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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055475
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】蛇行矯正機能付きベルトコンベア
(51)【国際特許分類】
   B65G 15/64 20060101AFI20230411BHJP
【FI】
B65G15/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021164886
(22)【出願日】2021-10-06
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】594055974
【氏名又は名称】前橋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098969
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 正行
(72)【発明者】
【氏名】前橋 徹
【テーマコード(参考)】
3F023
【Fターム(参考)】
3F023BA02
3F023BB01
3F023BC01
3F023GA05
(57)【要約】
【課題】ベルトの蛇行を自動的に矯正する機能の付いたベルトコンベアを安価に提供する。
【解決手段】フレーム2と、フレーム2内で周回し、対象物を搬送可能な無端のベルト1と、軸方向両側に軸の端部が突き出してベルト1を要所で支持するアイドラローラ3と、フレーム2に取り付けられて、前記軸の端部が各々架けられる重力方向に長い長孔を有する少なくとも一対のブラケット4とを備え、一対のブラケット4の各々が、フレーム2に固定される固定部材5と、固定部材5に前記軸と平行な軸線を中心として回転可能に取り付けられてアイドラローラ3の軸の端部が架けられる従道部材6とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、同フレーム内で周回し、対象物を搬送可能な無端のベルトと、軸方向両側に軸の端部が突き出して同ベルトを要所で支持するアイドラローラと、前記フレームに取り付けられて、前記軸の端部が各々架けられる重力方向に長い長孔を有する少なくとも一対のブラケットとを備えるベルトコンベアにおいて、前記少なくとも一対のブラケットの各々が、
前記フレームに固定される固定部材と、
同固定部材に前記軸と平行な軸線を中心として回転可能に取り付けられて前記アイドラローラの軸の端部が架けられる従道部材とを備えることを特徴とする、ベルトコンベア。
【請求項2】
前記固定部材が軸方向に貫通したブシュを有し、前記従道部材が前記ブシュに嵌合可能なピボットを有し、前記ブシュとピボットを対偶として前記従道部材が前記固定部材に対して回転可能とされている、請求項1に記載のベルトコンベア。
【請求項3】
前記従道部材が、
前記ピボットと一体化され、前記長孔を有する盾と、
同盾に着脱自在で、前記長孔に架けられた前記軸の端部の浮き上がりを防ぐ止め具とを備える、請求項2に記載のベルトコンベア。
【請求項4】
前記盾が、前記ピボットに対して垂直に形成されたガード部と、前記ベルトから遠ざかる方向に角度をなして同ガード部の両側から延びる逃げ部と、同ガード部の下端から前記ベルトに近づく方向に角度をなして延び、続いて下方に垂れる舌部とからなり、
前記アイドラローラの軸は端部付近で軸方向に平行に平面取りされており、
前記長孔は、前記ガード部から前記舌部に跨がるように形成され、前記ガード部と前記舌部のうち前記ベルトに近づく方向の延びている範囲においては前記軸の端部を受け入れ可能に幅広になっており、前記舌部のうち下方に垂れる範囲においては前記軸の平面取り部分が緩み嵌めされる程度に幅狭になっている、請求項3に記載のベルトコンベア。
【請求項5】
前記長孔の幅狭部分の両側内面が、前記軸の中心線を中心として前記軸を揺動可能に拘束する軸方向視鼓形状をなす、請求項4に記載のベルトコンベア。
【請求項6】
前記アイドラローラが、リターンアイドラローラである、請求項1から5のいずれかに記載のベルトコンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、蛇行矯正機能の付いたベルトコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
ベルトコンベアは通常、空間を包囲するように組まれたフレームと、回転軸が水平になるように同フレームの前端及び後端に各々固定されたプーリーと、両プーリーに架け渡されて同フレーム内で周回し、対象物を搬送可能な無端のベルトを備え、キャリア側のベルト上面に対象物を載せて搬送するものである。
【0003】
