(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023053953
(43)【公開日】2023-04-13
(54)【発明の名称】電動ブラインド装置
(51)【国際特許分類】
E06B 9/264 20060101AFI20230406BHJP
E06B 9/322 20060101ALI20230406BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20230406BHJP
【FI】
E06B9/264 C
E06B9/322
H04Q9/00 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212416
(22)【出願日】2022-12-28
(62)【分割の表示】P 2021074082の分割
【原出願日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】P 2020082739
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020085998
(32)【優先日】2020-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】江波戸 武信
(72)【発明者】
【氏名】山岸 万人
(72)【発明者】
【氏名】岡部 健邦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 潤一
(57)【要約】
【課題】非接触で操作することで、細菌やウイルスなどが伝染するリスクを低減する。
【解決手段】本発明の電動ブラインド装置は、外光を遮光する遮光部を有するブラインド本体と、ブラインド本体に対する動作を操作する操作装置と、を有する電動ブラインド装置において、操作装置は、操作装置に近接する物体を検出するセンサ部と、センサ部による物体の検出結果に応じたブラインド本体に対する動作信号を送信する送信部と、を有し、ブラインド本体は、遮光部に対する動作を行う駆動部と、操作装置から送信された動作信号を受信する受信部と、受信部にて受信した動作信号を受けて、駆動部を制御する第1の制御部と、を有するものである。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外光を遮光する遮光部を有するブラインド本体と、前記ブラインド本体に対する動作を操作する操作装置と、を有する電動ブラインド装置において、
前記操作装置は、
前記操作装置に近接する物体を検出するセンサ部と、
前記センサ部による前記物体の検出結果に応じた前記ブラインド本体に対する動作信号を送信する送信部と、
を有し、
前記ブラインド本体は、
前記遮光部に対する動作を行う駆動部と、
前記操作装置から送信された前記動作信号を受信する受信部と、
前記受信部にて受信した動作信号を受けて、前記駆動部を制御する第1の制御部と、
を有する電動ブラインド装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電動ブラインド装置において、
前記ブラインド本体に対する動作内容を表示する表示部と、
前記センサ部により前記物体の検出が検出された時間を計測する計測部と、
前記計測部により計測された時間が一定時間経過すると、前記ブラインド本体に対する動作内容を異なる動作内容に切り替えて前記表示部に表示させる第2の制御部と、
を有し、
前記送信部は、前記センサ部により前記物体が検出されなくなったときに、前記表示部に表示された前記動作内容に基づいた動作信号を前記ブラインド本体に向けて送信する電動ブラインド装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電動ブラインド装置において、
前記操作装置は、操作ボタンを有し、
前記送信部は、前記センサ部により前記物体が検出されている状態で前記操作ボタンが操作された場合、前記操作ボタンの操作に基づく動作信号を優先して送信する電動ブラインド装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電動ブラインド装置において、
前記センサ部は、前記操作装置を把持した状態で前記操作ボタンが操作されたときに、前記操作装置を把持した物体が近接しない位置に前記操作装置に設けられる電動ブラインド装置。
【請求項5】
請求項1に記載の電動ブラインド装置において、
前記遮光部は、上部遮光部と、前記上部遮光部の下方に位置する下部遮光部とを含み、
前記第1の制御部は、前記操作装置から送信された前記動作信号に基づいて、前記上部遮光部又は前記下部遮光部の少なくともいずれか一方を制御する電動ブラインド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光材に対する動作をモータの駆動により制御する電動ブラインド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動ブラインド装置は、水平方向又は鉛直方向のいずれかの方向に延出された複数のスラットを移動させる他、複数のスラットの傾斜角度を調整することができる。このような動作は、有線にて接続される有線スイッチ、又は無線リモコンの他、電動ブラインド装置と連動するタブレットや無線通信端末機などの操作装置の操作により行われる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した各種操作装置は、不特定多数の人物が接触する可能性がある。したがって、細菌やウイルスが操作装置に付着している場合、細菌やウイルスなどが伝染するリスクが生じる。
【0005】
本発明は、非接触で操作することで、細菌やウイルスなどが伝染するリスクを低減することができるようにした電動ブラインド装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの観点によれば、本発明の電動ブラインド装置の一態様は、外光を遮光する遮光部と、前記遮光部に対する動作を行う駆動部と、近接する物体を非接触で検出する検出部と、前記検出部により前記物体を検出したことを受けて、前記駆動部を制御する制御部と、を有する。
【0007】
また、前記遮光部は、鉛直方向に所定の間隔を空けて配置される、水平方向に延出された複数の遮光板と、前記駆動部の駆動により昇降して前記複数の遮光板を上下動させるレール部材と、を有し、前記検出部は、前記遮光部の前記レール部材に設けられている。
【0008】
この場合、前記複数の遮光板の上方に配置され、前記駆動部を収納する収納部を有し、前記駆動部は、前記レール部材を上昇又は下降させる第1駆動部を含み、前記検出部は、第1検出部、第2検出部、第3検出部を含み、前記制御部は、前記第1検出部が前記物体が近接したことを検出したとき、前記第1駆動部により前記レール部材を上昇させ、前記第2検出部が前記物体が近接したことを検出したとき、前記第1駆動部により前記レール部材を下降させ、前記第3検出部が前記物体が近接したことを検出したとき、前記レール部材の昇降を停止させる。
【0009】
また、前記駆動部は、前記複数の遮光板の傾斜角度を調整する第2駆動部を含み、前記検出部は、第4検出部、第5検出部を含み、前記制御部は、前記第4検出部を前記物体が近接したことを検出したとき、前記第2駆動部により前記複数の遮光板の各々を一方向に回動させ、前記第5検出部が物体が近接したことを検出したとき、前記第2駆動部により前記複数の遮光板の各々を前記一方向とは反対側の方向に回動させる。
【0010】
また、前記検出部により前記物体が検出された時間を計測する計測部を有し、前記制御部は、前記検出部により前記物体が検出された時間が一定時間経過したことを受けて、前記駆動部を駆動させる。
【0011】
また、前記検出部により前記物体が検出された時間を計測する計測部と、前記検出部による前記物体の検出時間に応じて、予め設定された複数の前記レール部材の停止位置からいずれか1つの停止位置を表示する表示部と、を有し、前記制御部は、前記駆動部を駆動させて、前記レール部材を前記表示部に表示された停止位置に移動させる。
【0012】
この場合、前記表示部は、一列に配置された複数のLEDを有し、前記検出部は、前記レール部材の2か所に配置され、前記レール部材の2か所に配置される検出部の一方が前記物体を検出したとき、前記複数のLEDを一方向に順次切り替えながら点灯させ、前記少なくとも2か所に配置される検出部の他方が前記物体を検出したとき、前記複数のLEDを前記一方向とは逆方向に順次切り替えながら点灯させる。
【0013】
また、前記検出部は、前記レール部材の下方に位置する物体までの距離を検出する第1距離センサであり、前記制御部は、前記駆動部を駆動させて、前記検出部にて検出された物体の位置まで前記レール部材を下降させる。
【0014】
この場合、前記複数の遮光板の上方に配置され、前記駆動部を収納する収納部を有し、前記検出部は、前記複数の遮光板の上部で前記駆動部を収納する収納部の外方に配置され、前記レール部材の上方で、且つ前記複数の遮光板に近接する前記物体までの距離を計測する第2距離センサ、を含み、前記制御部は、前記第2距離センサにより計測された距離に基づいて、前記駆動部を駆動する。
【0015】
また、近接する人体を検知する人体検知部を有し、前記制御部は、前記人体検知部により近接する人体を検知したときに、前記駆動部の駆動を有効とする。
【0016】
また、一つの観点によれば、本発明の電動ブラインドの一態様は、外光を遮光する遮光部を有するブラインド本体と、前記ブラインド本体に対する動作を操作する操作装置と、を有する電動ブラインド装置において、前記操作装置は、前記操作装置に近接する前記物体を検出するセンサ部と、前記センサ部による前記物体の検出時に、前記ブラインド本体に対する動作信号を前記ブラインド本体に向けて送信する送信部と、を有し、前記ブラインド本体は、前記遮光部に対する動作を行う駆動部と、前記操作装置から送信された前記動作信号を受信する受信部と、前記受信部にて受信した動作信号を受けて、前記駆動部を制御する第1の制御部と、を有する。
【0017】
また、前記ブラインド本体に対する動作内容を表示する表示部と、前記センサ部により前記物体の検出が検出された時間を計測する計測部と、前記計測部により計測された時間が一定時間経過すると、前記ブラインド本体に対する動作内容を異なる動作内容に切り替えて前記表示部に表示させる第2の制御部と、を有し、前記送信部は、前記センサ部により前記物体が検出されなくなったときに、前記表示部に表示された前記動作内容に基づいた動作信号を前記ブラインド本体に向けて送信する。
【0018】
また、前記操作装置は、操作ボタンを有し、前記送信部は、前記センサ部により前記物体が検出されている状態で前記操作ボタンが操作された場合、前記操作ボタンの操作に基づく動作信号を優先して送信する。
【0019】
また、前記センサ部は、前記操作装置を把持した状態で前記操作ボタンが操作されたときに、前記操作装置を把持した物体が近接しない位置に前記操作装置に設けられる。
【0020】
また、前記遮光部は、上部遮光部と、前記上部遮光部の下方に位置する下部遮光部とを含み、前記第1の制御部は、前記操作装置から送信された前記動作信号に基づいて、前記上部遮光部又は前記下部遮光部の少なくともいずれか一方を制御する。
【0021】
また、前記遮光部は、上端部が巻取り部材に取り付けられたスクリーンと、前記スクリーンの下端部に配置され、前記スクリーンに張力を付加するウエイト部材と、を含み、前記駆動部は、前記巻取り部材を回転させることで、前記巻取り部材に巻回された前記スクリーンの繰り出し又は前記巻取り部材への前記スクリーンの巻取りを行う。
【0022】
この場合、上枠と、前記上枠の両側より下方に延設された一対の縦枠と、を有し、前記上枠の近傍となる位置で前記巻取り部材を前記一対の縦枠に跨って軸支する枠体を備え、前記検出部は、前記一対の縦枠のいずれか一方の縦枠に配置された第1検出部、第2検出部を有し、前記制御部は、前記第1検出部が前記物体が近接したことを検出してから該物体を検出しなくなる期間、前記駆動部を駆動して、前記巻取り部材の一方向への回転による前記スクリーンの巻取り動作を行い、前記第2検出部が前記物体が近接したことを検出してから該物体を検出しなくなる期間、前記駆動部を駆動して、前記巻取り部材の前記一方向とは反対方向への回転による前記スクリーンの繰出し動作を行うことが好ましい。
【0023】
また、この他に、上枠と、前記上枠の両側より下方に延設された一対の縦枠と、を有し、前記上枠の近傍となる位置で前記巻取り部材を前記一対の縦枠に跨って軸支する枠体を備え、前記検出部により前記物体が検出された時間を計測する計測部と、前記一対の縦枠の少なくともいずれか一方に設けられ、前記検出部による前記物体の検出時間に応じた前記ウエイト部材の停止位置を表示する表示部と、を有し、前記制御部は、前記駆動部を駆動させて、前記ウエイト部材が前記表示部に表示された停止位置と同一の高さとなるまで、前記スクリーンの巻取り又は前記スクリーンの繰出しを行うことが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本件開示によれば、操作装置を直に接触しなくとも動作させることができる。その結果、細菌やウイルスなどの伝染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】(a)は第1実施形態の電動ブラインド装置の側面を示す図、(b)は、(a)に示す電動ブラインド装置の正面を示す一部断面図である。
【
図2】
図1に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】電動ブラインド装置におけるボトムレールの昇降に係るフローチャートである。
【
図4】(a)センサ部22に手をかざした状態を示す電動ブラインド装置の正面図、(b)センサ部22に手をかざしたときの電動ブラインドの状態変化を示す側面図である。
【
図5】(a)センサ部24に手をかざした状態を示す電動ブラインド装置の正面図、(b)センサ部24に手をかざしたときの電動ブラインドの状態変化を示す側面図である。
【
図6】(a)センサ部23に手をかざした状態を示す電動ブラインド装置の正面図、(b)センサ部23に手をかざしたときの電動ブラインドの状態変化を示す側面図である。
【
図7】第2実施形態の電動ブラインド装置の正面を示す一部断面図である。
【
図8】
図7に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図9】(a)センサ部72に手をかざした状態を示す電動ブラインド装置の正面図、(b)表示部のLEDの点灯状態の遷移を示す説明図である。
【
図10】電動ブラインド装置におけるボトムレールの昇降に係るフローチャートである。
【
図11】(a)2つのセンサ部101,102のうち、センサ部102に手をかざした状態を示す電動ブラインド装置の正面図、(b)表示部のLEDの点灯状態の遷移を示す説明図である。
【
図12】(a)は第3実施形態の電動ブラインド装置の側面を示す図、(b)は、電動ブラインド装置の正面を示す一部断面図である。
【
図13】
図12に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図14】電動ブラインド装置におけるボトムレールの昇降に係るフローチャートである。
【
図15】(a)ボトムレールを下降させるときの動作を示す説明図、(b)ボトムレールを上昇させるときの動作を示す説明図である。
【
図16】第1実施形態に示す電動ブラインド装置に人体を検知する検出装置を設けた、示す正面図である。
【
図17】
図15に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図18】電動ブラインド装置におけるボトムレールの昇降に係るフローチャートである。
【
図19】第4実施形態に示す電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図21】操作装置の表示部の表示例を示す図である。
【
図22】
図19に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図23】操作装置に手をかざしたときの、操作装置の表示部の表示例を示す図である。
【
図24】操作装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図25】ブラインド本体の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図26】第5実施形態に示す電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図27】(a)操作パネルの構成の一例を示す図、(b)上部指示部に手をかざした状態を示す図、(c)下降指示部に手をかざした状態を示す図である。
【
図28】
図26に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図29】電動ブラインド装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図30】第6実施形態に示す電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図31】(a)操作パネルの構成の一例を示す図、(b)指示部に手をかざした状態を示す図である。
【
図32】
図30に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図33】表示部のLEDの点灯状態の遷移の一例を示す図である。
【
図34】電動ブラインド装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図35】第7実施形態に示す電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図36】(a)操作装置の正面図、(b)~(f)操作装置の表示部の表示例を示す図である。
【
図37】
図35に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図38】操作装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図39】装置本体の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図40】第8実施形態に示す電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図41】(a)操作装置の正面図、(b)~(d)操作装置の表示部の表示例を示す図である。
【
図42】
図40に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図43】操作装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図44】装置本体の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図45】前後方向に2つのスクリーンを並置した電動ブラインド装置の一例を示す図である。
【
図47】第9実施形態に示す電動ブラインド装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【
図48】操作パネルにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【
図49】(a)手を近づけて、操作パネルに設けた上昇ボタンを操作する様子を示す図、(b)操作パネルに設けた上昇ボタンを操作する際の操作パネルから各指までの距離を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の電動ブラインド装置を説明する。以下では、水平方向に延出される多数段のスラットと、ボトムレールとを有する電動横型ブラインド装置を例に挙げて説明する。
【0027】
<第1実施形態>
図1に示すように、電動ブラインド装置10は、多数段のスラット11、ボトムレール12及びヘッドボックス13を含む。
【0028】
多数段のスラット11は、ヘッドボックス13の中央部、及び左右両側部から垂下されるラダーコード14により吊下支持される。多数段のスラット11は、ボトムレール12の昇降に合わせて上下動する。
【0029】
ボトムレール12は、ヘッドボックス13から垂下されるラダーコード14の下端及び昇降コード15の下端により吊下支持される。ボトムレール12は、昇降コード15の繰り出し又は巻き取りにより昇降する。例えばボトムレール12が下降すると、多数段のスラット11は、最上段のスラット11からラダーコード14に吊設される。一方、ボトムレール12が上昇すると、多数段のスラット11は、最下段のスラット11から上昇するボトムレール12に押し上げられる。
【0030】
ボトムレール12は、操作する人物(以下、操作者)の手を非接触で検知するセンサ部21,22,23,24,25を有する。なお、ボトムレール12に対する各センサ部21,22,23,24,25の位置は、一例を示すものであり、図示された位置に限定されるものではない。
【0031】
ボトムレール12の5か所に設けられるセンサ部21,22,23,24,25のうち、センサ部21は、多数段のスラット11の各々を全閉状態へと回動動作させるものである。センサ部22は、ボトムレール12を下降動作させるものである。センサ部23は、ボトムレール12の下降又は上昇、及び多数段のスラット11の全閉状態又は逆全閉状態への回動などを停止させるものである。センサ部24は、ボトムレール12を上昇動作させるものである。センサ部25は、多数段のスラット11の各々を逆全閉状態へと回動動作させるものである。
【0032】
ここで、多数段のスラット11が全閉状態にあるとき、多数段のスラット11の各々は、外側に向けて下り傾斜した状態となる。この状態では、上下に隣接する2つのスラット11のうち、上方に位置するスラット11の下端部の内側に下方に位置するスラット11の上端部が重なる。なお、隣り合うスラット11に隙間がなければ、斜め上方から差し込む外光が完全に遮断される。一方、隣り合うスラット11に隙間があれば、隣り合うスラット11に反射されながら、一部の外光が内部に入射する。
【0033】
一方、多数段のスラット11が逆全閉状態にあるとき、多数段のスラット11の各々は、内側に向けて下り傾斜した状態となる。この状態では、上下に隣接する2つのスラット11のうち、上方に位置するスラット11の下端部の外側に下方に位置するスラットの上端部が重なる。なお、隣り合うスラット11に隙間がなければ、斜め上方から差し込む外光が完全に遮断される。一方、隣り合うスラット11に隙間があれば、外光は、隙間から直接、又は隣り合うスラット11に反射されながら内部に入射する。
【0034】
ヘッドボックス13は、モータ31、駆動軸32、エンコーダ33、支持部材34、制御装置35及び電源装置36を内部に有する。
【0035】
モータ31は、駆動軸32の一端を出力軸に連結する。符号37は、モータ31の出力軸と、駆動軸32とを連結するカプラである。モータ31は、駆動軸32を正逆回転させる。以下、ボトムレール12を下降させるときの駆動軸32の回転を正回転、ボトムレール12を上昇させるときの駆動軸32の回転を逆回転と称する。
【0036】
エンコーダ33は、駆動軸32の回転量を検知するためのパルス信号を制御装置35に出力する。周知のように、エンコーダ33は、円盤状のスリット板と、フォトインタラプタとを有する。円盤状のスリット板は、駆動軸に軸支される。フォトインタラプタは、スリット板の回転時に、スリット板に設けた複数のスリットを検知する。スリット板の回転時にフォトインタラプタがスリット板のスリットを検知することで、エンコーダ33はパルス信号を制御装置35に出力する。
【0037】
支持部材34は、昇降ドラム39、チルトドラム40を有する。昇降ドラム39及びチルトドラム40は駆動軸32に固定される。なお、昇降ドラム39及びチルトドラム40は、一体に形成されていてもよいし、別体であってもよい。
【0038】
また、この実施形態では、1つの駆動軸32で昇降ドラム39及びチルトドラム40を回転させているが、昇降ドラム39を固定する駆動軸と、チルトドラム40を固定する駆動軸とを設け、モータの駆動により各ドラムを個別に回転させることも可能である。
【0039】
昇降ドラム39は、昇降コード15を外周面に巻回する。昇降ドラム39は、例えば駆動軸32が正回転すると、巻回された昇降コード15を繰り出す。これにより、ボトムレール12が下降する。また、昇降ドラム39は、駆動軸32が逆回転すると、昇降コード15を巻き取る。これにより、昇降コード15がヘッドボックス13の内部に引き込まれ、ボトムレール12が上昇する。
【0040】
チルトドラム40は、ラダーコード14を外周面に巻き掛ける。ラダーコード14は、チルトドラム40に対して所定の摩擦力を発生させる。したがって、チルトドラム40が回転すると、ラダーコード14は、所定方向に繰り出される。図示は省略するが、ラダーコード14は、2か所に金具を有している。金具は、チルトドラム40の回転により所定方向に繰り出されたときに、一方の金具が、支持部材34のケース(図示省略)に当接して、ラダーコード14の同方向への繰り出しを阻止する。これにより、チルトドラム40は、ラダーコード14に対して空回りする。
【0041】
図2は、電動ブラインド装置の電気的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、電動ブラインド装置10は、制御装置35の他、検出装置50を含む。
【0042】
制御装置35は、CPU51、ROM52、RAM53の他、通信部54を含む。CPU51は、制御プログラム55を実行することで、回転量算出部56、位置算出部57、駆動制御部58の機能を実行する。
【0043】
回転量算出部56は、エンコーダ33からのパルス信号に基づき、ROM52に記憶されたテーブルデータを参照して、駆動軸32の回転量を算出する。
【0044】
位置算出部57は、ボトムレール12の位置を算出する。詳細には、位置算出部57は、回転量算出部56により算出された駆動軸32の回転量から昇降コード15の繰り出し量を求める。なお、昇降ドラム39から繰り出される昇降コード15の繰り出し量は、駆動軸32の回転量と比例関係にある。したがって、位置算出部57は、算出される駆動軸32の回転量から昇降ドラム39から繰り出される昇降コード15の繰り出し量を算出する。ここで、ボトムレール12が最上端にあるときを基準位置とした場合、昇降コード15の繰り出し量は、基準位置からのボトムレール12の移動量となる。したがって、昇降コード15の繰り出し量を算出することで、ボトムレール12の位置を特定することができる。以下、ボトムレール12が最上端にある時の位置を上限位置、ボトムレール12が再下端にあるときの位置を下限位置と称する。
【0045】
駆動制御部58は、検出装置50からの検出信号を受けて、モータ31の駆動を制御する。
【0046】
ROM52は、制御プログラム55を記憶する他、パルス信号の数と昇降コード15の繰り出し量とが関連付けられたテーブルデータを記憶する。
【0047】
RAM53は、CPU51により算出されるデータ等を一時記憶する。
【0048】
通信部54は、検出装置50の通信部62から送信された検出信号を受信する。
【0049】
検出装置50は、上述したセンサ部21,22,23,24,25、計時部61及び通信部62を有する。検出装置50は、例えばボトムレール12の内部に設けられる。
【0050】
センサ部21,22,23,24,25は、ボトムレール12にかざされた手を非接触で検出する。センサ部21,22,23,24,25は、例えば赤外線センサ、静電容量式近接センサなどの非接触センサである。
【0051】
計時部61は、センサ部21,22,23,24,25のいずれかによって操作者の手を非接触で検出しているときに、その検出時間を計時する。
【0052】
通信部62は、制御装置35に対して無線通信により検出信号を送信する。なお、検出信号は、計時部61により計時された検出時間が予め設定された時間(以下、一定時間)経過したことを受けて送信される。なお、一定時間とは、例えば3から4秒などである。以下、センサ部24による検出に基づいた検出信号を上昇信号、センサ部22による検出に基づいた検出信号を下降信号、センサ部23により検出に基づいた検出信号を停止信号と称する。
