(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023054860
(43)【公開日】2023-04-17
(54)【発明の名称】冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F25B 29/00 20060101AFI20230410BHJP
F25B 1/00 20060101ALI20230410BHJP
F25B 1/10 20060101ALI20230410BHJP
【FI】
F25B29/00 371Z
F25B1/00 399Y
F25B1/00 396D
F25B1/10 Z
F25B1/00 321M
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021163802
(22)【出願日】2021-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕也
(72)【発明者】
【氏名】金城 賢治
(57)【要約】
【課題】本開示は、冷凍装置の冷却運転をしながら、給湯の需要に応じて、給湯を行う運転と、給湯を行わない運転との切替えが可能な冷凍装置を提供する。
【解決手段】本開示における冷凍装置は、冷媒と水との熱交換により冷媒を冷却する冷凍装置であって、低段圧縮機構と、低段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するインタークーラーと、インタークーラーを通過した冷媒を吸入する高段圧縮機構と、高段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するガスクーラーとが冷媒配管で接続されると共に、給水手段と、インタークーラーと、ガスクーラーと、外部放熱装置と、給湯手段と、送水機構とが水配管で接続され、ガスクーラーを通過後に給湯手段と外部放熱装置とに流入する水の流量を調整する第1流量調整機構を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒と水との熱交換により冷媒を冷却する冷凍装置であって、
低段圧縮機構と、前記低段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するインタークーラーと、前記インタークーラーを通過した冷媒を吸入する高段圧縮機構と、前記高段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するガスクーラーと、が冷媒配管で接続されると共に、
給水手段と、前記インタークーラーと、前記ガスクーラーと、外部放熱装置と、給湯手段と、送水機構と、が水配管で接続され、
前記ガスクーラーを通過後に前記給湯手段と前記外部放熱装置とに流入する水の流量を調整する第1流量調整機構を備える冷凍装置。
【請求項2】
前記水配管は、
前記給水手段と前記ガスクーラーとを接続する第1水配管と、
前記ガスクーラーと前記給湯手段とを接続する第2水配管と、
前記第1水配管から分岐し前記インタークーラーと接続する第3水配管と、
前記インタークーラーと前記外部放熱装置とを接続する第4水配管と、
前記外部放熱装置と前記給水手段とを接続する第5水配管と、
前記第2水配管から分岐し、前記第4配管に合流する第6水配管と、
を備える、
請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
前記冷凍装置を制御する制御部と、
前記第5水配管に設けられ、前記外部放熱装置を通過した水の温度を検出する外部放熱装置出口水温度センサーと、を備え、
前記制御部は、前記外部放熱装置出口水温度センサーによる検出値に基づいて前記送水機構を制御する、
請求項1または2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記外部放熱装置出口水温度センサーによる検出値に基づいて前記第1流量調整機構を制御する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項5】
前記第4水配管に凍結防止ヒーターを備え、
前記制御部は、前記外部放熱装置出口水温度センサーによる検出値に基づいて前記凍結防止ヒーターを制御する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項6】
前記第1水配管に設けられ、前記インタークーラーと前記ガスクーラーに流入する水温を検出する入水温度センサーと、
前記インタークーラーを通過した冷媒の温度を検出するインタークーラー出口冷媒温度センサーと、を備え、
前記制御部は、前記入水温度センサーおよび前記インタークーラー出口冷媒温度センサーによる検出値に基づいて前記送水機構を制御する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項7】
前記第1水配管通過後に前記ガスクーラーと前記インタークーラーとに流入する水の流量を調整する第2流量調整機構を備えると共に、
前記第2流量調整機構と前記ガスクーラーとの間に設けられ、前記ガスクーラー通過後の冷媒を冷却する補助ガスクーラーと、
前記補助ガスクーラーを通過した冷媒の温度を検出する補助ガスクーラー出口冷媒温度
センサーと、を備え、
