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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055768
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】建設機械システム
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/26 20060101AFI20230411BHJP
   E02F 9/20 20060101ALI20230411BHJP
   H04N 23/66 20230101ALI20230411BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20230411BHJP
   G05D 1/00 20060101ALI20230411BHJP
【FI】
E02F9/26 B
E02F9/20 Q
H04N23/66
H04N23/60 300
G05D1/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008057
(22)【出願日】2023-01-23
(62)【分割の表示】P 2022038866の分割
【原出願日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】63/076,960
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000231198
【氏名又は名称】日本国土開発株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100136261
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 俊成
(72)【発明者】
【氏名】関口 政一
(72)【発明者】
【氏名】森本 秀敏
(72)【発明者】
【氏名】小幡 博志
(72)【発明者】
【氏名】馬場 司
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ドローンにより建設機械のアシストをすることができる建設機械システムを提供することを目的とする。
【解決手段】建設機械システムは、走行装置20により走行する本体装置40と、前記本体装置40に接続された作業装置60と、前記本体装置40に設けられ、撮像装置102を備えたドローン100が離着陸可能な離着陸部と、前記ドローン100に異なる高度で前記作業装置60を撮像させる中央制御装置90と、を備えている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置により走行する本体装置と、
前記本体装置に接続された作業装置と、
前記本体装置に設けられ、撮像装置を備えたドローンが離着陸可能な離着陸部と、
前記ドローンに異なる高度で前記作業装置を撮像させる中央制御装置と、を備えた建設機械システム。
【請求項2】
前記ドローンは、第1の高度で前記作業装置を撮像したのちに、前記第1の高度よりも低い第2の高度で前記作業装置を撮像する請求項1に記載の建設機械システム。
【請求項3】
前記ドローンは、前記本体装置と、該本体装置とは異なる移動体とを撮像し、
前記中央制御装置は、前記ドローンの撮像結果に基づいて、前記本体装置と前記移動体との少なくとも一方の移動を制限する請求項1または請求項2に記載の建設機械システム。
【請求項4】
前記作業装置は、掘削した掘削物を前記移動体に放出し、
前記ドローンは、前記移動体に放出された前記掘削物を撮像する請求項3に記載の建設機械システム。
【請求項5】
前記ドローンは、該ドローンとは異なる他の装置との衝突を回避する衝突防止センサを有し、
前記ドローンは、前記衝突防止センサにより前記作業装置を認識し、前記作業装置との衝突を回避しながら前記作業装置に近づいて前記作業装置を撮像する請求項1に記載の建設機械システム。
【請求項6】
前記ドローンは、前記ドローンのバッテリー残量を検出する請求項1から5のいずれか一項に記載の建設機械システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削積込作業を行う油圧ショベル等の建設機械の建設機械システムに係り、特に自動運転用の建設機械の建設機械システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、油圧ショベル等の建設機械の自動運転の検討が進められており、手動運転と自動運転とを切替えることが特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-89559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、建設機械の自動運転において工期短縮の提案はなかった。
また、手動運転と自動運転とを切替えるため有人での作業が前提となっていた。
【0005】
