(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023054735
(43)【公開日】2023-04-14
(54)【発明の名称】UV-Cランプを用いた室内循環式ウイルス不活性化装置。
(51)【国際特許分類】
A61L 9/20 20060101AFI20230407BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20230407BHJP
A61L 9/01 20060101ALI20230407BHJP
A61L 9/16 20060101ALI20230407BHJP
【FI】
A61L9/20
A61L9/00 C
A61L9/01 B
A61L9/16 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021176963
(22)【出願日】2021-10-04
(71)【出願人】
【識別番号】502365933
【氏名又は名称】岸本 忠夫
(72)【発明者】
【氏名】岸本 節子
(72)【発明者】
【氏名】岸本 忠夫
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180CC03
4C180DD03
4C180DD08
4C180EA05X
4C180HH05
4C180HH17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】空気中に浮遊するウイルスの不活性化をし、人への感染を抑える、ウイルス不活性化装置を提供する。
【解決手段】ウイルス感染予防に関して、本発明のUV-Cランプを用いてエアロゾル化したウイルスはUV-C照射室を通過するだけでウイルスの不活化ができることを特徴としたウイルス不活性化装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は所定の寸法、形状、任意の位置に筐体の一面に吸気用換気扇を用いてエアロゾル化したウイルス筐体内部に所定の寸法、形状を有する第一隔壁、第二隔壁を任意の位置に設ける事でウイルスが筐体内での滞留時間が延び、第一室(エアロゾル化をしたウイルス取入室と金属類メッシュ光触媒での不活化室)の次に第二室(UV-Cランプによる不活化室)の次に第三室(第二室で無害化されたウイルスをさらに金属性メッシュ白金ナノ光触媒での不活化室)を構成した事を特徴としたウイルス不活性化装置。
【請求項2】
室内面積の広さに応じて第一隔壁、第二隔壁、第三隔壁より隔壁を増設すればUV-Cランプ照射室も増設することができウイルスが筐体内での滞留時間を延ばしウイルスの不活化ができ、また筐体を大きくしUV-Cランプ出力換気扇の能力を大きくしたことを特徴としたウイルス不活性化装置。
【請求項3】
本発明は換気扇から第一室に放出されるエアロゾル化したウイルスは所定の寸法、形状を有したU字型パイプは筐体内部の換気扇出口に連結し一方を任意の方向へ放出することで、第一室で攪拌され、次室のUV-Cランプ室でUV-Cランプと接触しウイルスが不活性化でき、筺体内の最終出口もU字型パイプと隔壁の効果でUV-Cは筐体外へは出ていかず、不活化したウイルスを筐体外へ放出することを特徴としたウイルス不活性化装置。
【請求項4】
本発明の筺体内隔壁開口部は第一隔壁の所定の寸法、形状で下面へ設け第二隔壁は上面設け、以降下面、上面と、繰り返し形成し照射室の増設ができ、又、筐体内部と隔壁は溶接機を用いて密閉し、開口部の代わりにパイプを隔壁に貫通させることを特徴とした構造のウイルス不活性化装置。
【請求項5】
本発明のUV-Cランプを電気ストーブ等に使用されている石英管ヒーターに変えても表面温度数百度になるので、ウイルスが通り道に設置がされているUV-Cランプ、又、石英管ヒーターに必ず接触させる事を特徴としたウイルス不活性化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
空気中に浮遊するエアロゾル化したウイルス、細菌を本発明のウイルス不活性化装置内へ換気扇などの送風装置を用いて本発明の筐体内に吸引し、UV-Cライトを用いてエアロゾル化をしたウイルスを筐体内部でウイルスの不活化ができる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスで年間に多数の犠牲者が出ており、その対策としてアルコール消毒液、希釈をした次亜塩素酸ナトリウム水溶液用いて人が触れると思われる個所、例えばドアノブ、手摺、テーブル、椅子を拭き感染予防をしているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は空気中に浮遊するエアロゾル化したウイルスを、UV-Cランプの照射時間を長くしてウイルスの不活化に関する。