前記制御部は、前記入水温度センサーおよび前記補助ガスクーラー出口冷媒温度センサーによる検出値に基づいて前記第2流量調整機構を制御する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項8】
前記補助ガスクーラーと前記ガスクーラーとの間で分岐し、前記第4水配管に合流する第7水配管と、
前記補助ガスクーラー通過後に前記ガスクーラーと前記第7水配管に流入する水の流量を調整する第3流量調整機構と、
前記第2水配管に設けられ、給湯する水温を検出する給湯温度センサーと、を備え、
前記制御部は、前記給湯温度センサーによる検出値に基づいて前記第3流量調整機構を制御する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【請求項9】
前記冷媒として二酸化炭素を用いる、
請求項1~8のいずれか1項に記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷蔵または冷凍ショーケースなどに接続される冷凍装置に係り、特に、冷凍装置の排熱により給湯を行うことのできる冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、冷凍装置の排熱によって加熱された水を給湯に利用する冷凍装置を開示する。この冷凍装置は、低段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するインタークーラーと、高段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するガスクーラーとを備え、インタークーラーとガスクーラーとが水配管で並列に接続され、インタークーラーおよびガスクーラーで加熱された水を給湯に利用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、冷凍装置の冷却運転をしながら、給湯の需要に応じて、給湯を行う運転と、給湯を行わない運転との切替えが可能な冷凍装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における冷凍装置は、冷媒と水との熱交換により冷媒を冷却する冷凍装置であって、低段圧縮機構と、低段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するインタークーラーと、インタークーラーを通過した冷媒を吸入する高段圧縮機構と、高段圧縮機構から吐出された冷媒を冷却するガスクーラーとが冷媒配管で接続されると共に、給水手段と、インタークーラーと、ガスクーラーと、外部放熱装置と、給湯手段と、送水機構とが水配管で接続され、ガスクーラーを通過後に給湯手段と外部放熱装置とに流入する水の流量を調整する第1流量調整機構を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示における冷凍装置は、第1流量調整機構により、ガスクーラーで加熱された水を、給湯が必要な場合は給湯手段へ、給湯が不要な場合は外部放熱装置へ流すことができる。そのため、給湯を行う運転と、給湯を行わない運転との切替えが可能であり、給湯の需要によらず、冷凍装置の冷却運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】実施の形態1における制御構成のブロック線図
【
図3】実施の形態1における凍結防止制御のフローチャート
【
図4】実施の形態1におけるインタークーラー水流量制御のフローチャート
【
図5】実施の形態1における補助ガスクーラー水流量制御のフローチャート
【
図6】実施の形態1における給湯温度制御のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
冷凍装置の排熱を利用して給湯を行う冷凍装置は、一般的なヒートポンプ給湯機とは異なり、給湯の需要によらず、冷凍装置の冷却運転を継続して行わなければならない。そこ
で、発明者らは、外部放熱装置を備え、給湯が不要な場合は、外部放熱装置により冷凍装置の排熱で加熱された水の放熱を行い、これを循環させることで、冷凍装置の冷却運転を継続させることを考案した。しかしながら、給湯が必要な場合には、外部放熱装置内に水が滞留することになり、周囲温度が氷点下になると、外部放熱装置内の水が凍結するという課題を発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
【0009】
本開示は、冷凍装置の冷却運転を継続しながら、給湯の需要に応じて、給湯を行う運転と、給湯を行わない運転との切替えが可能であると共に、水の凍結防止が可能な冷凍装置を提供する。
【0010】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0011】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0012】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図6を用いて、実施の形態1を説明する。
【0013】
[1-1.構成]
図1において、冷凍装置100は、低段圧縮機構110と高段圧縮機構111とを備える圧縮機180と、低段圧縮機構110から吐出された冷媒を冷却するインタークーラー120と、高段圧縮機構111から吐出された冷媒を冷却するガスクーラー130と、ガスクーラー130から出た冷媒をさらに冷却する補助ガスクーラー131とを備えている。
【0014】
