(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023054670
(43)【公開日】2023-04-14
(54)【発明の名称】通信システム、通信制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20230407BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021163654
(22)【出願日】2021-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】500422735
【氏名又は名称】レッドフォックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】別所 宏恭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】勤務しているか否かに基づいて通信を制御できる通信システム、通信制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】複数のユーザ端末間の通信を制御する通信システムは、時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付ける受付部と、受付部が受け付けた時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定する判定部と、判定部によって第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御する制御部とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末間の通信を制御する通信システムであって、
時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御する制御部と
を備える、通信システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザの前記第1ユーザアカウントから前記第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザ以外の第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する、請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザアカウントから前記第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第1制御情報を作成する作成部と、
前記作成部が作成した前記第1制御情報を前記第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部と
をさらに備え、
前記第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、前記第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する、請求項2に記載の通信システム。
【請求項5】
前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第2制御情報を作成する作成部と、
前記作成部が作成した前記第2制御情報を前記第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部と
をさらに備え、
前記第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、前記第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する、請求項3に記載の通信システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザの前記第1ユーザアカウントから前記第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する、請求項1に記載の通信システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザ以外の第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する、請求項1又は請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザアカウントから前記第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第1制御情報を作成する作成部と、
前記作成部が作成した前記第1制御情報を前記第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部と
をさらに備え、
前記第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、前記第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する、請求項6に記載の通信システム。
【請求項9】
前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第2制御情報を作成する作成部と、
前記作成部が作成した前記第2制御情報を前記第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部と
をさらに備え、
前記第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、前記第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する、請求項7に記載の通信システム。
【請求項10】
前記判定部は、前記受付部が時刻情報を受け付けた場合に、現在時刻が前記第1ユーザの所定時間に含まれるか否かを判定する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項11】
前記判定部は、前記受付部が前記第1ユーザの位置情報を受け付けた場合に、前記第1ユーザの位置が所定領域に含まれるか否かを判定する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項12】
前記判定部は、前記受付部が前記第1ユーザのステータス情報を受け付けた場合に、前記第1ユーザのステータスが勤務中であるか否かを判定する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項13】
複数のユーザ端末間の通信を制御する通信システムが実行する通信制御方法であって、
時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付けるステップと、
受け付ける前記ステップで受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定するステップと、
判定する前記ステップで前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御するステップと
を有する、通信制御方法。
【請求項14】
コンピュータに、
時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付けるステップと、
受け付ける前記ステップで受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて、前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定するステップと、
判定する前記ステップで前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御するステップと
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、通信制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業では、従業員にユーザ端末が貸与され、勤務時間の間は、そのユーザ端末を使用して、業務を行うことが行われている。
ユーザ端末を使用して、勤務状況を把握する技術に関して、従業員個人がその活動場所に到着したときから活動を済ませて出発するまでの間の活動状況を把握する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。従業員が所持する従業員端末が、その従業員の本人情報を予め保持し、勤務場所の位置情報と時刻情報とを検知すると共に、勤務開始から勤務終了までの活動情報を検出して、ネットワークを介しサービス事業者サーバへ送信する。サービス事業者サーバは、従業員端末から受けた位置情報及び時刻情報で勤務の開始と終了とを勤務実績とし、その間に受けた活動情報と共に従業員情報メモリに記録する。更に、勤務実績と活動情報との分析から所定の簡素化された勤務状況情報が作成されて事業所端末に送信されるので、事業所端末は勤務状況情報を管理者に提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従業員は、既に自分のユーザ端末を所持していることが多いため、貸与されたユーザ端末をさらに保持することは、二台保持することになるため面倒である。
しかし、ユーザ端末を貸与することなく、従業員が所持しているユーザ端末を業務で使用するのは、連絡先が他の従業員に知られてしまうおそれがあるため抵抗がある。特に、期間の定めのある労働契約(有期労働契約)に基づいて雇用される従業員、いわゆるアルバイトにとっては、連絡先が他の従業員に知られてしまい、勤務していない時間に連絡されるのは迷惑である。
【0005】
本発明は前記の点に鑑みてなされたものであり、勤務しているか否かに基づいて通信を制御できる通信システム、通信制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、複数のユーザ端末間の通信を制御する通信システムであって、時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントに関する通信を制御する制御部とを備える、通信システムである。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の通信システムにおいて、前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザの前記第1ユーザアカウントから前記第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを不可に制御する。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は上記(2)に記載の通信システムにおいて、前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザ以外の第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
(4)本発明の一態様は、上記(2)に記載の通信システムにおいて、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザアカウントから前記第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第1制御情報を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記第1制御情報を前記第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、前記第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、前記第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
