(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023005430
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】管楽器のリガチャーおよびリガチャーの製造方法
(51)【国際特許分類】
G10D 9/02 20200101AFI20230111BHJP
【FI】
G10D9/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021107322
(22)【出願日】2021-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】591284036
【氏名又は名称】柳沢管楽器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 信成
(57)【要約】
【課題】マウスピースを傷付けることがない管楽器のリガチャーを提供する。
【解決手段】マウスピース2とリード3が挿入される断面C字状のリガチャー本体4と、雄ねじ部材14を用いてリガチャー本体4の両端部の間隔を変えるねじ機構11とを備える。ねじ機構11は、筒状部材12と雌ねじ部材13とを備える。筒状部材12は、貫通孔15を有しかつリガチャー本体4の一端部17の外面が重ねられてろう付けされた第1の傾斜面16を有する。雌ねじ部材13は、ねじ孔18を有しかつリガチャー本体4の他端部20の外面が重ねられてろう付けされた第2の傾斜面19を有する。第1の傾斜面16と前記第2の傾斜面19は、平坦面からなり、マウスピース2の長手方向から見てハ字状に傾斜している。リガチャー本体4の一端部17およびリガチャー本体4の他端部20と、マウスピース2の外周面6aとの間隔A,Bがリガチャー本体4の両端に向かうにしたがって次第に広くなる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管楽器のマウスピースにリードを重ねた状態でこれらの部材が挿入される断面C字状のリガチャー本体と、
前記マウスピースの長手方向とは直交する方向に延びるねじ部材を用いて前記リガチャー本体の両端部の間隔を変えるねじ機構とを備え、
前記リガチャー本体は、前記マウスピースの径方向において前記リードとは反対側に両端が位置するように丸められて内面が前記マウスピースの外周面に接する金属板によって形成され、
前記ねじ機構は、
前記ねじ部材が挿通される貫通孔を有するとともに、前記リガチャー本体の一端部の外面が重ねられてろう付けされた第1の傾斜面を有する筒状部材と、
前記ねじ部材が螺着されるねじ孔を有するとともに、前記リガチャー本体の他端部の外面が重ねられてろう付けされた第2の傾斜面を有する雌ねじ部材とを備え、
前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は、それぞれ平坦面によって形成されているとともに、前記マウスピースの前記長手方向から見てハ字状となるように傾斜し、
前記リガチャー本体の前記一端部の内面および前記リガチャー本体の前記他端部の内面と、前記マウスピースの前記外周面との間隔が前記リガチャー本体の両端に向かうにしたがって次第に広くなることを特徴とする管楽器のリガチャー。
【請求項2】
管楽器のリガチャーを製造するリガチャーの製造方法であって、
一端側の貫通孔と他端側のねじ孔とによって中空部が構成された円筒状の締結部材を製造するステップと、
前記締結部材の軸線方向の中央部に前記軸線方向とは直交する方向に延びる断面V字状の溝を形成するステップと、
マウスピースに巻き付けられるリガチャー本体の一端部を前記溝の一方の溝壁面にろう付けするともに、前記リガチャー本体の他端部を前記溝の他方の溝壁面にろう付けするステップと、
前記締結部材を前記軸線方向の中央部で切断することにより、前記貫通孔および前記リガチャー本体の前記一端部を有する筒状部材と、前記ねじ孔および前記リガチャー本体の前記他端部を有する雌ねじ部材とを形成するステップとを有することを特徴とするリガチャーの製造方法。
【請求項3】
請求項2記載のリガチャーの製造方法において、
前記締結部材を製造するステップは、前記締結部材の外周面であって前記軸線方向の中央部に前記締結部材の周方向に延びる環状溝を形成するステップを含み、
前記締結部材を切断するステップは、
切断刃を前記環状溝に沿って移動させて実施することを特徴とするリガチャーの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスピースに巻き付けられるリガチャー本体を有する管楽器のリガチャーおよびこのリガチャーの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の管楽器のリガチャーとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されたリガチャーは、マウスピースにリードを重ねて形成された筒状体に巻き付けられる断面C字状のリガチャー本体と、リガチャー本体の両端の間隔を変えるねじ機構とを備えている。
