(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055815
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置の電源ユニット
(51)【国際特許分類】
A24F 40/65 20200101AFI20230411BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20230411BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012095
(22)【出願日】2023-01-30
(62)【分割の表示】P 2022545931の分割
【原出願日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】P 2021079749
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 達也
(72)【発明者】
【氏名】川中子 拓嗣
(72)【発明者】
【氏名】長浜 徹
(72)【発明者】
【氏名】藤木 貴司
(72)【発明者】
【氏名】吉田 亮
(57)【要約】 (修正有)
【課題】通信モジュールを回路基板の適切な位置に実装できるエアロゾル生成装置の電源ユニットを提供する。
【解決手段】エアロゾル生成装置の電源ユニットは、集積回路部とアンテナ部とを含む通信モジュール62と、エアロゾル源を加熱するヒータを駆動するための電力を供給する電源と、電源からヒータへの電力の供給を制御するコントローラと、通信モジュール62と電子部品61、63,64、が実装される回路基板6と、を備える。回路基板6の複数の側縁部のうち通信モジュール62に最も近い第1の側縁部は、集積回路部よりもアンテナ部に近い位置にある。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路部とアンテナ部とを含む通信モジュールと、
エアロゾル源を加熱するヒータを駆動するための電力を供給する電源と、
前記電源から前記ヒータへの電力の供給を制御するコントローラと、
前記通信モジュールと電子部品が実装される回路基板と、を備えるエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、
前記回路基板の複数の側縁部のうち前記通信モジュールに最も近い第1の側縁部は、前記集積回路部よりも前記アンテナ部に近い位置にあることを特徴とするエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項2】
前記第1の側縁部と前記通信モジュールの間の距離は、前記第1の側縁部と前記電子部品の間の距離より短いことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項3】
前記アンテナ部は、前記第1の側縁部に重なることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項4】
前記アンテナ部の一部は、前記第1の側縁部から前記回路基板の外部へ露出していることを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項5】
前記回路基板を保持する絶縁性のシャシーを備え、
前記回路基板の実装面と垂直な方向において、前記シャシー、前記回路基板、前記アンテナ部の順に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項6】
前記回路基板の実装面と平行な方向において、前記アンテナ部と前記シャシーが隣接していることを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項7】
前記アンテナ部は、前記回路基板の実装面と平行な方向において、前記シャシーに隣接している第1の側面部と、前記第1の側面部と相対する位置にある第2の側面部と、を含み、
前記回路基板は、前記第1の側面部よりも前記第2の側面部に近い位置にある側縁部に切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項8】
前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記アンテナ部の上方に、回路基板が配置されていない領域が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項9】
前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記アンテナ部の上方には、前記アンテナ部に近接して絶縁性の第1のパネルが配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項10】
前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記第1のパネルの上方には、前記電源ユニットの外装部材である第2のパネルが配置されていることを特徴とする請求項9に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【請求項11】
前記第1のパネルには前記アンテナ部から所定距離だけ離間した位置において第1のマグネットが露出し、
前記第2のパネルは、前記第1のマグネットと磁気結合する第2のマグネットを含み、
前記回路基板と、前記アンテナ部から前記所定距離だけ離間するように前記第1のマグネットを保持する絶縁性のシャシーを備えることを特徴とする請求項10に記載のエアロゾル生成装置の電源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置の電源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置について、特許文献1には、コントローラの回路基板にLEDとプロセッサを実装し、プロセッサにBluetooth(登録商標)機能を設けることが記載されている。特許文献2、3には、LEDとBluetooth(登録商標)機能を有するエアロゾル生成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-74585号公報
【特許文献2】特開2020-114249号公報
【特許文献3】特表2020-527053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようにBluetooth(登録商標)などの通信モジュールを備えるエアロゾル生成装置が知られているが、従来は通信モジュールをどの回路基板に実装するべきであるか、あるいは回路基板のどこに実装するべきであるかについて十分に検討されておらず、改善の余地があった。
【0005】
本発明の1つの観点は、通信モジュールを回路基板の適切な位置に実装できるエアロゾル生成装置の電源ユニットを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点は、集積回路部とアンテナ部とを含む通信モジュールと、エアロゾル源を加熱するヒータを駆動するための電力を供給する電源と、前記電源から前記ヒータへの電力の供給を制御するコントローラと、前記通信モジュールと電子部品が実装される回路基板と、を備えるエアロゾル生成装置の電源ユニットであって、前記回路基板の複数の側縁部のうち前記通信モジュールに最も近い第1の側縁部は、前記集積回路部よりも前記アンテナ部に近い位置にある。
【0007】
本発明の第2の観点は、第1の観点において、前記第1の側縁部と前記通信モジュールの間の距離は、前記第1の側縁部と前記電子部品の間の距離より短い。
【0008】
本発明の第3の観点は、第1の観点又は第2の観点において、前記アンテナ部は、前記第1の側縁部に重なる。
【0009】
本発明の第4の観点は、第3の観点において、前記アンテナ部の一部は、前記第1の側縁部から前記回路基板の外部へ露出している。
【0010】
本発明の第5の観点は、第1の観点から第4の観点のいずれかにおいて、前記回路基板を保持する絶縁性のシャシーを備え、前記回路基板の実装面と垂直な方向において、前記シャシー、前記回路基板、前記アンテナ部の順に配置される。
【0011】
本発明の第6の観点は、第5の観点において、前記回路基板の実装面と平行な方向において、前記アンテナ部と前記シャシーが隣接している。
【0012】
本発明の第7の観点は、第6の観点において、前記アンテナ部は、前記回路基板の実装面と平行な方向において、前記シャシーに隣接している第1の側面部と、前記第1の側面部と相対する位置にある第2の側面部と、を含み、前記回路基板は、前記第1の側面部よりも前記第2の側面部に近い位置にある側縁部に切り欠き部が形成されている。
【0013】
本発明の第8の観点は、第1の観点から第7の観点のいずれかにおいて、前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記アンテナ部の上方に、回路基板が配置されていない領域が設けられている。
【0014】
本発明の第9の観点は、第1の観点から第7の観点のいずれかにおいて、前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記アンテナ部の上方には、前記アンテナ部に近接して絶縁性の第1のパネルが配置されている。
【0015】
本発明の第10の観点は、第9の観点において、前記回路基板の実装面と垂直な方向であって前記第1のパネルの上方には、前記電源ユニットの外装部材である第2のパネルが配置されている。
【0016】
本発明の第11の観点は、第10の観点において、前記第1のパネルには前記アンテナ部から所定距離だけ離間した位置において第1のマグネットが露出し、前記第2のパネルは、前記第1のマグネットと磁気結合する第2のマグネットを含み、前記回路基板と、前記アンテナ部から前記所定距離だけ離間するように前記第1のマグネットを保持する絶縁性のシャシーを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明の1つの観点によれば、通信モジュールを回路基板の適切な位置に実装できるエアロゾル生成装置の電源ユニットを実現することができる。
【0018】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
【
図1A】
図1Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの正面図である。