(5)本発明の一態様は、上記(3)に記載の通信システムにおいて、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第2制御情報を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記第2制御情報を前記第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、前記第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、前記第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
(6)本発明の一態様は、上記(1)に記載の通信システムにおいて、前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザの前記第1ユーザアカウントから前記第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
(7)本発明の一態様は、上記(1)又は上記(6)に記載の通信システムにおいて、前記制御部は、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザ以外の第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
(8)本発明の一態様は、上記(6)に記載の通信システムにおいて、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第1ユーザアカウントから前記第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第1制御情報を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記第1制御情報を前記第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、前記第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、前記第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
(9)本発明の一態様は、上記(7)に記載の通信システムにおいて、前記判定部によって前記第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、前記第2ユーザアカウントから前記第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第2制御情報を作成する作成部と、前記作成部が作成した前記第2制御情報を前記第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、前記第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、前記第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
(10)本発明の一態様は、上記(1)から上記(9)のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、前記判定部は、前記受付部が時刻情報を受け付けた場合に、現在時刻が前記第1ユーザの所定時間に含まれるか否かを判定する。
(11)本発明の一態様は、上記(1)から上記(9)のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、前記判定部は、前記受付部が前記第1ユーザの位置情報を受け付けた場合に、前記第1ユーザの位置が所定領域に含まれるか否かを判定する。
(12)本発明の一態様は、上記(1)から上記(9)のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、前記判定部は、前記受付部が前記第1ユーザのステータス情報を受け付けた場合に、前記第1ユーザのステータスが勤務中であるか否かを判定する。
(13)本発明の一態様は、複数のユーザ端末間の通信を制御する通信システムが実行する通信制御方法であって、時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付けるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定するステップと、判定する前記ステップで前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントに関する通信を制御するステップとを有する、通信制御方法である。
(14)本発明の一態様は、コンピュータに、時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付けるステップと、受け付ける前記ステップで受け付けた前記時刻情報と前記第1ユーザの前記位置情報と前記第1ユーザの前記ステータス情報との少なくとも一つに基づいて、前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定するステップと、判定する前記ステップで前記第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて前記第1ユーザの第1ユーザアカウントに関する通信を制御するステップとを実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、勤務しているか否かに基づいて通信を制御できる通信システム、通信制御方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】発明の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る通信システムを構成するユーザ端末、通信制御サーバの一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係るユーザ端末が表示するユーザ登録画面の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係るユーザ端末が表示するメインメニュー画面の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係るユーザ端末が表示する連絡先リストの一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る通信システムの動作の例1を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る通信システムの動作の例2を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態の変形例1に係る通信システムを構成する通信制御サーバの一例を示す図である。
【
図9】実施形態の変形例1に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態の変形例2に係る通信システムを構成する通信制御サーバの一例を示す図である。
【
図11】実施形態の変形例2に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本実施形態に係る通信システム、通信制御方法、およびプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0010】
(実施形態)
(通信システム)
図1は、発明の実施形態に係る通信システムの一例を示す図である。通信システム1は、ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、・・・、ユーザ端末10-N(Nは、N>0の整数)と、端末装置50と、通信制御サーバ100とを備える。ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、・・・、ユーザ端末10-Nは、基地局装置(図示なし)を経由して、ネットワークNWを介して、通信制御サーバ100と接続される。
ネットワークNWは、無線または有線による通信網である。このネットワークNWには、インターネットやイントラネットなどが含まれる。具体的には、ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などによって構成される情報通信ネットワークである。このWANには、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy-phone System)網、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)、専用通信回線網、およびVPN(Virtual Private Network)などが含まれる。
【0011】
ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、・・・、ユーザ端末10-Nの各々は、ユーザが所持している携帯機器であり、例えば、携帯機器は、携帯電話、タブレット、スマートフォン、PHS(Personal Handy-phone System)またはPDA(Personal Digital Assistant)などが含まれる。
端末装置50は、例えば通信システム1を管理する管理者が使用する。端末装置50は、ネットワークNWを介して、通信制御サーバ100と接続される。
以下、ユーザ端末10-1、ユーザ端末10-2、・・・、ユーザ端末10-Nのうち、任意のユーザ端末を、ユーザ端末10と記載する。ユーザ端末10は、複数のユーザがそれぞれ携帯する。ここでは、一例として、N人のユーザが存在する場合に、それぞれのユーザがユーザ端末10を一台携帯する場合について説明を続ける。この場合、第1ユーザU1はユーザ端末10-1を携帯し、第2ユーザU2はユーザ端末10-2を携帯し、第NユーザUNはユーザ端末10-Nを携帯する。ユーザU1、ユーザU2、・・・、ユーザUNのうち、任意のユーザを、ユーザUと記載する。ユーザUには、企業の従業員や、スーパーマーケット、ホームセンタなどの店舗の店員などが含まれる。以下、一例として、通信システム1がホームセンタで使用される場合について説明を続ける。
【0012】
ホームセンタにおいて、複数の店員(ユーザ)が一又は複数のグループに分類されている。例えば、売り場、事務ごとにグループに分類されもよいし、職種ごとにグループに分類されてもよい。一又は複数のグループの各々には、複数の店員(ユーザ)が含まれる。以下、一例として、一又は複数のグループのうちあるグループに属することを、ユーザUk(kは、k>Nの整数)が新たに希望する場合について説明を続ける。あるグループには、ユーザU1からユーザUNが既に属している。
ユーザUkは、携帯しているユーザ端末10-kを操作することによって、通信制御サーバ100にアクセスし、通信制御アプリ(プログラム)をインストールする。ユーザ端末10-kは、インストールした通信制御アプリを起動する。
管理者は、端末装置50を操作することによって、通信制御サーバ100にアクセスし、通信システム1のユーザ登録画面を表示させる。ユーザ登録画面には、ユーザコード入力欄と、ユーザ名入力欄と、パスワード入力欄と、メールアドレス入力欄と、所属グループ入力欄と、登録ボタンとが含まれる。ここで、ユーザコードは、ユーザのアカウントであってもよい。アカウントとは、特定のサイトやサービスを利用する際、ユーザが取得しなければならない個人情報を意味する。換言すれば、アカウントは、ログインの権利である。以下、ユーザコードがユーザのアカウントである場合について説明を続ける。
【0013】
管理者は、端末装置50を操作することによって、ユーザUkのアカウントを入力し、ユーザ名を入力し、パスワードを入力し、メールアドレスを入力し、所属グループを入力し、登録ボタンを押す。端末装置50は、送信ボタンが押されたことによって、ユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報とを含むユーザ登録要求を作成し、作成したユーザ登録要求を、通信制御サーバ100へ送信する。
【0014】
