(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055561
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】エアシャワー装置およびその作動方法
(51)【国際特許分類】
F24F 7/06 20060101AFI20230411BHJP
A61L 9/20 20060101ALI20230411BHJP
F24F 8/22 20210101ALN20230411BHJP
【FI】
F24F7/06 C
A61L9/20
F24F8/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021165043
(22)【出願日】2021-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(71)【出願人】
【識別番号】503359821
【氏名又は名称】国立研究開発法人理化学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】谷口 明
(72)【発明者】
【氏名】滝澤 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】北島 信行
(72)【発明者】
【氏名】橋本 真伊知
(72)【発明者】
【氏名】小谷 朋央貴
(72)【発明者】
【氏名】木村 健一
(72)【発明者】
【氏名】久保田 洋
(72)【発明者】
【氏名】和田 智之
(72)【発明者】
【氏名】小川 貴代
【テーマコード(参考)】
3L058
4C180
【Fターム(参考)】
3L058BF04
4C180AA02
4C180AA07
4C180AA16
4C180CA10
4C180CC03
4C180DD03
4C180DD09
4C180EB46X
4C180HH05
4C180HH15
4C180HH19
4C180KK04
4C180LL04
4C180MM10
(57)【要約】
【課題】生きているウイルスの拡散を防止することができるエアシャワー装置を提供すること。
【解決手段】エアシャワー装置は、入室する人に200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線を照射可能な光源を含むブースと、ブースに空気を送風する送風ユニットと、光源および送風ユニットを制御する制御部と、を含み、制御部は、人が入室した検出信号を受信した後に、人への紫外線の照射を開始するように光源を制御し、紫外線の照射から第1の時間の経過後に、所定の風量で空気を吹き出すように送風ユニットを制御する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入室する人に200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線を照射可能な光源を含むブースと、
前記ブースに空気を送風する送風ユニットと、
前記光源および前記送風ユニットを制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記人が入室した検出信号を受信した後に、前記人への前記紫外線の照射を開始するように前記光源を制御し、
前記紫外線の照射から第1の時間の経過後に、所定の風量で前記空気を吹き出すように前記送風ユニットを制御する、エアシャワー装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記送風ユニットを制御する前に、前記人への前記紫外線の照射を停止するように前記光源を制御する、請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、
前記人が退室した検出信号を受信した後に、前記ブース内への前記紫外線の照射を開始するように前記光源を制御し、
前記紫外線の照射から第2の時間の経過後に、前記ブース内への前記紫外線の照射を停止するように前記光源を制御する、請求項1または請求項2に記載のエアシャワー装置。
【請求項4】
前記第1の時間および前記第2の時間の少なくとも一方は、0.1(秒)以上900(秒)以下である、請求項3に記載のエアシャワー装置。
【請求項5】
前記所定の風量は、前記ブースに前記人が入室していないときに循環される前記空気の風量よりも多い、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のエアシャワー装置。
【請求項6】
入室する人に200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線を照射可能な光源を含むブースと、前記ブースに空気を送風する送風ユニットと、を含むエアシャワー装置の作動方法であって、
前記ブースに入室した人への前記紫外線の照射を開始し、
前記紫外線の照射から第1の時間の経過後に、前記送風ユニットから前記ブースに所定の風量で前記空気を吹き出す、エアシャワー装置の作動方法。
【請求項7】
前記第1の時間の経過後に、前記紫外線の照射を停止する、請求項6に記載のエアシャワー装置の作動方法。
【請求項8】
さらに、
前記ブースから人が退室した後に、前記ブース内への前記紫外線の照射を開始し、
前記紫外線の照射から第2の時間の経過後に、前記ブース内への前記紫外線の照射を停止する、請求項6または請求項7に記載のエアシャワー装置。
【請求項9】
前記第1の時間および前記第2の時間の少なくとも一方は、0.1(秒)以上900(秒)以下である、請求項8に記載のエアシャワー装置の作動方法。
