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  • 特開-組み立て式調理コンロ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023054731
(43)【公開日】2023-04-14
(54)【発明の名称】組み立て式調理コンロ
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/07 20060101AFI20230407BHJP
【FI】
A47J37/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021176959
(22)【出願日】2021-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】521472081
【氏名又は名称】井上 直哉
(71)【出願人】
【識別番号】521472368
【氏名又は名称】井上 巧
(72)【発明者】
【氏名】井上 直哉
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA04
4B040AA08
4B040AC01
4B040AD04
4B040AE14
4B040CA03
4B040CA16
4B040ED05
4B040GD02
(57)【要約】
【課題】組み立て、分解を容易にし、持ち運び、保管に便利な、機能的に使える組み立てコンロを提供する
【解決手段】底板1枚、同形の正面板および背面板2枚、同形の左右側面板2枚、同形の鉄板受け板2枚の合計7枚の金属板で構成され、それぞれの金属板に設けた爪と穴による結合で、簡単容易に組み立て、分解ができる持ち運びが可能な組み立てコンロ。また調理用鉄板等プレートを、コンロに乗せることなく、鉄板受け板の上に乗せ、正面板と背面板及び左右側面板で形成される囲いで、調理する食材がこぼれにくくすることを特徴とする組み立てコンロ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板(1)、正面・背面板(2・2)、左・右側面板(4・4)と鉄板受け板(3・3)の金属板により構成され、底板(1)の爪(1a)の4箇所を、正面・背面板(2・2)の底板差し込み穴(2a・2a)に差し込む、次に、正面・背面板(2・2)の鉄板受け板差し込み穴(2b・2b)に、鉄板受け板(3・3)のはめ込み溝(3a・3a)を合わせて結合する。さらに正面・背面板(2・2)の爪(2c)のそれぞれ4箇所を左・右側面板(4・4)の正面・背面板差し込み穴(4a)のそれぞれ4箇所に差し込みコンロを完成させる。鉄板受け板(3)はコンロの安定を保つ役割のみではなく、調理用プレートを乗せる役割を持つ事と、コンロは鉄板等プレートを乗せる目的のものではなく、調理用プレートに囲いを形成する役割を持つことを特徴とする組み立てコンロ。
【請求項2】
鉄板受け板(3・3)の高さを調節することにより、鉄板の上部位置を正面・背面板(2・2)および左・右側面板(4・4)の高さ(以下、コンロの高さという)より低くし、鉄板(5)を乗せたとき、鉄板(5)の表面位置をコンロの高さより低くする事により、正面・背面板(2・2)と左・右側面板(4・4)で形成される囲い(5a)をつくり、調理する食材がこぼれにくくすることを特徴とする、請求項1に記載の組み立てコンロ。
【請求項3】
正面・背面板(2・2)にある爪(2c)には上部切り込み溝(2d)および下部切り込み溝(2e)を設け、持ち上げたとき爪が穴から外れないようにしてある請求項1に記載の組み立てコンロ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理したときに食材が調理用プレートからこぼれにくくし、かつ組付け金具を使用せず、金属板のみで容易に組み立て、分解ができる機能的なコンロに関する。
【背景技術】
【0002】
市販されている組み立てコンロは便利で、バーベキューを楽しむために多くのユーザーが使っている。特に特許文献1に記載されているコンロのように簡単に組み立て、分解ができるものは、キャンプなどアウトドアに使われている。簡単に組み立て、分解ができ、持ち運びが容易な機能的で低価格のコンロが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開第2021-126348号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の便利な組み立てコンロにも問題点がないわけではない。
バーベキュー用の鉄板は、美味しく食するために厚みのあるものが多くみられ、囲いのないものも少なくはなく、使用するときは、コンロの上に乗せ調理するため鉄板から食材がこぼれ落ちるなど使用勝手が悪い。また、食材がこぼれないよう厚みのある鉄板に囲いを設けるには加工が必要となりコストがかかる。
【0005】
