(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056228
(43)【公開日】2023-04-19
(54)【発明の名称】医療支援システム、情報提示方法、制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20230412BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021165453
(22)【出願日】2021-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】國分 豊克
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA03
5L099AA04
(57)【要約】
【課題】医療従事者間の協力及び連携を促す。
【解決手段】医療支援システム(100)は、症状情報取得部(302)と、提示部(14)と、を備える。症状情報取得部(302)は、患者の症状に関する症状情報を、第1医療従事者から取得する。提示部(14)は、症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者であって、第1医療従事者とは異なる第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、第1医療従事者に提示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の症状に関する症状情報を、第1医療従事者から取得する症状情報取得部と、
前記症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1医療従事者に提示する提示部と、を備える、
医療支援システム。
【請求項2】
複数の医療従事者の各々を識別可能な医療従事者情報と、前記複数の医療従事者の各々の第1属性情報とが関連付けられた医療従事者情報データベースから、前記症状情報に対応する前記第1属性情報、及び/又は、前記第1属性情報に関連付けられた前記医療従事者情報を前記第2医療従事者情報として抽出する抽出部をさらに備え、
前記提示部は、前記抽出部によって抽出された前記第2医療従事者情報を、前記第1医療従事者に提示する、
請求項1に記載の医療支援システム。
【請求項3】
前記第1属性情報は、前記複数の医療従事者の各々の、技能レベルを示す情報、対応可能な症例を示す情報、過去に行った施術数を示す情報、及び、過去に行った施術に対する評価を示す情報、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の医療支援システム。
【請求項4】
前記第1属性情報は、前記複数の医療従事者の各々の協力を受けた場合に支払う報酬に関する情報を含む、
請求項3に記載の医療支援システム。
【請求項5】
前記第1属性情報は、前記複数の医療従事者の各々が過去に行った施術を撮像した画像を含む、
請求項3又は4に記載の医療支援システム。
【請求項6】
前記第1属性情報は、前記複数の医療従事者の各々が協力可能な日時に関する情報、前記複数の医療従事者の各々の勤務地に関する情報、及び、前記複数の医療従事者の各々が協力可能な地域に関する情報、の少なくとも1つを含む、
請求項3から5のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項7】
前記症状情報は、前記第1医療従事者が前記患者の施術が可能な候補日を示す情報を含み、
前記抽出部は、前記医療従事者情報データベースから、前記候補日に前記患者の施術が可能な、あるいは前記候補日に前記患者の施術に協力可能な、医療従事者に関する医療従事者情報、及び/又は、第1属性情報を前記第2医療従事者情報として抽出する、
請求項2から6のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項8】
前記症状情報は、前記患者の施術において、前記第1医療従事者が前記第2医療従事者に要求する協力形態に関する情報を含み、
前記抽出部は、前記医療従事者情報データベースから、前記第1医療従事者が要求する前記協力形態に対応可能な、医療従事者に関する医療従事者情報、及び/又は、第1属性情報を前記第2医療従事者情報として抽出する、
請求項2から6のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項9】
前記症状情報は、前記患者の施術を過去に行った医療従事者に関する協力履歴情報を含み、
前記抽出部は、前記医療従事者情報データベースから、前記協力履歴情報と一致する前記第2医療従事者情報を抽出する、
請求項2から6のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項10】
前記症状情報は、前記第1医療従事者及び前記第2医療従事者に閲覧可能に提示される、
請求項2から9のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項11】
前記第1医療従事者の第2属性情報は、前記第2医療従事者に閲覧可能に提示される、
請求項10に記載の医療支援システム。
【請求項12】
前記第2属性情報は、前記第1医療従事者の勤務地に関する情報、及び、前記第2医療従事者に対する報酬の支払い状況に関する情報、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項11に記載の医療支援システム。
【請求項13】
前記第1医療従事者にメッセージを提示するメッセージ出力部をさらに備え、
前記メッセージ出力部は、前記症状情報の入力が不足している場合に、前記第1医療従事者に該不足を補うように促すメッセージを提示する、
請求項1から12のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項14】
前記第1医療従事者によって、前記提示した前記第2医療従事者情報の中から1以上の前記第2医療従事者情報の選択が行われた場合、該選択された前記第2医療従事者情報に対応する前記第2医療従事者に、前記第1医療従事者によって選択された旨を示す選択通知を送信する第1通知部をさらに備える、
請求項1から13のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項15】
前記第1医療従事者によって前記第2医療従事者情報の選択が行われない場合、前記第1通知部は、前記提示した前記第2医療従事者情報の中から所定の条件を満たす前記第2医療従事者情報に対応する前記第2医療従事者に、前記第1医療従事者への協力を依頼する依頼通知を送信する、
請求項14に記載の医療支援システム。
【請求項16】
請求項14に記載の前記選択通知、又は、請求項15に記載の前記依頼通知に応じて、前記第2医療従事者から前記第1医療従事者に、前記第1医療従事者に協力可能か否かに関する回答通知を送信する第2通知部をさらに備える、
医療支援システム。
【請求項17】
前記症状情報に基づき、前記第1医療従事者が前記第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を決定する報酬決定部をさらに備え、
前記決定した報酬を前記提示部に提示する、
請求項1から16のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項18】
前記報酬決定部は、前記第1医療従事者が前記第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を、前記第2医療従事者毎に決定する、
請求項17に記載の医療支援システム。
【請求項19】