【請求項10】
前記所定の風量は、前記ブースに前記人が入室していないときに循環される前記空気の風量よりも多い、請求項5乃至請求項9のいずれか一項に記載のエアシャワー装置の作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、エアシャワー装置に関する。また、本発明の一実施形態は、エアシャワー装置の作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
空気中に浮遊する微粒子または微生物などの数が一定の水準以下となるように管理されたクリーンルームでは、クリールームの入口にエアシャワー装置が設置されている。入室者は、まず、エアシャワー装置の中で衣類などに付着した微粒子または微生物などを吹き飛ばし、クリーンルーム内に入室する。これにより、クリーンルームの清浄度が一定の水準に維持される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年では、インフルエンザまたは新型コロナウイルスなどによる感染症の拡大を防ぐため、クリーンルーム以外にも、住宅などの建物の出入口にエアシャワー装置が設置される機会が増加している(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-163108号公報
【特許文献2】特開2019-112813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、感染症の拡大防止という観点においては、エアシャワー装置でウイルスなどを吹き飛ばしただけでは十分ではない。というのも、生きているウイルスが、エアシャワー装置から建物に入り込む可能性がある。そのため、感染症の拡大防止においては、エアシャワー装置でウイルスを不活性化または死滅させるだけでなく、空気が吹き出される際に生きているウイルスが拡散しないようにエアシャワー装置を作動させる必要がある。
【0006】
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、生きているウイルスの拡散を防止することができるエアシャワー装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一実施形態は、生きているウイルスの拡散を防止することができるエアシャワー装置の作動方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置は、入室する人に200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線を照射可能な光源を含むブースと、ブースに空気を送風する送風ユニットと、光源および送風ユニットを制御する制御部と、を含み、制御部は、人が入室した検出信号を受信した後に、人への紫外線の照射を開始するように光源を制御し、紫外線の照射から第1の時間の経過後に、所定の風量で空気を吹き出すように送風ユニットを制御する。
【0008】
制御部は、送風ユニットを制御する前に、人への紫外線の照射を停止するように光源を制御してもよい。
【0009】
制御部は、さらに、人が退室した検出信号を受信した後に、ブース内への紫外線の照射を開始するように光源を制御し、紫外線の照射から第2の時間の経過後に、ブース内への紫外線の照射を停止するように光源を制御してもよい。
【0010】
本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の作動方法は、入室する人に200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線を照射可能な光源を含むブースと、ブースに空気を送風する送風ユニットと、を含むエアシャワー装置の作動方法であって、ブースに入室した人への紫外線の照射を開始し、紫外線の照射から所定の時間の経過後に、送風ユニットからブースに所定の風量で空気を吹き出す。
【0011】
第1の時間の経過後に、紫外線の照射を停止してもよい。
【0012】
さらに、ブースから人が退室した後に、ブース内への紫外線の照射を開始し、紫外線の照射から第2の時間の経過後に、ブース内への紫外線の照射を停止してもよい。
【0013】
第1の時間および第2の時間の少なくとも一方は、0.1(秒)以上900(秒)以下であってもよい。
【0014】
所定の風量は、ブースに人が入室していないときに循環される空気の風量よりも多くてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置およびその作動方法は、空気が吹き出される前にウイルスを不活性化または死滅させることができるため、生きているウイルスの拡散を防止し、感染症の拡大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の外観を説明する模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の内部を説明する模式図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の送風ユニットの構成を説明する模式図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の作動方法を説明するフローチャートである。
【