【0053】
なお、第1実施形態では、5つのセンサ部21,22,23,24,25を有する検出装置50としているが、1つのセンサ部を有する検出装置を5か所に設けることも可能である。
【0054】
次に、電動ブラインド装置10の駆動時における処理の流れについて説明する。以下、電動ブラインド装置10のボトムレール12を昇降させる場合の処理の流れについて、
図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、
図3のフローチャートは、検出装置50における処理の流れと、制御装置35における処理の流れとを分けている。まず、検出装置50の処理の流れを説明する。
【0055】
ステップS101は、センサ部24による検出があるか否かを判定する処理である。操作者がボトムレール12のセンサ部24の近傍に手をかざすと、センサ部24は、かざした手を非接触で検出する。例えば、センサ部24が手を検出すると、検出装置50は、ステップS101の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS102に進む。一方、手がかざされない場合、センサ部22は、手を検出することはない。したがって、検出装置50は、ステップS101の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS106に進む。
【0056】
ステップS102は、計時を開始する処理である。検出装置50は、計時を開始する。
【0057】
ステップS103は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置50は、手を検出して一定時間経過している場合、ステップS103の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS104に進む。検出装置50は、手を検出してから一定時間経過していない場合、ステップS103の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS105に進む。
【0058】
ステップS104は、上昇信号を送信する処理である。検出装置50は、制御装置35に向けて上昇信号を送信する。
【0059】
ステップS105は、センサ部24による検出がないか否かを判定する処理である。検出装置50は、センサ部24により手を検出していない場合、ステップS105の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS106に進む。一方、検出装置50は、センサ部24が手を検出している場合、ステップS105の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS103に戻る。
【0060】
ステップS106は、センサ部22による検出があるか否かを判定する処理である。操作者がボトムレール12のセンサ部22の近傍に手をかざすと、センサ部22は、かざした手を非接触で検出する。例えば、センサ部22が手を検出すると、検出装置50は、ステップS106の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS107に進む。一方、手がかざされない場合、センサ部22は、手を検出することはない。したがって、検出装置50は、ステップS106の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS111に進む。
【0061】
ステップS107は、計時を開始する処理である。検出装置50は、計時を開始する。
【0062】
ステップS108は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置50は、手を検出してから一定時間経過した場合、ステップS108の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS109に進む。一方、検出装置50は、手を検出してから一定時間経過していない場合、ステップS108の判定処理をNoとする。この場合、ステップS110に進む。
【0063】
ステップS109は、下降信号を送信する処理である。検出装置50は、制御装置35に向けて下降信号を送信する。
【0064】
ステップS110は、センサ部22による検出がないか否かを判定する処理である。検出装置50は、センサ部22により手を検出していない場合、ステップS110の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS108に戻る。一方、センサ部22が手を検出している場合、検出装置50は、ステップS110の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS111に進む。
【0065】
ステップS111は、手を検出したか否かを判定する処理である。操作者がボトムレール12のセンサ部23の近傍に手をかざすと、センサ部23は、かざした手を非接触で検出する。例えば、センサ部23が手を検出すると、検出装置50は、ステップS111の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS112に進む。一方、手がかざされない場合、センサ部23は、手を検出することはない。したがって、検出装置50は、ステップS111の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS101の処理に戻る。
【0066】
ステップS112は、計時を開始する処理である。検出装置50は、計時を開始する。
【0067】
ステップS113は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置50は、手を検出してから一定時間経過した場合、ステップS113の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS114に進む。一方、検出装置50は、手を検出してから一定時間経過していない場合、ステップS113の判定処理をNoとする。この場合、ステップS115に進む。
【0068】
ステップS114は、停止信号を送信する処理である。検出装置50は、制御装置35に向けて停止信号を送信する。
【0069】
ステップS115は、センサ部23による検出がないか否かを判定する処理である。検出装置50は、センサ部23により手を検出していない場合、ステップS115の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS101に戻る。一方、検出装置50は、センサ部23が手を検出している場合、ステップS115の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS113に戻る。
【0070】
以下、制御装置35における処理の流れを示す。
【0071】
ステップS201は、上昇信号を受信したか否かを判定する処理である。上述したように、検出装置50のセンサ部24により手が検出されてから一定時間経過後に、検出装置50は、上昇信号を制御装置35に向けて送信する。制御装置35は、上昇信号を受信した場合、ステップS201の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS202に進む。一方、上昇信号を受信していない場合、制御装置35は、ステップS201の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS206に進む。
【0072】
ステップS202は、モータが逆回転駆動中であるか否かを判定する処理である。制御装置35は、モータ31を逆回転駆動させているか否かを判定する。モータ31を逆回転駆動させている場合、制御装置35は、ステップS202の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS206に進む。つまり、モータ31は、回転を切り替えることはなく、そのまま逆回転駆動される。したがって、引き続き逆回転する昇降ドラム39は、昇降コード15を巻き取り続ける。その結果、ボトムレール12は上昇を継続する。
【0073】
一方、モータ31を逆回転駆動させていない場合、制御装置35は、ステップS202の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS203に進む。
【0074】
ステップS203は、モータが正回転駆動中であるか否かを判定する処理である。モータ31を正回転駆動させている場合、制御装置35は、ステップS203の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS204に進む。一方、モータ31を正回転駆動させていない場合、制御装置35は、ステップS203の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS205に進む。
【0075】
ステップS204は、モータの回転を切り替える処理である。制御装置35は、モータ31の回転駆動を正回転駆動から逆回転駆動に切り替える。その結果、正回転していた昇降ドラム39が逆回転する。したがって、正回転から逆回転に回転が切り替わった昇降ドラム39は、昇降コード15を巻き取る。その結果、下降していたボトムレール12が上昇する。
【0076】
ステップS205は、モータを逆回転駆動させる処理である。ステップS201の判定処理及びステップS203の判定処理が各々Noとなる場合、モータ31は停止していることを示している。制御装置35は、モータ31を逆回転駆動させる。これにより、停止していた昇降ドラム39は逆回転する。逆回転を開始した昇降ドラム39は、昇降コードを巻き取る。その結果、停止していたボトムレール12が上昇する。
【0077】
上述したように、制御装置35が上昇信号を受信していない場合、言い換えれば、ステップS201の判定処理の結果がNoとなる場合、制御装置35は、ステップS206の処理を実行する。
【0078】
ステップS206は、下降信号を受信したか否かを判定する処理である。検出装置50のセンサ部22により手が検出されてから一定時間経過後に、検出装置50は、下降信号を制御装置35に向けて送信する。制御装置35は、下降信号を受信した場合、ステップS206の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS207に進む。一方、下降信号を受信していない場合、制御装置35は、ステップS206の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS211に進む。
【0079】
ステップS207は、モータが正回転駆動中であるか否かを判定する処理である。制御装置35は、モータ31を正回転駆動させているか否かを判定する。モータ31を正回転駆動させている場合、制御装置35は、ステップS207の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS211に進む。つまり、モータ31は、回転を切り替えることはなく、そのまま正回転駆動される。したがって、引き続き正回転する昇降ドラム39は、昇降コード15を繰り出す。その結果、ボトムレール12は下降を継続する。
【0080】
一方、モータ31を正回転駆動させていない場合、制御装置35は、ステップS207の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS208に進む。
【0081】
ステップS208は、モータが逆回転駆動中であるか否かを判定する処理である。モータ31を逆回転駆動させている場合、制御装置35は、ステップS208の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS209に進む。一方、モータ31を逆回転駆動させていない場合、制御装置35は、ステップS209の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS210に進む。
【0082】
ステップS209は、モータの回転を切り替える処理である。制御装置35は、モータ31の回転駆動を逆回転駆動から正回転駆動に切り替える。その結果、逆回転していた昇降ドラム39が正回転する。したがって、逆回転から正回転に回転が切り替わった昇降ドラム39は、昇降コード15を繰り出す。その結果、上昇していたボトムレール12が下降する。
【0083】
ステップS210は、モータを正回転駆動させる処理である。ステップS207の判定処理及びステップS208の判定処理がともにNoとなる場合、モータ31は停止していることを示している。制御装置35は、モータ31を正回転駆動させる。これにより、停止していた昇降ドラム39は正回転する。正回転を開始した昇降ドラム39は、昇降コードを繰り出す。その結果、停止していたボトムレール12が下降する。
【0084】
上述したように、制御装置35が上昇信号及び下降信号を受信していない場合、言い換えれば、ステップS201の判定処理及びステップS206の判定処理の結果がともにNoとなる場合、制御装置35は、ステップS211の処理を実行する。
【0085】
ステップS211は、停止信号を受信したか否かを判定する処理である。検出装置50のセンサ部23により手が検出されてから一定時間経過後に、検出装置50は、停止信号を制御装置35に向けて送信する。制御装置35は、停止信号を受信した場合、ステップS211の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS212に進む。一方、停止信号を受信していない場合、制御装置35は、ステップS211の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS201に戻る。
【0086】
ステップS212は、モータが回転駆動中であるか否かを判定する処理である。制御装置35は、モータ31を回転駆動させているか否かを判定する。モータ31を正回転駆動又は逆回転駆動させている場合、制御装置35は、ステップS212の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS213に進む。一方、モータ31を正回転駆動又は逆回転駆動させていない場合、制御装置35は、ステップS212の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS201に戻る。
【0087】
ステップS213は、モータの駆動を停止する処理である。制御装置35は、モータ31の駆動を停止する。したがって、上昇又は下降していたボトムレール12が停止する。
【0088】
例えば、
図4(a)に示すように、ボトムレール12のセンサ部22の近傍に手をかざすと、センサ部22は、近接した手を検出する。
図4(b)に示すように、ボトムレール12が停止している場合、ボトムレール12が上昇する(
図4(b)中A方向に移動する)。また、ボトムレール12が下降している(
図4(b)中B方向に移動している)とき、センサ部22が近接した手を検出すると、ボトムレール12は下降を停止して上昇する(
図4(b)中A方向に移動する)。なお、ボトムレール12が上昇している(
図4(b)中A方向に移動している)ときに、センサ部22が近接した手を検出したときには、ボトムレール12は、引き続き上昇する。
【0089】
図5(a)に示すように、ボトムレール12のセンサ部24の近傍に手をかざすと、センサ部24は、近接した手を検出する。
図5(b)に示すように、ボトムレール12が停止している場合、ボトムレール12が下降する(
図5(b)中B方向に移動する)。なお、ボトムレール12が上昇している(
図5(b)中A方向に移動している)ときに、センサ部24が近接した手を検出すると、ボトムレール12は上昇を停止して下降する(
図5(b)中B方向に移動する)。なお、ボトムレール12が下降している(
図5(b)中B方向に移動している)ときに、センサ部22が近接した手を検出したときには、ボトムレール12は、引き続き下降する。
【0090】
図6(a)に示すように、ボトムレール12のセンサ部23の近傍に手をかざすと、センサ部23は、近接した手を検出する。
図6(b)に示すように、ボトムレール12が下降している(
図6(b)中A方向に移動している)とき、又は、ボトムレール12が上昇している(
図6(b)符号B方向に移動している)ときには、ボトムレール12は停止する。なお、ボトムレール12が停止している場合、センサ部23が近接した手を検出しても、ボトムレール12は、停止したままである。
【0091】
このように、センサ部22の近傍に手を一定時間かざすことによってボトムレール12が上昇する。また、センサ部24の近傍に手を一定時間かざすことによってボトムレール12が下降する。さらに、センサ部23の近傍に手を一定時間かざすことによってボトムレール12が停止する。
【0092】
したがって、不特定多数の人物が接触する可能性がある有線スイッチや無線リモコンの他、電動ブラインド装置と連動するタブレットや無線携帯端末機などの操作装置を設けなくとも、操作者が手をかざすという簡単な動作だけで、電動ブラインド装置を操作することができる。このとき、例えばボトムレール12に手をかざすだけで、電動ブラインド装置を操作できるので、操作装置を直接触ることがなくなるので、操作装置の表面に付着する細菌やウイルスなどが伝染するリスクを低減することができる。
【0093】
このとき、手をかざす位置により、ボトムレール12を上昇又は下降させる、ボトムレール12の上昇や下降を停止させることができる。したがって、手をかざすという簡単な動作だけで、容易に電動ブラインド装置10を操作することができる。
【0094】
また、物体が検出された時間を計測し、物体が検出された時間が一定時間経過したことを受けて、前記駆動部を駆動させるようにしたので、例えば手が一定時間検出されない限りは、電動ブラインド装置10は動作することはない。したがって、手が一定時間検出するという条件を設けることで、例えば人が通過しただけで動作するような電動ブラインド装置10の誤作動を防止することができる。
【0095】
なお、多数段のスラット11を回動させる動作も同様であり、検出装置50のセンサ部21又はセンサ部25によって手が検出されてから一定時間経過後に、多数段のスラット11が全閉状態又は逆全閉状態へと回動する。この時も同様にして、検出装置50のセンサ部22によって手が検出されてから一定時間経過後に、多数段のスラット11の回動が停止される。この場合も、操作者がボトムレール12の所定の領域に手をかざすという動作だけで、多数段のスラット11の回動を容易に行えることができる。
【0096】
第1実施形態では、ボトムレール12の昇降又は多数段のスラット11の回動させるとき、又は、これら動作を停止させるときに、操作者は、ボトムレール12の目的のセンサ部の近傍に手をかざすだけで済む。しかしながら、第1実施形態では、ボトムレール12を昇降させるとき、及びボトムレール12の昇降を停止させるときの計2回、目的のセンサ部に手をかざす必要がある。
【0097】
したがって、電動ブラインド装置に一回手をかざすだけで、目的の位置にボトムレールを昇降させるようにすることも可能である。以下、電動ブラインド装置に1回手をかざすだけで、目的の位置にボトムレールを昇降させる場合の実施形態を、第2実施形態として説明する。
【0098】
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態に示す電動ブラインド装置の正面の一例を示す一部断面図である。また、
図8は、
図7に示す電動ブラインド装置の機能ブロック図である。なお、第2実施形態に示す電動ブラインド装置は、検出装置の構成が異なるが、他の構成は同一である。したがって、第1実施形態と同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付している。
【0099】
図7に示すように、電動ブラインド装置70は、ボトムレール71の昇降用のセンサ部72と、多数段のスラット11の回動用のセンサ部73とを有する検出装置74(
図8参照)をボトムレール71の内部に有する。また、ボトムレール71は、ボトムレール71の位置や多数段のスラット11の回動状態を示す表示装置75を有する。
【0100】
図8に示すように、電動ブラインド装置70は、検出装置74、表示装置75の他に、制御装置76を有する。
【0101】
制御装置76は、CPU77、ROM78、RAM79及び通信部80を有する。CPU77は、ROM78に記憶された制御プログラム81を実行することで、駆動量算出部82、駆動制御部83の機能を実行する。
【0102】
駆動量算出部82は、検出装置74から送信された検出信号に付帯される位置情報に基づいてモータ31の駆動量を算出する。詳細には、駆動量算出部82は、位置情報に基づくボトムレール71の位置と、現在のボトムレール71の位置との差を求める。そして、これら位置の差を求めた後、駆動量算出部82は、位置の差に基づくモータ31の駆動量を算出する。
【0103】
駆動制御部83は、駆動量算出部82にて求めた駆動量に基づいて、モータ31の駆動制御を行う。
【0104】
検出装置74は、センサ部72,73、計時部85及び通信部86を有する。センサ部72,73は、ボトムレール12にかざされた手を非接触で検出する。センサ部72,73は、例えば赤外線センサ、静電容量式近接センサなどの非接触センサである。
【0105】
計時部85は、センサ部72又はセンサ部73により操作者の手を検出した時間を計時する。通信部86は、計時部85により計時された時間が一定時間経過するたびに、表示装置75に切替信号を送信する。また、通信部86は、センサ部72、又はセンサ部73による手の検出が解除されたときに、制御装置76に向けて検出信号を送信する。このとき、通信部86は、表示装置75にて点灯するLEDの位置に対応した位置情報を付帯して検出信号を送信する。
【0106】
表示装置75は、2つの表示部88,89と、表示制御回路90とを有する。表示部88は、例えばボトムレール71の昇降用の表示部である。表示部89は、多数段のスラット11の回動用の表示部である。各表示部は、例えば5個のLEDからなる。
【0107】
表示部88が有する5個のLED91,92,93,94,95は、ボトムレール71の位置を表示するものである。詳細には、LED91は、ボトムレール71が上限位置を示すときに点灯する。LED92は、ボトムレール71が上限位置からボトムレール71の昇降距離の25%下降した位置を示すときに点灯する。LED93は、ボトムレール71が上限位置からボトムレール71の昇降距離の50%下降した位置を示すときに点灯する。LED94は、ボトムレール71が上限位置からボトムレール71の昇降距離の75%下降した位置を示すときに点灯する。LED95は、ボトムレール71が下限位置を示すときに点灯する。
【0108】
表示部89が有する5個のLED96,97,98,99,100は、多数段のスラット11の回動状態を示すものである。詳細には、LED96は、多数段のスラット11が全閉状態を示すときに点灯する。LED97は、多数段のスラット11が全閉状態と多数段のスラット11が水平となる状態(以下、全開状態)との中間となる状態を示すときに点灯する。LED98は、多数段のスラット11が全開状態を示すときに点灯する。LED99は、多数段のスラット11が全開状態と逆全閉状態との中間となる状態を示すときに点灯する。LED100は、逆全閉状態を示すときに点灯する。
【0109】
表示制御回路90は、検出装置74から送信される切替信号を受けて、表示装置75の表示部88,89の表示制御を行う。例えば、センサ部72が手を検出した場合、表示制御回路90は、以下の手順で表示部88の表示制御を行う。
【0110】
図9(a)に示すように、ボトムレール71のセンサ部72の近傍に手をかざすと、センサ部72は、手を検出する。
図9(b)に示すように、例えばボトムレール71が上限位置にあるときには、まず、表示部88のLED91,92,93,94,95のうち、LED91が点灯する。そして、手が検出されてから一定時間経過すると、LED91が消灯し、LED92が点灯する。さらに一定時間経過すると、LED92が消灯し、LED93が点灯する。このようにして、表示部88において、点灯するLEDが、「LED91→LED92→LED93→LED94→LED95→LED91→・・・・」の順で点灯する。なお、表示部89の表示制御も同様である。以下、LED91の位置をP1、LED92の位置をP2、LED93の位置をP3、LED94の位置をP4、LED95の位置をP5とする。
【0111】
次に、電動ブラインド装置70の処理の流れについて、
図10のフローチャートに基づいて説明する。なお、
図10に示すフローチャートは、検出装置74における処理、表示装置75における処理、及び制御装置35における処理の流れを分けている。まず、検出装置74における処理の流れについて説明する。
【0112】
ステップS301は、センサ部72による検出があるか否かを判定する処理である。センサ部72により手が検出された場合、検出装置74は、ステップS301の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS302に進む。一方、センサ部72により手が検出されていない場合、検出装置74は、ステップS301の判定処理の結果をNoとする。この場合、検出装置74は、ステップS301の判定処理を引き続き実行する。
【0113】
ステップS302は、計時を開始する処理である。検出装置74は、計時を開始する。
【0114】
ステップS303は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置74は、計時された時間を確認し、一定時間経過したか否かを判定する。一定時間経過した(到達した)場合、検出装置74は、ステップS303の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS304に進む。一方、一定時間経過していない場合、検出装置74は、ステップS303の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS305に進む。
【0115】
ステップS304は、切替信号を送信する処理である。検出装置74は、表示装置75に向けて、切替信号を送信する。
【0116】
ステップS305は、センサ部72による検出がないか否かを判定する処理である。センサ部72により手が検出されていない場合、検出装置74は、ステップS305の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS306に進む。一方、センサ部72により手が検出されている場合、検出装置74は、ステップS305の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS303に戻る。
【0117】
ステップS306は、位置情報を受信したか否かを判定する処理である。表示装置75から点灯するLEDの位置情報を受信している場合、検出装置74は、ステップS306の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS307に進む。一方、表示装置75から点灯するLEDの位置情報を受信していない場合、検出装置74は、ステップS306の判定処理の結果をNoとする。この場合、検出装置74は、ステップS306の判定処理を繰り返し実行する。
【0118】
ステップS307は、検出信号を送信する処理である。検出装置74は、LEDの位置情報を付帯した検出信号を制御装置76に向けて送信する。ステップS307が終了すると、検出装置74は、ステップS301の処理に戻る。
【0119】
次に、表示装置75の処理の流れを説明する。
【0120】
ステップS401は、点灯するLEDの位置を確認する処理である。表示装置75は、点灯しているLEDの位置を確認する。
【0121】
