(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055350
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】自動車用ルーフアンテナおよびその取付構造
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/22 20060101AFI20230411BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20230411BHJP
H01Q 1/32 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
H01Q1/22 B
B60R11/02 A
H01Q1/32 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021164650
(22)【出願日】2021-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】521241498
【氏名又は名称】イブコーポレーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119792
【弁理士】
【氏名又は名称】熊崎 陽一
(72)【発明者】
【氏名】冨田 忠男
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 信行
(72)【発明者】
【氏名】冨田 浩子
【テーマコード(参考)】
3D020
5J046
5J047
【Fターム(参考)】
3D020BA13
3D020BC18
3D020BD05
5J046AA09
5J046AB11
5J046AB12
5J046MA09
5J046MA16
5J047AA09
5J047AB11
5J047AB12
5J047EB01
(57)【要約】
【課題】自動車のルーフに接着する必要のない自動車用ルーフアンテナを提供する。また、スライディングサンルーフと干渉しない自動車用ルーフアンテナの取付構造を提供する。
【解決手段】自動車のルーフに取り付けられたアンテナベースに被せる構造の自動車用ルーフアンテナ1であって、アンテナベースに被せるカバー10と、カバー10の内部に配置されたアンテナ20と、アンテナ20とアンテナベースとを電気的に接続するためのアンテナ接続線21および接続端子22と、カバー10の内面に配置されており、当該カバー10の内面をアンテナベースの外面に接着するための両面テープ30ないし33と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のルーフに取り付けられたアンテナベースに被せる構造の自動車用ルーフアンテナであって、
前記アンテナベースに被せるカバーと、
前記カバーの内部に配置されたアンテナと、
前記アンテナと前記アンテナベースとを電気的に接続するための接続部材と、
前記カバーの内面に配置されており、当該カバーの内面を前記アンテナベースの外面に接着するための接着部材と、を備えることを特徴とする自動車用ルーフアンテナ。
【請求項2】
前記カバーは、
相対向する側壁を内側に変位させることが可能な可撓性を有しており、かつ、自身を前記アンテナベースに被せたときに、自身の内面に配置された前記接着部材と前記アンテナベースの外面との間に隙間が形成される大きさに形成されており、さらに、前記相対向する側壁を内側に変位させたときに前記接着部材の接着面が前記アンテナベースの外面に接触する構造であることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ルーフアンテナ。
【請求項3】
前記カバーの内面には、前記接着部材が配置されていない非接着領域が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用ルーフアンテナ。
【請求項4】
前記カバーの底面と前記ルーフとの間の隙間を埋めるためのパッキンを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ルーフアンテナ。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ルーフアンテナの取付構造であって、
前記自動車がスライディングサンルーフを備えたハッチバックタイプである場合に、前記自動車のリヤハッチを開けたときに、当該リヤハッチと前記カバーの後端とが干渉せず、かつ、前記スライディングサンルーフが後退したときに前記スライディングサンルーフの後端と前記カバーの前端とが干渉しないことを特徴とする自動車用ルーフアンテナの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のルーフに取り付ける自動車用ルーフアンテナおよびその取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図11(B)に示すように、従来の自動車用ルーフアンテナ80は、自動車のルーフ73(
