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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023056424
(43)【公開日】2023-04-19
(54)【発明の名称】ハンモック支持具およびハンモック
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/24 20060101AFI20230412BHJP
【FI】
A45F3/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021165795
(22)【出願日】2021-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】521443999
【氏名又は名称】合同会社Rempli International
(74)【代理人】
【識別番号】100123526
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 壮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100125036
【弁理士】
【氏名又は名称】深川 英里
(72)【発明者】
【氏名】大井 雅人
(57)【要約】
【課題】より安定性の高いハンモック支持具を提供することを目的とする。
【解決手段】ハンモック本体部3を支持するためのハンモック支持具2は、対向配置されるように構成されている一対の三角フレーム部5,6であって、各三角フレーム部5,6が三辺部8,9を備えるように構成されている一対の三角フレーム部5,6と、一対の三角フレーム部5,6のそれぞれの上方頂点部11a,12aに連結可能な上方連結部15と、一対の三角フレーム部5,6のそれぞれの一方の底辺頂点部11b,12bに連結可能な第1の底辺連結部16と、一対の三角フレーム部5,6のそれぞれの他方の底辺頂点部11c,12cに連結可能な第2の底辺連結部17とを備え、上方連結部15または上方頂点部11a,12aにハンモック本体部3が取り付け可能に構成されている。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンモック本体部を支持するためのハンモック支持具であって、
対向配置されるように構成されている一対の三角フレーム部であって、各三角フレーム部が三辺部を備えるように構成されている一対の三角フレーム部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの上方頂点部に連結可能な上方連結部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの一方の底辺頂点部に連結可能な第1の底辺連結部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの他方の底辺頂点部に連結可能な第2の底辺連結部と
を備え、
前記上方連結部または前記上方頂点部に前記ハンモック本体部が取り付け可能に構成されているハンモック支持具。
【請求項2】
前記一対の三角フレーム部の間に配置可能であって三辺部を備えるように構成されている補強三角フレーム部を備え、
前記上方連結部が前記補強三角フレーム部の上方頂点部と連結可能に構成され、
前記第1の底辺連結部が前記補強三角フレーム部の一方の底辺頂点部と連結可能に構成され、
前記第2の底辺連結部が前記補強三角フレーム部の他方の底辺頂点部と連結可能に構成されている請求項1に記載のハンモック支持具。
【請求項3】
前記一対の三角フレーム部の三辺部は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部を備える請求項1または請求項2に記載のハンモック支持具。
【請求項4】
前記棒状部は、細端部と太端部を備え、
一の棒状部の前記細端部が他の棒状部の前記太端部に挿入されて前記長手方向に連結可能に構成されている請求項3に記載のハンモック支持具。
【請求項5】
前記細端部には、突没可能に構成された補強突出部が設けられており、
前記補強突出部が前記細端部の外側に突出するように付勢部によって付勢される請求項4に記載のハンモック支持具。
【請求項6】
前記棒状部はパイプ部材によって形成されている請求項3~請求項5のいずれか一項に記載のハンモック支持具。
【請求項7】
前記一対の三角フレーム部における上方頂点部と一方の底辺頂点部と他方の底辺頂点部とにおいて、前記一対の三角フレーム部の各三辺部のうちの二辺に着脱可能に取り付けられるように構成されている頂点連結部を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のハンモック支持具。
【請求項8】
前記頂点連結部に一対の連結用棒状部が設けられており、前記一対の連結用棒状部が、前記太端部に挿入可能または前記細端部が挿入された端部連結部に挿入可能に構成されている請求項4に従属する請求項7に記載のハンモック支持具。
【請求項9】
前記一対の連結用棒状部が開閉可能に構成されている請求項8に記載のハンモック支持具。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか一項に記載のハンモック支持具と、
前記ハンモック本体部と
を備えるハンモック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンモック支持具およびハンモックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハンモック本体と、それを吊り下げる支持具からなるハンモック装置が知られている(特許文献1)。ハンモック本体を吊るすのに適した樹木や柱などがない場合であっても、ハンモック本体を吊り下げる支持具によって、ハンモック本体を吊り下げることができる。そして、上記支持具にハンモック本体を吊り下げた状態で、ハンモック本体に人が寝転んだり座ったりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-194431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようにハンモック本体には人が寝転んだり座ったりすることが想定されるため、ハンモック支持具には、より高い安定性が求められる。そこで、本発明は、より安定性の高いハンモック支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本願に記載するハンモック支持具は、ハンモック本体部を支持するためのハンモック支持具であって、対向配置されるように構成されている一対の三角フレーム部であって、各三角フレーム部が三辺部を備えるように構成されている一対の三角フレーム部と、前記一対の三角フレーム部のそれぞれの上方頂点部に連結可能な上方連結部と、前記一対の三角フレーム部のそれぞれの一方の底辺頂点部に連結可能な第1の底辺連結部と、前記一対の三角フレーム部のそれぞれの他方の底辺頂点部に連結可能な第2の底辺連結部とを備え、前記上方連結部または前記上方頂点部に前記ハンモック本体部が取り付け可能に構成されている。