ねじ機構は、リガチャー本体の一端部が固着された筒部と、リガチャー本体の他端部が固着されたナット部と、筒部を貫通してナット部にねじ込まれたねじ部材とによって構成されている。
リガチャー本体の両端部は、先端までマウスピースの外周面に密着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたリガチャーでは、ねじ部材を過度に強く締め込むとマウスピースに傷が付くという問題があった。傷は、リガチャー本体の両端の端縁がマウスピースの外周面に強く押し付けられることにより生じる。リガチャー本体の両端の端縁がマウスピースに押し付けられる理由は、ねじ部材が締め込まれてリガチャー本体の径が縮まるとともに、筒部とナット部のリガチャー本体とは反対側が互いに接近するように筒部とナット部とが傾くからであると考えられる。
【0005】
マウスピースは管楽器の音響部品の一つであり、例え小さな傷であっても発生する音に大きな影響を及ぼすものである。また、リードを交換してリガチャーを付け直すときに、マウスピースに形成された傷によってリガチャー本体の位置が規制され、所望の位置にリガチャーを取付けることができないこともあった。
このため、マウスピースを傷付けることがないリガチャーが要請されている。なお、このようなリガチャーを実現するにあたっては、製造するために複雑な作業が必要となって製造コストが高くなるようなことは避けなければならない。
【0006】
本発明の目的は、マウスピースを傷付けることがない管楽器のリガチャーおよびこのリガチャーを簡単に製造できるリガチャーの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために本発明に係る管楽器のリガチャーは、管楽器のマウスピースにリードを重ねた状態でこれらの部材が挿入される断面C字状のリガチャー本体と、前記マウスピースの長手方向とは直交する方向に延びるねじ部材を用いて前記リガチャー本体の両端部の間隔を変えるねじ機構とを備え、前記リガチャー本体は、前記マウスピースの径方向において前記リードとは反対側に両端が位置するように丸められて内面が前記マウスピースの外周面に接する金属板によって形成され、前記ねじ機構は、前記ねじ部材が挿通される貫通孔を有するとともに、前記リガチャー本体の一端部の外面が重ねられてろう付けされた第1の傾斜面を有する筒状部材と、前記ねじ部材が螺着されるねじ孔を有するとともに、前記リガチャー本体の他端部の外面が重ねられてろう付けされた第2の傾斜面を有する雌ねじ部材とを備え、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は、それぞれ平坦面によって形成されているとともに、前記マウスピースの前記長手方向から見てハ字状となるように傾斜し、前記リガチャー本体の前記一端部の内面および前記リガチャー本体の前記他端部の内面と、前記マウスピースの前記外周面との間隔が前記リガチャー本体の両端に向かうにしたがって次第に広くなるものである。
【0008】
本発明に係るリガチャーの製造方法は、管楽器のリガチャーを製造するリガチャーの製造方法であって、一端側の貫通孔と他端側のねじ孔とによって中空部が構成された円筒状の締結部材を製造するステップと、前記締結部材の軸線方向の中央部に前記軸線方向とは直交する方向に延びる断面V字状の溝を形成するステップと、マウスピースに巻き付けられるリガチャー本体の一端部を前記溝の一方の溝壁面にろう付けするともに、前記リガチャー本体の他端部を前記溝の他方の溝壁面にろう付けするステップと、前記締結部材を前記軸線方向の中央部で切断することにより、前記貫通孔および前記リガチャー本体の前記一端部を有する筒状部材と、前記ねじ孔および前記リガチャー本体の前記他端部を有する雌ねじ部材とを形成するステップとによって実施する方法である。
【0009】
本発明は、前記リガチャーの製造方法において、前記締結部材を製造するステップは、前記締結部材の外周面であって前記軸線方向の中央部に前記締結部材の周方向に延びる環状溝を形成するステップを含み、前記締結部材を切断するステップは、切断刃を前記環状溝に沿って移動させて実施してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マウスピースを傷付けることがない管楽器のリガチャーを提供することができる。本発明に係るリガチャーの製造方法によれば、マウスピースが傷付かないリガチャーを簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明に係る管楽器のリガチャーの使用状態を示す側面図である。
【
図2】
図2は、リガチャーの使用状態を示す正面図である。
【
図3】
図3は、マウスピースからリードおよびリガチャーを外した状態を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5は、リガチャー本体のろう付け前の状態を示す平面図である。