図11(A))に取り付けるためのアンテナベース60と、このアンテナベース60から上方に突出したポールアンテナ81とを備えており、
図11(A)に示すように、自動車70のルーフ73に取り付けていた。
ところで、機械式の立体駐車場の一つとして、自動車を乗せるパレットをエレベーター式に昇降させ、複数の自動車を上下方向に駐車する階層構造のものが使用されている。
しかし、上記の立体駐車場は上下のパレットの間隔が狭いため、ポールアンテナ81の先端が上方のパレットに衝突し、ポールアンテナ81が破損する事態が多発していた。
【0003】
そこで、上記の事態を回避するため、アンテナベース60から上方に突出したポールアンテナ81を使用しない構造のルーフアンテナが開発された。
以下、その構造について説明する。
図12は、アンテナベース60に被せる構造の自動車用ルーフアンテナ90である。自動車用ルーフアンテナ90は、アンテナベース60の外形に対応した形状に形成されており、カバー91と、カバー91の底面の周縁から垂下したスカート部92とを有する。スカート部92は、ゴムにより形成されており、可撓性を有する。スカート部92は、水分や塵芥などがカバー91の内部に浸入しないようにするためのものである。
図13は、自動車用ルーフアンテナ90の底面図である。カバー91の底面には底板93が配置されており、その底板93には開口部94が開口形成されている。カバー91と底板93との間には、FM,AM受信用のアンテナ20が、前後方向に配置されている。アンテナ20には、アンテナ接続線21が接続されており、アンテナ接続線21の先端には、接続端子22が取り付けられている。また、底板93には、両面テープ95(×模様を施した部分)が接着されている。
【0004】
次に、自動車用ルーフアンテナ90の取り付け方法について説明する。
図6は、アンテナベース60の斜視図である。アンテナベース60は、自動車70のルーフ73に固定されている。アンテナベース60の頂部64には、ポールアンテナ81の下端から突出したボルト(図示省略)をねじ込むためのボルト孔65が形成されており、ポールアンテナ81は、アンテナベース60に対して着脱可能に構成されている。先ず、ポールアンテナ81を自身の軸方向に回転させてアンテナベース60から取り外す。次に、自動車用ルーフアンテナ90から両面テープ95(
図13)の剥離紙を剥がす。次に、接続端子22にボルト(図示省略)を挿通し、そのボルトをアンテナベース60のボルト孔65(
図6)に取り付ける。次に、カバー91をアンテナベース60に被せ、カバー91をルーフ73に向けて押し下げ、スカート部92が外方に広がった状態を維持しながら、両面テープ95をルーフ73に接着する。
また、スカート部92を備えず、底面に配置された両面テープを用いてルーフに接着する構造のルーフアンテナが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前述した従来の各自動車用ルーフアンテナは、いずれも両面テープを用いて自動車のルーフに接着する構造であるため、自動車用ルーフアンテナをルーフから取り外したときに、両面テープがルーフに残る場合がある。また、ルーフに残った両面テープを除去するために大きな手間が掛かるし、接着した跡が残るという問題がある。また、前述した従来の自動車用ルーフアンテナ90(
図11,
図12)は、カバー91をルーフ73に向けて押し下げ、スカート部92が外方に広がった状態を維持しながら両面テープ95をルーフ73に接着する必要があるため、作業性が悪いという問題がある。特に、自動車70の横に立った状態でルーフ73の上へ腕を伸ばしてカバー91をルーフ73に押し下げることは困難であるため、脚立や台に上がって作業を行う必要があり、作業性が悪い。
また、特許文献1に記載のものは、両面テープによって自動車用ルーフアンテナの底面とルーフとの間に隙間が形成されるため、その隙間から水分や塵芥が浸入し、アンテナの機能が損なわれるおそれがある。
さらに、
図14に示すように、自動車70がスライディングサンルーフ72を備えているタイプである場合、スライディングサンルーフ72が後退したときに、スライディングサンルーフ72の後端72aが自動車用ルーフアンテナ90と干渉するため、従来の自動車用ルーフアンテナは、スライディングサンルーフを備えた自動車に適用できないという問題がある。
さらに、従来、自動車70の車種の一つとして、
図11に示す車両用ルーフアンテナ80の後端がルーフ73の後端73aの近傍となるように配置された車種が販売されている。そのような車種に前述した自動車用ルーフアンテナ90を適用しようとすると、自動車用ルーフアンテナ90の後端96(
図13)がルーフ73の後端73aよりも後方にはみ出すため、そのはみ出した部分が、開けたリヤハッチ71(
図11(A))と干渉するという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上述した諸課題を解決するために鋭意研究の結果創出されたものであり、自動車のルーフに接着する必要のない自動車用ルーフアンテナを提供することを目的とする。また、本発明は、スライディングサンルーフと干渉しない自動車用ルーフアンテナの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(第1の発明)
