IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デクステリティ・インコーポレーテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023055949
(43)【公開日】2023-04-18
(54)【発明の名称】キッティングマシン
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/90 20060101AFI20230411BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20230411BHJP
   B25J 5/02 20060101ALI20230411BHJP
   B65G 1/04 20060101ALN20230411BHJP
【FI】
B65G47/90 A
B65G1/137 A
B25J5/02 A
B65G1/04
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023018807
(22)【出願日】2023-02-10
(62)【分割の表示】P 2021514987の分割
【原出願日】2019-09-17
(31)【優先権主張番号】16/143,278
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521105662
【氏名又は名称】デクステリティ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】DEXTERITY,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メノン・サミア
(72)【発明者】
【氏名】ブラントナー・ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】サン・チョウエン
(72)【発明者】
【氏名】ヘダール・ロバート
(72)【発明者】
【氏名】チャベス・ケヴィン・ホセ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アイテムが取得および梱包のために好ましく配置されるのを可能にすることによって、キッティング動作を最適化し、より完全に自動化できるキッティングマシンを提供する。
【解決手段】キッティングマシン(102,104、106)は、アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるように構成されているアクチュエータと、アイテム取得に関連付けられている位置からアイテムを取得するよう構成されているロボット取得装置116の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている位置にアイテムを配置するように、アクチュエータの動作を制御するように構成されているコントローラと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるように構成されているアクチュエータと、
アイテム取得に関連付けられている前記位置からアイテムを取得するよう構成されているロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するように、前記アクチュエータの動作を制御するように構成されているコントローラと、
を備える、システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、前記ロボット取得装置は、ロボットアームを備えている、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御し、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御するように構成されているプロセッサを備える、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、前記システムは、さらに、箱またはその他のコンテナを積み込み位置に配置するよう構成されているコンベヤを備え、前記プロセッサは、さらに、前記箱またはその他のコンテナを前記積み込み位置に配置するために前記コンベヤを制御するように構成され、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置し、前記ロボット取得装置を用いてアイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得し、前記ロボット取得装置を用いて前記箱またはその他のコンテナの中に前記アイテムを配置するために、前記アクチュエータおよび前記ロボット取得装置の動作を協調させるように構成されている、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムであって、さらに、センサを備える、システム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムであって、前記センサは、カメラまたはその他の画像センサ、重量センサ、圧力センサ、リミットスイッチ、ならびに、接触センサ、の内の1または複数を含む、システム。
【請求項7】
請求項5に記載のシステムであって、さらに、前記センサによって生成されたセンサ出力データに少なくとも部分的に基づいて、
アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御すること、および、
アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御すること、
の内の一方または両方を実行するように構成されているプロセッサを備える、システム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムであって、前記アクチュエータは、モータ、リニアモータ、および、モータ駆動リニアベアリング、の内の1または複数を備える、システム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムであって、前記表面は、コンベヤベルトを含み、前記コントローラは、前記コントローラの制御下で、前記アイテムが前記コンベヤベルト上に積み込まれる前記コンベヤベルトの第1端から、前記コンベヤベルトの第2端にあるピックアップゾーンへ、前記アイテムを前進させるように、前記アクチュエータを制御する、システム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムであって、前記表面は、棚を含み、前記コントローラは、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記棚を配置するように、前記アクチュエータを制御する、システム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムであって、前記入れ物は、複数の容器の内の1つを含み、前記複数の容器の各々は、その容器に対応するタイプのある量のアイテムを収容しており、前記コントローラは、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを収容する容器を配置するように、前記アクチュエータを制御する、システム。
【請求項12】
請求項1に記載のシステムであって、前記ロボット取得装置は、レールまたはその他の直線ガイドに沿って平行移動するよう構成されているキャリッジ上に取り付けられているロボットアームを備える、システム。
【請求項13】
請求項9に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置し、前記ロボットアームを用いて前記アイテムを取得するために、前記コントローラ、前記ロボットアーム、および、前記キャリッジ、の内の1または複数を制御するように構成されているプロセッサを備える、システム。
【請求項14】
請求項10に記載のシステムであって、前記プロセッサは、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記取得したアイテムを箱またはその他のコンテナの中に配置するように構成されている、システム。
【請求項15】
請求項11に記載のシステムであって、前記プロセッサは、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記取得したアイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の特定の位置に配置するように構成されている、システム。
【請求項16】
請求項12に記載のシステムであって、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記アイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の前記特定の位置に配置することを容易にするように、前記箱またはその他のコンテナを適所に保持するための箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムを備える、システム。
【請求項17】
請求項13に記載のシステムであって、箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムが、格納可能な壁またはその他の格納可能なバリアの一方または両方を備える、システム。
【請求項18】
請求項13に記載のシステムであって、前記プロセッサは、前記アイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の前記特定の位置に配置するために、前記ロボットアームの動作と協調するよう、前記箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムの動作を制御するように構成されている、システム。
【請求項19】
請求項1に記載のシステムであって、前記アクチュエータは、第1キッティングマシンに関連付けられており、前記アイテムは、第1アイテムタイプの第1アイテムを含み、前記システムは、さらに、関連付けられているアイテムタイプの対応するアイテムに各々関連付けられている1または複数のさらなるキッティングマシンを備える、システム。
【請求項20】
請求項19に記載のシステムであって、さらに、新たなキッティングマシンが前記システムに関連付けられていることを検出し、前記新たなキッティングマシンを前記システムに組み込むように構成されているプロセッサを備える、システム。
【請求項21】
請求項20に記載のシステムであって、前記プロセッサは、前記新たなキッティングマシンを初期化すること、前記新たなキッティングマシンの配置、位置、および、向き、の内の1または複数を決定すること、前記新たなキッティングマシンに関連付けられるアイテムおよびアイテムタイプの一方または両方を決定すること、前記新たなキッティングマシンの機能を決定すること、前記システムに関連付けられているネットワークに前記新たなキッティングマシンを追加すること、ならびに、前記新たなキッティングマシンに動作テストを実行すること、の内の1または複数を実行することにより、前記新たなキッティングマシンを前記システムに組み込むように構成されている、システム。