図5】本発明の一変形例に係るエアシャワー装置の作動方法を説明するフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の内部を説明する模式図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の送風ユニットの構成を説明する模式図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の内部を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、実施形態はあくまで一例にすぎず、当業者が、発明の主旨を保ちつつ適宜変更することによって容易に想到し得るものについても、当然に本発明の範囲に含まれる。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、または形状などが模式的に表される場合がある。しかし、図示された形状などはあくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0018】
本明細書において、説明の便宜上、「上」もしくは「上方」または「下」もしくは「下方」という語句を用いて説明するが、これらの語句は各構成の上下関係を説明しているに過ぎない。例えば、構造物が設置される場合、構造物が通常設置される設置面側を「下」または「下方」とする。
【0019】
本明細書において、各構成に付記される「第1」、「第2」、または「第3」などの文字は、各構成を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限り、それ以上の意味を有さない。
【0020】
本明細書および図面において、同一または類似する複数の構成を総じて表記する際には同一の符号を用い、これらの複数の構成のそれぞれを区別して表記する際には、大文字のアルファベットを添えて表記する場合がある。また、1つの構成のうちの複数の部分を区別して表記する際には、ハイフンと自然数を用いる場合がある。
【0021】
<第1実施形態>
図1~
図4を参照して、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10について説明する。
【0022】
[1.エアシャワー装置10の構成]
図1および
図2は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10の外観および内部を説明する模式図である。
図1および
図2に示すように、エアシャワー装置10は、ブース100、送風ユニット200、ダクト300、および制御部400を含む。
【0023】
ブース100は、床部、天井部、および4つの側壁部によって囲まれた箱体状を有する。
図1に示すように、ブース100は、4つの側壁部の中の1つ(第1の側壁部)に人が入退可能な扉110を有する。そのため、利用者は、扉110から入室し、ブース100内で空気が吹き付けられて、扉110から退室する。ブース100内で空気が吹き付けられることにより、利用者の頭髪、衣類、または靴などに付着した微粒子またはウイルスを除去することができる。なお、扉110は、外部から視認することができるように透光性を有していてもよい。扉110として、例えば、アクリル板を用いることができる。
【0024】
エアシャワー装置10の隣接する2つの側壁部は、必ずしも角部を有して接続されていなくてもよい。2つの側壁部は、湾曲しながら連続的に接続されていてもよい。そのため、ブース100の形状は、箱体状に限られない。ブース100の形状は、円柱体状または楕円柱体状であってもよい。
【0025】
なお、エアシャワー装置10の一変形例として、ブース100の2つの側壁部(第1の側壁部および第1の側壁部と対面する第3の側壁部)に扉110が設けられる構成であってもよい。この場合、利用者は、第1の側壁部に設けられた扉110から入室し、第2の側壁部に設けられた扉110から退室することができる。
【0026】
ブース100の内部は、一人の人が留まることができる空間を有するが、これに限定されない。ブース100の内部は、複数の人が留まることができる空間を有していてもよい。
【0027】
図2に示すように、ブース100の天井部には、後述する送風ユニット200の吹出口の出口が連通されるように設けられている。送風ユニット200から送風された空気は、吹出口を通じてブース100内に吹き出される。
【0028】
また、
図2に示すように、ブース100の床部には、グレーチング120が設けられている。送風ユニット200からブース100内に吹き出された空気は、除去された微粒子またはウイルスとともに、グレーチング120から排出される。
【0029】
また、
図2に示すように、ブース100の側壁部には、センサ130が設置されている。センサ130は、ブース100内の人を感知することができる。センサ130として、例えば、赤外線センサなどを用いることができる。なお、センサ130の設置位置は、側壁部に限られない。センサ130は、天井部または床部に設置されていてもよい。
【0030】
また、
図2に示すように、ブース100の側壁部には、複数の第1の光源140が設置されている。第1の光源140は、ブース100内の人に向けて紫外線を照射することができる。第1の光源140から人に向けて紫外線が照射されることにより、人の衣類などに付着している、または人の衣類から吹き飛ばされたウイルスを不活性化することができる。第1の光源140から照射される紫外線は、200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線であることが好ましい。200nm以上240nm以下の範囲に波長のピークを有する紫外線は、人に対する安全性が確保され、かつ、ウイルスを不活性化することができる。第1の光源140として、例えば、紫外線LEDなどを用いることができる。