そこで、本発明は、ドローンにより建設機械のアシストをすることができる建設機械システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る建設機械システムは、走行装置により走行する本体装置と、前記本体装置に接続された作業装置と、前記本体装置に設けられ、撮像装置を備えたドローンが離着陸可能な離着陸部と、前記ドローンに異なる高度で前記作業装置を撮像させる中央制御装置と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る建設機械システムによれば、ドローンにより建設機械のアシストをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本第1実施形態を表す建設機械システムの概要図である。
図2】本第1実施形態の建設機械システムのブロック図である。
図3図3(a)は本第1実施形態の本体装置の断面図であり、図3(b)は図3(a)のA-A矢視図である。
図4】油圧ショベルを上面から見た概要図であり、図4(a)は第1スイングシリンダと第2スイングシリンダとがイニシャル位置にあるときの概要図であり、図4(b)は第1スイングシリンダにより第1作業装置を反時計回りに駆動し、第2スイングシリンダにより第2作業装置を時計回りに駆動した様子を示している。
図5】本第1実施形態の中央制御装置により実行されるフローチャートである。
図6】本第1実施形態の重機制御装置により実行される掘削に関するフローチャートである。
図7】本第2実施形態を表す建設機械システムの概要図である。
図8】本第2実施形態の建設機械システムのブロック図である。
図9】本第2実施形態の中央制御装置により実行されるフローチャートである。
図10】本第2実施形態の建設機械システム1の様子を示す図であり、図10(a)はドローン100が測量をしている様子を示す図であり、図10(b)は掘削をしている作業装置をドローン100が撮像している様子を示す図であり、図10(c)は掘削している第1バケットをドローン100が撮像している様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の第1実施形態の建設機械システム1を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態により、本発明が限定されるものではない。本実施形態では建設機械として油圧ショベル10を例に説明を続ける。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態を表す建設機械システム1を示す概要図である。図2は、本実施形態の建設機械システム1のブロック図である。以下、図1図2を用いて建設機械システム1の構成を説明していく。本実施形態の建設機械システム1は、油圧ショベル10と、ダンプトラック85と、中央制御装置90とを有している。
なお、図1から明らかなように、本実施形態の油圧ショベル10は、運転席が無い自動運転タイプの物であり、後述の作業装置60を複数有している。なお、油圧ショベル10は、建設現場での走行を自動運転とし、公道ではトレーラに載置して運搬するようにしてもよい。
【0011】
(油圧ショベル10)
本実施形態の油圧ショベル10は、走行装置20と、旋回装置30と、本体装置40と、作業装置60と、を有している。
走行装置20は、遊動輪21と駆動輪22とを巻装した一対の履帯23を有し、駆動輪22により一対の履帯23が駆動することにより油圧ショベル10を走行させている。なお、走行装置20を構成する内燃機関のエンジン24は、本体装置40に配置することができる。また、走行装置20は、内燃機関のエンジン24に代えて、バッテリーとモータにより駆動するようにしてもよく、内燃機関のエンジン24とモータとを組み合わせたハイブリッドタイプにしてもよい。なお、走行装置20は、タイヤタイプのホイール方式としてもよい。
【0012】
旋回装置30は、走行装置20と本体装置40とに配設されている。旋回装置30は、不図示のベアリングと、旋回油圧モータ31とを備え、本体装置40と作業装置60とを旋回するものである。
【0013】
図3(a)は本第1実施形態の本体装置40の断面図であり、図3(b)は図3(a)のA-A矢視図である。図3(a)、図3(b)には、第1質量体42と、第1ガイド軸43と、第1ウエイトシリンダ44と、第2質量体45と、第2ガイド軸46と、第2ウエイトシリンダ47と、姿勢検出計48と、が図示されている。
【0014】
本体装置40は、上面がフラットな形状をしており、側面に作業装置60が接続されている。本体装置40の内部には、前述のエンジン24と、油圧装置41と、第1質量体42と、第1質量体42をガイドする第1ガイド軸43と、第1質量体42を第1ガイド軸43に沿って移動させる第1ウエイトシリンダ44と、第2質量体45と、第2質量体45をガイドする第2ガイド軸46と、第2質量体45を第2ガイド軸46に沿って移動させる第2ウエイトシリンダ47と、姿勢検出計48とが設けられている。油圧装置41は、エンジン24に接続された油圧ポンプや、油圧制御弁などを有しており、作業装置60に設けられているアクチュエータとしての複数のシリンダの駆動を行うものである。複数のシリンダの一部には、第1ウエイトシリンダ44と、第2ウエイトシリンダ47とが含まれる。
【0015】
第1質量体42および第2質量体45は、作業装置60の駆動により油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正するものであり、カウンターマスとして機能するものである。後述の第1バケット66が掘削を行う場合には、-X方向の偏荷重が油圧ショベル10に作用するので、第1質量体42を+X方向に移動することにより、油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正することができる。