【請求項22】
請求項1に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御し、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御するように構成されているプロセッサを備え、前記プロセッサは、さらに、前記システムが現在のキッティング動作を自動動作で継続できない状態になった旨の示唆を受信し、前記示唆に少なくとも部分的に基づいてオンデマンド人間遠隔操作を開始するよう構成されている、システム。
【請求項23】
請求項22に記載のシステムであって、前記オンデマンド人間遠隔操作は、前記システムに関連付けられている遠隔操作装置を介して提供される、システム。
【請求項24】
請求項23に記載のシステムであって、前記遠隔操作装置は、前記システムを含む複数のロボットキッティングシステムに関連付けられている、システム。
【請求項25】
請求項24に記載のシステムであって、前記複数のロボットキッティングシステムの少なくとも一部は、前記システムが配置されている第1位置以外の1または複数の位置に配置されているロボットキッティングシステムを含み、オンデマンド人間操作が、ネットワークを介してリモートで前記遠隔操作装置を利用して実行されるよう構成されている、システム。
【請求項26】
アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるよう構成されているアクチュエータを備えたキッティングシステムを動作させるための方法であって、
前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置にアイテムを配置し、
ロボット取得装置を用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得し、
前記ロボット取得装置を用いて、前記アイテムを目的地に配置すること、
を備え、
前記アクチュエータは、前記ロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために用いられる、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、前記ロボット取得装置は、限られたリーチを有するロボットアームを備え、前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置する結果として、前記アイテムが前記ロボットアームのリーチ内に配置される、方法。
【請求項28】
非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体内に具現化され、アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるよう構成されているアクチュエータを備えたキッティングシステムを動作させるためのコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、
前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置にアイテムを配置するためのコンピュータ命令と、
ロボット取得装置を用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するためのコンピュータ命令と、
前記ロボット取得装置を用いて、前記アイテムを目的地に配置するためのコンピュータ命令と、
を備え、
前記アクチュエータは、前記ロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために用いられる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
キッティングおよび関連処理は、典型的には、単一のキットまたはパッケージ内に個々のアイテムを一緒に集めて梱包することを含む。例えば、オンラインまたは通信販売の小売業者が、注文に含まれる個々のアイテムを収集して、箱または他のパッケージの中にそれらのアイテムを一緒に梱包する場合があり、これは、その後、注文に関連付けられている宛先住所へと宛名を付けて出荷される。
【0002】
小売業者およびその他の販売業者は、典型的には、販売する個々のアイテムの在庫を持っている。かかる在庫は、倉庫またはその他の保管施設に維持されてよい。注文を満たすための処理は、注文数量分の個々のアイテムを探して選択し、注文内の一群のアイテムを収容できるサイズおよび寸法の箱など、パッケージを選択し、箱またはその他のパッケージ内にアイテムを配置し、パッケージに宛名を付けて出荷し、販売取引を処理すること、などを含みうる。
【0003】
キッティングが、手作業で実行されうる。例えば、従業員が、倉庫またはその他の施設内の対応する位置に各々配置された棚、容器、または、その他の保管場所からアイテムを収集しうる。キッティング動作の態様は、箱の組み立てなど、部分的に自動化されている。キッティング動作を実行するためのロボットまたはその他のマシンの利用が提案され、探求されてきたが、ロボットアームを用いて任意の数量の任意のアイテムセットを見つけ出し、容器または棚へ手を伸ばすなどのタスクを実行するようにロボットを準備してプログラミングし、任意のサイズ、壊れやすさ、一貫性などのアイテムをピックアップすることなどに関連して比較的複雑さがあることなど、課題に直面してきた。結果として、大規模なキッティング動作は、人的労働集約型の動作であり続けている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下の詳細な説明と添付の図面において、本発明の様々な実施形態を開示する。
【0005】
図1】キッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0006】
図2A】キッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0007】
図2B】キッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0008】
図3】キッティングシステムの一実施形態を示すブロック図。
【0009】
図4】キッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0010】
図5】キッティング動作を実行するための処理の一実施形態を示すフローチャート。
【0011】
図6】キッティング動作を実行するための処理の一実施形態を示すフローチャート。
【0012】
図7A】キッティングマシンの一実施形態を示す図。
【0013】
図7B図7Aのキッティングマシンを備えたキッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0014】
図8A】キッティングマシンの一実施形態を示す図。
【0015】
図8B】キッティングマシンの一実施形態を示す図。
【0016】
図9】キッティングマシンの一実施形態を示す図。
【0017】
図10】キッティングシステムの一実施形態を示す図。
【0018】
図11】格納可能な箱拘束システムの一実施形態を示す図。
【0019】
図12A】格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図。
【0020】
図12B図12Aの格納可能な箱拘束装置の動作を示す図。
【0021】
図13A】非配備位置にある格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図。
【0022】
図13B】配備位置にある図13Aの格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図。
【0023】
図14】キッティングマシンまたはその他のモジュールをキッティング動作に組み込むための処理の一実施形態を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、処理、装置、システム、物質の組成、コンピュータ読み取り可能な格納媒体上に具現化されたコンピュータプログラム製品、および/または、プロセッサ(プロセッサに接続されたメモリに格納および/またはそのメモリによって提供される命令を実行するよう構成されたプロセッサ)を含め、様々な形態で実装されうる。本明細書では、これらの実装または本発明が取りうる任意の他の形態を、技術と呼ぶ。一般に、開示された処理の工程の順序は、本発明の範囲内で変更されてもよい。特に言及しない限り、タスクを実行するよう構成されるものとして記載されたプロセッサまたはメモリなどの構成要素は、ある時間にタスクを実行するよう一時的に構成された一般的な構成要素として、または、タスクを実行するよう製造された特定の構成要素として実装されてよい。本明細書では、「プロセッサ」という用語は、1または複数のデバイス、回路、および/または、コンピュータプログラム命令などのデータを処理するよう構成された処理コアを指すものとする。
【0025】
以下では、本発明の原理を示す図面を参照しつつ、本発明の1または複数の実施形態の詳細な説明を行う。本発明は、かかる実施形態に関連して説明されているが、どの実施形態にも限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定されるものであり、本発明は、多くの代替物、変形物、および、等価物を含む。以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細事項が記載されている。これらの詳細事項は、例示を目的としたものであり、本発明は、これらの具体的な詳細事項の一部または全てがなくとも特許請求の範囲に従って実施可能である。簡単のために、本発明に関連する技術分野で周知の技術事項については、本発明が必要以上にわかりにくくならないように、詳細には説明していない。
【0026】
「キッティングマシン」と、高度に自動化されたキッティング動作にそれらのマシンを組み込むことが開示されている。様々な実施形態において、本明細書で開示されているキッティングマシンは、キッティング動作の一部として、梱包および/または出荷の際に、および/または、そのために、アイテムを探し、ピックアップし、および/または、配置することを容易にするために、アイテムを供給および配置する少なくとも部分的にロボット制御されるユニットを備える。様々な実施形態において、本明細書で開示されているキッティングマシンは、1または複数のキッティングシステムモジュール(KSM)を備え、各モジュールは、モジュール式構成要素を備える。本明細書で開示するKSMは、1または複数の棚、容器、または、その他の入れ物を備えてよい。いくつかの実施形態において、棚、容器、または、その他の入れ物は、ピックアップするアイテムを配置するために、ロボット制御で配置されてよい。本明細書で開示されているKSMは、注文、送り状、または、同様のデータに含まれるアイテムなど、1または複数の任意の個々のアイテムの各々を所定の数量だけ探し、選択し、梱包することができる少なくとも部分的に自動化されたキッティングシステムを構成するために、1または複数の他のKSM、1または複数のロボットアーム、ならびに/もしくは、その他の構成要素と統合されてよい。