さらに、冷凍装置100は、冷凍装置100から送り出された冷媒により冷却される冷却機器170に接続される。
【0015】
ここで、冷却機器170は、蒸発器171と、膨張機構172とが接続されて構成され、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に設置され、冷蔵または冷凍商品を冷却しながら陳列するショーケースなどである。
【0016】
また、低段圧縮機構110は、低段吸込口181および低段吐出口182を備えている。
【0017】
さらに、高段圧縮機構111は、高段吸込口183および高段吐出口184を備えている。
【0018】
冷凍装置100を構成する機器と冷却機器170を構成する機器とは、冷媒が流れる冷媒配管135で接続されている。
【0019】
冷媒配管135は、蒸発器171と低段吸込口181とを接続する低圧吸込配管190と、低段吐出口182とインタークーラー120とを接続する中間圧吐出配管192と、インタークーラー120と高段吸込口183とを接続する中間圧吸込配管191と、高段吐出口184とガスクーラー130とを接続する高圧吐出配管193と、ガスクーラー130と補助ガスクーラー131とを接続する高圧接続配管194と、補助ガスクーラー131と膨張機構172とを接続する出口配管195とから構成されている。
【0020】
なお、本実施の形態の冷凍装置100には、冷媒として、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素を用いている。この二酸化炭素冷媒は、環境負荷が小さく、可燃性および毒性がない自然冷媒である。
【0021】
次に、本実施の形態の冷凍装置100は、水冷式であり、給水手段140としての給水タンクと、給湯手段150としての貯湯タンクと、外部放熱装置160としての空冷密閉式クーリングタワーとを備え、これらの機器と冷凍装置100のインタークーラー120と、ガスクーラー130と、補助ガスクーラー131とは、水が流れる水配管200で接続されている。
【0022】
水配管200は、給水手段140とガスクーラー130とを補助ガスクーラー131を介して接続する第1水配管201と、ガスクーラー130と給湯手段150とを接続する第2水配管202と、第1水配管201から分岐し、インタークーラー120と接続する第3水配管203と、インタークーラー120と外部放熱装置160とを接続する第4水配管204と、外部放熱装置160と給水手段140とを接続する第5水配管205と、第2水配管202から分岐し、第4水配管204に合流する第6水配管206と、補助ガスクーラー131とガスクーラー130との間で分岐し、第4水配管204に合流する第7水配管207とから構成されている。
【0023】
ここで、第1水配管201および第3水配管203により、インタークーラー120と補助ガスクーラー131は並列に接続されている。また、第1水配管201により、補助ガスクーラー131とガスクーラー130は直列に接続されている。
【0024】
第1水配管201には、送水機構210としての送水ポンプが備えられている。
【0025】
第4水配管204には、凍結防止ヒーター220としてのプラグヒーターが備えられている。
【0026】
第2水配管202の第6水配管206へ分岐する分岐部には、第1流量調整機構230が備えられている。
【0027】
第1水配管201の第3水配管203へ分岐する分岐部には、第2流量調整機構231が備えられている。
【0028】
第1水配管201の第7水配管207へ分岐する分岐部には、第3流量調整機構232が備えられている。
【0029】
なお、本実施の形態においては、第1流量調整機構230、第2流量調整機構231および第3流量調整機構232は、三方流量調整弁が用いられている。
【0030】
第1水配管201の管表面には、インタークーラー120と補助ガスクーラー131に流入する水の温度を検出する入水温度センサー240が設けられている。
【0031】
中間圧吸込配管191の管表面には、インタークーラー120を通過した冷媒の温度を検出するインタークーラー出口冷媒温度センサー241が設けられている。
【0032】
出口配管195の管表面には、補助ガスクーラー131を通過した冷媒の温度を検出する補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー242が設けられている。
【0033】
第5水配管205の管表面には、外部放熱装置160を通過した水の温度を検出する外部放熱装置出口水温度センサー243が設けられている。
【0034】
第2水配管202の管表面には、給湯する水温を検出する給湯温度センサー244が設けられている。
【0035】
また、冷凍装置100は、各部を統括して制御する制御部250(図示せず)を備えている。
【0036】
制御部250は、
図2に示すように、圧縮機180の駆動制御と、給湯の需要に応じた給湯運転切替と、外部放熱装置出口水温度センサー243による検出値に基づいた凍結防止制御と、入水温度センサー240およびインタークーラー出口冷媒温度センサー241による検出値に基づいたインタークーラー水流量制御と、入水温度センサー240および補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー242による検出値に基づいた補助ガスクーラー水流量制御と、給湯温度センサー244による検出値に基づいた給湯温度制御を行う。