前記第1医療従事者に協力する前記第2医療従事者が決定した場合、該第2医療従事者が協力する対象施術に関する施術情報を管理する施術情報管理部をさらに備える、
請求項1から18のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項20】
前記施術情報は、前記第2医療従事者が協力する前記対象施術に付与された対象施術識別情報、前記対象施術のために使用された器材に付与された管理番号、前記対象施術の様子を撮像した撮像データ、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項19に記載の医療支援システム。
【請求項21】
前記施術情報は、前記対象施術以後における前記患者に対する処置内容に関する処置情報を含む、
請求項19又は20に記載の医療支援システム。
【請求項22】
前記施術情報は、前記対象施術に対する、前記第1医療従事者による評価に関する施術評価情報を含む、
請求項19から21のいずれか1項に記載の医療支援システム。
【請求項23】
第1医療従事者からの、患者の症状に関する症状情報の入力を受付ける第1通信端末と、
前記第1通信端末と通信可能に接続されたサーバ装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1通信端末から取得した前記症状情報に基づいて特定した医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1通信端末に送信する、
医療支援システム。
【請求項24】
患者の症状に関する症状情報を、第1医療従事者から取得する症状情報取得ステップと、
前記症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1医療従事者に提示する提示ステップと、を含む、
情報提示方法。
【請求項25】
請求項1から22のいずれか1項に記載の医療支援システムとしてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記症状情報取得部、及び前記提示部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療支援システム及び情報提示方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の症状に対して適切な医療を提供するために、複数の医療従事者が連携して患者に対応する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患者の症状によっては、該患者が普段利用している医療施設に勤務する主治医では十分な対応が困難な場合がある。例えば、難易度の高い施術が必要である場合、及び症例が少ない症状を有する患者に対応する場合等では、主治医は、高い技能と豊富な経験とを備えた他の医療従事者に協力を依頼することになる。
【0005】
従来、他の医療従事者に協力を依頼する場合、各医療従事者の人脈、及び複数の医療施設に対する営業を行っている業者からの紹介等に依存することが多く、医療従事者間の協力及び連携を促す仕組みが要望されている。
【0006】
本開示の一態様は、医療従事者間の協力及び連携を促す医療支援システム及び情報提供方法等を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る医療支援システムは、患者の症状に関する症状情報を、第1医療従事者から取得する症状情報取得部と、前記症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1医療従事者に提示する提示部と、を備える。
【0008】
また、本開示の一態様に係る医療支援システムは、第1医療従事者からの、該患者の症状に関する症状情報の入力を受付ける第1通信端末と、前記第1通信端末と通信可能に接続されたサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記第1通信端末から取得した前記症状情報に基づいて特定した医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1通信端末に送信する。
【0009】
本開示の一態様に係る情報提供方法は、患者の症状に関する症状情報を、第1医療従事者から取得する症状情報取得ステップと、前記症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者であって、前記第1医療従事者とは異なる前記第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を、前記第1医療従事者に提示する提示ステップと、を含む。
【0010】
本開示の各態様に係る医療支援システムは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記医療支援システムが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記医療支援システムをコンピュータにて実現させる医療支援システムの制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本開示の範疇に入る。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一態様によれば、医療従事者間の協力及び連携を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態に係る医療支援システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】サーバ装置及び第1通信端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】医療従事者情報データベースのデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】第1属性情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】利用者情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】症状情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】医療支援システムが行う処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】一実施形態に係る医療支援システムの構成の一例を示す図である。
【
図9】サーバ装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図10】第2通信端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図11】施術情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図12】医療支援システムが行う処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔実施形態1〕
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。
【0014】
本開示において、「医療従事者」とは、患者が有する症状に対して医療的な介入を行うことが可能な者を意図している。ここで、「介入」は、往診及び診断、指導、投薬、検査、手術等であってもよい。「医療従事者」は、内科医、外科医(例えば、整形外科医を含む)、歯科医、眼科医、精神科医、及び/又は、放射線科医等であってもよい。あるいは、医療従事者は、患者に対する介入を行う資格を有する者であればよく、看護師、医療技師(例えば、検査技師等を含む)、介護士、薬剤師、及び/又は、栄養士等であってもよい。以下では、「医療従事者」が歯科医であり、「介入」がインプラント手術などの専門性を要する施術である場合を例に挙げて説明する。