ステップS402は、位置P5のLEDが点灯しているか否かを判定する処理である。位置P5のLED89が点灯している場合、表示装置75は、ステップS402の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS403に進む。一方、位置P5のLED89が消灯している場合、表示装置75は、ステップS402の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS404に進む。
【0122】
ステップS403は、位置P5のLEDを消灯させ、位置P1のLEDを点灯させる処理である。表示装置75は、位置P5のLED89を消灯させ、位置P1のLED85を点灯させる。
【0123】
ステップS404は、位置Pn(n=1・・・4)のLEDを消灯させ、位置Pn+1のLEDを点灯させる処理である。表示装置75は、位置PnのLEDを消灯させ、位置Pn+1のLEDを点灯させる。
【0124】
ステップS405は、位置情報を送信する処理である。表示装置75は、点灯するLEDの位置を示す位置情報を検出装置74に送信する。ステップS405の処理が行われると、ステップS401の処理に戻る。
【0125】
次に、制御装置76の処理の流れを説明する。
【0126】
ステップS501は、検出信号を受信したか否かを判定する処理である。検出信号を受信している場合、制御装置76は、ステップS502の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS502に進む。一方、検出信号を受信していない場合、制御装置76は、ステップS501の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS501の処理が繰り返し実行される。
【0127】
ステップS502は、入力信号に基づいた位置と、現在の位置とが一致しているか否かを判定する処理である。制御装置76は、検出信号に付帯された位置情報と、現在のボトムレール71の位置を示す情報とを比較する。例えば検出信号に付帯された位置情報から得られるボトムレール71の位置と、現在のボトムレール71の位置が一致している場合、制御装置76は、ステップS502の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS501に戻る。一方、検出信号に付帯された位置情報から得られるボトムレール71の位置と、現在のボトムレール71の位置が一致していない場合、制御装置76は、ステップS502の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS503に進む。
【0128】
ステップS503は、モータの駆動量を算出する処理である。制御装置35は、検出信号に付帯された位置情報と、現在のボトムレール71の位置情報とから、ボトムレール71の移動量を算出する。制御装置35は、求めた移動量から、モータ31の駆動量を求める。
【0129】
ステップS504は、モータを駆動する処理である。制御装置35は、求めた駆動量に基づいて、モータ31を駆動する。
【0130】
ステップS505は、モータの駆動量が求めた駆動量に到達したか否かを判定する処理である。モータ31の駆動量が求めた駆動量となる場合、制御装置76は、ステップS505の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS506に進む。一方、モータ31の駆動量が求めた駆動量に到達していない場合、制御装置35は、ステップS505の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS505の判定処理が繰り返し実行される。
【0131】
ステップS506は、モータを駆動停止する処理である。制御装置76は、モータ31の駆動を停止させる。
【0132】
例えば表示部88のLEDのうち、例えば位置P1にあるLED91が点灯している場合、ボトムレール71は最上段に位置する。このとき、操作者がセンサ部72の近傍に手をかざして位置P3にあるLED93を点灯させる。これにより、電動ブラインド装置70が駆動して、ボトムレール71が表示部88のLED93に対応する位置まで下降する。なお、表示部88の位置P1にあるLED91以外のLEDを点灯させた場合には、点灯する位置PnのLEDに対応する位置まで、ボトムレール71が下降する。なお、ボトムレール71を上昇させる場合も同様である。この場合、ボトムレールの位置を指定するだけで、自動的にボトムレール71の位置が変更される。なお、多数段のスラット11の回動状態を変更する場合には、センサ部73の近傍に手をかざして、表示部89のLEDの表示状態を変更すれば、点灯するLEDの位置に対応する状態に多数段のスラット11の回動状態が変更される。
【0133】
この場合も、第1実施形態と同様にして、操作装置などに接触しなくとも、手をかざすという動作だけで、ボトムレール71を昇降させたり、スラット11を回動させることができる。したがって、不特定多数の人物が接触する可能性がある操作装置を直接触る必要がなくなり、操作装置の表面に付着する細菌やウイルスなどの伝染するリスクを抑止することができる。
【0134】
また、表示装置75によってボトムレール71の位置が表示されるので、操作者は、手をかざしながら表示装置75を確認し、昇降させるボトムレール71の動作後の位置を適切に指示することができる。なお、表示装置75に表示されるボトムレール71の位置は一定時間経過するたびに変更されるので、ボトムレール71の位置を直接入力操作する必要がない。したがって、操作者は一定時間ごとに切り替わる表示を確認したうえで、手をかざすという動作を停止すればよいことになる。
【0135】
なお、第2実施形態では、センサ部72により手を検出したときに、表示部88の各LEDを「LED91→LED92→LED93→LED94→LED95→LED91→・・・・」の順で点灯させるようにしている。しかしながら、表示部88の各LEDの点灯順序は、上記に限定する必要はなく、例えば「LED95→LED94→LED93→LED92→LED91→LED95→・・・・」であってもよい。
【0136】
第2実施形態では、1つのセンサ部(センサ部72)により手を検出してから一定時間経過する毎に、表示部88の各LEDのうち、点灯させるLEDを一方向に順次切り替えている。しかしながら、2つのセンサ部101,102を設け、センサ部101に対応付けられるLEDの切替方向と、センサ部102に対応付けられるLEDの切替方向とを異なる方向とすることも可能である。例えばセンサ部101が手を検出したときに、LEDを切り替える方向は、第2実施形態のセンサ部72が手を検出した場合と同一方向にLEDが切り替わる。一方、センサ部102が手を検出したときにLEDを切り替える方向は、センサ部101とは逆方向である。
【0137】
図11(a)に示すように、ボトムレール71のセンサ部102の近傍に手をかざすと、
図11(b)に示すように、例えばボトムレール71が下限位置にあるときには、まず、表示部88のLED91,92,93,94,95のうち、LED95が点灯する。そして、手が検出されてから一定時間経過すると、LED95が消灯し、LED94が点灯する。さらに一定時間経過すると、LED94が消灯し、LED93が点灯する。このようにして、表示部88において、点灯するLEDが、「LED95→LED94→LED93→LED92→LED91→LED95→・・・・」の順で点灯する。この場合、2つのセンサ部72,101のいずれかで手を検出したときに点灯させる順番が異なるので、例えば一方のセンサ部により手を検出させたときに、意図する位置のLEDから次の位置のLEDを点灯させてしまった場合には、他方のセンサ部により手を検出させることで、意図する位置のLEDを点灯させやすくなる。
【0138】
上述した第2実施形態では、かざした手を検出した時間に基づいて、ボトムレールの位置を切り替えるようにしている。しかしながら、かざした手の位置に合わせて、ボトムレールを昇降させることも可能である。以下、かざした手の位置に合わせて、ボトムレールを昇降させる実施形態について、第3実施形態と称して説明する。
【0139】
<第3実施形態>
図12に示すように、第3実施形態に示す電動ブラインド装置110は、ボトムレール111にセンサ部112を有する検出装置114と、ヘッドボックス13の前面にセンサ部115を有する検出装置116とを備える。なお、ヘッドボックス13の内部の構成は、第1及び第2実施形態と同一の構成であることから、以下では、同一の符号を付して説明する。
【0140】
図13に示すように、電動ブラインド装置110は、検出装置114、検出装置116の他に、制御装置120を有する。
【0141】
検出装置114は、センサ部112、計時部121、送信部122を有する。センサ部112は、例えば距離センサなどの非接触センサである。センサ部112は、ボトムレール111の下方に手をかざしたときに、手までの距離を示す距離情報を計測する。計時部121は、センサ部112により操作者の手を検出している時間を計時する。送信部122は、センサ部112により計測した距離の情報(距離情報)を付帯した検出信号を制御装置120に送信する。
【0142】
検出装置116は、センサ部115、計時部123、送信部124を有する。センサ部115は、例えば距離センサなどの非接触センサである。センサ部115は、ボトムレール111が最上段に位置していないときに、ボトムレール111の上方で手を検出した場合に、検出した手までの距離を計測する。計時部123は、センサ部115により操作者の手を検出している時間を計時する。送信部124は、センサ部115により計測した距離情報を付帯した検出信号を制御装置120に送信する。
【0143】
制御装置120は、CPU126、ROM127、RAM128及び通信部129を有する。CPU126は、ROM127に記憶された制御プログラム130を実行することで、駆動量算出部131、駆動制御部132の機能を実行する。
【0144】
駆動量算出部131は、検出装置114又は検出装置116のいずれかの検出装置から送信された検出信号に付帯される距離情報に基づいてモータ31の駆動量を算出する。詳細には、駆動量算出部131は、検出信号に付帯された距離情報と、現在のボトムレール111の位置情報とからモータ31の駆動量を算出する。
【0145】
駆動制御部132は、駆動量算出部131にて求めた駆動量に基づいて、モータ31の駆動制御を行う。
【0146】
次に、ボトムレール111の昇降に係る電動ブラインド装置110の処理の流れについて、
図14のフローチャートに基づいて説明する。なお、
図14のフローチャートは、検出装置116における処理、及び制御装置120における処理を各々分けている。
【0147】
まず、検出装置114の処理の流れを説明する。
【0148】
ステップS601は、センサ部112による検出があるか否かを判定する処理である。センサ部112が手を検出した場合、検出装置114は、ステップS601の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS602に進む。一方、手を検出していない場合、検出装置114は、ステップS601の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS601の処理を繰り返し実行する。
【0149】
ステップS602は、計時を開始する処理である。検出装置114は、計時を開始する。
【0150】
ステップS603は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置114は、手を検出してから一定時間経過した場合、ステップS603の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS604に進む。一方、検出装置114は、手を検出してから一定時間経過していない場合、ステップS603の判定処理をNoとする。この場合、ステップS605に進む。
【0151】
ステップS604は、検出信号を送信する処理である。検出装置114は、センサ部112で検出した距離情報を付帯した検出信号を制御装置120に送信する。なお、ステップS604の処理が終了すると、ステップS601の処理に戻る。
【0152】
ステップS605は、センサ部112による検出がないか否かを判定する処理である。センサ部112により手が検出されていない場合、検出装置114は、ステップS605の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS601に戻る。一方、センサ部112による手が検出されている場合、検出装置114は、ステップS605の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS603に戻る。
【0153】
次に、検出装置116の処理の流れを説明する。
【0154】
ステップS701は、センサ部115による検出があるか否かを判定する処理である。センサ部115が手を検出した場合、検出装置116は、ステップS701の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS702に進む。一方、手を検出していない場合、検出装置116は、ステップS701の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS701の処理を繰り返し実行する。
【0155】
ステップS702は、計時を開始する処理である。検出装置116は、計時を開始する。
【0156】
ステップS703は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。検出装置114は、手を検出してから一定時間経過した場合、ステップS703の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS704に進む。一方、検出装置116は、手を検出してから一定時間経過していない場合、ステップS703の判定処理をNoとする。この場合、ステップS705に進む。
【0157】
ステップS704は、検出信号を送信する処理である。検出装置116は、センサ部115で検出した距離情報を付帯した検出信号を制御装置120に送信する。なお、ステップS704の処理が終了すると、ステップS701の処理に戻る。
【0158】
ステップS705は、センサ部115による検出がないか否かを判定する処理である。センサ部115により手が検出されていない場合、検出装置116は、ステップS705の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS701に戻る。一方、センサ部115による手が検出されている場合、検出装置116は、ステップS705の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS703に戻る。
【0159】
最後に、制御装置120の処理について説明する。
【0160】
ステップS801は、検出信号を受信したか否かを判定する処理である。検出装置114または検出装置116のいずれかからの検出信号を受信している場合、制御装置120は、ステップS801の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS802に進む。一方、検出装置または検出装置のいずれかから検出信号を受信していない場合、制御装置120は、ステップS802の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS801の処理が実行される。
【0161】
ステップS802は、モータの駆動量を算出する処理である。制御装置120は、検出信号に付帯された距離情報と、現在のボトムレール111の位置を示す情報とから、ボトムレール71の移動量を算出する。制御装置35は、求めた移動量から、モータ31の駆動量を求める。
【0162】
ステップS803は、モータを駆動する処理である。制御装置120は、求めた駆動量に基づいて、モータ31を駆動する。
【0163】
ステップS804は、モータの駆動量が求めた駆動量に到達したか否かを判定する処理である。モータ31の駆動量が求めた駆動量となる場合、制御装置120は、ステップS804の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS805に進む。一方、モータ31の駆動量が求めた駆動量に到達していない場合、制御装置120は、ステップS804の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS804の判定処理が繰り返し実行される。
【0164】
ステップS805は、モータを駆動停止する処理である。制御装置120は、モータ31の駆動を停止させる。
【0165】
図15(a)に示すように、ボトムレール111が上限位置に位置しているとき、ボトムレール111の下方に手をかざす。ボトムレール111の下方に手がかざされると、センサ部112は、手を検出する。上述したように、センサ部112により手を検出すると、手までの距離が計測される。したがって、この場合、かざされた手の位置まで、ボトムレール111が下降する。
【0166】
また、
図15(b)に示すように、ボトムレール111が下限位置に位置しているとき、スラット11に近接する位置に手をかざす。スラット11に近接する位置に手をかざされると、センサ部115は、手を検出する。上述したように、センサ部115により手を検出すると、手までの距離が計測される。したがって、この場合、かざされた手の位置まで、ボトムレール111が上昇する。
【0167】
このように、ボトムレール111に第1距離センサであるセンサ部112を設けているので、ボトムレール111の下方に手をかざすという動作を行うだけで、ボトムレール111を下降させることができる。また、ヘッドボックス13に第2距離センサであるセンサ部115を設けているので、ボトムレールよりも上方に手をかざすという動作を行えば、ボトムレールを上昇させえることができる。つまり、電動ブラインド装置110の近傍に手をかざすという動作を行うだけで、目的の位置まで、ボトムレール111を昇降させることができる。したがって、第1実施形態に示す電動ブラインド装置10と同一の作用効果を得ることができる。
【0168】
第3実施形態では、ヘッドボックス13及びボトムレール111の各々に検出装置を設けた場合を説明しているが、ヘッドボックス13又はボトムレール111のいずれか一方に検出装置を設けることも可能である。
【0169】
なお、第3実施形態に示す電動ブラインド装置においては、スラットの回動について触れていないが、第1実施形態又は第2実施形態のいずれかの電動ブラインド装置と同様の構成を用いることで、手をかざしただけで、スラットの回動を行わせることが可能である。
【0170】
なお、第1実施形態から第3実施形態では、かざした手を検出することで、ボトムレールを昇降させているが、例えば手以外のものを検出した場合にも、ボトムレールを昇降させてしまう虞がある。したがって、これら検出装置の他に、電動ブラインド装置に近づいた人を検出する検出装置を、さらに設けることも可能である。なお、以下では、第1実施形態の電動ブラインド装置の構成に、電動ブラインド装置に近づいた人を検出する検出装置を設けた場合を一例として説明する。以下、第1実施形態と同一である構成については、第1実施形態と同一の符号を付している。
【0171】
図16に示すように、電動ブラインド装置150は、ヘッドボックス13にセンサ部151を有する検出装置152(
図17参照)をさらに備える。
【0172】
図17に示すように、電動ブラインド装置150は、検出装置114、検出装置116及び検出装置152の他に、制御装置155を有する。
【0173】
制御装置155は、CPU156、ROM157、RAM158及び通信部159を有する。CPU155は、ROM156に記憶された制御プログラム160を実行することで、判定部161、回転量算出部162、位置算出部163及び駆動制御部164の機能を実行する。なお、回転量算出部162、位置算出部163及び駆動制御部164は、第1実施形態の回転量算出部56、位置算出部57及び駆動制御部58と同一の構成であることから、以下、判定部161についてのみ説明する。
【0174】
判定部161は、検出装置152からの検出信号を受けて、電動ブラインド装置150の近傍に人がいるか否かを判定する。電動ブラインド装置150の近傍に人がいると判定された場合、回転量算出部162、位置算出部163及び駆動制御部164の機能が有効となる。
【0175】
次に、このような構成の電動ブラインド装置の制御の流れを
図18に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、
図18に示すフローチャートにおいて、検出装置における処理の流れは、
図3に示すフローチャートと同一である。
【0176】
ステップS901は、検知信号を受信したか否かを判定する処理である。電動ブラインド装置150に操作者が近づいたときには、センサ部151は、操作者を検知する。したがって、検出装置152は、検知信号を制御装置155に送信する。制御装置155が検知信号を受信した場合、制御装置155は、ステップS901の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS201以降の処理が実行され、第1実施形態と同様にして、制御装置155は、検出装置50から送信される検出信号に基づいた処理を実行する。
【0177】
一方、電動ブラインド装置150に操作者が近づいていないときには、センサ部151は、操作者を検知しない。したがって、検出装置152は、制御装置155に検知信号は送信しない。つまり、検知信号は受信されることはないので、制御装置155は、ステップS901の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置155は、ステップS901の判定処理を繰り返し実行する。つまり、ステップS201以降の処理は実行されないので、検出装置から検出信号が送信されたとしても、電動ブラインド装置150は動作を行わない。
【0178】
このように、この実施形態に示す電動ブラインド装置150は、電動ブラインド装置150に近づいた人体を検知しない限りは駆動しないので、電動ブラインド装置150の誤作動を防止することができる。
【0179】
なお、電動ブラインド装置150は、第1実施形態に示す電動ブラインド装置10の構成に、電動ブラインド装置10に近づいた人を検出する検出装置152の構成を追加した場合を一例として説明しているが、第2実施形態の電動ブラインド装置70、又は第3実施形態の電動ブラインド装置110の構成に、検出装置152の構成を追加することも可能である。
【0180】
上述した第1実施形態及び第2実施形態に示した電動ブラインド装置では、かざした手を検出する検出装置をボトムレールに設けた電動ブラインド装置を例示している。また、第3実施形態に示した電動ブラインド装置では、かざした手の距離を検出する検出装置をボトムレール、又は、ヘッドボックスに設けた電動ブラインド装置を例示している。しかしながら、検出装置を設ける場所は、ボトムレールやヘッドボックスに限定されるものではない。例えば、一般に提供される電動ブラインド装置は、リモコンなどの操作装置を有している。したがって、操作装置に検出装置を設けることも可能である。
【0181】
以下、リモコンなどの操作装置に検出装置を設けた場合について、第4実施形態と称して説明する。
【0182】
<第4実施形態>
図19に示すように、第4実施形態に示す電動ブラインド装置180は、ブラインド本体181と、操作装置182とを含む。なお、ブラインド本体181の主要構成は、第1実施形態から第3実施形態に示す電動ブラインド装置180と同様に、多数段のスラット183と、ボトムレール184、ヘッドボックス185を有する。なお、ブラインド本体181は、ヘッドボックス185の内部に収納される昇降ドラム186及びチルトドラム187が設けられる(図参照)。なお、ヘッドボックス185内の構成については、詳細を省略するが、第4実施形態に示す電動ブラインド装置180では、昇降ドラム186及びチルトドラム187は、異なるモータ(昇降モータ188,チルトモータ189)の駆動により個別に回転する。
【0183】
操作装置182は、上述した昇降モータ188の駆動に基づくボトムレール184の昇降や、チルトモータ189の駆動に基づく多数段のスラット183の回動、又は、これら動作の停止などの操作を行うことができる。
【0184】
図20に示すように、操作装置182は、操作部191、センサ部192、表示部193を有する。なお、図においては、操作部191、センサ部192、表示部193は、上方から、表示部193、操作部191、センサ部192の順で配置されている場合を示す。
【0185】
操作部191は、複数の操作ボタンを有する。複数の操作ボタンは、例えば、「上昇」を示す操作ボタン(以下、上昇ボタン)195、「下降」を示す操作ボタン(以下、下降ボタン)196、「左回転」を示す操作ボタン(以下、左回転ボタン)197、「右回転」を示す操作ボタン(以下、右回転ボタン)198、「停止」を示す操作ボタン(以下、停止ボタン)199を含む。なお、符号200は、複数台のブラインド本体を1台の操作装置で操作する場合に、動作させるブラインド本体を切り替える際に操作される切替ボタンである。
【0186】
上昇ボタン195は、ボトムレール184を上昇させる際に操作されるボタンである。下降ボタン196は、ボトムレール184を下降させる際に操作されるボタンである。左回転ボタン197は、多数段のスラット183を全閉状態へと回動させる際に操作されるボタンである。右回転ボタン198は、多数段のスラット183を逆全閉状態へと回動させる際に操作されるボタンである。停止ボタン199は、ボトムレール184の昇降や、多数段のスラット183の回動を停止させる際に操作されるボタンである。
【0187】
センサ部192は、操作装置182に近接する物体を非接触で検出する。センサ部192は、例えば、赤外線センサ、近接センサなどである。
【0188】
表示部193は、例えば、上述した複数の操作ボタンが操作されたときに、操作された操作ボタンに対応する動作内容が表示される。
図21(a)に示すように、例えば、上昇ボタン195が操作されると、表示部193は、「上昇:UP」や、「▲」などを表示する。
図21(b)に示すように、例えば、下降ボタン196が操作されると、表示部193は、「下降:DOWN」や、「▼」などを表示する。
図21(c)に示すように、例えば、左回転ボタン197が操作されると、表示部193は、「チルト」や、左回転を示すマークを表示する。
図21(d)に示すように、例えば、右回転ボタン198が操作されると、表示部193は、「チルト」や、右回転を示すマークを表示する。
図21(e)に示すように、例えば、停止ボタン199が操作されると、表示部193は、「停止:STOP」を表示する。
【0189】
なお、
図21(a)から
図21(e)に示した表示は、センサ部192にて物体が検出されているときに、一定時間経過するたびに切り替えながら表示部193に表示される。
【0190】
図22は、第4実施形態に示す電動ブラインド装置180の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0191】
図22に示すように、電動ブラインド装置180は、ブラインド本体181、操作装置182を有する。ブラインド本体181は、昇降モータ188、チルトモータ189、エンコーダ205、制御装置206を有する。昇降モータ188は、出力軸に連結された駆動軸を正回転、又は逆回転させる。この駆動軸の回転により、昇降ドラム186が正逆回転し、昇降コードの繰り出し又は巻取りが行われる。第4実施形態においても、昇降コードを繰り出すときの昇降ドラムの回転を正回転、昇降コードを巻き取るときの昇降ドラムの回転を逆回転とする。
【0192】
チルトモータ189は、出力軸に連結された駆動軸を正回転、又は逆回転させる。この駆動軸の回転により、チルトドラム187が正逆回転する。第4実施形態においても、多数段のスラット183を全閉状態にするときのチルトドラム187の回転を正回転、多数段のスラット183を逆全閉状態にするときのチルトドラム187の回転を逆回転とする。
【0193】
