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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053852
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】展示棚
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20230406BHJP
   A47F 7/14 20060101ALI20230406BHJP
   A47F 7/16 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
A47F5/00 Z
A47F7/14
A47F7/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021163173
(22)【出願日】2021-10-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年6月23日 株式会社ジークラフト 納品書 1 令和3年7月31日 株式会社ジークラフト 納品書 1
(71)【出願人】
【識別番号】512287056
【氏名又は名称】シフトアップ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】山田稔
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118AA04
3B118BB02
3B118CA02
3B118CA07
3B118CA17
3B118FA13
3B118FA23
3B118FA33
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々な商品の大きさや形状、使用者のニーズ等に対応可能な展示棚を提供する。
【解決手段】本発明の展示棚は、直方体を形成するよう接続された複数の角材を有する展示棚であって、複数の角材のうち対向する辺を形成する一対の角材の対向する面において、対向する位置に一対のネジ穴が形成されており、更に、ネジ穴に挿入される突起部材と、突起部材に引掛ける引掛部材を有する展示板ユニットと、を備える。なお、ネジ穴は、前記角材の一つの面において複数形成されていることが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体を形成するよう接続された複数の角材を有する展示棚であって、
前記複数の角材のうち対向する辺を形成する一対の角材の対向する面において、対向する位置に一対のネジ穴が形成されており、更に、
前記ネジ穴に挿入される突起部材と、
前記突起部材に引掛ける引掛部材を有する展示板ユニットと、を備える展示棚。
【請求項2】
前記ネジ穴は、前記角材の一つの面において複数形成されている請求項1記載の展示棚。
【請求項3】
前記複数の角材は、接続部分内側において、他の展示棚と接続するための貫通孔が形成された接続板を備える請求項1記載の展示棚。
【請求項4】
前記角材の少なくともいずれかに、他の展示棚と接続するための貫通孔が形成される請求項1記載の展示棚。
【請求項5】
前記角材に固定される枠部材と、前記枠部材に固定される冊子棚と、を有する冊子ユニットを備える請求項1記載の展示棚。
【請求項6】
前記角材に固定される枠部材と、前記枠部材に固定される吊下棒と、を有する吊下棒ユニットを備える請求項1記載の展示棚。
【請求項7】
前記展示板ユニットは、複数のスリットが形成されてなる請求項1記載の展示棚。
【請求項8】
前記角材に固定される枠部材と、前記枠部材に固定される車輪部材と、を有する車輪ユニットを備える請求項1記載の展示棚。
【請求項9】
前記角材に固定される枠部材と、前記枠部材に固定される看板と、を有する看板ユニットを備える請求項1記載の展示棚。
【請求項10】
前記突起部材に引掛ける引掛部材と、前記引掛部材に接続され他の前記突起部材に支えられるとともに転落防止用突起が形成される傾斜板と、を備える傾斜展示ユニットと、を有する請求項1記載の展示棚。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示棚に関する。
【背景技術】
【0002】
商品の展示ブースや展示会などにおいて、販売される商品を展示及び紹介することは販売促進の観点から非常に重要であり、そのために商品を陳列し展示するための棚(展示棚)があると便利である。
【0003】
