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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053722
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/22 20060101AFI20230406BHJP
   E06B 1/62 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
E06B7/22 Z
E06B1/62 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021162928
(22)【出願日】2021-10-01
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】石井 大佳之
(72)【発明者】
【氏名】平川 真也
(72)【発明者】
【氏名】水本 義則
(72)【発明者】
【氏名】▲節▼ 世名
【テーマコード(参考)】
2E011
2E036
【Fターム(参考)】
2E011JA01
2E011LA05
2E011LB01
2E011LD03
2E011LD08
2E036AA01
2E036AA02
2E036BA01
2E036EB06
2E036GA02
(57)【要約】
【課題】意匠性を向上できる建具を提供すること。
【解決手段】建具1は、枠22と、枠22に取り付けられ気密材取付部73を有する気密材アタッチメント7と、気密材取付部73に取り付けられる気密材75と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠と、
前記枠に取り付けられ気密材取付部を有する気密材アタッチメントと、
前記気密材取付部に取り付けられる気密材と、を備える建具。
【請求項2】
前記気密材アタッチメントは、前記枠の長手方向の全域の一部に設けられる、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記建具は、横方向の一方側に設けられ面材が固定して配置されるFIX部と、横方向の他方側に設けられ障子により開閉される開口部と、を備え、
前記気密材アタッチメントは、前記枠の長手方向の前記開口部側に設けられる、請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記枠の長手方向の全域において前記気密材アタッチメントが設けられていない部分に設けられる押縁部材を備える、請求項2又は3に記載の建具。
【請求項5】
前記建具は、横方向の一方側に設けられ面材が固定して配置されるFIX部と、横方向の他方側に設けられ障子により開閉される開口部と、を備え、
前記押縁部材は、前記枠の長手方向の前記FIX部側に設けられる、請求項4に記載の建具。
【請求項6】
前記気密材アタッチメントを前記枠に固定する固定ネジを備え、
前記気密材アタッチメントは、前記固定ネジの先端を覆うように延びる延出部を有する、請求項1~5のいずれかに記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FIX部と、開閉可能な外障子と、を備える片引きの建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。下枠には、気密材取付部が形成され、気密材取付部には、外障子が閉位置に位置する場合に接触する気密材が取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-24621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の気密材取付部は、外障子側及びFIX側に通しで設けられている。しかし、FIX部と外障子とでは、気密材が配置される場所が異なる。そのため、外障子側において気密材取付部に気密材を取り付けて外障子に気密材が接触するように配置した場合に、FIX部側において、気密材若しくは気密取付部が外部に露出してしまう。そのため、外観意匠において改善される余地がある。
【0005】
本開示は、意匠性を向上できる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、枠と、前記枠に取り付けられ気密材取付部を有する気密材アタッチメントと、前記気密材取付部に取り付けられる気密材と、を備える建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態の建具を室内側から見た斜視図である。
図2】本実施形態の建具を室内側から見た正面図である。
図3図2のA-A線断面図である。
図4図2のB-B線断面図である。
図5図2のC-C線断面図である。
図6図4の下枠側の部分拡大図である。
図7図5の下枠側の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。一実施形態の建具1について説明する。本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた建具1における面材の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。「見付面」は、建具1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、建具1において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、建具1の室外側を室外側X1とし、建具1の室内側を室内側X2とする。また、外障子5の「横方向」を左右方向ともいう。