【0015】
(医療支援システム100の構成)
まず、本開示の一実施形態に係る医療支援システム100の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、一実施形態に係る医療支援システム100の概略構成の一例を示す図である。
【0016】
医療支援システム100は、第1医療従事者Dr1から取得した、患者の症状に関する症状情報に基づいて特定された第2医療従事者Dr2に関する第2医療従事者情報を、第1医療従事者に提示するシステムである。第2医療従事者Dr2は、第1医療従事者Dr1に協力する医療従事者である。第2医療従事者Dr2は、症状情報が示す症状に対応可能な、第1医療従事者Dr1とは異なる医療従事者である。第2医療従事者Dr2は、例えば、第1医療従事者D1よりも当該患者の症状に対して必要な手術と同様の手術を数多く行った、経験豊富な医療従事者であってもよい。あるいは、患者に対する第1医療従事者Dr1の施術に立ち会い、アドバイスを授けることが可能な医療従事者であってもよい。以下では、第2医療従事者Dr2が、第1医療従事者Dr1よりも、経験豊富で、患者に必要な手術を行う技能を有する医療従事者である場合を例に挙げて説明する。
【0017】
医療支援システム100の利用を申請した第1医療従事者Dr1は、所定のアプリケーションプログラム(医療支援アプリ111)を提供される。医療支援アプリ111は、第1医療従事者Dr1が使用するタブレット端末、及び/又は、スマートフォンなどのコンピュータにインストールされる。コンピュータは、インストールされた医療支援アプリ111を起動することによって後述の第1通信端末1として機能する。第1医療従事者Dr1は、第1通信端末1を用いて、自身を医療支援システム100にける第1医療従事者Dr1として利用者登録を行う。利用者として登録された第1医療従事者に関する情報は、後述の利用者情報311に格納される。本開示において、第1医療従事者Dr1の数は少なくとも1人以上であってもよい。
【0018】
一方、医療支援システム100の利用を申請した、経験豊富な医療従事者は、所定のアプリケーションプログラム(医療支援アプリ211)を提供される。医療支援アプリ211は、経験豊富な医療従事者が使用するタブレット端末、及び/又は、スマートフォンなどのコンピュータにインストールされる。コンピュータは、インストールされた医療支援アプリ211を起動することによって後述の第2通信端末2として機能する。経験豊富な医療従事者は、第2通信端末2を用いて、自身を医療支援システム100にける第2医療従事者Dr2として登録する。第2医療従事者として登録された医療従事者に関する情報は、後述の医療従事者情報データベース312に格納される。本開示において、第2医療従事者Dr2の数は少なくとも1人以上であってもよい。
【0019】
医療支援システム100は、少なくとも第1通信端末1、及びサーバ装置3を備えている。医療支援システム100は、第1通信端末1、サーバ装置3に加え、第2通信端末2を備えていてもよい。
【0020】
医療支援システム100において、サーバ装置3、第1通信端末1、及び第2通信端末2は、互いに通信可能に接続されていてもよい。例えば、サーバ装置3は、
図1に示すように、通信ネットワーク9を介して、第1通信端末1及び第2通信端末2と通信可能に接続されていてもよい。第1通信端末1とサーバ装置3、及び、第2通信端末2とサーバ装置3は無線通信で接続されていてもよいし、有線通信で接続されていてもよい。
【0021】
医療支援システム100は、複数の第1通信端末1、及び複数の第2通信端末2を備える構成であってもよい。すなわち、医療支援システム100は、複数の第1医療従事者Dr1の各々に対して、複数の第2医療従事者Dr2についての第2医療従事者情報を提供することも可能である。
【0022】
以下、サーバ装置3、第1通信端末1、及び第2通信端末2について説明する。
【0023】
(サーバ装置3)
サーバ装置3は、第1医療従事者Dr1に症状情報を入力させたり、該症状情報に基づいて特定された第2医療従事者情報を第1医療従事者Dr1に提示したりするウェブページを生成し、該ウェブページを管理するコンピュータであってもよい。コンピュータのハードウェア、及びOS(Operating System)は、任意の公知のものが適用され得る。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、サーバ装置3は、第1通信端末1から症状情報を受信し、該症状情報に基づいて特定された第2医療従事者情報を第1通信端末1に送信する構成であってもよい。
【0024】
サーバ装置3は、クラウドコンピューティングシステムによって実現されてもよい。
【0025】
サーバ装置3は、第1通信端末1から取得した症状情報に基づいて、第2医療従事者としての技能、及び/又は経験を有する第2医療従事者に関する情報を、第2医療従事者情報として医療従事者情報データベース312から抽出する機能を備えていてもよい。第2医療従事者情報は、症状情報の提供元である第1通信端末1において提示される。
【0026】
サーバ装置3の構成について、
図2を用いて説明する。
図2は、サーバ装置3及び第1通信端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。サーバ装置3は、サーバ装置3が備えるCPU(Central Processing Unit)に対応する制御部30、及びサーバ装置3が備えるメモリに対応する記憶部31を備えている。また、サーバ装置3は、第1通信端末1、及び第2通信端末2との通信を行う通信部32を備えている。
【0027】
<記憶部31>
記憶部31は、制御部30によって読み出される各種コンピュータプログラム、及び、制御部30が実行する各種処理において利用されるデータなどが格納されている記憶装置である。記憶部31には、利用者情報311、医療従事者情報データベース312、及び症状情報313が記憶されていてもよい。利用者情報311、医療従事者情報データベース312、及び症状情報313のそれぞれについて、
図3~
図6を用いて説明する。
【0028】
[医療従事者情報データベース312]
まず、医療従事者情報データベース312について、
図3を用いて説明する。
図3は、医療従事者情報データベース312のデータ構造の一例を示す図である。
図3に示す医療従事者情報データベース312には、医療支援システム100に第2医療従事者Dr2として登録した各医療従事者の情報が含まれている。
【0029】
医療従事者情報データベース312は、第2医療従事者Dr2として登録した各医療従事者の情報に加え、医療支援システム100の利用者(すなわち、第1医療従事者Dr1)として登録した各医療従事者の情報も含んでいてもよい。すなわち、医療従事者情報データベースを、
図5に示す利用者情報311と、
図3に示す医療従事者情報データベース312とを兼ねた1つのデータベースとして構成してもよい。この場合、医療従事者情報データベース312は、複数の医療従事者の各々を識別可能な医療従事者情報と、複数の医療従事者の各々の第1属性情報とが関連付けられたデータである。ここで、医療従事者情報は、少なくとも、医療従事者ID、及び/又は氏名を含んでいる。
【0030】
医療従事者情報データベース312には、