公知の展示棚としては、例えば下記特許文献1に、複数の支柱部材とこの支柱部材によって支えられる棚部材を備える展示棚が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-039844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載される技術は水平方向に対して接続することが困難であり、また、棚どうしの間隔も一定であり、商品の大きさや形状等により調整することが容易ではないといった課題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、様々な商品の大きさや形状、使用者のニーズ等に対応可能な展示棚を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の一観点に係る展示棚は、直方体を形成するよう接続された複数の角材を有する展示棚であって、複数の角材のうち対向する辺を形成する一対の角材の対向する面において、対向する位置に一対のネジ穴が形成されており、更に、ネジ穴に挿入される突起部材と、突起部材に引掛ける引掛部材を有する展示板ユニットと、を備えるものである。
【0008】
また、本観点において、限定されるわけではないが、ネジ穴は、角材の一つの面において複数形成されていることが好ましい。
【0009】
また、本観点において、限定されるわけではないが、複数の角材は、接続部分内側において、他の展示棚と接続するための貫通孔が形成された接続板を備えることが好ましい。
【0010】
また、本観点において、限定されるわけではないが、角材の少なくともいずれかに、他の展示棚と接続するための貫通孔が形成されることが好ましい。
【0011】
また、本観点において、限定されるわけではないが、角材に固定される枠部材と、枠部材に固定される冊子棚と、を有する冊子ユニットを備えることが好ましい。
【0012】
また、本観点において、限定されるわけではないが、角材に固定される枠部材と、枠部材に固定される吊下棒と、を有する吊下棒ユニットを備えることが好ましい。
【0013】
また、本観点において、限定されるわけではないが、展示板ユニットは、複数のスリットが形成されてなることが好ましい。
【0014】
また、本観点において、限定されるわけではないが、角材に固定される枠部材と、枠部材に固定される車輪部材と、を有する車輪ユニットを備えることが好ましい。
【0015】
また、本観点において、限定されるわけではないが、角材に固定される枠部材と、枠部材に固定される看板と、を有する看板ユニットを備えることが好ましい。
【0016】
また、本観点において、限定されるわけではないが、突起部材に引掛ける引掛部材と、引掛部材に接続され他の突起部材に支えられるとともに転落防止用突起が形成される傾斜板と、を備える傾斜展示ユニットと、を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
以上、本発明によって、様々な商品の大きさや形状、使用者のニーズ等に対応可能な展示棚を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図2】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図3】実施形態に係る展示棚の一部断面の概略を示す図である。
図4】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図5】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図6】実施形態に係る展示棚の結合した場合の接続板の概略を示す図である。
図7】実施形態に係る展示棚の接続板の概略を示す図である。
図8】実施形態に係る展示棚の車輪ユニットの概略を示す図である。
図9】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図10】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図11】実施形態に係る展示棚の突起部材と引掛部材との関係を示す図である。
図12】実施形態に係る展示板の概略を示す図である。
図13】実施形態に係る展示棚の冊子ユニットを接続した場合の概略を示す図である。
図14】実施形態に係る展示棚の冊子ユニットの概略図である。
図15】実施形態に係る展示棚の吊下棒ユニットを接続した場合の概略を示す図である。
図16】実施形態に係る展示棚の吊下棒ユニットを示す図である。
図16】実施形態に係る展示棚の看板ユニットを付した状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態を採用することが可能であり、以下に示す実施形態に記載の具体的な例示にのみ限定されるわけではない。
【0020】
図1は、本実施形態に係る展示棚(以下「本展示棚」という。)1の概略を示す図であり、図2は、図1に示す展示棚1から突起部材3と展示板ユニット4を省略した場合の図である。これらの図で示すように、本展示棚1は、直方体を形成するよう接続された複数の角材2を有する展示棚であって、複数の角材2のうち対向する辺を形成する一対の角材の対向する面において、対向する位置に一対のネジ穴21が形成されており、更に、ネジ穴24に挿入される突起部材3と、突起部材3に引掛ける引掛部材41を有する展示板ユニット4と、を備えるものである。
【0021】
本展示棚1の用途としては上記の通り明らかであるが、具体的には、店舗や展示会等の商品展示ブース等において、商品を展示及び紹介する販売促進のために用いることができるものである。詳細については下記のとおりである。
