(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053921
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】サーバー装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20230406BHJP
G06Q 10/083 20230101ALI20230406BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022156143
(22)【出願日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】P 2021162688
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504103984
【氏名又は名称】ウイングアーク1st株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 由貢
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 誉也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】運転手の過度な長時間労働を防ぐことができるサーバー装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】実施形態のサーバー装置は、運転手について、1日の拘束時間が第1の時間以内であること、運行を行う日を含む第1の期間のうち、拘束時間が第2の時間を超える日数が第1の日数以内であること、運行を行う日を含む第2の期間の労働時間が第3の時間以内であること、運行の前に第4の時間以上継続した休息時間をとっているか、運行の前に2回以上に分割してとった休息時間の合計が第5の時間以上であり、1回の休息時間がいずれも第6の時間以上継続していること、運行を行う日を含む第3の期間の、1日あたりの平均労働時間が第7の時間以内であること、運行を行う日を含む第4の期間の、1週間あたりの平均労働時間が第8の時間以内であること、及び運行を行う日の連続運転時間が第9の時間以内であることの少なくともいずれかの条件を判定する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運行についての運転を行う運転手について、
(C1)前記運転手の1日の拘束時間が第1の時間以内であること、
(C2)前記運転手が前記運行を行う日を含む第1の期間のうち、前記運転手の拘束時間が第2の時間を超える日数が第1の日数以内であること、
(C3)前記運転手が前記運行を行う日を含む第2の期間の、前記運転手の労働時間が第3の時間以内であること、
(C4)前記運転手が前記運行の前に第4の時間以上継続した休息時間をとっているか、前記運転手が前記運行の前に2回以上に分割してとった休息時間の合計が第5の時間以上であり、1回の休息時間がいずれも第6の時間以上継続していること、
(C5)前記運転手が前記運行を行う日を含む第3の期間の、前記運転手の1日あたりの平均労働時間が第7の時間以内であること、
(C6)前記運転手が前記運行を行う日を含む第4の期間の、前記運転手の1週間あたりの平均労働時間が第8の時間以内であること、
及び(C7)前記運転手が前記運行を行う日の連続運転時間が第9の時間以内であること、
の少なくともいずれかの条件の判定を行う判定部を備えるサーバー装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記運転手について(C1)~(C7)の全ての条件を満たすことを判定する、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記運転手の過去の実績について、(C1)~(C7)の少なくともいずれかの条件の判定を行う、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項4】
前記判定部は、判定を行った(C1)~(C7)の前記条件のいずれも満たす場合、前記運転手が運転を行う前記運行についての運行指示書を生成する、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項5】
前記判定部は、少なくとも(C4)の判定を行い、さらに、(C8)前記運転手が分割して休息をとっている場合、分割して休息をとった回数が、第5の期間以内における全勤務回数の所定の割合以内であること、の判定を行う、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項6】
荷物を輸送することができるスペースを有する物体の荷物を輸送するために用いることができる空きスペースについての情報であり、前記空きスペースを利用することができる第1の時間帯及び前記空きスペースの大きさについての情報を含む第1の情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
輸送対象の荷物についての情報であり、前記荷物を輸送可能な第2の時間帯、及び前記荷物の大きさについての情報を含む第2の情報の入力を受ける入力部と
前記第1の情報及び前記入力部に入力された前記第2の情報に基づき、前記記憶部に前記第1の情報が記憶された前記空きスペースから前記荷物を輸送することが可能な前記空きスペースを検索する検索部と、をさらに備え、
前記運行は、前記空きスペースを利用した前記荷物の輸送を含む、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項7】
輸送対象の荷物についての情報であり、前記荷物を輸送可能な第2の時間帯及び前記荷物の大きさについての情報を含む第2の情報を記憶部に記憶させる記憶制御部と、
荷物を輸送することができるスペースを有する物体の、荷物を輸送するために用いることができる空きスペースについての情報であり、前記空きスペースを利用することができる第1の時間帯、及び前記空きスペースの大きさについての情報を含む第1の情報の入力を受ける入力部と、
前記第2の情報及び前記入力部に入力された前記第1の情報に基づき、前記記憶部に前記第2の情報が記憶された前記荷物から前記空きスペースで輸送可能な荷物を検索する検索部と、をさらに備え、
前記運行は、前記空きスペースを利用した前記荷物の輸送を含む、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項8】
サーバー装置が備えるプロセッサーを、
運行についての運転を行う運転手について、
(C1)前記運転手の1日の拘束時間が第1の時間以内であること、
(C2)前記運転手が前記運行を行う日を含む第1の期間のうち、前記運転手の拘束時間が第2の時間を超える日数が第1の日数以内であること、
(C3)前記運転手が前記運行を行う日を含む第2の期間の、前記運転手の労働時間が第3の時間以内であること、
(C4)前記運転手が前記運行の前に第4の時間以上継続した休息時間をとっているか、前記運転手が前記運行の前に2回以上に分割してとった休息時間の合計が第5の時間以上であり、1回の休息時間がいずれも第6の時間以上継続していること、
(C5)前記運転手が前記運行を行う日を含む第3の期間の、前記運転手の1日あたりの平均労働時間が第7の時間以内であること、
(C6)前記運転手が前記運行を行う日を含む第4の期間の、前記運転手の1週間あたりの平均労働時間が第8の時間以内であること、
及び(C7)前記運転手が前記運行を行う日の連続運転時間が第9の時間以内であること、
の少なくともいずれかの条件の判定を行う判定部として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバー装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
貨物自動車を用いて荷物を輸送する運転手について、過度な長時間労働が問題となることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、運転手の過度な長時間労働を防ぐことができるサーバー装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のサーバー装置は、判定部を備える。判定部は、運行についての運転を行う運転手について、(C1)前記運転手の1日の拘束時間が第1の時間以内であること、(C2)前記運転手が前記運行を行う日を含む第1の期間のうち、前記運転手の拘束時間が第2の時間を超える日数が第1の日数以内であること、(C3)前記運転手が前記運行を行う日を含む第2の期間の、前記運転手の労働時間が第3の時間以内であること、(C4)前記運転手が前記運行の前に第4の時間以上継続した休息時間をとっているか、前記運転手が前記運行の前に2回以上に分割してとった休息時間の合計が第5の時間以上であり、1回の休息時間がいずれも第6の時間以上継続していること、(C5)前記運転手が前記運行を行う日を含む第3の期間の、前記運転手の1日あたりの平均労働時間が第7の時間以内であること、(C6)前記運転手が前記運行を行う日を含む第4の期間の、前記運転手の1週間あたりの平均労働時間が第8の時間以内であること、及び(C7)前記運転手が前記運行を行う日の連続運転時間が第9の時間以内であること、の少なくともいずれかの条件の判定を行う。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、運転手の過度な長時間労働を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る配車システム及び当該配車システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図。
【
図2】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図3】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図4】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図5】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図6】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図7】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図8】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図9】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図10】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図11】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示されるスペース登録画面の一例を示す図。
【
図12】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される荷物登録画面の一例を示す図。
【
図13】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される結果画面の一例を示す図。
【
図14】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される検索画面の一例を示す図。
【
図15】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される配車画面に含まれる貨物自動車1台分の運行情報の一例を示す図。
【
図16】
図1中の端末装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図17】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図18】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図19】
図1中のサーバー装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
【
図20】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される検索結果画面の一例を示す図。
【
図21】配車システムにおける決済を行うための決済システムについて説明するための図。
【
図22】
図1中の端末装置の表示デバイスに表示される判定画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る配車システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る配車システム1及び配車システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。配車システム1は、一例として、サーバー装置100及び端末装置200を含む。なお、
図1には典型例として1つのサーバー装置100と複数の端末装置200を示しているが、各装置の数は限定しない。実施形態の配車システム1は、一例として、クライアントサーバーモデルのシステムである。しかしながら、配車システム1は、P2P(peer-to-peer)などのその他のアーキテクチャーを用いたシステムであっても良い。
【0009】
サーバー装置100及び端末装置200は、ネットワークNWに接続する。ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNWは、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNWは、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNWは、LAN(local area network)を含む通信網であっても良い。また、ネットワークNWは、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNWは、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
【0010】
サーバー装置100は、配車サービスを提供するサーバーである。本実施形態の配車サービスは、例えば、運送業者が提供する空きスペースと荷主の荷物とのマッチングなどを行うサービスである。
【0011】
運送業者は、例えば、配車サービスを用いてトラックなどの貨物自動車の空きスペースを売り出すことができる。空きスペースは、貨物自動車のうちの空いているスペースである。なお、空きスペースは、貨物自動車の貨物スペースのうちの一部であっても全部であっても良い。また、空きスペースは、複数の貨物自動車からなるものであっても良い。なお、運送業者は、会社に限らず個人などであっても良いが、実施形態において会社として説明する。
【0012】
荷主は、例えば、配車サービスを用いて荷物の輸送を依頼することができる。配車サービスは、空きスペースと荷物の輸送依頼とをマッチングする。また、配車サービスは、ユーザーが運用する各貨物自動車の配車などを管理する配車管理サービスを含む。配車管理サービスは、配車を管理する機能、及び配車の自動組み換えなどの機能を提供する。また、配車管理サービスは、運行予定表及び運行指示書などの作成及び作成の補助などを行う機能などを提供する。なお、荷主は、会社に限らず個人などであっても良いが、実施形態において会社として説明する。
【0013】
サーバー装置100は、分散コンピューティングによって実現されるものであっても良い。サーバー装置100は、仮想サーバーであっても良い。サーバー装置100は、一例として、プロセッサー110、ROM(read-only memory)120、RAM(random-access memory)130、補助記憶装置140及び通信インターフェース150を含む。そして、バス160などが、これら各部を接続する。なお、サーバー装置100は、複数の装置からなる装置であっても良い。
【0014】
プロセッサー110は、サーバー装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー110は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー110は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー110は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー110は、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、サーバー装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー110は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー110の回路内に組み込まれていても良い。
【0015】
ROM120及びRAM130は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM120は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM120は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM120は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM130は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM130は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM130は、典型的には揮発性メモリである。
【0016】
補助記憶装置140は、プロセッサー110を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置140は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置140は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置140は、プロセッサー110が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー110での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。なお、補助記憶装置140は、記憶部の一例である。
【0017】
補助記憶装置140が記憶するアプリケーションソフトウェアは、配車サービスを運用するためのサーバー用アプリケーションソフトウェア(以下「サーバーアプリ」という。)を含む。
【0018】
また、補助記憶装置140は、一例として、ユーザーDB(database)141、マッチングDB142及び配車DB143を含む。
【0019】
ユーザーDB141は、配車サービスを利用する各ユーザーについての情報を記憶及び管理する。ユーザーDB141は、例えば、ユーザーIDと関連付けてユーザー情報及び決済情報などを記憶する。ユーザーID(identifier)は、ユーザーアカウントごとにユニークに付与される識別情報である。ユーザーは、運送業者及び荷主などである。なお、各ユーザーアカウントが運送業者であるか荷主であるかは分かれていても分かれていなくても良い。また、1つのユーザーアカウントが運送業者と荷主の両方の役割を果たす場合があっても良い。また、ユーザーは、会社などの団体であっても個人であっても良い。
【0020】
ユーザー情報は、ユーザーについての情報であり、例えば、ユーザーである会社の社名、連絡先及び所在地などを含む。
決済情報は、ユーザーの配車サービスの利用料金の決済に関する情報である。なお、配車サービスは、1か月ごとなど定期的に利用料金を支払う必要があっても良いし、基本利用料無料であっても良い。また、配車サービスは、一部のサービスを利用する場合にのみ定期的に利用料金を支払う必要があっても良い。このような利用料金を決済するためにプロセッサー110は、例えば、決済情報に定められた決済手段を用いて利用料金の決済を行う。プロセッサー110は、例えば、決済サーバー300などと協働して決済のための処理を行う。決済サーバー300については後述する。
【0021】
また、ユーザーDB141は、運送業者であるユーザーについて、ユーザーIDと関連付けて、当該ユーザーが運用する各貨物自動車の車両IDを記憶する。車両IDは、ユーザーDB141に登録される貨物自動車ごとにユニークな識別情報である。ユーザーDB141は、車両IDに関連付けて、当該車両IDで特定される貨物自動車に関する各種情報を記憶する。当該各種情報は、後述の車種情報などを含む。ユーザーは、必要事項を端末装置200に入力することで、自社(自身)が運用する各貨物自動車についてユーザーDB141に登録しておくことができる。
【0022】
また、ユーザーDB141は、運送業者であるユーザーについて、ユーザーIDと関連付けて当該ユーザーが使用する各運転手の運転手IDを記憶する。運転手IDは、ユーザーDB141に登録される運転手ごとにユニークな識別情報である。ユーザーDB141は、運転手IDに関連付けて、当該運転手IDで特定される運転手に関する各種情報を記憶する。
【0023】
マッチングDB142は、空きスペースと荷物とのマッチングに用いられる情報などを記憶及び管理する。マッチングDB142は、一例としてスペースDB及び荷物DBを含む。スペースDBは、例えば、運送業者が登録する空きスペースについての情報などを記憶及び管理する。荷物DBは、例えば、荷主が登録する荷物についての情報などを記憶及び管理する。なお、スペースDBに登録される空きスペース及び荷物DBに登録される荷物を総称して「募集案件」というものとする。
【0024】
配車DB143は、配車管理サービスに関する各ユーザーについての情報を記憶及び管理する。例えば、配車DB143は、各ユーザーについての配車についての情報を記憶する。すなわち、配車DB143は、ユーザーIDに配車情報を関連付けて記憶する。配車情報は、各ユーザーが運用する貨物自動車について、車両IDと運行情報などを関連付けて記憶する。当該運行情報は、例えば、当該車両IDで特定される貨物自動車の運行計画及び過去の運行についての情報などを含む。なお、運行情報は、例えば、貨物自動車がいつどこでどの荷物を積み、いつどこでどの荷物を降ろすかを示す情報、時間帯又は地点間ごとの使用しているスペース及び空きスペースについての情報、時間帯又は地点間ごとの積載重量及び空き積載重量、貨物自動車の移動距離についての情報、どの運転手がどこからどこまで運転するかを示す情報、並びに貨物自動車の有料道路の通行にかかる予定の金額及びかかる燃料代の予定の金額についての情報などを含む。なお、運転手は、荷物を運ぶ者の一例である。また、配車情報は、各ユーザーが使用する各運転手についての各種情報も記憶する。
なお、配車DB143は、運行IDと関連付けて各運行についての情報を記憶する。運行IDは、運行ごとにユニークな識別情報である。配車DB143は、運行IDに運転手IDを関連付けて記憶する。これにより、配車DB143は、当該運行IDで特定される運行に、当該運転手IDで特定される運転手が割り当てられていることを記憶する。運行に割り当てられている運転手は、当該運行について貨物自動車の運転を行う。
【0025】
通信インターフェース150は、サーバー装置100がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
【0026】
バス160は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、サーバー装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0027】
端末装置200は、配車サービスを利用することができる装置である。端末装置200は、例えば、PC(personal computer)、タブレット端末、又はスマートホンなどの汎用のコンピューターである。あるいは、端末装置200は、配車サービスを利用するための専用の装置であっても良い。端末装置200は、一例として、プロセッサー210、ROM220、RAM230、補助記憶装置240、通信インターフェース250、入力デバイス260及び表示デバイス270を含む。そして、バス280などが、これら各部を接続する。
【0028】