【0037】
[1―2.動作]
以上のように構成された冷凍装置100について、以下その動作、作用を説明する。
【0038】
まず、冷媒の動作について説明する。
【0039】
圧縮機180を作動させることにより、蒸発器171から戻ってきた冷媒が低段吸込口181を介して低段圧縮機構110に吸い込まれる。
【0040】
低段圧縮機構110に吸い込まれた冷媒は、中間圧力まで圧縮されて低段吐出口182から吐出される。
【0041】
低段吐出口182から吐出された冷媒は、中間圧吐出配管192を介して、インタークーラー120に流入する。
【0042】
インタークーラー120に流入した冷媒は、水と熱交換して冷却され、中間圧吸込配管191、高段吸込口183を順次経由して高段圧縮機構111に吸い込まれる。
【0043】
高段圧縮機構111に吸い込まれた冷媒は、高圧圧力まで圧縮されて高段吐出口184から吐出される。
【0044】
高段吐出口183から吐出された冷媒は、高圧吐出配管193を介して、ガスクーラー130に流入する。
【0045】
ガスクーラー130に流入した冷媒は、水と熱交換して冷却された後、高圧接続配管194を経て補助ガスクーラー131に流入する。そして、補助ガスクーラー131で水と熱交換して、さらに冷却される。
【0046】
冷却された冷媒は、膨張機構172を介して、蒸発器171に送られ、例えばショーケース内の空気と熱交換して加熱され、再び、低段圧縮機構110に吸い込まれる。そして、圧縮機110が作動している間、これらの冷媒の動作が繰り返される。
【0047】
次に、水の動作について説明する。
【0048】
送水機構210を作動させることにより、給水手段140から水が供給され、第1水配
管201、送水機構210を順次経由して第2流量調整機構231に流入する。
【0049】
第2流量調整機構231に流入した水は、第2流量調整機構231により、第1水配管201を介して補助ガスクーラー131に流入する流路と、第3水配管203を介してインタークーラー120に流入する流路に、流量を調整して分配される。
【0050】
補助ガスクーラー131に流入した水は、冷媒と熱交換して加熱された後、第3流量調整機構232に流入する。そして、第3流量調整機構232に流入した水は、第3流量調整機構232により、第1水配管201を介してガスクーラー130に流入する流路と、第7水配管207を通過する流路に、さらに流量を調整して分配される。
【0051】
ガスクーラー130に流入した水は、冷媒と熱交換して、さらに加熱された後、第2水配管202を介して第1流量調整機構230に流入する。そして、第1流量調整機構230に流入した水は、第2水配管202を介して給湯手段150に流入する流路と、第6水配管206を通過する流路に、さらに流量を調整して分配される。
【0052】
インタークーラー120に流入した水は、冷媒と熱交換して加熱された後、第4水配管204に流入する。
【0053】
第7水配管207および第6水配管206を通過した水は、第4水配管204を通過した水と合流し、外部放熱装置160に流入する。
【0054】
外部放熱装置160に流入した水は、例えば屋外の空気と熱交換して冷却された後、給水手段140に流入する。そして、送水機構210が作動している間、これらの水の動作が繰り返される。
【0055】
次に、凍結防止制御について、
図3を用いて説明する。
【0056】
凍結防止制御は、冷凍装置100の起動スイッチ(図示せず)をオンにすることで入力される制御信号によって運転を開始する。
【0057】
制御部250は、まず、凍結危険温度T0を設定する(ST1)。凍結危険温度T0は、通常は、氷点に対して余裕を持った3~5℃程度を設定する。
【0058】
その後、制御部250は、外部放熱装置出口水温度センサー243によって、外部放熱装置出口水温度Toutを取得する(ST2)。
【0059】
続いて、制御部250は、外部放熱装置出口水温度Toutが、凍結危険温度T0よりも低いか否かを判断する(ST3)。
【0060】
そして、外部放熱装置出口水温度Toutが、凍結危険温度T0よりも低いと判断した場合(ST3:YES)は、制御部250は、送水機構210の出力が最大であるか否かを判断する(ST4)。
【0061】
そして、送水機構210の出力が最大であると判断した場合(ST4:YES)は、制御部250は、第1流量調整機構230の給湯手段150側が全閉であるか否かを判断する(ST5)。
【0062】
そして、第1流量調整機構230の給湯手段150側が全閉であると判断した場合(ST5:YES)は、制御部250は、凍結防止ヒーター220の出力を増加させるように
制御する(ST6)。その後、制御信号が入力されている間(ST7:YES)、ST2からST7を繰り返す。
【0063】
第1流量調整機構230の給湯手段150側が全閉ではないと判断した場合(ST5:NO)は、制御部250は、第1流量調整機構230の給湯手段150側の流量を減少させるように制御する(ST8)。その後、制御信号が入力されている間(ST7:YES)、ST2からST7を繰り返す。
【0064】
送水機構210の出力が最大ではないと判断した場合(ST4:NO)は、制御部250は、水流量を増加させるように送水機構210を制御する(ST9)。その後、制御信号が入力されている間(ST7:YES)、ST2からST7を繰り返す。
【0065】