【0009】
建具1は、図1及び図2に示すように、図示しない建物躯体の開口部に取り付けられる枠体2と、枠体2内に配置される方立3と、方立3の左右方向の一方側において枠体2内の室内側X2に配置されるFIX部4と、枠体2内の室外側X1において左右方向に移動可能に配置される外障子5と、枠体2内における方立3の左右方向の他方側において引き出し可能に室内側X2に配置されるプリーツ式網戸6(収納式網戸)と、を備える。
【0010】
枠体2は、上枠21、下枠22及び左右一対の縦枠23,24を矩形に枠組みすることによって構成される。
【0011】
上枠21は、図3及び図4に示すように、上枠本体211と、室内側X2の表面に配置される上枠室内側表面カバー212と、上枠室内側表面カバー212の下端に取り付けられる上枠室内側下端部カバー213と、を有する。
【0012】
上枠本体211は、室外側X1に形成され下方に向けて開放される上枠室外側溝211aと、室内側X2に形成され下方に向けて開放される上枠室内側溝211bと、を有する。
【0013】
上枠室外側溝211aには、上枠21の室外側X1において、外障子5の上端部が配置される。上枠室外側溝211aは、外障子5の上端部の左右方向の移動をガイドする。
【0014】
上枠室内側溝211bは、左右方向の一方側(図1及び図2における右側)に形成されるFIXガラス配置溝211d(図4参照)と、左右方向の他方側(図1及び図2における左側)に形成される網戸配置溝211c(図3参照)と、を有する。網戸配置溝211cには、図3に示すように、網戸用アタッチメント211eが配置される。網戸配置溝211cは、網戸用アタッチメント211eを介して、プリーツ式網戸6の上端部の左右方向の移動をガイドする。FIXガラス配置溝211dには、図4に示すように、FIX部4のガラスパネル41の上端が配置される。
【0015】
下枠22は、図3及び図4に示すように、下枠本体221と、室内側X2の表面に配置される下枠室内側表面カバー222と、下枠室内側表面カバー222の上端に取り付けられる下枠室内側上端部カバー223と、方立3に対して開口部25側において下枠22に取り付けられる気密材アタッチメント7と、方立3に対してFIX部4において下枠22に取り付けられる下枠側押縁8(押縁部材)と、を有する。
【0016】
下枠本体221は、室外側X1に形成され上方に向けて突出する下枠レール221aと、室内側X2に形成され上方に向けて開放される下枠室内側溝221bと、を有する。
【0017】
下枠レール221aには、下枠22の室外側X1において、外障子5の下端部が配置される。下枠レール221aは、外障子5の下端部の左右方向の移動をガイドする。
【0018】
下枠室内側溝221bは、左右方向の一方側に形成されるFIXガラス配置溝221d(図4参照)と、左右方向の他方側に形成される網戸配置溝221c(図3参照)と、を有する。網戸配置溝221cには、図3に示すように、網戸用アタッチメント221eが配置される。網戸配置溝221cは、網戸用アタッチメント221eを介して、プリーツ式網戸6の下端部の左右方向の移動をガイドする。FIXガラス配置溝221dには、図4に示すように、FIX部4のガラスパネル41の下端が配置される。
【0019】
下枠本体221は、室外側X1に配置される室外側金属製形材26と、室内側X2に配置される室内側金属製形材27と、室外側金属製形材26と室内側金属製形材27との間に配置されるブリッジ材28と、を有する。ブリッジ材28は、樹脂製の連結材である。ブリッジ材28によって、室外側金属製形材26と室内側金属製形材27との間での熱伝導が遮断されるため、優れた断熱性能を得ることができる。
【0020】
室内側金属製形材27は、中空部271aを有する室内側金属形材本体部271を備える。室内側金属製形材27の室外側X1の端部の上端の側面には、ブリッジ材28の室内側X2の部分が嵌合して配置される。
【0021】
室外側金属製形材26は、室内外方向に延びる中空部261aを有する室外側金属形材本体部261と、室外側金属形材本体部261の室内側X2の端部から上方に延びる上方延出部262と、上方延出部262の上端から室外側X1に延びる部材取付部263と、室外側金属形材本体部261の室外側X1の端部の上端から上方に突出する下枠レール221aと、を備える。上方延出部262の室内側X2の側面には、ブリッジ材28の室外側X1の部分が嵌合して配置される。
【0022】
部材取付部263には、方立3から開口部25側において気密材アタッチメント7が取り付けられ、方立3からFIX部4側において下枠側押縁8が取り付けられる。気密材アタッチメント7又は下枠側押縁8が、室外側金属製形材26の部材取付部263に取り付けられる構造の詳細については後述する。
【0023】
縦枠23,24は、図5に示すように、縦枠本体231,241と、室内側X2の表面に配置される縦枠室内側表面カバー232,242と、縦枠室内側表面カバー232,242の左右方向の内周側の端部に取り付けられる縦枠室内側端部カバー233,243と、を有する。
【0024】
方立3は、図1に示すように、枠体2の室内側X2における左右方向の途中の中間部において、上下方向に延びて配置される。枠体2の開口は、方立3により、左右方向の途中で左右に区切られる。これにより、枠体2の室内側X2において、枠体2の左右方向の一方側には、FIX部4が形成され、枠体2の左右方向の他方側には、外障子5により開閉される開口部25が形成される。