エンコーダ205は、昇降モータ188の出力軸に連結される駆動軸の回転を検出して、制御装置206にパルス信号を出力する。
【0194】
制御装置206は、CPU210、ROM211、RAM212の他、通信部213を含む。CPU210は、制御プログラム214を実行することで、回転量算出部221、位置算出部222、駆動制御部223の機能を実行する。
【0195】
回転量算出部221は、エンコーダ205からのパルス信号に基づき、ROM211に記憶されたテーブルデータ(図示省略)を参照して、駆動軸の回転量を算出する。
【0196】
位置算出部222は、ボトムレール184の位置を算出する。詳細には、位置算出部222は、回転量算出部221により算出された駆動軸の回転量から昇降コードの繰り出し量を求める。なお、昇降ドラム186から繰り出される昇降コードの繰り出し量は、駆動軸の回転量と比例関係にある。したがって、位置算出部222は、算出される駆動軸の回転量から昇降ドラム186から繰り出される昇降コードの繰り出し量を算出する。ここで、ボトムレール184が上限位置にあるときを基準位置とした場合、昇降コードの繰り出し量は、基準位置からのボトムレール184の移動量となる。したがって、昇降コードの繰り出し量を算出することで、ボトムレール184の位置を特定することができる。
【0197】
駆動制御部223は、操作装置182から送信された動作信号を受けて、昇降モータ188やチルトモータ189の駆動を制御する。
【0198】
ROM211は、制御プログラム214を記憶する他、パルス信号の数と昇降コードの繰り出し量とが関連付けられたテーブルデータを記憶する。
【0199】
RAM212は、CPU210により算出されるデータ等を一時記憶する。
【0200】
通信部213は、操作装置182から送信された動作信号を受信する。
【0201】
操作装置182は、センサ部192、操作部191、表示部193の他、CPU225、ROM226、RAM227、通信部228を含む。
【0202】
CPU225は、ROM226に記憶された操作プログラム229を実行することで、制御部230及び計測部231の機能を有する。
【0203】
制御部230は、操作部191の操作ボタンのいずれかが操作されたときに、操作された操作ボタンに対応する動作信号を、通信部228を介してブラインド本体181に送信する。また、制御部230は、センサ部192からの検出信号を受けて、表示部193の表示を制御する。そして、制御部230は、センサ部192からの検出信号が停止されたときに、表示部193の表示に基づいた動作信号を、通信部228を介してブラインド本体181に送信する。
【0204】
計測部231は、センサ部192からの検出信号を受けて、検出信号が出力されてからの時間を計測する。
【0205】
例えば、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば0.2~0.5秒である場合、制御部230は、表示部193に「停止:STOP」を表示する(
図23(a)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば1秒である場合、制御部230は、表示部193に「上昇:UP」や、「▲」などを表示する(
図23(b)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば3秒である場合、制御部230は、表示部193に「下降:DOWN」や、「▼」などを表示する(
図23(c)参照)。
【0206】
また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば5秒である場合、制御部230は、表示部193に「チルト」や、右回転を示すマークを表示する(
図23(d)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば7秒である場合、制御部230は、表示部193に「チルト」や、左回転を示すマークを表示する(
図23(e)参照)。
【0207】
この表示の後、さらに近接する手が検出されてからの経過時間が例えば9秒となると、制御部230は、表示部193に「停止:STOP」を表示する。そして、表示部193に「停止:STOP」を表示された以降は、2秒経過するたびに、制御部230は、表示部193における表示を「上昇」→「下降」→「チルト(右回転)」→「チルト(左回転)」→「停止」→・・・の順で切り替える。
【0208】
次に、電動ブラインド装置180の駆動時における処理の流れについて説明する。まず、操作装置182における処理の流れについて、
図24のフローチャートに基づいて説明する。
【0209】
ステップS1001は、センサ部による検出があるか否かを判定する処理である。操作装置182のセンサ部192の近傍に手をかざすと、センサ部192により手が検出される。センサ部192は、手を検出すると、センサ部192からCPU225に検出信号が出力される。CPU225は、センサ部192からの検出信号が入力されると、ステップS1001の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1002に進む。一方、CPU225は、センサ部192からの検出信号が入力されない場合、ステップS1001の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU225は、ステップS1001の判定処理を引き続き実行する。
【0210】
ステップS1002は、計時を開始する処理である。CPU225は、計時を開始する。
【0211】
ステップS1003は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1003において、一定時間とは、計時を開始してから例えば0.2から0.5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1003の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1004に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1003の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1003の判定処理が繰り返し実行される。
【0212】
ステップS1004は、表示部193に「停止」を表示する処理である。CPU225は、表示部193を制御して、「停止:STOP」を表示する(
図23(a)参照)。
【0213】
ステップS1005は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部192から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU225は、ステップS1005の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1006に進む。一方、センサ部192から検出信号の出力が停止されている場合、CPU225は、ステップS1005の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1019に進む。
【0214】
ステップS1006は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1006において、一定時間とは、計時を開始してから例えば1秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1006の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1007に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1006の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1006の判定処理が繰り返し実行される。
【0215】
ステップS1007は、表示部193に「上昇」を表示する処理である。CPU225は、表示部193を制御して、「上昇:UP」、「▲」などを表示する(
図23(b)参照)。
【0216】
ステップS1008は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部192から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU225は、ステップS1008の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1009に進む。一方、センサ部192から検出信号の出力が停止されている場合、CPU225は、ステップS1008の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1019に進む。
【0217】
ステップS1009は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1009において、一定時間とは、計時を開始してから例えば3秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1009の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1010に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1009の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1009の判定処理が繰り返し実行される。
【0218】
ステップS1010は、表示部193に「下降」を表示する処理である。CPU225は、表示部193を制御して、「下降:DOWN」、「▼」などを表示する(
図23(c)参照)。
【0219】
ステップS1011は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部192から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU225は、ステップS1011の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1012に進む。一方、センサ部192から検出信号の出力が停止されている場合、CPU225は、ステップS1011の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1019に進む。
【0220】
ステップS1012は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1012において、一定時間とは、計時を開始してから例えば5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1012の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1013に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1012の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1012の判定処理が繰り返し実行される。
【0221】
ステップS1013は、表示部193に「チルト(右回転)」を表示する処理である。CPU225は、表示部193を制御して、「チルト」や、右回転を示すマークなどを表示する(
図23(c)参照)。
【0222】
ステップS1014は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部192から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU225は、ステップS1014の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1015に進む。一方、センサ部192から検出信号の出力が停止されている場合、CPU225は、ステップS1014の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1019に進む。
【0223】
ステップS1015は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1015において、一定時間とは、計時を開始してから例えば7秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1015の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1016に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1015の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1015の判定処理が繰り返し実行される。
【0224】
ステップS1016は、表示部193に「チルト(左回転)」を表示する処理である。CPU225は、表示部193を制御して、「チルト」や、左回転を示すマークなどを表示する(
図23(d)参照)。
【0225】
ステップS1017は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部192から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU225は、ステップS1017の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1018に進む。一方、センサ部192から検出信号の出力が停止されている場合、CPU225は、ステップS1017の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1019に進む。
【0226】
ステップS1018は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1018において、一定時間とは、計時を開始してから例えば9秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU225は、ステップS1018の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1004に戻る。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU225は、ステップS1018の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1018の判定処理が繰り返し実行される。
【0227】
なお、ステップS1018の判定処理の結果がYesとなる場合、2秒経過するごとに、言い換えれば、計時を開始してから9、11,13、15秒経過するごとに、表示部193の表示が切り替えられていく。
【0228】
ステップS1019は、表示に基づいた動作信号を送信する処理である。CPU225は、表示部193に表示した動作内容に基づく動作信号を、通信部228を介してブラインド本体181の制御装置206に送信する。
【0229】
次に、ブラインド本体181の処理の流れについて、
図25のフローチャートに基づいて説明する。
【0230】
ステップS1101は、動作信号を受信したか否かを判定する処理である。制御装置206は、操作装置182から送信された動作信号を受信する。したがって、操作装置から動作信号を受信した場合、制御装置206は、ステップS1101の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1102に進む。一方、操作装置182から動作信号を受信していない場合、ステップS1101の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置206は、ステップS1101の判定処理を引き続き実行する。
【0231】
ステップS1102は、動作内容が「上昇」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「上昇」を示すものであれば、制御装置206は、ステップS1102の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1103に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「上昇」以外を示すものであれば、制御装置206はステップS1102の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1104に進む。
【0232】
ステップS1103は、昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置206は、昇降モータ188を逆回転駆動する。これに伴い、昇降モータ188が逆回転し、昇降コードが昇降モータ188に巻き取られる。これにより、ボトムレールが上昇する。このとき、ボトムレール184は、多数段のスラット183のうち、最下端にあるスラットから順に押し上げる。
【0233】
ステップS1104は、動作内容が「下降」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「下降」を示すものであれば、制御装置206は、ステップS1104の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1105に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「下降」以外を示すものであれば、制御装置206はステップS1104の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1106に進む。
【0234】
ステップS1105は、昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置206は、昇降モータ188を正回転駆動する。これに伴い、昇降モータ188が正回転し、昇降コードが昇降モータ188から繰り出される。これにより、ボトムレール184が下降する。これにより、多数段のスラット183のうち、最上端にあるスラットから順にラダーコードに吊設される。
【0235】
ステップS1106は、動作内容が「チルト(右回転)」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「チルト(右回転)」を示すものであれば、制御装置206は、ステップS1106の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1107に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「チルト(右回転)」以外を示すものであれば、制御装置206はステップS1106の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1108に進む。
【0236】
ステップS1107は、チルトモータを逆回転駆動する処理である。制御装置206は、チルトモータ189を逆回転駆動する。これに伴い、チルトドラム187が逆回転し、ラダーコードがブラインド本体181の手前側に送り出される。これにより、多数段のスラット183が、逆全閉状態に向けて回動する。
【0237】
ステップS1108は、動作内容が「チルト(左回転)」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「チルト(左回転)」を示すものであれば、制御装置206は、ステップS1108の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1109に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「チルト(左回転)」以外を示すものであれば、制御装置206はステップS1108の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1110に進む。
【0238】
ステップS1109は、チルトモータを正回転駆動する処理である。制御装置206は、チルトモータ189を正回転駆動する。これに伴い、チルトドラム187が正回転し、ラダーコードがブラインド本体181の奥側に送り出される。これにより、多数段のスラット183が、全閉状態に向けて回動する。
【0239】
なお、動作信号に基づく動作内容が「停止」を示す場合、ステップS1101、ステップS1104、ステップS1106及びステップS1108の各判定処理の結果がNoとなる。この場合、ステップS1110に進む。
【0240】
ステップS1110は、モータの駆動を停止する処理である。制御装置206は、昇降モータ188又はチルトモータ189のうち、駆動しているモータの駆動を停止する。制御装置206が、ステップS1110の処理を行うと、例えば駆動している昇降モータ188が停止され、ボトムレールの昇降が停止する。また、駆動しているチルトモータ189が停止されて、多数段のスラットの回動が停止される。
【0241】
このように、操作装置182に接触しなくとも、手をかざすだけで、ブラインド本体181の動作を操作することが可能となる。これによれば、操作装置182に付着する細菌やウイルスなどの伝染を防止することができる。
【0242】
また、操作するブラインド本体181の動作を表示する表示部193を操作装置182に設けることで、ブラインド本体181の動作を容易に視認することができる。その結果、操作者が意図する動作が表示部193に表示されたことを受けて操作装置182から手を離せば、操作者が意図する動作がブラインド本体181にて実行される。したがって、ブラインド本体181の誤動作を防止することが可能となる。
【0243】
なお、操作装置182は、複数の操作ボタンを有する操作部191を有しており、操作部191の操作に基づく動作信号を優先して、ブラインド本体181に向けて送信する。これにより、センサ部192を用いたブラインド本体181の動作中に操作部を操作する必要がある場合には、操作部に基づく動作が優先される。したがって、ボトムレール184の昇降や、多数段のスラット183の回動を必要以上に行った場合に、操作部191を操作して適した状態に戻す操作や、停止させる操作などを行うことができる。
【0244】
なお、第4実施形態では、操作装置182の上方から、表示部193、操作部191、センサ部192の順に配置した場合を示している。この場合、操作者が操作装置182を手で掴んだときにセンサ部192にて手が検出されてしまい、操作装置182を離したときにブラインド本体181の動作を示す動作信号がブラインド本体181に自動的に送信される場合がある。したがって、センサ部192は、操作装置182を把持した手が近接しない位置に、操作装置182に配置することも可能である。例えば、センサ部192は、表示部193の近傍に配置することが好ましい。また、この他に、表示部193とセンサ部192とを一体とすることも可能である。これにより、操作装置182を把持しただけで、ブラインド本体181が自動的に動作する事態を防止することが可能となる。
【0245】
なお、第4実施形態では、センサ部192が近接する手を検出した時間に基づいて、表示部193に表示する動作内容を切り替えながら表示し、センサ部192による手の検出が終了したことを受けて、表示部193に表示した動作内容に戻づく動作信号をブラインド本体181に送信している。しかしながら、操作装置からの物体(この場合、手)の距離に基づいて動作内容を決定し、決定された動作内容に基づく動作信号をブラインド本体に送信することも可能である。この場合、センサ部が手までの距離を計測し、計測した距離に基づいた動作内容を表示部に表示する。この場合、手までの距離が変動している場合、距離に基づいた動作内容となるように、表示部の表示内容を変更する。また、手が振れるなど、手の位置が一定しないことも想定されるので、計測された距離が一定の範囲(誤差範囲)内で変動している状態が一定時間経過したときに、距離に対応した動作内容に基づいた動作信号をブラインド本体に送信すればよい。この場合も、操作装置に接触させずにブラインド装置を操作することができる。
【0246】
上述した実施形態のいずれにおいても、電動ブラインド装置として、電動横型ブラインド装置を例示して説明しているが、電動縦型ブラインド装置に本発明を実施することも可能である。
【0247】
第1から第4実施形態では、水平方向に延出される多数段のスラットと、ボトムレールとを有する電動横型ブラインド装置を例に挙げて説明している。しかしながら、電動横型ブラインド装置の中には、巻回されたシート状のスクリーンの繰り出し又は巻取りを行うロールスクリーン型の電動ブラインド装置(以下、電動ロールスクリーン装置と称する)もある。以下、第5実施形態として、電動ロールスクリーン装置を第5実施形態に示す電動ブラインド装置として説明する。
【0248】
<第5実施形態>
図26(a)又は
図26(b)に示すように、電動ロールスクリーン装置250は、一例として、カウンター、テーブルなどの基台に設置される間仕切り用の電動ロールスクリーン装置として使用される。電動ロールスクリーン装置250は、枠体251と、シート状のスクリーン252と、を有する。枠体251は、水平方向に延出した上枠255の両端部に、鉛直方向に延出した一対の縦枠256,257の上端部を各々固定し、また、上枠255の下方に且つ上枠255に沿って配置した中桟258を、一対の縦枠256,257に跨って固定したものである。また、枠体251は、一対の縦枠256,257の下端部に、脚部材259,260を固定する。脚部材259,260は、
図26に示す自立脚部材の他、電動ロールスクリーン装置250を基台に固定するための固定脚部材や、電動ロールスクリーン装置250を所定の位置への移動を可能とするキャスタ付き脚部材などが挙げられる。
【0249】
枠体251は、上枠255の下方近傍に、巻取りドラム261を有する。巻取りドラム261は、一対の縦枠256,257に跨って軸支される。巻取りドラム261は、後述する昇降モータ270の駆動時に正逆回転して、スクリーン252の繰り出し、又は巻取りを行う。
【0250】
スクリーン252は、例えば遮光性を有するシート、又は透明(半透明も含む)なシートが挙げられる。スクリーン252は、例えば外光を遮光する場合や設置した場所を仕切る場合に使用される。ここで、スクリーン252が、例えば透明なシートである場合、対面する人間との間に電動ロールスクリーン装置250を設置することで、ウイルスなどの飛沫感染等を防止することができる。
【0251】
スクリーン252は、下端部にウエイトバー262を有する。ウエイトバー262は、スクリーン252に対して張力を付与する。ウエイトバー262をスクリーン252の下端部に設けることで、スクリーン252を繰り出す際に、巻回されたスクリーンが剥がれやすくなり、同時に、繰り出されたスクリーン252のたるみを防止する。また、スクリーン252は、スクリーン252の巻取り時に、巻き取られるスクリーン252にしわが発生することを防止する。
【0252】
一対の縦枠256,257のうち、
図26(a)中左側に配置される縦枠256は、下端部にバッテリー263を収納する。バッテリー263を一対の縦枠256,257の下端部に設けることで、電動ロールスクリーン装置250の重心が低くなり、電動ロールスクリーン装置250が倒れることを防止する。
【0253】
バッテリー263は、縦枠256の内部で、バッテリー263の上方に配置される制御装置274に接続され、電動ロールスクリーン装置250の各部に電力を供給する。バッテリー263は、例えばコンセントに接続された充電用のUSBケーブル(不図示)が縦枠256の側面で露呈されるUSBポート264に接続されることで充電される。
【0254】
また、縦枠256は、操作パネル265を下端部に有する。