図3に示すように、各第2医療従事者の第2医療従事者ID、氏名、各第2医療従事者の勤務する勤務地情報、連絡先情報、及び第1属性情報等が含まれていてもよい。第1属性情報については後に説明する。
【0031】
第2医療従事者IDは、例えば、第2医療従事者Dr2として医療支援システム100に登録した各医療従事者に付与される識別情報である。第2医療従事者の各々は、この第2医療従事者IDによって互いに識別可能である。
図3において、「SP001」という第2医療従事者IDの第2医療従事者Dr2(以下、第2医療従事者SP001)、及び、「SP002」という第2医療従事者IDの第2医療従事者Dr2(以下、第2医療従事者SP002)が示されている。
【0032】
勤務地情報は、各第2医療従事者Dr2が勤務する(あるいは、所属する)医療機関の住所、及び/又は名称であってもよい。
図3において、第2医療従事者SP001の勤務地は「A県E市」の「A県立医科大学病院」であり、第2医療従事者SP002の勤務地は「T県D区」の「LLインプラント歯科病院」であることが示されている。また、勤務地情報は、勤務地の診療時間、休日、各第2医療従事者の出勤日等が含まれていてもよい。
【0033】
連絡先情報は、サーバ装置3から各第2医療従事者Dr2が使用する第2通信端末2に各種通知を送信するための連絡先情報であればよく、例えば、電子メールアドレス、及び/又はショートメッセージサービスが使用可能な電話番号等であってもよい。あるいは、連絡先情報は、第1医療従事者Dr1から第2医療従事者Dr2に連絡する場合に利用されてもよい。
【0034】
第1属性情報は、第2医療従事者Dr2の各々に関する情報である。第1属性情報について、
図4を用いて説明する。
図4は、第1属性情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0035】
図4は、第2医療従事者SP001に関する第1属性情報の一例を示している。
図4に示すように、第1属性情報には、第2医療従事者SP001の技能レベル、対応可能な症例、過去に行った施術数、過去に行った施術を撮像した画像、及び、過去に行った施術に対する評価が含まれていてもよい。
【0036】
ここで、技能レベルは、第2医療従事者SP001が自身の技能に対する自己評価であってもよいし、所定の評価基準に基づいて、第2医療従事者SP001の技能を客観的に評価したものであってもよい。所定の評価基準として、第1属性情報に含まれる、対応可能な症例、過去に行った施術数、及び過去に行った施術に対する評価等が参照され得る。
図4に示す技能レベルでは、最も優れていることを示すレベル「SS」、優れていることを示す「S」、良好であることを示す「A」、及び、良好ではないものの許容可能レベルである「B」の4段階評価が採用されている。
【0037】
すなわち、第1属性情報は、複数の第2医療従事者Dr2の各々の、技能レベルを示す情報、対応可能な症例を示す情報、過去に行った施術数を示す情報、及び、過去に行った施術に対する評価を示す情報、のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、第1属性情報は、複数の第2医療従事者Dr2の各々が過去に行った施術を撮像した画像を含んでいてもよい。また、第1属性情報は、第2医療従事者Dr2の各々が過去に行った施術を撮像した動画であってもよい。また、第1属性情報は、第2医療従事者Dr2の各々が過去に行った施術を撮像した画像と動画とを含んでいてもよい。また、第1属性情報は、複数の第2医療従事者の各々に関する、協力可能な日時に関する情報、及び/又は、協力可能な地域に関する情報を含んでいてもよい。
【0038】
第1属性情報の一部、あるいはすべては、第1医療従事者Dr1に閲覧可能に提示されてもよい。
【0039】
[利用者情報311]
次に、利用者情報311について、
図5を用いて説明する。
図5は、利用者情報311のデータ構造の一例を示す図である。利用者情報311には、医療支援システム100に利用者として登録した第1医療従事者Dr1の各々に関する情報が含まれている。
【0040】
利用者情報311には、
図5に示すように、各第1医療従事者Dr1の第1医療従事者ID、氏名、各第1医療従事者の第2属性情報、及び、連絡先情報等が含まれていてもよい。第2属性情報は、第1医療従事者Dr1の各々の勤務地に関する情報を含んでいてもよい。
【0041】
利用者情報311は、第1医療従事者Dr1として登録した各医療従事者の情報に加え、第2医療従事者Dr2として登録した各医療従事者の情報も含んでいてもよい。
【0042】
第2医療従事者Dr2に協力を依頼した第1医療従事者Dr1の第2属性情報の一部、あるいはすべては、第1医療従事者Dr1によって選択された第2医療従事者Dr2に閲覧可能に提示されてもよい。
【0043】
[症状情報313]
続いて、症状情報313について、
図6を用いて説明する。
図6は、症状情報313のデータ構造の一例を示す図である。症状情報313には、サーバ装置3が第1通信端末1から取得した症状情報が、第1医療従事者Dr1毎に格納されている。
【0044】
症状情報313には、
図6に示すように、症状方法を提供した第1医療従事者Dr1の第1医療従事者ID、患者ID、患者属性情報、施術種別(及び施術部位)、及び、依頼情報等が含まれていてもよい。また、症状情報313には、施術部位の画像や種々の検査結果等が含まれていてもよい。依頼情報には、患者の施術が可能な候補日、第2医療従事者に要求する協力形態、及び/又は、患者の施術を過去に行った医療従事者に関する情報が含まれていてもよい。すなわち、症状情報313は、下記に示す情報のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
・第1医療従事者が前記患者の施術が可能な候補日を示す情報
・患者の施術において、第1医療従事者が第2医療従事者に要求する協力形態に関する情報
・患者の施術を過去に行った医療従事者に関する協力履歴情報。
【0045】
症状情報の一部、あるいはすべては、第1医療従事者Dr1によって選択された第2医療従事者Dr2に閲覧可能に提示されてもよい。
【0046】
<制御部30>
図2に戻り、サーバ装置3の制御部30は、CPUが所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現させる認証部301、症状情報取得部302、及び抽出部303を備えている。
【0047】
認証部301は、第1通信端末1からのアクセスを認証する。認証部301は、利用者情報311に基づいて各アクセスを認証してもよい。この場合、例えば、第1医療従事者Dr1によって第1通信端末1に症状情報が入力された場合、認証部301は、入力された症状情報に含まれる第1医療従事者IDが、利用者情報311に登録されていることを確認すればよい。
【0048】
症状情報取得部302は、症状情報を第1医療従事者から取得する。より具体的には、症状情報取得部302は、第1医療従事者によって第1通信端末1に入力された症状情報を取得する。
【0049】
抽出部303は、医療従事者情報データベース312から、症状情報に対応する第1属性情報、及び/又は、第1属性情報に関連付けられた1以上の第2医療従事者IDを第2医療従事者情報として抽出する。抽出部303によって抽出された第2医療従事者情報には、症状情報に含まれる症状に対応可能な1以上の第2医療従事者Dr2に関する医療従事者情報が含まれていてもよい。
【0050】
抽出部303は、第2医療従事者情報を、通信部32を介して、症状情報の提供元である第1通信端末1に送信してもよい。あるいは、抽出部303は、第2医療従事者情報を含むウェブページを作成し、第1医療従事者Dr1に該ウェブページを閲覧させてもよい。第2医療従事者情報は、例えば、症状情報に含まれる症状に対応可能な1以上の第2医療従事者Dr2に関する医療従事者情報が列挙されたリスト形式の情報であってもよい。