【0025】
FIX部4は、図1及び図2に示すように、枠体2内の方立3の左右方向の一方側(図1及び図2における右側)において、面材としてのガラスパネル41が、方立3及び枠体2に固定されて構成される。FIX部4は、開閉不能な固定窓である。FIX部4は、枠体2の左右方向の中間に設けられる方立3に対して左右方向の一方側の室内側X2において、枠体2の方立3、上枠21、下枠22及び縦枠24により囲まれた部分の内周側に、面材としてのガラスパネル41が嵌め込まれて構成される。
【0026】
ガラスパネル41の外縁は、図4及び図5に示すように、方立3、上枠21、下枠22及び縦枠23それぞれのFIXガラス配置溝31,211d,221d,241dに配置される。ガラスパネル41は、左右方向の方立3側の外縁が、方立3に押縁35により押し付けられると共に、上側、下側及び左右方向の方立3と反対側の外縁それぞれが、上枠21、下枠22及び縦枠24それぞれの室内側X2に固定されたFIX側アタッチメント214,224,244に、押縁215,8,245により取り付けられている。
【0027】
外障子5は、図5に示すように、枠体2内の室外側X1において、枠体2内を左右方向(横方向)にスライド移動して開閉可能な障子である。外障子5は、FIX部4の他方側(図1及び図2における左側)に形成される開口部25を開閉可能に構成される。外障子5は、室内外方向に見た場合に、開口部25に重なる場合に閉位置に位置し、左右方向に移動することで、FIX部4の室外側X1に移動された場合に開位置に位置する。
【0028】
外障子5は、図3及び図5に示すように、上框51、下框52、戸先側に配置される縦框53及び戸尻側に配置される縦框54を矩形に框組した框体50の内周側に、2枚のガラスからなる面材55が納められることによって構成される。外障子5は、上端部が上枠21の上枠室外側溝211aに左右方向に移動可能に配置され、下端部が下枠22の下枠レール221aに左右方向に移動可能に係合する。
【0029】
戸先側に配置される縦框53には、図1及び図2に示すように、ハンドル531が取り付けられている。ハンドル531は、外障子5の面材55よりも室内側X2において、縦框53の左右方向の内周側の見込面に取り付けられる。
【0030】
下枠22の室外側金属製形材26の部材取付部263に、気密材アタッチメント7又は下枠側押縁8が取り付けられる構造の詳細について説明する。
【0031】
まず、下枠22の部材取付部263について説明する。図6及び図7に示すように、下枠22の部材取付部263は、下枠22の室外側金属製形材26の中空部261aの室内側X2の部分の上方に、上方延出部262の長さの分だけ空間Kを空けて離れて配置されている。部材取付部263は、上方延出部262の上端から室外側X1に延びる室内外方向延出板264と、室内外方向延出板264の室外側X1の端部に形成され下方が開放すると共に上方に突出する凸部265と、凸部265から室外側X1に突出する突出板266と、室外側X1の端部に形成され上下方向に延びる縦板267と、縦板267の上端部から室内側X2に突出する突出片268と、を有する。
【0032】
凸部265は、上方に向けて突出すると共に上面が平面状に形成される凸部本体265aと、凸部本体265aの上端部から室外側X1に突出する室外側突起265bと、凸部本体265aの上端部から室内側X2に突出する室内側突起265cと、凸部本体265aの下方に形成され下方に向けて開放される下部開放部265dと、を有する。本実施形態においては、下部開放部265dは、室外側金属製形材26の長手方向の端部においてネジにより固定するためのタッピングホールとして機能する。
【0033】
気密材アタッチメント7について説明する。気密材アタッチメント7は、図2に示すように、下枠22の長手方向の全域の一部に設けられる。本実施形態においては、気密材アタッチメント7は、下枠22の長手方向の開口部25側に設けられる。
【0034】
気密材アタッチメント7は、図2に示すように、下枠22における方立3に対して左右方向の開口部25側において、左右方向に延びて形成され、図6に示すように、下枠22の部材取付部263に固定される。気密材アタッチメント7は、断面形状が、室内側X2及び下方側が開放する略L字状に形成される。
【0035】
気密材アタッチメント7は、室内外方向に延びる室内外方向延在取付板71と、室内外方向延在取付板71の室内外方向の途中から下方に突出する位置決め突起72と、室内外方向延在取付板71の室外側X1の端部に形成され室外側X1が開放する気密材取付部73と、気密材取付部73の下端部から下方に延出する下方側延出板74(延出部)と、を有する。
【0036】
室内外方向延在取付板71は、気密材アタッチメント7を下枠22に取り付ける場合に、室外側金属製形材26の凸部265の上面に載置された状態で、固定ネジ711により、下枠22の凸部265の上面に固定される。固定ネジ711は、頭部711aが凸部265の上面に配置され、軸部711bが室内外方向延在取付板71及び凸部本体265aを上下方向に貫通した状態で、気密材アタッチメント7を下枠22の部材取付部263に固定する。固定ネジ711の先端711cは、部材取付部263と中空部261aとの間の空間Kに突出している。
【0037】
気密材取付部73は、断面形状が、室外側X1が開放するC字状に形成される。気密材取付部73には、気密材75が取り付けられる。気密材75は、外障子5が閉位置に位置する場合に、外障子5の下框52の室内側X2の面に接触する。これにより、外障子5の下框52と下枠22との間の気密性能及び水密性能を確保できる。