プロセッサー210は、端末装置200の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー210は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー210は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー210は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー210は、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、端末装置200の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー210は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー210の回路内に組み込まれていても良い。
【0029】
ROM220及びRAM230は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM220は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM220は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM220は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM230は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM230は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM230は、典型的には揮発性メモリである。
【0030】
補助記憶装置240は、プロセッサー210を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置240は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置240は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置240は、プロセッサー210が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー210での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0031】
補助記憶装置240が記憶するプログラムは、配車サービスを利用することができるアプリケーションソフトウェア(以下「端末アプリ」という。)を含む。端末アプリは、配車サービスを利用するための専用のソフトウェアであっても良いし、ウェブブラウザーなどの非専用のソフトウェアであっても良い。
【0032】
通信インターフェース250は、端末装置200がネットワークNWなどを介して通信するためのインターフェースである。
【0033】
入力デバイス260は、端末装置200の操作者(以下、単に「操作者」という。)による操作を受け付ける。入力デバイス260は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウス又はコントローラーなどである。また、入力デバイス260は、音声入力用のデバイスであっても良い。
【0034】
表示デバイス270は、操作者に各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス270は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス260及び表示デバイス270としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス270として、タッチパネルが備えるタッチパッドを入力デバイス260として用いることができる。
【0035】
バス280は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、端末装置200の各部で授受される信号を伝送する。
【0036】
以下、実施形態に係る配車システム1の動作を
図2~
図9及び
図16~
図19などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図2~
図7及び
図16は、端末装置200のプロセッサー210による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー210は、例えば、ROM220又は補助記憶装置240などに記憶されたプログラムに基づいて
図2~
図7及び
図16の処理を実行する。
図8~
図10及び
図17~
図19は、サーバー装置100のプロセッサー110による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー110は、例えば、ROM120又は補助記憶装置140などに記憶されたプログラムに基づいて
図8~
図10及び
図17~
図19の処理を実行する。
【0037】
端末装置200のプロセッサー210は、例えば、端末アプリを起動したことに応じて
図2~
図7に示す処理を開始する。あるいは、プロセッサー210は、ウェブブラウザーを用いて配車サービスのウェブページにアクセスしたことに応じて
図2~
図7に示す処理を開始する。なお、端末装置200は、配車サービスの機能のうちの一部又は全部を利用するための配車サービスにログインしている必要がある。端末装置200は、例えば、ユーザーIDを使用して配車サービスにログインする。端末装置200は、配車サービスにログイン中である場合、ログインに使用したユーザーIDを記憶している。当該ユーザーIDを以下「ログインID」という。
【0038】
図2のステップST11においてプロセッサー210は、トップ画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、トップ画面を表示する。なお、プロセッサー210は、トップ画面を表示させるために必要なデータを、例えば、補助記憶装置140及びサーバー装置100の少なくともいずれかから取得する。
【0039】
トップ画面は、例えば、配車サービスの各機能を利用するためのボタンを含む画面である。トップ画面は、一例として、登録ボタン、検索ボタン、発注確認ボタン、受注確認ボタン、支払確認ボタン及び配車ボタンを含む。登録ボタンは、例えば、ユーザーが各種の募集案件の登録をする場合に操作するためのボタンである。検索ボタンは、例えば、ユーザーが各種の検索する場合に操作するためのボタンである。発注確認ボタンは、例えば、ユーザーが自社に来ている発注(注文)などを確認する場合に操作するためのボタンである。受注確認ボタンは、例えば、ユーザーが、自社がした発注に対する受注などを確認する場合に操作するためのボタンである。支払確認ボタンは、例えば、運賃の支払い状況及び決済状況などの確認並びに運賃の支払いなどを行う場合に操作するためのボタンである。配車ボタンは、例えば、ユーザーが配車管理サービスを利用する場合に操作するためのボタンである。
なお、本明細書において、運送料金(運賃)を支払う側が行う側が発注するとは限らず、運賃を受け取る側が発注する場合もある。したがって、本明細書において運賃を受け取る側が受注するとは限らず、運賃を支払う側が受注する場合もある。すなわち、募集を行った側が受注者であり、募集に対して依頼を行った側が発注者である。
【0040】
ステップST12においてプロセッサー210は、登録ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、登録ボタンが操作されないならば、ステップST12においてNoと判定してステップST13へと進む。
【0041】
ステップST13においてプロセッサー210は、検索ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、検索ボタンが操作されないならば、ステップST13においてNoと判定してステップST14へと進む。
【0042】
ステップST14においてプロセッサー210は、発注確認ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、発注確認ボタンが操作されないならば、ステップST14においてNoと判定してステップST15へと進む。
【0043】
ステップST15においてプロセッサー210は、受注確認ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、受注確認ボタンが操作されないならば、ステップST15においてNoと判定してステップST16へと進む。
【0044】
ステップST16においてプロセッサー210は、支払確認ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、支払確認ボタンが操作されないならば、ステップST16においてNoと判定してステップST17へと進む。
【0045】
ステップST17においてプロセッサー210は、配車ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、配車ボタンが操作されないならば、ステップST17においてNoと判定してステップST12へと戻る。かくして、プロセッサー210は、登録ボタン、検索ボタン、発注確認ボタン、受注確認ボタン、支払確認ボタン又は配車ボタンが操作されるまでステップST12~ステップST17を繰り返す待受状態(ループ状態)となる。
【0046】
プロセッサー210は、ステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに登録ボタンが操作されたならば、ステップST12においてYesと判定してステップのST17へと進む。
【0047】
ステップST18においてプロセッサー210は、登録画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、登録画面を表示する。なお、プロセッサー210は、登録画面を表示させるために必要なデータを、例えば、補助記憶装置140及びサーバー装置100の少なくともいずれかから取得する。
【0048】
登録画面は、募集案件を登録するための画面である。登録画面は、例えば、空きスペースを登録するためのスペース登録画面SC1と、荷物を登録するための荷物登録画面SC2の2種類がある。
【0049】
図11は、スペース登録画面SC1の一例を示す図である。スペース登録画面SC1は、一例として、スペース入力欄、スペース送信ボタンB11及び戻るボタンB12を含む。
【0050】
スペース入力欄は、空きスペースについての情報を入力するための入力欄である。なお、スペース入力欄に入力された内容を以下「スペース入力情報」という。スペース入力情報は、荷物を輸送することができるスペースを有する物体の、荷物を輸送するために用いることができる空きスペースについての情報である第1の情報の一例である。
スペース入力情報は、一例として、車両ID、開始日時、終了日時、開始地、終了地、車種情報、空き情報、運賃情報、支払期限情報、運転時間情報及びその他の各種情報を含む。
車両IDは、空きスペースを提供する貨物自動車の車両IDである。
開始日時は、空きスペースの利用可能な開始日時を示す。この日時以降に空きスペースに荷物を積み込むことができる。
終了日時は、空きスペースの利用可能な終了日時を示す。この日時まで空きスペースから荷物をおろすことができる。なお、開始日時及び終了日時は、それぞれN(Nは、1以上の整数)個ずつ入力可能であっても良い。この場合、例えば、第1の開始日時から第1の終了日時、第2の開始日時から第2の終了日時、…、及び第Nの開始日時から第Nの終了日時のそれぞれが空きスペースを提供可能な日時となる。なお、開始日時から終了日時までの時間帯は、第1の時間帯の一例である。
開始地は、空きスペースを提供する貨物自動車が開始日時において存在する予定の場所を示す。開始地は、地点であっても地域であっても良い。
終了地は、空きスペースを提供する貨物自動車が終了日時において存在する予定の場所を示す。開始地は、地点であっても地域であっても良い。
車種情報は、空きスペースを提供する貨物自動車の車種に関する情報である。車種情報は、例えば、当該貨物自動車の車体の形状、当該貨物自動車の大きさ、及び当該貨物自動車の設備などについての情報を含む。貨物自動車の車体の形状は、例えば、ウイング車及び平ボディ車などがある。貨物自動車の大きさは、例えば、中型及び大型などがある。貨物自動車の設備は、例えば、冷凍冷蔵設備及びクレーンなどがある。なお、プロセッサー210は、車両IDが入力された場合に、車種情報を自動で入力しても良い。この場合、プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、車両IDに関連付けられた車種情報を取得する。
空き情報は、空きスペースの大きさ及び空きスペースに積載可能な重量を示す。空きスペースの大きさは、例えば、長さ[m]、幅[mm]、高さ[mm]、面積[m2]、体積[m3]、才数[才]及びパレット数などのうちの少なくともいずれかを用いて表される。なお、ここで示した単位は、一例であって他の単位を用いても良い。
運賃情報は、空きスペースを利用する場合の運賃の条件についての情報である。当該条件は、例えば、運賃の下限などを示す。
支払期限情報は、運賃の支払い期限を示す情報である。また、支払期限情報は、運賃が先払いであるか後払いであるかを示す情報を含んでも良い。なお、先払いとは、運送完了より前に運賃を支払うものである。後払いとは、運送完了より後に運賃を支払うものである。
運転時間情報は、開始日時及び終了日時の少なくともいずれかにおける、空きスペースを提供する貨物自動車を運転する運転手の連続拘束時間の予定を示す。
【0051】
スペース入力欄は、一例として領域AR101~領域AR112を含む。
領域AR101は、車両IDを入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR102は、開始日時を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR103は、終了日時入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR105は、開始地を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR104は、終了地を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR106は、車種情報を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR107及び領域AR108は、空き情報のうちの空きスペースの大きさを入力するための入力欄を含む領域である。
図11では、一例として、当該大きさとして長さ及び高さが入力された様子を示している。
領域AR109は、空き情報のうちの空きスペースに積載可能な重量を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR110は、運転時間情報を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR111は、支払い期限を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR112は、その他の情報を入力するための入力欄を含む領域である。
【0052】
スペース送信ボタンB11は、空きスペースをマッチングDB142に登録する場合に操作するためのボタンである。操作者は、空きスペースを売り出したい場合、例えば、マッチングDB142に登録したい当該空きスペースについての情報をスペース入力欄に入力する。その後、当該操作者は、スペース送信ボタンB11を操作する。
【0053】
戻るボタンB12は、登録画面からトップ画面に戻る場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0054】
図12は、荷物登録画面SC2の一例を示す図である。荷物登録画面SC2は、一例として、荷物入力欄、荷物送信ボタンB21及び戻るボタンB12を含む。
【0055】
荷物入力欄は、荷物についての情報を入力するための入力欄である。なお、荷物入力欄に入力された内容を以下「荷物入力情報」という。なお、スペース入力情報及び荷物入力情報を総称して「入力情報」というものとする。また、荷物入力情報は、輸送対象の荷物についての情報である第2の情報の一例である。
荷物入力情報は、一例として、積日時、卸日時、積地、卸地、荷物情報、希望車種情報、報酬情報、支払可能情報及びその他の各種情報を含む。
積日時は、荷物を積む日時を示す。荷物を積む日時は、例えば荷物を積み始める日時である。積日時は、時点であっても良いし、期間であっても良い。また、積日時は、断続的であっても良い。積日時が期間である場合には、当該期間内のうちのいずれかの日時に荷物を積めば良いことを示す。
卸日時は、荷物をおろす日時を示す。荷物をおろす日時は、例えば、荷物を積み終える日時を示す。卸日時は、時点であっても良いし、期間であっても良い。卸日時が期間である場合には、当該期間内のうちのいずれかの日時に荷物をおろせば良いことを示す。また、卸日時は、断続的であっても良い。なお、積日時から卸日時までの時間帯は、第2の時間帯の一例である。
積地は、荷物を積む地点を示す。
卸地は、荷物をおろす地点を示す。
荷物情報は、荷物の内容、荷物の品名、荷物の大きさ、荷物の重量、荷物の数量、荷物に冷蔵又は冷凍が必要か及びその他の荷物に関する情報を含む。
希望車種情報は、荷物を運ぶための貨物自動車の車種を指定する情報である。
報酬情報は、荷物を運んだ場合に荷主が支払う運賃の条件についての情報である。当該条件は、例えば、運賃の上限などを示す。
支払可能情報は、運賃の支払いが可能な日時を示す情報である。
【0056】
荷物入力欄は、一例として領域AR201~領域AR217を含む。
領域AR201は、積地を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR202は、卸地を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR203は、積日時の期間の開始日時を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR204は、積日時の期間の終了日時を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR205は、卸日時の期間の開始日時を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR206は、卸日時の期間の終了日時を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR207は、荷物の品名などを入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR208は、荷物の内容などを入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR209は、荷物の数量を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR210は、荷物の重量を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR211~領域AR213は、荷物の大きさを入力するための入力欄を含む領域である。
図12では、一例として、当該大きさとして長さ、高さ及び才数が入力された様子を示している。
領域AR214は、希望車種情報を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR215は、報酬情報を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR216は、支払可能情報を入力するための入力欄を含む領域である。
領域AR217は、その他の情報を入力するための入力欄を含む領域である。
【0057】
荷物送信ボタンB21は、当該荷物をマッチングDB142に登録する場合に操作するためのボタンである。操作者は、輸送してもらいたい荷物がある場合、例えば、マッチングDB142に登録したい当該荷物についての情報を荷物入力欄に入力する。その後、当該操作者は、荷物送信ボタンB21を操作する。
【0058】
ステップST19においてプロセッサー210は、登録画面において戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されないならば、ステップST19においてNoと判定してステップST20へと進む。
【0059】
ステップST20においてプロセッサー210は、スペース送信ボタンB11又は荷物送信ボタンB21が操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、スペース送信ボタンB11又は荷物送信ボタンB21が操作されないならば、ステップST20においてNoと判定してステップST19へと戻る。かくして、プロセッサー210は、戻るボタン、スペース送信ボタンB11又は荷物送信ボタンB21が操作されるまでステップST19及びステップST20を繰り返す待受状態となる。
【0060】
プロセッサー210は、ステップST19及びステップST20の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、ステップST19においてYesと判定してステップST11へと戻る。
【0061】
プロセッサー210は、ステップST19及びステップST20の待受状態にあるときにスペース送信ボタンB11又は荷物送信ボタンB21が操作されたならば、ステップST20においてYesと判定してステップST21へと進む。
【0062】
ステップST21においてプロセッサー210は、登録情報を生成する。プロセッサー210は、登録情報を生成した後、当該登録情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該登録情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該登録情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0063】
登録情報は、ログインID及び入力情報を含む。登録情報は、当該入力情報をマッチングDB142に登録するように指示する情報である。登録情報は、例えば、スペース登録情報及び荷物登録情報の2種類がある。
プロセッサー210は、スペース送信ボタンB11が操作された場合、スペース登録情報を生成及び送信する。スペース登録情報は、ログインID及びスペース入力情報を含む。スペース登録情報は、当該スペース入力情報をスペースDBに登録するように指示する情報である。
プロセッサー210は、荷物送信ボタンB21が操作された場合、荷物登録情報を生成及び送信する。荷物登録情報は、ログインID及び荷物入力情報を含む。荷物登録情報は、当該荷物入力情報を荷物DBに登録するように指示する情報である。
【0064】
一方、
図8のステップST101においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって端末装置200から送信される情報が受信(入力)されるのを待ち受けている。プロセッサー110は、情報が受信されたならば、ステップST101においてYesと判定してステップST102へと進む。
【0065】
ステップST102においてプロセッサー110は、受信された情報が登録情報であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が登録情報であるならば、ステップST102においてYesと判定してステップST103へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が登録情報でないならば、ステップST102においてNoと判定してステップST106へと進む。なお、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、登録情報を受信する処理を行うことで、入力部の一例として機能する。
【0066】