【0027】
様々な実施形態において、ロボットアーム、ならびに/もしくは、アイテムを取得し、箱またはその他のパッケージといった目的地にアイテムを配置することができるロボットアームまたはその他の付属物を備える固定式ロボット、レールまたは軌道に取り付けられているロボット、もしくは、移動ロボットが、本明細書で開示する1または複数のKSMと統合される。ロボットアームは、関連付けられているKSMから、該当する場合にアイテムを取得し、出荷に向けて箱またはその他のパッケージの中にそれらのアイテムを配置する。
【0028】
様々な実施形態において、本明細書で開示されている統合キッティングシステムは、システムがスタックして、自動動作を継続するために利用できる戦略がなくならない限りは/そうなるまでは、自動的に動作する。いくつかの実施形態において、かかる状態になったことに応じて、システムは、例えば、手動支援、遠隔操作などによる、人的介入を要求する。
【0029】
図1は、キッティングシステムの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム100は、箱用コンベヤ108と並んで一列に配置されている1セットのキッティングマシン102、104、および、106を備えている。箱組み立てマシン110が、箱112、114を組み立てて、それらの箱をコンベヤ108上に置く。様々な実施形態において、箱組み立てマシン110は、例えば、箱のサイズ選択と、箱(例えば、箱112、114)の組み立ておよびコンベヤ108上への配置のタイミングとを連携/同期させるために、キッティングシステム100の他の要素によって、および/または、他の要素と通信して、制御されてよい。
【0030】
図1に示す例では、ロボットアーム116が、キャリッジ118上に取り付けられており、キャリッジ118は、キッティングマシン102、104、および、106の向かい側で、コンベヤ108と並んで実質的に平行に配置されたレールまたはその他の直線ガイド120に沿って走るよう構成されている。様々な実施形態において、キッティングマシン102、104、および、106からアイテムを自動取得し、コンベヤ108に沿って箱が移動される間に箱112、114の中にアイテムを配置することを容易にするように、キャリッジ118および取り付けられたロボットアーム116をレールまたはガイド120に沿って移動させるために、モータ、ベルト、鎖、または、その他の原動力源が、コントローラ(図1では図示せず)を介して適用される。
【0031】
図の例において、キッティングマシン102、104、および、106と、コンベヤ108と、箱組み立てマシン110と、ロボットアーム116および/またはキャリッジ118と、の内の1または複数の動作は、制御コンピュータ112の制御下で協調的に操作される。図の例において、制御コンピュータ122は、コントローラ(図1では図示せず)と無線通信し、各コントローラは、システム100を構成する対応する要素(例えば、キッティングマシン102、104、および、106、コンベヤ108、箱組み立てマシン110、ならびに、ロボットアーム116および/またはキャリッジ118)の動作を制御するよう構成されている。無線接続が図1に示されているが、様々な実施形態において、有線接続、もしくは、有線接続および無線接続の組みあわせが用いられてもよい。
【0032】
図1に示す例において、ロボットアーム116の末端は、2本指グリッパになっている。様々な実施形態において、ロボットアーム116は、1または複数のその他のおよび/または異なるタイプの取得ツールを末端に有してもよく、かかるツールは、3以上の指を有するグリッパ、図に示すものとは異なる属性の指(例えば、クッション付きの指、小さい指、大きい指など)を有するグリッパ、および/または、グリッパではない取得ツール(吸引、摩擦、静電力、磁力などを用いてアイテムをピックアップするよう構成されているものなど)を含むが、それらに限定されない。いくつかの実施形態において、ロボットアーム116のグリッパは、取得されるアイテムの1または複数の属性(例えば、重さ、壊れやすさ、圧縮性、剛性、サイズ、形状など)に応じて、1または複数の異なる末端装置と交換されてもよい。いくつかの実施形態において、ロボットアーム116のグリッパは、例えば、取得されるアイテムの1または複数の属性に応じて、グリッパが保持する別のツールを取得して、アイテムに用いるように利用されてもよい。
【0033】
様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、取得されて一緒に梱包されるアイテムの送り状、注文、部品リスト、ピックアップリスト、または、その他のリストに関連付けられているデータを受信し、必要とされるアイテムの取得および梱包を遂行するための戦略/計画を決定し、要求を遂行するように協調して、システム100の要素(例えば、キッティングマシン102、104、および、106、コンベヤ108、箱組み立てマシン110、ならびに、ロボットアーム116および/またはキャリッジ118)を動作させるよう、例えば、制御コンピュータ122上で実行するソフトウェアによって、構成されている。
【0034】
例えば、いくつかの実施形態において、制御コンピュータ122は、梱包されるアイテムのリストを受信するよう構成されている。制御コンピュータ122は、どのアイテムがキッティングマシン102、104、および、106のどれと関連付けられているかを決定し、アイテムを取得して梱包するための計画を立てる。制御コンピュータ122は、箱(例えば、112、114)を組み立ててコンベヤ108上に配置するように箱組み立てマシン110を制御し、1または複数の第1アイテムを載せる位置に箱を前進させるようにコンベヤ108を制御する。制御コンピュータ122は、1または複数の第1アイテムをキッティングマシン102、104、および、106の内の関連付けられているマシンから取得するためにロボットアーム116を配置する必要に応じて、キャリッジ118および/またはロボットアーム116を制御する。制御コンピュータ122は、必要な数量の必要なアイテムが、コンベヤ108およびロボットアーム116に最も近いキッティングマシン102、104、および、106の端のピックアップゾーンに存在することを確実にするように、キッティングマシン102、104、および、106を制御してよい。制御コンピュータ122は、ロボットアーム116を制御して、対応するピックアップゾーンからアイテムを取得させ、箱(例えば、112、114)の中にアイテムを配置させ、その後、その特定のキットに含める必要のある任意のさらなるアイテムの協調的な取得および梱包を実行するために移動させる。すべてのアイテムが取得され梱包されると、制御コンピュータ122は、コンベヤ108を制御して、箱(例えば、112、114)を遂行(フルフィルメント)の次の段階(図1には図示されていないが、例えば、箱が密閉され、ラベル付けされ、出荷に向けて送られるステーション)へと進める。
【0035】
図1に示す例において、キッティングマシン102、104、および、106は、後端(図1に示す左上側)から、例えば、人間の労働者、ロボット、および/または、その他のマシン、もしくは、それらの組みあわせによって積み込まれるよう構成されている傾斜したコンベヤを備える。アイテムは、アイテムおよび/またはアイテムタイプまたはその他のアイテム属性を各キッティングマシンと関連付けるデータを決定して、制御コンピュータ122上に格納するために、スキャン、コンピュータビジョンによる認識、などされてよい。図の例において、3つのキッティングマシン102、104、および、106はすべて、コンベヤであるが、様々な実施形態において、異なるタイプのキッティングマシンの組み合わせが、キッティングシステム(システム100など)に備えられてもよい。例えば、キッティングマシン106によって供給される図1に示すアイテムは、いくつかの実施形態において、アイテムが転がり落とされる固定斜面によって供給されてよい。いくつかの実施形態において、キッティングマシンは、複数の隣接するローラ、斜面、コンベヤベルト、1セットの回転容器、などを有する重力タイプのコンベヤを含むがそれらに限定されないものなど、関連付けられているピックゾーンにアイテムを供給するために複数の構造およびメカニズムの内の任意の1つを備えてよい。
【0036】
様々な実施形態において、システム100は、制御コンピュータ122に自動処理、手動構成、および/または、それらの組みあわせを通して、各キッティングマシン(例えば、102、104、および、106)の配置、タイプ、機能と、各キッティングマシンに関連付けられるアイテムとを決定させることによって、初期化される。さらに、システム100の要素が、制御コンピュータ122に登録してもよい。登録は、要素(キッティングマシン102,104、および、106の各々など)が制御ネットワークに入るのを許可することを含んでよい。いくつかの実施形態において、動作テストが実行されてよい。例えば、制御コンピュータ122は、前後方向に、様々な速度で、などの方法で、キッティングマシン(キッティングマシン102、104、および、106など)のコンベヤベルトを動作させることなどによって、新たに登録された要素を制御できるかをテストしてよい。
【0037】
様々な実施形態において、システム100の要素が、追加、除去、交換などされてもよい。かかる例において、制御コンピュータ122は、新たな要素を初期化および登録し、動作テストを実行し、キッティング動作を開始/再開して、例えば、新たに追加された要素を組み込む。
【0038】
図1をさらに参照すると、図の例において、システム100は、システム100を構成する要素のビデオ画像をキャプチャするよう構成されているビデオカメラ124を備える。カメラ124は、システム100を構成する要素を制御するために制御コンピュータ122によって用いられる複数のセンサの内の1つであってよい。例えば、図の例において、カメラ124によって生成されて制御コンピュータ122へ送信されたビデオは、十分かつ過剰ではない数のアイテムがピックアップゾーンで利用可能であることを保証するように、および/または、ロボットアーム116による取得に向けてアイテムを配置または再配置するように、キッティングマシン102、104、および、106を構成するコンベヤベルトの速度および/または方向を制御するために制御コンピュータ122によって用いられてよい。さらに、カメラ124および/またはその他のカメラは、ロボットアーム116がアイテムをピックアップし、および/または、箱(例えば、112、114)の中にアイテムを配置することを容易にするために用いられてもよい。様々な実施形態において、複数のカメラが、自動化された(そして、必要に応じて、人間が支援する)キッティング動作を容易にするために、環境内、および、システム100を構成するそれぞれの要素上など、複数の位置に配備されてよい。様々な実施形態において、接触スイッチまたはリミットスイッチ、圧力センサ、重量センサなどを含むがこれらに限定されない、カメラ以外のセンサが配備されてもよい。