【0031】
なお、第1の光源140が設置される位置は、ブース100の側壁部に限られない。第1の光源140は、天井部に設置されてもよい。また、第1の光源140は、ブース100の側壁部または天井部に埋設されていてもよい。
【0032】
送風ユニット200は、ブース100の天井部の上方に配置されている。換言すると、送風ユニット200は、ブース100の天井部に隣接して配置されている。送風ユニット200は、ブース100に空気を送風し、またはブース100内の空気を循環することができる。なお、送風ユニット200の構成の詳細は後述する。
【0033】
ダクト300は、ブース100の側壁部の側方に配置されている。ダクト300は、ブース100の側壁部と隣接して配置され、ブース100および送風ユニット200に接続されている。具体的には、ダクト300の一端は、グレーチング120の下方の空間と接続され、ダクト300の他端は、送風ユニット200の開口部と接続されている。ダクト300は、ブース100から排出された空気を送風ユニット200に戻すための配管である。すなわち、ブース100内の空気は、ブース100の床部に設けられたグレーチング120から排出され、ダクト300を通って送風ユニット200に再び供給される。
【0034】
なお、エアシャワー装置10の一変形例として、エアシャワー装置10は、ダクト300を含まない構成であってもよい。この場合、エアシャワー装置10は、例えば、建物などに設置された配管に接続されて使用される。すなわち、ブース100内の空気は、外部の配管を通じて循環される。
【0035】
制御部400は、データまたは情報を用いて演算処理を行うことができるコンピュータである。制御部400は、例えば、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit:MPU)、またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)などを含む。具体的には、制御部400は、プログラムを実行し、センサ130の検出信号を受信し、送風ユニット200を制御することができる。なお、制御部400は、ブース100の天井部、床部、または側壁部に、制御ボックスのような構成で配置することができるが、これに限定されない。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10の送風ユニット200の構成を説明する模式図である。
図3に示すように、送風ユニット200は、空気清浄フィルタ210、第2の光源220、第1の送風ファン230、第2の送風ファン240、送風管250、吹出口260、およびイオナイザー270を含む。
【0037】
空気清浄フィルタ210は、フィルタ繊維を含み、フィルタ繊維でブース100内で除去された微粒子またはウイルスを捕集することができる。すなわち、循環する空気は、空気清浄フィルタ210を通過することによって浄化される。空気清浄フィルタ210として、例えば、HEPAフィルタまたはULPAフィルタなどを用いることができる。また、空気清浄フィルタ210は、フィルタ繊維に酵素が固定化された殺菌空気清浄フィルタであってもよい。この場合、フィルタ繊維に捕集されたウイルスは、酵素によって分解される。すなわち、ウイルスを死滅させることができる。また、空気清浄フィルタ210には、光触媒パネルが設置されていてもよい。
【0038】
第2の光源220は、空気清浄フィルタ210に紫外線を照射することができる。第2の光源220から空気清浄フィルタ210に紫外線が照射されることにより、空気清浄フィルタ210のフィルタ繊維に捕集されたウイルスを不活性化することができる。ウイルスの不活性化は、ウイルスが、紫外線によって損傷したことに起因するものである。また、空気清浄フィルタ210に光触媒パネルが設置されている場合には、光触媒パネルにも紫外線が照射されることにより、光触媒を活性化させ、空気清浄フィルタ210を通過する空気を浄化(例えば、消臭など)することができる。第2の光源220として、例えば、紫外線LEDなどを用いることができる。
【0039】
第2の光源220から照射される紫外線は、100nm以上280nm以下の範囲に波長のピークを有するUV-Cであることが好ましい。紫外線の中でも、UV-Cは、フィルタ繊維に捕集されたウイルスを不活性化させる効果が高い。また、空気清浄フィルタ210に光触媒パネルが設置されている場合、第2の光源220から照射される紫外線は、315nm以上400nm以下の範囲に波長のピークを有するUV-Aであることが好ましい。紫外線の中でも、UV-Aは、光触媒を活性化させる効果が高い。
【0040】
第2の光源220は、UV-Cを照射する紫外線LEDおよびUV-Aを照射する紫外線LEDの少なくとも1つを含んでいればよく、UV-Cを照射する紫外線LEDおよびUV-Aを照射する紫外線LEDの両方を含んでいてもよい。第2の光源220に、UV-Cを照射する紫外線LEDおよびUV-Aを照射する紫外線LEDの両方が含まれる場合、UV-Cを照射する紫外線LEDとUV-Aを照射する紫外線LEDとが異なる位置に設置されていてもよい。
【0041】
第2の光源220は、常に、空気清浄フィルタ210に紫外線を照射してもよいが、制御部400によって制御されてもよい。例えば、制御部400は、ブース100内に人が入室している場合に、第2の光源220から空気清浄フィルタ210に紫外線を照射してもよい。また、制御部400は、第2の送風ファン240が作動しているときに、第2の光源220から空気清浄フィルタ210に紫外線を照射してもよい。