ステップST103においてプロセッサー110は、登録情報に基づき募集案件をマッチングDB142に登録する。すなわち、プロセッサー110は、登録IDと、登録情報に含まれるログインIDと、当該登録情報に含まれる入力情報と、案件ステータス情報とを関連付けてマッチングDB142に記憶する。登録IDは、募集案件ごとにユニークなIDである。登録IDは、例えば、空きスペース用の登録IDであるスペースIDと、荷物用の登録IDである荷物IDの2種類がある。案件ステータス情報は、関連付けられた登録IDで特定される募集案件について、どのような状況であるかを示す情報である。案件ステータス情報は、例えば、未受注状態、受注済み状態、及びキャンセル状態などの複数の状態のいずれかの状態である。案件ステータス情報の初期値は、未受注状態である。未受注状態の案件ステータス情報は、関連付けられた登録IDで特定される募集案件について、受注が行われたことが無いことを示す。受注済み状態の案件ステータス情報は、関連付けられた登録IDで特定される募集案件について、受注が行われたことを示す。キャンセル状態の案件ステータス情報は、関連付けられた登録IDで特定される募集案件について、一度受注されたがその後にキャンセルされたことを示す。
プロセッサー110は、受信された情報がスペース登録情報である場合、当該スペース登録情報に基づき空きスペースをスペースDBに登録する。すなわち、プロセッサー110は、スペースIDと、当該スペース登録情報に含まれるログインIDと、当該スペース登録情報に含まれるスペース入力情報とを関連付けてスペースDBに記憶する。
また、プロセッサー110は、受信された情報が荷物登録情報である場合、当該荷物登録情報に基づき荷物を荷物DBに登録する。すなわち、プロセッサー110は、荷物IDと、当該荷物登録情報に含まれるログインIDと、当該荷物登録情報に含まれる荷物入力情報とを関連付けて荷物DBに記憶する。
【0067】
以上より、プロセッサー110は、ステップST103の処理を行うことで、第1の情報を記憶部に記憶させる記憶制御部として機能する。あるいは、プロセッサー110は、ステップST103の処理を行うことで、第2の情報を記憶部に記憶させる記憶制御部として機能する。
【0068】
ステップST104においてプロセッサー110は、マッチング処理を行う。マッチング処理は、ステップST103で登録された募集案件にマッチングする募集案件を検索する処理である。マッチング処理は、例えば、荷物マッチング処理とスペースマッチング処理の2種類がある。
【0069】
プロセッサー110は、ステップST103で空きスペースについての情報を登録した場合、荷物マッチング処理を行う。なお、当該ステップST103で登録された空きスペースを「登録スペース」というものとする。荷物マッチング処理は、登録スペースについてのスペース入力情報が示す条件とマッチングする荷物を荷物DBから検索する処理である。すなわち、プロセッサー110は、荷物DBを参照して、登録スペースを用いて運ぶことができる荷物を検索して見つける。プロセッサー110は、例えば、荷物条件を満たす荷物を、登録スペースを用いて運ぶことができる荷物であると判定する。荷物条件は、一例として、以下の(A1)~(A10)の条件を満たすことである。
(A1)登録スペースの開始日時から終了日時までの間に荷物を運び終えることができる。一例として、プロセッサー110は、下式を満たせば荷物を運び終えることができるとみなす。
(空き時間)>(運送時間) (1)
ただし、
(空き時間)=(終了日時)-(開始日時) (2)
(運送時間)=(登録スペースの開始地から荷物の積地までの移動にかかる時間)+(荷物を積むのにかかる時間)+(荷物の積地から卸地までの移動にかかる時間)+(荷物をおろすのにかかる時間)+(荷物の卸地から登録スペースの終了地までの移動にかかる時間)) (3)
である。なお、荷物を積むのにかかる時間及び荷物を降ろすのにかかる時間は、例えば、荷物情報に含まれている。あるいは、プロセッサー110は、荷物の内容及び荷物の数量などの荷物情報を用いて荷物を積むのにかかる時間及び荷物を降ろすのにかかる時間を求めても良い。
(A2)開始日時から終了日時までの間に荷物を積むことができる。一例として、プロセッサー110は、荷物の積日時と、((開始日時)+(登録スペースの開始地から荷物の積地までの移動にかかる時間))から登録スペースの終了日時までの期間とに共通の部分がある場合にこの時間に荷物を積むことができると判定する。
(A3)開始日時から終了日時までの間に荷物をおろすことができる。一例として、プロセッサー110は、登録スペースの終了日時が((最速卸日時)+(荷物の卸地から登録スペースの終了地までの移動にかかる時間))以降である場合にこの時間に荷物をおろすことができると判定する。ここで、最速卸日時は、例えば、((最速積日時)+(荷物を積むのにかかる時間)+(荷物の積地から卸地までの移動にかかる時間)+(荷物をおろすのにかかる時間))以降の日時のうち、荷物の卸日時内で最も早い日時である。ここで、最速積日時は、例えば、((開始日時)+(登録スペースの開始地から荷物の積地までの移動にかかる時間))以降の日時のうち、荷物の積日時内で最も早い日時である。
(A4)荷物の大きさが登録スペースの大きさ以下であること。
(A5)荷物の重量が登録スペースの積載可能な重量以下であること。
(A6)車種情報の示す車種が、荷物情報が示す荷物を運ぶことができること。
(A7)車種情報の示す車種が、希望車種情報に該当すること。
(A8)荷物の報酬情報が示す運賃の条件と、登録スペースの運賃情報が示す運賃の条件が合致すること。
(A9)支払可能情報の示す運賃の支払い可能な日時が、支払期限情報の示す運賃の支払い期限以前を含む。
(A10)空きスペースを提供する貨物自動車を運転する運転手の連続拘束時間が、運転上限情報で示す上限以下であること。なお、運転上限情報は、荷物を運ぶ運転手の連続拘束時間の上限を示す。運転上限情報は、例えば、運送業者によって予め設定される。あるいは、プロセッサー210は、運転上限時間として、法令などで定められた値を自動で設定しても良い。ここでの運転手の連続拘束時間は、例えば、運転時間情報が示す連続拘束時間に、荷物を運んだ場合の拘束時間を足した時間である。なお、拘束時間は、例えば労働時間及び休憩時間の合計である。あるいは、拘束時間は、休憩時間を含まなくても良い。
【0070】
なお、プロセッサー110は、登録スペースを用いて運ぶことができる荷物に限らず、登録スペースを用いて運ぶことができる荷物に条件が近い荷物についても検索して見つけても良い。このような荷物は、例えば、荷物条件中の(A1)~(A10)の条件のうちの一部の条件を僅差で満たさないような荷物である。僅差である範囲は、例えば配車システムの設計者又は管理者などによって予め定められる。あるいは、このような荷物は、例えば、荷物条件中の(A1)~(A10)の条件のうちの条件を満たさない条件の数が所定の数以下であるような荷物である。当該所定の数は、例えば配車システムの設計者又は管理者などによって予め定められる。
【0071】
プロセッサー110は、ステップST103で荷物についての情報を登録した場合、スペースマッチング処理を行う。なお、当該ステップST103で登録された荷物を「登録荷物」というものとする。スペースマッチング処理は、登録荷物についての荷物入力情報が示す条件とマッチングする空きスペースをスペースDBから検索する処理である。すなわち、プロセッサー110は、スペースDBを参照して、登録荷物を運ぶことができる空きスペースを検索して見つける。プロセッサー110は、例えば、スペース条件を満たす空きスペースを、登録荷物を運ぶことができる空きスペースであると判定する。スペース条件は、前述の(A1)~(A8)の「荷物」を「登録荷物」に、「登録スペース」を「空きスペース」に読み替えた条件を満たすことである。
【0072】
なお、プロセッサー110は、登録荷物を運ぶことができる空きスペースに限らず、登録荷物を運ぶことができる空きスペースに条件が近い空きスペースについても検索して見つけても良い。このような空きスペースは、例えば、スペース条件中の(A1)~(A8)の条件のうちの一部の条件を僅差で満たさないような空きスペースである。僅差である範囲は予め定められる。
【0073】
なお、マッチング処理により見つかる募集案件の件数は、例えば、0件の場合、1件の場合及び複数件数の場合がある。
【0074】
また、プロセッサー110は、検索によって見つけた募集案件の中から、最適な募集案件を選択する。選択される数は、例えば1件である。あるいは、選択される数は、複数件であっても良い。プロセッサー110は、例えば、条件のマッチング度合いが最も高いものを最適な募集案件として選択する。プロセッサー110は、例えば、条件をギリギリ満たすものより条件を余裕を持って満たすものをマッチング度合が高いとみなす。プロセッサー110は、AIなどを用いて最適な募集案件を選択しても良い。ここで選択される募集案件を以下「最適案件」という。
【0075】
以上より、プロセッサー110は、ステップST104の処理を行うことで、第1の情報及び第2の情報に基づき、荷物を輸送することが可能な空きスペースを検索する検索部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、ステップST104の処理を行うことで、第2の情報及び第1の情報に基づき、空きスペースで輸送可能な荷物を検索する検索部の一例として機能する。
【0076】
ステップST105においてプロセッサー110は、マッチング結果情報を生成する。マッチング結果情報は、マッチング処理により見つかった募集案件及び最適案件を通知するための情報である。マッチング結果情報は、ステップST103で登録された募集案件についての登録ID(以下「新規登録ID」という。)、並びにステップST104のマッチング処理により見つかった各募集案件についての情報及び最適案件についての情報を含む。当該募集案件についての情報は、当該募集案件の登録ID(以下「結果ID」という。)、入力情報及び募集ユーザー情報を含む。当該最適案件についての情報は、どの募集案件が最適案件であるかを示すために当該最適案件の結果IDを含む。ただし、マッチング処理により見つかった募集案件の件数が0件である場合には、マッチング結果情報は募集案件及び最適案件についての情報を含まなくても良い。募集ユーザー情報は、募集案件を登録したユーザーについての情報である。当該ユーザーは、当該募集案件の結果IDに関連付けられたユーザーIDで特定されるユーザーである。プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して当該ユーザーIDに関連付けられたユーザー情報を取得する。当該ユーザー情報が募集ユーザー情報である。募集ユーザー情報は、例えば、ユーザーの社名、連絡先及び連絡先などを含む。プロセッサー110は、マッチング結果情報を生成した後、当該マッチング結果情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該マッチング結果情報を端末装置200に送信する。送信された当該マッチング結果情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST105の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0077】
一方、
図2のステップST22において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によってマッチング結果情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、マッチング結果情報が受信されたならば、ステップST22においてYesと判定してステップST23へと進む。
【0078】
ステップST23においてプロセッサー210は、受信されたマッチング結果情報に基づきマッチング結果画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、マッチング結果画面を表示する。
【0079】
図13は、結果画面SC3の一例を示す図である。なお、結果画面は、マッチング結果画面及び検索結果画面の総称である。検索結果画面については後述する。結果画面SC3は、マッチング結果画面の一例を示す。マッチング結果画面は、マッチング結果情報に含まれる各募集案件についての情報を表示するための画面である。当該情報は、例えば、入力情報及び募集ユーザー情報などである。なお、
図13に示す結果画面SC3は、マッチング結果情報に含まれる募集案件が空きスペースである場合の結果画面である。マッチング結果情報に含まれる募集案件が荷物である場合には、空きスペースについての情報に代えて荷物についての情報を含む。結果画面SC3は、例えば、領域AR31及び戻るボタンB32を含む。マッチング結果画面における領域AR31は、マッチング結果情報に含まれる各募集案件についての情報を表示する領域である。また、領域AR31は、発注ボタンB31及び領域AR131を含む。
【0080】
マッチング結果画面における各発注ボタンB31は、例えば、マッチング結果画面に表示された各募集案件にそれぞれ対応する。発注ボタンB31は、対応する募集案件に対して発注を行う場合に操作するためのボタンである。
戻るボタンB32は、結果画面SC3からトップ画面などに戻る場合に操作者が操作するためのボタンである。
領域AR131は、最適案件を示す。当該最適案件は、マッチング結果情報で示された最適案件である。
【0081】
なお、マッチング結果情報に含まれる募集案件の数が0である場合、すなわち、マッチング処理により見つかった募集案件の件数が0件である場合、領域AR31は、各募集案件についての情報及び発注ボタンB31を含まない。また、マッチング結果情報に含まれる募集案件の数が0である場合、マッチング結果画面は、マッチング処理により見つかった募集案件の件数が0件であることを示す画像を含む。なお、文字は、画像の一種である。
【0082】
操作者は、マッチング結果画面に表示されたいずれかの募集案件に対して発注したい場合、当該募集案件に対応する発注ボタンB31を操作することで当該募集案件に対して発注することができる。
例えば、操作者は、マッチング結果画面に表示された空きスペースを利用したい場合、当該空きスペースに対応する発注ボタンB31を操作する。これにより、操作者は、空きスペースを利用する発注が可能である。なお、当該発注は、操作者側が運賃を支払う側となる注文の発注である。
例えば、操作者は、マッチング結果画面に表示された荷物を輸送したい場合、当該荷物に対応する発注ボタンB31を操作する。これにより、操作者は、当該荷物を運ぶ発注が可能である。なお、当該発注は、操作者側が運賃を受け取る側となる注文の発注である。
【0083】
また、操作者は、マッチング結果画面に表示されたいずれの募集案件も注文しない場合、例えば、戻るボタンを操作する。
【0084】
ステップST24においてプロセッサー210は、発注するか否かを判定する。プロセッサー210は、マッチング結果画面において戻るボタンが操作されたならば発注しないと判定する。プロセッサー210は、マッチング結果画面においていずれかの発注ボタンB31が操作されたならば発注すると判定する。プロセッサー210は、発注すると判定するならば、ステップST24においてYesと判定してステップST25へと進む。
【0085】
ステップST25においてプロセッサー210は、第1発注情報を生成する。第1発注情報は、例えば、ログインID、新規登録ID、マッチング結果画面において操作された発注ボタンB31に対応する募集案件の結果IDを含む。第1発注情報は、当該ログインIDで特定されるユーザーが、当該募集案件に対して発注することを示す情報である。プロセッサー210は、第1発注情報を生成した後、当該第1発注情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該第1発注情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該第1発注情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0086】
プロセッサー210は、発注しないと判定するならば、ステップST24においてNoと判定してステップST26へと進む。また、プロセッサー210は、ステップST25の処理の後、ステップST26へと進む。
【0087】
ステップST26においてプロセッサー210は、登録画面から募集案件を登録したか否かを判定する。プロセッサー210は、例えば、ステップST26の処理の直前のステップST21の処理について、ステップST20からステップST21へと進んでいた場合に、登録画面から募集案件を登録したと判定する。プロセッサー210は、登録画面から募集案件を登録したと判定するならば、ステップST26においてYesと判定してステップST11へと戻る。
【0088】
一方、
図8のステップST106においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が発注情報であるか否かを判定する。第1発注情報と、後述の第2発注情報は、発注情報の1種である。プロセッサー110は、受信された情報が発注情報であるならば、ステップST106においてYesと判定してステップST107へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が発注情報でないならば、ステップST106においてNoと判定してステップST108へと進む。
【0089】
ステップST107においてプロセッサー110は、受信された発注情報に基づき、発注処理を行う。発注処理は、当該発注情報に含まれる結果IDで特定される募集案件が発注されていることが分かるようにするための処理を含む。プロセッサー110は、発注処理として、例えば、発注IDに、発注側情報及び受注側情報を関連付けてマッチングDB142に記憶する。発注IDは、発注ごとにユニークな識別情報である。発注側情報は、発注をかけた側についての情報である。受注側情報は、発注を受ける側についての情報である。
ここでは、受信された発注情報が第1発注情報である場合の発注処理(以下「第1発注処理」という。)について説明する。第1発注処理は、当該発注がどの募集案件とどの募集案件がマッチングしたことによる発注であるかが分かるようにするための処理を含む。第1発注処理では、発注側情報は、例えば、受信された第1発注情報に含まれる登録ID(新規登録ID)及びユーザーIDを含む。第1発注処理では、受注側情報は、例えば、受信された第1発注情報に含まれる登録ID(結果ID)、及び受注側のユーザーのユーザーIDを含む。なお、プロセッサー110は、当該ユーザーIDを次のように取得する。すなわち、プロセッサー110は、マッチングDB141を参照して当該結果IDに関連付けられたユーザーIDを取得する。
【0090】
また、プロセッサー110は、受注側のユーザーに対して、当該ユーザーが登録している募集案件に発注がきていることを通知しても良い。例えば、プロセッサー110は、プッシュ通知などの通知、メール又はメッセージなどを当該ユーザーの端末装置200に送信することで通知する。
【0091】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図2のステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに検索ボタンが操作されたならば、ステップST13においてYesと判定して
図3のステップST31へと進む。
【0092】
ステップST31においてプロセッサー210は、
図14に示すような検索画面SC4に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、検索画面SC4を表示する。
【0093】
図14は、検索画面SC4の一例を示す図である。検索画面SC4は、マッチングDB142に登録された各募集案件について検索を行うための画面である。なお、
図14に示す検索画面SC4は、空きスペースを検索するための画面である。荷物を検索するための検索画面は、空きスペースについての検索条件情報を入力する入力欄に代えて、荷物についての検索条件情報を入力する入力欄を含む。検索画面SC4は、例えば、検索入力欄AR41及び検索ボタンB41を含む。
【0094】
検索入力欄AR41は、検索条件を入力するための入力欄である。なお、検索入力欄AR41に入力する条件は、AND、OR、NOT及びその他の論理演算を用いて入力することができても良い。
検索入力欄AR41には、例えば、検索対象が空きスペースであるか荷物であるかを選択するための入力欄を含んでも良い。
検索入力欄AR41は、選択された検索対象が空きスペースである場合には、開始日時の条件、終了日時の条件、開始地の条件、終了地の条件、車種に関する条件、空きスペースの大きさの条件、空きスペースに積載可能な重量の条件及び運賃の条件などが入力可能である。各条件は、運ぶ荷物の条件でもあると言える。
検索入力欄AR41は、選択された検索対象が荷物である場合には、積日時の条件、卸日時の条件、積地の条件、卸地の条件、荷物の内容に関する条件、荷物の大きさについての条件、荷物の重量についての条件、その他の荷物に関する条件及び運賃に関する条件などが入力可能である。各条件は、提供する空きスペースの条件でもあると言える。
【0095】
検索入力欄AR41は、
図14に示すように地図を含んでも良い。当該地図は、開始地の条件及び終了地の条件又は積地の条件及び卸地の条件などを、地図を用いて入力可能な入力欄である。例えば、プロセッサー210は、地図上の位置をクリック又はタップなどすることによって指定された場合、当該位置に対応する地名又は施設名などを、積地又は卸地の条件として検索入力欄AR41に入力する。プロセッサー210は、当該処理を、サーバー装置100と協働して行っても良い。また、当該地図は、運送会社の位置などを表示しても良い。
【0096】
検索ボタンB41は、検索の開始を指示する場合に操作するためのボタンである。
操作者は、例えば、検索入力欄AR41に検索条件を終了した後、検索ボタンB41を操作する。
【0097】
なお、プロセッサー210は、検索入力欄AR41に入力される内容についてサジェストしても良い。プロセッサー210は、例えば、既に入力された内容をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100のプロセッサー110は、当該既に入力された内容が受信されたならば、サジェストの内容を決定し、端末装置200に送信する。端末装置200のプロセッサー210は、当該サジェストの内容が受信されたならば、当該サジェストの内容を検索画面SC4内などに表示する。サジェストされる内容は、例えば、過去に検索された内容及びよく検索される内容などである。
【0098】
ステップST32においてプロセッサー210は、検索ボタンB41が操作されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、検索ボタンB41が操作されたならば、ステップST32においてYesと判定してステップST33へと進む。
【0099】
ステップST33においてプロセッサー210は、検索情報を生成する。検索情報は、検索条件情報を含む。検索条件情報は、検索条件を示す情報である。検索条件情報は、検索入力欄AR41に入力された内容などを含む。また、検索条件情報は、検索対象が空きスペースであるか荷物であるかを示す。検索情報は、当該検索条件情報に基づく検索をするように指示する情報である。プロセッサー210は、検索情報を生成した後、当該検索情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該検索情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該検索情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。なお、検索対象が荷物である場合の検索条件情報は、第1の情報の一例である。検索対象が空きスペースである場合の検索条件情報は、第2の情報の一例である。
【0100】
一方、
図8のステップST108においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が検索情報であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が検索情報であるならば、ステップST108においてYesと判定してステップST109へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が検索情報でないならば、ステップST108においてNoと判定してステップST111へと進む。なお、プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して、検索情報を受信する処理を行うことで、入力部の一例として機能する。
【0101】
ステップST109においてプロセッサー110は、検索条件情報に基づき検索処理を行う。検索処理は、マッチングDB142を参照して、検索条件情報が示す条件に合致する募集案件を検索して見つける処理である。