【
図1B】
図1Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの開閉部を閉じた状態の上面図である。
【
図1C】
図1Cは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの開閉部を取り除いた状態の上面図である。
【
図1D】
図1Dは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの下面図である。
【
図2A】
図2Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットからアウターケースを取り除いた状態のインナーケースの正面図である。
【
図2B】
図2Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットから取り除いたアウターケースの背面図である。
【
図3】
図3は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットからアウターケースとインナーケースのカバー部を取り除いた状態の正面図である。
【
図4】
図4は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットからアウターケースとインナーケースを取り除いた状態の斜視図である。
【
図5】
図5は、
図4に示した状態からさらにスライダを取り除いた状態の斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5に示した状態からさらにシャシーとバッテリを取り除いた状態の斜視図である。
【
図7】
図7は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第1の回路基板とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図8A】
図8Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第2の回路基板とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第2の回路基板とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図9B】
図9Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図9C】
図9Cは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのBLE基板に実装される電子部品を示す図である。
【
図11A】
図11Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのMCU基板に実装される電子部品を示す図である。
【
図11B】
図11Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのMCU基板に実装される電子部品を示す図である。
【
図12A】
図12Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのUSB基板に実装される電子部品を示す図である。
【
図12B】
図12Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのUSB基板に実装される電子部品を示す図である。
【
図13】
図13は、本実施形態のエアロゾル生成装置のBLEモジュール周辺部の金属禁止エリアを示す図である。
【
図14】
図14は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの内部構成を示す
図1Aの11-11断面図である。
【
図15】
図15は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの全体回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0021】
以下では、本発明のエアロゾル生成装置の電源ユニット1を、エアロゾル源をヒータで加熱してエアロゾル及び香味物質を含む気体、又は、エアロゾル、又は、香味物質を含むエアロゾルを生成する加熱式たばこに適用した例を説明する。なお、エアロゾル源は、例えば、グリセリン又はプロピレングリコール等の多価アルコール等の液体である。エアロゾル源は、多価アルコールや水の混合溶液であってもよい。あるいは、エアロゾル源は、薬剤や漢方や香味成分を含んでもよい。エアロゾル源は、液体であってもよいし、固体であってもよいし、液体及び固体の混合物であってもよい。エアロゾル源に代えて、水等の蒸気源が用いられてもよい。
【0022】
また、本発明のエアロゾル生成装置は、香味源を含むカプセルをさらに備えてもよく、この場合、カプセルを取り外し可能な状態で保持するカプセルホルダを含む。香味源は、例えば、たばこ材料を成形した成形体である。あるいは、香味源は、たばこ以外の植物(例えば、ミント、ハーブ、漢方、コーヒー豆等)によって構成されてもよい。香味源には、メントールなどの香料が付与されていてもよい。香味源は、エアロゾル源に添加されてもよい。
【0023】
[全体構成]
まず、
図1Aから
図6を参照して、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の全体構成について説明する。
【0024】
図1Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの正面図である。
図1Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの開閉部を閉じた状態の上面図である。
図1Cは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの開閉部を取り除いた状態の上面図である。
図1Dは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの下面図である。
図2Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットからアウターケースを取り除いた状態のインナーケースの正面図である。
図2Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットから取り除いたアウターケースの背面図である。
図3は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1からアウターケースとインナーケースのカバー部を取り除いた状態の正面図である。
【0025】
本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1は、全体の外形を構成する第1のパネルとしてのインナーケース2と、第2のパネルとしてのアウターケース3とを含む。インナーケース2には、シャシー4、加熱ユニット5、第1から第4の回路基板6~9、バッテリ10が収容されている。アウターケース3は、インナーケース2の前面に装着される。アウターケース3は、インナーケース2に対して着脱可能な外装部材である。インナーケース2の前面には、上部及び下部に離間して一対のマグネット11aが設けられている。また、アウターケース3の裏面には、インナーケース2の一対のマグネット11aに対応する位置に一対のマグネット11bが設けられている。そして、アウターケース3のマグネット11bをインナーケース2のマグネット11aに吸着させることにより、アウターケース3がインナーケース2の前面に保持される。
【0026】
インナーケース2は、前面が開口するケース本体部12と、ケース本体部12の前面に取り付けられるカバー部13とを備える。カバー部13は、ケース本体部12の前面の開口部にビス等により固定される。
【0027】
インナーケース2のケース本体部12には、通知部14と操作部15が設けられている。通知部14はLED及び導光板からなる発光部である。操作部15は、タクタイルスイッチなどの押しボタン式の操作部材である。通知部14は、装置の動作状態に応じてLEDの点灯が制御される。
【0028】
インナーケース2のカバー部13には、下部に放熱用の複数の通気孔13aが形成され、ケース本体部12の通知部14に対応する位置にLEDを露出させるための長孔16が形成され、ケース本体部12の操作部15に対応する位置にタクタイルスイッチ15を露出させるための丸孔17が形成されている。LEDの長孔16は、インナーケース2のカバー部13において上下方向に延びるスリット状であり、タクタイルスイッチ15の丸孔17はLEDの長孔16の下方に形成されている。
【0029】
アウターケース3は、弾性変形可能な材質で構成されうる。これにより、アウターケース3がインナーケース2の前面に保持されている状態で、アウターケース3が押圧されると、弾性変形したアウターケース3を介してタクタイルスイッチ15を押下できる。
【0030】
インナーケース2のケース本体部12の上面部に開閉部18、下面部に接続部19が設けられている。開閉部18は、加熱ユニット5にエアロゾル源を装填するためのチャンバー部20を開閉可能なスライド式の蓋(以下、スライダ)ある。ユーザは、片手でケース2、3を保持しながらケース2、3を保持する手の親指などでスライダ18を開閉可能である。接続部19は、外部機器と接続するためのインターフェースであり、例えば、USB Type-Cレセプタクルコネクタ(以下、USBコネクタ)である。
【0031】
アウターケース3の前面には、通知部14に対応する位置にLED光を透過するレンズ部21が設けられている。
【0032】
インナーケース2のケース本体部12には、加熱ユニット5、第1から第4の回路基板6~9、バッテリ10を保持するシャシー4が収納される。
【0033】
シャシー4は、第1から第4の回路基板6~9、振動発生用モータ24、マグネット11a及びマグネット11bを保持する絶縁性(例えば、樹脂製)の材料からなる。
【0034】
図4は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1からアウターケース3とインナーケース2を取り除いた状態の斜視図である。
図5は、
図4に示した状態からさらにスライダ18を取り除いた状態の斜視図である。
図6は、
図5に示した状態からさらにシャシー4とバッテリ10を取り除いた状態の斜視図である。なお、
図4から