ベルトコンベアには更に、途中でベルトが垂れて他物に接触することのないように、要所でベルトを支持するアイドラローラがベルトに対して連れ回り可能に前記フレームに設けられている。アイドラローラは、前記フレームにおける前記ベルトの進行方向両側に取り付けられた一対のブラケットに軸の両端が架けられることにより、フレームに固定されている(特許文献1)。ブラケットを介してアイドラローラがフレームから吊されていることから、ブラケットはハンガーとも称される。
【0004】
運転中のベルトは、蛇行することがあり、これを放置すると、ベルトの端縁が前記ブラケットに接触してベルトやブラケットの損傷を起こしたり、エネルギー損失を生じさせたりする。そこで、前記蛇行を矯正するために様々な工夫がなされている。最も簡単なものは、前記ブラケットをフレームにボルト・ナットで取り付けるとともに、その取り付け孔をベルトの進行方向に長くしておき、蛇行する度に前記ナットを緩めてブラケットを少し前又は後にずらすというものである。また、手の込んだものとしては、アイドラローラを前記ブラケットではなく、重力方向の回転軸を有する可動フレームで保持し、可動フレームの旋回時に発生する分力で自動的に矯正するというものがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭63-110414号
【特許文献2】特開2002-60038号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、蛇行する度に前記のようにナットを緩めてブラケットをずらすのは手間が掛かる。かといって、可動フレームを有する矯正装置は、部品数が多く且つベルトの幅を跨ぐ大きなものであることから、高価である。
それ故、この発明の課題は、ベルトの蛇行を自動的に矯正する機能の付いたベルトコンベアを安価に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
その課題を解決するために、この発明のベルトコンベアは、フレームと、同フレーム内で周回し、対象物を搬送可能な無端のベルトと、軸方向両側に軸の端部が突き出して同ベルトを要所で支持するアイドラローラと、前記フレームに取り付けられて、前記軸の端部が各々架けられる重力方向に長い長孔を有する少なくとも一対のブラケットとを備える。そして、前記少なくとも一対のブラケットの各々が、
前記フレームに固定される固定部材と、
同固定部材に前記軸と平行な軸線を中心として回転可能に取り付けられて前記アイドラローラの軸の端部が架けられる従道部材とを備えることを特徴とする。
【0008】
前記アイドラローラは、軸方向両側に軸の端部が突き出し、通常、その軸とアイドラローラ本体との間に軸受けを内蔵している。その軸の端部が前記ブラケットの長孔に各々架けられることにより、アイドラローラがブラケットを介してフレームに固定されている。アイドラローラはベルトの進行速度に応じて連れ回りする。アイドラローラの軸は、同一軸線上にありさえすれば、アイドラローラ本体中央部を間にして一方の側と他方の側とで分離していてもよい。
【0009】
アイドラローラ上のベルトが蛇行すると、ベルトは左右どちらかのブラケットに近づき、他方のブラケットから遠ざかる。この発明においては、ブラケットが前記の通り固定部材と従道部材とに分割されていることから、アイドラローラがベルトに連れられてわずかに進行方向に移動し、それに伴って従道部材が受動的に振れる。そして、ベルトの偏り具合で左右の従道部材の振れ量に違いが生じる。このため、アイドラローラが平面視で進行方向に対してベルトの偏りを矯正する方向に角度をなす。同時に、アイドラローラの軸方向両端部に高低差が生じ、アイドラローラが正面視においてもベルトの偏りを矯正する角度に傾く。こうして、ベルトが中央に復帰し、それに伴って双方の従道部材の振れ量が同じになり、アイドラローラは進行方向に対して垂直且つ水平となる。
【0010】
前記固定部材は通常、軸方向に貫通したブシュを有し、前記従道部材が前記ブシュに嵌合可能なピボットを有し、前記ブシュとピボットを対偶として前記従道部材が前記固定部材に対して回転可能とされている。
【0011】
前記従道部材は好ましくは、前記ピボットと一体化され、前記長孔を有する盾と、同盾に着脱自在で、前記長孔に架けられた前記軸の端部の浮き上がりを防ぐ止め具とを備える。これにより、軸の端部の浮き上がりを防ぐことができるとともに、止め具を外すことでアイドラローラを外すこともできる。止め具は、例えば軸の端部を長孔に架けた後、長孔の上部を塞ぐような形態であってよい。
【0012】
前記盾は好ましくは、前記ピボットに対して垂直に形成されたガード部と、前記ベルトから遠ざかる方向に角度をなして同ガード部の両側から延びる逃げ部と、同ガード部の下端から前記ベルトに近づく方向に角度をなして延び、続いて下方に垂れる舌部とからなる。ガード部及び舌部を含む形態は既存のブラケットと類似するものの、盾が前記逃げ部を有するので、ベルトが蛇行して盾に接触することがあっても、既存のブラケットよりも摩擦抵抗が小さくなり、ベルトの損傷が低減される。
