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特開2023-53888統計情報を提供するサーバとその方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053888
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】統計情報を提供するサーバとその方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20230406BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097082
(22)【出願日】2022-06-16
(62)【分割の表示】P 2021162762の分割
【原出願日】2021-10-01
(71)【出願人】
【識別番号】300058880
【氏名又は名称】株式会社ロジック
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】和田森 久志
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】介護又は看護のサービスの実施に関する統計情報を取得するための作業の負担を軽減できるサーバ、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】端末装置と、管理装置データベースにアクセス可能なサーバとが、インターネットなどの通信ネットワークを介して通信可能なシステムにおいて、サーバは、所定の期間内における介護又は看護のサービスの実施に関するサービス実施情報をサービス実施データベースにおいて検索するステップ、その検索結果に基づいて、所定の期間内にサービスが実施された回数を事業所ごと、サービスの利用者ごと又はサービスを実施する担当者ごとに集計したサービス実施回数と、所定の期間内にサービスを受けた利用者の人数を事業所ごと又は担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を統計情報として取得するステップ及び取得した統計情報を端末装置に提供するステップを実行する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供するサーバであって、
処理部と、
前記処理部において実行可能な命令を記憶する記憶部とを有し、
前記処理部は、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、
所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む、
サーバ。
【請求項2】
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス項目が定められており、
少なくとも一部の前記事業所には、独自のサービス名割り当て規則が定められており、
前記サービス名割り当て規則は、1つ又は複数の前記サービス項目のそれぞれに1つ以上のサービス名を割り当てる規則であり、
前記サービス内容情報は、前記サービス項目及び前記サービス名の少なくとも一方を含んでおり、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、一の前記事業所について定められた前記サービス名割り当て規則に基づいて、1つ以上の前記サービス項目に割り当てられた1つ以上の前記サービス名を取得するサービス名取得工程を含み、
前記検索工程は、前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記1つ以上のサービス項目及び前記サービス名取得工程で取得した前記1つ以上のサービス名の少なくとも一方を含んだ前記サービス内容情報と、を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の事業所による前記1つ以上のサービス項目についての前記サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記一の事業所による前記1つ以上サービス項目についての前記サービス実施人数を前記統計情報として取得することを含む、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記利用者情報は、前記利用者の要介護度に関する情報を含んでおり、
前記サービス名取得工程は、前記一の事業所について定められた前記サービス名割り当て規則に基づいて、1つ以上の特定のサービス項目に割り当てられた1つ以上の前記サービス名を取得することを含み、
前記検索工程は、
前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することと、
前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報とを含んだ前記一群の情報であって、更に、1つ以上の前記特定のサービス項目及び前記サービス名取得工程で取得した1つ以上の前記サービス名の少なくとも一方を含んだ前記サービス内容情報と、前記利用者が所定の要介護度の条件を満たしている前記利用者情報との少なくとも一方を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することとを含み、
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記一の事業所により実施された全ての前記サービスの実施回数である総サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記所定の期間内に前記一の事業所により前記サービスを受けた全ての前記利用者の人数である総サービス実施人数を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記特定のサービス項目の前記サービスと、前記所定の要介護度の条件を満たす前記利用者が受けた前記サービスと、の少なくとも一方に該当する前記サービスの実施の回数である特定サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記特定のサービス項目の前記サービスを受けた前記利用者と、前記サービスを受けているとともに前記所定の要介護度の条件を満たしている前記利用者と、の少なくとも一方に該当する前記利用者の人数である特定サービス実施人数を前記統計情報として取得することと、
前記総サービス実施回数に対する前記特定サービス実施回数の割合である第1サービス実施率を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記総サービス実施人数に対する前記特定サービス実施人数の割合である第2サービス実施率を前記統計情報として取得することとを含み、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、前記第1サービス実施率、及び/又は、前記第2サービス実施率が所定の割合に達しているか否かを判定する第1判定工程を含み、
前記情報提供工程は、前記第1判定工程の判定結果を前記端末装置に提供することを含む、
請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記検索工程は、一の前記事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の事業所が受け持つ全ての前記利用者のうち、前記所定の期間内に前記一の事業所の前記サービスを受けなかった前記利用者の人数であるサービス非利用人数を前記統計情報として取得することを含む、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項5】
前記利用者情報は、前記利用者の要介護度に関する情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記利用者の要介護度ごとの前記サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記利用者の要介護度ごとの前記サービス実施人数を前記統計情報として取得することを含む、
請求項2~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、前記サービスの実施に要する予定時間に関する予定時間情報と、前記サービスの実施に要した実績時間に関する実績時間情報とを含んでおり、
前記検索工程は、一の前記利用者に適合する前記利用者情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記予定時間情報と、前記実績時間情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの回数であって、前記実績時間が前記予定時間を超えた前記サービスの回数であるサービス時間超過回数を前記統計情報として取得することを含む、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項7】
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス区分が定められており、
前記サービス内容情報は、前記サービス区分を示す情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の利用者の前記サービス時間超過回数を前記サービス区分ごとに取得することを含む、
請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの前記実績時間を集計した総実績時間を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの前記予定時間を集計した総予定時間を前記統計情報として取得することとを含む、
請求項6又は7に記載のサーバ。
【請求項9】
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の利用者の前記サービス時間超過回数を前記担当者ごとに取得することを含む、
請求項6~8のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項10】
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、前記サービスの実施に要する予定時間に関する予定時間情報と、前記サービスの実施に要した実績時間に関する実績時間情報とを含んでおり、
前記検索工程は、一の前記担当者に適合する前記担当者情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記予定時間情報と、前記実績時間情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者によって前記所定の期間内に実施された前記サービスの回数であって、前記実績時間が前記予定時間を超えた前記サービスの回数であるサービス時間超過回数を前記統計情報として取得することを含む、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項11】
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス区分が定められており、
前記サービス内容情報は、前記サービス区分を示す情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の担当者の前記サービス時間超過回数を前記サービス区分ごとに取得することを含む、
請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者により前記所定の期間内に実施された前記サービスの前記実績時間を集計した総実績時間を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者により前記所定の期間内に実施された前記サービスの前記予定時間を集計した総予定時間を前記統計情報として取得することとを含む、
請求項10又は11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の担当者の前記サービス時間超過回数を前記利用者ごとに取得することを含む、
請求項10~12のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項14】
前記実施日情報は、前記サービスを実施する予定の日に関する情報を含んでおり、
前記検索工程は、前記所定の期間における将来の期間については、前記サービスを実施する予定の日が前記将来の期間に適合する前記実施日情報を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含む、
請求項2~13のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項15】
前記担当者情報は、前記担当者が保有する介護又は看護の職務上の資格に関する資格情報を含んでおり、
前記検索工程は、一の前記事業所に適合する前記事業所情報に対応付けられた前記担当者情報であって、前記一の事業所に所属する前記担当者に関する前記担当者情報を検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程において検索された前記担当者情報に含まれる前記資格情報に基づいて、前記一の事業所において特定の前記資格を保有した前記担当者の人数である資格保有者数を前記統計情報として取得することを含み、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、前記一の事業所に所属する前記担当者の人数と前記資格保有者数とに基づいて、前記特定の資格を保有した前記担当者の人数に関する所定の要件を前記一の事業所が満たしているか判定する第2判定工程を含み、
前記情報提供工程は、前記第2判定工程の判定結果を前記端末装置に提供することを含む、
請求項1~14のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項16】
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報をサーバが端末装置に提供する方法であって、
前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記サーバが、所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記サーバが、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
前記サーバが、取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを有する、
方法。
【請求項17】
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供する処理をサーバに実行させるプログラムであって、
前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置に情報を提供するサーバとその方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
訪問介護サービスの提供実績に関する情報を自動的に記録するシステムが知られている。下記の特許文献1に記載されるシステムでは、利用者の居宅に無線タグが設置されており、居宅を訪問したヘルパーの端末装置(スマートフォンなど)によって無線タグの情報が読み取られて、サーバ装置に送信される。サーバ装置では、ヘルパーの端末装置から受信した情報に基づいて、訪問介護サービスの提供実績を管理するデータベースに所定の情報(訪問日時、訪問先の利用者、訪問したヘルパー、ヘルパーが提供したサービスの内容など)が記録される。データベースに蓄積された情報は、ヘルパーの業務報告書の作成や賃金の計算、介護保険の請求などに使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3181163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、訪問介護などサービスを提供する事業所は、サービスの実施に関わる統計情報(1か月あたりのサービスの実施回数、サービスを受けた利用者の数など)に基づいて、経営の状態を把握したり、人員配置の計画を立てたりする場合がある。このような統計情報を取得する作業は、従来、個々の担当者が作成した業務報告書などに基づいて人手で行うしかなかったため、事務担当者にとって大きな負担となっていた。また、上述した特許文献1のシステムでは、訪問介護サービスの提供実績がデータベースに記録されるものの、このデータベースの情報が統計情報の取得において十分に活用されていなかった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、介護などのサービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供することにより、統計情報を取得するための作業の負担を軽減できるサーバと、そのようなサーバが端末装置に統計情報を提供する方法、並びに、そのようなサーバにおいて実行されるプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供するサーバに関する。このサーバは、処理部と、前記処理部において実行可能な命令を記憶する記憶部とを有する。前記処理部は、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けている。前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む。
【0007】