通信制御サーバ100は、端末装置50が送信したユーザ登録要求を受信する。通信制御サーバ100は、受信したユーザ登録要求に含まれるユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報とを取得する。通信制御サーバ100は、取得したユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報とを関連付けて登録する。これによって、通信制御サーバ100は、ユーザUkを、グループに属させる。管理者は、ユーザUkにアカウントとパスワードとを通知する。通信制御サーバ100は、ユーザ登録応答を作成し、作成したユーザ登録応答を、端末装置50へ送信する。端末装置50は、通信制御サーバ100が送信したユーザ登録応答を受信する。
【0015】
ユーザUkは、ユーザ端末10-kを操作することによって、通信制御アプリを起動させる。ユーザ端末10-kは、通信制御アプリを起動し、通信制御サーバ100にアクセスする。ユーザ端末10-kはログイン画面を表示する。ユーザUkは、ユーザ端末10-kを操作することによって、ユーザUkのアカウントとパスワードとを入力することによって、通信システム1にログインする。
【0016】
グループに含まれる複数のユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nとユーザ端末10-kとのうち、ユーザ端末10-kは、ユーザ端末10-kの位置を測位し、アカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを含む位置情報通知を作成する。例えば、ユーザ端末10-kの位置の測位結果は、緯度と経度とによって表される。ユーザ端末10-kは、作成した位置情報通知を、通信制御サーバ100へ送信する。
通信制御サーバ100は、ユーザ端末10-kが送信した位置情報通知を受信する。通信制御サーバ100は、受信した位置情報通知に含まれるユーザUkのアカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを受け付ける。通信制御サーバ100は、受け付けたユーザ端末10-kの位置の測位結果に基づいて、ユーザUkのアカウントに該当するユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。例えば、通信制御サーバ100は、ユーザ端末10-kの位置が、予め設定される所定の領域に含まれるか否かを判定する。所定の領域の一例は、ホームセンタ内などの勤務エリアであり、通信制御サーバ100に予め設定される。例えば、緯度と経度とによって所定の領域の範囲が表されてもよい。
【0017】
通信制御サーバ100は、ユーザ端末10-kの位置が予め設定される所定の領域に含まれる場合にはユーザUkが勤務中であると判定し、ユーザ端末10-kの位置が予め設定される所定の領域に含まれない場合にはユーザUkが勤務中でないと判定する。通信制御サーバ100は、ユーザUkが勤務中であるか否かに基づいて、ユーザUkのアカウントに関する通信を制御する。
通信制御サーバ100は、ユーザUkが勤務中でないと判定した場合に、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。非同期的なデータの送受信の一例は、チャット、ファイルの添付した電子メール、顧客情報、活動情報、報告書、報告書に対するコメントなどのコンテンツの送受信である。
通信制御サーバ100は、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する制御情報(以下「第1制御情報」という)を作成する。通信制御サーバ100は、作成した第1制御情報を、ユーザUkのユーザ端末10-kへ送信する。ユーザ端末10-kは、通信制御サーバ100が送信した第1制御情報を受信する。ユーザ端末10-kは、受信した第1制御情報に基づいて、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
【0018】
通信制御サーバ100は、ユーザUkが勤務中でないと判定した場合に、ユーザUk以外のユーザのユーザアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
通信制御サーバ100は、ユーザUk以外のユーザのアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する制御情報(以下「第2制御情報」という)を作成する。通信制御サーバ100は、作成した第2制御情報を、ユーザ端末10-k以外のユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々へ送信する。ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々は、通信制御サーバ100が送信した第2制御情報を受信する。ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々は、受信した第2制御情報に基づいて、ユーザUk以外のユーザのアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
【0019】
通信制御サーバ100は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザUk以外のユーザのユーザアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。
通信制御サーバ100は、ユーザUk以外のユーザのアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する第2制御情報を作成する。通信制御サーバ100は、作成した第2制御情報を、ユーザUkが属するグループに含まれる複数のユーザ端末10のうち、ユーザ端末10-k以外のユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々へ送信する。ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々は、通信制御サーバ100が送信した第2制御情報を受信する。ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々は、受信した第2制御情報に基づいて、ユーザUk以外のユーザのアカウントからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。
【0020】
通信制御サーバ100は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。
通信制御サーバ100は、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する第1制御情報を作成する。通信制御サーバ100は、作成した第1制御情報を、ユーザ端末10-kへ送信する。ユーザ端末10-kは、通信制御サーバが送信した第1制御情報を受信する。ユーザ端末10-kは、受信した第1制御情報に基づいて、ユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザのユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。
【0021】
ユーザUkは、ユーザ端末10-kを操作することによって、ユーザUkのアカウントからユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nのいずれかであるユーザ端末10-j(jは、1≦j≦Nの整数)へ音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信を行う操作を行う。ユーザ端末10-kは、ユーザ端末10-jへ音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信が可能に制御されている場合に、ユーザUkのアカウントと、ユーザUjのアカウントとを含む通信要求を作成する。ユーザ端末10-kは、作成した通信要求を、通信制御サーバ100へ送信する。
【0022】
通信制御サーバ100は、ユーザ端末10-kが送信した通信要求を受信する。通信制御サーバ100は、受信した通信要求に含まれるユーザUkのアカウントと、通信を行う対象のユーザUjのアカウントとを取得する。通信制御サーバ100は、取得したユーザUkのアカウントと通信を行う対象のユーザUjのアカウントとに基づいて、ユーザ端末10-kとユーザ端末10-jとが音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信が可能となるように制御する。具体的には、通信制御サーバ100は、ユーザUkのアカウントとユーザUjのアカウントとをピアツーピア(P2P: Peer to Peer)で接続することによってユーザ端末10-kとユーザ端末10-jとが音声発信、映像送信などの通信が可能となるように制御する。また、通信制御サーバ100は、ユーザUkのアカウントとユーザUjのアカウントとの間で非同期的なデータの送受信が可能となるように例えばトークルームなどのメッセージサービスの画面を提供することによってユーザ端末10-kとユーザ端末10-jとが非同期的なデータの送受信が可能となるように制御する。
以下、通信システムに含まれる端末装置50と、ユーザ端末10と、通信制御サーバ100とについて詳細に説明する。
【0023】
(通信システムの構成)
図2は、本実施形態に係る通信システムを構成する端末装置、ユーザ端末、通信制御サーバの一例を示す図である。以下、端末装置50、ユーザ端末10、通信制御サーバ100について順次説明する。
(端末装置50)
端末装置50は、通信部52と、受付部54と、操作検出部55と、表示処理部56と、作成部58と、通信制御部59と、記憶部60と、表示部62とを備える。
通信部52は、通信モジュールによって実現される。通信部52は、ネットワークNWを経由して、通信制御サーバ100などの他の装置と通信を行う。通信部52は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部52は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。具体的には、通信部52は、通信制御サーバ100との間で接続処理を行う。通信部52は、通信制御サーバ100へ、作成部58が出力したユーザ登録要求を送信する。また、通信部52は、通信制御サーバ100が送信したユーザ登録応答を受信する。
【0024】
記憶部60は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。
受付部54は、通信部52が受信したユーザ登録応答を受け付ける。
操作検出部55は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部62に表示される画面に対するタッチ操作を検出する。
【0025】
表示処理部56は、表示部62に画面を表示させる。具体的には、表示処理部56は、ユーザ登録画面を表示部62に表示させる。
図3は、本実施形態に係る端末装置が表示するユーザ登録画面の一例を示す図である。
図3に示すユーザ登録画面は、ユーザコード、ユーザ名(名前)、パスワード、メールアドレス、所属グループを入力(登録)できるように構成されている。ユーザ登録画面には、ユーザコードを入力するためのユーザコード入力ボックスB1-1と、ユーザ名を入力するためのユーザ名入力ボックスB2-1と、パスワードを入力するためのパスワード入力ボックスB3-1と、メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力ボックスB4-1と、所属グループを入力するための所属グループ入力ボックスB5-1とが含まれる。ユーザ登録画面には、ユーザコード、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、所属グループを入力した後に、登録するための登録ボックスB6-1を選択できるように構成されている。
図3に示すユーザ登録画面において、ユーザコード、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、所属グループが操作部(図示なし)によって入力された場合、操作検出部55は、入力されたユーザ情報の入力指示を受け付ける。
図3は、ユーザ登録画面の一例を示しており、入力(登録)するユーザ情報を受け付ける画面である。