【発明の効果】
【0006】
本願の一観点によれば、ハンモック支持具の安定性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係るハンモックの斜視図である。
図2】第1の実施形態に係るハンモック支持具の斜視図である。
図3】(A)第1の実施形態に係る棒状部の斜視図である。(B)第1の実施形態に係る端部連結部の斜視図である。
図4】(A)第1の実施形態に係る細端部の外周面開口の説明図である。(B)第1の実施形態に係る補強突出部と付勢部の説明図である。
図5】(A)第1の実施形態に係る頂点連結部の平面図である。(B)第1の実施形態に係る頂点連結部の正面図である。(C)第1の実施形態に係る頂点連結部の底面図である。
図6】(A)第1の実施形態に係る棒状部と端部連結部の連結の動作を示す説明図である。(B)第1の実施形態に係る一の棒状部と他の棒状部との連結の動作を示す説明図である。(C)(A)図および(B)図に示す連結の動作で連結した部分を拡大して示す説明図である。
図7】第1の実施形態に係る頂点連結部と棒状部の連結の状態を示す説明図である。
図8】第1の実施形態に係るハンモック支持具の正面図である。
図9】第1の実施形態に係るハンモック支持具の背面図である。
図10】第1の実施形態に係るハンモック支持具の右側面図である。
図11】第1の実施形態に係るハンモック支持具の左側面図である。
図12】第1の実施形態に係るハンモック支持具の平面図である。
図13】第1の実施形態に係るハンモック支持具の底面図である。
図14】他の実施形態に係るハンモック支持具の斜視図である。
図15】他の実施形態にかかる頂点連結部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施の形態を添付の図により説明する。なお、「正面」、「側面」、「背面」、「平面」、「底面」、「上」、「下」、「右」、「左」、「外側」、「内側」、「幅方向」、「奥行方向」、「高さ方向」等の方向を示す語は、図面の状態に基づく便宜上のものであり、実際の方向はこれに限定されるものではない。
第1の実施形態に係るハンモック1は、ハンモック本体部3とハンモック支持具2とを備える。図1は、ハンモック本体部3をハンモック支持具2に取り付けた状態のハンモック1を示す斜視図である。図2は、ハンモック支持具2の斜視図である。ハンモック支持具2は、ハンモック本体部3を支持するためのものであって、ハンモック本体部3を含まない。
図1および図2に示すハンモック支持具2は、ハンモック支持具2を組み立てた状態の一態様を示すものであり、後に詳述するように、ハンモック支持具2の各構成部材は、組み立ておよび分解可能である。
【0009】
ハンモック支持具2は、一対の三角フレーム部5,6を備えている。以下、実施形態の説明のために、この一対の三角フレーム部5,6を第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6とも呼ぶ。第1の三角フレーム部5は、三辺部8(8a,8b,8c)を備えるように構成されていて、この三辺部8(8a,8b,8c)により略三角形状が構成されている。同様に、第2の三角フレーム部6も、三辺部9(9a,9b,9c)を備えるように構成されていて、この三辺部9(9a,9b,9c)により略三角形状が構成されている。
【0010】
第1の三角フレーム部5において、略三角形状の上方に突出する角部に上方頂点部11aが構成され、下方の2か所の角部にそれぞれ底辺頂点部11b,11cが構成されている。
なお、「上方頂点部」は、上方頂点および上方頂点の近傍領域を含むものであり、「底辺頂点部」は、底辺頂点および底辺頂点の近傍領域を含むものである。
同様に、第2の三角フレーム部6においても、略三角形状の上方に突出する角部に上方頂点部12aが構成され、下方の2か所の角部にそれぞれ底辺頂点部12b,12cが構成されている。
図1および図2に示すように、第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6は対向配置されるように構成されている。
【0011】
ハンモック支持具2は、上方連結部15を備えている。上方連結部15は、一対の三角フレーム部(第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6)のそれぞれの上方頂点部11a,12aに連結可能に構成されている。
また、ハンモック支持具2は、第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17を備えている。第1の底辺連結部16は、一対の三角フレーム部(第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6)のそれぞれの一方の底辺頂点部11b,12bに連結可能に構成されている。本実施形態では、第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6が対向配置された状態において、第1の三角フレーム部5における一方の底辺頂点部11bと、当該底辺頂点部11bに対向する第2の三角フレーム部6の一方の底辺頂点部12bに第1の底辺連結部16が連結されるように構成されている。
また、第2の底辺連結部17は、一対の三角フレーム部(第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6)のそれぞれの他方の底辺頂点部11c,12cに連結可能に構成されている。本実施形態では、第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6が対向配置された状態において、第1の三角フレーム部5における他方の底辺頂点部11cと、当該底辺頂点部11cに対向する第2の三角フレーム部6の他方の底辺頂点部12cに第2の底辺連結部17が連結されるように構成されている。
【0012】