【0016】
また、掘削を行った第1バケット66が旋回装置30により時計方向に沿って旋回する場合には、+Y方向の偏荷重が油圧ショベル10に作用するので、第1質量体42を-Y方向に移動することにより、油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正することができる。
第1質量体42および第2質量体45を駆動しない場合に比べて、第1質量体42および第2質量体45を駆動することにより、第1質量体42および第2質量体45の重量を小さくすることができる。
【0017】
第1ガイド軸43は、X方向に沿って設けられており、第1質量体42の移動をガイドするものである。第1ウエイトシリンダ44は、本実施形態では油圧シリンダが用いられており、油圧により第1質量体42を移動させる。
【0018】
第2ガイド軸46は、Y方向に沿って設けられており、第2質量体45の移動をガイドするものである。第2ウエイトシリンダ47は、本実施形態では油圧シリンダが用いられており、油圧により第2質量体45を移動させる。
【0019】
なお、第1質量体42および第2質量体45の移動は、油圧シリンダではなく、リニアモータによるものでもいい。この場合、固定子をコイルとし、第1質量体42および第2質量体45側に磁石を設けたムービングマグネット型のリニアモータとすれば、磁石の重量も利用して油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正することができる。
【0020】
第1質量体42および第2質量体45としては、金属ブロックでもよく、エンジン24を利用してもよく、前述のバッテリーとしてもよい。エンジン24やバッテリーなどの部品を流用することにより、部品点数を少なくすることができる。
なお、第1質量体42と第2質量体45とのいずれか一方を省略するような構成としてもよい。
【0021】
姿勢検出計48は、本体装置40に取り付けられ、本体装置40の姿勢を検出するセンサである。姿勢検出計48としては、傾斜計や水準器などを用いることができる。第1質量体42および第2質量体45の移動は、姿勢検出計48が検出した本体装置40の姿勢に応じて行うことができる。なお、図3に示される姿勢検出計48は、本体装置40の下方周辺に設けられている。これは、本体装置40の下方の中央部には、エンジン24の出力を走行装置20に伝達するための機械部品や電子部品が設けられているからである。
【0022】
また、本実施形態において、本体装置40は、全地球型測位システムである第1GNSS49(Global Navigation Satellite System)と、第1通信装置50と、第1メモリ51と、油圧ショベル10全体を制御する重機制御装置52と、を有している。第1GNSS49は、人工衛星を利用して油圧ショベル10の位置を測位するものである。
【0023】
第1通信装置50は、中央制御装置90やインターネット等の広域ネットワークにアクセスする無線通信ユニットである。本実施形態において、第1通信装置50は、第1GNSS49が検出した油圧ショベル10の位置を第2通信装置92を介して中央制御装置90に送信するとともに、第2通信装置92を介して中央制御装置90から本体装置40の自動運転に関するデータを受信する。
【0024】
第1メモリ51は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、油圧ショベル10を駆動するための各種データやプログラム、油圧ショベル10を自動運転するための各種データやプログラムが記憶されている。
【0025】
重機制御装置52は、CPUを備えており、油圧ショベル10全体を制御する制御装置である。重機制御装置52による油圧ショベル10の制御については、図6を用いて後述する。
【0026】
作業装置60は、第1作業装置61と第2作業装置73とを有している。図1に示すように、第1作業装置61と第2作業装置73とはX方向に沿って180度ずらして設けているが、90度ずらして設けるようにしてもよい。また、作業装置60の数は2つに限らず3つ以上としてもよい。
本実施形態において、第1作業装置61と第2作業装置73とは同じ構成としているので、第1作業装置61の構成につき説明を続ける。第1作業装置61は、第1ブーム62と、第1ブームシリンダ63と、第1アーム64と、第1アームシリンダ65と、第1バケット66と、第1バケットシリンダ67と、第1スイング部68と、を有している。
【0027】
第1ブーム62は、第1スイング部68を介して本体装置40に接続されたへの字状の部品であり、第1ブームシリンダ63により回動するものである。
第1アーム64は、第1ブーム62の先端に接続されており、第1アームシリンダ65により回動するものである。
第1バケット66は、第1アーム64の先端に接続されており、第1バケットシリンダ67により回動するものである。なお、第1バケット66に代えて、第1アーム64の先端にブレーカを取り付けることも可能である。