【0039】
様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、システム100を構成するロボットアーム116およびその他の要素(例えば、キッティングマシン102、104、および、106、コンベヤ108、箱組み立てマシン110、ならびに、ロボットアーム116および/またはキャリッジ118)のモデルに少なくとも部分的に基づいて、キッティング要求を遂行するための計画を決定するようプログラムされている。それぞれのモデルは、様々な実施形態において、それぞれの要素の機能および制限を反映している。例えば、キッティングマシン102、104、および、106は、この例では固定位置にあるが、各々が、前後方向に、および/または、異なる速度で、動かされることができてよいコンベヤベルトを有する。さらに、制御コンピュータ122は、例えば、どのアイテムがどのキッティングマシンのどの位置にあるか、各キッティングマシンおよび/またはそれに関連付けられているピックアップゾーンがどこに配置されるかなど、初期化および/または構成に関連して格納された情報を用いて、要求を遂行するための計画を決定してよい。さらに、制御コンピュータ122は、センサデータ(カメラ124によってキャプチャされたビデオなど)に少なくとも部分的に基づいて決定されたデータを用いて、要求を遂行するための計画を立ててもよい。
【0040】
様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、制御コンピュータ122にプログラムされ、および/または、制御コンピュータ122によって学習された(次の)タスクまたはサブタスクを行うための戦略を用いて、要求を遂行するための計画を策定ならびに/もしくは更新または再策定し、その計画を実施するかまたは実施しようとするよう構成されている。例としては、アイテムの属性(剛性、壊れやすさ、形状、向きなど)に基づいて所与のアイテムをピックアップするためにロボットアーム116を用いる戦略が含まれるが、それに限定されない。いくつかの実施形態において、制御コンピュータ122は、第1戦略(例えば、好ましい戦略または最良の戦略)を用いてタスク(例えば、ロボットアーム116でアイテムをピックアップするタスク)を実行しようと試み、それが失敗した場合に、利用可能であれば代替戦略(例えば、ロボットアーム116を用いてアイテムを軽く突いた後に再試行する戦略、キッティングマシン(例えば、102、104、および、106)のコンベヤまたはその他の装置を順方向および/または逆方向に若干動かして再試行する戦略、など)を決定して利用するようプログラムされている。
【0041】
図1に示す例において、制御コンピュータ122は、人間オペレータ128によって操作されるオンデマンド遠隔操作装置126に接続されている。図1において、遠隔操作デバイス126は、人間オペレータ128によって操作されているが、いくつかの実施形態において、遠隔操作デバイス126は、非人間オペレータ(高度な技能を有するロボットなど)によって操作されてもよい。様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、キッティング動作および/またはその構成タスクを完全自動動作で継続/完了させるために利用可能な戦略がないとの制御コンピュータ122による決定に少なくとも部分的に基づいて、オンデマンド遠隔操作を呼び出すよう構成されている。例えば、ロボットアーム116が取得できない位置にアイテムが落とされた場合、または、所定の最大試行回数までアイテムのピックアップが試行されても、その取得に成功していない場合、などである。かかる決定に基づいて、制御コンピュータ122は、警告またはその他の通信をオンデマンド遠隔操作装置126へ送信し、人間オペレータ128が遠隔操作デバイス126を用いて、制御コンピュータ122による完全自動制御下でシステム100が完了できなかったタスクまたはサブタスクを少なくとも実行するために、システム100の1または複数の要素(例えば、キッティングマシン102、104、および、106と、コンベヤ108と、箱組み立てマシン110と、ロボットアーム116および/またはキャリッジ118と、の内の1または複数)を操作するようにプロンプトする。
【0042】
遠隔操作装置126の例は、システム100の要素を制御するためのグラフィカルユーザインターフェースを有するタブレットまたはその他のモバイル機器、システム100の要素を遠隔で操作するための1または複数の入力装置を接続されたデスクトップまたはその他のコンピュータ、などを含むが、それらに限定されない。
【0043】
いくつかの実施形態において、制御コンピュータ122が、オンデマンド遠隔操作を呼び出すが、いくつかの実施形態において、人間オペレータ(オペレータ128など)が、例えば、カメラ124によって生成されたビデオフィードで、システム100の自動動作を監視してよく、介入または支援の必要性があると人間オペレータが判断した場合に、遠隔操作でシステム100の要素を操作するために介入してもよい。
【0044】
様々な実施形態において、遠隔操作装置126および/または人間オペレータ128は、システム100が配置され(主に)完全自動モードで動作する物理的サイトからリモートに配置されてもよい。同様に、制御コンピュータ122は、システム100の他の要素が配置されたサイトからリモートに配置されてもよく、および/または、制御コンピュータ122によって実行される本明細書に記載の作業の一部が、そのサイトから遠隔に配置されたコンピュータによって実行されてもよい。
【0045】
様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、システム100の要素を用いてキッティング動作を実行するための新しい戦略または改善された戦略を学習するよう構成されている。例えば、制御コンピュータ122は、いくつかの実施形態において、遠隔操作(126)を介した人間オペレータ(128)による動作を記録し、遠隔操作が必要とされたタスクまたはサブタスクを実行する際の人間オペレータの動作を反復および/または模倣できるように必要に応じて、そのモデル、戦略などを更新するようプログラムされている。
【0046】
様々な実施形態において、制御コンピュータ122は、遠隔操作中に、現在の要求の自動遂行を再開するために実行可能な計画および/または戦略を有するか否かを評価し続けるよう構成されている。有する場合、制御コンピュータは、主体的に、または、制御コンピュータ122に制御を戻すことができると人間オペレータに通知することによって、自動動作を再開するよう構成されていてよい。
【0047】
図1に示す例において、箱112、114は、キッティングマシン102、104、および、106に向かい合った次の位置へコンベヤ108によって移動されるが、別の実施形態において、箱112、114は、コンベヤ108によって、もしくは、いくつかの実施形態においては、手作業で、または、コンベヤ108以外の機械によって、単一の中央位置に配置されてもよく、アイテムにアクセスし、キッティングマシン102、104、および、106からアイテムをピックアップして箱112、114の中に配置するように、1または複数の位置へロボットアーム116を動かすことによって、箱詰めされてもよい。
【0048】
「キッティング」動作が図1に示され、図1およびその他の図面を参照して本明細書で説明されているが、様々な実施形態において、本明細書で開示されているキッティングマシンおよび統合システムは、例えば、最初にアイテムで過剰または部分的に過剰であった箱から取り出されたアイテムを棚、容器、および/または、キッティングマシンに置くことによって、逆の動作を実行するために用いられてもよい。例えば、図1に示す例において、箱114は、キッティングマシン104に関連付けられている複数のアイテムを備えてよく、ロボットアーム116は、箱114からアイテムを取り出して、例えば、図に示すように後端または供給端から、キッティングマシン104上にアイテムを配置するために用いられてよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、キッティングマシン(マシン102、104、および、106など)の上、もしくは、本明細書で開示されているキッティングシステムによってアクセスされる固定棚の上のアイテムが、容器に供給されてもよい。いくつかの実施形態において、システム(例えば、図1のシステム100)は、例えば、コンピュータビジョンもしくはその他のセンサおよび/または技術に基づいて、容器が空であることを検出し、ロボットアームで容器をピックアップして対応する空容器位置(例えば、近くの空容器のスタックなど)に置くことによって、キッティングマシンまたは棚から容器を除去するよう構成されている。いくつかの実施形態において、自動容器除去は、空ではない次の容器が、キッティングマシンまたは棚の上の位置に移動するための場所を作ることで、ロボットアームが、その容器にアクセスしてアイテムを容器からピックアップすることを可能にする。
【0050】
図2Aは、キッティングシステムの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム200は、ロボットアームまたはその他のロボットマニピュレータによって取得される上側トレイまたはピックアップエリア上のアイテムの取得を容易にするために(例えば、延長されたトレイの上方の他の棚と干渉せずに上方からピックアップされることにっよる)、延長することのできる上側トレイまたはピックアップエリアを有する複数の棚を備えたキッティングマシン202を備える。図2に示す状態では、例えば、棚206の上側トレイ204が、ガイドシャフト(またはレール)210に沿ったモータ駆動リニアベアリング(またはその他の線形装置)208の制御された動作によって延長されている。
【0051】
図の例では、ロボットアーム212が、延長された上側トレイ204からアイテム214をピックアップしている。トレイ204を図に示す位置まで延長することで、ロボットアーム212が、頭上位置からアイテム214をピックアップすることが可能になり、これは、多くの場合、ロボットアーム212を用いてアイテム214をピックアップするために利用可能な選択肢および戦略を増やす。この例において、ロボットアーム212は、箱216にアイテム214を追加するために用いられており、箱216は、キッティングマシン202の前の位置に箱用コンベヤ218によって配置されている。ロボットアーム212は、レール222に沿ったキャリッジ220の動作によって、この例の位置に移動されている。
【0052】