【0042】
第1の送風ファン230は、ブース100内に人が入室している場合に作動し、ブース100に風量の多い空気を送風することができる。すなわち、第1の送風ファン230は、ブース100内の人の頭髪、衣類、または靴などに付着した微粒子またはウイルスを吹き飛ばす風量で空気を循環させることができる。なお、第1の送風ファン230の作動のタイミングおよび時間は、制御部400によって制御される。
【0043】
第2の送風ファン240は、ブース100内に人が入室していない場合に作動し、ブース100内の空気を循環させることができる。第2の送風ファン240は、第1の送風ファン230よりも小型であり、第2の送風ファン240の風量は、第1の送風ファン230の風量よりも少ない。そのため、第2の送風ファン240は、定常的にブース100内の空気を循環させることができる。但し、第2の送風ファン240の作動は、これに限られない。第2の送風ファン240は、ブース100内に人が入室していない場合に停止していてもよく、ブース100内に人が入室している場合に第1の送風ファン230とともに停止していてもよい。例えば、ブース100内に人が入室している場合において、第1の光源140から人に向けて紫外線が照射されているときに、第1の送風ファン230および第2の送風ファン240が停止していてもよい。
【0044】
送風管250は、空気清浄フィルタ210によって浄化された空気をブース100に送風することができる。すなわち、送風管250の入口は、第1の送風ファン230および第2の送風ファン240の吹出口側に設けられ、送風管250の出口は、ブース100と連通される吹出口260と接続されている。第1の送風ファン230または第2の送風ファン240から吹き出された空気は、送風管250を通って吹出口260から吹き出される。
【0045】
吹出口260は、送風管250の出口に接続され、ブース100側に、送風管250の直径よりも小さい直径の開口を有する。送風管250を通過した空気は、吹出口260の開口によって絞られてブース100内に吹き出される。
【0046】
イオナイザー270は、吹出口260の近傍に設置され、吹出口260から吹き出される空気を除電することができる。これにより、ブース100内には除電された空気が送風されるため、微粒子またはウイルスの静電気に起因する再付着を防止することができる。なお、イオナイザー270の数は、特に限定されない。イオナイザー270は、複数の吹出口260のうちの少なくとも1つの近傍に設けられていればよい。
【0047】
ここで、送風ユニット200内の空気の流れについて説明する。
図3の中の矢印は、空気の流れを表している。
【0048】
ダクト300を通った空気は、まず、空気清浄フィルタ210を通過する。空気清浄フィルタ210の入口側の空間と出口側の空間とは離隔されており、空気清浄フィルタ210によって浄化された空気は、浄化前の空気と混合されない。また、第2の光源220が、空気清浄フィルタ210の入口側に配置されており、第2の光源220から照射される紫外線により、空気清浄フィルタ210に捕集されたウイルスが不活性化される。したがって、浄化された空気は、生きているウイルスが低減された空気となる。
【0049】
空気清浄フィルタ210は、第1の送風ファン230および第2の送風ファン240の吸入口側に配置されている。そのため、浄化された空気は、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吸入口から入り、吹出口から吹き出される。第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吹出口から吹き出された空気は、送風管250を通り、吹出口260からブース100内に吹き出される。
【0050】
[2.エアシャワー装置10の作動方法]
図4は、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10の作動方法を説明するフローチャートである。エアシャワー装置10の作動方法は、ステップS100~ステップS500を含む。
【0051】
ステップS100では、センサ130が、ブース100内に入室した人を感知する。センサ130からの検出信号は、制御部400に送信される。これにより、制御部400は、ステップS200~ステップS500を実行するように、エアシャワー装置10の各構成を制御する。
【0052】
ステップS200では、制御部400が、第1の光源140に、紫外線を照射する制御信号を送信する。これにより、第1の光源140は、ブース100内の人に対して紫外線の照射を開始する。
【0053】
ステップS300では、制御部400が、所定の時間の経過後に、第1の光源140に紫外線の照射を停止する制御信号を送信する。これにより、第1の光源140は、ブース100内の人に対する紫外線の照射を停止する。なお、所定の時間は、0.1(秒)以上900(秒)以下であり、好ましくは0.1(秒)以上180(秒)以下である。この時間の紫外線の照射であれば、ウイルスを十分に不活性化することができる。
【0054】
ステップS400では、制御部400が、第1の送風ファン230の動作を開始する制御信号を送信する。これにより、送風ユニット200からブース100内に空気が吹き出され、ブース100内の人の衣類などに付着された微粒子またはウイルスを吹き飛ばすことができる。なお、ステップS400で吹き飛ばされるウイルスは、ステップS300が実行されたことにより、不活性化されたウイルスである。そのため、ステップS400が実行されても、吹き飛ばされるウイルスは不活性化または死滅しているものであり、生きているウイルスの拡散が抑制されている。