本実施形態において、ハンモック支持具2は、補強三角フレーム部20を備えている。補強三角フレーム部20は、一対の三角フレーム部(第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6)の間に配置可能に構成されている。本実施形態では、対向配置された第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6の間において、第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6のそれぞれに対向して補強三角フレーム部20が配置されるように構成されている。
補強三角フレーム部20は、三辺部21(21a,21b,21c)を備えるように構成されていて、この三辺部21(21a,21b,21c)により略三角形状が構成されている。補強三角フレーム部20において、略三角形状の上方に突出する角部に上方頂点部23aが構成され、下方の2か所の角部にそれぞれ底辺頂点部23b,23cが構成されている。
【0013】
本実施形態では、第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6と補強三角フレーム部20とは同一の形状および大きさを有するように構成されている。
また、上方連結部15が補強三角フレーム部20の上方頂点部23aと連結可能に構成されている。したがって、図1および図2に示すように、上方連結部15は、第1の三角フレーム部5の上方頂点部11aと、第2の三角フレーム部6の上方頂点部12aと、補強三角フレーム部20の上方頂点部23aとに連結されるように構成されている。
【0014】
加えて、第1の底辺連結部16が補強三角フレーム部20の一方の底辺頂点部23bと連結可能に構成され、第2の底辺連結部17が補強三角フレーム部20の他方の底辺頂点部23cと連結可能に構成されている。
したがって、図1および図2に示すように、第1の底辺連結部16は、第1の三角フレーム部5における一方の底辺頂点部11bと、当該底辺頂点部11bに対向する第2の三角フレーム部6の一方の底辺頂点部12bと、これらの底辺頂点部11b,12bの間に位置する補強三角フレーム部20の一方の底辺頂点部23bとに連結されるように構成されている。
また、第2の底辺連結部17は、第1の三角フレーム部5における他方の底辺頂点部11cと、当該底辺頂点部11cに対向する第2の三角フレーム部6の他方の底辺頂点部12cと、これらの底辺頂点部11c,12cの間に位置する補強三角フレーム部20の他方の底辺頂点部23cとに連結されるように構成されている。
【0015】
第1の三角フレーム部5の三辺部8(8a,8b,8c)はそれぞれ棒状に構成されている。同様に、第2の三角フレーム部6の三辺部9(9a,9b,9c)も、それぞれ棒状に構成されている。また、本実施形態に係るハンモック支持具2において、第1の三角フレーム部5の三辺部8と、第2の三角フレーム部6の三辺部9は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えている。
図3(A)に、棒状部30の斜視図を示す。棒状部30の一方の端部と他方の端部の太さは異なっている。より細い方の端部を「細端部」と呼び、より太い方の端部を「太端部」と呼ぶ。本実施形態において、棒状部30は中空円柱形状に形成されていて、太端部32の幅寸法は細端部31の幅寸法よりも大きい。すなわち、図3(A)に示すように、太端部32の直径D1は、細端部31の直径D2よりも大きい。
また、中空円柱形状の棒状部30の両端部は開放されているため、細端部31の先端には開口31aが形成され、太端部32の先端には開口32aが形成されている。太端部32の開口32aの直径は、細端部31の直径D2よりも大きい。
【0016】
本実施形態では、棒状部30はパイプ部材によって形成されている。径が大きい金属製の丸パイプと、径が小さい金属製の丸パイプとを接合加工することによって、一方の端部と他方の端部の太さが異なる棒状部30を形成している。
棒状部30において、径の太さは長手方向Lの所定の位置において切り替わる。この径の太さが変わる箇所には段差部33が形成されている。したがって、段差部33の外周縁37の直径は太端部32の直径D1と同じである。なお、細端部31は長手方向Lにおいて先端から段差部33までの領域を含むものである。一例として、太端部32の直径D1は25.0mm,細端部31の直径D2は21.7mmである。また、一例として、太端部32の先端から段差部33までの長さは750.0mmである。
棒状部30は、一の棒状部30の細端部31が他の棒状部30の太端部32に挿入されて長手方向Lに連結可能に構成されている。
【0017】
本実施形態において、細端部31には突没可能に構成された補強突出部40が設けられている。図4(A)に示すように、細端部31の外周面35には開口36が形成されており、図5(B)に示すように、補強突出部40がこの開口36から突出している。本実施形態に係るハンモック支持具2においては、補強突出部40が細端部31の外側に突出するように付勢部41によって付勢される。
図4(B)に示すように、補強突出部40は細端部31の内側に設けられた付勢部41と連続している。補強突出部40に力が加えられていない状態では、補強突出部40の突出頂部43は、幅方向Wにおいて、段差部33の外周縁37よりも外側に位置している。補強突出部40の突出頂部43に外側から力が加わると、補強突出部40は開口36を介して細端部31の内側に向かって没入するように構成されており、補強突出部40に加わる力がなくなると、付勢部41の付勢力によって、補強突出部40の突出頂部43が元の位置に戻るように構成されている。このように、補強突出部40は付勢部41によって付勢されるように構成されている。一例として、付勢部41はバネである。
【0018】
本実施形態に係るハンモック支持具2は、端部連結部50を備えている。図3(B)に端部連結部50の斜視図を示す。端部連結部50は、棒状部30の細端部31と後述の頂点連結部60の連結用棒状部61とに着脱可能に取り付けられるように構成されている。
端部連結部50は棒状に形成されていて、両端部の太さは同じである。本実施形態において、端部連結部50は中空円柱形状に形成されていて、端部連結部50の両端の幅寸法は、棒状部30の太端部32の幅寸法と同じである。すなわち、端部連結部50の直径D3は、太端部32の直径D1と同じ大きさである。
中空円柱形状の端部連結部50の両端部は開放されているため、端部連結部50の両端部には、開口51a,51bが形成されている。開口51a,51bの直径は、太端部32の開口32aの直径と同じであり、細端部31の直径D2よりも大きい。