【0013】
前記アイドラローラの軸は端部付近で軸方向に平行に平面取りされており、
前記長孔は、前記ガード部から前記舌部に跨がるように形成され、前記ガード部と前記舌部のうち前記ベルトに近づく方向の延びている範囲においては前記軸の端部を受け入れ可能に幅広になっており、前記舌部のうち下方に垂れる範囲においては前記軸の平面取り部分が緩み嵌めされる程度に幅狭になっている。
【0014】
このため、前記アイドラローラは、軸の端部を長孔の前記幅広の部分に通し、軸の平面取り部分を長孔の前記幅狭の部分に落とすことにより、軸方向に抜けが生じることなく装着される。この点、既存のアイドラローラ及びブラケットの関係と同様である。従って、この場合、ブラケットだけを既存のものからこの発明のものに交換することにより、この発明のベルトコンベアの構成にすることができる。また、前記軸の平面取り部分が緩み嵌めされているので、左右の従道部材の振れ量に違いを生じさせ易く、前記の矯正作用を発揮させやすい。
【0015】
前記長孔は、その幅狭部分の両側内面が、前記軸の中心線を中心として前記軸を揺動可能に拘束する軸方向視鼓形状をなすものであってよい。これにより、前記のように単に緩み嵌めされているだけの場合よりも、更に左右の従道部材の振れ量に違いを生じさせ易く、前記の矯正作用を発揮させやすくなる。通常、アイドラローラはベルトの進行方向に複数本設置されている。この場合、アイドラローラの本数に応じた複数対のブラケットを必要とする。対となるブラケットは互いに対称形状をなすが、前後のブラケットは同一形状でなくてもよい。例えば前記長孔の幅狭部分が前記緩み嵌めを許容するだけのブラケットと前記鼓形状をなすブラケットを交互に配置しても良いし、鼓形状のものを進行方向に間欠的に配置しても良い。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、この発明のベルトコンベアは、ベルトの蛇行を自動的に矯正する機能を備えているので、作業者の負担が著しく軽減される。しかも、アイドラローラの形状によってはブラケットだけを交換すれば足りるので、前記矯正機能の付いたベルトコンベアを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態1のベルトコンベアのリターン側を示す重力方向断面図である。
図2】実施形態1のブラケットを示し、(a)は軸方向外側から眺めた図、(b)は同じく内側から眺めた図、(c)は平面図である。
図3】実施形態1の固定部材を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。
図4】実施形態1の盾を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図である。
図5】実施形態1の止め具を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。
図6図2(b)におけるD部拡大図である。
図7】実施形態2の盾の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
-実施形態1-
第一の実施形態のベルトコンベアは、図1に示すように、無端のベルト1と、ベルト1の左右両側に設置され、ベルト1の両側に設置され、ベルト1の進行方向に長いフレーム2と、ベルト1を要所で支持するアイドラローラ3と、アイドラローラ3をフレーム2に固定するためのブラケット4と、図略の少なくとも2本のプーリとを備える。
【0019】
図示の煩雑を避けるため、ブラケット4を除く他は従来品であってもよいことから、仮想線で描かれている。ブラケット4は、固定部材5及び従道部材6からなる。アイドラローラ3の両端面には軸の端部が突き出している。以下、軸方向というときはアイドラローラ3の軸の方向を指し、進行方向というときはベルト1の進行方向を指す。
【0020】
前記少なくとも2本のプーリのうち1本は、進行方向前端位置で、他の1本は同じく後端位置でフレーム2に回転可能に固定され、ベルト1はそれらのプーリに巻かれることにより、フレーム2の内側において周回可能とされている。図1に示されているのはこの実施形態のベルトコンベアにおけるベルト1のリターン側の構成であり、その上方には同様の構成にてキャリア側の各構成要素が存在する。アイドラローラ3は、キャリア側もリターン側も進行方向に複数本設置されており、それに対応してそれぞれにブラケット4が取り付けられている。アイドラローラ3の軸は、円柱状をなすが、その端部付近で軸方向に平行な二面が形成されるように平面取り加工されている。
【0021】
以下、主にブラケット4について詳述する。固定部材5は、図2及び図3に示すように、軸方向から眺めて逆等脚台形をなし、逆等脚台形の中央付近に軸方向一方の側に突き出すとともに軸方向に貫通したブシュ51、及び逆等脚台形の上辺より軸方向他方の側に延びる取り付け面52を一体的に有する。取り付け面52には二つの長孔が形成されており、それらの長孔をフレーム2のボルト孔に合わせ、ボルトを通してナットで締め付けることにより、固定部材5がフレーム2に固定されている。