【0055】
ステップS500では、制御部400が、第1の送風ファン230の動作を停止する制御信号を送信する。これにより、送風ユニット200からブース100内への空気の吹き出しが停止される。
【0056】
上述したエアシャワー装置10の作動方法では、第2の送風ファン240は、定常的に作動している。すなわち、ステップS200においても、第2の送風ファン240が作動している。しかしながら、第2の送風ファン240の作動はこれに限られない。エアシャワー装置10の作動方法の一変形例として、ステップS200において、第2の送風ファン240が、第1の送風ファン230とともに停止していてもよい。この場合、ブース100内の空気が循環されないため、人の衣類などに付着している微粒子またはウイルスの飛散を防止することができ、第1の光源140から照射される紫外線によって、効果的にウイルスを不活性化することができる。
【0057】
また、エアシャワー装置10の作動方法のさらなる一変形例として、ステップS300をステップS400の後に実行してもよい。この場合、ステップS200が実行された後で、所定の時間が経過された後に、ステップS400が実行される。本変形例では、ステップS400において、ブース100内の人に、紫外線を照射しながら、空気を吹き付ける。但し、ステップS400で吹き飛ばされるウイルスは、ステップS400が実行される前に既に所定の時間の紫外線の照射が実行されているため、不活性化されたウイルスである。そのため、ステップS400が実行されても、吹き飛ばされるウイルスは不活性化または死滅しているものであり、生きているウイルスの拡散が抑制されている。
【0058】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10の作動方法によれば、ブース100内の人に、人に対して安全な紫外線を所定の時間照射し、予め人の衣類などに付着したウイルスを不活性化または死滅させる。これにより、送風ユニット200からブース100内に空気が吹き出されても、吹き飛ばされるウイルスは不活性化または死滅しているものであり、生きているウイルスの拡散が抑制される。そのため、建物の出入口にエアシャワー装置10を設置することにより、建物に入り込むウイルスを低減し、建物内での感染症の拡大を防止することができる。
【0059】
また、エアシャワー装置10は、微粒子またはウイルスを捕集することができるだけでなく、空気清浄フィルタ210に第2の光源220から紫外線を照射することによって、捕集されたウイルスも不活性化または死滅させることができる。
【0060】
<変形例>
以下では、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10の作動方法の他の変形例について、
図5を参照して説明する。なお、以下では、変形例に係るエアシャワー装置10の作動方法が、上述したエアシャワー装置10の作動方法と同様であるとき、変形例に係るエアシャワー装置の作動方法の説明を省略する場合がある。
【0061】
図5は、本発明の一変形例に係るエアシャワー装置10の作動方法を説明するフローチャートである。変形例に係るエアシャワー装置10の作動方法は、ステップS100~ステップS800を含む。
【0062】
ステップS600では、センサ130がブース内からの人の退室を感知する。センサからの検出信号は、制御部400に送信される。これにより、制御部400は、ステップS700およびステップS800を実行するように、エアシャワー装置10の各構成を制御する。
【0063】
ステップS700では、制御部400が、第1の光源140に紫外線を照射する制御信号を送信する。これにより、第1の光源140は、ブース100内への紫外線の照射を開始する。ステップS700が実行されることにより、人がブース100内から退室した後においても、ブース100内に残存するウイルスを不活性化することができる。
【0064】
ステップS800では、制御部400が、所定の時間の経過後に、第1の光源140に紫外線の照射を停止する制御信号を送信するこれにより、第1の光源140は、ブース内への紫外線の照射を停止する。なお、所定の時間は、0.1(秒)以上900(秒)以下であり、好ましくは0.1(秒)以上180(秒)以下である。この時間の紫外線の照射であれば、ウイルスを十分に不活性化することができる。
【0065】
なお、ステップS700およびステップS800が実行されるとき、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240が動作していてもよい。空気の循環または空気の吹き出しにより、ブース100内に付着していたウイルスを浮遊させ、効率よく紫外線の照射によってウイルスを不活性化することができる。
【0066】
以上、説明したように、本発明の一変形例に係るエアシャワー装置10の作動方法によれば、人が退室した後においてブース100内に紫外線を照射することにより、ブース100内に残存するウイルスを不活性化または死滅させる。そのため、生きているウイルスの拡散をさらに抑制することができる。
【0067】
<第2実施形態>
本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の作動方法は、エアシャワー装置10への適用に限られない。
図6および
図7を参照して、エアシャワー装置10と異なるエアシャワー装置10Aについて説明する。なお、以下では、エアシャワー装置10Aの構成がエアシャワー装置10の構成と同様であるとき、エアシャワー装置10Aの構成の説明を省略する場合がある。