本実施形態において、第1ブームシリンダ63と、第1アームシリンダ65と、第1バケットシリンダ67とは油圧シリンダであり、油圧により伸縮するものである。また、第1ブームシリンダ63と、第1アームシリンダ65と、第1バケットシリンダ67とは油圧装置41により伸縮動作がなされるものである。
【0028】
図4は、油圧ショベル10を上面から見た概要図であり、図4(a)は第1スイングシリンダ72と第2スイングシリンダ84とがイニシャル位置にあるときの概要図であり、図4(b)は第1スイングシリンダ72により第1作業装置61を反時計回りに駆動し、第2スイングシリンダ84により第2作業装置73を時計回りに駆動した様子を示している。
【0029】
第1スイング部68は、第1本体側部材69と第1ブーム側部材70とが第1軸支部材71により軸支され、第1ブーム62に接続された第1スイングシリンダ72によりZ軸回りに第1作業装置61を回転させている。本実施形態において、第1スイング部68が第1作業装置61を回転させる角度は5度から15度程度である。また、第1スイングシリンダ72は、油圧シリンダであり、油圧装置41により伸縮動作がなされるものである。なお、図4(a)および図4(b)に示すように、本体装置40の上面に天空から視認できる視認マーク55を設けてもよい。なお、視認マークの形状は、円形状に限らず、矩形状でも楕円形上でも三角形状でもよく、二重マークでも一重マークでもよい。
【0030】
(ダンプトラック85)
ダンプトラック85は、周知のダンプトラック85を用いることもできるが、本実施形態では中央制御装置90の制御による自動運転を行うため、第2GNSS86と、第3通信装置87と、ダンプトラック85全体を制御する駆動制御装置88を有している。第2GNSS86はダンプトラック85の位置を測位するものである。なお、ダンプトラック85は、建設現場での走行は自動運転とし、公道での走行は人による運転としてもよい。
第3通信装置87は、第2GNSS86が検出したダンプトラック85の位置を第2通信装置92を介して中央制御装置90に通信するものである。また、第3通信装置87は、中央制御装置90から自動運転に関するデータを受信する。なお、第3通信装置87は、無線通信ユニットを用いることができる。
【0031】
(中央制御装置90)
中央制御装置90は、建設機械システム1全体を制御する制御装置である。中央制御装置90は、制御装置91と、第2通信装置92と、第2メモリ93とを有している。制御装置91は、CPUを備えており、油圧ショベル10やダンプトラック85を制御するものである。第2通信装置92は、無線通信ユニットであり、第1通信装置50と第3通信装置87と通信を行うものである。なお、第2通信装置92は、インターネット等の広域ネットワークにもアクセス可能である。第2メモリ93は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、油圧ショベル10やダンプトラック85を制御するための各種データやプログラムが記憶されている。
【0032】
(フローチャートの説明)
図5は本実施形態の中央制御装置90により実行されるフローチャートであり、図6は本第1実施形態の重機制御装置52により実行される掘削に関するフローチャートである。以下、図5図6のフローチャートについて順次説明を続ける。
【0033】
中央制御装置90は、建設現場にある油圧ショベル10に対して掘削場所に移動するように指示する(ステップS1)。中央制御装置90は、第1通信装置50と第2通信装置92との通信を成立させて、油圧ショベル10に掘削場所に向けた移動を指示する。
【0034】
中央制御装置90は、建設現場にあるダンプトラック85に対して掘削場所近傍の放土場所に移動するように指示する(ステップS2)。中央制御装置90は、第2通信装置92と第3通信装置87との通信を成立させて、ダンプトラック85に放土場所に向けた移動を指示する。
【0035】
中央制御装置90は、油圧ショベル10による掘削が可能かどうか判断する(ステップS3)。中央制御装置90は、油圧ショベル10が掘削場所に到着するとともに掘削が可能な状態であり、かつ、ダンプトラック85が放土場所に到着していればステップS5に進み、そうでなければステップS4に進む。ここではステップS4に進むものとして説明を続ける。なお、中央制御装置90は、ステップS3の判断としてダンプトラック85を考慮せずに油圧ショベル10が掘削場所近傍にいることで工程の判断をしてもよい。
【0036】
中央制御装置90は、第1通信装置50と第2通信装置92との通信や、第2通信装置92と第3通信装置87との通信により、油圧ショベル10とダンプトラック85との相対位置の調整が必要であることを認識し、ダンプトラック85の位置を調整する指示を出すなどに各種の調整を実施して、再度ステップS3に進む(ステップS4)。
【0037】
中央制御装置90は、油圧ショベル10による掘削が可能かどうか判断し(ステップS3)、第1通信装置50と第2通信装置92との通信および第2通信装置92と第3通信装置87との通信とにより、油圧ショベル10とダンプトラック85との相対位置が所定の範囲に入ったとしてステップS5に進む。ここで、所定の範囲は、ダンプトラック85の近傍に位置するバケット(図1では第2バケット78)がダンプトラック85の荷台に放土可能な範囲にあることをいう。
【0038】
中央制御装置90は、油圧ショベル10に掘削を指示する(ステップS5)。油圧ショベル10の掘削については、図6のフローチャートを用いて後述する。