図27(a)に示すように、操作パネル265は、スクリーン252の上昇を指示する上昇指示部265aと、スクリーン252の下降を指示する下降指示部265bとを有する。上昇指示部265aは、内部にセンサ部272を有する。また、下降指示部265bは、内部にセンサ部273を有する。センサ部272,273は、例えば近接センサなど、近接する物体を非接触で検知して、その検知信号を制御装置274に出力する。
【0255】
次に、第5実施形態に示した電動ロールスクリーン装置250の電気的構成について、
図28を用いて説明する。
【0256】
図28に示すように、電動ロールスクリーン装置250は、昇降モータ270、エンコーダ271、センサ部272,273、バッテリー263、USBポート264及び制御装置274を有する。昇降モータ270は、巻取りドラム261の内部に配置される。図示は省略するが、昇降モータ270は、巻取りドラム261の内部に固着される連結部材に出力軸を固定することで、昇降モータ270の駆動力を巻取りドラム261に伝達する。ここで、スクリーン252を繰り出すときの巻取りドラム261の回転を正回転、スクリーン252を巻き取るときの巻取りドラム261の回転を逆回転とする。
【0257】
エンコーダ271は、巻取りドラム261の内部に設けられ、巻取りドラム261の回転量を検知する。周知のように、エンコーダ271は、円盤状のスリット板と、フォトインタラプタとを有する。円盤状のスリット板は、巻取りドラム261の内部に固定される。フォトインタラプタは、スリット板の回転時に、スリット板に設けた複数のスリットを検知する。スリット板の回転時にフォトインタラプタがスリット板のスリットを検知することで、エンコーダ271はパルス信号を制御装置274に出力する。
【0258】
制御装置274は、CPU275、ROM276、RAM277を含む。CPU275は、ROM276に記憶された制御プログラム278を実行することで、回転量算出部280、位置算出部281、駆動制御部282の機能を実行する。
【0259】
回転量算出部280は、エンコーダ271からのパルス信号に基づき、ROM276に記憶されたテーブルデータ(図示省略)を参照して、巻取りドラム261の回転量を算出する。
【0260】
位置算出部281は、ウエイトバー262の位置を算出する。位置算出部281は、巻取りドラム261の回転量とウエイトバーの位置とを対応付けたテーブルデータ(図示省略)をROM276から、また、ウエイトバー262の停止位置の情報(図示省略)をRAM277から各々読み出す。そして、位置算出部281は、読み出したデータと、回転量算出部280にて算出された巻取りドラムの回転量とを用いて、スクリーン252が上昇又は下降したときのウエイトバー262の位置を算出する。
【0261】
駆動制御部282は、操作パネル265の上昇指示部265aの内部に配置されたセンサ部272、又は操作パネル265の下降指示部265bの内部に配置されたセンサ部273のいずれか一方から出力された検知信号を受けて、昇降モータ270の駆動を制御する。以下、巻取りドラム261を正回転させるときの昇降モータ270の駆動を正回転駆動、巻取りドラム261を逆回転させるときの昇降モータ270の駆動を逆回転駆動と称する。
【0262】
ROM276は、制御プログラム278の他、例えば巻取りドラム261の回転量とウエイトバー262の位置とを対応付けたテーブルデータなどを記憶する。
【0263】
RAM277は、CPU275により算出されるデータ等を記憶する。また、RAM277は、ウエイトバー262の停止位置の情報を記憶する。
【0264】
次に、電動ロールスクリーン装置250の駆動時の処理の流れを、
図29のフローチャートを用いて説明する。
【0265】
ステップS1201は、センサ部272による検知があるか否かを判定する処理である。
図27(b)に示すように、使用者が操作パネル265の上昇指示部265aに手をかざすと、上昇指示部265aの内部に配置されたセンサ部272は、かざされた手を検知する。センサ部272は、かざされた手を検知したことを示す検知信号を制御装置274に出力する。これを受けて、制御装置274は、ステップS1201の判定処理の結果をYesとし、ステップS1202の処理へ進む。使用者が操作パネル265の上昇指示部265aに手をかざしていない場合には、手は検知されない。したがって、センサ部272は、検知信号を制御装置274に出力しない。この場合、制御装置274は、ステップS1201の判定処理の結果をNoとして、ステップS1206の処理を行う。
【0266】
ステップS1202は、昇降モータの逆回転駆動させる処理である。制御装置274は、昇降モータ270を逆回転駆動させる。これにより、スクリーン252が巻取りドラム261に巻き取られる。つまり、スクリーン252が上昇する。
【0267】
ステップS1203は、ウエイトバーが上限位置に到達したか否かを判定する処理である。昇降モータ270を逆回転駆動させると、エンコーダ271はパルス信号を制御装置274に出力する。制御装置274は、入力されるパルス信号から、巻取りドラム261の回転量を求める。そして、制御装置274は、例えば巻取りドラム261の回転量とウエイトバー262の位置とを対応付けたテーブルデータをROM277から、ウエイトバー262の停止位置の情報をRAM277から各々読み出し、これらデータと、算出された巻取りドラムの回転量とを用いて、ウエイトバー262の位置を算出する。求めたウエイトバー262の位置が上限位置である場合、制御装置274は、ステップS1203の判定処理の結果をYesとして、ステップS1204の処理を行う。
【0268】
ステップS1204は、昇降モータの回転を停止する処理である。制御装置274は、昇降モータ270の駆動を停止する。
【0269】
上述したステップS1203において、ウエイトバーが上限位置に到達していないと判定された場合、ステップS1205に進む。
【0270】
ステップS1205は、センサ部273による検知が停止されたか否かを判定する処理である。スクリーン252を目的の位置まで上昇させる場合、操作者は、操作パネル265の上昇指示部265aに手をかざし続ける。そして、操作者の意図する位置までスクリーン252が上昇したのであれば、操作者は、操作パネル265の上昇指示部265aにかざした手をセンサ部から離す。操作パネル265の上昇指示部265aにかざした手を離すと、センサ部273による手の検知が停止される。すなわち、センサ部273から制御装置274への検知信号の出力が停止される。
【0271】
制御装置274は、センサ部273からの検知信号の入力が停止されると、ステップS1205の判定処理の結果をYesとし、上述したステップS1204に進む。すなわち、昇降モータ270の駆動が停止され、スクリーン252の上昇が停止される。
【0272】
一方、センサ部273から検知信号の入力が引き続き行われている場合、制御装置274は、ステップS1205の判定処理の結果をNoとして、ステップS1202の処理に戻る。この場合、昇降モータ270が引き続き駆動して、スクリーン252が巻き取られる。すなわち、スクリーン252が上昇する。
【0273】
上述したステップS1201において、センサ部272からの検知信号が出力されない場合、制御装置274は、ステップS1206に進む。
【0274】
ステップS1206は、センサ部273による検知があるか否かを判定する処理である。
図27(c)に示すように、使用者が操作パネル265の下降指示部265bに手をかざすと、下降指示部265bの内部に配置されたセンサ部273は、かざされた手を検知する。センサ部273は、かざされた手を検知したことを示す検知信号を制御装置274に出力する。これを受けて、制御装置274は、ステップS1206の判定処理の結果をYesとし、ステップS1207の処理へ進む。使用者が操作パネル265の下降指示部265bに手をかざしていない場合には、手は検知されない。したがって、センサ部273は、検知信号を制御装置274に出力しない。この場合、制御装置274は、ステップS1206の判定処理の結果をNoとして、ステップS1201に戻る。つまり、操作パネル265の上昇指示部265a、下降指示部265bのいずれかにも手をかざしていない場合には、ステップS1201及びステップS1206の判定処理が順に、繰り返される。
【0275】
ステップS1207は、昇降モータの正回転駆動させる処理である。制御装置274は、昇降モータ270を正回転駆動させる。これにより、巻取りドラム261が正回転して、スクリーン252が繰り出される。つまり、スクリーン252が下降する。
【0276】
ステップS1208は、ウエイトバーが下限位置に到達したか否かを判定する処理である。昇降モータ270を正回転駆動させると、エンコーダ271はパルス信号を制御装置274に出力する。制御装置274は、入力されるパルス信号から、巻取りドラム261の回転量を求める。そして、制御装置274は、例えば巻取りドラム261の回転量とウエイトバー262の位置とを対応付けたテーブルデータをROM277から、ウエイトバー262の停止位置の情報をRAM277から各々読み出し、これらデータと、算出された巻取りドラムの回転量とを用いて、ウエイトバー262の位置を求める。求めたウエイトバー262の位置が下限位置である場合、制御装置274は、ステップS1208の判定処理の結果をYesとして、ステップS1209の処理を行う。
【0277】
ステップS1209は、昇降モータの回転を停止する処理である。制御装置274は、昇降モータ270の駆動を停止する。
【0278】
上述したステップS1208において、ウエイトバー262が下限位置に到達していないと判定された場合、制御装置274は、ステップS1210の処理を行う。
【0279】
ステップS1210は、センサ部272による検知が停止されたか否かを判定する処理である。スクリーン252を目的の位置まで下降させる場合、操作者は、操作パネル265の下降指示部265bに手をかざし続ける。すなわち、操作者の意図する位置までスクリーン252が下降したのであれば、操作者は、操作パネル265の下降指示部265bから手を離す。操作パネル265の下降指示部265bから手を離すと、センサ部273による手の検知が停止される。すなわち、センサ部273から制御装置274への検知信号の出力が停止される。
【0280】
制御装置274は、センサ部273からの検知信号の入力が停止されると、ステップS1210の判定処理の結果をYesとし、上述したステップS1209の処理を行う。したがって、昇降モータ270の駆動が停止され、スクリーン252の下降が停止される。
【0281】
一方、センサ部273から検知信号の入力が引き続き行われている場合、制御装置274は、ステップS1210の判定処理の結果をNoとして、ステップS1207の処理に戻る。この場合、昇降モータ270が引き続き正回転駆動して、スクリーン252が繰り出される。すなわち、スクリーン252が引き続き下降する。
【0282】
このように、操作パネル265の上昇指示部265a又は下降指示部265bのいずれかに手をかざすことによってスクリーン252が上昇又は下降する。さらに、操作パネル265の上昇指示部265a又は下降指示部265bのいずれかにかざした手を離すことで、スクリーン252の下降又は上昇が停止する。
【0283】
したがって、不特定多数の人物が接触する可能性がある有線スイッチや無線リモコンの他、電動ブラインド装置と連動するタブレットや無線携帯端末機などの操作装置を設けなくとも、操作者が手をかざすという簡単な動作だけで、電動ブラインド装置を操作することができる。また、手をかざすだけで、電動ブラインド装置を操作できるので、操作装置を直接触ることがなくなるので、操作装置の表面に付着する細菌やウイルスなどが伝染するリスクを低減することができる。
【0284】
<第6実施形態>
第5実施形態では、操作パネル265に設けた上昇指示部265a及び下降指示部265bの内部にセンサ部272,273を設けた場合を説明しているが、センサ部の数は、上記に限定される必要はなく、例えば1つのセンサ部を用いて、スクリーンを昇降させることも可能である。以下、1つのセンサ部によって、スクリーンを昇降させる場合について説明する。
【0285】
なお、第6実施形態に示す電動ロールスクリーン装置300は、第5実施形態に示す電動ロールスクリーン装置250と主要構成が同一である。したがって、以下では、第5実施形態に示した電動ロールスクリーン装置250と同一の機能を有する部材に対しては、第5実施形態と同一の符号を付し、また、その部材に対する説明を省略する。
【0286】
図30に示すように、電動ロールスクリーン装置300は、枠体251と、シート状のスクリーン252と、を有する。枠体251を構成する一対の縦枠256,257のうち、縦枠256は操作パネル301を、縦枠257は表示部302を有する。なお、第6実施形態では、操作パネル301を縦枠256に、表示部302を縦枠257に各々配置しているが、操作パネル301及び表示部302を、同一の縦枠(この場合、縦枠256,または縦枠257のいずれか一方)に設けることも可能である。
【0287】
図31(a)に示すように、操作パネル301は、指示部301aを有する。指示部301aは、センサ部303を内部に配置する。センサ部303は、例えば近接センサなど、近接する物体を非接触で検知して、その検知信号を制御装置330(
図32参照)に出力する。
【0288】
図30に戻って説明すると、表示部302は、例えば、LED310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320を有する。これらLED310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320は、縦枠257の延出方向に沿って、且つ所定間隔を空けて配置される。また、LED310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320は、いずれか1つのLEDが点灯し、手を操作パネル301の指示部301aにかざしたときに、点灯するLEDが一定時間ごとに切り替えられる。
【0289】
例えば、LED310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320のうち、手をかざしていないときに点灯するLEDは、スクリーン252が停止しているときのウエイトバー262の停止位置を示すものである。また、操作パネル301の指示部301aにかざした手を離した後に点灯するLEDは、スクリーン252を昇降させた後のウエイトバー262の停止位置を示すものである。以下、最上位のLED310の位置をP1、最下位のLED321の位置をP11とする。
【0290】
図30においては、11個のLEDを配置した場合を例に挙げているが、LEDの数は一例を挙げたに過ぎず、適宜の数、配置されるものである。
【0291】
次に、第6実施形態に示した電動ロールスクリーン装置300の電気的構成について、
図32を用いて説明する。
【0292】
図32に示すように、電動ロールスクリーン装置300は、昇降モータ270、エンコーダ271、センサ部303、表示部302、バッテリー263、USBポート264及び制御装置330を有する。なお、昇降モータ270、エンコーダ271、バッテリー263及びUSBポート264については、第5実施形態と同一の構成であることから、ここでは説明を省略する。
【0293】
制御装置330は、CPU331、ROM332、RAM333を含む。CPU331は、ROM332に記憶された制御プログラム334を実行することで、回転量算出部335、位置算出部336、駆動制御部337、計時部338、表示制御部339の機能を実行する。なお、回転量算出部335、位置算出部336、駆動制御部337については、第5実施形態に示した回転量算出部280、位置算出部281、駆動制御部282と同一の構成であることから、ここでは説明を省略する。
【0294】
計時部338は、センサ部303からの検知信号が入力されてからの経過時間を計測する。また、計時部338は、センサ部303からの検知信号が入力されなくなったときに上記経過時間の計測を停止する。
【0295】
表示制御部339は、表示部302の複数のLEDの各々を制御する。詳細には、表示制御部339は、ウエイトバー262の停止位置と同一の高さ位置にあるLEDを点灯する。また、表示制御部339は、計時部338により計測される経過時間が、例えば5秒など、一定時間経過する毎に、点灯するLEDを消灯し、点灯していたLEDに隣り合うLEDの一方を点灯させる。なお、第6実施形態では、点灯するLEDに隣り合うLEDのうち、点灯するLEDの下方に位置するLEDを点灯させる場合を示す。
【0296】
図33に示すように、例えば位置P5のLED314が点灯しているときに、操作パネル301の指示部301aに手をかざした場合を説明する。操作パネル301の指示部301aに手をかざしてから一定時間経過すると、位置P5のLED314が消灯し、位置P5のLED314の下方に位置する位置P6のLED315が点灯する。さらに、一定時間経過すると、位置P6のLED315が消灯し、位置P7のLED316が点灯する。このように、一定時間経過すると、点灯したLEDが消灯し、消灯したLEDの下方に位置しているLEDが点灯する。
【0297】
そして、最下位となる位置P11のLED320が点灯してから一定時間経過すると、位置P11のLED320が消灯し、最上端となる位置P1のLED310が点灯する。つまり、表示部302は、「位置P1のLED310→位置P2のLED311→・・・→位置P11のLED320→位置P1のLED310→・・・」の順で点灯する。
【0298】
なお、表示部302のLEDを点灯させる順序は、上記に限定されるものではなく、点灯するLEDの上方に位置するLEDを順次点灯させる、すなわち「位置P11のLED320→位置P10のLED319→・・・→位置P1のLED310→位置P11のLED320→・・・」の順で点灯させてもよい。また、最下位となる位置P11のLED320が点灯してから一定時間経過した場合、位置P10のLED319を点灯させるなど、点灯させるLEDを折り返しながら切り替えてもよい。
【0299】
ROM332は、制御プログラム334を記憶する他、パルス信号の数とスクリーンの繰り出し量とが関連付けられたテーブルデータを記憶する。
【0300】
RAM333は、CPU331により算出されるデータ等を一時記憶する。また、RAM333は、ウエイトバー262の停止位置の情報を記憶する。
【0301】
次に、第6実施形態に示す電動ロールスクリーン装置300の駆動時の処理の流れを、
図34のフローチャートを用いて説明する。
【0302】
ステップS1301は、センサ部による検出があるか否かを判定する処理である。
図31(b)に示すように、操作者が操作パネル301の指示部301aに手をかざすと、センサ部303は手を検知し、検知信号を制御装置330に出力する。制御装置330は、ステップS1301の判定処理の結果をYesとし、ステップS1302の処理へ進む。使用者が操作パネル301の指示部301aに手をかざしていない場合には、手は検知されない。したがって、センサ部303は、検知信号を制御装置330に出力しない。つまり、制御装置330は、ステップS1301の判定処理の結果をNoとする。この場合、操作パネル301の指示部301aに手がかざされるまで、ステップS1301の判定処理が繰り返し実行される。
【0303】
ステップS1302は、計時を開始する処理である。制御装置330は、計時を開始する。
【0304】
ステップS1303は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。制御装置330は、計時された経過時間を確認し、一定時間経過したか否かを判定する。一定時間経過した(到達した)場合、制御装置330は、ステップS1303の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置330は、ステップS1304の処理を行う。一方、一定時間経過していない場合、制御装置330は、ステップS1303の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置330は、一定時間経過するまで、ステップS1303の判定処理を繰り返し実行する。
【0305】
ステップS1304は、点灯するLEDの位置を確認する処理である。制御装置330は、RAM33から、点灯するLEDの位置の情報を読み出し、点灯するLEDの位置を確認する。
【0306】
ステップS1305は、位置Pnmax(nmax=11)のLEDが点灯しているか否かを判定する処理である。制御装置330は、位置P11のLED320が点灯している場合、ステップS1305の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置330は、ステップS1306の処理を行う。
【0307】
ステップS1306は、位置PnmaxのLEDを消灯し、位置P1のLEDを点灯する処理である。制御装置330は、位置P11のLED320を消灯し、位置P1のLED310を点灯する。
【0308】
一方、ステップS1305の判定処理において、位置P11のLED320が消灯している場合、制御装置330は、ステップS1305の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置330は、ステップS1307の処理を行う。
【0309】
ステップS1307は、位置Pn(n=1・・・10)のLEDを消灯し、位置Pn+1のLEDを点灯する処理である。制御装置330は、位置PnのLEDを消灯し、位置Pn+1のLEDを点灯する。
【0310】
ステップS1308は、センサ部による検知が停止されたか否かを判定する処理である。操作者が、手を操作パネル301の指示部301aから離すと、センサ部303による手の検知が停止される。すなわち、センサ部303は、検知信号の制御装置330への出力を停止する。センサ部303からの検知信号の入力が停止されると、制御装置330は、ステップS1308の判定処理の結果をYesとする。このとき、制御装置330は、点灯するLEDの位置の情報をRAM333に一時記憶する。そして、制御装置330は、ステップS1309の処理を行う。
【0311】
一方、操作者が操作パネル301の指示部301aに手をかざし続けた場合には、センサ部303は、検知信号を制御装置330へと出力し続ける。したがって、制御装置330は、ステップS1308の判定処理の結果をNoとし、ステップS1303に戻る。この場合、一定時間経過する毎に、点灯するLEDが切り替えられる。
【0312】
ステップS1309は、昇降モータを駆動する処理である。制御装置330は、ウエイトバー262の位置の情報と、点灯するLEDの位置の情報に基づいて、昇降モータ270を正回転駆動、又は逆回転駆動する。つまり、ウエイトバーの位置が、点灯するLEDの位置よりも上方にあるとき、制御装置330は、昇降モータ270を正回転駆動する。一方、ウエイトバーの位置が、点灯するLEDの位置よりも下方にあるとき、制御装置330は、昇降モータ270を逆回転駆動する。
【0313】
ステップS1310は、ウエイトバーが点灯するLEDの位置まで移動したか否かを判定する処理である。昇降モータ270が駆動すると、エンコーダ271はパルス信号を制御装置330に出力する。制御装置330は、入力されるパルス信号から、巻取りドラム261の回転量を求める。巻取りドラム261の回転量から、スクリーン252の繰出し量を求める。制御装置330は、求めたスクリーン252の繰出し量と、昇降モータ270の駆動前のウエイトバー262の位置の情報とから、現在のウエイトバー262の位置を求める。制御装置330は、ウエイトバー262の位置が、点灯するLEDの位置に一致しているか否かを判定する。ウエイトバー262の位置が、点灯するLEDの位置と一致する場合、制御装置330は、ステップS1310の判定処理の結果をYesとして、ステップS1311の処理を行う。一方、ウエイトバー262の位置が、点灯するLEDの位置と一致しない場合、制御装置330は、ステップS1310の判定処理の結果をNoとする。この場合、ウエイトバー262の位置が、点灯するLEDの位置と一致するまで、制御装置330は、ステップS1310の判定処理を繰り返し実行する。
【0314】
ステップS1311は、昇降モータの駆動を停止する処理である。制御装置330は、昇降モータ270の駆動を停止する。したがって、スクリーン252の上昇又は下降が停止する。
【0315】
このように、操作者は、操作パネル301の指示部301aに手をかざし続け、表示部302が有する複数のLEDのうち、意図する位置のLEDを点灯させる。そして、操作パネルの指示部から手を離す。この動作により、スクリーン252が上昇又は下降し、スクリーン252の下端部に設けたウエイトバー262が、点灯するLEDの高さまで移動する。
【0316】
したがって、不特定多数の人物が接触する可能性がある有線スイッチや無線リモコンの他、電動ブラインド装置と連動するタブレットや無線携帯端末機などの操作装置を設けなくとも、操作者が手をかざすという簡単な動作だけで、電動ブラインド装置を操作することができる。また、手をかざしたときに操作者が選択した位置までスクリーン252のウエイトバー262を移動させることができる。つまり、複数の操作部の操作を行う必要はないので、操作が容易である。また、操作装置を直接触ることがなくなるので、操作装置の表面に付着する細菌やウイルスなどが伝染するリスクを低減することができる。
【0317】
第1から第4実施形態では、水平方向に延出される多数段のスラットと、ボトムレールとを有する電動ブラインド装置を例示し、第5及び第6実施形態では、電動ロールスクリーン装置を例示している。しかしながら、電動ブラインド装置は、これらに限定されるものではなく、ジグザグ状に折り畳み可能なスクリーン、すなわちプリーツスクリーンを用いた電動ブラインド装置であってもよい。
【0318】
以下、上下方向に並置した2段の遮蔽材(スクリーン)の各々を個別に昇降させるプリーツスクリーンを用いた電動ブラインド装置について、第7実施形態として説明する。以下、第7実施形態において、電動ブラインド装置を、電動プリーツスクリーン装置と称して説明する。この実施形態では、上部スクリーンが請求項に記載の上部遮光部に、下部スクリーンが請求項に記載の下部遮光部に該当する。
【0319】
<第7実施形態>
図35(a)及び
図35(b)に示すように、電動プリーツスクリーン装置350は、ブラインド本体351と、操作装置352とを有する。ブラインド本体351は、上部スクリーン355、中間レール356、下部スクリーン357、ボトムレール358及びヘッドボックス359を有する。
【0320】
上部スクリーン355は、ヘッドボックス359の下面からジグザグ状に折り曲げ可能に吊下支持される。中間レール356は上部スクリーン355の下端に取り付けられる。中間レール356は、上部スクリーン355に対する錘部材として機能する。
【0321】
下部スクリーン357は、中間レール356の下面からジグザグ状に折り曲げ可能に吊下支持される。ボトムレール358は、下部スクリーン357の下端に取り付けられる。ボトムレール358は、下部スクリーン357に対する錘部材として機能する。
【0322】
上部スクリーン355は、ジグザグ状に折り曲げられる生地の室外側の折り目の位置に突出片360が各々設けられる。突出片360は、丸孔又は長孔等の挿通孔(図示省略)を2か所に有する。挿通孔は、ヘッドボックス359から垂下される昇降コード361,362を挿通する。室外側の折り目の位置に設けた突出片360の挿通孔に昇降コードを挿通させることで、室内側から昇降コード361,362を視認できないようになっている。
【0323】
中間レール356は、室外側において、上述した昇降コード361の下端、及びヘッドボックス359から垂下されるピッチ保持コード363の下端を取着する。ピッチ保持コード363は、一定間隔を空けて、環状の支持コード364を複数有する。環状の支持コード364は、昇降コード361,362を挿通する。環状の支持コード364は、中間レール356を下降させて上部スクリーン355を引き伸ばすときに、上部スクリーン355の折り目の突出片360を下方から支持して、引き伸ばされる上部スクリーン355の折り目を一定間隔に保持する。
【0324】
