(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023054711
(43)【公開日】2023-04-14
(54)【発明の名称】リムーバブルフック
(51)【国際特許分類】
F16B 45/02 20060101AFI20230407BHJP
【FI】
F16B45/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021163726
(22)【出願日】2021-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】516058757
【氏名又は名称】内田 良紀
(74)【代理人】
【識別番号】100205523
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩也
(72)【発明者】
【氏名】内田 良紀
(72)【発明者】
【氏名】井ノ口 徹
【テーマコード(参考)】
3J038
【Fターム(参考)】
3J038AA01
3J038BC03
3J038BC04
3J038BC05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】装着する際に、片手でもスムーズな装着ができ、離脱させる場合にも、片手でもスムーズに外すことが可能となるリムーバブルフックを提供する。
【解決手段】第1ゲートフレーム部11と、第2ゲートフレーム部12と、第1ゲートフレーム部11の第1端部111と第2ゲートフレーム部12の側部によって画定される案内開口部Wと、第1ゲートフレーム部11の第2端部112及び第2ゲートフレーム部12の第2端部122と回動自在に支持されるJ字形状のボディフレーム部13と、を備え、第1ゲートフレーム部11は、案内開口部Wの内側に回動し、第2ゲートフレーム部12は、案内開口部Wの外側に回動する、ことを特徴とするリムーバブルフック1によって、装着する際には第1ゲートフレーム11が回動し、スムーズな装着ができ、離脱させる場合には下部の第2ゲートフレーム12が回動することによってスムーズに外すことが可能となる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ゲートフレーム部と、
第2ゲートフレーム部と、
前記1ゲートフレーム部の第1端部と前記2ゲートフレーム部の側部によって画定される案内開口部と、
前記第1ゲートフレーム部の第2端部及び前記第2ゲートフレーム部の第2端部と回動自在に支持されるJ字形状のボディフレーム部と、
前記1ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第1端部、並びに前記第2ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第2端部に収容され、前記1ゲートフレーム部及び前記第2ゲートフレーム部の回動により前記案内開口部が閉じる位置に付勢する捻りバネと、
を備え、
前記1ゲートフレーム部は、前記案内開口部の内側に回動し、
前記2ゲートフレーム部は、前記案内開口部の外側に回動する、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【請求項2】
第1ゲートフレーム部と、
第2ゲートフレーム部と、
前記1ゲートフレーム部の側部と前記2ゲートフレーム部の第1端部によって画定される案内開口部と、
前記第1ゲートフレーム部の第2端部及び前記第2ゲートフレーム部の第2端部と回動自在に支持されるJ字形状のボディフレーム部と、
前記1ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第1端部、並びに前記第2ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第2端部に収容され、前記1ゲートフレーム部及び前記第2ゲートフレーム部の回動により前記案内開口部が閉じる位置に付勢する捻りバネと、
を備え、
前記1ゲートフレーム部は、前記案内開口部の外側に回動し、
前記2ゲートフレーム部は、前記案内開口部の内側に回動する、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のリムーバブルフックであって、
前記第2ゲートフレーム部又は前記ボディフレーム部には、1カ所以上の回動部と、
前記回動部の回動後に、元の位置に付勢することを目的とする捻りバネと、
を備え、
前記回動部は、前記案内開口部の外側に回動する、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【請求項4】
第1ゲートフレーム部と、
前記第1ゲートフレーム部の第2端部と回動自在に支持され、湾曲部を備えるボディフレーム部と、
前記1ゲートフレーム部の側部と前記ボディフレーム部の第2端部によって画定される案内開口部と、
前記1ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第1端部に収容され、前記1ゲートフレーム部の回動により前記案内開口部が閉じる位置に付勢する捻りバネと、
を備え、
前記1ゲートフレーム部は、前記案内開口部の外側に回動する、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のリムーバブルフックであって、
前記捻りバネの一部又は全部がコイルスプリング、ゴム、もしくはプラスチックバネである、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のリムーバブルフックであって、
前記ボディフレーム部、第1ゲートフレーム部、及び第2ゲートフレーム部の材質は金属、木、又は高分子材料である、
ことを特徴とするリムーバブルフック。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、家庭用品、工業用品及び事務用品にて様々な所に使用されているフックに関する。
【0002】
従来より物を吊り下げる目的でカラビナ構造のフックは、多数の発明がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-6342号公報