中央制御装置90は、油圧ショベル10によるダンプトラック85への放土が終了しているかどうか判断する(ステップS6)。中央制御装置90は、ダンプトラック85の荷台が掘削物によりほぼ一杯になるまでステップS5よびステップS6を繰り返す。
【0039】
中央制御装置90は、ダンプトラック85の荷台が掘削物によりほぼ一杯になると、ダンプトラック85を交換するかどうか判断する(ステップS7)。中央制御装置90は、当日の作業が終了していなければステップS8に進み、当日の作業が終了していればダンプトラック85を放土場所から移動させて本フローチャートを終了する。ここでは、中央制御装置90がダンプトラック85の交換が必要と判断するものとして説明を続ける。
【0040】
中央制御装置90は、ダンプトラック85を交換するために、放土場所にいるダンプトラック85を放土場所から移動させるとともに、荷台が空のダンプトラック85(不図示)を放土場所に移動させる。なお、中央制御装置90は、ダンプトラック85の交換時間を短くするために、荷台が空のダンプトラック85(不図示)を予め放土場所の近傍に待機させるようにしてもよい。
【0041】
中央制御装置90は、ダンプトラック85の交換が終了すると次の掘削を行うために、ステップS3からステップS8を繰り返す。そして、中央制御装置90は、予定の掘削量に達するとステップS7の判断をNoとして本フローチャートを終了する。
【0042】
次いで、図6のフローチャートを用いて、重機制御装置52により実行される掘削について説明を続ける。なお、図6のフローチャートは、前述したように、図5のフローチャートのステップS5で中央制御装置90からの掘削指示を第1通信装置50が受信すると開始される。
重機制御装置52は、掘削を開始するのに先立ち、第1バケット66位置の微調整が必要かどうかを判断する(ステップS101)。重機制御装置52は、バケット位置の微調整が必要であればステップS102に進み、バケット位置の微調整が不必要であればステップS103に進む。ここでは、重機制御装置52は、バケット位置の微調整が必要としてステップS102に進むものとする。
【0043】
重機制御装置52は、第1スイングシリンダ72を駆動して第1バケット66位置の微調整を行う(ステップS102)。
次いで、重機制御装置52は、第1バケット66による掘削を行う(ステップS103)。重機制御装置52は、油圧装置41により第1ブームシリンダ63と、第1アームシリンダ65と、第1バケットシリンダ67とを駆動制御して、第1バケット66による掘削を行う。
【0044】
重機制御装置52は、ステップS103の掘削制御と並行して、第1質量体42及び第2質量体45の移動による油圧ショベル10の偏荷重補正を行う(ステップS104)。前述したように、重機制御装置52は、第1バケット66が掘削を行う際に、-X方向の偏荷重が油圧ショベル10に作用するので、第1質量体42を+X方向に移動させて油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正している。この場合、重機制御装置52は、第1ブームシリンダ63と、第1アームシリンダ65と、第1バケットシリンダ67との駆動量から油圧ショベル10に作用する偏荷重を演算して、ステップS103の掘削開始とともに、第1質量体42及び第2質量体45を移動させるフィードフォワード制御を行う。また、重機制御装置52は、姿勢検出計48の検出結果に基づいて第1質量体42及び第2質量体45の移動を制御するフィードバック制御を行う。なお、第1バケット66および第2バケット78に重量計を設けて、この重量計により掘削物の重量を測定して、前述のフィードフォワード制御およびフィードバック制御に用いてもよい。
【0045】
重機制御装置52がフィードフォワード制御を行うことにより、油圧ショベル10に偏荷重が作用するとほぼ同時に偏荷重補正を行うので、油圧ショベル10に大きな偏荷重が作用する前に油圧ショベル10に作用する偏荷重補正を早く行うことができる。また、重機制御装置52が姿勢検出計48の検出結果に基づくフィードバック制御を行うので、油圧ショベル10に作用する偏荷重を精度よく補正することができる。なお、重機制御装置52は、第1バケット66が掘削を行う際に第2バケット78を駆動することにより偏荷重補正を行ってもよく、第1質量体42と、第2質量体45と、第2バケット78とを併用してもよい。この場合、前述のフィードフォワード制御を行う際に、第2バケット78の駆動を考慮したフィードバック制御とすることが好ましい。
【0046】
重機制御装置52は、ステップS103の掘削が終了すると、旋回装置30により本体装置40および作業装置60を180度旋回させる(ステップS105)。旋回装置30による本体装置40および作業装置60の旋回により第1バケット66がダンプトラック85の近傍に位置するとともに、第2バケット78が掘削場所近傍に位置するようになる。この場合も、第1バケット66が旋回装置30により時計方向に沿って旋回する場合には、+Y方向の偏荷重が油圧ショベル10に作用するので、油圧ショベル10に作用する偏荷重を補正するように第1質量体42を移動することが好ましい。
【0047】
重機制御装置52は、第1バケット66および第2バケット78位置の微調整が必要かどうかを判断する(ステップS106)。重機制御装置52は、第1バケット66と第2バケット78との少なくとも一方のバケット位置の微調整が必要であればステップS107に進み、バケット位置の微調整が不必要であればステップS108に進む。ここでは、重機制御装置52は、バケット位置の微調整が必要としてステップS107に進むものとする。