【0051】
抽出部303は、医療従事者情報データベース312から、協力履歴情報と一致する第2医療従事者情報を抽出してもよい。これにより、サーバ装置3は、患者の症状に対して過去に協力したことのある第2医療従事者情報を、症状情報に基づいて抽出することができる。
【0052】
(第1通信端末1)
第1通信端末1は、第1医療従事者Dr1が使用するコンピュータである。第1通信端末1は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよい。コンピュータのハードウェア、及びOSは、任意の公知のものが適用され得る。例えば、第1医療従事者Dr1が使用するコンピュータにインストールされている医療支援アプリ111を記憶部11から読み出して実行することにより、該コンピュータは第1通信端末1としての各種機能を実現することができる。
【0053】
第1通信端末1は、例えば、キーボード、タッチパネル、及び/又はマイク等の入力部13、及びモニタ等の提示部14を備えていてもよい。第1通信端末1は、患者の症状に関する症状情報の入力を受け付ける。症状情報は、例えば、患者を診断した第1医療従事者Dr1によって入力され得る。第1通信端末1は、症状情報をサーバ装置3に送信してもよい。
【0054】
また、第1通信端末1は、サーバ装置3にアクセスし、サーバ装置3によって生成されたウェブページを提示部14に表示させてもよい。このウェブページには、第1医療従事者Dr1に、症状情報の入力を促すための記入欄が設けられていてもよい。第1医療従事者Dr1は、該ウェブページを利用して、症状情報の入力を行うことができる。
【0055】
また、第1通信端末1は、サーバ装置3との通信を行う通信部12を備えている。第1通信端末1は、通信部12を介して第2通信端末2と通信可能であってもよい。
【0056】
続いて、第1通信端末1の構成について、
図2を用いて説明する。第1通信端末1は、第1通信端末1が備えるCPUに対応する制御部10、及び第1通信端末1が備えるメモリに対応する記憶部11を備えている。
【0057】
<記憶部11>
記憶部11は、制御部10によって読み出される各種コンピュータプログラム、および、制御部10が実行する各種処理において利用されるデータなどが格納されている記憶装置である。記憶部11には、医療支援アプリ111が記憶されていてもよい。
【0058】
<制御部10>
制御部10は、CPUが所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現させる表示制御部101を備えている。
【0059】
表示制御部101は、サーバ装置3によって生成されたウェブページを提示部14に表示させる。このウェブページには、第1通信端末1を使用する第1医療従事者Dr1に症状情報を入力させるウェブページ、第1医療従事者Dr1に第2医療従事者情報を提示するウェブページが含まれている。それゆえ、提示部14にこれらのウェブページを表示させれば、提示部14は、患者の症状情報に基づいて特定された第2医療従事者情報を提示することができる。また、サーバ装置3によって特定された第2医療従事者情報が、各第2医療従事者が過去に行った施術を撮像した画像を含んでいる場合もある。それゆえ、提示部14にウェブページを表示させれば、提示部14は、各第2医療従事者が過去に行った施術を撮像した画像を提示することができる。
【0060】
第1通信端末1は、第1通信端末1を使用する第1医療従事者Dr1が勤務する医療機関内に配されたLAN(Local Area Network)を介して、電子カルテ情報等を格納している患者情報データベースに接続されていてもよい。すなわち、第1通信端末1は、医療機関内において第1医療従事者Dr1が使用するコンピュータであってもよい。この場合、第1医療従事者Dr1は、第1通信端末1を用いて、患者の電子カルテ情報を参照して、該患者の症状情報を入力することができる。
【0061】
(第2通信端末2)
第2通信端末2は、第2医療従事者Dr2が使用するコンピュータである。第2通信端末2は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよい。コンピュータのハードウェア、及びOSは、任意の公知のものが適用され得る。第2通信端末2は、例えば、キーボード、タッチパネル、及びマイク等の入力部23、及びモニタ等の表示部24を備えていてもよい(
図10参照)。第2通信端末2の構成については、後述する実施形態において説明する。
【0062】
(医療支援システム100が実行する処理の概要)
次に、医療支援システム100が実行する処理の概要について、
図7を用いて説明する。
図7は、医療支援システム100が行う処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0063】
まず、第1通信端末1は、第1医療関係者Dr1による操作を受け付けて、医療支援アプリ111を起動する(ステップS101)。次に、第1通信端末1は、サーバ装置3にアクセスする。そして、第1通信端末1は、第1医療関係者Dr1からの所定の操作に応じて、症状情報を入力するためのウェブページを提示し、症状情報の入力を受け付ける(ステップS102)。入力された症状情報には、第1通信端末1を使用する第1医療関係者Dr1の第1医療関係者IDが含まれていてもよい。
【0064】
サーバ装置3(症状情報取得部302)は、第1通信端末1から症状情報を取得する(ステップS301:症状情報取得ステップ)。次に、サーバ装置3(抽出部303)は、取得した症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者Dr2に関する第2医療従事者情報を抽出する(ステップS302)。
【0065】
第1通信端末1(表示制御部101)は、提示部14に、第2医療従事者情報を含むウェブページを表示させる。これにより、第1通信端末1は、第2医療従事者情報を提示する(ステップS103:提示ステップ)。
【0066】
第1医療従事者Dr1が、患者のすべての症状に過不足なく対応できるとは限らない。例えば、経験の浅い第1医療従事者Dr1であれば、患者の症状に応じて、経験豊富な医療従事者に相談したり、サポートを受けたりすることが望ましい場合がある。また、患者の症状に対応するために専門的な知識及び技術を要する場合には、必要な知識及び技術を有する医療従事者に協力を仰ぐことが望ましい。
【0067】
医療支援システム100は、第1医療従事者Dr1から患者の症状に関する症状情報を取得し、該患者の症状に対応可能な第2医療従事者に関する第2医療従事者情報を第1医療従事者に提示する。これにより、医療従事者間の協力及び連携を促すことができる。よって、患者の症状に応じた適切な医療が該患者に提供される。また、第1医療従事者Dr1は、第2医療従事者Dr2の協力を受けることによって、自身の技能を向上させることも可能である。さらに、第2医療従事者Dr2は、第1医療従事者Dr1からの協力依頼に応じることによって、自身の技能をより一層幅広く活かすことが可能となる。
【0068】
(変形例)
第1医療従事者Dr1が、提示された第2医療従事者情報を閲覧し、その中から第2医療従事者Dr2を選択し、選択した第2医療従事者Dr2に対して協力を依頼することができる。第2医療従事者Dr2による協力を依頼し、実際に協力を受けた場合、第1医療従事者Dr1は、該第2医療従事者Dr2に所定の方法で決定された報酬を支払う構成であってもよい(後述の報酬決定部307参照)。この構成を採用する場合、第1属性情報には、第2医療従事者情報に含まれる第2医療従事者Dr2の各々について、協力を受けた場合に第1医療従事者が支払う報酬に関する情報が含まれていてもよい。