外部放熱装置出口水温度Toutが、凍結危険温度T0よりも高いと判断した場合(ST3:NO)は、制御部250は、凍結防止ヒーター220の出力があるか否かを判断する(ST10)。
【0066】
そして、凍結防止ヒーター220の出力があると判断した場合(ST10:YES)は、制御部250は、凍結防止ヒーター220の出力を減少させるように制御する(ST11)。その後、制御信号が入力されている間(ST7:YES)、ST2からST7を繰り返す。
【0067】
凍結防止ヒーター220の出力がないと判断した場合(ST10:NO)は、
制御信号が入力されている間(ST7:YES)、ST2からST7を繰り返す。
【0068】
そして、冷凍装置100の起動スイッチ(図示せず)がオフになり、制御信号の入力がなくなると(ST7:NO)、凍結防止制御を終了する。
【0069】
次に、インタークーラー水流量制御について、
図4を用いて説明する。
【0070】
インタークーラー水流量制御は、圧縮機構180の起動によって入力される制御信号によって運転を開始する。
【0071】
制御部250は、まず、上限値ΔTic_upおよび下限値ΔTic_lowを設定する(ST12A)。
【0072】
ここで、上限値ΔTic_upおよび下限値ΔTic_lowは、インタークーラー出口冷媒温度Ticを、どの程度まで入水温度Tinに近付けるかを設定する値である。通常は、上限値ΔTic_upは、2~6K程度、下限値ΔTic_lowは、0.5~4K程度に設定する。また、上限値ΔTic_upおよび下限値ΔTic_lowは、入水温度Tinによって変化させてもよい。例えば、入水温度Tinが25℃以上の場合は、上限値ΔTic_upを2K、下限値ΔTic_lowを0.5Kに、入水温度Tinが20℃以上25℃未満の場合は、上限値ΔTic_upを4K、下限値ΔTic_lowを2Kに、入水温度Tinが20℃未満の場合は、上限値ΔTic_upを6K、下限値ΔTic_lowを4Kに設定する。
【0073】
その後、制御部250は、入水温度センサー240によって、入水温度Tinを、インタークーラー出口冷媒温度センサー241によって、インタークーラー出口冷媒温度Ticを取得する(ST13)。
【0074】
続いて、制御部250は、インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに
下限値ΔTic_lowを加算した値よりも低いか否かを判断する(ST14)。
【0075】
そして、インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに下限値ΔTic_lowを加算した値よりも低いと判断した場合(ST14:YES)は、制御部250は、水流量を減少させるように送水機構210を制御する(ST15)。その後、制御信号が入力されている間(ST16:YES)、ST13からST16を繰り返す。
【0076】
インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに下限値ΔTlowを加算した値よりも高いと判断した場合(ST14:NO)は、制御部250は、インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに上限値ΔTupを加算した値よりも高いか否かを判断する(ST17)。
【0077】
そして、インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに上限値ΔTupを加算した値よりも高いと判断した場合(ST17:YES)は、制御部250は、水流量を増加させるように送水機構210を制御する(ST18)。その後、制御信号が入力されている間(ST16:YES)、ST13からST16を繰り返す。
【0078】
インタークーラー出口冷媒温度Ticが、入水温度Tinに上限値ΔTupを加算した値よりも低いと判断した場合(ST17:NO)は、制御信号が入力されている間(ST16:YES)、ST13からST16を繰り返す。
【0079】
そして、圧縮機180が停止し、制御信号の入力がなくなると(ST16:NO)、インタークーラー水流量制御を終了する。
【0080】
次に、補助ガスクーラー水流量制御について、
図5を用いて説明する。
【0081】
補助ガスクーラー水流量制御は、圧縮機構180の起動によって入力される制御信号によって運転を開始する。
【0082】
制御部250は、まず、上限値ΔTgc_upおよび下限値ΔTgc_lowを設定する(ST12B)。
【0083】
ここで、上限値ΔTgc_upおよび下限値ΔTgc_lowは、補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcを、どの程度まで入水温度Tinに近付けるかを設定する値である。なお、本実施の形態においては、上限値ΔTgc_upは上限値ΔTic_upと、下限値ΔTgc_lowは下限値ΔTic_lowと、同様の値を設定するが、異なる値を設定するようにしてもよい。
【0084】
その後、制御部250は、入水温度センサー240によって、入水温度Tinを、補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー242によって、補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcを取得する(ST19)。
【0085】