下部スクリーン357は、上部スクリーン355と同様に、ジグザグ状に折り曲げられる生地の室外側の折り目の位置に突出片365が各々設けられる。突出片365は、丸孔又は長孔等の挿通孔を有する。挿通孔に365は、ヘッドボックス359から垂下される昇降コード362を挿通する。室外側の折り目の位置に設けた突出片365の挿通孔に昇降コード362を挿通させることで、室内側から昇降コード362を視認することはできないようになっている。
【0325】
ボトムレール358は、室外側において、上述した昇降コード362の下端、及び中間レール356から垂下されるピッチ保持コード369の下端を取着する。ピッチ保持コード369は、一定間隔を空けて、環状の支持コード370を複数有する。環状の支持コード370は、昇降コード362を挿通する。環状の支持コード370は、ボトムレール358を下降させて下部スクリーン357を引き伸ばすときに、下部スクリーン357の折り目の突出片365を下方から支持して、引き伸ばされる下部スクリーン357の折り目を一定間隔に保持する。
【0326】
図35(c)に示すように、ヘッドボックス359は、上部スクリーン355を昇降させる昇降機構372と、下部スクリーン357を昇降させる昇降機構373とを有する。昇降機構372は、2つの昇降ドラム375、駆動軸376、昇降モータ377、エンコーダ378を有する。同様にして、昇降機構373は、2つの昇降ドラム380、駆動軸381、昇降モータ382、エンコーダ383を有する。昇降機構372において、昇降モータ377の出力軸と、駆動軸376とは、カプラ385により連結される。同様にして、昇降機構373において、昇降モータ382の出力軸と、駆動軸381とは、カプラ386により連結される。
【0327】
以下、昇降機構372が有する昇降モータを上生地用昇降モータ377、昇降機構373が有する昇降モータを下生地用昇降モータ382と称する。
【0328】
2つの昇降ドラム375は、所定間隔を空けて駆動軸376に固定される。昇降ドラム375は、昇降コード361が巻き掛けられる。昇降ドラム375は、昇降モータ377が駆動したときに回転して、昇降コード361の巻取り又は繰り出しを行う。昇降ドラム375の回転に伴った昇降コード361の巻取り又は繰り出しによって、中間レール356が昇降する。
【0329】
上生地用昇降モータ377は、2つの昇降ドラム375を回転させるアクチュエータである。上述したように、上生地用昇降モータ377の出力軸は、カプラ385を介して、駆動軸376に連結される。したがって、上生地用昇降モータ377の出力軸の回転が駆動軸376に伝達される。
【0330】
エンコーダ378は、駆動軸376の回転量を検知するためのパルス信号を、制御装置420に出力する。エンコーダ378は、駆動軸376に固定される円盤状のスリット板と、フォトインタラプタとを有し、スリット板の回転時に、スリット板に設けた複数のスリットを検知する。その結果、エンコーダ378は、複数のスリットを各々検知することに伴ったパルス信号を制御装置420に出力する。
【0331】
2つの昇降ドラム380は、所定間隔を空けて駆動軸381に固定される。昇降ドラム380は、昇降コード362が巻き掛けられる。昇降ドラム380は、昇降モータ382が駆動したときに回転して、昇降コード362の巻取り又は繰り出しを行う。昇降ドラム380の回転に伴った昇降コード362の巻取り又は繰り出しによって、ボトムレール358が昇降する。
【0332】
下生地用昇降モータ382は、2つの昇降ドラム380を回転させるアクチュエータである。上述したように、下生地用昇降モータ382の出力軸は、カプラ386を介して、駆動軸381に連結される。したがって、下生地用昇降モータ382の出力軸の回転が駆動軸381に伝達される。
【0333】
エンコーダ383は、駆動軸381の回転量を検知するためのパルス信号を、制御装置420に出力する。エンコーダ383は、駆動軸376に固定される円盤状のスリット板と、フォトインタラプタとを有し、スリット板の回転時に、スリット板に設けた複数のスリットを検知する。その結果、エンコーダ383は、複数のスリットを各々検知することに伴ったパルス信号を制御装置420に出力する。
【0334】
操作装置352は、中間レール356やボトムレール358の昇降や、これら動作の停止などの操作を行うことができる。
図36(a)に示すように、操作装置352は、操作部400、センサ部401、表示部402を有する。操作部400、センサ部401、表示部402は、上方から、表示部402、操作部400、センサ部401の順で配置されている。
【0335】
操作部400は、上部スクリーン355の昇降及び停止を行う第1操作部403、下部スクリーン357の昇降及び停止を行う第2操作部404を含む。第1操作部403は、中間レール356を上昇させる操作ボタン(以下、上昇ボタン)406、中間レール356を下降させる操作ボタン(以下、下降ボタン)407、中間レール356の昇降を停止させる操作ボタン(以下、停止ボタン)408を含む。
【0336】
第2操作部404は、ボトムレール358を上昇させる操作ボタン(以下、上昇ボタン)411、ボトムレール358を下降させる操作ボタン(以下、下降ボタン)412、ボトムレール358の昇降を停止させる操作ボタン(以下、停止ボタン)413を含む。
【0337】
操作部400は、上述した第1操作部403、第2操作部404の他に、切替ボタン414を有する。切替ボタン414は、複数台の電動プリーツスクリーン装置350を1台の操作装置352で操作する場合に、操作する電動プリーツスクリーン装置350を切り替える際に操作される。
【0338】
センサ部401は、操作装置352に近接する物体を非接触で検出する。センサ部401は、例えば、赤外線センサ、近接センサなどである。
【0339】
表示部402は、例えば、操作部400に設けた操作ボタンのうち、押圧操作された操作ボタンに対応した動作内容、又はセンサ部401によって物体が検知された検知時間に対応した動作内容のいずれかが表示される。
【0340】
図36(b)に示すように、例えば、第1操作部403の停止ボタン408、第2操作部404の停止ボタン413が操作されると、表示部402は、「停止:STOP」を表示する。
【0341】
図36(c)に示すように、例えば第2操作部404の下降ボタン412が操作されると、表示部402は、「下生地下降」や、「▼」などを表示する。なお、下生地は、下部スクリーン357に対応している。
【0342】
図36(d)に示すように、例えば第1操作部403の下降ボタン407が操作されると、表示部402は、「上生地下降」や、「▼」などを表示する。なお、上生地は、上部スクリーン355に対応している。
【0343】
図36(e)に示すように、例えば第1操作部403の上昇ボタン406が操作されると、表示部402は、「上生地上昇」や、「▲」などを表示する。
【0344】
図36(f)に示すように、例えば第2操作部404の上昇ボタン411が操作されると、表示部402は、「上生地上昇」や、「▲」などを表示する。
【0345】
なお、
図36(a)から
図36(e)に示した表示は、センサ部401にて一定時間経過するたびに切り替えながら表示部402に表示される。
【0346】
図37は、第7実施形態に示す電動プリーツスクリーン装置の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0347】
図37に示すように、電動プリーツスクリーン装置350は、ブラインド本体351、操作装置352を有する。ブラインド本体351は、上述した昇降機構372,373の他に、制御装置420を有する。
【0348】
制御装置420は、CPU421、ROM422、RAM423の他、通信部を424含む。CPU421は、制御プログラム425を実行することで、回転量算出部426、位置算出部427、駆動制御部428の機能を実行する。
【0349】
回転量算出部426は、エンコーダ378,383からのパルス信号に基づき、ROM422に記憶されたテーブルデータ(図示省略)を参照して、昇降機構372の駆動軸376の回転量や、昇降機構373の駆動軸381の回転量を算出する。
【0350】
位置算出部427は、回転量算出部426によって算出された、昇降機構372の駆動軸376の回転量から、中間レール356の位置を算出する。詳細には、位置算出部427は、回転量算出部426により算出された昇降機構372の駆動軸376の回転量から昇降コード361の繰り出し量を求める。なお、昇降ドラム375から繰り出される昇降コード361の繰り出し量は、駆動軸376の回転量と比例関係にある。また、中間レール356が最上端にあるときを基準位置とした場合、昇降コード361の繰り出し量は、基準位置からの中間レール356の移動量となる。したがって、昇降コード361の繰り出し量を算出することで、中間レール356の位置を求めることができる。同様にして、位置算出部427は、回転量算出部426によって算出された、昇降機構373の駆動軸381の回転量から、ボトムレール358の位置を算出する。
【0351】
駆動制御部428は、操作装置352から送信された動作信号を受けて、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382の駆動を制御する。
【0352】
ROM422は、制御プログラム425を記憶する他、パルス信号の数と昇降コードの繰り出し量とが関連付けられたテーブルデータを記憶する。RAM423は、CPU421により算出されるデータ等を一時記憶する。通信部424は、操作装置352から送信された動作信号を受信する。
【0353】
操作装置352は、操作部400、センサ部401、表示部402の他、CPU430、ROM431、RAM432、通信部433を含む。
【0354】
CPU430は、ROM431に記憶された操作プログラム434を実行することで、制御部435及び計時部436の機能を有する。
【0355】
制御部435は、操作部400の操作ボタンのいずれかが操作されたときに、操作された操作ボタンに対応する動作信号を、通信部433を介してブラインド本体351に送信する。また、制御部435は、センサ部401からの検出信号を受けて、表示部402の表示を制御し、センサ部401からの検出信号が停止されたときに、表示部402の表示に基づいた動作信号を、通信部433を介してブラインド本体351に送信する。
【0356】
計時部436は、センサ部401からの検知信号を受けて、検知信号が出力されてからの時間を計測する。
【0357】
例えば、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば0.2~0.5秒である場合、制御部435は、表示部402に「停止:STOP」を表示する(
図36(b)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば1秒である場合、制御部435は、表示部402に「下生地下降」や、「▼」などを表示する(
図36(c)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば3秒である場合、制御部435は、表示部402に「上生地下降」や、「▼」などを表示する(
図36(d)参照)。
【0358】
また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば5秒である場合、制御部435は、表示部402に「上生地上昇」や、「▲」などを表示する(
図36(e)参照)。また、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば7秒である場合、制御部435は、表示部402に「下生地上昇」や、「▲」などを表示する(
図36(f)参照)。
【0359】
この表示の後、近接する手が検出されてからの経過時間が例えば9秒となると、制御部435は、表示部402に「停止:STOP」を表示する。そして、表示部402に2回目の「停止:STOP」の表示が行われた以降は、2秒経過するたびに、制御部435は、表示部402における表示を「下生地下降」→「上生地下降」→「上生地上昇」→「下生地上昇」→「停止」→・・・の順で切り替える。
【0360】
次に、電動プリーツスクリーン装置350の駆動時における処理の流れについて説明する。まず、操作装置352における処理の流れについて、
図38のフローチャートに基づいて説明する。以下、操作部400における押圧操作ではなく、センサ部401による物体の検出に基づいてブラインド本体351を動作させる場合について説明する。
【0361】
ステップS1401は、センサ部による検出があるか否かを判定する処理である。操作装置352のセンサ部401の近傍に手をかざすと、センサ部401により手が検出される。センサ部401は、手を検出すると、センサ部401からCPU421に検出信号が出力される。CPU421は、センサ部401からの検出信号が入力されると、ステップS1401の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1402に進む。一方、センサ部401からの検出信号が入力されない場合、CPU421は、ステップS1401の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU421は、ステップS1401の判定処理を繰り返し実行する。
【0362】
ステップS1402は、計時を開始する処理である。CPU421は、計時を開始する。
【0363】
ステップS1403は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1403において、一定時間とは、計時を開始してから例えば0.2から0.5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップSの判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1404に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1403の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1403の判定処理が繰り返し実行される。
【0364】
ステップS1404は、表示部に「停止」を表示する処理である。CPU421は、表示部402を制御して、「停止:STOP」を表示する(
図36(b)参照)。
【0365】
ステップS1405は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部401から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU421は、ステップS1405の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1406に進む。一方、センサ部401から検出信号の出力が停止されている場合、CPU421は、ステップS1405の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1419に進む。
【0366】
ステップS1406は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1406において、一定時間とは、計時を開始してから例えば1秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップS1406の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1407に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1406の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1406の判定処理が繰り返し実行される。
【0367】
ステップS1407は、表示部に「上昇」を表示する処理である。CPU421は、表示部402を制御して、「上下生地下降」、「▼」などを表示する(
図36(c)参照)。
【0368】
ステップS1408は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部401から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU421は、ステップS1408の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1409に進む。一方、センサ部401から検出信号の出力が停止されている場合、CPU421は、ステップS1408の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1419に進む。
【0369】
ステップS1409は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1409において、一定時間とは、計時を開始してから例えば3秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップS1409の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1410に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1409の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1409の判定処理が繰り返し実行される。
【0370】
ステップS1410は、表示部に「下生地下降」を表示する処理である。CPU421は、表示部402を制御して、「下生地下降」、「▼」などを表示する(
図36(d)参照)。
【0371】
ステップS1411は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部401から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU421は、ステップS1411の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1412に進む。一方、センサ部401から検出信号の出力が停止されている場合、CPU421は、ステップS1411の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1419に進む。
【0372】
ステップS1412は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1412において、一定時間とは、計時を開始してから例えば5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップS1412の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1413に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1412の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1412の判定処理が繰り返し実行される。
【0373】
ステップS1413は、表示部に「上生地上昇」を表示する処理である。CPU421は、表示部402を制御して、「上生地上昇」や、「▲」などを表示する(
図36(e)参照)。
【0374】
ステップS1414は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部401から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU421は、ステップS1414の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1415に進む。一方、センサ部401から検出信号の出力が停止されている場合、CPU421は、ステップS1414の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1419に進む。
【0375】
ステップS1415は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1415において、一定時間とは、計時を開始してから例えば7秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップS1415の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1416に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1415の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1415の判定処理が繰り返し実行される。
【0376】
ステップS1416は、表示部に「下生地上昇」を表示する処理である。CPU421は、表示部402を制御して、「下生地上昇」や、「▲」などを表示する(
図36(f)参照)。
【0377】
ステップS1417は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部401から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU421は、ステップS1417の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1418に進む。一方、センサ部401から検出信号の出力が停止されている場合、CPU421は、ステップS1417の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1419に進む。
【0378】
ステップS1418は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1418において、一定時間とは、計時を開始してから例えば9秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU421は、ステップS1418の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1404に戻る。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU421は、ステップS1418の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1418の判定処理が繰り返し実行される。
【0379】
なお、ステップS1418の判定処理の結果がYesとなる場合、センサ部401において手が検知されているときには、2秒経過するごとに、言い換えれば、計時を開始してから9、11,13、15・・・秒経過するごとに、表示部402の表示が切り替えられていく。
【0380】
ステップS1419は、表示に基づいた動作信号を送信する処理である。CPU421は、表示部402に表示した動作内容に基づく動作信号をブラインド本体351の制御装置420に送信する。
【0381】
次に、ブラインド本体351の処理の流れについて、
図39のフローチャートに基づいて説明する。
【0382】
ステップS1501は、動作信号を受信したか否かを判定する処理である。制御装置420は、操作装置352から送信された動作信号を受信する。したがって、操作装置352から動作信号を受信した場合、制御装置420は、ステップSの1501の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1502に進む。一方、操作装置352から動作信号を受信していない場合、ステップS1501の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置420は、ステップS1501の判定処理を引き続き実行する。
【0383】
ステップS1502は、動作内容が「下生地下降」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「下生地下降」を示すものであれば、制御装置420は、ステップS1502の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1503に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「下生地下降」以外を示すものであれば、制御装置420はステップS1502の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1504に進む。
【0384】
ステップS1503は、下生地用昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置420は、下生地用昇降モータ382を正回転駆動する。これに伴い、昇降ドラム380が回転して、昇降コード362が繰り出される。これにより、ボトムレール358が下降する。このとき、下部スクリーン357が下端側から引き伸ばされる。この過程で、下部スクリーン357が有する複数の折り目に設けた突出片365のうち、最下端にある突出片365から順に、ピッチ保持コード369の支持コード370に支持される。
【0385】
上述したステップS1502の判定処理がNoとなる場合、ステップS1504に進む。
ステップS1504は、動作内容が「上生地下降」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「上生地下降」を示すものであれば、制御装置420は、ステップS1504の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1505に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「上生地下降」以外を示すものであれば、制御装置420はステップS1504の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1506に進む。
【0386】
ステップS1505は、上生地用昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置420は、上生地用昇降モータ377を正回転駆動する。これに伴い、昇降ドラム375が正回転し、昇降コード361が繰り出される。これにより、中間レール356が下降する。このとき、上部スクリーン355が引き伸ばされる。この過程で、上部スクリーン355が有する複数の折り目に設けた突出片360のうち、最下端にある突出片360から順に、ピッチ保持コード363の支持コード364に支持されていく。
【0387】
上述したステップS1504の判定処理がNoとなる場合、ステップS1506に進む。
ステップS1506は、動作内容が「上生地上昇」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「上生地上昇」を示すものであれば、制御装置420は、ステップS1506の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1507に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「上生地上昇」以外を示すものであれば、制御装置420はステップS1506の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1508に進む。
【0388】
ステップS1507は、上生地用昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置420は、上生地用昇降モータ377を逆回転駆動する。これに伴い、昇降ドラム375が逆回転し、昇降コード361が巻き取られる。これにより、中間レール356が上昇する。このとき、上部スクリーン355は、中間レール356に押し上げられ、下方から畳み込まれる。
【0389】
上述したステップS1506の判定処理がNoとなる場合、ステップS1508に進む。