図6におけるエアロゾル生成装置の電源ユニット1からは、マグネット11aもあわせて取り除かれている点に留意されたい。
【0035】
加熱ユニット5は、エアロゾル源が装填される円筒状のチャンバー部20と、エアロゾル源を加熱するようにチャンバー部20に設けられたヒータ25と、ヒータ25の温度を検出するヒータ温度検出器26と、パフ動作(エアロゾルを吸引する動作)を検出するパフ動作検出器27と、を含む。また、加熱ユニット5の近傍には、インナーケース2の内部の温度を検出するケース温度検出器29が設けられている。ヒータ25は、エアロゾル生成装置の電源ユニット1に対して、破壊しなければ取り外し外すことができない形態(例えば、半田付け)で取り付けられてもよいし、破壊しなくても取り外すことができる形態で取り付けられてもよい。なお、本実施形態において、「コネクタ」による電気的接続は、特に断らない限り、破壊しなければ相互に分離することができない形態と、破壊しなくても相互に分離することができる形態とのいずれでもよいものとして説明される。
【0036】
加熱ユニット5は、誘導コイルとサセプタの組合せから構成されてもよい。この場合、エアロゾル源は誘導加熱により加熱される。サセプタは、円筒状のチャンバー部20として構成されてもよいし、エアロゾル源の内部に設けられてもよい。
【0037】
バッテリ10は、充電可能な二次電池やキャパシタなどであり、好ましくは、リチウムイオン電池である。バッテリ10は、エアロゾル生成装置の電源ユニット1の各構成要素に電源を供給する。バッテリ10は、第3の回路基板8に接続されたバッテリ温度検出器28により温度が検出される。
【0038】
ヒータ温度検出器26、パフ動作検出器27、バッテリ温度検出器28及びケース温度検出器29のそれぞれは、PTCサーミスタ又はNTCサーミスタから構成されてもよい。
【0039】
加熱ユニット5のチャンバー部20は、エアロゾル源が装着可能な開口部20aを有し、開口部20aがスライダ18により開閉可能である。
【0040】
第1から第4の回路基板6~9は、導電性材料からなる接続フレーム30により電気的に接続されている。接続フレーム30は、好ましくは、フレキシブルプリント基板から構成される。
【0041】
[回路基板の配置と相互の接続関係]
次に、
図7から
図9Cを参照して、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の回路基板の配置と相互の接続関係について説明する。
【0042】
図7は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の第1の回路基板6の実装面とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
図8Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第2の回路基板とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
図8Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第2の回路基板とその他の回路基板の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
図9Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
図9Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
図9Cは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットの第3の回路基板とその他の配置と相互の接続関係を示す斜視図である。
【0043】
図8Aは第2の回路基板7の表面を主に示しており、
図8Aは第2の回路基板7の裏面を主に示している。
図9A及び
図9Bは第3の回路基板8の裏面を主に示しており、
図9Cは第2の回路基板8の表面を主に示している。
図9Bは、説明のため
図9Aに示す状態から、バッテリ10の温度検出器(バッテリサーミスタ)28、後述する負極側バスバー22a及び正極側バスバー22bを取り除いた状態を示している。
【0044】
図7に示される第1の回路基板6は、LED(Light Emitting Diode)61とBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの通信モジュール(以下、BLEモジュール)62が実装される基板(以下、BLE基板)である。BLE基板6には、LED61及びBLEモジュール62に加えて、インナーケース2に対するアウターケース3の着脱を検出するケース着脱検出回路(ホールIC)63、シュミットトリガー回路(インバータ)64などのICチップと、タクタイルスイッチ15と、その他の回路や素子が実装される。シュミットトリガー回路64は、ケース着脱検出回路63の出力にヒステリシス特性を持たせるために設けられている。
【0045】
図8A-8Bに示される第2の回路基板7は、MCU(コントローラ)71及び充電回路(チャージIC)72aが実装される基板(以下、MCU基板)である。MCU基板7には、MCU71及び充電回路72aに加えて、充電回路72aのリアクトル(パワーインダクタ)72b、不揮発性メモリ(ROM)73、ロードスイッチ回路74a~74c、パワースイッチドライバ回路75、第1の変圧回路(DC/DCコンバータIC)76a及びリアクトル(パワーインダクタ)76b、ヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26の電圧検出回路(
図15のオペアンプA2)77a、ケース温度検出器(ケースサーミスタ)29の電圧検出回路(
図15のオペアンプA3)77b、第1のラッチ回路78a、第2のラッチ回路78bなどのICチップと、ヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26の正側/負側コネクタ79a、79b、パフ動作検出器(パフサーミスタ)27の正側/負側コネクタ90a、90b、ケース温度検出器(ケースサーミスタ)29の正側/負側コネクタ91a、91b、振動モータ24のコネクタ92、その他の回路やICや素子が実装される。
【0046】
なお、
図8A-8Bにおいて、ヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26の正側/負側コネクタ79a、79bは、リード線を介してヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26へ接続されていないが、これは単に作図上の都合に過ぎない点に留意されたい。実際には、上記リード線は、接続フレーム30の隙間から、ヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26の正側/負側コネクタ79a、79bへ接続されうる。これは、パフ動作検出器(パフサーミスタ)27の正側/負側コネクタ90a、90bと、ケース温度検出器(ケースサーミスタ)29の正側/負側コネクタ91a、91bについても同様である。
【0047】
図9A-9Cに示される第3の回路基板8は、USBコネクタ19が実装される基板(以下、USB基板)である。USB基板8には、USBコネクタ19に加えて、バッテリ10の負極へ接続される負極側バスバー22a、バッテリ10の正極へ接続される正極側バスバー22b、バッテリ10の温度検出器(バッテリサーミスタ)28が接続される。USB基板8には、電池残量検出回路(ガスゲージIC)81a、電池残量検出回路81aの電流検出用抵抗81b、第2の変圧回路(DC/DCコンバータIC)82a及びリアクトル(パワーインダクタ)82b、保護回路(保護IC)83a、保護回路83aの電流検出用抵抗83b、保護回路83aに制御される充放電遮断スイッチ(MOSFET)83c、ヒータ電圧検出回路(
図15のオペアンプA1)84、ヒータ加熱スイッチ回路(MOSFET)85、負極側バスバー22aのコネクタ86a、正極側バスバー22bのコネクタ86b、ヒータ25の正側/負側コネクタ87a、87b、バッテリ温度検出器28の正側/負側コネクタ88、ヒータ25の負側スイッチ回路(MOSFET)90、過電圧保護回路(過電圧保護IC)93と、その他の回路やICや素子が実装される。
【0048】
図7、
図8A及び
図8Bに示される第4の回路基板9は、スライダ18の開閉を検出する開閉検出回路(ホールIC)95が実装される開閉検出基板である。
【0049】
BLE基板6、MCU基板7及びUSB基板8は、長手方向及び短手方向を有する長細い外形を有する。
【0050】
MCU基板7とUSB基板8は、加熱ユニット5の直下の位置に配置され、MCU基板7の裏面(第2面)とUSB基板8の表面(第1面)が向かい合うように平行に配置される。BLE基板6は、BLEモジュール62が実装される長手方向の一端部がMCU基板7及びUSB基板8の長手方向の中央部付近に位置し、中央部付近からBLEモジュールが実装されない他端部までの領域が加熱ユニット5とバッテリ10の間に位置するようにMCU基板7及びUSB基板8に対してオフセットして配置されている。また、BLE基板6は、BLE基板6の実装面(第1面)がMCU基板7及びUSB基板8の実装面(表面及びと裏面)と略直交するように配置される。
【0051】
MCU基板7及びUSB基板8は、MCU基板7に設けられたコネクタと、USB基板8に設けられたコネクタ34(
図12A-12B参照)と、MCU基板7に接続されたフレキシブル基板31とにより電気的に接続される。BLE基板6は、接続フレーム30によりMCU基板7に電気的に接続されている。開閉検出基板9は、接続フレーム30から分岐して延びる分岐フレーム32によりMCU基板7に電気的に接続されている。分岐フレーム32は、好ましくは、フレキシブルプリント基板から構成される。
【0052】
[回路構成]
次に、
図15を参照して、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の回路構成について説明する。
【0053】
図15は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の回路図である。
【0054】