図2に戻り説明を続ける。
【0026】
表示処理部56は、ユーザ登録画面において、登録ボックスB6-1が押された後に、通信制御サーバ100が送信するユーザ登録応答を表示する。
通信制御部59によって、通信制御サーバ100にアクセスする処理が行われた場合に、表示処理部56は、表示部22にユーザ登録画面(
図3)を表示させる。
管理者は、ユーザ登録画面において、ユーザコード、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、所属グループを入力し、登録ボタンを押す。操作検出部55は、ユーザコード、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、所属グループを入力する操作を検出する。
作成部58は、操作検出部55によって登録ボタンが押されたことが検出された場合に、ユーザ登録要求を作成し、作成したユーザ登録要求を、通信部52へ出力する。
【0027】
受付部54は、通信部52が受信したユーザ登録応答を受け付ける。表示処理部56は、受付部54が受け付けたユーザ登録応答を取得し、取得したユーザ登録応答を表示部62に表示させる。
受付部54と、操作検出部55と、表示処理部56と、作成部58と、通信制御部59との全部または一部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部60に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0028】
(ユーザ端末10)
ユーザ端末10は、通信部12と、受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、測位部17と、作成部18と、通信制御部19と、記憶部20と、表示部22とを備える。
通信部12は、通信モジュールによって実現される。通信部12は、ネットワークNWを経由して、通信制御サーバ100、ユーザ端末10などの他の装置と通信を行う。通信部12は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部12は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。具体的には、通信部12は、通信制御サーバ100との間で接続処理を行う。通信部12は、通信制御サーバ100へ、作成部18が出力したログイン要求と位置情報通知と通信要求とを送信する。また、通信部12は、通信制御サーバ100が送信した通信制御アプリと、ログイン画面と、第1制御情報と、第2制御情報と通信要求とを受信する。
【0029】
記憶部20は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部20には、通信制御アプリCCAPが記憶される。
受付部14は、通信部12が受信した通信制御アプリCCAPと、第1制御情報と、第2制御情報と、通信要求とを受け付ける。
操作検出部15は、例えば、タッチパネルなどによって構成され、表示部22に表示される画面に対するタッチ操作を検出する。
【0030】
表示処理部16は、表示部22に画面を表示させる。具体的には、表示処理部16は、ユーザU-1が通信システム1にログインした場合に、メインメニュー画面を表示部22に表示させる。
図4は、本実施形態に係るユーザ端末が表示するメインメニュー画面の一例を示す図である。
図4に示すメインメニュー画面は、選択するメニューとして、連絡先を表示させるための連絡先表示ボタンB1-2と、ユーザUの位置を表示させるための位置表示ボタンB2-2と、チャットなどの非同期的なデータの送受信によって連絡するためのチャットボタンB3-2と、終了するための終了ボタンB4-2とが含まれる。
図4は、メインメニュー画面の最初の画面例を示しており、メニューを受け付ける画面である。
【0031】
連絡先表示ボタンB1-2は、ユーザ端末10-kがユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nのいずれかに音声発信又は映像発信する場合に押される。ユーザUkが連絡先表示ボタンB1-2を押した場合に、操作検出部15は、連絡先表示ボタンB1-2が押されたことを検出する。表示処理部16は、操作検出部15によって連絡先表示ボタンB1-2が押されたことが検出された場合に、表示部22に、連絡先リストを表示させる。
図5は、本実施形態に係るユーザ端末が表示する連絡先リストの一例を示す図である。連絡先リストには、グループに含まれる複数のユーザの各々に対応するユーザ端末10に音声発信又は映像発信するための発信ボタンが含まれる。
図5に示される例では、発信ボタンB1-3から発信ボタンB7-3が示されている。発信ボタンB1-3から発信ボタンB7-3のいずれかが押されることによって、対応するユーザに音声発信又は映像発信が行われる。
【0032】
複数の発信ボタンB1-3から発信ボタンB7-3の各々に対応するユーザのうち、音声発信又は映像発信することができるユーザについては発信ボタンに示されているユーザ名の背景が白色で示され、音声発信又は映像発信することができないユーザについては発信ボタンに示されているユーザ名の背景が灰色で示される。
図5に示される例では、ユーザ名が「AA」、「BB」、「DD」、「FF」及び「GG」であるユーザへは音声発信することが可能であり、ユーザ名が「CC」、及び「EE」であるユーザへは音声発信することが不可能である。
図4に戻り説明を続ける。
【0033】
位置表示ボタンB2-2は、ユーザ端末10-kに、ユーザU1からユーザUNとユーザUkとの位置を表示する場合に押される。ユーザUkがユーザ端末10-kの位置表示ボタンB2-2を押した場合に、操作検出部15は、位置表示ボタンB2-2が押されたことを検出する。表示処理部16は、操作検出部15によって位置表示ボタンB2-2が押されたことが検出された場合に、表示部22に、グループに含まれるユーザU1からユーザUNとユーザUkとのうち、音声発信又は映像発信可能な一又は複数のユーザ端末10の各々の位置を示した地図を表示する。このように構成することによって、ユーザUkは、ユーザU1からユーザUNとユーザUkとのうち、音声発信可能なユーザUの各々の位置を知ることができる。このため、例えば、何かを持ってきてほしい場合に、持ってきてほしい物の近くにいるユーザUへ音声発信して、用事を頼むことができる。
【0034】
チャットボタンB3-2は、ユーザUkがユーザU1からユーザUNにチャットなどの非同期的なデータの送受信によって連絡を取る場合に押される。ユーザUkがチャットボタンB3-2を押した場合に、操作検出部15は、チャットボタンB3-2が押されたことを検出する。表示処理部16は、操作検出部15によってチャットボタンB3-2が押されたことが検出された場合に、操作検出部15は、チャットボタンB3-2が押されたことを検出する。表示処理部16は、操作検出部15によってチャットボタンB3-2が押されたことが検出された場合に、表示部22に、チャットを行うトークルームなどのウェブページを表示させる。
終了ボタンB4-2は、ユーザUkが通信制御アプリCCAPの実行を終了する場合に押される。ユーザUkが終了ボタンB4-2を押した場合に、操作検出部15は、終了ボタンB4-2が押されたことを検出する。表示処理部16は、操作検出部15によって終了ボタンB4-2が押されたことが検出された場合に、通信制御アプリCCAPの実行を終了させる。
図2に戻り説明を続ける。
【0035】
通信制御部19によって、通信制御アプリCCAPがインストールされる。ユーザUkは、通信制御アプリCCAPを起動させる操作を行う。操作検出部15は、通信制御アプリCCAPを起動させる操作を検出する。通信制御部19は、操作検出部15によって通信制御アプリCCAPを起動させる操作が検出された場合に通信制御アプリCCAPを起動する。通信制御部19は、通信制御サーバ100にアクセスする。
表示処理部16は、通信部12が受信したログイン画面を、表示部22に表示させる。ユーザUkは、ログイン画面において、ユーザUkのアカウントとパスワードとを入力する。操作検出部15は、ユーザUkのアカウントとパスワードとを入力する操作を検出する。作成部18は、ユーザUkのアカウントとパスワードとを含むログイン要求を作成する。作成部18は、作成したログイン要求を、通信部12へ出力する。以下、ログインが成功した場合について説明を続ける。ログインが失敗した場合には、所定のエラー処理が行われる。
【0036】
測位部17は、複数の航法衛星(図示なし)によって無線送信される航法信号を受信し、該航法信号に基づいてユーザ端末10-kの測位を行うことによってユーザ端末10-kの位置情報を取得する。また、測位部17は、基地局(図示なし)によって送信される下りリンクの無線信号を受信し、該下りリンクの信号に付帯される位置情報を取得する。また、測位部17は、一又は複数のセンサーを搭載し、該一又は複数のセンサーによって取得される情報に基づいて、ユーザ端末10-kの測位を行うことによって位置情報を取得する。
作成部18は、ユーザUkのアカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを含む位置情報通知を作成する。作成部18は、作成した位置情報通知を、通信部12へ出力する。
【0037】
ユーザ端末10-kにおいて、受付部14は、通信部12が受信した第1制御情報を取得する。受付部14は、取得した第1制御情報に含まれるユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkのアカウントからユーザUk以外のユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。表示処理部16は、連絡先リストを表示する場合にユーザUk以外のユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に表示する。
ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々において、受付部14は、通信部12が受信した第2制御情報を取得する。受付部14は、取得した第2制御情報に含まれるユーザUkへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを不可に制御する。表示処理部16は、連絡先リストを表示する場合にユーザUkへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に表示する。
【0038】
ユーザ端末10-kにおいて、受付部14は、通信部12が受信した第1制御情報を取得する。受付部14は、取得した第1制御情報に含まれるユーザUkのアカウントからユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントからユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkのアカウントからユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。表示処理部16は、連絡先リストを表示する場合にユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に表示する。
ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々において、受付部14は、通信部12が受信した第2制御情報を取得する。受付部14は、取得した第2制御情報に含まれるユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する情報を取得する。通信制御部19は、受付部14が取得したユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得したユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する情報に基づいてユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を可能に制御する。表示処理部16は、連絡先リストを表示する場合にユーザUkのアカウントへの音声発信を可能に制御した結果を反映する。
【0039】