プロセッサー110は、検索対象が空きスペースである場合、スペースDBを参照して、検索条件情報が示す条件に合致する空きスペースを検索して見つける。
プロセッサー110は、検索対象が荷物である場合、荷物DBを参照して、検索条件情報が示す条件に合致する荷物を検索して見つける。
また、プロセッサー110は、検索によって見つけた募集案件の中から、最適案件を選択する。
【0102】
以上より、プロセッサー110は、検索処理を行うことで、第1の情報及び第2の情報に基づき、荷物を輸送することが可能な空きスペースを検索する検索部の一例として機能する。また、プロセッサー110は、ステップST109の処理を行うことで、第2の情報及び第1の情報に基づき、空きスペースで輸送可能な荷物を検索する検索部の一例として機能する。
【0103】
ステップST110においてプロセッサー110は、検索結果情報を生成する。検索結果情報は、検索処理により見つかった募集案件及び最適案件を通知するための情報である。検索結果情報は、ステップST109の検索処理により見つかった各募集案件についての情報を含む。当該募集案件についての情報は、当該募集案件の登録ID(以下「検索結果ID」という。)、入力情報及び募集ユーザー情報、並びに検索ユーザー情報を含む。当該最適案件についての情報は、どの募集案件が最適案件であるかを示すために当該最適案件の検索結果IDを含む。ただし、検索処理により見つかった募集案件の件数が0件である場合には、検索結果情報は募集案件及び最適案件についての情報を含まなくても良い。プロセッサー110は、検索結果情報を生成した後、当該検索結果情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該検索結果情報を端末装置200に送信する。送信された当該検索結果情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST110の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0104】
一方、
図3のステップST34において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース150によって検索結果情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、検索結果情報が受信されたならば、ステップST34においてYesと判定してステップST35へと進む。
【0105】
ステップST35においてプロセッサー210は、検索結果画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、検索結果画面を表示する。
【0106】
図13の結果画面SC3は、検索結果画面の一例を示す。検索結果画面は、検索結果情報に含まれる各募集案件についての情報を表示するための画面である。当該情報は、例えば、入力情報及び募集ユーザー情報などである。
検索結果画面における領域AR31は、検索結果情報に含まれる各募集案件についての情報を表示する領域である。
【0107】
検索結果画面における各発注ボタンB31は、例えば、検索結果画面に表示された各募集案件にそれぞれ対応する。発注ボタンB31は、対応する募集案件に対して発注を行う場合に操作するためのボタンである。
【0108】
なお、検索結果情報に含まれる募集案件の数が0である場合、すなわち、検索処理により見つかった募集案件の件数が0件である場合、領域AR31は、各募集案件についての情報及び発注ボタンB31を含まない。また、検索結果情報に含まれる募集案件の数が0である場合、検索結果画面は、検索処理により見つかった募集案件の件数が0件であることを示す画像を含む。
【0109】
操作者は、検索結果画面に表示されたいずれかの募集案件に対して発注したい場合、当該募集案件に対応する発注ボタンB31を操作することで当該募集案件に対して発注することができる。
例えば、操作者は、検索結果画面に表示された空きスペースを利用したい場合、当該空きスペースに対応する発注ボタンB31を操作する。これにより、操作者は、空きスペースを利用する発注が可能である。なお、当該発注は、操作者側が運賃を支払う側となる注文の発注である。
例えば、操作者は、検索結果画面に表示された荷物を輸送したい場合、当該荷物に対応する発注ボタンB31を操作する。これにより、操作者は、当該荷物を運ぶ発注が可能である。なお、当該発注は、操作者側が運賃を受け取る側となる注文の発注である。
【0110】
通知登録ボタンは、通知登録する場合に操作する他のボタンである。通知登録すると、条件に合う募集案件が通知される。
【0111】
また、操作者は、検索結果画面に表示されたいずれの募集案件も注文しない場合、例えば、戻るボタンを操作する。
【0112】
また、検索結果画面の別の例について
図20を用いて説明する。
図20は、検索結果画面SC3-2の一例を示す図である。
図20に示す検索結果画面SC3-2は、募集案件が荷物である場合の検索結果画面である。検索結果画面SC3-2の領域AR31は、発注ボタンB31及び領域AR131の他、可否判定ボタンB33を含む。
【0113】
検索結果画面における各可否判定ボタンB33は、例えば、検索結果画面に表示された各募集案件にそれぞれ対応する。可否判定ボタンB33は、対応する募集案件に対する可否判定を行う場合に操作するためのボタンである。可否判定は、発注の可否の判定である。可否判定ボタンB33は、募集案件が荷物である場合の検索結果画面に表示される。しかしながら、可否判定ボタンB33は、マッチング結果画面に表示されても良い。
【0114】
ステップST36においてプロセッサー210は、戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されないならば、ステップST36においてNoと判定してステップST301へと進む。
【0115】
ステップST301においてプロセッサー210は、可否判定ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、可否判定ボタンが操作されないならば、ステップST301においてNoと判定してステップST37へと進む。
【0116】
ステップST37においてプロセッサー210は、発注するか否かを判定する。例えば、プロセッサー210は、検索結果画面においていずれかの発注ボタンB31が操作されたならば、発注すると判定する。なお、操作された発注ボタンB31に対応する募集案件を以下「選択案件」というものとする。プロセッサー210は、発注すると判定しないならば、ステップST37においてNoと判定してステップST38へと進む。
【0117】
ステップST38においてプロセッサー210は、通知登録ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、通知登録ボタンが操作されないならば、ステップST38においてNoと判定してステップST36へと戻る。かくして、プロセッサー210は、戻るボタン、可否判定ボタンB33、発注ボタンB31、又は通知登録ボタンが操作されるまでステップST36~ステップST38及びステップST301を繰り返す待受状態となる。
【0118】
プロセッサー210は、ステップST36~ステップST38及びステップST301の待受状態にあるときに可否判定ボタンが操作されたならば、ステップST301においてYesと判定してステップST302へと進む。
【0119】
ステップST302においてプロセッサー210は、可否要求を生成する。可否要求は、例えば、ログインID、マッチング結果画面において操作された可否判定ボタンB33に対応する募集案件の検索結果IDを含む。可否要求は、当該検索結果IDで特定されるボシュ案件の可否判定を行うようにサーバー装置100に要求する情報である。プロセッサー210は、可否要求を生成した後、当該可否要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該可否要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該可否要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0120】
一方、
図19のステップST311においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって可否要求が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー110は、可否要求が受信されたならば、ステップST311においてYesと判定してステップST312へと進む。
【0121】
ステップST312においてプロセッサー110は、受信された可否要求に含まれる検索結果IDで特定される募集案件(以下「判定対象案件」という。)について可否判定を行う。すなわち、プロセッサー110は、当該可否要求に含まれるログインIDで特定されるユーザー(以下「対象ユーザー」という。)が受注可能であるか判定を行う。プロセッサー110は、例えば、当該ユーザーが運用する貨物自動車の中に当該募集案件の荷物を運送可能な貨物自動車があり、且つ当該貨物自動車を運転可能な運転手がいる場合に、受注可能であると判定する。
【0122】
プロセッサー110は、可否判定のために、受信された可否要求に含まれるログインIDに関連付けられた配車情報を配車DB143から取得する。そして、プロセッサー110は、取得した配車情報を参照して、判定対象案件の荷物を運送可能な貨物自動車を検索する。ここで、貨物自動車が当該荷物を輸送可能な場合とは、例えば、当該貨物自動車の空きスペースと当該荷物が、前述の荷物条件を満たす場合である。ただし、ここで用いられる荷物条件は、例えば(A1)~(A7)である。なお、配車情報は、各貨物自動車の時間ごとの空きスペースが分かる情報を記憶している。
【0123】
プロセッサー110は、判定対象案件の荷物を運送可能な貨物自動車を検索によって見つけた場合には、取得した配車情報を参照して、当該貨物自動車を運転可能な運転手を検索する。なお、プロセッサー110は、判定対象案件の荷物を運送可能な貨物自動車を複数見つけた場合には、それぞれの貨物自動車に対して運転可能な運転手を検索する。なお、当該貨物自動車を運転可能な運転手とは、当該貨物自動車を運転して当該荷物を、荷物条件を満たす時間に運送可能な運転手である。ここでの荷物条件は、例えば(A1)~(A3)及び(A10)である。なお、プロセッサー110は、条件を満たす運転手が複数いる場合には、複数見つけて良い。
【0124】
プロセッサー110は、判定対象案件の荷物を運送可能な貨物自動車と、当該貨物自動車を運転可能な運転手の組み合わせを1組以上見つけた場合、発注が可能であると判定する。プロセッサー110は、当該組み合わせを1組も見つけていない場合、発注が可能でないと判定する。
【0125】
ステップST313においてプロセッサー110は、可否結果情報を生成する。可否結果情報は、可否判定の結果を示す情報である。可否結果情報は、ステップST312の処理で発注が可能であると判定されている場合には、発注可能情報及び、ステップST312で見つかった各組み合わせに関する情報を含む。可否結果情報は、ステップST312の処理で発注が可能でないと判定されている場合には、発注不可情報を含む。プロセッサー110は、可否結果情報を生成した後、当該可否結果情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該可否結果情報を端末装置200に送信する。送信された当該可否結果情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST313の処理の後、ステップST311へと戻る。
【0126】
一方、
図3のステップST303において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって可否結果情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、可否結果情報が受信されたならば、ステップST303においてYesと判定してステップST304へと進む。
【0127】
ステップST304においてプロセッサー210は、可否判定の結果を表示デバイス270に表示させる。プロセッサー210は、例えば、検索結果画面上に可否判定の結果を示す画像を表示させる。可否結果情報が発注可能情報を含む場合、ここで表示される可否判定の結果を示す画像は、判定対象案件の荷物の運送が可能な貨物自動車と運転手との組み合わせがあること、及び各組み合わせについての情報を含む画像である。各組み合わせについての情報は、例えば、どの貨物自動車とどの運転手との組み合わせであるかを示す情報などを含む。可否結果情報が発注不可情報を含む場合、ここで表示される可否判定の結果を示す画像は、判定対象案件の荷物の運送が可能な貨物自動車と運転手との組み合わせが無いことを示す画像である。プロセッサー210は、ステップST304の処理の後、ステップST37へと戻る。
【0128】
プロセッサー210は、ステップST36~ステップST38及びステップST301の待受状態にあるときに発注すると判定するならば、ステップST37においてYesと判定してステップST39へと進む。
【0129】
ステップST39においてプロセッサー210は、発注に必要な情報の入力を受ける。操作者は、端末装置200を操作して発注に必要な情報を入力する。ここで入力される情報を発注入力情報という。
選択案件が空きスペースである場合、発注に必要な情報は、当該空きスペースの提供者に運んでもらう荷物についての情報である。当該情報は、例えば、積日時、卸日時、積地、卸地、荷物情報、希望車種情報、報酬情報、運転上限情報及びその他の各種情報である。
選択案件が荷物である場合、発注に必要な情報は、当該荷物を運ぶために提供する空きスペースについての情報である。当該情報は、例えば、車両ID、開始日時、終了日時、開始地、終了地、車種情報、空き情報、運賃情報、運転時間情報及びその他の各種情報である。
なお、プロセッサー210は、ここで入力される各情報について、選択案件の入力情報に合致する範囲内で入力されるように制御する。例えば、プロセッサー210は、当該範囲外の入力が行われた場合にはエラーを通知する。あるいは、プロセッサー210は、当該範囲外の入力ができないように制御する。
【0130】
ステップST40においてプロセッサー210は、第2発注情報を生成する。第2発注情報は、例えば、ログインID、マッチング結果画面において操作された発注ボタンB31に対応する募集案件の検索結果ID及びステップST39で入力された発注入力情報を含む。すなわち、第2発注情報は、第1発注情報と異なり、新規登録IDに代えて発注入力情報を含む。プロセッサー210は、第2発注情報を生成した後、当該第2発注情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該第2発注情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該第2発注情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0131】
プロセッサー210は、ステップST40の処理の後、ステップST41へと進む。また、プロセッサー210は、ステップST36~ステップST38及びステップST301の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、ステップST36においてYesと判定してステップST41へと進む。
【0132】
ステップST41においてプロセッサー210は、検索画面SC4から検索したか否かを判定する。プロセッサー210は、例えば、ステップST41の処理の直前のステップST33の処理について、ステップST32からステップST33へと進んでいた場合に、検索画面SC4から検索したと判定する。プロセッサー210は、検索画面SC4から検索したと判定するならば、ステップST41においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0133】
一方、サーバー装置100が第2発注情報を受信した場合、
図8のステップST107においてプロセッサー110は、第2発注処理を行う。第2発注処理は、受信された発注処理が第2発注情報である場合の発注処理である。第2発注処理では、発注側情報は、例えば、受信された第2発注情報に含まれるユーザーID及び発注入力情報を含む。第2発注処理では、第1発注処理と同様に、受注側情報は、例えば、受信された第2発注情報に含まれる検索結果ID、及び受注側のユーザーのユーザーIDを含む。
【0134】
また、プロセッサー210は、ステップST36~ステップST38及びステップST301の待受状態にあるときに通知登録ボタンが操作されたならば、ステップST38においてYesと判定してステップST41へと進む。
【0135】
ステップST42においてプロセッサー210は、通知登録情報を生成する。通知登録情報は、例えば、ログインID及び検索条件情報を含む。当該検索条件情報は、ステップST33で生成された検索情報中の検索条件情報と同様のものである。通知登録情報は、当該検索条件情報の示す条件を満たす募集案件がある場合に通知するように要求する情報である。プロセッサー210は、通知登録情報を生成した後、当該通知登録情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該通知登録情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該通知登録情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0136】
一方、
図8のステップST111においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が通知登録情報であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が通知登録情報であるならば、ステップST111においてYesと判定してステップST112へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が発注確認要求でないならば、ステップST111においてNoと判定してST113へと進む。
【0137】
ステップST112においてプロセッサー110は、受信された通知登録情報に含まれる検索条件情報が示す条件を満たす募集案件がある場合に、端末装置200に通知するための処理を行う。プロセッサー110は、例えば、通知IDに、当該通知登録情報に含まれるユーザーID(ログインID)及び検索条件情報を関連付けてマッチングDB142に記憶する。通知IDは、通知登録ごとにユニークな識別情報である。
プロセッサー110は、ステップST112の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0138】
また、プロセッサー110は、例えば、定期的に、各通知IDについて、関連付けられた検索条件情報を満たす募集案件があるか検索する。なお、プロセッサー110は、例えば、ステップST109の検索処理と同様の方法により検索する。そして、プロセッサー110は、検索によって条件を満たす募集案件を発見したならば、発見した各募集案件についての情報を取得する。そして、プロセッサー110は、取得した当該情報を通知IDに関連付けられたユーザーIDで特定されたユーザーに通知する。なお、プロセッサー110は、例えば、ユーザーDB141を参照して、当該ユーザーIDに関連付けられた連絡先を取得する。そして、プロセッサー110は、例えば、当該連絡先に対して通知を行う。通知先は、一例として端末装置200である。プロセッサー110は、例えば、通知情報を端末装置200などの通知先に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該通知情報を端末装置200に送信する。送信された当該通知情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。通知情報は、通知のための情報である。通知の方法は、例えば、電子メール、SMS(short message service)、プッシュ通知、又は端末アプリ内のメッセージなどである。また、通知は、募集案件に対して発注するためのURL(uniform resource locator)などのURI(uniform resource identifier)などを含んでも良い。端末装置200のプロセッサー210などは、例えば、当該URIのリンク先へ飛んだ場合、ステップST39と同様の処理を実行する。
プロセッサー110は、通信インターフェース150と協働して通知情報を送信することで、検索結果をユーザーに送信する送信部の一例として機能する。
【0139】
また、プロセッサー110は、ステップST103などにおいて募集案件が新規に登録された際、当該募集案件が検索条件情報を満たす通知登録がある場合、当該通知登録について、通知IDに関連付けられたユーザーIDで特定されたユーザーに通知する。当該通知の内容は、新規に登録された当該募集案件についての情報を含む。
【0140】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図2のステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに発注確認ボタンが操作されたならば、ステップST14においてYesと判定して
図4のステップST51へと進む。
【0141】
ステップST51においてプロセッサー210は、発注確認要求を生成する。発注確認要求は、例えばログインIDを含む。発注確認要求は、当該ログインIDで特定されるユーザーに来ている発注についての情報を送信するように要求することを示す情報である。プロセッサー210は、発注確認要求を生成した後、当該発注確認要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該発注確認要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該発注確認要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0142】
一方、
図8のステップST113においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が発注確認要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が発注確認要求であるならば、ステップST113においてYesと判定してステップST114へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が発注確認要求でないならば、ステップST113においてNoと判定して
図9のステップST121へと進む。
【0143】
ステップST114においてプロセッサー110は、発注確認要求に含まれるユーザーID(ログインID)に対する発注についての情報を取得する。すなわち、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、当該ユーザーIDが関連付けられた各発注IDを取得する。ただし、プロセッサー110は、受注済情報又は拒否情報が関連付けられている発注IDは取得しない。受注済情報及び拒否情報については後述する。また、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、取得した各発注IDに関連付けられた発注側情報及び受注側情報を取得する。さらに、プロセッサー110は、取得した発注側情報に登録ID(新規登録ID)が含まれる場合、マッチングDB142を参照して当該登録IDに関連付けられた入力情報を取得する。ここで取得される入力情報を以下「発注側入力情報」という。また、プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、取得した発注側情報に含まれるユーザーIDに関連付けられたユーザー情報を取得する。また、プロセッサー110は、取得した受注側情報に含まれる登録IDに関連付けられた入力情報を取得する。
【0144】
ステップST115においてプロセッサー110は、発注確認情報を生成する。発注確認情報は、ユーザーに対して、当該ユーザーに対する発注の一覧及び当該各発注についての情報を通知するための情報である。発注確認情報は、ステップST114で取得された各情報の一部又は全部を含む。プロセッサー110は、発注確認情報を生成した後、当該発注確認情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該発注確認情報を端末装置200に送信する。送信された当該発注確認情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST115の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0145】