電源BTは、バッテリ10である。保護回路83aは、電源BTから出力される電流が流れる経路に配置された抵抗器R2を使って該経路を流れる電流を計測し、その電流に応じて電源BTを保護する保護ICである。電池残量検出回路81aは、電源BTから出力される電流が流れる経路に配置された抵抗器R1を使って、電源BTの状態を計測するガスゲージIC(残量計IC)である。過電圧保護回路93は、給電コネクタとしてのUSBコネクタ19から供給される電圧VBUSを受けてVUSBラインに電圧VUSBを出力する過電圧保護ICである。過電圧保護回路93は、USBコネクタ19から供給される電圧VBUSが規定電圧値を超える電圧であっても、それを規定電圧値まで降下させて過電圧保護回路93の出力側に供給する機能を有する。
【0055】
第2の変圧回路82aは、電源BTから供給される電源電圧VBATを変圧してヒータ25を駆動するためのヒータ電圧VBOOSTを生成するスイッチングレギュレータを含むDC/DCコンバータである。ヒータ25が生成するエアロゾルの量を増大させる観点から、第2の変圧回路82aは、昇圧機能を備えたDC/DCコンバータ、好ましくは、昇圧DC/DCコンバータ又は昇降圧DC/DCコンバータである。
【0056】
ヒータ25を発熱させるときは、MCU71によってスイッチSMがオフされ、スイッチSH及びスイッチSSがオンされ、ヒータ電圧VBOOSTは、スイッチSHを通してヒータ25に供給される。ヒータ25の温度あるいは抵抗を計測するときは、MCU71によってスイッチSHがオフされ、スイッチSM及びスイッチSSがオンされ、ヒータ電圧VBOOSTは、スイッチSMを通してヒータ25に供給される。ヒータ25の温度あるいは抵抗値を計測するときは、オペアンプA1は、ヒータ25の正側端子と負側端子との間の電圧、換言すると、ヒータ25の正側/負側コネクタ87a、87bとの間の電圧に応じた出力をMCU71のPA7端子に供給する。オペアンプA1は、ヒータ25の抵抗値あるいは温度を計測する温度検出回路として機能する。スイッチSMとヒータ25の正側コネクタ87aとを電気的に接続する経路には、シャント抵抗器RSが配置される。シャント抵抗器RSの抵抗値は、ヒータ25を加熱する期間はスイッチSRがオンし、ヒータ25の温度あるいは抵抗値を計測する期間はスイッチSRがオフするように決定されうる。
【0057】
スイッチSRがNチャネル型のMOSFETで構成される場合、スイッチSRのドレイン端子はオペアンプA1の出力端子へ接続され、スイッチSRのゲート端子はシャント抵抗器RSとヒータ25の正側コネクタ87aの間へ接続され、スイッチSRのソース端子はグランドへ接続される。スイッチSRのゲート端子には、ヒータ電圧VBOOSTを主にシャント抵抗器RSとヒータ25で分圧した値が入力される。シャント抵抗RSの抵抗値は、この分圧した値がスイッチSRの閾値電圧以上になるように決定されうる。また、シャント抵抗器RSにより、スイッチSHをオフし且つスイッチSM及びスイッチSSをオンする時にヒータ25を流れる電流は、スイッチSH及びスイッチSSをオンとし且つスイッチSMをオフとする時にヒータ25を流れる電流よりも小さい。これにより、ヒータ25の温度あるいは抵抗を計測するとき、ヒータ25を流れる電流によりヒータ25の温度が変化しにくくなる。
【0058】
ロードスイッチ回路74cは、ON端子にローレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に切断し、ON端子にハイレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に接続し、VOUT端子からVCC5ラインに電圧VCC5を出力する。電圧VCC5の電圧値は、例えば5.0[V]である。VCC5ラインは、充電回路72aのVBUS端子及びVAC端子と、LED61とへ接続される。なお、ロードスイッチ回路74cのON端子には、npn型のバイポーラトランジスタのコレクタ端子が接続される。このバイポーラトランジスタのエミッタ端子はグランドGND7へ接続され、ベース端子はMCU71のPC9端子へ接続される。つまり、MCU71は、PC9端子の電位を調整することで、バイポーラトランジスタを介してロードスイッチ74cの開閉を制御できる。
【0059】
充電回路72aは、充電モードにおいて、SYS端子とBAT端子とを内部で電気的に接続し、BAT端子から電源BTに充電電圧を供給するチャージICである。充電モードは、/CE端子にローレベルが供給されることによってイネーブルあるいは起動される。充電回路72aは、パワーパスモードにおいては、VBUS端子とSW端子とを電気的に接続し、VCC5ラインを介して供給される電圧VCC5及び/又は電源BTからBAT端子に供給される電源電圧VBATを使ってVCCラインに電圧VCCを供給する。充電回路72aは、OTGモードにおいては、電源BTからBAT端子に供給される電源電圧VBATを受けてSYS端子からVCCラインに電圧VCCを供給するとともに、VBUS端子からVCC5ラインに電圧VCC5を供給する。OTGモードにおいてVBUS端子からVCC5ラインへ供給される電圧VCC5もまた5.0[V]になるように、OTGモードにおける充電回路72aは、BAT端子に供給される電源電圧VBATを昇圧して、VBUS端子からVCC5ラインへ供給することが好ましい。/CE端子にハイレベルが供給されると、充電回路72aは、パワーパスモード及びOTGモードのうちデフォルトで設定されている動作モード、又は、MCU71によって設定された動作モードで動作する。
【0060】
第1の変圧回路76aは、VCCラインに電圧VCCが供給されることによってイネーブルされる。具体的には、第1の変圧回路76aは、EN端子へハイレベルの信号が入力されることによってイネーブルされる。VIN端子及びEN端子はVCCラインへ接続されていることから、第1の変圧回路76aは、VCCラインに電圧VCCが供給されることによってイネーブルされる。第1の変圧回路76aは、VOUT端子からVCC33_0ラインに電圧VCC33_0を供給するスイッチングレギュレータを含むDC/DCコンバータである。第1の変圧回路76aは、より好ましくは、昇降圧DC/DCコンバータである。電圧VCC33_0の電圧値は、例えば、3.3[V]である。VCC33_0ラインは、ロードスイッチ回路74bのVIN端子、パワースイッチドライバ回路75のVIN端子及びRSTB端子、第2のラッチ回路78bのVCC端子及びD端子へ接続される。
【0061】
ロードスイッチ回路74bは、ON端子にローレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に切断し、ON端子にハイレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に接続し、VOUT端子からVCC33ラインに電圧VCC33を出力する。電圧VCC33の電圧値は、例えば、3.3[V]である。VCC33ラインは、ロードスイッチ74aのVIN端子、不揮発性メモリ73のVCC端子、電池残量検出回路81aのVDD端子及びCE端子、MCU71のVDD端子、ケース着脱検出回路63のVDD端子、シュミットトリガー回路64のVCC端子、BLEモジュール62のVCC_NRF端子、開閉検出回路95のVDD端子、第1のラッチ回路78aのVCC端子及びD端子、オペアンプA1の正電源端子、オペアンプA2の正電源端子、オペアンプA3の正電源端子へ接続される。ロードスイッチ74bのVIN端子は、第1の変圧回路76aのVOUT端子に電気的に接続され、第1の変圧回路76aから電圧VCC33_0が供給される。
【0062】
パワースイッチドライバ回路75は、SW1端子及びSW2端子にローレベルが所定時間にわたって供給されたことに応じて、RSTB端子からローレベルを出力する。RSTB端子は、ロードスイッチ回路74bのON端子に電気的に接続されている。したがって、パワースイッチドライバ回路75のSW1端子及びSW2端子にローレベルが供給されたことに応じて、ロードスイッチ回路74bは、VOUT端子からの電圧VCC33の出力を停止する。ロードスイッチ回路74bのVOUT端子からの電圧VCC33の出力が停止すると、MCU71のVDD端子(電源端子)に対する電圧VCC33の供給が絶たれるので、MCU71は、動作を停止する。
【0063】
パワースイッチドライバ回路75は、RSTB端子からローレベルを出力した後に、RSTB端子からローレベルを出力しないようにすることが好ましい。RSTB端子からローレベルを出力しないようにされると、電圧VCC33_0がロードスイッチ74bのON端子へ入力されるため、ロードスイッチ74bはVOUT端子からVCC33ラインに電圧VCC33を再び出力する。これにより、動作を停止したMCU71を再起動できる。
【0064】
アウターケース3がインナーケース2から取り外されると、ケース着脱検出回路63からシュミットトリガー回路64を介してパワースイッチドライバ回路75のSW2端子にローレベルが供給される。パワースイッチドライバ回路75のSW1端子とMCU71のPC10端子は、タクタイルスイッチ15を介してグランドGND6へ接続される。このため、タクタイルスイッチ15が押下されると、パワースイッチドライバ回路75のSW1端子にローレベルが供給される。よって、アウターケース3がインナーケース2から取り外れた状態でタクタイルスイッチ15が押下されると、パワースイッチドライバ回路75のSW1端子及びSW2端子にローレベルが供給される。パワースイッチドライバ回路75は、SW1端子及びSW2端子にローレベルが所定時間(例えば数秒間)継続して供給されると、エアロゾル生成装置の電源ユニット1に対するリセットあるいは再起動の指令が入力されたものと認識する。
【0065】
ロードスイッチ回路74aは、ON端子にローレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に切断し、ON端子にハイレベルが入力されているときは、VIN端子とVOUT端子とを電気的に接続し、VOUT端子からVCC33_SLPラインに電圧VCC33_SLPを出力する。電圧VCC33_SLPの電圧値は、例えば、3.3[V]である。VCC33_SLPラインは、ヒータ温度検出器(ヒータサーミスタ)26、パフ動作検出器(パフサーミスタ)27、ケース温度検出器(ケースサーミスタ)29へ接続される。ロードスイッチ回路74aのON端子は、MCU71のPC11端子に電気的に接続されていて、MCU71は、スリープモードに移行する際にPC11端子の論理レベルをハイレベルからローレベルに遷移させ、スリープモードからアクティブモードに移行する際にPC11端子の論理レベルをローレベルからハイレベルに遷移させる。
【0066】