ユーザ端末10-kにおいて、ユーザUkは、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかであるユーザUjのアカウントへ音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信を行う操作を行う。操作検出部15は、ユーザUjのアカウントへ音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信を行う操作を検出する。通信制御部19は、操作検出部15がユーザUjのアカウントへ通信を行う操作を検出した場合に、ユーザUjのアカウントに音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信が可能に制御されているか否を判定する。作成部18は、通信制御部19によって、ユーザUjへ音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信が可能に制御されていると判定された場合に、ユーザUkのアカウントと、ユーザUjのアカウントと、音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とのいずれかを示す情報とを含む通信要求を作成する。作成部18は、作成した通信要求を、通信部12へ出力する。
通信制御部19は、受付部14が受け付けた通信要求を取得した場合に、着信音の鳴動、振動などによってユーザUkに知らせる。ユーザ端末10-kにおいて、ユーザUkは、通信要求へ応答する操作を行う。操作検出部15は、通信要求へ応答する操作を検出する。作成部18は、操作検出部15が通信要求へ応答する操作を検出した場合に、ユーザUkのアカウントを含む通信応答を作成し、作成した通信応答を通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18が出力した通信応答を通信制御サーバへ送信する。通信制御部19は、ユーザUkのアカウントとユーザUjのアカウントとが接続された場合に、ユーザUkのアカウントとユーザUjのアカウントとの間で映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信が可能となるように制御する。
【0040】
受付部14と、操作検出部15と、表示処理部16と、作成部18と、通信制御部19との全部または一部は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部20に格納されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0041】
(通信制御サーバ100)
通信制御サーバ100は、通信部102と、受付部104と、処理部105と、位置判定部106と、作成部108と、通信制御部109と、記憶部110とを備える。
通信部102は、通信モジュールによって実現される。通信部102は、ネットワークNWを経由して、端末装置50、ユーザ端末10などの他の装置と通信を行う。通信部102は、例えば、無線通信方式で通信してもよい。また、通信部102は、例えば有線LANなどの通信方式で通信してもよい。具体的には、通信部102は、ユーザ端末10との間で接続処理を行う。通信部102は、端末装置50が送信したユーザ登録要求とユーザ端末10が送信したログイン要求と位置情報通知と通信要求と通信応答とを受信する。また、通信部102は、処理部105が出力した通信制御アプリと、作成部108が出力したユーザ登録応答と、ログイン画面と、第1制御情報と、第2制御情報と通信要求とを送信する。
【0042】
記憶部110は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部110には、通信制御プログラムCCPとユーザ管理テーブルとが記憶される。ユーザ管理テーブルは、グループ毎に、ユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスとを関連付けて記憶する。
受付部104は、通信部102が受信したユーザ登録要求を取得する。受付部104は、取得したユーザ登録要求に含まれるユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループとを受け付ける。
【0043】
処理部105は、受付部104が受け付けたユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループとを取得する。処理部105は、取得したユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループとを関連付けて、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに登録する。これによって、ユーザUkは、グループに属することになる。
作成部108は、ユーザ端末10-k(ユーザUkのアカウント)を宛先とするユーザ登録応答を作成し、作成したユーザ登録応答を、通信部102へ出力する。
受付部104は、通信部102が受信したログイン要求を取得し、取得したログイン要求に含まれるユーザ名とパスワードとを受け付ける。通信制御部109は、受付部104が受け付けたユーザ名とパスワードとを取得する。通信制御部109は、取得したユーザ名とパスワードとの組み合わせが、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに含まれる場合にはログイン成功とし、含まれない場合にはログイン失敗とする。以下、ログインが成功した場合について説明を続ける。通信制御部109は、ログイン失敗の場合には所定のエラー処理を行う。
【0044】
受付部104は、通信部102が受信した位置情報通知を取得する。受付部104は、取得した位置情報通知に含まれるユーザUkのアカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを受け付ける。位置判定部106は、受付部104が受け付けたユーザ端末10-kの位置の測位結果を取得する。位置判定部106は、取得したユーザ端末10-kの位置の測位結果に基づいて、ユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。例えば、位置判定部106は、ユーザ端末10-kの位置が、予め設定される所定の領域に含まれるか否かを判定する。
【0045】
位置判定部106は、ユーザ端末10-kの位置が予め設定される所定の領域に含まれないと判定された場合に、ユーザUkが勤務中でないと判定する。ユーザUkが勤務中でない場合、通信制御部109は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
ユーザUkが勤務中でない場合、作成部108は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。作成部108は、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。
ユーザUkが勤務中でない場合、通信制御部109は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。ユーザUkが勤務中でない場合、作成部108は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々を宛先とする第2制御情報を作成する。作成部108は、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。
【0046】
位置判定部106は、ユーザ端末10-kの位置が予め設定される所定の領域に含まれると判定した場合に、ユーザUkが勤務中であると判定する。ユーザUkが勤務中である場合、通信制御部109は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかへの音声発信を可能に制御する。ユーザUkが勤務中である場合、作成部108は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかへの音声発信を可能に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。作成部108は、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。
ユーザUkが勤務中である場合、通信制御部109は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。ユーザUkが勤務中である場合、作成部108は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を含む、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々を宛先とする第2制御情報を作成する。作成部108は、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。
通信制御部109は、受付部104が受け付けた通信要求を取得し、取得した通信要求に含まれるユーザUjのアカウントへ、通信要求を転送する。通信制御部109は、受付部104が受け付けた通信要求を取得した場合に、ユーザUkのアカウントとユーザUjのアカウントとの間で音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信が可能となるように制御する。
【0047】
受付部104は、通信部102が受信した通信要求を取得し、取得した通信要求に含まれるユーザUkのアカウントと、通信を行う対象のユーザUjのアカウントとを受け付ける。通信制御部109は、受付部104が受け付けたユーザUkのアカウントと、通信を行う対象のユーザUjのアカウントとを取得する。通信制御部109は、取得したユーザUkのアカウントと通信を行う対象のユーザUjのアカウントとに基づいて、ユーザ端末10-kとユーザ端末10-jとの間で音声発信、映像送信、非同期的なデータの送受信などの通信が可能となるように接続する。
【0048】
受付部104と、処理部105と、位置判定部106と、作成部108と、通信制御部109との全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110に格納された通信制御プログラムCCPなどのプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、受付部104と、処理部105と、位置判定部106と、作成部108と、通信制御部109との全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0049】
(通信システムの動作)
図6は、本実施形態に係る通信システムの動作の例1を示すフローチャートである。
図6を参照して、グループにユーザ端末10-kを追加する処理について説明する。
(ステップS1-1)
端末装置50の通信制御部59と、通信制御サーバ100の通信制御部109との間で、接続処理が実行される。
(ステップS2-1)
端末装置50において、表示処理部56は、ユーザ登録画面を表示部62に表示させる。
(ステップS3-1)
端末装置50において、操作検出部55は、入力されたユーザ情報の入力指示を受け付ける。作成部58は、ユーザコードとユーザ名とパスワードとメールアドレスと所属グループとを含むユーザ登録要求を作成する。
【0050】
(ステップS4-1)
端末装置50において、作成部58は、作成したユーザ登録要求を、通信部52へ出力する。通信部52は、作成部58が出力したユーザ登録要求を取得し、取得したユーザ登録要求を、通信制御サーバ100へ送信する。
(ステップS5-1)
通信制御サーバ100において、受付部104は、通信部102が受信したユーザ登録要求を取得する。受付部104は、取得したユーザ登録要求に含まれるユーザコードとユーザ名とパスワードとメールアドレスと所属グループとを受け付ける。処理部105は、受付部104が受け付けたユーザコードとユーザ名とパスワードとメールアドレスと所属グループとを取得する。処理部105は、取得したユーザコードとユーザ名とパスワードとメールアドレスと所属グループとを関連付けて、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに登録する。