図2Aに示す例において、キッティングマシン202(特に、キッティングマシン202の中央の棚を構成する要素204、206、208、および、210)、箱用コンベヤ218、ロボットアーム212、ならびに、キャリッジ220は、例えば、上側トレイ204およびロボットアーム212を図の位置に配置して、ロボットアーム212を用いてアイテム214を取得するように、制御コンピュータ224による自動制御下で協調的に動作されている。様々な実施形態において、制御コンピュータ224は、箱216に梱包されるアイテム214およびその他のアイテム(もしあれば)を最適に取得するための協調的/複合的な戦略を決定するよう構成されていてよい。例えば、制御コンピュータ224は、箱216、ロボットアーム212、および、上側トレイ214上に置かれたアイテム214を配置して、ロボットアーム212でアイテム214を取得して箱216の中にアイテム214を配置するための協調的戦略を決定するために、キッティングマシン202、キャリッジ220の動作によってレール222に沿って移動可能なロボットアーム212、箱用コンベヤ218などの空間モデルおよび動作モデルを有するよう構成されていてよい。いくつかの実施形態において、制御コンピュータ224は、引っ込んだ棚の上方に位置する棚の下にある引っ込んだ棚にアームを伸ばすようにロボットアーム212を用いる必要があるソリューションよりも、ロボットアーム212を用いて上方からアイテム214を(例えば、延長された上側トレイ204から)取得することを含むソリューションを好むよう(例えば、低コストであると見なすよう)(例えば、ソフトウェアによって)構成されていてよい。
【0053】
図の例において、キッティングマシン202の棚は、地面と平行である様子が図示されているが、別の実施形態において、棚の内の1以上が、図2Aに示す棚の最も右端(すなわち、箱用コンベヤ218およびレール222に最も近い端)にあるピックアップゾーンへのアイテムの移動を(例えば、重力によって)引き起こしまたは容易にするように選択された角度だけ下向きに傾斜されていてもよい。様々な実施形態において、キッティングマシン202の棚は、例えば、人間の労働者または他のマシン(図2では図示せず)によって、背後または側方からアイテムを載せられてもよい。アイテムは、重力によってピックアップゾーンへ推進されてよく、それは、ローラ、コンベヤベルト、および/または、その他の装置によって円滑にされてもよい。棚の高さは、例えば、必要に応じて、より大きいまたは小さいアイテムを収容するために、様々な実施形態において調節されてよい。棚の傾斜角度および/またはその他の位置属性は、例えば、異なる重さ、形状、体積などのアイテムのピックアップゾーンへの推進の制御を円滑にするために、様々な実施形態において、必要に応じて調節されてよい。
【0054】
様々な実施形態において、どのアイテムがキッティングマシン202のどの棚にあるのかを決定するため、いつ(さらなる)アイテムをピックアップゾーンへ前進させるのか、および/または、いつ補充を促すのかを決定するため、などに、バーコード、その他の光学コード、高周波(RF)タグ、コンピュータビジョン、および/または、その他の技術が、キッティングマシン202によって(例えば、制御コンピュータ224によって)用いられてよい。
【0055】
図2Aをさらに参照すると、制御コンピュータ224が進むための(さらなる)戦略を持たないと決定する状態にキッティングシステム202がスタックした場合に、制御コンピュータ224は、人間オペレータ228によって操作されるオンデマンド遠隔操作装置226で遠隔操作を開始するよう構成されている。図1に関連して上述したように、いくつかの実施形態において、制御コンピュータ224は、例えば、自動動作の再開または再開の試みを人間オペレータ228によって指示された時に、および/または、自動動作を再開するための1または複数の戦略が再び利用可能になったとの制御コンピュータ224による決定に基づいて、などの方法で、完全自動処理を再開するよう構成されていてよい。
【0056】
図2Bは、キッティングシステムの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム240は、キッティングマシン202が、複数のずれた傾斜棚244、246、および、248を備えたキッティング棚モジュール242に置き換えられていることを除いて、図2Aのキッティングシステム200に存在する多くの構成要素を備える。図の例において、アイテムは、それぞれの棚244、246、および、248のピックアップ領域へ重力送りされる。いくつかの実施形態において、棚は、棚244、246、および、248のそれぞれのピックアップ領域へのアイテムの重力送りを促進または支援するために、ローラ、ベルト、または、その他のメカニズムを備えてよい。この例において、棚244、246、および、248がずれている結果として、例えば、上の棚によって、妨害されることなしに、ロボットアーム212およびグリッパ214による頭上ピックアップを行うために、各棚のそれぞれのピックアップ領域へアクセス可能になる。
【0057】
図2Bに示す例において、キッティング棚モジュール242は、コンピュータ224によって制御されるロボットまたはその他の制御メカニズムを全く持たなくてもよい。いくつかの実施形態において、制御コンピュータ224は、キッティング棚モジュール242を構成しているか、または、キッティング棚モジュール242に他の方法で関連付けられているセンサ(重量センサ、スキャナ、カメラなど)からのセンサ出力を有線および/または無線接続を介して受信するよう構成されていてよく、かかるセンサデータを用いて、該当する場合に、棚244、246、および/または、248上のアイテムを探してピックアップし、箱(箱216など)の中へ梱包するために、システム240の他の構成要素の動作を協調させるよう構成されていてよい。
【0058】
図3は、キッティングシステムの一実施形態を示すブロック図である。様々な実施形態において、図3のキッティングシステム300は、図2のシステム200などのキッティングシステムを実施するための、動作要素と、それらの間のネットワーク接続と、を表す。図の例において、キッティングシステム300は、複数セットの棚センサ302、304、306を備えており、各セットは、キッティングマシン(図2のキッティングマシン202など)を備えた対応する棚に関連付けられている。棚センサ302、304、および、306の例は、様々な実施形態において、カメラ、光学スキャナ、および、その他の光学センサ、圧力センサ、重量センサ、リミットスイッチ、ならびに、その他の接触センサなどを含むが、それらに限定されない。センサ302、304、および、306は、様々な実施形態において、対応する棚にストックされているおよび/または他の方法で関連付けられているアイテムに関連付けられている存在、不在、数量、タイプ、性質、属性、向き、および/または、その他のデータを決定するために利用されるセンサ出力データを生成するよう構成されていてよい。
【0059】
センサ302、304、および、306の各セットは、それぞれ、対応する棚コントローラ308、310、および、312に関連付けられている。各棚コントローラ308、310、および、312は、様々な実施形態において、図2に示した例のように棚またはその上側トレイを延長するため、棚の傾斜角を調節するため、ピックアップに向けてアイテムを配置するために棚上にアイテムを位置決めしおよび/または方向を合わせるよう構成されている棚のベルトコンベヤもしくはその他の原動力または推進力および/または装置を動作させるため、などのために、棚を構成する構成要素を制御するために用いられるよう構成されている。
【0060】
システム300は、さらに、ロボットアームセンサ314およびロボットアームコントローラ316を備えている。様々な実施形態において、ロボットアームセンサ314は、1または複数のカメラ、圧力センサ、重量センサ、ロボットアームセグメント位置センサ、などを含みうる。様々な実施形態において、ロボットアームコントローラ316は、例えば、アイテムを取得できる位置へロボットアームを再配置するため、アイテムをピックアップするため、箱、コンベヤ、または、その他の目的地にアイテムを移動させるため、など、関連付けられているロボットアームを動作させるために用いられてよい。
【0061】
システム300は、他のセンサ318を備えており、他のセンサ318は、システム300が動作する環境内の他のセンサ(環境内に取り付けられたカメラ、例えば、図1のカメラ124など)を含みうる。
【0062】
図の例では、制御コンピュータ320が、ネットワーク(例えば、Wi-Fi、ピアツーピアなど)を介して接続されている。様々な実施形態において、制御コンピュータ320は、棚センサ、ロボットアームセンサ、および、その他のセンサ302、304、306、314、および、318によって生成されたセンサデータを用いて、例えば、それぞれの棚コントローラ308、310、および/または、312、ならびに、ロボットアームコントローラ316へネットワークを介して送信されたコマンドで1または複数の棚およびロボットアームの動作を制御することによって、キッティングタスクを完了させるための戦略を決定して実施するよう構成されている。
【0063】
図の例において、制御コンピュータ320は、オンデマンド遠隔操作装置322へネットワーク接続を介して接続されており、オンデマンド遠隔操作装置322は、上述のように、キッティングタスクを完了させる助けとして介入するために、必要に応じて、人間オペレータ324によって用いられるよう構成されている。
【0064】
図4は、キッティングシステムの一実施形態を示す図である。図4に示す例において、キッティングシステム400は、複数のキッティングシステムを含み、各々は、異なる物理的サイトに配置されている。例えば、センサ402、コントローラ404、および、制御コンピュータ406を備えた第1キッティングシステムが、第1物理的サイトに配置されてよく、センサ408、コントローラ410、および、制御コンピュータ412を備えた第2キッティングシステムが、第2物理的サイトに配置されてよい。制御コンピュータ406、412は両方とも、第1物理的サイトおよび第2物理的サイトにあるそれぞれのキッティングシステムによって必要とされた際に必要な程度まで、オンデマンドで遠隔操作を実行するために、オンデマンド遠隔操作装置416が人間オペレータ418によって利用されるよう構成されている共有のリモート遠隔操作サイトにインターネット(および/または、1以上のその他のネットワーク)414を介して接続されている。様々な実施形態において、遠隔操作が実行されるリモートサイトにあるカメラまたはその他のセンサが、インターネット414を介して遠隔操作装置416にビデオフィードおよび/またはその他の情報を提供するために用いられてよい。
【0065】
様々な実施形態において、各物理的位置にあるキッティングシステムの各々は、例えば、現在のキッティング動作またはタスクを継続/完了させるのに利用可能な(さらなる)戦略がないとの決定時に、本明細書に記載の条件下でオンデマンド遠隔操作を呼び出すよう構成されていてよい。各システムは、遠隔操作装置416による遠隔操作を獲得するために、インターネット414を介して要求を送信してよい。様々な実施形態において、オンデマンド遠隔操作に対して複数の同時呼び出しがあった場合、優先度(例えば、人間オペレータ418によって決定された優先度)に基づいて、自動的に割り当てられた深刻度/重要度スコアに基づいて、などの方法で、対処されてよい。
【0066】