MCU71は、パフサーミスタ27の抵抗値変化を用いてパフ動作に伴う空気流路の温度変化を検出する。MCU71は、パフサーミスタ27の抵抗値変化を、PC4端子に入力される電圧の値から取得しうる。
【0067】
振動モータ24、スイッチSNをオンさせることによって起動される。スイッチSNは、トランジスタで構成されてよく、トランジスタのベース又はゲートには、MCU71のPH0端子から制御信号が供給される。スイッチSNに替えて、振動モータ24のドライバICを用いてもよい。
【0068】
MCU71は、ヒータサーミスタ26の抵抗値変化を用いてヒータ25の温度を検出する。ヒータ25の温度は、ヒータ25の近傍の温度を検出することによって間接的に検出されてもよい。MCU71は、パフサーミスタ26の抵抗値変化を、PA6端子に入力される電圧の値から取得しうる。オペアンプA2は、ヒータサーミスタ26の抵抗値に応じた電圧、換言すると、ヒータ25の温度に応じた電圧を出力する。
【0069】
MCU71は、ケースサーミスタ29の抵抗値変化を用いてインナーケース2の内部の温度を検出する。MCU71は、ケースサーミスタ29の抵抗値変化を、PA3端子に入力される電圧の値から取得しうる。オペアンプA3は、ケースサーミスタ29の抵抗値に応じた電圧、換言すると、インナーケース2の温度に応じた電圧を出力する。
【0070】
MCU71(コントローラ)は、ICチップとして構成されるプロセッサを含み、不揮発性メモリ73又は内蔵メモリに格納されたプログラムを実行することによりエアロゾル生成装置の電源ユニット1の全体の動作を制御する。
【0071】
MCU71は、ヒータ25の加熱制御と、バッテリ10の充放電制御を行う。MCU71は、アウターケース3が装着された状態でタクタイルスイッチ15が長押しされることでヒータ25の加熱制御を開始する。ヒータ25の加熱制御は、具体的には、MCU71のPC12端子からスイッチSSのゲート端子及び第2の変圧回路82aのEN端子へハイレベルが供給されることにより開始されうる。これにより、ヒータ25の負側コネクタ87bとグランドが接続され、且つ、第2の変圧回路82aがヒータ電圧VBOOSTを出力する。この状態において、MCU71がPA2端子からスイッチSHのゲート端子へローレベルを出力すれば、スイッチSHがオンされ、ヒータ25へータ電圧VBOOSTが供給される。
【0072】
MCU71は、電源BTの電力を用いてエアロゾル源を加熱するためのヒータ25への電力の供給を制御して、ヒータ25の発熱を制御する。具体的には、MCU71は、ヒータ25の発熱を、スイッチSHに対するPWM制御又はPFM制御によって制御する。PWM制御又はPFM制御におけるデューティ比は、PID制御によって算出されてもよい。MCU71は、PID制御に必要なヒータ25の温度を、オペアンプA1の出力から取得してもよいし、PC6端子への入力から取得してもよい。
【0073】
また、MCU71は、スライダ18が閉じられた状態でタクタイルスイッチ15が長押しされることでBLEによるペアリングを開始する。
【0074】
ケース着脱検出回路63は、アウターケース3がエアロゾル生成装置あるいは電源ユニット1から取り外されたことを検出するホールICである。ケース着脱検出回路63の出力は、シュミットトリガー回路64を介してパワースイッチドライバ回路75のSW2端子及びMCU71のPD2端子に供給される。開閉検出回路95の出力は、MCU71のPC13端子に供給される。
【0075】
BLEモジュール62は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格に準拠してスマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の外部機器と通信する機能をMCU71に提供する通信モジュールである。なお、通信モジュールは、BLEに限らず、NFC(Near Field Communication)や無線LAN(Local Area Network)などの他の通信規格に準拠した通信インターフェースであってもよい。
【0076】
第1のラッチ回路78aは、ヒータ25のオーバーヒート時に充放電を停止するように出力を保持するフリップフロップ回路である。第1のラッチ回路78aは、好ましくは、D型のフリップフロップICである。第2のラッチ回路78bは、ヒータ25のオーバーヒート時に当該オーバーヒートの発生を記憶するフリップフロップ回路である。第2のラッチ回路78bは、好ましくは、D型のフリップフロップICである。
【0077】
本実施形態において、BLE基板6に実装されるLED61のカソードは、BLE基板6のグランドGND6には接続されず、MCU基板7のMCU71に接続される。これにより、BLE基板6のグランドを削減している。また、LED61のアノードは、MCU基板7のロードスイッチ74cに接続され、電圧VCC5が印加され、LED61への放電がMCU71により制御される。これにより、LEDへの放電に伴ってBLE基板6のグランドGND6で発生するノイズ(グランド・ノイズ)がBLE基板6に与える影響を低減できるので、BLEモジュール62による通信状態を良好な状態に保持できる。また、LED61への放電を制御するMCU71がBLE基板6とは別体のMCU基板7に実装されているので、放電制御によるノイズがBLEモジュール62に与える影響を低減できるので、BLEモジュール62による通信状態を良好な状態に保持できる。
【0078】
[回路基板に実装される電子部品]
次に、
図10から
図12Bを参照して、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1の回路基板に実装される電子部品について説明する。
【0079】
図10は、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1のBLE基板6に実装される電子部品を示す図である。
図11Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのMCU基板に実装される電子部品を示す図である。
図11Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのMCU基板に実装される電子部品を示す図である。
図12Aは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのUSB基板に実装される電子部品を示す図である。
図12Bは、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニットのUSB基板に実装される電子部品を示す図である。
【0080】
図10に示すように、BLE基板6は、電子部品が実装される第1面6Aと、第1面6Aの裏側の第2面6B(不図示)を有する。BLE基板6の第1面6Aには、LED61、BLEモジュール62、ケース着脱検出回路63、シュミットトリガー回路64などのICチップと、タクタイルスイッチ15、水晶振動子161、コンデンサ162a~162h、過電圧保護素子(ツェナーダイオード又はバリスタ)163a~163d、抵抗164a~164cなどの回路や素子が実装される。BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持するための電子部品や回路基板の相互の配置関係については後述する。
【0081】
図11A-11Bに示すように、MCU基板7は、電子部品が実装される第1面7A(表面)と第1面7Aの裏側の第2面7B(裏面)を有する。MCU基板7の第1面7Aには、MCU71、充電回路72a、充電回路72aのリアクトル(パワーインダクタ)72b、ロードスイッチ回路74b、74c、第1の変圧回路76a及びリアクトル76b、第2のラッチ回路78bなどのICチップと、ヒータサーミスタ26の正側/負側コネクタ79a、79b、その他の回路やICや素子が実装される。
【0082】
MCU基板7の第2面7Bには、不揮発性メモリ(ROM)73、ロードスイッチ回路74a、パワースイッチドライバ回路75、ヒータサーミスタ26の電圧検出回路77a、ケースサーミスタ29の電圧検出回路77b、第1のラッチ回路78aなどのICチップと、パフサーミスタ27の正側/負側コネクタ90a、90b、ケースサーミスタ29の正側/負側コネクタ91a、91b、振動モータ24のコネクタ92、その他の回路やICや素子が実装される。
【0083】
なお、MCU基板7には、円形のスペーサ33が形成されている。スペーサ33は、MCU基板7とUSB基板8とを位置決めするための位置決め用のネジ孔である。
【0084】
図12A-12Bに示すように、USB基板8は、電子部品が実装される第1面8A(表面)と第1面の裏側の第2面8B(裏面)を有する。USB基板8の第1面8Aには、USBコネクタ19、第2の変圧回路82aのリアクトル(パワーインダクタ)82b、負極側バスバー22aのコネクタ86a、正極側バスバー22bのコネクタ86b、ヒータ25の正側/負側コネクタ87a、87b、バッテリサーミスタ28の正側/負側コネクタ88、ヒータ25の負側スイッチ回路89などが実装される。
【0085】
また、USB基板8の第2面8Bには、電池残量検出回路81a、電池残量検出回路81aの電流検出回路81b、第2の変圧回路82a、保護回路83a、保護回路83aの電流検出回路83b、保護回路83aに制御される充放電遮断スイッチ83c、ヒータ電圧検出回路84、ヒータ加熱用スイッチ回路85、過電圧保護回路93などが実装される。
【0086】
なお、USB基板8には、円形のスペーサ33が形成されている。スペーサ33は、MCU基板7とUSB基板8とを位置決めするための位置決め用のネジ孔である。また、USB基板8の側縁部には、MCU基板7に接続されたフレキシブル基板31を接続するためのコネクタ34が設けられている。
【0087】
[BLEモジュールと電子部品と回路基板の配置関係]
次に、
図1Aから
図12Bに加えて、
図13~
図15を参照して、本実施形態のエアロゾル生成装置の電源ユニット1のBLEモジュール62と電子部品と回路基板の配置関係について説明する。
【0088】
図13は、BLEモジュール62の金属部品、金属筐体、板金等の禁止エリア及び銅箔(導線)パターンの禁止エリアの説明図である。
図13の上側にはBLE基板6の全体像とその周囲の電子部品が示され、
図13の下側にはBLEモジュール62及びその周囲の拡大図が示されている。
図14は、
図1Aの11-11断面図である。
【0089】