【0022】
本展示棚1は、まず、直方体を形成するよう接続された複数の角材2を有する。角材は、本展示棚1の主要な骨格となる重要な部材である。より具体的に、本展示棚1は、少なくとも底面の四角形を形成するための四本の角材22、上面の四角形を形成するための四本の角材23、底面の四角形と上面の四角形それぞれの頂点間を接続する支柱となる四本の角材24と、を有して構成されていることが好ましい。なお、本展示棚1において「直方体」は長方形のみで囲まれた立体形状、又は、正方形と長方形で囲まれた立体形状をいうが、本展示棚1において直方体は、正方形のみで囲まれた立体形状である立方体を含むものである。なぜなら本展示棚1における本質は一対の四角形とこれを支える四本の支柱によって形成され、ここに展示物を配置することができる限りにおいて立方体であっても同様に実現することが可能であるためである。
【0023】
また、本展示棚において「角材」とは、棒状の部材であって、その延伸方向に垂直な方向で切断した断面形状が多角形状で構成されたものをいい、その中身は空洞となっていても、充填されて密になっていてもよいが、軽量化の観点からは中身が空洞となっている筒状部材であることが好ましい。またこの「多角形状」は、特に限定されるわけではなく、三角形、四角形、五角形、六角形等を例示することができるが、複数の展示棚を上下左右に密に接続することができるようにする観点からすると、少なくとも垂直となる面の対がある四角形又は八角形であることが好ましい。なお図1、2の例では断面が四角形状の例を示している。
【0024】
角材2の材質は、本展示棚を安定的に保持することができる限りにおいて限定されず、例えば金属、樹脂、木材、紙等であってもよく、強度の観点からは金属であることが好ましい。金属の場合、鉄、アルミニウム、チタン及びこれらの合金等を例示することができるがこれに限定されない。
【0025】
また、本展示棚1の大きさは、展示対象とする商品の大きさによって適宜調節が可能であるが、例えば高さ、幅、奥行きとしてはそれぞれ50cm以上200cm以下であることが好ましく、より好ましくは100cm以下である。また、本展示棚1の各角材2の太さも適宜調整可能であり、限定されるわけではないが、その断面形状の縦及び横(垂直な2軸に沿ったそれぞれの長さ)が1cm以上5cm以下であることが好ましい。
【0026】
また、本展示棚1においては、上記の通り複数の角材2のうち対向する辺を形成する一対の角材2の対向する面において、対向する位置に一対のネジ穴21が形成されている。ここで「ネジ穴」とは、内側にネジ溝が形成された穴をいう。このネジ穴21に突起部材3を挿入することで角材2に対して安定的に突起部材3を固定することが可能となる。このイメージ(角材2の一部断面)について図3に示しておく。
【0027】
また、本展示棚1の角材2において、ネジ穴21は、角材2の一つの面あたり複数形成されていることが好ましい。複数ネジ穴21を形成することで、所望の高さのネジ穴21に突起部材3をはめ合わせることでその突起部材の位置が調整可能となり、これに引掛ける展示板ユニット4等の高さを調節することができるようになる。
【0028】
また、本展示棚1において、複数の角材2には、その接続部分の内側において、他の展示棚と接続するための貫通孔251が形成された接続板25を備えている。より具体的には、本展示棚1は、上面の四角形のそれぞれの四隅、および、下面の四角形の四隅に小片の接続板25を備える。これにより、複数の展示棚1を上下に並べた場合、それぞれの展示棚1の接続板23を合わせることが可能となり、更にこれに形成される貫通孔も合わさるため、これらをボルトとナット等の接合具Cによって接続させることで安定的に結合することが可能となる。二つの展示棚1を組み合わせた場合の図を図4に、他の展示棚1と結合した場合の部分拡大図を図5に、更に、二つの展示棚1を結合した場合における接続板23の側面を示す図を図6に示す。なお、また、一方の展示棚1の接続板23の部分拡大図を図7に示しておく。
【0029】
また、本展示棚1において、上記の接続板23には、本展示棚1を簡便に移動可能とするように車輪ユニット5を備えていることが好ましい。車輪ユニット5の概略を図8に、車輪ユニット5が付された展示棚全体の概略を図9に示しておく。
【0030】
本展示棚1における車輪ユニット5は、角材2より具体的には角材2に設けられる接続板23に固定される枠部材51と、枠部材51に固定される車輪部材52と、を有する。
【0031】
車輪ユニット5における車輪部材52は文字通り車輪を備えた部材であって、軸とこの軸を中心に回転する車輪を備える。またこの軸は枠部材51に固定されているため、結果として車輪部材52が枠部材51に固定されることになる。
【0032】
また、車輪ユニット5の枠部材51は、上記の通り車輪部材52の軸を固定するとともに、車輪ユニット5全体を角材2に固定するためのものである。より具体的に枠部材51には、上記接続板23に重ね合わされるための貫通孔5111が形成された接続板511が備えられており、この接続板511と角材2に付された接続板23とを重ね合わせ、それぞれに形成される貫通孔をボルトとナットなどの接続具Cを挿入して締め上げることで固定することが可能となる。