ステップS1508は、動作内容が「下生地上昇」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「下生地上昇」を示すものであれば、制御装置420は、ステップS1508の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1509に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「下生地上昇」以外を示すものであれば、制御装置420はステップS1508の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1510に進む。
【0390】
ステップS1509は、下生地用昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置420は、下生地用昇降モータ382を逆回転駆動する。これに伴い、昇降ドラム380が逆回転し、昇降コード362が巻き取られる。これにより、ボトムレール358が上昇する。このとき、下部スクリーン357は、ボトムレール358に押し上げられ、下方から畳み込まれる。
【0391】
なお、動作信号に基づく動作内容が「停止」を示す場合、すなわち、ステップS1502、ステップS1504、ステップS1506及びステップS1508の各判定処理の結果がNoとなる。この場合、ステップS1510に進む。
【0392】
ステップS1510は、駆動中の昇降モータを停止する処理である。制御装置420は、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、駆動している昇降モータの駆動を停止する。制御装置420が、ステップS1510の処理を行うと、例えば駆動している昇降モータが停止され、中間レール356又はボトムレール358の昇降が停止する。
【0393】
このように、操作装置352に接触しなくとも、手をかざすだけで、ブラインド本体351の動作を操作することが可能となる。これによれば、操作装置352に付着する細菌やウイルスなどの伝染を防止することができる。
【0394】
また、操作するブラインド本体351の動作を表示する表示部402を操作装置352に設けることで、ブラインド本体351の動作を容易に視認することができる。その結果、操作者が意図する動作が表示部402に表示されたことを受けて操作装置352から手を離せば、操作者が意図する動作がブラインド本体351にて実行される。したがって、ブラインド本体351の誤動作を防止することが可能となる。
【0395】
なお、操作装置352は、複数の操作ボタンを有する操作部400を有しており、操作部400に基づく動作信号を優先して、ブラインド本体351に送信することができる。これにより、センサ部401を用いたブラインド本体351の動作中に操作装置352の操作部400を操作する必要がある場合には、操作部400に基づく動作が優先される。したがって、中間レール356又はボトムレール358の昇降を必要以上に行った場合に、操作部400を操作して適した状態に戻す操作や、停止させる操作などを行うことができる。
【0396】
上述した第7実施形態において開示される操作装置352は、上部スクリーン355を昇降させるための操作部(第1操作部403)と、下部スクリーン357を昇降させるための操作部(第2操作部404)とを有している。しかしながら、上部スクリーン355と、下部スクリーン357とを同一の操作部において操作する操作装置であってもよい。
【0397】
以下、上部スクリーン355と、下部スクリーン357とを同一の操作部において操作する操作装置を有する電動プリーツスクリーン装置について、第8実施形態として説明する。
【0398】
<第8実施形態>
図40(a)、
図40(b)及び
図40(c)に示すように、第8実施形態で示す電動プリーツスクリーン装置445は、ブラインド本体449と、以下に示す操作装置450とから構成される。ブラインド本体449における装置構成は、第7実施形態に示す装置本体の装置構成と同一であることから、以下、ブラインド本体449の各構成については、第7実施形態に示すブラインド本体351と同一の符号を付して説明する。また、以下では、操作装置450の構成についてのみ説明する。
【0399】
図41(a)に示すように、操作装置450は、操作部451、センサ部452、表示部453を有する。なお、
図41(a)においては、上方から、表示部453、操作部451、センサ部452の順で配置されている場合を示す。
【0400】
操作部451は、中間レール356又はボトムレール358を上昇させる操作ボタン(以下、上昇ボタン)456、中間レール356又はボトムレール358を下降させる操作ボタン(以下、下降ボタン)457、中間レール356及びボトムレール358の昇降を停止させる操作ボタン(以下、停止ボタン)458を含む。
【0401】
操作部451は、上述した操作ボタンの他に、切替ボタン459を有する。切替ボタン459は、複数台の電動プリーツスクリーン装置445を1台の操作装置で操作する場合に、操作する電動プリーツスクリーン装置445を切り替える際に操作される。
【0402】
センサ部452は、操作装置450に近接する物体を非接触で検出する。センサ部452は、例えば、赤外線センサ、近接センサなどである。
【0403】
表示部453は、例えば、操作部451に設けた操作ボタンのうち、押圧操作された操作ボタンに対応した動作内容、又はセンサ部452によって物体が検知された検知時間に対応した動作内容のいずれかが表示される。
【0404】
図41(b)に示すように、例えば操作部451の停止ボタン458が操作されると、表示部453は、「停止:STOP」を表示する。
【0405】
図41(c)に示すように、例えば操作部451の下降ボタン457が操作されると、表示部453は、「下降」や、「▼」などを表示する。
【0406】
図41(d)に示すように、例えば操作部451の上昇ボタン456が操作されると、表示部453は、「上昇」や、「▲」などを表示する。
【0407】
図42は、第8実施形態における電動プリーツスクリーン装置445の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0408】
ブラインド本体449は、第7実施形態に示す電動プリーツスクリーン装置のブラインド本体351と同様に、昇降機構372,373及び制御装置470を有する。昇降機構372,373についての説明は、省略する。
【0409】
制御装置470は、CPU471、ROM472、RAM473及び通信部474を有する。CPU471は、制御プログラム476を実行することで、回転量算出部481、位置算出部482、駆動制御部483の他に、動作決定部484の機能を有する。なお、回転量算出部481、位置算出部482、駆動制御部483の機能は、第7実施形態に示す回転量算出部426、位置算出部427、駆動制御部428と同一の機能である。
【0410】
動作決定部484は、操作装置450から動作信号を受信したときに、上生地用昇降モータ377及び下生地用昇降モータ382の駆動状態を確認し、確認した駆動状態と、受信した動作信号とに基づき、ブラインド本体449における動作を決定する。
【0411】
操作装置450は、操作部451、センサ部452及び表示部453の他に、CPU490、ROM491、RAM492及び通信部493を有する。CPU490は、ROM491に記憶された制御プログラム494を実行することで、制御部495及び計時部496の機能を有する。ここで、CPU490の制御部495及び計時部496は、第7実施形態に示すCPU430の制御部435及び計時部436と同一の機能を有する。
【0412】
次に、電動プリーツスクリーン装置445の駆動時における処理の流れについて説明する。まず、操作装置における処理の流れについて、
図43のフローチャートに基づいて説明する。以下、操作部における押圧操作ではなく、センサ部による物体の検出に基づいてブラインド本体449を駆動させる場合について説明する。
【0413】
ステップS1601は、センサ部による検出があるか否かを判定する処理である。操作装置450のセンサ部452の近傍に手をかざすと、センサ部452により手が検出される。センサ部452は、手を検出すると、センサ部452からCPU490に検出信号が出力される。CPU490は、センサ部452からの検出信号が入力されると、ステップS1601の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1602に進む。一方、センサ部452からの検出信号が入力されない場合、CPU490は、ステップS1601の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU490は、ステップS1601の判定処理を繰り返し実行する。
【0414】
ステップS1602は、計時を開始する処理である。CPU490は、計時を開始する。
【0415】
ステップS1603は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1603において、一定時間とは、計時を開始してから例えば0.2から0.5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU490は、ステップSの判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップSに進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU490は、ステップSの判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップSの判定処理が繰り返し実行される。
【0416】
ステップS1604は、表示部に「停止」を表示する処理である。CPU490は、表示部453を制御して、「停止:STOP」を表示する(
図41(b)参照)。
【0417】
ステップS1605は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部452から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU490は、ステップSの判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1606に進む。一方、センサ部452から検出信号の出力が停止されている場合、CPU490は、ステップSの判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1613に進む。
【0418】
ステップS1606は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1606において、一定時間とは、計時を開始してから例えば1秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU490は、ステップS1606の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1607に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU490は、ステップS1606の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1606の判定処理が繰り返し実行される。
【0419】
ステップS1607は、表示部に「下降」を表示する処理である。CPU490は、表示部453を制御して、「下降」、「▼」などを表示する(
図41(c)参照)。
【0420】
ステップS1608は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部452から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU490は、ステップS1608の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1609に進む。一方、センサ部452から検出信号の出力が停止されている場合、CPU490は、ステップS1608の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1613に進む。
【0421】
ステップS1609は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1609において、一定時間とは、計時を開始してから例えば3秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU490は、ステップS1609の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS16に進む。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU490は、ステップSの判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップSの判定処理が繰り返し実行される。
【0422】
ステップS1610は、表示部に「上昇」を表示する処理である。CPU490は、表示部458を制御して、「下降」、「▲」などを表示する(
図41(d)参照)。
【0423】
ステップS1611は、センサ部による検出が終了したか否かを判定する処理である。センサ部452から引き続き検出信号が出力されている場合、CPU490は、ステップS1611の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1612に進む。一方、センサ部452から検出信号の出力が停止されている場合、CPU490は、ステップS1611の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1613に進む。
【0424】
ステップS1612は、一定時間経過したか否かを判定する処理である。ステップS1612において、一定時間とは、計時を開始してから例えば5秒である。計時を開始してから一定時間経過している場合、CPU490は、ステップS1612の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1604に戻る。一方、計時を開始してから一定時間経過していない場合、CPU490は、ステップS1604の判定処理の結果をNoとする。この場合、一定時間が経過するまで、ステップS1604の判定処理が繰り返し実行される。
【0425】
なお、ステップS1604の判定処理の結果Yesとなる場合、2秒経過するごとに、言い換えれば、計時を開始してから7、9、11、13秒経過するごとに、表示部458の表示が切り替えられていく。
【0426】
ステップS1613は、表示に基づいた動作信号を送信する処理である。CPU490は、表示部453に表示した動作内容に基づく動作信号を、通信部493を介してブラインド本体449の制御装置470に送信する。
【0427】
次に、ブラインド本体449の処理の流れについて、
図44のフローチャートに基づいて説明する。
【0428】
ステップS1701は、動作信号を受信したか否かを判定する処理である。制御装置470は、操作装置450から送信された動作信号を受信する。したがって、操作装置450から動作信号を受信した場合、制御装置470は、ステップS1701の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1702に進む。一方、操作装置450から動作信号を受信していない場合、ステップS1701の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置470は、ステップS1701の判定処理を繰り返し実行する。
【0429】
ステップS1702は、動作内容が「下降」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「下降」を示すものであれば、制御装置470は、ステップS1702の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1703に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「下降」以外を示すものであれば、制御装置470はステップS1702の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS1710に進む。
【0430】
ステップS1703は、2つの昇降モータの一方が正回転駆動中で、且つ、停止する昇降モータに対応するレールの位置が下限位置ではないことを満足しているか否かを判定する処理である。例えば、制御装置470は、昇降モータ377,382の駆動状態と、中間レール356又はボトムレール358の位置とを確認する。
【0431】
例えば、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方が正回転駆動し、停止している他方の昇降モータに対応するレールの位置が下限位置にない場合、制御装置470は、ステップS1703の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップS1704の処理に進む。
【0432】
一方、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに正回転駆動している場合には、制御装置470は、ステップS1703の判定処理の結果をNoとする。また、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方が正回転駆動しているが、停止している他方の昇降モータに対応するレールの位置が下限位置にある場合、又は、例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382の2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータが逆回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1703の判定処理の結果をNoとする。これら場合、制御装置470は、ステップS1705の処理に進む。
【0433】
ステップS1704は、停止中の昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを正回転駆動させる。例えば、下生地用昇降モータ382が正回転駆動し、上生地用昇降モータ377が停止している場合には、制御装置470は、上生地用昇降モータ377を正回転駆動させる。これにより、下部スクリーン357だけでなく、上部スクリーン355が引き伸ばされる。また、同様にして、上生地用昇降モータ377が正回転駆動し、下生地用昇降モータ382が停止している場合には、制御装置470は、下生地用昇降モータ382を正回転駆動させる。これにより、上部スクリーン355だけでなく、下部スクリーン357が引き伸ばされる。ステップS1704の処理が実行されると、ステップS1701の処理に戻る。
【0434】
上述したステップS1703の判定処理の結果がNoとなる場合、ステップS1705の処理に進む。
【0435】
ステップS1705は、2つの昇降モータがいずれも停止し、且つ中間レール356及びボトムレール358の少なくともいずれか一方の位置が下限位置ではないことを満足しているか否かを判定する処理である。例えば、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに停止しており、各昇降モータに対応するレールの少なくともいずれか一方の位置が下限位置にない場合、制御装置470は、ステップS1705の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップS1706の処理に進む。
【0436】
一方、例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方の昇降モータが停止しているが、中間レール356及びボトムレール358の少なくともいずれか一方の位置が下限位置となる場合や、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方の昇降モータが逆回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1705の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置470は、ステップS1707の処理に進む。
【0437】
ステップS1706は、2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを正回転駆動する。
【0438】
例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382の2つの昇降モータが停止している場合、制御装置470は、例えば、下生地用昇降モータ382を正回転駆動する。これにより、下部スクリーン357が繰り出される。
【0439】
また、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、下生地用昇降モータ382が正回転駆動し、上生地用昇降モータ377が停止している場合、制御装置470は、上生地用昇降モータ377を正回転駆動する。これにより、下部スクリーン357の繰り出しとともに、上部スクリーン355が繰り出される。ステップS1706の処理が実行されると、ステップS1701の処理に戻る。
【0440】
ステップS1705の判定処理の結果がNoとなる場合、ステップS1707の処理に進む。
【0441】
ステップS1707は、2つの昇降モータの少なくともいずれか一方が逆回転駆動しているか否かを判定する処理である。上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、少なくともいずれか一方の昇降モータが逆回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1707の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップSの処理に進む。一方、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに正回転駆動している場合や、中間レール356及びボトムレール358が下限位置となる場合、制御装置470は、ステップS1707の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置470は、ステップS1701の処理に戻る。
【0442】
ステップS1708は、逆回転駆動中の昇降モータを停止させる処理である。制御装置470は、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、逆回転駆動している昇降モータを停止させる。
【0443】
ステップS1709は、2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータを正回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを正回転駆動する。この場合、例えば、下生地用昇降モータ382が正回転駆動される。したがって、下部スクリーン357が繰り出される。ステップS1709の処理が実行されると、ステップS1701の処理に戻る。
【0444】
上述したステップS1702の判定処理の結果がNoとなる場合、つまり、動作内容が「下降」ではない場合、ステップS1710に進む。
【0445】
ステップS1710は、動作内容が「上昇」を示すものであるか否かを判定する処理である。動作信号に基づく動作内容が「上昇」を示すものであれば、制御装置470は、ステップS1710の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1711に進む。一方、動作信号に基づく動作内容が「上昇」を示すものでない場合、制御装置470はステップS1710の判定処理の結果をNoとする。この場合、動作内容は、「停止」であることから、ステップS1718に進む。制御装置470は、昇降モータの駆動を停止させる。なお、ステップS1718の処理が実行されると、制御装置470は、ステップS1701の処理に戻る。
【0446】
ステップS1710の判定処理の結果がYesとなる場合、ステップS1711に進む。
【0447】
ステップS1711は、2つの昇降モータの一方が逆回転駆動中で、且つ、停止する昇降モータに対応するレールの位置が上限位置ではないことを満足しているか否かを判定する処理である。例えば、制御装置470は、昇降モータの駆動状態と、中間レール356又はボトムレール358の位置とを確認する。
【0448】
上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方が逆回転駆動し、停止している他方の昇降モータに対応するレールの位置が上限位置にない場合、制御装置470は、ステップS1711の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップS1712の処理に進む。
【0449】
一方、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに逆回転駆動している場合には、制御装置470は、ステップS1711の判定処理の結果をNoとする。また、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方が逆回転駆動しているが、停止している他方の昇降モータに対応するレールの位置が上限位置にある場合、又は、例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382の2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータが正回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1711の判定処理の結果をNoとする。これら場合、制御装置470は、ステップS1713の処理に進む。
【0450】
ステップS1712は、停止中の昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを逆回転駆動させる。例えば、上生地用昇降モータ377が逆回転駆動し、下生地用昇降モータ382が停止している場合には、制御装置470は、下生地用昇降モータ382を逆回転駆動させる。これにより、上部スクリーン355だけでなく、下部スクリーン357も折り畳まれる。また、同様にして、下生地用昇降モータ382が逆回転駆動し、上生地用昇降モータ377が停止している場合には、制御装置470は、上生地用昇降モータ377を逆回転駆動させる。これにより、下部スクリーン357だけでなく、上部スクリーン355も折り畳まれる。ステップS1712の処理が実行されると、ステップS1701の処理に戻る。
【0451】
ステップS1711の判定処理の結果がNoとなる場合、ステップS1713の処理に進む。
【0452】
ステップS1713は、2つの昇降モータがいずれも停止し、且つ2つのレールの少なくともいずれか一方の位置が上限位置ではないことを満足しているか否かを判定する処理である。例えば、例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに停止しており、各昇降モータに対応するレールの少なくともいずれか一方の位置が上限位置にない場合、制御装置470は、ステップS1713の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップS1714の処理に進む。
【0453】