図13に示すように、BLEモジュール62は、一般的に集積回路部62aとアンテナ部62bを有する。BLEモジュール62をBLE基板6に実装する場合、BLEモジュール62(特にアンテナ領域62b)に対する他の電子部品の影響を緩和するために、金属部品、金属筐体、板金等の禁止エリア(第1の禁止エリア)100及び銅箔(導線)パターンの禁止エリア(第2の禁止エリア)101を確保することが望ましい。金属部品、金属筐体、板金等の禁止エリア(第1の禁止エリア)100は、BLE基板6のうちアンテナ領域62bが実装される箇所の下方及び上方におけるエリアである。銅箔(導線)パターンの禁止エリア(第2の禁止エリア)101は、BLE基板6のうちアンテナ領域の62bの側方及び直下におけるエリアである。特に、第2の禁止エリア101ではBLE基板6の全ての層で銅箔(導線)パターンを用いないことが望ましいため、回路設計上の大きな制約となる。
【0090】
本実施形態においては、BLE基板6におけるBLEモジュール62が実装される位置の周囲には、BLEモジュール62の通信時のノイズの影響を回避するための第1の禁止エリア100や第2の禁止エリア101が設けられている。
【0091】
本実施形態では、BLE基板6の側縁部にBLEモジュール62を実装することにより他の電子部品(ノイズ源となる可能性があるLED61、ケース着脱検出回路63やシュミットトリガー回路64、他の回路基板に実装されるMCU71や第2の変圧回路82aや第1の変圧回路76aなど)の影響を緩和している。また、インナーケース2、アウターケース3及びシャシー4を利用してBLEモジュール62の第1の禁止エリア100を創出すると共に、BLE基板6をシャシー4により保持することで、BLEモジュール62の第2の禁止エリア101を確保している。
【0092】
第1の禁止エリア100は、
図14に示すように、BLEモジュール62上下方向の領域になる。第1の禁止エリア100は、好ましくはBLEモジュール62上下方向の10mm以上の領域になる。第2の禁止エリア101は、BLEモジュール62のアンテナ部62bの両側の領域と、BLE基板6の全ての層のうちアンテナ部62bにBLE基板6の厚さ方向で重なる領域になる。
【0093】
図10に示したように、BLE基板6は、短手方向の相対する2辺を構成する第1の側縁部201及び第2の側縁部202と、長手方向の相対する2辺を構成する第3の側縁部203及び第4の側縁部204と、を含む、略長方形状である。
【0094】
第1の側縁部201は略直線状である。第2の側縁部202は突出部202aが形成されている。第3の側縁部203は略直線状に形成されている。第4の側縁部204には切り欠き部204a、204bが形成されている。第3の側縁部203は略直線状に形成されている。
【0095】
第3の側縁部203は、シャシー4に近接して配置されている。第4の側縁部204の一部は、USB基板8の側縁部に近接して配置されている。
【0096】
BLE基板6は、第1面6Aに電子部品が実装され、第3の側縁部203及び第2面6Bがシャシー4に固定されている。BLE基板6は、第2面6BがMCU基板7及びUSB基板8に近接し、第1面6Aは第2面6Bの裏側であってMCU基板7及びUSB基板8から遠い位置にある。
【0097】
BLE基板6の第1面6Aには、BLEモジュール62以外に、能動部品、受動部品及び補助部品が実装されている。
【0098】
能動部品は、入力と出力を持ち、電圧を印加することで、入力と出力に一定の関係を持つ電子部品であり、ノイズ源となる可能性がある電子部品である。能動部品は、例えば、LED61、ケース着脱検出回路(ホールIC)63、シュミットトリガー回路64、過電圧保護素子(ツェナーダイオード又はバリスタ)163a~163dなどである。
【0099】
受動部品は、自身では機能しないが、能動部品と組み合わせることで機能する電子部品である。受動部品は、例えば、水晶振動子161、コンデンサ162a~162h、抵抗164a~164cなどである。
【0100】
補助部品は、電気回路を通電状態にしたり、非通電状態にしたりする電子部品である。補助部品は、例えば、タクタイルスイッチ15である。
【0101】
BLE基板6の第1面6Aには、LED61、ケース着脱検出回路(ホールIC)63、シュミットトリガー回路64、過電圧保護素子(ツェナーダイオード又はバリスタ)163a~163dなどの能動部品、タクタイルスイッチ15などの補助部品が実装される。また、BLE基板6の第1面6Aには、水晶振動子161、コンデンサ162a~162h、抵抗164a~164cなどの受動部品が実装される。
【0102】
また、BLE基板6の第1面6Aには、BLEモジュール62と、LED61などの電子部品、ケース着脱検出回路(ホールIC)63及びシュミットトリガー回路64などのICチップの間に電子部品が実装されない非実装領域150が設けられている。
【0103】
非実装領域150は、BLE基板6の第1面6Aにおける第1の側縁部201と第2の側縁部202の間の中央部分付近であって、第4の側縁部204の切り欠き部204bの一部と第3の側縁部203の間に設けられている。非実装領域150は、BLE基板6の第1の側縁部201と略平行な第1の境界部151と、BLE基板6の第2の側縁部202と略平行な第2の境界部152と、BLE基板6の第4の側縁部204と略平行な第4の境界部154と、BLE基板6の第3の側縁部203と略平行な第3の境界部153とを有する四角形部分を占める。第1の境界部151と第2の境界部152の長さは、第4の境界部154と第3の境界部153の長さよりも短い矩形状である。理解を容易にするため、
図10における非実装領域150は、BLE基板6の第1面6Aの他の部分とは区別された状態で図示されている点に留意されたい。非実装領域150は、BLE基板6の第1面6Aの一部であってよく、第1の境界部151から第4の境界部154は仮想の境界であってもよい。
【0104】
非実装領域150は、平面視でBLEモジュール62の面積とケース着脱検出回路(ホールIC)63及びシュミットトリガー回路64の面積のいずれかのうち大きい方の面積以上の面積を有する四角形部分を含む。非実装領域150の第3の境界部153の一部は、BLE基板6の第3の側縁部203の一部と略一致する。
【0105】
また、BLE基板6は、非実装領域150とBLE基板6の第1の側縁部201の間の領域であって、BLEモジュール62が実装される第1の領域6A1と、非実装領域150とBLE基板6の第2の側縁部202の間の領域であって、ケース着脱検出回路(ホールIC)63及びシュミットトリガー回路64などのICチップが含まれる第2の領域6A2とを含む。そして、第1の領域6A1に含まれる能動部品(過電圧保護素子163a、163b)の数(M)は、第2の領域6A2に含まれる能動部品(LED61、過電圧保護素子163c~163d)の数(N)より少なくなるように構成されている(M<N)。
【0106】
本実施形態では、第1の領域6A1に含まれる能動部品は、過電圧保護素子163a、163bのみである。つまり、第1の領域6A1に含まれる能動部品の数(M)は、2である。また、第2の領域6A2に含まれる能動部品の数(N)は、20である。なお、第1の領域6A2に含まれる能動部品の数をゼロ、すなわち、能動部品が実装されない構成としてもよい。
【0107】
BLE基板6の第1の領域6A1において、BLEモジュール62は、アンテナ部62bが第1の側縁部201に最も近い位置に配置され、アンテナ部62bに隣接して集積回路部62aがアンテナ部62bよりも第1の側縁部201から遠い位置に配置されている。
【0108】
BLEモジュール62の集積回路部62aは、アンテナ部62bに隣接する第1の側面部a1と、第1の側面部a1と相対する位置にあって第1の側面部a1よりもアンテナ部62bから遠い位置にある第2の側面部a2と、BLE基板6の第3の側縁部203に近接する位置にある第3の側面部a3と第3の側面部a3と相対する位置にあって第3の側面部a3よりもBLE基板6の第4の側縁部204に近い位置にある第4の側面部a4と、を有する。
【0109】
BLEモジュール62の集積回路部62aの第4の側面部a4とBLE基板6の第4の側縁部204との間には、BLE基板6の第1の側縁部201から順に4個のコンデンサ162a~162dと1個の水晶振動子161とが集積回路部62aの第4の側面部a4の方向に沿って配列されている。また、BLEモジュール62の集積回路部62aの第2の側面部a2と非実装領域150の第1の境界部151との間には、非実装領域150の第1の境界部51に近い方から順に2個のコンデンサ162e、162fと2個の過電圧保護素子163a、163bが集積回路部62aの第3の側面部a3の方向に沿って配列されている。2個のコンデンサ162e、162f及び2個の過電圧保護素子163a、163bは、BLE基板6の第1の側縁部201の方向に離間して配置されている。また、非実装領域150の第1の境界部151とBLE基板6の第3の側縁部203に近接してタクタイルスイッチ15が配置されている。
【0110】
BLE基板6の第2の領域6A2において、8個のLED61は、非実装領域150の第2の境界部152からBLE基板6の第2の側縁部202に向けて、BLE基板6の第3の側縁部203に沿うように所定の間隔で配列されている。
【0111】
また、非実装領域150の第4の境界部154とBLE基板6の第4の側縁部204の間には、3個の過電圧保護素子163cと1個のコンデンサ162gが、非実装領域150の第4の境界部154及びBLE基板6の第4の側縁部204に沿って実装されている。
【0112】
また、非実装領域150の第2の境界部152とBLE基板6の第2の側縁部202の間であって、BLE基板6の第4の側縁部204と8個のLED61の間には、非実装領域150の第2の境界部152からBLE基板6の第2の側縁部202に向けて、1個のコンデンサ162g、3個の抵抗164a、9個の過電圧保護素子163d、3個の抵抗164b、シュミットトリガー回路64、ケース着脱検出回路(ホールIC)63、2個のコンデンサ162h、3個の抵抗164cが実装されている。
【0113】
9個の過電圧保護素子163dは、BLE基板6の第4の側縁部204に近い方から5個の過電圧保護素子と4個の過電圧保護素子がBLE基板6の第4の側縁部204に沿って平行に配置されている。ケース着脱検出回路(ホールIC)63とシュミットトリガー回路64と2個のコンデンサ162hは、BLE基板6の第4の側縁部204に近い方からケース着脱検出回路(ホールIC)63とシュミットトリガー回路64がBLE基板6の第4の側縁部204に沿って配置され、ケース着脱検出回路63及びシュミットトリガー回路と2個のコンデンサ162hが、BLE基板6の第4の側縁部204に沿って平行に配置されている。