前述した目的を達成するため、本出願の第1の発明は、
自動車(70:
図10)のルーフ(73)に取り付けられたアンテナベース(60:
図6)に被せる構造の自動車用ルーフアンテナ(1:
図1)であって、
アンテナベース(60)に被せるカバー(10:
図1)と、
カバー(10)の内部に配置されたアンテナ(20:
図4)と、
アンテナ(20)とアンテナベース(60)とを電気的に接続するための接続部材(21,22)と、
カバー(10)の内面に配置されており、当該カバー(10)の内面をアンテナベース(60)の外面に接着するための接着部材(30~33:
図4)と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(第1の発明の効果)
本出願の第1の発明に係る自動車用ルーフアンテナは、アンテナベースに被せるカバーを備えており、そのカバーの内部にはアンテナが配置されており、さらに、カバーの内面には、当該カバーの内面をアンテナベースの外面に接着するための接着部材が配置されている。
従って、本出願の第1の発明に係る自動車用ルーフアンテナは、カバーの内面をアンテナベースの外面に接着することによってアンテナベースに取り付けることができるため、カバーを自動車のルーフに接着する必要がない。
これにより、自動車用ルーフアンテナをルーフから取り外したときに、両面テープがルーフに残ることがない。また、ルーフに残った両面テープを除去する必要がないし、接着した跡が残ることもない。さらに、カバーをアンテナベースに接着するだけの簡単な作業によってアンテナベースに取り付けることができるため、取り付け作業性を良くすることもできる。
【0010】
(第2の発明)
本出願の第2の発明は、前述した第1の発明に係る自動車用ルーフアンテナ(1)において、
カバー(10)は、
相対向する側壁(13,14:
図9)を内側に変位させることが可能な可撓性を有しており、かつ、自身をアンテナベース(60)に被せたときに、自身の内面に配置された接着部材(30,31)とアンテナベース(60)の外面との間に隙間(S:
図9)が形成される大きさに形成されており、さらに、相対向する側壁(13,14)を内側に変位させたときに接着部材(30~33)の接着面がアンテナベース(60)の外面に接触する構造であることを特徴とする。
【0011】
(第2の発明の効果)
本出願の第2の発明に係る自動車用ルーフアンテナが備えるカバーは、自身をアンテナベースに被せたときに、自身の内面に配置された接着部材とアンテナベースの外面との間に隙間が形成される大きさに形成された構造であるため、カバーをアンテナベースに被せる途中で接着部材の接着面がアンテナベースの外面に接触してしまい、カバーをアンテナベースの規定の位置に被せることができなってしまうおそれがない。
さらに、本出願の第2の発明に係る自動車用ルーフアンテナが備えるカバーは、相対向する側壁を内側に変位させることが可能な可撓性を有し、さらに、相対向する側壁を内側に変位させたときに接着部材の接着面がアンテナベースの外面に接触する構造であるため、アンテナベースの規定の位置に被せた後で、カバーの相対向する側壁を内側に変位させることにより、カバーの内面に配置された接着部材の接着面をアンテナベースの外面に接着することができる。
【0012】
(第3の発明)
本出願の第3の発明は、前述した第1または第2の発明に係る自動車用ルーフアンテナ(1)において、
カバー(10)の内面には、接着部材(30~33)が配置されていない非接着領域(R:
図4)が形成されていることを特徴とする。
【0013】
(第3の発明の効果)
本出願の第3の発明に係る自動車用ルーフアンテナが備えるカバーの内面には、接着部材が配置されていない非接着領域が形成されているため、カバーをアンテナベースに被せるときに、非接着領域の部分からアンテナベースに被せるようにすれば、アンテナベースのうち、非接着領域によって覆われた部分を起点としてカバーを被せることができるため、自動車用ルーフアンテナの取り付け作業性を高めることができる。
【0014】
(第4の発明)
本出願の第4の発明は、前述した第1ないし第3のいずれか1つの発明に係る自動車用ルーフアンテナ(1)において、
カバー(10)の底面とルーフ(73)との間の隙間を埋めるためのパッキン(50:
図5,
図7)を備えることを特徴とする。
【0015】
(第4の発明の効果)
本出願の第4の発明に係る自動車用ルーフアンテナは、カバーの底面とルーフとの間の隙間を埋めるためのパッキンを備えるため、カバーとルーフとの隙間から雨水や塵芥が浸入しないようにすることができる。
【0016】
(第5の発明)
本出願の第5の発明は、前述した第1ないし第4のいずれか1つの発明に係る自動車用ルーフアンテナの取付構造であって、
自動車(70)がスライディングサンルーフ(72:
図10)を備えたハッチバックタイプである場合に、自動車(70)のリヤハッチ(71)を開けたときに、当該リヤハッチ(71)とカバー(10)の後端(18:
図10(A))とが干渉せず、かつ、スライディングサンルーフ(72)が後退したときにスライディングサンルーフ(72)の後端(72a)とカバー(10)の前端(19)とが干渉しないことを特徴とする。
