンプレート314及び315を含む。
【0101】
ステップS322では、テンプレート選択部302は、ユーザの操作に応じて、複数のテンプレート314及び315の中から1つのテンプレートを選択する。
【0102】
ステップS323では、演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401において、ユーザの操作に応じて、楽譜の複数のパートの各々の演奏パラメータを設定する。演奏パラメータ設定部303は、
図4のミキサー設定ウィンドウ401の演奏パラメータの設定を、
図5(B)のミキサー設定データ312として生成する。
【0103】
ステップS324では、練習パート指定部304は、ユーザの操作に応じて、複数のパートの中から練習パートを指定する。例えば、練習パート指定部304は、
図6の練習パートチェックボックスがクリックされたパートを練習パートとして指定する。
図6の場合、練習パート指定部304は、第1~第4のパートを練習パートとして指定する。
【0104】
ステップS721では、保存パート指定部701は、ユーザの操作に応じて、練習パートの中で特定練習パートとして保存する1以上の保存パートを指定する。例えば、保存パート指定部701は、
図6の保存パートチェックボックスがクリックされたパートを保存パートとして指定する。
図6の場合、保存パート指定部701は、第1及び第2のパートを保存パートとして指定する。ユーザが保存を指示すると、処理は、ステップS722に進む。
【0105】
ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS721で指定された保存パートの中の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、オーディオデータ保存部801は、第1のパートを特定練習パートとして設定する。
【0106】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第1のパート)の演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第2~第4のパート)の演奏パラメータ312b~312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、
図8(B)の第1のパート(ソプラノ)用オーディオデータ811を生成し、ソプラノ用オーディオデータ811をハードディスクドライブに保存する。
【0107】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、すべての保存パートの処理が終了しているか否かを判定する。オーディオデータ保存部801は、2つの保存パートのうちの1つの保存パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0108】
ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS721で指定された保存パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、オーディオデータ保存部801は、第2のパートを特定練習パートとして設定する。
【0109】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第2のパート)の演奏パラメータ312bに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第3及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312c,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、
図8(B)の第2のパート(アルト)用オーディオデータ812を生成し、アルト用オーディオデータ812をハードディスクドライブに保存する。
【0110】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、2つの保存パートのすべての保存パートの処理が終了しているので、ステップS822に進む。
【0111】
以上のように、オーディオデータ保存部801は、ステップS721で指定された保存パートの各々を特定練習パートとしたオーディオデータを、ソプラノ用オーディオデータ811及びアルト用オーディオデータ812として、ステップS721で指定された保存パートの数だけ保存する。
【0112】
ステップS822では、読み出し部802は、ユーザの操作に応じて、ステップS821で保存されたソプラノ用オーディオデータ811及びアルト用オーディオデータ812の中の1つを選択して読み出す。
【0113】
ステップS823では、再生部803は、ステップS822で読み出したソプラノ用オーディオデータ811又はアルト用オーディオデータ812を、サウンドシステム114により発音させる。
【0114】
次に、他の例を説明する。
図6の保存パートチェックボックスを削除し、
図8(A)の保存パート指定部701を削除し、
図8(C)のステップS721を削除することができる。その場合の処理を、以下に説明する。
【0115】
ステップS321~S324は、上記の処理と同じである。その後、ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS324で指定された練習パートの中の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、練習パートは、第1~第4のパートであり、オーディオデータ保存部801は、第1のパートを特定練習パートとして設定する。
【0116】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第1のパート)の演奏パラメータ312aに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第2~第4のパート)の演奏パラメータ312b~312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、
図8(B)の第1のパート(ソプラノ)用オーディオデータ811を生成し、ソプラノ用オーディオデータ811をハードディスクドライブに保存する。
【0117】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、すべての練習パートの処理が終了しているか否かを判定する。オーディオデータ保存部801は、4つの練習パートのうちの1つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0118】
ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、オーディオデータ保存部801は、第2のパートを特定練習パートとして設定する。
【0119】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第2のパート)の演奏パラメータ312bに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第3及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312c,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、
図8(B)の第2のパート(アルト)用オーディオデータ812を生成し、アルト用オーディオデータ812をハードディスクドライブに保存する。
【0120】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、4つの練習パートのうちの2つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0121】
ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、オーディオデータ保存部801は、第3のパートを特定練習パートとして設定する。
【0122】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第3のパート)の演奏パラメータ312cに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1、第2及び第4のパート)の演奏パラメータ312a,312b,312dに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、第3のパート(テノール)用オーディオデータを生成し、テノール用オーディオデータをハードディスクドライブに保存する。
【0123】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、4つの練習パートのうちの3つの練習パートの処理しか終了していないので、ステップS722に戻る。
【0124】
ステップS722では、オーディオデータ保存部801は、ステップS324で指定された練習パートの中の他の1つのパートを特定練習パートとして設定する。例えば、オーディオデータ保存部801は、第4のパートを特定練習パートとして設定する。
【0125】
ステップS821では、オーディオデータ保存部801は、ステップS323で設定された特定練習パート(第4のパート)の演奏パラメータ312dに対して、ステップS322で選択された特定練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511aを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート以外の練習パート(第1~第3のパート)の演奏パラメータ312a~312cに対して、ステップS322で選択された練習パートのための演奏パラメータのテンプレート511bを適用し、ステップS323で設定された特定練習パート及び練習パート以外のパート(第5のパート)の演奏パラメータ312eに対して、ステップS322で選択された特定練習パート及び練習パート以外のパートのための演奏パラメータのテンプレート511cを適用し、音源部108を用いて、
図5(B)の複数のパートの楽譜データ313に対して、上記の適用された複数のパートの演奏パラメータを反映させた楽譜データを基に、第4のパート(バス)用オーディオデータを生成し、バス用オーディオデータをハードディスクドライブに保存する。
【0126】
ステップS724では、オーディオデータ保存部801は、4つの練習パートのすべての練習パートの処理が終了しているので、ステップS822に進む。ステップS822及びS823の処理は、上記と同様である。
【0127】
以上のように、オーディオデータ保存部801は、ステップS324で指定された練習パートの各々を特定練習パートとしたオーディオデータを、ソプラノ用オーディオデータ811とアルト用オーディオデータ812とテノール用オーディオデータとバス用オーディオデータとして、ステップS324で指定された練習パートの数だけ保存する。
【0128】
第1~第4の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び上記のプログラム等のコンピュータプログラムプロダクトも本実施形態として適用することができる。記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0129】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0130】
100 演奏パラメータ設定装置
301 テンプレート生成部
302 テンプレート選択部
303 演奏パラメータ設定部
304 練習パート指定部
305 演奏パラメータ適用部
306 オーディオデータ生成部