【0114】
以下に、本実施形態のBLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持するための構成及び作用効果について説明する。
【0115】
図10に示すように、BLEモジュール62は、アンテナ部62bがBLE基板6の第1の側縁部201に最も近接し、アンテナ部62bに隣接して集積回路部62aがアンテナ部62bより第1の側縁部201から遠い位置に配置されている。BLEモジュール62は、第1の側縁部201に向けて集積回路部62a、アンテナ部62bの順に並ぶように配置されている。換言すると、BLEモジュール62に最も近いBLE基板6の第1の側縁部201に対し、集積回路部62a、アンテナ部62bの順に並ぶ。すなわち、BLE基板6の側縁部のうちBLEジュールに最も近い第1の側縁部201は、BLEモジュール62の集積回路部62aよりもアンテナ部62bに近い位置にある。
【0116】
上述したようにBLEモジュール62による通信状態に影響を及ぼさないように、BLEモジュール62のアンテナ部62bの周囲、直上及び直下には銅箔(導線)パターンを設けないことが望ましい。換言すると、BLEモジュール62のアンテナ部62bをBLE基板6の中央やその近傍に実装した場合、BLE基板6の形状や他の電子部品の実装に大きな制約となってしまうが、BLE基板6の側縁部に近づけてBLEモジュール62のアンテナ部62bを実装することで、このような制約を除くことができる。
【0117】
そして、本実施形態によれば、回路基板の形状を決定する際やBLEモジュール62以外の電子部品を実装する際に大きな自由度を持たせることができるので、エアロゾル生成装置のコストやサイズを低減することができる。
【0118】
また、BLE基板6の側縁部のうちBLEジュールに最も近い第1の側縁部201が他の電子部品よりもアンテナ部62bの近い位置にある構成を言い換えると、BLE基板6の第1の側縁部201とBLEモジュール62の間の距離は、BLE基板6の第1の側縁部201と他の電子部品の間の距離より短い。また、BLEモジュール62のアンテナ部62bは、BLE基板6の第1の側縁部201と重ねてもよい。この構成によれば、電子部品に銅箔(導線)パターンを接続するに際に、BLEモジュール62のアンテナ部62bの周囲及び直下を迂回するなどの複雑な配線パターンが不要になる。これにより、回路基板の形状を決定する際やBLEモジュール62以外の電子部品を実装する際に大きな自由度を持たせることができ、エアロゾル生成装置のコストやサイズを低減することができる。
【0119】
また、BLEモジュール62のアンテナ部62bは、BLE基板6の第1の側縁部201から所定の微小量(例えば、1mm未満)だけ外方へ突出してもよい。すなわち、アンテナ部62bの一部は、BLEモジュール62の第1の側縁部201からBLE基板6の外部へ露出してもよい。この構成によれば、回路基板の面積を有効活用できるようになるので、多くの電子部品を回路基板に実装するなど、回路基板の形状を決定する際やBLEモジュール62以外の電子部品を実装する際に大きな自由度を持たせることができ、エアロゾル生成装置のコストやサイズを低減することができる。
【0120】
また、BLE基板6は、BLEモジュール62が実装される第1面6Aの裏側の第2面6Bがシャシー4により固定される。そして、BLE基板6の第1面6Aと垂直な方向において、シャシー4、BLE基板6、アンテナ部62bの順に配置される。この構成によれば、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの下方の空間を、絶縁性及び剛性のあるシャシー4で占めることになる。これにより、落下などの不測の事態が生じてもアンテナ部62bの領域に金属が侵入することを抑制できるので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0121】
さらに、シャシー4は、BLE基板6の第3の側縁部203を固定し、BLE基板6の第1面6Aと平行な方向において、アンテナ部62bとシャシー4が隣接している。このように、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの側方の空間を、絶縁性及び剛性のあるシャシー4で占めることになる。これにより、落下などの不測の事態が生じてもアンテナ部62bの領域に金属が侵入することを抑制できるので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0122】
さらに、BLE基板6は、シャシー4に固定されない第4の側縁部204に切り欠き部204a、204bが設けられている。そして、BLEモジュール62のアンテナ部62bは、BLE基板6の第1面6Aと平行な方向において、シャシー4が隣接する第3の側面部b3とシャシー4が隣接しない第4の側面部b4とを含み、第4の側面部b4が第3の側面部b3よりも切り欠き部204aに近接している。この構成によれば、BLEモジュール62のアンテナ部62bの側方の全てをシャシー4で占める必要がなくなる。また、シャシー4に近接していない側方は金属の存在が望ましくないことから、BLE基板6に切り欠き部204aを設けることで、シャシー4や回路基板の作製に使用する素材の量が減り、装置のコストを低減できる。
【0123】
また、
図14に示すように、BLEモジュール62のアンテナ部62bの第1面6Aと略垂直な方向に他の回路基板が配置されていない。この構成によれば、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの上方の空間に、回路基板が設けられないので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0124】
また、BLEモジュール62のアンテナ部62bの第1面6Aと略垂直な方向にアンテナ部62bに近接してインナーケース2が配置されている。この構成によれば、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの上方の空間を、絶縁性のカバーで占めることができる。これにより、落下などの不測の事態が生じてもアンテナ部62bの領域に金属が侵入することが抑制されるので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0125】
また、BLE基板6の第1面6Aと略垂直な方向において、インナーケース2の上方にアウターケース3が配置され、アウターケース3がインナーケース2を覆う。この構成によれば、BLEモジュール62のアンテナ部62bの領域はインナーケース2とアウターケース3により二重で遮蔽されることになるので、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの上方の空間が、インナーケース2とアウターケース3によって占められる。また、2つのカバーの存在により外来ノイズがアンテナ部62bの領域に到達しにくくなるので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0126】
また、アウターケース3に設けられたマグネット11bと、マグネット11bと磁気結合するシャシー4に設けられたマグネット11aとがBLEモジュール62から所定距離だけ離間して配置されている。これにより、ユーザの好みに応じてアウターケース3を容易に交換可能としつつ、そのために必要なマグネット11a、11bによって生成される磁場がBLEモジュール62による通信に影響を及ぼしにくくなる。従って、装置の商品性を向上しつつ、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0127】
また、本実施形態においては、BLE基板6における、BLEモジュール62の集積回路部62aの周辺に受動部品161、162a~162fを優先して配置している。そして、BLEモジュール62から受動部品161、162a~162fまでの距離がBLEモジュール62から能動部品163a、163bまでの距離よりも短くなるように配置されている。詳しくは、複数の受動部品のうちBLEモジュール62に最も近い最近受動部品161、162a~162fとBLEモジュール62の間の距離が複数の能動部品のうちBLEモジュール62に最も近い最近能動部品163a、163bとBLEモジュール62の間の距離よりも短くなるように電子部品が配置されている。この構成によれば、ノイズ源になる可能性がある能動部品よりも受動部品がBLEモジュール62の近くに配置されることにより、BLEモジュール62が能動部品で発生するノイズの影響を受けにくくなるので、BLEモジュール62による良好な通信が可能になる。
【0128】
なお、最近能動部品163a、163bは、常時機能している素子ではなく、異常時に機能する電子部品(ツェナーダイオード又はバリスタ)を含むため、定常的にノイズを発生しない。このような弱いノイズ源だけBLEモジュール62の近くに配置することで、そのように配置しない場合と比べて、電子部品を実装する際に大きな自由度を持たせることができるので、エアロゾル生成装置のコストやサイズを低減できる。
【0129】
また、複数の受動部品161、162a~162fでBLEモジュール62の周囲を取り囲んでいる。複数の受動部品161、162a~162fは、BLEモジュール62の集積回路部62aの第4の側面部a4とBLE基板6の第4の側縁部204の間に実装される受動部品161、162a~162dと、BLEモジュール62の集積回路部62aの第2の側面部a2と相対する位置に実装される受動部品162e、162fとを含む。この構成によれば、複数の受動部品162a~162fをBLEモジュール62へ向くノイズに対する物理的な障壁として利用することができるので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持できる。
【0130】
また、BLE基板6の第1の領域6A1において、複数の受動部品161、162a~162fのうち体積が最小でない特定の受動部品(容量が最小でないコンデンサ162f)を、BLEモジュール62と最近能動部品163a、163bの間に配置する。最近能動部品163a、163bは、BLEモジュール62の集積回路部62aの第2の側面部a2と相対する位置に実装され、特定の受動部品162fは、最近能動部品163a、163bよりもBLEモジュール62の集積回路部62aの第2の側面部a2の近くに実装され、かつ、複数の受動部品161、162a~162fのうち体積(容量)が最小の受動部品162aよりも大きな体積(容量)を有する。この構成によれば、比較的大きめの体積(容量)を持つ受動部品162fをBLEモジュール62へのノイズに対する物理的な障壁として利用することができるので、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0131】