【0048】
重機制御装置52は、第1スイングシリンダ72および第2スイングシリンダ84を駆動して、第1バケット66および第2バケット78位置の微調整する(ステップS107)。具体的には、重機制御装置52は、第1バケット66がダンプトラック85の荷台に放土できるように第1スイングシリンダ72を駆動する。また、重機制御装置52は、第2バケット78が掘削場所に位置決めされるように第2スイングシリンダ84を駆動する。
【0049】
重機制御装置52は、第1バケット66が掘削した掘削物をダンプトラック85の荷台に放土するとともに、第2バケット78による掘削を行う(ステップS108)。重機制御装置52は、油圧装置41により第1ブームシリンダ63と、第1アームシリンダ65と、第1バケットシリンダ67とを駆動制御して、第1バケット66による放土を行う。また、重機制御装置52は、油圧装置41により第2ブームシリンダ75と、第2アームシリンダ77と、第2バケットシリンダ79とを駆動制御して、第2バケット78による掘削を行う。
【0050】
重機制御装置52は、ステップS108の掘削制御と並行して、第1質量体42及び第2質量体45の移動による油圧ショベル10の偏荷重補正を行う(ステップS109)。重機制御装置52は、ステップS109の偏荷重補正についてもフィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用することが好ましい。
【0051】
重機制御装置52は、更なる掘削が必要かどうかの判断を行う(ステップS110)。重機制御装置52は、当日予定されている掘削が終了していなければステップS105に進み、当日予定されている掘削が終了していればステップS111に進む。
重機制御装置52は、旋回装置30により本体装置40および作業装置60を180度旋回させる(ステップS111)。重機制御装置52は、ステップS105において本体装置40および作業装置60を時計方向に沿って旋回した場合には、本体装置40および作業装置60を反時計方向に沿って旋回させる。これとは逆に、重機制御装置52は、ステップS105において本体装置40および作業装置60を反時計方向に沿って旋回した場合には、本体装置40および作業装置60を時計方向に沿って旋回させる。このようにすることにより、180度の旋回範囲において、作業装置60が他の装置と干渉しないようにすればよくなり、360度の旋回範囲において、作業装置60が他の装置と干渉しないようにする場合に比べて安全確認が容易になるとともに、建設現場を有効に使用することができる。
【0052】
重機制御装置52は、掘削は行わないので、ダンプトラック85の近傍にあるバケット位置の調整を行うかどうかを判断する(ステップS112)。ここでは、第2バケット78がダンプトラック85の近傍にあり、微調整が必要であるとして説明を続ける。
【0053】
重機制御装置52は、第2スイングシリンダ84を駆動して、第2バケット78位置の微調整をする(ステップS113)。具体的には、重機制御装置52は、第2バケット78がダンプトラック85の荷台に放土できるように第2スイングシリンダ84を駆動する(S114)。
次いで、重機制御装置52は、第2バケット78が掘削した掘削物をダンプトラック85の荷台に放土する。なお、ここでは、第1バケット66による掘削は行われないので、油圧ショベル10に大きな偏荷重は作用しない。このため、第1質量体42及び第2質量体45による偏荷重補正は行ってもよく、省略してもよい。
【0054】
以上、詳述したように本実施形態においては、2つの作業装置60を有しているので、掘削と放土とをほぼ同時に行うことが可能なので、作業性のよい油圧ショベル10を実現することができる。なお、上述の本実施形態において、第1バケット66や、第2バケット78、本体装置40に撮像装置を設けて、第1バケット66および第2バケット78の掘削状況を撮像するようにしてもよい。
【0055】
(第2実施形態)
以下、図7図8を用いて第2実施形態につき説明するが、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を割愛もしくは簡略化する。
図7は本第2実施形態を表す建設機械システム1の概要図であり、図8は本第2実施形態の建設機械システム1のブロック図である。本実施形態では、無人航空機であるUAV(Unmanned Aerial Vehicle、以下ドローン100という)を設けた点が第1実施形態とは異なっている。また、本実施形態の油圧ショベル10は、本体装置40の上面がドローン100の離着陸可能な離着陸部となっており、この離着陸部にドローン100に送電可能な送電装置95が設けられている。また、離着陸部には、ドローン100が着陸する際に目安となるマークが形成されている。
【0056】
送電装置95は、後述のドローン100側の受電装置103に電力を供給するものであり、本実施形態においてはワイヤレス給電を採用している。ワイヤレス給電は、非接触で電力を受電装置103に供給するものであり、磁界共鳴方式や電磁誘導方式などが知られている。本実施形態の送電装置95は、電源や、制御回路や、送電コイルを備えている。この送電コイルは離着陸部に設けることが好ましい。