【0017】
(第5の発明の効果)
本出願の第5の発明に係る自動車用ルーフアンテナの取付構造は、自動車がスライディングサンルーフを備えたハッチバックタイプである場合に、自動車のリヤハッチを開けたときに、当該リヤハッチとカバーの後端とが干渉せず、かつ、スライディングサンルーフが後退したときにスライディングサンルーフの後端とカバーの前端とが干渉しないため、スライディングサンルーフを備えたハッチバックタイプの自動車に対して前述した第1ないし第4のいずれか1つの発明に係る自動車用ルーフアンテナを取り付けることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、自動車のルーフに接着する必要のない自動車用ルーフアンテナを提供することができる。また、本発明によれば、スライディングサンルーフと干渉しない自動車用ルーフアンテナの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る自動車用ルーフアンテナの斜視図である。
【
図2】
図1に示す自動車用ルーフアンテナの左側面図である。
【
図3】
図1に示す自動車用ルーフアンテナの背面図である。
【
図4】
図1に示す自動車用ルーフアンテナの底面図である。
【
図5】
図1に示す自動車用ルーフアンテナに備えられたパッキンの平面図である。
【
図7】
図6に示すアンテナベースの左側面図である。
【
図9】
図2に示す自動車用ルーフアンテナのA-A矢視断面図である。
【
図10】(A)は自動車用ルーフアンテナの取付構造を示す説明図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。
【
図11】(A)は従来の自動車用ルーフアンテナの取付構造を示す説明図であり、(B)は従来の自動車用ルーフアンテナの左側面図である。
【
図12】従来の自動車用ルーフアンテナの斜視図である。
【
図13】
図12に示す自動車用ルーフアンテナの底面図である。
【
図14】従来の自動車用ルーフアンテナの取付構造を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[アンテナベース]
最初に、自動車用ルーフアンテナを取り付けるためのアンテナベースについて図を参照しつつ説明する。
図6に示すように、アンテナベース60は、靴の外形に似た形状を呈しており、後部から上方に突出した頂部64には、ポールアンテナ81(
図11(B))の下端から突出したボルト(図示省略)をねじ込むためのボルト孔65が上下方向に形成されている。頂部64から底面の前縁にかけては、緩やかに下り傾斜した上壁61が形成されており、頂部64の後端から底面の後縁にかけては、略垂直の後壁63が形成されている。また、上壁61から底面の左側縁にかけては、上壁61よりも大きな角度で下り傾斜した左側壁66が形成されており、上壁61から底面の右側縁にかけては、上壁61よりも大きな角度で下り傾斜した右側壁67が形成されている。上壁61、後壁63、左側壁66および右側壁67は連続形成されており、それらの各境界は外向きの曲面に形成されている。
【0021】
また、アンテナベース60の内部には、アンテナ20(
図4)が受信した電波に関する同調回路や増幅回路を有するアンテナ基板B(
図7)が配置されている。
図7および
図8に示すように、アンテナベース60の底板67からは、アンテナベース60をルーフ73に取り付けるための取り付け部材68が下方に突出している。
図8に示すように、取り付け部材68には、アンテナベース60をルーフ73に取り付けるときに、ルーフ73から上方に突出したボルト(図示省略)をねじ込むためのボルト孔68aが上下方向に形成されている。また、底板67には、開口部67aが開口形成されており、その開口部67aからは、アンテナ基板B(
図7)と電気的接続されたケーブルK1,K2(
図8)が外部に導出されている。各ケーブルK1,K2は、自動車70に配置されたオーディオ装置(図示省略)と電気的接続される。
【0022】
また、アンテナベース60の底板67には、取り付け部材68および開口部67aの周囲を囲むようにして、枠状のパッキン69が取り付けられている。パッキン69は、アンテナベース60をルーフ73に取り付けたときに、ルーフ73と密着し、雨水や塵芥が開口部67aから浸入し、アンテナ基板Bに影響を与えないようにする役割をしている。また、アンテナベース60の底板67(
図8)の周縁には、可撓性のゴムにより形成された周縁部62(
図6ないし
図8)が形成されている。周縁部62の外面は、テーパ面になっている。周縁部62は、アンテナベース60を自動車70のルーフ73に取り付けたときに、アンテナベース60の底板67とルーフ73との隙間を埋め、その隙間から雨水や塵芥が浸入し、アンテナ基板Bが影響を受けないようにする役割をしている。つまり、アンテナ基板Bは、周縁部62およびパッキン69によって二重に保護されている。
以下の説明では、
図8に示すように、周縁部62のうち、左側壁66(
図6)の下縁に形成された部分の前方部分を周縁部62a、後方部分を周縁部62bとし、周縁部62のうち、右側壁67(