一方、例えば上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方の昇降モータが停止しているが、各昇降モータに対応するレールの位置が上限位置となる場合や、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のいずれか一方の昇降モータが正回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1713の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置470は、ステップS1715の処理に進む。
【0454】
ステップS1714は、2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを逆回転駆動する。上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382の2つの昇降モータが停止している場合、制御装置470は、例えば、上生地用昇降モータ377を逆回転駆動する。これにより、上部スクリーン355が下端側から折り畳まれていく。
【0455】
また、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、上生地用昇降モータ377が逆回転駆動し、下生地用昇降モータ382が停止している場合、制御装置470は、下生地用昇降モータ382を逆回転駆動する。これにより、上部スクリーン355だけでなく、下部スクリーン357も下端側から折り畳まれるステップS1714の処理が実行されると、ステップS1701の処理に戻る。
【0456】
ステップS1714の判定処理の結果がNoとなる場合、ステップS1715の処理に進む。
【0457】
ステップS1715は、2つの昇降モータの少なくともいずれか一方が正回転駆動しているか否かを判定する処理である。上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、少なくともいずれか一方の昇降モータが正回転駆動している場合、制御装置470は、ステップS1715の判定処理の結果をYesとする。この場合、制御装置470は、ステップS1716の処理に進む。一方、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382がともに逆回転駆動している場合や、中間レール356及びボトムレール358が上限位置にある場合、制御装置470は、ステップS1715の判定処理の結果をNoとする。この場合、制御装置470は、ステップS1701の処理に戻る。
【0458】
ステップS1716は、正回転駆動中の昇降モータを停止させる処理である。制御装置470は、上生地用昇降モータ377又は下生地用昇降モータ382のうち、正回転駆動している昇降モータを停止させる。
【0459】
ステップS1717は、2つの昇降モータのいずれか一方の昇降モータを逆回転駆動する処理である。制御装置470は、停止している昇降モータを逆回転駆動する。この場合、例えば、上生地用昇降モータ377が逆回転駆動される。したがって、上部スクリーン355が下端側から折り畳まれる。
【0460】
このように、操作装置450に接触しなくとも、手をかざすだけで、ブラインド本体449の動作を操作することが可能となる。これによれば、操作装置450に付着する細菌やウイルスなどの伝染を防止することができる。
【0461】
また、操作するブラインド本体449の動作を表示する表示部453を操作装置450に設けることで、ブラインド本体449の動作を容易に視認することができる。その結果、操作者が意図する動作が表示部453に表示されたことを受けて操作装置450から手を離せば、操作者が意図する動作がブラインド本体449にて実行される。したがって、ブラインド本体449の誤動作を防止することが可能となる。
【0462】
上述したように、操作装置450は、複数の操作ボタンを有する操作部を有しており、操作部451の操作に基づく動作信号を優先して、ブラインド本体449に向けて送信することができる。これにより、センサ部452を用いたブラインド本体449の動作中に操作部451を操作する必要がある場合には、操作部451に基づく動作が優先される。したがって、中間レール356又はボトムレール358の昇降を必要以上に行った場合に、操作部451を操作して適した状態に戻す操作や、停止させる操作などを行うことができる。
【0463】
なお、第7及び第8実施形態においては、上下方向に並置した2段の遮蔽材(スクリーン)の各々を個別に昇降させる電動プリーツスクリーン装置を例に挙げているが、1段の遮蔽材(スクリーン)を昇降させる電動プリーツスクリーン装置や、
図45に示すように、前後方向に並置した2つの遮蔽材(スクリーン)501,502を個別に昇降させる電動プリーツスクリーン装置503に本発明を適用することも可能である。
【0464】
上述した実施形態では、例えば、非接触のセンサ部を、ボトムレールや、リモコンなどの操作装置に設けた電動ブラインド装置を例に挙げて説明している。しかしながら、電動ブラインド装置の中には、建築物の壁面に埋設された操作パネルの操作により動作する電動ブラインド装置も提供されている。以下、建築物の壁面に埋設された操作パネルを有する電動ブラインド装置について説明する。この実施形態を説明するにあたり、電動ブラインド装置の主要構成は、
図1に示す電動ブラインド装置10の主要構成と同一である。したがって、以下では、電動ブラインド装置520に設けた操作パネル530の構成についてのみ説明する。また、以下の説明においては、電動ブラインド装置520の各部に対しては、
図1に示す電動ブラインド装置10の構成と同一の機能を有する部材に対しては、
図1に示す電動ブラインド装置を構成する部材に付した符号と同一の符号を付している。
【0465】
<第9実施形態>
図46に示すように、操作パネル530は、2つの表示領域531,532を有する。2つの表示領域531,532のうち、表示領域531は、
図46中上下方向に配列された、例えば15個の表示部を有する。表示領域531は、LED列541(
図47参照)を内部に有する。LED列541は、表示領域531に設けた表示部の各々に対応付けられた15個のLEDを有する。なお、LED列541が有する各LEDは、個別に点灯制御される。したがって、LED列541のLEDのいずれかが点灯すると、点灯したLEDに対応付けられた表示部が発光される。以下、LED列541のLEDのうち、最上位置にあるLEDを位置P1のLEDとし、最下位置にあるLEDを位置P11のLEDとする。
【0466】
表示領域531が有する15個の表示部のうち、発光される表示部は、現在のボトムレール12の位置(高さ)の他、操作者が意図するボトムレール12の高さを疑似的に表示する。例えば、表示領域531に設けられる15個の表示部のうち、最上位置にある表示部が発光しているときには、ボトムレール12が最上位置にあること、又は電動ブラインド装置520を作動させてボトムレール12を最上位置まで移動させることを示す。
【0467】
また、15個の表示部のうち、上下方向における中央に位置する表示部が発光しているときには、ボトムレール12が中間位置にある、又は電動ブラインド装置520を作動させて、ボトムレール12を中間位置まで移動させることを示す。さらに、15個の表示部のうち、最下部位にある表示部が発光しているときには、ボトムレール12が最下位置にある、又は電動ブラインド装置520を作動させて、ボトムレール12を最下位置まで移動することを示す。
【0468】
表示領域532は、表示領域531と同様に、上下方向に配置された例えば15個の表示部を有する。表示領域532は、LED列542(
図47参照)を内部に有する。LED列542は、表示領域532に設けた表示部の各々に対応付けられた15個のLEDを有する。なお、LED列542が有する各LEDは、個別に点灯制御される。したがって、LED列542のLEDのいずれかが点灯すると、点灯したLEDに対応付けられた表示部が発光する。
【0469】
発光された表示部は、多数段のスラット11の現在の回動状態の他、操作者が意図するスラットの回動状態を疑似的に表示する。なお、表示領域532に設けられる15個の表示部のうち、最上部位にある表示領域が発光しているときには、多数段のスラット11が逆全閉状態にある、又は電動ブラインド装置520を作動させて、多数段のスラット11を逆全閉状態まで回動させることを示す。
【0470】
また、15個の表示部のうち、上下方向における中央に位置する表示部が発光しているときには、多数段のスラット11が全開状態にある、又は電動ブラインド装置520を作動させて、多数段のスラット11を全開状態まで回動させることを示す。さらに、15個の表示部のうち、最下部位にある表示部が発光しているときには、多数段のスラット11が全閉状態にある、又は電動ブラインド装置520を作動させて、多数段のスラット11を全閉状態まで回動させることを示す。
【0471】
操作パネル530は、表示領域531の上方に上昇ボタン534を、表示領域531の下方に下降ボタン535を各々配置する。上昇ボタン534は、ボトムレール12を上昇する際に用いられる。上昇ボタン534は、内部にセンサ部543(
図47参照)を有する。センサ部543は、図示は省略するが、投光部及び受光部を有し、投光部から投光された赤外線光を物体の表面で反射させ、反射した赤外線光を受光部にて受光することで、物体を検出する。したがって、センサ部543は、上昇ボタン534に接触する物体、又は上昇ボタン534に近接した物体を検出することができる。
【0472】
下降ボタン535は、ボトムレール12を下降させる際に用いられる。下降ボタン535は、センサ部544(
図47参照)を内部に有する。センサ部544の構成は、上昇ボタン534の内部に配置されるセンサ部543と同一構成である。
【0473】
操作パネル530は、表示領域532の上方及び下方の各々にチルトボタン536,537を配置する。チルトボタン536,537のうち、チルトボタン536は、多数段のスラット11を逆全閉状態へと回動させる際に用いられる。また、チルトボタン537は、多数段のスラット11を全閉状態へと回動させる際に用いられる。チルトボタン536,537は、内部に、センサ部545,546(
図47参照)を有する。これらセンサ部545,546は、上昇ボタン534の内部に配置されたセンサ部543と同一の構成である。
【0474】
操作パネル530は、表示領域532の
図46中右側に、停止ボタン538を配置する。停止ボタン538は、ボトムレール12の昇降や、多数段のスラット11の回動を停止する際に用いられる。停止ボタン538は、内部にセンサ部547(
図47参照)を有する。センサ部547は、上昇ボタン534の内部に配置されるセンサ部543と同一構成である。
【0475】
図47は、第9実施形態における電動ブラインド装置520の電気的構成を示す機能ブロック図である。以下、操作パネル530の電気的構成のみについて説明する。
【0476】
図47に示すように、操作パネル530は、上述した表示領域531,532の内部に配置されるLED列541,542、センサ部543,544,545,546,547の他に、CPU548、ROM549、RAM550及び通信部551を有する。CPU548は、ROM549に記憶された操作プログラム552を実行することで、制御部555、計時部556及び発光制御部557の機能を有する。
【0477】
制御部555は、操作パネル530における各部を制御する。また、制御部555は、操作パネル530の操作に基づいた動作信号を、通信部551を介して、電動ブラインド装置520の制御装置35に送信する。なお、操作パネル530に設けた通信部551と制御装置35の通信部54との間の通信は、無線又は有線による通信のいずれかである。計時部556は、センサ部543,544,545,546のいずれかからの検出信号を継続的に受けたときに、検出信号が入力される時間を計時する。発光制御部557は、センサ部543,544,545,546のいずれかからの検出信号に基づいて、表示領域531に設けたLED列541又は表示領域532に設けたLED列542の発光制御を行う。
【0478】
ROM549は、操作プログラム552を記憶する。また、RAM550は、点灯するLEDの位置の情報(以下、点灯データ)を記憶する。なお、センサ部によって物体が検出されることで、点灯するLEDが切り替わるので、点灯するLEDが切り替わるたびに、点灯データは更新されてRAM550に記憶される。
【0479】
なお、この実施形態では、操作パネル530に、CPU548、ROM549及びRAM550を設けた場合を説明しているが、各センサ部の検出信号を制御装置35に入力し、制御装置35によって、各表示領域531,532の表示部の発光制御を行うことも可能である。
【0480】
次に、操作パネル530を操作したときの操作パネル530の動作について、
図48のフローチャートを用いて説明する。なお、
図48に示すフローチャートは、ボトムレール12を昇降させるときのフローチャートである。
【0481】
ステップS1801は、センサ部543による検出があるか否かを判定する処理である。
図49(a)に示すように、操作者が人差し指を上昇ボタン534に近づけると、上昇ボタン534の内部に配置したセンサ部543が人差し指を検出し、検出信号をCPU548に出力する。センサ部543からの検出信号を受けて、CPU548は、ステップS1801の判定処理の結果をYesとする。この場合、CPU548は、ステップS1802の処理を行う。CPU548は、センサ部543からの検出信号が入力したことを受けて計時を開始する。一方、センサ部543からの検出信号が入力されない場合には、ステップS1801の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、後述するステップS1809の処理を行う。
【0482】
ステップS1802は、位置P1のLEDが発光しているか否かを判定する処理である。CPU548は、RAM550に記憶されたLEDの点灯データを読み出す。そして、CPU548は、LED列541が有するLEDのうち、現在点灯しているLEDの位置を確認する。例えば現在点灯しているLEDが位置P1のLEDである場合、CPU548は、ステップS1802の判定処理の結果をYesとし、ステップS1804の処理を行う。この場合、現在点灯している位置P1のLEDがそのまま点灯される。
【0483】
一方、現在点灯しているLEDが位置P1のLEDではない場合、CPU548は、ステップS1802の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1803の処理を行う。
【0484】
ステップS1803は、位置PnのLEDを消灯させ、位置Pn-1のLEDを点灯させる処理である。CPU548は、LED列541が有するLEDのうち、位置PnのLEDを消灯させ、位置Pn-1のLEDを点灯させる。これにより、表示領域531において発光する表示部が一段階上方にずれる。そして、CPU548は、点灯データを更新してRAM550に記憶する。
【0485】
ステップS1804は、センサ部543の検出が一定時間継続されたか否かを判定する処理である。例えば、センサ部543からの検出信号が一定時間T1を超えて継続して入力される場合、CPU548は、ステップS1804の判定結果をYesとする。この場合、ステップS1805の処理に進む。一方、センサ部543からの検出信号が一定時間T1を超えずに入力される場合、CPU548は、ステップS1804の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1807の処理を行う。
【0486】
ステップS1805は、位置P1のLEDが点灯しているか否かを判定する処理である。CPU548は、RAM550に記憶されたLEDの点灯データを読み出し、現在点灯しているLEDの位置を確認する。例えば現在点灯しているLEDが位置P1のLEDである場合、CPU548は、ステップS1805の判定処理の結果をYesとし、ステップS1807の処理を行う。この場合、現在点灯している位置P1のLEDがそのまま点灯される。
【0487】
一方、現在点灯しているLEDが位置P1のLEDではない場合、CPU548は、ステップS1805の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1806の処理を行う。
【0488】
ステップS1806は、位置Pn-1のLEDを消灯させ、位置Pn-2のLEDを点灯させる処理である。CPU548は、LED列541が有するLEDのうち、位置Pn-1のLEDを消灯させ、位置Pn-2のLEDを点灯させる。これにより、表示領域531において発光する表示部が一段階上方にずれる。そして、CPU548は、点灯データを更新してRAM550に記憶する。ステップS1806の処理の後、CPU548は、ステップS1807の処理を行う。
【0489】
ステップS1807は、センサ部543による検出がないか否かを判定する処理である。例えば操作者の指が上昇ボタン534から離れると、センサ部543は、指を検出しなくなり、検出信号の出力を停止する。CPU548は、センサ部543からの検出信号の出力が停止された場合、ステップS1807の判定処理の結果をYesとする。この場合、CPU548は、ステップS1808の処理を行う。一方、センサ部543からの検出信号の出力が引き続き実行されている場合、CPU548は、ステップS1807の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU543はステップS1804に戻り、センサ部543からの検出信号の出力が停止されるまで、ステップS1804からステップS1807の処理を繰り返し実行する。
【0490】
したがって、上昇ボタン534に指を接地又は近接し続けると、表示領域531が有する表示部のうち、発光する表示部が一定時間経過する毎に一段階ずつ上昇していく。そして、最上位置にある表示部が発光した後も上昇ボタン534に指を接地又は近接し続けると、最上位置にある表示部が継続して発光し続ける。
【0491】
ステップS1808は、動作信号を制御装置35に送信する処理である。CPU548は、RAM550に記憶された点灯データから、現在点灯しているLEDの位置情報を取得する。そして、CPU548は、LEDの位置情報を付帯した動作信号を制御装置35に送信する。制御装置35のCPU51は、操作パネル530から送信された動作信号に基づいてモータ31を回転駆動する。すなわち、上昇ボタン534に指を接地又は近接した場合には、表示領域531の表示部のうち、発光する表示部に対応する位置までボトムレール12が上昇する。ボトムレール12の上昇に併せて、多数段のスラット11が下段側から順次上昇する。
【0492】
上述したステップS1801の判定処理でNoとなる場合、すなわち、上昇ボタン534以外の操作ボタンに指を接地又は近接させた場合や、操作パネル530に指を接地又は近接させていない場合には、CPU548は、ステップS1809の処理を行う。
【0493】
ステップS1809は、センサ部544による検出があるか否かを判定する処理である。操作者が人差し指を下降ボタン535に近づけると、下降ボタン535の内部に配置したセンサ部543が人差し指を検出し、検出信号をCPU548に出力する。センサ部543からの検出信号を受けて、CPU548は、ステップS1809の判定処理の結果をYesとする。この場合、CPU548は、ステップS1810の処理を行う。このとき、CPU548は、センサ部543からの検出信号が入力したことを受けて計時を開始する。
【0494】
一方、操作者が人差し指を下降ボタン535に近づけていない場合には、センサ部543からの検出信号が入力されないので、CPU548は、ステップS1809の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1801の処理に戻る。
【0495】
ステップS1810は、位置PnmaxのLEDが点灯しているか否かを判定する処理である。CPU548は、RAM550に記憶されたLEDの点灯データを読み出し、現在点灯しているLEDの位置を確認する。例えば現在点灯しているLEDが位置PnmaxのLEDである場合、CPU548は、ステップS1810の判定処理の結果をYesとし、ステップS1812の処理を行う。この場合、現在点灯している位置PnmaxのLEDがそのまま点灯される。つまり、表示領域531の最下位置にある表示部がそのまま発光する。
【0496】
一方、現在点灯しているLEDが位置PnmaxのLEDではない場合、CPU548は、ステップS1810の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1811の処理を行う。
【0497】
ステップS1811は、位置PnのLEDを消灯させ、位置Pn+1のLEDを点灯させる処理である。CPU548は、LED列541のLEDのうち、位置PnのLEDを消灯させ、位置Pn+1のLEDを点灯させる。これにより、表示領域の表示部のうち、発光する表示部が一段階下方にずれる。そして、CPU548は、点灯データを更新してRAM550に記憶する。
【0498】
ステップS1812は、センサ部544の検出が一定時間継続されたか否かを判定する処理である。例えば、センサ部544からの検出信号が一定時間T1を超えて継続して入力される場合、CPU548は、ステップS1812の判定結果をYesとする。この場合、CPU548は、ステップS1813の処理を行う。
【0499】
一方、センサ部544からの検出信号が一定時間T1を超えずに入力される場合、CPU548は、ステップS1813の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1808の処理を行う。
【0500】
ステップS1813は、位置PnmaxのLEDが点灯しているか否かを判定する処理である。CPU548は、RAM550に記憶されたLEDの点灯データを読み出し、現在点灯しているLEDの位置を確認する。例えば現在点灯しているLEDが位置PnmaxのLEDである場合、CPU548は、ステップS1813の判定処理の結果をYesとし、ステップS1815の処理を行う。この場合、現在点灯している位置PnmaxのLEDがそのまま点灯される。
【0501】
一方、現在点灯しているLEDが位置PnmaxのLEDではない場合、CPU548は、ステップS1813の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1814の処理を行う。
【0502】
ステップS1814は、位置Pn+1のLEDを消灯させ、位置Pn+2のLEDを点灯させる処理である。CPU548は、LED列541のLEDのうち、位置Pn+1のLEDを消灯させ、位置Pn+2のLEDを点灯させる。これにより、表示領域531において発光する表示部が一段階下方にずれる。そして、CPU548は、点灯データを更新してRAM550に記憶する。
【0503】
ステップS1815は、センサ部544による検出がないか否かを判定する処理である。例えば操作者の指が下降ボタン535から離れると、センサ部544は、指を検出しなくなり、検出信号の出力を停止する。センサ部544からの検出信号の出力が停止された場合、CPU548は、ステップS1815の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS1808の処理に進む。この場合、CPU548は、RAM550に記憶された点灯データを読み出し、点灯するLEDの位置情報を付帯した動作信号を制御装置35に送信する。制御装置35のCPU51は、操作パネル530から送信された動作信号に基づいてモータ31を回転駆動する。この場合、点灯したLEDに合わせた位置にボトムレール12が下降する。ボトムレール12の下降に併せて、多数段のスラット11が下段側から順次下降する。
【0504】
一方、センサ部544からの検出信号の出力が引き続き実行されている場合、CPU548は、ステップS1815の判定処理の結果をNoとする。この場合、CPU548は、ステップS1812の処理に戻り、センサ部544からの検出信号の出力が停止されるまで、ステップS1812からステップS1815の処理を繰り返し実行する。したがって、下降ボタン535に指を接地又は近接し続けると、表示領域531が有する表示部のうち、発光する表示部が一定時間経過する毎に一段階ずつ下降していく。そして、最下位置にある表示部が発光した後も下降ボタン535に指を接地又は近接し続けると、最下位置にある表示部が継続して発光し続ける。
【0505】
このように、上昇ボタン534、又は下降ボタン535に指を接地又は近接すると、一定時間経過するたびに操作パネル530の表示領域531における表示が変化し、指を操作パネル530から離すと、指を離したときの表示領域531における表示に併せてボトムレール12が昇降する。
【0506】
なお、説明を省略するが、チルトボタン536,537のいずれかに指を接地又は近接した場合も、上昇ボタン534または下降ボタン535を用いたときの処理と同様にして、一定時間ごとに表示領域532における表示が切り替えられていき、指を離したときには、指を離したときの表示領域532の表示に合わせて、多数段のスラット11が回動する。
【0507】
これによれば、操作する際に指を操作パネル530に設けたボタンにタッチする必要はないので、操作パネル530に付着した細菌や汚れが指に付着する危険性を防止することができる。
【0508】
なお、投光部及び受光部を有するセンサ部とした場合、操作パネル530に近接しない物体、すなわち、操作パネル530を操作する指以外の物体も検出してしまう。したがって、操作パネル530の操作を有効とする操作パネル530から物体までの距離(有効距離)内にあるか否かを判別するための閾値を予め設け、検出された物体から、操作パネル530に近接する物体か否かを判定することも可能である。なお、閾値は、有効距離であってもよいし、有効距離にある物体を検出したときに受光部により受光される受光量であってもよい。
【0509】
また、操作者が人差し指を操作パネル530の上昇ボタン534に近づけたときには、手のひらや、他の指が、例えば操作パネル530の他のボタンに近接し、操作者の意図とは異なる動作が行われる可能性がある。したがって、操作者の意図する動作が行われるように、例えば操作パネル530に設けたセンサ部のうち、最も近接する物体を検出したセンサ部を優先することができる。
図49(b)は、例えば人差し指が上昇ボタン534に、親指が下降ボタン535に近接している様子を示す図である。
図49(b)に示すように、操作パネル530から人差し指までの距離D1、操作パネル530から親指までの距離D2とした場合、距離D1>距離D2となる場合には、上昇ボタン534の内部に配置されたセンサ部543の検出信号を優先する。逆に、距離D1<距離D2となる場合、下降ボタン535の内部に配置されたセンサ部544の検出信号を優先する。これによれば、複数のセンサ部で物体を検出した場合であっても、操作パネル530に最も近接する物体(指など)の検出信号が優先され、優先された検出信号に基づいた動作が、電動ブラインド装置にて実行される。したがって、電動ブラインド装置を確実に動作させることが可能となる。
【0510】
なお、複数のセンサ部で物体を検出した場合、操作パネル530からの距離が最も近い各センサ部から検出信号が出力されるようにすることが一般的であるが、複数のセンサ部にから検出信号が出力されたときには、これら検出信号を全て無効とし、電動ブラインド装置を動作させないようにすることも可能である。
【符号の説明】
【0511】
10,70,110,150,180…電動ブラインド装置
11…スラット
12,71,111…ボトムレール
13…ヘッドボックス
21,22,23,24,25,72,73,112,115,151,272,273,303…センサ部
31…モータ
35,76,120,155,274,420…制御装置
39…昇降ドラム
40…チルトドラム
75…表示装置
88,89,302…表示部
181,351,449…ブラインド本体
182,352,450…操作装置
191…操作部
192…センサ部
193…表示部
250,300…電動ロールスクリーン装置
251…枠体
252…スクリーン
255…上枠
256,257…一対の縦枠
261…巻取りドラム
262…ウエイトバー
350,445…電動プリーツスクリーン装置
355…上部スクリーン
357…下部スクリーン