部品点数を極力少なくし、組み立て、分解、使用後の掃除を楽にでき、特別な金具などを使わなくてもよい、持ち運びが容易な組み立てコンロを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の問題点を解決すべく、コンロの上面面積よりサイズの小さい鉄板(5)を乗せた状態の時、正面・背面板(2・2)および左・右側面板(4・4)により、鉄板の周りに囲いができるよう正面・背面板(2・2)の鉄板受け板差し込み穴(2b・2b)の位置を調節し、コンロの上に鉄板(5)等プレートを置くのではなく、鉄板受け板の上に調理用鉄板(5)等プレートを乗せることを特徴とする組み立てコンロ。
【0007】
底板(1)の4箇所の爪(1a)を正面・背面板(2・2)の底板差し込み穴(2a)にそれぞれ差し込む、次に正面・背面板(2・2)の鉄板受け板差し込み穴(2b・2b)に鉄板受け板(3・3)をはめ込み溝(3a・3a)に合わせてはめ込む。さらに、正面・背面板(2・2)の切込み溝を設けた爪(2c・2c)と左・右側面板(4・4)の正面・背面板差し込み穴(4a・4a)に差し込み結合させることで強固に安定したコンロを可能にした。
【0008】
鉄板受け板(3・3)はコンロの大きさ、厚さにより、重くなる場合は重さに耐えられるよう本数を増やして形成できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
コンロの上面面積よりサイズの小さい鉄板(5)を乗せた状態で食材を調理したとき、こぼれにくくなり使い勝手が良くなる。
【0010】
コンロの上部面積よりサイズの小さい飯盒などの調理器具を鉄板受け板(3・3)に乗せた時、器具が動くことなく安定して収まり使用勝手が良くなる。
【0011】
金属板7枚と部品点数が少なくなり、金具等の備品もなく低コストで製造することができ、安価で市場に出せる。
【0012】
容易に組み立て分解ができ嵩張らないため、持ち運びや保管が容易にでき、アウトドアや防災用グッズにも使える。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態の組み立てコンロの構造を示す斜視図。
図2】本実施形態における組み立てコンロに鉄板を乗せた時の斜視図。
図3】本実施形態における底板の平面図。
図4】本実施形態における正面・背面板の正面図。
図5】本実施形態における鉄板受け板2本の側面図。
図6】本実施形態における左・右側面板の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について、図面を参照してより詳しく説明する。
図1は組み立て後のコンロを示し、図3の板1枚、図4の板2枚、図5の板2枚、図6の板2枚の部品7点から形成される。
【0015】
形成される部品となる金属はスチール製で防錆処理をしたもの、もしくはステンレス製を採用し、金属の厚みは、1.0mm~2.5mm程度とすることで組み立て後あまり重くならないようにすることが望ましい。
【0016】
(1)は燃料を置く底板の役割を果たし、(1a)の4箇所の爪は正面・背面板(2・2)の(2a)の穴に差し込み結合させ固定させる。
それだけでは安定しないため、鉄板受け板(3・3)の(3a)を正面・背面板(2・2)の(2b)に差し込み、次に、正面・背面板(2・2)の(2c)を左・右側面板(4)の(4a)の穴にそれぞれ4箇所差し込み結合させ完成させる。
【0017】
正面・背面板(2・2)の(2c)には、上下に切り込み溝が設けてあり、左・右側面板(4)の(4a)に差し込んだ後、正面・背面板(2・2)を下にスライドさせることで、正面・背面板(2・2)は抜けにくくなる。しかし、正面・背面板(2・2)を持ち上げたときは容易に抜けてしまうため、正面・背面板(2・2)の(2c)の上部にも切り込み溝を設けることにより左・右側面板(4)がスライドされ左・右側面板(4)は抜けにくくなる。
【0018】
正面・背面板(2・2)にある正面・背面板差し込み穴(2b・2b)は、正面・背面板(2・2)の上部位置からの距離を10mm以上にし、調理する鉄板(5)の厚みが4.0mmから9.0mmまでのものを乗せた時に、鉄板(5)がコンロの高さを超えることなく、正面・背面板(2・2)と左・右側面板(4・4)により、高さが十分な囲いが形成され、調理する食材はこぼれにくくなる。
【符号の説明】
【0019】
1 底板
1a 底板の爪(4箇所)
2 正面・背面板(2枚)
2a 底板差し込み穴(それぞれ2箇所)
2b 鉄板受け板差し込み穴(それぞれ2箇所)
2c 切り込み溝を設けた爪(それぞれ4箇所)
2d 上部に設けた切り込み溝(それぞれ4箇所)
2e 下部に設けた切り込み溝(それぞれ4箇所)
3 鉄板受け板(2枚)
3a はめ込み溝(それぞれ2箇所)
4 左・右側面板(2枚)
4a 正面・背面板差し込み穴(それぞれ4箇所)
5 調理に使用する鉄板
5a 正面・背面板と左・右側面板で形成される囲い
図1
図2
図3
図4
図5
図6