図9)の下縁に形成された部分の前方部分を周縁部62c、後方部分を周縁部62dとする。また、周縁部62のうち、後壁63(
図6,
図7)の下縁に形成された部分を周縁部62eとする。
【0023】
[自動車用ルーフアンテナ]
次に、本実施形態に係る自動車用ルーフアンテナについて図を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1は、アンテナベース60(
図6)に被せるカバー10と、カバー10の内部に配置されたアンテナ20(
図4)と、アンテナ20と電気的に接続されたアンテナ接続線21と、このアンテナ接続線21の先端に取り付けられた接続端子22と、カバー10の内面に配置された両面テープ30ないし33(
図4)とを備えている。
【0024】
図1に示すように、カバー10は、アンテナベース60(
図6)の全体を覆う形状であって、アンテナベース60の外形に対応した形状を呈している。カバー10は、後部から上方に突出した頂部16を有し、頂部16から底面の前縁にかけては、緩やかに下り傾斜した上壁11が形成されており、頂部16の後端から底面の後縁にかけては、少し逆バンクに傾斜した後壁15が形成されている。後壁15は、
図3に示すように、頂点を上向きにした略二等辺三角形を呈している。また、上壁11から底面の左側縁にかけては、上壁11よりも大きな角度で下り傾斜した左側壁13が形成されており、上壁11から底面の右側縁にかけては、上壁11よりも大きな角度で下り傾斜した右側壁14(
図3)が形成されている。また、上壁11、後壁15、左側壁13および右側壁14の各下縁には、アンテナベース60の周縁部62(
図6)に対応した形状の周縁部12が形成されている。周縁部12は、上壁11、後壁15、左側壁13および右側壁14の一部である。上壁11、後壁15、左側壁13、右側壁14および周縁部12は連続形成されている。左側壁13および右側壁14は、本発明の相対向する側壁の一例である。
【0025】
図4に示すように、カバー10の内部であって、上壁11および頂部16の裏面に対応する部分には、アンテナ20を収容するための凹部17が前後方向に形成されており、その凹部17には、アンテナ20が収容されている。また、凹部17には、アンテナ20を挾持して固定するための固定部材40,41が前後に配置されており、各固定部材40,41によって挾持されることにより、アンテナ20が固定されている。アンテナ20には、アンテナ接続線21の一端が電気的に接続されており、そのアンテナ接続線21の他端には、ボルトを用いてアンテナ接続線21をアンテナベース60のボルト孔65(
図6)に接続するための接続端子22が取り付けられている。本実施形態では、アンテナ20はヘリカルコイルアンテナである。アンテナ接続線21および接続端子22は、本発明の接続部材の一例である。
【0026】
また、カバー10の内面には、両面テープ30ないし33が接着されている。以下の説明では、周縁部12のうち、左側壁13(
図3)の下縁に形成された部分の前方部分を周縁部12a、後方部分を周縁部12bとし、周縁部12のうち、右側壁14(
図3)の下縁に形成された部分の前方部分を周縁部12c、後方部分を周縁部12dとする。また、周縁部12のうち、後壁15(
図3)の下縁に形成された部分を周縁部12eとする。周縁部12aないし12dは、それぞれ各側壁の下縁から、下り勾配(各側壁の傾斜角度よりも大きい角度)のテーパ面になっている。また、周縁部12eは、後壁15の下縁から下り勾配のテーパ面になっている。換言すると、周縁部12aないし12eは、アンテナベース60の周縁部62(
図6)の外面と対応する形状に形成されている。
両面テープ30は、周縁部12aに接着されており、両面テープ32は、周縁部12cに接着されている。また、両面テープ33は、後壁15の内面であって、周縁部12eよりも上方に接着されている。両面テープ30ないし32は、それぞれ帯状に形成されており、両面テープ33は、後壁15の形状に対応した三角形に形成されている。両面テープ30ないし33の各表面には、それぞれ剥離紙が貼着されており、剥離紙を剥離すると、接着面が露出する。
また、カバー10の内面には、両面テープが配置されていない非接着領域Rが形成されている。本実施形態では、非接着領域Rは、周縁部12b,12d,12eにそれぞれ形成されている。非接着領域Rによる効果については後述する。
【0027】
また、カバー10は、合成樹脂により形成されており、可撓性を有する。また、カバー10は、
図9に示すように、自身をアンテナベース60に被せたときに、自身の左側壁13の周縁部12aの内面に配置された両面テープ30の接着面と、アンテナベースの左側壁66の周縁部62aの外面との間に隙間Sが形成され、かつ、右側壁14の周縁部12cの内面に配置された両面テープ31の接着面と、アンテナベース60の右側壁67の周縁部62cの外面との間に隙間Sが形成される大きさに形成されている。なお、
図9に示す各隙間Sの間隔dは、隙間Sの形成状態を見やすくするために、実際の間隔よりも大きくなっている。