【
図6】
図6は、筒状部材と雌ねじ部材のろう付け前の状態を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、本発明に係る管楽器のリガチャーの製造方法を説明するためのフローチャートである。
【
図11】
図11は、V字状の溝が形成された筒状母材の正面図である。
【
図12】
図12は、ろう付け後の筒状母材とリガチャー本体の両端部の正面図である。
【
図13】
図13は、切断工程を説明するための筒状母材とリガチャー本体の両端部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る管楽器のリガチャーおよびリガチャーの製造方法の一実施の形態を
図1~
図13を参照して詳細に説明する。
図1に示すリガチャー1は、マウスピース2とリード3とに密着するリガチャー本体4を備えている。マウスピース2は、図示していないサクソフォンやクラリネットなどの管楽器の唄口を構成するもので、
図3に示すように、リード3を取付けるための平坦なテーブル部5と、テーブル部5に連なる筒状部6とを有している。
【0013】
テーブル部5には吹込口7が開口している。筒状部6の下流側の半部は、
図4に示すように、外周部の一部に平坦なテーブル部5を有する円筒状に形成されている。この筒状部6の外周面6aにリガチャー1が取付けられる。
リード3は、葦によって板状に形成されており、マウスピース2のテーブル部5に重ねられて後述するリガチャー1によってマウスピース2に固定されている。
【0014】
リガチャー本体4は、
図5に示すように帯板状に形成された金属板4aを所定の曲率で丸めて断面C字状に形成されている。所定の曲率とは、マウスピース2にリード3を重ねてなる筒状体に巻き付くような曲率である。この実施の形態によるリガチャー本体4の材料は真鍮である。金属板4aには穴4b~4dが形成されている。
【0015】
このリガチャー本体4は、マウスピース2の径方向においてリード3とは反対側に両端が位置するように丸められている。リガチャー本体4には、マウスピース2にリード3を重ねた状態でこれらの部材が挿入される。
リガチャー本体4の長手方向の中央部(リード3と対向する部分)には、
図4に示すように、リード3に向けて突出する複数の突起8と、リード3を収容するための凹部9とがプレス成形によって形成されている。
【0016】
リガチャー本体4の両端部には、両端部の間隔を変えるためのねじ機構11が設けられている。
ねじ機構11は、
図2に示すように、リガチャー本体4の一端部にろう付けによって固着された筒状部材12と、リガチャー本体4の他端部にろう付けによって固着された雌ねじ部材13と、マウスピース2の長手方向とは直交する方向に延びて筒状部材12と雌ねじ部材13とを貫通する雄ねじ部材14とによって構成されている。
【0017】
図6および
図7(A)~(C)に示すように、筒状部材12は、雄ねじ部材14が挿通される貫通孔15を有する円筒状に形成されている。
図7(A)は筒状部材12の正面図、
図7(B)は筒状部材12の左側面図、
図7(C)は筒状部材12の底面図である。筒状部材12の外周部には、貫通孔15の軸線C1に対して傾斜した平坦な第1の傾斜面16が形成されている。第1の傾斜面16には、リガチャー本体4の一端部17の外面17a(
図6参照)が重ねられてろう付けされる。
【0018】
図6および
図8(A)~(C)に示すように、雌ねじ部材13は、雄ねじ部材14が螺着されるねじ孔18を有する円筒状に形成されている。
図8(A)は雌ねじ部材13の正面図、
図8(B)は雌ねじ部材13の右側面図、
図8(C)は雌ねじ部材13の底面図である。雌ねじ部材13の外周面には、ねじ孔18の軸線C2に対して傾斜した平坦な第2の傾斜面19が形成されている。第2の傾斜面19には、リガチャー本体4の他端部20の外面20a(
図6参照)が重ねられてろう付けされる。
【0019】
第1の傾斜面16と第2の傾斜面19は、
図4に示すように、マウスピース2の長手方向から見てハ字状となるように傾斜している。詳述すると、第1の傾斜面16は、マウスピース2の長手方向から見て、左上がり、すなわち雌ねじ部材13に向かうにしたがって次第にマウスピース2の筒状部6の外周面6aから離れるように傾斜している。
第2の傾斜面19は、マウスピース2の長手方向から見て、右上がり、すなわち筒状部材12に向かうにしたがって次第にマウスピース2の筒状部6の外周面6aから離れるように傾斜している。
【0020】
これらの筒状部材12と雌ねじ部材13とが両端部に固着されたリガチャー本体4をマウスピース2に装着すると、
図4に示すように、リガチャー本体4の一端部17の内面17bとマウスピース2の外周面6aとの間隔Aは、リガチャー本体4の先端に向かうにしたがって次第に広くなる。また、リガチャー本体4の他端部20の内面20bとマウスピース2の外周面6aとの間隔Bは、リガチャー本体4の先端に向かうにしたがって次第に広くなる。
【0021】
(リガチャーの製造方法の説明)