2つの異なる位置にある2つのキッティングシステムが、単一のリモートオンデマンド遠隔操作サイトによってサービスを受けることが例として図4に示されているが、様々な実施形態において、任意の数の本明細書に開示されているキッティングシステムおよび/またはキッティングマシンが、1または複数のリモート(またはローカル)遠隔操作サイトおよび/またはサービス(図の例では、遠隔操作装置416および人間オペレータ418から利用可能なサービスなど)に関連付けられてよい。
【0067】
図5は、キッティング動作を実行するための処理の一実施形態を示すフローチャートである。様々な実施形態において、1つのコンピュータ、1または複数のコンピュータ、および/または、1または複数のコントローラが、例えば、ソフトウェアによって、処理500を実行するよう構成されていてよい。例えば、図1の制御コンピュータ122、図2の制御コンピュータ224、図3の制御コンピュータ320、図4の制御コンピュータ406および412、ならびに/もしくは、本明細書に記載のその他の制御コンピュータおよび/またはコントローラは、様々な実施形態において、処理500を実行するよう構成されていてよい。
【0068】
図5を参照すると、梱包リストが受信される(工程502)。梱包リストに関連付けられている要求を遂行するように、本明細書に開示されているようにロボットアームおよび1以上のロボット棚ならびに/もしくはキッティングマシンのその他の要素を動作させるための計画が、決定される(工程504)。例えば、梱包リスト(工程502)が、アイテムと、キット、箱、もしくは、その他のコンテナまたはセットに含められる各アイテムの数量とのリストを示す場合、必要な数量の必要なアイテムを探して取得し、キット、箱、もしくは、その他のコンテナまたはセットの中に梱包するための計画が決定される。計画が決定されると(工程504)、または、いくつかの実施形態においては、計画の少なくとも最初の部分が決定されるとすぐに、システムは、計画に従って要求を遂行し始める(継続または再開する)(工程506)。
【0069】
システムが、例えば、梱包される次のアイテムをピックアップするタスクなど、タスクを完了するために現在選択されている戦略に従って完了すべき次のタスクで、「スタック」した場合(508)、システムは、代替戦略が利用可能か否かを決定する(工程510)。例えば、システムは、別のグリップを利用する戦略、異なる角度からアイテムへアプローチする戦略、軽く突くなどして、ロボットアーム/グリッパを用いてアイテムを揺り動かしおよび/または再配置する戦略、逆方向にコンベヤを動作させる、棚モータを用いて棚を振動させるかまたは他の方法で揺り動かすなどして、ロボット棚を用いてアイテムを揺り動かしおよび/または再配置する戦略、ならびに/もしくは、グリッパを別のロボットアーム端末セグメントと交換するか、または、アイテムのピックアップに用いられるツールを握るためにグリッパを用いる戦略など、代替戦略を考慮してよい。
【0070】
代替戦略が利用可能であると決定された場合(工程510)、要求の実行を継続する(継続しようと試みる)ために、その戦略に依存する修正された計画が決定され、実施される(工程504、工程560)。様々な実施形態において、複数の代替戦略が利用可能である場合、それらの内の最も有望な戦略(例えば、それぞれの信頼スコアまたはそれらを順位付けるその他の基準によって決定される)が、次の試行に向けて選択される。
【0071】
利用可能な代替戦略がなく(工程510)、ならびに/もしくは、構成、学習、および/または、その他の方法で規定された回数の試行の後にタスクを完了できないと決定された場合、予期しない障害または条件が起きた場合(例えば、棚が空になった)などに、システムは、本明細書に記載するようにオンデマンド遠隔操作を呼び出す(工程512)。キッティング動作が遠隔操作によって完了した場合(514)、処理は終了する。遠隔操作(工程512、工程514)中に、システムが、要求の自動遂行を再開するのに利用可能な戦略を有すると決定した場合(工程514、工程510)、システムは、要求を遂行するのに必要な残りの動作を完了させるための計画を決定/更新することによって自動動作を再開し、計画を実施する(工程504、工程506)。システムは、要求が遂行されるまで、自動動作(工程516)または遠隔操作(工程514)のいずれかによって、自動動作を継続する。
【0072】
図6は、キッティング動作を実行するための処理の一実施形態を示すフローチャートである。様々な実施形態において、処理600は、1以上の制御コンピュータおよび/またはキッティングマシンコントローラによって実施されてよい。いくつかの実施形態において、キッティングマシンは、キッティングマシンを用いてキッティング動作を実行するよう構成されている制御コンピュータによる監視制御下で動作するが、キッティングマシンは、その棚、容器、および/または、その他のアイテム在庫エリア、供給エリア、および/または、ピックアップエリアを介してアイテムの正確な供給を保証するように、処理600の全部または一部を自律的に実行する。図の例では、センサが、1または複数のピックアップゾーン、例えば、本明細書で開示されているキッティングマシンのピックアップゾーン、を監視するために用いられる(工程602)。例えば、コンピュータビジョン、重量センサ、RFタグなどが、監視対象領域におけるアイテムの数を決定または推定するために用いられてよい。監視対象領域が過剰である場合(工程604)、その領域へのアイテムの供給が減速または停止される(工程606)。例えば、その領域に供給するコンベヤベルトが減速または停止されてもよいし、棚、コンベヤなどの積み込み端へアイテムを積み込む人間またはマシンが、停止または減速するよう指示されてもよい、などである。監視対象領域で検出されたアイテムが過小である場合(工程608)、例えば、コンベヤベルトの速度を上げる、傾斜角を増す(重力送り)、より迅速にアイテムを積み込むことなどによって、供給速度が上げられる(工程610)。動作が完了するまで(工程612)、監視対象領域内のアイテムの存在量を所望の数量に/所望の数量以内に維持するために、上述したように、監視および調節が継続する。
【0073】
図7Aは、キッティングマシンの一実施形態を示す図である。様々な実施形態において、キッティングマシン(図7Aのキッティングマシン700など)は、例えば、図1および図2に示したキッティングマシンに加えておよび/またはその代わりに用いられてよい。図の例において、キッティングマシン700は、XYテーブルコントローラ706の制御下でx方向およびy方向に仕切り付き容器702を移動させるよう構成されているXYテーブルメカニズムを介してベース704上に配置された大きい仕切り付き容器702を備える。例えば、図に示すように、x方向およびy方向に配置されたリニアモータ(モータは、図7Aには示されていない)が、所与のアイテム区画を所望の位置(例えば、ロボットアームがそのように配置された対応する区画内のアイテムに到達できるロボットアームと向かい合った位置)に配置するために、分割(セグメント)XYテーブルコントローラ706の制御下で動作されてよい。
【0074】
図7Bは、図7Aのキッティングマシンを備えたキッティングシステムの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム720は、図7Aのキッティングマシン700を備える。さらに、キッティングシステム720は、例えば、制御コンピュータ732の制御下で、キッティングマシン700および具体的には仕切り付き容器702と向かい合う所望の位置へレール726に沿って移動されるよう構成されているシャーシ724上に取り付けられたロボットアーム722を備える。図の例において、制御コンピュータ732は、コントローラ734を介して配置および動作されるロボットアーム722が、示されたアイテムをそれに対応する区画からピックアップするために用いられることを可能にするために、仕切り付き容器702を構成する所望の区画を所望の位置に配置するように、コントローラ706を介してキッティング棚テーブル700を動作させている。図の例では、センサ736が、アイテムをピックアップするのに必要であると決定された通りに仕切り付き容器702およびロボットアーム722、724を配置するために制御コンピュータ732によって利用されうるセンサ出力を提供する。システム720がスタックして、進むための(さらなる)戦略を持たない場合、遠隔操作が、オンデマンド遠隔操作モジュール/装置738を介して開始されてよい。
【0075】
図8Aは、キッティングマシンの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム800は、仕切り付き円形ターンテーブル802を備えたキッティングマシン802を備える。図7Aおよび図7BのXYテーブルタイプのキッティングマシン700は、上述のように、制御コンピュータによって制御される1または複数のモータコントローラを介して動作されるx方向およびy方向に向いたリニアモータによって、x方向およびy方向に平行移動するが、キッティングマシン802の仕切り付きターンテーブルは、様々な実施形態において、所望のアイテムに関連付けられている所望の区画をロボットアーム804のリーチ内の位置に配置する位置まで回転モータによって回転され、その後、ロボットアーム804は、所望のアイテムを取得し、それを目的地(図の例では、箱用コンベヤ808上の箱806など)の中に配置するために用いられてよい。
【0076】
図8Bは、キッティングマシンの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングマシン820は、複数の容器(容器822など)を備えており、各容器は、中央ハブから放射状に伸びるアーム(例えば、ハブ826から放射状に伸びるアーム824)の遠位端に配置されている。ロボットアームが容器からアイテムを取得することを可能にするように、所望のアイテムを収容する所望の容器(例えば、容器822)をロボットアーム(図示せず)のリーチ内の位置に配置するために、モータが、モータコントローラおよび/または制御コンピュータの制御下で、ハブ826を所望の位置に回転させる。
【0077】
図9は、キッティングマシンの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム900は、観覧車の車と同様に、円柱体(またはフレーム)の外周に取り付けられおよび/またはそこから吊り下げられた複数の容器(容器904など)を有する直立した車輪状の円柱体(またはフレーム)を備えたキッティングマシン902を備える。キッティングマシン902は、ロボットアーム908のリーチ内の位置に所望の容器(例えば、容器904)を配置するために、中心軸906に関して回転されるよう構成されており、ロボットアーム908は、図の例において、箱用コンベヤ912上の箱910の中に配置するために、対応する容器からアイテムを取得している。
【0078】