続いて、制御部250は、補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに下限値ΔTgc_lowを加算した値よりも低いか否かを判断する(ST20)。
【0086】
そして、補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに下限値ΔTgc_lowを加算した値よりも低いと判断した場合(ST20:YES)は、制御部250は、補助ガスクーラー131側の流量を減少させるように第2流量調整機構231を制御する(ST21)。その後、制御信号が入力されている間(ST22:YES)、ST19からST22を繰り返す。
【0087】
補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに下限値ΔTgc_lowを加算した値よりも高いと判断した場合(ST20:YES)は、制御部250は、補助ガスインタークーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに上限値ΔTgc_upを加算した値よりも高いか否かを判断する(ST23)。
【0088】
そして、補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに上限値ΔTgc_upを加算した値よりも高いと判断した場合(ST23:YES)は、制御部250は、補助ガスクーラー131側の流量を増加させるように第2流量調整機構231を制御する(ST24)。その後、制御信号が入力されている間(ST22:YES)、ST19からST22を繰り返す。
【0089】
補助ガスクーラー出口冷媒温度Tgcが、入水温度Tinに上限値ΔTgc_upを加算した値よりも低いと判断した場合(ST23:NO)は、制御信号が入力されている間(ST22:YES)、ST19からST22を繰り返す。
【0090】
そして、圧縮機180が停止し、制御信号の入力がなくなると(ST22:NO)、補助ガスクーラー水流量制御を終了する。
【0091】
次に、給湯温度制御について、
図6を用いて説明する。
【0092】
給湯温度制御は、給湯スイッチ(図示せず)をオンにすることで入力される制御信号によって運転を開始する。
【0093】
制御部250は、まず、給湯設定温度Tsetおよび応差ΔTdiffを設定する(ST25)。
【0094】
ここで、給湯設定温度Tsetは、通常は、40~90℃程度を設定する。応差ΔTdiffは、給湯温度Tkyが不安定になることを防止するために設定する値であり、通常は、1~5℃程度を設定する。
【0095】
その後、制御部250は、給湯温度センサー244によって、給湯温度Tkyを取得する(ST26)。
【0096】
続いて、制御部250は、給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを減算した値よりも低いか否かを判断する(ST27)。
【0097】
そして、給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを減算した値よりも低いと判断した場合(ST27:YES)は、制御部250は、ガスクーラー130側の流量を減少させるように第3流量調整機構232を制御する(ST28)。その後、制御信号が入力されている間(ST29:YES)、ST26からST29を繰り返す。
【0098】
給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを減算した値よりも高いと判断した場合(ST27:YES)は、制御部250は、給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを加算した値よりも高いか否かを判断する(ST30)。
【0099】
そして、給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを加算した値よりも高いと判断した場合(ST30:YES)は、制御部250は、ガスクーラー130側の流量を増加させるように第3流量調整機構232を制御する(ST31)。その後、
制御信号が入力されている間(ST29:YES)、ST26からST29を繰り返す。
【0100】
給湯温度Tkyが、給湯設定温度Tsetに応差ΔTdiffを加算した値よりも低いと判断した場合(ST30:NO)は、制御信号が入力されている間(ST29:YES)、ST26からST29を繰り返す。
【0101】
そして、給湯スイッチ(図示せず)がオフになり、制御信号の入力がなくなると(ST29:NO)、給湯温度制御を終了する。
【0102】
[1―3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、冷凍装置100は、低段圧縮機構110と、低段圧縮機構110から吐出された冷媒を冷却するインタークーラー120と、インタークーラー120を通過した冷媒を吸入する高段圧縮機構111と、高段圧縮機構111から吐出された冷媒を冷却するガスクーラー130と、が冷媒配管135で接続されると共に、給水手段140と、インタークーラー120と、ガスクーラー130と、外部放熱装置160と、給湯手段150と、送水機構210と、が水配管200で接続され、ガスクーラー130を通過後に給湯手段150と外部放熱装置160とに流入する水の流量を調整する第1流量調整機構230と、を備える。
【0103】