【特許文献2】特開2021-53728公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1は、戻しリンクバネの先端が係止溝を削ることがなく、レバー杆を90度程度まで倒し、差し込み空間を広くしている。
【0005】
しかし、当該発明は開口部分を広くすることが可能なものの、取り外しに関しては従来のカラビナと同様に困難であり、逆にレバー杆を90度程度まで倒れることによって片手では、外しづらい構造となっていた。
【0006】
また、特許文献2では、内側脚と外側脚を相対的に高低差を有すことによって、係脱させる作業者の動作を単純化させている。
【0007】
しかし、当該発明は作業者の身体から係脱させることを主な目的としており、片手での装着は難しく、吊り下げ目的では脱着が困難である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、第1ゲートフレーム部と、第2ゲートフレーム部と、前記1ゲートフレーム部の第1端部と前記2ゲートフレーム部の側部によって画定される案内開口部と、前記第1ゲートフレーム部の第2端部及び前記第2ゲートフレーム部の第2端部と回動自在に支持されるJ字形状のボディフレーム部と、前記1ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第1端部、並びに前記第2ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第2端部に収容され、前記1ゲートフレーム部及び前記第2ゲートフレーム部の回動により前記案内開口部が閉じる位置に付勢する捻りバネと、を備え、前記1ゲートフレーム部は、前記案内開口部の内側に回動し、前記2ゲートフレーム部は、前記案内開口部の外側に回動する、ことを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明は、第1ゲートフレーム部と、前記第1ゲートフレーム部の第2端部と回動自在に支持され、湾曲部を備えるボディフレーム部と、前記1ゲートフレーム部の側部と前記ボディフレーム部の第2端部によって画定される案内開口部と、 前記1ゲートフレーム部の第2端部及び前記ボディフレーム部の第1端部に収容され、前記1ゲートフレーム部の回動により前記案内開口部が閉じる位置に付勢する捻りバネと、を備え、前記1ゲートフレーム部は、前記案内開口部の外側に回動する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、装着する際には第1ゲートフレームが回動し、片手でもスムーズな装着ができ、離脱させる場合には下部の第2ゲートフレームが回動することによって、片手でもスムーズに外すことが可能となる。
【0011】
請求項4の発明によれば、第1ゲートフレームの側部と、ボディフレームの端部によって案内開口部が画定するため、第1ゲートフレームの端部を押し上げ、第1ゲートフレームが外側に回動することによって片手でもスムーズな装着ができ、離脱させる場合には、第1ゲートフレームを内側から押し、第1ゲートフレームが外側に回動することによって、片手でもスムーズに外すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の正面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の左下からの斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の左上からの斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の右上からの斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の右下からの斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の第1ゲートフレーム部11及びボディフレーム部が形成する第1回動部21付近の図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の第2ゲートフレーム部12及びボディフレーム部が形成する第2回動部22付近の図である。
【
図8】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の正面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の左下からの斜視図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の左上からの斜視図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の右上からの斜視図である。
【
図12】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の右下からの斜視図である。
【
図13】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック3の正面図である。
【
図14】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の正面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の左下からの斜視図である。
【
図16】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の左上からの斜視図である。
【
図17】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の右上からの斜視図である。
【
図18】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の右下からの斜視図である。
【
図19】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の正面図である。
【
図20】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の左下からの斜視図である。