(ステップS6-1)
通信制御サーバ100において、作成部108は、端末装置50を宛先とするユーザ登録応答を作成する。
【0051】
(ステップS7-1)
通信制御サーバ100において、作成部108は、作成したユーザ登録応答を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力したユーザ登録応答を取得し、取得したユーザ登録応答を、端末装置50へ送信する。
(ステップS8-1)
端末装置50において、通信部52は、通信制御サーバ100が送信したユーザ登録応答を受信する。
(ステップS9-1)
端末装置50において、受付部54は、通信部52が受信したユーザ登録応答を受け付ける。表示処理部56は、受付部54が受け付けたユーザ登録応答を取得する。表示処理部56は、取得したユーザ登録応答を、表示部62に表示させる。
【0052】
図7は、本実施形態に係る通信システムの動作の例2を示すフローチャートである。
図7を参照して、グループに含まれるユーザ端末10-kの位置に基づいて、通信制御を行う処理について説明する。ユーザ端末10-kには、通信制御アプリがインストールされている。
(ステップS1-2)
ユーザ端末10-kにおいて、通信制御部19は、通信制御アプリを起動する。
(ステップS2-2)
ユーザ端末10-kの通信制御部19と、通信制御サーバ100の通信制御部109との間で、接続処理が実行される。
(ステップS3-2)
ユーザ端末10-kにおいて、表示処理部16は、通信部12が受信したログイン画面を、表示部22に表示させる。操作検出部15は、ユーザUkのアカウントとパスワードとを入力する操作を検出する。作成部18は、操作検出部15が検出したユーザUkのアカウントとパスワードとを入力する操作に基づいて、ユーザUkのアカウントとパスワードとを含むログイン要求を作成する。
【0053】
(ステップS4-2)
ユーザ端末10-kにおいて、作成部18は、作成したログイン要求を、通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18が出力したログイン要求を取得し、取得したログイン要求を、通信制御サーバ100へ送信する。
(ステップS5-2)
通信制御サーバ100において、受付部104は、通信部102が受信したログイン要求を取得し、取得したログイン要求に含まれるユーザUkのアカウントとパスワードとを受け付ける。通信制御部109は、受付部104が受け付けたユーザUkのアカウントとパスワードとを取得する。通信制御部109は、取得したユーザUkのアカウントとパスワードとの組み合わせが、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに含まれるか否かを判定する。ここでは、通信制御部109が、ユーザUkのアカウントとパスワードとの組み合わせが、ユーザ管理テーブルに含まれる場合について説明を続ける。
【0054】
(ステップS6-2)
ユーザ端末10-kにおいて、測位部17は、ユーザ端末10-kの位置を測位する。
(ステップS7-2)
ユーザ端末10-kにおいて、作成部18は、ユーザUkのアカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを含む位置情報通知を作成する。
(ステップS8-2)
ユーザ端末10-kにおいて、作成部18は、作成した位置情報通知を、通信部12へ出力する。通信部12は、作成部18が出力した位置情報通知を取得し、取得した位置情報通知を、通信制御サーバ100へ送信する。
(ステップS9-2)
通信制御サーバ100において、受付部104は、通信部102が受信した位置情報通知を取得する。受付部104は、取得した位置情報通知に含まれるユーザUkのアカウントとユーザ端末10-kの位置の測位結果とを受け付ける。位置判定部106は、受付部104が受け付けたユーザ端末10-kの位置の測位結果を取得する。位置判定部106は、取得したユーザ端末10-kの位置の測位結果に基づいて、ユーザ端末10-kの位置が、予め設定される所定の領域に含まれるか否かを判定することで、ユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。位置判定部106は、ユーザ端末10-kの位置が所定の領域に含まれる場合に勤務中であると判定し、含まれない場合に勤務中でないと判定する。
【0055】
(ステップS10-2)
通信制御サーバ100において、通信制御部109は、ユーザUkが勤務中でないと判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。作成部108は、ユーザUkが勤務中でないと判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。
(ステップS11-2)
通信制御サーバ100において、作成部108は、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した第1制御情報を取得し、取得した第1制御情報を、ユーザ端末10-k(ユーザUkのアカウント)へ送信する。
【0056】
(ステップS12-2)
ユーザ端末10-kにおいて、受付部14は、通信部12が受信した第1制御情報を取得する。受付部14は、取得した第1制御情報に含まれるユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
(ステップS13-2)
通信制御サーバ100において、通信制御部109は、ユーザUkが勤務中でないと判定された場合に、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。作成部108は、ユーザUkが勤務中でないと判定された場合に、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々を宛先とする第2制御情報を作成する。
(ステップS14-2)
通信制御サーバ100において、作成部108は、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した第2制御情報を取得し、取得した第2制御情報を、ユーザ端末10-kが属するグループに含まれる複数のユーザ端末10のうち、ユーザ端末10-k以外のユーザ端末10-1からユーザ端末10-N(ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウント)の各々へ送信する。
【0057】
(ステップS15-2、S16-2)
ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々において、受付部14は、通信部12が受信した第2制御情報を取得する。受付部14は、取得した第2制御情報に含まれるユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
(ステップS17-2)
通信制御サーバ100において、通信制御部109は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。作成部108は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。
(ステップS18-2)
通信制御サーバ100において、作成部108は、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した第1制御情報を取得し、取得した第1制御情報を、ユーザ端末10-k(ユーザUkのアカウント)へ送信する。
【0058】
(ステップS19-2)
ユーザ端末10-kにおいて、受付部14は、通信部12が受信した第1制御情報を取得する。受付部14は、取得した第1制御情報に含まれるユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。
(ステップS20-2)
通信制御サーバ100において、通信制御部109は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザ端末10-kへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。作成部108は、ユーザUkが勤務中であると判定した場合に、ユーザ端末10-kへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を含む第2制御情報を作成する。
(ステップS21-2)
通信制御サーバ100において、作成部108は、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。通信部102は、作成部108が出力した第2制御情報を取得し、取得した第2制御情報を、ユーザ端末10-kが属するグループに含まれる複数のユーザ端末10のうち、ユーザ端末10-k以外のユーザ端末10-1からユーザ端末10-N(ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウント)の各々へ送信する。
【0059】
(ステップS22-2、S23-2)
ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々において、受付部14は、通信部12が受信した第2制御情報を取得する。受付部14は、取得した第2制御情報に含まれるユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を受け付ける。通信制御部19は、受付部14が受け付けたユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を取得する。通信制御部19は、取得した情報に基づいてユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。
【0060】
前述した実施形態では、ユーザ端末10-kを、既に作成されている一又は複数のグループのいずれかに登録する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザ端末10-kを登録するグループを新たに作成することも可能である。ユーザ登録画面において、所属グループ入力ボックスB5-1に新たに作成するグループ名を入力することで、通信制御サーバ100において、グループが新たに作成され、作成されたグループにユーザが登録されるようにしてもよい。
前述した実施形態では、通信制御サーバ100とユーザ端末10との両方で音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とが制御される場合について説明したがこの例に限られない。例えば、通信制御サーバ100とユーザ端末10とのいずれかで音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とが制御されてもよい。
前述した実施形態において、ユーザ端末10-kと同様の処理がユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nで実行される。
前述した実施形態では、ユーザ端末10-kの位置に基づいて音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを不可又は可能に制御する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、ユーザ端末10-kの位置に基づいて音声発信と映像送信とを不可又は可能に制御するようにしてもよい。ユーザUkが勤務中であるか勤務中でないかにかかわらず、非同期的なデータの送受信を可能に制御するようにしてもよい。
ユーザ端末10-kの位置に限らず、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々の位置に基づいて、前述した処理と同様の処理が行われてもよい。
前述した実施形態において、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nとユーザ端末10-kの各々について、所定の領域が設定されてもよい。このように構成することによって、勤務エリアが異なる複数のユーザの各々について、勤務中であるか否かに基づいてアカウントに関する通信を制御できる。