これにより、ガスクーラー130で加熱された水を、給湯が必要な場合は給湯手段150へ、給湯が不要な場合は外部放熱装置160へ流すことができる。そのため、給湯を行う運転と、給湯を行わない運転との切替えが可能であり、給湯の需要によらず、冷凍装置100の冷却運転を継続することができる。
【0104】
本実施の形態のように、水配管200は、給水手段140とガスクーラー130とを接続する第1水配管201と、ガスクーラー130と給湯手段150とを接続する第2水配管202と、第1水配管201から分岐しインタークーラー120と接続する第3水配管203と、インタークーラー120と外部放熱装置160とを接続する第4水配管204と、外部放熱装置160と給水手段140とを接続する第5水配管205と、第2水配管202から分岐し、第4配管204に合流する第6水配管206と、を備えるようにしてもよい。
【0105】
これにより、インタークーラー120で加熱された水は、常時外部放熱装置160へ流入させることができる。そのため、氷点下の周囲温度において、外部放熱装置160の凍結回避のための顕熱移流および限界流速を確保することができる。
【0106】
また、インタークーラー120とガスクーラー130に並列に入水させることにより、インタークーラー120を通過した冷媒の温度およびガスクーラー130を通過した冷媒の温度を、インタークーラー120とガスクーラー130に流入する水の温度付近まで冷却することができる。
【0107】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、冷凍装置100を制御する制御部250と、第5水配管205に設けられ、外部放熱装置160を通過した水の温度を検出する外部放熱装置出口水温度センサー243と、を備え、制御部250は、外部放熱装置出口水温度センサー243による検出値に基づいて、送水機構210を制御するようにしてもよい。
【0108】
これにより、凍結の危険性がある場合は、外部放熱装置160を通過した水の温度が、所定の値を下回らないように水流量を増加させることができる。そのため、外部放熱装置160の周囲温度が極低温の場合においても、凍結回避のための限界流速を確保すること
ができる。
【0109】
また、本実施の形態のように、制御部250は、外部放熱装置出口水温度センサー243による検出値に基づいて、第1流量調整機構230を制御するようにしてもよい。
【0110】
これにより、凍結の危険性がある場合は、外部放熱装置160を通過した水の温度が、所定の値を下回らないように、ガスクーラー130で加熱された水の一部または全部を、外部放熱装置160へ流すことができる。そのため、送水機構210による強制循環のみでは凍結を回避できない場合においても、外部放熱装置160の凍結回避のための顕熱移流を得ることができる。
【0111】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、第4水配管204に凍結防止ヒーター220を備え、制御部250は、外部放熱装置出口水温度センサー243による検出値に基づいて、凍結防止ヒーター220を制御するようにしてもよい。
【0112】
これにより、凍結の危険性がある場合は、外部放熱装置160を通過した水の温度が、所定の値を下回らないように、外部放熱装置160に流れる水を加熱することができる。そのため、冷凍装置100の冷却運転が停止していて排熱がない、あるいは冷却運転をしていても排熱が少ない場合においても、凍結回避のための顕熱移流を得ることができる。
【0113】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、第1水配管201に設けられ、インタークーラー120とガスクーラー130に流入する水温を検出する入水温度センサー240と、インタークーラー120を通過した冷媒の温度を検出するインタークーラー出口冷媒温度センサー241と、を備え、制御部250は、入水温度センサー240およびインタークーラー出口冷媒温度センサー241による検出値に基づいて、送水機構210を制御するようにしてもよい。
【0114】
これにより、インタークーラー120に流入する水の温度と、インタークーラー120を通過した冷媒との温度差を調整することができる。そのため、インタークーラー120での冷媒の冷却不足による高段圧縮機構111の吐出冷媒温度の上昇が発生しない最低限の水流量を確保しながら、いたずらに水流量が増加し送水機構210の入力エネルギーが増加することを抑制できる。
【0115】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、第1水配管201通過後にガスクーラー130とインタークーラー120とに流入する水の流量を調整する第2流量調整機構231を備えると共に、第2流量調整機構231とガスクーラー130との間に設けられ、ガスクーラー130通過後の冷媒を冷却する補助ガスクーラー131と、補助ガスクーラー131を通過した冷媒の温度を検出する補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー242と、を備え、制御部250は、入水温度センサー240および補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー242による検出値に基づいて、第2流量調整機構231を制御するようにしてもよい。
【0116】