【0038】
気密材アタッチメント7を下枠22に取り付ける場合に、気密材取付部73と室内外方向延在取付板71の室内外方向の途中に形成される位置決め突起72との間には、部材取付部263の突出片268が配置される。これにより、気密材アタッチメント7は、室内外方向の位置決めがされた状態で、部材取付部263に取り付けられる。
【0039】
下方側延出板74は、部材取付部263と中空部261aとの間の空間Kの上部側を覆うように、空間Kの室外側X1において、気密材取付部73の下端部から下方に延びる。本実施形態においては、部材取付部263と中空部261aとの間の空間Kの上部側には、室内外方向延在取付板71と室外側金属製形材26の凸部265とを固定する固定ネジ711の先端711cが配置されており、下方側延出板74は、室内外方向延在取付板71と室外側金属製形材26の凸部265とを固定する固定ネジ711の先端711cを覆うように、気密材取付部73の下端部から、室外側X1から視認されない位置まで下方に延びる。
【0040】
下枠側押縁8について説明する。下枠側押縁8は、図2に示すように、下枠22の長手方向の全域における気密材アタッチメント7が設けられていない部分に設けられる。本実施形態においては、下枠22の長手方向のFIX部4側に設けられる。
【0041】
下枠側押縁8は、図2に示すように、下枠22における方立3に対して左右方向のFIX部4側において、左右方向に延びて形成され、図7に示すように、下枠22の部材取付部263に固定される。
【0042】
下枠側押縁8は、中空部を有する押縁本体81と、押縁本体81の下面から下方に突出する室外側引っ掛け係合部82及び室内側引っ掛け係合部83と、押縁本体81の室外側X1の端部から下方に延出する下方側延出板84と、を有する。
【0043】
室外側引っ掛け係合部82は、押縁本体81の下面の室外側X1において、下面から下方に延び且つ下方に延びた部分の下端から室外側X1に突出するフック状に形成される。室内側引っ掛け係合部83は、押縁本体81の下面の室外側引っ掛け係合部82よりも室内側X2において、下面から下方に延び且つ下方に延びた部分の下端から室外側X1に突出するフック状に形成される。
【0044】
室外側引っ掛け係合部82及び室内側引っ掛け係合部83は、下枠側押縁8を下枠22に取り付ける場合に、それぞれ、室外側金属製形材26の部材取付部263の突出片268及び凸部265の室内側突起265cそれぞれに係合した状態で取り付けられる。
【0045】
下方側延出板84は、部材取付部263と中空部261aとの間の空間Kの上部側を覆うように、下枠側押縁8の押縁本体81の室外側X1の端部から下方に延出する。
【0046】
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の建具1は、下枠22と、下枠22に取り付けられ気密材取付部73を有する気密材アタッチメント7と、気密材取付部73に取り付けられる気密材75と、を備える。
【0047】
そのため、気密材75を必要としない部分には、気密材取付部73を有する気密材アタッチメント7を下枠22に取り付けずに、気密材75を必要とする箇所のみに気密材取付部73を有する気密材アタッチメント7を設ければよいため、気密材取付部73が外部に露出されない。これにより、気密材取付部73が外部から視認されないため、意匠性を向上できる。
【0048】
また、本実施形態においては、気密材アタッチメント7は、下枠22の長手方向の全域の一部に設けられる。これにより、気密材75を必要とする箇所のみに気密材取付部73を有する気密材アタッチメント7を取り付ければよいため、気密材取付部73が外部に露出されない。これにより、気密材取付部73が外部から視認されないため、意匠性を向上できる。
【0049】
また、本実施形態においては、気密材アタッチメント7は、下枠22の長手方向の開口部25側に設けられる。これにより、外障子5が閉位置に位置した場合に、気密性能及び水密性能を確保できる。
【0050】
また、本実施形態においては、下枠側押縁8は、下枠22の長手方向のFIX部4側に設けられる。これにより、FIX部4側において、FIX部4のガラスパネル41を固定する構造を簡易に実現できる。
【0051】
また、本実施形態においては、気密材アタッチメント7を下枠22に固定する固定ネジ711を備え、気密材アタッチメント7は、固定ネジ711の先端711cを覆うように延びる下方側延出板74を有する。これにより、気密材アタッチメント7を下枠22に固定した固定ネジ711の先端を覆うことで、外障子5が開いた状態であっても、室外側X1から固定ネジ711が視認されないため、意匠性を向上できる。
【0052】
以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0053】
前記実施形態においては、下枠22に気密材アタッチメント7及び下枠側押縁8を取り付けたが、これに限定されない。上枠21又は縦枠23,24に気密材アタッチメント及び押縁部材を取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 建具、2 外障子(障子)、4 FIX部、7 気密材アタッチメント、8 下枠側押縁(押縁部材)、22 下枠(枠)、25 開口部、41 ガラスパネル(面材)、73 気密材取付部、74 下方側延出板(延出部)、75 気密材、711 固定ネジ、711c 先端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7