本発明の第2の態様は、介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報をサーバが端末装置に提供する方法に関する。前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けておいる。この方法は、前記サーバが、所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、前記サーバが、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、前記サーバが、取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを有する。
【0008】
本発明の第3の態様は、介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供する処理をサーバに実行させるプログラムに関する。前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、前記サービス実施情報は、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けている。このプログラムが前記サーバに実行させる処理は、所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、介護などのサービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供することにより、統計情報を取得するための作業の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る端末装置とサーバを含んだシステムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、介護又は看護のサービスの実施に関する統計情報をサーバから端末装置に提供する方法を説明するための図である。
図3図3は、指定された年及び月における各事業所のサービス実施人数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
図4図4は、指定された年及び月における各事業所のサービス実施人数及びサービス実施回数と、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
図5図5は、指定された事業所における指定された年の各月のサービス実施人数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
図6図6は、指定された事業所における指定された年の各月のサービス実施人数及びサービス実施回数と、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
図7図7は、指定された事業所における指定された年及び月の各利用者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第1の図である。
図8図8は、指定された事業所における指定された年及び月の各利用者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第2の図である。
図9図9は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された利用者へのサービスを担当した担当者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第1の図である。
図10図10は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された利用者へのサービスを担当した担当者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第2の図である。
図11図11は、指定された事業所における指定された年及び月の各担当者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第1の図である。
図12図12は、指定された事業所における指定された年及び月の各担当者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第2の図である。
図13図13は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された担当者が実施したサービスに関する利用者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第1の図である。
図14図14は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された担当者が実施したサービスに関する利用者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す第2の図である。
図15図15は、各事業所における所定の資格の資格保有者数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
図16図16は、各事業所における所定の資格の資格保有者数と、特定事業所加算の人材要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態に係る端末装置1とサーバ2を含んだシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すシステムは、インターネットなどの通信ネットワーク9を介して通信可能な端末装置1とサーバ2を有する。
【0012】
端末装置1は、介護又は看護のサービスを提供する事業所の関係者(事業所のメンバー、事業所を運営する法人の従業員など)によって操作される装置であり、サーバ2から提供される種々の情報を表示する。端末装置1は、例えばデスクトップ型PC、ノート型PC、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話機などの情報機器であり、通信ネットワーク9を介した通信機能を備える。
サーバ2は、通信ネットワーク9を介してアクセスする端末装置1に対して、事業所による介護又は看護のサービスの実施に関する情報を提供する。図1の例において、サーバ2は管理装置3の1つ以上のデータベース(31~35)にアクセス可能であり、種々の情報を管理装置3のデータベースから取得する。
管理装置3は、事業所による介護又は看護のサービスの実施に関連した情報を管理するための1つ以上のデータベース(31~35)を有する。サーバ2と管理装置3は、任意の通信回線(LAN、専用回線網、インターネットなど)を介して通信可能である。
【0013】
[端末装置1]
端末装置1は、図1の例において、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、処理部15を有する。
【0014】
通信部11は、通信ネットワーク9を介して他の装置(サーバ2など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0015】
入力部12は、利用者の操作に応じた指示やその他の情報を処理部15に入力する。例えば、入力部12は、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル、ボタン、スイッチ、マイク、カメラなどの入力機能を備えた機器を少なくとも1つ含む。
【0016】
表示部13は、処理部15において生成される映像信号に応じた映像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含む。
【0017】
記憶部14は、処理部15において実行されるプログラムPG1の命令や、処理部15による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部15の処理に利用されるデータ、処理部15の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部14は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部14は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部14が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部15と接続される。
【0018】
プログラムPG1は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部14に記憶させてもよいし、通信部11において他の装置から受信したものを記憶部14に記憶させてもよい。
【0019】
処理部15は、端末装置1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部15は、例えば、記憶部14に格納された1つ以上のプログラムPG1の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部15は、記憶部14に格納されたプログラムPG1の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
【0020】
処理部15は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部15は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0021】
[サーバ2]
サーバ2は、図1の例において、通信部21と、記憶部24と、処理部25を有する。
【0022】
通信部21は、通信ネットワーク9を介して他の装置(端末装置1など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信機器(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0023】
記憶部24は、処理部25において実行されるプログラムPG2の命令や、処理部25による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部25の処理に利用されるデータ、処理部25の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部24は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部24は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部24が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部25と接続される。
【0024】
プログラムPG2は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部24に記憶させてもよいし、通信部21において他の装置から受信したものを記憶部24に記憶させてもよい。
【0025】
処理部25は、端末装置1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部25は、例えば、記憶部24に格納された1つ以上のプログラムPG2の命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部25は、記憶部24に格納されたプログラムPG2の命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。サーバ2は、このような複数のコンピュータを含んでもよく、これらのコンピュータが任意の通信ネットワークを介して通信を行うことにより連携して処理を実行してもよい。
【0026】
処理部25は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC、FPGAなど)を含んでもよい。この場合、処理部25は、全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0027】
[管理装置3]
管理装置3は、図3の例において、利用者データベース31と、事業所データベース32と、担当者データベース33と、サービス実施データベース34と、サービス名割り当て規則データベース35とを有する。例えば管理装置3は、これらのデータベースを構成する1つ以上のコンピュータを備えており、コンピュータの記憶装置を用いてデータベースの情報を記憶する。以下の説明では、データベースを「DB」と省略して記載する場合がある。
【0028】
利用者DB31は、事業所による介護又は看護のサービスを受ける利用者に関する情報(以下、「利用者情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。利用者DB31は、利用者ごとに1つの利用者情報を記憶する。利用者情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の利用者に割り当てた利用者識別情報(シリアル番号など)
・利用者の氏名、年齢、性別
・利用者の連絡先に関する情報(住所、電話番号、Eメールアドレスなど)
・親族などの関係者の連絡先に関する情報
・公的な機関が付与した個人識別情報(保険者番号、マイナンバーなど)
・利用者のサービスを担当する事業所に関する情報(事業所識別情報など)
・利用者の心身の障害に関する情報(要介護度、障害の等級など)
・利用者の健康状態に関する情報(既往歴、現病歴など)
【0029】
事業所DB32は、介護又は看護のサービスを提供する事業所に関する情報(以下、「事業所情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。事業所DB32は、事業所ごとに1つの事業所情報を記憶する。事業所情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の事業所に割り当てた事業所識別情報(シリアル番号など)
・事業所の名称
・事業所の連絡先に関する情報(住所、電話番号、Eメールアドレスなど)
・事業所の運営者(法人など)に関する情報
【0030】
担当者DB33は、介護又は介護のサービスの実施を担当する担当者に関する情報(以下、「担当者情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。担当者情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の担当者に割り当てた担当者識別情報(シリアル番号など)
・担当者の氏名、年齢、性別
・担当者の連絡先に関する情報(住所、電話番号、Eメールアドレスなど)
・担当者が所属する事業所に関する情報(事業所識別情報など)
・担当者の職種に関する職種情報(訪問介護職員、サービス提供責任者など)
・担当者が保有する介護又は看護の職務上の資格に関する資格情報
【0031】
サービス実施DB34は、事業所による介護又は看護のサービスの実施に関する情報(以下、「サービス実施情報」と記す場合がある。)を検索可能に記憶する。サービス実施DB34は、サービスの実施ごとに1つのサービス実施情報を記憶する。サービス実施情報は、例えば以下の情報の少なくとも一部を含む。
・サービスが実施された日又は実施する予定の日にする実施日情報
・サービスの実施に要する予定時間に関する予定時間情報
(開始時刻と終了時刻など)
・サービスの実施に要した実績時間に関する実績時間情報
(開始時刻と終了時刻など)
・サービスの内容に関するサービス内容情報(サービス項目、サービス名など)
・サービスの実施結果に関する実施結果情報(実施の有無、担当者の報告書など)
【0032】
また、サービス実施情報は、上記の各情報と他のデータベース(31~33)に記憶される情報(利用者情報、事業所情報、担当者情報)とを対応付けるために、以下の情報を更に含む。
・サービスを受ける利用者に関する情報(利用者識別情報など)
・サービスを実施する事業所に関する情報(事業所識別情報など)
・サービスの実施を担当する担当者に関する情報(担当者識別情報など)
【0033】
サービス名割り当て規則DB35は、事業所ごとに独自に定められたサービス名割り当て規則に関する情報を検索可能に記憶する。介護又は看護のサービスの内容に関して、複数のサービス項目(「喀痰吸引」,「経管栄養」など)が予め定められており、サービス名割り当て規則は、1つ又は複数のサービス項目のそれぞれに1つ以上のサービス名を割り当てる規則である。
【0034】
例えば、ある事業所においてサービス項目「喀痰吸引」のことを慣用的に「たん吸引」と呼んでいる場合、サービス名割り当て規則DB35に登録されるこの事業所のサービス名割り当て規則において、サービス項目「喀痰吸引」にサービス名「たん吸引」を割り当ててもよい。また、サービス名割り当て規則において一のサービス項目(喀痰吸引)に一のサービス名(たん吸引)を割り当てた場合、当該一のサービス項目(喀痰吸引)の代わりに当該一のサービス名(たん吸引)をサービス内容情報としてサービス実施DB34に登録してもよい。この場合、サーバ2は、当該一のサービス項目(喀痰吸引)をサービス内容情報として含んだサービス実施情報を検索するにあたり、サービス名割り当て規則に基づいて、当該一のサービス名(たん吸引)をサービス内容情報として含んだサービス実施情報も検索の対象とする。
これにより、サービス実施情報をサービス実施DB34へ登録する場合に、事業所において慣用されたサービス名をそのままサービス内容情報として用いることが可能になる。そのため、サービス実施DB34へのサービス実施情報(サービス内容情報)の登録をスムーズに行うことができる。また、慣用されたサービス名を用いてサービス実施DB34への情報の登録を行うことができるため、登録のミスを生じ難くすることができる。
【0035】
ここで、上述した構成を有するシステムにおいて、介護又は看護のサービスの実施に関する統計情報をサーバ2から端末装置1に提供する方法について、図2を参照して説明する。