端部連結部50はパイプ部材によって形成されている。本実施形態では、太端部32の直径D1と同じ径の金属製の丸パイプによって端部連結部50を形成している。一例として、端部連結部50の長さは150.0mmである。
【0019】
図1および図2に示すように、補強三角フレーム部20の三辺部21(21a,21b,21c)はそれぞれ棒状に構成されている。また、本実施形態において、補強三角フレーム部20の三辺部21は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えている。補強三角フレーム部20の三辺部21において、着脱可能に連結される複数の棒状部30は、図3および図4を参照して前述した棒状部30と同様のものである。
【0020】
図1および図2に示すように、上方連結部15は、棒状に構成されている。本実施形態において、上方連結部15は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えている。上方連結部15において、着脱可能に連結される複数の棒状部30は、図3および図4を参照して前述した棒状部30と同様のものである。
また、上方連結部15は、連結した複数の棒状部30の一方の端部に表れる細端部31に端部連結部50が連結されるように構成されている。
【0021】
第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17も棒状に構成されていて、上方連結部15と同様に、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えている。また、上方連結部15と同様に、連結した複数の棒状部30の一方の端部に表れる細端部31に端部連結部50が連結されるように構成されている。
本実施形態では、上方連結部15と第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17は、同一の形状および大きさを有するように構成されている。
【0022】
図2に示すように本実施形態に係るハンモック支持具2は、頂点連結部60を備えている。頂点連結部60は、一対の三角フレーム部(第1の三角フレーム部5および第2の三角フレーム部6)の上方頂点部11a,12aおよび底辺頂点部11b,11c,12b,12cにおいて、三辺部8,9のうちの二辺に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
図5(A)に頂点連結部60の平面図を示し、図5(B)に頂点連結部60の正面図を示し、図5(C)に頂点連結部60の底面図を示す。なお、頂点連結部60の背面図(不図示)は正面図と同じである。
頂点連結部60には一対の連結用棒状部61が設けられている。一対の連結用棒状部61は、太端部32に挿入可能または細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能に構成されている。この構成は、一対の連結用棒状部61の両方が太端部32に挿入可能である構成を含み、一対の連結用棒状部61の両方が細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能である構成を含み、一対の連結用棒状部61の両方が太端部32に挿入可能且つ細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能である構成を含み、一対の連結用棒状部61の一方が太端部32に挿入可能であり一対の連結用棒状部61の他方が細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能である構成を含むものである。
【0023】
本実施形態において、一対の連結用棒状部61は開閉可能に構成されている。図5(B)に示すように、一対の連結用棒状部61の基端部63は、頂点連結部60の基部65に回転可能に取り付けられている。この取り付け部の回転中心66を軸として各連結用棒状部61は回転可能に構成されている。
連結用棒状部61は、中空円柱形状に形成されていて、連結用棒状部61の直径D4は、細端部31の直径D2と同じ大きさである。連結用棒状部61はパイプ部材によって形成されている。本実施形態では、細端部31の直径D2と同じ径の金属製の丸パイプによって連結用棒状部61を形成している。
【0024】
基部65は、角丸三角形状の2枚の板状部65a,65bによって構成されている。本実施形態では金属製の板状部材によって板状部65a,65bを形成している。一対の連結用棒状部61の基端部63は、対向する2枚の板状部65a,65bに挟みこまれるように構成されている。2枚の板状部65a,65bに基端部63が回転可能に取り付けられており、一対の連結用棒状部61の各先端部64は、近づく方向(閉方向G)および離れる方向(開方向F)に移動可能に構成されている。
また、一対の連結用棒状部61には、突没可能に構成された補強突出部67が設けられており、補強突出部67が付勢部によって連結用棒状部61の外側に突出するように付勢される。この補強突出部67および付勢部は、図4を参照して前述した補強突出部40および付勢部41と同様の構成であり、前述の付勢部41と同様の付勢部が連結用棒状部61の内側に設けられている。
【0025】
本実施形態に係る頂点連結部60は、上方連結部15と第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17とを挿入可能な挿入部68を備えている。挿入部68は中空円柱形状に形成されており、一方の端部と他方の端部に開口68a,68bが形成されている。この開口68a,68bの直径は、棒状部30の太端部32の直径D1よりも大きい。挿入部68はパイプ部材によって形成されている。本実施形態では、金属製の丸パイプによって挿入部68を形成している。
【0026】
本実施形態では、頂点連結部60を補強三角フレーム部20の上方頂点部23aおよび底辺頂点部23b,23cにも用いている。頂点連結部60は、補強三角フレーム部20の上方頂点部23aおよび底辺頂点部23b,23cにおいて、三辺部21(21a,21b,21c)のうちの二辺に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【0027】
ハンモック支持具2は、上方連結部15または一対の三角フレーム部5,6の上方頂点部11a,12aにハンモック本体部3が取り付け可能であるように構成されている。なお、この構成は、上方連結部15と一対の三角フレーム部5,6の上方頂点部11a,12aとのいずれか一方にハンモック本体部3が取り付け可能である構成を含み、上方連結部15と一対の三角フレーム部5,6の上方頂点部11a,12aとの両方にハンモック本体部3が取り付け可能である構成を含む。