これにより、補助ガスクーラー131に流入する水の温度と、補助ガスクーラー131を通過した冷媒との温度差を調整することができる。そのため、補助ガスクーラー131での冷媒の冷却不足による冷凍能力の減少が発生しない最低限の水流量を確保しながら、いたずらに水流量が増加し補助ガスクーラー131通過後の水の温度が低下することを抑制できる。補助ガスクーラー131通過後の水の温度を高くすることで、給湯水の温度をより高くすることができる。
【0117】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、補助ガスクーラー131とガスクー
ラー130との間で分岐し、第4水配管204に合流する第7水配管207と、補助ガスクーラー131通過後にガスクーラー130と第7水配管207に流入する水の流量を調整する第3流量調整機構232と、第2水配管202に設けられ、給湯する水温を検出する給湯温度センサー244と、を備え、制御部250は、給湯温度センサー244による検出値に基づいて、第3流量調整機構232を制御するようにしてもよい。
【0118】
これにより、ガスクーラー130に流す水流量を調整することができる。そのため、ガスクーラー130を出る水の温度、すなわち、給湯水の温度を任意に調整することができる。また、ガスクーラー130に流す水流量を減少させることにより、最大で高段圧縮機構111の吐出冷媒温度まで給湯する水の温度を高くすることができる。
【0119】
また、本実施の形態のように、冷凍装置100は、冷媒として二酸化炭素を用いるようにしてもよい。
【0120】
これにより、高圧側の放熱過程で温度グライドが大きくなるため、対向流による熱交換効率を高くすることができる。そのため、より高効率に高温の給湯水を生成できる。
【0121】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0122】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0123】
実施の形態1では、圧縮機180を低段圧縮機構110と、高段圧縮機構111との2段圧縮機構を備えた1台の圧縮機を用いたが、圧縮機2台を、それぞれ低段側圧縮機、高段側圧縮機として用いても同等の機能が得られる。
【0124】
また、給水手段140の一例として、給水タンクを説明したが、給水手段140は、第一水配管201に水を供給する手段であれば良く、水道や井戸から直接水を供給しても良い。したがって、給水手段140は、給水タンクに限定されない。
【0125】
また、給湯手段150の一例として、貯湯タンクを説明したが、給湯手段150は、第2水配管202から水を排出する手段であれば良い。したがって、給湯手段150は、貯湯タンクに限定されない。
【0126】
また、外部放熱装置160の一例として、空冷密閉式クーリングタワーを説明したが、外部放熱装置160は、冷凍装置100の排熱で加熱された水を冷却できる手段であれば良い。したがって、外部放熱装置160は、空冷密閉式クーリングタワーに限定されない。
【0127】
また、凍結防止ヒーター220の一例として、プラグヒーターを説明したが、凍結防止ヒーター220は、外部放熱装置160に流入する水を加熱する手段であれば良い。したがって、凍結防止ヒーター220は、プラグヒーターに限定されない。
【0128】
また、第1流量調整機構230、第2流量調整機構231および第3流量調整機構232の一例として、三方流量調整弁を説明したが、第1流量調整機構230、第2流量調整機構231および第3流量調整機構232は、一方の水配管から入ってきた水を、二方向に分岐させ、その流量を調整できる手段であれば良い。したがって、第1流量調整機構2
30、第2流量調整機構231および第3流量調整機構232は、三方流量調整弁に限定されない。
【0129】
また、使用する冷媒の一例として、二酸化炭素を説明したが、使用する冷媒は、冷凍サイクルにおいて、熱を移動させるための媒体であれば良い。したがって、使用する冷媒は、二酸化炭素に限定されない。
【0130】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本開示は、冷凍装置の排熱によって加熱された水を有効利用する機器に適応可能である。具体的には、冷凍装置の排熱を利用した給湯、床暖房、温水ルームヒーター、暖房乾燥機などに、本開示は適応可能である。
【符号の説明】
【0132】
100 冷凍装置
110 低段圧縮機構
111 高段圧縮機構
120 インタークーラー
130 ガスクーラー
131 補助ガスクーラー
135 冷媒配管
140 給水手段
150 給湯手段
160 外部放熱装置
170 冷却機器
171 蒸発器
172 膨張機構
180 圧縮機
181 低段吸込口
182 低段吐出口
183 高段吸込口
184 高段吐出口
190 低圧吸込配管
191 中間圧吸込配管
192 中間圧吐出配管
193 高圧吐出配管
194 高圧接続配管
195 出口配管
200 水配管
201 第1水配管
202 第2水配管
203 第3水配管
204 第4水配管
205 第5水配管
206 第6水配管
207 第7水配管
210 送水機構
220 凍結防止ヒーター
230 第1流量調整機構
231 第2流量調整機構
232 第3流量調整機構
240 入水温度センサー
241 インタークーラー出口冷媒温度センサー
242 補助ガスクーラー出口冷媒温度センサー
243 外部放熱装置出口水温度センサー
244 給湯温度センサー
250 制御部