一方、
図4のステップST52において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって発注確認情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、発注確認情報が受信されたならば、ステップST52においてYesと判定してステップST53へと進む。
【0146】
ステップST53においてプロセッサー210は、発注確認情報に基づき発注確認画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、発注確認画面を表示する。
【0147】
発注確認画面は、ユーザーが自社に来ている発注についての情報を確認するための画面である。また、発注確認画面は、当該各発注をユーザーに通知するための画面である。また、発注確認画面は、当該各発注についてユーザーが受注又は拒否をするための画面である。発注確認画面は、発注確認情報に含まれる各発注についての情報を含む。各発注についての情報は、例えば、発注ID、発注対象情報、発注内容情報を含む。発注対象情報は、どの募集案件に対する発注であるかを示す情報であり、当該募集案件の内容を含む。発注対象情報は、例えば、当該募集案件についての登録ID及び入力情報を含む。発注内容情報は、発注の内容を示す情報である。発注内容情報は、例えば、発注対象情報に含まれる発注入力情報又は発注側入力情報の内容を含む。また、発注内容情報は、発注した側のユーザーについてのユーザー情報の内容を含む。当該内容には、例えば、当該ユーザーの社名、連絡先及び所在地などが含まれる。
【0148】
また、発注確認画面は、例えば、戻るボタン、1又は複数の受注ボタン、及び1又は複数の受注拒否ボタンを含む。
戻るボタンは、発注確認画面からトップ画面に戻る場合に操作者が操作するためのボタンである。
各受注ボタンは、例えば、検索結果画面に表示された各発注にそれぞれ対応する。受注ボタンは、対応する発注を受ける(受注する)場合に操作するためのボタンである。
各拒否ボタンは、例えば、検索結果画面に表示された各発注にそれぞれ対応する。拒否ボタンは、対応する発注を受けない(拒否する)場合に操作するためのボタンである。
【0149】
なお、来ている発注の数が0である場合、発注確認画面は、各発注についての情報、受注ボタン及び拒否ボタンを含まなくても良い。
【0150】
操作者は、発注確認画面を見て各発注の内容を確認する。操作者は、受注したい発注について受注ボタンを操作する。操作者は、拒否したい発注について拒否ボタンを操作する。
【0151】
ステップST54においてプロセッサー210は、発注確認画面において戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されないならば、ステップST54においてNoと判定してステップST55へと進む。
【0152】
ステップST55においてプロセッサー210は、受注ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、受注ボタンが操作されないならば、ステップST55においてNoと判定してステップST56へと進む。
【0153】
ステップST56においてプロセッサー210は、拒否ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、拒否ボタンが操作されないならば、ステップST56においてNoと判定してステップST54へと戻る。かくして、プロセッサー210は、戻るボタン、受注ボタン又は拒否ボタンが操作されるまでステップST54~ステップST56を繰り返す待受状態となる。
【0154】
プロセッサー210は、ステップST54~ステップST56の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、ステップST54においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0155】
プロセッサー210は、
図4のステップST54~ステップST56の待受状態にあるときに受注ボタンが操作されたならば、ステップST55においてYesと判定してステップST57へと進む。
【0156】
ステップST57においてプロセッサー210は、受注要求を生成する。受注要求は、操作された受注ボタンに対応する発注についての発注IDを含む。受注要求は、当該発注IDで特定される発注を受注することを示す情報である。プロセッサー210は、受注要求を生成した後、当該受注要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該受注要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該受注要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST57の処理の後、ステップST51へと戻る。
【0157】
一方、
図9のステップST121においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が受注要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が受注要求であるならば、ステップST121においてYesと判定してステップST122へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が受注要求でないならば、ステップST121においてNoと判定してステップST123へと進む。
【0158】
ステップST122においてプロセッサー110は、受注処理を行う。受注処理は、受信された受注要求に含まれる発注IDで特定される発注が受注されたことが分かるようにマッチングDB142に記憶する処理である。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142に記憶された当該発注IDに受注済情報及び支払ステータス情報を関連付けて記憶する。受注済情報が関連付けられた発注IDは、当該発注IDで特定される発注が受注済みであることを示す。支払ステータス情報は、関連付けられた発注IDで特定される発注について、運賃の支払い及び決済の状況を示す情報である。ここでプロセッサー110が関連付ける支払ステータス情報は、未払い状態である。未払い状態の支払いステータス情報は、運賃の支払い及び決済がまだであることを示す。また、プロセッサー110は、当該発注IDに関連付けられた登録IDに関連付けられた案件ステータス情報を、受注済み状態にする。また、プロセッサー110は、当該発注IDに関連付けられた登録IDで特定される募集案件ついて、ステップST104のマッチング処理及びステップST109の検索処理の検索対象にならないようにする。例えば、プロセッサー110は、当該募集案件についてのデータを削除又は移動する。例えば、プロセッサー110は、当該登録IDに、検索対象にしないことを示す情報を関連付ける。例えば、プロセッサー110は、当該登録IDに関連付けられた案件ステータス情報が受注済み状態である場合に当該募集案件を検索対象としない。なお、発注IDに関連付けられた発注側情報は登録IDを含む場合があり、発注IDに関連付けられた受注側情報は登録IDを含む。したがって、発注IDに関連付けられた登録IDは、1又は2つである。プロセッサー110は、この1又は2つの登録IDそれぞれについて、上述の検索対象にならないようにする処理を行う。
【0159】
プロセッサー110は、ステップST122の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0160】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図4のステップST54~ステップST56の待受状態にあるときに拒否ボタンが操作されたならば、ステップST56においてYesと判定してステップST58へと進む。
【0161】
ステップST58においてプロセッサー210は、拒否要求を生成する。拒否要求は、操作された受注ボタンに対応する発注についての発注IDを含む。拒否要求は、当該発注IDで特定される発注を受けないことを示す情報である。プロセッサー210は、拒否要求を生成した後、当該拒否要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該拒否要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該拒否要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST58の処理の後、ステップST51へと戻る。
【0162】
一方、
図9のステップST123においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が拒否要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が拒否要求であるならば、ステップST123においてYesと判定してステップST124へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が拒否要求でないならば、ステップST123においてNoと判定してステップST125へと進む。
【0163】
ステップST124においてプロセッサー110は、拒否処理を行う。拒否処理は、受信された拒否要求に含まれる発注IDで特定される発注が拒否されたことが分かるようにマッチングDB142に記憶する処理である。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142に記憶された当該発注IDに拒否情報を関連付けて記憶する。拒否情報が関連付けられた発注IDは、当該発注IDで特定される発注が拒否済みであることを示す。プロセッサー110は、ステップST124の処理の後、ステップST113へと戻る。
【0164】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図2のステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに受注確認ボタンが操作されたならば、ステップST15においてYesと判定して
図5のステップST61へと進む。
【0165】
ステップST61においてプロセッサー210は、受注確認要求を生成する。受注確認要求は、例えばログインIDを含む。受注確認要求は、当該ログインIDで特定されるユーザーがした発注についての受注などの状況を示す情報を送信するように要求することを示す情報である。プロセッサー210は、受注確認要求を生成した後、当該受注確認要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該受注確認要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該受注確認要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0166】
一方、
図9のステップST125においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が受注確認要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が受注確認要求であるならば、ステップST125においてYesと判定してステップST126へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が受注確認要求でないならば、ステップST125においてNoと判定してステップST128へと進む。
【0167】
ステップST126においてプロセッサー110は、受信された受注確認要求に含まれるユーザーID(ログインID)で特定されるユーザーがした発注の一覧及び当該発注についての受注などの状況についての情報を取得する。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、当該ログインIDを含む発注側情報が関連付けられている各発注IDを取得する。また、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、取得した各発注IDに関連付けられた発注側情報及び受注側情報を取得する。さらに、プロセッサー110は、取得した発注側情報に登録ID(新規登録ID)が含まれる場合、マッチングDB142を参照して当該登録IDに関連付けられた発注側入力情報を取得する。ここで取得される入力情報を以下「発注側入力情報」という。また、プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、取得した受注側情報に含まれるユーザーIDに関連付けられたユーザー情報を取得する。また、プロセッサー110は、取得した受注側情報に含まれる登録IDに関連付けられた入力情報を取得する。
【0168】
ステップST127においてプロセッサー110は、受注確認情報を生成する。受注確認情報は、ユーザーに対して、当該ユーザーが発注者である発注の一覧及び当該各発注についての情報を通知するための情報である。受注確認情報は、例えば、ステップST126で取得された各情報の一部又は全部を含む。プロセッサー110は、受注確認情報を生成した後、当該受注確認情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該受注確認情報を端末装置200に送信する。送信された当該受注確認情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST127の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0169】
一方、
図5のステップST62において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって受注確認情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、受注確認情報が受信されたならば、ステップST62においてYesと判定してステップST63へと進む。
【0170】
ステップST63においてプロセッサー210は、受注確認画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、受注確認画面を表示する。
【0171】
受注確認画面は、ユーザーが、自社が行った発注についての情報などを確認するための画面である。また、受注確認画面は、当該各発注をユーザーに通知するための画面である。受注確認画面は、受注確認情報に含まれる各発注についての情報を含む。各発注についての情報は、例えば、発注ID、発注対象情報、発注内容情報、及び発注状況情報を含む。発注対象情報は、どの募集案件に対する発注であるかを示す情報であり、当該募集案件の内容を含む。発注対象情報は、例えば、当該募集案件についての登録ID及び入力情報を含む。発注内容情報は、発注の内容を示す情報である。発注内容情報は、例えば、発注対象情報に含まれる発注入力情報又は発注側入力情報の内容を含む。また、発注内容情報は、発注した側のユーザーについてのユーザー情報の内容を含む。当該内容には、例えば、当該ユーザーの社名、連絡先及び所在地などが含まれる。発注状況情報は、当該発注が受注されたか拒否されたか、まだ受注も拒否もされていないかを示す情報である。また、受注確認画面は、例えば戻るボタンを含む。戻るボタンは、受注確認画面からトップ画面に戻る場合に操作するためのボタンである。
【0172】
ユーザーは、受注確認画面を見ることで発注が受注されているかを確認することができる。そして、ユーザーは、受注された発注について、当該発注が荷物に対するものである場合、各入力情報及び発注内容に基づき空きスペースを提供して受注者の荷物を運ぶ。あるいは、ユーザーは、受注された発注について、当該発注が空きスペースに対するものである場合、各入力情報及び発注内容に基づき発注者に当該空きスペースを用いて荷物を運んでもらう。
【0173】
ステップST64においてプロセッサー210は、戻るボタンが操作されるのを待ち受ける。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されたならば、ステップST64においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0174】
また、プロセッサー210は、ステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに支払確認ボタンが操作されたならば、ステップST16においてYesと判定して
図6のステップST71へと進む。
【0175】
ステップST71においてプロセッサー210は、支払確認要求を生成する。支払確認要求は、例えばログインIDを含む。支払確認要求は、当該ログインIDで特定されるユーザーについての運賃の支払い状況及び決済状況などを示す情報を送信するように要求することを示す情報である。プロセッサー210は、支払確認要求を生成した後、当該支払確認要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該支払確認要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該支払確認要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0176】
一方、
図9のステップST128においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が支払確認要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が支払確認要求であるならば、ステップST128においてYesと判定してステップST129へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が支払確認要求でないならば、ステップST128においてNoと判定してステップST131へと進む。
【0177】
ステップST129においてプロセッサー110は、受信された支払確認要求に含まれるユーザーID(ログインID)で特定されるユーザーが発注者又は受注者である発注のうち受注済みである発注についての情報を取得する。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、当該ログインIDを含む発注側情報又は当該ログインIDを含む受注側情報が関連付けられ、受注済情報が関連付けられている各発注IDを取得する。また、プロセッサー110は、取得した各発注IDについて、マッチングDB142を参照して、当該各発注IDに関連付けられた発注側情報、受注側情報及び支払いステータス情報を取得する。
【0178】
ステップST130においてプロセッサー110は、支払確認情報を生成する。支払確認情報は、ユーザーに対して、当該ユーザーが行った発注者又は受注者であり、受注済みである発注の一覧及び、各発注についての支払い状況を通知するための情報である。支払確認情報は、例えば、ステップST129で取得された各情報の一部又は全部を含む。プロセッサー110は、支払確認情報を生成した後、当該支払確認情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該支払確認情報を端末装置200に送信する。送信された当該支払確認情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST130の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0179】
一方、
図6のステップST72において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって支払確認情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、支払確認情報が受信されたならば、ステップST72においてYesと判定してステップST73へと進む。
【0180】
ステップST73においてプロセッサー210は、支払画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、支払画面を表示する。
【0181】
支払画面は、ログインユーザーが運賃を受け取る者(以下「受領者」という。)である各発注について、運賃を支払う者(以下「支払者」という。)による運賃の支払及び決済の状況を表示する画面である。また、支払画面は、ログインユーザーが支払者である各発注についての運賃の支払い及び決済の状況を表示する画面である。また、支払画面は、ログインユーザーが支払者である各発注についての運賃の支払い及び決済を行うための画面である。支払画面は、例えば、受領状況領域、支払状況領域及び戻るボタンを含む。
【0182】
受領状況領域は、ログインユーザーが受領者である各発注について、運賃が支払い済みであるか否か、及び決済済みであるか否かを表示する領域である。なお、ここでは、支払いが完了しているとは、支払者が決済代行業者に対して運賃(第1運賃)を支払い済みであることを示す。また、ここでは、決済済みとは、支払者によって決済代行業者に支払われた運賃のうち、第2運賃が、決済代行業者から受領者に支払い済みであることを示す。なお、第1運賃及び第2運賃については後述する。したがって、支払いが完了しているが決済が完了していない場合、支払者が決済代行業者に対して運賃を支払ったが、決済代行業者から当該運賃が受領者に支払われていないことを示す。
【0183】
支払状況領域は、ログインユーザーが支払者である各発注について、運賃が支払い済みであるか否か、及び決済済みであるか否かを表示する領域である。また、支払い状況領域は、運賃の支払いが未完了である発注については、それぞれ当該発注に対応する支払ボタンを含む。また、支払い状況領域は、運賃が支払い済みであり決済が未完了であり、決済が保留されている発注については、それぞれ当該発注に対応する決済ボタンを含む。なお、決済の保留については後述する。また、運賃の支払いが未完了である発注は、関連付けられた支払いステータス情報が未払い状態である発注である。また、運賃が支払い済みであり決済が未完了である発注は、関連付けられた支払いステータス情報が保留状態である発注である。
【0184】
支払ボタンは、当該支払ボタンに対応する発注についての運賃を支払う場合に操作者が操作するためのボタンである。
決済ボタンは、当該決済ボタンに対応する発注についての運賃について決済指示を行う場合に操作者が操作するためのボタンである。また、決済ボタンは、当該発注について、荷物の運送が完了したことを確認した場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0185】
戻るボタンは、支払い画面からトップ画面に戻る場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0186】
ステップST74においてプロセッサー210は、戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されないならば、ステップST74においてNoと判定してステップST75へと進む。
【0187】
ステップST75においてプロセッサー210は、支払ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、支払ボタンが操作されないならば、ステップST75においてNoと判定してステップST76へと進む。
【0188】
ステップST76においてプロセッサー210は、決済ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、決済ボタンが操作されないならば、ステップST76においてNoと判定してステップST74へと戻る。かくして、プロセッサー210は、戻るボタン、支払ボタン又は決済ボタンが操作されるまでステップST74~ステップST76を繰り返す待受状態となる。
【0189】
プロセッサー210は、ステップST74~ステップST76の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、ステップST74においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0190】