【0036】
端末装置1の処理部15は、ユーザに所望の統計情報を選択させるように構成された画面を表示部13において表示し、画面の案内に従って入力部12が操作されると、操作に応じたユーザの指示を入力部12により入力する(ST100)。処理部15は、入力されたユーザの指示に応じて、統計情報が含まれた画面(以下、「統計情報画面」と記す場合がある。)の表示を求める表示要求をサーバ2に送信する(ST105)。統計情報画面に含まれる統計情報は、例えば、所定の期間(暦月の1か月など)にサービスが実施された回数(以下、「サービス実施回数」と記す場合がある。)や、所定の期間にサービスを受けた利用者の人数(以下、「サービス実施人数」と記す場合がある。)などである。統計情報画面の具体例については、後で図3図16を参照して説明する。
【0037】
サーバ2の処理部25は、統計情報画面の表示要求を端末装置1から受信すると、この統計情報画面に含まれる統計情報を取得するために必要な情報を管理装置3のデータベース(31~35)において検索する処理を行う(ST110、ST115、ST125)。すなわち、処理部25は、所定の期間内におけるサービスの実施に関するサービス実施情報を管理装置3のデータベース(31~35)において検索する。
【0038】
まず処理部25は、統計情報の取得に必要な情報を管理装置3において検索するための検索要求を設定する(ST110)。
例えば、一の事業所における所定の期間のサービス実施人数やサービス実施回数を統計情報として取得する場合、処理部25は、この一の事業所に関する情報(事業所識別情報など)と、この所定の期間に適合する実施日情報とを含んだサービス実施情報の検索を求める検索要求を設定する。
【0039】
なお、サーバ2の処理部25は、サービス実施情報のサービス内容情報に含まれるサービス名を検索要求において設定する必要がある場合、サービス名割り当て規則DB35に登録されたサービス名割り当て規則に基づいて、サービス名を取得する処理を行う。
例えば、一の事業所による1つ以上のサービス項目についてのサービス実施人数やサービス実施回数を統計情報として取得するものとする。この場合、処理部25は、当該一の事業所について定められたサービス名割り当て規則を管理装置3のサービス名割り当て規則DB35から取得し、この取得したサービス名割り当て規則に基づいて、当該1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。そして、処理部25は、検索対象のサービス実施情報においてサービス内容情報が当該1つ以上のサービス名を含むことを検索要求に設定する。
【0040】
サーバ2の処理部25は、ステップST110において設定した検索要求を管理装置3に送信する(ST115)。管理装置3は、サーバ2から受信した検索要求に応じて、各データベース(31~35)に記憶した情報を検索する(ST120)。サーバ2の処理部25は、検索結果として各データベース(31~35)から検索された情報(サービス実施情報、サービス実施情報において対応付けられた事業所情報,利用者情報,担当者情報など)を管理装置3から取得する(ST125)。
【0041】
サーバ2の処理部25は、統計情報の取得に必要な情報が得られるまで、管理装置3のデータベース(31~35)において情報を検索する上述した処理(ST110,ST115,ST125)を繰り返してもよい。
【0042】
サーバ2の処理部25は、各データベース(31~35)の検索結果として取得した情報に基づいて、介護又は看護のサービスの実施に関する統計情報を取得する(ST130)。すなわち、処理部25は、所定の期間内にサービスが実施された回数を事業所ごと、利用者ごと又は担当者ごとに集計したサービス実施回数や、所定の期間内にサービスを受けた利用者の人数を事業所ごと又は担当者ごとに集計したサービス実施人数などを統計情報として取得する。
【0043】
例えば、一の事業所における所定の期間のサービス実施回数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、この一の事業所に関する情報(事業所識別情報など)と、この所定の期間に適合する実施日情報とを含んだサービス実施情報の検索結果に基づいて、抽出されたサービス実施情報の数を集計することにより、サービス実施回数を取得する。
また例えば、一の事業所における所定の期間のサービス実施人数を統計情報として取得する場合、処理部25は、この一の事業所に関する情報(事業所識別情報など)と、この所定の期間に適合する実施日情報とを含んだサービス実施情報の検索結果に基づいて、担当者情報が示す担当者の数を集計することにより、サービス実施人数を取得する。
【0044】
なおサーバ2の処理部25は、複数の統計情報を取得する場合、ステップST130の処理を繰り返してもよい。
【0045】
サーバ2の処理部25は、ステップST130において得られた統計情報に基づいて、公的な保険の加算に関する所定の要件を満たしているか判定する(ST135)。
介護又は看護のサービスを提供する事業所の運営者は、介護又は看護に関する保険制度(介護保度、医療保度)に則って、サービスに対する報酬の一部を保険者(自治体等)に請求する。保険者への請求額は、主にサービスの内容に応じて定められているが、所定の要件を満たしている場合、標準の請求額に対して所定の増額分を加算することが認められている。サーバ2の処理部25は、ステップST135において、この保険の加算に関する所定の要件を満たしているか判定する。
【0046】
例えば、訪問介護に適用される「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」では、複数の要件の1つである重度者対応要件において、サービスを受けた全ての利用者の実人数若しくは訪問回数のうち、以下のいずれかに該当する「重度者」の占める割合が20%以上であることが定められている。
・「要介護4」又は「要介護5」の者
・喀痰吸引など(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内の喀痰吸引、胃ろう又は腸ろうによる経管栄養又は経鼻経管栄養)を必要とする者
【0047】
また、訪問介護に適用される「特定事業所加算(IV)」では、重度者対応要件において、サービスを受けた全ての利用者の実人数若しくは訪問回数のうち、以下のいずれかに該当する「重度者」の占める割合が60%以上であることが定められている。
・「要介護3」、「要介護4」又は「要介護5」の者
・喀痰吸引などを必要とする者
【0048】
上述した加算の要件について判定を行う場合、サーバ2の処理部25は、ステップST130の処理において、全ての利用者についてのサービス実施回数及びサービス実施人数を、それぞれ総サービス実施回数及び総サービス実施人数として取得し、上記の「重度者」に該当する利用者についてのサービス実施回数及びサービス実施人数を、それぞれ特定サービス実施回数及び特定サービス実施人数として取得する。また、処理部25は、総サービス実施回数に対する特定サービス実施回数の割合を第1サービス実施率として取得し、総サービス実施人数に対する特定サービス実施人数の割合を第2サービス実施率として取得する。
そして、サーバ2の処理部25は、ステップST135において上記の重度者対応要件を判定する場合、ステップST130で取得した第1サービス実施率又は第2サービス実施率が所定の割合(「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」では20%、「特定事業所加算(IV)」では60%)に達しているか否かを判定する。
【0049】
なお、端末装置1が要求する統計情報画面に保険の加算の判定結果が含まれない場合は、ステップST135の処理を省略してもよい。
【0050】
サーバ2の処理部25は、ステップST130において取得した統計情報及びステップST135において得られた判定結果の情報を、端末装置1に提供する(ST140)。例えば処理部25は、端末装置1のウェブブラウザにおいて統計情報画面を表示させるためのデータ(HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルなど)を生成し、端末装置1に送信する。端末装置1の処理部15は、サーバ2から取得した統計情報及び判定結果の情報に基づいて、統計情報画面を表示部13に表示する。
【0051】
次に、端末装置1に表示する統計情報画面の例について、図3図16を参照して説明する。図3図16は、訪問介護サービスの実施に関する統計情報が記載された統計情報画面の例を示す。
【0052】
図3は、指定された年及び月における各事業所のサービス実施人数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0053】
図3に示す統計情報画面Aは、統計情報(サービス実施人数など)が記載された表A100を含む。表A100には、端末装置1のユーザが指定した年及び月(図3の例では2019年4月)における各事業所(O1~O3)の統計情報が記載される。
【0054】
表A100の行A21~A24には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<行A21>
事業所O1~O3の合計(若しくは平均)の統計情報
<行A22~A24>
事業所O1~O3の個別の統計情報
【0055】
表A100の列A1~A16には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列A1>
各事業所に割り当てられたシリアル番号
<列A2>
事業所の名称
<列A3>
介護保険制度が適用される訪問介護サービスを受けた利用者(以下、「サービス利用者」と記す場合がある)の総数とその全利用者に対する割合
<列A4>
要介護認定において非該当(自立)とされた利用者の数とその割合(全利用者に対する割合)
<列A5>
サービス利用者のうち、介護予防・日常生活支援総合事業の事業対象者として認定された利用者の数とその全利用者に対する割合
<列A6~A7>
サービス利用者のうち、要支援1~2に認定された利用者の数とその全利用者に対する割合
<列A8>
サービス利用者のうち、経過的要介護に認定された利用者の数とその全利用者に対する割合
<列A9~A13>
サービス利用者のうち、要介護1~5に認定された利用者の数とその全利用者に対する割合
<列A14>
サービス利用者のうち、要介護認定が不明な利用者の数とその全利用者に対する割合
<列A15>
事務所によるサービスを受けなかった利用者の数(サービス非利用人数)
<列A16>
利用者の平均年齢
【0056】
図3に示す統計情報画面Aは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(A31~A39、A43~A45)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0057】
ボタンA31~A36は、表A100に記載される統計情報の期間(年と月)を選択するために使用される。ボタンA31が押されると、年と月を任意に選択するためのウィンドウ(カレンダーなど)が表示される。ボタンA32が押されると、選択対象の月が1月ずつ前に戻る。ボタンA33が押されると、選択対象の月が1月ずつ先に進む。ボタンA34が押されると、選択対象の月が現在の月に変更される。
ボタンA35が押されると、表A100に記載される統計情報の期間が前年度(例えば前年の4月から今年の2月まで)に設定される。この場合、表A100には、統計情報(サービス実施人数、割合)として1か月あたりの平均値が記載される。
ボタンA36が押されると、表A100に記載される統計情報の期間が直近の3か月に設定される。この場合も、表A100には、統計情報(サービス実施人数、割合)として1か月あたりの平均値が記載される。
【0058】
ボタンA43~A45は、表A100を複数のページに分けて表示する場合に操作される。ボタンA43が押下されると、表A100の1ページの行数(事業所の数)を選択するためのリストが表示される。ボタンA44が押されると、表A100のページが1ページずつ前に戻り、ボタンA45が押されると、表A100のページが1ページずつ先に進む。ボタンA46が押されると、ボタンA46の数字が示すページに移動する。
【0059】
チェックボックスA37は、各事業所の統計情報の合計値が記載された行A21を表示するか否か選択するために使用される。チェックボックスA37がチェックされている場合、図3に示すように、個々の事業所の統計情報(サービス実施人数)を合計した値が行A21に記載される。
チェックボックスA38は、サービスを受けていない利用者の人数が記載された列A15を表示するか否か選択するために使用される。チェックボックスA38がチェックされている場合、図3に示すように、サービスを受けていない利用者の人数が列A15に記載される。
【0060】
ボタンA39が押されると、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果を含む後述の統計情報画面B(図4)に移行する。
ボタンA40が押下されると、表A100に記載される統計情報がデータファイル(例えばCSV(カンマ区切り)形式のファイル)に変換される。このデータファイルは、例えば端末装置1の記憶部14に保存される。
ボタンA41が押下されると、図2に示す処理が随時行われる。これにより、管理装置3のデータベース(31~35)に記憶される情報が更新されると、表A100の統計情報も更新される。ボタンA42は、ボタンA41による表A100の統計情報の更新を有効又は無効にするために使用される。ボタンA42の操作によって表A100の統計情報の更新が無効になると、ボタンA41が使用不能となり、表A100の統計情報が更新されなくなる。
【0061】
サーバ2の処理部25は、表A100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0062】
図3の統計情報の取得例:サービス実施人数)
表A100の行A22(事業所O1)と列A7(要支援2)に当てはまるサービス実施人数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行A22に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
・列A7に割り当てられた「要支援2」に適合する利用者情報
【0063】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、事業所O1における要介護度が「要支援2」である利用者のサービス実施人数を取得する(図2のステップST130)。
このように、心身の障害の区分(要介護度など)ごとにサービス実施人数が取得されるため、事業所におけるサービスの実施状況を障害の区分ごとに把握することが可能となる。これにより、障害の区分ごとに必要な担当者を補充するなどの管理が行い易くなる。
【0064】
図3の統計情報を取得例:サービス非利用人数)
表A100の行A22(事業所O1)と列A15(サービス利用なし)に当てはまるサービス非利用人数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行A22に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
更にこの場合、サーバ2の処理部25は、行A22の「事業所O1」が担当する利用者の利用者情報を検索するように検索要求を設定する。
【0065】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「事業所O1」が担当する全ての利用者のうち、指定された年及び月(2019年4月)に「事業所O1」のサービスを受けなかった利用者の数(サービス非利用人数)を取得する(図2のステップST130)。例えば、処理部25は、指定された年及び月(2019年4月)に「事業所O1」のサービスを受けたサービス実施人数と、「事業所O1」が担当する全ての利用者の人数との差を、サービス非利用人数として取得する。
これにより、サービスを受けた利用者の数だけでなく、サービスを受けなかった利用者の数も得られるため、事業所におけるサービスの実施状況をより正確に把握できる。
【0066】
図4は、指定された年及び月における各事業所のサービス実施人数及びサービス実施回数と、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0067】
図4に示す統計情報画面Bは、統計情報が記載された表B100を含む。表B100には、端末装置1のユーザが指定した年及び月(図3の例では2019年4月)における事業所ごとの統計情報として、喀痰吸引などの特定のサービス項目についての訪問介護サービスを受けた利用者の数、特定のサービス項目についての訪問介護サービスが実施された回数などが含まれる。また、表B100には、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果が含まれる。
【0068】
表B100の行B21には、事業所O1についての統計情報が記載される。この行B21に含まれた行B31~B33(列B3~B10)には、以下の統計情報が記載される。
<行B31(列B3~B10)>
1か月あたりのサービス実施人数(訪問介護サービスを受けた利用者の数)と、そのサービス実施人数のうち「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者の割合
<行B32(列B3~B10)>
喀痰吸引等が必要な利用者(重度者)の数
<行B33(列B3~B10)>
1か月あたりのサービス実施回数(訪問介護サービスが実施された回数)と、そのサービス実施回数のうち「喀痰吸引等が必要な重度者への訪問介護サービス」が実施された回数
【0069】
表B100の列B1~B13には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列B1>