図1に示すように本実施形態に係るハンモック1は、ハンモック本体部3を備える。ハンモック本体部3はフック等の吊り下げ具3aを備えている。
【0028】
次に、第1の実施形態に係るハンモック支持具2の組み立て方について説明する。まず、一対の三角フレーム部5,6の三辺部8,9の組み立て方について説明する。
図6(A)に示すように、棒状部30の細端部31を端部連結部50の一方の端部の開口51bに挿入する。これにより、端部連結部50と棒状部30が連結される。前述のように太端部32の直径D1と端部連結部50の直径D3は同じであり、図6(C)に示すように、端部連結部50の先端が棒状部30の段差部33に接することにより、端部連結部50と棒状部30は段差なく連結される。
【0029】
このとき、細端部31に設けられた補強突出部40の突出頂部43に、端部連結部50の内壁面から細端部31の内側に向かう力が加わり、補強突出部40が開口36を介して細端部31の内側に沈み込む。幅方向Wにおける突出頂部43の位置は、より内側に移動し、突出頂部43が細端部31から僅かに突出した状態となる。補強突出部40の突出頂部43は端部連結部50の内壁面に押し付けられ、補強突出部40は付勢部41によって細端部31の外側に突出するように付勢される。これにより、端部連結部50と棒状部30の連結力が高まることになる。このように、補強突出部40によって、端部連結部50と棒状部30の連結力が補強されている。
【0030】
また、図6(B)に示すように、一の棒状部30の細端部31を他の棒状部30の太端部32の開口32aに挿入する。これにより、一の棒状部30と他の棒状部30が連結される。図6(C)に示すように、他の棒状部30の太端部32の先端が一の棒状部30の段差部33に接することにより、2個の棒状部30が段差なく連結される。一の棒状部30の細端部31に設けられた補強突出部40の機能については、端部連結部50と棒状部30の連結の説明において前述した機能と同様である。したがって、補強突出部40によって、一の棒状部30と他の棒状部30の連結力が補強されている。
図2に示すように、本実施形態においては、2個の棒状部30を連結し、連結した棒状部30の細端部31に1個の端部連結部50を連結して、三辺部8,9の一辺を構成している。三辺部8,9の各辺は同様に組み立てられていて、各辺の長さは同じである。
また、補強三角フレーム部20の三辺部21の組み立て方も、上記の一対の三角フレーム部5,6の三辺部8,9の組み立て方と同様である。
【0031】
次に、頂点連結部60の取り付け方について説明する。頂点連結部60は、一対の三角フレーム部5,6と補強三角フレーム部20の各上方頂点部11a,12a,23aおよび各底辺頂点部11b,11c,12b,12c,23b,23cに取り付けられる。本実施形態では、同一の形状および大きさの複数個の頂点連結部60が上記各頂点部にそれぞれ取り付けられる。
図7に、一方の連結用棒状部61を端部連結部50に取り付け、他方の連結用棒状部61を棒状部30の太端部32に取り付けた状態を示す。連結用棒状部61を端部連結部50に取り付ける場合には、図7の右側の連結用棒状部61に示すように、端部連結部50の先端の開口51aに連結用棒状部61の先端部64を挿入する。端部連結部50の他端には前述のように細端部31が挿入されるため、端部連結部50の内側において、連結用棒状部61の先端と細端部31の先端が対向し又は接することになる。このように、端部連結部50を介することによって、連結用棒状部61と棒状部30が連結されることになる。
【0032】
連結用棒状部61を棒状部30の太端部32に取り付ける場合には、図7の左側の連結用棒状部61に示すように、棒状部30の太端部32の開口32aに連結用棒状部61の先端部64を挿入する。
各連結用棒状部61に設けられた補強突出部67の機能については、端部連結部50と棒状部30の連結の説明において前述した補強突出部40の機能と同様である。したがって、補強突出部67によって、連結用棒状部61と端部連結部50の連結力および連結用棒状部61と棒状部30の連結力が補強されている。
【0033】
図7の例では、一方の連結用棒状部61を端部連結部50に取り付け、他方の連結用棒状部61を棒状部30の太端部32に取り付ける場合について説明したが、一対の連結用棒状部61を両方とも端部連結部50に取り付けてもよいし、一対の連結用棒状部61を両方とも棒状部30の太端部32に取り付けてもよい。
図2における第1の三角フレーム部5では、上方頂点部11aにおいて頂点連結部60の一対の連結用棒状部61を両方とも棒状部30の太端部32に取り付けており、一方の底辺頂点部11bにおいて一対の連結用棒状部61を両方とも端部連結部50に取り付けており、他方の底辺頂点部11cにおいて一対の連結用棒状部61の一方を棒状部30の太端部32に取り付け且つ連結用棒状部61の他方を端部連結部50に取り付けている。
【0034】
以上のように、一対の三角フレーム部5,6と補強三角フレーム部20の三辺部8,9,21の各辺の端部に頂点連結部60を取り付けることにより、三辺部8,9,21の三辺が連結されて略三角形状が保持されることになる。なお、図2の例では、三辺部8,9,21の三辺の長さが同じであるが、各辺の長さが異なるように構成してもよい。前述のように、頂点連結部60の一対の連結用棒状部61は開閉可能に構成されているので、一対の連結用棒状部61が開く角度は三辺部8,9,21によって構成される三角形状に応じて変化することになる。
【0035】
次に、第1の底辺連結部16の連結の動作について説明する。まず、棒状部30を長手方向に連結して1本の第1の底辺連結部16を組み立てる。一の棒状部30と他の棒状部30の連結の仕方は、図6(B)を参照して説明した動作と同じである。また、連結した棒状部30の一方の端部に表れる細端部31を端部連結部50に挿入する。これにより一方の端部から他方の端部まで太さが均一な棒状の第1の底辺連結部16が組み立てられることになる。
図2に示すように、第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6は対向配置され、その間に補強三角フレーム部20が配置される。第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6と補強三角フレーム部20の各三辺部8,9,21の底辺8c,9c,21cは奥行方向Yに互いに平行に延び、一方の各底辺頂点部11b,12b,23bおよび他方の各底辺頂点部11c,12c,23cは、それぞれ幅方向Xにおいて直線上に整列するように配置される。