なお、ワイヤレス給電に代えて接触式の給電方式としてもよい。この場合、送電装置95と受電装置103とのそれぞれに金属製の接点を設けて、互いの接点を機械的に接続して給電してもよい。例えば、離着陸部に凹形状の接点を設けて、ドローン100側に凸形状の接点を設けるようにしてもよい。凹形状の接点と、凸形状の接点とはそれぞれ1つでもよく、複数設けるようにしてもよい。
【0057】
ドローン100が離着陸部に着陸した状態で油圧ショベル10が凹凸のある建設現場を移動する場合に、ドローン100が離着陸部から離れないように、ドローン100と離着陸部とを機械的に係合したり、電磁的に接続するようにしたりすることが望ましい。本実施形態では、ドローン100が離着陸部に着陸した際に機械的なロックをかけるロック機構が採用されている。
【0058】
本実施形態のドローン100は、飛行装置101と、撮像装置102と、受電装置103と、センサ群104と、バッテリー105と、第4通信装置106と、第3メモリ107と、UAV制御装置108と、を備えている。
飛行装置101は、不図示のモータと、複数のプロペラと、を有しており、ドローン100を空中に浮上させるとともに、空中での移動を行う推力を発生させるものである。
【0059】
撮像装置102は、レンズや撮像素子や画像処理エンジンなどを有し、動画や静止画を撮像するデジタルカメラである。本実施形態において、撮像装置102は、測量を行ったり、掘削箇所の撮像を行なったりするものである。図7の一点鎖線で囲む拡大図において、撮像装置102のレンズはドローン100の側面(正面)に取り付けられているが、撮像装置102のレンズをドローン100の下面に取り付けてもよく、複数のレンズをドローン100に設けてもよい。また、側面に取り付けたれたレンズを下面に向けて移動させる移動機構を設けるようにしてもよい。
なお、撮像装置102として全方位型カメラ(360度カメラ)を用いてもよく、撮像装置102の代わりに3次元スキャナを用いてもよい。
【0060】
受電装置103は、ドローン100の脚部109に設けられた受電コイルや充電回路などを有しており、バッテリー105に送電装置95からの電力を充電させるものである。
バッテリー105は、受電装置103に接続された二次電池であり、リチウムイオン二次電池やリチウムポリマー二次電池などを用いることができるがこれに限定されるものではない。バッテリー105は、飛行装置101と、撮像装置102と、第4通信装置106と、第3メモリ107と、UAV制御装置108とに電力を供給することが可能である。
【0061】
センサ群104は、GNSSや、ドローン100と他の装置(例えば作業装置60)との衝突回避するための赤外線センサや、ドローン100の姿勢を検出するジャイロセンサや、ドローン100に作用する加速度を検出する加速度センサなどである。
【0062】
第4通信装置106は、無線通信ユニットを有しており、第1通信装置50や第2通信装置92と通信するものである。本実施形態において、第4通信装置106は、撮像装置102が撮像した画像データやセンサ群104が検出した検出結果を第2通信装置92に送信したり、第2通信装置92からの飛行指令をUAV制御装置108に送信したりするものである。
【0063】
第3メモリ107は、不揮発性のメモリ(例えばフラッシュメモリ)であり、ドローン100を飛行するための各種データやプログラムを記憶したり、撮像装置102が撮像した画像データやセンサ群104が検出した検出結果などを記憶したりするものである。
【0064】
UAV制御装置108は、CPUや、姿勢制御回路や、飛行制御回路などを備えており、ドローン100全体を制御するものである。また、UAV制御装置108は、バッテリー105の残量から充電のタイミングを判断したり、撮像装置102の撮像位置や画角やフレームレートなどを制御したりするものである。
【0065】
(フローチャートの説明)
図9は本第2実施形態の中央制御装置90により実行されるフローチャートであり、図10は本第2実施形態の建設機械システム1の様子を示す図である。
以下、図9及び図10を用いてドローン100の制御を中心に説明を続ける。なお、図9のフローチャートは、油圧ショベル10が掘削場所に近傍に到着した際に実行されるものとする。
【0066】
中央制御装置90は、第2通信装置92と第4通信装置106との通信を成立させ、UAV制御装置108に対してドローン100に測量を指示する(ステップS201)。UAV制御装置108は、中央制御装置90からの測量指示に応じて飛行装置101を駆動してドローン100を上昇させて撮像装置102による測量を開始する。図10(a)はドローン100が測量をしている様子を示す図であり、本実施形態において、UAV制御装置108はドローン100を地上6m~12m程度の高さに上昇させて撮像装置102による測量を開始する。
撮像装置102は、前述の移動機構により側面に取り付けたれたレンズを下面に向けて移動させて掘削場所の撮像を開始する。撮像装置102が撮像した画像データは、第3メモリ107に記憶された後に、第4通信装置106から第2通信装置92に送信される。中央制御装置90は、ドローン100から送信された画像データにより測量が終了した時点でステップS201を終了する。なお、測量が十分かどうかの判断は人間が行うようにしてもよい。
【0067】