各事業所に割り当てられたシリアル番号
<列B2>
事業所の名称
<列B3~B10>
要介護度(要支援1~2、経過的要介護、要介護1~5)ごとの統計情報
<列B11(行B31)>
介護保険制度が適用されるサービスを受けたサービス利用者の総数である総サービス実施人数(「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人に換算したもの)
【0070】
<列B12(行B32)>
(1) 列B11及び行B31と同じ総サービス実施人数
(2) 「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者(要介護4又は5の者、喀痰吸引等を必要とする者)に該当する利用者の数である特定サービス実施人数(「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人として換算したもの)
(3) (1)の総サービス実施人数に対する(2)の利用者数の割合である第1サービス実施率
なお、列B12及び行B32における(2)及び(3)の記載範囲に表される斜線は、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件の判定結果を示す。すなわち、列B12及び行B32における(2)及び(3)の記載範囲が斜線で表されている場合、(3)の第1サービス実施率が、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件で定められた割合(20%)に達していることを示す。図4の例では、この範囲が斜線で表されているため、(3)の第1サービス実施率が重度者対応要件を満たしていることが分かる。
【0071】
<列B12(行B33)>
(1) 訪問介護サービスが実施された回数である総サービス実施回数
(2) 「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者(要介護4又は5である者、喀痰吸引などを必要とする者)に該当する利用者に対して訪問介護サービスが実施された回数である特定サービス実施回数
(3) (1)の総サービス実施回数に対する(2)のサービス実施回数の割合である第2サービス実施率
なお、列B12及び行B33における(2)及び(3)の記載範囲に表される斜線は、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件の判定結果を示す。すなわち、列B12及び行B33の(2)及び(3)の記載範囲が斜線で表されている場合、(3)の第2サービス実施率が、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件で定められた割合(20%)に達していることを示す。図4の例では、この範囲が斜線で表されているため、(3)の第2サービス実施率が重度者対応要件を満たしていることが分かる。
【0072】
<列B13(行B32)>
(1) 総サービス実施人数(列B12及び行B32と共通)
(2) 「特定事業所加算(IV)」の重度者(要介護3、4又は5の者、喀痰吸引などを必要とする者)に該当する利用者の数(「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人として換算したもの)
(3) (1)の総サービス実施人数に対する(2)の利用者数の割合である第1サービス実施率
なお、列B13及び行B32における(2)及び(3)の記載範囲に表された斜線は、「特定事業所加算(IV)」の重度者対応要件の判定結果を示す。すなわち、列B13及び行B32における(2)及び(3)の記載範囲が斜線で表されている場合、(3)の第1サービス実施率が、「特定事業所加算(IV)」の重度者対応要件で定められた割合(60%)に達していることを示す。図4の例では、この範囲が斜線で表されていないため、(3)の第1サービス実施率が重度者対応要件を満たしていないことが分かる。
【0073】
<列B13(行B33)>
(1) 総サービス実施回数(列B12及び行B33と共通)
(2) 「特定事業所加算(IV)」の重度者(要介護3、4又は5である者、喀痰吸引などを必要とする者)に該当する利用者に対して訪問介護サービスが実施された回数
(3) (1)の総サービス実施回数に対する(2)のサービス実施回数の割合である第2サービス実施率
なお、列B13及び行B33における(2)及び(3)の記載範囲に表される斜線は、「特定事業所加算(IV)」の重度者対応要件の判定結果を示す。すなわち、列B13及び行B33における(2)及び(3)の記載範囲が斜線で表されている場合、(3)の第2サービス実施率が、「特定事業所加算(IV)」の重度者対応要件で定められた割合(60%)に達していることを示す。図4の例では、この範囲が斜線で表されていないため、(3)の第2サービス実施率が重度者対応要件を満たしていないことが分かる。
【0074】
図4に示す統計情報画面Bは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(B41~B47、B49~B56、B60)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0075】
ボタンB41~B46、B50~B56及びチェックボックスB47は、それぞれ統計情報画面A(図3)のボタンA31~A36、A40~A46及びチェックボックスA37と同様な機能を有する。
ボタンB49が押されると、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果を含まない図3の統計情報画面Aに移行する。
スクロールバーB60は、統計情報画面Bの表示範囲を縦方向へスライドさせるために使用される。
【0076】
サーバ2の処理部25は、表B100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0077】
図4の統計情報の取得例:総サービス実施人数)
表B100の行B32及び列B12、B13(行B31及び列B11)に記載される総サービス実施人数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
【0078】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、介護保険制度が適用される訪問介護サービスを受けたサービス利用者の数である総サービス実施人数を取得する(図2のステップST130)。例えば、処理部25は、検索結果として得られたサービス実施情報の利用者識別情報に基づいて、訪問介護サービスを受けた利用者の実人数を集計するとともに、検索結果として得られたサービス実施情報のサービス内容情報に基づいて、「通院などの乗降介助」サービスのみを受けた利用者の実人数を集計する。そして、処理部25は、前者の実人数に含まれる後者の実人数を10分の1に換算する(各人を0.1人に換算する)ことにより、総サービス実施人数を取得する。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な総サービス実施人数を把握することが可能となる。
【0079】
図4の統計情報の取得例:特定のサービス項目のサービス実施人数)
表B100の行B32(喀痰吸引等必要利用者)及び列B6(要介護1)に当てはまるサービス実施人数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、1つ以上の特定のサービス項目(重度者対応要件の「重度者」が必要とする「喀痰吸引」などのサービス項目)に割り当てられた1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)を取得する。
【0080】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
・1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
・「要介護1」に適合する利用者情報
【0081】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「事業所O1」による特定のサービス項目についての訪問介護サービスを受けた「要介護1」の利用者の数を取得する(図2のステップST130)。
これにより、「事業所O1」で慣用されている特定のサービス項目についてのサービス名がサービス実施情報のサービス内容情報として登録されている場合でも、「事業所O1」による特定のサービス項目についてのサービス実施人数を正しく集計することができる。また、「事業所O1」で慣用されているサービス名を既定のサービス項目の代わりサービス内容情報として使用することが可能になるため、サービス実施DB34のサービス内容情報の登録が行い易くなる。
【0082】
図4の統計情報の取得例:「重度者」の特定サービス実施人数)
行B32及び列B12に記載される特定サービス実施人数(「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の「重度者」に該当する利用者の数)を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、重度者対応要件の「重度者」が必要とする1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)に割り当てられた1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)を取得する。
【0083】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
・以下のサービス内容情報及び利用者情報の少なくとも一方
(サービス内容情報)
1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
(利用者情報)
「要介護4」又は「要介護5」に適合する利用者情報
【0084】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、特定のサービス項目についての訪問介護サービスを受けた利用者と、訪問介護サービスを受けているとともに所定の要介護度の条件(「要介護4」又は「要介護5」)を満たしている利用者と、の少なくとも一方に該当する利用者(重度者)の人数である特定サービス実施人数を統計情報として取得する(図2のステップST130)。
この場合、処理部25は、検索結果として得られたサービス実施情報の利用者識別情報に基づいて、訪問介護サービスを受けた利用者の実人数を集計するとともに、検索結果として得られたサービス実施情報のサービス内容情報に基づいて、「通院などの乗降介助」サービスのみを受けた利用者の実人数を集計する。そして、処理部25は、前者の実人数に含まれる後者の実人数を10分の1に換算する(各人を0.1人に換算する)ことにより、特定サービス実施人数を取得する。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な特定サービス実施人数を把握することが可能となる。
【0085】
図4の統計情報の取得例:第1サービス実施率)
サーバ2の処理部25は、行B32及び列B12に記載される特定サービス実施人数を総サービス実施人数で除算することにより、この行B32及び列B12に記載される第1サービス実施率を取得する(図2のステップST130)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な第1サービス実施率(総サービス実施人数に対する特定サービス実施人数の割合)を把握することが可能となる。
【0086】
また、処理部25は、取得した第1サービス実施率が、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件で定められた所定の割合(20%)に達しているか判定を行い、第1サービス実施率が所定の割合(20%)に達している場合は、行B32及び列B12における特定サービス実施人数及び第1サービス実施率の記載範囲に斜線を施す(図2のステップST135)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件を満たしているか否かの判定結果を一目で簡単に把握することができる。
なお、この判定結果の表示は図4の例に限らず、例えば文字やその背景の色によって判定結果を表してもよいし、任意の記号や図形によって判定結果を表してもよい。
【0087】
図4の統計情報の取得例:総サービス実施回数)
表B100の行B33及び列B12、B13に記載される総サービス実施人回数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
【0088】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、指定された年及び月(2019年4月)において「事業所O1」により実施された訪問介護サービスの総数である総サービス実施回数を取得する(図2のステップST130)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な総サービス実施回数を把握することが可能となる。
【0089】
図4の統計情報の取得例:特定のサービス項目のサービス実施回数)
表B100の行B33(喀痰吸引等)及び列B6(要介護1)に当てはまるサービス実施回数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、重度者対応要件の「重度者」が必要とする1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)に割り当てられた1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)を取得する。
【0090】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
・1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
・「要介護1」に適合する利用者情報
【0091】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「事業所O1」によって「要介護1」の利用者に実施された特定のサービス項目についての訪問介護サービスの回数を取得する(図2のステップST130)。
これにより、「事業所O1」で慣用されている特定のサービス項目についてのサービス名がサービス実施情報のサービス内容情報として登録されている場合でも、「事業所O1」による特定のサービス項目についてのサービス実施回数を正しく集計することができる。
【0092】
図4の統計情報の取得例:「重度者」の特定サービス実施回数)
行B33及び列B12に記載される特定サービス実施回数(「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の「重度者」に対して訪問介護サービスが実施された回数)を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、重度者対応要件の「重度者」が必要とする1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)に割り当てられた1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)を取得する。
【0093】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・行B21に割り当てられた「事業所O1」に適合する事業所情報
・以下のサービス内容情報及び利用者情報の少なくとも一方
(サービス内容情報)
1つ以上の特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名(「たん吸引」など)の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
(利用者情報)
「要介護4」又は「要介護5」に適合する利用者情報
【0094】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、特定のサービス項目(「喀痰吸引」など)についての訪問介護サービスと、所定の要介護度の条件(「要介護4」又は「要介護5」)を満たす利用者が受けた訪問介護サービスと、の少なくとも一方に該当する訪問介護サービスの実施回数である特定サービス実施回数を統計情報として取得する(図2のステップST130)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な特定サービス実施回数を把握することが可能となる。
【0095】
図4の統計情報の取得例:第2サービス実施率)
サーバ2の処理部25は、行B33及び列B12に記載される特定サービス実施回数を総サービス実施回数で除算することにより、この行B33及び列B12に記載される第2サービス実施率を取得する(図2のステップST130)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件の判定に必要な第2サービス実施率(総サービス実施回数に対する特定サービス実施回数の割合)を把握することが可能となる。
【0096】
また、処理部25は、取得した第2サービス実施率が、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件で定められた所定の割合(20%)に達しているか判定を行い、第2サービス実施率が所定の割合(20%)に達している場合は、行B33及び列B12における特定サービス実施回数及び第2サービス実施率の記載範囲に斜線を施す(図2のステップST135)。
これにより、特定事業所加算の重度者対応要件を満たしているか否かの判定結果を一目で簡単に把握することができる。