【0036】
第1の三角フレーム部5の一方の底辺頂点部11bに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68の開口68bに、第1の底辺連結部16の一方の端部16aを挿入し、開口68aから突出させる。これにより、第1の三角フレーム部5の一方の底辺頂点部11bに第1の底辺連結部16が連結される。
また、第2の三角フレーム部6の一方の底辺頂点部12bに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68の開口68aに、第1の底辺連結部16の他方の端部16bを挿入し、開口68bから突出させる。これにより、第2の三角フレーム部6の一方の底辺頂点部12bに第1の底辺連結部16が連結される。
また、一対の三角フレーム部5,6の両方に第1の底辺連結部16を連結する前に、一対の三角フレーム部5,6の間に補強三角フレーム部20が位置するように、補強三角フレーム部20の一方の底辺頂点部23bに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68に第1の底辺連結部16を通しておく。これにより、補強三角フレーム部20の一方の底辺頂点部23bに第1の底辺連結部16が連結される。
第2の底辺連結部17の連結も、上記に説明した第1の底辺連結部16の連結の仕方と同様であり、棒状部30を長手方向に連結して1本の第2の底辺連結部17を組み立て、他方の各底辺頂点部11c,12c,23cに第2の底辺連結部17を連結する。
【0037】
次に、上方連結部15の連結の動作について説明する。まず、棒状部30を長手方向に連結して1本の上方連結部15を組み立てる。一の棒状部30と他の棒状部30の連結の仕方は、図6(B)を参照して説明した動作と同じである。また、連結した棒状部30の一方の端部に表れる細端部31を端部連結部50に挿入する。これにより一方の端部から他方の端部まで太さが均一な棒状の上方連結部15が組み立てられることになる。
次いで、この上方連結部15を一対の三角フレーム部5,6と補強三角フレーム部の上方頂点部11a,12a,23aに連結する。第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6と補強三角フレーム部20の各上方頂点部11a,12a,23aは、それぞれ幅方向Xにおいて直線上に整列するように配置される。
【0038】
第1の三角フレーム部5の上方頂点部11aに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68の開口68bに、上方連結部15の一方の端部15aを挿入し、開口68aから突出させる。これにより、第1の三角フレーム部5の上方頂点部11aと上方連結部15が連結される。
また、第2の三角フレーム部6の上方頂点部12aに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68の開口68aに、上方連結部15の他方の端部15bを挿入し、開口68bから突出させる。これにより、第2の三角フレーム部6の上方頂点部12aと上方連結部15が連結される。
また、一対の三角フレーム部5,6の両方に上方連結部15を連結する前に、一対の三角フレーム部5,6の間に補強三角フレーム部20が位置するように、補強三角フレーム部20の上方頂点部23aに取り付けられた頂点連結部60の挿入部68に上方連結部15を通しておく。これにより、補強三角フレーム部20の上方頂点部23aと上方連結部15が連結される。
【0039】
以上のように、上方連結部15と第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17とを一対の三角フレーム部5,6および補強三角フレーム部20に連結すると、図2に示すように、対向する第1の三角フレーム部5と第2の三角フレーム部6との間に補強三角フレーム部20が配置された状態に組み立てられることになる。ハンモック支持具2は、各上方頂点部11a,12a,23aが高さ方向Hにおける上方に突出し、各底辺頂点部11b,11c,12b,12c,23b,23cが下方に位置するように載置面に載置される。
次いで、図1に示すようにハンモック本体部3の吊り下げ具3aを上方連結部15の両端部15a,15bに引っ掛けて、ハンモック本体部3をハンモック支持具2に取り付ける。なお、図1の例では、上方連結部15の両端部15a,15bにハンモック本体部3を取り付けているが、上方連結部15の他の位置にハンモック本体部3を取り付けてもよい。また、一対の三角フレーム部5,6の上方頂点部11a,12aの頂点連結部60に吊り下げ具3aを引っ掛けてハンモック本体部3をハンモック支持具2に取り付けてもよい。
このようにハンモック支持具2は、上方連結部15または上方頂点部11a,12aにハンモック本体部3を取り付けることができる。取り付けたハンモック本体部3に使用者が寝転んだり、座ったりしている間も、ハンモック本体部3はハンモック支持具2によって支持されている。
【0040】
組み立てたハンモック支持具2の外観形状について、その一態様を図8図13に示す。図8はハンモック支持具2の正面図であり、図9はハンモック支持具2の背面図であり、図10はハンモック支持具2の右側面図であり、図11はハンモック支持具2の左側面図であり、図12はハンモック支持具2の平面図であり、図13はハンモック支持具2の底面図である。
【0041】
以上より、第1の実施形態におけるハンモック支持具2によれば、一対の三角フレーム部5,6と上方連結部15と第1の底辺連結部16と第2の底辺連結部17とを備えていることから、ハンモック本体部3をより安定して支持することができる。また、一対の三角フレーム部5,6が三辺部8,9を有することにより、ハンモック本体部3に人が乗ったときに、二辺8aおよび8b,9aおよび9bが広がろうとする力が底面側の一辺8c,9cによって妨げられるため、荷重に対する支持力を高めることができる。
また、ハンモック支持具2が補強三角フレーム部20を備えていることから、ハンモック支持具2の強度を補強し、支持力をより高めることができる。
【0042】
加えて、一対の三角フレーム部5,6の三辺部8,9が長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えていることから、三角フレーム部5,6を分解して保管したり運搬したりすることができる。よって、保管や運搬を容易に行うことができる。また、連結する棒状部30の数を変更したり、異なる長さの棒状部30を任意の組み合わせで連結したりすることによって、三辺部8,9の長さを所望の長さに変更または調整することができる。