【0069】
第1医療従事者Dr1が第2医療従事者Dr2に協力を依頼した場合、その費用の少なくとも一部は患者が負担することになる。それゆえ、協力を受けた後に第2医療従事者Dr2に支払うべき報酬に関する情報は、第1医療従事者Dr1が提示された第2医療従事者情報の中から第2医療従事者Dr2を選択する際に重要な判断材料となる。第1属性情報に報酬に関する情報が含まれていることにより、第1医療従事者Dr1は、提示された第2医療従事者情報の中から、費用面においても問題の無い第2医療従事者Dr2を選択することができる。
【0070】
一方、第2医療従事者Dr2による協力を受けた第1医療従事者Dr1が、該第2医療従事者Dr2に報酬を支払う義務を負う。この場合、第2属性情報には、複数の第2医療従事者Dr2の各々の協力を受けた第1医療従事者Dr1の各々の、第2医療従事者に対する報酬の支払い状況に関する情報が含まれていてもよい。
【0071】
第2医療従事者Dr2に支払うべき報酬を第1医療従事者Dr1が支払っているか否かに関する情報は、第2医療従事者Dr2が第1医療従事者Dr1からの協力依頼を受けるか否かを決断する際に重要な判断材料となる。第2属性情報に、第1医療従事者Dr1の報酬の支払い状況に関する情報が含まれていることにより、第2医療従事者Dr2は、自身を選択した第1医療従事者Dr1からの協力依頼に安心して応じることができる。
【0072】
〔実施形態2〕
本開示の他の実施形態について、以下に説明する。説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0073】
(医療支援システム100aの構成)
医療支援システム100aの構成について、
図8を用いて説明する。
図8は、一実施形態に係る医療支援システム100aの構成の一例を示す図である。医療支援システム100aは、サーバ装置3aと、第1医療従事者が使用する第1通信端末1と、第2医療従事者Dr2が使用する第2通信端末2と、を備えている。
【0074】
図8に示す医療支援システム100aは、下記に示す(a)~(f)をすべて行うことが可能なシステムである。
(a)第1医療従事者Dr1による症状情報の入力を支援するメッセージを提示。
(b)第1医療従事者Dr1から第2医療従事者Dr2に支払うべき報酬に関する情報を含む第2医療従事者情報を提示。
(c)第1医療従事者Dr1によって選択された第2医療従事者Dr2への選択通知の送信。
(d)選択通知を受け取った第2医療従事者Dr2から該第1医療従事者Dr1への回答通知の送信。
(e)第1医療従事者に協力することが決定した第2医療従事者に、協力する施術(以下、対象施術)に関する施術情報を提供。
(f)第2医療従事者Dr2の報酬受け取り状況の管理。
【0075】
ただし、
図8に示す医療支援システム100aは、一例にすぎない。医療支援システム100aは、上記(a)~(f)のうちの少なくとも1つを行うことが可能なように構成されてもよい。
【0076】
(サーバ装置3a)
サーバ装置3aの構成について、
図9を用いて説明する。
図9は、サーバ装置3aの構成の一例を示す機能ブロック図である。サーバ装置3aは、サーバ装置3aが備えるCPUに対応する制御部30a、及びサーバ装置3aが備えるメモリに対応する記憶部31aを備えている。
【0077】
<記憶部31a>
記憶部31aは、制御部30aによって読み出される各種コンピュータプログラム、及び、制御部30aが実行する各種処理において利用されるデータなどが格納されている記憶装置である。記憶部31aには、利用者情報311、医療従事者情報データベース312、症状情報313、及び施術情報314が記憶されていてもよい。施術情報314については、後に具体例を挙げて説明する。
【0078】
<制御部30a>
制御部30aは、CPUが所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現させる認証部301、症状情報取得部302、及び抽出部303を備えている。また、制御部30aは、メッセージ出力部304、選択通知生成部305、回答通知生成部306、報酬決定部307、及び施術情報管理部308のうちの少なくともいずれか1つをさらに備えていてもよい。
【0079】
[メッセージ出力部304]
メッセージ出力部304は、第1医療従事者Dr1にメッセージを提示する。メッセージ出力部304は、症状情報の入力が不足している場合に、第1医療従事者に該不足を補うように促すメッセージを提示してもよい。
【0080】
[選択通知生成部305]
選択通知生成部305は、第1通信端末1から取得した、第1医療従事者Dr1によって選択された第2医療従事者Dr2に関する選択情報に基づいて、選択通知を生成する。生成した選択通知は、通信部32(第1通知部)を介して、選択された第2医療従事者Dr2が使用する第2通信端末2に送信される。選択通知は、第1医療従事者によって、提示した第2医療従事者情報の中から1以上の第2医療従事者情報の選択が行われた場合、該選択された第2医療従事者情報に対応する第2医療従事者Dr2に、第1医療従事者によって選択された旨を示す通知である。選択通知は、電子メールとして送信されてもよいし、ショートメッセージサービスを介して送信されてもよい。
【0081】
第1医療従事者Dr1によって第2医療従事者情報の選択が行われない場合もあり得る。この場合、選択通知生成部305は、第1医療従事者Dr1に提示した第2医療従事者情報の中から、所定の条件を満たす第2医療従事者情報に対応する第2医療従事者Dr2を自動選出して、依頼通知を生成してもよい。依頼通知は、前出の選択通知の代替として第2通信端末2に送信される通知である。ここで、所定の条件は、症状情報に含まれる施術種別、施術部位、及び依頼情報等に基づいて任意に設定され得る。
【0082】
[回答通知生成部306]
回答通知生成部306は、第1医療従事者Dr1によって選択された第2医療従事者Dr2からの回答情報に基づいて、回答通知を生成する。生成した回答通知は、通信部32(第2通知部)を介して、該第2医療従事者Dr2を選択した第1医療従事者Dr1が使用する第1通信端末1に送信される。回答通知は、選択通知、又は、依頼通知に応じて、第2医療従事者Dr2から第1医療従事者Dr1に、第1医療従事者Dr1に協力可能か否かに関する通知である。回答通知は、電子メールとして送信されてもよいし、ショートメッセージサービスを介して送信されてもよい。
【0083】
[報酬決定部307]
報酬決定部307は、症状情報に基づき、第1医療従事者が第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を決定する。報酬決定部307は、第1医療従事者が第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を、第2医療従事者毎に決定してもよい。
【0084】
対象施術の難易度は、施術種別(及び/又は施術部位)によって異なる。また、協力することの困難性は、依頼情報によっても異なる。そこで、報酬決定部307は、症状情報に含まれている施術種別(及び/又は施術部位)、及び依頼情報等を参照して、対象施術の難易度を評価し、第1医療従事者が第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を、難易度に応じて決定してもよい。
【0085】
あるいは、経験豊富で過去に多くの難手術を成功させている、多忙な第2医療従事者Dr2の協力を受ける場合は、他の第2医療従事者Dr2の協力を受ける場合より高額の支払いとなってもよい。すなわち、報酬決定部307は、第2医療従事者情報を参照して、各第2医療従事者Dr2の第1属性情報を参照し、第1医療従事者が第2医療従事者の協力を受けるために支払うべき報酬を決定してもよい。