【0061】
前述した実施形態において、ユーザ端末10の少なくとも一部の機能が通信制御サーバ100で実行されてもよいし、通信制御サーバ100の機能がユーザ端末10で実行されてもよい。通信制御サーバ100の機能が複数の装置で実行されてもよい。
前述した実施形態において、以下の制御が実行されてもよい。
ユーザUkが勤務中であり、ユーザU1からユーザUNが勤務中でない場合に、通信制御部109は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御するが、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信とを可能に制御してもよい。
ユーザUkが勤務中でなく、ユーザU1からユーザUNが勤務中である場合に、通信制御部109は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信とを可能に制御するが、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御してもよい。
ユーザUkが勤務中でなく、ユーザU1からユーザUNが勤務中でない場合に、通信制御部109は、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御し、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御してもよい。この場合、通信制御部109は、非同期的なデータの送受信を可能に制御してもよい。
通信制御部109は、震災などの災害が発生したことが、例えば端末装置50から通知された場合には、勤務中でないユーザのアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御してもよい。
前述した実施形態において、ユーザ端末10-kへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを不可に制御した後に、その制御を解除する設定解除部を備えるようにしてもよい。このように構成することによって、ユーザ端末10-kへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御した後に、緊急な場合などにユーザUkに連絡を取る必要がある場合に、ユーザUkに音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を行うことができる。
【0062】
(実施形態の変形例1)
実施形態の変形例1に係る通信システムの一例は、
図1を適用できる。ただし、通信制御サーバ100の代わりに、通信制御サーバ100aを備える。
実施形態の変形例1に係る通信システム1aでは、管理者は、端末装置50を操作することによってユーザUkのアカウント、ユーザ名、パスワード、メールアドレス、所属グループに加え、所定の時間を入力する。所定の時間の一例は、勤務時間である。以下、所定の時間として勤務時間を適用した場合について説明を続ける。端末装置50は、送信ボタンが押されたことによって、ユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報と、勤務時間を特定する情報とを含むユーザ登録要求を作成し、作成したユーザ登録要求を、通信制御サーバ100aへ送信する。通信制御サーバ100aは、端末装置50が送信したユーザ登録要求を受信する。通信制御サーバ100aは、受信したユーザ登録要求に含まれるユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報と、勤務時間を特定する情報とを取得する。通信制御サーバ100aは、取得したユーザUkのアカウントと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループを特定する情報と、勤務時間を特定する情報とを関連付けて登録する。
通信制御サーバ100aは、現在の時刻を特定する情報を取得し、取得した現在の時刻と、ユーザUkのアカウントに関連付けて記憶されている勤務時間を特定する情報とに基づいて、ユーザUkのアカウントに該当するユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。例えば、通信制御サーバ100aは、現在の時刻が勤務時間に含まれるか否かを判定する。通信制御サーバ100aは、現在の時刻が勤務時間に含まれる場合にはユーザUkが勤務中であると判定し、現在の時刻が勤務時間に含まれない場合にはユーザUkが勤務中でないと判定する。通信制御サーバ100aは、ユーザUkが勤務であるか否かに基づいて、ユーザUkのアカウントに関する通信を制御する。ユーザUkのアカウントに関する通信の制御方法については、前述したので説明を省略する。
以下、通信システムに含まれる通信制御サーバ100aについて詳細に説明する。
【0063】
(通信システムの構成)
図8は、実施形態に係る通信システムを構成する通信制御サーバの一例を示す図である。
通信制御サーバ100aは、通信部102と、受付部104と、処理部105と、時刻判定部107aと、作成部108aと、通信制御部109と、記憶部110とを備える。
記憶部110には、通信制御プログラムCCPとユーザ管理テーブルとが記憶される。ユーザ管理テーブルは、グループ毎に、ユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと勤務時間とを関連付けて記憶する。
受付部104は、通信部102が受信したユーザ登録要求を取得する。受付部104は、取得したユーザ登録要求に含まれるユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループと勤務時間とを受け付ける。
【0064】
処理部105は、受付部104が受け付けたユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループと勤務時間とを取得する。処理部105は、取得したユーザコードと、ユーザ名と、パスワードと、メールアドレスと、所属グループと、勤務時間とを関連付けて、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに登録する。これによって、ユーザUkは、グループに属することになる。
時刻判定部107aは、時計を備える。時刻判定部107aは、現在の時刻を特定する情報を取得する。時刻判定部107aは、取得した現在の時刻を特定する情報に基づいて、現在の時刻が、記憶部110に記憶されているユーザ管理テーブルに含まれるユーザUkの勤務時間に含まれるか否かを判定することによって、ユーザUkが勤務時間内であるか勤務時間外であるかを判定する。時刻判定部107aは、現在の時刻が勤務時間に含まれる場合には勤務時間内であると判定し、現在の時刻が勤務時間に含まれない場合には勤務時間外であると判定する。
【0065】
通信制御部109は、時刻判定部107aによってユーザUkが勤務時間外であると判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。作成部108aは、時刻判定部107aによってユーザUkが勤務時間外であると判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1からユーザUNのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。作成部108aは、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。
ユーザUkが勤務中でない場合、通信制御部109は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。ユーザUkが勤務中でない場合、作成部108aは、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかからユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する情報を含む、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々を宛先とする第2制御情報を作成する。作成部108aは、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。
【0066】
通信制御部109は、時刻判定部107aによってユーザUkが勤務時間内であると判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかへの音声発信を可能に制御する。作成部108aは、時刻判定部107aによってユーザUkが勤務時間内であると判定された場合に、ユーザUkのアカウントから、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかへの音声発信を可能に制御する情報を含む、ユーザ端末10-kを宛先とする第1制御情報を作成する。作成部108aは、作成した第1制御情報を、通信部102へ出力する。
【0067】
ユーザUkが勤務中である場合、通信制御部109は、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する。ユーザUkが勤務中である場合、作成部108aは、ユーザU1のアカウントからユーザUNのアカウントのいずれかから、ユーザUkのアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信とを可能に制御する情報を含む、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々を宛先とする第2制御情報を作成する。作成部108aは、作成した第2制御情報を、通信部102へ出力する。
【0068】
時刻判定部107aと、作成部108aとの全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110に格納された通信制御プログラムCCPなどのプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、時刻判定部107aと、作成部108aとの全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0069】
(通信システムの動作)
図9は、実施形態の変形例に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図9を参照して、グループに含まれるユーザ端末10-kの勤務時間に基づいて、通信制御を行う処理について説明する。ユーザ端末10-kには、通信制御アプリがインストールされている。
(ステップS1-3)
通信制御サーバ100aにおいて、時刻判定部107aは、現在の時刻を特定する情報を取得する。
(ステップS2-3)
通信制御サーバ100aにおいて、時刻判定部107aは、取得した現在の時刻を特定する情報に基づいて、現在の時刻が、勤務時間に含まれるか否かを判定する。
ステップS3-3からS16-3は、
図7のステップS10-2からS23-2を適用できる。
前述した実施形態の変形例1において、ユーザ端末10-kと同様の処理がユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nで実行される。
【0070】
(実施形態の変形例2)
実施形態の変形例2に係る通信システムの一例は、
図1を適用できる。ただし、通信制御サーバ100の代わりに、通信制御サーバ100bを備える。
通信制御サーバ100bは、ユーザUkのステータス情報を取得し、取得したステータス情報に基づいて、ユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。ここで、ステータス情報は、ユーザUkの状況を示す情報であり、出勤、訪問、作業開始、作業終了、移動、退勤などが含まれる。
【0071】
通信制御サーバ100bは、ステータス情報が出勤、訪問、作業開始、作業終了、移動である場合には勤務中であると判定し、退勤である場合には勤務中でないと判定する。通信制御サーバ100bは、ユーザUkが勤務中であるか否かに基づいて、前述した実施形態と同様に、ユーザUkのアカウントによる通信を制御する。