【0043】
第1の実施形態に係る棒状部30は、細端部31と太端部32を備え、一の棒状部30の細端部31が他の棒状部30の太端部32に挿入されて長手方向に連結可能に構成されている。これにより、棒状部30の連結を容易に行うことができる。
また、細端部31には、突没可能に構成された補強突出部40が設けられており、補強突出部40が細端部31の外側に突出するように付勢部41によって付勢される。したがって、棒状部30の連結力をより高めることができる。
第1の実施形態に係る棒状部30はパイプ部材によって形成されている。よって、ハンモック支持具2の重量をより軽くすることができる。
【0044】
また、ハンモック支持具2は、着脱可能に取り付けられるように構成されている頂点連結部60を備えている。これにより、一対の三角フレーム部5,6の分解および組み立てを容易に行うことができる。
また、頂点連結部60に一対の連結用棒状部61が設けられており、一対の連結用棒状部61が、太端部32に挿入可能または細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能に構成されている。これにより、頂点連結部60を棒状部30に容易に連結することができる。
【0045】
第1の実施形態では、一対の連結用棒状部61が開閉可能に構成されている。これにより、一対の三角フレーム部5,6の角度を所望の角度に変更または調整することができる。
また、第1の実施形態に係るハンモック支持具2においては、補強三角フレーム部20の三辺部21、上方連結部15、第1の底辺連結部16および第2の底辺連結部17も、着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えている。したがって、これらの部材も分解して保管したり運搬したりすることができ、所望の長さに変更または調整することができる。
【0046】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形および変更が可能である。
例えば、第1の実施形態に係るハンモック支持具2は、補強三角フレーム部20を備えているが、補強三角フレーム部20を備えていなくてもよい。一例として、図14に補強三角フレーム部20を有しないハンモック支持具200の斜視図を示す。図14に示すハンモック支持具200の構成は、補強三角フレーム部20を備えていないこと以外は、第1の実施形態に係るハンモック支持具2の構成と同じである。
【0047】
また、第1の実施形態に係る一対の三角フレーム部の三辺部8,9は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えているが、このような棒状部30を備えていなくてもよい。例えば、上記三辺部8,9の各辺をそれぞれ1本の棒状部材で形成してもよい。
また、上記長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30について、同じ長さの複数の棒状部30が着脱可能に連結されるように構成してもよいし、異なる長さの複数の棒状部30が着脱可能に連結されるように構成してもよい。
【0048】
第1の実施形態において、棒状部30は、細端部31と太端部32を備え、一の棒状部30の細端部31が他の棒状部30の太端部32に挿入されて長手方向に連結可能に構成されているが、他の構成であってもよい。例えば、棒状部30の両端の太さを同じにして他の連結の仕方又は連結具を用いて棒状部30を連結するように構成してもよい。
【0049】
第1の実施形態において、細端部31には、突没可能に構成された補強突出部40が設けられており、補強突出部40が細端部31の外側に突出するように付勢部41によって付勢されるが、棒状部30に補強突出部40および付勢部41を設けない構成を採用してもよい。同様に、連結用棒状部61に補強突出部67および付勢部を設けない構成を採用してもよい。また、付勢部41に前述のバネ以外の弾性部材を用いてもよいし、どのような部材を用いてもよい。
【0050】
第1の実施形態に係る棒状部30はパイプ部材によって形成されているが、他の部材によって棒状部30を形成してもよい。また、既述の実施形態では、棒状部30は中空円柱形状に形成されているが、他のどのような形状であってもよい。例えば、中実材を用いて棒状部30を形成してもよく、また、中実材で形成した棒状部30の太端部32に細端部31挿入用の挿入孔を形成してもよい。また、角柱形状の部材を用いてもよく、角パイプによって棒状部30を形成してもよい。
また、第1の実施形態に係る棒状部30は金属製であるが、他のどのような材料で棒状部30を形成してもよく、例えば、樹脂製の棒状部30であってもよい。
【0051】
第1の実施形態に係るハンモック支持具2は、着脱可能に取り付けられるように構成されている頂点連結部60を備えているが、このような頂点連結部60を備えないハンモック支持具2であってもよい。
また、第1の実施形態に係るハンモック支持具2においては、頂点連結部60に一対の連結用棒状部61が設けられているが、このような連結用棒状部61が設けられていない頂点連結部60であってもよい。また、第1の実施形態に係る一対の連結用棒状部61は、太端部32に挿入可能または細端部31が挿入された端部連結部50に挿入可能に構成されているが、他の構成を用いてもよい。
第1の実施形態に係る一対の連結用棒状部61は開閉可能に構成されているが、一対の連結用棒状部61を開閉可能に構成しなくてもよい。例えば、一対の連結用棒状部61が所定の角度をなす位置で固定されていてもよい。
【0052】
また、頂点連結部に棒状部30または端部連結部50の先端を係止する係止部を設けてもよい。図15に他の実施形態にかかる頂点連結部80の正面図を示す。図15に示す頂点連結部80は、基部85以外の構成は、第1の実施形態に係る頂点連結部60と同じである。頂点連結部60と同様の構成要素には同じ符号を付している。ここでは、頂点連結部60との相違点のみについて説明する。頂点連結部80は、棒状部30または端部連結部50に連結用棒状部61が挿入されたときに、棒状部30または端部連結部50の先端を係止する係止部86を備えている。
頂点連結部60と同様に頂点連結部80の基部85は2枚の板状部85a,85bによって構成されているが、その形状が異なっている。図15に示すように、各連結用棒状部61の仮想中心線Jに対して、直交するように延びる直線状部が板状部85a,85bの外縁に形成されている。この仮想中心線Jは、所定の角度をなすように一対の連結用棒状部61をそれぞれ開方向Fに回転させた回転位置における連結用棒状部61の仮想中心線である。頂点連結部80において、この直線状部が係止部86を構成している。なお、頂点連結部80の背面図(不図示)は図15の正面図と同じであり、2枚の板状部85a,85bの形状は同じであるため、背面側に表れる板状部85bの符号をかっこ書きで示している。