プロセッサー210は、
図6のステップST74~ステップST76の待受状態にあるときに支払ボタンが操作されたならば、ステップST75においてYesと判定してステップST77へと進む。
【0191】
ステップST77においてプロセッサー210は、操作された支払ボタンに対応する発注についての運賃の支払いのための支払処理を行う。支払処理について、
図21を用いて説明する。
図21は、配車システム1における決済を行うための決済システム2について説明するための図である。決済サーバー300は、例えば、決済を行うためのサーバー装置である。決済サーバー300は、決済代行会社などが運用するサーバーである。運賃の支払いには例えば、銀行振込、クレジットカード決済又は電子マネー決済などの各種の決済方法を用いることができる。プロセッサー210は、支払われた運賃について、決済サーバー300に送金されるように処理を行う。これにより、運賃分の資金が荷主500(支払者)から決済サーバー300に移動する。なお、ここで支払われる運賃を第1運賃というものとする。第1運賃には、運送会社600(受領者)に支払われる運賃(以下「第2運賃」という。)の他、決済手数料及び仲介手数料の少なくともいずれかが含まれていても良い。決済サーバー300は、例えば、決済代行会社400が運用するサーバーである。決済代行会社400は、例えば、運賃の決済を利用する荷主500(支払者)及び運送会社600(受領者)について、決済の利用可否のための審査を行っても良い。審査を通過した荷主500(支払者)及び運送会社600(受領者)が決済サーバー300を用いた決済を利用可能である。
端末装置200-1のプロセッサー210は、支払処理において、例えば、サーバー装置100及び決済サーバー300と必要な情報のやり取りを行う。サーバー装置100、端末装置200-1及び決済サーバー300は、支払処理において必要な情報のやり取りを行う。なお、端末装置200-1は、荷主500(支払者)が使用する端末装置200である。また、運送会社600(受領者)が使用する端末装置200については、端末装置200-2と表す。
また、プロセッサー210は、支払処理において、支払情報を生成する。支払情報は、例えば、操作された支払ボタンに対応する発注の発注ID、及び運賃の支払いに必要な情報を含む。支払情報は、当該発注についての支払いを行うことを通知する情報である。プロセッサー210は、支払情報を生成した後、当該支払情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該支払情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該支払情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0192】
一方、
図9のステップST131においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が支払情報であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が支払情報であるならば、ステップST131においてYesと判定してステップST132へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が支払情報でないならば、ステップST131においてNoと判定してステップST135へと進む。
【0193】
ステップST132においてプロセッサー110は、運賃の支払いが後払いであるか否かを判定する。プロセッサー110は、例えば、支払期限情報を参照して後払いを示す情報が含まれるならば後払いであると判定する。当該支払期限情報は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注についての支払期限情報である。あるいは、プロセッサー110は、現在日時が、荷物が運び終わる日時より後であるならば運賃が後払いであると判定する。当該荷物は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注において、運ぶ予定とされている荷物である。プロセッサー110は、運賃の支払いが後払いでないならば、すなわち先払いであるならば、ステップST132においてNoと判定してステップST133へと進む。
【0194】
ステップST133においてプロセッサー110は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注についての運賃の支払い及び決済のための処理を行う。プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、支払者のユーザーIDに関連付けられた決済情報を取得する。そして、当該決済情報に定められた決済方法を用いて支払いのための処理を行う。プロセッサー110は、例えば、決済代行会社のサーバーなどと協働して運賃の支払いのために必要な情報を端末装置200に送信する。
【0195】
端末装置200のプロセッサー210は、運賃の支払いに必要な情報が受信されたならば、当該情報に基づき、支払いのための処理を行う。
決済サーバー300などは、運賃の支払いが正常に行われているならば、運賃の受領者に対して運賃(第2運賃)の支払いを行うことで決済を完了する。これにより、第2運賃分の資金が決済サーバー300から運送会社600(受領者)に移動する。この際、決済サーバー300は、第1運賃から、必要に応じて手数料などを引いた金額の第2運賃を受領者に支払う。
【0196】
なお、支払者から決済代行会社への支払い及び決済代行会社から受領者への支払い以外に、配車システム1の運用者などから決済代行会社への支払い及び決済代行会社から配車システム1の運用者などへの支払いが発生する場合もある。
支払者から決済代行会社へ支払う金額(以下「第1支払金額」という。)、決済代行会社から受領者へ支払う金額(以下「第2支払金額」という。)、配車システム1の運用者などが決済代行会社へ支払う金額(以下「第3支払金額」という。)及び決済代行会社が配車システム1の運用者700などへ支払う金額(以下「第4支払金額」という。)のパターンは、例えば以下の(B1-1)、(B1-2)、(B2-1)、(B2-2)、(B3)及び(B4)のようなパターンがある。ここで、仲介手数料は、配車サービスにおける発注及び受注の仲介にかかる手数料である。なお、仲介手数料は、無料であっても良い。決済手数料は、決済代行会社などが受ける手数料である。決済手数料は、決済の手数料だけでなく、保険料を含んでも良い。ここでの保険料は、例えば、運送保険又は貨物保険などの保険料である。なお、保険料は、複数の保険の保険料を合算したものであっても良い。運送保険及び貨物保険は、例えば、荷物の紛失、事故、キャンセル、盗難又は破損などの荷物に対する損害などに対して、荷主500(支払者)又は運送会社600(受領者)に保険金の支払いなどの補償が行われるものである。また、決済手数料は、無料であっても良い。また、仲介手数料と決済手数料は、相殺しても良い。
【0197】
(B1-1)
第1支払金額:第1運賃(第1運賃=第2運賃+仲介手数料)
第2支払金額:第2運賃
第3支払金額:決済手数料
第4支払金額:仲介手数料
(B1-2)
第1支払金額:第1運賃(第1運賃=第2運賃)
第2支払金額:第2運賃
第3支払金額:決済手数料
第4支払金額:0
なお、(B1-2)は、(B1-1)の仲介手数料を無料にしたパターンである。
【0198】
(B2-1)
第1支払金額:第1運賃(第1運賃=第2運賃+仲介手数料+決済手数料)
第2支払金額:第2運賃
第3支払金額:0
第4支払金額:仲介手数料
(B2-2)
第1支払金額:第1運賃(第1運賃=第2運賃+決済手数料)
第2支払金額:第2運賃
第3支払金額:0
第4支払金額:0
なお、(B2-2)は、(B2-1)の仲介手数料を無料にしたパターンである。
【0199】
(B3)
第1支払金額:第1運賃
第2支払金額:第2運賃(第2運賃=第1運賃-仲介手数料)
第3支払金額:決済手数料
第4支払金額:仲介手数料
なお、(B3)の仲介手数料を無料にしたパターンは(B1-2)である。
【0200】
(B4)
第1支払金額:第1運賃(第1運賃=第2運賃+決済手数料)
第2支払金額:(第2運賃-仲介手数料)
第3支払金額:0
第4支払金額:仲介手数料
なお、(B3)の仲介手数料を無料にしたパターンは(B2-2)である。
【0201】
決済サーバー300は、(B2-1)、(B2-2)及び(B4)のパターンの場合、支払者から決済サーバー300に支払われた金額から、決済手数料を差し引く処理を行う。そして、決済サーバー300は、差し引いた決済手数料を決済代行会社400に支払う処理を行う。これにより、決済手数料分の通貨が決済サーバー300から決済代行会社400に移動する。決済手数料は、例えば、決済代行会社400が所有する口座などに振り込まれる。
【0202】
サーバー装置100のプロセッサー110は、運賃の支払い及び決済が正常に行われたならば、運賃の支払い及び決済が完了したことを記録する。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、受信された支払情報に含まれる発注IDに関連付けられた支払ステータス情報を決済済み状態に書き換える。決済済み状態の支払ステータス情報は、関連付けられた発注IDで特定される発注が、運賃の支払い及び決済が完了していることを示す。
プロセッサー110は、ステップST133の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0203】
また、決済システム2は、上記の運賃の支払い及び決済の仕組みを用いてその他の支払い及び決済を行うことができても良い。運賃以外のもとして、例えば、事故代(事故弁金)及びキャンセル代などを挙げることができる。
【0204】
一方、プロセッサー110は、例えば、支払期限情報を参照して先払いを示す情報が含まれるならば後払いでないと判定する。当該支払期限情報は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注についての支払期限情報である。あるいは、プロセッサー110は、現在日時が、荷物が運び終わる予定の日時より前であるならば運賃が先払いであると判定する。当該荷物は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注において、運ぶ予定とされている荷物である。プロセッサー110は、運賃の支払いが先払いである、すなわち運賃の支払いが後払いであるならば、
図9のステップST132においてYesと判定してステップST134へと進む。
【0205】
ステップST134においてプロセッサー110は、受信された支払情報に含まれる発注IDで特定される発注についての第1運賃の支払いのための処理を行う。プロセッサー110は、例えば、決済サーバー300などと協働して第1運賃の支払いのために必要な情報を端末装置200に送信する。
【0206】
端末装置200のプロセッサー210は、第1運賃の支払いに必要な情報が受信されたならば、当該情報に基づき、支払いのための処理を行う。
なお、決済代行会社のサーバーなどは、第1運賃の支払いが正常に行われたとしても、第2運賃の受領者に対する支払いはこの時点では行わない。
【0207】
サーバー装置100のプロセッサー110は、第1運賃の支払いが正常に行われたならば、第1運賃の支払いが完了したことを記録する。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、受信された支払情報に含まれる発注IDに関連付けられた支払ステータス情報を保留状態に書き換える。保留状態の支払ステータス情報は、関連付けられた発注IDで特定される発注が、第1運賃の支払いが完了し、決済が完了していないことを示す。
プロセッサー110は、ステップST134の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
また、端末装置200のプロセッサー210は、
図6のステップST77の処理の後、例えばステップST73へと戻る。
【0208】
プロセッサー210は、ステップST74~ステップST76の待受状態にあるときに決済ボタンが操作されたならば、ステップST76においてYesと判定してステップST78へと進む。
【0209】
ステップST78においてプロセッサー210は、完了情報を生成する。完了情報は、操作された決済ボタンに対応する発注の発注IDを含む。完了情報は、当該発注について、荷物の運送が完了したこと、及び決済を行うように指示する情報である。プロセッサー210は、完了情報を生成した後、当該完了情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該完了情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該完了情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST78の処理の後、ステップST73へと戻る。
【0210】
一方、
図9のステップST135においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が完了情報であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が完了情報であるならば、ステップST135においてYesと判定してステップST136へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が完了情報でないならば、ステップST135においてNoと判定して
図10のステップST141へと進む。
【0211】
ステップST136においてプロセッサー110は、例えば、決済サーバー300と協働して、受信された完了情報に含まれる発注IDで特定される発注の第2運賃について、受領者に対する支払いを行う。プロセッサー110は、当該支払いについて、例えば、ステップST133と同様に行う。これにより決済が完了する。
また、プロセッサー110は、第2運賃の決済が正常に行われたならば、第2運賃の決済が完了したことを記録する。例えば、プロセッサー110は、マッチングDB142を参照して、受信された完了情報に含まれる発注IDに関連付けられた支払ステータス情報を完了状態に書き換える。完了状態の支払ステータス情報は、関連付けられた発注IDで特定される発注が、運賃の支払い及び決済が完了していることを示す。
プロセッサー110は、ステップST136の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0212】
なお、運賃の支払い及び決済は、配車システム1を介さずに支払者と受領者との間で直接又は間接的に行われても良い。この場合の決済は、例えば、現金決済又は銀行振込など、支払者と受領者との間で決められた手段により行われる。
【0213】
また、プロセッサー210は、ステップST12~ステップST17の待受状態にあるときに配車ボタンが操作されたならば、ステップST17においてYesと判定して
図7のステップST81へと進む。
【0214】
ステップST81においてプロセッサー210は、配車情報要求を生成する。配車情報要求は、例えばログインIDを含む。配車情報要求は、当該ログインIDで特定されるユーザーについての配車の情報を配車DB143から取得して送信するように指示する情報である。プロセッサー210は、配車情報要求を生成した後、当該配車情報要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該配車情報要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該配車情報要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0215】
一方、
図10のステップST141においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が配車情報要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が配車情報要求であるならば、ステップST141においてYesと判定してステップST142へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が配車情報要求でないならば、ステップST141においてNoと判定してステップST144へと進む。
【0216】
ステップST142においてプロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、配車情報要求に含まれるユーザーID(ログインID)に関連付けられた各車両IDを取得する。そして、プロセッサー110は、ユーザーDB141を参照して、各車両IDに関連付けられた車種情報を取得する。また、プロセッサー110は、配車DB143を参照して、取得した各車両IDに関連付けられた運行情報を取得する。
【0217】
ステップST143においてプロセッサー110は、配車通知情報を生成する。配車通知情報は、ユーザーが運用する各貨物自動車の運行情報などの配車に関する情報を通知する情報である。配車通知情報は、例えば、ステップST142で取得された各車両ID及び各運行情報を含む。プロセッサー110は、配車通知情報を生成した後、当該配車通知情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該配車通知情報を端末装置200に送信する。送信された当該配車通知情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST143の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0218】
一方、
図7のステップST82において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって配車通知情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、配車通知情報が受信されたならば、ステップST82においてYesと判定してステップST83へと進む。
【0219】
ステップST83においてプロセッサー210は、配車画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、配車画面を表示する。
【0220】
図15は、配車画面に含まれる貨物自動車1台分の運行情報の一例を示す図である。なお、
図15に示す運行情報は、4月27日の9時から18時までのみを示している。4月27日の9時から18時までが1回分の運行である。また、
図15に示す運行情報は、一例として表の形式であるが、表には限らない。また、
図15に示す表は、大きいため二行に分割して示している。配車画面は、典型的には複数台分の運行情報を表示する。したがって、配車画面は、例えば、
図15に示すような表などが複数並んだ画面である。
配車画面は、ユーザーが運用する貨物自動車の運行情報などの配車に関する情報を通知する画面である。また、配車画面は、配車の組み換えをするための画面である。配車画面は、
図15に示すような表などに加えて、例えば、戻るボタン、変更ボタン、組み直しボタン、募集ボタン、配車検索ボタン及び判定ボタンを含む。戻るボタンは、配車画面からトップ画面に戻る場合に操作するためのボタンである。変更ボタンは、組み替えた配車の内容を確定する場合に操作するためのボタンである。組み直しボタンは、配車を自動で組み直す場合に操作するためのボタンである。募集ボタンは、空きスペースを募集案件として登録する場合に操作するためのボタンである。配車検索ボタンは、配車画面に表示された運行情報を用いて募集案件の検索をする場合及び配車画面に表示された運行情報を用いて通知登録をする場合に操作するためのボタンである。判定ボタンは、配車の割り当てが予め定められた条件(以下「基準条件」という。)に合致しているかを判定する場合に操作するためのボタンである。配車画面は、例えば、1回分の運行ごとに判定ボタンを含む。判定ボタンは、それぞれ、各運行に対応する。
【0221】
ステップST84においてプロセッサー210は、配車画面において戻るボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、戻るボタンが操作されないならば、ステップST84においてNoと判定してステップST85へと進む。
【0222】
ステップST85においてプロセッサー210は、変更ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、変更ボタンが操作されないならば、ステップST85においてNoと判定してステップST86へと進む。
【0223】
ステップST86においてプロセッサー210は、組み直しボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、組み直しボタンが操作されないならば、ステップST86においてNoと判定してステップST87へと進む。
【0224】
ステップST87においてプロセッサー210は、募集ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、募集ボタンが操作されないならば、ステップST87においてNoと判定してステップST88へと進む。
【0225】
ステップST88においてプロセッサー210は、配車検索ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、配車検索ボタンが操作されないならば、ステップST88においてNoと判定してステップST201へと進む。
【0226】
ステップST201においてプロセッサー210は、判定ボタンが操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、判定ボタンが操作されないならば、ステップST201においてNoと判定してステップST84へと戻る。かくして、プロセッサー210は、戻るボタン、変更ボタン、組み直しボタン、募集ボタン、配車検索ボタン又は判定ボタンが操作されるまでステップST84~ステップST88及びステップST201を繰り返す待受状態となる。
【0227】
プロセッサー210は、ステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに戻るボタンが操作されたならば、ステップST84においてYesと判定して
図2のステップST11へと戻る。
【0228】
操作者は、配車を手動で組み替えたい場合には、配車画面で配車を組み替えるための操作を行うことで配車を組み替えることができる。操作者は、組み替えた配車を確定する場合、例えば、変更ボタンを操作する。
プロセッサー210は、
図7のステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに変更ボタンが操作されたならば、ステップST85においてYesと判定してステップST89へと進む。
【0229】
ステップST89においてプロセッサー210は、変更要求を生成する。変更要求は、ログインID及び変更情報を含む。変更情報は、配車画面において組み替えられた配車についての変更内容を示す情報を含む。なお、変更情報は、配車のうちの変更されていない部分も含んでいても良い。プロセッサー210は、変更要求を生成した後、当該変更要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該変更要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該変更要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST89の処理の後、ステップST81へと戻る。
【0230】
一方、
図9のステップST144においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が変更要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が変更要求であるならば、ステップST144においてYesと判定してステップST145へと進む。対して、プロセッサー110は、受信された情報が変更要求でないならば、ステップST144においてNoと判定してステップST146へと進む。
【0231】
ステップST145においてプロセッサー110は、変更要求に含まれる配車情報の通りに、配車情報を変更する。当該配車情報は、配車DB143において変更要求に含まれるユーザーIDに関連付けられた配車情報である。プロセッサー110は、ステップST145の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0232】