図10は、キッティングシステムの一実施形態を示す図である。図の例において、キッティングシステム1000は、ロボットアーム1014が(例えば、梱包リストに従って)アイテムをピックアップして箱1012の中に置くように配置および構成される共通中央目的地にアイテムを送るよう配列されている複数のキッティングマシン1002、1004、1006、1008、および、1010を備える。いくつかの実施形態において、ロボットアーム1014は、車両またはレールに載せられたシャーシ上にあってよく、例えば、さらなるアイテムを取得して梱包するために、いくつかの実施形態において輸送箱1012を、或るセットのキッティングマシン(例えば、キッティングマシン1002、1004、1006、1008、および、1010)から、近くの場所に同様に配列された別のセットへ移動させてよい。
【0079】
様々な共通の属性およびいくつかの独特な属性を有する具体的なキッティングマシンが、本明細で記載および図示されているが、様々な実施形態において、本明細書に開示されているキッティングシステムは、例として本明細書で具体的に示されている以外の方法で構成された1または複数のキッティングマシンを備えてもよく、かかるキッティングマシンは、詳細に記載した具体的なメカニズム以外を用いて本明細書に記載のように取得およびキッティングのためにアイテムを配置または再配置する方法を提供する。本開示の範囲内のキッティングマシンは、本明細書で開示されているように、オンボードの、近くの、または、リモートのコントローラおよび/または制御コンピュータの制御下で、ピックアップに向けてアイテムを配置または再配置する任意の1または複数の方法を提供してよい。
【0080】
様々な実施形態において、本明細書で開示されている任意のタイプのキッティングマシンが、必要なアイテムを取得して箱またはその他のコンテナまたは目的地に配置することを可能にするために、1または複数のキッティングマシンと、1または複数のロボットアームまたはその他のロボット取得装置との機能を用いて、ロボットアームまたはその他のロボット取得装置のリーチ内の位置にキッティングマシン上のアイテムを配置することによって、注文を満たすなどのために、キッティング動作を実行するために用いられてよい。
【0081】
図11は、格納可能な箱拘束システムの一実施形態を示す図である。様々な実施形態において、図11に示す箱拘束システムは、本明細書に開示されているキッティングシステムがアイテムを箱に梱包する間に、箱を適所に保持するために用いられてよい。図の例において、格納可能な拘束装置1106および1108は、箱1104を拘束する位置へ移動されている。様々な実施形態において、図の位置において、格納可能な拘束装置1106および1108は、例えば、図に示すように、ロボットアームを用いて箱1104の中にアイテムをより密におよび/または正確に梱包することを可能にするための支えを提供しうる。様々な実施形態において、本明細書に記載の制御コンピュータは、コンベヤ1102を用いて、図に示す位置へ箱1104を前進させ、図に示すように、格納可能な拘束装置1106および1108を拘束位置へ移動させる。図に示す位置での梱包が完了すると、制御コンピュータは、格納可能な拘束装置1106および1108を引っ込めて、次の位置へ箱1104を前進させるようにコンベヤ1102を動作させる。
【0082】
図12Aは、格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図である。図の例において、垂直格納可能なバリア1202が、図に示す位置に箱1208を拘束するために、第1コンベヤ部分1204と第2コンベヤ部分1206との間に配備(挿入)されている。様々な実施形態において、本明細書に記載の制御コンピュータは、コンベヤ1204を用いて、図に示す位置へ箱1208を前進させ、図に示すように、垂直格納可能なバリア1202を拘束位置へ移動させる。図に示す位置での梱包が完了すると、制御コンピュータは、垂直格納可能なバリア1202を引っ込めて、次の位置へ箱1208を前進させるようにコンベヤ1204および1206を動作させる。
【0083】
図12Bは、図12Aの格納可能な箱拘束装置の動作を示す図である。上側の図において、垂直格納可能なバリア1202は、配備位置すなわち拘束位置にある様子が示されている。上側の図に示した位置において、垂直格納可能なバリア1202は、ロボットアームがアイテムをより密におよび/または正確に箱1208の中に梱包することを可能にするための支えとして用いられる位置にある。下側の図において、垂直格納可能なバリア1202は、下方へ引っ込められており、箱1208がコンベヤ1204および1206の動作によって前進されることを可能にしている。
【0084】
図13Aは、非配備位置にある格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図である。図の例において、コンベヤ1302は、本明細書で開示されているキッティングマシンおよび/またはシステムによって積み込みされる位置に箱1304を前進させている。箱1304の両側の箱拘束装置1306および1308が、格納位置すなわち非配備位置にあり、箱1304が適所に移動されることを可能にしている様子が図13Aに示されている。
【0085】
様々な実施形態において、図に示すように箱1304が積み込み位置に存在していることが、検出され、および/または、制御コンピュータに報告され、制御コンピュータは、箱拘束装置1306、1308を配備させる。
【0086】
図13Bは、配備位置にある図13Aの格納可能な箱拘束装置の一実施形態を示す図である。図の位置において、箱拘束装置1306および1308は、箱1304がx方向またはy方向のいずれかに移動するのを防ぎ、例えば、1または複数のロボットアームによって、梱包中に箱1304をしっかりと適所に保持する。アームは、図に示す位置から箱を移動させることなしに、箱1304の側面に向かっておよび/または箱1304の中の他のアイテムに向かって、アイテムを押しつけることができる。
【0087】
図13Aおよび図13Bに示す例において、箱拘束装置1306および1308は、固定幅を有しているが、いくつかの実施形態において、幅は、異なるサイズの箱を収容して保持するために変更される。いくつかの実施形態において、幅は、(例えば、設計範囲またはサポート範囲内で)任意のサイズの箱をしっかりつかんで保持するために、例えば、制御コンピュータの制御下で、1または複数のセンサに基づいて、などの方法で、動的に調整される。
【0088】
図14は、キッティングマシンまたはその他のモジュールをキッティング動作に組み込むための処理の一実施形態を示すフローチャートである。様々な実施形態において、本明細書で開示されているキッティングシステムは、いつでも、1または複数の動作可能なキッティングマシンを備えてよい。異なるタイプのキッティングマシンが、利用、混合、適合されてもよい。様々な組み合わせのキッティングマシンが、時間と共に利用されてもよい。例えば、第1セットのキッティングマシンが、第1群のアイテムを梱包するために用いられてよい。その後に、1または複数のマシン、もしくは、全体が、異なる属性を有する異なるアイテムを操作するために最適化および構成された他のマシンに置き換えられてよい。例えば、第1キッティングマシンは、置き換え前のマシンよりも、大きいまたは小さい、重いまたは軽い、頑丈または壊れやすい、などのアイテムを操作するために最適化および構成された第2キッティングマシンに置き換えられてよい。いくつかの実施形態において、キッティングマシンは、所定の物理的位置またはその近くにマシンを配置し、マシンをオンにし、初期化を開始することによって、配備、追加などされてよい。例えば、キッティングシステの場所のフロアにペイントまたは具体化された可視的、電子的、または、その他のマークが、マシンを配置するために用いられてよい。センサが、新しく配備されたキッティングマシンの検出、その位置の決定、マシンへの接続、マシンに対する制御の確立、マシンのテストなどのために、キッティングシステムによって用いられてよい。
【0089】
図14に示す例において、処理1400は、コントローラ、キッティングマシン、および、制御コンピュータ、の内の1または複数によって実行されてよい。図の例において、新たなロボット棚モジュール(例えば、キッティングマシン)が配備された旨の示唆が受信される(工程1402)。新たなモジュール/マシンへの接続が確立され、新たなモジュール/マシンが制御ネットワークに追加される(工程1404)。モジュール/マシンの位置、機能、構成、および、有効荷重を表すデータが決定および格納される(工程1406)。例えば、センサデータおよび/または位置検知ルーチン(ロボットアームを用いて位置を決定するものなど)が用いられてよい。いくつかの実施形態において、構成データが、モジュール/マシンから読み出されてよく、ファイル、ディスク、メモリ、または、その他の記憶場所から読み出されてよく、および/または、新たなモジュール/マシンにクエリすることによって(例えば、可能な程度まで)決定されてよい。モジュール/マシンの機能情報、空間モデルおよび/または動作モデルなどが、マシンから読み出され、メモリから呼び出され、リモートデータベースへのコールによって取得される、などしてよい。新たなモジュール/マシンは、初期化され、オンラインにされる(工程1408)。初期化は、マシンをオンにすること、スタンバイから動作モードに切り換えること、マシンの制御を確立すること、動作テストを実行すること、および、新たなモジュール/マシンを用いてテストキッティング動作を実行すること、の内の1または複数を含んでよい。キッティング動作が、新たなモジュール/マシンを組み込んで、開始/再開される(工程1410)。
【0090】
様々な実施形態において、本明細書に開示されているキッティングマシンを備えたキッティングシステムは、例えば、アイテムが取得および梱包のために(より)好ましく配置されるのを可能にすることによって、キッティング動作を最適化し、より完全に自動化するために用いられてよい。
【0091】
上述の実施形態は、理解しやすいようにいくぶん詳しく説明されているが、本発明は、提供された詳細事項に限定されるものではない。本発明を実施する多くの代替方法が存在する。開示された実施形態は、例示であり、限定を意図するものではない。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13A
図13B
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるように構成されているアクチュエータと、
アイテム取得に関連付けられている前記位置からアイテムを取得するよう構成されているロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するように、前記アクチュエータの動作を制御するように構成されているコントローラと、
を備える、システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
上述の実施形態は、理解しやすいようにいくぶん詳しく説明されているが、本発明は、提供された詳細事項に限定されるものではない。本発明を実施する多くの代替方法が存在する。開示された実施形態は、例示であり、限定を意図するものではない。
[適用例1]システムであって、
アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるように構成されているアクチュエータと、