【0086】
[施術情報管理部308]
施術情報管理部308は、第1医療従事者に協力する第2医療従事者が決定した場合、該第2医療従事者が協力する対象施術に関する施術情報を管理する。
【0087】
[施術情報314]
施術情報は、第2医療従事者が協力する対象施術に付与された対象施術識別情報、対象施術のために使用された器材に付与された管理番号、対象施術の様子を撮像した撮像データ、のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0088】
また、施術術情報は、対象施術以後における患者に対する処置内容に関する処置情報を含んでいてもよい。
【0089】
また、施術情報は、対象施術に対する、第1医療従事者による評価に関する施術評価情報を含んでいてもよい。
【0090】
図11は、施術情報314の一例を示している。
図11に示す施術情報314は、下記の情報が含まれている。
・協力依頼者である第1医療従事者Dr1の第1医療従事者ID
・協力者である第2医療従事者Dr2の第2医療従事者ID
・対象施術の施術種別、及び施術部位
・施術場所及び施術日時
・報酬情報
・機器・器具の貸し出し有無に関する情報
・施術評価情報。
【0091】
ここで、機器・器具の貸し出し有無に関する情報は、貸し出された器具に付与された管理番号、及び/又は、該器具の返却日に関する情報を含んでいてもよい。
【0092】
また、施術評価情報は、第2医療従事者Dr2に協力を受けた第1医療従事者Dr1が、対象施術の成功度、及び/又は、対象施術への貢献度の面等から、該第2医療従事者Dr2に対する評価を示す情報である。評価は、最も優れていることを示すレベル「優」、良好であることを示す「良」、過不足ないことを示す「可」、及び、不満足であることを示す「不可」の4段階評価が採用されてもよい。
図4に示す「過去に行った施術に対する評価」は、施術評価情報を集計することによって得られる値であってもよい。
【0093】
図11において、第1医療従事者C002は第2医療従事者SP001に、「上顎」の「歯周組織再生」という難易度の高い対象施術に対する協力を受けている。対象施術は、「A県立医科大学病院」で2021年M1月D1日に実施されている。この対象施術において、機器・器具の貸し出しは無かった。この協力に対して、第1医療従事者C002が支払うべき報酬はU万円~W万円と決定されていた。この対象施術は成功しており、第1医療従事者C002によって入力された施術評価情報は「優」である。
【0094】
(第2通信端末2)
続いて、第2通信端末2の構成について、
図10を用いて説明する。第2通信端末2は、第2通信端末2が備えるCPUに対応する制御部20、及び第2通信端末2が備えるメモリに対応する記憶部21を備えている。
【0095】
<記憶部21>
記憶部21は、制御部20によって読み出される各種コンピュータプログラム、および、制御部20が実行する各種処理において利用されるデータなどが格納されている記憶装置である。記憶部21には、医療支援アプリ211が記憶されていてもよい。
【0096】
<制御部20>
制御部20は、CPUが所定のコンピュータプログラムを実行することにより実現させる表示制御部201を備えている。
【0097】
表示制御部201は、サーバ装置3aによって生成されたウェブページを表示部24に表示させる。このウェブページには、第2通信端末2を使用する第2医療従事者Dr2に症状情報、選択通知、施術情報、報酬情報を提示するウェブページ、及び第2医療従事者Dr2に、選択通知に対する回答情報を入力させるウェブページが含まれていてもよい。
【0098】
第2通信端末2は、第2医療従事者Dr2によって入力された回答情報を、通信部22を介してサーバ装置3aに送信してもよい。また、第2通信端末2は、第2医療従事者Dr2によって入力された報酬受け取り報告をサーバ装置3aに送信する構成であってもよい。
【0099】
(医療支援システム100aが実行する処理の概要)
次に、医療支援システム100aが実行する処理の概要について、
図12を用いて説明する。
図12は、医療支援システム100aが行う処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0100】
まず、第1通信端末1は、サーバ装置3aにアクセスする。そして、第1通信端末1は、第1医療関係者Dr1からの所定の操作に応じて、症状情報を入力するためのウェブページを提示し、症状情報の入力を受け付ける(ステップS101)。入力された症状情報には、第1通信端末1を使用する第1医療関係者Dr1の第1医療関係者IDが含まれていてもよい。
【0101】
サーバ装置3a(症状情報取得部302)は、第1通信端末1から症状情報を取得する(ステップS301:症状情報取得ステップ)。次に、サーバ装置3a(報酬決定部307)は、取得した症状情報に基づき、第1医療従事者Dr1が第2医療従事者Dr2の協力を受けるために支払うべき報酬を決定する(ステップS301a)。第1通信端末1(表示制御部101)は、提示部14に、報酬情報を含むウェブページを表示させる(ステップS101a)。
【0102】
また、サーバ装置3a(抽出部303)は、取得した症状情報に基づいて特定された医療従事者である第2医療従事者Dr2に関する第2医療従事者情報を抽出する(ステップS302)。第1通信端末1(表示制御部101)は、提示部14に、第2医療従事者情報を含むウェブページを表示させる(ステップS102:提示ステップ)。
【0103】
ここで、ステップS301a(及びステップS101a)の処理と、ステップS302(及びステップS102)の処理との順番は逆であってもよい。すなわち、先に第2医療従事者情報を抽出し、抽出された第2医療従事者情報に含まれる第2医療従事者Dr2について、第1医療従事者Dr1が第2医療従事者Dr2に協力を受けるために支払うべき報酬を決定してもよい。あるいは、ステップS301a(及びステップS101a)の処理と、ステップS302(及びステップS102)の処理とは並行して行われてもよい。この場合、第1通信端末1は、提示部14に、抽出された第2医療従事者情報と、決定された報酬情報とを含むウェブページを表示させてもよい。
【0104】
次に、第1通信端末1は、第1医療従事者Dr1による、第2医療従事者Dr2を選択する選択操作を受け付ける(ステップS103)。この選択操作は、提示された第2医療従事者情報の中から、1以上の第2医療従事者情報を選択する操作であってもよい。第1通信端末1は、受け付けた選択操作に基づく選択情報をサーバ装置3aに送信する。
【0105】
サーバ装置3aは、第1通信端末1から選択情報を取得する(ステップS303)。
【0106】
また、第1通信端末1は、第1医療従事者Dr1による、施術情報の入力を受け付ける(ステップS104)。施術情報は、第2医療従事者Dr2に協力を依頼する施術(対象施術)に関する情報である。第1通信端末1は、入力された施術情報をサーバ装置3aに送信する。
【0107】
サーバ装置3aは、第1通信端末1から施術情報を取得する(ステップS304)。
【0108】
ここで、ステップS103(及びステップS303)の処理と、ステップS104(及びステップS304)の処理との順番は逆であってもよい。あるいは、ステップS103及びステップS303の処理と、ステップS104及びステップS304の処理とは並行して行われてもよい。この場合、第1通信端末1は、提示部14に、施術情報の入力および選択操作を第1医療従事者Dr1に促すためのウェブページを表示させればよい。
【0109】