中央制御装置90は、第1通信装置50と第2通信装置92との通信を成立させ、重機制御装置52に対して掘削と放土とを指示する(ステップS202)。中央制御装置90は、第1実施形態で説明したように第1バケット66と第2バケット78とを用いて掘削と放土とを実施する。図10(b)は掘削をしている作業装置60をドローン100が撮像している様子を示す図であり、本実施形態において、撮像装置102は、掘削の様子を上空より撮像するものとする。この場合、測量を行った場所よりも低い、地上3m~6m程度の高さで行うことにより、掘削の様子を撮像することができる。また、掘削の様子の撮像は連続的に行ってもよく、バッテリー105を有効にするために一定間隔毎に撮像するようにしてもよい。
【0068】
中央制御装置90は、撮像装置102からの画像データに基づき掘削状況の確認が必要かどうかを判断する(ステップS203)。ここでは、第1バケット66の状態を確認する必要があるものとしてステップS204に進むものとする。
【0069】
中央制御装置90は、UAV制御装置108に対して第1バケット66の撮像を指示する(ステップS204)。UAV制御装置108は、飛行装置101によりドローン100を降下させて第1バケット66に近づけるとともに撮像装置102による撮像を指示する。図10(c)は掘削している第1バケット66をドローン100が撮像している様子を示す図である。この場合、UAV制御装置108は、センサ群104の赤外線センサにより第1バケット66を認識して、第1バケット66とドローン100との衝突を回避しながら、ドローン100を第1バケット66に近づけることができる。なお、中央制御装置90は、撮像装置102の撮像に基づいて、油圧ショベル10とダンプトラック85とが所定距離(例えば数十cm~1m)に近づいたときに、油圧ショベル10とダンプトラック85との少なくとも一方の移動を中止するようにしてもよい。これにより、油圧ショベル10とダンプトラック85との接触や衝突を防ぐことができる。
【0070】
次いで、中央制御装置90は、ダンプトラック85の荷台が満載かどうかを判断する(ステップS205)。中央制御装置90は、UAV制御装置108に対してダンプトラック85の荷台の撮像を指示する。UAV制御装置108は、ドローン100をダンプトラック85の荷台に近づけるとともに撮像装置102による撮像を指示する。この場合も、UAV制御装置108は、センサ群104の赤外線センサによりダンプトラック85の荷台を認識して、ダンプトラック85とドローン100との衝突を回避しながら、ドローン100をダンプトラック85の荷台に近づけることができる。
中央制御装置90は、ダンプトラック85の荷台が満載でなければステップS202に戻り、ダンプトラック85の荷台が満載であればステップS206に進む。ここでは、ダンプトラック85の荷台が満載としてステップS206に進むものとする。
【0071】
中央制御装置90は、ダンプトラック85の交換が必要かどうか判断する(ステップS206)。中央制御装置90は、所定の掘削が終了していれば、ダンプトラック85の交換が必要ないと判断し、満載となったダンプトラック85を放土場所から移動させて本フローチャートを終了する。一方、中央制御装置90は、所定の掘削が終了しておらずダンプトラック85の交換が必要と判断すればステップS207に進む。
【0072】
中央制御装置90は、ダンプトラック85の交換を行い(ステップS207)、所定の掘削が終了するまでステップS202以降のステップを繰り返す。
なお、本実施形態において、中央制御装置90によりドローン100を制御したが、重機制御装置52によりドローン100を制御してもよい。
以上のように本実施形態によれば、ドローン100が建設機械システム1のアシストをするので自動化した建設工事を効率良く実現することができる。
【0073】
以上で説明した実施形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。例えば、撮像装置102として赤外線カメラを用いれば夜間においても掘削や放土などの一連の工事を行うことができ、工期を短縮することができる。第1バケットに代えてブレーカやフォークやリッパーやリフターを第1アーム64に取り付けるようにしてもよい。また、第1実施形態と第2実施形態とを適宜組み合わせてもよい。また、ドローン100が離着陸部に着陸する際に、撮像装置102により図4の視認マーク55を視認して、着陸位置を認識させるようにしてもよい。また、この視認マーク55内に送電装置95の送電コイルまたは接点を設ければ、ドローン100が離着陸部に着陸した後、速やかに受電装置103を介してバッテリー105を充電することでできる。
【符号の説明】
【0074】
1 建設機械システム 10 油圧ショベル 20 走行装置20
30 旋回装置 40 本体装置40 41 油圧装置
42 第1質量体 45 第2質量体 48 姿勢検出計
52 重機制御装置 60 作業装置 61 第1作業装置
73 第2作業装置 85 ダンプトラック 90 中央制御装置
95 送電装置 100 ドローン 102 撮像装置
103 受電装置 104 センサ群 105 バッテリー
108 UAV制御装置
図1
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図3
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