アイテム取得に関連付けられている前記位置からアイテムを取得するよう構成されているロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するように、前記アクチュエータの動作を制御するように構成されているコントローラと、
を備える、システム。
[適用例2]適用例1に記載のシステムであって、前記ロボット取得装置は、ロボットアームを備えている、システム。
[適用例3]適用例1に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御し、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御するように構成されているプロセッサを備える、システム。
[適用例4]適用例3に記載のシステムであって、前記システムは、さらに、箱またはその他のコンテナを積み込み位置に配置するよう構成されているコンベヤを備え、前記プロセッサは、さらに、前記箱またはその他のコンテナを前記積み込み位置に配置するために前記コンベヤを制御するように構成され、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置し、前記ロボット取得装置を用いてアイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得し、前記ロボット取得装置を用いて前記箱またはその他のコンテナの中に前記アイテムを配置するために、前記アクチュエータおよび前記ロボット取得装置の動作を協調させるように構成されている、システム。
[適用例5]適用例1に記載のシステムであって、さらに、センサを備える、システム。
[適用例6]適用例5に記載のシステムであって、前記センサは、カメラまたはその他の画像センサ、重量センサ、圧力センサ、リミットスイッチ、ならびに、接触センサ、の内の1または複数を含む、システム。
[適用例7]適用例5に記載のシステムであって、さらに、前記センサによって生成されたセンサ出力データに少なくとも部分的に基づいて、
アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御すること、および、
アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御すること、
の内の一方または両方を実行するように構成されているプロセッサを備える、システム。
[適用例8]適用例1に記載のシステムであって、前記アクチュエータは、モータ、リニアモータ、および、モータ駆動リニアベアリング、の内の1または複数を備える、システム。
[適用例9]適用例1に記載のシステムであって、前記表面は、コンベヤベルトを含み、前記コントローラは、前記コントローラの制御下で、前記アイテムが前記コンベヤベルト上に積み込まれる前記コンベヤベルトの第1端から、前記コンベヤベルトの第2端にあるピックアップゾーンへ、前記アイテムを前進させるように、前記アクチュエータを制御する、システム。
[適用例10]適用例1に記載のシステムであって、前記表面は、棚を含み、前記コントローラは、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記棚を配置するように、前記アクチュエータを制御する、システム。
[適用例11]適用例1に記載のシステムであって、前記入れ物は、複数の容器の内の1つを含み、前記複数の容器の各々は、その容器に対応するタイプのある量のアイテムを収容しており、前記コントローラは、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを収容する容器を配置するように、前記アクチュエータを制御する、システム。
[適用例12]適用例1に記載のシステムであって、前記ロボット取得装置は、レールまたはその他の直線ガイドに沿って平行移動するよう構成されているキャリッジ上に取り付けられているロボットアームを備える、システム。
[適用例13]適用例9に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置し、前記ロボットアームを用いて前記アイテムを取得するために、前記コントローラ、前記ロボットアーム、および、前記キャリッジ、の内の1または複数を制御するように構成されているプロセッサを備える、システム。
[適用例14]適用例10に記載のシステムであって、前記プロセッサは、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記取得したアイテムを箱またはその他のコンテナの中に配置するように構成されている、システム。
[適用例15]適用例11に記載のシステムであって、前記プロセッサは、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記取得したアイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の特定の位置に配置するように構成されている、システム。
[適用例16]適用例12に記載のシステムであって、さらに、前記ロボットアームを用いて、前記アイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の前記特定の位置に配置することを容易にするように、前記箱またはその他のコンテナを適所に保持するための箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムを備える、システム。
[適用例17]適用例13に記載のシステムであって、箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムが、格納可能な壁またはその他の格納可能なバリアの一方または両方を備える、システム。
[適用例18]適用例13に記載のシステムであって、前記プロセッサは、前記アイテムを前記箱またはその他のコンテナの中の前記特定の位置に配置するために、前記ロボットアームの動作と協調するよう、前記箱またはその他のコンテナ用の拘束メカニズムの動作を制御するように構成されている、システム。
[適用例19]適用例1に記載のシステムであって、前記アクチュエータは、第1キッティングマシンに関連付けられており、前記アイテムは、第1アイテムタイプの第1アイテムを含み、前記システムは、さらに、関連付けられているアイテムタイプの対応するアイテムに各々関連付けられている1または複数のさらなるキッティングマシンを備える、システム。
[適用例20]適用例19に記載のシステムであって、さらに、新たなキッティングマシンが前記システムに関連付けられていることを検出し、前記新たなキッティングマシンを前記システムに組み込むように構成されているプロセッサを備える、システム。
[適用例21]適用例20に記載のシステムであって、前記プロセッサは、前記新たなキッティングマシンを初期化すること、前記新たなキッティングマシンの配置、位置、および、向き、の内の1または複数を決定すること、前記新たなキッティングマシンに関連付けられるアイテムおよびアイテムタイプの一方または両方を決定すること、前記新たなキッティングマシンの機能を決定すること、前記システムに関連付けられているネットワークに前記新たなキッティングマシンを追加すること、ならびに、前記新たなキッティングマシンに動作テストを実行すること、の内の1または複数を実行することにより、前記新たなキッティングマシンを前記システムに組み込むように構成されている、システム。
[適用例22]適用例1に記載のシステムであって、さらに、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために前記コントローラを介して前記アクチュエータを制御し、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するために前記ロボット取得装置を制御するように構成されているプロセッサを備え、前記プロセッサは、さらに、前記システムが現在のキッティング動作を自動動作で継続できない状態になった旨の示唆を受信し、前記示唆に少なくとも部分的に基づいてオンデマンド人間遠隔操作を開始するよう構成されている、システム。
[適用例23]適用例22に記載のシステムであって、前記オンデマンド人間遠隔操作は、前記システムに関連付けられている遠隔操作装置を介して提供される、システム。
[適用例24]適用例23に記載のシステムであって、前記遠隔操作装置は、前記システムを含む複数のロボットキッティングシステムに関連付けられている、システム。
[適用例25]適用例24に記載のシステムであって、前記複数のロボットキッティングシステムの少なくとも一部は、前記システムが配置されている第1位置以外の1または複数の位置に配置されているロボットキッティングシステムを含み、オンデマンド人間操作が、ネットワークを介してリモートで前記遠隔操作装置を利用して実行されるよう構成されている、システム。
[適用例26]アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるよう構成されているアクチュエータを備えたキッティングシステムを動作させるための方法であって、
前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置にアイテムを配置し、
ロボット取得装置を用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得し、
前記ロボット取得装置を用いて、前記アイテムを目的地に配置すること、
を備え、
前記アクチュエータは、前記ロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために用いられる、方法。
[適用例27]適用例26に記載の方法であって、前記ロボット取得装置は、限られたリーチを有するロボットアームを備え、前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置する結果として、前記アイテムが前記ロボットアームのリーチ内に配置される、方法。
[適用例28]非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体内に具現化され、アイテム取得に関連付けられている位置に表面または入れ物を移動させるよう構成されているアクチュエータを備えたキッティングシステムを動作させるためのコンピュータ命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、
前記アクチュエータを用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置にアイテムを配置するためのコンピュータ命令と、
ロボット取得装置を用いて、アイテム取得に関連付けられている前記位置から前記アイテムを取得するためのコンピュータ命令と、
前記ロボット取得装置を用いて、前記アイテムを目的地に配置するためのコンピュータ命令と、
を備え、
前記アクチュエータは、前記ロボット取得装置の動作と少なくとも部分的に同調して、アイテム取得に関連付けられている前記位置に前記アイテムを配置するために用いられる、コンピュータプログラム製品。
【外国語明細書】