以下、通信システム1bに含まれる通信制御サーバ100bについて詳細に説明する。
【0072】
(通信システムの構成)
図10は、実施形態に係る通信システムを構成する通信制御サーバの一例を示す図である。
通信制御サーバ100bは、通信部102と、受付部104と、処理部105と、ステータス判定部107bと、作成部108と、通信制御部109と、記憶部110とを備える。
通信部102は、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nの各々が送信するユーザU1のステータス情報からユーザUNのステータス情報とユーザ端末10-kが送信するユーザUkのステータス情報とを受信する。以下、通信部102がユーザUkのステータス情報を受信した場合について説明を続ける。
ステータス判定部107bは、通信部102が受信したユーザUkのステータス情報が勤務中に該当するか否かを判定することによって、ユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。例えば、ステータス判定部107bは、出勤、訪問、作業開始、作業終了、移動の場合には勤務中であると判定し、退勤の場合には勤務中でないと判定する。
【0073】
ステータス判定部107bの全部または一部は、例えば、CPUなどのプロセッサが記憶部110に格納された通信制御プログラムCCPなどのプログラムを実行することにより実現される機能部(以下、ソフトウェア機能部と称する)である。なお、ステータス判定部107bとの全部または一部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウェア機能部とハードウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0074】
(通信システムの動作)
図11は、実施形態の変形例2に係る通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図11を参照して、ステータス情報に基づいてグループに含まれるユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nとユーザ端末10-kとの通信制御を行う処理について説明する。
(ステップS1-4)
ユーザ端末10-kは、ユーザUkのステータス情報を通信制御サーバ100bへ送信する。
(ステップS2-4)
通信制御サーバ100bにおいて、通信部102は、ユーザ端末10-kが送信したステータス情報を受信する。ステータス判定部107bは、通信部102が受信したステータス情報を取得する。
(ステップS3-3)
通信制御サーバ100bにおいて、ステータス判定部107bは、取得したステータス情報に基づいて、ユーザUkが勤務中であるか否かを判定する。
ステップS4-4からS17-4は、
図7のステップS10-2からS23-2を適用できるため、説明を省略する。
前述した実施形態の変形例2において、ユーザ端末10-kと同様の処理がユーザ端末10-1からユーザ端末10-Nで実行される。
【0075】
本実施形態と実施形態の変形例1と実施形態の変形例2との少なくとも二つが組み合わされてもよい。この場合、通信制御サーバは、ユーザUkの位置とユーザUkのステータスに基づくと勤務中であるが、現在の時刻に基づくと勤務時間でない場合には、勤務中でないとして制御してもよい。通信制御サーバは、ユーザUkの位置と現在の時刻に基づくと勤務中であるが、ユーザUkのステータスに基づくと勤務中でない場合には、勤務中であるとして制御してもよい。通信制御サーバは、ユーザUkの位置と現在の時刻に基づくと勤務中でなくても、ユーザUkのステータスに基づくと勤務中である場合には、勤務中であるとして制御してもよい。この場合、通信制御サーバは、一定の時間でのユーザUkからのステータスに基づいて勤務中であるとして制御してもよい。
また、ユーザUkのユーザ端末10-kから、グループに属するユーザUk以外のユーザU1からユーザUnの各々のユーザ端末10-1からユーザ端末10-nの各々へ音声発信と映像送信とを行う場合に、ユーザ端末10-1からユーザ端末10-nのうち、音声発信と映像送信とが不可に制御されているユーザ端末には音声発信と映像送信とが行われない。
本実施形態、変形例1、変形例2では一例として、通信システムがホームセンタで使用される場合について説明をしたがこの例に限られない。例えば、通信システムが会社、企業で使用されてもよい。この場合、部、課などの会社、企業の組織に基づいて、グループが作成されてもよい。
【0076】
本実施形態、実施形態の変形例1、実施形態の変形例2の通信システムによれば、通信制御サーバ(100、100a、100b)は、複数のユーザ端末間の通信を制御し、時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つを受け付ける受付部104と、受付部が受け付けた時刻情報と第1ユーザの位置情報と第1ユーザのステータス情報との少なくとも一つに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定する判定部(位置判定部106、時刻判定部107a、ステータス判定部107b)と、判定部によって第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御する制御部(通信制御部109)とを備える。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第1ユーザの第1ユーザアカウントによる通信を制御できる。このため、勤務中でない第1ユーザUとの通信を制御できる。
【0077】
また、通信システムにおいて、制御部は、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御できる。
また、通信システムにおいて、制御部は、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御できる。
【0078】
また、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第1制御情報を作成する作成部(108、108a)と、作成部が作成した第1制御情報を第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部102とをさらに備える。第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中でない場合に、第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御できる。
【0079】
また、通信システムにおいて、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する第2制御情報を作成する作成部(108、108a)と、作成部が作成した第2制御情報を第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部102とをさらに備える。第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中でない場合に、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信と非同期的なデータの送受信を不可に制御できる。
【0080】
また、通信システムにおいて、制御部は、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御できる。
また、通信システムにおいて、制御部は、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第1ユーザ以外の第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中であるか否かを判定した結果に基づいて第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御できる。
【0081】
また、通信システムにおいて、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第1制御情報を作成する作成部と、作成部が作成した第1制御情報を第1ユーザの第1ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、第1ユーザ端末は、第1制御情報に基づいて、第1ユーザアカウントから第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中でない場合に、第1ユーザの第1ユーザアカウントから第1ユーザ以外の第2ユーザの第2ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御できる。
【0082】
また、通信システムにおいて、判定部によって第1ユーザが勤務中でないと判定された場合に、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する第2制御情報を作成する作成部と、作成部が作成した第2制御情報を第2ユーザの第2ユーザ端末へ送信する通信部とをさらに備え、第2ユーザ端末は、第2制御情報に基づいて、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御する。
このように構成することによって、通信システムは、第1ユーザが勤務中でない場合に、第2ユーザアカウントから第1ユーザアカウントへの音声発信と映像送信とを不可に制御できる。
【0083】
また、通信システムにおいて、判定部は、受付部が時刻情報を受け付けた場合に、現在時刻が前記第1ユーザの所定時間に含まれるか否かを判定する。
このように構成することによって、現在時刻が所定時間に含まれるか否かに基づいて勤務時間であるか否かを判定できる。
また、通信システムにおいて、判定部は、受付部が第1ユーザの位置情報を受け付けた場合に、第1ユーザの位置が所定領域に含まれるか否かを判定する。
このように構成することによって、第1ユーザの位置が所定領域に含まれるか否かに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定できる。
また、通信システムにおいて、判定部は、受付部が第1ユーザのステータス情報を受け付けた場合に、第1ユーザのステータスが勤務中であるか否かを判定する。
このように構成することによって、第1ユーザのステータスが勤務中であるか否かに基づいて第1ユーザが勤務中であるか否かを判定できる。
【0084】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合わせを行うことができる。これら実施形態及びその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、前述した実施形態における通信システムに含まれる各装置の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、通信システムに含まれる各装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また前述したプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、前述した実施形態における通信システムに含まれる各装置の各機能ブロックの一部、または全部を、LSIなどの集積回路として実現してもよい。通信システムに含まれる各装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1、1a、1b…通信システム、10-1、10-2、・・・、10-N、10-k…ユーザ端末、12…通信部、14…受付部、15…操作検出部、16…表示処理部、17…測位部、18…作成部、19…通信制御部、20…記憶部、22…表示部、50…端末装置、52…通信部、54…受付部、55…操作検出部、56…表示処理部、58…作成部、59…通信制御部、60…記憶部、62…表示部、100、100a、100b…通信制御サーバ、102…通信部、104…受付部、105…処理部、106…位置判定部、107a…時刻判定部、107b…ステータス判定部、108、108a…作成部、109…通信制御部、110…記憶部