操作者は、配車を自動で組み直したい場合、組み直し範囲及び組み直し設定を端末装置200入力する。組み直し範囲は、配車を組み直す範囲を示す。組み直し範囲は、例えば、組み直す対象の期間及び組み直す対象の貨物自動車を含む。組み直し設定は、組み直しについての各種の設定である。組み直し設定は、例えば、運転手の連続勤務時間の上限、輸送コスト及び運行時間のどちらを優先するかなどである。組み直し設定は、デフォルトの値が予め定められていても良い。運転手の連続勤務時間の上限のデフォルトの値は、一例として法律で定められている値である。その後、操作者は、組み直しボタンを操作する。
【0233】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、
図7のステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに組み直しボタンが操作されたならば、ステップST86においてYesと判定してステップST90へと進む。
【0234】
ステップST90においてプロセッサー210は、組み直し要求を生成する。組み直し要求は、前述の組み直し範囲及び組み直し設定並びにログインIDを含む。組み直し要求は、配車を自動で組み直すように要求する情報である。プロセッサー210は、組み直し要求を生成した後、当該組み直し要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該組み直し要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該組み直し要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0235】
一方、
図9のステップST146においてサーバー装置100のプロセッサー110は、受信された情報が組み直し要求であるか否かを判定する。プロセッサー110は、受信された情報が組み直し要求であるならば、ステップST146においてYesと判定してステップST147へと進む。
【0236】
ステップST147においてプロセッサー110は、受信された組み直し要求に基づき組み直し処理を実行する。組み直し処理は、配車を自動で組み直す処理である。例えば、プロセッサー110は、各貨物自動車について、いつどこでどの荷物を積み、いつどこでどの荷物を降ろすか、どの運転手がどこからどこまで運転するかなどを決定する。プロセッサー110は、例えば、組み直し設定に従い組み直し範囲の配車を自動で組み直す。プロセッサー110は、組み直し設定が輸送コスト優先である場合、輸送コストが最も安くなるように配車を組み直す。輸送コストは、例えば、貨物自動車の燃料代、運転手などの人件費及び有料道路の通行料などを含む。また、輸送コストは、貨物自動車の修繕費、管理費及び償却費などを含んでも良い。なお、燃料代は、エンジン車の燃料(ガソリン又は軽油など)、及び燃料電池車の燃料(水素など)に限らず、貨物自動車が電気自動車である場合には充電用の電気代などを含む。プロセッサー110は、燃料代を、例えば距離から求める。また、プロセッサー110は、過去の運行データなどを用いて過去の実績から燃料代などの輸送コストを求めても良い。また、プロセッサー110は、過去の運行データなどから、運転手ごとの燃料代の違いなどの輸送コストの違いを考慮して燃料代などの輸送コストを求めても良い。プロセッサー110は、輸送コストとして、例えば1km当たり運行コスト又は1h当たり運行コストを用いる。1km当たり運行コストは、貨物自動車を1km走行させるのにかかるコストを示す。1h当たり運行コストは、例えば、貨物自動車を1時間使用するのにかかるコストを示す。また、プロセッサー110は、組み直し設定が運行時間優先である場合には、最も早く運送できるように配車を自動で組み直す。なお、プロセッサー110は、組み直し処理において厳密に最適な配車に組み直す必要はない。プロセッサー110は、配車を組み直すアルゴリズムによって可能な範囲で最適な配車に組み直す。また、組み直し処理の上限時間又は上限計算量が定められていても良い。この場合、プロセッサー110は、上限時間又は上限計算量の範囲で最適な配車を探索して配車を組み直す。なお、プロセッサー110は、配車の一部又は全部が組まれていない場合にも組み直し処理を実行することができても良い。
【0237】
1km当たり運行コスト及び1h当たり運行コストについて説明する。1km当たり運行コスト及び1h当たり運行コストを算出する対象の車両を以下、対象車両という。1km当たり運行コスト及び1h当たり運行コストを算出する対象の運転手を以下、対象運転手という。対象車両は、1台の車両であっても良いし、複数台の車両であっても良い。対象運転手は、1人の運転手であっても良いし、複数人の運転手であっても良い。
【0238】
1km当たり変動費は、例えば、車両を1km走行させるのにかかる車両変動費である。対象車両の1km当たり変動費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1km当たり変動費)=(対象車両の変動費)÷(対象車両の走行距離) (1)
対象車両の変動費は、所定の期間TE1における車両変動費の合計である。対象車両の走行距離は、期間TE1における走行距離の合計である。期間TE1は、一例として、直近3か月などである。期間TE1は、所定期間の一例である。
【0239】
1km当たり固定費は、例えば、車両を1km走行させるのにかかる車両固定費である。車両固定費は、車両ごとにかかる固定費を示す。車両固定費は、例えば、リース代、保険代、車検代、修理費及びタイヤ代などの固定費と分類できるコストを含む。対象車両の1km当たり固定費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1km当たり固定費)=(対象車両の固定費)÷(対象車両の走行距離) (2)
対象車両の変動費は、所定の期間TE1における車両固定費の合計である。
【0240】
1h当たり変動費は、例えば、車両を1時間使用するのにかかる車両変動費である。車両変動費は、車両ごと又は車両の種類ごとにかかる変動費を示す。車両変動費は、例えば、車両の燃料代及び高速道路などの有料道路の通行料金などの変動費と分類できるコストを含む。対象車両の1h当たり変動費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1h当たり変動費)=(対象車両の変動費)÷(対象車両の走行時間) (3)
対象車両の変動費は、所定の期間TE1における車両変動費の合計である。対象車両の走行時間は、期間TE1における走行時間の合計である。走行時間は、運行時間とも呼ばれる。
【0241】
1h当たり固定費は、例えば、車両を1時間使用するのにかかる車両固定費である。対象車両の1h当たり変動費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1h当たり固定費)=(対象車両の固定費)÷(対象車両の走行時間) (4)
【0242】
1km当たり車両コストは、例えば、車両を1km走行させるのにかかる車両コストを示す。対象車両の1km当たり車両コストは、例えば、下式によって求めることができる。
(1km当たり車両コスト)=(対象車両の固定費+対象車両の変動費)÷(対象車両の走行距離) (5)
【0243】
1h当たり車両コストは、例えば、車両を1時間使用するのにかかる車両コストを示す。対象車両の1km当たり車両コストは、例えば、下式によって求めることができる。
(1h当たり車両コスト)=(対象車両の固定費+対象車両の変動費)÷(対象車両の走行時間) (6)
【0244】
1km当たり人件費は、例えば、車両を1km走行させるのにかかる人件費を示す。対象運転手の1km当たり人件費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1km当たり人件費)=(対象運転手の人件費)÷(対象運転手の走行距離) (7)
対象運転手の人件費は、期間TE1における対象運転手の人件費である。人件費に代えて給与であっても良い。対象運転手の走行距離は、期間TE1における対象運転手が車両を運転した距離である。
【0245】
1h当たり人件費、例えば、車両を1時間走行させるのにかかる人件費を示す。対象運転手の1h当たり人件費は、例えば、下式によって求めることができる。
(1h当たり人件費)=(対象運転手の人件費)÷(対象運転手の走行時間) (8)
対象運転手の走行時間は、期間TE1における対象運転手が車両を運転した時間である。
【0246】
1km当たり人件費及び1h当たり人件費は、例えば、運転手ごと又は運転手の種類ごとに異なる。
【0247】
1km当たり運行コストは、例えば、車両を1km走行させるのにかかるコストを示す。1km当たり運行コストは、1km当たり車両コスト及び1km当たり人件費を含む。対象組み合わせの1km当たり運行コストは、例えば、下式によって求めることができる。
(1km当たり運行コスト)=(対象車両の1km当たり車両コスト)+(対象運転手1km当たり人件費) (9)
【0248】
1h当たり運行コストは、例えば、車両を1時間使用するのにかかるコストを示す。1h当たりコストは、1h当たり車両コスト及び1h当たり人件費を含む。対象組み合わせの1h当たり運行コストは、例えば、下式によって求めることができる。
(1h当たり運行コスト)=(対象車両の1h当たり車両コスト)+(対象運転手の1h当たり人件費) (10)
【0249】
以上より、プロセッサー110は、ステップST147の処理を行うことで、貨物自動車のそれぞれについて、いつどこでどの荷物を積み、いつどこでどの荷物を降ろすかについて、輸送コストが最適となるように決定する決定部の一例として機能する。
【0250】
ステップST148においてプロセッサー110は、組み直し情報を生成する。組み直し情報は、ステップST147の組み直し処理で組み直した配車の内容を含む。組み直し情報は、当該内容を送信し、ユーザーに通知するための情報である。プロセッサー110は、組み直し情報を生成した後、当該組み直し情報を端末装置200に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該組み直し情報を端末装置200に送信する。送信された当該組み直し情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST148の処理の後、
図8のステップST101へと戻る。
【0251】
なお、プロセッサー110は、受信された情報が組み直し要求でないならば、
図9のステップST146においてNoと判定してステップST149へと進む。
ステップST149においてプロセッサー110は、例えば、受信された情報に基づくその他の処理を実行する。プロセッサー110は、ステップST149の処理の後、ステップST101へと戻る。
【0252】
一方、
図7のステップST91において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって組み直し情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、組み直し情報が受信されたならば、ステップST91においてYesと判定してステップST92へと進む。
【0253】
ステップST92においてプロセッサー210は、受信された組み直し要求に従い、配車画面に表示された配車の内容を変更する。プロセッサー210は、ステップST92の処理の後、ステップST84へと戻る。
【0254】
操作者は、ステップST92の処理によって変更された配車画面をみることで、組み直し処理によって組み直された配車の内容を確認することができる。操作者は、当該内容を確定させたい場合、変更ボタンを操作する。これにより、組み直し処理により組み直された配車が配車DB143に記憶される。
また、操作者は、自動で組み直された配車をさらに手動で組み直すこともできる。
【0255】
また、配車画面から空きスペースを登録できても良い。この場合、操作者は、登録したい空きスペースがある貨物自動車について、空きスペース募集したい時間帯を選択する。例えば、操作者は、端末装置200を操作して、
図15に示すような配車画面中の運行情報のうち、募集したい貨物自動車の運行情報から、募集したい時間帯を選択するための入力をする。操作者は、このように時間帯が選択された状態で募集ボタンを操作する。
【0256】
プロセッサー210は、
図7のステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに募集ボタンが操作されたならば、ステップST87においてYesと判定して、例えば、
図2のステップST21へと進む。ただし、プロセッサー210は、登録情報に含まれるスペース入力情報を、配車画面において選択された貨物自動車及び時間帯に基づき、配車画面に含まれる情報などを用いて生成する。ここで、プロセッサー210は、当該スペース入力情報の車両ID、開始日時、終了日時、開始地、終了地、車種情報、空き情報、運賃情報、連続拘束時間及びその他の各種情報を、例えば、以下のように生成又は取得する。
車両IDは、配車画面において選択された貨物自動車の車両IDである。
開始日時は、配車画面において選択された時間帯が開始する時間である。
終了日時は、配車画面において選択された時間帯の終了する時間である。
開始地は、開始日時において当該貨物自動車がいる予定の位置である。
終了地は、終了日時において当該貨物自動車がいる予定の位置である。
プロセッサー210は、例えば、ユーザーDB141を参照して、車両IDに関連付けられた車種情報を取得する。
プロセッサー210は、配車画面において選択された時間帯における空きスペースの大きさ及び空き積載重量を空き情報とする。
プロセッサー210は、例えば、予め定められた条件に基づき運賃情報を生成する。あるいは、プロセッサー210は、操作者によって入力された条件を運賃情報とする。
プロセッサー210は、配車画面において選択された時間帯における拘束時間を連続運転時間とする。
プロセッサー210は、その他の各種情報についても生成又は取得して良い。
【0257】
一例として、
図15において13時から14時が選択された場合の開始日時、終了日時、開始地、終了地、車種情報、空き情報及び連続運転時間は、以下のようになる。
開始日時: 4月27日13時00分
終了日時: 4月27日14時00分
開始地: 船橋市付近
終了地: 三鷹市付近
空き情報(大きさ): 3200.00mm
空き情報(重量): 1600.0kg
連続運転時間: 3.5時間
【0258】
また、配車画面から輸送してほしい荷物を登録できても良い。
【0259】
なお、プロセッサー210は、例えば、ステップST26の処理の直前のステップST21の処理について、
図7のステップST87から
図2のステップST21へと進んでいた場合に、配車画面から募集案件を登録したと判定する。すなわち、プロセッサー210は、登録画面から募集案件を登録していないと判定する。プロセッサー210は、登録画面から募集案件を登録していないと判定するならば、ステップST26においてNoと判定して
図7のステップST83へと戻る。
【0260】
また、配車画面から募集案件の検索及び通知登録ができても良い。この場合、操作者は、検索条件の対象としたい空きスペースがある貨物自動車について、検索条件の対象としたい空きスペースの時間帯を選択する。例えば、操作者は、端末装置200を操作して、
図15に示すような配車画面中の運行情報のうち、検索条件の対象としたい貨物自動車の運行情報から、検索条件の対象としたい時間帯を選択するための入力をする。操作者は、このように時間帯が選択された状態で配車検索ボタンを操作する。
【0261】
プロセッサー210は、
図7のステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに配車検索ボタンが操作されたならば、ステップST88においてYesと判定して、例えば、
図3のステップST33へと進む。ただし、プロセッサー210は、検索情報に含まれる検索条件情報を、配車画面において選択された貨物自動車及び時間帯に基づき、配車画面に含まれる情報などを用いて生成する。ここで、プロセッサー210は、当該検索条件情報の検索対象、積日時の条件、卸日時の条件、積地の条件、卸地の条件、荷物の大きさについての条件、荷物の重量についての条件、及びその他の荷物に関する条件を、例えば、以下のように生成又は取得する。
検索対象は、荷物である。
積日時の条件は、配車画面において選択された時間帯が開始する時間から終了する時間までである。
卸日時の条件は、配車画面において選択された時間帯が開始する時間から終了する時間までである。
積地の条件は、配車画面において選択された時間帯が開始する時間において当該貨物自動車がいる予定の位置である。
卸地の条件は、配車画面において選択された時間帯が終了する時間において当該貨物自動車がいる予定の位置である。
荷物の大きさについての条件は、配車画面において選択された時間帯における空きスペース以下の大きさである。
荷物の重量についての条件は、配車画面において選択された時間帯における空き積載重量以下である。
プロセッサー210は、その他の荷物に関する条件についても生成又は取得して良い。
【0262】
なお、プロセッサー210は、
図7のステップST88から
図3のステップST33へ進んだ後にステップST42の処理を行った場合、前述のように配車画面に含まれる情報などを用いて生成された検索条件情報を用いて通知登録情報を生成することとなる。
【0263】
また、プロセッサー210は、例えば、ステップST41の処理の直前のステップST33の処理について、
図7のステップST88から
図3のステップST33へと進んでいた場合に、配車画面から検索したと判定する。すなわち、プロセッサー210は、検索画面SC4から検索していないと判定する。プロセッサー210は、検索画面SC4から検索していないと判定するならば、ステップST41においてNoと判定して
図7のステップST83へと戻る。
【0264】
また、端末装置200のプロセッサー210は、
図7のステップST84~ステップST88及びステップST201の待受状態にあるときに判定ボタンが操作されたならば、ステップST201においてYesと判定して
図16のステップST211へと進む。なお、「操作された判定ボタンに対応する運行」を以下「対応運行」というものとする。対応運行は、空きスペースを利用した荷物の輸送を含む場合がある。
【0265】
ステップST211においてプロセッサー210は、判定要求を生成する。判定要求は、対応運行の運行IDを含む。判定要求は、当該運行IDで特定される運行について、基準判定を行い、判定の結果を送信するようにサーバー装置100に要求する情報である。プロセッサー210は、判定要求を生成した後、当該判定要求をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該判定要求をサーバー装置100に送信する。送信された当該判定要求は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
【0266】
一方、
図17のステップST221においてサーバー装置100のプロセッサー110は、通信インターフェース150によって判定要求が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、判定要求が受信されないならば、ステップST221においてNoと判定してステップST222へと進む。
【0267】
ステップST222においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって選択情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、選択情報が受信されたならば、ステップST222においてNoと判定してステップST223へと進む。
【0268】
ステップST223においてプロセッサー110は、通信インターフェース150によって確定情報が受信されたか否かを判定する。プロセッサー110は、確定情報が受信されたならば、ステップST222においてNoと判定してステップST221へと戻る。かくして、プロセッサー110は、判定要求、選択情報又は確定情報が受信されるまでステップST221~ステップST223を繰り返す待受状態となる。なお、選択情報及び確定情報については後述する。
【0269】
プロセッサー110は、ステップST221~ステップST223の待受状態にあるときに判定要求が受信されたならば、ステップST221においてYesと判定してステップST224へと進む。
【0270】
ステップST224においてプロセッサー110は、ステップST221で受信された判定要求に含まれる運行IDで特定される運行について、すなわち対応運行について、運転手及び案件が基準条件を満たしているか否かの判定を行う。当該運転手は、当該運行についての運転を行う運転手である。なお、プロセッサー110は、配車DB143を参照することで、運行についての各種情報を取得する。基準条件の例として以下に(C1)~(C8)を示す。なお、1日とは、例えば、始業時間から起算した24時間である。また、プロセッサー110は、(C1)~(C8)のうちの一部の基準条件のみ判定を行っても良い。
【0271】
(C1)運行を行う日の運転手の1日の拘束時間が所定の時間T1-1以内である(C1-1)。また、運転手の1日の拘束時間が所定の時間T1-1を超える場合には所定の時間T1-2以内である(C1-2)。時間T1-1は、一例として13時間である。時間T1-2は、一例として16時間である。
(C2)運転手は、運行を行う日を含む所定の期間P1のうち、拘束時間が所定の時間T2を超える日数が所定の日数D1以内である。期間P1は、一例として1週間である。時間T2は、一例として、15時間である。日数D1は、一例として2日である。
(C3)運転手は、運行を行う日を含む所定の期間P2の労働時間が所定の時間T3以内である。期間P2は、一例として1か月である。時間T3は、例えば293時間又は320時間である。
(C4)運転手は、運行の前に所定の時間T4以上継続した休息時間をとっている。あるいは、運転手は、運行の前に2回以上に分割してとった休息時間の合計が所定の時間T5以上であり、1回の休息時間がいずれも所定の時間T6以上継続している。時間T4は、一例として8時間である。時間T5は、一例として10時間である。時間T6は、一例として4時間である。なお、2回以上に分割してとる休息を「分割休息」というものとする。
(C5)運転手は、運行を行う日を含む所定の期間P3の1日あたりの平均労働時間が所定の時間T7以内である。期間P3は、一例として2日である。時間T7は、一例として9時間である。
(C6)運転手は、運行を行う日を含む所定の期間P4の1週間あたりの平均労働時間が所定の時間T8以内である。期間P4は、一例として2週間である。時間T8は、一例として44時間である。
(C7)運転手は、運行を行う日の連続運転時間が所定の時間T9以内である。時間T9は、一例として4時間である。
(C8)運転手が分割休息をとった回数が、所定の期間P5以内における全勤務回数の所定の割合R1以内である。なお、運転手がフェリーに乗船している場合、その乗船時間が時間T10以上継続している場合、当該乗船時間は分割休息における1回の休息である。期間P5は、一例として2週間~4週間程度である。割合R1は、一例として2分の1である。時間T10は、一例として2時間である。
【0272】
時間T1-1、時間T1-2及び時間T2~時間T10、期間P1~期間P5、日数D1、及び割合R1は、例えば配車システム1の設計者又は管理者などによって予め設定される。時間T1-1、時間T1-2及び時間T2~時間T10、期間P1~期間P5、日数D1、及び割合R1の各値は、例えば法令などによって定まる値である。あるいは、これら各値は、配車システム1の設計者又は管理者などによって定められても良い。
【0273】
時間T1-1は、第1の時間の一例である。時間T2は、第2の時間の一例である。時間T3は、第3の時間の一例である。時間T4は、第4の時間の一例である。時間T5は、第5の時間の一例である。時間T6は、第6の時間の一例である。時間T7は、第7の時間の一例である。時間T8は、第8の時間の一例である。時間T9は、第9の時間の一例である。期間P1は、第1の期間の一例である。期間P2は、第2の期間の一例である。期間P3は、第3の期間の一例である。期間P4は、第4の期間の一例である。期間P5は、第5の期間の一例である。日数D1は、第1の日数の一例である。割合R1は、所定の割合の一例である。
【0274】