なお、この判定結果の表示は図4の例に限らず、例えば文字やその背景の色によって判定結果を表してもよいし、任意の記号や図形によって判定結果を表してもよい。
【0097】
図5は、指定された事業所における指定された年の各月のサービス実施人数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0098】
図5に示す統計情報画面Cは、統計情報(サービス実施人数など)が記載された表C100を含む。表C100には、端末装置1のユーザが指定した事業所(図5の例では「事業所O1」)における、ユーザが指定した年(図5の例では2019年)の各月の統計情報が記載される。
【0099】
表C100の行C21~C25には、それぞれ2019年の4月~8月の統計情報が記載される。
【0100】
表C100の列C1には、統計情報の対象となる年及び月が記載される。
表C100の列C2~C15には、それぞれ表A100(図3)の列A3~A16と同様な統計情報が記載される。
【0101】
図5に示す統計情報画面Cは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(C31~C33、C38~C40、C50)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0102】
ボタンC40及びチェックボックスC38は、それぞれ統計情報画面A(図3)のボタンA40及びチェックボックスA38と同様な機能を有する。
ボタンC31が押されると、年度を任意に選択するためのウィンドウ(カレンダーなど)が表示される。
ボタンC32が押されると、複数の事業所から所定の順序で1つの事業所が選択され、ボタンC33が押されると、ボタンC32とは逆の順序で1つの事業所が選択される。ボタンC32及びC33の間の領域には、選択中の事業所の名称が表示される。
ボタンC39が押されると、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果を含んだ後述の統計情報画面A(図6)に移行する。
スクロールバーC50は、統計情報画面Cの表示範囲を縦方向へスライドさせるために使用される。
【0103】
図5に示す統計情報画面Cの表C100によれば、ユーザが指定した事業所における複数の月の統計情報(サービス実施人数など)が一覧で表示されるため、1つの事業所における統計情報の傾向を詳しく把握することができる。
【0104】
図6は、指定された事業所における指定された年の各月のサービス実施人数及びサービス実施回数と、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0105】
図6に示す統計情報画面Dは、統計情報が記載された表D100を含む。表D100には、端末装置1のユーザが指定した事業所(図5の例では「事業所O1」)における、ユーザが指定した年度(図6の例では2019年)の各月の統計情報として、喀痰吸引などの特定のサービス項目についての訪問介護サービスを受けた利用者の人数、特定のサービス項目についての訪問介護サービスが実施された回数などが含まれる。また、表D100には、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果が含まれる。
【0106】
表D100の行D21には、1つの年及び月(図6の例では2019年4月)における統計情報が記載される。この行D21に含まれた行D31~D33(列D2~D9)には、それぞれ表B100(図4)の行B31~B33(列B3~B10)と同様な統計情報が記載される。
【0107】
表D100の列D1には、統計情報の対象となる年及び月が記載される。
表D100の列D2~D12には、それぞれ表B100(図4)の列B3~B13と同様な統計情報が記載される。
表D100の列D11~D12(行D32~D33)には、それぞれ表B100(図4)の列B12~B13(行B32~B33)と同様な特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果が表示される。
【0108】
図6に示す統計情報画面Dは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(D41~D43、D49~D50、D60)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0109】
ボタンD41~D43、D50は、それぞれ統計情報画面C(図5)のボタンC31~C33、C40と同様な機能を有する。
ボタンD49が押されると、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果を含まない統計情報画面C(図5)に移行する。
スクロールバーD60は、統計情報画面Dの表示範囲を縦方向へスライドさせるために使用される。
【0110】
図6に示す統計情報画面Dの表D100によれば、ユーザが指定した事業所における複数の月の統計情報(特定のサービス項目に関する要介護度ごとのサービス実施人数及びサービス実施回数など)と、特定事業所加算の重度者対応要件の判定結果が一覧で表示される。そのため、1つの事業所における統計情報の傾向と、特定事業所加算における重度者対応要件の判定結果の傾向を、それぞれ詳しく把握することができる。
【0111】
図7及び図8は、指定された事業所における指定された年及び月の各利用者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0112】
図7及び図8に示す統計情報画面Eは、利用者ごとの統計情報(サービスを実施した回数と時間)が記載された表E100を含む。表E100には、端末装置1のユーザが指定した年及び月(図7及び図8の例では2019年4月)において、ユーザが指定した事業所(図7及び図8の例では事業所O1)によりサービスを受けた各利用者のサービス区分ごとの統計情報が記載される。サービス区分は、サービスの内容に関して定められた区分であり、図7及び図8の例では、「介護保険サービス利用」、「障害支援サービス利用」、「介護自費サービス利用」、「障害自費サービス利用」、「医療サービス利用」の5つのサービス区分ごとに統計情報が記載されている。各サービス区分は、例えば1つ以上のサービス項目を含む。
【0113】
表E100の行E51~E61には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<行E51>
事業所O1のサービスを受ける全利用者の合計(若しくは平均)の統計情報
<行E52~E61>
利用者U1~U10の個別の統計情報
【0114】
表E100の列E1~E42には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列E1>
各利用者に割り当てられたシリアル番号
<列E2>
利用者の名前
<列E3>
利用者の要介護度
<列E4~E7>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「通院などの乗換介助」以外のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E4:予定されたサービス実施回数(予定回数)
列E5:実績のサービス実施回数(実績回数)
列E6:予定されたサービス実施時間(予定時間)を集計した値(総予定時間)
列E7:実績のサービス実施時間(実績時間)を集計した値(総実績時間)
<列E8~E11>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「通院などの乗換介助」についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E8 :予定回数、 列E9 :実績回数
列E10:総予定時間、列E11:総実績時間
<列E12~E15>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E12:予定回数、 列E13:実績回数
列E14:総予定時間、列E15:総実績時間
<列E16>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目について利用者が受けたサービスの回数であって、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数であるサービス時間超過回数
<列E17~E18>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「喀痰吸引」などの特定のサービス項目(特定事業所加算の重度者対応要件で定められた「重度者」が必要とするサービス項目)についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)
列E17:予定回数、列E18:実績回数
<列E19~E22>
「障害支援サービス利用」のサービス区分に含まれる、所定の障害支援制度が適用されるサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E19:予定回数、 列E20:実績回数
列E21:総予定時間、列E22:総実績時間
<列E23>
「障害支援サービス利用」のサービス区分に含まれる、所定の障害支援制度が適用されるサービス項目についてのービス時間超過回数(利用者が受けたサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数)
<列E24~E27>
「介護自費サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されない介護関連のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E24:予定回数、 列E25:実績回数
列E26:総予定時間、列E27:総実績時間
<列E28>
「介護自費サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されない介護関連のサービス項目についてのサービス時間超過回数(利用者が受けたサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数)
<列E29~E32>
「障害自費サービス利用」のサービス区分に含まれる、障害支援制度が適用されない障害支援関連のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E29:予定回数、 列E30:実績回数
列E31:総予定時間、列E32:総実績時間
<列E33>
「障害自費サービス利用」のサービス区分に含まれる、障害支援制度が適用されない障害支援関連のサービス項目についてのサービス時間超過回数(利用者が受けたサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数)
<列E34~E37>
「医療サービス利用」のサービス区分に含まれる、医療保険制度が適用されるサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)とサービス実施時間(総予定時間、総実績時間)
列E34:予定回数、 列E35:実績回数
列E36:総予定時間、列E37:総実績時間
<列E38>
「医療サービス利用」のサービス区分に含まれる、医療保険制度が適用されるサービス項目についてのサービス時間超過回数(利用者が受けたサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数)
<列E39>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目についてのサービス実施人数であって、「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人に換算したもの
<列E40>
「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(III)」の重度者対応要件で定められた「重度者」に該当する、介護保険制度が適用されるサービスを受けた利用者の数(特定サービス実施人数)であって、「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人に換算したもの
<列E41>
「特定事業所加算(IV)」の重度者対応要件で定められた「重度者」に該当する、介護保険制度が適用されるサービスを受けた利用者の数(特定サービス実施人数)であって、「通院などの乗降介助」のサービスのみを受けた利用者を0.1人に換算したもの
<列E42>
利用者の年齢
【0115】
図7及び図8に示す統計情報画面Eは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(E71~E73、E77、E80、E83~E86、E91)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0116】
ボタンE71、E80、E83~E86及びチェックボックスE77は、それぞれ統計情報画面A(図3)のボタンA31、A40、A43~A46及びチェックボックスA37と同様な機能を有する。
ボタンE72~E73は、それぞれ統計情報画面C(図5)のボタンC32~C33と同様な機能を有する。
スクロールバーE91は、統計情報画面Eの表示範囲を横方向へスライドさせるために使用される。
【0117】
サーバ2の処理部25は、表E100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0118】
図7図8の統計情報の取得例:予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)
表E100の行E57(利用者U6)と列E4~E7(介護保険サービス利用/通勤等介助以外)に当てはまる統計情報(予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「通勤介助などの介助」以外のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0119】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・行E57に割り当てられた「利用者U6」に適合する利用者情報
・「通勤介助などの介助」以外のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0120】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「利用者U6」が2019年4月の1か月間に受けた「通勤介助などの介助」以外のサービス項目についての予定回数、実績回数、総予定時間及び総実績時間を取得する。
例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実施結果情報に基づいて、予定回数と実績回数を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報に基づいて、「利用者U6」が2019年4月に受けることを予定したサービスについての予定時間を集計することにより、総予定時間を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実績時間情報に基づいて、「利用者U6」が2019年4月に受けたサービスについての実績時間を集計することにより、総実績時間を取得する。
これにより、各利用者のサービス区分ごとの予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間が取得されるため、各利用者のサービス区分ごとのサービス実施状況を詳しく把握することができる。
【0121】
図7図8の統計情報の取得例:サービス時間超過回数)
表E100の行E57(利用者U6)と列E16(超過回数)に当てはまる統計情報としてサービス時間超過回数を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0122】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・行E57に割り当てられた「利用者U6」に適合する利用者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0123】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「利用者U6」が2019年4月の1か月間に受けた「介護保険サービス利用」のサービス区分についてのサービス時間超過回数を取得する。例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報と実績時間情報に基づいて、「利用者U6」が2019年4月の1か月間に受けたサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数を集計することによって、サービス時間超過回数を取得する。
これにより、各利用者のサービス時間超過回数が取得されるため、取得されたサービス時間超過回数に基づいて、利用者ごとに設定した予定時間(予定したサービス実施時間)の妥当性を評価することができる。従って、利用者ごとに適切な予定時間を設定し易くなる。
また、サービス区分ごとにサービス時間超過回数が取得されるため、サービス区分ごとに予定時間の妥当性を評価することが可能となり、より適切な予定時間を設定し易くなる。
【0124】
図9及び図10は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された利用者へのサービスを担当した担当者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0125】