【
図21】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の左上からの斜視図である。
【
図22】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の右上からの斜視図である。
【
図23】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の右下からの斜視図である。
【
図24】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施例を示すステップS1の図である。
【
図25】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施例を示すステップS2の図である。
【
図26】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施例を示すステップS3の図である。
【
図27】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施例を示すステップS4の図である。
【
図28】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施例を示すステップS5の図である。
【
図29】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施例を示すステップS11の図である。
【
図30】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施例を示すステップS12の図である。
【
図31】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施例を示すステップS13の図である。
【
図32】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施例を示すステップS14の図である。
【
図33】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施例を示すステップS15の図である。
【
図34】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施例を示すステップS21の図である。
【
図35】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施例を示すステップS22の図である。
【
図36】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施例を示すステップS23の図である。
【
図37】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施例を示すステップS24の図である。
【
図38】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施例を示すステップS25の図である。
【
図39】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS31の図である。
【
図40】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS32の図である。
【
図41】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS33の図である。
【
図42】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS34の図である。
【
図43】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS35の図である。
【
図44】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS41の図である。
【
図45】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS42の図である。
【
図46】本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施例を示すステップS43の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
<実施形態1>
図1乃至
図7を用いて、本発明の実施形態1に係るリムーバブルフック1を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の正面図、
図2は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1左下からの斜視図、
図3は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1左上からの斜視図、
図4は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1右上からの斜視図、
図5は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1右下からの斜視図、
図6は第1回動部21等に捻じりバネを用いた図及び
図7は第2回動部22等にコイルスプリングを用いた図である。
【0015】
図1乃至
図5に示す通り、リムーバブルフック1は第1ゲートフレーム部11、第2ゲートフレーム部12、及びアルファベットの「J」字形状のボディフレーム部13からなる。第2ゲートフレーム部12は棒形状でも、ボディフレーム部13同様にアルファベットの「J」字形状でもよい。実施形態1では第1ゲートフレーム部11の第1端部111と第2ゲートフレーム部12の側部123によって案内開口部Wが画定する。後述の実施例1で記載するが、案内開口部Wは、第1ゲートフレーム部11、又は第2ゲートフレーム部12が回動することによって開口し、ハンガーや棒等に吊り下げることが可能となる。
【0016】