【0033】
なお、本展示棚1において、平行する一対の角材2の間には、これらを接続する角材2とは別にこの間の距離を確保するための補強材26を設けておいてもよい。補強材26を設けることで、角材2等がたわむことによって変形してしまうことを抑えることができるとともに、場合によっては商品等を引掛けるための部材としても使用することが可能である。
【0034】
また、本展示棚1において、角材2より具体的には角材2によって形成される直方体の面を形成する角材2の表面に、他の展示棚と接続するための貫通孔27が形成されることが好ましい。このようにすることで、他の展示棚と結合し一体化させることが可能となる。このため他の展示棚にも同様に貫通孔が形成されていることが好ましい。このようにすることで、双方の角材2の貫通孔を貫通することのできる長さのボルトとナット等の接続具Cを用意することで、これらを確実に接続、結合することが可能となる。この場合の概略について図10に示しておく。
【0035】
また、本展示棚1は、上記の通り、ネジ穴21に挿入される突起部材3を有する。上記の記載から明らかであるが、この突起部材3の外周にはネジ穴に形成されたネジ溝と組み合わせることができるネジ溝が形成されていることが好ましい。これは上記図3等において示したとおりである。これによりネジ穴21から突起部材3が容易に脱落しなくなる。また突起部材3は、ネジ溝の部分がネジ穴21に挿入される一方、ネジ溝が形成された部分以外の部分はその外に突出して突起となっている。そのため、この突起となる部分に展示板ユニット4の引掛部材41が引掛け可能となる。この引掛部材41近傍の部分拡大概略図について図11に示しておく。
【0036】
また、本展示棚1は、上記の通り、突起部材3に引掛ける引掛部材41を有する展示板ユニット4を備える。上記の通り、本展示棚1では、二つの角材2の対向する一対の面において同じ高さのネジ穴21が設けられる。そして同じ高さのネジ穴21に突起部材3をそれぞれ挿入して突起とすることで展示板ユニット4の引掛部材41を引掛けることができる。一つの展示板ユニット4における引掛部材41は、安定的に保持することができる限りにおいて一つであってもよいが二つの引掛部材41が設けられていることがより確実に設置することができ好ましい。
【0037】
また、展示板ユニット4は引掛部材41のほか展示板材42を備える。展示板材42は引掛部材41に固定されるものであり、この展示板材42に必要な広告情報を記載させることで広告板とすることが可能であることや、この展示板材42にそのまま又は突起を設けて商品を載せる又は吊下げることが可能となる。すなわち、広告板材42を設けることで様々な商品展示の方法を提供することが可能となる。なお、展示板材42は、引掛け部材41が引掛けられている突起部材3が嵌め込まれている一対の角材2の延伸方向(軸)を含む面に沿った平面を有するものとすることで広告板とすることが可能であり、これに垂直な面に沿った平面とすることで商品載置台とすることが可能である。この展示板ユニット4を設けた場合の例の概略は上記図1において示されたとおりである。なお、この展示板材の材質は特に制限なく様々な材質を採用することができ、例えば金属、樹脂、木材等様々なものを採用することができる(図の例では透明な樹脂板の例をイメージしている)。
【0038】
また、本展示棚1において、展示板ユニットの展示板材42には、複数のスリット421が形成されてなることが好ましい。この複数のスリット421を設けることで、例えば展示物がカーテンなどの場合であれば、カーテンレールを設置するためのブラケットをスリット421を利用して設置することが可能となり、ブラケット間の距離や高さの微調整ができるようにするといった利点がある。また、商品がカーテンでない場合でも、このスリット421が貫通孔であることを利用し、ボルトやナット、ネジ等を用いることで様々な部材をこの展示板材42に留めることが可能となる。この場合の展示板42のイメージを図12に示しておく。
【0039】
また、本展示棚1においては、更に、角材2に固定される枠部材61と、枠部材61に固定される冊子棚62と、を有する冊子ユニット6を備えることが好ましい。一般に、商品を展示する場合に、その商品のカタログ等の冊子を商品の近くに備えることが好ましいため、展示棚1に冊子ユニット6を設置することで、これが容易に実現することができる。この冊子ユニット6のイメージ図を図13、14に示しておく。
【0040】
具体的に本展示棚の冊子ユニットの冊子棚62は、文字通り冊子を保持するための棚であって、更に具体的な構造としては、カタログなどの冊子を保持することができる限りにおいて限定されるわけではないが、底板621と、この底板621に略垂直に設けられ冊子の側面を押さえるための側材622と、冊子の奥行き側の面を押さえるための奥板623と、を有することが好ましいがこれに限定されない。また、本図で示すように冊子を取り出しやすくするため、底板を傾けておくことも好ましい。
【0041】