一対の連結用棒状部61を棒状部30または端部連結部50に挿入すると、棒状部30または端部連結部50の先端の一部が係止部86に接触し、それ以上奥には挿入されない状態となる。このように連結用棒状部61を棒状部30または端部連結部50に取り付けた状態で一対の連結用棒状部61をそれぞれ開方向Fまたは閉方向Gに回転させようとすると、直線状の係止部86に棒状部30または端部連結部50の先端が引っかかって回転動作が妨げられることになる。したがって、頂点連結部80では、一対の連結用棒状部61が棒状部30又は端部連結部50に連結されたときに、一対の連結用棒状部61のなす角度が所定の角度に保持されることになる。
【0053】
上方連結部15、第1の底辺連結部16および第2の底辺連結部17は、第1の実施形態において前述した構成以外の構成であってもよく、どのような形状であってもよい。
また、第1の実施形態に係る上方連結部15、第1の底辺連結部16および第2の底辺連結部17は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部30を備えているが、このような棒状部30を備えていなくてもよい。例えば、上方連結部15、第1の底辺連結部16および第2の底辺連結部17をそれぞれ1本の棒状部材で形成してもよい。
【0054】
また、第1の実施形態において説明したハンモック支持具2の組み立て方は一例であって、他の組み立て方でハンモック支持具2を組み立ててもよい。例えば、補強三角フレーム部20を用いないでハンモック支持具2を組み立ててもよい。また、頂点連結部60を棒状部30に取り付けてから三辺部8,9,21の棒状部30を連結する等、どのような手順でハンモック支持具2を組み立ててもよい。
ハンモック本体部3はハンモック支持具2にどのような方法で取り付けられてもよいし、ハンモック支持具2にハンモック本体部3を取り付けるための他の構成要素を加えてもよい。また、ハンモック支持具2の使用時において、上方連結部15にフック等の吊り下げ具を介してスマートフォン等の物品をぶら下げてもよいし、載置したハンモック支持具2の全体を布等で覆ってテントとして使用してもよい。
既述のサイズおよび材料は一例であって、どのようなサイズに構成してもよいし、どのような材料を用いてもよい。
【0055】
既述の実施形態に関し、さらに以下の付記を示す。
(付記1)
ハンモック本体部を支持するためのハンモック支持具であって、
対向配置されるように構成されている一対の三角フレーム部であって、各三角フレーム部が三辺部を備えるように構成されている一対の三角フレーム部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの上方頂点部に連結可能な上方連結部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの一方の底辺頂点部に連結可能な第1の底辺連結部と、
前記一対の三角フレーム部のそれぞれの他方の底辺頂点部に連結可能な第2の底辺連結部と
を備え、
前記上方連結部または前記上方頂点部に前記ハンモック本体部が取り付け可能に構成されているハンモック支持具。
【0056】
(付記2)
前記一対の三角フレーム部の間に配置可能であって三辺部を備えるように構成されている補強三角フレーム部を備え、
前記上方連結部が前記補強三角フレーム部の上方頂点部と連結可能に構成され、
前記第1の底辺連結部が前記補強三角フレーム部の一方の底辺頂点部と連結可能に構成され、
前記第2の底辺連結部が前記補強三角フレーム部の他方の底辺頂点部と連結可能に構成されている付記1に記載のハンモック支持具。
【0057】
(付記3)
前記一対の三角フレーム部の三辺部は、長手方向に着脱可能に連結される複数の棒状部を備える付記1または付記2に記載のハンモック支持具。
【0058】
(付記4)
前記棒状部は、細端部と太端部を備え、
一の棒状部の前記細端部が他の棒状部の前記太端部に挿入されて前記長手方向に連結可能に構成されている付記3に記載のハンモック支持具。
【0059】
(付記5)
前記細端部には、突没可能に構成された補強突出部が設けられており、
前記補強突出部が前記細端部の外側に突出するように付勢部によって付勢される付記4に記載のハンモック支持具。
【0060】
(付記6)
前記棒状部はパイプ部材によって形成されている付記3~付記5のいずれか一項に記載のハンモック支持具。
【0061】
(付記7)
前記一対の三角フレーム部における上方頂点部と一方の底辺頂点部と他方の底辺頂点部とにおいて、前記一対の三角フレーム部の各三辺部のうちの二辺に着脱可能に取り付けられるように構成されている頂点連結部を備える付記1から付記6のいずれか一項に記載のハンモック支持具。
【0062】
(付記8)
前記頂点連結部に一対の連結用棒状部が設けられており、前記一対の連結用棒状部が、前記太端部に挿入可能または前記細端部が挿入された端部連結部に挿入可能に構成されている付記4に従属する付記7に記載のハンモック支持具。
【0063】
(付記9)
前記一対の連結用棒状部が開閉可能に構成されている付記8に記載のハンモック支持具。
【0064】
(付記10)
付記1~付記9のいずれか一項に記載のハンモック支持具と、
前記ハンモック本体部と
を備えるハンモック。
【符号の説明】
【0065】
1 ハンモック
2,200 ハンモック支持具
3 ハンモック本体部
5 第1の三角フレーム部
6 第2の三角フレーム部
8 第1の三角フレーム部の三辺部
9 第2の三角フレーム部の三辺部
11a 第1の三角フレーム部の上方頂点部
11b 第1の三角フレーム部の一方の底辺頂点部
11c 第1の三角フレーム部の他方の底辺頂点部
12a 第2の三角フレーム部の上方頂点部
12b 第2の三角フレーム部の一方の底辺頂点部
12c 第2の三角フレーム部の他方の底辺頂点部
15 上方連結部
16 第1の底辺連結部
17 第2の底辺連結部
20 補強三角フレーム部
21 補強三角フレーム部の三辺部
23a 補強三角フレーム部の上方頂点部
23b 補強三角フレーム部の一方の底辺頂点部
23c 補強三角フレーム部の他方の底辺頂点部
30 棒状部
31 細端部
32 太端部
40,67 補強突出部
41 付勢部
50 端部連結部
60,80 頂点連結部
61 連結用棒状部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15