さらに、カバー10は、相対向する左側壁13および右側壁14を内側に撓ませた(変位させた)ときに、上記の各隙間Sが無くなり(間隔dが0になり)、左側壁13の周縁部12aの内面に接着された両面テープ30の接着面がアンテナベース60の左側壁66の周縁部62aの外面に接着し、右側壁14の周縁部12cの内面に配置された両面テープ31の接着面がアンテナベース60の右側壁67の周縁部62cの外面に接着する構造を有する。この構造による効果については後述する。両面テープ30ないし33は、本発明の接着部材の一例である。
【0028】
また、自動車用ルーフアンテナ1は、カバー10の底面、つまり、周縁部12とルーフ73(
図10)との間の隙間を埋めるパッキン50を備えている(
図5,
図7)。パッキン50は、ゴムにより形成されており、可撓性を有し、カバー10の周縁部12の底面と合致する形状を呈している。パッキン50は、カバー10の周縁部12(
図1ないし
図3)の底面とルーフ73(
図10)との隙間から雨水や塵芥などがアンテナベース60に浸入しないようにする役割をしている。前述したように、アンテナベース60の周縁部62もゴムにより形成されており、雨水や塵芥などの浸入を防止する役割をするが、パッキン50を設けることにより、上記の効果をより一層高めることができる。
【0029】
[自動車用ルーフアンテナの取り付け方法]
次に、自動車用ルーフアンテナ1の取り付け方法について説明する。なお、アンテナベース60は、自動車70のルーフ73(
図10)に取り付けられているものとする。
先ず、パッキン50(
図5,
図7)をアンテナベース60の周縁部62の周囲を囲むようにルーフ73の上に配置する。次に、ワッシャーに挿通されたボルト(図示省略)を用いて接続端子22をアンテナベース60のボルト孔65(
図6)に取り付ける。つまり、カバー10の内部に設けられたアンテナ20とアンテナベース60に内蔵されたアンテナ基板B(
図7)とを電気的接続する。次に、カバー10の内面に接着された各両面テープ30ないし33の各剥離紙を剥離する。なお、各剥離紙を剥離した後に、アンテナ20とアンテナベース60に内蔵されたアンテナ基板B(
図7)とを電気的接続しても良い。
【0030】
次に、カバー10の前端19(
図1,
図2)を持ち上げた状態にして、非接着領域Rのうち、周縁部12e(
図2)をアンテナベース60の後壁63(
図6,
図7)の上部に接触させた状態を維持しながら、周縁部12eの下端がルーフ73(
図10)の上に配置されたパッキン50(
図7)に接触するまでカバー10を下降させ、カバー10の前端19を下降させるときの起点を作る。この段階では、いずれの両面テープもアンテナベース60の外面に接触していない。続いて、上記の起点を回動軸にしてカバー10の前端19を下方に回動させ、カバー10の周縁部12の下面とルーフ73との間にパッキン50が介在された状態にする。この段階で、前方の両面テープ30(
図4)は、アンテナベース60の周縁部62の前方部分の外面に接着し、後方の両面テープ33(
図4)は、アンテナベース60の周縁部62e(
図6,
図7)の外面に接着した状態になる。
【0031】
このような手順でカバー10をアンテナベース60に被せることにより、最初に非接着領域Rにアンテナベース60の後方部分が挿入された状態になるため、非接着領域Rを起点としてカバー10をアンテナベース60にスムーズに被せることができる。また、被せるときの起点が定まっているため、カバー10をアンテナベース60にスムーズに被せることができる。さらに、相対向する両面テープ30,31とアンテナベース60の相対向する周縁部62a,62cとの間には、それぞれ隙間S(
図9)が形成されているため、カバー10を上記の起点を回動軸にしてアンテナベース60に被せるときに、両面テープ30,31がアンテナベース60の周縁部62a,62cに接触しないので、カバー10をアンテナベース60にスムーズに被せることができる。
【0032】
次に、カバー10の周縁部12a,12c(
図1,
図4)、または、左側壁13および右側壁14を指などで押して、それぞれを内側に撓ませ(変位させ)、周縁部12aの内面に接着されている両面テープ30の接着面をアンテナベース60の周縁部62a(
図6,
図9)の外面に接着させ、周縁部12cの内面に接着されている両面テープ31の接着面をアンテナベース60の周縁部62c(
図9)の外面に接着させる。これにより、カバー10は、アンテナベース60の左右および前後の壁に接着された状態になるため、強固な取り付け状態を維持することができる。
また、自動車用ルーフアンテナ1を取り外す場合は、カバー10の周縁部12a,12bをそれぞれ外方に撓ませる(変位させる)ことにより、両面テープ30,31をアンテナベース60から剥がし、カバー10を上方に引き上げ、両面テープ32,33をアンテナベース60から剥がす。また、後壁15を外方に撓ませる(変位させる)ことができる場合は、後壁15を外方に撓ませることにより、両面テープ33をアンテナベース60から剥がし、後壁15を持ち上げることにより、両面テープ32をアンテナベース60から剥がす。
【0033】
[自動車用ルーフアンテナの取り付け構造]
次に、自動車用ルーフアンテナ1の取り付け構造について説明する。