また、本展示棚1の冊子ユニットの枠部材61は、上記の通り角材2に対して冊子棚を固定するために用いられるものである。より具体的には、貫通孔611が形成された板状部材が組み合わされたものであり、この貫通孔611は角材2に設けられる貫通孔又はネジ穴に重ね合わされるように構成されており、この貫通孔にボルト及びナットやネジ等の接続具Cを挿入することで固定できる。なおこの冊子棚については、角材2により形成される直方体の内部に設置されるようにしてもよく、また本図のように直方体外部に設置されるようにしてもよい。
【0042】
また、本展示棚1においては、角材2に固定される枠部材71と、枠部材71に固定される吊下棒72と、を有する吊下棒ユニット7を備えることが好ましい。吊下棒72を設置することにより、本展示棚1にはカーテンやタペストリ等の商品や吊下げる広告媒体を設置することが可能となる。この場合のイメージを図15、16に示しておく。なお、図16で示すように、枠部材71には貫通孔711が形成されており、この貫通孔711が、本展示棚1の角材2の貫通孔27と合わさることで、上記と同様、ボルト及びナット等の接続具Cにより固定可能である。
【0043】
この吊下棒ユニットの吊下棒は、棒状部材であり、上記の通り枠部材に接続されている。枠部材は、上記の冊子ユニットにおける枠部材と同様である。ただし、吊下棒ユニットの場合は、棒状部材とこれに吊下げられる物品の重さ程度であり、冊子棚よりもその吊下げる重量は軽量で済むためより簡便な構造であってもよい。
【0044】
また、本展示棚1において、角材に固定される枠部材と、枠部材に固定される看板と、を有する看板ユニット7を備えることが好ましい。看板は上側の四角形を形成する角材2に設けられた貫通孔又はネジ穴に枠部材を当て、その貫通孔同士を合わせた上で、ボルト及びナットやネジ等の接続具Cで固定し、看板を角材に対して固定することができる。この場合のイメージ図は図17に記載のとおりである。すなわち、この看板ユニットにより、展示する商品のタイトル等必要な情報を大々的に表示することが可能となる。なお、本図では、上記の展示板ユニット4、車輪ユニット5も接続された状態の図となっている。
【0045】
また、本展示棚1において、特定の高さの位置にある突起部材3に引掛ける引掛部材と、この引掛部材に接続されこの特定の高さよりも低い位置にある突起部材3に下から支えられるとともに転落防止用突起が形成される傾斜板と、を備える傾斜展示ユニットと、を有することが好ましい。本図によると、少なくとも4つの突起部材を利用することで、傾斜した板を角材2によって形成される直方体内に設け、商品を顧客に見やすく配置することができるといった利点がある。
【0046】
以上、本展示棚によって、様々な商品の大きさや形状、使用者のニーズ等に対応可能な展示棚を提供することができる。より具体的に説明すると、本展示棚は、複数の角材によって構成されており、これ以外に不要な構成は不要である。そのため角材の面同士を接続することで、安定的に密着して複数の展示棚を組み合わせることが容易である。また一つ一つにおいても、対向する面にネジ穴を形成してこれらに突起部材をはめ合わせることで引掛け部材による様々な態様の展示、更には車輪ユニット等の設置が可能となるといった利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、展示棚として産業上の利用可能性がある。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2021-11-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
図1】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図2】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図3】実施形態に係る展示棚の一部断面の概略を示す図である。
図4】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図5】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図6】実施形態に係る展示棚の結合した場合の接続板の概略を示す図である。
図7】実施形態に係る展示棚の接続板の概略を示す図である。
図8】実施形態に係る展示棚の車輪ユニットの概略を示す図である。
図9】実施形態に係る展示棚の概略を示す図である。
図10】実施形態に係る展示棚を結合した場合の概略を示す図である。
図11】実施形態に係る展示棚の突起部材と引掛部材との関係を示す図である。
図12】実施形態に係る展示板の概略を示す図である。
図13】実施形態に係る展示棚の冊子ユニットを接続した場合の概略を示す図である。
図14】実施形態に係る展示棚の冊子ユニットの概略図である。
図15】実施形態に係る展示棚の吊下棒ユニットを接続した場合の概略を示す図である。
図16】実施形態に係る展示棚の吊下棒ユニットを示す図である。
図17】実施形態に係る展示棚の看板ユニットを付した状態を示す図である。