【0022】
従道部材6は、図2に示すように盾7と止め具8とからなる。盾7は、図2及び図4に示すように、軸方向から眺めてほぼ方形で、その中心に軸方向に突き出すように溶接されたピボット72を有するガード部71と、ガード部71の両側に連なりガード部71に対して30度ピボット72側に折れ曲がる方向に延びる逃げ部73、73と、ガード部71の下端からピボット72と反対の軸方向に角度をなして延び、続いて下方に垂れる舌部74とからなる。
【0023】
盾7には、ガード部71の下端付近から舌部74にかけて長孔75が形成されており、長孔75はガード部71と舌部74の軸方向部分においては幅広に形成され、舌部74の垂れている部分においては幅狭に形成されている。アイドラローラ3は、その軸の端部を一旦長孔75の幅広部分に通し、平面取り部分を長孔75の幅狭部分に落とすことにより、ブラケット4に架けられている。長孔75の幅狭部分と前記平面取り部分との間には遊びが設けられている。
【0024】
止め具8は、図2及び図5に示すように、重力方向に沿って主面を有する部分81と水平方向に沿って主面を有する部分82とが連なり、側面視すなわちベルト1の進行方向から眺めてL字形状をなす。そして、水平方向部分82は長孔75における前記軸方向部分と相補する幅と長さを有し、重力方向部分81はそれよりも大きくガード部71の幅よりも少し小さい幅を有する。その水平方向部分82を長孔75における前記軸方向部分に差し込み、重力方向部分81をガード部71に当ててボルト・ナットにて固定することにより、図6に示すようにアイドラローラ3の軸を架けた状態で長孔75の幅広部分が塞がれる。このため、アイドラローラ3の軸の端部が浮き上がることはない。
【0025】
盾7は、ピボット72をブシュ51に嵌合し、ピボット72のブシュ51から突き出た部分に径方向に抜け止めピン76(図1)を差し込むことで、ブシュ51とピボット72を対偶として固定部材5に対して回転可能に固定されている。
【0026】
アイドラローラ3上のベルト1が蛇行すると、ベルト1は左右どちらかのブラケット4に近づき、他方のブラケット4から遠ざかる。ブラケット4が固定部材5と従道部材6とに分割され、従道部材6が固定部材5に対して回転可能であることから、アイドラローラ3がベルト1に連れられてわずかに進行方向に移動し、それに伴って図2(b)に仮想線で示すように従道部材6が受動的に振れる。
【0027】
そして、ベルト1の偏り具合で左右の従道部材6、6の振れ量に違いが生じる。長孔75の幅狭部分とアイドラローラ3軸の平面取り部分との間の前記遊びが、この差動を容易にする。このため、アイドラローラ3が平面視で進行方向に対してベルト1の偏りを矯正する方向に角度をなす。同時に、アイドラローラ3の軸方向両端部に高低差が生じ、アイドラローラ3が正面視においてもベルト1の偏りを矯正する角度に傾く。こうして、ベルト1が中央に復帰し、それに伴って双方の従道部材6の振れ量が同じになり、アイドラローラ3は進行方向に対して垂直且つ水平となる。
【0028】
盾7は前記の通りガード部71の両側に逃げ部73、73を有し、各逃げ部73がガード部71に対して前記の角度つまりガード部71から離れるにつれてベルト1から遠ざかる方向に角度をなしているので、ベルト1が蛇行して盾7に接触することがあっても、既存のブラケットよりも摩擦抵抗が小さくなり、ベルト1の損傷が低減される。
【0029】
この実施形態では、固定部材5の取り付け面52に設けられた二つの長孔の互いの間隔及びそれぞれの大きさ、盾7の長孔75の形状及び大きさ、並びに取り付け面52の前記長孔に対する長孔75の位置関係を既存のブラケットと同じにすれば、既存のブラケットだけをブラケット4に交換することで足りる。従って、極めて安価にベルトコンベアに蛇行矯正機能を持たせることができる。
【0030】
-実施形態2-
実施形態1では長孔75の幅狭部分の両側内面が、アイドラローラ3の軸の平面取り部分と対向する平面とであったが、この実施形態では図7に示すように、軸の中心線を中心として軸を揺動可能に拘束する軸方向視鼓形状をなす。これにより、図示の如く左右の従道部材6、6の振れ量の一層大きな差を許容する。この発明においては実施形態1のブラケットと実施形態2のブラケットを進行方向に交互に配置してもよいし、いずれか一方を多く配置し、他方を少なく配置してもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 ベルト
2 フレーム
3 アイドラローラ
4 ブラケット
5 固定部材
6 従道部材
7 盾
8 止め具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7