【0068】
図6は、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10Aの内部を説明する模式図である。
図6に示すように、エアシャワー装置10Aは、ブース100A、送風ユニット200A、ダクト300、および制御部400を含む。エアシャワー装置10Aでは、送風ユニット200Aは、ブース100Aの天井部の上方に配置されている。
【0069】
また、
図6に示すように、ブース100Aの側壁部には、複数の第1の光源140が設置されている。さらに、ブース100Aの側壁部の下方には、吹込口150Aが設けられている。送風ユニット200Aからブース100A内に吹き出された空気は、除去された微粒子またはウイルスとともに、吹込口150Aから排出される。すなわち、吹込口150Aは、ダクト300の一端と接続されている。なお、吹込口150Aには、空気清浄フィルタ210で捕集される微粒子よりも大きい微粒子が捕集されるように、フィルタが設けられていてもよい。
【0070】
図7は、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10Aの送風ユニット200Aの構成を説明する模式図である。
図7に示すように、送風ユニット200Aは、空気清浄フィルタ210、第2の光源220、第1の送風ファン230、第2の送風ファン240、吹出口260A、およびイオナイザー270を含む。
【0071】
送風ユニット200Aでは、第1の送風ファン230および第2の送風ファン240の各々に、空気清浄フィルタ210および第2の光源220が配置されている。
【0072】
ここで、送風ユニット200A内の空気の流れについて説明する。
図7の中の矢印は、空気の流れを表している。
【0073】
ダクト300を通った空気は、まず、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240を通過する。すなわち、ダクト300を通った空気は、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吸入口から入り、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吹出口から吹き出される。
【0074】
空気清浄フィルタ210は、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吹出口側に配置されており、第1の送風ファン230または第2の送風ファン240の吹出口から吹き出された空気は、空気清浄フィルタ210を通過する。空気清浄フィルタ210の入口側の空間と出口側の空間とは離隔されており、空気清浄フィルタ210によって浄化された空気は、浄化前の空気と混合されない。また、第2の光源220が、空気清浄フィルタ210の出口側に配置されており、第2の光源220から照射される紫外線により、空気清浄フィルタ210に捕集されたウイルスが不活性化される。したがって、浄化された空気は、生きているウイルスが低減された空気となる。
【0075】
空気清浄フィルタ210によって浄化された空気は、吹出口260Aからブース100A内に吹き出される。
【0076】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10Aは、ブース100Aに第1の光源140が設置されている。そのため、ブース100A内の人に、人に対して安全な紫外線を所定の時間照射し、予め人の衣類などに付着したウイルスを不活性化または死滅させることができる。これにより、送風ユニット200Aからブース100A内に空気が吹き出されても、吹き飛ばされるウイルスは不活性化または死滅しているものであり、生きているウイルスの拡散が抑制される。そのため、建物の出入口にエアシャワー装置10Aを設置することにより、建物に入り込むウイルスを低減し、建物内での感染症の拡大を防止することができる。
【0077】
また、エアシャワー装置10Aは、微粒子またはウイルスを捕集することができるだけでなく、空気清浄フィルタ210に第2の光源220から紫外線を照射することによって、捕集されたウイルスも不活性化または死滅させることができる。
<第3実施形態>
本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置の作動方法は、エアシャワー装置10およびエアシャワー装置10Aへの適用に限られない。
図8を参照して、エアシャワー装置10およびエアシャワー装置10Aと異なるエアシャワー装置10Bについて説明する。なお、以下では、エアシャワー装置10Bの構成がエアシャワー装置10またはエアシャワー装置10Aの構成と同様であるとき、エアシャワー装置10Bの構成の説明を省略する場合がある。
【0078】
図8は、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10Bの内部を説明する模式図である。
図8に示すように、エアシャワー装置10Bは、ブース100B、送風ユニット200B、および制御部400を含む。エアシャワー装置10Bでは、送風ユニット200Bは、ブース100Bの扉110が設けられた第1の側壁部と異なる第2の側壁部に隣接して配置されている。
【0079】
また、
図8に示すように、ブース100Bの側壁部および天井部には、複数の第1の光源140が設置されている。さらに、送風ユニット200Bは、空気清浄フィルタ210、第2の光源220、第1の送風ファン230B、吹出口260B、およびイオナイザー270を含む。