図9及び図10に示す統計情報画面Fは、指定された利用者を担当する担当者ごとの統計情報(サービスを実施した回数と時間)が記載された表F100を含む。表F100には、端末装置1のユーザが指定した年度(図9及び図10の例では2019年)の各月において、ユーザが指定した利用者(図9及び図10の例では、事業所O1のサービスを受ける利用者U9)に対してサービスの実施を担当した各担当者のサービス区分ごとの統計情報が記載される。
【0126】
表F100の行F41には、指定された年度(2019年)の4月に「利用者U9」が受けたサービスについての統計情報が記載される。この行F41に含まれる行F51、F52、F53、F54には、それぞれ担当者S2、S5、S7、S12が「利用者U9」に実施したサービスについての統計情報が記載される。
【0127】
表F100の列F1~F39には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列F1>
統計情報の対象となる年及び月
<列F2>
各担当者に割り当てられたシリアル番号
<列F3>
担当者の名前
<列F4~F38>
表E100(図7及び図8)の列E4~E38と同様な統計情報
<列F39>
担当者の年齢
【0128】
図9及び図10に示す統計情報画面Fは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(F61~F65、F70~F71)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0129】
ボタンF61~F63、F65は、それぞれ統計情報画面C(図5)のボタンC31~C33、C40と同様の機能を有する。
ボタンF64が押されると、指定中の事業所(図9及び図10の例では事業所O1)のサービスを受けている複数の利用者の中から一人の利用者を選択するためのリストなどが表示される。
スクロールバーF70は、統計情報画面Fの表示範囲を縦方向へスライドさせるために使用され、スクロールバーF71は、統計情報画面Fの表示範囲を横方向へスライドさせるために使用される。
【0130】
サーバ2の処理部25は、表F100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0131】
図9図10の統計情報の取得例:予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)
表F100の行F51(担当者S2)と列F4~F7(介護保険サービス利用/通勤等介助以外)に当てはまる統計情報(予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「通勤介助などの介助」以外のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0132】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・指定された「利用者U9」に適合する利用者情報
・行F51に割り当てられた「担当者S2」に適合する担当者情報
・「通勤介助などの介助」以外のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0133】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S2」が「利用者U9」に対して2019年4月の1か月間に実施した「通勤介助などの介助」以外のサービス項目についての予定回数、実績回数、総予定時間及び総実績時間を取得する。
例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実施結果情報に基づいて、予定回数と実績回数を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報に基づいて、「担当者S2」が「利用者U9」に対して2019年4月に実施することを予定したサービスについての予定時間を集計することにより、総予定時間を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実績時間情報に基づいて、「担当者S2」が「利用者U9」に対して2019年4月に実施したサービスについての実績時間を集計することにより、総実績時間を取得する。
これにより、一人の利用者についての予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間が担当者ごとに取得されるため、一人の利用者に対する各担当者のサービスの実施状況を詳しく把握することができる。
【0134】
図9図10の統計情報の取得例:サービス時間超過回数)
表F100の行F51(担当者S2)と列F16(超過回数)に当てはまる統計情報としてサービス時間超過回数を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0135】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・指定された「利用者U9」に適合する利用者情報
・行F51に割り当てられた「担当者S2」に適合する担当者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0136】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S2」が「利用者U9」に対して2019年4月に実施した「介護保険サービス利用」のサービス区分についてのサービス時間超過回数を取得する。例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報と実績時間情報に基づいて、「担当者S2」が「利用者U9」に対して2019年4月の1か月間に実施したサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数を集計することによって、サービス時間超過回数を取得する。
これにより、一人の利用者についてのサービス時間超過回数が担当者ごとに取得されるため、取得されたサービス時間超過回数に基づいて、一人の利用者に対する各担当者のサービスの実施状況を更に詳しく把握することができる。例えば、一の利用者とのサービス時間超過回数が多い担当者は、この一の利用者に対してサービスの実施に手間取っている可能性があることなどを把握することができる。従って、利用者ごとに適切な担当者を割り当てたり、サービスの実施の仕方を改善したりすることが可能となり、サービスの品質の向上を図ることができる。
【0137】
図11及び図12は、指定された事業所における指定された年及び月の各担当者のサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0138】
図11及び図12に示す統計情報画面Eは、担当者ごとの統計情報(サービスを実施した回数と時間)が記載された表G100を含む。表G100には、端末装置1のユーザが指定した年及び月(図11及び図12の例では2019年4月)において、ユーザが指定した事業所(図11及び図12の例では事業所O1)に所属する各担当者のサービス区分ごとの統計情報が記載される。
【0139】
表G100の行G41~G51には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<行G41>
事業所O1に所属する全担当者の合計(若しくは平均)の統計情報
<行G42~G51>
担当者S1~S10の個別の統計情報
【0140】
表G100の列G1~G34には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列G1>
各担当者に割り当てられたシリアル番号
<列G2>
担当者の名前
<列G3~G7>
表E100(図7及び図8)の列E12~E16と同様な統計情報
<列G8~G9>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「喀痰吸引」のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)
列G8:予定回数、列G9:実績回数
<列G10~G11>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「経管栄養」のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)
列G10:予定回数、列G11:実績回数
<列G12~G13>
「介護保険サービス利用」のサービス区分に含まれる、介護保険制度が適用されるサービス項目のうち、「気管カニューレ」のサービス項目についてのサービス実施回数(予定回数、実績回数)
列G12:予定回数、列G13:実績回数
<列G14~G33>
表E100(図7及び図8)の列E19~E38と同様な統計情報
<列G34>
担当者の年齢
【0141】
図11及び図12に示す統計情報画面Gは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(G61~G63、G67、G70、G73~E76、G81)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0142】
ボタンG61~G63、G70、G73~G76、チェックボックスG67及びスクロールバーG81は、それぞれ、統計情報画面E(図7及び図8)のボタンGE71~E73、E80、E83~E86、チェックボックスE77及びスクロールバーE91と同様な機能を有する。
【0143】
サーバ2の処理部25は、表G100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0144】
図11図12の統計情報の取得例:予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)
表G100の行G47(担当者S6)と列G3~G6(介護保険サービス利用)に当てはまる統計情報(予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0145】
また、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・行G47に割り当てられた「担当者S6」に適合する担当者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0146】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S6」が2019年4月の1か月間に実施した「介護保険サービス利用」のサービス区分についての予定回数、実績回数、総予定時間及び総実績時間を取得する。
例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実施結果情報に基づいて、予定回数と実績回数を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報に基づいて、「担当者S6」が2019年4月に実施を予定したサービスについての予定時間を集計することにより、総予定時間を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実績時間情報に基づいて、「担当者S6」が2019年4月に実施したサービスについての実績時間を集計することにより、総実績時間を取得する。
これにより、各担当者のサービス区分ごとの予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間が取得されるため、各担当者のサービス区分ごとのサービス実施状況を詳しく把握することができる。
【0147】
図11図12の統計情報の取得例:サービス時間超過回数)
表G100の行G47(担当者S6)と列G7(超過回数)に当てはまる統計情報としてサービス時間超過回数を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0148】
また、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・行G47に割り当てられた「担当者S6」に適合する担当者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0149】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S6」が2019年4月の1か月間に実施した「介護保険サービス利用」のサービス区分についてのサービス時間超過回数を取得する。例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報と実績時間情報に基づいて、「担当者S6」が2019年4月の1か月間に実施したサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数を集計することによって、サービス時間超過回数を取得する。
これにより、各担当者のサービス時間超過回数が取得されるため、取得されたサービス時間超過回数に基づいて、担当者ごとに設定した予定時間(予定したサービス実施時間)の妥当性を評価することができる。従って、担当者ごとに適切な予定時間を設定し易くなる。
また、サービス区分ごとにサービス時間超過回数が取得されるため、サービス区分ごとに予定時間の妥当性を評価することが可能となり、より適切な予定時間を設定し易くなる。
【0150】
図13及び図14は、指定された事業所における指定された年の各月において、指定された担当者が実施したサービスに関する利用者ごとのサービス実施回数及びサービス実施時間を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0151】
図13及び図14に示す統計情報画面Hは、指定され担当者が担当する各利用者の統計情報(サービスを実施した回数と時間)が記載された表H100を含む。表H100には、端末装置1のユーザが指定した年度(図13及び図14の例では2019年)の各月において、ユーザが指定した担当者(図9及び図10の例では、事業所O1に所属する担当者S1)によるサービスを受けた各利用者のサービス区分ごとの統計情報が記載される。
【0152】
表H100の行H41には、指定された年度(2019年)の4月に「担当者S1」が実施したサービスについての統計情報が記載される。この行H41に含まれる行H51、H52、H53、H54、H55、H56、H57、H58には、それぞれ利用者U2、U3、U4、U7、U11、U12、U13、U14が「担当者S1」から受けたサービスについての統計情報が記載される。
【0153】
表H100の列H1~H35には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列H1>
統計情報の対象となる年及び月
<列H2>
各利用者に割り当てられたシリアル番号
<列H4~H34>
表G100(図11及び図12)の列G3~G33と同様な統計情報
<列H35>
利用者の年齢
【0154】
図13及び図14に示す統計情報画面Hは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(H61~H65、H70~H71)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0155】
ボタンH61~H63、H65は、それぞれ統計情報画面C(図5)のボタンC31~C33、C40と同様の機能を有する。スクロールバーH70、H71は、統計情報画面F(図9及び図10)のスクロールバーF70、F71と同様の機能を有する。
ボタンH64が押されると、指定中の事業所(図13及び図14の例では事業所O1)に所属する複数の担当者の中から一人の担当者を選択するためのリストなどが表示される。
【0156】
サーバ2の処理部25は、表H100の統計情報を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0157】
図13図14の統計情報の取得例:予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)
表H100の行H51(利用者U2)と列H4~H7(介護保険サービス利用)に当てはまる統計情報(予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0158】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・指定された「担当者S1」に適合する担当者情報
・行H51に割り当てられた「利用者U2」に適合する利用者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0159】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S1」が「利用者U2」に対して2019年4月の1か月間に実施した「介護保険サービス利用」に含まれるサービス項目についての予定回数、実績回数、総予定時間及び総実績時間を取得する。
例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実施結果情報に基づいて、予定回数と実績回数を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報に基づいて、「担当者S1」が「利用者U2」に対して2019年4月に実施することを予定したサービスについての予定時間を集計することにより、総予定時間を取得する。
また処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる実績時間情報に基づいて、「担当者S1」が「利用者U2」に対して2019年4月に実施したサービスについての実績時間を集計することにより、総実績時間を取得する。
これにより、一人の担当者についての予定回数、実績回数、総予定時間、総実績時間が利用者ごとに取得されるため、一人の担当者の各利用者に対するサービスの実施状況を詳しく把握することができる。