第1ゲートフレーム部11の第2端部112とボディフレーム部13の第1端部131には第1捻りバネ31が収容され、第1回動部21を形成し、第1ゲートフレーム部11とボディフレーム部13は第1回動部21によって回動自在に支持される。実施形態1では、案内開口部Wの内側に第1ゲートフレーム部11が回動し、捻りバネ31によって、第1ゲートフレーム部11を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0017】
第2ゲートフレーム部12の第2端部122とボディフレーム部13の第2端部132には第2捻りバネ32(不図示)が収容され、第2回動部22を形成し、第2ゲートフレーム部12とボディフレーム部13は第2回動部22によって回動自在に支持される。実施形態1では、案内開口部Wの外側に第2ゲートフレーム部12が回動し、捻りバネ32によって、第2ゲートフレーム部12を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0018】
リムーバブルフック1を形成する、第1ゲートフレーム部11、第2ゲートフレーム部12、及びボディフレーム部13の材質は問わないが、金属、木又は高分子材料としても良い。例えば金属とは、銅と亜鉛の合金である真鍮でも良いし、ニッケルクロムメッキでコーティングした金属でも良い。例えば高分子材料とは、プラスチックに分類されるポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル-スチレン樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂、ポリ塩化ビニル及びメタクリル樹脂などでも良い。
【0019】
第1回動部21及び第2回動部22を形成する第1捻りバネ31及び第2捻りバネ32は、
図6に示す捻りネジでもよいし、
図7に示すコイルスプリングでも良いし、不図示のゴム、又はプラスチックバネでも良い。
図6(a)は第1ゲートフレーム部11が閉じた状態を示しており、
図6(b)は第1ゲートフレーム部11に加力され、開いた状態を示している。加力が止まると、
図6(a)に示す元の位置に付勢する。
【0020】
<実施形態2>
次に、
図8乃至
図12を用いて、本発明の実施形態2に係るリムーバブルフック2を説明する。
図8は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の正面図、
図9は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2左下からの斜視図、
図10は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2左上からの斜視図、
図11は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2右上からの斜視図及び
図12は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2右下からの斜視図である。
【0021】
図8乃至
図12に示す通り、リムーバブルフック2はリムーバブルフック1同様に、第1ゲートフレーム部11、第2ゲートフレーム部12、及びアルファベットの「J」字形状のボディフレーム部13からなる。第2ゲートフレーム部12は棒形状でも、ボディフレーム部13同様にアルファベットの「J」字形状でもよい。実施形態2では第1ゲートフレーム部11の側部113と第2ゲートフレーム部12の第1端部121によって案内開口部Wが画定する。後述の実施例2で記載するが、案内開口部Wは、第1ゲートフレーム部11、又は第2ゲートフレーム部12が回動することによって開口し、ハンガーや棒等に吊り下げることが可能となる。
【0022】
第1ゲートフレーム部11の第2端部112とボディフレーム部13の第1端部131には第1捻りバネ31が収容され、第1回動部21を形成し、第1ゲートフレーム部11とボディフレーム部13は第1回動部21によって回動自在に支持される。実施形態2では、案内開口部Wの外側に第1ゲートフレーム部11が回動し、捻りバネ31によって、第1ゲートフレーム部11を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0023】
第2ゲートフレーム部12の第2端部122とボディフレーム部13の第2端部132には第2捻りバネ32が収容され、第2回動部22を形成し、第2ゲートフレーム部12とボディフレーム部13は第2回動部22によって回動自在に支持される。実施形態2では、案内開口部Wの内側に第2ゲートフレーム部12が回動し、捻りバネ32によって、第2ゲートフレーム部12を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0024】
リムーバブルフック2を形成する、第1ゲートフレーム部11、第2ゲートフレーム部12、及びボディフレーム部13の材質や、第1捻りバネ31及び第2捻りバネ32は、リムーバブルフック1同様である。
【0025】
<実施形態3>
次に、
図13を用いて、本発明の実施形態3に係るリムーバブルフック3を説明する。図は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック3の正面図である。
【0026】
図13に示す通り、リムーバブルフック3はリムーバブルフック1及びリムーバブルフック2と構造、動作及び材質同様である。
【0027】
第2ゲートフレーム部12、又はボディフレーム部13には第3回動部23を備え、第3捻りバネ33(不図示)が収容され、第3回動部23を形成し、回動自在に支持される。
図12に示した実施例では、案内開口部Wの内側に第2ゲートフレーム部12に備えられた第3回動部23が回動し、捻りバネ33によって、回動後に、元の位置に付勢し、案内開口部Wが閉じる。
【0028】
実施形態3に示したリムーバブルフック3に備えられた第3回動部23及び捻りバネ33は1カ所でもよいし、複数設けても良い。また
図13に示した実施例では、第2ゲートフレーム部12に第3回動部23及び捻りバネ33を設けたが、ボディフレーム部13に設けても良いし、同様に第3回動部23及び捻りバネ33を複数設けても良い。
【0029】
<実施形態4>
次に、
図14乃至
図18を用いて、本発明の実施形態4に係るリムーバブルフック4を説明する。