図10(B)に示すように、自動車用ルーフアンテナ1は、カバー10の後端18がルーフ73の後端73aと一致するようにルーフ73の上に配置されている。自動車70は、スライディングサンルーフ72を備えたハッチバックタイプである。自動車用ルーフアンテナ1は、自動車70のリヤハッチ71を開けたときに、当該リヤハッチ71の上部表面71aとカバー10の後端18とが干渉せず、かつ、スライディングサンルーフ72が後退したときにスライディングサンルーフ72の後端72aとカバー10の前端19とが干渉しない取付構造になっている。なお、カバー10の後端18がルーフ73の後端73aと一致するように自動車用ルーフアンテナ1をルーフ73の上に配置した場合に、開けたリヤハッチ71の上部表面71aと干渉する場合は、開けたリヤハッチ71の上部表面71aおよび後退したスライディングサンルーフ72の後端72aと干渉しない位置まで、自動車用ルーフアンテナ1を前方に移動させる。
【0034】
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1は、アンテナベース60に被せるカバー10を備えており、そのカバー10の内部にはアンテナ20が配置されており、さらに、カバー10の内面には、当該カバー10の内面をアンテナベース60の外面に接着するための両面テープ30ないし33が接着されている。
従って、上述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1によれば、カバー10の内面をアンテナベース60の外面に接着することができるため、カバー10を自動車70のルーフ73に接着する必要がない。
これにより、自動車用ルーフアンテナ1をルーフ73から取り外したときに、両面テープがルーフ73に残ることがない。また、ルーフ73に残った両面テープを除去する必要がないし、接着した跡が残ることもない。さらに、カバー10をアンテナベース60に接着するだけの簡単な作業によってアンテナベース60に取り付けることができるため、取り付け作業性を良くすることもできる。
【0035】
(2)また、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1が備えるカバー10は、自身をアンテナベース60に被せたときに、自身の相対向する周縁部12a,12cの各内面に接着された両面テープ30,31と、アンテナベース60の相対向する周縁部62a.62cの外面との間にそれぞれ隙間Sが形成される大きさに形成された構造であるため、カバー10をアンテナベース60に被せる途中で両面テープ30,31がアンテナベース60の周縁部62a.62cの外面に接触してしまい、カバー10をアンテナベース60の規定の位置に被せることができなってしまうおそれがない。
【0036】
(3)しかも、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1が備えるカバー10は、相対向する左側壁13および右側壁14を内側に撓ませる(変位させる)ことが可能な可撓性を有しており、かつ、相対向する左側壁13および右側壁14をそれぞれ内側に変位させたときに、相対向する周縁部12a,12cの各内面に接着された両面テープ30,31の各接着面が、アンテナベース60の相対向する周縁部62a,62cの各外面に接着する構造であるため、アンテナベース60の規定の位置に被せた後で、カバー10の相対向する左側壁13および右側壁14をそれぞれ内側に撓ませる(変位させる)ことにより、自身の相対向する周縁部12a,12cの各内面に接着された両面テープ30,31をアンテナベースの相対向する周縁部62a.62cの各外面に接着することができる。
【0037】
(4)さらに、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1が備えるカバー10の内面には、両面テープが接着されていない非接着領域Rが形成されている。
従って、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1によれば、カバー10をアンテナベース60に被せるときに、非接着領域Rの部分からアンテナベース60に被せるようにすれば、アンテナベース60のうち、非接着領域Rによって覆われた部分を起点としてカバー10を被せることができるため、作業性を高めることができる。
【0038】
(5)さらに、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1によれば、カバー10の底面とルーフ73との間の隙間を埋めるためのパッキン50を備えているため、カバー10とルーフ73との隙間から雨水や塵芥が浸入することを防止し、アンテナベース60に内蔵されたアンテナ基板Bが影響を受けないようにすることができる。
(6)さらに、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1のカバー10は、従来の車両用ルーフアンテナ90(
図13)のように、カバー90の底面に両面テープ95を設けた構造ではなく、カバー10の内面に両面テープ30ないし33を設けた構造であるため、カバー10を小型化することができる。特に、前後方向の全長を短くすることができる。これにより、アンテナベース60の後端がルーフ73の後端73a(