【0160】
図13図14の統計情報の取得例:サービス時間超過回数)
表H100の行H51(利用者U2)と列H8(超過回数)に当てはまる統計情報としてサービス時間超過回数を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、「事業所O1」について定められたサービス名割り当て規則に基づいて、「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目に割り当てられた1つ以上のサービス名を取得する。
【0161】
またサーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の一群の情報を対応付けているサービス実施情報を検索するように検索要求を設定する。
・指定された年及び月(2019年4月)に適合する実施日情報
・指定された事業所(事業所O1)に適合する事業所情報
・指定された「担当者S1」に適合する担当者情報
・行H51に割り当てられた「利用者U2」に適合する利用者情報
・「介護保険サービス利用」に含まれる1つ以上のサービス項目、及び、サービス名割り当て規則に基づいて取得した1つ以上のサービス名の少なくとも一方に適合するサービス内容情報
【0162】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「担当者S1」が「利用者U2」に対して2019年4月に実施した「介護保険サービス利用」のサービス区分についてのサービス時間超過回数を取得する。例えば、処理部25は、検索結果のサービス実施情報に含まれる予定時間情報と実績時間情報に基づいて、「担当者S1」が「利用者U2」に対して2019年4月の1か月間に実施したサービスの回数のうち、実績時間が予定時間を超えたサービスの回数を集計することによって、サービス時間超過回数を取得する。
これにより、一人の担当者についてのサービス時間超過回数が利用者ごとに取得されるため、取得されたサービス時間超過回数に基づいて、一人の担当者の各利用者に対するサービスの実施状況を更に詳しく把握することができる。例えば、各利用者とのサービス時間超過回数が全般的に多い担当者は、サービスを効率的に実施できていない可能性があることなどを把握することができる。従って、サービスの効率を高めるように担当者を指導することなどが可能となり、サービスの効率の向上を図ることができる。
【0163】
図15は、各事業所における所定の資格の資格保有者数を含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0164】
図15に示す統計情報画面Jは、介護又は看護の職務上の資格を保有する担当者の数(資格保有者数)が統計情報として記載された表J100を含む。表J100には、各事務所において各資格を保有する担当者の数(資格保有者数)が記載される。
【0165】
表J100の行J31~J34には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<行J31>
事業所O1~O3の合計(若しくは平均)の統計情報
<行J32~J34>
事業所O1~O3の個別の統計情報
【0166】
表J100の列J1~J21には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列J1>
各事業所に割り当てられたシリアル番号
<列J2>
事業所の名称
<列J3>
事業所に所属し、業務に従事している担当者の数(有効担当者数)
<列J4>
職種が「サービス提供責任者」である担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J5>
職種が「介護職員」又は「訪問介護職員」である担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J6>
職種が「看護職員」である担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J7>
職種が「機能訓練指導員」である担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J8>
職種が「介護支援専門員」である担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J9>
「介護福祉士」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J10>
「看護師」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J11>
「准看護師」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J12>
「保健師」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J13>
「理学療法士」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J14>
「作業療法士」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J15>
「介護支援専門員」の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J16>
「実務者研修」の修了の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J17>
「介護職員初任者研修」の修了の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J18>
「旧介護職員基礎研修過程」の修了の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J19>
「旧ホームヘルパー1級研修」の修了の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J20>
「旧ホームヘルパー2級研修」の修了の資格を保有している担当者の数と、その有効担当者数に対する割合
<列J21>
担当者の平均年齢
【0167】
図15に示す統計情報画面Jは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(J41~J49)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0168】
チェックボックスJ41は、各事業所の統計情報の合計値が記載された行J31を表示するか否か選択するために使用される。チェックボックスJ41がチェックされている場合、図15に示すように、個々の事業所の統計情報(資格保有者数など)を合計若しくは平均した値が行J31に記載される。
ボタンJ42が押されると、特定事業所加算の人材要件の判定結果を含む後述の統計情報画面K(図16)に移行する。
ボタンJ43~J49は、それぞれ表A100(図3)のボタンA40~A46と同様の機能を有する。
【0169】
サーバ2の処理部25は、表J100の統計情報(資格保有者数)を取得する場合、例えば次のような処理を行う。
【0170】
図15の統計情報の取得例:資格保有者数)
表J100の行J32(事業所O1)と列J9(介護福祉士)に当てはまる資格保有者数を統計情報として取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の条件に当てはまる担当者情報を検索するように検索要求を設定する。
・「事業所O1」の事業所情報に対応付けられている(事業所識別番号含む)
・「介護福祉士」に適合する資格情報を含む
【0171】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「事業所O1」に所属する「介護福祉士」の資格を保有した担当者の数を取得する(図2のST130)。
このように、各事業所において所定の資格を保有した担当者の数が取得されるため、各事務所における資格保有者数の現状を容易に把握することができる。
【0172】
図16は、各事業所における所定の資格の資格保有者数と、特定事業所加算の人材要件の判定結果とを含んだ統計情報画面の一例を示す図である。
【0173】
図16に示す統計情報画面Kは、所定の資格を保有した担当者の数(資格保有者数)が統計情報として記載された表K100を含む。表K100には、特定事業加算の人材要件に関連する所定の資格についての資格保有者数が含まれるとともに、この人材要件の判定結果が含まれる。
【0174】
表K100の行K21~K23には、それぞれ事業所O1~O3の統計情報(資格保有者数とその割合)が記載される。
行K21~K23の上段には、各事業所の資格保有者数が記載される。
行K21~K23の中段及び下段には、各事業所の資格保有者の割合(有効担当者数に対する資格保有者数の割合)が記載される。
【0175】
表K100の列K1~K14には、それぞれ以下の統計情報が記載される。
<列K1>
各事業所に割り当てられたシリアル番号
<列K2>
事業所の名称
<列K3(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」であって、かつ、「介護福祉士」の資格を保有する担当者の数
<列K4(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」であって、かつ、「実務者研修」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K5(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」であって、かつ、「旧介護職員基礎研修過程」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K6(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」であって、かつ、「旧ホームヘルパー1級研修」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K7(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」であって、かつ、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれの資格も保有していない担当者の数
<列K8(行K21~K23の上段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」である担当者の数
<列K9(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」であって、かつ、「介護福祉士」の資格を保有する担当者の数
<列K10(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」であって、かつ、「実務者研修」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K11(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」であって、かつ、「旧介護職員基礎研修過程」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K12(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」であって、かつ、「旧ホームヘルパー1級研修」の修了の資格を保有する担当者の数
<列K13(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」であって、かつ、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれの資格も保有していない担当者の数
<列K14(行K21~K23の上段)>
「サービス提供責任者」である担当者の数
<列K3(行K21~K23の中段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」である担当者のうち、「介護福祉士」の資格を保有する担当者の占める割合
<列K3~K6(行K21~K23の下段)>
「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」である担当者のうち、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれかの資格を保有する担当者の占める割合
<列K9~K12(行K21~K23の中段及び下段)>
「サービス提供責任者」である担当者のうち、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれかの資格を保有する担当者の占める割合
【0176】
また表K100において、各行(K21~K2)の中段及び下段の範囲には、特定事業所加算の人材要件の判定結果を表すための斜線が施される。これらの範囲に施された斜線は、この範囲に記載された割合(資格保有者の割合)が、特定事業所加算の人材要件で定められた所定の割合に達していることを表す。
例えば、列K3及び行K21~K23の中段の範囲に記載される割合は、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件において30%以上であることが定められており、この割合が30%以上の場合、この範囲に斜線が施される。
列K3~K6及び行K21~K23の下段の範囲に記載される割合は、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件において50%以上であることが定められており、この割合が50%以上の場合、この範囲に斜線が施される。
列K9~K12及び行K21~K23の中段及び下段の範囲に記載される割合は、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件において50%以上であることが定められており、この割合が50%以上の場合、この範囲に斜線が施される。
【0177】
図16に示す統計情報画面Kは、端末装置1の表示部13の画面に表示する統計情報をユーザの指示に応じて変更するためのボタン等(K41~K49)を更に含む。これらのボタン等が操作された場合、例えば図2に示す処理が行われて、端末装置1の表示部13の画面が更新される。
【0178】
ボタンK42~K49及びチェックボックスK41は、それぞれ統計情報画面J(図15)のボタンJ42~J49及びチェックボックスJ41と同様の機能を有する。
【0179】
サーバ2の処理部25は、表K100に表示される特定事業所加算の人材要件の判定を行う場合、例えば次のような処理を行う。
【0180】
(特定事業所加算の人材要件の判定:訪問介護職員等の資格保有割合(介護福祉士))
列K3及び行K21の中段に記載される割合(「事業所O1」において介護福祉士の資格を持つ訪問介護職員等の割合)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の条件に当てはまる担当者情報を検索するように検索要求を設定する。
・「事業所O1」の事業所情報に対応付けられている(事業所識別番号含む)
・「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に適合する職種情報を含む
【0181】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」である担当者のうち、「介護福祉士」の資格を保有する担当者の占める割合を取得する(図2のステップST130)。例えば、処理部25は、「事業所O1」において「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に該当する担当者の数、及び、「事業所O1」において「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に該当する担当者のうち、担当者情報の資格情報が「介護福祉士」に適合する担当者の数をそれぞれ集計し、後者の担当者の数を前者の担当者の数で除算することにより、「介護福祉士」の資格を保有する担当者の割合を取得する。
処理部25は、この取得した割合を、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件で定められた所定の割合(30%)と比較し、取得した割合が所定の割合(30%)に達している場合、人材要件を満たしていると判定する(図2のST135)。
【0182】
(特定事業所加算の人材要件の判定:訪問介護職員等の資格保有割合(特定の資格))
列K3~K6及び行K21の下段に記載される割合(「事業所O1」において特定の資格を持った訪問介護職員等の割合)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の条件に当てはまる担当者情報を検索するように検索要求を設定する。
・「事業所O1」の事業所情報に対応付けられている(事業所識別番号含む)
・「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に適合する職種情報を含む
【0183】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」である担当者のうち、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれの資格を保有する担当者の占める割合を取得する(図2のステップST130)。例えば、処理部25は、「事業所O1」において「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に該当する担当者の数を集計するとともに、「事業所O1」において「訪問介護職員」又は「登録訪問介護職員」に該当する担当者のうち、担当者情報の資格情報が「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれかに適合する担当者の数を集計する。そして、後者の担当者の数を前者の担当者の数で除算することにより、「介護福祉士」等の特定の資格を保有する担当者の割合を取得する。