図14は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の正面図、
図15は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4左下からの斜視図、
図16は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4左上からの斜視図、
図17は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4右上からの斜視図及び
図18は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4右下からの斜視図である。
【0030】
図14乃至
図18に示す通り、リムーバブルフック4は、第1ゲートフレーム部11及びボディフレーム部13からなる。実施形態4のボディフレーム部13は、アルファベットの「J」字形状の上部に鋭角の湾曲部R1を備える形状である。実施形態4では第1ゲートフレーム部11の側部113とボディフレーム部13の第1端部131によって案内開口部Wが画定する。後述の実施例3で記載するが、案内開口部Wは、第1ゲートフレーム部11が回動することによって開口し、ハンガーや棒等に吊り下げることが可能となる。
【0031】
第1ゲートフレーム部11の第2端部112とボディフレーム部13の第2端部132には第1捻りバネ31(不図示)が収容され、第1回動部21を形成し、第1ゲートフレーム部11とボディフレーム部13は第1回動部21によって回動自在に支持される。実施形態4では、案内開口部Wの外側に第1ゲートフレーム部11が回動し、捻りバネ31によって、第1ゲートフレーム部11を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0032】
リムーバブルフック4を形成する、第1ゲートフレーム部11及びボディフレーム部13の材質や、第1捻りバネ31は、リムーバブルフック1同様である。
【0033】
<実施形態5>
次に、
図19乃至
図23を用いて、本発明の実施形態5に係るリムーバブルフック5を説明する。
図19は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の正面図、
図20は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5左下からの斜視図、
図21は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5左上からの斜視図、
図22は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5右上からの斜視図及び
図23は本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5右下からの斜視図である。
【0034】
図19乃至
図23に示す通り、リムーバブルフック5は、第1ゲートフレーム部11及びボディフレーム部13からなる。実施形態5のボディフレーム部13は、アルファベットの「J」字形状であり、鋭角部を有しない緩湾曲部R2を備える形状である。実施形態5では第1ゲートフレーム部11の側部113とボディフレーム部13の第1端部131によって案内開口部Wが画定する。後述の実施例4及び5で記載するが、案内開口部Wは、第1ゲートフレーム部11が回動することによって開口し、ハンガーや棒等に吊り下げることが可能となる。
【0035】
第1ゲートフレーム部11の第2端部112とボディフレーム部13の第1端部131には第1捻りバネ31が収容され、第1回動部21を形成し、第1ゲートフレーム部11とボディフレーム部13は第1回動部21によって回動自在に支持される。実施形態5では、案内開口部Wの外側に第1ゲートフレーム部11が回動し、捻りバネ31によって、第1ゲートフレーム部11を付勢させ、案内開口部Wが閉じる。
【0036】
リムーバブルフック5を形成する、第1ゲートフレーム部11、及びボディフレーム部13の材質や、第1捻りバネ31は、リムーバブルフック1同様である。
【0037】
<実施方法1>
図24乃至
図28を用いて、本発明の実施形態に係るリムーバブルフック1の実施方法について説明する。
図24及び
図28は本発明の実施形態に係るリムーバブルフックの実施方法のステップについて示した図である。
【0038】
(ステップS1)
まず
図24に示すように、第1ゲートフレーム部11上部に、吊り下げたいハンガーHを当て、ハンガーHを下に押し下げる。
【0039】
(ステップS2)
次に
図25に示すように、第1ゲートフレーム部11が下に押し下がり、案内開口部Wが開口し、ハンガーHがリムーバブルフック1の内側に入る。
【0040】
(ステップS3)
次に
図26に示すように、第1ゲートフレーム部11はハンガーHから外れると、第1捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、ハンガーHがリムーバブルフック1の内側に入ったまま、案内開口部Wが閉じ、リムーバブルフック1がハンガーHを吊り下げることが可能となる。
【0041】
(ステップS4)
次に
図27に示すように、ハンガーHを外す際は、第2ゲートフレーム部12に対し、ハンガーHを押し当てる。
【0042】
(ステップS5)
図28に示すように、さらにハンガーHを第2ゲートフレーム部12に対して押し進めると、第2回動部22が回動し、案内開口部Wが開口して、ハンガーHが、リムーバブルフック1から外れる。ハンガーHが、リムーバブルフック1から完全に外れると、第2捻りバネ32が付勢し、元の位置に戻って、案内開口部Wが閉じ、元の状態に戻る。
【0043】
<実施方法2>
図29乃至
図33を用いて、本発明の実施形態に係るリムーバブルフック2の実施方法について説明する。
図29及び
図33は本発明の実施形態に係るリムーバブルフックの実施方法のステップについて示した図である。
【0044】
(ステップS11)
まず
図29に示すように、第2ゲートフレーム部12下部に、吊り下げたいハンガーHを当て、ハンガーHを上に押し上げる。
【0045】
(ステップS12)
次に