続いて、サーバ装置3aは、選択情報、及び施術情報を第2通信端末2に通知する(ステップS305)。サーバ装置3aは、取得した選択情報に基づいて、選択された第2医療従事者情報に対応する第2医療従事者に、第1医療従事者によって選択された旨を示す選択通知を生成してもよい。サーバ装置3aは、第2通信端末2に対して、第1医療従事者ID、症状情報、選択通知、施術情報を送信する。サーバ装置3aは、第1医療従事者ID、症状情報、選択通知、施術情報を含む第2医療従事者Dr2向けのウェブページを生成してもよい。
【0110】
第2通信端末2は、表示部24に、選択通知、及び施術情報を提示させる(ステップS201)。次に、第2通信端末2は、回答情報の入力を受け付ける(S202)。入力された回答情報は、サーバ装置3aに送信される。
【0111】
サーバ装置3aは回答情報を取得し(ステップS306)、回答情報を第1通信端末1に通知する(ステップS307)。サーバ装置3aは、取得した回答情報に基づいて、選択通知に応じて、第2医療従事者Dr2から第1医療従事者に、第1医療従事者に協力可能か否かに関する回答通知を生成してもよい。サーバ装置3aは、第1通信端末1に対して、第1医療従事者ID、症状情報、選択通知、施術情報を送信する。サーバ装置3aは、回答通知を含む第1医療従事者Dr1向けのウェブページを生成してもよい。
【0112】
第1医療従事者Dr1からの協力依頼に応えた第2医療従事者Dr2が使用する第2通信端末2は、第1医療従事者Dr1からの報酬受け取りに関する報酬受け取り報告をサーバ装置3aに送信してもよい(ステップS203)。報酬受け取り報告には、所定の期限までに報酬を受け取ったか否かに関する情報、及び/又は、受け取った報酬額の適否に関する情報が含まれていてもよい。
【0113】
サーバ装置3aは、取得した報酬受け取り報告に基づいて、第1医療従事者Dr1による報酬支払い状況を管理する(ステップS308)。
【0114】
サーバ装置3aは、対象施術への協力を終えた第2医療従事者Dr2から、対象施術において実際に行った施術内容、及び/又は、対象施術にて使用した消耗品等に関する報告を取得してもよい。これにより、サーバ装置3aは、これらの報告に基づいて、該第2医療従事者Dr2に追加で支払うべき報酬を算出することができる。
【0115】
サーバ装置3aは、第1医療従事者Dr1又は第2医療従事者Dr2から、対象施術にて撮像された画像データ(例えば動画データ)の提供を受けてもよい。サーバ装置3aは、提供された画像データを、閲覧、及び/又は貸出可能な画像ライブラリとして管理、保管してもよい。
【0116】
第1医療従事者Dr1が第2医療従事者Dr2に協力を受けるまでに必要な情報交換、及び/又は、協力を受けた後の報酬支払いに関する管理は、第1医療従事者Dr1及び第2医療従事者Dr2にとって大変煩わしい。医療支援システム100aは、第1医療従事者Dr1が第2医療従事者Dr2に協力を受けるまでに必要な情報交換、及び/又は、協力を受けた後の報酬支払いに関する管理も支援することができる。これにより、医療支援システム100aは、医療従事者間において必要なやり取りを容易化し、医療従事者間の協力及び連携に強力に促すことができる。
【0117】
〔付記事項1〕
上記各実施形態に記載した構成は、一例であり、医療支援システム100aにおける、サーバ装置3a、第1通信端末1、及び第2通信端末2の役割は、これに限定されない。一例として、選択通知、及び/又は、回答通知の送受信は、第1通信端末1と第2通信端末2との間で直接行われてもよい。
【0118】
この場合、
図8に示すサーバ装置3aの制御部30の機能のうち、選択通知生成部305を第1通信端末1が備え、回答通知生成部306を第2通信端末2が備えていてもよい。そして、第1通信端末1及び/又は第2通信端末2からサーバ装置3aに、第1医療従事者Dr1からの協力依頼に対応する第2医療従事者Dr2が確定した旨の報告を送信する構成であればよい。
【0119】
〔付記事項2〕
図8に示すサーバ装置3aの制御部30の機能のうち、メッセージ出力部304は、第1通信端末1が備える構成であってもよい。
【0120】
〔付記事項3〕
医療支援システム100、100aにおいて、第2医療従事者Dr2が使用する第2通信端末2が、サーバ装置3aの一部又はすべての機能を備える構成を採用してもよい。すなわち、第2通信端末2がサーバ装置3、3aとして機能することも可能である。
【0121】
〔付記事項4〕
医療支援システム100、100aは、既存の保険会社、及び/又は人材派遣会社の端末装置(図示せず)と通信可能に接続されており、第1医療従事者Dr1及び第2医療従事者Dr2の勤務体系管理の面でサポートを受けてもよい。
【0122】
〔付記事項5〕
医療支援システム100、100aにおいて、第1医療従事者Dr1が第1通信端末1に入力した症状情報を、第2医療従事者Dr2が第2通信端末2を介して閲覧可能としてもよい。また、この場合、第2医療従事者Dr2自身に、協力可能な症状情報を選択させる構成であってもよい。第2医療従事者Dr2に協力可能な症状情報を選択させた場合、この選択を行った第2医療従事者Dr2についての第2医療従事者情報が第1通信端末1から閲覧可能となる構成であってもよい。さらに、このような第2医療従事者情報が複数である場合、その中のいずれかの第2医療従事者情報を第1医療従事者Dr1に選択させる構成であってもよい。
【0123】
〔ソフトウェアによる実現例〕
医療支援システム100、100aの機能は、当該各装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該各装置の各制御ブロック(特に制御部10、20、30、及び30aに含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0124】
この場合、上記各装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0125】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1又は複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記各装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線、又は無線の任意の伝送媒体を介して上記各装置に供給されてもよい。
【0126】
また、上記各制御ブロックの機能の一部、又は全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0127】
以上、本開示に係る発明について、諸図面及び実施例に基づいて説明してきた。しかし、本開示に係る発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示に係る発明は本開示で示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示に係る発明の技術的範囲に含まれる。つまり、当業者であれば本開示に基づき種々の変形、又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。また、これらの変形、又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
【符号の説明】
【0128】
1 第1通信端末
2 第2通信端末
3、3a サーバ装置
12 通信部(第1通知部)
14 提示部
22 通信部(第2通知部)
32 通信部(第1通知部、第2通知部)
100、100a 医療支援システム
302 症状情報取得部
303 抽出部
304 メッセージ出力部
307 報酬決定部
308 施術情報管理部
S102 提示ステップ
S301 症状情報取得ステップ