ここで、この実施の形態によるリガチャー1を製造するための製造方法を
図9のフローチャートを参照して説明する。リガチャー1を製造するためには、先ず、
図10(A),(B)に示す筒状母材21を製造する(ステップS1)。
図10(A)は筒状母材21の正面図、
図10(B)は(A)図におけるX-X線断面図である。
筒状母材21は、筒状部材12と雌ねじ部材13を形成するためのもので、リガチャー本体4と同一の金属材料(真鍮)によって円筒状に形成されている。筒状母材21の外周部は、筒状母材21の両端に位置する第1のテーパー部21aおよび第2のテーパー部21bと、これらの第1、第2のテーパー部21a,21bの間に位置する円筒部21cと、軸線方向の中央に位置する環状溝21dとによって構成されている。環状溝21dは、筒状母材21の周方向の全域にわたって延びるように形成されている。
【0022】
筒状母材21の軸心部には、
図10(B)に示すように、一端側{
図10(B)においては右側)}から筒状母材21内に延びる円形孔22と、他端側から筒状母材21内に延びるねじ孔18とが形成されている。円形孔22は、筒状母材21の軸線方向の中央を越えて他端側に延びている。円形孔22の孔径は、雄ねじ部材14の外径より大きい。ねじ孔18は、雄ねじ部材14が螺着するように形成されている。
【0023】
この筒状母材21を製造するためには、図示していない円柱体の軸心部に円形孔22とねじ孔18とを形成し、この円柱体の外周部に第1、第2のテーパー部21a,21bを機械加工によって形成し、環状溝21dを機械加工によって形成する(ステップS1A)。
次に、
図11に示すように、筒状母材21の軸線方向の中央部に、軸線方向とは直交する方向に延びる断面V字状の溝23を形成する(ステップS2)。この実施の形態によるV字状の溝23の角度、すなわち溝23の一方の溝壁面からなる第1の傾斜面16と他方の溝壁面からなる第2の傾斜面19とのなす角度αは125°である。
【0024】
このようにV字状の溝23を形成した後、
図12に示すように、溝23の第1の傾斜面16にリガチャー本体4の一端部17の外面17aをろう付けするとともに、溝23の第2の傾斜面19にリガチャー本体4の他端部20の外面20aをろう付けする(ステップS3)。このろう付けステップにおいては、第1の傾斜面16の全域がリガチャー本体4の一端部17にろう材24(
図2および
図12参照)によってろう付けされ、第2の傾斜面19の全域がリガチャー本体4の他端部20にろう材24によってろう付けされる。
【0025】
しかる後、
図13(A)に示すように、筒状母材21の環状溝21dに回転する切断刃25を接近させ、この切断刃25を環状溝21dに沿って筒状母材21の軸線方向とは直交する方向に移動させる。このように切断刃25が移動することにより、
図13(B)に示すように筒状母材21が軸線方向の中央部で切断される。筒状母材21が切断されることにより、リガチャー本体4の一端部17を有する筒状部材12と、リガチャー本体4の他端部20を有する雌ねじ部材13とが形成される(ステップS4)。筒状母材21の円形孔22は、筒状母材21が切断されて筒状部材12が形成されることによって貫通孔15となる。
【0026】
このように形成されたリガチャー1においては、マウスピース2とリード3とからなる筒状体をリガチャー本体4の中に挿入して雄ねじ部材14を締め込むことにより、マウスピース2とリード3とを緊縛してこれらを一体化する。リガチャー本体4の一端部17と他端部20は、筒状部材12の第1の傾斜面16、雌ねじ部材13の第2の傾斜面19に重ねてろう付けされているから、先端に向かうほどマウスピース2から離れるように傾斜した平板状に形成されている。このため、雄ねじ部材14を強く締め込んだとしても、リガチャー本体4の両端とマウスピース2との間には必ず隙間S(
図2参照)が生じるようになるから、リガチャー本体4の両端がマウスピース2を傷付けることはない。
【0027】
したがって、この実施の形態によれば、マウスピース2を傷付けることがない管楽器のリガチャーを提供することができる。
また、この実施の形態によるリガチャーの製造方法によれば、一つの筒状母材21にリガチャー本体4の両端部をそれぞれろう付けし、ろう付け後に筒状母材21を切断して筒状部材12と雌ねじ部材13を形成しているから、リガチャー本体4の端部に筒状部材12と雌ねじ部材13とを個別にろう付けする場合と較べると、ろう付けを簡単に行うことができる。このため、このリガチャーの製造方法によれば、マウスピースが傷付かないリガチャーを簡単に製造することができる。
【符号の説明】
【0028】
1…リガチャー、2…マウスピース、3…リード、4…リガチャー本体、6a…外周面、11…ねじ機構、12…筒状部材、13…雌ねじ部材、14…雄ねじ部材、15…貫通孔、16…第1の傾斜面、17…一端部、17b…内面、18…ねじ孔、19…第2の傾斜面、20…他端部、20b…内面、21…筒状母材、21d…環状溝、23…V字状の溝、25…切断刃、A,B…間隔。