図30に示すように、第2ゲートフレーム部12が上に押し上がり、案内開口部Wが開口し、ハンガーHがリムーバブルフック2の内側に入る。
【0046】
(ステップS13)
次に
図31に示すように、第2ゲートフレーム部12はハンガーHから外れると、第2捻りバネ32が付勢し、元の位置に戻って、ハンガーHがリムーバブルフック2の内側に入ったまま、案内開口部Wが閉じ、リムーバブルフック2がハンガーHを吊り下げることが可能となる。
【0047】
(ステップS14)
次に
図32に示すように、ハンガーHを外す際は、第1ゲートフレーム部11に対し、ハンガーHを押し当てる。
【0048】
(ステップS15)
図33に示すように、さらにハンガーHを第1ゲートフレーム部11に対して押し進めると、第1回動部21が回動し、案内開口部Wが開口して、ハンガーHが、リムーバブルフック2から外れる。ハンガーHが、リムーバブルフック2から完全に外れると、捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、案内開口部Wが閉じ、元の状態に戻る。
【0049】
<実施方法3>
図34乃至
図38を用いて、本発明の実施形態に係るリムーバブルフック4の実施方法について説明する。
図34及び
図38は本発明の実施形態に係るリムーバブルフックの実施方法のステップについて示した図である。
【0050】
(ステップS21)
まず
図34に示すように、第1ゲートフレーム部11の第1端部111に、吊り下げたいハンガーHを当て、ハンガーHを下に押し下げる。
【0051】
(ステップS22)
次に
図35に示すように、第1ゲートフレーム部11が下に押し下がり、案内開口部Wが開口し、ハンガーHがリムーバブルフック4の内側に入る。
【0052】
(ステップS23)
次に
図36に示すように、第1ゲートフレーム部11はハンガーHから外れると、第1捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、ハンガーHがリムーバブルフック4の内側に入ったまま、案内開口部Wが閉じ、リムーバブルフック4がハンガーHを吊り下げることが可能となる。
【0053】
(ステップS24)
次に
図37に示すように、ハンガーHを外す際は、第1ゲートフレーム部11に対し、ハンガーHを押し当てる。
【0054】
(ステップS25)
図38に示すように、さらにハンガーHを第1ゲートフレーム部11に対して押し進めると、第1回動部21が回動し、案内開口部Wが開口して、ハンガーHが、リムーバブルフック4から外れる。ハンガーHが、リムーバブルフック4から完全に外れると、捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、案内開口部Wが閉じ、元の状態に戻る。
【0055】
<実施方法4>
図39乃至
図43を用いて、本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施方法について説明する。
図39及び
図43は本発明の実施形態に係るリムーバブルフックの実施方法のステップについて示した図である。
【0056】
(ステップS31)
まず
図39に示すように、第1ゲートフレーム部の第1端部111に、吊り下げたいハンガーHを当て、ハンガーHを上に押し上げる。
【0057】
(ステップS32)
次に
図40に示すように、第1ゲートフレーム部11が上に押し上がり、案内開口部Wが開口し、ハンガーHがリムーバブルフック5の内側に入る。
【0058】
(ステップS33)
次に
図41に示すように、第1ゲートフレーム部11はハンガーHから外れると、第1捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、ハンガーHがリムーバブルフック5の内側に入ったまま、案内開口部Wが閉じ、リムーバブルフック5がハンガーHを吊り下げることが可能となる。
【0059】
(ステップS34)
次に
図42に示すように、ハンガーHを外す際は、第1ゲートフレーム部11に対し、ハンガーHを押し当てる。
【0060】
(ステップS35)
図43に示すように、さらにハンガーHを第1ゲートフレーム部11に対して押し進めると、第1回動部21が回動し、案内開口部Wが開口して、ハンガーHが、リムーバブルフック5から外れる。ハンガーHが、リムーバブルフック5から完全に外れると、捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、案内開口部Wが閉じ、元の状態に戻る。
【0061】
<実施方法5>
図44乃至
図46を用いて、本発明の実施形態に係るリムーバブルフック5の実施方法について説明する。
図44及び
図46は本発明の実施形態に係るリムーバブルフックの実施方法のステップについて示した図である。
【0062】
(ステップS41)
まず
図44に示すように、第1ゲートフレーム部の第1端部111に、吊り下げたいハンガーHを当て、リムーバブルフック5を下に押し下げる。
【0063】
(ステップS42)
次に
図45に示すように、第1ゲートフレーム部11が下に押し下がり、案内開口部Wが開口し、ハンガーHがリムーバブルフック5の内側に入る。
【0064】
(ステップS43)
次に
図46(a)に示すように、第1ゲートフレーム部11はハンガーHから外れると、第1捻りバネ31が付勢し、元の位置に戻って、ハンガーHがリムーバブルフック5の内側に入ったまま、案内開口部Wが閉じ、
図46(b)に示すように、リムーバブルフック5がハンガーHを吊り下げることが可能となる。
【符号の説明】
【0065】
1 リムーバブルフック
11 第1ゲートフレーム
12 第2ゲートフレーム
13 ボディフレーム
21 第1回動部
22 第2回動部
23 第3回動部
31 第1捻りバネ
32 第2捻りバネ
33 第3捻りバネ
41 第1コイルスプリング
42 第2コイルスプリング
43 第3コイルスプリング
111 第1ゲートフレーム第1端部
112 第1ゲートフレーム第2端部
113 第1ゲートフレーム側部
121 第2ゲートフレーム第1端部
122 第2ゲートフレーム第2端部
123 第2ゲートフレーム側部
131 ボディフレーム第1端部
132 ボディフレーム第2端部
H ハンガー
W 案内開口部