【0080】
第1の送風ファン230Bは、ポールチェンジモータを含み、ファンの回転数を調整することができる。換言すると、第1の送風ファン230Bは、風量を調整することができる。そのため、第1の送風ファン230Bは、ブース100B内に人が入室しているときは、風量を多くし、ブース100B内に人が入室していないときは、風量を少なくすることができる。すなわち、第1の送風ファン230Bは、ブース100B内に人が入室しているときは、人に付着した微粒子およびウイルスを吹き飛ばす第1の風量で作動する一方、定常的には、第1の風量よりも少ない第2の風量で空気を循環させる。なお、第1の送風ファン230Bの風量調整は、制御部400によって制御されてもよい。
【0081】
エアシャワー装置10Bも第1の光源140が設置されているが、ブース100B内に人が入室し、第1の送風ファン230Bが第1の風量で作動する前に第1の光源140による紫外線の照射が行われてもよい。すなわち、第1の光源140からの紫外線の照射は、第2の風量で作動しているときに照射されてもよい。
【0082】
なお、第1の送風ファン230Bの作動は、上述したものに限られない。第1の送風ファン230Bは、ブース100B内に人が入室していない場合に停止していてもよく、ブース100B内に人が入室している場合に停止していてもよい。例えば、ブース100B内に人が入室している場合において、第1の光源140から人に向けて紫外線が照射されているときに、第1の送風ファン230Bが停止していてもよい。
【0083】
吹出口260Bは、ブース100の天井部または側壁部に設けられている。ブース100Bの床部には、吹込口150Bが設けられている。また、ブース100Bの第2の側壁部の下方または底部には、吹込口150Bが設けられている。送風ユニット200Bから送風された空気は、吹出口260Bを通じてブース100B内に吹き出され、除去された微粒子またはウイルスとともに、吹込口150Bから排出される。なお、吹込口150Bは、送風ユニット200Bと直接接続されていてもよく、ダクトを介して接続されていてもよい。
【0084】
ここで、送風ユニット200B内の空気の流れについて説明する。
図8の中の矢印は、空気の流れを表している。
【0085】
床部の吹込口150Bから排出された空気は、側壁部に設けられた開口を介して、側壁部の吹込口150Bから排出された空気と合流して、第1の送風ファン230Bを通過する。すなわち、吹込口150Bから排出された空気は、第1の送風ファン230Bの吸入口から入り、第1の送風ファン230Bの吹出口から吹き出される。
【0086】
空気清浄フィルタ210は、第1の送風ファン230Bの吹出口側に配置されており、第1の送風ファン230Bの吹出口から吹き出された空気は、空気清浄フィルタ210を通過する。空気清浄フィルタ210の入口側の空間と出口側の空間とは離隔されており、空気清浄フィルタ210によって浄化された空気は、浄化前の空気と混合されない。また、第2の光源220が、空気清浄フィルタ210の出口側に配置されており、第2の光源220から照射される紫外線により、空気清浄フィルタ210に捕集されたウイルスが不活性化される。したがって、浄化された空気は、生きているウイルスが低減された空気となる。
【0087】
空気清浄フィルタ210によって浄化された空気は、吹出口260Bからブース100B内に吹き出される。
【0088】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係るエアシャワー装置10Bは、ブース100Bに第1の光源140が設置されている。そのため、ブース100B内の人に、人に対して安全な紫外線を所定の時間照射し、予め人の衣類などに付着したウイルスを不活性化または死滅させることができる。これにより、送風ユニット200Bからブース100B内に空気が吹き出されても、吹き飛ばされるウイルスは不活性化または死滅しているものであり、生きているウイルスの拡散が抑制される。そのため、建物の出入口にエアシャワー装置10Bを設置することにより、建物に入り込むウイルスを低減し、建物内での感染症の拡大を防止することができる。
【0089】
また、エアシャワー装置10Bは、微粒子またはウイルスを捕集することができるだけでなく、空気清浄フィルタ210に第2の光源220から紫外線を照射することによって、捕集されたウイルスも不活性化または死滅させることができる。
【0090】
本発明の実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜構成を組み合わせて実施することができる。また、実施形態を基にして、当業者が適宜構成の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略、もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0091】
上述した実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0092】
10、10A、10B:エアシャワー装置、 100、100A、100B:ブース、 110:扉、 120:グレーチング、 130:センサ、 140:第1の光源、 150A、150B:吹込口、 200、200A、200B:送風ユニット、 210:空気清浄フィルタ、 220:第2の光源、 230、230B:第1の送風ファン、 240:第2の送風ファン、 250:送風管、 260、260A、260B:吹出口、 270:イオナイザー