図10(B))の近傍に配置された車種の場合であっても、カバー10をアンテナベース60に被せたときに、カバー10の後端18(
図1,
図2)がルーフ73の後端73aから後方にはみ出さないため、リヤハッチ71を開けたときに、カバー10の後端18が、リヤハッチ71と干渉するおそれがなくなる。
【0039】
(7)さらに、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1の取付構造は、自動車70がスライディングサンルーフ72を備えたハッチバックタイプである場合に、自動車70のリヤハッチ71を開けたときに、当該リヤハッチ71とカバー10の後端18とが干渉せず、かつ、スライディングサンルーフ72が後退したときにスライディングサンルーフ72の後端72aとカバー10の前端19とが干渉しない構造である。
従って、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1の取付構造によれば、スライディングサンルーフ72を備えたハッチバックタイプの自動車70に対して前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1を取り付けることができる。
【0040】
(8)前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナ1によれば、自動車70のルーフ73に接着する必要のない自動車用ルーフアンテナを提供することができる。また、前述した実施形態に係る自動車用ルーフアンテナの取付構造によれば、開けたリヤハッチ71と干渉せず、かつ、後退するスライディングサンルーフ72と干渉しない自動車用ルーフアンテナの取付構造を提供することができる。
【0041】
〈他の実施形態〉
(1)隙間Sの間隔dは、カバー10を内側に撓ませるために必要な力の大きさ、両面テープの厚さなどに応じて設計変更可能である。例えば、カバー10を内側に撓ませるために必要な力が小さくて済む場合は、隙間Sの間隔dを大きくし、カバー10を内側に撓ませるために大きい力を必要とする場合は、隙間Sの間隔dを小さくする。
(2)カバー10の内面に配置する両面テープの数、長さおよび厚さは、両面テープの接着力、隙間Sの間隔d、カバー10を内側に撓ませるために必要な力の大きさ、カバー10の形状などに応じて設計変更可能である。
【0042】
(3)非接着領域Rの形成位置および範囲は、カバー10を内側に撓ませるために必要な力の大きさ、カバー10の形状などに応じて設計変更可能である。例えば、カバー10の後壁15の内面に両面テープ33を接着せず、その内面を非接着領域Rに設定することもできる。また、カバー10の上壁11のうち、前方部分の内面に両面テープ32を接着せず、その内面を非接着領域Rに設定することもできる。
(4)両面テープ30または両面テープ33の一方または両方を設けない構造でも良い。
(5)両面テープに代えて、剥離可能な接着剤、例えば、シリコン接着剤を用いることもできる。
(6)両面テープに代えて面ファスナーを用いることもできる。例えば、面ファスナーを構成するループ側をカバー10の内面に接着し、フック側をアンテナベース60の外面のうち、カバー10の内面に接着されたループ側と対向する部分に接着する。この構成の場合は、カバー10をアンテナベース60に被せるときに、相対向するフック側およびループ側のいずれもが接触しないような間隔dの隙間Sが、カバー10の内面とアンテナベース60の外面との間に形成されるようにカバー10を形成する。そして、カバー10をアンテナベース60に被せた後に、カバー10のうち、フック側が内面に接着されている部分を内側に撓ませて、そのフック側と、アンテナベース60の外面に接着されたループ側とを接着させる。
【0043】
(7)カバー10の内面に突部を形成し、その突部を嵌合する嵌合凹部をアンテナベース60の外面に形成し、カバー10の突部をアンテナベース60の嵌合凹部に嵌合することによって、カバー10をアンテナベース60に取り付ける構造でも良い。この場合、カバー10の内面に嵌合凹部を形成し、その嵌合凹部に嵌合する突部をアンテナベース60の外面に形成しても良い。また、上記の突部は帯状でも良く、上記の嵌合凹部は、その突部に対応した溝状でも良い。例えば、カバー10の内面の全周または一部に帯状の突部を形成し、アンテナベース60の外面の全周または一部にカバー10の突部を嵌合する溝状の嵌合凹部を形成しても良い。
(8)カバー10の周縁部12とパッキン50とを一体化した構造でも良い。この構造によれば、パッキン50の位置決めをする必要がないため、カバー10をアンテナベース60に取り付ける作業の効率を高めることができる。
【符号の説明】
【0044】
1・・自動車用ルーフアンテナ
10・・カバー
11・・上壁
12・・周縁部
13・・左側壁
14・・右側壁
15・・後壁
18・・後端
19・・前端
20・・アンテナ
21・・アンテナ接続線
22・・接続端子
30~33・・両面テープ
50・・パッキン
60・・アンテナベース
70・・自動車
71・・リヤハッチ
72・・スライディングサンルーフ
72a・・後端
73・・ルーフ
R・・非接着領域
S・・隙間