【0005】
本発明は所定の寸法、形状、任意の位置に筐体の一面に吸気用換気扇を用いてエアロゾル化したウイルス筐体内部に所定の寸法、形状を有する第一隔壁、第二隔壁を任意の位置に設ける事でウイルスが筐体内での滞留時間が延び、第一室(エアロゾル化をしたウイルス取入室と金属類メッシュ光触媒での不活化室)の次に第二室(UV-Cランプによる不活化室の次に第三室(第二室で無害化されたウイルスをさらに金属性メッシュ白金ナノ光触媒での不活化室)を構成した事を特徴としたウイルス不活性化装置。
【0006】
室内面積の広さに応じて第一隔壁、第二隔壁、第三隔壁より隔壁を増設すればUV-Cランプ照射室も増設することができウイルスが筐体内での滞留時間を延ばしウイルスの不活化ができる構成としたウイルス不活性化装置。
【0007】
本発明は換気扇から第一室に放出されるエアロゾル化したウイルスは所定の寸法、形状を有したU字型パイプは筐体内部の換気扇出口に連結し一方を任意の方向へ放出することで、第一室で攪拌され、次室のUV-Cランプ室でUV-Cランプと接触しウイルスが不活性化でき、筺体内の最終出口もU字型パイプと隔壁の効果でUV-Cは筐体外へは出ていかず、不活化したウイルスだけを筐体外へ放出することを特徴としたウイルス不活性化装置。
【0008】
本発明の筺体内隔壁開口部は第一隔壁に下面へ設け第隔壁は上面設け、以降下面、上面と、繰り返し形成し照射室の増設ができ、又、筐体内部と隔壁は溶接機を用いて密閉し開口部の代わりにパイプを隔壁に貫通させることを特徴としたウイルス不活性化装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明のUV-Cランプ(U)の波長(U1)は強い殺菌効果がある反面、生体に対する破壊性も強く、特に人が暴露をしない材質(金属類)で形成し、筐体内接面部はUV-Cが外部に漏れない構造とし、必要であればU字型パイプ、隔壁を増設することでウイルスの不活化ができる、電気ストーブのヒーターは表面温度が数百度もありUV-Cランプの代用ができる。
【0010】
発明の筐体内部の隔壁は第一隔壁(S1)、第二隔壁(S2)設けることで三室が形成され、真ん中の第二室(B)はUV-Cランプ(U)照射装置室(設置個所はなるべく上から下へ)となっておりエアロゾル化したウイルスは必ずUV-Cランプ(U)と接触しウイルスを第三室(C)で不活化した浄化空気(a2)を再び室内に放出する。
【0011】
本発明の筐体内部はエアロゾル化したウイルス(a)の滞留時間を延ばし、UV-Cランプ(U)を接触照射する事でウイルスの不活化(a2)が出来る事から筐体内部の隔壁(S2・S3)を増設することでUV-Cランプ(U)照射装置室も増設ができ、滞留時間を延ばすことができウイルス(a)を確実に不活化(a2)する事ができる、複数の隔壁を増設するときの留意点として吸入口第一室目は底部に開口部を設け、2室目は上部に開口部を設け交互に隔壁を設ける事で筐体内部にウイルスの滞留時間を延ばせる、又、開口部はパイプでも良い。
【0012】
本発明のウイルス不活化装置の筐体内隔壁とU字型パイプを複数設置することでUV-Cの光は直進し、物体に接触し入射角、反射角と距離によりUV-Cが乱反射を起こし、物体に接触する度にUV-Cのエネルギーが減衰し筐体外部に空気を放出してもUV-Cは放出をしないので人体,物に暴露する事が無く、環境へ影響を及ぼさない。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】本発明のUV-Cランプ無害化装置の上面図。
【実施例0015】
本発明のウイルス不活性化装置は一般家庭用、小オフィス用は換気扇の能力(1時間当たり200m3程度)よるがUV-Cランプで実施したが問題なくウイルスの不活化ができる。換気能力が大きな(200m3を超す)大型施設に於いては1人の必要換気量(1時間当たり30m3)を割り出し、部屋の広さに応じて換気能力に優れた換気扇と本発明の大型化した筐体を設置するか、一家庭用、小オフィス用ウイルス不活化装置を複数台設置する事でウイルスの不活化が出来る。