また、BLEモジュール62の集積回路部62aの第3の側面部a3は、BLE基板6における第3の側縁部203に近接した位置にあり、BLE基板6の第3の側縁部203とBLEモジュール62の第3の側面部a3との間に電子部品は実装されていない。そして、BLE基板6の第1面6Aと略平行な方向において、BLE基板6の第3の側縁部203とBLEモジュール62の第3の側面部a3がシャシー4に隣接した位置関係となっている。この構成によれば、銅箔(導線)パターンなどの金属の存在が望ましくないアンテナ部62bの一側部の空間を、絶縁性及び剛性のあるシャシー4で占めることになり、落下などの不測の事態が生じてもアンテナ部62bの領域への金属などの侵入を抑制でき、BLEモジュール62による通信の途絶が発生し難い構成を実現できる。
【0132】
また、特定の受動部品162fとBLEモジュール62の間の距離は、特定の受動部品162fとBLEモジュール62以外のケース着脱検出回路(ホールIC)63及びシュミットトリガー回路64などのICチップの間の距離よりも短い構成となっている。この構成によれば、特定の受動部品162fをBLEモジュール62へのノイズに対する物理的な障壁として利用することができるので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持できる。
【0133】
また、BLE基板6には、特定の受動部品162fとBLEモジュール62以外のケース着脱検出回路(ホールIC)63及びシュミットトリガー回路64などのICチップの間に電子部品が実装されない非実装領域150が設けられている。この構成によれば、BLEモジュール62以外のICチップ63、64をBLEモジュール62から十分に離して配置することができるので、他のICチップ63、64に起因するノイズがBLEモジュール62に与える影響を低減し、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0134】
また、最近能動部品163a、163bとBLEモジュール62の間の距離は、最近能動部品163a、163bとBLEモジュール62以外の他のICチップ63、64の間の距離より短い構成となっている。この構成によれば、能動部品よりもノイズ源になる可能性があるBLEモジュール62以外の他のICチップ63、64をBLEモジュール62から十分に離して配置することができる。これにより、他のICチップ63,64に起因するノイズがBLEモジュール62に与える影響を低減し、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0135】
さらに、
図7から
図9Cに示すように、ノイズ源になる可能性があるMCU71、第1の変圧回路(スイッチングレギュレータ)76a及び第2の変圧回路(スイッチングレギュレータ)82aを、BLE基板6とは別体のMCU基板7やUSB基板8に実装している。さらに、BLEモジュール62を、MCU71、第1の変圧回路76a及び第2の変圧回路82aから十分に離れた位置に実装している。さらに、BLEモジュール62が実装されるBLE基板6の第1の側縁部201が、MCU基板7及びUSB基板8の長手方向の中央部付近に位置するようにMCU基板7及びUSB基板8に対してオフセットして配置している。この構成によれば、ノイズ源になる可能性があるMCU71、第1の変圧回路76a及び第2の変圧回路82aからBLEモジュール62を十分に離すことができるので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0136】
さらに、MCU71がMCU基板7に実装され、第2の変圧回路82aがUSB基板8に実装され、かつ、BLE基板6がMCU基板7及びUSB基板8から十分に離れた位置にあるので、互いにノイズ源になる可能性があるMCU71と第2の変圧回路82aが離れた位置に配置されることで、一方が他方に与える影響を低減し、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持し、エアロゾル生成装置の安定的な動作を実現できる。
【0137】
また、
図11A-11Bに示すように、MCU基板7は、MCU71が実装される第1面7AがMCU71が実装されない第2面7BよりもBLE基板6から遠い位置にある。換言すると、MCU基板7は、MCU71が実装されない第2面7BがMCU71が実装される第1面7AよりもBLE基板6に近い位置にある。この構成によれば、ノイズ源になる可能性があるMCU71をBLEモジュール62からできる限り遠ざけることができるので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。また、本実施形態では、第2の変圧回路がDC/DCコンバータIC82a及びリアクトル(パワーインダクタ)82bから構成されていると解釈することもできる。この場合、USB基板8は、第2の変圧回路を構成するDC/DCコンバータIC82aとリアクトル82bのうちリアクトル82bが実装される第1面8Aよりもリアクトル82bが実装されない第2面8BがBLE基板6に近い位置にある。換言すると、USB基板8はリアクトル82bが実装される第1面8Aが、リアクトル82bが実装されない第2面8BよりもBLE基板6から遠い位置(最も近くない位置)にある。DC/DCコンバータIC82aのスイッチング中はリアクトル82bとその周囲に磁場が発生し、この磁場がBLEモジュール62に影響を及ぼす可能性がある。そこで、第2の変圧回路82aのリアクトル82bをBLEモジュール62から十分に遠ざけることで、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0138】
また、第2の変圧回路を構成するDC/DCコンバータIC82aとリアクトル82bのうちDC/DCコンバータIC82aがUSB基板8の第2面8Bに実装され、リアクトル82bがUSB基板8の第1面8Aに実装される。このようにスイッチング中に発熱するDC/DCコンバータIC82aとリアクトル82bがUSB基板8の異なる面に実装されることで、熱が局所的に集中しないようにできる。これにより、BLEモジュール62が熱の影響を受けにくくなるので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができ、装置の耐久性を向上できる。
【0139】
また、BLE基板6とMCU基板7の間の距離は、BLE基板6とUSB基板8の間の距離よりも遠い構成となっている。この構成によれば、MCU71と第2の変圧回路82aのうちよりノイズ源になる可能性が高いMCU71がBLEモジュール62から離れているので、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0140】
また、MCU基板7はMCU71が実装される第1面7AがBLE基板6から最も遠い位置にある。換言すると、MCU基板7は、MCU71が実装されない第2面7Bが、MCU71が実装される第1面7AよりもBLE基板6に近い位置にある。この構成によれば、ノイズ源になる可能性があるMCU71をBLEモジュール62から可能な限り遠い位置に実装することで、BLEモジュール62の通信状態を良好な状態に保持することができる。
【0141】
なお、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【0142】
本願は、2021年5月10日提出の日本国特許出願特願2021-079749を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。
【符号の説明】
【0143】
1...エアロゾル生成装置の電源ユニット
2...インナーケース(第1のパネル)
3...アウターケース(第2のパネル)
4...シャシー
5...加熱ユニット
6...第1の回路基板(BLE基板)
6A...第1の回路基板6の第1面
6A1...第1の回路基板6の第1面6Aの第1の領域
6A2...第1の回路基板6の第1面6Aの第2の領域
6B...第1の回路基板6の第2面
7...第2の回路基板(MCU基板)
7A...第2の回路基板7の第1面
7B...第2の回路基板7の第2面
8...第3の回路基板(USB基板)
8A...第3の回路基板8の第1面
8B...第3の回路基板8の第2面
10...バッテリ
11a、11b...マグネット
25...ヒータ
61...LED
62...BLEモジュール
62a...BLEモジュール62の集積回路部
62b...BLEモジュール62のアンテナ部
a1...BLEモジュール62の集積回路部62aの第1の側面部
a2...BLEモジュール62の集積回路部62aの第2の側面部
a3...BLEモジュール62の集積回路部62aの第3の側面部
a4...BLEモジュール62の集積回路部62aの第4の側面部
b1...BLEモジュール62のアンテナ部62bの第1の側面部
b2...BLEモジュール62のアンテナ部62bの第2の側面部
b3...BLEモジュール62のアンテナ部62bの第3の側面部
b4...BLEモジュール62のアンテナ部62bの第4の側面部
63...ケース着脱検出回路(ホールIC)
64...シュミットトリガー回路(インバータ)
71...MCU(コントローラ)
76a...第1の変圧回路(DC/DCコンバータIC)
76b...リアクトル(パワーインダクタ)
82a...第2の変圧回路(DC/DCコンバータIC)
82b...リアクトル(パワーインダクタ)
150...非実装領域
151...非実装領域150の第1の境界部
152...非実装領域150の第2の境界部
153...非実装領域150の第3の境界部
154...非実装領域150の第4の境界部
161...水晶振動子(受動部品)
162a~162h...コンデンサ(受動部品)
163a~163d...過電圧保護素子(ツェナーダイオード又はバリスタ、能動部品)
164a~164c...抵抗(受動部品)
201...BLE基板6の第1の側縁部
202...BLE基板6の第2の側縁部
203...BLE基板6の第3の側縁部
204...BLE基板6の第4の側縁部
204a、204b...切り欠き部