以上より、プロセッサー110は、ステップST224の処理を行うことで、運行についての運転を行う運転手について、(C1)~(C7)の少なくともいずれかの条件の判定を行う判定部の一例として機能する。
【0275】
ステップST225においてプロセッサー110は、判定情報を生成する。判定情報は、ステップST224の基準条件の判定の結果を含む。また、判定情報は、後述の判定画面SC5を表示するために必要な情報を含む。判定情報は、基準条件の判定の結果などを通知するための情報である。プロセッサー110は、判定情報を生成した後、当該判定情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース150に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース150は、当該判定情報を端末装置200に送信する。送信された当該判定情報は、端末装置200の通信インターフェース250によって受信される。プロセッサー110は、ステップST225の処理の後、ステップST221へと戻る。
【0276】
一方、
図16のステップST212において端末装置200のプロセッサー210は、通信インターフェース250によって判定情報が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー210は、判定情報が受信されたならば、ステップST212においてYesと判定してステップST213へと進む。
【0277】
ステップST213においてプロセッサー210は、ステップST212で受信された判定情報に基づき、判定画面SC5に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー210は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス270に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス270は、判定画面SC5を表示する。
【0278】
図22は、表示デバイス270に表示される判定画面SC5の一例を示す図である。
判定画面SC5は、基準条件の判定結果などを表示するための画面である。当該判定結果は、対応運行についての判定結果である。また、判定画面SC5は、対応運行についての情報なども表示する。判定画面SC5は、一例として、領域AR51~領域AR54、及びボタンB51~ボタンB54を含む。
領域AR51は、案件の情報を表示する領域である。領域AR51には、例えば、運行に含まれる案件のうちメインの案件が表示される。しかしながら、領域AR51には、メインの案件以外も表示されても良い。メインの案件は、例えば、空きスペースを利用した運送ではない運送の案件である。しかしながら、メインの案件は、この限りではない。
【0279】
領域AR52は、運行に用いられる貨物自動車についての情報、及び運行を担当する運転手についての情報を表示する領域である。また、領域AR52は、運行に用いられる貨物自動車、及び運行を担当する運転手を選択及び変更するための領域である。運行に割り当てる運転手を選択又は変更する場合には、例えば、選択ボタンB53などを操作する。運行に割り当てる貨物自動車を選択又は変更する場合には、例えば、選択ボタンB54などを操作する。
【0280】
領域AR53は、基準条件の判定結果を表示する領域である。実績・違反の欄には、過去に運転手が基準条件を満たしているか否か、又は条件を満たさなかった回数などが表示される。判定の欄には例えば、A、B又はCが表示される。Aは、条件を満たしていることを示す。Bは、条件を満たしてるが注意が必要であることを示す。例えば、運転手が過去に条件を満たしていない場合にBとなる。Cは、条件を満たしていないことを示す。
【0281】
なお、プロセッサー210は、例えばユーザーDB141から運転手の過去の基準条件の判定結果を取得する。
【0282】
領域AR54は、運行についての待機時間、作業時間、運転時間、休憩時間及び合計時間を表示する領域である。
待機時間は、例えば、運行中の積地と卸地の数に所定の時間T21をかけた時間である。時間T21は、例えば1時間である。
作業時間は、例えば、運行中の積地と卸地の数に所定の時間T22をかけた時間である。時間T22、例えば1時間である。
運転時間は、運行中の移動距離を所定の速度V1で割った時間である。速度V1は、例えば、貨物自動車の平均速度である。速度V1は、例えば時速60kmである。
休憩時間は、運転時間が所定の時間T23を超えるごとに所定の時間T24を加えた時間である。すなわち、(休憩時間)=floor((運転時間)÷T23)×T24である。ここで、floor(x)は、xの床関数である。換言すると、floor(x)は、xを切り下げた数である。時間T23は、一例として4時間である。時間T23は、時間T9と同じ値であることが好ましい。時間T24は、一例として0.5時間である。
合計時間は、待機時間、作業時間、運転時間及び休憩時間の合計である。
【0283】
破棄ボタンB51は、対応運行に割り当てられている貨物自動車及び運転手の選択を解除する場合に操作するためのボタンである。
【0284】
確定ボタンB52は、対応運行に割り当てられている貨物自動車及び運転手の選択を確定して判定画面SC5から配車画面に戻る場合に操作するためのボタンである。なお、プロセッサー110は、ステップST224で判定を行った基準条件が全て条件を満たしている場合にのみ確定ボタンB52を操作可能としても良い。
【0285】
プロセッサー110は、ステップST224で判定を行った基準条件が全て条件を満たしていることの判定を行うことで、運転手について(C1)~(C7)の全ての条件を満たすことを判定する判定部の一例として機能する。
【0286】
選択ボタンB53は、対応運行に割り当てられている運転手を選択又は変更する場合に操作するためのボタンである。
選択ボタンB54は、対応運行に割り当てられている貨物自動車を選択又は変更する場合に操作するためのボタンである。
【0287】
ステップST214においてプロセッサー210は、選択ボタンB53が操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、選択ボタンB53が操作されないならば、ステップST214においてNoと判定してステップST215へと進む。
【0288】
ステップST215においてプロセッサー210は、破棄ボタンB51が操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、破棄ボタンB51が操作されないならば、ステップST215においてNoと判定してステップST216へと進む。
【0289】
ステップST216においてプロセッサー210は、確定ボタンB52が操作されたか否かを判定する。プロセッサー210は、確定ボタンB52が操作されないならば、ステップST216においてNoと判定してステップST214へと戻る。かくして、プロセッサー210は、選択ボタンB53、破棄ボタンB51又は確定ボタンB52が操作されるまでステップST214~ステップST216を繰り返す待受状態となる。
【0290】
プロセッサー210は、ステップST214~ステップST216の待受状態にあるときに選択ボタンB53が操作されたならば、ステップST214においてYesと判定してステップST217へと進む。
【0291】
ステップST217においてプロセッサー210は、運転手を選択するための処理を行う。例えば、プロセッサー210、運転手の一覧などを表示する。操作者は、当該一覧から運行に割り当てたい運転手を選択する。あるいは、運転手の選択方法はその他の方法で行うものであっても良い。
【0292】
また、ステップST217においてプロセッサー210は、選択情報を生成する。選択情報は、例えば、選択された運転手の運転手ID、及び対応運行の運行IDを含む。選択情報は、当該運行IDで特定される運行に当該運転手IDで特定される運転手を割り当てるように指示する情報である。プロセッサー210は、選択情報を生成した後、当該選択情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該選択情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該選択情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。
プロセッサー210は、ステップST217の処理の後、ステップST211へと戻る。
【0293】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、ステップST221~ステップST223の待受状態にあるときに選択情報が受信されたならば、ステップST222においてYesと判定してステップST226へと進む。
【0294】
ステップST226においてプロセッサー110は、ステップST222において受信された選択情報に基づき、運行に割り当てられた運転手を記憶する。当該運行は、当該選択情報に含まれる運行IDで特定される運行である。当該運転手は、該選択情報に含まれる運転手IDで特定される運転手である。プロセッサー110は、例えば、当該運行IDに当該運転手IDを関連付けて配車DB143に記憶することで、当該運行に割り当てられた当該運転手を記憶する。なお、プロセッサー110は、既に当該運行IDに関連付けられた運転手IDがある場合には例えば上書きして記憶する。プロセッサー110は、ステップST226の処理の後、ステップST221へと戻る。
【0295】
一方、端末装置200のプロセッサー210は、ステップST214~ステップST216の待受状態にあるときに破棄ボタンB51が操作されたならば、ステップST215においてYesと判定してステップST218へと進む。
【0296】
ステップST218においてプロセッサー210は、運行に割り当てられている貨物自動車及び運転手の選択を解除する。プロセッサー210は、ステップST218の処理の後、ステップST214へと戻る。
【0297】
プロセッサー210は、ステップST214~ステップST216の待受状態にあるときに確定ボタンB52が操作されたならば、ステップST216においてYesと判定してステップST219へと進む。
【0298】
ステップST219においてプロセッサー210は、確定情報を生成する。確定情報は、対応運行の運行IDを含む。確定情報は、当該運行IDで特定される運行に割り当てる運転手及び貨物自動車を確定することを示す情報である。プロセッサー210は、確定情報を生成した後、当該確定情報をサーバー装置100に送信するように通信インターフェース250に対して指示する。この送信の指示を受けて通信インターフェース250は、当該確定情報をサーバー装置100に送信する。送信された当該確定情報は、サーバー装置100の通信インターフェース150によって受信される。プロセッサー210は、ステップST219の処理の後、
図7のステップST83へと戻る。
【0299】
一方、サーバー装置100のプロセッサー110は、
図17のステップST221~ステップST223の待受状態にあるときに確定情報が受信されたならば、ステップST221においてYesと判定してステップST227へと進む。
【0300】
ステップST227においてプロセッサー110は、ステップST223で受信された確定情報に含まれる運行IDで特定される運行についての運行指示書を生成する。運行指示書は、例えば、運行における各情報を運転手に伝達するための書類である。運行指示書は、当該各情報として、例えば、運行における各予定の時刻及び時間、運行のルート、並びに経由地及び休憩地点などの各地点の位置などを含む。
図23は、運行指示書の一例を示す図である。運行指示書は、一例として領域AR61~領域AR63を含む。
【0301】
領域AR61は、運行における各予定の時間などを表示する。領域AR61は、例えば、ガントチャートによって各予定の時間を表示する。あるいは、領域AR61は、表などの形式で各予定の時間を表示しても良い。プロセッサー210は、必要に応じて各予定の時間を算出する。各予定の時間について、算出方法又は定義について以下に示す。各予定の時間は、時刻又は時間の長さである。なお、プロセッサー210は、各地点の位置について地図データ又はデータベースなどから取得する。
出勤時刻:(出庫時刻)-(時間T31)
出庫時刻:(走行時間の開始時刻)
第1走行時間:(出発地点から積地までの走行距離)÷(速度V11)
積待機時間:(積地の数)×(時間T32)
積作業時間:(積地の数)×(時間T33)
走行停止時刻:(走行開始時刻)+(時間T34)
休憩時間:(休憩地点の数)×(時間T35)
第2走行時間:((最大拘束時間)-(作業にかかると予測された時間)-(休息時間))
最大拘束時間:時間T36
休息時間:時間T37
降待機時間:(卸地の数)×(時間T38)
【0302】
時間T31、時間T32及び速度V11は、例えば、配車システムの設計者又は管理者などによって予め定められる。
時間T31は、一例として0.5時間である。
時間T32は、一例として1時間である。
時間T33は、一例として1時間である。
時間T34は、一例として4時間である。
時間T35は、一例として0.5時間である。
時間T36は、一例として13時間である。
時間T37は、一例として8時間である。
時間T38は、一例として1時間である。
速度V11は、一例として時速60kmである。
【0303】
領域AR62は、運行についての各情報を表示する領域である。プロセッサー210は、例えば、配車DB143などから、運行IDに関連付けられた当該各情報を取得する。
【0304】
領域AR63は、各地点及び各地点間のルートなどを示す地図を表示する。
領域AR63は、当該各地点として、出発地点、積地、降地、及び休憩地点などを示す。なお、プロセッサー210は、休憩地点の位置について自動で決定する。プロセッサー210は、走行停止時刻における貨物自動車の位置を求める。当該位置は、例えば、ルート上の走行開始位置から、当該ルートを((速度V11)×(時間T34))進んだ位置である。プロセッサー210は、例えば、休憩可能な場所の中から、当該位置から最も近い場所を休憩地点として決定する。
また、領域AR63は、当該ルートの走行距離及び走行時間の予測値なども表示する。
【0305】
以上より、プロセッサー110は、ステップST227の処理を行うことで、判定を行った(C1)~(C7)の条件のいずれも満たす場合、運転手が運転を行う運行についての運行指示書を生成する判定部の一例として機能する。
【0306】
ステップST228においてプロセッサー110は、ステップST227で生成した運行指示書を出力する。例えば、プロセッサー110は、運転手が使用する端末装置200に当該運行指示書を送信する。なお、当該運転手は、ステップST223で受信された確定情報に含まれる運行IDで特定される運行に割り当てられた運転手である。運行指示書を受信した端末装置200のプロセッサー210は、表示デバイス270に当該運行指示書表示する。あるいは、プロセッサー110は、プリンターなどに運行指示書を送信する。プリンターは、当該運行指示書を印刷する。プロセッサー210は、ステップST228の処理の後、ステップST221へと戻る。
【0307】
図18を用いて運転手の過去の運行についての基準条件の判定結果を記憶する処理について説明する。サーバー装置100のプロセッサー110は、例えば、終了した運行それぞれに対して
図18の処理を行う。なお、
図18の処理の対象とする運行を以下「対象運行」というものとする。
【0308】
図18のステップST231においてサーバー装置100のプロセッサー110は、対象運行についての各種情報を取得する。例えば、プロセッサー110は、勤怠システム及び運行記録用計器などから当該各種情報を取得する。勤怠システムは、運転手の勤怠に関するデータを記憶及び管理するシステムである。勤怠に関するデータは、例えば、運転手の出勤日時、退勤日時、休憩時間、拘束時間、労働時間、勤務日及び休日などに関するデータを含む。運行記録用計器は、デジタルタコグラフなどの、運行についてのデータを記録する装置である。運行記録データは、例えば、出庫日時、入庫日時、運転時間、拘束時間、労働時間、休憩開始日時、休憩終了日時、待機開始日時、待機終了日時、作業開始日時、作業終了日時、荷積み開始日時、荷積み終了日時、荷下ろし開始日時、荷下ろし終了日時、走行距離、走行時間、位置の変化、速度の変化、加速度の変化、エンジン回転数の変化などを含む。
【0309】
ステップST232においてプロセッサー110は、ステップST231から取得した各種情報を用いて基準条件の判定を行う。
【0310】
以上より、プロセッサー110は、ステップST232の処理を行うことで、運転手の過去の実績について、(C1)~(C7)の少なくともいずれかの条件の判定を行う判定部の一例として機能する。
【0311】
ステップST233においてプロセッサー110は、ステップST232の判定の結果を、例えば運転手IDと関連付けてユーザーDB141などに記憶する。当該運転手IDは、対象運行に割り当てられた運転手の運転手IDである。
【0312】
実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、基準条件の判定を行う。これにより、サーバー装置100は、運転手が過度に長時間な運転又は過度に長時間な労働をすることを防ぐ。また、サーバー装置100は、運転手の使用者などが労働に関する法令などを違反することを防ぐ。
【0313】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、運行指示書を生成する。これにより、運行指示書を作成する手間が軽減される。
【0314】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、マッチングDB142に登録された空きスペースの中から、空きスペースの大きさ及び空きスペースを利用可能な時間帯、並びに荷物の大きさ及び荷物を輸送可能な時間帯に基づき、荷物を輸送することが可能な空きスペースを検索する。これにより、空きスペースを用いて当該荷物の輸送が可能となり、空きスペースの有効利用及び空きスペースの減少につながる。また、空きスペースの減少により、積載率及び実車率が向上する。また、これにより、当該空きスペースを提供する貨物自動車を運用する運送会社などの収益向上などにつながる。また、二酸化炭素の排出量の削減も期待できる。
【0315】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、空きスペースを利用した運行について、基準条件の判定を行う。これにより、実施形態のサーバー装置100は、空きスペースを利用した運行における運転手の長時間労働を防ぐことができる。
【0316】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、マッチングDB142に登録された荷物の中から、空きスペースの大きさ及び空きスペースを利用可能な時間帯、並びに荷物の大きさ及び荷物を輸送可能な時間帯に基づき、空きスペースで輸送することが可能な荷物を検索する。これにより、空きスペースを用いて当該荷物の輸送が可能となり、空きスペースの減少につながる。また、これにより、当該空きスペースを提供する貨物自動車を運用する運送会社などの収益向上などにつながる。
【0317】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、空きスペースに積載可能な重量及び荷物の重量を用いて検索する。これにより、サーバー装置100は、空きスペースに積載不可能な荷物を検索で見つけてしまうことを防ぐ。また、サーバー装置100は、荷物を積載不可能な空きスペースを検索で見つけてしまうことを防ぐ。
【0318】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、空きスペースを利用可能な時間帯の開始日時及び終了日時において空きスペースが存在する予定の位置並びに荷物を積みおろしする位置を用いて検索する。これにより、サーバー装置100は、空きスペースの位置と荷物の積みおろしの位置が近い空きスペース又は荷物を検索で見つけることができる。
【0319】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、空きスペース及び荷物についてのそれぞれの運賃についての情報を用いて検索する。これにより、サーバー装置100は、運賃の条件が合う空きスペース又は荷物を検索で見つけることができる。
【0320】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、空きスペースを有する貨物自動車を運転する運転手の拘束時間及び拘束時間の上限を用いて検索する。これにより、サーバー装置100は、拘束時間の上限を超えて運転する運転手が荷物を運ぶことを防ぐことができる。
【0321】
また、実施形態の配車システム1によれば、サーバー装置100は、配車を自動で組む。これにより、サーバー装置100は、運送コストの低減が可能である。
【0322】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
上記実施形態における各画面は、複数ページに分割されていても良い。
【0323】
上記の実施形態では、サーバー装置100のプロセッサー110は、募集案件が新たに登録された場合にマッチング処理を行った。しかしながら、プロセッサー110は、その他のタイミングでマッチング処理を行っても良い。例えば、プロセッサー110は、定期的又は不定期に募集案件それぞれについてマッチング処理を行う。
【0324】
上記の実施形態では、プロセッサー110は、支払者が決済した金額の中から仲介手数料を差し引く処理を行った。しかしながら、プロセッサー110は、受領者に対して、当該受領者のユーザーIDに関連付けられた決済情報に基づく決済手段で仲介手数料分の金額を決済しても良い。
【0325】
上記の実施形態では、運賃が先払いである場合、決済ボタンが操作された場合に決済が行われる。しかしながら、実施形態の配車システム1は、運賃が先払いである場合でも、運賃が後払いである場合と同様に、決済ボタンの操作を待たずに決済を行っても良い。
【0326】
上記の実施形態においてサーバー装置100などが実行する処理の一部を決済サーバー300又は端末装置200が実行しても良い。上記の実施形態において端末装置200などが実行する処理の一部をサーバー装置100又は決済サーバー300が実行しても良い。上記の実施形態において決済サーバー300などが実行する処理の一部又は全部を、サーバー装置100又は端末装置200が実行しても良い。
【0327】
実施形態の端末装置は、上記の実施形態において表示デバイス270に表示する内容を、スピーカーから音声として出力するなど、画面表示以外の方法で操作者に報知しても良い。
【0328】
上記の実施形態におけるボタンを用いた操作は、音声認識などのボタン以外を用いた操作であっても良い。
【0329】
上記実施形態において運送業者によって提供される空きスペースは、貨物自動車のうちの空いているスペースである。しかしながら、空きスペースは、貨物自動車以外の、荷物を輸送することができるスペースを有する物体の空いているスペースであっても良い。当該物体は、貨物自動車以外の自動車、自動二輪車、自転車若しくはその他の車、鉄道、飛行機などの航空機、船舶、ロケット又はその他の荷物を輸送することができる機器である。なお、当該物体は無人機であっても良いし、運転手などが運転するものであっても良い。また、当該物体は、人力で荷物を輸送するための鞄などの入れ物の空きスペースであっても良い。なお、当該物体は車であることが好ましい。車は、陸運であるため、短い時間帯の空きスペースも売り出しやすいためである。
【0330】
上記の実施形態において補助記憶装置140に記憶されるデータのうちの一部又は全部は、サーバー装置100の外部の装置に記憶されても良い。
【0331】
プロセッサー110又はプロセッサー210は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0332】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLANなどのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0333】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0334】
1 配車システム
100 サーバー装置
110,210 プロセッサー
120,220 ROM
130,230 RAM
140,240 補助記憶装置
141 ユーザーDB
142 マッチングDB
143 配車DB
150,250 通信インターフェース
160,280 バス
200 端末装置
260 入力デバイス
270 表示デバイス