(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053856
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】足機能訓練具
(51)【国際特許分類】
A63B 23/10 20060101AFI20230406BHJP
【FI】
A63B23/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021176954
(22)【出願日】2021-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】521472313
【氏名又は名称】奧山 慶子
(72)【発明者】
【氏名】奧山 慶子
(57)【要約】
【課題】立位でなくても簡単に足のストレッチができる手段を提供する。
【解決手段】可撓性素材による長方形状の主体を設け、該主体適所にスリットを設け、主体の一方の短辺に足指挿入部を形成するとともに、該足指挿入部近傍に足先保持ベルトを設けたことを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性素材による長方形状の主体を設け、該主体適所にスリットを設け、主体の一方の短辺に足指挿入部を形成するとともに、該足指挿入部近傍に足先保持ベルトを設けたことを特徴とする足機能訓練具。
【請求項2】
足指挿入部において、第1趾挿入部を他趾挿入部より大きく形成してなる請求項1記載の足機能訓練具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自力にて足を鍛錬するための足機能訓練具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、足機能訓練の方法はあるが、本発明にて示すように、足機能訓練のための専用の用具は見当たらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の足機能訓練方法としては、たとえば立位で足に力を入れて踏み込んだり、床面等の平面上に布体を広げ、それに足指を近づけて足指でその布体をつかんだり離したりするなどの方法しかなく、本格的な足訓練の手段が望まれているのが現状である。
本発明は以上に鑑み、布体に足指挿入部および足先保持ベルトを設けて、足指をこの挿入部に入れて布体を手で引っ張ることにて、従来にない新規かつ有用なる足訓練手段を提供することを目的として発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、可撓性素材による長方形状の主体を設け、該主体適所にスリットを設け、主体の一方の短辺に足指挿入部を形成するとともに、該足指挿入部近傍に足先保持ベルトを設ける。本発明は以上の構成よりなる足機能訓練具である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、足指と主体が関係づけられて、手による主体引張にて簡便に足のストレッチを行うことができる。また、足指挿入部と足先保持ベルトにて、主体と足先の関係を安定保持状態として用いることができて、誰でも容易に使用することができる。
可撓性素材にて製作すれば、不使用時には丸めて簡単に運搬・収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は主体で、タオル地による長方形布体である。この主体の長辺端には布端覆いのための長辺布2が、短辺端には布端覆いのための短辺布3が主体を覆うように縫着されている。4は第一スリットで、主体適所において長辺に直角方向に設けられる。
5は第二スリットで、第一スリットより主体中央寄りの位置に同様に設けられる。
6は足先保持ベルトで、主体の左端近傍にその両端が逢着されて設けられ、ここに使用者の足先を挿入保持することができる。7は足指挿入部で、以下の5種にて構成される。
8は第一趾挿入部(手における親指に相当)で、編み込みによる適宜径の紐にて環状に形成される部分である。
以下、同様にして第二趾挿入部9、第三趾挿入部10、第四趾挿入部11、第五趾挿入部12が設けられる。
以上が本発明の一実施形態である。
【0008】
本発明の使用に際しては、まず、足先保持ベルトを下側にして、ここに足先を挿入し、足指挿入部に足指を入れる。この状態にて、主体のスリットに指をかけて引くと、足全体を伸ばすこととなって、ふくらはぎや太もものストレッチを行うことができる。
また、この状態にて足指を曲げたり伸ばしたりすることで、足指の訓練を行うことができる。本品は、足先保持ベルト部分に足指挿入部を通してくるりと裏返すことができ、これにて、これ一つで左右いずれの足にも用いることができる。
なお、スリットは二カ所設けているので、仰臥時(第一スリット)や腰掛け時(第二スリット)など、使い分けて用いることができる。また、足指挿入部には丸紐を用いたので、足指を挿入して引いても足指に痛みを感ずることはない。
【0009】
以上、本発明について記したが、本発明は仰臥時や腰掛け時あるいは半身を起こした状態などの場合においても、簡単な操作で足のストレッチや足指訓練ができる特徴を有するものである。また、足先保持ベルトを設けたので、主体に対する足先位置が安定し、足指挿入部にても主体に対する足指位置を安定させて用いることができる。
従来は、立位にて足を開いてのストレッチしかなく、立位がしにくい人の場合には有効な足のストレッチが困難であったが、本発明にてこれが可能となったのである。
また、リバーシブル機能を有するので、これ一つで左右双方の足に利用することができる。なお、実施形態では布製としたが、軟質合成樹脂等にて製作してもよく、スリット数も既述の2個に限定しなくてもよい。
以上のごとく、本発明によって、足機能訓練に適した、新規かつ有用なる物品を得ることができる。
【符号の説明】
【0010】
1 主体
2 長辺布
3 短辺布
4 第一スリット
5 第二スリット
6 足先保持ベルト
7 足指挿入部
8 第一趾挿入部
9 第二趾挿入部
10 第三趾挿入部
11 第四趾挿入部
12 第五趾挿入部