処理部25は、この取得した割合を、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件で定められた所定の割合(50%)と比較し、取得した割合が所定の割合(50%)に達している場合、人材要件を満たしていると判定する(図2のST135)。
【0184】
(特定事業所加算の人材要件の判定:サービス提供責任者の資格保有割合)
列K9~K12及び行K21の中段及び下段に記載される割合(「事業所O1」において特定の資格を持ったサービス提供責任者の割合)を取得する場合、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、次の条件に当てはまる担当者情報を検索するように検索要求を設定する。
・「事業所O1」の事業所情報に対応付けられている(事業所識別番号含む)
・「サービス提供責任者」に適合する職種情報を含む
【0185】
サーバ2の処理部25は、この検索要求に応じて管理装置3より得られた検索結果に基づいて、「サービス適用責任者」である担当者のうち、「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれの資格を保有する担当者の占める割合を取得する(図2のステップST130)。例えば、処理部25は、「事業所O1」において「サービス提供責任者」に該当する担当者の数を集計するとともに、「事業所O1」において「サービス提供責任者」に該当する担当者のうち、担当者情報の資格情報が「介護福祉士」、「実務者研修」、「旧介護職員基礎研修過程」及び「旧ホームヘルパー1級研修」のいずれかに適合する担当者の数を集計する。そして、後者の担当者の数を前者の担当者の数で除算することにより、「介護福祉士」等の特定の資格を保有する担当者の割合を取得する。
処理部25は、この取得した割合を、「特定事業所加算(I)」及び「特定事業所加算(II)」の人材要件で定められた所定の割合(50%)と比較し、取得した割合が所定の割合(50%)に達している場合、人材要件を満たしていると判定する(図2のST135)。
【0186】
このように、図16に示す統計情報画面Kでは、事業所ごとに、特定事業所加算の人材要件の判定に関連する統計情報(資格保有者数、資格保有者の割合)が記載されるとともに、特定事業所加算の人材要件の判定結果が表示される。従って、各事業所における特定事業所加算の人材要件の達成状況を容易に確認することができる。
【0187】
以上、本実施形態の一例について詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含む。
【0188】
例えば、図3図14の統計情報画面(A~H)において指定された年及び月が将来の期間を含む場合(例えば指定が「今月」であり、今日の日付が「今月」の末日より前の場合)、サーバ2の処理部25は、図2のステップST110において、指定された年及び月における将来の期間については、サービスの実施予定日がこの将来の期間に適合する実施日情報を含んだサービス実施情報を検索するように検索要求を設定してよい。
これにより、統計情報画面において指定された年及び月に将来の期間が含まれている場合であっても、サービス実施情報の実施日情報に含まれるサービスの実施予定日に基づいて見込まれる統計情報(サービス実施人数、サービス実施回数など)を取得することができる。従って、将来の期間を含んだ所定の期間についても、サービスの実施予定から見込まれる統計情報により、サービスの実施状況を把握することができる。
【0189】
以下、原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供するサーバであって、
処理部と、
前記処理部において実行可能な命令を記憶する記憶部とを有し、
前記処理部は、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、
所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む、
サーバ。
[2]
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス項目が定められており、
少なくとも一部の前記事業所には、独自のサービス名割り当て規則が定められており、
前記サービス名割り当て規則は、1つ又は複数の前記サービス項目のそれぞれに1つ以上のサービス名を割り当てる規則であり、
前記サービス内容情報は、前記サービス項目及び前記サービス名の少なくとも一方を含んでおり、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、一の前記事業所について定められた前記サービス名割り当て規則に基づいて、1つ以上の前記サービス項目に割り当てられた1つ以上の前記サービス名を取得するサービス名取得工程を含み、
前記検索工程は、前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記1つ以上のサービス項目及び前記サービス名取得工程で取得した前記1つ以上のサービス名の少なくとも一方を含んだ前記サービス内容情報と、を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の事業所による前記1つ以上のサービス項目についての前記サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記一の事業所による前記1つ以上サービス項目についての前記サービス実施人数を前記統計情報として取得することを含む、
[1]に記載のサーバ。
[3]
前記利用者情報は、前記利用者の要介護度に関する情報を含んでおり、
前記サービス名取得工程は、前記一の事業所について定められた前記サービス名割り当て規則に基づいて、1つ以上の特定のサービス項目に割り当てられた1つ以上の前記サービス名を取得することを含み、
前記検索工程は、
前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することと、
前記一の事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報とを含んだ前記一群の情報であって、更に、1つ以上の前記特定のサービス項目及び前記サービス名取得工程で取得した1つ以上の前記サービス名の少なくとも一方を含んだ前記サービス内容情報と、前記利用者が所定の要介護度の条件を満たしている前記利用者情報との少なくとも一方を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することとを含み、
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記一の事業所により実施された全ての前記サービスの実施回数である総サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記所定の期間内に前記一の事業所により前記サービスを受けた全ての前記利用者の人数である総サービス実施人数を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記特定のサービス項目の前記サービスと、前記所定の要介護度の条件を満たす前記利用者が受けた前記サービスと、の少なくとも一方に該当する前記サービスの実施の回数である特定サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記特定のサービス項目の前記サービスを受けた前記利用者と、前記サービスを受けているとともに前記所定の要介護度の条件を満たしている前記利用者と、の少なくとも一方に該当する前記利用者の人数である特定サービス実施人数を前記統計情報として取得することと、
前記総サービス実施回数に対する前記特定サービス実施回数の割合である第1サービス実施率を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記総サービス実施人数に対する前記特定サービス実施人数の割合である第2サービス実施率を前記統計情報として取得することとを含み、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、前記第1サービス実施率、及び/又は、前記第2サービス実施率が所定の割合に達しているか否かを判定する第1判定工程を含み、
前記情報提供工程は、前記第1判定工程の判定結果を前記端末装置に提供することを含む、
[2]に記載のサーバ。
[4]
前記検索工程は、一の前記事業所に適合する前記事業所情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の事業所が受け持つ全ての前記利用者のうち、前記所定の期間内に前記一の事業所の前記サービスを受けなかった前記利用者の人数であるサービス非利用人数を前記統計情報として取得することを含む、
[1]に記載のサーバ。
[5]
前記利用者情報は、前記利用者の要介護度に関する情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記利用者の要介護度ごとの前記サービス実施回数を前記統計情報として取得すること、及び/又は、前記利用者の要介護度ごとの前記サービス実施人数を前記統計情報として取得することを含む、
[2]~[4]のいずれか一項に記載のサーバ。
[6]
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、前記サービスの実施に要する予定時間に関する予定時間情報と、前記サービスの実施に要した実績時間に関する実績時間情報とを含んでおり、
前記検索工程は、一の前記利用者に適合する前記利用者情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記予定時間情報と、前記実績時間情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの回数であって、前記実績時間が前記予定時間を超えた前記サービスの回数であるサービス時間超過回数を前記統計情報として取得することを含む、
[1]に記載のサーバ。
[7]
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス区分が定められており、
前記サービス内容情報は、前記サービス区分を示す情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の利用者の前記サービス時間超過回数を前記サービス区分ごとに取得することを含む、
[6]に記載のサーバ。
[8]
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの前記実績時間を集計した総実績時間を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の利用者が前記所定の期間内に受けた前記サービスの前記予定時間を集計した総予定時間を前記統計情報として取得することとを含む、
[6]又は[7]に記載のサーバ。
[9]
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の利用者の前記サービス時間超過回数を前記担当者ごとに取得することを含む、
[6]~[8]のいずれか一項に記載のサーバ。
[10]
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、前記サービスの実施に要する予定時間に関する予定時間情報と、前記サービスの実施に要した実績時間に関する実績時間情報とを含んでおり、
前記検索工程は、一の前記担当者に適合する前記担当者情報と、前記所定の期間に適合する前記実施日情報と、前記予定時間情報と、前記実績時間情報とを含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者によって前記所定の期間内に実施された前記サービスの回数であって、前記実績時間が前記予定時間を超えた前記サービスの回数であるサービス時間超過回数を前記統計情報として取得することを含む、
[1]に記載のサーバ。
[11]
前記サービス実施情報によって対応付けられる前記一群の情報は、実施した前記サービスの内容に関するサービス内容情報を含んでおり、
前記サービスの内容に関する複数のサービス区分が定められており、
前記サービス内容情報は、前記サービス区分を示す情報を含んでおり、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の担当者の前記サービス時間超過回数を前記サービス区分ごとに取得することを含む、
[10]に記載のサーバ。
[12]
前記統計情報取得工程は、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者により前記所定の期間内に実施された前記サービスの前記実績時間を集計した総実績時間を前記統計情報として取得することと、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記一の担当者により前記所定の期間内に実施された前記サービスの前記予定時間を集計した総予定時間を前記統計情報として取得することとを含む、
[10]又は[11]に記載のサーバ。
[13]
前記統計情報取得工程は、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内における前記一の担当者の前記サービス時間超過回数を前記利用者ごとに取得することを含む、
[10]~[12]のいずれか一項に記載のサーバ。
[14]
前記実施日情報は、前記サービスを実施する予定の日に関する情報を含んでおり、
前記検索工程は、前記所定の期間における将来の期間については、前記サービスを実施する予定の日が前記将来の期間に適合する前記実施日情報を含んだ前記一群の情報を対応付けている前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索することを含む、
[2]~[13]のいずれか一項に記載のサーバ。
[15]
前記担当者情報は、前記担当者が保有する介護又は看護の職務上の資格に関する資格情報を含んでおり、
前記検索工程は、一の前記事業所に適合する前記事業所情報に対応付けられた前記担当者情報であって、前記一の事業所に所属する前記担当者に関する前記担当者情報を検索することを含み、
前記統計情報取得工程は、前記検索工程において検索された前記担当者情報に含まれる前記資格情報に基づいて、前記一の事業所において特定の前記資格を保有した前記担当者の人数である資格保有者数を前記統計情報として取得することを含み、
前記処理部が前記記憶部の前記命令に応じて実行する処理は、前記一の事業所に所属する前記担当者の人数と前記資格保有者数とに基づいて、前記特定の資格を保有した前記担当者の人数に関する所定の要件を前記一の事業所が満たしているか判定する第2判定工程を含み、
前記情報提供工程は、前記第2判定工程の判定結果を前記端末装置に提供することを含む、
[1]~[14]のいずれか一項に記載のサーバ。
[16]
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報をサーバが端末装置に提供する方法であって、
前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記サーバが、所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記サーバが、前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
前記サーバが、取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを有する、
方法。
[17]
介護又は看護のサービスを提供する事業所による前記サービスの実施に関する統計情報を端末装置に提供する処理をサーバに実行させるプログラムであって、
前記サーバは、前記サービスの実施に関する情報を検索可能に記憶する1つ以上のデータベースにアクセス可能であり、
1つ以上の前記データベースは、前記サービスの実施ごとにサービス実施情報を記憶しており、
前記サービス実施情報は、前記サービスを実施した前記事業所に関する事業所情報と、前記サービスが実施された日に関する実施日情報と、前記サービスを受けた利用者に関する利用者情報と、前記サービスの実施を担当した担当者に関する担当者情報とを含んだ一群の情報を対応付けており、
前記プログラムが前記サーバに実行させる処理は、
所定の期間内における前記サービスの実施に関する前記サービス実施情報を1つ以上の前記データベースにおいて検索する検索工程と、
前記検索工程の検索結果に基づいて、前記所定の期間内に前記サービスが実施された回数を前記事業所ごと、前記利用者ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施回数と、前記所定の期間内に前記サービスを受けた前記利用者の人数を前記事業所ごと又は前記担当者ごとに集計したサービス実施人数と、の少なくとも一方を前記統計情報として取得する統計情報取得工程と、
取得した前記統計情報を前記端末装置に提供する情報提供工程とを含む、
プログラム。
【符号の説明】
【0190】
1…端末装置、11…通信部、12…入力部、13…表示部、14…記憶部、15…処理部、2…サーバ、21…通信部、24…記憶部、25…処理部、3…管理装置、31…利用者データベース、32…事業所データベース、33…担当者データベース、34…サービス実施データベース、35…サービス名割り当て規則データベース、9…通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16